JP2000072206A - 車両積載計画立案方法及びシステム - Google Patents

車両積載計画立案方法及びシステム

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JP2000072206A
JP2000072206A JP24135998A JP24135998A JP2000072206A JP 2000072206 A JP2000072206 A JP 2000072206A JP 24135998 A JP24135998 A JP 24135998A JP 24135998 A JP24135998 A JP 24135998A JP 2000072206 A JP2000072206 A JP 2000072206A
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Takahiko Naito
貴彦 内藤
Takao Sato
隆夫 佐藤
Shinichiro Hiraoka
真一郎 平岡
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Lion Corp
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の積載率を最大にし、欠品、過剰在庫を
最小化する車両積載計画立案方法を提供すること。 【解決手段】 車両に積載する商品を重量勝ち順および
容積勝ち順に並べ、まず重量勝ち順に積載し、積載可能
な最大重量を超えたら、最後に積載した重量勝ち品をキ
ャンセルし、容積勝ち順モードに切り替え、積載可能な
最大容積を超えたら、最後に積載した容積勝ち品をキャ
ンセルして、モードを切り替える。このルールに基づい
て、全商品を検索して、積載率最大を目指す。今回、積
載計画の結果、積載率未達の場合には、次回補給依頼情
報の中から在庫欠品緊急度の高い商品順に車両の余裕が
埋まるまで前倒し計画を行い、逆に、積載率オーバーの
場合には、在庫欠品余裕度の高い商品順に積み残しが発
生しなくなるまで、後倒し計画を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、倉庫から、補給依
頼元へ商品を補給する際に用いる車両の積載計画立案方
法及びシステムに係り、特に、倉庫と補給依頼元の関係
が1:1対応の場合において、当該倉庫から、当該補給
依頼元へ商品を補給する際に用いて好適な車両の積載計
画立案方法及びシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような商品の補給においては、車
両への商品積載率を最大にし、倉庫での過剰在庫および
補給依頼元での欠品を最小化することができる車両積載
計画の立案が要求される。従来の一般的な車両積載計画
立案方法としては、今回補給依頼のあった商品を、商品
コード順に順次、車両に割り当て、車両の最大積載重量
に納まる形で積載内容を立案した後、容積上の余裕が発
生した場合には担当者の経験と勘により、商品の積み替
え作業を実施するというものであった。さらに、上記の
ように積み替え作業をした結果、車両に余裕が発生した
場合及び商品の積み残しが発生した場合には、補給依頼
元との口頭での連絡により、前倒し補給または後倒し補
給の調整を行うことも知られている。
【0003】さらに、他の方法としては、特開平7―2
19996号公報に記載されているように、重量順にソ
ートした荷物を最重量順と最軽量順という重量に着眼し
た2つのキーを組み合わせて積載していくというものが
あった。しかしながら、上記前者の車両積載計画立案方
法では、車両の積載率を最大化するためには膨大な時間
が必要で、実質的に積載商品の最適な組み合わせを効率
的に立案することが困難であり、積載率を十分に維持す
ることができない。また、前倒し補給または後倒し補給
の調整作業に時間がかかるとともに、在庫充足率の観点
からの前倒し候補商品または後倒し候補商品の優先順位
が明確でないため、補給依頼元での欠品または過剰在庫
を誘発しやすい。
【0004】また、上記後者の車両積載計画立案方法で
は、車両の重量のみに着目することになり、容積を考慮
しないため、スペースに無駄が生まれることが考えら
れ、必ずしも積載率が効率良く最大化するとは言い難
い。また、最重量の荷物を積載した後、最軽量の荷物を
積載するという方法が効果的な積載方法とは言いきれな
い上、結果として、車両台数が増える可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、上記問題点を解消し、車両積載率を最大化する
車両別の積載内容の立案を行う方法およびシステムを提
供することである。本発明の他の目的は、上記問題点を
解消し、車両に余裕が発生した場合、及び商品の積み残
しが発生した場合には、在庫充足率の観点からの優先順
位に基づく、次回補給依頼からの前倒しまたは次回補給
依頼への後倒し内容を立案し、欠品または過剰在庫を最
小化する方法およびシステムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による車両積載計
画立案方法の手順(ステップ)は次の通りである。
【0007】車両に積載する複数種類の補給依頼商品
を、重量勝ち順(単位容積当たり重量の降順)及び容積
勝ち順(単位容積当たり重量の昇順)に順序付ける。積
載計画の立案は、重量勝ち順モードから始める。すなわ
ち、補給依頼商品を重量勝ち順に順次積載していく。使
用車両に積載可能な最大重量(使用車両の最大積載重
量)を超えたら、最後に積載した重量降順(重量勝ち
順)商品をキャンセルして、容積勝ち順モードに切り替
える。容積勝ち順モードで順次積載していき、積載可能
な最大容積を超えたら、最後に積載した重量昇順(容積
勝ち順)商品をキャンセルして、重量勝ち順モードに切
り替える。
【0008】このように、重量勝ち順モードと容積勝ち
順の2つの積載計画立案モードを用意し、重量勝ち順モ
ードから積載計画立案を開始し、各モードで重量及び容
積オーバーしたら最後に積載した商品をキャンセルし
て、モードを相手方モードに切り替えるというルールに
基づいて、全商品を検索して、積載率最大を目指す。こ
れにより、積載率を効率的に最大化できる。次に、本発
明の他の特徴である、前倒し補給及び後倒し補給につい
て説明する。
【0009】前記のようにして、重量勝ち順モードと容
積勝ち順の2つの積載計画立案モードを切り替えながら
積載計画処理を行った結果、今回依頼商品を全商品積載
しても車両に余裕が発生した場合(積載率未達の場合)
には、次回補給依頼商品を在庫日数昇順にソートして、
次回補給依頼商品の中から、在庫欠品緊急度の高い商品
順に車両の余裕が埋まるまで、前倒し補給内容を計画す
る。これにより、補給依頼元の過剰在庫を最小化でき
る。一方、積載計画立案の結果、積み残しが発生した場
合(積載率オーバー)には、あふれ分を算出し、補給依
頼商品を在庫日数昇順にソートして、積載可能在庫日数
を算出する。そして補給内容の中から、在庫欠品余裕度
の高い商品順に積み残しが発生しなくなるまで、在庫日
数毎、在庫日数昇順に後倒し補給内容を計画する。これ
により、欠品を防止することができる。
【0010】本発明の特徴を明確に列挙すれば、以下の
通りである。倉庫から、補給依頼元へ商品を補給する
際、車両に積載する複数種類の商品を、単位容積当たり
の重量降順である重量勝ち順、及び、単位容積当たりの
重量昇順である容積勝ち順に順序付けを行い、まず、重
量勝ち順に順次、積載計画を実施していき、当該車両の
最大積載重量を超えたら、最後に積載した商品をキャン
セルして、容積勝ち順モードに切り替え、容積勝ち順に
順次、積載計画を実施していき、当該車両の最大積載容
積を超えたら、最後に積載した商品をキャンセルして、
重量勝ち順モードに切り替えて積載計画を実施していく
処理を繰り返し、オーバーしたら最後に積載した商品を
キャンセルして、モードを切り替えるというルールに基
づいて、全商品を検索していく車両積載計画立案方法が
提供される。本発明によれば、倉庫から補給依頼元へ商
品を補給する際、積載計画処理の結果、車両に余裕が発
生した場合、すなわち積載率未達時には、次回補給依頼
商品を在庫日数昇順にソートして、次回補給依頼商品の
中から、在庫欠品緊急度の高い商品順に車両の余裕が埋
まるまで前倒し補給内容を計画し、さらに、積載計画の
結果、積み残しが発生した場合、すなわち積載率オーバ
ー時には、あふれ分を算出し、補給依頼商品を在庫日数
昇順にソートして、積載可能在庫日数を算出し、補給内
容の中から在庫欠品余裕度の高い商品順に積み残しが発
生しなくなるまで、在庫日数毎、在庫日数昇順に後倒し
