JP2000078408A - 画像処理装置、画像処理方法及び記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及び記憶媒体

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JP2000078408A
JP2000078408A JP10259187A JP25918798A JP2000078408A JP 2000078408 A JP2000078408 A JP 2000078408A JP 10259187 A JP10259187 A JP 10259187A JP 25918798 A JP25918798 A JP 25918798A JP 2000078408 A JP2000078408 A JP 2000078408A
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histogram
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JP10259187A
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Takashi Yabe
隆司 矢部
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 網点などのドットで形成された下地を確実に
とばすことができるようにする。 【解決手段】 入力画像信号を基に信号レベルに対する
ヒストグラムを作成し(S21)、作成されたヒストグ
ラムに基づき下地信号レベルを検出し(S22)、一
方、オフセット量を調整し(S23)、前記検出された
下地信号レベルから、前記調整されたオフセットを減算
して下地とばし量を決定し(S24)、決定された下地
とばし量に基づき、入力画像から下地を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置、画
像処理方法及び記憶媒体に関し、詳しくは、画像信号に
含まれる下地を示す信号レベルを検出して画像から下地
を除去する画像処理装置、画像処理方法及び記憶媒体に
関する。画像処理装置として、例えば複写機や、ネット
ワークから文書画像を入手するパーソナルコンピュータ
が対象となる。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機では画像読み取り部のスキ
ャナから読み込まれた文書画像のヒストグラムをとり、
それを基に、読みとり原稿の下地(背景)の信号レベル
を検出し、その下地レベルを画像信号から減算して、画
像から下地を除去する下地とばし処理が行われている。
これによって、例えばモノクロ画像であれば、完全な白
地に文字だけが黒く印刷されることになる。
【0003】その下地レベルの検出において、検出した
下地レベルが信号のノイズやふれに起因して変動するの
で、下地レベルに、あらかじめ決められたオフセットを
つけるようにして下地を確実にとばすようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、オフセットとして、あらかじめ決められた固
定値が用いられているため、網点などのドットで形成さ
れた下地に関しては下地とばしがうまくいかずに下地が
残るという問題があった。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、網点などのドットで形成された下地を
確実にとばすことができる画像処理装置、画像処理方法
及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明によれば、画像信号に含まれる
下地を示す信号レベルを検出して画像から下地を除去す
る画像処理装置において、入力画像信号を基に信号レベ
ルに対するヒストグラムを作成するヒストグラム作成手
段と、前記ヒストグラム作成手段で作成されたヒストグ
ラムに基づき下地信号レベルを検出する下地信号レベル
検出手段と、オフセット量を調整するオフセット量調整
手段と、前記検出された下地信号レベルから、前記調整
されたオフセットを減算して下地とばし量を決定する減
算手段と、前記減算手段で決定された下地とばし量に基
づき、前記入力画像から下地を除去する下地とばし手段
とを有することを特徴とする。
【0007】また、請求項12記載の発明によれば、画
像信号に含まれる下地を示す信号レベルを検出して画像
から下地を除去する画像処理装置の画像処理方法におい
て、入力画像信号を基に信号レベルに対するヒストグラ
ムを作成するヒストグラム作成ステップと、前記ヒスト
グラム作成ステップで作成されたヒストグラムに基づき
下地信号レベルを検出する下地信号レベル検出ステップ
と、オフセット量を調整するオフセット量調整ステップ
と、前記検出された下地信号レベルから、前記調整され
たオフセットを減算して下地とばし量を決定する減算ス
テップと、前記減算ステップで決定された下地とばし量
