JP2000067531A - 誤り訂正符号化／復号化方式及び誤り訂正符号化／復号化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気記録媒体のフォーマット効率を低下させ
ることなく、高い訂正能力を有する誤り訂正符号化及び
復号化方式を提供する。 【解決手段】 若干の誤りが訂正できる程度の巡回冗長
検査符号及びそれと比較して高い訂正能力を有する誤り
訂正符号を連接させて符号化を行う。一方、復号化に関
しては、２つの誤り訂正符号の復号化を繰り返し行う手
段により、磁気記録媒体のフォーマット効率を低下させ
ることなく、高い訂正能力を有する誤り訂正符号化方式
を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に記
録するデータ系列を誤り訂正符号化系列に変換する誤り
訂正符号化方式及び誤り訂正符号化装置、並びに磁気記
録媒体から再生された系列の誤りを訂正してデータ系列
に変換する誤り訂正復号化方式及び誤り訂正復号化装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の信号処理系に関する誤り訂正符号
化、復号化部のブロック図を図１に示す。記録系１００
において、先ず２進データ系列１０１を誤り訂正（ＥＣ
Ｃ：Error-Correcting Code）符号器１０２を用いて、
冗長部を付加した誤り訂正符号化系列１０３に変換す
る。変換された系列１０３は、磁気記録媒体（磁気記録
チャネル）１０８等で生起することが予想される連続し
た誤り（バースト誤り）をランダム化するという意味で
設けられているインターリーバー１０４により、インタ
ーリーブ化系列１０５に変換される。このインターリー
ブ化系列１０５をｍビット毎に区切り、ｍ／ｎ変調器
（記録符号変調器）１０６によって磁気記録チャネルに
整合するように系列のランレングスを制限して、ｍビッ
トをｎビットに変換する。そしてｍ／ｎ変調器１０６を
経た系列１０７は磁気記録媒体１０８にディジタル記録
情報として記録される。

【０００３】一方、再生系１２０においては、磁気記録
媒体１０８から読み出された系列１０９が最尤復号器１
１０によって最も確からしい系列１１１に復号された
後、ｍ／ｎ復調器（記録符号復調器）１１２を用いるこ
とによって、ｎビットをｍビットにし、ｍ／ｎ変調の逆
変換を行う。その結果、得られた系列１１３に対しデイ
ンターリーバー１１４を作用させた後、符号語系列１１
５をＥＣＣ復号器１１６にて訂正処理を行うことによ
り、復号データ系列１１７が得られる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】図１に示した誤り訂正
符号化／復号化装置において、最尤復号器１１０の直後
にビット誤りが生起したと仮定すると、ｍ／ｎ復調器１
１２で復調した場合に誤りが拡張される恐れがある。例
えば、図２に示すように変調符号として、ｍ＝１６、ｎ
＝１７を考えた時、１６／１７復調前のビット誤りによ
って、１６／１７復調後は２×Ｊバイト（但し、Ｊは任
意の正整数）の誤りが発生する可能性がある。特に最尤
復号器１１０のパスメモリの長さが２０前後であるとす
れば、２バイト及び４バイトのバースト誤りが支配的と
なる。それ故、１６／１７変換を使う際のインターリー
ブの深さは４以上であることが望ましい。以下にその理
由を述べる。

【０００５】図３に示される様に、情報部（セクタ）３
０１及び冗長部３０２からなる、インターリーブの深さ
Ｄ＝３の誤り訂正符号の構成を考える。セクタ内に３つ
の誤りイベント（Ｘ１，Ｘ２，Ｘ３，Ｘ４），（Ｘ５，
Ｘ６，Ｘ７，Ｘ８），（Ｘ９，Ｘ１０）が発生したと仮
定する。誤り訂正符号の訂正能力が３の時、行ｂ及びｃ
には３つの誤りが存在するのに対し、行ａ上には（Ｘ
３，Ｘ５，Ｘ８，Ｘ１０）の４つの誤りが生起してしま
うため、誤り訂正不能となる。この様にＤ≦３である
と、バースト誤りが各符号に均等に分散されず、誤り訂
正符号の性能が劣化してしまう。

