JP2000069004A - 交換システムのフロ―制御方法および交換システム - Google Patents

交換システムのフロ―制御方法および交換システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング・アーキテクチャにおけるいく
つかの構成要素の速度を低下させる様々なフロー制御信
号を送るための制御リードまたは配線を追加する必要の
ないフロー制御機構を提供する。 【解決手段】 それぞれの入力ポートiに関して、SC
AL要素(1000)が、入力ポートiを割り当てられ
たアダプタに対応する特定のプロトコルを処理するため
の受信プロトコル・インタフェース(PINT、51
1)と、第1の直列通信リンク(1400)によってス
イッチ・コアに接続するための第1の逐次化手段(11
60)とを含む。セルがスイッチ・コアに受け取られる
と、セルは、第1の非逐次化手段(1170)によって
非逐次化される。それぞれの出力ポートにおいて、セル
が、再び、第2の逐次化手段(1190)によって逐次
化され、次に、同軸ケーブルや光ケーブルなどの第2の
直列通信リンクを介して、適切なSCALに送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遠隔通信の分野に関
し、より詳細には、セルフルーティング・スイッチ・コ
アに基づきかつ分散型フロー制御機構を有する交換シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】特許出願第96480126.0(IB
M整理番号FR996040)、96480125.2
(IBM整理番号FR996041)、9648011
7.9(IBM整理番号FR996042)、9648
0120.3(IBM整理番号FR996045)は、
高速の交換速度を実現する高性能セルフルーティング・
スイッチを例示する非公開欧州出願である。フロー制御
機構は、データの損失を防ぐために交換システムには不
可欠である。スイッチング・アーキテクチャが、スイッ
チ・コアと、100メートル以上離れた異なる施設内に
配置されていることもあるいくつかの分散したリモート
のスイッチ・コア・アクセス層(SCAL)要素に基づ
くときは特にそうである。このようなシステムでは、ス
イッチ・コアが別の物理領域に配置されている場合で
も、スイッチ・コアがある特定のSCALから来るセル
の生成速度を遅くできることがきわめて重要である。
【0003】さらに、様々な構成要素間の距離が大きく
なる傾向があるとき、様々なフロー制御信号を他の通信
配線を使用せずに送信できることが望ましいが、このこ
とは、フロー制御信号の方向が通常のデータ・フローの
方向と反対であるため特に簡単ではない。これは、一般
に、そのようなセルを運ぶ通常のデータ・フローにおけ
るセルの生成速度を遅くするための制御信号を導入する
機能を妨げる。
【0004】最後に、スイッチング・プロセスのより高
速で多数のポートを含む高性能なスイッチイング・アー
キテクチャにおける高い要求は、ポート拡張アーキテク
チャなどのスイッチング技術におけるいくつかの複雑な
アーキテクチャに有利になる。そのようなシステムは、
実現しにくい形で接続された1組の多数のスイッチ・コ
アに基づいて、スイッチング・アーキテクチャ全体のポ
ート数を多くすることができる。この状況において、フ
ロー制御機構がより複雑にかつ実現しにくくなることは
明らかである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明によって解決さ
れる技術的課題は、アーキテクチャの様々な構成要素
が、異なる離れた領域に物理的に配置されているときで
も、セルフルーティング・スイッチ・コアに基づいて、
高速スイッチング・アーキテクチャのための効率的なフ
ロー制御機構を提供することである。
【0006】本発明の目的は、スイッチング・アーキテ
クチャにおけるいくつかの構成要素の速度を低下させる
様々なフロー制御信号を送るための制御リードまたは配
線を追加する必要のないフロー制御機構を提供すること
である。
【0007】さらに他の目的は、アーキテクチャが膨大
な数の独立したスイッチング構造を有するポート拡張に
基づくときでも動作する効率の高いフロー制御機構を提
供し、多数の入力ポートと出力ポートを有する統合され
た高速のコアを実現することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この問題は、併記した1
組の請求項で定義された本発明による方法および装置に
よって解決される。フロー制御方法は、特に、スイッチ
・コア・アクセス層(SCAL)要素によって、直列通
信リンクを介してリモートの分散したプロトコル・アダ
プタまたはプロトコル・エンジンに接続された少なくと
も1つのスイッチ・コアを含むスイッチング・システム
に十分に適合される。それぞれの入力ポートiに関し
て、SCAL要素が、入力ポートiを割り当てられたア
ダプタに対応する特定のプロトコルを処理する受信プロ
トコル・インタフェース(PINT)と、第1の直列通
信リンクによってスイッチ・コアに接続するための第1
の逐次化手段とを含む。スイッチ・コアがセルを受け取
ると、セルは、第1の非逐次化手段によって非逐次化さ
れる。一方、それぞれの出力ポートにおいて、セルは、
第2の逐次化手段によって逐次化され、次に、同軸ケー
ブルや光ケーブルなどの第2の直列通信リンクを介し
て、適切なSCALに送られる。SCALがセルを受け
取ると、そのセルは、第2の非逐次化手段によって非逐
次化され、プロトコル・アダプタの接続を可能にするプ
ロトコル・インタフェース(PINT)回路に送られ
る。
【0009】本発明によれば、このフロー制御方法は、
コアからSCALに流れる第1のフロー制御受信(FC
R)信号と、SCALからコアに戻る第2のフロー制御
送信(FCX)信号の2つのフロー制御信号を送ること
を可能にする。これは、長い距離が必要なときでも配線
や回路を追加することなく達成することができる。これ
を達成するため、この方法は、次のステップを含む。
【0010】スイッチ・コア内の局部的飽和の検出に応
答してFCR信号を送るために、この方法は、内部FC
R信号を対応する飽和したポートに属する逐次化回路に
転送する。次に、このFCRが、第2の直列リンクを介
して、飽和した入力ポートの多くのセルを生成する受信
PINTを含むSCALでもあるSCAL内に配置され
たリモート送信プロトコル・インターフェースに運ばれ
る通常のデータ・フローに導入される。次に、内部制御
信号が、受信PINTに生成され、それにより、受信P
INTは、セルの生成速度を遅くすることができる。
【0011】これと反対に、送信PINTが飽和するこ
とが明らかなときは、この方法により、FCX信号の送
信が以下のように可能になる。すなわち、内部制御信号
が生成され、出力ポートが飽和したSCALに属する逐
次化回路にローカルに送られる。次に、FCX制御信号
が、スイッチ・コアへの通常のデータ・フローで送ら
れ、中に配置された非逐次化手段によってデコードされ
る。デコードされた後、FCX信号を利用して、送信P
INTに生じた飽和をコアに通知することができる。
【0012】交換システムが、ポート拡張モードで組み
込まれた1組の独立したスイッチング構造で構成された
ときに特定の適合が実現される。これは、特に、請求項
3および4に定義されたような方法で達成される。した
がって、制御フローの流れと反対の方向に制御信号を送
るために、配線や通信リンクを追加せずに有効なフロー
制御が実現される。
【0013】
【発明の実施の形態】図2と図3に関して、本発明によ
る交換機を実施するために使用されるスイッチング・モ
ジュールが示される。このモジュールは、ブロック40
1で表され、16個の入力ポートのうちのどれか1つの
ポートから共通のセル記憶機構1に入るセルの記憶プロ
セスを実行するための記憶部と、さらにロードされたセ
ルを出力しそれらをスイッチング・モジュールの出力ポ
ートに送る検索部とを含むデータ部を含む。
【0014】記憶部は、16個の異なる入力ポートの物
理インタフェースを表す1組16個のRCVRレシーバ
10−0〜10−15(レシーバ10−15は、図の黒
い部分で表されている)を使用する。対応する1組16
個のルータ2−0〜2−15(同様に、ルータ2−15
が、図2において黒く表されている)は、セル記憶機構
1の128の位置のどれかの位置に入力ポートの接続を
達成する。タイミングの検討のために、記憶部は、さら
に、1組16個の境界ラッチ101−0〜101−15
(図において、ラッチ101−15が黒く表されてい
る)と、1組のパイプライン回路103−0〜103−
15を含み、その結果、レシーバ10−iから送られた
データが、その対応する境界ラッチ101−iとパイプ
ライン103−iを介してルータ2−iに送られる。
【0015】一方、スイッチング・モジュール401の
検索部は、スイッチング・モジュールの16個の出力ポ
ートを接続するために使用される1組16個のオフ・チ
ップ・ドライバ(OCD)ドライバ11−0〜11−1
5を含む。OCDドライバは、関連した1組16個の境
界ラッチ102−0〜102〜15(タイミングの検討
に使用される)を介して16個のルータ3−0〜3−1
5からデータを受け取り、その結果、それぞれのルータ
3−iは、セル記憶機構1の使用可能な128の位置に
ある任意のデータを取り出し、そのデータを対応するO
CDドライバ11−iを介して適切な宛先出力ポートI
に送ることができる。
【0016】データ部の他に、スイッチング・モジュー
ルは、さらに、セル記憶機構1の空の位置のアドレスを
記憶するために使用されるフリー・アクセス待ち行列
(FAQ)回路5(図3に示した)に基づく制御部を含
む。出力待ち行列メモリ4は、独立した2組8つの出力
アドレス待ち行列(OAQ)50−0〜50−7(図に
おいて、待ち行列50−7が黒く表されている)および
51−0〜51−7(51−7が黒く表されている)と
によって構成される。後でより詳細に説明するように、
これらの2組は、出力ポートに送られるデータ・セルを
含むセル記憶機構1内の位置のアドレスを記憶するため
に使用される。2組の8つのレジスタ、すなわちASA
レジスタ20−0〜20−7(レジスタ20−7が黒く
表されている)とASAレジスタ21−0〜21−7
(21−7が黒く表されている)は、奇数バス104と
偶数バス105の1組2つのバス上のアドレスを生成す
るためにそれぞれ使用され、この2つのバスは、16個
のルータ2−0〜2−15とOAQ待ち行列4に接続さ
れる。バス104は、ASAレジスタ20−0〜20−
7(64バイトからなる)の8つの出力バスの協力によ
って構成され、一方、バス105は、8つのASAレジ
スタ21−0〜21−7の出力バスの組み合わせから構
成された64バイト・バスである。
【0017】さらに、偶数バス104は、第2の入力に
おいてFAQ5からバス91を介してフリー・アドレス
を受け取るMUXマルチプレクサ106の第1の入力バ
スに接続される。MUX106の出力は、境界ラッチ1
08に接続され、その出力は、1組8つのオフ・チップ
・ドライバ(OCD)40−0〜40−7の入力とシャ
ドー・ラッチ110に接続される。OCDドライバ40
−0〜40−7は、対応するRCVRレシーバ44−0
〜44−7の入力にも接続された8ビット・バス510
(8つの出力510−0〜510−7からなる)を構成
するようにそれぞれ接続された出力を有する。RCVR
レシーバ44−0〜44−7の出力は、冗長ラッチ18
0に接続され、その出力がMUXマルチプレクサ112
の1つの入力バスに接続され、MUXマルチプレクサ1
12の第2の入力は、シャドー・ラッチ110の内容を
受け取る。MUXマルチプレクサ112は、後で説明す
るように、パイプライン・レジスタ114に接続される
出力を有し、適切なNSAレジスタ22−0〜22−7
に送られるデータをロードする。
【0018】同様に、奇数バス105は、第2の入力に
おいてバス92を介してFAQ5からフリー・アドレス
を受け取るMUXマルチプレクサ107の第1の入力バ
スに接続される。MUX106の出力は、境界ラッチ1
09に接続され、その出力は、1組8つのオフ・チップ
・ドライバ(OCD)41−0〜41−7の入力とシャ
ドー・ラッチ111に接続される。OCDドライバ41
−0〜41−7は、8つのRCVRレシーバ45−0〜
45−7の入力にも接続された8ビット・バス509を
構成するためにそれぞれ組み合わされた出力509−0
〜509−7を有する。RCVRレシーバ45−0〜4
5−7の出力は、出力がMUXマルチプレクサ113の
一方の入力バスに接続された冗長ラッチ181に接続さ
れ、MUXマルチプレクサ113の第2の入力は、シャ
ドー・ラッチ111の内容を受け取る。MUXマルチプ
レクサ113は、パイプライン・レジスタ115に接続
された出力を有し、それにより、後で説明するように、
適切なNSAレジスタ23−0〜23−7がそのアドレ
スを利用することができる。制御部は、さらに、4組の
保持レジスタ60−0〜60−7(レジスタ60−7を
黒で表す)、61−0〜61−7(黒で表す)、62−
0〜62−7、および63−0〜63−7を含み、これ
らは、後でより詳細に説明するように、スイッチング・
プロセスを実行するために使用される。
【0019】再びデータ部に戻ると、16個の入力ポー
トは、2組8個のASAレジスタ20−0〜20−7と
ASAレジスタ21−0〜21−7の内容によって定義
されたアドレスにおいて、セル記憶機構1に16個のセ
ルを同時にロードできることに注意されたい。これと同
時に、2組8個のレジスタ、すなわちARAレジスタ3
2−0〜32−7(図では、レジスタ32−7が黒)と
ARAレジスタ33−0〜33−7(黒)のそれぞれに
配列された16個のARAレジスタの内容によって定義
されたアドレスにおいて、セル記憶機構1から16個の
セルを取り出すことができる。ARAレジスタ32−0
〜32−7は、デュアル・マルチプレクサ回路800の
第1の入力にも接続された偶数バス98によって、対応
するNRAレジスタ28−0〜28−7の内容を受け取
る。同様に、ARAレジスタ33−0〜33−7は、デ
ュアル・マルチプレクサ回路800の第2の入力に接続
された奇数バス99を介して、対応するNRAレジスタ
29−0〜29−7の内容を受け取る。デュアル・マル
チプレクサ800は、第3と第4の入力バスにおいてそ
れぞれ、OAQ待ち行列50−0〜50−7および51
−0〜51−7の第1と第2の組の出力を受け取る。デ
ュアル・マルチプレクサ800は、境界ラッチ30と境
界ラッチ31にそれぞれ接続された2つの出力バスを有
する。
【0020】NRAレジスタ28−0〜28−7は、シ
ャドー・ラッチ34と境界ラッチ80の内容をそれぞれ
受け取る第1と第2の入力を有するMUXマルチプレク
サ回路26の出力を受け取るように接続される。同様
に、NRAレジスタ29−0〜29−7は、シャドー・
ラッチ35と境界ラッチ81の内容をそれぞれ受け取る
第1と第2の入力を有するMUXマルチプレクサ回路2
7の出力を受け取るように接続される。ラッチ30の出
力は、シャドー・ラッチ34の入力バスと、1組8つの
オフ・チップ・ドライバ(OCD)42−0〜42−7
の入力にも接続され、その出力520−0〜520−7
は、1組8個のRCVRレシーバ46−0〜46−7の
入力にも接続されたバス520を形成するように構成さ
れる。同様に、ラッチ31の出力は、シャドー・ラッチ
35の入力バスと、1組8つのオフ・チップ・ドライバ
(OCD)43−0〜43−7の入力にも接続され、そ
の出力521−0〜521−7は、バス521を形成
し、1組8個のRCVRレシーバ47−0〜47−7の
対応する入力に接続される。RCVRレシーバ46−0
〜46−7の出力は、ラッチ80の入力バスに接続さ
れ、RCVRレシーバ47−0〜47−7の出力は、ラ
ッチ81の入力バスに接続される。
【0021】後で説明するように、本発明の構造によ
り、1組16個のセルを、セル記憶機構1から同時に抽
出し、割り当てられた出力ポートにルーティングできる
ことは明らかである。1つのセルがNバイト(たとえば
54バイト)を含む場合、スイッチング・モジュール
は、1組のNのクロック・サイクルにおいて、セル記憶
機構1に16個のセルを記憶し、セル記憶機構1から1
6個のセルを取り出すことができる。次に、スイッチン
グ・モジュール401に関係する入出力プロセスをより
詳細に説明する。
【0022】1.入力プロセス 入力プロセスは、1つの基本セルに含まれる1組Nのバ
イトを完全に記憶するために必要とされる(実際には1
6個のセルが同時に入力されることに注意されたい)。
入力プロセスは、基本的に、次のような特有な操作を含
む。すなわち、最初に、セルが、後で説明するような1
6個のレシーバ10−0〜10−15を介してデータ部
に入力される。この最初のステップは、1組Nのクロッ
ク・サイクルで達成される。さらに、第2の操作が、セ
ル記憶機構1内のアドレスを準備するため、より正確に
は、続く次の組の16個のセルをロードするためにセル
記憶機構内で使用される16個のアドレスを算出するた
めに行われる。本発明の好ましい実施形態において、こ
の第2のアドレス計算ステップは、1組8つの基本サイ
クルだけで達成される。実際に、第1のサイクルは、入
力ポート0および1によって使用されるアドレスを計算
するために使用され、第2のサイクルは、ポート2およ
び3によって必要とされるアドレスを決定するために使
用され、より一般には、サイクルnは、ポート2nおよ
び2n+1から入ってくるセルを入れるために必要なセ
ル記憶機構1内の2つのアドレスを算出する。
【0023】入力操作を準備するために、セル記憶機構
1のフリー・アドレスは、フリー・アドレス待ち行列5
によって提供され、第1組のASAレジスタ20−0〜
20−7と第2組のASAレジスタ21−0〜21−7
にロードされる。簡潔にするため、ASAレジスタ20
−0〜20−7を区別なく検討するとき、「ASAレジ
スタ20」と単一の参照番号を使用する。同様に、「A
SAレジスタ21」の参照番号を使用するときは、8つ
のASAレジスタ21−0〜21−8を区別なく表す。
区別しなければならないときは、通常のレジスタ20−
0〜20−7の参照番号(またはレジスタ20−iの参
照番号)に戻す。この簡略化は、ARAレジスタ32−
0〜32−7、NRAレジスタ28−0〜28−7な
ど、他のグループの7個または15個の独立した要素の
説明の残りの部分にも使用される。次に、ASAレジス
タ20および21のフル・ローディングについて説明す
る。前述のように、これは、マルチプレクサ106、境
界ラッチ108、シャドー・ラッチ110、マルチプレ
クサ112、パイプライン・レジスタ114およびマル
チプレクサ112を介してFAQ回路5から提供される
アドレスの8つの連続した転送によって達成される。た
とえば、20−0のローディングは、マルチプレク10
6、ラッチ108および110、マルチプレクサ11
2、パイプライン・レジスタ114およびNSAレジス
タ22−0を介して、FAQ回路5(バス91上の)か
ら提供されるアドレスの転送によって達成される。次
に、ASAレジスタ20−1が、対応するNSAレジス
タ22−1などを介した類似の転送によりロードされ
る。同様に、1組のASAレジスタ21のローディング
が、マルチプレクサ107、境界ラッチ109、シャド
ー・ラッチ111、マルチプレクサ113、パイプライ
ン・レジスタ115、および1組8つのNSAレジスタ
23を介して連続的に実行される。前述のように、マル
チプレクサ106と107は、ASAレジスタ20およ
び21の内容をそれぞれ受け取るように接続された第2
の入力を有する。マルチプレクサ106および107の
第2の入力を使用することにより、ASAレジスタ20
および21にロードされるアドレスの再利用が可能にな
る(たとえばASAレジスタ20−iでは、8つの基本
サイクルにおけるサイクルiの間に転送が行われると
き)。また、2組のASAレジスタが、スイッチング・
モジュールの16個の入力ポートと関連付けられた16
個のレジスタのグループ全体を構成することに注意され
たい。本発明は、それぞれ8つのレジスタの2つのグル
ープにおけるASAレジスタ20および21の組の構成
を利用して、16個のセルをセル記憶機構1にロードす
るために使用する16個のアドレスを計算するのに要す
る基本サイクル数を減らす。本発明は、連続する8サイ
クルだけで、16個の異なる入力ポートを処理すること
ができる。
【0024】フリー・アドレスがASAレジスタ20お
よび21にロードされると、セル記憶機構1にNバイト
・セルを実際にロードするセル・サイクルを開始するこ
とができる。実際には、それぞれの入力ポートごとに、
1組16個のASAレジスタのうちの対応する1つへの
アドレスを使用することができる。より詳細には、入力
ポート番号2n(すなわち、nが0〜7の整数なので偶
数)に現れるセルは、ASAレジスタ20−nの内容に
よってアドレスが定義された位置において、対応するル
ータ2−(2n)を介してセル記憶機構1にロードされ
る。奇数すなわち番号2n+1(nは0〜7の整数)の
入力ポートに現れるセルは、ASAレジスタ21−nの
内容によって定義された位置において、ルータ2(2n
+1)を介してセル記憶機構1にロードされる。この構
成から、N基本バイトのフル・セルを完全に記憶するた
めに、1組N個の基本クロック期間が必要であり、一
方、ASAレジスタ20および21を記憶できるように
する制御部が、8つの基本サイクルを必要とすることが
明らかである。しかしながら、それぞれのルータ2が、
16個のASAレジスタ20および21の対応する1つ
に関連付けられているため、16個のセルをセル記憶機
構1に同時にロードすることができることに注意された
い。より詳細には、ルータ2−(2n)は、ASAレジ
スタ20−n本の出力バスを受け取り、ルータ2−(2
n+1)は、ASAレジスタ21−n本の出力バスを受
け取る。
【0025】次に、前述のASAレジスタ20および2
1のローディングと同時に入ってくるセルのルーティン
グ・プロセスを実行する方法を説明する。本発明の好ま
しい実施形態において、このルーティング・プロセス
は、1または2バイトのルーティング・ヘッダの使用に
基づく。
【0026】ヘッダが単一バイトに制限されるとき、本
発明によるスイッチング・モジュールは、ヘッダの最上
位ビット(MSB)によって異なる動作をする。実際に
は、後で説明するように、スイッチは、1バイト・ルー
ティング・ヘッダのMSBが0にセットされたときにユ
ニキャスト・モードで動作し、MSBが1に固定された
ときにマルチキャスト・モードで動作するように設計さ
れる。
【0027】ユニキャスト・モードでは、ヘッダは、セ
ルをルーティングする正確なモジュールを定義するモジ
ュール番号により、次のようなフォーマットで定義され
る。ビット0 !ビット1 ビット2 ビット3 !ビ
ット4 ビット5 ビット6ビット7 0 !モジュー
ル番号 ! ポート番号 !
【0028】ポート番号は、セルをルーティングすべき
ポートの識別を定義する。
【0029】これと反対に、MSBが1に固定された、
1バイト・マルチキャスト・モードの特性のとき、1バ
イト・ヘッダの残りの7ビットは、後で示すようにセル
を複製すべき出力ポートを決定するために使用されるマ
ルチキャスト・ラベルとして使用される。
【0030】本発明のスイッチング・モジュールは、1
バイト・ヘッダの他に、2バイト・ヘッダで動作するよ
うにも設計されている。この場合、後の16ビットは、
セルを複製する出力ポートを定義するために使用され
る。実際には、ヘッダの16ビットのそれぞれのビット
が、たとえば出力ポート番号0に対応するMSBの1つ
出力ポートに関連付けられ、ヘッダの1にセットされた
すべてのビットが、このヘッダを運ぶセルが、当該のビ
ットと関連した出力ポートに複製されなければならない
ことを示す。たとえば、MSBが「1」にセットされる
と、セルが出力ポート0に複製され、たとえば、ビット
番号1が1にセットされると、出力ポート番号1に同じ
複製が行われる。
【0031】このフォーマットの異なるヘッダを使用す
るこの機能により、様々なモードが生じ、スイッチング
・モジュールの適応性が大きくなり、スイッチング・モ
ジュールにロードされるマイクロコードの適合だけが必
要となる。
【0032】次に、ユニキャスト1バイト・ヘッダ・モ
ード(いわゆる、節1.1の「ユニキャスト・モー
ド」)、マルチキャスト1バイト・ヘッダ・モード(い
わゆる、節1.2の「統合マルチキャスト・モー
ド」)、2バイト・ヘッダ・モード(いわゆる、節1.
