JP2000075826A - 発光風船 - Google Patents

発光風船

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JP2000075826A
JP2000075826A JP11163994A JP16399499A JP2000075826A JP 2000075826 A JP2000075826 A JP 2000075826A JP 11163994 A JP11163994 A JP 11163994A JP 16399499 A JP16399499 A JP 16399499A JP 2000075826 A JP2000075826 A JP 2000075826A
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luminous
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pocket
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Nobuhiko Yabe
信彦 矢部
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SHINEI RUBBER KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 子供等が手にもって楽しむことができ、日が
沈んでも人目を引く発光風船を提供する。 【構成】 2枚の合成樹脂フィルム11を重ね合わせて
周縁部11aを熱溶着して風船本体10を形成する。風
船本体10の周縁の一部にはガス注入用バルブ40を取
付け、風船本体10内には発光体30を配置する。風船
本体10には、光が透過し易い部分10aと、光が透過
しにくい部分10bとを形成する。発光体30は、化学
発光体からなることが好ましく、底部20cが風船本体
10内に入り、入口部20dが風船本体10から突出す
るように、風船本体10に取付けたポケット20に挿入
されて、風船本体10内に配置されることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、膨らませた風船の周面
に、光が透過しやすい部分と光が透過しにくい部分とか
らなる模様を設け、風船内部に配置した発光体によって
上記模様を光により浮き上がらせるようにした発光風船
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から風船は、子供たちに非常に人気
の高いおもちゃであり、近年、縁日やお祭りなどで見か
ける風船は多種多彩である。古くからあるゴム製の風船
に代えて合成樹脂フィルムの風船が人目を引き、人気キ
ャラクターを形取ったものや、絵を風船表面に描いたも
のなどがある。
【0003】一方、縁日やお祭りの際に売られる光るお
もちゃとして、屈曲可能なスティック形状等をなす化学
発光体が知られている。この化学発光体は、可撓性チュ
ーブからなる外管と、この外管内に配置され、曲げると
割れる内管と、前記内管内に充填された第1液と、前記
外管と前記内管との間隙に充填された第2液とを有し、
前記外管及び前記内管を曲げて前記内管を割って前記第
1液及び前記第2液を混合し、反応させることにより発
光するものである。
【0004】また、お祭りの際には、光るディスプレイ
として、多数のちょうちんが出されるのが普通である。
ちょうちんは、表面に薄紙を貼った円筒状のケースの中
に、電灯やろうそく等の光源を入れたものであり、表面
の薄紙に記載した文字等が光によって浮き上がる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、風船
は、昼間の明るいところでは、その形状や表面の模様が
見えるので楽しめるが、日が沈んで形状や模様が見えに
くくなると、人目を引くこともなくなり、子供たちも楽
しめなかった。
【0006】また、化学発光体は、屈曲可能なスティッ
ク状をなすもので、光る棒又は輪となって見えるもので
あるが、ただ光るだけで変化に乏しく、すぐに飽きられ
てしまう傾向があった。
【0007】更に、ちょうちんは、お祭の雰囲気を盛り
上げるものであるが、内部に電球を配置したり、火のつ
いたろうそくを配置しなければならず、重量もかなり重
いため、子供等が手にもって楽しむおもちゃとしては適
していなかった。
