JP2000068886A - 受信装置および送受信装置 - Google Patents

受信装置および送受信装置

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JP2000068886A
JP2000068886A JP10232639A JP23263998A JP2000068886A JP 2000068886 A JP2000068886 A JP 2000068886A JP 10232639 A JP10232639 A JP 10232639A JP 23263998 A JP23263998 A JP 23263998A JP 2000068886 A JP2000068886 A JP 2000068886A
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signal
transmission
local oscillation
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Koji Takinami
浩二 滝波
Hisashi Adachi
寿史 足立
Hiroaki Kosugi
裕昭 小杉
Kuniaki Oota
都朗 太田
Junichi Yoshizumi
順一 善積
Toshiaki Nakamura
俊昭 中村
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits
    • H04B1/403Circuits using the same oscillator for generating both the transmitter frequency and the receiver local oscillator frequency
    • H04B1/405Circuits using the same oscillator for generating both the transmitter frequency and the receiver local oscillator frequency with multiple discrete channels

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Abstract

(57)【要約】 【課題】局部発振信号を生成する手段の構成を簡略化し
て構成を簡単にする。 【解決手段】第1周波数変換器15と第2周波数変換器
17とを有するデュアルコンバージョン方式の受信装置
において、一方の周波数変換器15(17)で用いる局
部発振信号を分周器23等の局部周波数変換手段によっ
て他方の周波数変換器17(15)で用いる局部発振信
号に変換することで、局部発振信号を発生させる構成を
簡略化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信に用いら
れる受信装置および送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信で用いられる送受信装置では、
受信系において受信信号をより周波数の低い中間周波数
信号に変換した後に復調する一方、送信系において中間
周波数信号を変調した後に送信周波数に変換して送信す
る方式がよく用いられる。
【0003】受信系、送信系それぞれに用いられる周波
数変換手段は、入力信号(周波数:fr)を局部発信器
出力(周波数:fl)に混合することで出力信号(周波
数:fi)に変換して出力している。このとき、入力信
号(受信系では受信信号、送信系では中間周波数信号)
の周波数flと局部発振器出力の周波数frとの差が出力
信号(受信系では中間周波数信号、送信系では送信信
号)の周波数fiとなる(fi=fl−fr)。
【0004】ここで、受信系においては、受信信号(周
波数:fr)を中間周波数信号(周波数:fi)に変換す
る際、局部発信器出力の周波数flを中心として、受信
信号と反対側に位置する周波数fg[if fr>fl then
fg=fr+(fr−fl),iffr<fl then fg=fr−
(fl−fr)]の信号成分も、同様に中間周波数信号と
して変換される。この信号成分はイメージ周波数と呼ば
れ、所望信号に対して妨害波となる。そのため、受信信
号を中間周波数信号に変換する前段において、フィルタ
を用いて受信信号からイメージ周波数成分を除去する必
要がある。
【0005】しかし、局部発信器出力の周波数と受信信
号の周波数が著しく近接する場合、通過特性の鋭いフィ
ルタが必要となり、設計仕様が厳しくなって実現が困難