3の「ビット・マップ」モード)について詳細に説明す
る。
【0033】節1.1 ユニキャスト・モード(ユニキ
ャスト1バイト・ヘッダ・モード)の説明 ユニキャスト・モードは、16個の保持レジスタの組全
体を構成する2組の保持レジスタ60および61の使用
に基づく。16個のセル(またはNバイトからなる)の
ローディングと同時に、各セルの1バイト・ヘッダが、
前述の16個の保持レジスタ60および61のうちの対
応する保持レジスタにロードされる。これらの16個の
保持レジスタ(すなわち、レジスタ60−0〜60−7
および61−0〜61−7)は、セルのローディング・
プロセス全体が完全に終わるまでヘッダを保持する。本
発明の構成において、ポート2nから入るセルのヘッダ
は、保持レジスタ60(n)にロードされ、ポート2n
+1から入るセルのヘッダは、保持レジスタ61(n)
にロードされる。これらの16個の保持レジスタにロー
ドされる16個の値は、スイッチング・モジュールの制
御部によって使用される。図2と図3において明らかな
ように、それぞれの保持レジスタ60−iは、偶数バス
150によって、制御モジュール200ならびにマルチ
キャスト・テーブル記憶機構6に接続される。同様に、
それぞれの保持レジスタ61−iは、奇数バス151に
よって、制御モジュール200とマルチキャスト・テー
ブル記憶機構6に接続される。前述のASAレジスタ2
0および21のローディング・プロセスと同様に、16
個の保持レジスタ60および61のアクセスが、8つの
連続した基本クロック期間によって達成され、それぞれ
のクロック期間が、デュアル奇数−偶数保持レジスタの
バス150および151へのアクセスを可能にする。よ
り詳細には、たとえばクロック期間番号0の間に、保持
レジスタ60(0)および61(0)は、偶数バス15
0と奇数バス151へのアクセス権を獲得し、その内容
を制御モジュール200に転送する。次のクロック期間
において、バス150および151は、保持レジスタ6
0(1)および61(1)の内容を移送するために使用
され、以下同じように使用される。制御モジュール20
0への保持レジスタ60(i)および61(i)のアク
セスによって、特に、スイッチング・モジュールに入力
される各セルのヘッダのMSBの監視が可能になること
に注意されたい。これにより、特に、制御モジュール
が、それぞれの入力ポートと関連する正確な動作モー
ド、すなわちユニキャストか統合マルチキャストか知る
ことができる。たとえば、保持レジスタ60(i)にロ
ードされるヘッダが、ユニキャスト動作モードを示す0
にセットされたMSBを運ぶ場合は、制御モジュール2
00は、当該の入力ポート2nがユニキャスト処理を必
要とすることを判定する。これと逆に、保持レジスタ6
1(i)のMSBが、統合マルチキャストを表す1を運
ぶ場合、制御モジュール200は、関連したセルを、後
で説明する統合マルチキャスト・モードで処理させる。
【0034】したがって、本発明のスイッチング・モジ
ュールは、16個の入力ポートが全く独立に動作できる
ようにし、すなわち当該の入力ポートによって移送され
るルーティング・ヘッダの内容によってユニキャストか
統合マルチキャストの異なるモードで動作できるように
することは明らかである。
【0035】ユニキャスト・ルーティング・プロセス
は、次のように行われる。
【0036】出力待ち行列が、それぞれ8つの待ち行列
の組50および51から構成される。組50および51
のそれぞれ個々のOAQ待ち行列は、偶数バス104と
奇数バス105に接続された少なくとも64バイトのデ
ュアル入力ポートである。さらに、各OAQ待ち行列
は、制御モジュール200からの奇数書込みイネーブル
制御信号と偶数書込みイネーブル制御信号を受け取る。
16組の奇数と偶数の書込みイネーブル制御リードが、
32リード・バス210を構成する。前にすでに用いた
表記法と同様に、各OAQ待ち行列は、スイッチング・
モジュールの16個の出力ポートの対応する出力ポート
と関連付けられる。したがって、出力ポート番号2n
は、OAQ待ち行列50(n)と関連付けられ、出力ポ
ート2n+1は、OAQ待ち行列51(n)に対応す
る。
【0037】所与の瞬間(サイクルnと呼ぶ)におい
て、2つの入力ポート2nおよび2n+1は、次のよう
に処理される。制御回路200が、バス150を介して
保持レジスタ60(n)の内容(すなわち、入力ポート
2nのセルのヘッダ)と、バス151を介して保持レジ
スタ61(n)の内容(すなわち、入力ポート2n+1
で受け取ったセルのヘッダ)のアクセス権を獲得する。
制御モジュールは、これらのヘッダを使用して、適切な
奇数と偶数の書込みイネーブル制御信号を生成し、それ
により、ASAレジスタ20(n)および21(n)の
内容が、16個のOAQ待ち行列50および51の1つ
または2つにロードされる。より詳細には、制御モジュ
ールが、バス210上に書込みイネーブル制御信号を生
成し、それにより、ASAレジスタ20(n)の内容
が、1バイト・ヘッダのビット4〜7によって定義され
るポート番号フィールドに従って、保持レジスタ60
(n)に送られロードされるヘッダの内容から決定でき
る出力ポートに対応する16個のOAQ待ち行列50お
よび51のうちの1つにロードされることに注意された
い。同時に、ASAレジスタ21(n)の内容が、保持
レジスタ61(n)内、特に保持レジスタ61(n)の
ビット4〜7にロードされるヘッダの内容から決定する
ことができる出力ポートに対応する16個の出力待ち行
列50および51のうちの1つにロードされる。より正
確には、分かりやすいように入力ポート2nを検討する
と、保持レジスタ60(n)の内容が整数2pと等しい
場合、ASAレジスタ20(n)の内容が、出力待ち行
列50(p)にロードされる。これにより、後で説明す
るように、セルによって送られるルーティング・ヘッダ
の内容に従って、入力ポート2nに受け取ったセルが、
出力ポート番号2pにルーティングされる。保持レジス
タ60(n)の内容が、整数2p+1と等しい場合は、
制御モジュール200は、バス210上に適切な書込み
イネーブル制御信号を生成し、それにより、ASAレジ
スタ20(n)の内容が、OAQ51(p)にロードさ
れ、入力ポート2nで受け取ったセルが出力ポート2p
+1にルーティングされる。同様に、入力ポート2n+
1を検討すると、保持レジスタ61(n)の内容が整数
2qと等しい場合は、ASAレジスタ21(n)の内容
が、出力待ち行列50(q)にロードされる(それによ
り、セルが、出力ポート2qに送られる)。しかしなが
ら、保持レジスタ61(n)の内容が2q+1に等しい
場合、制御モジュール200は、適切な書込みイネーブ
ル制御信号を生成し、それによりASAレジスタ21
(n)の内容が、出力待ち行列51(q)にロードさ
れ、その結果、セルが出力ポート2q+1にルーティン
グされる。
【0038】入力ポート2nおよび2n+1に入って記
憶機構1にロードされる2つのセルは、たとえばこの2
つのセルによって送られるヘッダに従って出力ポート2
p(または2p+1)の同じ出力ポートに導かれること
がよく起こる。この場合、保持レジスタ60(n)およ
び61(n)は両方とも同じヘッダを保持し、ASAレ
ジスタ20(n)および21(n)の内容となるもの
が、固有の出力待ち行列50(p)(または51
(p))にロードされることは明らかである。本発明に
おいて、この種の競合は、16個の出力待ち行列50お
よび51のそれぞれを実施するためにデュアル・ポート
記憶機構を使用することによって有利に解決される。
【0039】統合マルチキャスト・モードは、16個の
レジスタの全体を構成する2組の保持レジスタ60およ
び61の使用に基づく。前述のように、入力ポート2n
に入るセルのヘッダは、保持レジスタ60(n)にロー
ドされ、入力ポート2n+1に入るセルのヘッダは、保
持レジスタ61(n)にロードされる。2つのレジスタ
に同時にロードすることができるので、前述のように、
16個の保持レジスタ60および61のローディングに
は8つのクロック期間が必要である。前述のように、各
セルに組み込まれる1バイト・ヘッダのMSBを監視す
ることによって、制御モジュール200は、1つの入力
ポートに入るセルごとに実行すべき適切な処理がユニキ
ャストか統合マルチキャストを知る。
【0040】統合マルチキャスト・ルーティング・プロ
セスは、次のように行われる。
【0041】前述のように、OAQ待ち行列4の16個
のデュアル・ポート出力待ち行列50および51は、出
力ポート2nが待ち行列50(n)に関連付けられ、出
力ポート2n+1が待ち行列51(n)と関連付けられ
るように構成される。
【0042】サイクルnにおける所与の瞬間において、
2つの入力ポート2nおよび2n+1は、次のように処
理される。前述のようなマルチキャスト・ラベルに対応
する保持レジスタ60(n)および61(n)にそれぞ
れロードされる2つのヘッダの7つの最下位ビット(L
SB)が、バス150と151によりマルチキャスト・
テーブル記憶機構6をアドレス指定するために同時に使
用される。このために、マルチキャスト・テーブル記憶
機構6を実施するために使用されるデュアル・ポート・
メモリを同時に読み取る必要がある。マルチキャスト・
テーブル記憶機構6は、マルチプレクサ64の最初の1
6ビット入力バスとマルチプレクサ65の最初の16ビ
ット入力バスにそれぞれ接続された2つの16ビット・
データ・バス152および153を提供する。マルチプ
レクサ64(または65)は、2つの8ビット保持レジ
スタ60(n)および62(n)(または保持レジスタ
61(n)および63(n))の内容を受け取るための
第2の入力バスがそれぞれ接続される。このマルチプレ
クサ64および65の第2の入力バスの使用について
は、ビット・マップ・マルチキャスト・モードの前の説
明と関連してさらに詳しく説明する。マルチプレクサ6
4および65は、制御モジュール200の専用部分(い
わゆる、マルチキャストすなわちMC)にそれぞれ接続
された16ビット出力バスを有する。
【0043】記憶機構6の2つの同時の読取り動作の結
果は、マルチプレクサ64および65を介してモジュー
ル200をそれぞれ制御するために提示される。本発明
のスイッチング・モジュールに使用されるすべてのマル
チプレクサの制御は、一般的なマイクロプロセッサ(図
示せず)のような一般的な制御装置によって達成される
ことに注意されたい。したがって、統合マルチキャスト
処理を必要とするような制御モジュール200によって
識別される入力ポートの場合、制御モジュール200
は、それぞれバス154および155によりマルチプレ
クサ64および65を介してそれぞれ渡されるマルチキ
ャスト・テーブルの内容を使用してバス210上の適切
な書込みイネーブル制御信号を生成し、それにより、A
SAレジスタ20(n)および21(n)の内容が、マ
ルチキャスト動作に関係する出力ポートと一致する適切
な待ち行列50および51内にロードされる。これは、
保持レジスタ60(n)内にロードされる入力ポート2
nのヘッダによって運ばれるマルチキャスト・ラベルに
従って、マルチキャスト・テーブル記憶機構6で実行さ
れる読取り動作の結果が、バス152上に提示される1
6ビット・ワードを提供することにより達成される。こ
のワードを構成する16のビットはそれぞれ、スイッチ
ング・モジュールの1つの出力ポートと関連付けられ
る。たとえば、MSBは、OCDドライバ11(0)と
関連付けられた出力ポート番号0に対応するように割り
当てられ、LSBは、出力ポート15に対応する。した
がって、バス152上に示されたワードの16のビット
は、当該の1バイト・ヘッダを運ぶセルを複製しなけれ
ばならない様々な出力ポートを定義する。セルが偶数出
力ポート(すなわち、ポート0、2、4、...、1
4)で複製される場合、ワードは、X'AAAA(16
進法で)になる。セルが、いわゆるブロードキャスト・
マルチキャストに対応するすべての出力ポートで複製さ
れる場合、ワードはX'FFFFになる。
【0044】より一般に、制御モジュール200は、バ
ス210上に書込みイネーブル制御信号を生成し、それ
により、ASAレジスタ20(n)の内容は、バス15
2で送られるワードによって決定される1つの出力ポー
トに対応するブロック4の16の出力待ち行列50およ
び51のうちの適切な待ち行列のグループにロードされ
る。これと同時に、レジスタ21(n)の内容が、バス
155によって運ばれる値によって決定される出力ポー
トに対応するOAQブロック4の16の出力待ち行列の
うちのグループにロードされる。より正確には、サイク
ルnの間に、バス154のビット番号2pを検討する
と、このビットが「1」にセットされた場合は、ASA
レジスタ20(n)の内容(入力ポート2nに対応す
る)が、出力待ち行列50(p)にロードされる。これ
により、出力ポート2pへのセルが複製される。次に、
同じサイクルnにおいてバス154のビット番号2p+
1を検討すると、後者が「1」にセットされた場合、こ
れは、OAQ出力待ち行列51(p)に転送されるAS
Aレジスタ20(n)の内容(入力ポート2nに対応す
る)をロードするために、必要に応じて制御モジュール
200によって解釈される。これにより、出力ポート2
p+1において入力ポート2nに入るセルが複製され
る。この機構は、出力ポートの任意の組み合わせにおけ
る1つのセル(当該の例では入力ポート2nに入る)の
複製を可能にする。サイクルnとバス155のビット番
号2qを再び検討すると、後者が1つにセットされた場
合は、制御モジュール200によって、ASAレジスタ
21(n)の内容(入力ポート2n+1に対応する)が
出力待ち行列50(q)に転送される。前述のように、
これにより、入力ポート2n+1に到達するセルが出力
ポート2qに複製される。同様に、サイクルnにおいて
バス155のビット番号2q+1が1にセットされた場
合は、ASAレジスタ21(n)の内容が出力待ち行列
51(q)にロードされ、その結果、出力ポート2q+
1にセルが複製される。
【0045】前述の機構から、入力ポート2nおよび2
n+1に達する2つのセルが、同報通信動作にそれぞれ
対応するヘッダを含むことがよくあり、そのようなケー
スでは、すべての出力ポートにセルの複製が必要とされ
ることは明らかである。このきわめて特定のケースで
は、16のポートを処理するために必要な8つのクロッ
ク期間のサイクルnにおいて、2つのバス154および
155は、同じ情報すなわちX'FFFF(16進法
で)を運ぶことは明らかである。制御モジュール200
は、バス210上に32個の書込みイネーブル制御信号
を同時に生成し、それにより、サイクルnの間に処理さ
れる2つのASAレジスタ20(n)および21(n)
の内容が、16のOAQ出力待ち行列50および51に
ロードされる。このような待ち行列が、デュアル・ポー
ト記憶機構によって実施されるため、競合が有利に解決
されることは明らかである。
【0046】次に、ASAレジスタ20(n)および2
1(n)から転送された2つのアドレスに関連した出力
プロセスを準備するために特定の操作が必要とされる。
この機構は、ブック・キープ・メモリ回路7の使用を伴
う。実際には、サイクルnにおいて、バス104上に提
示されたASAレジスタ20(n)の内容によって定義
されたアドレスが、ブック・キープ・メモリ7をアドレ
ス指定し、ASA20(n)内の当該のアドレスが出力
待ち行列4に記憶された実際の回数、すなわち検討する
セルをセル記憶機構1にロードするために行わなければ
ならない複製の数を記憶するアドレスとして使用され
る。より詳細には、ユニキャスト動作の場合、ASAレ
ジスタ20(n)の内容によって定義されたアドレスに
おいてブック・キープ・メモリ7にロードされる値は、
1に等しい。セルがポート2nに到着するマルチキャス
ト動作の場合は、ロードされる値が、バス154にある
1の数、すなわち出力ポート上にセルを複製する回数を
表す。同時に、サイクルnの間にASAレジスタ21
(n)にロードされるアドレスが同じように処理され
る。したがって、入力ポート2n+1のユニキャスト動
作では、ASAレジスタ21(n)の内容によって定義
されたアドレスにおいてブック・キープ・メモリ7内に
ロードされる値は1に等しく、マルチキャスト動作で
は、その値は、バス155上にある実際の1の数と等し
い。
【0047】1.3.2バイト・ヘッダ・マルチキャス
ト・モード(ビット・マップ・モード)の説明 ビット・マップ・モードにおいて、マルチプレクサ64
および65は、1バイト・ヘッダ・モードと反対の交番
位置においてスイッチングされる(図示しない内部制御
装置のために)。この結果、バス156〜バス154に
直接データを転送することができ、同様にバス157上
に現れるデータをバス155に直接転送することができ
ることは明らかである。ビット・マップ・モードは、そ
れぞれ8ビットの32個のレジスタの全体の組を構成す
る保持レジスタ60、61、62および63に基づく。
入力ポート2nに入るセルの2バイト・ヘッダは、保持
レジスタ60(n)および62(n)にロードされ、入
力ポート2n+1に到着したセルのヘッダは、保持レジ
スタ61(n)および63(n)にロードされる。32
個の保持レジスタのフル・ローディングは、1組の連続
した8つのサイクルを必要とする。ビット・マップ・モ
ードでは、マルチキャスト・テーブル6、バス150、
151、152および153は、使用されない。さら
に、制御モジュール200をこのビット・マップ・モー
ドにセットするために初期化期間が必要であり、その結
果、制御モジュール200は、バス154と155上に
提示され、入力ポート2nおよび2n+1に到着するセ
ルの2バイト・ヘッダとそれぞれ一致する16ビット・
ワードを使用して、バス210上に適切な書込みイネー
ブル制御信号を生成することができる。この結果、AS
Aレジスタ20(n)および21(n)の内容が、前に
節1.2において統合マルチキャスト・モードに関して
説明したようなマルチキャスト動作に必要な正確な出力
ポートに対応する適切な待ち行列50および51にロー
ドされる。
【0048】入力ポート2nに到着する1つのセルにユ
ニキャスト動作を実行する特定のケースでは、2バイト
・ヘッダが1つの固有の「1」を有し、16ビットのう
ちのその位置が、セルをルーティングする目標出力ポー
トを正確に定義することに注意されたい。
【0049】最後に、ブック・キープ・メモリは、AS
Aレジスタ20(n)および21(n)にロードされた
特定のアドレスを使用する出力プロセスの準備をするた
めに、前の説明と同じように処理される。次に、出力プ
ロセスについて詳細に説明する。
【0050】2.スイッチング・モジュールによって実
行される出力プロセスの説明 出力プロセスは、入力プロセスと独立しており、特殊な
2つの段階を伴う。
【0051】まず、8つの連続したサイクルを必要とす
る最初の予備段階が開始される。サイクルnにおいて、
出力ポート2nおよび2n+1の動作が同時に準備され
る。第1の段階において、16個のARAレジスタ32
および33のローディングが可能になる。これは、サイ
クルnにおいて、出力アドレス待ち行列50(n)にロ
ードされたアドレスを抽出し、境界ラッチ30、シャド
ー・レジスタ34、およびマルチプレクサ26(図示し
ていない内部プロセッサによって制御された)を介して
NRAレジスタ28(n)に移送することにより達成さ
れる。同時に、出力アドレス待ち行列51(n)にロー
ドするアドレスが抽出され、境界ラッチ31、シャドー
・レジスタ35およびマルチプレクサ27を介してNR
Aレジスタ29(n)に送られる。したがって、16個
のNRAレジスタ28および29のローディングは、1
組8つの基本クロック・サイクルを必要とすることは明
らかである。これらの8つのサイクルが完了すると、1
6個のレジスタ28および29のそれぞれのNRAレジ
スタの内容が、16個のARAレジスタ32および33
のうち対応するものに同時にロードされる。このローデ
ィングにより、最初の初期化段階が完了する。
【0052】次に、第2の段階を開始することができ
る。このときARAレジスタ32および33に利用可能
な16個のアドレスは、対応する出力ルータ3−0〜3
−15に提示される。
【0053】次に、各ルータが、対応する出力ポート
を、対応するARAレジスタ32あるいは33の内容に
よって定義されたアドレスによって指定されたセル記憶
機構1内の128の位置のうちの1つに適切に接続す
る。より詳細には、各ルータ3(2p)は、p=0〜7
の場合に、出力ポート2pを、ARAレジスタ32
(p)の内容によって定義されたセル記憶機構2内の適
切な位置に接続する。同時に、すべてのルータ3(2p
+1)は、p=0〜7の場合に、出力ポート2p+1
を、ARAレジスタ33(p)の内容によって指定され
た記憶機構1内の適切な位置に接続する。したがって、
16の取出し動作を同時に行って、16個のセルを16
個のOCDドライバ11にルーティングすることがで
き、きわめて有効なスイッチング機構が可能になること
は明らかである。セルをすべて取り出すためにはN個の
クロック期間が必要であることに注意されたい。
【0054】出力プロセスの完了時、ARAレジスタに
含まれる16のアドレスが、1組16個の旧取出アドレ
ス(ORA)レジスタ24(0)〜24(7)および2
5(0)〜25(7)の対応する位置に転送される。こ
れは、ARAレジスタ32(n)および33(n)の内
容をORAレジスタ24(n)および25(n)に1回
転送することによって達成される。
【0055】本発明の好ましい実施形態において、NR
Aレジスタ28(n)および29(n)の内容の対応す
るARAレジスタ32(n)および33(n)への二重
転送は、ARAレジスタ32(n)および33(n)の
内容のORAレジスタ24(n)および25(n)への
二重転送によって同時に達成されることに注意された
い。
【0056】次に、プロセスは、ロードされたセルの抽
出によって再び利用可能になるセル記憶機構1のアドレ
スの再利用の段階に進む。このプロセスは、ブック・キ
ープ・メモリ7を使用して、マルチキャスト・モードの
ときに多重ブッキングの可能性を考慮する。実際には、
マルチキャスト・セルの場合、本発明は、セルの最後の
複製が実際に完了するまで、このセル上で実行される最
初の取出し動作によってセル記憶機構1内の当該位置が
利用可能にならないようにする。また、本発明で使用す
るプロセスは、たとえば3つの特有の出力ポートにおい
てセルが3回複製された場合に、3つの取出しプロセス
が各出力ポートにおいて同じ瞬間に適切に行われないと
いう事実を考慮する。同じセルの実際の取出し動作にお
ける差は、当該の出力ポートに対応するOAQ待ち行列
の実際のローディング、すなわち出力ポートの実際のト
ラフィックに依存することは明らかである。再利用プロ
セスは、サイクルnにおいて、ORAレジスタ24
(n)の内容が、バス158を介してフリー・アドレス
待ち行列(FAQ)回路5とブック・キープ・メモリ回
路7に提示されるように実行される1組8つの基本サイ
クルを必要とする。バス158によって送られる値によ
って定義された当該のアドレスに関して、ブック・キー
プ・メモリ7は、残りの予約の数、すなわち当該位置に
記憶されたセルを取り出さなくてはならない回数を提供
する。次に、この数が1だけ減分され、その結果に基づ
いて試験が実行される。結果が0でない場合、セルは、
再び同じアドレスにおいてブック・キープ・メモリ回路
7の記憶機構にロードされる。しかしながら、減分の結
果が0の場合は、取出し動作がヘッダにより必要とされ
た最後の複製に対応することを示し、この結果は、同じ
アドレスにおいてブック・キープ・メモリ回路7の内部
記憶機構にも再ロードされ、さらに回路7は、バス15
8上に存在するアドレスをFAQ回路5の内部記憶機構
内にロードするために、リード160上に書込みイネー
ブル制御信号を生成する。その結果そのアドレスは、さ
らに他のセル記憶動作の利用可能な位置として登録され
る。
【0057】同じプロセスは、バス159を介して両方
のFAQ回路5の入力バスとブック・キープ・メモリ回
路7に提示されるORAレジスタ25(n)に記憶され
るアドレス値に関して同時に実行される。前と同様に、
バス159によって送られるアドレスにおいて回路7に
ロードされる値に基づいて実行される1の減分の結果が
0になることが明らかな場合、回路7は、FAQ回路5
へのリード161上に書込みイネーブル制御信号を生成
して、当該のアドレスをFAQ回路5の内部記憶機構に
ロードする。これが完了したとき、当該のアドレスは、
入力プロセスに関して節1で説明したようにセル記憶動
作に再び利用できるようになる。
【0058】本発明は、2つの回路5および7の内部記
憶機構を実施するためのデュアル・ポート記憶機構をき
わめて有利に利用することに注意されたい。実際には、
これにより、特に、セル記憶機構1内の異なるアドレス
を処理するために必要なサイクル数を2つ少なくするこ
とができる。本発明において、16の入力と16の出力
ポートのスイッチング・モジュールを実現するためには
8つの基本サイクルだけでよい。
【0059】図4は、交換機を実現するための本発明の
単一のスイッチング・モジュール401の使用を示す。
図に示したように、特定のセル410が、スイッチング
・モジュール401によって受け取られ、前述のルーテ
ィング・プロセスに従ってルーティングされる。矢印4
20で表されたセルは、モジュール401の適切な出力
ポートにおいて利用可能になる。この図において、交換
機は、今後スイッチ機構と呼ばれ、1つの単一モジュー
ル401に基づいて、所与の技術によって基本的に固定
された速度で動作する。
【0060】しかしながら、単一段アーキテクチャにお
いてはさらに高い速度の必要がある。本発明のスイッチ
ング・モジュールは、同じ技術でより高い速度を達成す
ることができる。これは、次に詳細に説明する、多数の
異なるスイッチング・モジュールをいわゆる速度拡張モ
ードできわめて単純かつ有効に統合することができる同
一のスイッチング・モジュール401の特定の構成によ
って有利に行うことができる。図5は、より強力なスイ
ッチング構造450を構成するために、より高速で動作
する4つの異なるスイッチング・モジュール401〜4
04が統合された構成を示す。この4つのスイッチング
・モジュール401〜404の構成において、統合スイ
ッチング構造450の入力ポートpに提示されたセル4
10がそれぞれ、4つの異なる部分411、412、4
13および414に論理的に分割またはスライスされ
る。セルの第1の部分411は、モジュール401の入
力ポートpに提示され、第2の部分412は、モジュー
ル402のポートpに入力される。同様に、セルの第3
の部分413と第4の部分414は、それぞれスイッチ
ング・モジュール403および404の入力ポートpに
提供される。後で明らかになるように、スイッチング・
モジュール401〜404の内部の設計は、そのような
構成が有利に作成されることを可能にし、それにより、
セル410の4つの異なる部分が同時に処理される。他
方の側では、セルが取り出され、それぞれのスイッチン
グ・モジュール401〜404の適切な出力ポートにル
ーティングされる。より詳細には、セル420の第1の
部分421は、スイッチング・モジュール401の適切
な出力ポートqにルーティングされ、セル420の第2
の部分422は、スイッチング・モジュール402の適
切な出力ポートqに転送される。同様に、セルの第3の
部分423と第4の部分424は、スイッチング・モジ
ュール403および404の適切なポートqにそれぞれ
提供される。セル410の特有の4つの部分が同時に処
理されることによって、それぞれ個々のスイッチング・
モジュールが実際に処理するセルのサイズが4分の1に
減少することは明らかである。したがって、スイッチン
グ構造の有効速度を4倍にするために、4つのスイッチ
ング・モジュールが完全に結合される。この構成は、所
与の技術に関してスイッチング・プロセスの速度を事実
上高めることができるため、実質上利点である。後でさ
らに詳しく説明するように、図2と図3の多数のスイッ
チング・モジュールを単純に統合することによって、速
度を事実上高めることができる。任意のスイッチング・
モジュール401〜404のセル・サイクルが4分の1
に減少するので、より高性能なスイッチング構造450
を実現するために多数のスイッチング・モジュールを統
合する唯一の制限は、所与の技術によって提供される機
能により、前に述べた入力と出力両方のプロセスに必要
な8つの基本クロック・サイクルを実行する必要にある
ことは明らかである。本発明において、強化されたスイ
ッチング構造450は、4つのスイッチング・モジュー
ル401〜404に基づき、この特定の構成に関して詳
細に説明を行う。しかしながら、当業者は、以下の説明
をスイッチング・モジュールの任意の他の組み合わせに
容易に適応できることに注意されたい。好ましい実施形
態の構成において、スイッチング・モジュール401
は、セル410の第1の部分、すなわち前述のようなル
ーティング・プロセスを制御するために使用されるルー
ティング・ヘッダを含む部分401によって提供される
ことは明白である。したがって、スイッチング・モジュ
ール401は、統合構造450内のマスタ・モジュール
として使用され、すなわちモジュール401の制御部
が、1組の4つのスイッチング・モジュール401〜4
04全体のために動作する。他の3つのスイッチング・
モジュール402〜404は、ルーティング・プロセス
のスレーブとして動作し、その結果、出力セル420を
構成する特有の4つの部分が、同じ出力ポートqに同時
に現れる。マスタ・スイッチング・モジュール401の
セル記憶機構1内部の記憶プロセスは、所与の瞬間に利
用可能な記憶位置によってランダムに動作するので、4
つのスイッチング・モジュールによりルーティングされ
るセルの完全性を保証するために、スレーブのスイッチ
ング・モジュール402〜404内部で同じ記憶プロセ
スが実行されることが絶対に必要である。本発明におい
て、これは、マスタ・スイッチング・モジュール401
の制御下にある特定の速度拡張制御バス500を使用す
ることによって有利に保証される。本発明の好ましい実
施形態において、速度拡張バス500は、4つの特有の
部分からなる32ビットのバスである。速度拡張バス5
00は、前に図2に関して説明したようなレシーバ44
−0〜44−7の入力とドライバ40−0〜40−7の
出力にそれぞれ接続された第1組の8つのリード510
−0〜510−7を含む。さらに、速度拡張バス500
は、前述のような、8つのドライバ41−0〜41−7
の出力リードと、8つのレシーバ45−0〜45−7の
入力リードにそれぞれ接続された第2組の8つのリード
509−0〜509−7を含む。さらに、速度拡張バス
500は、バス520に(すなわち、8つのレシーバ4
6の入力リードとドライバ42の出力に)接続された第
3組の8つのリードと、バス521に(すなわち、8つ
のレシーバ47の入力リードと8つのドライバ43の出
力に)接続された第4組の8つのリードとを含む。した
がって、速度拡張バス500が、スイッチング構造を構
成する4つのスイッチング・モジュール間の十分な接続
を実現することは明白である。その場合、速度拡張モー
ドは、マスタ・モジュール401において、異なるOC
Dドライバ40、41、42および43がイネーブルさ
れるように動作する。その結果、それらのOCDドライ
バは、バス500を通じて他のスレーブ・スイッチング
・モジュール402〜404に送られるルーティング・
データを提供する。また、マルチプレクサ112(また
はマルチプレクサ113)は、レジスタ110(または
レジスタ111)の内容が、パイプライン・レジスタ1
14(またはパイプライン・レジスタ115)に送られ
るように(図示してない内部プロセッサによって)制御
される。このケースでは、パイプライン・レジスタが使
用されていないので、マルチプレクサ26(またはマル
チプレクサ27)は、レジスタ34(または35)の内
容が、NRAレジスタ28(またはNRAレジスタ2
9)に送られるように構成される。スレーブのスイッチ
ング・モジュール402〜404において、異なるOC
Dドライバ40、41、42および43はディスエーブ
ルされる。マルチプレクサ112(またはマルチプレク
サ113)は、偶数バス(または奇数バス)によってパ
イプライン・レジスタ114(またはパイプライン・レ
ジスタ115)に境界ラッチ180(または境界ラッチ
181)の出力を接続するように制御される。一方、マ
ルチプレクサ26(またはマルチプレクサ27)は、境
界ラッチ80(または境界ラッチ81)の出力を1組の
NRAレジスタ28(またはNRAレジスタ29)に接
続するように構成される。したがって、ASAレジスタ
