JP2000074600A - 廃棄砲弾の処理方法 - Google Patents

廃棄砲弾の処理方法

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JP2000074600A JP10248424A JP24842498A JP2000074600A JP 2000074600 A JP2000074600 A JP 2000074600A JP 10248424 A JP10248424 A JP 10248424A JP 24842498 A JP24842498 A JP 24842498A JP 2000074600 A JP2000074600 A JP 2000074600A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】“キイ弾”等の廃棄砲弾から“キイ剤などの毒
薬”を安全に処理した後に、廃棄砲弾を安全に爆破処理
する。 【解決手段】(1)廃棄された或いは廃棄すべき砲弾の弾
殻壁板を、完全に突き抜けないような深さに予備穿孔
し;(2)予備穿孔した孔に、出入器の、中空孔を中に有
する穿孔棒を装着し、その穿孔棒に圧力を掛けて、完全
に穿孔すると同時に、該出入器を砲弾の弾殻に取付け;
(3)その出入器の穿孔棒に設けた中空孔を通して、キイ
剤を取り出し、続いて、キイ剤処理液を砲弾の弾殻内に
送入し、該弾殻内部に残留するキイ剤を処理し、処理し
た廃液を取り出し、キイ剤を分解、処理し;更に、(4)
弾殻内部を水で洗浄し;そして、(5)洗浄された弾殻内
の炸薬を砲弾の外部に装着した成形爆薬により爆破処理
する廃棄砲弾の処理方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄された或いは
廃棄すべき砲弾の処理方法およびそのための使用する装
置に関する。本明細書において、“砲弾”とは、“廃棄
された、或いは廃棄すべき砲弾、特に、キイ剤などの毒
薬を内蔵する砲弾及び爆弾”である。このような毒薬を
処理してからでなければ、砲弾を安全に廃棄処分するこ
とができない。また、“キイ剤”とは、“イペリット約
50重量%とルイサイト約50重量%の混合物”を云
う。そして、本発明は、詳細には、キイ剤などの毒薬を
内蔵する砲弾から毒薬を外部に漏洩することなく、抜き
出し、即ち、キイ剤を抜き出した後の砲弾の弾殻内容物
を順次処理剤および水でキイ剤を分解し、洗浄すること
により、無毒化された弾殻内の炸薬を、その外部に装着
した成形爆薬で爆破処理する方法である。
【0002】
【従来の技術】イペリットとルイサイトの混合物である
キイ剤を内蔵する“キイ弾”は、毒性が強く、漏洩した
場合に重大問題が生じるので、その廃棄処理が非常に困
難であると云う問題がある。即ち、廃棄処理中にキイ剤
の漏洩が生じると、周囲の人々に非常な危害を与える恐
れがある。更に、“キイ弾”には爆発性の炸薬が内蔵さ
れているので問題は複雑である。尚、本明細書におい
て、“炸薬”とは、キイ弾等の弾殻を破裂させ、キイ剤
等の毒薬を外部に解放し、毒ガスを発生させるために砲
弾に設けられているものである。
【0003】従って、“キイ弾”などの“毒薬含有の廃
棄砲弾”の処理に当っては種々の性能が要求されるが、
一般的に云って、次の要件が重要である。第1の要件
は、キイ剤及びキイ剤などの毒薬の蒸発で発生する毒ガ
スの漏洩無しにキイ弾からキイ剤などの毒薬を抜き取る
ことである。第2の要件は、“キイ剤などの毒薬”の抜
き取り後の砲弾の弾殻内を完全に洗浄し、毒物を残さな
いことである。第3の要件は、洗浄排水中に毒物のヒ素
化合物を環境基準以上に含まないことである。第4の要
件は、廃棄砲弾の弾殻内の“炸薬”を安全に処理するこ
とである。第5の要件は、コストが安く、処理時間が短
いことである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、
“キイ剤などの毒薬”の漏洩無しに“キイ弾”から“キ
イ剤などの毒薬”を抜き取り、キイ剤抜き取り後の弾殻
