JP2000069372A - 固体撮像装置及びその制御方法及び記憶媒体 - Google Patents

固体撮像装置及びその制御方法及び記憶媒体

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JP2000069372A
JP2000069372A JP10239122A JP23912298A JP2000069372A JP 2000069372 A JP2000069372 A JP 2000069372A JP 10239122 A JP10239122 A JP 10239122A JP 23912298 A JP23912298 A JP 23912298A JP 2000069372 A JP2000069372 A JP 2000069372A
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Nobuhiro Takeda
伸弘 竹田
Kenichi Kondo
健一 近藤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撮像素子の感度の不均一性を、少ない補正デー
タで補正し、感度の不均一性のない画像情報を得ること
ができる撮像装置を提供する。 【解決手段】二次元固体撮像素子102と、被写体像を
撮像素子102上に結像させる結像光学系101と、撮
像素子102の一次元方向のみの画素感度不均一性の補
正データを予め記憶した記憶部107と、記憶部107
に記憶されている補正データを用いて二次元固体撮像素
子102の画素感度不均一性を補正する補正部108,
109,110とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体撮像装置、特に
固体撮像素子の構造に起因する画素感度の不均一性を補
正する固体撮像装置及びその制御方法及び記憶媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカメラ等に使用される固
体撮像素子は多画素化が進み200万画素、400万画
素、600万画素といった高画素数の物も実用化されて
いる。このような中、多画素と同時に高感度の要求に応
える撮像素子として、インターライン型CCDよりも製
造工程が簡単であるフレームトランスファ型撮像素子や
フルフレームトランスファ型撮像素子が多く用いられて
いる。
【0003】従来のフレームトランスファ型撮像素子の
画素構造を図3に示す。
【0004】図3において、(a)は上部からみた構造
図、(b)はA−A’断面の構造とポテンシャルプロフ
ィールの図、(c)はB−B’断面の構造とポテンシャ
ルプロフィールの図である。
【0005】301は光透過性のあるポリシリコンで形
成されるクロックゲート電極であり、この電極下の半導
体表面がクロック領域である。クロック領域はイオンの
打ち込みにより2つの領域に分けられ、その一方が、ク
ロックバリア領域302であり、もう一方がクロックバ
リア領域よりもポテンシャルが低くなるようにn型不純
物を浅くイオン注入することで形成されるクロックウエ
ル領域303である。
【0006】304は半導体表面に十分な濃度を持つp
型不純物を浅くイオン注入し、この領域の表面電位を基
板電位に固定するためのバーチャルゲートであり、この
領域がバーチャル領域である。この領域もまた、p型不
純物層より深い層にn型イオンを注入することで2つの
領域にわけられ、その一方がバーチャルバリア領域30
5、もう一方がバーチャルウエル領域306である。
【0007】307は電極と半導体の間に設けられる酸
化膜などによる絶縁層である。308は左右の画素の分
離のためにp型不純物のイオン注入で構成されるチャネ
ルストップ領域である。309はn型不純物のイオン注
入により形成されるオーバーフロードレイン領域で、強
い光が入射した場合に電荷が隣接画素にあふれて擬似信
号となるブルーミング現象の防御の機能を有する。
【0008】310はオーバーフロードレイン領域30
9とオーバーフロードレイン電極311を繋ぐポリシリ
コン電極である。オーバーフロードレイン電極311
は、通常アルミで構成され、センサの外部端子を通して
電源につながれる。
【0009】312はバーチャルウエル領域とオーバー
フロードレインの間のオーバーフローバリア領域であ
る。オーバーフローバリア領域は、通常、オーバーフロ
ードレイン電極に加える電圧を制御することでポテンシ
ャル障壁の高さをバーチャルバリア領域よりやや低くな
るように調整される。また、オーバーフロードレインの
ポテンシャルに引っ張られるため、オーバーフロードレ