20および21の各セル・サイクルにおいて、すべての
スイッチング・モジュール401〜404のARAレジ
スタ32および33が同じデータを含み、それにより、
統合スイッチング構造の4つの構成要素において同じル
ーティング・プロセスが保証される。これにより、4つ
の特有のスイッチング・モジュール内で実行されるルー
ティング・プロセスが全く同じになり、セル410の4
つの特有の部分が、モジュール401〜404の同じ適
切な出力ポートに同時に現れることが可能になる。完全
な同期は、特に、境界およびシャドー・ラッチ110、
111、80および81の使用によって達成される。し
たがって、本発明のスイッチング・モジュールは、高速
で動作する高性能なスイッチング構造を達成するため
に、他のモジュールと容易に統合することができること
は明白である。以上の説明は、4つの独立したスイッチ
ング・モジュール401〜404の使用に基づいている
が、他の構成を実現できることに注意されたい。実際
に、類似のモジュールを統合する能力は、4つに制限さ
れないことは明らかである。2つのモジュールを速度拡
張モードで使用すると、スイッチ速度を2倍に高めるこ
とができる。本発明において、市場にある多数の要件を
満たすように設計された特定の回路を使用することによ
り、2つ、4つまたはさらに多く。
【0061】図6は、高速スイッチング構造450に基
づいた、種々様々な線の接続を実現するスイッチング構
造の例を示す。スイッチ・コアは、ある建物内に配置さ
れ、1組N個の異なる入力および出力の遠隔通信ポート
(本発明の実施形態では16個のポート)を提供する。
1.6ギガビット/秒の遠隔通信リンクを実現する1つ
のポートを使用して、アダプタ4500によって高速通
信リンク(矢印4400で示された。
【0062】後でさらに詳細に示すように、本発明は、
図6に示した例のように、一般的なアーキテクチャの2
つの異なる実施形態を提供する。実際に、スイッチ機構
は、顧客の要件により、第1のいわゆるコンパクト・ス
イッチ機構アーキテクチャと、第2のいわゆる分散型ス
イッチ機構アーキテクチャの、2つの異なる形をとるこ
とができる。コンパクト・スイッチ機構アーキテクチャ
と呼ばれる本発明の第1の実施形態は、接近した小さな
領域にきわめて適応性が高くかつ高性能のスイッチが必
要なとき使用される。この場合、スイッチ・コア113
0と様々なSCAL要素1000、2000、3000
および5000は、同軸ケーブルの使用に基づいて、直
接1.6ギガビット/秒通信リンクによって同じ制限さ
れた物理領域に配置される。しかしながら、最も一般的
な場合において、線接続機構は、産業建物群の様々な物
理領域に配置される。この場合、本発明は、データ用の
少なくとも4つの500Mビット/秒光リンクの1組の
光ファイバ通信リンクにそれぞれ基づく1.6ギガビッ
ト/秒通信リンク1400、2400、3400によっ
て、SCAL要素を、スイッチ・コア1130から最大
100メートルまで、十分遠くに配置することができ
る。この結果、「スイッチ機構」と呼ばれるスイッチン
グ・アーキテクチャを構成する様々な要素の取付けのた
めに行う接続が簡単になる。それぞれのSCAL要素1
000〜5000の受信部と送信部の構造は、SCAL
要素1000の受信部(スイッチ・コア1130のポー
トiによって通信する)と、スイッチ・コア1130の
ポートjに接続されたSCAL要素5000の送信部の
間の論理データ・フローを示す図7に関して説明され
る。この図は、特に、各スイッチ・コア・アクセス層要
素1000〜5000が、スイッチ・コア1130から
少なくとも100メートル以内の距離に配置された前述
の分散型のスイッチ機構の実施形態を示す。ここでは、
特に1つのSCAL要素の受信部と送信部について説明
し、このSCAL要素が、4つのプロトコル・エンジン
に接続されると仮定する。しかしながら、本発明のSC
AL構造は、この4つのプロトコル・エンジンの特定の
構成に制限されないことに注意されたい。プロトコル・
エンジン1600〜1900は、たとえばCCITT勧
告にそれぞれ準拠する2つのOC3/STM1リンク
と、さらに8つのDS3通信リンクへの接続を可能にす
る。本発明において、SCAL要素に接続されたプロト
コル・エンジンはそれぞれ、1つのいわゆるPINT要
素と関係付けられる。SCAL要素1000の受信部に
関して、PE1600(またはPE1700、PE18
00、PE1900)が、バス541(または542、
543、544)を介してPINT要素511(または
512、513、514)に関連付けられ、SCAL要
素5000(ポートjに接続された)の送信側に関し
て、PE5500(または5600、5700、580
0)が、バス641(または642、643、644)
を介してPINT611(または612、613、61
4)からデータ・セルを受け取る。SCAL要素(たと
えば、SCAL2000)に接続されたプロトコル・エ
ンジンの数が2に制限される場合は、SCAL要素は、
1組2つのPINT回路だけを含む。さらに、SCAL
要素は、同軸ケーブル(コンパクト・スイッチ・コア
内)または光ファイバ(分散型スイッチ・コア内)の数
を減らすために、データ・フローの変換を可能にする逐
次化機構/非逐次化機構と接続される。
【0063】したがって、図7は、たとえば受信側のポ
ートiと送信側のポートjの2つの所定のポート間のデ
ータの論理フローを示す。したがって、スイッチング構
造450の左側に現れる要素はそれぞれ、ポート番号i
との一致を示す印iが付けられる。同様に、ブロック4
50の右側に現れるすべての要素は、宛先の出口ポート
jを表すために印jが付けられる。しかしながら、分か
りやすくするために、以下の説明を簡略化するために、
図6ではこの印は使用されない。一方、図9において、
強化した交換システムのマルチキャストの説明を検討す
るとき印を使用する。
【0064】「プロトコル・エンジン」という一般的な
用語は、市販されている様々な回線のライン・アダプテ
ーション層を示すことに注意されたい。基本的に、この
用語は、当業者には周知であり、顧客によって使用され
る様々な回線に対するライン・インタフェースの適合を
実現するハードウェアとソフトウェアの機能的構成要素
に使用される。そのようなラインは、ATMプロトコ
ル、T3、DS3、AT1、E1、およびFCSやES
CONなどのインタフェースを送るラインを含むことも
ある。そのようなシステムは、たとえば、NWays2
220モジュール500用にIBMから市販された「ト
ランク・ポート・アダプタ(Trunk Port Adapter)」で
ある。
【0065】図14ないし図17を参照して、特定の改
善されたATMプロトコル・エンジンについて詳細に説
明する。しかしながら、特定のタイプの回線を接続する
場合でも、プロトコル・エンジンが、顧客によって使用
される回線を接続し、スイッチ・コア450用のセルを
SCAL要素1000に提供するために使用され、セル
がルーティング・ヘッダとペイロードを含むことを考慮
されたい。セルのルーティング・ヘッダは、前述のルー
ティング機構に従って使用される。
【0066】図8は、スイッチ・コア・アクセス・レイ
ヤ要素1000のPINT回路511〜514のうちの
任意の受信部の構造を示す。8ビット入力バス541に
入るデータ・フローは、4つのFIFO記憶機構701
〜704に分配され、それにより、第1のバイトがFI
FO701に入力され、第2のバイトがFIFO702
に入力され、第3のバイトがFIFO703に入力さ
れ、第4のバイトがFIFO704に入力され、第5の
バイトがやはりFIFO701に入力され、以下同様に
入力される。これにより、8ビットのデータ・フロー
は、構造450の4つのスイッチング・モジュールによ
って必要とされる4バイト出力バス540に変換され
る。いわゆるコンパクト・スイッチ機構の実施形態で
は、各バイトが、逐次化機構/非逐次化機構と共通の同
軸ケーブルによって送信され、一方、分散型スイッチ・
コアでは、各バイトが、逐次化回路/非逐次化機構とさ
らに長い光ファイバによって構成された経路を使用す
る。したがって、バス540は、それぞれ個別のスイッ
チング・モジュールの4組のレシーバに導かれるバイト
の4つの流れを提供する。
【0067】コンパクトと分散型の両方のスイッチ機構
の実施形態では、バス540の第1のバイト(上位8ビ
ット)が、第1のモジュール401の適切な入力ポート
においてレシーバ10の8ビット入力バスに送信される
ように意図されることに注意されたい。同様に、バス5
40の第2のバイト(ビット番号9〜15)は、第2の
スイッチング・モジュール402などの適切な入力ポー
トにおいてレシーバ10の入力に送信される。セルが、
Nサイクルで要素511の入力ポート541で受け取ら
れる場合、同じセルは、近似的に、N/4サイクルで4
つのスイッチング・モジュール401〜404の入力に
提供される。本発明の好ましい実施形態において、入力
バス541に到着するセルは、58バイトを有する。こ
の58バイトの組は、4つのFIFOによって分配され
るときに、スイッチング・モジュール401〜404に
よって処理することができる一連の15組の4バイト・
ワードを提供する60バイト・セルを構成するために、
セル内の適切な位置に組み込まれた2バイトを追加する
ことによって完成する。元々の58のバイトに追加され
る2つの余分なバイトは、前述の「ビット・マップ・モ
ード」または「2バイト・ヘッダ・マルチキャスト・モ
ード」と関連して使用される。これを達成するため、マ
スタとして動作するスイッチング・モジュールが、モジ
ュール401であると仮定すると、制御回路710は、
FIFO701内の第1と第2の位置(すなわち、バス
541に受け取るセルの第1と第5の位置)に2つのビ
ット・マップ・バイトを組み込む。したがって、スイッ
チング・モジュール401は、その入力ポートに入るデ
ータ・フローの第1の位置において、ルーティング・ヘ
ッダを構成する2つのビット・マップ・バイトを受け取
る。2つのバス541および540上の速度は、前者が
後者よりも遅いことがあるため、十分に独立しているこ
とに注意されたい。スイッチが、20ナノ秒の速度で動
作する(1.6ギガビット/秒の統合データ・フローに
対応する)と仮定すると、バス541上で許容される高
い方の速度は、60/58×20ナノ秒であることは明
白である。SCAL要素1000は、PINT回路の他
に、PINT回路511〜514の4つの「イネーブル
−出力」入力リード(図示せず)の制御を提供する制御
論理回路を含み、それにより、統合スイッチング構造4
50は、回路511が受け取ったセルを(好ましい実施
形態では15サイクル必要とする)、次に要素512が
受け取ったセルを、次に要素513が受け取ったセル
を、以下同じように首尾良く処理することができる。こ
のように、各PINT回路511〜514は、バス54
0の第4の帯域幅のアクセス権を獲得する。
【0068】図9は、PINT回路611〜614の4
つの送信部の構造を示す。各PINT要素611〜61
4は、32ビット・バス640の全体を受け取る。バス
640は、スイッチ・コアをSCAL(小型の実施形態
において)から、あるいは4つの光学リンク(様々なS
CALがスイッチ・コア1130に対して様々な物理領
域に配置された分散型スイッチ機構において)から分離
する4本の同軸ケーブルから受け取った逐次化されたバ
イトの4つの並列フローを受け取る。各PINT要素6
11は、受信部に使用されるFIFOよりもはるかに大
きい記憶容量を提供する1組4つのFIFO801〜8
04を備える。本発明の好ましい実施形態において、F
IFO記憶機構801〜804とFIFO記憶機構70
1〜704との比率は、多数のセルが同じ出力ポートに
向けられたときに大きなバッファを保証するため、少な
くとも250に固定される。たとえば送信ブロック61
1を検討すると、制御モジュール810は、バス640
から来るデータを受け取り、受け取ったセルから「ビッ
ト・マップ」の2バイトを抽出する。このときこの2バ
イトによって運ばれる値から、制御モジュール810
は、セルを1組4つのFIFOレジスタ801〜804
にロードすべきか破棄すべきかを決定する。第1のケー
スでは、制御モジュール810は、32ビット・バス6
40で運ばれる4バイトをそれぞれ対応するFIFOレ
ジスタ801〜804にロードできるようにするロード
制御信号を生成する。たとえば、バス640のビット0
〜7に現れる第1のバイトが、FIFO801にロード
され、第2のバイト(ビット8〜15)が、FIFO8
02に転送され、以下同じようにロードされる。第2の
ケースでは、当該の送信ブロックによってセルが廃棄さ
れるような場合、制御モジュール810は、ロード制御
信号を生成せず、それにより、FIFOレジスタにセル
がロードされない。
【0069】4つの要素611〜614のいずれかが、
共通バス640に現れる同じセルを受け取る。しかしな
がら、2バイトの「ビット・マップ」ヘッダは、当該の
セルの内部FIFO待ち行列へのローディングを制御し
たり制御しないために要素611〜614のそれぞれに
よって使用され、このヘッダは、また、バス540に入
るセルが多数の出力方向に複製できるようにするマルチ
キャスト動作を実現することは明白である。本発明の好
ましい実施形態において、出力バス641にセルを複製
すべきかどうかを決定するために、ヘッダの第1のビッ
トが、制御モジュール810によって使用され、2バイ
ト・ヘッダの第2のビットが、要素612の制御モジュ
ールによって使用され、以下同じように使用される。ブ
ロック611〜614のそれぞれにおいて、4つのFI
FOが、8ビット・バス641上にセルを構成する一連
の様々なバイトを再生するために使用される制御モジュ
ール820によってアクセスされる。さらに、制御モジ
ュール820は、セルがSCAL回路1000の受信部
で受け取ったものと同一になるように、「ビット・マッ
プ」の2バイト・ヘッダを除去する。好ましい実施形態
において、これは、「ビット・マップ」ヘッダが、常に
セルを構成する60バイト以内の固定位置を占めるため
簡単に実現される。次に、プロトコル・エンジン550
0〜5800は、ブロック611〜614によって生成
された適切な一連のセルが提供される。
【0070】本発明は、すべてのポートに接続された強
力なスイッチング構造450と異なるSCAL要素の間
の効率のよい協力のために、共に広い適合性を提供する
2つの独立な実施形態を提供することに注意されたい。
1つの実施形態において、SCAL要素がすべてスイッ
チ・コア1130の近くに配置され、これによりコンパ
クト・スイッチング・アーキテクチャが提供されること
が示される。第2の実施形態において、広い産業領域に
多数のライン・アダプタの取付けが必要な場合に、本発
明は、光ファイバと共同して逐次化回路/非逐次化機構
を使用して、少なくとも100メートルに達することが
できるリンクを達成する。図10は、コンパクトと分散
型両方のスイッチ機構の実施形態に幅広いマルチキャス
ト機能を提供する図7のスイッチ機構を作成することが
できる実質上オプションの強化を示す。分かりやすくす
るために、コンパクト・スイッチ機構の実施形態に関し
て説明を行い、SCAL要素は、(スイッチ・コア11
30の各入力ポートにおいて32ビット幅のバスを再構
成するために必要な)逐次化回路、光チャネルと非逐次
化機構からなる追加の経路を使用せずにバス540によ
ってスイッチング構造450と直接通信することができ
る。この図では、1つの入力ポートiに到着し出力ポー
トjにルーティングされるセルの論理経路を明確に示す
ために、印iおよびjを導入する。さらに、スイッチン
グ構造に接続された16個のSCALが、類似の構造を
基本にする、すなわち4つの同一のPINT要素(4つ
の対応するプロトコル・エンジンと関連付けられた)を
含むと仮定する。図では、SCAL要素1000のPI
NT受信回路511−i、512−i、513−iおよ
び514−iにスイッチ構造450を接続するバス54
0−iが、ルーティング制御装置1001−iの挿入に
よって2つの部分に分離されることを示す。同様に、統
合スイッチング構造450の出力を、SCAL5000
−jのPINT送信回路611−j、612−j、61
3−jおよび614−jに接続するバス640−jが、
もう1つのルーティング制御装置1010−jの挿入に
より分離される。スイッチング構造450の32の入力
/出力バスに挿入される1組32個の制御装置のそれぞ
れの制御装置は、セルのルーティング・プロセスを実行
するために使用される対応するルーティング制御テーブ
ル1002−iおよび1020−jと関連付けられる。
たとえば、制御装置1001−iは、その対応するルー
ティング制御テーブル1002−iと関連付けられ、制
御装置1010−jは、その対応するルーティング制御
テーブル1020−jと関連付けられる。
【0071】この強化されたコンパクト・スイッチ機構
は、次のように動作する。たとえば、ポートiにおいて
プロトコル・エンジン1600−iが、後にペイロード
が続くスイッチ・ルーティング・ヘッダ(SRH)を含
むセルを生成すると仮定する。このSRHは、このセル
を受け取る宛先プロトコル・エンジンの特性である。セ
ルが、1つの固有の宛先PE(Protocol Engine)に送
信された場合、スイッチングはユニキャストでなければ
ならない。逆の場合において、宛先プロトコル・エンジ
ンは多数になり、スイッチングはマルチキャストにな
る。以上の説明に従って、セルは、PINT受信回路5
11−iに入力され、PINT受信回路511−iは、
後でルーティング制御装置1001−iによって決定さ
れるビット・マップの位置に影響する1組2つのバイト
をセル内に導入する。次に、このセルは、前述のように
バス540−i上で伝播され、光回線上を通信された
後、ルーティング制御装置1001−iに提供される。
この要素は、次の動作を急いで実行する。まず、ルーテ
ィング制御装置1001−iは、アドレスとしてSRH
を使用して、関連付けられたルーティング制御テーブル
1002−iにアクセスする。次に、このテーブルから
抽出された値が、進行中に、PINT受信回路511−
iによって以前に挿入された追加の2つの位置において
セル内に挿入される。したがって、マスタ・スイッチン
グ・モジュール401は、入力ポートに入るセル内の第
1の位置でこれらの2バイトを受け取り、それを、2バ
イトのヘッダ・マルチキャスト・モード(ビット・マッ
プ・モード)に従って使用することができる。
【0072】セルが、ルーティング制御装置1001−
iによって処理された後で、セルは、統合スイッチング
・モジュール450の入力バスに提供され、それによ
り、マスタ・モジュール401は、最初の2バイトに現
れるビット・マップを使用して、4つの要素のルーティ
ング機構全体を制御することができる。しかしながら、
同じ機構を1つの単一スイッチング・モジュールと一緒
に使用できることに注意されたい。次に、スイッチング
構造450は、適切な出力ポートで受け取ったセルを複
製する。検討するセルがポートj、kおよびlで複製さ
れると仮定すると、そのセルは、バス640−j、64
0−kおよび640−lに現れることになる。バス64
0−j上に提供されるセルは、前述のように、SCAL
回路1000のPINT要素100−jの送信部によっ
て使用される2バイトのビット・マップを含むデータを
抽出するために、関連したルーティング制御テーブル1
020−jにアクセスするルーティング制御装置101
0−jに入力される。この抽出は、受け取ったセルに含
まれるSRHデータを使用する。前述のように、ルーテ
ィング制御テーブル1020−jのアクセスは、制御の
ために有利に使用することができる追加のビットを提供
するためにも使用できることに注意されたい。次に、新
しく抽出されたビット・マップ・ヘッダが、SCAL回
路5000−jによって使用され、PINT送信回路6
11−j、612−j、613−jおよび614−jの
どれがセルを伝播すべきかが決定される。たとえば、ビ
ット・マップが、「1」を1つだけ含む場合は、セル
が、1つの単一要素(たとえば、ブロック611−j)
に伝播され、ビット・マップが「1」を2つ含む場合
は、セルが、異なる2つの要素によって伝播される。し
たがって、第2の複製段階が導入されることは明白であ
り、この第2の複製段階は、スイッチング構造450内
で行われる。次に、セルは、ルーティング制御装置10
10−jによって決定されたビットマップに従って、各
プロトコル・エンジン5500−j、5600−j、5
700−jおよび5800−jにアクセスすることがで
き、このビット・マップは、セルによって送られたSR
Hに従って一意に決定される。
【0073】各プロトコル・エンジンによって決定され
るSRHは、スイッチング構造450およびSCAL1
000−jのPINT回路によってペイロードの一部と
見なされ、一方、交換機構を制御するために使用される
ルーティング・ヘッダは、このSRHから局部的に生成
される。同じ機構は、ポートkおよびlにも当てはま
り、その結果、セルが、PINT要素100−kおよび
100−lの1つまたは複数の要素611−k、612
−k、613−kまたは614k、611−l、612
−l、613−lまたは614−lによって複製され
る。これにより、交換システムにおいて、2つの特有の
多重化段による幅広い多重化機能が可能になる。
【0074】本発明の好ましい実施形態において、ルー
ティング制御装置は、スイッチ・コア450内に配置さ
れる。これにより、多数のルーティング制御・テーブル
の様々な内容を更新することがきわめて容易になるた
め、スイッチの機能が実質上高められる。さらに、これ
は、メモリが1セル・サイクルの間ずっと動作すること
ができるため、きわめて高速でなければならないマルチ
キャスト・テーブル6を実施するために使用されるもの
よりも遅く、安価で大きなメモリを使用できるという利
点がある。さらに、ルーティング制御テーブルを実施す
るためのより大きな記憶機構を提供する機能(また、こ
の記憶機構をスイッチング・モジュールのチップの外に
配置できるという事実)により、ルーティングSRHラ
ベルの数を増やすことができる。最後に、この特徴は、
SCAL要素1000〜5000が産業領域の様々な物
理的位置に配置されるような第2のいわゆる分散型スイ
ッチ機構の実施形態を実施することがきわめて簡単であ
ることが明らかである。図11は、高い適応性および高
速を提供しさらに前述のルーティング制御機構を使用す
ることによって幅広いマルチキャスティング機能を可能
にする分配型スイッチ機構の構成を示す。点線は、モジ
ュールまたはパッケージの物理的境界を表す。図のスイ
ッチ・コア1130は、少なくとも4つのスイッチング
基本モジュールを含むカードの形で一般に実施されるス
イッチ構造450を含む1つの物理装置の形をとり、そ
れぞれのモジュールは、電子チップである。同一のポー
トiに接続された2つのルーティング制御装置1001
−iおよび1010−iは、図9を参照して前に説明し
た2つのルーティング制御テーブル1002−iおよび
1020−iを含む対応する記憶機構1120−iに接
続された同一の物理チップ1110−i内に実現され
る。したがって、スイッチ構造450と16個の関連モ
ジュール1110および1120は、同一の物理パッケ
ージ内に有利に配置され、一方、様々なSCAL要素
は、ライン接続の必要があると思われる産業構内の様々
な物理領域に分散される。前述のように、分散型スイッ
チ機構は、1組N個の物理的に分散されたSCALパッ
ケージ(本発明の好ましい実施形態ではNは16であ
る)を含み、図では、SCALパッケージ1000だけ
が示されている。SCALパッケージはすべて、1つの
接続されたプロトコル・エンジンにそれぞれ接続された
PINT受信回路と送信回路を含む。後者は、SCAL
電子回路ボードに差し込まれる追加のカードの形で実施
される。各SCALとスイッチ・コア1130の間の
1.6ギガビット/秒の通信リンクは、1組の光ファイ
バ(データ経路に少なくとも4本)によって実現される
ので、2つの要素を光ファイバによって遠く離すことが
できる。これは、構内の様々な遠隔通信リンク位置でも
高性能なスイッチング接続を実現することができるの
で、きわめて有利である。たとえば、ATMリンクが第
1の建物内に配置され、OC3が第2の建物内に配置さ
れた場合、本発明は、第1のSCALパッケージだけを
使用して、第1の建物内のATM PEを受け取り、第
2の建物内の第2のSCAL要素を受け取ることによっ
てスイッチング接続を達成する。この例は、高価な遠隔
通信ケーブルあるいはネットワーク内に配置されそれぞ
れ1つの建物内に配置された多数のスイッチに基づき、
それによりそれらのネットワーク接続用のポートを使用
して、特に従来技術の解決策の欠点を回避する本発明の
解決策の高い適応性を示す。ポートは様々なスイッチの
ネットワーク接続を達成するために使用され、そのよう
なネットワーク接続ポートは、通信リンクに影響を与え
ることがないため、顧客の視点からは見えないことは明
らかである。本発明のアーキテクチャは、そのようなす
べての欠点を解消する。
【0075】さらに、単に参照により組み込まれる、1
996年2月9日に発行された、IEEEISSCC9
6、セッション7、ATM/SOMET/PAPER
FA7.7に記載のA.ウィルマー(Wilmer)他の文書
「Single-chip 4x500 MbaudCMOS Transceiver」の教示
を使用して、1.6ギガビット/秒通信リンク140
0、2400、3400および4400を実施する機能
を提供することができる。この文書は、いわゆる8B/
10Bを使用する機能を示す。フラグによってマークさ
れた休止期間中に、非データ・カンマ文字で始まるデー
タの充てんパケットが送信される。このカンマは、直列
リンク上のバイトとセル両方の境界をマークする。した
がって、バイトおよびパケット・レベルの同期を実現す
ることができ、1.6ギガビット/秒通信リンクを、4
本の同軸ケーブルまたは光ケーブルの固有の組によって
実施することができる。この機能がないと1.6ギガビ
ット/秒通信リンクを実施するために少なくとも5本ま
たは6本の光学ラインが必要になるため、ケーブルの数
を減らすことは重要である。スイッチ・コア・パッケー
ジ1130は、制御のために、パッケージ内の任意の記
憶機構およびレジスタにアクセスできるプロセッサ11
60を含むことに注意されたい。さらに、X'0000'
にセットされる特定のビット・マップ・ヘッダの存在を
監視する回路が追加され、これにより、ASAとNSA
を使用する通常のデータ処理からセルが抽出され、図に
おいて制御パケット記憶機構という名で示した記憶機構
1のある特定の固定位置に直接ロードされる。これは、
プロセッサがセルを制御するアクセス権を獲得できる一
般的な抽出プロセスを達成する。これと反対に、メモリ
の最後の位置にロードされたセルを、出力ポートのうち
の任意の出力ポートに伝播する機能を可能にする挿入プ
ロセスも提供される。
【0076】特定のビット・マップX'0000'は、ス
イッチ機構の制御プロセッサ(スイッチ・コア内部の)
とその他の構成要素の間の制御に使用されるので、ビッ
ト・マップX'0000'の値はセルを廃棄するために利
用できない。この機能は、追加の制御ビットによって再
び確立され、いわゆる「有効ビット」が、セルを廃棄す
るために有利に使用される。有効ビットは、テーブル1
002および1020の読み取り動作により提供され
る。
【0077】当業者は、テーブル1020−iの更新プ
ロセスを開始する前に、ステップ1320および133
0を有利にループさせて、テーブル1002−iを直接
更新できることに注意されたい。しかしながら、そのよ
うな実施の詳細は特定の状況に依存する。
【0078】したがって、スイッチ・コア・パッケージ
内にある一般的な制御プロセッサが、16個の記憶モジ
ュール1120内に実施された16個のルーティング制
御テーブル内の値にアクセスしてロードできることは明
らかである。
【0079】次に、同じチップ内に配置されたルーティ
ング制御テーブル1002−iおよび1020−iを作
成し更新するために使用される一般的な手順について説
明する。図12に、その手順を示す。まず、手順は、制
御プロセッサ1160が1組のSRHルーティング・ラ
ベルに関係する初期化ステップ1220から始まる。こ
れが可能になったのは、プロセッサが、自分自身のトポ
ロジーを知っており、したがって様々なポートに接続さ
れた様々なプロトコル・エンジンを識別できるいくつか
のSRH値を割り当てることができるからである。これ
は、まず、プロセッサが、所与の出力ポートと関連付け
られたプロトコル・エンジンの数を決定し、次に、PE
を互いに識別するためにいくつかのSRH値を割り当て
るアロケーション手順を使用することにより達成され
る。たとえば、ポート番号0が4つの異なるプロトコル
・エンジン(SCAL1000に接続された)に接続さ
れていると仮定すると、プロセッサは、それぞれのプロ
トコル・エンジンに対する4つの異なるSRH値を保存
する。したがって、スイッチング・アーキテクチャのト
ポロジーにより、制御プロセッサ1160は、様々なプ
ロトコル・エンジンを識別するために必要な数のSRH
値を割り当てる。
【0080】次に、ルーティング・テーブルを作成する
ことができる。最初に、バス540−iに到着する(ま
た同じSRHルーティング・ラベルを含む)セルはすべ
て同じ出力ポートに伝播させなければならないので、テ
ーブル1002−iはそれぞれ同じデータを含むことに
注意されたい。SRHは、接続ではなく宛先の特性であ
る。したがって、プロセッサは、次のようなフォーマッ
トに従うテーブルを作成する。
【0081】 追加! テーブル1002-0にロードされるデータ テーブル1020-0にロードされる データ(左寄せ) X'0000' X'8000' 45のポート0 X'8000' SCAL1000-0のPINTのPE番号0 X'0001' X'8000' 450のポート0 "0100 0000 0000 0000" を表すX'4000' PINT上のPE番号1 X'0002' X'8000' 450のポート0 X'2000" PINT上のPE番号2 X'0003' X'8000' 450のポート0 X'1000' PINT上のPE番号3 X'0004' X'4000' 450のポート1 X'8000' PINT 1000-1のPE番号0
【0082】類似のフォーマットが、テーブル1002
−1および1020−1、1002−2および1020
−2などに使用されるが、ロードされる値は0にセット
される(有効ビット以外)。有効ビットの使用を分かり
やすく示すテーブルの詳細は、付録Aに見ることができ
る、さらに、特定のSRH値が、プロセッサ1160と
任意のPEの間の通信のために予約される。
【0083】初期化手順は、様々なルーティング制御・
テーブルがロードされたときに完了する。次に、ステッ
プ1230で、プロセッサ1160は、一般の挿入機能
を使用して特定のフォーマットを有するセルをすべての
プロトコル・エンジンに送信して、割り当てる特定のS
RH値を通知する。その結果、各PEが、互いを区別す
る特定のSRH値を知る。次に、ステップ1240で、
各アダプタは、プロセッサ1160とPEの間の通信に
確保される特定のSRH値によってこの割当てを確認す
る。
【0084】次に、1つの特定のプロトコル・エンジン
内で動作するスイッチ・エージェントが、様々な接続を
管理するために使用される。そのような機能は、当業者
には周知であり、特定のATMのケースにおいて、VP
/VCパラメータのアロケーションの管理を必要とす
る。このスイッチ・エージェントは、様々な接続と、各
プロトコル・エンジンに関係付けられたSRHルーティ
ング値との間の対応を処理するために使用される。単一
のPEに多数の接続を関連付けることができることに注
意されたい。一般的に、スイッチ・エージェントは、図
11に示したように膨大な数の異なるスイッチを含むこ
とがあるネットワークの正確なトポロジーが分かってい
る。特にスイッチ・エージェントは、ある州内に配置さ
れたスイッチXが、別の地域に配置されたスイッチYと
通信したい場合に、その通信にどの出力ポートが必要か
を決定することができる。その結果、使用すべき出力ポ
ートが分かるので、必要なユニキャストSRH(すなわ
ち、初期化期間1220に提供されるSRH)を決定す
ることができる。それにより、スイッチ・エージェント
は、ステップ1250で、スイッチ内のプロセッサ11
60に向けられるCOMMANDセルの作成を開始す
る。このセルは、以下のように配列されたペイロードを
提供する。 !コマンド! 接続に関係するSRH! ラベル1 ラ
ベル2 ラベル3...!