になるといった不都合がある。このような不都合を解消
するものとして、従来から、周波数変換を2回に分けて
行うことで、フィルタの通過特性を緩めるダブルコンバ
ージョン方式の送受信装置がある。ダブルコンバージョ
ン方式では、フィルタを比較的容易に実現できるという
利点があるうえ、局部発振器の出力周波数と送信信号の
周波数とが近接しないために、局部発振器に対する送信
信号の影響が少なくなって局部発振器の特性が安定する
という利点もある。
【0006】図6に従来のダブルコンバージョン方式の
送受信装置の一例を示す。この送受信装置は、受信系1
02と、送信系103と、第1局部発振器130と、第
2局部発振器131とを有している。
【0007】受信系102は、帯域制限フィルタ10
1、106と、受信信号を増幅する増幅器104と、第
1周波数変換器105と、第2周波数変換器107とを
有している。送信系103は、変調器110と、第3周
波数変換器109と、送信信号を増幅する増幅器108
とを有している。第1、第2局部発振器130、131
は、周波数シンセサイザから構成されており、第1局部
発振器130は、電圧制御発振器111と、分周器11
2と、可変分周器113と、位相比較器115と、ルー
プフィルタ116とを有している。第2局部発振器13
1は、電圧制御発振器117と、分周器118と、可変
分周器119と、位相比較器121と、ループフィルタ
122とを有している。
【0008】第1、第2局部発振器130(131)
は、電圧制御発振器111(117)の発振周波数を分
周器112(118)、可変分周器113(119)で
分周したうえで、位相比較器115(121)で基準信
号の位相と比較し、その比較結果を位相同期ループ[分
周器112(118)→可変分周器113(119)→
位相比較器115(121)→ループフィルタ116
(122)]を介して電圧制御発振器111(117)
にフィードバックすることで、その周波数を安定させて
いる。
【0009】次に動作を説明する。
【0010】受信時においては、まず、アンテナ99に
より受信された受信信号を、送受信切り替えスイッチ1
00を介して送信系103に送られる。送信系103で
は、まず、帯域制限フィルタ101によって受信信号か
ら不要な周波数成分を除去した後、増幅器104によっ
て増幅し、さらに、第1周波数変換器105によって受
信信号を第1中間周波数信号に変換する。このとき、第
1周波数変換器105は、受信信号に第1局部発振器1
30の出力を混合することで、受信信号を第1中間周波
数信号に変換する。
【0011】そして、帯域制限フィルタ106によって
第1中間周波数信号から所望の中間周波数成分以外の周
波数成分(ノイズ成分)を除去する。ノイズ成分を除去
された第1中間周波数信号を、第2周波数変換器107
で、第2中間周波数信号に周波数変換する。このとき、
第2周波数変換器107は、受信信号に第2局部発振器
131の出力を混合することで、第1中間周波数周波数
信号を第2中間周波数信号に周波数変換する。第2中間
周波数信号は復調器(図示省略)に出力される。
【0012】送信時においては、第2局部発振器131
の出力を変調器110に入力して、変調信号に基づいて
変調したのち、第3周波数変換器109によって送信周
波数信号に変換する。このとき、第3周波数変換器10
9は、第2局部発振器131の出力に第1周波数変換器
105の出力を混合することで、送信周波数信号に変換
する。送信周波数信号は、増幅器108によって増幅さ
れ、送受信切り替えスイッチ100を通じてアンテナ9
9に与えられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のダブルコンバージョン方式の送受信装置で
は、第1、第2の局部発振器130,131という二つ
の局部発振器が必要になり、構成が複雑になってコスト
アップを来すという課題があった。
【0014】したがって、本発明においては、局部発振
信号を生成する手段の構成を簡略化して構成を簡単にす
ることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、 受信信号を
第1の局部発振信号に混合させて周波数変換する第1周
波数変換手段と、第1周波数変換手段の出力を第2の局
部発振信号に混合させて周波数変換する第2周波数変換
手段とを有する受信装置であって、一方の周波数変換手
段の局部発振信号を他方の周波数変換手段の局部発振信
号に変換する局部発振信号変換手段を有することで上記
課題を解決している。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、受信信号を第1の局部発振信号に混合させて周波数