内の毒薬を分解し、生成ヒ素化合物を洗浄、除去し、排
水中のヒ素濃度を環境基準以下とし、無毒化した弾殻内
の炸薬を安全に爆破処理する方法を提供することを目的
とする。また、本発明は、確実に作動し、取扱いが安全
であり、毒ガスまたは有毒液体の漏洩がなく、作動に要
する時間が短く、処理コストが低い廃棄砲弾の処分方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、廃棄された或いは
廃棄すべき砲弾の壁板に、穿孔すると同時に、中空孔を
中に有する穿孔棒を取付けた出入器を取付け;その出入
器の穿孔棒に設けた中空孔を通して、キイ剤を取り出
し、続いて、キイ剤処理液および洗浄水を砲弾の弾殻内
に送入し、キイ剤を処理、分解、洗浄し;更に、洗浄さ
れた弾殻内の炸薬を砲弾の外部に装着した成形爆薬によ
り爆破処理することを特徴とする廃棄砲弾の処理方法を
提供する。このような処理方法により、確実に作動し、
取扱いが安全であり、有害物の漏洩がなく、作動に要す
る時間が短く、安全な廃棄砲弾の処理ができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の廃棄砲弾の処理方法は、
(1)廃棄砲弾の弾殻への予備穿孔、(2)廃棄砲弾の弾殻
への出入器の装着、(3)廃棄砲弾の弾殻内部からキイ剤
の抜き取りと処理、(4)廃棄砲弾の弾殻内部の洗浄、
(5)廃棄砲弾の炸薬の爆破処理の5つの工程で構成され
る。このらの工程は、図1のブロック図に示される。
【0007】即ち、砲弾の弾殻の底板に、出入器の穿孔
棒を挿入固定するために、予備穿孔(1)を行い、これは
底板に完全に穿孔するのでなく、穿孔棒の挿入を容易に
するためである。次に、そこに出入器の穿孔棒を入れ、
完全に穿孔すると同時に出入器を弾殻の底板に装着する
(2)。次に装着された穿孔棒の中に設けた中空孔からキ
イ剤を取り出し、続いて、弾殻内に処理剤等を入れて、
キイ剤を分解、処理して、処理した結果得られた廃液
を、また、穿孔棒の中空孔から取り出し、キイ剤の処理
に使用することができる(3)。更に、弾殻内部を水で洗
浄する(4)。このようにして、弾殻内部の毒物を完全に
排除した後に弾殻の炸薬を、成型爆薬で爆破処分する
(5)。以下、以上の各工程を説明する。
【0008】(1)廃棄砲弾の弾殻への予備穿孔 砲弾の弾殻に穿孔して出入器を装着することを容易にす
るために、予備穿孔を行う。予備穿孔は、比較的に薄い
穿孔底を残して、弾殻に非貫通の孔を穿つことである。
貫通してしまうと、弾殻内の毒ガスが漏出するので、絶
対に避けなければならない。外部からの圧力で出入器の
装着を行う場合には、予備穿孔の孔径は、出入器の穿孔
棒の直径より少し大きくとる。ネジ込み式の出入器を用
いる場合には、予備穿孔された孔の内壁にはネジを切
る。そして、予備穿孔の深さは、孔の穿孔底の厚さが1
〜3mmになるようにする。孔の底の厚さが薄すぎると予
備穿孔の際に貫通孔を作ってしまう恐れがあり、廃棄砲
弾の厚すぎると出入器の装着に必要な圧力が大きくな
る。予備穿孔をする際には、弾殻底板および予備穿孔の
孔の底厚を超音波厚み計等により精密測定する必要があ
る。予備穿孔は、フライス盤等を用いて行うことができ
る。
【0009】(2)廃棄砲弾の弾殻への出入器の装着 出入器は、予備穿孔した孔に装着できる構造を持つ。即
ち、予備穿孔した孔の中に出入器の穿孔棒を入れて固定
し、出入器の頭に圧力を衝撃的又は静的にかけて、予備
穿孔した孔の残りの壁板を穿孔する。また、ネジの力で
穿孔する場合には、穿孔棒にはネジ切りをしておく。更
に、出入器には、その中に液体及び気体を通すための中
空孔を、穿孔棒の中に備える。中空孔の直径は1〜4mm
が好適である。出入器の上部受圧部には、中空孔を開閉
するネジ込みバルブが付いている。バルブが閉じたとき
のバルブの上面は、出入器の上面より下になければなら
ない。
【0010】外部からの押込み圧力を利用する出入器の
穿孔棒は、パッキング材を固定するためにも外側にネジ
を切る。出入器の穿孔棒は直径10mm程度で、厚さは、
