JP2000077199A - 移動可能型避雷針 - Google Patents

移動可能型避雷針

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JP2000077199A
JP2000077199A JP10244315A JP24431598A JP2000077199A JP 2000077199 A JP2000077199 A JP 2000077199A JP 10244315 A JP10244315 A JP 10244315A JP 24431598 A JP24431598 A JP 24431598A JP 2000077199 A JP2000077199 A JP 2000077199A
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Kazuhiko Yamamoto
一彦 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ゴルフ、工事現場、農作業、登山等の屋外活動
に持ち運び、落雷の危険から身を守ることができる緊急
避難用の移動可能型避雷針。 【解決手段】雷を受けるための先端部は導電性材料より
成る楔状の形を有し、中間部は導電性材料より成る導電
性心材を高絶縁性材料で覆い、導電性材料から成る接地
部は地中に差込んで避雷針本体を自立可能な形状とした
移動可能な避雷針とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は屋外において人体に
落雷するのを防止する緊急避難用の移動可能型避雷針に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近のゴルフの普及でゴルフ人口が増加
し、ゴルフ場では落雷の危険を犯してプレーを続けたた
めに落雷を受けて死亡したり、または落雷を避けて樹木
の下で雨宿り中に樹木への落雷が伝搬して感電死する事
故が発生している。また、農作業中に落雷を受けて死亡
したケースも報告されている。さらには建設工事等の屋
外の工事現場での作業中や、登山中に落雷を受けて死亡
した事故も報告されている。このような事故に対して従
来は屋内に避難することや大きな樹木の真下には入らず
に少し離れて避難することなどの警告を発するのみで、
具体的に対策を講じるということがなされてこなかっ
た。
【0003】一般的には、図1に示すように避雷針2の
先端を頂点とする頂角(保護角度3)が60度以下、望
ましくは45度以下の円錐の範囲内に入っている場合に
は落雷を受ける危険が少ないとされている。また、樹木
のような植物よりも人体の方が導電性が高いために、樹
木に落雷した場合にはその下に人が立っている場合、電
流は樹木の幹を通らずに人体に伝搬して流れることがあ
ることが知られている。しかし、ゴルフ場や工事現場、
農作業中の畑、登山道等に多数の避雷針を建てたり、そ
れらの場所に必要な範囲全体を保護角度の範囲内に入れ
るだけの高さを有する避雷針を設置することはなかなか
困難である。また、雨宿りのために樹木の下に入るとい
うのは人間の自然な心理であり、落雷を予想して樹木か
ら離れて雨に打たれながら避難するという行動はなかな
か取りにくいものである。一方、従来の避雷針は高い建
物や鉄塔に取り付けられ、強固な基礎を必要とし、更に
接地極を地下深く埋設しなければならないもの、という
考えから避雷針を簡単に持ち運んだり取り片付けたりす
るという発想が生まれなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の避雷
針が容易に持ち運んだり取り方づけたりするということ
ができるものでは無いという考えを打破し、高い樹木の
下で雨宿りをしたいという人間の自然な心理を尊重し
て、尚かつ安全に落雷事故から身を守ることができるよ
うな緊急避難用の避雷針を提供するものである。その為
には、先ず避雷針が、ゴルフのプレーヤーや工事現場の
作業者や農作業者や登山家等が自分の近辺に容易に持ち
運んで設置できるサイズであることが必要である。次に
その避雷針が、人間の避難中の最小姿勢における高さ
(しゃがんだ姿勢での頭頂までの高さ)より十分高い位
置にその先端を置くことができ、その先端を頂点とする
