JP2000069039A - 予約ベース帯域変更サービスシステム - Google Patents

予約ベース帯域変更サービスシステム

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JP2000069039A
JP2000069039A JP23935598A JP23935598A JP2000069039A JP 2000069039 A JP2000069039 A JP 2000069039A JP 23935598 A JP23935598 A JP 23935598A JP 23935598 A JP23935598 A JP 23935598A JP 2000069039 A JP2000069039 A JP 2000069039A
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JP23935598A
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Inventor
Haruhiko Matsunaga
治彦 松永
Mitsuaki Funaki
光明 船木
Tetsujirou Yasushi
哲次郎 安士
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カスタマが、事前に専用線の帯域の変更を予
約でき、さらにその帯域は任意な値を要求でき、かつ、
予約処理や帯域変更処理を迅速に行うことを可能とした
ATM専用線サービスを提供すること。 【解決手段】 カスタマからの予約の要求を受け付けた
り、その結果を通知したりする手段と、帯域の混み具合
や空き状況などの受け付けた予約の状況を常に管理する
手段と、伝送路及びトランスミッションパスの容量の一
部を予約サービスに供する共有帯域として予め確保する
手段と、要求された予約が共有帯域の残りの空き領域を
超えることがないようにチェックする手段と、予約の実
行スケジュールを管理し、予約の実行スケジュールを管
理し、予約の実行時刻になると実際に帯域変更を実行す
る手段とを具備するATM専用線オペレーションシステ
ム2とオペレーションセンタ3とを設けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATM(Asynchr
onous Transfer Mode:非同期転送モード)通信方式
において、地理的に離れた同一カスタマ(個人,企業ま
たは団体)の拠点間を結ぶ専用パスまたは専用回線(以
下、本発明においては、これを「専用線」と呼ぶ)を提
供するATM専用線サービスにおける、予約ベース帯域
変更サービスシステムに関し、特に、カスタマの要求に
より、上記専用線の帯域を変更する機能を提供する予約
ベース帯域変更サービスシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ATMに限らず専用線は各拠
点間に個別の専用のパスまたは回線を固定的に設定し、
それぞれ固定的な帯域を設定し、通信事業者はその経路
と帯域を保証するサービスである。但し、既に公表され
たサービス技術の中には、ATM専用線における事前予
約による帯域変更サービスの報告例はない。従来の類似
するサービスとしては、STM(Synchronous Transf
er Mode:同期転送モード)における帯域変更サービス
を挙げることができる。これに関しては、例えば、エン
タープライズサービス(NTT技術ジャーナル May.19
97.Vol.9 No.5.pp17-18<WEB:http://www.nttls.
co.jp/senyo/('98.6現在)を参照のこと)。本サービ
スのイメージを、図16に示す。
【0003】図16に示す例では、通常、契約帯域1M
b/sで利用しているカスタマが、1.5Mb/sに帯
域変更を行った場合を示している。現在のシステムにお
いては、カスタマは、FAXにより、数時間前に専用線
網提供者のオペレーションセンタへ帯域変更を要求す
る。また、帯域変更は、実際にオペレータが、エンター
プライズ網内装置の回線設定の変更処理を行うことで実
現される。さらに、数日後や数週間後の予約には、対応
していない。
【0004】本来、STMにおいては、その多重分離方
式から、回線速度に階梯(ハイアラキー)が存在し、あ
るステップ単位にしか帯域を設定できない。例えば、1
Mb/sの帯域の次に大きい帯域値は1.5Mb/sで
あり、1.3Mb/s等の途中の速度メニューがない。
1.3Mb/sが必要な場合は、1.5Mb/sに設定
して、0.2Mb/sを無駄にして利用することにな
る。他方、一般的に、ATMではセル多重のため、速度
に階梯がなく、自由に回線速度を選択できる特徴があ
る。また、ATMでは、予め経路を設定しておけば、網
の入り口のトラヒック規制機能であるUPC(Usage
Paramater Control:使用パラメータ制御)を更新す
るのみで、帯域の変更が可能であるという特徴をも有す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の専用線網におけ
る帯域変更サービスは、以下のような問題点を有するも
のであった。第1の問題点は、STMは回線速度に階梯
を有するため、カスタマが、1Mb/s,1.5Mb/
s等の固定的,離散的な値しか選ぶことができないとい
う点である。従って、きめ細かいカスタマの要求帯域を
準備することができず、カスタマは無駄な帯域を予約す
ることになり、網にとっても帯域の利用効率が悪化す