補給内容を計画する車両積載計画立案方法が提供され
る。
【0011】本発明によれば、倉庫から補給依頼元へ商
品を補給する車両積載計画立案に際して用いられるシス
テムであって、入力装置、画面表示装置、処理装置、記
憶装置及び出力装置を有し、上記処理装置を介して外部
システムである配車システム及び在庫管理システムと接
続され、車両に積載する複数種類の商品を、単位容積当
たりの重量降順である重量勝ち順、及び、単位容積当た
りの重量昇順である容積勝ち順に順序付けを行い、ま
ず、重量勝ち順に順次、積載計画を実施していき、当該
車両の最大積載重量を超えたら、最後に積載した商品を
キャンセルして、容積勝ち順モードに切り替え、容積勝
ち順に順次、積載計画を実施していき、当該車両の最大
積載容積を超えたら、最後に積載した商品をキャンセル
して、重量勝ち順モードに切り替えて積載計画を実施し
ていく処理を繰り返し、オーバーしたら最後に積載した
商品をキャンセルして、モードを切り替えるというルー
ルに基づいて、全商品を検索していく車両積載計画立案
システムが提供される。本発明によれば、倉庫から補給
依頼元へ商品を補給する際に用いられるシステムであっ
て、入力装置、画面表示装置、処理装置、記憶装置及び
出力装置を有し、上記処理装置を介して外部システムで
ある配車システム及び在庫管理システムと接続され、積
載計画処理の結果、車両に余裕が発生した場合、すなわ
ち積載率未達時には、次回補給依頼商品を在庫日数昇順
にソートして、次回補給依頼商品の中から、在庫欠品緊
急度の高い商品順に車両の余裕が埋まるまで前倒し補給
内容を計画し、さらに積載計画の結果、積み残しが発生
した場合、すなわち積載率オーバー時には、あふれ分を
算出し、補給依頼商品を在庫日数昇順にソートして、積
載可能在庫日数を算出し、補給内容の中から在庫欠品余
裕度の高い商品順に積み残しが発生しなくなるまで、在
庫日数毎、在庫日数昇順に後倒し補給内容を計画する車
両積載計画立案システムが提供される。
【0012】本発明によれば、倉庫から補給依頼元へ商
品を補給する際に用いられるシステムであって、入力装
置、画面表示装置、処理装置、記憶装置及び出力装置を
有し、上記処理装置を介して外部システムである配車シ
ステム及び在庫管理システムと接続され、前記記憶装置
は、手配車両情報受付及びソートモジュール、補給依頼
情報受付及びソートモジュール、積載計画モジュール、
積載率判定モジュール並びに積載計画確定モジュール、
重量及び容積テーブル並びに今回及び次回補給依頼テー
ブル、並びに、確定手配車両DB、重量及び容積比率D
B並びに積載計画結果DBを有する車両積載計画立案シ
ステムが提供される。本発明によれば、倉庫から補給依
頼元へ商品を補給する際に用いられるシステムであっ
て、入力装置、画面表示装置、処理装置、記憶装置及び
出力装置を有し、上記処理装置を介して外部システムで
ある配車システム及び在庫管理システムと接続され、前
記記憶装置は、手配車両情報受付及びソートモジュー
ル、補給依頼情報受付及びソートモジュール、積載計画
モジュール、積載率判定モジュール、前倒し計画モジュ
ール、後倒し計画モジュール並びに積載計画確定モジュ
ール、重量及び容積テーブル並びに今回及び次回補給依
頼テーブル、並びに、確定手配車両DB、重量及び容積
比率DB並びに積載計画結果DBを有する車両積載計画
立案システムが提供される。
【0013】以下、本発明を図面に示す実施の形態に基
づいて具体的に説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の車両積載計画立
案方法を実現するシステム構成例を示す図であり、入力
装置10、画面表示装置20、処理装置30、記憶装置
40、出力装置50を有し、処理装置30を介して外部
システムである配車システム60及び在庫管理システム
70と接続されている。記憶装置40は、モジュール構
成であり、各々、複数種類のモジュール、テーブル、及
び、データベース(以下DBと略称する)を有してい
る。モジュールとしては、手配車両情報受付及びソート
モジュール80、補給依頼情報受付及びソートモジュー
ル90、積載計画モジュール110、積載率判定モジュ
ール150、前倒し計画モジュール160、後倒し計画
モジュール170、積載計画確定モジュール180、テ
ーブルとしては、重量及び容積テーブル300並びに今
回及び次回補給依頼テーブル500、DBとしては、確
定手配車両DB 400、重量及び容積比率DB600
並びに積載計画結果DB 700を有する。
【0015】図2は、図1中の記憶装置40に含まれる
手配車両情報受付及びソートモジュール80、補給依頼
情報受付及びソートモジュール90、積載計画モジュー
ル110、積載率判定モジュール150、前倒し計画モ
ジュール160、後倒し計画モジュール170、積載計
画確定モジュール180の関連を示すフローチャートを
示す図である。図3は、図1中の記憶装置40に収容さ
れる重量及び容積テーブル300のデータ構成例を示す
図である。図4は、図1中の記憶装置40に収容される
確定手配車両DB 400のデータ構成例を示す図であ
る。図5は、図1中の記憶装置40に収容される今回及
び次回補給依頼テーブル500のデータ構成例を示す図
である。
【0016】図6は、図1中の記憶装置40に収容され
ると重量及び容積比率DB600のデータ構成例を示す
図である。図7は、図1中の記憶装置40に収容される
積載計画結果DB700のデータ構成例を示す図であ
る。図8は、本発明の実施例である車両積載計画立案方
法の中の、手配車両情報受付及びソートモジュール80
の処理ステップを示すフローチャートを示す図である。
図9は、本発明の実施例である車両積載計画立案方法の
中の、補給依頼情報受付及びソートモジュール90の処
理ステップを示すフローチャートを示す図である。図1
0は、本発明の実施例である車両積載計画立案方法の中
の、積載計画モジュール110の基本イメージを示す図
である。
【0017】図11は、本発明の実施例である車両積載
計画立案方法の中の、積載計画モジュール110の処理
ステップを示すフローチャートを示す図である。図12
は、本発明の実施例である車両積載計画立案方法の中
の、積載計画モジュール110の処理ステップの中の、
積載率チェックのサブモジュールを示すフローチャート
を示す図である。図13は、本発明の実施例である車両
積載計画立案方法の中の、積載計画モジュール110の
処理ステップの中の、重量勝ち順積載モードのサブモジ
ュールを示すフローチャートを示す図である。図14
は、本発明の実施例である車両積載計画立案方法の中
の、積載計画モジュール110の処理ステップの中の、
容積勝ち順積載モードのサブモジュールを示すフローチ
ャートを示す図である。図15は、本発明の実施例であ
る車両積載計画立案方法の中の、積載率判定モジュール
150の処理ステップを示すフローチャートを示す図で
ある。
【0018】図16は、本発明の実施例である車両積載
計画立案方法の中の、前倒し計画モジュール160の処
理ステップを示すフローチャートを示す図である。図1
7は、本発明の実施例である車両積載計画立案方法の中
の、後倒し計画モジュール170の処理ステップを示す
フローチャートを示す図である。図18は、本発明の実
施例である車両積載計画立案方法の中の、積載計画確定
モジュール180の処理ステップを示すフローチャート
を示す図である。
【0019】次に、図2〜図18を使って、図1に示し
た記憶装置40に含まれる、手配車両情報受付及びソー
トモジュール80、補給依頼情報受付及びソートモジュ
ール90、積載計画モジュール110、積載率判定モジ
ュール150、前倒し計画モジュール160、後倒し計
画モジュール170、積載計画確定モジュール180に
ついての動作を詳細に説明する。まず、本実施の形態に
おける、図1中の記憶装置40に含まれる手配車両情報
受付及びソートモジュール80、補給依頼情報受付及び
ソートモジュール90、積載計画モジュール110、積
載率判定モジュール150、前倒し計画モジュール16
0、後倒し計画モジュール170、積載計画確定モジュ
ール180の関連を、図2を使って説明する。図2にお
いて、まず、手配車両情報受付及びソートモジュール8
0は、手配車両の情報を受け付け、重量降順及び容積降
順でソートする(ステップ80)。
【0020】次に、補給依頼情報受付及びソートモジュ
ール90は、補給依頼商品の情報を受け付け、単位容積
当たりの重量降順でソートする(ステップ90)。次
に、積載計画モジュール110は、単位容積当たりの重
量降順(重量勝ち順)及び単位容積当たりの重量昇順
(容積勝ち順)を効率的に組み合わせることにより積載
率最大 を目指した積載計画を立案する(ステップ11
0)。次に、積載率判定モジュール150は、ステップ