に基づき、前記入力画像から下地を除去する下地とばし
ステップとを有することを特徴とする。
【0008】さらに、請求項23記載の発明によれば、
画像信号に含まれる下地を示す信号レベルを検出して画
像から下地を除去する画像処理方法を実行するプログラ
ムを記憶した、コンピュータにより読み出し可能な記憶
媒体において、前記画像処理方法が、入力画像信号を基
に信号レベルに対するヒストグラムを作成するヒストグ
ラム作成ステップと、前記ヒストグラム作成ステップで
作成されたヒストグラムに基づき下地信号レベルを検出
する下地信号レベル検出ステップと、オフセット量を調
整するオフセット量調整ステップと、前記検出された下
地信号レベルから、前記調整されたオフセットを減算し
て下地とばし量を決定する減算ステップと、前記減算ス
テップで決定された下地とばし量に基づき、前記入力画
像から下地を除去する下地とばしステップとを有するこ
とを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
【0010】図1は本発明の第1の実施形態に係る複写
機の構成を示すブロック図である。複写機は、信号処理
部100と、スキャナ101と、プリンタ108とから
構成され、信号処理部100は、不図示のCPU、RO
M、RAM、I/O装置等からなる。ROMには信号処
理プログラムが格納され、CPUがこの信号処理プログ
ラムを読み出して実行する。図1の信号処理部100の
ブロック内に記載した入力マスキング部102、下地と
ばし部103、対数変換部104、黒抽出部105、出
力マスキング部106、γ変換部107、下地判定部1
09、係数設定部110、下地オフセット調整部11
1、及び操作部112は、CPUがROMに格納された
信号処理プログラムを読み出して実行することによって
実現した各機能を示す。
【0011】スキャナ101が原稿を読み取り、レッ
ド、グリーン、ブルーの画像信号R0,G0,B0を信
号処理部100へ送る。信号処理部100の入力マスキ
ング部102は、画像信号R0,G0,B0に対して、
スキャナ101の特性に合わせたマスキング処理を施
し、信号R1,G1,B1を下地とばし部103へ送
る。下地とばし部103は信号R1,G1,B1に対し
て、係数設定部110から送られた後述の係数Rmat,
Gmat,Bmatを用いて下地とばし処理を施し、信号R
2,G2,B2を出力する。
【0012】下地とばし部103では、下記式(1)に
基づき下地とばし処理が行われる。
【0013】
【数1】 係数Rmat,Gmat,Bmat は可変な値である。
【0014】その後、信号R2,G2,B2は、対数変
換部104で対数変換され、シアン、マゼンタ、イエロ
ーの濃度信号C0,M0,Y0に変換される。信号C
0,M0,Y0は、黒抽出部105で下色除去を行わ
れ、黒信号K1が生成され、信号C1,M1,Y1,K
1が黒抽出部105から出力マスキング部106へ出力
される。信号C1,M1,Y1,K1は出力マスキング
部106で、プリンタ108に合わせたマスキング処理
を施され、信号C2,M2,Y2,K2がγ変換部10
7へ出力される。信号C2,M2,Y2,K2はγ変換
部107で、ユーザの設定やプリンタ108のプリント
階調に合わせたガンマ変換を施され、信号C3,M3,
Y3,K3としてプリンタ108へ出力される。
【0015】一方、入力マスキング部102から信号R
1,G1,B1が下地判定部109に入力され、下地判
定部109は下地レベルを検出し、係数設定部110へ
送る。下地オフセット調整部111は、操作部112か
らの指示に従い、オフセット量を決定して係数設定部1
10へ送る。係数設定部110は、下地判定部109及
び下地オフセット調整部111からの情報に基づき、係
数Rmat,Gmat,Bmatを決定し、下地とばし部103
に送る。
【0016】図2は、下地判定部109、下地オフセッ
ト調整部111、及び係数設定部110で実行される係
数決定処理の手順を示すフローチャートである。
【0017】すなわち、まずステップS21で、下地判
定部109が、入力マスキング部102から送られた信
号R1,G1,B1を基に、所定ブロック単位に信号レ
ベルに応じたヒストグラムを作成する。例えば、256
階調でなく、8レベルづつの32階調にしてデータ量を
削減している場合には、図4に示すようなヒストグラム
になる。なお、図4は単色だけを示している。
【0018】次にステップS22で、下地判定部109
が下地レベルを検出する。下地は通常、画像中での占有
面積が一番多いことから、図4のヒストグラムの場合、
レベルS1が下地レベルとして検出される。
【0019】一方、ステップS23で、下地オフセット
調整部111がオフセット量を決める。すなわち、操作
部112は図3に示すように、外部操作者からの設定操
作によって駆動され、操作部112は下地オフセット調
整部111にオフセット量の大小を指示する。この指示
に従い、下地オフセット調整部111はオフセット量を
決める。外部操作者は、読みとり解像度、読みとり原稿
の種類(網点、べた)や線数密度等に応じて操作を行