る。この傾向は、専用線の速度が高速になるほど大きく
なり、ATM専用線がターゲットとするような6Mb/
s以上の速度では、50Mb/s,150Mb/sとい
ったステップでしか帯域変更を行うことができない。
【0006】第2の問題点は、帯域変更時に、実際に、
オペレータが全経由装置の設定変更を行う必要があり、
迅速な帯域変更サービスの提供は困難であることであ
る。また、従来のシステムでは、カスタマからの要求を
FAXにより受け付けるため、人手介在の処理を伴い、
非効率的であるという問題である。第3の問題点は、そ
もそも、ATM専用線サービスにおける予約ベースの帯
域変更サービスを提供するための技術が提供されていな
いという点である。上述のように、ATMはSTMに比
べて帯域の設定や変更が柔軟に可能である反面、帯域管
理は極めて複雑となる。さらに、予約への拡張を考慮し
た場合、従来技術を適用することは極めて困難である。
【0007】本発明は、従来の技術における上述のよう
な問題点を解消し、カスタマが、事前に専用線の帯域の
変更を予約でき、さらにその帯域は任意な値を要求で
き、かつ、予約処理や帯域変更処理を迅速に行うことを
可能としたATM専用線網における予約ベース帯域変更
サービスシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る予約ベース帯域変更サービスシステム
では、カスタマと通信事業者との間の通信手段と、その
通信手段を介してカスタマから予約の要求を受け付けた
り、その結果を通知したりする手段と、帯域の混み具合
や空き状況等の受け付けた予約の状況を常に管理する手
段と、伝送路及びトランスミッションパスの容量の一部
を予約サービスに供する共有帯域として予め確保する手
段と、要求された予約が共有帯域の残りの空き領域を超
えることがないようにチェックする手段と、予約の実行
スケジュールを管理し、予約の実行スケジュールを管理
し、予約の実行時刻になると実際に帯域変更を実行する
手段とを具備することを特徴とするものである。
【0009】より具体的には、本発明に係る予約ベース
帯域変更サービスシステムでは、前記専用線の契約帯域
を、カスタマからの事前予約により変更,キャンセルす
る機能を有する予約ベース帯域変更サービス専用オペレ
ーションセンタ3と、前記専用線を構成するATM装置
とのインタフェース機能及び前記ATM装置の管理機能
を有するATM専用線オペレーションシステム2とを備
えたことを特徴とするものである。
【0010】本発明に係る予約ベース帯域変更サービス
システムでは、カスタマからの事前予約により該網の経
路を変更することを特徴とする。さらに、同一の伝送路
またはトランスミッションパスに予め帯域を確保し、前
記伝送路またはトランスミッションパスを通る複数のカ
スタマ専用線の間で、その帯域を共有しつつ帯域の予約
を可能としたことを特徴とする。また、本発明に係る予
約ベース帯域変更サービスシステムは、カスタマの要求
に応じて、各カスタマの帯域を変更またはキャンセル可
能としたことを特徴とする。さらに、予約された時刻に
なると契約帯域を予約された帯域へ変更する指示を出す
ことを特徴とする。
【0011】また、本発明に係る予約ベース帯域変更サ
ービスシステムは、前記予約,変更及びキャンセルを、
カスタマからの遠隔操作により実行可能としたことを特
徴とする。さらに、カスタマの予約の有無に伴う状況変
化を管理することによって、前記予約状況の時間的推移
の管理を行うことを可能としたことを特徴とする。ま
た、カスタマの予約の変更やキャンセルに応じて、前記
予約状況の時間的推移の管理を行うことを可能としたこ
とを特徴とする。さらに、同一の伝送路またはトランス
ミッションパスに予め確保される共有帯域を超えるよう
な予約を受け付けないようにチェックを行うことを特徴
とする。
【0012】すなわち、本発明に係る予約ベース帯域変
更サービスシステムは、ATMでは自由に帯域を選択で
き、任意のカスタマ要求帯域を準備可能であるという
点、また、ATMでは全経由装置の設定変更の必要はな
く、UPCの変更のみでよいため、より迅速な帯域変更
サービスを提供できるという点、また、カスタマとの間
の通信リンクを特別に設けることにより、要求に即応で
きるシステムとできる点といったATMの特徴を生かし
て、上述のように構成したことを特徴とする。
【0013】なお、本発明に係る予約ベース帯域変更サ
ービスシステムにおいては、カスタマは高速広帯域な通
信が必要な場合等に、通信手段により、前記専用線網の
契約帯域を、カスタマからの事前予約により変更する機
能を有するオペレーションセンタに事前に必要な帯域と
時間帯を要求し、それを予約することで、その時間帯に
予約した帯域を利用できる。また、通信事業者は、予約
状況を管理することにより、予約の集中による網内トラ
ヒック溢れを未然に防ぐことができ、さらにその予約の
混み具合に応じて共有帯域を調節することが可能であ
る。また、予約の実行管理により、正確に帯域変更を行
うことができる。
【0014】このような構成によると、カスタマは様々
な利用形態に応じた通信帯域と通信時間帯を予約でき、
従って、必要なときのみに予約をすればよく、常に広帯
域な専用線を契約する必要がなくなり、コストの低減が
計れる。一方、通信事業者は、網通信品質を低下させる
ことなく予約の履行を保証でき、カスタマの帯域変更要
求にきめ細かくかつ柔軟に対応できる。さらに、共有帯
域を複数のカスタマの予約でシェアできることから、帯