変換する第1周波数変換手段と、第1周波数変換手段の
出力を第2の局部発振信号に混合させて周波数変換する
第2周波数変換手段とを有する受信装置であって、一方
の周波数変換手段の局部発振信号を他方の周波数変換手
段の局部発振信号に変換する局部発振信号変換手段を有
することに特徴を有しており、これにより次のような作
用を有している。すなわち、他方の周波数変換手段にお
いて用いる局部発振信号を、一方の周波数変換手段で用
いる局部発振信号を変換することで作成するので、他方
の周波数変換手段において用いる局部発振信号を別途作
成する必要がなくなる。
【0017】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に係る受信装置であって、前記一方の周波数変換手段
は、その局部発振信号を分周する分周手段と、分周手段
の出力と基準信号との位相比較結果を前記局部発振信号
を生成する手段にフィードバックする位相同期ループと
を備えており、前記分周手段の出力信号を前記他方の周
波数変換手段に出力することで、当該分周手段によって
前記局部発振信号変換手段を構成することに特徴を有し
ており、これにより次のような作用を有する。すなわ
ち、一方の周波数変換手段が有する分周手段を、局部発
振信号変換手段として用いるので、局部発振信号変換手
段を別途設ける必要がなくなる。
【0018】本発明の請求項3の記載の発明は、請求項
1または2に記載の受信装置と、前記一方の周波数変換
手段の局部発振信号に前記局部発振信号変換手段の出力
を混合して送信搬送波を作成する送信装置とを備えるこ
とに特徴を有しており、これにより次のような作用を有
する。すなわち、一方の周波数変換手段の局部発振信号
の周波数と送信搬送波の周波数とが近接しないので送信
搬送波に対する局部発振信号の影響を排除でき、送信搬
送波の周波数揺れ等の不具合がなくなる。
【0019】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1または2記載の受信装置と、前記一方の周波数変換の
局部発振信号を送信搬送波として用いる送信装置とを備
えることに特徴を有しており、これにより次のような作
用を有する。すなわち、一方の周波数変換の局部発振信
号を直接、送信搬送波とするので、局部発振信号を他の
信号と混合させる手段が必要なくなり、その分、構成が
簡単になってコストダウンが図れる。
【0020】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
3または4に係る送受信装置であって、前記送信装置
は、送信搬送波の増幅手段より後段側で送信搬送波の変
調を行う変調手段を有することに特徴を有しており、こ
れにより次のような作用を有する。すなわち、送信搬送
波は変調を行うと広帯域なものとなるので、変調後の送
信搬送波に対して増幅を行うと、変調後の周波数近傍に
不要な周波数成分が生じて歪みとなる。これに対して本
発明では、未変調な単一の周波数をもつ搬送波に対して
増幅を行うので、このような歪みが生じることはない。
【0021】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
5に係る送受信装置であって、前記変調手段は、第1ゲ
ートに入力した送信搬送波を第2ゲートに入力した変調
信号によって振幅変調するとともに、受信時において第
2ゲートを遮断するデュアルゲートFETを備えている
ことに特徴を有しており、これにより次のような作用を
有する。すなわち、受信時においてデュアルゲートFE
Tの第2ゲートを遮断するので、受信動作中において、
送信側信号経路との遮断が確実になる。
【0022】以下、本発明の一実施の形態を図面を参照
して詳細に説明する。
【0023】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における送受信装置の構成を示している。
【0024】この送受信装置は、送受信アンテナ11
と、送信系10Aと、受信系11Aと、送受信アンテナ
11に対する送信系10A、受信系11Aの接続切り替
えを行う送受信切り替えスイッチ12と、送信系10A
および受信系11Aに局部発振信号を供給する局部発振
器27Aとを備えている。
【0025】局部発振器27Aは本実施の形態の特徴と
なる構成であって、電圧制御発振器18Aと、分周器2
3と、可変分周器22と、位相比較器20と、ループフ
ィルタ19とを備えており、これにより局部発振器27
Aは周波数シンセサイザの構成を有している。分周器2