【0085】第1のフィールド(コマンド)は、スイッ
チ・エージェントによって要求された特定のコマンドを
定義する。第2のフィールド、すなわち、SRH接続フ
ィールドは、接続に関係するSRHを定義するために使
用され、次に、第2のフィールドで定義されたSRHを
含むセルの宛先プロトコル・エンジンを定義する1つま
たは複数のユニキャスト・ルーティング・ラベルが続
く。基本的に、第3のフィールドは、宛先PEのユニキ
ャスト・ルーティング・ラベル(初期化期間1220に
影響を受けた)の配布先リストを含む。
【0086】次に、ステップ1260で、プロセッサ1
160は、受け取った情報を利用して、第2のフィール
ド(SRH接続)で定義されたアドレスにおいて、メモ
リ1002−iに、様々なルーティング制御装置を制御
するために使用されるデータを記憶する。これは、次
の、初期化手順の間に行われるユニキャストSRHアロ
ケーションを使用する更新ルーティング・アルゴリズム
によって有利に達成される。更新アルゴリズムは、図1
3に示され、以下のように動作する。
【0087】ステップ1310で、プロセッサ1160
は、スイッチ・エージェント・コマンド・セルの第2の
フィールドによって運ばれる値によって定義されたアド
レスにおいてテーブル1002−iの読取り動作を実行
する。次に、ステップ1320で、プロセッサ1160
は、スイッチ・エージェント・コマンド・セルの第3の
フィールドによって運ばれる第1のルーティング・ラベ
ルによって決定されるアドレスにおいて、テーブル10
02−iの読取り動作を実行する。この読取り動作によ
り、値Xが戻される。次に、ステップ1330で、プロ
セッサは、ステップ1320の値Xのステップ1310
によって戻された値との論理和を実行する。この論理和
より、ユニキャスト構成にないポートが追加される。次
に、論理和演算の結果が、アドレスSRH接続において
テーブル1002にロードされる。
【0088】ステップ1340で、プロセッサ1160
は、スイッチ・エージェント・コマンド・セルの第2の
フィールドによって運ばれる値によって定義されたアド
レスにおいてテーブル1020−iの読取り動作を実行
する。ステップ1350で、プロセッサ1160は、ス
イッチ・エージェント・コマンド・セルの第3のフィー
ルドによって運ばれる第1のルーティング・ラベルによ
って決定されるアドレスにおいてテーブル1020−i
の読取り動作を実行する。これにより、値Yが戻され
る。次に、ステップ1360で、ステップ1350にお
いて戻された値Yとステップ1340において戻された
値との間で論理和が実行され、論理和演算の結果が、ス
イッチ・エージェント・コマンド・メッセージによって
運ばれる第2のSRH接続フィールドによって定義され
たアドレスにおいてテーブル1020−iに記憶され
る。ステップ1310〜1360は、16個すべてのテ
ーブル1002および1020を更新できるようにどの
ポートに対しても行われる(ステップ1370)。スイ
ッチ・エージェント・コマンド・メッセージが、複数の
ルーティング・ラベル、たとえばラベル2とラベル3を
含む第3のフィールドを有するケースでは、残りのすべ
てのラベルに対して前の手順が再び実行される(ステッ
プ1380)。たとえば、第3のフィールドに現れる第
2のラベルに関する手順は、プロセッサ1160が、ス
イッチ・エージェント・コマンド・セルの第2のフィー
ルドによって運ばれる値によって定義されたアドレスに
おいてテーブル1002−iの読取り動作を実行するも
のである(ステップ1310)。次に、プロセッサ11
60が、スイッチ・エージェント・コマンド・セルの第
3のフィールドによって運ばれる第2のルーティング・
ラベルによって決定されるアドレスにおいてテーブル1
002−iの読取り動作を実行する(ステップ132
0)。この読取り動作により、値Xが戻される。次に、
2つの値の間の論理和を実行することができ、その結果
を、アドレスSRH接続においてテーブル1002−i
にロードすることができる。
【0089】次に、アドレスSRH接続によって定義さ
れたアドレスにおいて抽出された値と、第2のルーティ
ング・ラベルによって定義されたアドレスにおいて抽出
された値との論理和を実行することにより、テーブル1
020−iの更新を実行することができる。次に、その
結果を、アドレスSRH接続でテーブル1020−iに
ロードすることができる。次に、第2のルーティング・
ラベルの処理によって、他のすべてのテーブル1002
と1020の更新が続けられる。このアルゴリズムは、
一般に交換システムの1つのプロトコル・エンジン内に
あるスイッチ・エージェントが、スイッチの内部トポロ
ジーを知らずにスイッチ・コア1130の様々なルーテ
ィング・テーブルを更新することができるため、特に効
率が高いことは明らかである。論理和演算によって、出
力ポートを、スイッチ・エージェントが知らなくてもよ
いユニキャスト構成に簡単に追加することができる。
【0090】前に説明した更新プロセスは、スイッチ・
エージェントが必要とする任意の新しい接続のために実
行できることに注意されたい。新しい接続が要求された
ときは、単純な接続ケーブルを使用する通常のデータ経
路によってスイッチ・エージェント・コマンド・セルを
単に転送することにより、ルーティング・テーブル10
02と1020を容易に更新することができる。
【0091】次に、SRH接続における1つのラベルの
削除プロセスに必要な機能動作について説明する。この
原理は、当該のラベルによって定義されたアドレスにお
いてテーブル1020−i内の有効ビットがオンにセッ
トされたような特定のiの値を探すことである。この位
置において、テーブル1020−iの内容、すなわちビ
ットマップが、値Xとして維持される。次のステップ
で、ロードされたビットマップ(すなわちY)を獲得す
るために、SRH接続の特定の値によって定義されたア
ドレスにおいてテーブル(1020−i)の読取り動作
が実行される。次に、Yと反転された値Xの間で論理積
演算が実行される。その結果Zが、SRH接続フィール
ドによって定義されたアドレスに再び記憶される。上記
の結果Zが0でない場合(それにより、SRH接続上に
ユニキャスト・ラベルがまだあることを意味する)、ビ
ットマップは、オン状態に維持されなければならない。
テーブル1002−iは、影響を受けない。
【0092】しかしながら、Zの値が0に等しいとき
(それにより、SRH接続を構成する最終ラベル上で削
除操作が行われたことを意味する)、処理する特定のS
RH接続に対応する有効ビットがオフにセットされる。
さらに、最後のプロトコル・エンジンが消失しなければ
ならないので、様々なすべてのテーブル1002−i
(i=0〜15)が更新され、アドレスSRH接続にお
いて出力ポート(後者のプロトコル・エンジンに対応す
る)が削除される。得られたビットマップが0の場合
は、有効ビットを0にセットするために、追加のステッ
プが実行される。作成プロセスと同様、削除操作は、ス
イッチ・エージェントが交換システムの正確なトポロジ
ーを知っていることを必要としないためきわめて簡単に
思われる。
【0093】図14に関して、ATMセルを運ぶライン
を接続するように適合された強化「プロトコル・エンジ
ン」構成要素の特定の実施形態を示す。図に示したよう
に、プロトコル・エンジン521は、ATM着信フロー
のSCAL1000への接続の準備をする受信プロセス
・ブロック910に基づいて、ATM着信フローを管理
する。受信ブロック910は、2バイト・バス911に
接続された入力と、類似のバスすなわちバス541に接
続された入力とを有する。これと反対に、Xmitプロ
セス950は、バス641からルーティングされたセル
を受け取り、バス951にATMセルを提供する。図に
示した例において、PEは、1つのOC12/STM4
ラインへの接続を提供する。当業者には周知のように、
そのような接続は、クロック回復914、非逐次化機構
912、ATMセル・デリニエーション913などの従
来の機能を使用することを必要とし、リード921上の
物理的1ビット・データ・フローをバス911上の16
ビットATMセルに変換する。そのような機能は、ライ
ン・インタフェースに従来使用されてきた周知の回路を
必要とし、これ以上詳しく説明しないことに注意された
い。これと反対に、送信経路は、ブロック952と逐次
化回路953を介してリード961上の1ビット物理媒
体に伝送される16ビットバス951にATMセルを提
供するXblock950を含む。ブロック952は、
同期ディジタル階層(S.D.H.)ビット・ストリー
ムにATMセルを挿入する。
【0094】図15を参照すると、1組4つの受信ライ
ン・インタフェース971〜974と4つの送信ライン
・インタフェース976〜979を介して、4つのライ
ンOC3ライン・インタフェースの接続に適応された類
似の構造が示される。たとえば、受信ライン・インタフ
ェース971は、図15の回路914、912および9
13を含み、送信ライン・インタフェース976は、図
15の回路952および953を含む。受信部に関し
て、4つのブロック971〜974の出力は、セルがバ
ス911上に生成される前にセル・レベルで多重化され
る。同様に、Xmitブロック950によって生成され
るセルの流れは、セル・レベルで分離され、適切なOC
3ライン・インタフェースに送信される4つの連続した
セルを生成する。本発明の1つの実施形態において、受
信機910によって受信されたセルのフォーマットは、
現行のセルを受け取った正確なラインを定義する第1の
1バイト・フィールドと、5バイトATMヘッダを含む
第2のフィールドと、ATMペイロードを含む第3のフ
ィールドの3つのフィールドを含むことができる。しか
しながら、他の実施形態は、いくつかのライン・インタ
フェースを制御する機能をATMレイヤに提供するいわ
ゆるレベル2UTOPIAインタフェースの利益を得る
ことができることに注意されたい。そのような技術は、
当業者には周知であり、これ以上詳しく説明しない。こ
のケースの場合、受信機910によって受信されたセル
は、ATMセル(すなわち、ヘッダとペイロード)だけ
を含むことができ、関連したラインを定義する情報は、
別の方法(図示せず)によって受信機910に提供され
る。
【0095】図16を参照すると、受信ブロック910
の詳細な構造が示される。基本的に、ブロック910
は、基本操作を連続的に行うパイプライン構造に基づい
て、バス911上に現れるセルをローカルに接続するS
CAL1000の対応するPINT要素によって処理さ
れるバス541上のスイッチ・セルに変換する。
【0096】最初に、受信機910は、リード911上
でセルを受け取り、LI/VP/VCフィールドを使用
してLI/VP/VCテーブル924にアクセスし、入
力インデックスを提供する探索ブロック920を含む。
そのようなテーブルのアクセス機構は周知であり、多数
の異なるアドレス(たとえば16000)が必要とされ
るときの有効な解決策を示すIBM社に所有権のある欧
州特許出願94909050.0(整理番号SZ994
001)の教示を有利に使用できる。LI/VP/VC
がテーブル924に含まれないことが明らかな特定のケ
ースでは、ブロック920によってセルが破棄され、そ
のため、セルは受信機ブロック910の残りの部分によ
って処理されない。入力インデックスがセルによって運
ばれる特定のLI/VP/VC値と関連付けられるケー
スにおいて、入力は、第2のテーブルにアクセスするた
めに使用され、すなわち各入力インデックスごとに、受
信機910によって使用される処理の残りの部分に必要
とされる1組の追加のインデックスを含むように編成さ
れた受信ルック・アップ・テーブル922にアクセスす
るために使用される。
【0097】より詳細には、テーブル922は、接続イ
ンデックス、再組立てインデックス、操作保守(OA
M)インデックス、セル抽出インデックス、スイッチ機
構、特にPINT要素およびスイッチ・コアによって使
用されるスイッチ・ルーティング・ヘッダ、および送信
ブロック950と共に使用される出力インデックスなど
のフィールドを含むように構成される。
【0098】ブロック920の処理が完了すると、セル
は、当該のセルが属する特定のATMセル接続のために
定義されたトラフィック・パラメータに関するセルの適
合を検査するPOLICINGブロック925によって
処理される。これを達成するために、ブロック925
は、テーブル922へのアクセスにより戻された接続イ
ンデックスを使用して、POLICINGおよびパラメ
ータ・カウンタ・テーブル926にアクセスして、入っ
てきたセルを検査する。ブロック925は、当業者に周
知でありかつ国際電気通信連合(I.T.U.)により
勧告された総称セル・レート・アルゴリズム(GCR
A:Generic Cell Rate Algorithm)に対するセルの適
合を検査することができる。GCRAアルゴリズムに適
合しないことが検出された場合、セルは、前述の勧告に
従って破棄されることがある。ブロック925によって
行われる適合処理の後で、セルは、テーブル924によ
って提供される再組立てインデックスを使用するAAL
5ブロック930によって受け取られ、現在受信してい
るセルを次のブロック935に直接転送すべきか、また
は周知のAAL5フォーマットに従って再組立てすべき
かが決定される。後者のケースでは、AAL5ブロック
930によって、セル内で送られるペイロードが(図示
しない)バッファにロードされる。記憶容量が制限され
ているため、同時に実行できる再組立て動作の数も制限
されることに注意されたい。
【0099】このメモリにフル・メッセージを記憶でき
るとき、プロトコル・エンジン内にある制御プロセッサ
がメモリにアクセスすることができる。
【0100】セルが再組立てされない場合、ブロック9
30により、セルがOAMブロック935によって処理
される。OAMブロック935は、OAMリソース・イ
ンデックスを使用して、受信したセルが接続(VP/V
Cによって定義された)に属するかどうかを判定し、
I.610 ITU勧告で指定通りにOAM性能監視が
行われたかどうかを決定する。セルがOAM性能監視の
もとにない場合は、ブロック935が次のブロック94
0にセルを処理させる。しかしながら、この逆の場合に
は、ブロック935が、ケースによりすでに受信または
送信されたユーザ・セルの実際の数に基づいて、特定の
OAMセルを挿入すべきか抽出すべきかを判定する。た
とえば、セルを挿入する場合、ブロック935は、最後
にOAMセルを挿入してから送信された当該の接続に属
するセルの実際の数によって、追加のOAMセル(特定
のVP/VCを有する)を挿入する機会を決定する。セ
ルを抽出する場合は、これと反対に、ブロック935
は、受け取るAOMセルの抽出を実現する。受信機ブロ
ック910がパイプライン装置に基づくので、パイプラ
イン内の最初の空のセル・スロットに挿入機構が実際に
実行されることに注意されたい。これは、受信ブロック
910が、接続するラインの正確なデータ処理効率より
も少し早く動作するように設計されているために可能で
あり、それによりセル・フローに十分な空のセル・スロ
ットがあることが保証される。さらに、独立したセル抽
出/挿入ブロック915は、受信機ブロック910内部
の制御プロセッサに適合され、それにより、後者が、適
切なときにセル抽出フィールドの内容に従って抽出を実
行するかまたはセルを挿入することができる。
【0101】ブロック935がそのプロセスを完了する
と、セルは、テーブル922へのアクセスにより読み取
ったスイッチ・ルーティング・ヘッダを使用するスイッ
チ・ヘッダ挿入ブロック940によって受け取られ、受
け取ったセルにスイッチ・ルーティング・ヘッダを追加
した後でVP/OIスワップ・ブロック945に送信す
る。VP/OIスワップ・ブロック945は、ヘッダ補
正コード(H.E.C.)フィールドの他に、VPの8
つのLSBの場所においてセル内に挿入される出力イン
デックスの内容を使用する。後でより詳細に示すよう
に、後者は、プロトコル・エンジンの送信部によって使
用され、PEの出力において必要とされる最終的なVP
/VCが確立される。本発明のその他の実施形態におい
て、OIフィールドを、セルの最初の位置に配置するこ
とができる別のフィールドとして送信することもでき
る。出力インデックスが、宛先プロトコル・エンジンに
必要とされる特定のプロセスの特性であることに注意さ
れたい。したがって、2つの特有の接続が偶然に同じ出
力インデックスを使用することがある。これにより、簡
単なマルチポイント・ツー・ポイント接続を利用する機
能が実現される。
【0102】前述の機構から、SCAL1000は、図
に示した形をとるバス541上でスイッチ・セルを受け
取る。受信機910の構造によって得られる本質的な利
点は、メモリへの様々なテーブルの配列と、各ブロック
920、925、930、935、940、945が経
路に従うブロックによって行われる処理の前に基本動作
できるようにするパイプライン内の構成によるものであ
る。これは、受信プロセス全体が確実に制限期間内に達
成されることを可能にし、このことは、高速ラインに不
可欠であることは明らかである。
【0103】図17に、送信部950を示す。SCAL
1000から受け取ったスイッチ・セルは、Xmit部
に入力され、セルからのSRHの除去を実行するブロッ
ク960によって処理される。さらに、ブロック960
は、セル内にある出力インデックスを使用して、ATM
接続に対してマルチキャスト動作を実行するために使用
される次の出力インデックスと、待ち行列インデックス
と、OAMリソース・インデックスと、受信機910に
よって受け取られる状態にセルを再確立するために使用
されるNEW LI/VP/VCなど検討する出力イン
デックスとに対応する次のフィールドを提供するように
配列されたXMITルック・アップ・テーブル964に
アクセスする。
【0104】次に、セルは、処理されるセルに対応する
特定の接続と関連付けられた待ち行列の状態を確認する
アドミッション制御モジュール965によって処理され
る。実際には、本発明の好ましい実施形態において、送
信器ブロック950は、少なくとも16000の待ち行
列を処理するように設計される。ブロック965がセル
を受け取るとき、待ち行列インデックスは、当該のセル
にどの待ち行列を関連付けるかを決定し、特に、この待
ち行列に関係するいくつかのパラメータを含む記憶機構
966に対処するために使用される。そのようなパラメ
ータは、待ち行列にロードされるセルの数、あるいはオ
ーバーロード状態のために当該の待ち行列にロードされ
たセルの数を含むことがある。このパラメータから、ブ
ロック965は、当該の待ち行列インデックスと関連付
けられた待ち行列に処理済みのセルをロードするかどう
かを決定することができる。本発明の好ましい実施形態
において、待ち行列にロードされるセルの現在の数を監
視し、その値を所定のしきい値と比較する特定の機構が
使用される。値がしきい値を超える場合は、ブロック9
65が、追加のセルを拒否するか、ある程度制限された
ケースでは、優先接続と一致するときに追加のセルを受
け入れる。
【0105】LI/VP/VCブロック975は、適切
な待ち行列へのセルのローディングと平行して、セルの
新しいヘッダを構成する。これは、受信するセルからO
I/VCを削除し、それをNEW_LI/VP/VCに
よって提供された内容と交換することによって実現され
る。この構成は、VCフィールドを変化させることがな
く、その場合には、VP交換が行われることに注意され
たい。しかし一般的には、VP/VCフィールド全体が
変化する。
【0106】Xmitブロック950で使用される16
000の待ち行列の構成の他に、セルがロードされたバ
ッファの順序付けしたリストを確実に維持するために待
ち行列管理システムが提供され、それぞれの順序付けさ
れたリストは、16000の待ち行列のうちの1つに対
応する。さらに、整形装置985が、様々な待ち行列に
ロードされるセルの出力を円滑にする。これは、特に、
それぞれの待ち行列に割り振られた出力レートに依存す
る。
【0107】受信ブロック910と同様に、OAMブロ
ック970は、OAM性能監視セルを挿入または抽出す
るために使用される。セルが、OAM性能監視下にない
場合は、ブロック970は動作しない。しかし、この反
対のケースでは、ブロック970は、前述のように、ケ
ースによってすでに受信または送信されたユーザ・セル
の実際の数に基づいて、特定のOAMセルを挿入または
抽出すべきかどうかを判定する。
【0108】受信機ブロック910に関して前に述べた
ように、本発明は、様々なインデックスを管理するため
に使用される様々なテーブルの特定の構成を利用する。
これにより、大容量で高価なメモリの使用を防ぐことが
できる。このきわめて有効な構成は、600Mビット/
秒の接続を可能にするATMプロトコル・エンジン用の
レシーバと送信ブロックを提供する。上記説明から、P
Eが、スイッチ・コアによってルーティングされるスイ
ッチ・セルのペイロードに埋め込まれる追加の出力イン
デックスによってVP/VCスワップを実行するために
使用されることが明らかである。この特定の機能がない
場合は、PEレシーバのレベルでVP/VCスワッピン
グを実行することが必要になり、その結果、ルーティン
グ前にスイッチ・コアによってセルが複製される。本発
明のPEにおけるこのきわめて有効な機構を使用した場
合、スイッチ・コアは1つのセルだけをルーティング
し、その結果、スイッチ・コアのオーバーロードが最小
にされ、VO/VCスワップは、セルがライン上で送信
される前にXmit側のプロトコル・エンジンのレベル
で実行される。それにより、プロトコル・エンジンのレ
シーバ部によって導入される出力インデックス使用が、
前に説明したスイッチ・コアの効率と有利に組み合わさ
れる。
【0109】さらに、この機構は、接続中にセルをマル
チキャストする機能を提供する第2の機能に出力インデ
ックスを使用することによってさらに強化することがで
きる。これは、テーブル964に対するアクセスによっ
て生成される次の出力インデックス・フィールドの特定
のビットの使用に基づく追加の機構をマルチキャスト・
バッファと組み合わせることにより可能になる。
【0110】ポート拡張アーキテクチャ 図18を参照すると、図6のスイッチ機構の改良が示さ
れ、ポートの特性(速度、物理的および論理的インタフ
ェース)を維持しながらポートの数を増やすことによっ
てスイッチ・コアの出力が実質上強化される。本発明の
好ましい実施形態において、ポート数が4倍にされ、し
たがって、64ポートの単一段統合スイッチ・コア60
10が提供される。図18において、スイッチ・コア6
010は、それぞれ4つの要素からなる特有の4グルー
プに分割された1組16個の基本スイッチ・コアを含
む。そのグループは、前述のようなスイッチング構造4
50にそれぞれ基づいたスイッチ・コア6100〜61
03を含む第1のグループ(図2と図3を参照して説明
したような4つの独立したスイッチング・モジュールを
含む)、スイッチ・コア6110〜6113を含む第2
のグループ、コア6120〜6123の第3のグルー
プ、およびコア6130〜6133の第4のグループで
ある。16の基本スイッチ・コアはそれぞれ図10の構
造1130に完全に従うことに注意されたい。さらに、
当業者は、ポート数に任意の値nを掛けることができる
ことに気づくであろう。同時に、基本スイッチ・コアの
数はn×n倍に増える。
【0111】統合スイッチ・コア6010は、図10の
受信SCAL要素1000を有する1組64個のSCA
L受信部と協力するように設計されている。64個のS
CAL要素はそれぞれ、受信SCAL6310−0〜6
310−15の第1のグループ(図18において参照6
310−iによって表された)、受信SCAL6311
−0〜6311−15の第2のグループ、受信SCAL
6312−0〜6312−15の第3のグループ、およ
び受信SCAL6313−0〜6313−15の第4の
グループの4つのグループの16個の受信SCALに分
割される。同様に、統合スイッチ・コア6010は、4
つの特有のグループに分割される1組64個の送信SC
AL要素と協力する。その4つのグループは、送信SC
AL6410−0〜6410−15の第1のグループ、
送信SCAL6411−0〜6411−15の第2のグ
ループ、送信SCAL6412−0〜6415の第3の
グループ、およびSCAL6413−0〜6413−1
5の第4のグループである。16個の送信SCALはそ
れぞれ、図10の要素5000に完全に適合する。
【0112】SCAL要素6310−i(i=0〜1
5)の出力に提供されたセルは、対応する複製回路67
10−iによって複製され、それにより、セルは、基本
スイッチ・コアの第1のグループを構成する4つの基本
スイッチ・コア6100〜6103の対応する入力iに
送られる。これにより、最後に、当該のi入力ポート
に、図10のバス540−iのファンアウト動作が提供
される。
【0113】これと同様に、第2組の16個の複製回路
6711−0〜6711−15が、16個の受信SCA
L6311−0〜6311−15と関連付けられ、第2
グループの4つの基本スイッチ・コア6110〜611
3のファンアウト動作を実現する。同様に、第3組の1
6個の複製回路6712−0〜6712−15が、16
個の受信SCAL6312−0〜6312−15と関連
付けられ、第3グループの4つの基本スイッチ・コア6
120〜6123のファンアウト動作を実現する。最後
に、第4組の16個の複製回路6713−0〜6713
−15が、16個の受信SCAL6313−0〜631
3−15と関連付けられ、第4グループの4つの基本ス
イッチ・コア6130〜6133のファンアウト動作を
実現する。
【0114】送信SCAL要素6410−j(j=0〜
15)によって受信されたセルは、図10のバス550
−jのファンイン動作を実現するために、対応するマー
ジ・ユニット6810−jを介して基本スイッチ・コア
6100、6110、6120または6130(第1の
出力グループを構成する)の対応する出力ポートjから
来たものである。
【0115】同様に、第2組の16個のマージ回路68
11−0〜6811−15は、16個の送信SCAL6
411−0〜6411−15と関連付けられ、4つの基
本スイッチ・コア6101、6111、6121および
6131(第2の出力グループを構成する)のファンイ
ン動作を実現する。第3組の16個のマージ回路681
2−0〜6812−15は、16個の送信SCAL64
12−0〜6412−15と関連付けられ、第3の出力
グループを構成する基本スイッチ・コア6102、61
12、6122および6132のファンイン動作を実現
し、最後に、第4組の16個のマージ回路6813−0
〜6813−15が、16個の送信SCAL6413−
0〜6413−15と関連付けられ、4つの基本スイッ
チ・コア6103、6113、6123および6133
を含む第4の出力グループのファンイン動作を実現す
る。
【0116】前述のアーキテクチャから、当該のプロト
コル・エンジン(図18に示していない)から送信さ
れ、受信SCAL要素631P−i(P=0〜3の場
合)に到着し、送信SCAL641Q−j(Q=0〜3