域の有効利用が図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づき詳細に説明する。 〔実施例1〕図1は、本発明の一実施例に係る予約ベー
ス帯域変更サービスシステムの全体構成を示したもので
ある。図1では、カスタマが拠点A,B間に専用線1を
契約した例を示している。専用線は、通常複数のSDH
Trailを経由して設定され、本実施例では、専用線1
がSDH Trail10,SDH Trail11をそれぞれ
経由する場合を示している。専用線の保守管理をつかさ
どるオペレーションシステム2は、専用線を構成するA
TM装置5,6とインタフェースを持ち、ATM装置
5,6の設定や監視を行い、実際に専用線の運用を行う
ためのシステムである。
【0016】予約ベース帯域変更サービス専用オペレー
ションセンタ3は、本発明を具現化するためのシステム
であり、予約の受付,実行などを管理するサーバ3a
と、予約状況を管理するデータベース3bから構成され
る。本オペレーションセンタ3は、ATM専用線オペレ
ーションシステム2及びカスタマサイトの制御端末4と
通信インタフェースを持ち、相互に通信可能である。こ
の通信手段は、メッセージを相互に授受するために必要
であり、既存の通信プロトコルで実現されるあらゆる手
段、例えば、インタネット,専用線,LAN接続などが
適用可能である。以下の説明では、ATM専用線オペレ
ーションシステム2及び予約ベース帯域変更サービス専
用オペレーションセンタ3の間は、分散オブジェクト間
通信インタフェースを適用し、カスタマと前記オペレー
ションセンタ3の間はインタネット(WEB)を適用す
る場合について述べる。
【0017】図2(a)は、本実施例によるシステムの
内部構成例を示す図、また、図2(b)は、その動作を
説明する図である。カスタマは、WEBブラウザを搭載
したカスタマサイトの制御端末4を用いて予約したい時
間帯と帯域を入力し、予約ベース帯域変更サービス専用
オペレーションセンタ3に予約要求コマンドを送信する
(ステップ21)。オペレーションシステム3では、受
信した要求内容を基に後述する予約状況の検索を行い、
要求された帯域が共有帯域の空き帯域を超えないかどう
かをチェック(受付判定、詳細については後述)する
(ステップ22)。超えない場合は要求を受付可能と
し、新規に予約登録を行い(ステップ23)、カスタマ
に予約受付終了通知を返送し(ステップ24)、予約受
付が完了する。
【0018】他方、要求された帯域が共有帯域の空き帯
域を超えてしまう場合は要求受付を拒否し、予約登録を
せずに、カスタマに予約受付失敗通知を返送する。ま
た、予約ベース帯域変更サービス専用オペレーションセ
ンタ3は時計を持っており、予約の実行時刻(予約の開
始時刻や終了時刻)になると、該オペレーションセンタ
3は、ATM専用線オペレーションシステム2を介し
て、自動的に前述のUPC更新要求コマンドを送信し
(ステップ25)、UPCのトラヒックパラメータを更
新する。その結果を終了通知として受信し(ステップ2
6)、帯域変更処理が完了する。本実施例によれば、カ
スタマからの遠隔操作により帯域変更予約の要求を受け
付けることが可能となり、さらに、受け付けた帯域変更
予約をその実行時刻に実際に実行することができる。
【0019】〔実施例2〕図3(a)〜(e),図4
(a)〜(c)は、予約状況の管理方法を説明するため
の具体例を示すものである。専用線は、複数のSDH
Trailを経由するが、その各SDH Trail毎に図3
(a)に示すようなテーブルを、前記予約ベース帯域変
更サービス専用オペレーションセンタ3のデータベース
3b上に設ける。このテーブルには、そのSDH Tra
ilを特定するためのSDH Trail−ID、そのSDH
Trailごとに設定する共有帯域値、予約登録を受け付
けた専用線ID、その予約の受付番号、具体的な予約の
開始時刻及び終了時刻、さらには予約した帯域値を項目
として持たせ、これらをレコードとして保持する。これ
ら予約レコードは、予約が登録された場合にその登録数
だけ作成される。
【0020】以下、図4(a)〜(c)に示す具体例を
用いて、予約登録時の処理を詳細に説明する。図4
(a)は、あるSDH Trail#1には、専用線#a,
#b,#c,#dが通過する例を示している。また、本
SDH Trail#1は、予め共有帯域が設定されている
とする。本実施例では、専用線の帯域を論理的に2つに
分けて示す。すなわち、専用線の利用可能な帯域値は、
通常利用できる帯域(基本帯域)と、予約時に一時的に
増加させて利用可能となる帯域(予約帯域)の合計で表
わされるものとする。この時、共有帯域は、上記予約帯
域のみを収容するものであり、基本帯域は通常運用され
るSDH Trail中に設定されているものとする。
【0021】まず、説明の簡単化のため、後述する受け
付け判定において予約の失敗が生じない場合(すなわ
ち、共有帯域を超えない場合)を取り上げ、予約登録の
具体例を示す。今、何も予約がない状況で、専用線#a
が1:00から4:00まで10Mb/sの帯域増加予
約を要求する。要求は受け付けられ、新規に予約を登録
するために、図3(b)に示すようなレコードを生成す
る。すなわち、SDHTrail#1の共有帯域30Mb/
s中に、専用線#aの予約を予約番号001で受け付け
たことを登録する。
【0022】また、その予約は、1:00に開始、4:
00に終了し、増加分の帯域が10Mb/sであること
も登録する。同様に、専用線#bが2:00から4:0
0まで5Mb/sの予約を要求した場合、図3(c)に
示すようなレコードを生成する。すなわち、その予約