頂角45〜60度以下の円錐(保護角度)内に人間が入
ることのできる空間を確保することができる必要があ
る。さらにその避雷針が自立し、人間が手で支える必要
が無いこと、避雷装置の先端に受けた電流を地面に流す
ことができる電流容量を持っていること、及び先端部と
下端部の導電体が露出した部分以外は落雷時に万一人間
が触れていても感電の危険が低減できる構造であること
が必要である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、避雷針を可搬式で移動可能なものとする。
可搬式で移動可能とする為の手段として、小型で軽量な
ものとするために避雷針の高さを人間が保護角度内に入
ることができる必要で十分な高さ以内とする。一般に人
間がしゃがんで保護角度内に入るようにするためには最
低でも1.5m以上の高さが必要である。一般的な人間
の身長は2m以下であるので、当該避雷針から0.5m
離れて立つものとして避雷針の先端の高さは地面から
2.5m以上であることが望ましい。一方、搬送や移動
を容易にし、かつ立てた際の安定性を確保するためには
5m以下の高さとすることが望ましい。即ち、移動可能
型避雷針を設置した状態における地面からの高さは最低
でも1.5m以上、望ましくは2.5m以上で、かつ5
m以下とする。
【0006】次に避雷針がどこにでも設置できる構造と
する為に、避雷針を直接地上に自立できる構造とする。
自立できる構造の具体的な手段としては、避雷針の下端
部を地中に差し込むことのできる楔状の形状またはネジ
込みが可能な形状とすること、または三脚のように複数
の支柱を組み合わせた構造とすること、または避雷針の
下端部に避雷針の転倒モーメントを支えるのに十分な幅
と重量を有するベースプレートを取り付けることのでき
る構造とすること、または複数のロープ又はケーブルで
トラ張りができる構造とする。
【0007】さらに避雷針に万一接触していても感電の
危険を低減する為に先端部と接地部を除く中間部分を絶
縁体で覆う。避雷針の先端部は雷の電流を受けるため
に、また接地部は落雷による電流を地中に流す為に導体
を露出した構造とし、それ以外の部分は絶縁体で覆う。
接地部は地面との接触面積が大きく取れて地面との接触
抵抗が小さくなるように地面に差し込む構造とする。雷
の電流を避雷針の先端部から接地部に向かって流すため
の導体(以下本発明においては導電性心材という)は避
雷針の支柱と兼用することもできるが、避雷針の支柱と
は別に専用の接地ケーブルを設けたり、避雷針の倒れ防
止用のトラ張り用ロープと兼用することができる構造と
する。
【0008】更に、移動可能型避雷針の利便性を考慮し
て付加的に折り畳み・折り曲げ・伸縮・分解等ができる
構造、及び雨を避ける為の傘を取り付けられる構造、お
よび登山時のピッケルやステッキとして兼用できる構造
とすることができる。また、絶縁体のカバーの表面に波
形の鍔を付けることにより絶縁体の上端から下端までの
表面距離を大きくして沿面破壊に対する抵抗を上げるこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図2は本発明の第1の実施例であ
る。移動可能型避雷針は絶縁カバーで覆わない導電性材
料から成る先端部6と、絶縁性材料から成る絶縁カバー
8で覆った棒状の導電性心材4と、絶縁性材料で覆わな
い導電性材料から成る接地部7より構成している。本実
施例においては先端部6と導電性心材4及び導電性心材
4と接地部7は一体を成している。先端部6はその先端
が楔状の形となっており、雷のストリーマの発生が先端
に集中しやすい構造としている。この先端部6は絶縁カ
バー8で覆わず、導体部分を露出している。接地部7は
地面1に埋め込んで自立させることができるように下端
部が楔状となっている。接地部7は雷の電流を地中に流
すように絶縁カバー8で覆うことはせず、かつ地面との
接触面積を大きく、地面に密着する形にしている。本避
雷針の地面からの高さは少なくとも1.5m以上とする
ことにより、人間がしゃがんだ状態で避雷針の保護角度
3の範囲内に入ることができるようにする。安全性を高
めるためには、保護角度を45度以下とし、かつ避雷針
の先端の地面からの高さを2.5m以上とすることが望
ましい。また、最大の高さは自立した状態での安定性を
確保するために地面から先端までの高さを5m以下とす