う。
【0020】ステップS24で、係数設定部110が係
数Rmat,Gmat,Bmatを決定する。この決定方法を、
レッド、グリーン、ブルー信号の三次元で以下説明す
る。
【0021】ステップS22で下地レベルとしてRma
x,Gmax,Bmaxが検出されたとし、ステップS23で
オフセット量として、例えばレベル10が決定されたと
する。この場合、係数設定部110は、まず下地信号R
s,Gs,Bsを下記式(2a,2b,2c)に基づき
算出する。
【0022】 Rs=Rmax‐10 ・・・(2a) Gs=Gmax‐10 ・・・(2b) Bs=Bmax‐10 ・・・(2c) そして、係数Rmat,Gmat,Bmatを下記式(3a,3
b,3c)に基づき算出する。
【0023】 Rmat=(255−Rs)*Xinv ・・・(3a) Gmat=(255−Gs)*Xinv ・・・(3b) Bmat=(255−Bs)*Xinv ・・・(3c) ただし、Xinv=1/Xmat,Xmat=Rs*Gs*Bs
/255/255/25とする。
【0024】係数設定部110は、こうして得られた係
数Rmat,Gmat,Bmatを下地とばし部103に設定す
る。
【0025】下地とばしの方法は、ここでは説明を簡単
にするため一例で説明したが、この方法に限ったもので
はく、他の方法でも同様の効果があることは言うまでも
ない。
【0026】これにより、下地とばし部103は、上記
式(1)に基づき下地とばし処理を実行する。説明を簡
単にするために単色の場合で示せば、オフセット量とし
てレベル10が設定されたとすると、除去すべき下地の
下地レベルとして(S1−10)が設定され、このレベ
ルよりも大きいレベルのデータは全てレベル255
(白)に変更される。つまり、確実に下地をとぱすこと
が可能となる。なお、オフセット量を調整することで下
地飛び具合を少しかぶり気味にするとか、とばし気味に
するなど、操作者の好みに応じて調整することが可能で
ある。
【0027】なお以上の説明では、操作部112からの
指示に基づき下地オフセット調整部111で、オフセッ
ト量が操作者によって人為的に決定されているが、これ
に代えて、下地オフセット調整部111がオフセット量
を自動的に決めるようにしてもよい。その方法を以下に
説明する。
【0028】例えば、もともと紙の色が黄色い原稿のモ
ノクロ画像は、図6に拡大して示すようなべた画像であ
るので、スキャナ101の解像度に関係なく、読みとり
画像のヒストグラムでは、頻度があるレベル値に集中す
る。したがって、オフセット量を固定値にした従来の下
地とばし処理が適用できる。しかし、図5に拡大して示
すようなドットで形成された網点印刷原稿などで、網点
の密度で濃度を表現した原稿では、従来の下地とばし処
理を適用した場合に下地が飛ばない場合がある。すなわ
ち、読みとり解像度が低いときは図7のような画像デー
タとなり、ヒストグラムは図8のように狭い範囲に集中
する。しかし、解像度が高いときには網点を解像して読
みとるため、図9のような画像データになり、ヒストグ
ラムは図10のようになり、解像度が低いときよりデー
タ範囲が幅広くなる。
【0029】以上のようなヒストグラムの分布の差から
もわかるように、網点印刷原稿ではオフセット量を、解
像度が低いときはオフセットA(図8)のような小さい
値に設定し、解像度が高いときはヒストグラムの下地を
示すレベル範囲が広くなるので、オフセットB(図1
0)のような大きな値に設定する必要がある。
【0030】また、読みとり解像度が同じでも、原稿の
線数密度が低いときは画像データのヒストグラムのレベ
ル範囲は広くなり、原稿の線数密度が高いときは原稿が
べた画像に近づき、ヒストグラムのレベル範囲が狭くな
る。
【0031】以上のように、読みとり解像度、原稿の種
類や線数密度により下地画像のヒストグラムのレベル範
囲が異なるので、下地オフセット調整部111が、読み
とり解像度、原稿の種類や線数密度に応じた適切な値を
オフセットとして決定するようにする。
【0032】たとえぱ、網点などのドットで形成された
原稿において、下地読みとりの解像度が高く、原稿の線
数密度が低いときはオフセット量を大きくし、逆に解像
度が低く原稿の線数密度が高いときはオフセット量を小
さくする。また、読みとり原稿がべた原稿の時はオフセ
ット量を小さくし、網点原稿の時は大きくする。これに
よって、原稿の線数密度やスキャナ101の解像度がど
んな場合でも、下地を確実にとばすことが可能となる。
【0033】次に第2の実施の形態を説明する。
【0034】第2の実施形態の構成は、図1に示す第1
の実施形態の構成と基本的に同じである。ただし、信号
処理部100がCPU及びROMによって実現する機能
が異なっている。
【0035】第2の実施形態では、オフセット量を少し
ずつ変えて下地とばしの評価をすることによって、適切
なオフセット量を決めるようにしている。
【0036】図12は、第2の実施形態における下地と
ばし処理の手順を示すフローチャートである。
【0037】まず、図11に示す操作部120の下地読