3、可変分周器22、位相比較器20、およびループフ
ィルタ19は、電圧制御発振器18Aに対する位相同期
ループを構成して電圧制御発振器18Aの出力周波数を
安定させている。また、分周器23は、位相同期ループ
を構成するとともに、請求項における局部発振信号変換
手段を構成している。
【0026】受信系11Aは、受信信号を帯域制限する
帯域制限フィルタ13と、帯域制限フィルタ13の出力
を増幅する増幅器14と、増幅器14の出力を第1中間
周波数信号に周波数変換する第1周波数変換器(請求項
における第1周波数変換手段に相当している)15と、
第1中間周波数信号を帯域制限する帯域制限フィルタ1
6と、帯域制限フィルタ16の出力を第2中間周波数信
号に周波数変換する第2周波数変換器(請求項における
第2周波数変換手段に相当している)17とを備えてい
る。
【0027】送信系10Aは、分周器23の出力と電圧
制御発振器18Aの出力とから送信搬送波を作成する第
3周波数変換器24と、送信搬送波を増幅する増幅器2
5と、増幅器25を出力を変調する変調器26とを備え
ている。
【0028】変調器26は、図2に示すように、入力端
子90、96と、整合回路91、94と、フィルタ92
と、デュアルゲートFET93と、出力端子95とを備
えている。入力端子90は、デュアルゲートFET93
の第1ゲート93a側に接続されており、入力端子96
は、第2ゲート93b側に接続されている。
【0029】このような構成を備えた送受信装置におい
ては、局部発振器27Aが電圧制御発振器18Aで第1
の中間周波数信号作成用の出力(請求項における第1の
局部発振信号に相当する)を作成して、受信系11Aの
第1周波数変換器15に出力している。また、局部発振
器27Aは、分周器23で電圧制御発振器18Aの出力
を分周して第2の中間周波数信号作成用の出力(請求項
における第2の局部発振信号に相当する)を作成して、
受信系11Aの第2周波数変換器17に出力している。
このようにこの送受信装置では、単一の局部発振器27
Aで第1、第2の中間周波数信号作成用の出力(第1、
第2の局部発振信号)を作成しているので、その分、構
成が簡略化されている。さらには、この送受信装置で
は、局部発振器27Aを構成する分周器23によって局
部発振信号変換手段を構成しているので、局部発振信号
変換手段を別途設ける必要がなくなり、その分でも構成
が簡略化されている。
【0030】以上のように、この送受信装置では、比較
的簡易な構成でダブルコンバージョン方式の構成が実現
されている。
【0031】次に、受信動作を説明する。
【0032】受信動作に際して、まず送受信切り替える
スイッチ12を受信状態に切り替える。すると、送受信
アンテナ11で受信された受信信号は、送受信切り替え
スイッチ12を介して帯域制限フィルタ13に送られて
不要な周波数成分が除去される。フィルタ出力は増幅器
14で増幅され、第1周波数変換器15によって第1中
間周波数信号に変換される。このとき、第1周波数変換
器15は、増幅器14の出力を電圧制御発振器18Aの
出力に混合させることで第1中間周波数信号に変換して
いる。
【0033】第1周波数変換器15から出力される第1
中間周波数信号は、帯域制限フィルタ16を通過するこ
とで、所望の周波数成分が選択的に取り出されたのち、
第2周波数変換器17によって第2中間周波数信号に変
換されて復調器(図示しない)に出力される。第2周波
数変換器17は、帯域制限フィルタ16の出力を分周器
23の出力に混合させることで第2中間周波数信号に変
換している。
【0034】このような受信動作に際して、デュアルゲ
ートFET93の第2ゲート93bを遮断しているの
で、受信動作中において、送信側信号経路と変調器26
との間の遮断が確実になり、ノイズの混入が確実に防止
できる。
【0035】次に送信動作を説明する。
【0036】送信操作に際して、まず送受信切り替えス
イッチ12を送信状態に切り替える。そのうえで、第3
周波数変換器24において分周器23の出力に電圧制御
発振器18Aの出力を混合させて送信搬送波を作成す
る。次に、作成した送信搬送波を増幅器25で増幅した
後、変調器26に入力し変調をかける。変調器26によ
る変調処理は次のようにして行われる。すなわち、送信
搬送波は、増幅器25で増幅されたのち、入力端子90
に入力される。そして、整合回路91を通過して、デュ
アルゲートFET93の第1ゲート93aに入力され
る。一方、変調信号は入力端子96から入力され、フィ
ルタ92によって帯域制限が施された後、デュアルゲー
トFET93の第2ゲート93bに入力される。この変
調信号によって、第1ゲート93aに入力された信号は