の場合)に接続されたプロトコル・エンジンにルーティ
ングされるセルは、参照記号iの入力ポートと出力ポー
トjによって特定の基本スイッチ・コア61PQによっ
て運ばれることは明らかである。たとえば、受信SCA
L6312−4に到着し、送信SCAL6410−13
にルーティングされるセルは、複製回路6712−4に
よって運ばれ、次に、基本スイッチ6120の入力ポー
ト4に到着し、出力ポート13に出力し、マージ回路6
8l0−13を介して運ばれてSCAL6410−13
に到着する。
【0117】本発明の好ましい実施形態において、本発
明は、図10に示した個々の基本スイッチ・コア113
0の特定の構造を利用する。実際には、前に述べたよう
に、コア1130は、対応するルーティング制御・テー
ブル1002−0〜1002−15を有する1組16個
のルーティング制御装置1001−0〜1001−15
と適合される。前述のように、ルーティング制御装置
は、セルと関連付けられたSRHに対応するルーティン
グ制御・テーブルから読み取った適切なルーティング・
ヘッダを導入する。テーブル1002−iは、適切なル
ーティング・ヘッダの抽出の他に、セルを破棄するため
に使用できる追加の有効ビットを提供し、すなわち、有
効ビットが無効と分かったときにスイッチング構造45
0にセルが送信されるのを防ぐ。これは、きわめて簡単
な電気的なドライバによって実施できるので、きわめて
簡単な複製回路6710、6711、6712および6
713を使用できるようにするフィルタリング機能を実
現する。
【0118】さらに、同一のセルが、同じグループに属
する4つの個々のスイッチ・コアに受け取られるので
(対応する複製回路を介して)、同一のセルが、(検討
する入力ポートにおいて)4つの異なるルーティング制
御装置によって処理され、それぞれのルーティング制御
装置が、その関連したルーティング制御・テーブルに対
処することは明白である。これにより、これらの4つの
テーブルの内容が有利にロードされる。後で説明するよ
うに、4つのスイッチ・コアに到着する同一のセルは、
対処する4つのテーブルの内容によって様々な出力ポー
トにルーティングされることは明らかである。これは、
追加のマルチキャスト・レベルを提供するため、きわめ
て重要である。実際には、前述のように、ルーティング
制御装置1001は、まず、スイッチング構造450に
よって処理されるときに、スイッチイング450の適切
な出力ポートに検討するセルが送信される適切なルーテ
ィング・ヘッダを生成するために使用される。これによ
り、スイッチング構造450の適切な出力ポートにおい
てセルを複製できるため、第1のマルチキャスト機能を
提供するときに後で説明する。図18に示した改良にお
いて、ルーティング制御装置1001は、複製回路によ
って実行される同報通信動作と協力するとき、さらにセ
ルが同じグループの4つのスイッチ・コアに送信されて
同じセルを4つの別々の方向のグループにルーティング
するときに、セルを破棄することも破棄しないこともで
きるので、追加のレベルのマルチキャスト機能を提供す
る追加のフィルタリング機能が割り当てられる。
【0119】したがって、コア6100〜6103など
の同じグループのスイッチ・コアは、1つの基本スイッ
チング構造450と同じように動作するが、ポートの数
が4倍になる実質上の利点を有することは明らかであ
る。
【0120】図19を参照すると、2組の追加の制御信
号の使用に基づいて、スイッチング・モジュール401
の構造における有利な適合によってマージ機能がどのよ
うに実現されるかを示し、その第1組16個の待ち行列
空制御信号は、図2と図3のスイッチング・モジュール
401内部にある16個のデコーダによって作成され
る。第1グループ(偶数)の8つの制御信号7096
(2p)(p=0〜7)は、1組8つのデコーダ709
8(0〜7)が、第1の入力において出力アドレス待ち
行列50(0〜7)の空の状態に応答して生成される8
つの制御信号7094(0〜7)のうちの対応する信号
を受け取ることにより生成される。さらに、8つのデコ
ーダ7098(0〜7)はそれぞれ、第2の入力におい
て、図3に示した対応するNRAレジスタ28(0〜
7)の空状態に応答して生成される制御信号を受け取
る。このようなレジスタの空状態は、図3を参照して前
に説明したようにその内容を対応するARAレジスタに
転送することにより生じる。これと反対に、空でない状
態は、OAQをNRAレジスタに転送することにより決
定される。
【0121】同様に、第2グループ(ODD)の8つの
制御信号7096(2p+1)(p=0〜7)は、前述
のように生成され、8つのデコーダ7099(0〜7)
が、それぞれの第1の入力において、出力アドレス待ち
行列51(0〜7)の空状態に応答して生成される8つ
の制御信号7095(0〜7)のうちの対応する信号を
受け取る。さらに、8つのデコーダ7099(0〜7)
はそれぞれ、第2の入力において、図3に示した対応す
るNRAレジスタ29(0〜7)の空状態に応答して生
成される制御信号を受け取る。前に説明したように、こ
れらのレジスタの空状態は、その内容を対応するARA
に転送することにより得られ、一方、空でない状態は、
OAQをNRAレジスタに転送することにより決定され
る。スイッチング構造450を構成する4つのスイッチ
ング要素がマスタ・スイッチング要素の下で動作するた
め、後で説明するように使用される待ち行列空制御信号
が、マスタ・スイッチング要素によって生成されるもの
であることに注意されたい。
【0122】さらに、各スイッチング要素は、それぞれ
の奇数と偶数の2つのグループに分離される1組16個
の許可制御信号(0〜15)を受け取るように設計され
る。8つの奇数許可制御信号は、1組16個のOCDド
ライバ11(0〜15)のうち最初の8つのドライバの
うちの対応するドライバに送信される。これらの8つの
許可制御信号のうちの1つが低レベル状態にあるとき
は、対応するOCDドライバをディスエーブルする必要
がある。8つの偶数許可制御信号は、1組16個のOC
Dドライバを構成する最後の8つのドライバの中の対応
するドライバに伝送され、同様に、低レベル状態にある
ときにそのドライバをディスエーブルするために使用さ
れる。
【0123】さらに、16個の許可制御信号7097
(0〜15)のそれぞれに第2の技術的機能が割り当て
られ、これにより、低レベル状態で、実際に、対応する
NRAを対応するARAレジスタに転送できなくなる。
これと反対に、1つの許可制御信号が高レベル状態にセ
ットされたときは、対応するNRAレジスタ(レジスタ
28および29の奇数と偶数の組の2つのグループを構
成する16個のレジスタのうち)の転送がイネーブルさ
れる。(対応する許可制御信号の低レベル状態に応答し
て)1つのNRAレジスタの転送がディスエーブルされ
るとき、NRAレジスタが空状態に切り替わらず、最終
的に、対応するOAQ50または51にロードされるア
ドレスの転送がこのNRAレジスタの方向にロックされ
ることに注意されたい。図18において明らかなよう
に、たとえばスイッチ・コア6100、6110、61
20および6130の出力j(j=0〜15)は、同一
のマージ回路6810−jに接続される。同様に、スイ
ッチ・コア6101〜6111〜6121および613
1の出力jは、同一のマージ回路6820−jに接続さ
れ、以下同じように接続される。
【0124】図20を参照すると、たとえばマージ回路
6810のマージ回路と結合されたアービトレーション
回路を実現のために使用されるアーキテクチャの好まし
い実施形態が示される。前述のように、マージ回路68
10−jは、基本スイッチ・コア6100〜6130か
ら受け取ったデータのファンイン機能を実現するように
設計される。基本スイッチ・コア6100が、図10に
示したスイッチ・コア1130に十分に準拠するスイッ
チ・コアを含み(制御装置1000と1010は、図で
は参照番号なしに記号化されている)、さらに16個の
出力ポートのための1組16個の通信回路を含み、図2
0では1つの回路6900−jだけが示されていること
に注意されたい。基本的に逐次化回路の通信回路690
0−jは、たとえば同軸ケーブルや光ファイバ・ケーブ
ル7011−jの通信に使用される媒体に適合した1組
のアナログ信号で、バス550−j(図10と図20)
によって転送される情報を変換するために使用される。
実際には、使用される高い周波数を考慮すると、通信回
路6900−jは、長いケーブル7011−j(数メー
トルから数百メートル)に信号を送る。さらに、通信回
路6900−jは、マージ回路6810−jの第1段回
路7010−jによって有利に使用される情報のコード
化を導入する。
【0125】図20に示したように、マージ回路681
0−jは、第1段回路7010−jと第1段回路702
0−jを含む第1段を有する。第1段回路7010−j
は、通信回路6900−jと物理媒体7011−jを介
して基本スイッチ・コア6100からセルを受け取り、
さらに通信回路6910−jと物理媒体7012−jを
介してスイッチ・コア6110からセルを受け取る。さ
らに、マージ回路6810−jの第1段は、第1段回路
7020−jを含む。第1段回路7020−jは、通信
回路6920−jと物理媒体7021−jを介して基本
スイッチ・コア6120から来るセルを受け取り、さら
に通信回路6930−jと物理媒体7022−jを介し
てスイッチ・コア6130から来るセルを受け取る。
【0126】さらに、マージ回路6810−jは、それ
ぞれ物理媒体7031−jおよび7032−jを介し
て、第1段回路7010−jおよび7020−jから来
るセルを受け取る第2段回路7030−jを含む。第2
段回路7030−jから出力されたセルは、次に、同軸
ケーブルまたは光ファイバの形で実施することができる
物理媒体7041−jから得られる。本発明の好ましい
実施形態において、スイッチ・コアをマージ回路に接続
する物理媒体を実施するケーブルの長さは、一般に1メ
ートルよりも短く、一方、マージ回路の第1段と第2段
の回路を接続するケーブルの長さはほぼ数メートルであ
り、最終的には、マージ回路の出力の最終ケーブル70
41は、数百メートルの長さでもよいことに注意された
い。
【0127】第1段と第2段の回路の他に、マージ回路
6810−jは、アービトレーション回路7110−j
および7120−j(スイッチ・コアの16個のポート
を検討すると、1組32個の第1段アービトレーション
回路を構成する)の第1段アービトレーション回路と、
第2段アービトレーション回路7130とからなるアー
キテクチャを含む。
【0128】第1段アービトレーション回路7110−
jは、スイッチ・コア6100によって生成される待ち
行列空制御信号を受け取り、逆にスイッチ・コア610
0に許可制御信号を送る。反対方向に運ばれる2つの制
御信号は、図では、共通制御線7111−jと共に示さ
れる。同様に、第1段アービトレーション回路7110
−jは、スイッチ・コア6110によって生成された待
ち行列空制御信号を受け取り、逆にデュアル制御線71
12−jを介して後者に許可制御信号を送る。
【0129】また、第1段アービトレーション回路71
20−jは、スイッチ・コア6120によって生成され
た待ち行列空制御信号を受け取り、反対に、デュアル共
通制御線7121−jを介して許可制御信号を後者に送
る。第1段アービトレーション回路7120−jは、ス
イッチ・コア6130によって生成される待ち行列空制
御信号を受け取り、反対にデュアル制御線7122−j
を介して許可制御信号をスイッチ・コア6130に送
る。
【0130】第2段アービトレーション回路7130−
jは、ケーブル7131−jを介して第1段アービトレ
ーション回路7110−jによって、ケーブル7132
−jを介して回路7120−jによってそれぞれ生成さ
れる待ち行列空制御信号を受け取る。これと反対に、第
1段アービトレーション回路71l0−jおよび712
0−jはそれぞれ、制御線7131−jおよび7132
−jを介して第2段アービトレーション回路7130−
jから許可制御信号を受け取る。第2段アービトレーシ
ョン回路7130−jは、SCAL要素6410−jか
ら許可制御信号を受け取る。
【0131】本発明の好ましい実施形態が、2段構造に
基づくマージ回路アーキテクチャを使用することに注意
されたい。しかしながら、本発明は、2段だけの使用に
制限されず、3段以上に拡張することができる。3段の
マージ回路の場合には、アービトレーション回路713
0−jは、デュアル制御線である線7141−jを介し
て第3段アービトレーション回路に接続され、すなわち
許可制御信号と待ち行列空制御信号を他の方法で送信す
ることができる。
【0132】アービタは、同じマージ回路に属する4つ
の基本スイッチ・コアのうちの1つに許可信号を1つし
か提供せず、マージ回路は各セル・サイクルごとに最大
1つのセルを受け取るので、理論上競合がなくなること
は明らかである。一方、スイッチング・コアが高い周波
数で動作するので、セルのサイクル時間が短くなる。さ
らに、スイッチの物理サイズは大きくなる傾向があり
(物理的スペースと必要なケーブル長に関して)、これ
により信号の送信時間が増大する。これにより、実質
上、アービタによって使用されていた大げさな機構がな
くなり、この欠点を回避するためにアービタに特定の機
構が含まれていた。
【0133】簡略化するために、基本スイッチ・コアは
同じセル・サイクルを提供する。所与のポートjに関し
て、各セル・サイクルにおいて、図18の4つの基本ス
イッチ・コア6100〜6130は、中に配置されたO
AQ待ち行列の実際の状態により対応する待ち行列空制
御リードを制御する。したがって、当該の4つのOAQ
待ち行列の実際の状態は、制御リード7111−j(コ
ア6100)、7112−j(コア6110)、712
1−j(コア6120)、および7122−j(コア6
130)に提示される。
【0134】第1段アービタ7110−jは、その2つ
の入力において、基本スイッチ・コア6100および6
110によって生成された2つの待ち行列空制御信号を
受け取る。この2つの信号から、第1段アービタ711
0−jは、第2段アービタ7130−jに送信されるバ
ス7131−j上の対応する待ち行列空制御信号を導出
する。
【0135】同様に、第1段アービタ7120−jは、
2つの対応するコア6120および6130から受け取
った2つの待ち行列空制御信号から、バス7032−j
を介して第2段アービタ7130−jに送られる待ち行
列空制御信号を導出する。第2段アービタ7130−j
は、その2つの入力において、2つの第1段アービタ7
110−jおよび7120−jによって生成された2つ
の待ち行列空制御信号を受け取る。アービトレーション
回路が、たとえば追加の第3段アービタを含む3段以上
の段に分散される場合、第2段アービタは、第3段アー
ビタ(図には示していない)に送ることができる対応す
る待ち行列空制御信号を導出し、以下同じように導出す
る。2段アービトレーション回路だけを使用する場合を
検討すると、これは、第2段アービタ7130が連鎖の
最後の要素であることを意味する。したがって、第1段
アービタから送られる2つの待ち行列空制御信号から、
第2段アービタ7130−jは、適切な場合に固有の許
可制御信号を生成する(後で詳細に説明する)。この場
合、この許可制御信号は、適切なスイッチ・コアに伝播
され、すなわち、単独のときは待ち行列空制御信号を出
した第1段アービタに伝播され、2つの第1段アービタ
が類似の待ち行列空制御信号を出したとき、第2段制御
信号は、当該の割当てプロセスに従って許可信号を送信
する。本発明の好ましい実施形態において、競合がある
場合には、第2段アービタが、前回供給されなかった第
1段アービタに許可信号を割り当てる。同様に、許可信
号を受け取った第1段アービタは、以前に許可信号を受
け取った他のスイッチに後者を割り当てる。この割当て
は、バス7111−j、7112−j、7120−jお
よび7121−jの許可リード上の適切な制御信号によ
って実施される。
【0136】スイッチング・アーキテクチャの高いスイ
ッチング・レートを考慮すると、1つのセルに割り当て
られる期間がきわめて短く、そのため通過時間をまった
く無視できるわけではないことに注意されたい。図21
は、第1段アービタを介した待ち行列空制御信号の送信
と、第2段アービタ内部の許可制御信号の作成と、許可
制御信号を受け取る適切なスイッチ・コアの方の反対方
向への後者の再送信の実際のプロセスに必要なタイミン
グ図を示す。許可制御信号が次のセル・サイクル用に検
討するスイッチ・コアによって使用されるので、GRA
NT制御信号は、図21に示したサンプリング時間が始
まる前に、4つの検討するバス7111−j、7112
−j、7120−jおよび7121−jのうちの1つの
バスから入手可能でなければならないことは明らかであ
り、このサンプル時間は、次のセル・サイクルにおいて
データの出力を保証するために、物理的要件と内部構成
に関してスイッチ・コアによって許容される最新の時間
に対応することに注意されたい。
【0137】図22と図23を参照すると、第1段アー
ビタと第2段アービタを実施するために使用されるアー
ビタの物理的構造が示される。第1段アービタ、たとえ
ばアービタ7110−jが図22に示され、バス711
1−jの待ち行列空制御信号を受け取る第1の入力と、
バス7112−jの待ち行列空制御信号を受け取る第2
の入力を有するORゲート7210−jを含む。ORゲ
ート7210−jの出力は、第2段アービタ用のバス7
131−j上の待ち行列空制御信号を生成するために使
用される。さらに、第1段アービタ7110−jは、バ
ス7111−jから待ち行列空制御信号を受け取る第1
の入力と、バス7112−jから待ち行列空制御信号を
受け取る第2の入力と、第2段から送られるバス713
1−jからの許可制御信号を受け取る第3の入力と、ラ
ッチ7213−jの内容を受け取る第4の入力とを有す
る結合論理回路7211−jを含む。論理回路7211
−jは、バス7111−j上に許可制御信号を生成する
第1の出力リードと、バス7112−j上に許可制御信
号を生成する第2の出力リードとを有し、これらの2つ
の制御信号は、関連付けられたスイッチ・コア6100
および6110によって使用される。論理回路7211
−jは、第2のラッチ7214−jのデータ入力に接続
された第3の出力リード7215−jを有し、その出力
は、第1のラッチ7213−jのデータ入力に接続され
る。位相取得回路7212−jは、バス7131−jか
らの許可制御信号を受け取り、ラッチ7213−jのク
ロック入力の第1のクロック信号7216−jをそれぞ
れ生成し、第2のラッチ7214−jをクロックするた
めに使用される第2のクロック信号7217−jを生成
する。これを達成するために、位相取得回路7212−
jは、主クロック信号を受け取る。
【0138】図23を参照すると、最終段のアービタの
構造を示し、たとえば、好ましい実施形態における第2
段アービタ7130−jは2つの段からなる。第2段ア
ービタ7130−jは、バス7131−jの待ち行列空
制御信号を受け取る第1の入力と、バス7132−jの
待ち行列空制御信号を受け取る第2の入力とを有するO
Rゲート7310−jを含む。ORゲート7310−j
の出力は、ANDゲート7320−jに送られるバス7
141−j上の待ち行列空制御信号を生成するために使
用される。さらに、第2段アービタ7130−jは、バ
ス7131−jから待ち行列空制御信号を受け取る第1
の入力と、バス7132−jから待ち行列空制御信号を
受け取る第2の入力と、ANDゲート7320−jの出
力において利用可能な許可制御信号を受け取る第3の入
力と、ラッチ7313−jの内容を受け取る第4の入力
とを有する結合論理回路731l−jを含む。論理回路
7311−jは、バス7131−j上に許可制御信号を
生成する第1の出力リードと、バス7132−j上に許
可制御信号を生成する第2の出力リードとを有し、これ
らの2つの制御信号は、第1段アービタによって使用さ
れる。論理回路7311−jは、第2のラッチ7314
−jのデータ入力に接続された第3の出力リード731
5−jを有し、その出力は、第1のラッチ7313−j
のデータ入力に接続される。位相取得回路7312−j
は、ANDゲート7320−jの出力において供給され
た許可制御信号を受け取り、それぞれラッチ7313−
jのクロック入力用の第1のクロック信号7316−j
を生成し、第2のラッチ7314−jをクロックするた
めに使用される第2のクロック信号7317−jを生成
する。これを達成するために、位相取得回路7312−
jは、後で詳述するような主クロック信号を受け取る。
【0139】ANDゲート7320−jは、第1の入力
においてORゲート7310−jから受け取った制御信
号の他に、第2の入力リードにおいてゲート制御信号7
322−jと、位相アラインメント回路7321−jに
よって生成された第3の入力リードにおいて制御信号を
受け取る。位相アラインメント回路7321−jは、O
Rゲート7310−jによって生成されたバス7141
−jからの待ち行列空制御信号と、スイッチ・コア・ア
クセス層(SCAL)6410−jから受け取ったバス
7141−j上の許可制御信号をそれぞれ受け取る2つ
の入力リードを有する。位相アラインメント回路732
1−jは、位相取得回路7312−jが受け取るのと同
じ主クロックを受け取る。
【0140】最後に、ANDゲート7320−jは、位
相取得回路7312−jと結合論理回路7311−jに
送られる出力リードを有する。
【0141】図21を参照し、基本スイッチ・コア61
00、6110、6120および6130のグループの
セル・サイクルの劇的な始めをTとすると、それぞれの
スイッチ・コア要素のセル・サイクルが互いに同期して
いることに注意されたい。この同期は、所与の精度で実
行される。それぞれのスイッチ・コア要素は、そのセル
・サイクルと同じ位相の待ち行列空制御信号を生成し
て、次のセル・サイクルで送信することがあるかどうか
示す。これらの4つの制御信号は、参照番号7111−
j、7112−j、7121−jおよび7122−jに
よって図21に表される。劇的なスイッチングの瞬間
は、4つのスイッチ・コア要素で同一であるが、当該の
4つの制御信号の正確なスイッチング時間は、通過時間
が要素によってわずかに異なることがあるため、厳密に
同期しない。図21において、4つの信号7111−
j、7112−j、7121−jおよび7122−jの
不完全な同期は、信号の時間遷移においてある一定の幅
(イプシロン)で表される。より正確には、図は、通過
時間を各制御信号ごとに2つの要素に分解することがで
きることを示す。その第1の遅延t0は、スイッチ・コ
アの出力から、当該の第1段のアービタに配置されたO
Rゲート、たとえばアービタ7110−jのORゲート
7120−jの入力に信号を送るために必要な平均遅延
(4つの要素に同一)に対応する。遅延の第2の要素
は、アービタによって異なる場合がありかつ制御信号の
4つのスイッチング時間が厳密に同期しないという事実
によって生じる値イプシロンに対応する。
【0142】この結果、第1段アービタ7110−jの
ORゲートと第1段アービタ7120−jのORゲート
にそれぞれ入力する4つの待ち行列空制御信号7111
−j、7112−j、7121−jおよび7122−j
は、第2段アービタ7130−jのORゲート7310
−jの2つの入力リードに共に送られる2つの待ち行列
空制御信号7131−jおよび7132−jの伝播によ
るものである。図21は、制御信号7131−jおよび
7132−jのタイミング図を示し、これらの制御信号
のそれぞれのスイッチング時間が、4つの制御信号71
11−j、7112−j、7121−jおよび7122
−jに対して遅れることは明らかである。前と同じよう
に、第2段の待ち行列空制御信号のそれぞれに関して、
遅延は、2つの要素からなり、その第1の遅延t1は、
各信号7131−jと7132−jに共通であり、1つ
の第1段の要素におけるORゲートたとえばORゲート
7210−jの通過時間と、バス7131−jおよび7
132−jの通過時間とを加えたものに対応する平均遅
延である。第2の要素、イプシロンは、実際に異なる実
際のスイッチング時間の違いを説明する値である。
【0143】第2段アービタ7130−jのORゲート
7310−jに入力される2つの待ち行列空制御信号7
131−jおよび7132−jにより、図示したよう
に、2つの待ち行列空制御信号7131−jおよび71
32−jの平均スイッチング時間に対しても遅延される
スイッチング時間を有する制御信号7141−jが生じ
る。これと同様に、遅延は、OR要素の全体にわたる送
信の平均遅延に対応する値t2(+/−イプシロン)を
含む。
【0144】待ち行列空制御信号7141−jは、位相
アラインメント回路7321−jによって処理されるよ
うなANDゲート7320−jの入力に送られる。後者
は、ANDゲート7320−jと協力して、競合する可
能性のある3つの制御要求を処理する。第1の制御要求
は、制御リード7141−jによって運ばれ、この第1
の制御要求は、バス7041−jに到着するセルを受け
取る準備ができているかどうか示すためにSCAL要素
によって生成される。第2の制御要求は、AND732
0−jによって受け取られ、優先順位の管理のために有
利に使用することができるGATE信号を運ぶ。第3の
要求は、第1段アービタ待ち行列空制御信号から導出さ
れた待ち行列空制御信号7141−jであることは明ら
かである。セルを受け取るSCAL要素とセルを送信す
るスイッチ・コア要素が同じ周波数であるが異なる位相
で動作することが明らかなので、位相アラインメント回
路7321−jの機能は、許可制御信号7141−jを
同じバス7141−j上の待ち行列空制御信号と位相を
合わせることである。換言すると、位相アラインメント
回路7321−jが、バス7325−j上でひずみと遅
延が最小のセル・サイクルの幅を有するパルスを獲得す
るために位相が合った2つの入力7141−jおよび7
324−jをANDゲート7320−jに提供する。
【0145】これを達成するために、位相アラインメン
ト回路は、MC主クロックに基づくオーバー・サンプリ
ング技術を利用する。そのような技術は、当該の技術分
野では周知である。
【0146】図21で明らかなように、ANDゲート7
320−jの3つの入力間にオカレンスがあるとき、す
なわち、セルをSCAL(信号7141−j)に送る実
際の機能と関連した許可制御信号リード7141−jの
要求が同時にあり、このセルをSCALに送る実際の機
能が、肯定GATE信号(7322−j)によって許可
されているとき、ANDゲート7320−jは、第1段
アービタに分配された肯定許可制御信号あるいはいわゆ
るTOKEN制御信号を送ることができる。生成される
TOKENは、このTOKENの伝播の適切な方向を決
定する結合論理回路7311−jに送られる。これを達
成するために、結合回路7311−jは、図24に示し
た論理テーブルを実現する。2つの第1段アービタのう
ちの1つ、すなわちバス3131−jおよび3132−
j上の2つの待ち行列空制御信号のうちの1つの信号に
よって送られる固有の要求があるケースでは、結合論理
回路は、要求を出した方向にTOKENを送る。たとえ