弾殻の底板の厚さプラス5〜10mm程度が好適である。
出入器を弾殻に装着するのは、1つの場合について説明
するが、以下に説明にあるように、弾殻に2つの出入器
を装着して、片方の孔から圧力ガスを注入し、他の孔か
らキイ剤等を抜き取るような場合には、2つの出入器を
弾殻に装着して、弾殻を廃棄処分する。ネジの回転によ
る圧力を利用する出入器の穿孔棒は、予備穿孔された孔
の内壁に切られたネジに合わせたネジを切る。
【0011】外部からの押込み圧力を利用する出入器の
穿孔棒の外側には、テーパーのついた金属管パッキング
材を圧着させる。金属管パッキング材料としては、銅、
真鍮、青銅などを用いることができる。出入器に圧着さ
れたテーパー付きパッキングの最大外径は、予備穿孔径
より0.5〜2.0mm大きくとる。出入器の装着、即
ち、穿孔作業は、油圧プレスにより行うことができる。
必要なプレス力は、予備穿孔の孔の底の厚さによるが、
200〜2000kgが好適である。ネジの回転による圧
力を利用する出入器の穿孔棒の根本には、毒ガス並びに
毒薬漏洩防止のためのO−リングを装着する。O−リン
グの材質としては、テフロン、銅、アルミニウムなどが
好適である。
【0012】(3)廃棄砲弾の弾殻内部から“キイ剤”の
抜き取りと処分 弾殻内の毒薬のキイ剤は、装着した出入器を通して抜き
取る。そして、処理剤で分解し、処理する。内部に残留
したキイ剤に対しては、キイ剤の抜き取り後、中空孔か
ら処理液を弾殻内に送入する。処理剤により分解或いは
溶解して得た廃液を、再び中空孔から取り出し、先に抜
き取ったキイ剤の処理剤の一部として用いる。“キイ
剤”の処理剤としては、次亜塩素酸ナトリウム−水酸化
カリウム水溶液を用いることができる。即ち、送入した
処理剤は、弾殻内に残留されたキイ剤を分解し、洗浄し
た後、抜き取ったキイ剤の処理反応器に送られ、外の別
の個所で処分することもできる。そのための、“キイ
剤”の反応処理にも、前記の処理剤が用いられる。
【0013】(4)廃棄砲弾の弾殻内部の洗浄 更に、砲弾の弾殻内を洗浄する。即ち、通常の場合、処
理剤により4〜5回分解、洗浄を繰り返し、更に、洗浄
水により、1〜2回洗浄を行う。このように弾殻内を分
解、洗浄した後に水洗した排水中では、キイ剤中では2
0重量%含有されていたヒ素が、濃度0.01ppm以下
となる。然し乍ら、排水中には、処理剤に含有されてい
たアルカリが含まれるので、放流する前には水素濃度を
調整する必要がある。
【0014】(5)廃棄砲弾の炸薬の爆破処理 洗浄された弾殻の外側に成形爆薬を装着する(図3参
照)。成形爆薬の内径は30mm程度で、高性能爆薬の所
要量は、弾殻の厚さと大きさによるが、30〜100g
である。ライナーは、円錐形で、弾殻容器の壁を穿孔す
るような高速溶融金属ジェットを生成するように設けら
れる。通常、その材質は、鉛、銅等である。ライナーの
厚さは2mm程度が好適である。ジェット生長のためのス
タンドオフの長さは30mm程度が好適であり、通常、塩
化ビニル製の管である。スタンドオフが水で満たされる
と成形爆薬の機能は失われる。炸薬の爆破は水中で行わ
れる。水中爆破の利点は、破片が飛散しないこと、爆発
音が小さいこと、破片を容易に回収できることである。
問題点は、周囲に大きな振動衝撃を与えることである。
この問題点は、爆発水槽の周りに緩衝材を配置すること
により克服できる。
【0015】爆発の緩衝材としては砂、空気等を用いる
ことができる。水中爆発後の破片を回収するために、金
網等の篭などを用いることができる。用いる篭の大きさ
は、炸薬量によるが、1辺1〜3mの立方体が好適であ
る。篭の底には破片が載るので、ある程度の強度が必要
である。篭の底は、破片回収のため、遠隔操作で開閉す
るようにできる。成形爆薬を装着した弾殻は、水平にワ
イヤーで吊して、篭の中央にくるようにする。篭はクレ
ーンで移動できるようにする。成形爆薬を装着した弾殻
の爆破時の水中の位置は、深さ2〜3mが好適である。
雷管は、通常使用されている6号電気雷管を用いること
ができるが、漏電による誤爆を防ぐためには、非電気式