【０００６】これに対して、情報部（セクタ）４０１及
び冗長部４０２からなる、インターリーブの深さＤ＝４
の誤り訂正符号の構成を図４に示す。同図より、情報部
（セクタ）４０１に先ほどと同じ誤りイベントが起こっ
た場合、どのような起こり方をしても各行ａ〜ｄに対す
る誤りは必ず２つあるいは３つとなるため、これらの誤
りは訂正可能となる。しかしながら、単に誤り訂正能力
を増大させることは、冗長部により多くの冗長シンボル
を付加することを意味し、これは結果的に磁気記録媒体
のフォーマット効率の低下を招いてしまう。このことは
Ｄが大きくなるにつれ、顕著である。したがって、フォ
ーマット効率を低下させずに、訂正能力を高める誤り訂
正符号化方式及び復号化方式が求められる。

【０００７】本発明は、このような磁気記録媒体の誤り
訂正符号化／復号化方式の現状に鑑みてなされたもの
で、磁気記録媒体のフォーマット効率を低下させること
なく、高い訂正能力を有する誤り訂正符号化及び復号化
方式を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明では、冗長数の異
なる２つの誤り訂正符号を連接させて誤り訂正符号化を
行い、復号化に際しては、上記の２つの誤り訂正符号の
復号化を繰り返し行うことにより、前記目的を達成す
る。すなわち、本発明による誤り訂正符号化方式は、磁
気記録媒体に記録するデータ系列をインターリーブを考
慮した誤り訂正符号化系列に変換する誤り訂正符号化方
式において、データ系列を行方向に誤りの訂正処理が可
能な第１の誤り訂正符号化系列に変換する第１のステッ
プと、第１の誤り訂正符号化系列を記録符号変調する第
２のステップと、記録符号変調された系列を、第１の誤
り訂正符号と比較して少ない冗長数を有し、複数の列か
らなるブロック単位で列方向に誤りの訂正処理が可能な
第２の誤り訂正符号化系列に変換する第３のステップと
を含むことを特徴とする。

【０００９】本発明による誤り訂正符号化方式は、ま
た、磁気記録媒体に記録するデータ系列をインターリー
ブを考慮した誤り訂正符号化系列に変換する誤り訂正符
号化方式において、データ系列を複数の列からなるブロ
ック単位で列方向に誤りの訂正処理が可能な第１の誤り
訂正符号化系列に変換する第１のステップと、第１の誤
り訂正符号化系列を記録符号変調する第２のステップ
と、記録符号変調された系列を、第１の誤り訂正符号と
比較して少ない冗長数を有し、行方向に誤りの訂正処理
が可能な第２の誤り訂正符号化系列に変換する第３のス
テップとを含むことを特徴とする。

【００１０】本発明による誤り訂正符号化方式は、ま
た、磁気記録媒体に記録するデータ系列をインターリー
ブを考慮した誤り訂正符号化系列に変換する誤り訂正符
号化方式において、データ系列を記録符号変調する第１
のステップと、記録符号変調された系列を行方向に誤り
の訂正処理が可能な第１の誤り訂正符号化系列に変換す
る第２のステップと、第１の誤り訂正符号化系列を、第
１の誤り訂正符号と比較して少ない冗長数を有し、複数
の列からなるブロック単位で列方向に誤りの訂正処理が
可能な第２の誤り訂正符号化系列に変換する第３のステ
ップとを含むことを特徴とする。

【００１１】本発明による誤り訂正符号化方式は、ま
た、磁気記録媒体に記録するデータ系列をインターリー
ブを考慮した誤り訂正符号化系列に変換する誤り訂正符
号化方式において、データ系列を記録符号変調する第１
のステップと、記録符号変調された系列を複数の列から
なるブロック単位で列方向に誤りの訂正処理が可能な第
１の誤り訂正符号化系列に変換する第２のステップと、
第１の誤り訂正符号化系列を、第１の誤り訂正符号と比
較して少ない冗長数を有し、行方向に誤りの訂正処理が
可能な第２の誤り訂正符号化系列に変換する第３のステ
ップとを含むことを特徴とする。