は、2:00に開始、4:00に終了し、増加分の帯域
が5Mb/sであることを登録する。同様に、専用線#
cの予約(3:00から5:00の間で12Mb/s)
及び専用線#dの予約(5:00から6:00の間で2
0Mb/s)についても、それぞれ図3(d),図3
(e)のように登録する。本実施例によれば、複数の専
用線の間で共有帯域を共有しつつ、専用線ごとに独立に
予約の登録が行えることがわかる。なお、専用線ごとの
予約の入れ方に関して、方式的に何ら規制を与えること
がなく、何回でも、更には時間的に重複するような予約
でも、任意の予約登録が可能である。
【0023】また、前記予約ベース帯域変更サービス専
用オペレーションセンタ3は、それぞれのレコードが記
録された後で、カスタマに予約番号を予約受付結果通知
と一緒に送信する。カスタマは、その予約番号を記憶
し、前述の予約ベース帯域変更サービス専用オペレーシ
ョンセンタ3に対して予約番号を送信できるようにして
おく。もし、登録した予約のキャンセルや変更を行いた
い場合には、カスタマは該当する予約番号を送信し、さ
らに同時に変更したい時刻と帯域(キャンセルの場合は
0Mb/s)を、新規予約時と同様に送信する。予約ベ
ース帯域変更サービス専用オペレーションセンタ3は、
登録済みの予約レコードの中から該当するレコードを検
索して、そのレコードを書き換えることができる。
【0024】例えば、カスタマが、予約番号001の予
約を、2:00から5:00の間で5Mb/sに変更す
るように要求した場合には、前記予約ベース帯域変更サ
ービス専用オペレーションセンタ3は、登録済みの全レ
コードの項番4(登録番号)を検索して、001を抽出
する。そして、そのレコードの項番5(開始時刻)を
1:00から2:00に、項番6(終了時刻)を4:0
0から5:00に、さらに、項番7(増加分の帯域)を
10Mb/sから5Mb/sに、それぞれ書き換える。
このようにすれば、カスタマは予約の要求時と同様な手
段によって、容易に予約の変更,キャンセルを行うこと
ができる。
【0025】〔実施例3〕次に、上記レコードを用い
て、ある時間帯の予約状況や共用帯域の空き帯域を求め
る方法について述べる。まず、検索範囲となるある時間
帯を指定して、既にデータベースに登録済みの全レコー
ドの中から、その時間帯に含まれる予約を抽出する。そ
れらレコードの時間的な前後関係を割り出し、時間的に
重なる予約帯域を積算する。検索時間帯全てにわたり求
めた予約帯域の積算値が、その時間帯における予約の混
み具合となるので、予約の状況が把握可能になる。
【0026】以下、具体例を用いて説明する。ここで
は、図3(b)〜(e)に示す予約が登録されている
時、1:00から5:00までの予約状況を検索する例
について説明する。まず、対象となるレコードは、(条
件1)検索開始時刻より遅く予約終了時刻(項番6)が
あり、かつ、(条件2)検索終了時刻より早く予約開始
時刻(項番5)があるレコードである。本具体例の場
合、図3(e)が条件2を満足しないため、図3(b)
〜図3(d)のレコードが、検索対象レコードに該当す
る。
【0027】図3(b)〜図3(d)の予約開始時刻お
よび予約終了時刻を相互に比較すると、予約番号001
番は1:00から4:00の10Mb/sであるため、
2:00から4:00の予約番号002の予約5Mb/
sが時間的に重複することがわかる。また、予約番号0
03は、3:00から始まるため予約番号001,00
2の積算帯域15Mb/sと重なるが、5:00に終了
するため、4:00以降は、予約番号003の12Mb
/sのみが存在することもわかる。従って、図4(b)
に示したような長方形の積み重ね関係にあることがわか
る。この予約の重なりの時間的変更点ごとに、予約帯域
をそれぞれ積算する。
【0028】すなわち、1:00から2:00までは予
約番号001の10Mb/s、2:00から3:00ま
では予約番号001の10Mb/sと予約番号002の
5Mb/sの加算で15Mb/s、3:00から4:0
0までは予約番号001,002,003の10Mb/
s,5Mb/s,12Mb/sを加算して27Mb/
s、4:00から5:00までは予約番号003の12
Mb/sが、それぞれの変更点ごとの予約済み帯域値と
なる。この結果を図示すると、図4(c)のようにな
る。本実施例によれば、予約レコードのみであらゆる検
索時間帯における予約状況を抽出することができる。
【0029】さらに、上記変更点ごとの予約済み帯域値
を共有帯域から減算すれば、検索時間帯における予約さ
れていない帯域の残り(空き帯域)が算出できる。これ
を算出することにより、あとどれくらいの予約が受け付
けられるかを判定することが可能となる。具体的には、
1:00から2:00までが20Mb/s、2:00か
ら3:00までが15Mb/s、3:00から4:00
までが最も混んでいて3Mb/s、4:00から5:0
0までが18Mb/s、それぞれ空いていることがわか
る。
【0030】上述の実施例では、予約レコードのみで予
約状況や空き帯域を抽出することを示したが、予約の変
更やキャンセルがあった場合でも本処理は影響を受けな
い。なぜならば、本処理によれば、登録のあるレコード
を基に処理を行うのみで、その処理結果を保存したりし
ない。しかるに予約変更やキャンセルは、前述のように
予約番号を基に該当レコードの更新または削除を行うた
め、検索時間帯に更新あるいは削除後のレコードの有無
が問題になるだけで、処理の変更は行わないと言える。
【0031】従って、本処理により、カスタマの予約変
更やキャンセルに応じた予約状況の検索が可能となる。