イン方向にやや傾斜している。オーバーフロードレイン
領域は多画素化に有利なように、左右の2画素の中間に
形成され、したがって、水平方向にチャネルストップ領
域とオーバーフロードレイン領域が交互に形成されてい
る。313は水平方向の隣り合った画素での混色を防止
するためにチャネルストップ領域を遮光する遮光層であ
る。
【0010】撮像素子の垂直方向の転送は、クロック電
極302に任意のパルスを加えることでクロック領域の
ポテンシャルをバーチャル領域のポテンシャルに対して
上下に動かすことで電荷を水平CCDの方向へ移動させ
ることにより行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
高画質のフレームトランスファ型撮像素子においては、
その画素構造を原因とする水平方向の感度の不均一性を
生じる問題がある。
【0012】図4、図5、図6を用いて、従来の高画素
のフレームトランスファ型撮像素子の問題を説明する。
【0013】図4は、従来の水平方向画素の半導体素子
構造モデルである。図4において、(a)は半導体素子
の構造をモデル化した図であり、(b)はそのポテンシ
ャル図、(c)は半導体素子の画素感度分布を表してい
る。なお、図3と同じ構成要素には同一の番号を付しそ
の説明を省略する。
【0014】図4(b)においては、オーバーフローバ
リア領域312のポテンシャルは、従来例で説明したよ
うにオーバーフロードレイン方向に傾斜している。した
がって、オーバーフローバリア領域312で生成された
電荷はオーバーフロードレインにより排出され画素の感
度に寄与しない。また、チャネルストップ領域308で
生成された電荷は、その位置によりチャネルストップ領
域308の左右の画素に振り分けられる。したがって、
オーバーフロードレイン領域309の左側の画素は図4
(c)の実線で示す感度分布となり、右側の画素では図
4(c)の破線で示す感度分布となる。
【0015】図5は従来の半導体素子上部の構造モデル
である。
【0016】図5において、(a)は半導体素子上部の
遮光領域をモデル化した図であり、(b)は光が垂直に
入射した時の透過率分布図、(c)は光がある角度θで
入射した時の透過率分布図である。なお、図3と同じ構
成要素には同一の番号を付しその説明を省略する。
【0017】図5においてオーバーフロードレイン電極
311はアルミで構成されているために、光を透過しな
い。また、遮光層313はその目的から明らかなように
光を透過しない。したがって、入射光が垂直(θ=0)
に入射した場合、オーバーフロードレイン電極311及
び遮光層313により作られる影により半導体表面に入
射する光は図5(b)のようになる。また、角度θで入
射した場合は図5(c)のようになる。
【0018】撮像素子に光が角度θで入射した場合の画
素感度分布は、図5(c)と図4(c)とそれぞれの位
置毎に掛け合わせれば良い。角度θで入射した場合の画
素感度分布を図6に示す。
【0019】図6において、(a)は図4(c)と同じ
く、半導体素子の感度分布図であり、(b)は図5
(c)と同じく、光がある角度θで入射した時の透過率
分布図であり、(c)は光がある角度θで入射した時の
画素感度分布図である。図6(c)において、図4と同
様に、実線はオーバーフロードレイン領域309の左側
の画素感度分布であり、破線は右側の画素感度分布であ
る。それぞれの画素の感度は画素感度分布を積分するこ
とで得られる。
【0020】図6(c)から明らかなように、光が角度
θで入射した場合、オーバーフロードレイン領域309
の左右の画素で感度が異なっている。つまり角度θが正
の場合、オーバーフロードレイン領域309の右側の感
度が左側の画素の感度より高くなり、角度θが負の場
合、オーバーフロードレイン領域309の左側の画素の
感度が右側の画素の感度より高くなってしまう。
【0021】一般のデジタルカメラ等に用いる光学系は
有限の瞳位置を持ち、したがって、撮像素子に入射する
光は、ある角度を持っている。このような事から、従来
の構成の撮像素子を用いたデジタルカメラ等においては
水平方向の感度の不均一性を生じてしまう。
【0022】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的は、上記の如く従来発生し
ていた撮像素子の感度の不均一性を、少ない補正データ
で補正し、感度の不均一性のない画像情報を得ることが
できる撮像装置及びその制御方法及び記憶媒体を提供す
ることである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わる固体撮像装置