【0008】したがって、本発明の目的は、子供等が手
にもって楽しむことができ、日が沈んでも人目を引く発
光風船を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の発光風船は、2枚の合成樹脂フィルムを重ね合
わせて周縁を熱溶着し、その周縁の一部にガス注入用バ
ルブを取付けてなる風船本体と、この風船本体の内部に
配置される発光体とを備え、前記風船本体には、光が透
過し易い部分と、光が透過しにくい部分とが設けられて
いることを特徴とする。
【0010】本発明の発光風船によれば、風船本体の内
部に配置された発光体を発光させることにより、光が透
過し易い部分からは光が外部に強く漏れ、光が透過しに
くい部分からは光が外部に漏れにくくなるので、光によ
って浮き上がった趣に富む模様が形成され、日没後も人
目を引く斬新な意匠の風船を提供することができる。ま
た、風船は、ちょうちんに比べると非常に軽いので、子
供達でも手に持って楽しむことができる。
【0011】本発明の好ましい態様によれば、前記発光
体を挿入するためのポケットが、前記2枚の合成樹脂フ
ィルムに挟まれて、その底部を前記風船本体内に挿入さ
れ、その入口部を前記風船本体の外部に突出させて、前
記風船本体に対して気密的に取付けられている。
【0012】この態様によれば、ポケットが風船本体に
対して気密的に取付けられているので、風船本体にガス
を注入したときに、ポケットの取付け部からガスが漏れ
ることはない。また、ポケットの入口部が風船本体の外
部に突出しているので、この入口部から風船本体内に発
光体を自由に出し入れすることができる。更に、風船本
体を膨らませた状態で発光体をポケットに挿入すると、
風船本体内のガス圧によってポケットが扁平化して発光
体を保持するので、発光体が容易には抜け落ちにくくな
る。更に、発光体の寿命等がきたときに、発光体だけを
取り替えて何度も楽しむことができる。
【0013】本発明の更に好ましい態様によれば、前記
2枚の合成樹脂フィルムは、合成樹脂フィルムの表面に
金属蒸着をしたフィルムからなり、前記光が透過し易い
部分は、前記金属蒸着層のない部分からなり、前記光が
透過しにくい部分は、前記金属蒸着層が設けられた部分
からなる。
【0014】この態様によれば、風船本体の内部に配置
された発光体の光が、風船本体の表面の金属蒸着層に反
射されて、光が透過しやすい部分から漏れる光の量が多
くなるので、発光体の光量が比較的少なくても透過光量
をできるだけ多くすることができ、かつ、金属蒸着層に
よる幽玄な光沢模様により、デザイン的な効果を一層高
めることができる。
【0015】本発明の更に好ましい態様によれば、前記
発光体が、可撓性チューブからなる外管と、この外管内
に配置され、曲げると割れる内管と、前記内管内に充填
された第1液と、前記外管と前記内管との間隙に充填さ
れた第2液とを有し、前記外管及び前記内管を曲げて前
記内管を割って前記第1液及び前記第2液を混合し、反
応させることにより発光する化学発光体である。
【0016】この態様によれば、化学発光体は、電池等
を必要とせず、軽量でコンパクトであるため、風船本体
内に入れて保持しやすく、火をつける必要がないので安
全であり、比較的コストも安いという利点が得られる。
【0017】本発明の更に好ましい態様によれば、前記
発光体に支柱が取り付けられ、この支柱が前記風船本体
の下部より延出され、前記風船本体に固着された座具に
よって支持されており、前記風船本体にガスを注入して
膨らませたとき、前記支柱を介して前記発光体が前記風
船本体の内部中央に位置するように構成される。
【0018】この態様によれば、発光体に支柱を取付け
て風船本体の下部に座具を介して固定したので、空気よ
り軽い例えばヘリウムなどのガスを封入し、紐をつけて
風船本体を浮き上がらせたとき、風船本体の下部が重く
なるので、風船がおじぎをするように傾いてしまうこと
を防止できる。また、支柱が座具で支持され、発光体が
風船本体内の中央に位置するので、発光体の光が風船本
体の全周に均一に当たって、光による意匠効果を高める
ことができる。
【0019】本発明の更に好ましい態様によれば、前記
ポケットが前記風船本体の下部に取付けられ、前記支柱
付きの発光体が該ポケットに挿入されて、前記支柱が該
ポケットの入口から延出されて前記座具により支持され
る。
【0020】この態様によれば、風船本体に予め気密的
に取付けられたポケットを介して、前記支柱付きの発光