なお、上記実施例では、説明の簡単化のため、一時間単
位の予約としたが、これに限るものではなく、30分や
1分等、任意の時間単位に本処理が適用可能なことはい
うまでもない。時間的重なりについても、同様に、一時
間ごとに変化点があるような例について示したが、15
分とか1分とかいった任意の時間的重なりについても、
本処理が適用可能なことも容易に類推できる。
【0032】〔実施例4〕図6は、予約受付時に要求さ
れた帯域が共有帯域の空き帯域を超えないかどうかをチ
ェックするための、受付判定処理の動作フローチャート
であり、上述のSDH Trailの予約状況の抽出処理も
含めて示してある。まず、図5(a)に示す専用線経路
管理テーブルを配備する。これにより、ある専用線が経
由する全てのSDH Trailをリストアップできる。そ
して、各SDH Trailには、前述の対応するSDH
Trail予約状況管理テーブルが存在する(図5(b)に
再掲した)。この両テーブルを用いて、予約の受付判定
処理を行う。
【0033】カスタマから、ある専用線に対するある時
間帯のある帯域増加の予約要求をシステムが受信(ステ
ップ61)した場合を想定する。その専用線IDから、
図5(a)により、該専用線が経由するSDH Trail
をリストアップする(ステップ62)。そのそれぞれに
ついて、上に述べた予約状況の抽出処理を行う(ステッ
プ63)。すなわち、要求された時間帯を検索範囲とし
て、データベース上に既に登録済みの全専用線の全予約
レコードの中から、その時間帯に含まれる全ての予約レ
コードを抽出する。それらレコードの予約開始時刻と予
約終了時刻(変化点)の比較から、時間的な前後関係を
割り出し、部分的に重なる時間帯を抽出する(ステップ
64)。
【0034】この部分的に重なる時間帯ごとに、その時
間に含まれる予約レコードの予約帯域を積算する(ステ
ップ65)。要求時間帯全てにわたり求めた予約帯域の
積算値が、予約状況の分布となる。本積算値を共有帯域
値からそれぞれ減算したものが、要求時間帯の空き帯域
状況となる。本処理を、各SDH Trailに対して行
い、各SDH Trailごとの空き帯域状況を得る(ステ
ップ66)。これら空き帯域状況のうちの最小値を求め
る。それが、予約要求時間帯における最大の予約可能な
空き帯域となる。
【0035】ステップ67では、上記空き帯域状況と予
約要求帯域値とを比較する。もし、予約要求帯域値が空
き帯域以下であれば、その予約要求を新規に追加しても
予約帯域の合計が共有帯域を超えないことがわかるた
め、該予約要求を受付可能と判断する。他方、空き帯域
より大きい場合、共有帯域を超えてしまうため、該予約
要求を受け付けることはできないと判断できる(ステッ
プ68)。このようにすれば、要求された予約が時事刻
々変化する共有帯域の空き帯域を超えないかどうかを事
前にチェックすることが可能となる。本処理により、予
約受付可能である場合、該予約の開始時刻、終了時刻ご
とに帯域増加分を後述する予約の実行を管理するテーブ
ルに新規に予約実行レコードとして登録する(ステップ
69)。さらに、本予約実行管理テーブルへのレコード
追加(ステップ70)の後、要求元のカスタマに対して
予約受付終了通知を返送する(ステップ71)。
【0036】さらに、本処理フローを用い、各専用線に
おけるある時間帯の空き帯域を求めることができること
を示す。カスタマからは、照会したい専用線IDと時間
帯のみを要求させ、その要求時間帯における各SDH
Trailごとの空き帯域状況を上記フローにより得る。そ
の各空き帯域状況を重ね合わせ、全ての空き帯域状況で
重なる部分(すなわち、全てのSDH Trailで空き帯
域となっている部分)が求められる。この部分が、ある
専用線IDにおける要求時間帯に対する空き帯域となる
ことがわかる。この帯域値の時間的推移のデータを、例
えば、グラフにしてカスタマに返送すれば、カスタマ
は、ある専用線における、ある時間帯における空き帯域
状況を事前に把握することができる。このようにすれ
ば、カスタマからの、ある専用線における要求時間帯に
対する空き帯域の照会が可能となる。
【0037】〔実施例5〕上記実施例を具体例(図7,
図8)を用いて詳細に説明する。図8(a)は、専用線
#aに関連する網構成をモデル化して示したものであ
る。専用線#aは、SDH Trail#1,SDH Tra
il#2を経由し、SDH Trail#1では専用線#b,
専用線#cと、SDH Trail#2では専用線#dとそ
れぞれ同一経路をとる。今、例として、図7(b)〜
(d)に示したような予約が、既にSDH Trail#
1,#2にそれぞれ登録されていたものとする。
【0038】以下、専用線#aのカスタマから、1:0
0から5:00間で10Mb/sの帯域予約の要求が送
信された場合を例にして説明する。この時、図7(a)
に示す専用線経路管理テーブルにより、専用線#aは、
SDH Trail#1,#2を経由することがわかる。そ
こで、SDH Trail予約状況管理テーブルに登録され
た全ての予約レコードの中から、SDH Trail#1,
#2を持つレコードを抽出する。
【0039】さらに、検索時間帯が1:00から5:0
0であることから、上述の抽出レコードの中から、(条
件1)1:00より遅く予約終了時刻があり、かつ、
(条件2)5:00より早く予約開始時刻があるレコー
ドを抽出する。その結果、SDH Trail#1では図7
(b),(c)のレコードが、SDH Trail#2では
図7(d)のレコードが、それぞれ抽出できる。
【0040】次に、各SDH Trailに関して、予約状