振幅変調が施され、整合回路94を通過後、出力端子9
5から出力される。出力端子95から出力される変調器
26の出力は、送受信切り替えスイッチ12を介して、
送信アンテナ11により送信される。
【0037】この送受信装置では、未変調の送信搬送波
に対して増幅器25で増幅を行ったのち、変調器26で
振幅変調をかけるので、歪みを抑えることができる。す
なわち、図3(a)に示すような信号スペクトルを有す
る電圧制御発振器18Aの出力に変調をかけると、図3
(b)に示すように、信号スペクトルに広がりが生じ
る。このような信号スペクトルの広がりを有する変調信
号に対して周波数変換処理および増幅処理を施すと、図
2(c)に示すように、信号スペクトルの両端付近に歪
み(いわゆる3次歪み)が生じてしまうのは避けられな
い。これに対して、この送受信装置では、電圧制御発振
器18Aの出力に対して、第3周波数変換器25での周
波数変換処理および増幅器25での増幅処理を施したの
ち、変調器26で変調をかけるので、図2(c)に示す
ような歪みが生じることはない。なお、このような歪み
は、主として増幅器25の非線形特性により生じるが、
線形特性を発揮する増幅領域においても非線形性は完全
にゼロになることはなく、多少とも歪みが生じるのは避
けられない。
【0038】さらには、分周器23の出力に電圧制御発
振器18Aの出力を混合させて送信搬送波を作成するの
で、送信搬送波は、電圧制御発振器18Aの出力周波数
に近接することなく、両周波数は比較的大きく分離して
いる。そのため、送信搬送波が電圧制御発振器18Aの
出力の影響を受けることがほとんど無くなり、送信搬送
波に周波数揺れ等の不具合が生じることはない。
【0039】ところで、電圧制御発振器18Aの発振周
波数および分周器23の分周比は、第2中間周波数およ
び送信周波数が所望の値になるように次のように設定し
ている。すなわち、送受信装置においては、第2中間周
波数が、1つの通信チャンネルを構成する一対の送受信
周波数の間隔に等しくしなければならない、という条件
がある。本実施の形態では、分周器23の分周数をNと
した場合に、電圧制御発振器18Aの発振周波数fL
送信周波数ftxのN/(N+1)倍とする fL={N/(N+1)}×ftx …(1) ことで上記条件を満たしている。
【0040】このことを計算により説明すると次のよう
になる。すなわち、第1周波数変換器15の出力周波数
1は、次の(2)式により求められる。
【0041】f1=fr−fL…(2) f1:第1周波数変換器15の出力周波数 fr:受信信号の周波数 fL:電圧制御発振器18Aの出力周波数 第2周波数変換器17の出力周波数f2は、次の(3)
式により求められる。
【0042】f2=f1−fh …(3) f2:第2周波数変換器17の出力周波数 fh:分周器23の出力周波数 (3)式に(2)式を代入すると、次の(4)式にな
る。
【0043】f2=fr−fL−fh …(4) ここで、分周器23の出力周波数fhは電圧制御発振器
18Aの出力周波数fLの1/Nであるので、(4)式
は(5)式となる。
【0044】 f2=fr−fL−(1/N)×fL =fr−{(N+1)/N}×fL …(5) N:分周器23の分周数 (5)式に、(1)式を代入すると、次の(6)式とな
る。
【0045】 f2=fr−{(N+1)/N}×{N/(N+1)}×ftx =fr−ftx …(6) fTX:送信周波数 このように、分周器23の分周数をNとした場合に、電
圧制御発振器18Aの発振周波数fLを送信周波数ftx
のN/(N+1)倍とすることで、第2中間周波数を、
1つの通信チャンネルを構成する一対の送受信周波数の
間隔に等しくすること(f2=fr−ftx)ができる。
【0046】設定値の具体例として、受信周波数5.7
95GHz、送信周波数5.835GHz、第2中間周
波数を40MHzとすれば、分周数4、局部発振器の周
波数4.668GHzとなる。
【0047】この実施の形態では、電圧制御発振器18
Aの出力を第1周波数変換器15に出力し、分周器23
の出力を第2周波数変換器17に出力していたが、反対
に、電圧制御発振器18Aの出力を第2周波数変換器1
7に出力し、分周器23の出力を第12周波数変換器1
5に出力してもよいのはいうまでもない。
【0048】また、この実施の形態では、局部発振器2
7Aを構成する分周器23を局部発振信号変換手段とし
て兼用させることで、別途局部発振信号変換手段を設け
る必要を無くして、その分、構成の簡略化と部品点数の
削減を図っていたが、分周器等の局部発振信号変換手段
を別途設けてもよいのはいうまでもない。