ることが望ましい。搬送性を良くする為に避雷針を上下
に分割可能なるように差込接続部5を設けてもよい。
【0010】図3は本発明の第2の実施例を示す。移動
可能型避雷針は絶縁性材料で覆わない導電性材料から成
る先端部6と、絶縁性材料から成る絶縁カバー8で覆っ
た棒状の導電性心材4と、絶縁性材料で覆わない導電性
材料から成る接地部7より構成している。接地部7は下
端部が楔状となっており、これを地中に差し込むことに
より自立させることができる。本実施例においては先端
部6と導電性心材4及び導電性心材4と接地部7は一体
を成している。搬送性を良くする為に、回転接続部9を
設けている。避雷針は搬送中は折り曲げておき、設置時
に回転接続部9を回すだけで所定の高さまで伸長するこ
とができる。
【0011】図4は本発明の第3の実施例を示す。移動
可能型避雷針は絶縁性材料で覆わない導電性材料から成
る先端部6と、絶縁性材料から成る絶縁カバー8で覆っ
た線状の導電性心材である導電性ケーブル10と、絶縁
性材料で覆わない導電性材料から成る接地部7より構成
している。接地部7は楔状となっており、これを地中に
差し込むことにより自立させることができる。本実施例
においては先端部6と接地部7は導電性ケーブル10で
接続し、導電性ケーブル10の外部に筒状の絶縁カバー
8を設けている。絶縁カバー8は搬送性を向上するため
に摺動接続部11を設けて伸縮が可能なるものとし、設
置時に摺動によって所定の高さまで伸長することができ
る。
【0012】図5は本発明の第4の実施例を示す。移動
可能型避雷針は絶縁性材料で覆わない導電性材料から成
る先端部6と、絶縁性材料から成る絶縁カバー8で覆っ
た棒状の導電性心材4と、絶縁性材料で覆わない導電性
材料から成る接地部7と、ベースプレート絶縁カバー1
3で覆ったベースプレート導電部12より構成してい
る。本実施例においては避雷針の転倒モーメントを支え
るだけの十分な面積と重さを有するベースプレートによ
って自立することができる。また、絶縁カバー8の上端
近傍には絶縁性材料から成る傘14を取り付けている。
傘14は雨をしのぐと共に先端部6から傘下に避難中の
人間に向けて電流がバイパスするのを防止する効果も有
する。本実施例においては、先端部6と導電性心材4と
ベースプレート導電部12と接地部7は一体を成すよう
に示しているが、それぞれの部分を分割及び組立が可能
な形状とすることができることは言うまでもない。ま
た、本実施例においては、絶縁カバー8と傘14は一体
を成しているが傘14を絶縁カバー8に取り付け及び取
り外しが可能な構造とすることができるばかりでなく、
傘14を折り畳み可能な構造とすることもできる。
【0013】図6は本発明の第5の実施例を示す。移動
可能型避雷針は絶縁性材料で覆わない導電性材料から成
る先端部6と、絶縁性材料から成る絶縁カバー8で覆っ
た棒状の導電性心材4と、絶縁性材料で覆わない導電性
材料から成る接地部7より構成している。本実施例にお
いては、1個の先端部6と複数本の導電性心材4が導電
性材料から成る接続台15を介して接続されている。こ
の場合、複数本の導電性心材の内、少なくとも1本の導
電性心材を残して他の導電性心材を絶縁性材料から成る
絶縁性支柱で置き換えることができる。複数本の導電性
心材4の本数は3本とするのが最も安定性が良く、それ
ぞれの導電性心材4は接続台15に回転可能に接続され
ているのでその傾斜角度を調節して三脚として地面上に
自立することができる。
【0014】図7は本発明の第6の実施例を示す。移動
可能型避雷針は絶縁性材料で覆わない導電性材料から成
る先端部6と、絶縁性材料から成る絶縁カバー8で覆っ
た線状の導電性心材である導電性ケーブル10と、絶縁
性材料で覆わない導電性材料から成る接地部である接地
杭17と、絶縁性材料から成る絶縁性支柱18より構成
している。先端部6は絶縁性支柱18の上端に取り付け
られ、絶縁性支柱18の下端部は楔状となっており、こ
れを地中に埋め込んで自立可能な構造となっている。本
実施例においては、一本の絶縁性支柱18と1個の先端
部6と1本の導電性ケーブル10と1本の接地杭17を
図示しているが、導電性ケーブル10と接地杭17を複
数本としてトラ張り用のロープを兼ねることができる。
この場合、複数本の導電性ケーブルの内、少なくとも1