110の結果として積載状況(積載率最大、車両の余裕
発生、商品の積み残し発生)を参照し、前倒し及び後倒
し処理または積載計画確定処理を実施すべきか否かを判
別する(ステップ150)。次に、前倒し計画モジュー
ル160は、ステップ150の結果、車両に余裕が発生
し、次回補給依頼内容からの前倒しを実施すると判断さ
れた場合において、前倒し計画を実施する(ステップ1
60)。
【0021】次に、後倒し計画モジュール170は、ス
テップ150の結果、商品の積み残しが発生し、次回補
給依頼への後倒しを実施すると判断された場合におい
て、後倒し計画を実施する(ステップ170)。次に、
積載計画確定モジュール180は、ステップ150の結
果、車両の積載率が最大と判断された場合において、積
載計画の確定処理を行う(ステップ180)。次に、記
憶装置40内の重量及び容積テーブル300には、図3
に示すような各情報欄が設けられる。重量及び容積テー
ブル300は、商品の重量及び容積といったマスタ情報
を持つものであり、商品コード欄301、単位容積当た
り重量欄302、重量欄303、容積欄304が設けら
れる。次に、記憶装置40内の確定手配車両DB 40
0には、図4に示すような各情報欄が設けられる。すな
わち、確定手配車両DB 400は、積載計画を実施す
ることが確定した手配車両情報を外部の配車システム6
0から入手し、それを重量降順にソートし、さらに重量
が同じ場合は容積降順でソートしたものであり、車番欄
401、最大重量欄402、最大容積欄403が設けら
れる。
【0022】次に、記憶装置40内の、今回及び次回補
給依頼テーブル500には、図5に示すような各情報欄
が設けられる。今回及び次回補給依頼テーブル500
は、補給依頼元に対し、今回及び次回補給すべき商品に
関する情報を外部の在庫管理システム70から入手した
ものであり、今回及び次回情報欄501、商品コード欄
502、積載数量欄503、在庫日数欄504が設けら
れる。次に、記憶装置40内の重量及び容積比率DB
600には、図6に示すような各情報欄が設けられる。
重量及び容積比率DB 600は、重量及び容積テーブ
ル300と今回及び次回補給依頼テーブル500から単
位容積当たり重量降順でソートし、さらに単位容積当た
り重量が同じ場合は総重量降順でソートし、さらに総重
量が同じ場合は、総容積降順でソートしたものであり、
商品コード欄601、積載数量欄602、単位容積当た
り重量欄603、総重量欄604、総容積欄605、在
庫日数欄606が設けられる。次に、記憶装置40内の
積載計画結果DB 700には、図7に示すような各情
報欄が設けられる。積載計画結果DB700は、各車両
毎の積載計画案を持つものであり、車番欄701、積載
率最大ポイントまでの距離欄702、商品コード欄70
3、数量欄704、合計重量欄705、合計容積欄70
6が設けられる。
【0023】次に、車両積載計画立案方法の実際の処理
ステップを、図8、図9、図11、図12、図13、図
14、図15、図16、図17、図18のフローチャー
トに沿って説明する。
【0024】まず、手配車両情報受付及びソートモジュ
ール80の処理ステップを、図8のフローチャートに沿
って詳細に説明する。図8において、手配車両情報受付
及びソートモジュール80は、今回分に該当する手配済
みの車両情報を外部の配車システム60から入手し、確
定手配車両DB 400に読み込む(ステップ80
1)。次に、手配車両情報受付及びソートモジュール8
0は、各車両の最大積載重量の降順にソートし、確定手
配車両DB 400の最大重量欄402を更新する(ス
テップ802)。次に、手配車両情報受付及びソートモ
ジュール80は、最大積載重量が同一の車両に関して
は、各車両の最大積載容積の降順にソートし、確定手配
車両DB400の最大容積欄403を更新する(ステッ
プ803)。
【0025】次に、補給依頼情報受付及びソートモジュ
ール90の処理ステップを図9のフローチャートに沿っ
て詳細に説明する。まず、補給依頼情報受付及びソート
モジュール90は、補給依頼元に対し、今回補給すべき
商品に関する情報を、外部の在庫管理システム70から
入手し、今回及び次回補給依頼テーブル500に読み込
む。また、積載率未達時の前倒し処理に備えて、次回分
の補給依頼情報も任せて入手する(ステップ901)。
次に、補給依頼情報受付及びソートモジュール90は、
補給依頼情報を、各商品の単位容積当たり重量の降順に
ソートし、重量及び容積比率DB 600の単位容積当
たり重量欄603を更新する(ステップ902)。次
に、補給依頼情報受付及びソートモジュール90は、単
位容積当たりの重量が同一の商品に関しては、各商品の
補給依頼重量降順にソートし、重量及び容積比率DB
600の総重量欄604を更新する(ステップ90
3)。
【0026】次に、本発明による特徴である積載計画モ
ジュール110による積載計画ルール(アルゴリズム)
の基本イメージを、図10を使って説明する。本発明に
よる積載計画処理は、車両積載能力に対して、「単位容
積当たり重量降順商品積載(重量勝ち順商品積載)」モ
ードと、「単位容積当たり重量昇順商品積載(容積勝ち
順商品積載)」モードとの2つのモードの積載方法を、
「重量オーバー→最後に積載した重量降順品(重量勝ち
順)キャンセル→重量昇順(容積勝ち順)積載を実施」
(ルール1)と、「容積オーバー→最後に積載した重量
昇順品(容積勝ち順)キャンセル→重量降順(重量勝ち
順)積載を実施」(ルール2)の2つのルールに従って
順次繰り返すことによって、全補給依頼商品を検索し、
積載率最大ポイントPMLを目指す。積載計画モジュール
110による積載処理アルゴリズムは、図10(a)に
示すように、まず、車両の積載能力に対して重量降順
(重量勝ち順)に商品を順次積載する。
【0027】次に、図10(b)に示すように、重量オ
ーバーしたら、最後に積載した重量降順品(重量勝ち
品)Dをキャンセルし、続けて重量昇順(容積勝ち順)
に商品を順次積載する。次に、重量オーバーしたら、図
10(c)に示すように、最後に積載した重量降順品
(重量勝ち品)Cをキャンセルし、続けて重量昇順品
(容積勝ち品)Nから重量昇順(容積勝ち順)に商品を
順次積載する。次に、容積オーバーしたら、図10
(d)に示すように、最後に積載した重量昇順品(容積
勝ち品)Pをキャンセルし、続けて重量降順(重量勝ち
順)に商品を積載する。次に、容積オーバーしたら、図
10(e)に示すように、最後に積載した重量昇順品
(容積勝ち品)Oをキャンセルし、続けて最後に積載し
た重量降順品(重量勝ち品)Fから重量降順(重量勝ち
順)に商品を順次積載する。
【0028】以下同様に、全補給依頼商品を検索し、積
載率最大ポイントPMLを目指す。1車両分の積載が終了
したら、積載済み商品を補給依頼情報から除外し、以降
全ての手配車両について同様の処理を繰り返す。
【0029】次に、積載計画モジュール110の処理ス
テップを図11のフローチャートに沿って詳細に説明す
る。まず、積載計画モジュール110は、確定手配車両
DB 400に格納されている各手配車両毎にステップ
1102〜1108を繰り返す(ステップ1101)。
次に、積載計画モジュール110は、仮に重量勝ち順積
載モードに設定する(ステップ1102)。重量勝ち順
積載モードとは、単位容積当たりの重量降順に積載をし
ていくモードのことであり、ステップ1105の処理に
関するモードを指す。次に、積載計画モジュール110
は、今回及び次回補給依頼テーブルの今回及び次回情報
欄501における、今回分の全ての補給依頼商品検索が
終わるか、または積載計画結果DB 700の積載率最
大ポイントまでの距離欄702から判断して、車両1台
分の積載率が最大になるまで、ステップ1104、11
05、1106を繰り返す(ステップ1103)。
【0030】次に、積載計画モジュール110は、積載
モードが重量勝ち順積載モードか容積勝ち順積載モード
かを判別する(ステップ1104)。容積勝ち順積載モ
ードとは、単位容積当たりの重量昇順に積載していくモ
ードのことであり、ステップ1106の処理に関するモ
ードを指す。次に、積載計画モジュール110は、ステ
ップ1104にて積載モードが重量勝ち順積載モードと
判別された場合、重量勝ち順積載モードのサブモジュー
ルを行う(ステップ1105)。次に、積載計画モジュ
ール110は、ステップ1104にて積載モードが容積
勝ち順積載モードと判別された場合、容積勝ち順積載モ
ードのサブモジュールを行う(ステップ1106)。次
に、積載計画モジュール110は、ステップ1103に
おいて補給依頼全商品の検索または車両1台分の積載が
完了(積載率最大)したら、積載率のチェックを行う
(ステップ1107)。この場合、積載率チェックサブ