【００１２】用いる誤り訂正符号の好ましい例として
は、冗長数が多い方の誤り訂正符号としてリードソロモ
ン符号を用い、少ない冗長数を有する他方の誤り訂正符
号として巡回冗長検査符号を用いる例を挙げることがで
きる。２つの誤り訂正符号を同じ誤り訂正符号、例えば
リードソロモン符号として、訂正能力を異ならせて用い
てもよい。

【００１３】また、データ系列を記録符号変調した後
に、誤り訂正符号としてリードソロモン符号を用いたと
き、リードソロモン符号の符号化後にリードソロモン符
号の冗長部に対して零ランレングス制限を行うステップ
を設けるのが好ましい。このステップは、例えばスクラ
ンブラーによって、あるいはリードソロモン符号用ｐ／
ｑ変調器を用いて実現することができる。

【００１４】本発明による誤り訂正復号化方式は、磁気
記録媒体からの再生信号を誤り訂正処理してデータ系列
に変換する誤り訂正復号化方式において、磁気記録媒体
から再生された系列をデインターリーブする第１のステ
ップと、デインターリーブして得られた系列に対して複
数の列からなるブロック単位で列方向の誤り訂正処理を
行う第２のステップと、記録符号の復調を行う第３のス
テップと、行方向の誤り訂正処理を行う第４のステップ
と、第４のステップで全ての誤りが訂正されたかどうか
を判定する第５のステップとを含み、第５のステップに
おいて誤りが残っていると判定された場合には、第４の
ステップを経た系列を記録符号変調した後、第２のステ
ップから第５のステップまでを反復することを特徴とす
る。この誤り訂正復号化方式は、インターリーブを考慮
して、データ系列を行方向に誤りの訂正処理が可能な第
１の誤り訂正符号化系列に変換した後、記録符号変調
し、更に第１の誤り訂正符号と比較して少ない冗長数を
有し、複数の列からなるブロック単位で列方向に誤りの
訂正処理が可能な第２の誤り訂正符号化系列に変換して
記録された磁気記録媒体からの再生信号を、誤り訂正処
理してデータ系列を再生する誤り訂正復号化方式として
利用することができる。

【００１５】本発明による誤り訂正復号化方式は、ま
た、磁気記録媒体からの再生信号を誤り訂正処理してデ
ータ系列に変換する誤り訂正復号化方式において、磁気
記録媒体から再生された系列をデインターリーブする第
１のステップと、デインターリーブして得られた系列に
対して行方向の誤り訂正処理を行う第２のステップと、
記録符号の復調を行う第３のステップと、複数の列から
なるブロック単位で列方向の誤り訂正処理を行う第４の
ステップと、第４のステップで全ての誤りが訂正された
かどうかを判定する第５のステップとを含み、第５のス
テップにおいて誤りが残っていると判定された場合に
は、第４のステップを経た系列を記録符号変調した後、
第２のステップから第５のステップまでを反復すること
を特徴とする。この誤り訂正復号化方式は、インターリ
ーブを考慮して、データ系列を複数の列からなるブロッ
ク単位で列方向に誤りの訂正処理が可能な第１の誤り訂
正符号化系列に変換した後、記録符号変調し、更に記録
符号変調された系列を、第１の誤り訂正符号と比較して
少ない冗長数を有し、行方向に誤りの訂正処理が可能な
第２の誤り訂正符号化系列に変換して記録された磁気記
録媒体からの再生信号を、誤り訂正処理してデータ系列
を再生する誤り訂正復号化方式として利用することがで
きる。