は、二次元固体撮像素子と、被写体像を前記撮像素子上
に結像させる結像手段と、前記撮像素子の一次元方向の
みの画素感度不均一性の補正データを予め記憶した記憶
手段と、該記憶手段に記憶されている補正データを用い
て二次元固体撮像素子の画素感度不均一性を補正する補
正手段とを具備することを特徴としている。
【0024】また、本発明に係わる固体撮像装置は、二
次元固体撮像素子と、被写体像を前記撮像素子上に結像
させる結像手段と、前記結像手段の射出瞳位置情報を検
出する瞳位置検出手段と、前記射出瞳位置情報に対応す
る少なくとも1つ以上の一次元方向の画素感度不均一性
の補正データを予め記憶した記憶手段と、前記瞳位置検
出手段により検出された射出瞳位置情報に対応する1つ
の前記補正データを前記記憶手段に記憶されている補正
データから選択する選択手段と、該選択手段により選択
された補正データを用いて二次元固体撮像素子の画素感
度不均一性を補正する補正手段とを具備することを特徴
としている。
【0025】また、この発明に係わる固体撮像装置にお
いて、前記瞳位置検出手段は、前記結像手段の種類、焦
点距離、撮影距離の少なくとも1つの情報に基づいて瞳
位置情報を検出することを特徴としている。
【0026】また、本発明に係わる固体撮像装置は、二
次元固体撮像素子と、被写体像を前記撮像素子上に結像
させる結像手段と、前記結像手段の射出瞳位置情報を検
出する瞳位置検出手段と、前記射出瞳位置情報に対応す
る少なくとも1つ以上の圧縮された一次元方向の画素感
度不均一性の補正データを予め記憶した記憶手段と、前
記瞳位置検出手段により検出された射出瞳位置情報に対
応する圧縮された1つの前記補正データを前記記憶手段
に記憶されている補正データから選択する選択手段と、
該選択手段により選択された補正データを伸長する伸長
手段と、該伸長手段により伸長された補正データを用い
て二次元固体撮像素子の画素感度不均一性を補正する補
正手段とを具備することを特徴としている。
【0027】また、この発明に係わる固体撮像装置にお
いて、前記瞳位置検出手段は、前記結像手段の種類、焦
点距離、撮影距離の少なくとも1つの情報に基づいて瞳
位置情報を検出することを特徴としている。
【0028】また、本発明に係わる固体撮像装置の制御
方法は、二次元固体撮像素子と、被写体像を前記撮像素
子上に結像させる結像手段とを備える固体撮像装置の制
御方法であって、前記撮像素子の一次元方向のみの画素
感度不均一性の補正データを予め記憶する記憶工程と、
該記憶工程において記憶された補正データを用いて二次
元固体撮像素子の画素感度不均一性を補正する補正工程
とを具備することを特徴としている。
【0029】また、本発明に係わる固体撮像装置の制御
方法は、二次元固体撮像素子と、被写体像を前記撮像素
子上に結像させる結像手段とを備える固体撮像装置の制
御方法であって、前記結像手段の射出瞳位置情報を検出
する瞳位置検出工程と、前記射出瞳位置情報に対応する
少なくとも1つ以上の一次元方向の画素感度不均一性の
補正データを予め記憶する記憶工程と、前記瞳位置検出
工程において検出された射出瞳位置情報に対応する1つ
の前記補正データを、記憶されている補正データから選
択する選択工程と、該選択工程において選択された補正
データを用いて二次元固体撮像素子の画素感度不均一性
を補正する補正工程とを具備することを特徴としてい
る。
【0030】また、この発明に係わる固体撮像装置の制
御方法において、前記瞳位置検出工程では、前記結像手
段の種類、焦点距離、撮影距離の少なくとも1つの情報
に基づいて瞳位置情報を検出することを特徴としてい
る。
【0031】また、本発明に係わる固体撮像装置の制御
方法は、二次元固体撮像素子と、被写体像を前記撮像素
子上に結像させる結像手段とを備える固体撮像装置の制
御方法であって、前記結像手段の射出瞳位置情報を検出
する瞳位置検出工程と、前記射出瞳位置情報に対応する
少なくとも1つ以上の圧縮された一次元方向の画素感度
不均一性の補正データを予め記憶する記憶工程と、前記
瞳位置検出工程において検出された射出瞳位置情報に対
応する圧縮された1つの前記補正データを、記憶されて
いる補正データから選択する選択工程と、該選択工程に
おいて選択された補正データを伸長する伸長工程と、該
伸長工程において伸長された補正データを用いて二次元
固体撮像素子の画素感度不均一性を補正する補正工程と
を具備することを特徴としている。。
【0032】また、この発明に係わる固体撮像装置の制
御方法において、前記瞳位置検出工程では、前記結像手
段の種類、焦点距離、撮影距離の少なくとも1つの情報
に基づいて瞳位置情報を検出することを特徴としてい