体を挿入するようにしたので、風船本体の気密性を損な
うことなく、発光体を風船本体に挿入でき、発光体の寿
命がきたときには、発光体だけを取替えることも可能に
なる。また、発光体に支柱を取付けたことにより、ポケ
ットへの出入れも容易となる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜図7には本発明による発光
風船の一実施形態が示されている。図1は発光風船を膨
らませた状態の正面図、図2は発光風船の側面図、図3
は発光風船を膨らませる前の状態の正面断面図、図4は
風船本体を構成する合成樹脂フィルムの金属蒸着層をエ
ッチング加工する前の部分断面図、図5は風船本体を構
成する合成樹脂フィルムの金属蒸着層をエッチングした
後の状態の部分断面図、図6は化学発光体の断面図、図
7は発光風船のポケットに化学発光体を挿入し、風船本
体を膨らませた状態を示す部分断面図である。
【0022】図1、2に示すように、この発光風船1
は、内部に空気等のガスを充填されて膨らませることが
できる風船本体10と、風船本体10の上部周縁から風
船本体10内に挿入されるように取付けたポケット20
と、このポケット20へ取外し可能に挿入された化学発
光体30と、風船本体10に空気などのガスを充填する
ためのガス注入用バルブ40とで構成されている。
【0023】風船本体10は、図3に示すように、2枚
の合成樹脂フィルム11を重ね合わせ、所定形状、例え
ば円形等の形状に裁断し、それらの周縁部11aを熱溶
着することにより形成されている。なお、周縁部11a
を熱溶着するとき、前記ポケット20やガス注入用バル
ブ40を一緒に熱溶着してもよい。合成樹脂フィルム1
1の材質としては、従来よりこの種の風船に用いられて
いるもの、例えばポリエチレン、ポリアミド、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリビニルアル
コール、エチレンビニルアルコール重合体等が好ましく
用いられる。合成樹脂フィルム11には、塗料による印
刷や、金属蒸着が施されていてもよく、更には金属箔が
ラミネートされていてもよい。
【0024】そして、合成樹脂フィルム11からなる風
船本体10には、光が透過し易い部分10aと、光が透
過しにくい部分10bとが設けられている。光が透過し
易い部分は、例えば透明又は半透明の合成樹脂フィルム
のみの部分からなり、光が透過しにくい部分は、例えば
金属蒸着層、金属箔層、塗膜印刷層等が施された部分か
らなる。この実施形態では、光が透過し易い部分10a
を目と口の形状にしてハローウィンお化けの顔のような
模様としている。
【0025】この実施形態においては、図4、5に示さ
れるような方法で、光が透過し易い部分10aと、光が
透過しにくい部分10bを形成している。すなわち、こ
の合成樹脂フィルム11は、熱溶着性を有する材質のポ
リエチレンフィルム12と、その表面に積層されたポリ
アミドフィルム13と、その表面に形成されたアルミ蒸
着層14と、更にその表面に印刷されたマスキング層1
5とからなっている。マスキング層15は、エッチング
液に浸食されない樹脂層からなり、光が透過しにくい部
分10bにのみ塗布されている。
【0026】そして、図4に示すように、アルミ蒸着層
14を全面に形成し、その表面の光が透過しにくい部分
10bを形成したい個所にのみにマスキング層15を形
成した後、合成樹脂フィルム11表面をアルミニウムに
対して溶解性を有するエッチング液で処理することによ
り、マスキング層15が形成された部分以外のアルミ蒸
着層14を溶解して除去する。この結果、図5に示すよ
うに、マスキング層15が形成されていない部分は、ア
ルミ蒸着層14が除去されて光が透過しやすい部分10
aとなり、マスキング層15が形成されている部分は、
アルミ蒸着層14が残って光が透過しにくい部分10b
となる。
【0027】なお、この合成樹脂フィルム11の場合
は、2枚のフィルムを重ね合わせて周縁を熱溶着する
際、熱溶着性を有するポリエチレンフィルム12を内側
どうしにする。また、光が透過し易い部分10aは、完
全な透明であるよりも、半透明の方が、化学発光体30
の光が拡散されてむらがなくなるので、より美しいデザ
インとなる。このため、ポリエチレンフィルム12又は
ポリアミドフィルム13は、例えば乳白色等に着色され
ていることが好ましい。なお、ポリエチレンフィルム1
2、ポリアミドフィルム13の代わりに、前述したよう