雷管の使用が望ましい。水中爆発では、有害な後ガスの
発生は少ないが、水槽の水は爆発生成物により汚染され
る。水槽の水は、ロ過、循環することが必要である。
【0016】次に、本発明の処理方法に使用する装置;
即ち、出入器と出入器を弾殻に装着した状態と、出入器
の構造と作用を説明する。
【0017】図2は、本発明の廃棄砲弾の処理方法に使
用する外部圧力を利用する出入器の構造を示す断面図で
ある。出入器(2)の構造と、“キイ弾”の弾殻(11)の
底板(9)に、予備穿孔された孔(10)に出入器の穿孔棒
(4)が差し込まれた状態を示す断面図である。プレス
(1)は、出入器の受圧部(3)に圧力をかけ、出入器の穿
孔棒(4)を押して、図示のように、弾殻の底板(9)に穿
孔する。底板(9)が完全に穿孔された状態では、一般的
に云って、穿孔棒(4)は底板(9)をつき抜けている。
【0018】出入器の穿孔棒(4)の外面には図示のよう
にネジが切ってあり、そこにはテーパー付きパッキング
(6)が圧着されている。出入器バルブネジ(7)は、出入
器(2)を”キイ弾”(11)に装着するときは、閉じてあ
り、装着後に外部導管と出入器連結ネジ(3)で連結した
後に開く。プレス(1)を作動させると、底板(9)に穿孔
され、弾殻内部と外部は、中空孔(5)を通して、つなが
る。同時に、パッキング(6)の働きにより、出入器(2)
は底板(9)と密着し、出入器(2)を弾殻(11)に固定す
ると共に、キイ剤及び毒ガスの漏洩を防止する。
【0019】そして、出入器(2)の穿孔棒(4)には、液
体や気体を出入させるために中空孔(5)が設けてある。
穿孔棒(4)は、底板面を出てしまい、液面、底面から突
出してしまうので、処理液等の送入と送出を、そのよう
な中空孔(5)で行うと、処理液等の完全な送出が困難に
なる。そこで、処理液等の完全な送出が、容易にできる
ように、その中間に図示のように、横孔(5−2)が設け
てあり、更に、完全な液の送出を期すために、側溝(5
−3)を図示のように縦に設けることもできる。
【0020】図3は、図1の出入器(2)を装着した“キ
イ弾”の断面図である。2つの出入器(2−1)(2−2)
を底板(9)上に装着し、保持回転軸(15)により縦方向
に固定されたキイ弾(11)を示す。砲弾の弾殻内部(1
2)には、最初にキイ剤が入っており、これを抜き取っ
た後に、処理剤を入れ、最後に水で洗浄される。
【0021】従って、弾殻内部(12)には、キイ剤、処
理液、洗浄水または窒素等が入れられる。回転軸(15)
で回転、振盪され、容易に撹拌されるので、弾殻内で、
残留キイ剤等は処理スピードが早められる。
【0022】炸薬(13)は、砲弾の炸薬容器(14)中に
入っている。出入器(2−1)(2−2)には、各々外部導
管(16−1)(16−2)が取付けられている。出入器
(2)は、砲弾の底を上にして弾殻の底板(9)に装着され
る。次に、図示のように、砲弾は、底板を下にして保持
回転軸(15)に取付けられる。
【0023】出入器(2)には、外部導管(16−1)(1
6−2)がつながる。この部分の構造は任意であり、十
分な強度があり、漏洩がなければよい。連結方式は、ね
じ込み方式またはワンタッチ取り付け方式が好適であ
る。
【0024】本発明の処理方法に従うと、出入器(2)で
は、外部導管(16−2)を通じて、圧縮窒素を弾殻内部
に導入し、外部導管(16−1)を通じて弾殻内部から
“キイ剤”を抜き出して、処理反応器(図示せず)に送
る。次に、外部導管(16−1)を通じてキイ剤処理液を
弾殻内部(12)に圧入する。保持回転軸(15)を中心に
弾殻(11)を反転させ、弾殻内容物を振盪させる。振盪
した後に、出入器の位置を下にする。外部導管(16−
2)から圧縮窒素を送入して、弾殻(11)内の処理液を
抜き取る。この処理液は、“キイ剤”の反応処理に用い
られる。
【0025】この操作を数回繰り返す。この操作により
弾殻(2)内に残されたキイ剤が分解され、更に、生成し
たヒ素化合物の濃度が薄められる。更に、外部導管(1
6−1)を通じて、洗浄水が弾殻(2)の内部に導入さ