【００１６】本発明による誤り訂正復号化方式は、ま
た、磁気記録媒体からの再生信号を誤り訂正処理してデ
ータ系列に変換する誤り訂正復号化方式において、磁気
記録媒体から再生された系列をデインターリーブする第
１のステップと、デインターリーブして得られた系列に
対して複数の列からなるブロック単位で列方向の誤り訂
正処理を行う第２のステップと、行方向の誤り訂正処理
を行う第３のステップと、第３のステップで全ての誤り
が訂正されたかどうかを判定する第４のステップと、記
録符号の復調を行う第５のステップとを含み、第４のス
テップにおいて、全ての誤りが訂正されたと判定された
場合には第５のステップに移り、そうでない場合には第
２のステップに戻ることを特徴とする。この誤り訂正復
号化方式は、記録符号変調されたデータ系列を、インタ
ーリーブを考慮して、行方向に誤りの訂正処理が可能な
第１の誤り訂正符号化系列に変換した後、第１の誤り訂
正符号と比較して少ない冗長数を有し、複数の列からな
るブロック単位で列方向に誤りの訂正処理が可能な第２
の誤り訂正符号化系列に変換して記録された磁気記録媒
体からの再生信号を、誤り訂正処理して前記データ系列
を再生する誤り訂正復号化方式として利用することがで
きる。

【００１７】本発明による誤り訂正復号化方式は、ま
た、磁気記録媒体からの再生信号を誤り訂正処理してデ
ータ系列に変換する誤り訂正復号化方式において、磁気
記録媒体から再生された系列をデインターリーブする第
１のステップと、デインターリーブして得られた系列に
対して行方向の誤り訂正処理を行う第２のステップと、
複数の列からなるブロック単位で列方向の誤り訂正処理
を行う第３のステップと、第３のステップで全ての誤り
が訂正されたかどうかを判定する第４のステップと、記
録符号の復調を行う第５のステップとを含み、第４のス
テップにおいて、全ての誤りが訂正されたと判定された
場合には第５のステップに移り、そうでない場合には第
２のステップに戻ることを特徴とする。この誤り訂正復
号化方式は、記録符号変調されたデータ系列を、インタ
ーリーブを考慮して、複数の列からなるブロック単位で
列方向に誤りの訂正処理が可能な第１の誤り訂正符号化
系列に変換した後、第１の誤り訂正符号と比較して少な
い冗長数を有し、行方向に誤りの訂正処理が可能な第２
の誤り訂正符号化系列に変換して記録された磁気記録媒
体からの再生信号を、誤り訂正処理してデータ系列を再
生する誤り訂正復号化方式として利用することができ
る。

【００１８】本発明による誤り訂正符号化装置は、磁気
記録媒体に記録するデータ系列をインターリーブを考慮
した誤り訂正符号化系列に変換する誤り訂正符号化装置
において、データ系列を行方向に誤りの訂正処理が可能
な第１の誤り訂正符号化系列に変換する第１の誤り訂正
符号器と、第１の誤り訂正符号器の出力を記録符号変調
する記録符号変調器と、記録符号変調器の出力を、第１
の誤り訂正符号と比較して少ない冗長数を有し、複数の
列からなるブロック単位で列方向に誤りの訂正処理が可
能な第２の誤り訂正符号化系列に変換する第２の誤り訂
正符号器と、第２の誤り訂正符号器の出力をインターリ
ーブするインターリーバーとを含むことを特徴とする。

【００１９】本発明による誤り訂正符号化装置は、ま
た、磁気記録媒体に記録するデータ系列をインターリー
ブを考慮した誤り訂正符号化系列に変換する誤り訂正符
号化装置において、データ系列を複数の列からなるブロ
ック単位で列方向に誤りの訂正処理が可能な第１の誤り
訂正符号化系列に変換する第１の誤り訂正符号器と、第
１の誤り訂正符号器の出力を記録符号変調する記録符号
変調器と、記録符号変調器の出力を、第１の誤り訂正符
号と比較して少ない冗長数を有し、行方向に誤りの訂正
処理が可能な第２の誤り訂正符号化系列に変換する第２
の誤り訂正符号器と、第２の誤り訂正符号器の出力をイ
ンターリーブするインターリーバーとを含むことを特徴
とする。

【００２０】本発明による誤り訂正符号化装置は、ま
た、磁気記録媒体に記録するデータ系列をインターリー
ブを考慮した誤り訂正符号化系列に変換する誤り訂正符
号化装置において、データ系列を記録符号変調する記録
符号変調器と、記録符号変調器の出力を、行方向に誤り
の訂正処理が可能な第１の誤り訂正符号化系列に変換す
る第１の誤り訂正符号器と、第１の誤り訂正符号器の出
力を、第１の誤り訂正符号と比較して少ない冗長数を有
し、複数の列からなるブロック単位で列方向に誤りの訂
正処理が可能な第２の誤り訂正符号化系列に変換する第
２の誤り訂正符号器と、第２の誤り訂正符号器の出力を
インターリーブするインターリーバーとを含むことを特
徴とする。