み込みボタン121が押されると、スキャナに下地の部
分を読み込ませる。下地の部分のみを読み込ませる方法
は、下地の部分をエディタで指定して読み込ませるか、
指定の読みとり枠に下地が位置するように原稿をおくよ
うにする。読み込まれた画像データは、メモリに保管さ
れる。
【0038】下地の画像が読み込まれたら、まずステッ
プS121で、ヒストグラムを作成する。次にステップ
S122で、頻度が最大となるレベル値を検出し、下地
レベルとする。次にステップS123で、オフセット量
として、まずデフォルトの値Def、例えばレベル10
を設定する。そして、ステップS124で、下地レベル
とオフセット量とから下地とばし量の設定を行う。この
設定された下地とばし量を基にステップS125で、メ
モリに保管した画像データに対して下地とばし処理をシ
ミュレーションしてみる。その結果、下地が飛んでいる
かどうかをチエックするため、ステップS126で、下
地の画像データSdataが全部、レベル255になってい
るかどうかを判別する。レベル255よりも小さけれ
ば、未だ下地が確実に飛んではいないので、その場合は
ステップS127でオフセット量をレベル5だけ増やし
てからステップS124に戻る。下地の画像データSda
taが全部、レベル255であれば、下地が確実に飛んで
いるので、その場合はステップS128に進み、そのと
きのオフセット値を用いて下地とばし量の設定を行い、
実際の下地とばしを実行する。
【0039】このように、オフセット量を少しずつ変え
て下地とばしの評価をすることによって、原稿の種類や
線数密度、スキャナの解像度によらず、確実に下地をと
ばすことが可能となる。つまり、ユーザに使いやすい複
写機を提供でき、なおかつ品質の悪いコピー出力を滅ら
せる。
【0040】上記第1及び第2の実施の形態では、信号
処理部がソフトウェアによって下地とばし処理を行って
いるが、これに代わって、信号処理部で実現する機能を
ハードウェアによって実現するようにしてもよい。
【0041】また、オフセットのデフォルト値としてレ
ベル10を例に挙げたが、これはスキャナの性能によっ
て変わるものであり、一例にすぎない。また、図12の
ステップS127でオフセット量をレベル5だけ増やし
ているが、これもスキャナの性能などで決まる値であ
り、一例にすぎない。
【0042】次に第3の実施の形態を説明する。
【0043】上記第1及び第2の実施の形態では、本発
明を複写機に適用した場合について説明したが、第3の
実施の形態では、ネットワークから送られた文書画像に
関して下地とばし処理を行う場合について説明をする。
【0044】図14は、第3の実施の形態に係るネット
ワーク構成を示すブロック図である。ネットワーク14
5上にスキャナ(A)142、スキャナ(B)143、
データベース141、パーソナルコンピュータ(PC)
144がつながっている。スキャナ(A)142の解像
度が400dpi、スキャナ(B)143の解像度が6
00dpiであるとする。
【0045】図13は、ネットワーク145から送られ
た文書画像に対してパーソナルコンピュータ144が行
う下地とばし処理を機能別に分けて表示したブロック図
である。
【0046】まず画像読み込み部131が、ネットワー
ク145から送られた画像を読み込み、画像判別部13
2が、その画像がどの装置から送られたかを判定する。
この判定結果に応じて画像判別部132が、オフセット
量を調整する。例えば、スキャナ(A)142から送ら
れた画像に対しては、読みとり解像度が低く、網点の読
みとり画像が図7のようになるので、オフセット量を小
さく設定し、スキャナ(B)143から送られた画像に
対しては、読みとり解像度が高く、網点の読みとり画像
が図9のようになるので、オフセット量を大きく設定す
る。また、データベース141から送られた画像データ
に関しては、そのデータフォーマットが、例えばFlash
Pix TM(米国Eastman Kodak社の登録商標)ファイルフ
ォーマットであれば、画像の特性を示す情報であるImag
e Info. Property Setがファイルに記載されているの
で、その情報を利用して、画像データの読みとり解像度
が高く、読み込み原稿の線数密度が低いときはオフセッ
ト量を大きく設定し、逆に読みとり解像度が低く、原稿
の線数密度が高いときはオフセット量を小さく設定す
る。
【0047】ヒストグラム作成部133は、読み込んだ
画像のヒストグラムを作成し、下地レベル検出部134
が下地レベルを求める。下地オフセット設定部135
は、得られた下地レベルと、下地オフセット調整部13
8で設定したオフセット量とから下地とばし量を算出
し、下地とばし設定部136が下地とばし部137に下
地とばし量を設定する。下地とばし部137は、実際に
下地とばしを行う。
【0048】以上のように、ネットワークから得られる
さまざまな性質の文書画像においても適切な下地とばし
を簡単に行うことが可能である。
【0049】第3の実施の形態でも、ソフトウェアによ
る発明の適用を説明したが、ハードウェアで実現するよ
うにしてもよい。