モジュールを実行する。詳細は図12の積載率チェック
サブモジュールのフローチャートに沿って説明する。
【0031】積載率チェックサブモジュールは、積載計
画の途中で、その時点での最も積載率の高い商品の組み
合わせを記憶しておくための処理である。積載率チェッ
クサブモジュールにおいて、積載計画モジュール110
は、積載率最大ポイントまでの距離を算出する(ステッ
プ1201)。ここで、積載率最大ポイントとは、確定
手配車両DB 400の最大重量欄402と最大容積欄
403の組み合わさるポイントのことで、図10のPML
のことである。積載率最大ポイントまでの距離は、重量
余裕比率をx、容積余裕比率をyとすると、√(x2
2)で表される。なお、重量余裕比率x、容積余裕比
率yは、 重量余裕比率x=(最大までの余裕重量)/(最大積載
重量) 容積余裕比率y=(最大までの余裕容積)/(最大積載
容積) で、それぞれ、求められる。
【0032】次に、ステップ1201にて算出された積
載率最大ポイントまでの距離と積載計画結果DB 70
0の積載率最大ポイントまでの距離欄702に仮保存さ
れている距離と比較を行う(ステップ1202)。な
お、車両への積載を開始する前に、積載率最大ポイント
MLまでの距離の初期値√2を仮保存する。初期値√2
の根拠は、最大積載重量を縦軸、最大積載容積を横軸と
し(図10参照)、それぞれの比を1:1で表すと、そ
の対角線は√2となることによる。つまり、積載開始前
は、何も積んでいないことを意味する。
【0033】次に、積載計画モジュール110は、ステ
ップ1202にて比較した結果、今回算出値が仮保存値
未満であった場合、積載計画結果DB 700の積載率
最大ポイントまでの距離欄702を更新し、仮保存する
(ステップ1203)。次に、積載計画モジュール11
0は、積載計画結果DB 700の商品コード欄703
と数量欄704を、その段階での今回積載商品群として
更新し、仮保存する(ステップ1204)。ステップ1
202にて比較した結果、今回算出値が仮保存値以上で
あった場合は、DBの更新は行われない。
【0034】次に、積載計画モジュール110は、積載
計画結果DB 700の商品コード欄703と数量欄7
04に保存されている積載商品群を当車両の積載商品群
として確定する(ステップ1108)。ただし、当該車
両の積載商品群は、次の車両の積載計画立案時には、重
量及び容積比率DB 600において、積載対象から外
すものとする。次に、積載計画モジュール110の処理
ステップの中の、重量勝ち順積載モードのサブモジュー
ル1105の処理ステップを図13のフローチャートに
沿って詳細に説明する。まず、積載計画モジュール11
0は、重量及び容積比率DB600の単位容積当たり重
量欄603の重量降順で商品を1つ積載する(ステップ
1301)。
【0035】次に、積載計画モジュール110は、確定
手配車両DB 400の最大重量欄402と、積載計画
結果DB 700の合計重量欄705を比較して、積載
商品群が最大積載重量をオーバーしている場合、ステッ
プ1303を行い、積載商品群が最大積載重量と同じ場
合、ステップ1315を行い、積載商品群が最大積載重
量未満の場合、ステップ1323を行う(ステップ13
02)。
【0036】次に、積載計画モジュール110は、ステ
ップ1302にて積載商品群が最大積載重量オーバーと
判定された場合、確定手配車両DB 400の最大容積
欄403と、積載計画結果DB700の合計容積欄70
6をと比較して、積載商品群が最大積載容積以下であれ
ば、ステップ1304〜1306を行い、積載商品群が
最大積載容積をオーバーしている場合、ステップ130
7以降を行う(ステップ1303)。次に、積載計画モ
ジュール110は、ステップ1303にて積載商品群が
最大積載容積以下と判定された場合、最後に積載した重
量勝ち商品、つまり最大積載重量をオーバーした商品を
当車両の積載商品群から外し、積載計画結果DB 70
0から削除する(ステップ1304)。ただし、次の車
両の積載対象には、入れるものとする。次に、積載計画
モジュール110は、積載率のチェックを行う(ステッ
プ1305)。この場合、積載率チェックサブモジュー
ルを実行する。詳細は前述した通りである。次に、積載
計画モジュール110は、容積勝ち順の積載モードに切
り替える(ステップ1306)。この際、図11のステ
ップ1103に戻る。
【0037】次に、積載計画モジュール110は、ステ
ップ1303にて積載商品群が最大積載容積オーバーと
判定された場合、つまり最大積載重量も最大積載容積も
オーバーしている場合、重量オーバー度及び容積オーバ
ー度それぞれの比率を算出する(ステップ1307)。
確定手配車両DB 400の最大重量欄402をx、積
載計画結果DB 700の合計重量欄705をXとする
と、重量オーバー比率はX/xで表すことができる。同
様に、確定手配車両DB 400の最大容積欄403を
Y、積載計画結果DB 700の合計容積欄706をy
とすると、容積オーバー比率はY/yで表すことができ
る。次に、積載計画モジュール110は、ステップ13
07にて算出した値に基づき、重量オーバーと容積オー
バーの判定を行う(ステップ1308)。重量オーバー
比率(X/x)が高い場合、ステップ1309〜131
1を行う。容積オーバー比率(Y/y)が高い場合、ス
テップ1312〜1314を行う。重量オーバー比率と
容積オーバー比率が同じ場合は、重量オーバーと判定す
る。
【0038】次に、積載計画モジュール110は、ステ
ップ1308にて重量オーバーと判定された場合、最後
に積載した重量勝ち商品、つまり最大積載重量をオーバ
ーした商品を当車両の積載商品群から外し、積載計画結
果DB 700から削除する(ステップ1309)。た
だし、次の車両の積載対象には、入るものとする。
【0039】次に、積載計画モジュール110は、積載
率のチェックを行う(ステップ1310)。この場合、
積載率チェックサブモジュールを実行する。詳細は前述
した通りである。次に、積載計画モジュール110は、
容積勝ち順の積載モードに切り替える(ステップ131
1)。この際、図11のステップ1103に戻る。次
に、積載計画モジュール110は、ステップ1308に
て容積オーバーと判定された場合、最後に積載した重量
勝ち品を一度、当車両の積載対象に戻す(ステップ13
12)。つまり、重量及び容積比率DB 600の検索
対象にしたまま、積載計画結果DB 700からは外
す。次に、積載計画モジュール110は、積載率のチェ
ックを行う(ステップ1313)。この場合、積載率チ
ェックサブモジュールを実行する。詳細は前述した通り
である。
【0040】次に、積載計画モジュール110は、最後
に積載した容積勝ち品、つまり最大積載容積をオーバー
した商品を当車両の積載商品群から外し、積載計画結果
DB700から削除する(ステップ1314)。ただ
し、次の車両の積載対象には入るものとする。次に、積
載計画モジュール110は、ステップ1302にて積載
商品群が最大積載重量と同じと判定された場合、確定手
配車両DB 400の最大容積欄403と積載計画結果
DB 700の合計容積欄706を比較して、積載商品
群が最大積載容積以下であれば、ステップ1316〜1
318を行い、最大積載容積と同じであれば、ステップ
1319を行い、最大積載容積をオーバーしている場
合、ステップ1320〜1322を行う(ステップ13
15)。次に、積載計画モジュール110は、ステップ
1315で最大積載容積以下と判定された場合、積載率
のチェックを行う(ステップ1316)。この場合、積
載率チェックサブモジュールを実行する。詳細は前述し
た通りである。次に、積載計画モジュール110は、最
後に積載した重量勝ち品、つまり最大積載重量をオーバ
ーした商品を当車両の積載商品群から外し、積載計画結
果DB700から削除する(ステップ1317)。ただ
し、次の車両の積載対象には入れるものとする。
【0041】次に、積載計画モジュール110は、容積
勝ち順の積載モードに切り替える(ステップ131
8)。この際、図11のステップ1103に戻る。次
に、積載計画モジュール110は、ステップ1315に
て積載商品群が最大積載容積と同じと判定された場合、
つまり積載重量も積載容積も最大と判定された場合、当
車両1台分の積載を終了し、積載商品群を積載計画結果
DB 700に格納する(ステップ1319)。その
後、図11のステップ1107に進む。ただし、当車両
の積載商品群は次の車両の積載計画立案時には、重量及
び容積比率DB 600において、積載対象からは外す
ものとする。次に、積載計画モジュール110は、ステ
ップ1315にて積載商品群が最大積載容積オーバーと
判定された場合、最後に積載した重量勝ち品を一度、当