【００２１】本発明による誤り訂正符号化装置は、ま
た、磁気記録媒体に記録するデータ系列をインターリー
ブを考慮した誤り訂正符号化系列に変換する誤り訂正符
号化装置において、データ系列を記録符号変調する記録
符号変調器と、記録符号変調器の出力を、複数の列から
なるブロック単位で列方向に誤りの訂正処理が可能な第
１の誤り訂正符号化系列に変換する第１の誤り訂正符号
器と、第１の誤り訂正符号器の出力を、第１の誤り訂正
符号と比較して少ない冗長数を有し、行方向に誤りの訂
正処理が可能な第２の誤り訂正符号化系列に変換する第
２の誤り訂正符号器と、第２の誤り訂正符号器の出力を
インターリーブするインターリーバーとを含むことを特
徴とする。

【００２２】本発明による誤り訂正復号化装置は、磁気
記録媒体からの再生信号を誤り訂正処理してデータ系列
に変換する誤り訂正復号化装置において、磁気記録媒体
から再生された系列をデインターリーブするデインター
リーバーと、デインターリーブして得られた系列に対し
て複数の列からなるブロック単位で列方向の誤り訂正処
理を行う第１の誤り訂正復号器と、第１の誤り訂正復号
器の出力に対して記録符号の復調を行う記録符号復調器
と、記録符号復調器から出力された系列に対して行方向
の誤り訂正処理を行う第２の誤り訂正復号器と、第２の
誤り訂正復号器で全ての誤りが訂正されたかどうかを判
定する判定器と、第２の誤り訂正復号器から出力された
系列を記録符号変調して第１の誤り訂正復号器に供給す
る記録符号変調器とを含み、判定器は、第２の誤り訂正
復号器から出力された系列が誤りを含んでいない場合に
はその系列をデータ系列として出力し、誤りが含まれて
いる場合にはその系列を記録符号変調器に供給すること
を特徴とする。この誤り訂正復号化装置は、インターリ
ーブを考慮して、データ系列を行方向に誤りの訂正処理
が可能な第１の誤り訂正符号化系列に変換した後、記録
符号変調し、更に前記第１の誤り訂正符号と比較して少
ない冗長数を有し、複数の列からなるブロック単位で列
方向に誤りの訂正処理が可能な第２の誤り訂正符号化系
列に変換して、磁気記録媒体に記録する系列を生成する
誤り訂正符号化装置とともに用いることができる。

【００２３】本発明による誤り訂正復号化装置は、ま
た、磁気記録媒体からの再生信号を誤り訂正処理してデ
ータ系列に変換する誤り訂正復号化装置において、磁気
記録媒体から再生された系列をデインターリーブするデ
インターリーバーと、デインターリーブして得られた系
列に対して行方向の誤り訂正処理を行う第１の誤り訂正
復号器と、第１の誤り訂正復号器から出力された系列に
対して記録符号の復調を行う記録符号復調器と、記録符
号復調器から出力された系列に対して複数の列からなる
ブロック単位で列方向の誤り訂正処理を行う第２の誤り
訂正復号器と、第２の誤り訂正復号器から出力された系
列を記録符号変調して前記第１の誤り訂正復号器に供給
する記録符号変調器とを含み、判定器は、第２の誤り訂
正復号器から出力出力された系列が誤りを含んでいない
場合にはその系列をデータ系列として出力し、誤りが含
まれている場合にはその系列を記録符号変調器に供給す
ることを特徴とする。この誤り訂正復号化装置は、イン
ターリーブを考慮して、データ系列を複数の列からなる
ブロック単位で列方向に誤りの訂正処理が可能な第１の
誤り訂正符号化系列に変換した後、記録符号変調し、更
に記録符号変調された系列を、第１の誤り訂正符号と比
較して少ない冗長数を有し、行方向に誤りの訂正処理が
可能な第２の誤り訂正符号化系列に変換して、磁気記録
媒体に記録する系列を生成する誤り訂正符号化装置とと
もに用いることができる。