ば、バス7131−jの待ち行列空制御信号が、アクテ
ィブ信号を運ぶ場合は、結合論理回路によりトークンが
同じバス7131−jの許可制御リードに送られる。さ
らに、結合論理回路7311−jは、TOKENを送っ
た特定の方向を記憶するために、リード7315−j上
にラッチ7314−jのD入力に送られる信号を生成す
る。この場合もオーバー・サンプリング技術に基づく位
相取得回路7312−jは、パルスの形を有するクロッ
ク信号7317−jを生成し、このクロック信号は、ラ
ッチ7314−jのクロック入力に送信される。さら
に、位相取得回路7312−jは、リード7325−j
上に生成されたTOKENの位相から決定された位相を
有する第2のクロック信号7316−jを作成し、それ
により、ラッチ7313−jのクロック入力に送られた
クロック信号が、ラッチ7313−jの出力に、TOK
ENと位相が同じでありかつ2つの線7131−jと7
132−jのどちらに前回TOKENが分配されたかを
示す信号を生成する。
【0147】その結果、固有の待ち行列空制御信号が、
2つのバス7131−jおよび7132−jのどちらか
でアクティブのとき、結合論理回路は、ANDゲート7
320−jからトークンを要求したバスまでTOKEN
の送信を実行し、さらにラッチ7313−jによってこ
の特定のバスを記録する。
【0148】2つの待ち行列空制御信号がバス7131
−jおよび7132−j上に要求を出したとき、結合論
理回路7311−jは、ラッチ7313−j(リード7
326−jで得られる)の内容を使用して、TOKEN
が最後にどの方向に配布されたかを判定し、それに対応
して、現在のTOKENを反対の方向に配布し、TOK
ENの割振りの公平性を考慮する。この機構は、高速で
大きなスイッチング・アーキテクチャの状況においてま
ったく無効に見える従来の固定帯域幅の割振り機構の使
用を防ぐという大きな利点を有する。次に、前述のよう
に、トークンの正確な宛先バスが、位相取得回路731
2−jの制御下でラッチ7314−jおよび7313−
jにおける2つの連続する記憶動作によって記録され
る。
【0149】次に、図22に示したように、TOKEN
は、適切な第1段アービタ、たとえばバス7131−j
の許可制御リード上のアービタ7110−jによって受
け取られる。次に、この許可信号は、前のものと類似で
あることが明らかな機構によって結合論理回路7211
−jによって処理される。したがって、1つの固有の待
ち行列空制御リードがTOKENの要求を出したケース
において、結合論理回路は、その方向にトークンを提供
し、この特定の方向を、位相取得回路7212−jの制
御下でラッチ7214−jを介してラッチ7213−j
に記録する。しかしながら、2つのバス7111−jお
よび7112−jが、アクティブな待ち行列空制御信号
を出した場合、結合論理回路は、実際にトークンを前回
受け取ったバスに対して反対の方向にTOKENを作成
する。さらに、トークンを許可された特定のバスは、前
述のようにラッチ7214−jと7213−jにおける
2つの連続的な記憶動作によって記録される。
【0150】このようにして、1つの単一トークンを1
つの単一スイッチ・コア要素に送ることができることが
明らかである。
【0151】図21において明らかなように、トークン
の配布は、事前に、すなわちセル・サイクルの完了前
に、十分に行われるべきであり、それによりトークンを
受け取るスイッチ・コア要素が、トークンを処理するこ
とができる。図において、スイッチ・コア要素によるト
ークンの適切な処理を可能にする最後の瞬間は、次のよ
うな方程式によって、全体のセル・サイクル開始Tから
遅延され、文字S(サンプリング)によって表される。 サンプリング時間=T+Tcell−Tprocess
【0152】ここで、Tは、全体のセル・サイクルの始
まりを表し、Tcellは、セル・サイクルの値を表し、T
processは、トークンを処理するスイッチ・コア要素に
必要な最小期間を表す。
【0153】したがって、トークンを受け取る固有のス
イッチ・コア要素が、次のセル・サイクルにおいて完全
なセルを運ぶことができることは明らかである。適切な
スイッチ・コア要素、たとえば要素6100によって運
ばれるセルは、後者のバス550−jに現れる。バス5
50−jは、8ビットのセルの内容と、1つのリード上
でセル境界の限界を定めるクロックと、1つのリード上
でセルの存在を示すための付加信号とを送る。次に、セ
ルは、光ケーブルか共通ケーブル7011−jの通信に
適合された媒体に適したアナログ形式に情報を変換する
通信回路6900−jに送られる。通信回路6900−
jは、この第1の機能の他に、データ・フローにコード
化パターンを導入する。このコード化は、バス550−
jを構成するすべての情報を1つの固有のシリアル・デ
ータ・フローに導入するためのものである。
【0154】本発明において、A.X.ウィドマー(Wi
dmer)とP.A.フランセツク(Franseszek)による論
文「A DC-balanced, partitioned-block, 8B/1OB trans
mission code」、IBM J. Res. Dev.、vol.27、pp.440〜
451に開示されている8B/10Bコーディング体系に
基づく1つの冗長コードが有利に使用される。当業者に
周知のように、このコード化体系は、送信に関連した効
果の他に(直流平衡がとれた高ビット密度)、ライン・
エラーの検出のために使用される冗長性と、同期に使用
できる特別なパターンまたは文字いわゆるカンマ文字の
作成を実現する。この文書に説明されているように、カ
ンマ文字は、適切なバイト境界を示し、バイト同期を瞬
間的に獲得し検証するために使用することができる。よ
り詳細には、エラーがない状態では、カンマは、文字内
でもなく文字間の重複の間でもない他のビット位置には
発生しない。8B/1OBコードにおける3つの文字
は、そのような特性をいわゆるK.28.1、K.2
8.5およびK.28.7を表すように認識された。
【0155】また、移送のための8B/10Bコードの
使用は、A.X.ウィドマーらによる論文「Single-chi
p 4x500-MBd CMOS Transceiver」、IEEE Journal of So
lid-State Circuits、1996年12月、Vol. 31、number 12
において取り扱われている。この論文は、セル・クロッ
クの検出を可能にするための空のセル・サイクルにおけ
るカンマ文字の使用を示す。この結果、データを含むセ
ルの長さがカンマ同期文字の挿入によって長くなること
がないため、オーバヘッドがなくなる。これは、特に、
小さなセルを処理しスイッチングするときに興味深くか
つ有利である。
【0156】本発明において、カンマ文字は、マージ回
路6810−jの第1段、すなわち第1段回路7010
−jと第1段回路7020−jによって有利に使用され
る。
【0157】実際には、特に前に詳しく説明したような
回路7110−jによって実行されるアービトレーショ
ン・プロセスによって、第1段回路7010−jは、2
つのリンクまたは物理媒体7011−jと7012−j
のうちの一方から来る最大1つのセルを受け取るように
保証される。本発明は、4つのスイッチ・コア要素が同
じセル・クロックで動作するように設計される。そのよ
うな種類の同期を達成する回路は、当業者には簡単であ
り、さらに詳しく説明しない。したがって、スイッチ・
コア要素6100が、期間nにおいて1つのセルの配布
に割り当てられ、スイッチ・コア要素6110が、次の
期間n+1で1つのセルの配布に割り当てられると仮定
すると(前述のアービトレーション・プロセスによ
り)、2つのセルの第1の要素の作成は、セル・サイク
ル期間によって厳密に分離される。すなわち、すべての
バス550は、厳密に同期する。さらに、リンク701
1−j、7012−j、7021−jおよび7022−
jを実施する様々なケーブルは、実際に類似の長さにな
るように選択され、また、通信回路6900の電子部品
は、決定され制御された伝送遅延を表すように設計され
る。
【0158】Tが任意の起点を表し、Tcellがセル期間
であると仮定すると、すべてのバス550のセル境界
は、次の式によって与えられる。 T(k)=T+kxTcell
【0159】次に、バス550−jと第1段回路701
0−j(要素6900−jとリンク7011−jを介し
た)との間の通過時間が、Ttransitの公称値を有する
と仮定すると、入力第1段回路7010−jに到着する
セルは、次の式によって与えられる。 T1(k)=T+kTcell+Ttransit+イプシロン1
【0160】一方、第1段回路7020−jの入力に到
着するセルは、次の式に従う。 T2(k)=T+kTcell+Ttransit+イプシロン2
【0161】イプシロン1とイプシロン2の値は、成分
(温度、電源...)の内部特性とケーブルの長さの精
度に大きく依存するセルの全伝送時間を識別する。
【0162】第1段回路7010−jは、次のアルゴリ
ズムに従って動作する。リンク7011−jが、カンマ
文字すなわち空のセル境界の特性を表すことが明らかな
とき、回路7010−jは、リンク7012−j上の出
力7031−jをスイッチングする。これと反対に、リ
ンク7012−jが、(たとえば)K.28.5のカン
マ文字を含むことが明らかな場合は、回路7010−j
は、その出力7031−jをリンク7011−jに接続
するようにスイッチングする。両方の入力リンクが、カ
ンマ文字を含むことが明らかなとき、回路7010−j
は、2つの入力のうちの1つに公平にスイッチングす
る。カンマ文字の長さが10ビットなので、小さなバッ
ファを使用することができる。
【0163】図25を参照すると、カンマ文字の存在
と、2つのバス7011−jおよび7012−j全体の
転送の様々な遅延を考慮して、最終的にデータ・セルを
有効にマージする第1段回路7010−j内の特定の構
造を示す。分かりやすくするために、回路全体を、参照
記号jを使用せずに示す。しかしながら、示した構造
は、第1段回路7011−jに対応するので、論理的
に、含まれる要素が同じ参照記号を有するべきであるこ
とをよく理解されたい。
【0164】信号は、カンマ検出回路8000の情報バ
イト・ビット・バスによってあらかじめ位置合わせされ
た10/8コードの10ビットから抽出する10/8デ
コード回路8001に入力される。レジスタ8002の
8ビットは、バス8007を介して10/8ビット・デ
コーダ8001によって提供されるバイトを受け取り、
同じレジスタの9番めのビットは、K28.5検出回路
8000によって生成された、カンマ文字の検出に対応
するパルスのリード8008上に1つの追加ビットを受
け取る。検出回路8000におけるカンマ文字の検出
は、10/8デコード回路8001を介したバイトの転
送時間を考慮するため、レジスタ8002に入力される
前に遅延される。レジスタ8002に含まれる情報は、
10ビット・サンプルをとる回路8001によってデコ
ードされた情報バイトを表し、このサンプルは、カンマ
検出回路8000によって正確に位置合わされる。9番
目のビットは、当該の10ビット・サンプルがカンマ文
字を運んでいるかどうかを示す。
【0165】次に、そのバイトは、それぞれカンマ・ビ
ットを運ぶ9番目のビットを有する3つの8ビット・レ
ジスタ8003、8004および8005で構成された
パイプライン回路に連続的に入力される。レジスタ80
02〜8005はそれぞれ、多重化回路8006の対応
する入力に接続された出力を有する。
【0166】同様に、バス7012−jから来た信号
は、カンマ検出回路8100と、10/8ビット・デコ
ーダ8101、および連続したレジスタ8102〜81
05で構成された対応するパイプラインに連続的に入力
され、これらのレジスタの出力は、多重化回路8106
の対応する入力に接続される。
【0167】各レジスタ8002〜8005と8102
〜8105の9番目のビットに格納されるカンマ・ビッ
トは、また、2つの多重化回路8006および8106
を制御するために使用される制御回路8200に送られ
る。制御回路8200に実行される制御プロセスは、次
のように動作する。
【0168】2つの空のセルが、それぞれ入力バス70
11−jと7012−j上に提示されるとき、カンマ文
字が2つのセルの最初の10ビットであることは明らか
である。この2つのカンマ文字が検出され、対応する正
の9番目のビットが、2つのパイプライン8002〜8
005と8102〜8105に現れる。2つのリンク7
011−jと7012−j全体の転送時間の差のため、
2ビットのカンマは、異なる瞬間に現れることになる。
たとえば、所与の瞬間に、カンマ・ビットは、ラッチ8
104(リンク7012−jの)にあるのは当然である
が、ラッチ8002(リンク7011−jの)内にもあ
る。これは、2つのリンク内の2バイトの遅延を表す。
【0169】この情報から、制御回路8200は、レジ
スタ8002の出力にスイッチングされるマルチプレク
サ8006のように多重化回路8006と8106を制
御し、マルチプレクサ8106は、レジスタ8104の
出力に対してスイッチングされる。この瞬間から、2つ
のマルチプレクサは、転送時間の差が同じである限り変
更されない位置にロックされる。より一般に、制御回路
8200は、それぞれのパイプライン回路における1つ
のカンマの同時出現を検出するように動作する。この検
出は、第2のカンマ・ビットが、2つのパイプラインの
1つに現れるときに行われ、たとえばリンク7011−
jが最も遅いことが明らかなときはパイプライン800
2〜8005、リンク7012−jの方が遅いときはパ
イプライン8102〜8105である。第2のカンマの
発生した瞬間に、制御回路8200が、2つのパイプラ
イン内のカンマの位置をラッチし、前述のように、この
構成を利用して2つの多重化回路8006および810
6を制御する。
【0170】前述のように、2つのマルチプレクサの位
置がその位置にロックされ、その位置が適切であること
を確認するために追加の機構が使用されることに注意さ
れたい。これは、パイプライン回路内の第2のカンマ・
ビットの発生におけるカンマ・ビットの位置を連続的に
調べることによって行われる。
【0171】2つのマルチプレクサ8006および81
06の出力に提供されるセルは、厳密にバイトごとに同
期していることは明らかである。制御論理回路8201
によって制御される追加のマルチプレクサ8202は、
マルチプレクサ8006および8106の2つの同期出
力8009および8109から来るトラフィックをマー
ジするために使用される。制御論理回路は、マルチプレ
クサ8006および8106の両方の出力の9番目のビ
ットの存在を読み取り、以下のようにマルチプレクサ8
202を制御し、1つのカンマ・ビットが1つのマルチ
プレクサ(1つだけ)の出力において検出されたとき、
制御論理回路8201はマルチプレクサ8202が、出
力を逆に切り替えるが、それがカンマ・ビットを含まな
いように、マルチプレクサ8202を制御する。マルチ
プレクサ8201の2つの入力バスが、カンマ・ビット
を含むとき、後者のマルチプレクサは、たとえばバス8
009のデフォルト位置に切り替えられる。カンマ・ビ
ットの検出は1バイトの間に行われるが、制御論理回路
8201は、十分なセル期間にマルチプレクサ8202
を制御することに注意されたい。
【0172】次に、マルチプレクサ8202の出力は、
このマルチプレクサの出力に現れるバイトとカンマ文字
の関数として8/10ビット・コーダの10ビットを構
成するために使用される8/10ビット・コーダ820
3に送られる。
【0173】キューイング この部分では、本発明に関係するキューイング・プロセ
スについてより詳細に説明する。ポート10−iから入
るセルは、スイッチング・モジュールの内部構造を詳細
に示す図2と図3に関して説明した対応するASAレジ
スタによって定義された位置においてセル記憶機構1に
記憶されるので、スイッチは、ルーティング時1/2記
憶ベースで動作することが分かる。スイッチング・モジ
ュールの制御部は、セルをセル記憶機構1に一時的に記
憶している間に適切な出力宛先11−jを決定する。こ
れを達成するため、前に多くの詳細で説明したように、
制御部は、セル記憶機構1のアドレスを記憶する特定の
出力アドレス待ち行列50−0〜50−7および51−
0〜51−7を決定し、そのアドレスは現在ASAレジ
スタ22および23内にある。
【0174】残念ながら、この制御部は、適切に動作で
きないある一定の環境にあることもある。これは、セル
記憶機構の飽和と出力アドレス待ち行列4の飽和の2つ
の異なるケースにおいて明らかである。
【0175】飽和の第1のケースであるセル記憶機構1
の飽和は、後者が実質上満杯になるときに起こる。この
状況において、フリー・アドレス待ち行列(FAQ)5
は、入ってくるセルの適切な処理を実現するために、適
切なASAレジスタに記憶されるアドレス(セル記憶機
構1内の利用可能なロケーションに対応する)を提供す
ることができない。
【0176】飽和の第2の状況において、ある特定の出
力アドレス待ち行列が、それ以上アドレスを記憶できな
くなる状況が発生する。これは、多数のセルが同じ出力
ポートにルーティングされるときに起こることは明らか
である。本発明の好ましい実施形態において、各出力ア
ドレス待ち行列は、1組32の位置を有し、セル記憶機
構1は、16個の入力ポートの組全体の128の異なる
位置を有する。この構成は、すべてのポートの帯域幅の
合計がスイッチ要素の帯域幅を超えないと仮定すると、
所与の出力ポートにより多くの帯域幅を一時的に割り振
ることが可能になる。16個のポートが同じ出力ポート
に導かれるセルを提供する場合は、最大2つのセル・サ
イクルにおいて、当該の出力ポートに対応する出力アド
レス待ち行列がオーバーフローすることは明らかであ
る。
【0177】したがって、本発明のフロー制御機構は、
スイッチ・コア要素のこの特定の構造に適合されなけれ
ばならず、より詳細には、入ってくるセルを拒絶できる
いわゆる1/2バックプレッシャー機構と、スイッチ・
コア要素がそのセルを処理できない元のプロトコル・エ
ンジンの情報を提供するように適合されなければならな
い。したがって、プロトコル・エンジンは、スイッチ・
コアがセルを処理する瞬間に、同じセルを後で再送しな
ければならない。しかしながら、リンク1400の物理
的な長さは、データ・フロー・レートと同様に、大きな
値に達することがあるので、バックプレッシャー情報を
受け取るプロトコル・エンジンは、既に次のセルを送信
した後であることもあり得る。そのような状況iは、セ
ルの順序付けを維持しなければならないため、許容でき
ないことは明らかである。
【0178】したがって、本発明によるフロー制御機構
は、セルの順序付けを確実に維持することができるよう
に十分に適合された特定のバックプレッシャー機構を含
まなければならない。
【0179】図26は、本発明によるフロー制御機構を
組み込むために、図11のスイッチ機構の構造に対して
行った修正を示す。本発明は、スイッチ・コアに属する
非逐次化機構1170と、スイッチ・コア・アクセス層
(SCAL)1000に組み込まれた非逐次化機構11
80の下流にそれぞれ組み込まれた2つの特定の回路の
9001−iおよび9010−jから利益を得る。この
2つの回路の他に、本発明のフロー制御機構は、基本的
に、次の4つの参照によって図26に記号化された制御
信号を使用する。
【0180】−BPRi信号9002−i(バックプレ
ッシャー受信)は、回路9001iにバックプレッシャ
ー条件を伝えるためにスイッチ・コア構造450によっ
て生成される。
【0181】−FCR−i信号9003−i(フロー制
御受信)は、それ以上セルを送ってはならないことを通
知するために対応するPINT受信回路511に送られ
る。
【0182】−BPX−i信号9012−i(バックプ
レッシャー送信)は、回路9010−iにバックプレッ
シャー条件を伝えるためにPINT送信回路611によ
って生成される。
【0183】−FCX−i信号9013−i(フロー制
御送信)は、それ以上セルを送ってはならないことを通
知するためにスイッチ・コア構造450に送られる。
【0184】図27を参照すると、図に示した領域A、
領域Bおよび領域Cの3つの領域にそれぞれ分割された
セル・バッファ9100の使用に基づいて回路9001
の特定の構造を示す。このメモリは、データ入力バス9
104を介して、非逐次化機構1170によって生成さ
れるデータを受け取り、そのデータは、次に、バス91
05を介してルーティング制御装置1001−iに提供
される。さらに、INポインタ9102とOUTポイン
タ9101が、図27に表されたセル・バッファ910
0のアドレス・バス9106を制御するために使用され
る。セルが、バス9104を介してセル・バッファ91
00に入力されるとき、INポインタが1だけ増分さ
れ、これと反対に、セルがセル・バッファ9100から
抽出されるとき、OUTポインタが増分される。2つの
INポインタとOUTポインタは、1/2ラップ・アラ
ウンド・モードで動作するように設計され、セル・バッ
ファが空になると、両方のポインタは同じ値を運ぶ。追
加の制御回路9110は、(バス9111および911
2を介して)INおよびOUTポインタによって運ばれ
る2つの値、ならびにリード9002上のバックプレッ
シャー(PBR)信号を受け取り、フロー制御受信(F
CR)信号9003、ならびにINおよびOUTポイン
タ内の増分プロセスの制御信号を生成する。
【0185】スイッチング構造の通常の動作中に、バッ
クプレッシャー状態にないとき、OUTポインタは、最
大オフセット1でINポインタに従う。実際には、フロ
ーが連続的なとき、オフセットは1であり、入力フロー
が止まるとき、オフセットは0になる。これと反対に、
システムがバックプレッシャー状態になるとき、すなわ
ちセル記憶機構1または出力アドレス待ち行列(4)が
飽和することが明らかなとき、制御回路9110は、O
UTポインタ9101の増分をやめ、それにより、送信
して(拒絶された)セルを、再び次のセル・サイクルに
送ることができる。バックプレッシャー状態が迅速に消
滅する場合、すなわちBPR信号が反対の状態に切り替
わる場合、制御回路9110は、OUTポインタ910
1の増分を再び許可し、それにより、次のセルをスイッ
チ・コアに送ることができる。しかしながら、バックプ
レッシャー条件が継続し、新しいセルが回路9001の
入力バス9104に現れる場合は、INポインタとOU
Tポインタとの差が大きくなりやすい。本発明の制御回
路は、2つのINポインタとOUTポインタの差の値を
使用して、PINT要素511に送られるFCR信号を
リード9003上に生成する。しかしながら、この制御
回路は、逐次化回路1160、リンク1400および非
逐次化機構1170を介したセルの伝播遅延、ならびに
制御回路9110とPINT511の間の(逆方向に進
む)FCR信号の伝播遅延を考慮する。
【0186】実際には、スイッチは、約1.6ギガビッ
ト/秒の速度で動作することができるため、セル・サイ
クルiは約300ナノ秒である。したがって、1つのセ
ルを60メートルにわたって完全に送信するには、約1
セル・サイクルすなわち1メートル当たり5ナノ秒必要
である。PINT要素が、セルの送信をやめることを決
定するとき、前のセル(SCAL1000とスイッチ・
コア1130の間の距離が100メートル以上になると
きは少なくとも2つ)は、バッファ9100に十分に受
け取られず、リンク1400をさらに送られる場合があ
る。この効果は、逐次化回路1160と非逐次化機構1
170に必要な伝送時間によって大きくなる。これに加
えて、制御回路9110からおよびPINT要素511
へのFCR信号の送信は、ほぼ1つまたは複数のセル・
サイクルからの送信時間を必要とする。
【0187】結論として、制御回路9110が、PIN
T回路511にFCRi制御信号を生成することを決定
するとき、セル・バッファ9100は、その瞬間から、
最初に、リンク1400(および1組の逐次化回路/非
逐次化機構)を介して運ばれ、かつPINT回路511
によって生成されたセルを、次に、制御回路9110か
らPINT回路自体までのFCR信号の伝播時間の間に
PINTがさらに生成するセルを含む1組m個のセルを
記憶できなければならない。
【0188】セル・バッファ9100は、特に、この要
件を考慮するために構成され、その第1の領域は、1組
m個のセルを記憶することができる。実際に、約100
メートルのリンクの場合、mは4の値に固定される。概
略的には、制御部9110は、INポインタとOUTポ
インタとの差がX−mと等しい値になり次第、PINT
回路511に送られるFCR制御信号を生成し、ここ
で、mは領域Aのサイズを表し、Xは、セル・バッファ
9100の全体のサイズを表す。
【0189】セル・バッファ9100は、さらに、セル
記憶機構の飽和のために統計的に拒絶される可能性のあ
るセルの数を記憶するように調整された領域Cを含む。
実際には、特にセルが統計的に急激に消滅する可能性が
あるときに、セル記憶機構1の飽和は、出力アドレス待
ち行列のものとはまったく異なる現象であることに注意
されたい。これは、すべてのセル・サイクルにおいて、
セル記憶装置が16の位置を提供することができるとい
う事実による。これに対して、OAQ4の飽和は、すべ
てのセル・サイクルにおいて1つの利用可能な位置しか
達することができないので、さらに長くなると思われ
る。したがって、セル・バッファ9100の領域Cは、
セル記憶機構が飽和した場合にセル・プロセスの局部的
処理を可能にする追加の位置pを含む。
【0190】最後に、セルのバッファ・サイズは、ある
種のアンダーラン状況を防ぐように意図され、次の関係
に従うように値が決定された追加の領域B(他のn個の
位置)に対応する値だけ増分される。 n+p>m
【0191】FCR信号が制御回路9110から出され
るとき(INポインタを固定して)、2つのINポイン
タとOUTポインタとの差は、X−mとXの間になる。
リードBPRi9002上のバックプレッシャー信号が
消滅するとき、OUTポインタは、バッファ9100か
らのセルの取り出しに従って再び増分され、その結果、
INポインタが固定状態にセットされるので、2つのポ
インタ間の差が小さくなる。本発明の制御回路は、FC
R信号の非アクティブ化プロセスにおいてしきい値機構
を利用する。実際には、この非アクティブ化は、2つの
INポインタとOUTポインタが達した値の間の差がX
−mよりも小さくなるときにだけ許可される。制御部9
110が、領域Aを開放することができるのに十分なセ
ルがセル・バッファ9100から取り出されたことを検
出すると、制御部は、FCR信号9003を非アクティ
ブ化する。前に生じた伝播遅延のために、PINT要素
が再び送る最初のセルは、mセル・サイクルに対応する
遅延の後でようやくセル・バッファ9100の入力に到
着する。したがって、セル・バッファが最初のセルを受
け取る前に空になるのを防ぐために、n+pがmよりも
大きくなる場合は、少なくともnのセル位置を含む第3
の領域Bを構成する必要があることは明らかである。
【0192】結論として、セル・バッファの最小サイズ
は、円滑な動作状態を可能にするためにはm+n+pで