車両の積載対象に戻す(ステップ1320)。つまり、
重量及び容積比率DB 600の検索対象にしたまま、
積載計画結果DB 700からは外す。次に、積載計画
モジュール110は、積載率のチェックを行う(ステッ
プ1321)。この場合、積載率チェックサブモジュー
ルを実行する。詳細は前述した通りである。
【0042】次に、積載計画モジュール110は、最後
に積載した容積勝ち品、つまり最大積載容積をオーバー
した商品を当車両の積載商品群から外し、積載計画結果
DB700から削除する(ステップ1322)。ただ
し、次の車両の積載対象には入るものとする。次に、積
載計画モジュール110は、ステップ1302にて積載
商品群が最大積載重量未満と判定された場合、確定手配
車両DB 400の最大容積欄403と積載計画結果D
B 700の合計容積欄706を比較して、積載商品群
が最大積載容積未満であれば、ステップ1324を行
い、最大積載容積と同じであれば、ステップ1325〜
1327を行い、最大積載容積をオーバーしている場
合、ステップ1328〜1330を行う(ステップ13
23)。次に、積載計画モジュール110は、ステップ
1323で積載商品群が最大積載容積未満と判定された
場合、つまり積載重量も積載容積も最大未満と判定され
た場合、車両への仮積載を行い、積載計画結果DB 7
00の商品コード欄703、数量欄704、合計重量欄
705、合計容積欄706を更新する(ステップ132
4)。この際、図11のステップ1103に戻る。な
お、仮積載された商品については積載済みとし、重量及
び容積比率DB 600の検索対象から外す。
【0043】次に、積載計画モジュール110は、ステ
ップ1323で積載商品群が最大積載容積と同じと判定
された場合、積載率のチェックを行う(ステップ132
5)。この場合、積載率チェックサブモジュールを実行
する。詳細は前述した通りである。
【0044】次に、積載計画モジュール110は、最後
に積載した容積勝ち品、つまり最大積載容積をオーバー
した商品を当車両の積載商品群から外し、積載計画結果
DB700から削除する(ステップ1326)。ただ
し、次の車両の積載対象には入るものとする。次に、積
載計画モジュール110は、最後に積載した重量勝ち品
を一度、当車両の積載対象に戻す(ステップ132
7)。つまり、重量及び容積比率DB 600の検索対
象にしたまま、積載計画結果DB 700からは外す。
この際、図11のステップ1103に戻る。次に、積載
計画モジュール110は、ステップ1323で最大積載
容積オーバーと判定された場合、最後に積載した重量勝
ち品を一度、当車両の積載対象に戻す(ステップ132
8)。つまり、重量及び容積比率DB 600の検索対
象にしたまま、積載計画結果DB 700からは外す。
次に、積載計画モジュール110は、積載率のチェック
を行う(ステップ1329)。この場合、積載率チェッ
クサブモジュールを実行する。詳細は前述した通りであ
る。
【0045】次に、積載計画モジュール110は、最後
に積載した容積勝ち品、つまり最大積載容積をオーバー
した商品を当車両の積載商品群から外し、積載計画結果
DB700から削除する(ステップ1330)。ただ
し、次の車両の積載対象には入るものとする。この際、
図11のステップ1103に戻る。次に、積載計画モジ
ュール110の処理ステップの中の、容積勝ち順積載モ
ードのサブモジュール1106の処理ステップを図14
のフローチャートに沿って詳細に説明する。まず、積載
計画モジュール110は、重量及び容積比率DB 60
0の単位容積当たり重量欄603の重量昇順で商品を1
つ積載する(ステップ1401)。次に、積載計画モジ
ュール110は、確定手配車両DB 400の最大容積
欄403と、積載計画結果DB 700の合計容積欄7
06を比較して、積載商品群が最大積載容積をオーバー
している場合、ステップ1403を行い、積載商品群が
最大積載容積と同じ場合、ステップ1415を行い、積
載商品群が最大積載容積未満の場合、ステップ1423
を行う(ステップ1402)。次に、積載計画モジュー
ル110は、ステップ1402にて積載商品群が最大積
載容積オーバーと判定された場合、確定手配車両DB
400の最大重量欄402と、積載計画結果DB 70
0の合計重量欄705とを比較して、積載商品群が最大
積載重量以下であれば、ステップ1404〜1406を
行い、積載商品群が最大積載重量をオーバーしている場
合、ステップ1407以降を行う(ステップ140
3)。
【0046】次に、積載計画モジュール110は、ステ
ップ1403にて積載商品群が最大積載重量以下と判定
された場合、最後に積載した容積勝ち商品、つまり最大
積載容積をオーバーした商品を当車両の積載商品群から
外し、積載計画結果DB 700から削除する(ステッ
プ1404)。ただし、次の車両の積載対象には入れる
ものとする。次に、積載計画モジュール110は、積載
率のチェックを行う(ステップ1405)。この場合、
積載率チェックサブモジュールを実行する。詳細は前述
した通りである。次に、積載計画モジュール110は、
重量勝ち順の積載モードに切り替える(ステップ140
6)。この際、図11のステップ1103に戻る。次
に、積載計画モジュール110は、ステップ1403に
て積載商品群が最大積載重量オーバーと判定された場
合、つまり最大積載容積も最大積載重量もオーバーして
いる場合、重量オーバー度及び容積オーバー度それぞれ
の比率を算出する(ステップ1407)。確定手配車両
DB 400の最大重量欄402をx、積載計画結果D
B 700の合計重量欄705をXとすると、重量オー
バー比率はX/xで表すことができる。同様に、確定手
配車両DB 400の最大容積欄403をY、積載計画
結果DB 700の合計容積欄706をyとすると、容
積オーバー比率はY/yで表すことができる。
【0047】次に、積載計画モジュール110は、ステ
ップ1407にて算出した値に基づき、重量及び容積オ
ーバーの判定を行う(ステップ1408)。容積オーバ
ー比率(Y/y)が高い場合、ステップ1409〜14
11を行う。重量オーバー比率(X/x)が高い場合、
ステップ14212〜1414を行う。重量オーバー比
率と容積オーバー比率が同じ場合は、容積オーバーと判
定する。次に、積載計画モジュール110は、ステップ
1408にて容積オーバーと判定された場合、最後に積
載した容積勝ち商品、つまり最大積載容積をオーバーし
た商品を当車両の積載商品群から外し、積載計画結果D
B 700から削除する(ステップ1409)。ただ
し、次の車両の積載対象には入れるものとする。
【0048】次に、積載計画モジュール110は、積載
率のチェックを行う(ステップ1410)。この場合、
積載率チェックサブモジュールを実行する。詳細は前述
した通りである。次に、積載計画モジュール110は、
重量勝ち順の積載モードに切り替える(ステップ141
1)。この際、図11のステップ1103に戻る。次
に、積載計画モジュール110は、ステップ1408に
て重量オーバーと判定された場合、最後に積載した容積
勝ち品を一度、当車両の積載対象に戻す(ステップ14
12)。つまり、重量及び容積比率DB 600の検索
対象にしたまま、積載計画結果DB 700からは外
す。
【0049】次に、積載計画モジュール110は、積載
率のチェックを行う(ステップ1413)。この場合、
積載率チェックサブモジュールを実行する。詳細は前述
した通りである。次に、積載計画モジュール110は、
最後に積載した重量勝ち品、つまり最大積載重量をオー
バーした商品を当車両の積載商品群から外し、積載計画
結果DB700から削除する(ステップ1414)。た
だし、次の車両の積載対象には入れるものとする。次
に、積載計画モジュール110は、ステップ1402に
て積載商品群が最大積載容積と同じと判定された場合、
確定手配車両DB 400の最大重量欄402と積載計
画結果DB 700の合計重量欄705を比較して、積
載商品群が最大積載重量以下であれば、ステップ141
6〜1418を行い、最大積載重量と同じであれば、ス
テップ1419を行い、最大積載重量をオーバーしてい
る場合、ステップ1420〜1422を行う(ステップ
1415)。次に、積載計画モジュール110は、ステ
ップ1415で最大積載重量以下と判定された場合、積
載率のチェックを行う(ステップ1416)。この場
合、積載率チェックサブモジュールを実行する。詳細は
前述した通りである。
【0050】次に、積載計画モジュール110は、最後
に積載した容積勝ち品、つまり最大積載容積をオーバー
した商品を、当該車両の積載商品群から外し、積載計画
結果DB 700から削除する(ステップ1417)。
ただし、次の車両の積載対象には入れるものとする。次