な各種の合成樹脂フィルムを用いることができるが、最
も内側のフィルムは、熱溶着性のある材質であることが
必要である。
【0028】化学発光体30は、図6に示すように、合
成樹脂等の可撓性チューブからなる外管31と、例えば
ガラス等の曲げると割れる材質からなり、この外管31
内に配置された内管32とを有する。そして、内管32
内には、化学発光原料の一つとなる第1液33が充填さ
れ、外管31と内管32との間隙には、前記第1液と反
応して発光する原料となる第2液34が充填されてい
る。したがって、外管31及び内管32を曲げて内管3
2を割ると、第1液33及び第2液34が混合されて反
応し、発光するようになっている。このような化学発光
体は、例えば「サイリューム」という商品名で販売され
ており、当業者であれば容易に入手することができる。
【0029】化学発光体30の第1液33及び第2液3
4は、紫外線を受光すると劣化が促進されるので、使用
するまでは缶や遮光袋などに収納して遮光、保存してお
くことが望ましい。
【0030】ポケット20は、図3及び図7に示すよう
に、例えばポリエチレンのような熱溶着性のある合成樹
脂フィルム21、22を、化学発光体30が十分に収納
できる内径及び長さの長方形等に裁断して2枚重ね合わ
せ、両側部20a、20b及び底部20cを熱溶着し
て、入口部20dが開口した袋状に形成されている。ポ
ケット20は、底部20cが風船本体10内に入り、入
口部20dが風船本体10の外部に突出するように、2
枚の合成樹脂フィルム11の間に挟んでおいて、風船本
体10を構成する2枚の合成樹脂フィルム11の周縁部
を熱溶着するとき、合成樹脂フィルム11の上縁部に同
時に熱溶着することができる。その場合、入口部20d
まで熱溶着して閉塞されてしまわないように、合成樹脂
フィルム21、22の内面中央に熱溶着を阻止する塗膜
等を形成しておく。
【0031】この結果、ポケット20は、2枚の合成樹
脂フィルム11に挟まれて、その底部20cを風船本体
10内に挿入され、その入口部20dを風船本体10の
外部に突出させて、風船本体10に対して気密的に取付
けられる。したがって、風船本体10にガスを注入した
とき、ポケット20の取付け部からガス漏れすることは
なく、しかもポケット20の入口部20dは外気に開放
されていて、化学発光体30などを挿入できるようにな
っている。
【0032】風船本体10の下縁部に取付けられたガス
注入用バルブ40は、図3に示すように、ポリエチレン
のような熱溶着性のある合成樹脂フィルム41を長方形
等に裁断して2枚重ね合わせ、その両側部41a、41
bを熱溶着して、ガス入口41cと、ガス出口41dと
を開放させた構造をなしている。ガス注入用バルブ40
は、ガス出口41dが風船本体10内に入り、ガス入口
41cが風船本体10の外部に突出するように、風船本
体10を構成する2枚の合成樹脂フィルム11の間に挟
んでおいて、2枚の合成樹脂フィルム11の周縁部を熱
溶着するとき、同時に熱溶着することができる。その場
合、ガス入口41cまで熱溶着して閉塞されてしまわな
いように、合成樹脂フィルム41の内面中央に熱溶着を
阻止する塗膜等を形成しておく。なお、ガス注入用バル
ブ40としては、例えば特公昭52ー11898号に示
されるように、複数の合成樹脂フィルム片を重合して形
成した周知のものを採用できる。
【0033】ガス注入用バルブ40のガス入口41cに
は、パイプスティック42の先端部が挿入され、粘着テ
ープ等によってパイプスティック42の外周に気密的に
接合されている。このパイプスティック42を通して空
気等のガスを注入すると、ガス注入用バルブ40から風
船本体10内にガスが注入され、ガス注入用バルブ40
は風船本体10内のガス圧によって、ガス出口41dが
扁平化してガスの流出を防止する。その結果、風船本体
10内に注入されたガスは、ガス注入用バルブ40によ
って抜け止めされ、風船本体10を膨らんだ状態に保
つ。
【0034】パイプスティック42の外周には、風船受
け具43が装着されている。風船受け具43は、パイプ
スティック42の外周に適合する円筒部43aと、風船
本体10の下部を支持するように花びら状に開いた受け
部43bとを有しており、受け部43bを風船本体10
の下面に当接させた状態で、パイプスティック42に粘
着テープ等で固定されている。したがって、パイプステ
ィック42は、風船本体10へのガス注入手段をなすだ