【0050】なお、本発明を、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、あるいは1つの機器からなる
装置に適用してもよい。
【0051】また、前述した実施形態の機能を実現する
ソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体
を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムある
いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記
憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行
することによっても、本発明が達成されることは言うま
でもない。
【0052】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が、前述の実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
が本発明を構成することになる。
【0053】プログラムコードを供給するための記憶媒
体として、例えば、フロッピィディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0054】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
前述した実施形態の機能が実現される場合も、本発明に
含まれることは言うまでもない。
【0055】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現さ
れる場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1、請求項1
2または請求項23記載の発明によれば、入力画像信号
を基に信号レベルに対するヒストグラムを作成し、作成
されたヒストグラムに基づき下地信号レベルを検出し、
一方、オフセット量を調整し、前記検出された下地信号
レベルから、前記調整されたオフセットを減算して下地
とばし量を決定し、決定された下地とばし量に基づき、
入力画像から下地を除去する。
【0057】これにより、スキャナの解像度、読みとる
原稿の種類や線数密度に関わりなく、網点などのドット
で形成された下地を確実にとばすことができる。
【0058】また、請求項3または請求項14記載の発
明によれば、オフセット量を、外部操作者からの入力操
作に従い設定する。これにより、ユーザ所望の下地とば
しが可能となる。
【0059】さらに、請求項4乃至請求項9のいずれか
に記載の発明、または請求項15乃至請求項20のいず
れかに記載の発明によれば、オフセット量を自動的に変
更できるようにした。これによりユーザの負担を低減で
き、適切な下地とばしが可能となる。
【0060】また、請求項10または請求項21記載の
発明によれば、入力画像信号の元になった画像の特性を
示す情報に応じてオフセット量を決定する。これによ
り、ネットワークから送られるさまざまな画像に対して
適切な下地とばしを簡単に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る複写機の構成を
示すブロック図である。
【図2】下地判定部、下地オフセット調整部、及び係数
設定部で実行される係数決定処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図3】操作部の機能を示す図である。
【図4】画像のヒストグラムの一例を示す図である。
【図5】網点原稿の拡大図である。
【図6】べた原稿の中間調で示す拡大図である。
【図7】低解像度読みとり画像の中間調で示す拡大図で
ある。
【図8】低解像度読みとり画像のヒストグラムである。
【図9】高解像度読みとり画像の中間調で示す拡大図で
ある。
【図10】高解像度読みとり画像のヒストグラムであ
る。
【図11】操作部のボタンを示す図である。
【図12】第2の実施形態における下地とばし処理の手
順を示すフローチャートである。
【図13】ネットワークから送られた文書画像に対して
パーソナルコンピュータが行う下地とばし処理を機能別
に分けて表示したブロック図である。
【図14】第3の実施の形態に係るネットワーク構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
100 信号処理部 101 スキャナ 103 下地とばし部 108 プリンタ 109 下地判定部 110 係数設定部 111 下地オフセット調整部 112 操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 CA01 CA02 CA06 CA07 CA12 CA16 CB01 CB02 CB06 CB07 CB12 CB16 CC01 CE11 CE16 CH01 CH11 DB02 DB05 DB06 DB08 DC23 5C077 LL19 MP02 MP08 NP01 PP12 PP25 PQ12 PQ19 PQ22