況の時間的推移を求める。すなわち、SDH Trail#
1では、図7(b),(c)の2レコードの予約開始時
刻と予約終了時刻を比較すると、2:00から3:00
までは専用線#bの5Mb/sのみであるが、3:00
から4:00までは専用線#cの予約が重なるため、5
Mb/s+12Mb/s=17Mb/sとなる。4:0
0から5:00までは専用線#bの予約が終わるため1
2Mb/sとなり、図8(b)に示すような分布とな
る。
【0041】他方、SDH Trail#2では、図7
(d)からも明らかなように、他のレコードがないの
で、単純に2:30から4:30まで40Mb/sとな
り、図8(c)に示すような分布になる。次に、これら
予約状況を共有帯域からそれぞれ減算し、空き帯域状況
の時間的推移を求める。すなわち、SDH Trail#1
では1:00から2:00までは30Mb/s−5Mb
/s=25Mb/sが、また、3:00から4:00ま
では30Mb/s−12Mb/s=18Mb/sがそれ
ぞれ空き帯域となり、図10(a)に示すような分布と
なる。他方、SDH Trail#2では1:00から2:
30までは予約がないため50Mb/sが、2:30か
ら4:30までは50Mb/s−40Mb/s=10M
b/sがそれぞれ空き帯域となり、図10(b)に示す
ような分布となる。
【0042】次に、受付可否の判定を行う。これら空き
帯域値のうちの最小値、すなわち、2:30から4:3
0の10Mb/sと予約要求帯域値10Mb/sとを比
較する。ここでは、予約要求帯域値が空き帯域以下であ
るので、本予約要求は受付可能となる。最後に、カスタ
マからの要求を新規予約として、予約状況管理テーブル
にレコードを追加する。この時追加される予約レコード
は、図9(a)に示されるように、経由する全SDH
Trailに対応して作成され、本具体例の場合、SDH
Trail#1が図9(a)、SDH Trail#2が図9
(b)となる。登録後、後述する予約実行管理テーブル
にもレコードを登録し、その後、カスタマに対して予約
番号004と予約内容(1:00から5:00間で10
Mb/s)を含む予約受付完了通知を送信する。
【0043】なお、もし、カスタマからの予約要求帯域
値が10Mb/sより大きい値であった場合は、レコー
ドは記録されず、予約要求を拒否することになる。ま
た、カスタマから、専用線#aについて1:00から
5:00までの空き帯域の照会要求を受信した場合、S
DH Trail#1,#2の各空き帯域状況である図10
(a),(b)を相互に重ね合わせ、全ての空き帯域状
況で重なる部分(すなわち、全てのSDH Trailで空
き帯域となっている部分)を求める。
【0044】ここでは、1:00から2:00の間は3
0Mb/s分が重なっており、また2:00から2:3
0までは25Mb/s分が、2:30から4:30まで
は10Mb/s分が、4:30から5:00までは18
Mb/s分がそれぞれ重なりを持ち、図示すると図10
(c)のようになる。この重なり部分が専用線#aにお
ける要求時間帯に対する空き帯域状況であり、この部分
内に収まる予約であれば、必ず予約は成功することにな
る。この図10(c)のようなグラフを、カスタマに返
送することにより、カスタマからの空き帯域の照会が可
能となる。
【0045】〔実施例6〕次に、図11,図12を用い
て、登録された予約の実行管理方法について説明する。
予約を受け付けた場合、その予約をいつ実際に実行する
かを管理する必要があるため、図11(a)に示す予約
実行管理テーブルを配備する。また、予約の利用のされ
方や利用料金請求時などに用いるために、予約を実行し
た履歴を管理する必要があるので、図11(b)に示す
予約実行結果管理テーブルを配備する。予約実行管理テ
ーブルは、項目として、予約を実際に実行する時刻(項
番1)、どの予約であるかを示す予約番号(項番2)、
どの専用線に対するものかを示す専用線ID(項番3)
及び、どの帯域に変更するのかを示す予約帯域(項番
4)を持つ。
【0046】また、予約実行結果管理テーブルは、上記
項目に加えて、実行が正常に行われたかどうかを示す実
行結果(項番6)を持つ。ある専用線IDに関する予約
が上記処理で受け付け可能で、予約状況の登録が終わっ
た後、予約実行管理レコードの登録処理が行われる。す
なわち、受け付けた予約の予約開始時刻と予約終了時刻
それぞれに帯域変更を実行する必要があるため1つの予
約に対して2つの予約実行管理レコードを生成する。
【0047】前述の図9(a),(b)に示した専用線
#aに対する予約を用いて、予約実行管理レコードの登
録方法について、詳細に説明する。本予約は、1:00
から5:00まで10Mb/sの帯域変更を行う予約で
ある。そこで、まず予約開始時刻の1:00を予約実行
時刻に持つレコードを生成する。このレコードには、予
約番号として004が、専用線IDとして専用線#a、
予約帯域として+10Mb/sがそれぞれ登録される
(図12(a),(b))。また、予約開始時刻の5:
00を予約実行時刻に持つレコードを生成する。
【0048】このレコードにも、同様に予約番号として
004が、専用線IDとして専用線#a、予約帯域とし
て−10Mb/sが登録される。ここで、本実施例の予
約帯域としては、変更前の値からの変化分のみの相対的
な管理を行った場合における値を示したが、この登録値
はUPCパラメータの表記規定に準じる必要がある。も
し、ATM装置が変更前の値を記憶していないならば、
常に絶対的な帯域値を指定する必要があるため、専用線
#aの基本帯域を該予約帯域値に加算した値を予約帯域