【0049】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2における送受信装置の構成を示すものである。この
送受信装置は、基本的には、実施の形態1と同様の構成
を備えており、同一ないし同様の部分には同一の符号を
付しており、それらについての説明は省略する。すなわ
ち、この送受信装置の受信系11Bは、実施の形態1と
同様、第1周波数変換器15において受信信号に電圧制
御発振器18Bの出力を混合させて第1中間周波数信号
を作成しており、第2周波数変換器17において第1中
間周波数信号に分周器23の出力を混合させて第2中間
周波数信号を作成している。
【0050】一方、送信系10Bは、局部発振器27B
が有する電圧制御発振器18Bの発振周波数を送信周波
数と同一の周波数に設定するとともに、電圧制御発振器
18Bの出力を、アッテネータ30、増幅器31、25
を通過させたのち変調器48に入力して変調している。
このように本実施の形態の送受信装置は、電圧制御発振
器18Bの出力を周波数変換(実施の形態1では、第3
周波数変換器24で周波数変換している)することな
く、増幅器25を介して変換器26に入力して変調して
いることに特徴がある。そのため、電圧制御発振器18
Bとして、高い周波数を発生させなれればならないもの
の、電圧制御発振器18Bの出力を周波数変換する構成
が要らなくなり、その分、構成が簡略化できる。また、
変調器26と電圧制御発振器18Bとの間にアッテネー
タ30と増幅器31とを配置しているので、変調器26
の動作によって生じる負荷変動の影響を電圧制御発振器
18Bが受けにくくすることができる。
【0051】なお、実施の形態1,2では、変調器26
を最終出力段に配置することで、信号歪みの低減を図っ
たが、信号歪みの低減効果を発揮させる必要がなけれ
ば、変調器26を増幅器25の前段に配置してもよいの
はいうまでもない。
【0052】なお、変調器26を最終出力段に配置する
構成は、図5に示すように、シングルコンバージョン方
式の送受信装置において実施してもよく、このような構
成においても、信号歪みの低減を図ることができる。こ
のシングルコンバーション方式の送受信装置は、次のよ
うに構成されている。すなわち、受信系11Cは、帯域
制限フィルタ62と増幅器63と周波数変換器64とを
備えている。また、送信系10Cは、アッテネータ72
と増幅器73と変調器74とを備えている。局部発振器
27Cは、電圧制御発振器66と、増幅器65と、可変
分周器70と、ループフィルタ67と、位相比較器68
とを備えており、さらには、電圧制御発振器66の発振
周波数を送信周波数と同じ周波数となるように設定して
いる。
【0053】このように構成されたシングルコンバーシ
ョン方式の送受信装置では、送信系10Cの変調器74
を最終段に設けることで、信号歪みの低減を図ることが
できるうえ、変調器74と電圧制御発振器66との間に
増幅器65、アッテネータ72を備えることにより、変
調器74の動作により生じる負荷変動の影響を電圧制御
発振器66が受けにくくなっている。
【0054】以上説明した実施の形態では、アナログ方
式の送受信装置において、本発明を実施したが、本発明
は、デジタル方式の送受信装置において実施することが
できるのはいうまでもない。また、上述した各実施の形
態では、送受信装置において、本発明を実施したが、本
発明を、受信装置において同様に実施することができる
のもいうまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、次のよう
な効果が得られる。
【0056】請求項1の発明によれば、他方の周波数変
換手段において用いる局部発振信号を一方の周波数変換
手段で用いる局部発振信号を変換することで作成するの
で、他方の周波数変換手段において用いる局部発振信号
を別途作成する必要がなくなり、その分、構成が簡略化
されて、コストダウンが図れた。
【0057】請求項2の発明によれば、一方の周波数変
換手段が有する分周手段を、周波数変換手段として用い
るので、周波数変換周波数を別途設ける必要がなくな
り、その分、さらに構成が簡略化されてコストダウンが
図れた。
【0058】請求項3の発明によれば、一方の周波数変
換手段の局部発振信号の周波数と送信搬送波の周波数と
が近接しないので送信搬送波に対する局部発振信号の影
響を排除でき、送信搬送波の周波数揺れ等の不具合がな
くなり、その分、特性が向上した。
【0059】請求項4の発明によれば、一方の周波数変
換の局部発振信号を直接、送信搬送波とするので、局部
発振信号を他の信号と混合させる手段が必要なくなり、