【００２４】本発明による誤り訂正復号化装置は、ま
た、磁気記録媒体からの再生信号を誤り訂正処理してデ
ータ系列に変換する誤り訂正復号化装置において、磁気
記録媒体から再生された系列をデインターリーブするデ
インターリーバーと、デインターリーブして得られた系
列に対して複数の列からなるブロック単位で列方向の誤
り訂正処理を行う第１の誤り訂正復号器と、第１の誤り
訂正復号器から出力された系列に対して行方向の誤り訂
正処理を行う第２の誤り訂正復号器と、第２の誤り訂正
復号器で全ての誤りが訂正されたかどうかを判定する判
定器と、記録符号の復調を行う記録符号復調器とを含
み、判定器は、第２の誤り訂正復号器から出力された系
列が誤りを含んでいない場合にはその系列を記録符号復
調器に供給し、誤りが含まれている場合にはその系列を
第１の誤り訂正復号器に供給することを特徴とする。こ
の訂正復号化装置は、記録符号変調されたデータ系列
を、インターリーブを考慮して、行方向に誤りの訂正処
理が可能な第１の誤り訂正符号化系列に変換した後、第
１の誤り訂正符号と比較して少ない冗長数を有し、複数
の列からなるブロック単位で列方向に誤りの訂正処理が
可能な第２の誤り訂正符号化系列に変換して、磁気記録
媒体に記録する系列を生成する誤り訂正符号化装置とと
もに用いることができる。

【００２５】本発明による誤り訂正復号化装置は、ま
た、磁気記録媒体からの再生信号を誤り訂正処理してデ
ータ系列に変換する誤り訂正復号化装置において、磁気
記録媒体から再生された系列をデインターリーブするデ
インターリーバーと、デインターリーブして得られた系
列に対して行方向の誤り訂正処理を行う第１の誤り訂正
復号器と、第１の誤り訂正復号器から出力された系列に
対して複数の列からなるブロック単位で列方向の誤り訂
正処理を行う第２の誤り訂正復号器と、第２の誤り訂正
復号器で全ての誤りが訂正されたかどうかを判定する判
定器と、記録符号の復調を行う記録符号復調器とを含
み、判定器は、第２の誤り訂正復号器から出力された系
列が誤りを含んでいない場合にはその系列を記録符号復
調器に供給し、誤りが含まれている場合にはその系列を
第１の誤り訂正復号器に供給することを特徴とする。こ
の誤り訂正復号化装置は、記録符号変調されたデータ系
列を、インターリーブを考慮して、複数の列からなるブ
ロック単位で列方向に誤りの訂正処理が可能な第１の誤
り訂正符号化系列に変換した後、第１の誤り訂正符号と
比較して少ない冗長数を有し、行方向に誤りの訂正処理
が可能な第２の誤り訂正符号化系列に変換して、磁気記
録媒体に記録する系列を生成する誤り訂正符号化装置と
ともに用いることができる。

【００２６】前記した誤り訂正符号化装置は、それに対
応した前記の誤り訂正復号化装置と組み合わせて用いる
ことにより、全体としての冗長数を低く抑えて媒体のフ
ォーマット効率を高く保ちながら、ランダム誤り及びバ
ースト誤りに対して高い誤り訂正能力を有する誤り訂正
符号化／復号化装置を実現することができる。また、１
度の誤り訂正処理で訂正不能な場合には、２つの誤り訂
正符号による誤り訂正処理を反復して複数回実行するこ
とにより、１セクタ内における、より多くの誤りを効率
よく訂正することができる。