なければならず、ここで、mは、FCR制御信号の伝播
ならびにリンク1400を介した伝播の間にPINT要
素によって生成されるセルの数に対応し、pは、セル記
憶機構1の飽和の処理プロセスに対応し、nは、m−p
よりも大きい値に決定される。
【0193】図28に示したように、類似の回路901
0が非逐次化機構1180とPINT回路611の送信
部との間に導入される。この回路9010は、それぞれ
領域Aと領域Bの2つの領域に配置されたセル・バッフ
ァ9200に基づく。このメモリは、データ・イン・バ
ス9204を介して非逐次化機構1180によって生成
されたデータを受け取り、次にそのデータは、バス92
05を介してPINT611に提供される。さらに、2
つのINポインタ9202と、OUTポインタ9201
は、図28に示したセル・バッファ9200のアドレス
・バス9206を制御するために使用される。セルが、
セル・バッファ9200に入力されるとき、INポイン
タは1だけ増分され、この逆に、セルが抽出されると
き、OUTポインタが増分される。前と同様に、1/2
ラップ・アラウンド・モードで動作される2つのポイン
タは、セル・バッファが空のときに、同じ値を運ぶ。追
加の制御回路9210は、INポインタとOUTポイン
タによって運ばれる2つの値ならびにリード9012上
のバックプレッシャー送信(BBX)信号を受け取り、
フロー制御送信(FCX)信号9013ならびにINポ
インタとOUTポインタの増分の制御信号を生成する。
【0194】スイッチング構造の通常の動作の間に、バ
ックプレッシャー状態が発生する傾向がないとき、OU
Tポインタは、INポインタよりも最大オフセット1だ
け遅れる。実際には、流れが続くとき、オフセットは1
に固定され、入力の流れが止まり、PINT送信部61
1の待ち行列801〜804の飽和が明らかになると
き、制御回路9210は、OUTポインタ9201の増
分をやめ、それにより、送られるが拒絶されるセルが、
再び次のセル・サイクルで送られる。バックプレッシャ
ーが急速に消滅し、BPX信号を反対の状態にスイッチ
ングする傾向がある場合、制御回路9210は、OUT
ポインタ9201の増分プロセスを再び許可する。しか
しながら、バックプレッシャー状態が持続し、新しいセ
ルが回路9010の入力バス9204に現れる場合は、
INポインタとOUTポインタとの差が大きくなる。こ
の差は、制御回路9210によって使用され、スイッチ
・コア要素450に送られるリード9013上にFCX
信号が生成される。しかしながら、前述のように、制御
回路は、1組m個のセルの伝送に対応する制御回路92
10とスイッチ・コア450の間のFCX信号の伝播遅
延を考慮しなければならない。
【0195】さらに、セル・バッファ9200は、いく
つかの量不足状況を防ぐために、n>mの場合にnの位
置からなる第2の領域Bを含むように配置される。制御
部9210の動作は、前に述べた制御部9110の動作
とよく似ていることは明らかである。
【0196】2つの回路9001および9010の他
に、フロー制御機構は、プロトコル・エンジンとその接
続された対応するPINT要素511および611の間
の2つの信号方式を利用する。第1の信号方式は、PI
NT内部待ち行列の飽和状況を伝え、Rデータ・リード
541上のデータの受け入れをやめるために、PINT
511とそれに接続されたプロトコル・エンジンとの間
で実行される。同様に、第2の信号方式のプロトコル
は、その関連したプロトコル・エンジンにおいてPIN
T611間に含まれ、それにより、プロトコル・エンジ
ンは、飽和状態の発生をPINTに通信し、リード64
1上のデータの送信を止めることができる。
【0197】本発明に含まれるすべてのキューイング機
構の有効な構成によって、データのトラフィックにおけ
るバーストを有利に分散し、スイッチング・アーキテク
チャのあらゆるレベルで円滑に管理することができ、そ
れにより、セル・バッファ・リソースの効率的な利用が
達成されることは明らかである。
【0198】キューイング機構の有効性は、すべてがス
イッチング・アーキテクチャの待ち行列構造を構成する
スイッチ・ルーティング・ヘッダ(S.R.H.)と様
々な待ち行列の使用に基づく特定の処理の組み込みによ
って大幅に改善することができる。
【0199】実際には、PINT受信部(たとえば図2
6の)の入力のリード541にセルが到着したとき、P
INT回路511−iにおける第1のキューイング・レ
ベルを通過することは分かっており、PINT回路51
1−iは、本出願の図8に示したような1組のFIFO
要素701〜704の形で実施される。第1のキューイ
ング・レベルは、FIFOのサイズに大きく依存し、よ
り一般的には、PINT要素を実施するために使用され
る特定の技術の制限に依存することは明らかなので、容
量がある程度制限されることに注意されたい。
【0200】第2のキューイング・レベルは、前述のよ
うなセル・バッファ記憶機構9100の形で回路900
1内に実現され、その容量は、使用するメモリのサイズ
に大きく依存する。第3のキューイング・レベルは、そ
れぞれのスイッチング・モジュールに含まれ、前に説明
したようにルーティングされる前に、受信セルを記憶す
るために使用されるセル記憶機構1によって提供され
る。しかしながら、前に述べたように、単一のオーバー
ロード出力ポートによって共用セル記憶機構が独占され
るのを防ぐために、出力アドレス待ち行列4のサイズに
よってさらに他の制限が存在する。
【0201】第4のキューイング・レベルは、必要とさ
れる実際の技術にも依存するセル・バッファ9200の
形で回路9010において明白であり、最後に、第5の
キューイング・レベルは、図9に示したFIFO待ち行
列801〜804の形でPINT要素611の送信部に
配置される。
【0202】分散型スイッチング・アーキテクチャ全体
の様々なキューイング・レベルのそのような組み合わせ
により、スイッチのロードが大きく増大するときに必然
的に現れやすい多くの飽和状態の処理が可能になる。こ
の状況において、残念ながら、データ・フローは、スイ
ッチング・アーキテクチャの全体の性能に有害なライン
・ブロッキングの時間ヘッドをもたらすことがある。
【0203】スイッチング・アーキテクチャ全体の挙動
は、プロトコル・アダプタまたはエンジンに組み込まれ
た両方のスイッチ・ルーティング・ヘッダ(S.R.
H.)と様々なキューイング・レベルを両方とも有利に
利用する追加の機構によって大幅に改善することができ
ることが分かった。
【0204】本発明により、特定のビット、すなわちプ
ロトコル・エンジンによってセルに組み込まれたスイッ
チ・ルーティング・ヘッダによって運ばれるいわゆる1
/2フロー制御抑止ビットの使用を含む高性能なフロー
制御機構が提供される。
【0205】第1のキューイング・レベルにおいて、す
なわちPINT511内で、特定の回路は、SRH内部
に含まれる1/2フロー制御抑止情報の発生を検出する
ために、図8のバス541で運ばれる値をデコードす
る。そのPINT511の4つのFIFOから構成され
た待ち行列が、飽和状態になるとき、すなわち、FIF
Oのローディングが所定の値に達するとき、FIFOに
入るセルのローディングが抑止される。これは、当業者
に周知な技術によって容易に実行される。
【0206】同様に、第2のキューイング・レベルにお
いて、リード9104に入るセルのSRH内の1/2フ
ロー制御抑止ビットの発生が検出されたときと、制御回
路9110が、セル・バッファ9100が領域Aに達す
る充満レベルに達したことを検出したとき、制御回路9
110は、INポインタの内容をその現在値に維持し、
それにより、セル・バッファに入るセルのローディング
も抑止する。
【0207】第3のキューイング・レベルにおいて、1
/2フロー制御抑止の検出が、出力アドレス待ち行列4
のレベルで処理される。実際には、前述のバックプレッ
シャー機構と同じように、入ってきたセルは拒絶される
が、この機構と反対に、セルが拒絶されたことを通知す
るためのレポートも情報もプロトコル・エンジンには送
られない。その結果、プロトコル・エンジンが、拒絶さ
れたセルを分割することはない。
【0208】第4と第5のキューイング・レベルにおけ
る1/2フロー制御抑止の処理は、それぞれ、第2と第
1のキューイング・レベルに関して前に説明した処理と
類似している。1/2フロー制御抑止のこのような連続
的な処理段階は、必然的に、ほとんどのケースにおいて
正常なルーティング状態を確認するために厳密にオーバ
ーロードされた位置のセルをなくす実質上の利点を伴
う。プロトコル・エンジンにおいて、1/2フロー制御
抑止の設定は、3つの異なるカテゴリのセルの識別に基
づいて特定の有用な機構を利用する。第1のカテゴリ
は、いかなる場合もデータの損失を回避しなければなら
ないものであり、この場合、プロトコル・エンジンは常
に、1/2フロー制御抑止をオフにする。第2のカテゴ
リは、損失を許容するセルを特徴づけ、このケースで
は、1/2フロー制御抑止は常にプロトコル・エンジン
によってセットされる。最後に、第3のカテゴリは、プ
ロトコル・エンジンが自分自身のキューイング・リソー
スが所定の値よりも低くならない限り1/2フロー制御
抑止をオフにすることを決定するセルのために調整され
る。この状況になると、プロトコル・エンジンは、1/
2フロー制御抑止をオフにする。
【0209】この機構は、特にいくつかの長いメッセー
ジを作成するために連結されたセルを使用するときにい
くつかの大きな利点を伴うことに注意されたい。実際に
は、この種のセルに関して、1つのセルの損失は、必然
的に、そのセルを含むメッセージ全体の損失になる。
【0210】したがって、本発明により、プロトコル・
エンジンは、どのセルがなくなるかを決定する機能を提
供され、それにより、いくつかのリソースが利用可能な
限り、損失なしに長いメッセージをルーティングするこ
とができる。1/2フロー制御抑止は、プロトコル・エ
ンジン内のキューイング・リソースが実質上減少すると
きだけ1にセットされ、それにより、メッセージ全体が
損なわれる可能性がある。
【0211】一般的に、プロトコル・エンジンは、当業
者には周知の背景技術情報に従って、適切な1/2フロ
ー制御抑止情報を提供することができ、プロトコル・エ
ンジンは、図16と図17に示したようた確立された様
々な接続の特性と、特にそれぞれの接続に関連したサー
ビス品質を知っている。
【0212】バンド内フロー管理機構 前に図26〜図28を参照して説明したバックプレッシ
ャー機構に関して説明したように、スイッチ・コア11
30は、SCALのPINT要素の受信部にそれ以上セ
ルを出すべきでないことを通知するために、理論的にリ
ード9003−iに送られるフロー制御受信(FCR)
情報を送らなければならない。図26に明確に示されて
いるように、フロー制御受信(FCR)信号を送る方向
は、通信リンク1400に流れる通常のデータ・フロー
の方向と反対である。一方、SCAL1000は、リー
ド9013−i上で送られるフロー制御送信(FCX)
情報をスイッチ・コア1130に送らなければならず、
その方向は、スイッチ・コアからSCALに流れる通常
のデータ・フローの方向と逆である。
【0213】したがって、これらの制御信号を、データ
・フローに直接組み込むことはできず、その送信には通
常、追加の制御リードが必要になることは明らかであ
る。本発明は、この送信にそのような追加の制御リード
を提供する。
【0214】本発明の教示により、FCR信号とFCX
信号を両方とも、通常のデータ・フローと反対方向に送
ることができる。
【0215】図29は、スイッチング要素450と1組
16個の独立したモジュール1110−i(i=1〜1
6)を含むスイッチ・コア1130に使用される基本機
能要素を示し、モジュールはその1つだけが示されてい
る。各モジュールは、ビットマップ・フィールドの値
を、2つのテーブル1002−iおよび1020−iを
含むメモリ1120−iから抽出されたデータに従っ
て、スイッチング構造450の上流と下流でそれぞれ更
新するルーティング制御装置1001−iおよび101
0−iを含む。さらに、各モジュール1110−iは、
8B/10Bコーディングによりセルをコード化する逐
次化回路1190と、同じフォーマットに従ってセルを
デコードする非逐次化機構1170を含む。さらに、前
に詳細を十分に説明した回路9001−iは、フロー制
御管理を実行するために使用されるFCR制御信号を生
成し、その情報は、通常のデータ・フローの上流に送ら
れなければならない。
【0216】本発明により、この上流へのフロー制御送
信は、連続する3つのステップによって達成される。第
1のステップにおいて、直接信号が、同じモジュール1
110−iに属する要素9001−iから逐次化回路1
190まで送られる。この直接送信は、2つの構成要素
が同じローカル・モジュールに属するために容易であ
る。第2のステップにおいて、逐次化回路1190が、
同時係属出願FR897085の教示に従って、1.6
ギガビットの逐次化チャネル4400を介して、対応す
るFCR制御情報を下流に送る。したがって、すべての
セル・サイクルにおいて、FCR情報をリモートの非逐
次化機構1180に送信することができることは明らか
である。最後に、第3のステップにおいて、PINT5
11−iと同じリモート物理エンティティに属すること
が明らかな非逐次化機構1180が、要素9001−i
によって生成されたFCR情報の発生を通知するため
に、対応する情報をそのPINT要素に送る。図29に
おいて、第3のステップに含まれるこの送信は、制御リ
ード9520−iを使用する。9001−iからPIN
T511−iに上流へのFCR制御情報の送信は、物理
リンク4400の長さならびに逐次化回路1190と非
逐次化機構1180の通過時間に依存する遅延を伴う。
しかしながら、この遅延は、回路9001−i内に使用
されるバッファによって十分に補償できることに注意さ
れたい。
【0217】図30に関して、SCAL1000によっ
て生成されスイッチ・コア1130に送られるFCX制
御情報の上流への送信の本発明による実際的な実現を示
す。前と同じ様に、この送信は、制御情報を上流に送る
ために、十分に協力する特有の3つのステップによって
達成される。第1のステップにおいて、回路9010−
iが、PINT611−iから受け取った予備のバック
プレッシャー送信信号に応じてFCXフロー制御情報を
生成する。このFCXフロー制御情報は、図30におい
て9510−iで表されたリードによって示された、同
一の物理モジュール内にあることが明らかな逐次化回路
1160への直接送信のルートをとる。第2のステップ
において、逐次化回路は、同時係属出願FR89708
5の教示に従って、作成された制御チャネルに対応する
情報を、8B/10Bコード化データ・フローに組み込
む。第3のステップにおいて、逐次化回路1160とリ
モートの非逐次化機構1130が、そのフロー制御情報
を受け取って、図においてリード9500−iと表され
た対応する制御信号を生成し、この信号を、同じ物理エ
ンティティに属するために(異なるモジュールであって
も)スイッチング要素450に容易に送ることができ
る。したがって、フロー制御情報が、SCAL1000
からスイッチ・コア1130に、フロー制御情報が埋め
込まれる通常のデータ・フローと反対の方向に送ること
ができることは明らかである。
【0218】次に、特にポート拡張を使用する複雑なス
イッチング・アーキテクチャが必要とされるときに本発
明が実現する反対方向のフロー制御情報について説明す
る。
【0219】図31は、説明を簡単に説明するために拡
張係数2を有し、ポートの数を2倍にすることができる
ポート拡張アーキテクチャへの本発明の組込みを示す。
このアーキテクチャは、1組4つの基本スイッチ・コア
10100、10200、10300および10400
に基づき、それらはすべて、図29のスイッチ・コア1
130と同一である。図に表されているように、4つの
コアはすべて、構成単位Aの中にあると仮定した点線1
0000によって表された同じ物理エンティティ内に配
置される。このアーキテクチャでは、ポート数を2倍す
ることができ、これにより、特有の2組16個のSCA
L要素10500と10600を接続することができ
る。組10500は、明瞭にするために、SCAL10
500−i、SCAL10500−(i+1)、および
SCAL10500(i+2)の3つだけを示した16
個のSCALを含む。本発明のポート拡張アーキテクチ
ャにより、SCAL10500−iは、リンク1400
−iと適切なファンアウト回路を介してスイッチ・コア
要素10100と10200の入力ポートiに接続され
(後者は、この図では示されていない)、リンク440
0−iと、示していないが適切なファンイン回路とを介
して、スイッチ・コア要素10100と10300の2
つの出力ポートiに接続される。同様に、SCAL10
500−(i+1)は、リンク1400−(i+1)
(および示していないが適切なファンアウト回路)を介
してスイッチ・コア要素10100と10200の入力
ポートi+1に接続され、これは、リンク4400−
(i+1)を介してスイッチ・コア要素10100およ
び10300の出力ポートi+1に接続される。
【0220】組10600は、SCAL10600−
j、SCAL10600−(j+1)、SCAL106
00−(j+2)の3つだけを示した16個のSCAL
を含む。前述のように、SCAL10600−jは、リ
ンク1400'−jを介してスイッチ・コア要素103
00と10400の入力ポートj(および適切なファン
アウト回路)、ならびにスイッチ・コア要素10200
および10400(および適切なファンイン回路)の出
力ポートjに接続される。
【0221】たとえば、構成単位Z内に配置されたSC
AL10600−jが、スイッチ・コア10000にF
CXフロー制御送信信号を送信したいと仮定すると、S
CAL10600−j内の局部的飽和の発生を通知する
ために、その情報を2つの基本スイッチ・コア1020
0および10400に送らなければならない。前に説明
した機構により、FCX制御信号がリンク1400'−
jを介して両方のコア10300と10400に達する
ことになるため、この飽和をスイッチ・コア10400
だけに通知できることは明らかである。しかしながら、
飽和したSCAL10600−jにセルを提供する基本
スイッチ・コア10200に、その飽和を通知できない
ことが明確に示される。
【0222】本発明により、この情報は、図32を参照
して説明する改良された有利な機構によってスイッチ・
コア10200に提供される。図32は、スイッチ・コ
ア10100〜10400ならびに適切なファンアウト
およびファンイン回路の内部構造を示し、フロー制御送
信情報を、SCAL10600−jを介してスイッチ・
コア10300にどのように提供できるかを明確にする
拡大図である。これを達成するために、1組の3つのス
テップが必要である。第1のステップにおいて、SCA
L10600−jの回路9010−jが、関連したPI
NT回路611−jから来るバックプレッシャー送信信
号の発生を検出し、同じSCAL回路10600−jに
配置された逐次化回路1160に送られるリード951
0−j上の対応する内部信号を生成する。第2のステッ
プにおいて、逐次化回路は、リンク1400'−jを介
して運ばれ、スイッチ・コア10300および1040
0のそれぞれに含まれる非逐次化機構1170に送られ
るコード化された8B/10B信号に対応する情報を
(ファンアウト回路を介して)送る。スイッチ・コア1
0400において、スイッチング構造450は、リード
9500−jによって、前に説明したようにフロー制御
送信情報の発生を知る。スイッチ・コア10300にお
いて、同じ情報は、含まれる非逐次化機構1170によ
って検出され、対応する制御情報を、同じ物理エンティ
ティに配置されたスイッチ・コア10200に直接送る
ことができる。したがって、コア10200のスイッチ
ング構造450に、SCAL−j10600−jに生じ
る飽和を通知することができる。
【0223】再び図31を参照すると、フロー制御受信
情報を上流に送るために特定の構成を必要とすることは
明らかである。実際には、たとえば、スイッチ・コア1
0000は、SCAL10600−jに対応する入力ポ
ートjに関して飽和される。全体のコア10000の飽
和は、これらの2つのコアだけがSCALjに接続さ
れ、SCALjからデータ・セルを受け取るので、コア
10300または10400の個々の飽和によって生じ
ることがあることは明らかである。
【0224】飽和がコア10400によるものと仮定す
ると、図29に関して説明した機構によって、FCRフ
ロー制御受信情報を上流に送ることができることは明ら
かである。実際には、この場合、コア10400の回路
9001−jは、コア内部に生じる飽和状態を検出す
る。その場合、第1のステップにおいて、対応する制御
信号が、リード9530−j上を逐次化回路1190−
jまで伝播し、逐次化回路1190−jは、この情報
を、第2のステップにおいてリンク4400'−jとフ
ァン回路11010−jを介してリモート非逐次化機構
1180−jに伝播することができるデータ・フローに
挿入する。非逐次化機構1180−jは、この制御情報
を抽出し、第3のステップにおいて、それ以上セルを送
ることができないことを通知するために、物理リード9
520−j上をPINT回路511−jまでローカルに
送ることができる対応する情報を生成する。
【0225】次に、コア10300に生じる飽和状態を
検討すると、図31は、飽和される入力ポートjに対応
する出力ポートjが、コア10300の飽和された入力
ポートに運ばれるセルを生成するPINT511−jを
含むものと同じSCALに実際には接続されないため、
飽和の管理がきわめて複雑であることを示す。実際に
は、コア10300の出力ポートjは、組10500の
SCALに同じインデックス順に接続されることは明ら
かである。したがって、たとえばSCAL10600−
5内にあるPINT511−5が、その入力ポート番号
5におけるコア10300の局部的飽和により停止した
場合、フロー制御情報は、出力ポート番号05を介し
て、同じ順序の対応するSCALすなわち反対の組のS
CALに属するSCAL10500−5に送られる。し
たがって、本発明は、この情報が、停止すべきPINT
に対応するSCALすなわちSCAL10600−5に
戻ることができるようにする機構を提供する。
【0226】この結果は、本発明により、4つのステッ
プの有効な協力と、図33に示したような改良された2
つのファンイン回路11010−jおよび11020−
jによって達成される。第1のステップにおいて、スイ
ッチ・コア10300の回路9001−jは、飽和状態
の発生を検出し、それに対応して、制御信号を、リード
9530−jを介して同じモジュールに配置された逐次
化回路1190−jに送る。第2のステップにおいて、
逐次化回路1190−jは、この情報を、セルの8B/
10Bコーディングに組み込み、このセルは、リンク4
400を介してSCAL10500−jに送られるデー
タを含む。本発明の教示により、セルの8B/10Bコ
ードにコード化されたこのフロー制御情報は、ファンイ
ン回路11020−05に到着し(入力ポート05が飽
和している場合)、そのファンイン回路は、第3のステ
ップにおいて、対応する情報を抽出して、適切なローカ
ル配線11025−05を介してファンイン回路110
10−jに送ることができる対応するフロー制御受信情
報を生成する。第4のステップにおいて、ファンイン回
路11010−05(jが05の場合)が、ファンイン
回路11020−05から受け取ったフロー制御情報
を、コア10400の飽和状態により発生する可能性あ
る情報と結合する。したがって、この情報は、SCAL
10600−05に配置され、コア10000がそれ以
上データ・セルを受け取ることができないことを通知す
ることができるPINT回路511−05に属する非逐
次化機構1180−05に、物理媒体4400'−05
上をリモートで送ることができる。
【0227】したがって、2組の10500と1060
0に属するSCALの有効な結合により、任意のケース
において、フロー制御情報を上流に送ることができるこ
とは明らかである。唯一の条件は、制御リード1102
5−jの長さを短くするために、jが同じ値の場合に、
ファンイン回路11010−jおよび11020−jが
同じエンティティ内になければならないということであ
る。
【0228】図34は、(ファンイン回路11020−
jと同一の)ファンイン回路11010−jの内部構造
を示す。ファンイン回路11010−jは、図25を参
照して説明したマージ・データ・セル回路7010−j
の内部構造から得られる。したがって、前に説明したマ
ージ回路7010−jと類似していることが明らかなフ
ァンイン回路11010−jの要素は、分かりやすくす
るために同じ参照番号を有し、これ以上詳しく説明しな
い。K.28.5回路8000および8100、10/
8デコード回路8001および8101、ならびに8/
10コード化回路8203は、同時係属出願(FR99
7055)で説明されているような追加のフロー制御チ
ャネルを作成するために使用される2つの異なるカンマ
文字のそれぞれのデコードとコード化を管理するように
適合されることに注意されたい。基本的に、これは、こ
の特定のフロー制御チャネルを作成するために、利用可
能な3つの「カンマ文字」のうちの2つを使用すること
により達成される。セルが遊休状態すなわち空のとき、
セルの最初に現れるカンマ文字の種類が、適切なフロー
制御ビット情報を提供する。たとえば、K.28.5文
字が検出された場合、受信エンティティ(コアまたはリ
モートSCAL)は正の状態をデコードし、他の文字
K.28.1は、負の状態の特性であることが決定され
る。これらの適応された回路8000、8100、80
01、8101および8203は、新しい参照番号18
000、18100、18001、18101および1
8203をそれぞれ受け取る。
【0229】これらの要素の他に、ファンイン回路11
010−jは、ファンイン回路11020−jによって
生成されたフロー制御受信情報と共にコア10400内
に配置された逐次化回路1190−jから来るフロー制
御受信情報の組み合せを実現する構成要素を含む。それ
らの構成要素は、リード7012−j上のコア1040
0とリード7011−j上のコア10200からデータ
・セルをそれぞれ受け取る2つのカンマ検出回路180
00および18100を含む。2つのFCRデコード回
路12100−jおよび12000−jの他に、FCR
挿入回路12200−jとORゲート12300−jが
使用される。リード7012−jで受け取るセルが空の
セルのときは、セルの最初に現れるカンマ文字の種類
が、フロー制御情報の状態を決定するために使用され
る。たとえば、K.28.5文字が検出された場合、カ
ンマ検出回路18100は、正のフロー制御受信(FC
R)情報をデコードし、K.28.1文字の検出は、負
のフロー制御情報としてデコードされる。リード701
2−j上に達するセルが、セルの第1のバイト上にカン
マ文字がないことを特徴とするデータ・セルであること