本の導電性ケーブルを残して他の導電性ケーブルを絶縁
性材料から成る絶縁性ケーブルで置き換えることができ
る。本実施例の場合、落雷を避けて避難している人間は
導電性心材である導電性ケーブル10から離れた地点に
身を置くことが可能になる。
【0015】図8は本発明の第7の実施例を示す。移動
可能型避雷針は絶縁性材料で覆わない導電性材料から成
る先端部6と、絶縁性材料から成る絶縁カバー8で覆っ
た線状の導電性心材である導電性ケーブル10と、絶縁
性材料で覆わない導電性材料から成る接地部であるネジ
込み接地杭20と、絶縁性材料から成る絶縁性支柱18
及び傘14より構成している。絶縁性支柱18の下端は
外面がネジ状をしたネジ込み下端部21となっており、
これを地中にねじ込むことによって自立することができ
る。本実施例においては、1個の先端部6と1本の導電
性ケーブル10と1本のネジ込み接地杭20を図示して
いるが、導電性ケーブル10とネジ込み接地杭20を複
数本としてトラ張り用のロープを兼ねることができる。
この場合、複数本の導電性ケーブルの内、少なくとも1
本の導電性ケーブルを残して他の導電性ケーブルを絶縁
性材料から成る絶縁性ケーブルで置き換えることができ
る。ネジ込み接地杭20はその外面がネジ状となってお
り回転させながら地中にねじ込む事ができる。
【0016】図9は本発明の第8の実施例を示す。移動
可能型避雷針は絶縁性材料で覆わない導電性材料から成
る先端部6と、絶縁性材料から成る絶縁カバー8で覆っ
た棒状の導電性心材4と、絶縁性材料で覆わない導電性
材料から成るネジ込み接地部22より構成している。ネ
ジ込み接地部22は外面がネジ状となっており、これを
地中にねじ込むことにより自立させることができる。絶
縁カバー8の上端近傍には絶縁材料から成る円板状の鍔
23を、また中間部には絶縁材料から成るハンドル24
を取り付けている。鍔23はその表面距離を大きくする
ことができ、沿面破壊の発生を低減することができる。
ハンドル24は地中にねじ込む作業を容易にするための
ものである。
【0017】図10は本発明の第9の実施例を示す。移
動可能型避雷針は絶縁性材料で覆わない導電性材料から
成る先端部6と、絶縁性材料から成る絶縁カバー8で覆
った導電性材料から成る棒状の上部導電性心材25と、
絶縁カバー8で覆った中空棒状の下部導電性心材26
と、絶縁性材料で覆わない導電性材料から成る接地部7
より構成している。接地部7は楔状となっており、これ
を地中に差し込むことにより自立させることができる。
本実施例においては先端部6と上部導電性心材25は回
転自由な回転接続部28によって接続されており、下部
導電性心材26と接地部7は一体となっている。上部導
電性心材25と下部導電性心材26は摺動接続部27で
摺動可能に接触している。先端部6は上部導電性心材2
5の上端に回転可能に取り付けられているので搬送中は
折り曲げて下部導電性心材の絶縁性保護カバー8の上端
に設けたグリップ29の溝30の中に収納することが可
能な構造となっている。即ち、上部導電性心材25は下
部導電性心材26の中に、また先端部は絶縁性カバーの
グリップの溝30の中にそれぞれ収納されるため、あた
かもピッケルかステッキの形状で持ち運ぶことができ
る。
【0018】以上第1から第9の実施例において、移動
可能型避雷針の自立の方法として楔状の接地部を地中に
差し込む方法や、下端部をネジ状にして地中にねじ込む
方法、複数の支柱を組み合わせた三脚状とする方法、ト
ラ張りによる方法、ベースプレートによる方法等を示し
ているがそれぞれの実施例にこれらの自立方法を入れ替
えて適用すること、及びこれらの方法を組み合わせて適
用することが可能である。更に、絶縁カバーの形状とし
て導電性心材を覆うだけのものや円板状の鍔を付けたも
の、傘を付けたもの、ハンドルを付けたもの、グリップ
を付けたもの等を示しているが、それぞれの実施例にこ
れらの絶縁カバーの形状を入れ替えて適用すること、及
びこれらの形状を組み合わせて適用することが可能であ
る。また、導電性心材の形状として、棒状及び線状及び
中空状を示しているがそれぞれの実施例にこれらの形状
を入れ替えて適用すること、及びこれらの方法を組み合
わせて適用することが可能である。また、搬送性を良く
するための手段として差込接続部や回転接続部、摺動接
続部を示しているが、図示しないマグネットによる接続