けでなく、風船本体10を膨らませた後は、持ち手にも
なる。
【0035】次に、この発光風船1の使用方法を説明す
る。発光風船1は、風船本体10にガスを注入しないで
扁平化し、風船本体10とは別に化学発光体30を添付
した状態で製品化される。その結果、商品をコンパクト
に包装することができ、商品の保存期間が長くなり、化
学発光体30の使用期間等をすぎてしまった場合には、
化学発光体30だけを新しいものに交換するだけです
む。
【0036】この発光風船1の使用に際しては、まず化
学発光体30の外管31及び内管32を曲げて内管32
を割り、第1液33及び第2液34を混合して発光させ
る。この化学発光体30を、図3に示すように、ポケッ
ト20の入口部20dからポケット20内に挿入する。
【0037】この状態で、パイプスティック42から空
気等のガスを吹込み、ガス注入用バルブ40を通して、
風船本体10にガスを注入する。前述したように、風船
本体10内のガス圧によってガス注入用バルブ40のガ
ス出口41dが扁平化して、ガスの流出を防止するの
で、風船本体10が膨らんだ状態に維持される。
【0038】こうして風船本体10を膨らませると、図
7に示すように、ポケット20が風船本体10内のガス
圧によって扁平化して化学発光体30を保持するため、
化学発光体30がポケット20から容易には抜け落ちな
くなる。
【0039】風船本体10内に挿入された化学発光体3
0は、その光を風船本体10の内周面に照射し、風船本
体10を構成する合成樹脂フィルム11の金属蒸着層1
4によって内面反射され、金属蒸着層14が設けられて
いない光が透過し易い部分10aから外部に漏れて、光
が透過し易い部分10aを明るく浮き上がらせる。その
結果、ハローウィンお化けのような顔の目と口だけが光
り、日没後の暗いところでも人目を引く斬新な意匠とな
る。
【0040】この発光風船1は、風船本体10が合成樹
脂フィルム11からなり、化学発光体30も比較的軽い
ものであるため、パイプスティック42を手に持って、
子供でも楽しむことができる。
【0041】なお、化学発光体30は、通常は数時間で
寿命となるため一晩しか楽しめないが、使用者は、寿命
を終えた化学発光体30をポケット20から取り出し
て、新しい化学発光体30に取り替えることによって、
繰り返し楽しむこともできる。また、発光体としては、
上記化学発光体30の他に、市販の細長いペンライトや
ネオン管なども使用できる。
【0042】更に、ポケット20は、上記のような発光
体だけでなく、例えばメッセージや商品広告を記載した
紙片を丸めて差し込んだり、上部に旗等の飾りものや、
キャンディー等のお菓子がついたスティック等を挿入し
て保持させたり、あるいはポケット20を大きく形成し
て、縫いぐるみを入れたりするのにも利用することがで
きる。
【0043】図8には、本発明による発光風船の他の実
施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に
同一部分には、同符号を付してその説明を省略すること
にする。
【0044】この発光風船2は、風船本体10内に配置
された化学発光体30に紐35が取付けられ、風船本体
10の上縁部に紐35の上端を熱溶着して、化学発光体
30を吊り下げ支持させている。
【0045】この場合、風船本体10を構成する合成樹
脂フィルム11の周縁部を熱溶着させるとき、化学発光
体30は内部に挿入しておかず、上端部11bの部分だ
け熱溶着させないで開けておき、風船本体10を形成し
た後に、化学発光体30を上記上端部11bの開口部か
ら挿入し、紐35を上端部11bから取り出した状態
で、上端部11bのみを再度熱溶着させることにより、
紐35を上端部11bに熱溶着することができる。
【0046】また、ガス注入用バルブ40は、前記実施
形態と同様に、風船本体10の下端部に取付けられてい
るが、ガス注入用バルブ40にパイプスティックは取付
けられておらず、風船本体10に空気等のガスを注入す
るときは、別途用意したストロー等のパイプを挿入して
注入するようになっている。そして、合成樹脂フィルム
11の上端部11bには、風船本体10の気密性を損な
わない個所に設けた孔11cを通して、吊り紐16が取
付けられている。
【0047】この発光風船2の使用に際しては、風船本
体10を膨らませる前に、化学発光体30を曲げて前記
第1液及び第2液を混合して発光させ、その状態でガス
注入用バルブ40にストロー等のパイプを差し込んで空