れ、処理剤の洗浄が行われる。この洗浄で出る排水の中
のヒ素の濃度は、環境基準以下になっているので、水素
イオン濃度を調整した後に、放流することができる。
【0026】抜き取るべきキイ剤などの毒薬が、液体
で、図2に示すように、1ケ所だけに穿孔したのでは、
取出し難い場合には、対象の弾殻に例えば、弾殻の底部
(9)に、図3に示すように、もう1ケ所に孔(出入器:
2−1:2−2)を開ける。即ち、本発明による出入器
(2−2)をもう1台用いて、砲弾体の底部(9)に取り付
けて、同時に穿孔する。例えば、図示のように並べて取
付けて、一方から圧縮窒素等を圧入して、他方から排液
等の有害液体及び洗浄排水を完全に追い出すという方式
が好適である。
【0027】本発明によると、次に、流体の処理剤、水
等を送りこみ、処理、洗浄して、砲弾の弾殻内を無毒化
してから、取出すことができる。更に、本発明の廃棄砲
弾の処理方法により抜き出した液体、気体は、例えば、
別の密閉容器内で、分解薬剤と反応させて毒ガスとして
の機能を消失させることができる。
【0028】図4は、内部を洗浄した弾殻(11)の外部
に成形爆薬(17)を装着した断面図である。高性能爆薬
(18)の下部には、金属製円錐形ライナー(20)が取付
けられている。雷管(19)は、高性能爆薬(18)を起爆
するためのものである。スタンドオフ(21)は、弾殻を
穿孔する高速溶融金属ジュットの生長を助ける空間であ
る。雷管(19)を起爆すると高性能爆薬(18)が爆ごう
し、ライナー(20)に作用して高速ジェットを発生す
る。この高速溶融金属ジェットは、弾殻(11)を貫通
し、更に、炸薬容器(14)をも貫通する。そして、炸薬
中に貫入した金属ジェットは、炸薬を爆燃させ、または
爆ごうさせる。
【0029】抜き取られたキイ剤の処理 抜き取られたキイ剤の処理は、本発明の特許請求の範囲
ではないが、次のようにして行うことができる。即ち、
次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウムとの水溶液及
び弾殻(11)内の洗浄に使用された処理剤廃液を処理反
応器に入れて混合撹拌して処理する。これに、砲弾から
抜き取られたキイ剤を注入する。反応によりキイ剤の毒
ガス機能を失われると、残留次亜塩素酸塩を分解処理
し、水素イオン濃度を調整し、セメント粉を入れたドラ
ム缶に注入する。更に、蓋締めをして、最終処分所へ搬
出する。
【0030】
【実施例】厚さ14mmの鋼板にフライス盤で直径11m
m、底の残留深さ1.16mmの孔をあけ、密着した銅パ
ッキング(6)を付けた本発明の出入器(2)により、プレ
ス穿孔装着した。穿孔に必要なプレス圧力は520kg
であった。更に、出入器(2)の穿孔棒(4)に、2600
kgのプレス圧力をかけて、銅パッキング(6)を予備穿
孔した孔に密着装着した。図2に示すような上下の位置
に出入器(2)にプレス圧260kgをかけると穿孔棒
(4)が抜けた。穿孔棒(4)は、使用内圧5気圧(力換算
で4.8kg)に対して十分な強度を持つことが分か
る。
【0031】図4に示された弾殻の1つのモデルを作製
した。そこには、内径56mm、外径80mm、長さ400
mmの鋼製円筒の両端にネジ蓋が付いており、その中央部
は保持回転軸(15)で保持されている。一方のネジ蓋に
本発明の出入器(2)を図3、4に示すように、2個装着
した。外部導管(16−2)を通して5気圧の窒素を導入
した。石鹸水を用いて、ガス漏れを検査したが、出入器
(2)の部分におけるガス漏れは認められなかった。即
ち、弾殻に装着された出入器は十分な密封性を有する。
【0032】この円筒中に外部導管(16−1)を通じ
て、0.8リットルの1%過マンガン酸カリウム水溶液
を5気圧の窒素の圧力で送入した。保持回転軸(15)を
5分間、反復回転させ、内容液を振盪させた。そして、
内容液を抜き取り、次に純水0.8リットルを同様に送
入し、5分間振盪し、排水した。この操作を3回繰り返
した。この各操作で、過マンガン酸カリウム濃度は1回
当り約50分の1に減少した。含有ヒ素の初濃度が20