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に含まれる下地を示す信号レベ
    ルを検出して画像から下地を除去する画像処理装置にお
    いて、 入力画像信号を基に信号レベルに対するヒストグラムを
    作成するヒストグラム作成手段と、 前記ヒストグラム作成手段で作成されたヒストグラムに
    基づき下地信号レベルを検出する下地信号レベル検出手
    段と、 オフセット量を調整するオフセット量調整手段と、 前記検出された下地信号レベルから、前記調整されたオ
    フセットを減算して下地とばし量を決定する減算手段
    と、 前記減算手段で決定された下地とばし量に基づき、前記
    入力画像から下地を除去する下地とばし手段とを有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記下地信号レベル検出手段は、前記ヒ
    ストグラム作成手段で作成された下地に関するヒストグ
    ラムにおいて最大頻度のレベルを下地信号レベルと決定
    することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記オフセット量調整手段は、外部操作
    者からの入力操作に従い、オフセット量を設定すること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記オフセット量調整手段は、入力画像
    信号の元になった画像の読みとり解像度に応じてオフセ
    ット量を決定することを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記オフセット量調整手段は、入力画像
    信号の元になった読みとり原稿が網点原稿の場合は、当
    該原稿の読みとり解像度が高いときはオフセット量を大
    きくし、読みとり解像度が低いときはオフセット量を小
    さくすることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記オフセット量調整手段は、入力画像
    信号の元になった読みとり原稿の線数密度に応じてオフ
    セット量を決定することを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記オフセット量調整手段は、入力画像
    信号の元になった読みとり原稿がべた原稿の時はオフセ
    ット量を小さくし、網点原稿の時は大きくすることを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記オフセット量調整手段は、 原稿の下地部分だけを読み込ませる読込手段と、 前記読込手段によって読み込まれた下地を基に下地レベ
    ルを検出する検出手段と、 前記検出手段で検出された下地レベルを基にオフセット
    量を決定する決定手段とを有することを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記オフセット量調整手段は、 第1の所定オフセット量を決定する第1の決定手段と、 前記第1の所定オフセット量が適切なオフセット量であ
    るか否かをチェックするチェック手段と、 前記チェック手段により適切でないと判断されたとき
    に、新たな第2の所定オフセット量を決定し、前記チェ
    ック手段にチェックを行わせる第2の決定手段とを有す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像
    処理装置。
  10. 【請求項10】 前記オフセット量調整手段は、入力画
    像信号の元になった画像の特性を示す情報に応じてオフ
    セット量を決定することを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記画像の特性を示す情報は、Flash
    Pix TM(米国Eastman Kodak社の登録商標)ファイルフ
    ォーマットの画像を扱う場合、Image Info. Property S
    et であることを特徴とする請求項10記載の画像処理
    装置。
  12. 【請求項12】 画像信号に含まれる下地を示す信号レ
    ベルを検出して画像から下地を除去する画像処理装置に
    適用される画像処理方法において、 入力画像信号を基に信号レベルに対するヒストグラムを
    作成するヒストグラム作成ステップと、 前記ヒストグラム作成ステップで作成されたヒストグラ
    ムに基づき下地信号レベルを検出する下地信号レベル検
    出ステップと、 オフセット量を調整するオフセット量調整ステップと、 前記検出された下地信号レベルから、前記調整されたオ
    フセットを減算して下地とばし量を決定する減算ステッ
    プと、 前記減算ステップで決定された下地とばし量に基づき、
    前記入力画像から下地を除去する下地とばしステップと