に、積載計画モジュール110は、重量勝ち順の積載モ
ードに切り替える(ステップ1418)。この際、図1
1のステップ1103に戻る。次に、積載計画モジュー
ル110は、ステップ1415にて積載商品群が最大積
載重量と同じと判定された場合、つまり積載重量も積載
容積も最大と判定された場合、当車両1台分の積載を終
了し、積載商品群を積載計画結果DB 700に格納す
る(ステップ1419)。その後、図11のステップ1
101に戻る。ただし、当車両の積載商品群は次の車両
の積載計画立案時には、重量及び容積比率DB 600
において、積載対象からは外すものとする。次に、積載
計画モジュール110は、ステップ1415にて積載商
品群が最大積載重量オーバーと判定された場合、最後に
積載した容積勝ち品を一度、当車両の積載対象に戻す
(ステップ1420)。つまり、重量及び容積比率DB
600の検索対象にしたまま、積載計画結果DB 7
00からは外す。
【0051】次に、積載計画モジュール110は、積載
率のチェックを行う(ステップ1421)。この場合、
積載率チェックサブモジュールを実行する。詳細は前述
した通りである。次に、積載計画モジュール110は、
最後に積載した重量勝ち品、つまり最大積載重量をオー
バーした商品を当車両の積載商品群から外し、積載計画
結果DB700から削除する(ステップ1422)。た
だし、次の車両の積載対象には入れるものとする。次
に、積載計画モジュール110は、ステップ1402に
て積載商品群が最大積載容積未満と判定された場合、確
定手配車両DB 400の最大重量欄402と積載計画
結果DB 700の合計重量欄705を比較して、積載
商品群が最大積載重量未満であれば、ステップ1424
を行い、最大積載重量と同じであれば、ステップ142
5〜1427を行い、最大積載重量をオーバーしている
場合、ステップ1428〜1430を行う(ステップ1
423)。次に、積載計画モジュール110は、ステッ
プ1423で積載商品群が最大積載重量未満と判定され
た場合、つまり積載容積も積載重量も最大未満と判定さ
れた場合、車両への仮積載を行い、積載計画結果DB
700の商品コード欄703、数量欄704、合計重量
欄705、合計容積欄706を更新する(ステップ14
24)。この際、図11のステップ1103に戻る。な
お、仮積載された商品については積載済みとし、重量及
び容積比率DB 600の検索対象から外す。
【0052】次に、積載計画モジュール110は、ステ
ップ1423で積載商品群が最大積載重量と同じと判定
された場合、積載率のチェックを行う(ステップ142
5)。この場合、積載率チェックサブモジュールを実行
する。詳細は前述した通りである。
【0053】次に、積載計画モジュール110は、最後
に積載した重量勝ち品、つまり最大積載重量をオーバー
した商品を当車両の積載商品群から外し、積載計画結果
DB700から削除する(ステップ1426)。ただ
し、次の車両の積載対象には入れるものとする。次に、
積載計画モジュール110は、最後に積載した容積勝ち
品を一度、当車両の積載対象に戻す(ステップ142
7)。つまり、重量及び容積比率DB 600の検索対
象にしたまま、積載計画結果DB 700からは外す。
この際、図11のステップ1103に戻る。次に、積載
計画モジュール110は、ステップ1423で最大積載
重量オーバーと判定された場合、最後に積載した容積勝
ち品を一度、当車両の積載対象に戻す(ステップ142
8)。つまり、重量及び容積比率DB 600の検索対
象にしたまま、積載計画結果DB 700からは外す。
次に、積載計画モジュール110は、積載率のチェック
を行う(ステップ1429)。この場合、積載率チェッ
クサブモジュールを実行する。詳細は前述した通りであ
る。
【0054】次に、積載計画モジュール110は、最後
に積載した重量勝ち品、つまり最大積載重量をオーバー
した商品を当車両の積載商品群から外し、積載計画結果
DB700から削除する(ステップ1430)。ただ
し、次の車両の積載対象には入るものとする。この際、
図11のステップ1103に戻る。次に、積載率判定モ
ジュール150の処理ステップを図15のフローチャー
トに沿って詳細に説明する。まず、積載率判定モジュー
ル150は、積載計画モジュール110の結果としての
今回手配車両全体の積載状況を参照し、車両に余裕があ
る場合、つまり今回分の最終車両における積載計画結果
DB 700の積載率最大 ポイントまでの距離欄70
2が0より大きい場合、ステップ160を行い、積載オ
ーバーの場合、つまり重量及び容積比率DB 600に
今回積載対象商品が残っている場合、ステップ170を
行い、積載率最大 の場合、つまり今回分の最終車両に
おける積載計画結果DB 700の積載率最大 ポイン
トまでの距離欄702が0の場合、ステップ180を行
う(ステップ1501)。次に、積載率判定モジュール
150は、ステップ1501において、今回手配車両全
体の積載状況から車両に余裕があると判定された場合、
前倒し計画処理を行う(ステップ160)。詳細は図1
6の前倒し計画モジュール160の処理ステップを示す
フローチャートを使って後述する。次に、積載率判定モ
ジュール150は、ステップ1501において今回手配
車両全体の積載状況から積載オーバーと判定された場
合、後倒し計画処理を行う(ステップ170)。詳細は
図17の後倒し計画モジュール170の処理ステップを
示すフローチャートを使って後述する。
【0055】次に、積載率判定モジュール150は、ス
テップ1501において今回手配車両全体の積載状況か
ら車両の積載率最大 と判定された場合、積載計画確定
処理を行う(ステップ180)。詳細は図18の積載計
画確定モジュール180の処理ステップを示すフローチ
ャートを使って後述する。次に、前倒し計画モジュール
160の処理ステップを図16のフローチャートに沿っ
て詳細に説明する。まず、前倒し計画モジュール160
は、重量及び容積比率DB 600の在庫日数欄604
を現在庫の在庫日数(何日後に欠品するか)の昇順にソ
ートし、重量及び容積比率DB 600を更新する(ス
テップ1601)。補給依頼の前倒しは、過剰在庫リス
ク回避のため、重量及び容積比率DB 600の在庫日
数欄604を参照し、「在庫欠品緊急度」の高い商品順
に実施する。次に、前倒し計画モジュール160は、重
量及び容積比率DB 600の在庫日数欄604が同一
の商品に関して、重量及び容積比率DB 600の積載
数量欄602を補給要求量の降順にソートし、重量及び
容積比率DB 600を更新する(ステップ160
2)。本処理では、在庫日数が同じであれば、補給要求
量の多い方が「需要力が大きい」=「過剰在庫リスクが
小さい」と見なす。次に、前倒し計画モジュール160
は、確定手配車両DB 400の最大重量欄402と積
載計画結果DB 700の合計重量欄705、確定手配
車両DB400の最大容積欄403と積載計画結果DB
700の合計容積欄706、それぞれを比較し、積載
計画結果DB 700が確定手配車両DB 400を超
えない範囲で、商品補給ロット毎にステップ1604〜
1605を繰り返す(ステップ1603)。
【0056】次に、前倒し計画モジュール160は、重
量及び容積比率DB 600の商品毎補給ロット毎に、
外部の在庫管理システム70に対し、在庫前倒し引当チ
ェックを実施し、前倒し引当可能の場合はステップ16
05を行い、前倒し引当不可能の場合はステップ160
3に戻り、次の商品の検索を行う(ステップ160
4)。次に、前倒し計画モジュール160は、ステップ
1604において在庫前倒し引当可能になった場合、前
倒し可能な補給ロット分前倒しを実施し、積載計画結果
DB 700の商品コード欄703、数量欄704、合
計重量欄705、合計容積欄706に追加した後、ステ
ップ1603に戻る(ステップ1305)。ただし、前
倒しを実施した分は次の前倒し処理を実施する際には、
重量及び容積比率DB 600において前倒し対象から
外すものとする。
【0057】次に、後倒し計画モジュール170の処理
ステップを図17のフローチャートに沿って詳細に説明
する。まず、後倒し計画モジュール170は、積載率判
定モジュール150のステップ1501において積載オ
ーバーと判定された場合、重量及び容積比率DB 60
0で、積載されなかった商品についての総重量欄604
と総容積欄605からあふれ分の重量及び容積を算出す
る(ステップ1701)。次に、後倒し計画モジュール
170は、重量及び容積比率DB 600の在庫日数欄
606を現在庫の在庫日数(何日後に欠品するか)の昇
順にソートし、重量及び容積比率DB 600を更新す
る(ステップ1702)。補給依頼の後倒しは、補給依
頼元の欠品リスク回避のため、重量及び容積比率DB