重量%のときには、5回の操作により、含有ヒ素の濃度
をヒ素の環境基準である0.01ppm以下にすること
ができる。
【0033】内径25mm、外径33mm、長さ100mmの
鋼管(22)に、50gのフレーク状のTNT火薬(18)
を充填し、両端を粘着テープで封じた。この鋼管(22)
を内径58mm、外径74.7mm、長さ100mmの鋼管の
中心に発泡スチロール片(20)で支えて置き、両端を粘
着テープで封じた。別に、内径31mm、外径36mm、長
さ30mmのポリ塩化ビニル管の底を粘着テープで封じ
る。この管の上に厚さ2mm、円錐部(20)の直径30m
m、全直径36mmの鉛製円錐板を頂点を上にして乗せ
る。この上に、同じ径で長さ80mmのポリ塩化ビニル管
を乗せ、ビニルテープでつなぐ。上のポリ塩化ビニル管
内に、50gのコンポジションC−4(17)を詰め、そ
の上に10gのRDXを乗せる。これを、図4に示すよ
うに、横にした前記鋼管(11)の上に取り付ける。6号
電気雷管(19)をRDXの中に挿入し、粘着テープで封
じる。
【0034】この2重管入りTNT火薬と成形爆薬の集
合体を、太さ1.1mm、網目の大きさ16mmの金網で作
った直径1m、深さ1mの円筒形の篭の中心に吊す。こ
の篭を、爆薬集合体が水深2mの位置になるように、所
望位置にあるように水槽中に沈める。電気雷管に通電し
て、成形爆薬を起爆した。大きい方の鋼管は、成形爆薬
の高速ジェットにより穿孔され、TNT入り鋼管は、縦
に裂けて、共に篭の底に回収された。TNT入り鋼管の
内面は黒い煤で覆われていた。TNTは、爆轟ではな
く、爆燃を起こした。
【0035】
【発明の効果】本発明の密閉容器からの廃棄砲弾の処理
方法は、図示のような構成により、次のごとき技術的効
果があった。即ち、確実に作動して弾殻内部からキイ剤
等毒物を、確実に取出し、処理することができ、安全
に、毒薬含有の廃棄砲弾を処理する方法を提供できた。
また、毒物等の漏洩がなく、抜き出しの所要時間が比較
的に短く、毒薬入り砲弾を廃棄処理する方法を提供でき
る。処理コストが低く、安全に処理できる廃棄砲弾の処
理方法が提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄砲弾の処理方法を示すブロック図
である。
【図2】本発明の廃棄砲弾の処理方法に使用する出入器
の構造を示す断面図である。
【図3】図2の出入器(2)を装着したキイ弾の断面図で
ある。
【図4】内部を洗浄した弾殻(11)の外部に成形爆薬
(17)を装着した断面図である。
【符号の説明】
1 プレス 2、2−1、2−2 出入器 3 受圧部 4 穿孔棒 5 出入器の中空孔 5−2 横孔 5−3 側溝 6 パッキング 7 バルブネジ 8 連結ネジ 9 弾殻底板 10 予備穿孔された孔 11 弾殻 12 弾殻内部 13 炸薬 14 炸薬容器 15 保持回転軸 16−1、16−2 外部導管 17 成形爆薬 18 高性能爆薬 19 雷管 20 ライナー 21 スタンドオフ 22 成形爆薬容器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)廃棄された或いは廃棄すべき砲弾の
    弾殻壁板を、完全に突き抜けないような深さに予備穿孔
    し; (2)予備穿孔した孔に、出入器の、中空孔を中に有する
    穿孔棒を装着し、その穿孔棒に圧力を掛けて、完全に穿
    孔すると同時に、該出入器を砲弾の弾殻に取付け; (3)その出入器の穿孔棒に設けた中空孔を通して、キイ
    剤を取り出し、続いて、キイ剤処理液を砲弾の弾殻内に
    送入し、該弾殻内部に残留するキイ剤を処理し、処理し
    た廃液を取り出し、キイ剤を処理、分解し;更に、(4)
    弾殻内部を水で洗浄し;そして、(5)洗浄された弾殻内
    の炸薬を砲弾の外部に装着した成形爆薬により爆破処理
    することを特徴とする廃棄砲弾の処理方法。
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