る。
【0033】また、本発明に係わる記憶媒体は、二次元
固体撮像素子と、被写体像を前記撮像素子上に結像させ
る結像手段とを備える固体撮像装置を制御するための制
御プログラムを記憶した記憶媒体であって、前記制御プ
ログラムが、前記撮像素子の一次元方向のみの画素感度
不均一性の補正データを予め記憶する記憶工程のコード
と、該記憶工程において記憶された補正データを用いて
二次元固体撮像素子の画素感度不均一性を補正する補正
工程のコードとを具備することを特徴としている。
【0034】また、本発明に係わる記憶媒体は、二次元
固体撮像素子と、被写体像を前記撮像素子上に結像させ
る結像手段とを備える固体撮像装置を制御するための制
御プログラムを記憶した記憶媒体であって、前記制御プ
ログラムが、前記結像手段の射出瞳位置情報を検出する
瞳位置検出工程のコードと、前記射出瞳位置情報に対応
する少なくとも1つ以上の一次元方向の画素感度不均一
性の補正データを予め記憶する記憶工程のコードと、前
記瞳位置検出工程において検出された射出瞳位置情報に
対応する1つの前記補正データを、記憶されている補正
データから選択する選択工程のコードと、該選択工程に
おいて選択された補正データを用いて二次元固体撮像素
子の画素感度不均一性を補正する補正工程のコードとを
具備することを特徴としている。
【0035】また、この発明に係わる記憶媒体におい
て、前記瞳位置検出工程では、前記結像手段の種類、焦
点距離、撮影距離の少なくとも1つの情報に基づいて瞳
位置情報を検出することを特徴としている。
【0036】また、本発明に係わる記憶媒体は、二次元
固体撮像素子と、被写体像を前記撮像素子上に結像させ
る結像手段とを備える固体撮像装置を制御するための制
御プログラムを記憶した記憶媒体であって、前記制御プ
ログラムが、前記結像手段の射出瞳位置情報を検出する
瞳位置検出工程のコードと、前記射出瞳位置情報に対応
する少なくとも1つ以上の圧縮された一次元方向の画素
感度不均一性の補正データを予め記憶する記憶工程のコ
ードと、前記瞳位置検出工程において検出された射出瞳
位置情報に対応する圧縮された1つの前記補正データ
を、記憶されている補正データから選択する選択工程の
コードと、該選択工程において選択された補正データを
伸長する伸長工程のコードと、該伸長工程において伸長
された補正データを用いて二次元固体撮像素子の画素感
度不均一性を補正する補正工程のコードとを具備するこ
とを特徴としている。
【0037】また、この発明に係わる記憶媒体におい
て、前記瞳位置検出工程では、前記結像手段の種類、焦
点距離、撮影距離の少なくとも1つの情報に基づいて瞳
位置情報を検出することを特徴としている。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明は撮像素子の画素感度不均
一性が撮影光学系の射出瞳位置に依存すること、及び、
1画素おきに横形オーバーフロードレイン構造やインタ
ーライン型の垂直CCD等の不感度領域あるいは低感度
領域が存在する方向と垂直な方向には画素感度不均一性
が無いことに着目し、撮影光学系の射出瞳位置毎に1ラ
イン分の補正データを用意し、撮影光学系の射出瞳位置
を検出し、検出された射出瞳位置に対応した補正データ
を用いて撮像素子の感度の不均一性を補正するものであ
る。
【0039】以下、本発明の好適な実施形態について、
添付図面を参照して詳細に説明する。
【0040】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態の撮像装置の構成を示す図である。
【0041】図1において、101は撮像光学系、10
2は撮像素子、103はCDS回路、104はA/D変
換器、105は前信号処理部、106は瞳位置情報検出
器、107は補正データ記憶領域、108は補正データ
選択器、109はラインメモリ、110は乗算器、11
1は後信号処理部、112は記録部、113は表示部で
ある。
【0042】図1を用いて本実施形態を説明する。
【0043】撮像素子102は従来の技術の欄で既に説
明したフレームトランスファ型の撮像素子である。撮像
素子に被写体像を結像させる撮影光学系101はある瞳
位置を持っている。ズームレンズの場合、その構成によ
っては複数の瞳位置を有する。また、光学系の構成によ
っては撮影距離を変える事で瞳位置が変化する光学系も
ある。光学系が交換可能な場合、当然、光学系毎に異な
る瞳位置を有する。
【0044】瞳位置検出器106は光学系の種類、ズー
ムレンズの焦点距離、撮影距離の少なくとも1つの情報
から光学系の瞳位置情報を算出する。補正データ記憶領