600の在庫日数欄606を参照し、「在庫欠品余裕
度」の高い商品順に実施する。次に、後倒し計画モジュ
ール170は、ステップ1701にて求めたあふれ分重
量及び容積と、ステップ1702にて求めた在庫日数昇
順の補給依頼を突き合わせて、在庫日数何日までの補給
依頼が可能かを仮算出する(ステップ1703)。つま
り、重量及び容積比率DB 600の在庫日数欄606
の同一日数商品の総重量欄604、総容積欄605を在
庫日数昇順に合計していき、あふれ分重量及び容積を超
えない最小在庫日数を仮算出する。あふれ分重量及び容
積の値は、在庫日数昇順に積載した場合の値ではないた
め、当ステップで算出される「積載可能在庫日数」は概
算値であり、あくまでも目星をつけることを目的とした
ものである。例えば、あふれ分重量及び容積において、
在庫日数6日の補給依頼にて後倒しが発生した場合、在
庫日数5日までの補給依頼は積載可能となる。
【0058】次に、後倒し計画モジュール170は、ス
テップ1703において仮算出された積載可能在庫日数
までの補給依頼について、積載計画モジュール110と
同処理にて、車両別積載計画を再処理する(ステップ1
704)。次に、後倒し計画モジュール170は、ステ
ップ1704の結果としての積載状況を判定し、商品の
積み残しが発生した場合、つまりステップ1703で仮
算出した重量及び容積比率DB 600の在庫日数分の
商品が残っている場合は、ステップ1707〜1710
を行い、積載率最大 、つまり積載計画結果DB700
の積載率最大 ポイントまでの距離欄702が0で、車
両に余裕が発生しなかった場合、ステップ1711を行
い、車両に余裕が発生した場合、つまり積載計画結果D
B 700の積載率最大ポイントまでの距離欄702の
距離が0より大きい場合、ステップ1712以降を行う
(ステップ1705)。次に、後倒し計画モジュール1
70は、ステップ1704において商品の積み残しが発
生した場合、積み残しがなくなるまでステップ1707
〜1708を行う(ステップ1706)。
【0059】次に、後倒し計画モジュール170は、積
載可能在庫日数の設定値を1日減少させる(ステップ1
707)。次に、後倒し計画モジュール170は、ステ
ップ1707において設定された積載可能在庫日数まで
の補給依頼について、積載計画モジュール110と同処
理にて、車両別積載計画を再実行する(ステップ170
8)。次に、後倒し計画モジュール170は、積み残し
が発生しなくなった段階で、積載状況を判定し、積載率
最大の場合、つまり積載計画結果DB 700の積載率
最大ポイントまでの距離欄702が0で、車両に余裕が
発生しなかった場合、ステップ1710を行い、車両に
余裕が発生した場合、つまり積載計画結果DB700の
積載率最大ポイントまでの距離欄702の距離が0より
大きい場合、ステップ1712以降を行う(ステップ1
709)。次に、後倒し計画モジュール170は、積載
可能在庫日数までの補給依頼商品にて積載計画を確定
し、後倒し計画処理を終了し、積載計画結果DB 70
0を更新する(ステップ1710)。
【0060】次に、後倒し計画モジュール170は、ス
テップ1705において、積載率最大と判定された場
合、積載可能在庫日数までの補給依頼商品にて積載計画
を確定し、後倒し計画処理を終了し、積載計画結果DB
700を更新する(ステップ1711)。次に、後倒
し計画モジュール170は、ステップ1705またはス
テップ1709において、車両に余裕があると判定され
た場合、確定手配車両DB 400の最大重量欄402
と積載計画結果DB 700の合計重量欄705、確定
手配車両DB 400の最大容積欄403と積載計画結
果DB 700の合計容積欄706、それぞれの差異か
ら、車両の余裕分重量及び容積を算出する(ステップ1
712)。次に、後倒し計画モジュール170は、余裕
分重量及び容積と積載可能在庫日数以降の補給依頼を突
き合わせ、在庫日数が何日までの補給依頼が積載可能か
を確定算出する(ステップ1713)。
【0061】つまり、ステップ1703か1707で求
めた在庫日数より大きい在庫日数分で在庫日数毎に、重
量及び容積比率DB 600の合計重量、合計容積を足
して、在庫日数昇順に合計重量、合計容積の累積値を取
り、累積値と余裕分を比較することによって、余裕分以
下であれば、その在庫日数分は積載可能と確定し、当車
両の積載対象とする。例えば、在庫可能日数の仮算出値
が5日の場合、在庫日数6日以降の補給依頼と余裕重量
及び容積を突き合わせ、在庫日数7日の補給依頼にも後
倒しが発生した場合、在庫日数6日までの補給依頼は積
載可能と見なす。ステップ1713は、ステップ170
3で仮算出した積載可能在庫日数までの補給依頼商品に
て実際に積載計画処理を実行した後に、発生した余裕重
量及び容積に基づいて正確な積載可能日数を再算出する
ものである。次に、後倒し計画モジュール170は、ス
テップ1713において確定算出された積載可能在庫日
数までの補給依頼商品を積載した状態での車両の余裕重
量及び容積を再算出する(ステップ1714)。つま
り、確定手配車両DB 400の最大重量欄402と積
載計画結果DB700の合計重量欄705、確定手配車
両DB 400の最大容積欄403と積載計画結果DB
700の合計容積欄706、それぞれの差異から、車
両の余裕分重量及び容積を再算出する。
【0062】次に、後倒し計画モジュール170は、積
み残し発生在庫日数分の補給依頼商品の単位時間当たり
出荷量の算出を実施する(ステップ1715)。積み残
しが発生する在庫日数分(例:7日)の補給依頼商品の
積載においては、特定商品への欠品リスクの集中を回避
し、各商品への欠品リスクを均等に分散化させる。この
ため、各商品の単位時間(例:1日)当たりの出荷量
を、今回及び次回補給依頼テーブル500の積載数量欄
503及び在庫日数欄504で算出しておく。なお、単
位時間は1/2日等、自由に設定することができる。次
に、後倒し計画モジュール170は、ステップ1715
にて算出した各商品の単位時間当たり出荷量に基づい
て、補給依頼商品を単位時間毎にソートする(ステップ
1716)。例えば、A商品60、B商品40、C商品
30で1単位時間というようにする。次に、後倒し計画
モジュール170は、余裕分重量及び容積をオーバーし
ない間、ステップ1718を繰り返す(ステップ171
7)。
【0063】次に、後倒し計画モジュール170は、ス
テップ1716において、単位時間毎にソートした補給
依頼の各商品を余裕重量及び容積に対して順次積載し、
積載計画結果DB 700を更新する(ステップ171
8)。重量または容積がオーバーする際は、積載商品毎
に積載可能ぎりぎりの量まで積載する。例えば、A商品
60、B商品40、C商品30で1単位時間とし、2単
位分積載した後、3単位目のB商品を20だけ積載した
ところでオーバーした際は、その分まで積載するものと
する。次に、積載計画確定モジュール180の処理ステ
ップを図18のフローチャートに沿って詳細に説明す
る。まず、積載計画確定モジュール180は、外部の配
車システム60に対し、前倒し及び後倒しの結果も含ん
で、積載計画結果DB 700の車番欄701、商品コ
ード欄703、数量欄704の情報を車両別商品確定情
報として伝達する(ステップ1801)。
【0064】次に、積載計画確定モジュール180は、
外部の在庫管理システム70に対し、前倒し及び後倒し
の結果も含んで、積載計画結果DB 700の車番欄7
01、商品コード欄703、数量欄704の情報を確定
補給依頼情報として伝達する(ステップ1802)。次
に、積載計画確定モジュール180は、前倒し及び後倒
しの結果も含んで、積載計画結果DB 700の車番欄
701、商品コード欄703、数量欄704の情報を車
両別補給依頼確定情報として保存する(ステップ180
3)。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車両の積載率を効率的に最大化できるという効果があ
る。また、欠品、過剰在庫を最小化できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両積載計画立案方法を実現するシス
テムの一実施の形態を示すシステム構成図である。
【図2】図1のシステムにおける各処理モジュールの関
連を示すフローチャートを示す図である。
【図3】図1のシステムにおける重量及び容積テーブル
300のデータ構成例を示す図である。
【図4】図1のシステムにおける確定手配車両DB 4
00のデータ構成例を示す図である。
【図5】図1のシステムにおける今回及び次回補給依頼
テーブル500のデータ構成例を示す図である。
【図6】図1のシステムにおける重量及び容積比率DB
600のデータ構成例を示す図である。