が明らかであるとき、10/8デコード回路18101
−jは、フロー制御情報を提供するセルの第1のバイト
の所定のビットを検出する。換言すると、回路1810
0は、遊休状態のセルのフロー制御情報を検出し、回路
18101は、データ・セルのフロー制御情報を検出す
るために使用される。いかなる場合においても、フロー
制御情報は、図34に示したようにFCRデコード回路
12100−jに伝えられ、FCRデコード回路121
00−jは、ORゲート12300−jの第1の入力リ
ードに送られる対応するFCR制御信号を出すことがで
きる。このORゲートの第2の入力ゲートは、リード1
1025−jが受け取ることが明らかなとき、リード1
1025−j上の関連したファンイン回路11020−
jによって生成される制御信号を受け取り、コア103
00によって生成されたFCR制御信号をデコードす
る。したがって、ORゲート12300の出力は、前に
説明したようなPINT回路511−jに伝えなければ
ならない、コア10400またはコア10300のどち
らかに生じる飽和状態の発生を伝える統合フロー制御受
信信号を運ぶ。ORゲート12300−jによって生成
されるこの信号は、コア10400またはコア1030
0に存在する飽和状態によって適切なカンマ文字を使用
するために8B/1OBコード化回路18203を制御
するFCR挿入回路12200−jに導入される。同様
に、カンマ検出回路18000は、空のセルのカンマ文
字の種類を検出し、10/8のデコード回路18001
は、データ・セル内のFCRビットを検出する。したが
って、回路18000または18001において検出さ
れたフロー制御受信情報は、リード11015−j上の
関連したファンイン回路11020−jに送られる対応
する制御信号を出すFCRデコード回路12000−j
に伝えられる。リード11015−jは、あるファンイ
ン回路から関連した他のファンイン回路にFCR信号を
送るために使用されるリード11025−jによって実
行されるものと同じ機能に対応する。したがって、局部
的飽和がコア10200に生じるとき、逐次化回路11
90−jによってセル内に導入されるFCR信号は、フ
ァンイン回路11010−jによって受け取られ、関連
するファンイン回路11020−jに伝えられ、それに
より、ファンイン回路11020−jは、その情報を、
ワイヤ4400−j上でリモートで送ることができ、停
止すべきPINT回路を含むSCAL10500−jに
よって受け取ることができる8B/10Bコード化セル
に導入することができる。
【0230】したがって、本発明の教示により、任意の
ケースにおいて、フロー制御受信情報を上流に送ること
ができることが明らかである。ポート拡張を2倍の拡張
率によってのみ提示したが、本発明は、4倍の拡張率を
示す図18のような任意の他の種類のポート拡張アーキ
テクチャにおいて容易に実施することができることは明
らかである。これは、4倍のポート拡張率を可能にする
ために、図20に示したアーキテクチャにおいて、図3
4に示したような改良したファンイン回路の使用によっ
て簡単に達成される。
【0231】
【表1】
【0232】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。
【0233】(1)スイッチ・コア・アクセス層(SC
AL)要素(1000)によって、直列通信リンク(1
400、4400)を介してリモートの分散されたプロ
トコル・アダプタまたはプロトコル・エンジンに接続さ
れた少なくとも1つのスイッチ・コア(1130)を含
む交換システムのフロー制御方法であって、それぞれの
入力ポートIごとに、前記SCAL要素(1000)が
それぞれ、入力ポートiが割り当てられたアダプタに対
応する特定のプロトコルを処理するための受信プロトコ
ル・インタフェース(PINT、511)と、第1の通
信リンク(1400)を介して送ることができる少なく
とも1つの逐次化されたデータ・フローでセルを提供す
る第1の逐次化手段(1160)とを含み、前記スイッ
チ・コア(1130)が、前記第1の直列通信リンク
(1400)から逐次化されたセルを受け取る第1の非
逐次化手段(1170)を含み、それぞれの出力ポート
jごとに、前記SCAL要素(1000)が、一方の出
力ポートjに関連付けられた決定アダプタに対応するプ
ロトコルを処理するための送信プロトコル・インタフェ
ース(PINT、611)と、第2の通信リンク(44
00)を介して少なくとも1つの逐次化されたデータ・
フローで送られるセルを受け取る第2の非逐次化手段
(1180)とを含み、前記スイッチ・コア(113
0)が、出力ポートjに割り当てられた前記第2の通信
リンク(400)への接続のための第2の逐次化手段
(1190)を含み、前記スイッチ・コアの入力iを監
視して、入力ポートIの任意の飽和状態の発生を決定す
る段階と、1つの特定の入力ポートiに生じる前記飽和
の検出に応答して、対応するフロー制御受信内部信号
を、その入力ポート(j=i)に対応し、前記スイッチ
・コア内に配置された特定の第2の逐次化手段(119
0)に送る段階と、前記第2の逐次化手段(1190)
によって、フロー制御受信(FCR)信号を、特定の出
力ポート(j=i)に接続された第2の直列通信リンク
(4400)を介して運ばれるデータ・フローに挿入す
る段階と、前記第2の非逐次化手段(1180)が受け
取ったデータ・フローにおける前記フロー制御受信(F
CR)信号の受信を検出する段階と、前記第2の非逐次
化手段における前記フロー制御受信(FCR)信号の検
出に応答して、当該の入力ポートIにそれ以上セルを送
ってはならないことを通知するために、受信プロトコル
・インタフェース(511)にそのようなフロー制御情
報を伝送する段階とを含み、それにより、フロー制御受
信(FCR)信号を、前記第1の直列通信リンク上の通
常のデータ・フローと反対の方向に送ることができるフ
ロー制御方法。 (2)出力ポートjに接続された送信プロトコル・イン
タフェース(PINT)の状態を監視して飽和を決定す
る段階と、特定の送信PINTに生じる前記飽和の検出
に応答して、内部の対応するフロー制御送信(FCX)
制御信号を、出力ポート(i=j)に対応し前記スイッ
チ・コア内に配置された特定の第1の逐次化手段(11
60)に送信する段階と、前記第1の逐次化手段によっ
て、フロー制御送信(FCX)情報を、特定の入力ポー
トjに接続された第1の直列通信リンク(1400)を
介して運ばれるデータ・フローに挿入する段階と、前記
第1の非逐次化手段(1170)が受け取ったデータ・
フローにおける前記フロー制御送信(FCX)情報の受
信を検出する段階と、前記第2の非逐次化手段内での前
記フロー制御送信(FCX)情報の検出に応答して、当
該の出力ポートIにそれ以上セルを送ることができない
ことを通知するために、そのようなフロー制御情報をス
イッチ・コア(450)に転送する段階とをさらに含
み、それにより、フロー制御送信(FCX)信号を、前
記直列通信リンクの通常のデータ・フローと反対の方向
に上流に送信することができる上記(1)に記載のフロ
ー制御方法。 (3)ポート拡張モードで接続された1組のn×nの独
立した交換システムに基づくスイッチング・アーキテク
チャに適合されたフロー制御方法であって、前記アーキ
テクチャが、ファンアウト回路または複製回路(671
0、6711、6712、6713)によって、含まれ
るn個の基本スイッチング構造のうちの対応する入力i
に送られるセルを受け取るようにそれぞれ配列されたn
個のスイッチング構造のn個の入力グループ(6100
〜6103、6110〜6113、6120〜612
3、6130〜6133)と、セルを同じ方向(SCA
L6410−j、SCAL6411−j)に送る出力ポ
ートjをそれぞれ有する当該の出力グループのn個のス
イッチング構造のn個の出力グループ(6100〜61
30、6101〜6131、6102〜6132、61
03〜6133)に構成されたn×nのスイッチング構
造のすべての組と、共通の出力グループに属する基本ス
イッチング構造のファンイン動作をそれぞれ実現するた
めのnグループのファンイン回路またはマージ回路(6
810〜6813)と、上記(2)において定義された
PINT受信、PINT送信、第1の逐次化手段(11
60)および第2の非逐次化手段(1180)をそれぞ
れ含むn個のグループのSCAL要素とを含み、それぞ
れのSCAL(9010−j)において、前記送信PI
NT(611)に生じる飽和状態を監視する段階と、対
応する内部フロー制御送信(FCX)信号を、飽和状態
を検出したSCAL内に配置された逐次化手段に送る段
階と、フロー制御受信(FCR)信号を、前記第1の直
列通信リンク(1400')全体に運ばれる通常のデー
タ・フローに導入する段階と、前記第1の通信リンク
(1400')とファンアウト回路によって、同じ入力
グループに属するスイッチング構造の非逐次化手段に伝
播されるデータ・フローにおいて、前記FCX信号を検
出する段階と、飽和したPINTが受け取るデータ・フ
ローが減少するように、内部フロー制御送信(FCX)
信号を同じ出力グループに属するすべてのスイッチング
構造に送る段階と、を含む上記(2)に記載のフロー制
御方法。 (4)ポート拡張モードで接続された1組n×nの独立
した交換システムに基づいたスイッチング・アーキテク
チャに適合された上記(1)に記載のフロー制御方法で
あって、ファンアウト回路または複製回路(6710、
6711、6712、6713)によって、含まれるn
個の基本スイッチング構造のうちの対応する入力iに送
られるセルを受け取るようにそれぞれ配列されたn個の
スイッチング構造からなるn個の入力グループ(610
0〜6103、6110〜6113、6120〜612
3、6130〜6133)と、セルを同じ方向(SCA
L6410−j、SCAL6411−j)に送る出力ポ
ートjをそれぞれ有する当該の出力グループのn個のス
イッチング構造のn個の出力グループ(6100〜61
30、6101〜6131、6102〜6132、61
03〜6133)に構成されたn×nのスイッチング構
造のすべての組と、共通の出力グループに属する基本ス
イッチング構造のファンイン動作をそれぞれ実現するた
めのnグループのファンイン回路またはマージ回路(6
810〜6813)と、上記(2)において定義された
ようなPINT受信、PINT送信、第1の逐次化手段
(1160)および第2の非逐次化手段(1180)を
それぞれ含むn個のグループのSCAL要素とを含み、
それぞれのスイッチング構造における飽和状態の発生を
監視する段階と、対応する内部フロー制御送信(FC
X)信号を、前記飽和したスイッチング構造にある逐次
化手段に送る段階と、フロー制御受信(FCR)信号
を、前記ファンイン回路に運ばれる通常のデータ・フロ
ーに導入する段階と、前記入力グループに属するSCA
L内にある非逐次化手段が信号を受け取ることができる
ように、同じ入力グループに属するスイッチング構造と
関連付けられたファンイン回路に前記フロー制御受信
(FCR)信号を伝播させる段階と、飽和されたスイッ
チング・グループに入るデータ・フローを減少させるこ
とができるように、前記FCR信号を同じグループに属
するPINT受信回路(511)に転送する段階と、を
含むフロー制御方法。 (5)第1と第2の直列通信リンクが、8B/10Bコ
ーディングによってコード化されたデータ・フローを運
び、さらに、このコード化に2つのカンマ文字を使用し
て、フロー制御受信とフロー制御送信の信号を送るため
の特別の帯域外チャネルを作成する上記(1)ないし
(4)のいずれか一項に記載の方法。 (6)上記(1)ないし(4)のいずれか一項に定義さ
れた方法を実行するための交換システム。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するために使用されるスイッチン
グ・モジュール401を完全かつ包括的に例示する図2
と図3の配置を示す図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態に使用されるスイッ
チング・モジュールの構造を示す図である。
【図3】本発明の好ましい実施形態に使用されるスイッ
チング・モジュールの構造を示す図である。
【図4】交換機を実施するための単一のスイッチング・
モジュールの使用を示す図である。
【図5】高速に作動する強化したスイッチング構造を実
施するためのポート速度拡張で構成された多数のスイッ
チング・モジュールの使用を示す図である。
【図6】スイッチ・コア・アクセス層要素と関連した図
5のスイッチング構造に基づくスイッチ・コアを含む一
般的なスイッチ機構を示す図である。
【図7】分散したスイッチ・コア機構の実施形態の論理
フローを示す図である。
【図8】本発明のSCALのPINT受信部511を示
す図である。
【図9】本発明のSCALのPINT送信部611を示
す図である。
【図10】広範囲のマルチキャスト機能を提供するよう
に強化されたコンパクト・スイッチ機構の実施形態を示
す図である。
【図11】幅広いマルチキャスト機能を実現するように
強化された分散型スイッチ機構を示す図である。
【図12】ルーティング制御・テーブルの更新と生成の
手順を示す図である。
【図13】ルーティング制御・テーブルの更新と生成の
手順を示す図である。
【図14】ATMセルを運ぶラインを接続するように十
分に適合されたプロトコル・エンジンの構造を示す図で
ある。
【図15】1組4つの受信線インタフェース971〜9
74および4つの送信線インタフェース976〜979
を介して4つの線OC3ライン・インタフェースを接続
するように適合された構造を示す図である。
【図16】ATMプロトコル・エンジンのブロック91
0の受信部を示す図である。
【図17】ATMプロトコル・エンジンのブロック95
0の送信部を示す図である。
【図18】ポート拡張モードで構成されたときのスイッ
チ機構のアーキテクチャを示す図である。
【図19】ポート拡張アーキテクチャのマージを実施す
るために使用される2つの待ち行列空制御信号を示す図
である。
【図20】マージ回路たとえばマージ回路6810およ
びそれと関連したアービトレーション回路を実際に実現
するために使用されるアーキテクチャの好ましい実施形
態を示す図である。
【図21】第1段アービタを介した待ち行列空制御信号
の送信、第2段アービタ内部の許可制御信号の生成、お
よび、許可制御信号を受け取る適切なスイッチ・コアと
反対の方向への許可制御信号の再送信の実際プロセスに
必要なタイミング図である。
【図22】第1段アービタと第2段アービタを実施する
ために使用されるアービタの物理構造を示す図である。
【図23】第1段アービタと第2段アービタを実施する
ために使用されるアービタの物理構造を示す図である。
【図24】ポート拡張モードで構成されたスイッチ・コ
アに分配されるトークンの伝播の適切な方向を決定する
結合論理回路7311−jの真理値表である。
【図25】カンマ文字の存在と2つのバス7011−j
および7012−j全体にわたる転送の様々な遅延を考
慮して、最終的にデータ・セルを有効にマージする第1
段回路7010−j内部の特定の構造を示す図である。
【図26】本発明による競合機構を組み込むためにスイ
ッチ機構の適合を示す図である。
【図27】回路9001の特定の構造を示す図である。
【図28】回路9010の構造を示す図である。
【図29】配線や物理リードを追加することなくデータ
・フロー内でFCRとFCX両方を上流と下流にそれぞ
れ送信するフロー制御機構の実施形態を示す図である。
【図30】配線や物理リードを追加することなくデータ
・フロー内でFCRとFCX両方を上流と下流にそれぞ
れ送信するフロー制御機構の実施形態を示す図である。
【図31】2倍の拡張率を有するポート拡張アーキテク
チャへの本発明の組込みを示す図である。
【図32】スイッチ・コア10100および10400
の内部構造と、適切なファンイン回路とファンアウト回
路の拡大図であり、PINTからSWITCHへのフロ
ー制御を示す。
【図33】SWICTHからPINTへのフロー制御を
示す図である。
【図34】ファンイン回路11010−jの内部構造を
示す図である。
【符号の説明】
450 スイッチング要素 1000 スイッチ・コア・アクセス層 1001−i ルーティング制御装置 1002−i テーブル 1010−i ルーティング制御装置 1030 スイッチ・コア 1110−i モジュール 1120−i メモリ 1170 非逐次化機構 1180 非逐次化機構 1190 逐次化機構 1400 1.6ギガビット/秒通信リンク 4400 1.6ギガビット/秒通信リンク 9001−i 回路 9520−i 制御リード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アラン・ブラン フランス06140 ヴァンス トゥレット・ シュル・ループ ルート・デュ・プラン・ ビュイッソン 983 (72)発明者 ピエール・ドボール フランス06140 トゥレット・シュル・ル ープ シュマン・ド・パタロー 651 (72)発明者 アラン・ソーレル フランス06100 ニース アヴニュ・ド・ ペシカール 225 (72)発明者 ベルナール・ブレゾ フランス06100 ニース アヴニュ・ド・ ペシカール 261 ル・マヌワール ヌメ ル 25

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイッチ・コア・アクセス層(SCAL)
    要素(1000)によって、直列通信リンク(140
    0、4400)を介してリモートの分散されたプロトコ
    ル・アダプタまたはプロトコル・エンジンに接続された
    少なくとも1つのスイッチ・コア(1130)を含む交
    換システムのフロー制御方法であって、 それぞれの入力ポートIごとに、 前記SCAL要素(1000)がそれぞれ、入力ポート
    iが割り当てられたアダプタに対応する特定のプロトコ
    ルを処理するための受信プロトコル・インタフェース
    (PINT、511)と、第1の通信リンク(140
    0)を介して送ることができる少なくとも1つの逐次化
    されたデータ・フローでセルを提供する第1の逐次化手
    段(1160)とを含み、 前記スイッチ・コア(1130)が、前記第1の直列通
    信リンク(1400)から逐次化されたセルを受け取る
    第1の非逐次化手段(1170)を含み、 それぞれの出力ポートjごとに、 前記SCAL要素(1000)が、一方の出力ポートj
    に関連付けられた決定アダプタに対応するプロトコルを
    処理するための送信プロトコル・インタフェース(PI
    NT、611)と、第2の通信リンク(4400)を介
    して少なくとも1つの逐次化されたデータ・フローで送
    られるセルを受け取る第2の非逐次化手段(1180)
    とを含み、 前記スイッチ・コア(1130)が、出力ポートjに割
    り当てられた前記第2の通信リンク(400)への接続
    のための第2の逐次化手段(1190)を含み、 前記スイッチ・コアの入力iを監視して、入力ポートI
    の任意の飽和状態の発生を決定する段階と、 1つの特定の入力ポートiに生じる前記飽和の検出に応
    答して、対応するフロー制御受信内部信号を、その入力
    ポート(j=i)に対応し、前記スイッチ・コア内に配
    置された特定の第2の逐次化手段(1190)に送る段
    階と、 前記第2の逐次化手段(1190)によって、フロー制
    御受信(FCR)信号を、特定の出力ポート(j=i)
    に接続された第2の直列通信リンク(4400)を介し
    て運ばれるデータ・フローに挿入する段階と、 前記第2の非逐次化手段(1180)が受け取ったデー
    タ・フローにおける前記フロー制御受信(FCR)信号
    の受信を検出する段階と、 前記第2の非逐次化手段における前記フロー制御受信
    (FCR)信号の検出に応答して、当該の入力ポートI
    にそれ以上セルを送ってはならないことを通知するため
    に、受信プロトコル・インタフェース(511)にその
    ようなフロー制御情報を伝送する段階とを含み、 それにより、フロー制御受信(FCR)信号を、前記第
    1の直列通信リンク上の通常のデータ・フローと反対の
    方向に送ることができるフロー制御方法。
  2. 【請求項2】出力ポートjに接続された送信プロトコル
    ・インタフェース(PINT)の状態を監視して飽和を
    決定する段階と、 特定の送信PINTに生じる前記飽和の検出に応答し
    て、内部の対応するフロー制御送信(FCX)制御信号
    を、出力ポート(i=j)に対応し前記スイッチ・コア
    内に配置された特定の第1の逐次化手段(1160)に
    送信する段階と、 前記第1の逐次化手段によって、フロー制御送信(FC
    X)情報を、特定の入力ポートjに接続された第1の直
    列通信リンク(1400)を介して運ばれるデータ・フ
    ローに挿入する段階と、 前記第1の非逐次化手段(1170)が受け取ったデー
    タ・フローにおける前記フロー制御送信(FCX)情報
    の受信を検出する段階と、 前記第2の非逐次化手段内での前記フロー制御送信(F
    CX)情報の検出に応答して、当該の出力ポートIにそ
    れ以上セルを送ることができないことを通知するため
    に、そのようなフロー制御情報をスイッチ・コア(45
    0)に転送する段階とをさらに含み、 それにより、フロー制御送信(FCX)信号を、前記直
    列通信リンクの通常のデータ・フローと反対の方向に上
    流に送信することができる請求項1に記載のフロー制御
    方法。
  3. 【請求項3】ポート拡張モードで接続された1組のn×
    nの独立した交換システムに基づくスイッチング・アー
    キテクチャに適合されたフロー制御方法であって、前記
    アーキテクチャが、 ファンアウト回路または複製回路(6710、671
    1、6712、6713)によって、含まれるn個の基
    本スイッチング構造のうちの対応する入力iに送られる
    セルを受け取るようにそれぞれ配列されたn個のスイッ
    チング構造のn個の入力グループ(6100〜610
    3、6110〜6113、6120〜6123、613
    0〜6133)と、 セルを同じ方向(SCAL6410−j、SCAL64
    11−j)に送る出力ポートjをそれぞれ有する当該の
    出力グループのn個のスイッチング構造のn個の出力グ
    ループ(6100〜6130、6101〜6131、6
    102〜6132、6103〜6133)に構成された
    n×nのスイッチング構造のすべての組と、 共通の出力グループに属する基本スイッチング構造のフ
    ァンイン動作をそれぞれ実現するためのnグループのフ
    ァンイン回路またはマージ回路(6810〜6813)
    と、 請求項2において定義されたPINT受信、PINT送
    信、第1の逐次化手段(1160)および第2の非逐次
    化手段(1180)をそれぞれ含むn個のグループのS
    CAL要素とを含み、 それぞれのSCAL(9010−j)において、前記送
    信PINT(611)に生じる飽和状態を監視する段階
    と、 対応する内部フロー制御送信(FCX)信号を、飽和状
    態を検出したSCAL内に配置された逐次化手段に送る
    段階と、 フロー制御受信(FCR)信号を、前記第1の直列通信
    リンク(1400')全体に運ばれる通常のデータ・フ
    ローに導入する段階と、 前記第1の通信リンク(1400')とファンアウト回
    路によって、同じ入力グループに属するスイッチング構
    造の非逐次化手段に伝播されるデータ・フローにおい
    て、前記FCX信号を検出する段階と、 飽和したPINTが受け取るデータ・フローが減少する
    ように、内部フロー制御送信(FCX)信号を同じ出力
    グループに属するすべてのスイッチング構造に送る段階
    と、 を含む請求項2に記載のフロー制御方法。
  4. 【請求項4】ポート拡張モードで接続された1組n×n
    の独立した交換システムに基づいたスイッチング・アー
    キテクチャに適合された請求項1に記載のフロー制御方
    法であって、 ファンアウト回路または複製回路(6710、671
    1、6712、6713)によって、含まれるn個の基
    本スイッチング構造のうちの対応する入力iに送られる
    セルを受け取るようにそれぞれ配列されたn個のスイッ
    チング構造からなるn個の入力グループ(6100〜6
    103、6110〜6113、6120〜6123、6
    130〜6133)と、 セルを同じ方向(SCAL6410−j、SCAL64
    11−j)に送る出力ポートjをそれぞれ有する当該の
    出力グループのn個のスイッチング構造のn個の出力グ
    ループ(6100〜6130、6101〜6131、6
    102〜6132、6103〜6133)に構成された
    n×nのスイッチング構造のすべての組と、 共通の出力グループに属する基本スイッチング構造のフ
    ァンイン動作をそれぞれ実現するためのnグループのフ
    ァンイン回路またはマージ回路(6810〜6813)
    と、 請求項2において定義されたようなPINT受信、PI
    NT送信、第1の逐次化手段(1160)および第2の
    非逐次化手段(1180)をそれぞれ含むn個のグルー
    プのSCAL要素とを含み、 それぞれのスイッチング構造における飽和状態の発生を
    監視する段階と、 対応する内部フロー制御送信(FCX)信号を、前記飽
    和したスイッチング構造にある逐次化手段に送る段階
    と、 フロー制御受信(FCR)信号を、前記ファンイン回路
    に運ばれる通常のデータ・フローに導入する段階と、 前記入力グループに属するSCAL内にある非逐次化手
    段が信号を受け取ることができるように、同じ入力グル
    ープに属するスイッチング構造と関連付けられたファン
    イン回路に前記フロー制御受信(FCR)信号を伝播さ
    せる段階と、 飽和されたスイッチング・グループに入るデータ・フロ
    ーを減少させることができるように、前記FCR信号を
    同じグループに属するPINT受信回路(511)に転
    送する段階と、 を含むフロー制御方法。
  5. 【請求項5】第1と第2の直列通信リンクが、8B/1
    0Bコーディングによってコード化されたデータ・フロ
    ーを運び、さらに、このコード化に2つのカンマ文字を
    使用して、フロー制御受信とフロー制御送信の信号を送
    るための特別の帯域外チャネルを作成する請求項1ない
    し4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】請求項1ないし4のいずれか一項に定義さ
    れた方法を実行するための交換システム。
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