域107には、固体撮像素子の1ライン分の感度の不均
一性補正データが、複数の瞳位置情報毎に記憶されてい
る。補正データ選択器108は、瞳位置情報検出器10
6から得られた瞳位置情報に基づき、補正データ記憶領
域107に記憶されている複数の補正データから瞳位置
情報に対応する1つの1ライン分の補正データを選択
し、ラインメモリ109に一時的に記憶させる。
【0045】撮影光学系101で結像された被写体像は
撮像素子102で電気信号に変換され、CDS回路10
3で相関二重サンプリングにより撮像素子のノイズを低
減し、A/D変換器104で、デジタル化する。前信号
処理部105では、デジタル化された画像データに対し
黒レベル調整等を行う。乗算器110により、画像デー
タとラインメモリ109の補正データとをそれぞれ位置
毎に乗算することで、感度の不均一性を補正する。補正
された画像データは後信号処理部111で色処理を行っ
た後、記録部112、表示部113に送られ、記録、あ
るいは表示が行われる。
【0046】上記のように、第1の実施形態の撮像装置
においては、瞳位置により補正データを切り替える事
で、1ライン分の補正データで撮像素子の感度の不均一
性の補正を行うことができる。
【0047】(第2の実施形態)図2は、本発明の第2
の実施形態の撮像装置の構成を示す図である。
【0048】図2において、図1と同一の構成要素には
同一の番号を付し、その説明を省略する。201は補正
データ記憶領域であり、補正データは圧縮された形式で
記憶されている。202は伸長回路であり、圧縮された
補正データを伸長し元の補正データに戻す。なお、この
圧縮伸長はどのような形式のものでも良い。また、従来
例で問題となった撮像素子の感度の不均一性は緩やかな
変化であるので、この圧縮に圧縮率の高い不可逆圧縮を
用いることも可能である。
【0049】このように、第2の実施形態の撮像装置に
おいては、補正データを圧縮することにより、より少な
い補正データ記憶領域で撮像素子の感度の不均一性の補
正を行うことができる。
【0050】本発明の実施形態においては撮像光学系の
射出瞳位置に対応して補正データを切り替えているが、
当然のように撮影光学系で射出瞳位置が変化しない場合
は、1つの補正データのみで補正でき、この場合、瞳位
置情報検出器は省略できる。
【0051】また、本発明の実施形態においては補正デ
ータを一時的にラインメモリに記憶させているが、ライ
ンメモリを用いずに直接補正データ記憶領域からデータ
を読み出す構成にしてもよい。
【0052】また、撮像素子として従来技術の欄で示し
たフレームトランスファ型の撮像素子を用いているが、
水平方向の1画素おきに横形オーバーフロードレイン構
造やインターライン型の垂直CCD等の不感度領域ある
いは低感度領域を有し、その上部に遮光領域を有する撮
像素子であれば本発明により感度の不均一性を補正でき
る。また、水平方向のみでなく、垂直方向の一画素おき
に不感度領域がある場合でも同様に補正できる。
【0053】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0054】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0055】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0056】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0057】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0058】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、撮
影光学系の射出瞳位置毎に用意された1ライン分の補正
データのみを用いて感度の不均一性を補正でき、少ない
補正データで良好な画像データを得ることができる。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の撮像装置の構成図である。
【図2】第2の実施形態の撮像装置の構成図である。
【図3】従来のフルフレームトランスファ型撮像素子の
画素構造図である。
【図4】水平方向画素の半導体素子構造モデル図であ
る。
【図5】半導体素子上部の構造モデル図である。
【図6】撮像素子の画素感度分布図である。
【符号の説明】