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  13. 【請求項13】 前記下地信号レベル検出ステップは、
    前記ヒストグラム作成ステップで作成された下地に関す
    るヒストグラムにおいて最大頻度のレベルを下地信号レ
    ベルと決定することを特徴とする請求項12記載の画像
    処理方法。
  14. 【請求項14】 前記オフセット量調整ステップは、外
    部操作者からの入力操作に従い、オフセット量を設定す
    ることを特徴とする請求項12または請求項13記載の
    画像処理方法。
  15. 【請求項15】 前記オフセット量調整ステップは、入
    力画像信号の元になった画像の読みとり解像度に応じて
    オフセット量を決定することを特徴とする請求項12ま
    たは請求項13記載の画像処理方法。
  16. 【請求項16】 前記オフセット量調整ステップは、入
    力画像信号の元になった読みとり原稿が網点原稿の場合
    は、当該原稿の読みとり解像度が高いときはオフセット
    量を大きくし、読みとり解像度が低いときはオフセット
    量を小さくすることを特徴とする請求項12または請求
    項13記載の画像処理方法。
  17. 【請求項17】 前記オフセット量調整ステップは、入
    力画像信号の元になった読みとり原稿の線数密度に応じ
    てオフセット量を決定することを特徴とする請求項12
    または請求項13記載の画像処理方法。
  18. 【請求項18】 前記オフセット量調整ステップは、入
    力画像信号の元になった読みとり原稿がべた原稿の時は
    オフセット量を小さくし、網点原稿の時は大きくするこ
    とを特徴とする請求項12または請求項13記載の画像
    処理方法。
  19. 【請求項19】 前記オフセット量調整ステップは、 原稿の下地部分だけを読み込ませる読込ステップと、 前記読込ステップによって読み込まれた下地を基に下地
    レベルを検出する検出ステップと、 前記検出ステップで検出された下地レベルを基にオフセ
    ット量を決定する決定ステップとを有することを特徴と
    する請求項12または請求項13記載の画像処理方法。
  20. 【請求項20】 前記オフセット量調整ステップは、 第1の所定オフセット量を決定する第1の決定ステップ
    と、 前記第1の所定オフセット量が適切なオフセット量であ
    るか否かをチェックするチェックステップと、 前記チェックステップにより適切でないと判断されたと
    きに、新たな第2の所定オフセット量を決定し、前記チ
    ェックステップにチェックを行わせる第2の決定ステッ
    プとを有することを特徴とする請求項12または請求項
    13記載の画像処理方法。
  21. 【請求項21】 前記オフセット量調整ステップは、入
    力画像信号の元になった画像の特性を示す情報に応じて
    オフセット量を決定することを特徴とする請求項12ま
    たは請求項13記載の画像処理方法。
  22. 【請求項22】 前記画像の特性を示す情報は、Flash
    Pix TM(米国Eastman Kodak社の登録商標)ファイルフ
    ォーマットの画像を扱う場合、Image Info. Property S
    et であることを特徴とする請求項21記載の画像処理
    方法。
  23. 【請求項23】 画像信号に含まれる下地を示す信号レ
    ベルを検出して画像から下地を除去する画像処理方法を
    実行するプログラムを記憶した、コンピュータにより読
    み出し可能な記憶媒体において、 前記画像処理方法が、 入力画像信号を基に信号レベルに対するヒストグラムを
    作成するヒストグラム作成ステップと、 前記ヒストグラム作成ステップで作成されたヒストグラ
    ムに基づき下地信号レベルを検出する下地信号レベル検
    出ステップと、 オフセット量を調整するオフセット量調整ステップと、 前記検出された下地信号レベルから、前記調整されたオ
    フセットを減算して下地とばし量を決定する減算ステッ
    プと、 前記減算ステップで決定された下地とばし量に基づき、
    前記入力画像から下地を除去する下地とばしステップと
    を有することを特徴とする記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US7330600B2 (en) 2002-09-05 2008-02-12 Ricoh Company, Ltd. Image processing device estimating black character color and ground color according to character-area pixels classified into two classes

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