気等のガスを注入し、風船本体10を膨らませる。その
結果、前記実施形態と同様に、光の透過し易い部分10
aから光が漏れて、斬新な意匠が表現される。また、吊
り紐16を手に持って運んだり、軒下等に吊り下げて楽
しむことができる。
【0048】図9〜12には、本発明による発光風船の
更に他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態
と実質的に同一部分には、同符合を付してその説明を省
略することにする。
【0049】図9は同発光風船の概略構造を示す側面
図、図10は同発光風船の正面断面図、図11は同発光
風船のポケット及びバルブ取付け部を示す部分側断面
図、図12は同発光風船に用いる座具の斜視図である。
【0050】図9に示す様に、本体を紐で係留できる発
光風船3は、風船本体10、ポケット20、支柱36に
接合された化学発光体30、ガス注入用バルブ40、発
光体に接合された支柱36を保持するための座具17、
本体を係留するための紐18から構成される。
【0051】ポケット20は、図10及び図11に示す
ように、例えばポリエチレンのような熱溶着性のある合
成樹脂フィルム21、22を、化学発光体30が十分に
収納できる内径及び長さの長方形等に裁断して2枚重ね
合わせ、両側部20a、20b及び底部20cを熱溶着
して、入口部20dが開口した袋状に形成されている。
そして、前述したような態様により、ポケット20は、
風船本体10を構成する2枚の合成樹脂フィルム11に
挟まれて、その底部20cを風船本体10内に挿入さ
れ、その入口部20dを風船本体10の下部外方に突出
させて、風船本体10に対して気密的に取付けられる。
【0052】ガス封入用バルブ40は、前述したよう
に、2枚の合成樹脂フィルム41の両側部41a、41
bを熱溶着して構成されている。そして、ガス注入用バ
ルブ40は、上記ポケット20に重ねあわせて、ポケッ
ト20と同様に風船本体10を構成する2枚の合成樹脂
フィルム11に挟まれて、風船本体10に対して気密的
に取付けられている。
【0053】化学発光体30は、上記ポケット20に挿
入され、その支柱36がポケット20の入口部20dか
ら延出されている。
【0054】座具17は、図12に示す様に、風船本体
10に接着される両片部17a、17bと、ポケット2
0、ガス注入用バルブ40及び支柱36の下端部を挟み
込むためのV字状の折曲部17cとを有する、厚紙、合
成樹脂等のシートで形成されている。この座具17の内
面には、風船本体10や、ポケット20、ガス注入用バ
ルブ40及び支柱36に容易に固着できるように、図示
しない両面接着テープ等が貼られていてもよい。更に座
具17の下端中央には、紐18の端部が固着されてい
る。
【0055】この発光風船3の使用に際しては、風船本
体10を膨らませる前に、化学発光体30を曲げて前記
第1液及び第2液を混合して発光させ、その状態でガス
注入用バルブ40にストロー等のパイプを差し込んでヘ
リウム等の空気より軽いガスを注入し、風船本体10を
膨らませる。そして、紐を接合した座具17のV字状の
折曲部17cでポケット20、ガス注入用バルブ40及
び支柱36の下端部を挟み込み、両片部17a、17b
を風船本体10に接着する事により支柱36を保持す
る。その結果、化学発光体30は、座具17で支持され
た支柱36を介して、膨らんだ風船本体10の内部のほ
ぼ中央に配置され、風船本体10の内部からその全周に
向けてほぼ均一な光を照射する。こうして、紐18で係
留された空中を浮遊する風船において、前記実施形態と
同様に、光の透過し易い部分10aから光が漏れて、斬
新な意匠が表現される。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
風船本体の内部に配置された発光体を発光させることに
より、光が透過し易い部分からは光が外部に強く漏れ、
光が透過しにくい部分からは光が外部に漏れにくくなる
ので、光によって浮き上がった趣に富む模様が形成さ
れ、日没後も人目を引く斬新な意匠の風船を提供するこ
とができる。また、風船は、ちょうちんに比べると非常
に軽いので、子供達でも手に持って楽しむことができ
る。さらに、年齢を問わず人気のある紐で係留された空
中を浮遊する風船に発光要素を付加した、空中を浮遊す
る発光風船を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による発光風船の一実施態様を示す発光