101 撮像光学系 102 撮像素子 103 CDS回路 104 A/D変換器 105 前信号処理部 106 瞳位置情報検出器 107 補正データ記憶領域 108 補正データ選択器 109 ラインメモリ 110 乗算器 111 後信号処理部 112 記録部 113 表示部 201 補正データ記憶領域 202 伸長回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C024 AA01 CA14 DA02 GA15 GA43 HA14 HA19 HA23 5C077 LL04 MM03 MM21 MM25 PP05 PP43 PQ08 PQ22 PQ23 RR21 SS03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次元固体撮像素子と、 被写体像を前記撮像素子上に結像させる結像手段と、 前記撮像素子の一次元方向のみの画素感度不均一性の補
    正データを予め記憶した記憶手段と、 該記憶手段に記憶されている補正データを用いて二次元
    固体撮像素子の画素感度不均一性を補正する補正手段と
    を具備することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 二次元固体撮像素子と、 被写体像を前記撮像素子上に結像させる結像手段と、 前記結像手段の射出瞳位置情報を検出する瞳位置検出手
    段と、 前記射出瞳位置情報に対応する少なくとも1つ以上の一
    次元方向の画素感度不均一性の補正データを予め記憶し
    た記憶手段と、 前記瞳位置検出手段により検出された射出瞳位置情報に
    対応する1つの前記補正データを前記記憶手段に記憶さ
    れている補正データから選択する選択手段と、 該選択手段により選択された補正データを用いて二次元
    固体撮像素子の画素感度不均一性を補正する補正手段と
    を具備することを特徴とする固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記瞳位置検出手段は、前記結像手段の
    種類、焦点距離、撮影距離の少なくとも1つの情報に基
    づいて瞳位置情報を検出することを特徴とする請求項2
    に記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 二次元固体撮像素子と、 被写体像を前記撮像素子上に結像させる結像手段と、 前記結像手段の射出瞳位置情報を検出する瞳位置検出手
    段と、 前記射出瞳位置情報に対応する少なくとも1つ以上の圧
    縮された一次元方向の画素感度不均一性の補正データを
    予め記憶した記憶手段と、 前記瞳位置検出手段により検出された射出瞳位置情報に
    対応する圧縮された1つの前記補正データを前記記憶手
    段に記憶されている補正データから選択する選択手段
    と、 該選択手段により選択された補正データを伸長する伸長
    手段と、 該伸長手段により伸長された補正データを用いて二次元
    固体撮像素子の画素感度不均一性を補正する補正手段と
    を具備することを特徴とする固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記瞳位置検出手段は、前記結像手段の
    種類、焦点距離、撮影距離の少なくとも1つの情報に基
    づいて瞳位置情報を検出することを特徴とする請求項4
    に記載の固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 二次元固体撮像素子と、被写体像を前記
    撮像素子上に結像させる結像手段とを備える固体撮像装
    置の制御方法であって、 前記撮像素子の一次元方向のみの画素感度不均一性の補
    正データを予め記憶する記憶工程と、 該記憶工程において記憶された補正データを用いて二次
    元固体撮像素子の画素感度不均一性を補正する補正工程
    とを具備することを特徴とする固体撮像装置の制御方
    法。
  7. 【請求項7】 二次元固体撮像素子と、被写体像を前記
    撮像素子上に結像させる結像手段とを備える固体撮像装
    置の制御方法であって、 前記結像手段の射出瞳位置情報を検出する瞳位置検出工
    程と、 前記射出瞳位置情報に対応する少なくとも1つ以上の一
    次元方向の画素感度不均一性の補正データを予め記憶す
    る記憶工程と、 前記瞳位置検出工程において検出された射出瞳位置情報
    に対応する1つの前記補正データを、記憶されている補
    正データから選択する選択工程と、 該選択工程において選択された補正データを用いて二次
    元固体撮像素子の画素感度不均一性を補正する補正工程
    とを具備することを特徴とする固体撮像装置の制御方