【図7】図1のシステムにおける積載計画結果DB 7
00のデータ構成例を示す図である。
【図8】図1のシステムにおける手配車両情報受付及び
ソートモジュール80の処理ステップを示すフローチャ
ートを示す図である。
【図9】図1のシステムにおける補給依頼情報受付及び
ソートモジュール90の処理ステップを示すフローチャ
ートを示す図である。
【図10】図1のシステムにおける積載計画モジュール
110の基本イメージを示す図である。
【図11】図1のシステムにおける積載計画モジュール
110の処理ステップを示すフローチャートを示す図で
ある。
【図12】図1のシステムにおける積載計画モジュール
110の処理ステップの中の、積載率チェックのサブモ
ジュールを示すフローチャートを示す図である。
【図13】図1のシステムにおける積載計画モジュール
110の処理ステップの中の、重量勝ち順積載モードの
サブモジュールを示すフローチャートを示す図である。
【図14】図1のシステムにおける積載計画モジュール
110の処理ステップの中の、容積勝ち順積載モードの
サブモジュールを示すフローチャートを示す図である。
【図15】図1のシステムにおける積載率判定モジュー
ル150の処理ステップを示すフローチャートを示す図
である。
【図16】図1のシステムにおける前倒し計画モジュー
ル160の処理ステップを示すフローチャートを示す図
である。
【図17】図1のシステムにおける後倒し計画モジュー
ル170の処理ステップを示すフローチャートを示す図
である。
【図18】図1のシステムにおける積載計画確定モジュ
ール180の処理ステップを示すフローチャートを示す
図である。
【符号の説明】
10…入力装置、20…画面表示装置、30…処理装
置、40…記憶装置、50…出力装置、60…配車シス
テム(外部システム)、70…在庫管理システム(外部
システム)、80…手配車両情報受付及びソートモジュ
ール、90…補給依頼情報受付及びソートモジュール、
110…積載計画モジュール、150…積載率判定モジ
ュール、160…前倒し計画モジュール、170…後倒
し計画モジュール、180…積載計画モジュール、30
0…重量及び容積テーブル、400…確定手配車両D
B、500…今回及び次回補給依頼テーブル、600…
重量及び容積比率DB、700…積載計画結果DB、P
ML…積載率最大ポイント。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 隆夫 神奈川県横浜市都筑区加賀原二丁目2番 株式会社日立製作所システム開発本部内 (72)発明者 平岡 真一郎 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 3F022 MM03 MM07 MM15 MM29 MM30 MM38 MM42 3F076 BA01 5B049 BB31 CC21 CC27 CC40 EE01 EE05 FF03 FF04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】倉庫から、補給依頼元へ商品を補給する
    際、車両に積載する複数種類の商品を、単位容積当たり
    の重量降順である重量勝ち順、及び、単位容積当たりの
    重量昇順である容積勝ち順に順序付けを行い、まず、重
    量勝ち順に順次、積載計画を実施していき、当該車両の
    最大積載重量を超えたら、最後に積載した商品をキャン
    セルして、容積勝ち順モードに切り替え、容積勝ち順に
    順次、積載計画を実施していき、当該車両の最大積載容
    積を超えたら、最後に積載した商品をキャンセルして、
    重量勝ち順モードに切り替えて積載計画を実施していく
    処理を繰り返し、オーバーしたら最後に積載した商品を
    キャンセルして、モードを切り替えるというルールに基
    づいて、全商品を検索していくことを特徴とする車両積
    載計画立案方法。
  2. 【請求項2】倉庫から、補給依頼元へ商品を補給する
    際、積載計画処理の結果、車両に余裕が発生した場合、
    すなわち積載率未達時には、次回補給依頼商品を在庫日
    数昇順にソートして、次回補給依頼商品の中から、在庫
    欠品緊急度の高い商品順に車両の余裕が埋まるまで前倒
    し補給内容を計画し、さらに積載計画の結果、積み残し
    が発生した場合、すなわち積載率オーバー時には、あふ
    れ分を算出し、補給依頼商品を在庫日数昇順にソートし
    て、積載可能在庫日数を算出し、補給内容の中から在庫
    欠品余裕度の高い商品順に積み残しが発生しなくなるま
    で、在庫日数毎、在庫日数昇順に後倒し補給内容を計画
    することを特徴とする車両積載計画立案方法。
  3. 【請求項3】倉庫から、補給依頼元へ商品を補給する車
    両積載計画立案に際して用いられるシステムであって、
    入力装置、画面表示装置、処理装置、記憶装置及び出力
    装置を有し、上記処理装置を介して外部システムである
    配車システム及び在庫管理システムと接続され、車両に
    積載する複数種類の商品を、単位容積当たりの重量降順
    である重量勝ち順、及び、単位容積当たりの重量昇順で
    ある容積勝ち順に順序付けを行い、まず、重量勝ち順に
    順次、積載計画を実施していき、当該車両の最大積載重
    量を超えたら、最後に積載した商品をキャンセルして、
    容積勝ち順モードに切り替え、容積勝ち順に順次、積載
    計画を実施していき、当該車両の最大積載容積を超えた
    ら、最後に積載した商品をキャンセルして、重量勝ち順
    モードに切り替えて積載計画を実施していく処理を繰り
    返し、オーバーしたら最後に積載した商品をキャンセル
    して、モードを切り替えるというルールに基づいて、全
    商品を検索していくことを特徴とする車両積載計画立案
    システム。
  4. 【請求項4】倉庫から、補給依頼元へ商品を補給する際
    に用いられるシステムであって、入力装置、画面表示装
    置、処理装置、記憶装置及び出力装置を有し、上記処理
    装置を介して外部システムである配車システム及び在庫
    管理システムと接続され、積載計画処理の結果、車両に
    余裕が発生した場合、すなわち積載率未達時には、次回
    補給依頼商品を在庫日数昇順にソートして、次回補給依
    頼商品の中から、在庫欠品緊急度の高い商品順に車両の
    余裕が埋まるまで前倒し補給内容を計画し、さらに積載
    計画の結果、積み残しが発生した場合、すなわち積載率
    オーバー時には、あふれ分を算出し、補給依頼商品を在
    庫日数昇順にソートして、積載可能在庫日数を算出し、
    補給内容の中から在庫欠品余裕度の高い商品順に積み残
    しが発生しなくなるまで、在庫日数毎、在庫日数昇順に
    後倒し補給内容を計画することを特徴とする車両積載計
    画立案システム。
  5. 【請求項5】倉庫から、補給依頼元へ商品を補給する際
    に用いられるシステムであって、入力装置、画面表示装
    置、処理装置、記憶装置及び出力装置を有し、上記処理
    装置を介して外部システムである配車システム及び在庫
    管理システムと接続され、前記記憶装置は、手配車両情
    報受付及びソートモジュール、補給依頼情報受付及びソ
    ートモジュール、積載計画モジュール、積載率判定モジ
    ュール並びに積載計画確定モジュール、重量及び容積テ
    ーブル並びに今回及び次回補給依頼テーブル、並びに、
    確定手配車両DB、重量及び容積比率DB並びに積載計
    画結果DBを有することを特徴とする車両積載計画立案
    システム。
  6. 【請求項6】倉庫から、補給依頼元へ商品を補給する際
    に用いられるシステムであって、入力装置、画面表示装
    置、処理装置、記憶装置及び出力装置を有し、上記処理
    装置を介して外部システムである配車システム及び在庫
    管理システムと接続され、前記記憶装置は、手配車両情
    報受付及びソートモジュール、補給依頼情報受付及びソ
    ートモジュール、積載計画モジュール、積載率判定モジ
    ュール、前倒し計画モジュール、後倒し計画モジュール
    並びに積載計画確定モジュール、重量及び容積テーブル
    並びに今回及び次回補給依頼テーブル、並びに、確定手
    配車両DB、重量及び容積比率DB並びに積載計画結果
    DBを有することを特徴とする車両積載計画立案システ
    ム。
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