風船を膨らませた状態の正面図である。
【図2】同発光風船の側面図である。
【図3】同発光風船を膨らませる前の状態の正面断面図
である。
【図4】同発光風船の風船本体を構成する合成樹脂フィ
ルムの金属蒸着層をエッチング加工する前の部分断面図
である。
【図5】同発光風船の風船本体を構成する合成樹脂フィ
ルムの金属蒸着層をエッチング加工した後の部分断面図
である。
【図6】同発光風船に用いられる化学発光体の一例を示
す断面図である。
【図7】同発光風船のポケットに化学発光体を挿入し、
風船本体を膨らませた状態を示す部分断面図である。
【図8】本発明による発光風船の他の実施形態を示す、
膨らませる前の状態の正面断面図である。
【図9】同発光風船の概略構造を示す側面図である。
【図10】同発光風船の正面断面図である。
【図11】同発光風船のポケット及びバルブ取付け部を
示す部分側断面図である。
【図12】同発光風船に用いる座具の斜視図である。
【符号の説明】 1、2、3 発光風船 10 風船本体 10a 光が透過し易い部分 10b 光が透過しにくい部分 11 合成樹脂フィルム 11a 周縁部 12 ポリエチレンフィルム 13 ポリアミドフィルム 14 金属蒸着層 15 マスキング層 16 吊紐 17 座具 17a 座具の片部 17b 座具の片部 17c 座具のV字状の折曲部 18 紐 20 ポケット 20d 入口部 20c 底部 30 化学発光体 31 外管 32 内管 33 第1液 34 第2液 35 紐 36 支柱 40 ガス注入用バルブ 42 パイプスティック 43 風船受け具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の合成樹脂フィルムを重ね合わせて
    周縁を熱溶着し、その周縁の一部にガス注入用バルブを
    取付けてなる風船本体と、この風船本体の内部に配置さ
    れる発光体とを備え、前記風船本体には、光が透過し易
    い部分と、光が透過しにくい部分とが設けられているこ
    とを特徴とする発光風船。
  2. 【請求項2】 前記発光体を挿入するためのポケット
    が、前記2枚の合成樹脂フィルムに挟まれて、その底部
    を前記風船本体内に挿入され、その入口部を前記風船本
    体の外部に突出させて、前記風船本体に対して気密的に
    取付けられている請求項1記載の発光風船。
  3. 【請求項3】 前記2枚の合成樹脂フィルムは、合成樹
    脂フィルムの表面に金属蒸着をしたフィルムからなり、
    前記光が透過し易い部分は、前記金属蒸着層のない部分
    からなり、前記光が透過しにくい部分は、前記金属蒸着
    層が設けられた部分からなる請求項1又は2記載の発光
    風船。
  4. 【請求項4】 前記発光体が、可撓性チューブからなる
    外管と、この外管内に配置され、曲げると割れる内管
    と、前記内管内に充填された第1液と、前記外管と前記
    内管との間隙に充填された第2液とを有し、前記外管及
    び前記内管を曲げて前記内管を割って前記第1液及び前
    記第2液を混合し、反応させることにより発光する化学
    発光体である請求項1〜3のいずれか1つに記載の発光
    風船。
  5. 【請求項5】 前記発光体に支柱が取り付けられ、この
    支柱が前記風船本体の下部より延出され、前記風船本体
    に固着された座具によって支持されており、前記風船本
    体にガスを注入して膨らませたとき、前記支柱を介して
    前記発光体が前記風船本体の内部中央に位置するように
    構成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の発
    光風船。
  6. 【請求項6】 前記ポケットが前記風船本体の下部に取
    付けられ、前記支柱付きの発光体が該ポケットに挿入さ
    れて、前記支柱が該ポケットの入口から延出されて前記
    座具により支持されている請求項5記載の発光風船。
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WO2023098177A1 (zh) * 2021-11-30 2023-06-08 义乌龙创尤品家居用品有限公司 一种发光气球

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