    法。
  8. 【請求項8】 前記瞳位置検出工程では、前記結像手段
    の種類、焦点距離、撮影距離の少なくとも1つの情報に
    基づいて瞳位置情報を検出することを特徴とする請求項
    7に記載の固体撮像装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 二次元固体撮像素子と、被写体像を前記
    撮像素子上に結像させる結像手段とを備える固体撮像装
    置の制御方法であって、 前記結像手段の射出瞳位置情報を検出する瞳位置検出工
    程と、 前記射出瞳位置情報に対応する少なくとも1つ以上の圧
    縮された一次元方向の画素感度不均一性の補正データを
    予め記憶する記憶工程と、 前記瞳位置検出工程において検出された射出瞳位置情報
    に対応する圧縮された1つの前記補正データを、記憶さ
    れている補正データから選択する選択工程と、 該選択工程において選択された補正データを伸長する伸
    長工程と、 該伸長工程において伸長された補正データを用いて二次
    元固体撮像素子の画素感度不均一性を補正する補正工程
    とを具備することを特徴とする固体撮像装置の制御方
    法。
  10. 【請求項10】 前記瞳位置検出工程では、前記結像手
    段の種類、焦点距離、撮影距離の少なくとも1つの情報
    に基づいて瞳位置情報を検出することを特徴とする請求
    項9に記載の固体撮像装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 二次元固体撮像素子と、被写体像を前
    記撮像素子上に結像させる結像手段とを備える固体撮像
    装置を制御するための制御プログラムを記憶した記憶媒
    体であって、前記制御プログラムが、 前記撮像素子の一次元方向のみの画素感度不均一性の補
    正データを予め記憶する記憶工程のコードと、 該記憶工程において記憶された補正データを用いて二次
    元固体撮像素子の画素感度不均一性を補正する補正工程
    のコードとを具備することを特徴とする記憶媒体。
  12. 【請求項12】 二次元固体撮像素子と、被写体像を前
    記撮像素子上に結像させる結像手段とを備える固体撮像
    装置を制御するための制御プログラムを記憶した記憶媒
    体であって、前記制御プログラムが、 前記結像手段の射出瞳位置情報を検出する瞳位置検出工
    程のコードと、 前記射出瞳位置情報に対応する少なくとも1つ以上の一
    次元方向の画素感度不均一性の補正データを予め記憶す
    る記憶工程のコードと、 前記瞳位置検出工程において検出された射出瞳位置情報
    に対応する1つの前記補正データを、記憶されている補
    正データから選択する選択工程のコードと、 該選択工程において選択された補正データを用いて二次
    元固体撮像素子の画素感度不均一性を補正する補正工程
    のコードとを具備することを特徴とする記憶媒体。
  13. 【請求項13】 前記瞳位置検出工程では、前記結像手
    段の種類、焦点距離、撮影距離の少なくとも1つの情報
    に基づいて瞳位置情報を検出することを特徴とする請求
    項12に記載の記憶媒体。
  14. 【請求項14】 二次元固体撮像素子と、被写体像を前
    記撮像素子上に結像させる結像手段とを備える固体撮像
    装置を制御するための制御プログラムを記憶した記憶媒
    体であって、前記制御プログラムが、 前記結像手段の射出瞳位置情報を検出する瞳位置検出工
    程のコードと、 前記射出瞳位置情報に対応する少なくとも1つ以上の圧
    縮された一次元方向の画素感度不均一性の補正データを
    予め記憶する記憶工程のコードと、 前記瞳位置検出工程において検出された射出瞳位置情報
    に対応する圧縮された1つの前記補正データを、記憶さ
    れている補正データから選択する選択工程のコードと、 該選択工程において選択された補正データを伸長する伸
    長工程のコードと、 該伸長工程において伸長された補正データを用いて二次
    元固体撮像素子の画素感度不均一性を補正する補正工程
    のコードとを具備することを特徴とする記憶媒体。
  15. 【請求項15】 前記瞳位置検出工程では、前記結像手
    段の種類、焦点距離、撮影距離の少なくとも1つの情報
    に基づいて瞳位置情報を検出することを特徴とする請求
    項14に記載の記憶媒体。
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