として登録する必要がある。本処理はUPCパラメータ
の表記規定に準じるためのもので、本発明の効果には影
響を与えないことは明らかである。
【0049】このように1つの予約に対してその開始時
刻と終了時刻の2レコードが組になって登録される。そ
して、現在の時刻を示す時計が、常に本予約管理テーブ
ルをモニタしており、現在時刻に等しい予約実行時刻を
持つ実行レコードを全て抽出する。各レコードから専用
線IDと予約帯域を抽出し、その専用線を予約帯域に変
更するために、前記データを順次ATM専用線オペレー
ションシステム2に送信し、ATM装置のUPCパラメ
ータを更新する。この時、複数の専用線の予約の開始時
刻と終了時刻が混在した場合、共有帯域の瞬間的な超過
を避けるため、予約の終了を先に行って帯域を解放して
から、予約の開始を実行する。図13(a),(b)
に、その状況を示す。
【0050】〔実施例7〕図14,15は、これまで説
明してきた予約ベース帯域変更サービスの構成技術と同
様の技術を、経路変更サービスへ応用した例を示したも
のである。図14では、カスタマが拠点A,B間に回線
1を、さらに拠点A,C間に回線2を契約した例を示す
ものであり、回線1がSDH Trail10,SDH T
rail11を、回線2がTrail12を、それぞれ経由する
場合を示している。その他のシステム構成は、実施例1
と同様であるので割愛する。また、本実施例では、2回
線の場合を示すが、2回線以上の場合についても本実施
例の技術は適用可能である。
【0051】ここで、回線1,2は、回線の経路設定の
みを行い、帯域は0Mb/sとする点を特徴とする。A
TMでは、経路と帯域を独立に管理できることから、必
要となる経路を予め設定しておき、必要な箇所の経路に
帯域を割り当てることが容易に実現できる。図14(経
路変更前)において、カスタマは、回線1をこれまで説
明したような予約により帯域増加を行い、拠点A,B間
で通信を行っているものとする。回線2は帯域0Mb/
sであり、拠点A,C間での通信は行われていない。こ
の時に、カスタマが拠点A,B間の通信終了に合わせ
て、拠点A,C間の通信を行いたい場合を想定する。
【0052】カスタマは、事前に拠点A,C間の通信に
必要な増加帯域及び回線1の帯域増加が終了する(帯域
が0Mb/sに戻る)時間以降の時間帯を指定して、制
御端末4を通じて、予約ベース帯域変更サービス専用オ
ペレーションセンタ3に、新規の予約を要求する。オペ
レーションセンタ3では、これまで説明してきたような
処理により、帯域を増加する回線2について、その時間
帯における予約状況の検索を行い、要求帯域が共有帯域
の空き帯域を超えないかどうかを受け付け判定する。
【0053】超えない場合には、要求を受け付けて、新
規に予約登録を行い、カスタマに予約受け付け終了通知
を返送する。一方、超えてしまう場合には、予約受け付
け失敗通知を返送する。さらに、これまで説明してきた
ように、回線2の予約の開始時刻(すなわち回線1の予
約終了時刻)になると、予約を実行すべく、前記オペレ
ーションセンタ3は、同時刻にUPC更新要求コマンド
を送信し、ATM装置5の回線1に関する帯域減少、回
線2に関する帯域増加をこの順に行う。図15に、経路
変更後の拠点Aと拠点Cとの接続を示す。
【0054】さらに、この処理以降、回線2の通信終了
後に回線1の通信を開始する場合には、回線2の終了に
合わせて回線1の帯域予約を行うことで、上と同様の処
理で経路変更を実現可能であることはいうまでもない。
また、上記経路変更例に限らず、それ以外の使用例、例
えば、回線1を減少させないで回線2を増加させる、回
線1の帯域の一部を回線2に利用させるなどの様々な使
用例も、網の空き帯域があれば本実施例と同様の処理で
実現できる。
【0055】上述のように、予め必要な接続先に回線の
経路のみを設定し、カスタマが必要に応じて回線に帯域
を割り当てることにより、カスタマから見た経路の変
更、言い換えれば接続先の変更ができる。このように、
カスタマの通信需要,通信形態に応じて事前に帯域を予
約しておくことにより、遠隔操作による回線の接続先の
柔軟な制御が可能となる。なお、上記各実施例は本発明
の一例を示したものであり、本発明はこれらに限定され
るべきものではないことは言うまでもないことである。
【0056】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、カスタマは、高速広帯域な通信が必要な場合
に、通信手段によりオペレーションセンタに事前に必要
な帯域と時間帯を要求し、それを予約することで、その
時間帯に予約した帯域を利用できる。また、通信事業者
は、予約状況を管理することにより、予約の集中による
網内トラヒック溢れを未然に防ぐことができ、さらにそ
の予約の混み具合に応じて共有帯域を調節することが可
能になる。また、予約の実行管理により、正確な帯域変
更を行うことが可能になる。
【0057】これにより、カスタマは様々な利用形態に
応じた通信帯域と通信時間帯を予約でき、従って、必要
なときのみに予約をすればよく、常に広帯域な専用線を
契約する必要がなくなり、コストの低減が図れる。一
方、通信事業者は、網通信品質を劣化させることなく予
約の履行を保証でき、カスタマの帯域変更要求にきめ細
かく、かつ柔軟に対応できる。さらに、共有帯域を複数
のカスタマの予約でシェアできることから、帯域の有効
利用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る予約ベース帯域変更サービスシス