その分、構成が簡単になってコストダウンが図れた。
【0060】請求項5の発明によれば、未変調で単一の
送信搬送波に対して増幅を行った後変調をかけるので、
増幅手段によって生じる歪みを抑えることができ、その
分、さらに特性を向上させることができた。
【0061】請求項6の発明によれば、受信時において
デュアルゲートFETの第2ゲートを遮断するので、受
信動作中において、送信側信号経路との遮断が確実にな
り、その分、ノイズの混入が確実に防止できて、特性が
向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る送受信装置の構成
を示す回路図である。
【図2】実施の形態1の送受信装置を構成要素の一つで
ある変調器の構成を示す回路図である。
【図3】信号歪みの説明に供する図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る送受信装置の構成
を示す回路図である。
【図5】本発明の変形例を示す回路図である。
【図6】従来例の回路図である。
【符号の説明】 11 送受信アンテナ 12 送受信
切り替えスイッチ 10A,10B,10C 送信系 11A,11
B,11C 受信系 15 第1周波数変換器 17 第2周
波数変換器 18A,18B 電圧制御発振器 19 ルー
プフィルタ 20 位相比較器 23 分周器 24 第3周波数変換器 26 変調器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小杉 裕昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 太田 都朗 京都府京田辺市大住浜55番12 松下日東電 器株式会社内 (72)発明者 善積 順一 京都府京田辺市大住浜55番12 松下日東電 器株式会社内 (72)発明者 中村 俊昭 京都府京田辺市大住浜55番12 松下日東電 器株式会社内 Fターム(参考) 5K011 DA04 DA06 DA08 JA01 KA01 5K020 DD12 FF04 GG10 GG21 LL00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を第1の局部発振信号に混合さ
    せて周波数変換する第1周波数変換手段と、第1周波数
    変換手段の出力を第2の局部発振信号に混合させて周波
    数変換する第2周波数変換手段とを有する受信装置であ
    って、 一方の周波数変換手段の局部発振信号を他方の周波数変
    換手段の局部発振信号に変換する局部発振信号変換手段
    を有することを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の受信装置であって、 前記一方の周波数変換手段は、その局部発振信号を分周
    する分周手段と、分周手段の出力と基準信号との位相比
    較結果を前記局部発振信号を生成する手段にフィードバ
    ックする位相同期ループとを備えており、 前記分周手段の出力信号を前記他方の周波数変換手段に
    出力することで、当該分周手段によって前記局部発振信
    号変換手段を構成することを特徴とする受信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の受信装置と、前
    記一方の周波数変換手段の局部発振信号に前記局部発振
    信号変換手段の出力を混合して送信搬送波を作成する送
    信装置とを備えることを特徴とする送受信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の受信装置と、前
    記一方の周波数変換の局部発振信号を送信搬送波として
    用いる送信装置とを備えることを特徴とする送受信装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の送受信装置であ
    って、 前記送信装置は、送信搬送波の増幅手段より後段側で送
    信搬送波の変調を行う変調手段を有することを特徴とす
    る送受信装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の送受信装置であって、 前記変調手段は、第1ゲートに入力した送信搬送波を第
    2ゲートに入力した変調信号によって振幅変調するとと
    もに、受信時において第2ゲートを遮断するデュアルゲ
    ートFETを備えていることを特徴とする送受信装置。
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