も可能であり、それぞれの実施例にこれらの接続方法を
入れ替えて適用すること、及びこれらの方法を組み合わ
せて適用することが可能である。
【0019】上記第1から第9の実施例において、導電
性心材や先端部、接地部、接地杭、導線性ケーブル等の
材料としては、鉄や銅、アルミニウムをはじめとする金
属又はその合金(形状記憶合金等も含む)を使用するこ
とできるが、十分な太さで高い電流容量を確保できる場
合には軽量化を考慮して導電性高分子材料又は導電性セ
ラミック、炭素系材料、その他の全ての導電性材料を使
用する事ができる。また、絶縁カバーには、ゴム系や高
分子材料系、ガラス系、エナメル系、セラミック系、そ
の他の全ての高絶縁性材料を使用することができる。故
に、一例として導電性心材に銅やアルミニウムの撚り線
を使用し、絶縁カバーに伸縮性を有するゴム系の絶縁材
を使用した場合には避雷針全体として自立に必要な強度
と搬送時に便利な可撓性を合わせ持たせることが可能で
あり、これによって搬送中は避雷針をコイル状に巻いて
おき、使用時にこれを引き延ばして自立させることも可
能である。このような自立に必要な強度と可撓性を合わ
せ持つ移動可能型避雷針も本特許の範囲に含まれるもの
である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の移動可能
型避雷針は、通常は避雷針の設置が困難な場所にも容易
に持ち運んで設置することができる。強固な基礎や高い
鉄塔や高い建築物を必要としないので取り付けや片付け
が簡単で、身近に持ち歩くことが可能である。更に、傘
やグリップ等の付帯部品を取り付けることによりパラソ
ルや雨宿り用の傘やピッケル、ステッキなどとしても使
用することができる。また、実施例5の応用例として
は、登山用のテントの支柱としても使用することが可能
であり、山中で落雷の危険にさらされた場合に避雷針に
保護されたテントの中で安全に避難することができる。
本避雷針は付近に避難できる建物が無い場所において緊
急避難用として使用すると効果的であるが、避難可能な
樹木の下に立てて使用しても樹木に落雷した電流が人間
に伝搬するのを防いでくれるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の避雷針の説明図。
【図2】本発明の第1の実施例を示す側面断面図。
【図3】本発明の第2の実施例を示す側面断面図。
【図4】本発明の第3の実施例を示す側面断面図。
【図5】本発明の第4の実施例を示す側面断面図。
【図6】本発明の第5の実施例を示す側面図。
【図7】本発明の第6の実施例を示す側面断面図。
【図8】本発明の第7の実施例を示す側面断面図。
【図9】本発明の第8の実施例を示す側面断面図。
【図10】本発明の第9の実施例を示す側面断面図。
【符号の説明】
1 地面 2 避雷針 3 保護角度 4 導電性心材 5 差込接続部 6 先端部 7 接地部 8 絶縁カバー 9 回転接続部 10 導電性ケーブル 11 摺動接続部 12 ベースプレート導電部 13 ベースプレート絶縁カバー 14 傘 15 接続台 16 ターミナル 17 接地杭 18 絶縁性支柱 19 絶縁性支柱先端部 20 ネジ込み接地杭 21 ネジ込み下端部 22 ネジ込み接地部 23 鍔 24 ハンドル 25 上部導電性心材 26 下部導電性心材 27 摺動接続部 28 回転接続部 29 グリップ 30 溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】持ち運びや移動が可能な緊急避難用の避雷
    針であって、導電性材料から成る楔状の先端部で雷を受
    ける手段と、導電性材料から成る接地部を地中に差し込
    んで雷の電流を地落させる手段と、絶縁性材料で覆った
    導電性材料から成る導電性心材によって該先端部と該接
    地部を連結する手段と、避雷針本体が自立して該先端部
    を地上1.5m以上の高さに支持する手段を備えたこと
    を特徴とする移動可能型避雷針。
JP10244315A 1998-08-31 1998-08-31 移動可能型避雷針 Pending JP2000077199A (ja)

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