テムの構成図である。
【図2】本発明に係る予約ベース帯域変更サービスの内
部構成例と、その動作概要を示す図である。
【図3】SDH Trail#1の予約状況管理テーブルの
例を示す図である。
【図4】SDH Trail#1の構成例と、予約の状況を
示す図である。
【図5】SDH 専用線経路管理テーブルと、Trail#
1の予約状況管理テーブルの例を示す図である。
【図6】予約受付判定処理の動作フローチャートであ
る。
【図7】SDH Trail#1の予約状況管理テーブルの
例を示す図である。
【図8】専用線#aの網構成例と、予約の状況を示す図
である。
【図9】専用線#aの予約受付可能予約レコードの例を
示す図である。
【図10】SDH Trail#1の時間帯1:00から
5:00までの空き帯域状況を示す図である。
【図11】予約実行管理テーブルの例を示す図である。
【図12】予約開始,終了実行管理レコードの例を示す
図である。
【図13】予約実行結果レコードの例を示す図である。
【図14】経路変更サービスの説明図(その1)であ
る。
【図15】経路変更サービスの説明図(その2)であ
る。
【図16】従来のSTMの帯域変更サービスのシステム
構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 専用線 2 ATM専用線オペレーションシステム 3 予約ベース帯域変更サービス専用オペレーションセ
ンタ 4 カスタマサイト制御端末 5,6 ATM装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATM網での、カスタマの各拠点を結ぶ
    専用線における予約ベース帯域変更サービスシステムで
    あって、 カスタマと通信事業者との間の通信手段と、 該通信手段を介して、カスタマから前記専用線の帯域予
    約の要求を受け付けたり、その結果を通知したりする手
    段と、 受け付けた予約の状況を常に管理する手段と、 伝送路及びトランスミッションパスの容量の一部を予約
    サービスに供する共有帯域として予め確保する手段と、 要求された予約が共有帯域の残りの空き領域を超えるこ
    とがないようにチェックする手段と、 予約の実行スケジュールを管理し、予約の実行スケジュ
    ールを管理し、予約の実行時刻になると実際に帯域変更
    を実行する手段とを備えたことを特徴とする予約ベース
    帯域変更サービスシステム。
  2. 【請求項2】 前記専用線の契約帯域を、カスタマから
    の事前予約により変更,キャンセルする機能を有する予
    約ベース帯域変更サービス専用オペレーションセンタ
    と、 前記専用線を構成するATM装置とのインタフェース機
    能及び前記ATM装置の管理機能を有するATM専用線
    オペレーションシステムとを備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の予約ベース帯域変更サービスシステム。
  3. 【請求項3】 カスタマからの事前予約により該網の経
    路を変更することを特徴とする請求項1または2のいず
    れか1項に記載の予約ベース帯域変更サービスシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 同一の伝送路またはトランスミッション
    パスに予め帯域を確保し、前記伝送路またはトランスミ
    ッションパスを通る複数のカスタマ専用線の間で、その
    帯域を共有しつつ帯域の予約を可能としたことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載の予約ベース帯
    域変更サービスシステム。
  5. 【請求項5】 カスタマの要求に応じて各カスタマの帯
    域を変更またはキャンセル可能としたことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の予約ベース帯域変
    更サービスシステム。
  6. 【請求項6】 予約された時刻になると契約帯域を予約
    された帯域へ変更する指示を出すことを特徴とする請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の予約ベース帯域変更サ
    ービスシステム。
  7. 【請求項7】 前記予約,変更及びキャンセルを、カス
    タマからの遠隔操作により実行可能としたことを特徴と
    する請求項1〜6のいずれか1項に記載の予約ベース帯
    域変更サービスシステム。
  8. 【請求項8】 カスタマの予約の有無に伴う状況変化を
    管理することによって、前記予約状況の時間的推移の管
    理を行うことを可能としたことを特徴とする請求項1〜
    7のいずれか1項に記載の予約ベース帯域変更サービス
    システム。
  9. 【請求項9】 カスタマの予約の変更やキャンセルに応
    じて、前記予約状況の時間的推移の管理を行うことを可
    能としたことを特徴とする請求項8に記載の予約ベース
    帯域変更サービスシステム。
  10. 【請求項10】 同一の伝送路またはトランスミッショ
    ンパスに予め確保される共有帯域を超えるような予約を
    受け付けないようにチェックを行うことを特徴とする請
    求項8または9のいずれか1項に記載の予約ベース帯域
    変更サービスシステム。
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