【００２７】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図５は、本発明による誤り訂正符
号の符号化及び復号化装置の一例を示すブロック図であ
る。記録系１００において、２進データ系列５０１に対
しＥＣＣ符号器（１）５０２により前段（これを行方向
と仮定する）の誤り訂正符号化がなされ、誤り訂正符号
化系列５０３が得られる。系列５０３はｍ／ｎ変調器
（記録符号変調器）５０４によってｍビット毎に区切ら
れ、磁気記録チャネルに整合するように系列のランレン
グスを制限し、ｎビットに変換される。ｍ／ｎ変調され
た系列５０５はＥＣＣ符号器（２）５０６によって後段
（これを列方向と仮定する）の符号化が行われ、この系
列５０７はインターリーバー５０８によって、インター
リーブ系列５０９に変換された後、磁気記録媒体（磁気
記録チャネル）５１０上にディジタル記録情報として記
録される。

【００２８】一方、再生系１２０においては、磁気記録
媒体５１０から読み出した系列５１１を最も確からしい
系列を推定し出力する最尤復号器５１２に通した後、最
尤復号された系列５１３に対してインターリーバ５０８
の逆変換であるデインターリーバー５１４を作用させる
ことによって、系列５１５を得る。そしてＥＣＣ復号器
（２）５１６によって列方向の符号化に対する復号を行
う。復号化された系列５１７はｍ／ｎ復調器（記録符号
復調器）５１８によりｎビットからｍビットに逆変換さ
れて、系列５１９が得られた後、ＥＣＣ復号器（１）５
２０により行方向の符号化に対する復号化が行われる。

【００２９】誤りが訂正出来なかった場合、復号器５２
０から判定回路５２１に誤りフラグ情報が送られ（すな
わち誤りフラグ≠０）、その時、判定回路５２１は誤り
を全て訂正することが出来なかったと判断して、系列を
再びｍ／ｎ変調器５０４に戻し、ＥＣＣ復号器（２）５
１６にて再度復号処理を行う。逆に、判定回路５２１に
誤りフラグ情報が送られなければ（すなわち誤りフラグ
＝０）、全ての誤りが訂正できたと判定し、最終的に復
号データ系列５２２を得る。

【００３０】図６は、例としてＥＣＣ符号器（１）５０
２で行方向にリードソロモン符号、ＥＣＣ符号器（２）
５０６で列方向に巡回冗長検査符号の符号化がなされる
とし、変調符号として１６／１７変調符号を用いた時
に、図５の再生系１２０で行われる処理の流れを示すフ
ローチャートである。

【００３１】磁気記録媒体からの再生信号系列５１１
は、最尤復号器５１２で最尤復号され（Ｓ１１）、デイ
ンターリーバー５１４でデインターリーブされる（Ｓ１
２）。その後、復号器５１６で列方向の符号化に対する
巡回冗長検査符号の復号化が行われ（Ｓ１３）、復調器
５１８で１６／１７復調され（Ｓ１４）、更に復号器５
２０で行方向の符号化に対してリードソロモン符号の復
号化が行われる（Ｓ１５）。判定回路５２１は、復号器
５２０から送られる誤りフラグの判定を行い（Ｓ１
６）、誤りフラグが０の場合は、全ての誤りが訂正でき
たと判断して、復号データ系列を得る（Ｓ１７）。ステ
ップ１６の判定で誤りフラグが０でない場合には、全て
の誤りが訂正できてはいないと判断されるため、系列を
変調器５０４に送って再度１６／１７変調したのち、ス
テップ１３に戻って、列方向の符号化に対する巡回冗長
検査符号の復調（Ｓ１３）と行方向の符号化に対するリ
ードソロモン符号の復調（Ｓ１５）を反復して行う。こ
うして最終的に全ての誤りが訂正されて、ステップ１６
の判定で誤りフラグが０と判定されれば、復号データ系
列を得る（Ｓ１７）。

【００３２】図７は、本発明による誤り訂正符号の符号
化及び復号化装置の他の例を示すブロック図である。記
録系１００において、２進データ系列７０１をｍビット
毎に区切り、ｍ／ｎ変調器７０２によって磁気記録チャ
ネルに整合するように系列のランレングスを制限し、ｍ
ビットをｎビットに変換する。ｍ／ｎ変調された系列７
０３はＥＣＣ符号器（１）７０４により行方向の誤り訂
正符号化がなされ、符号化系列７０５が得られる。この
時付け加えられる冗長シンボルにはランレングス制限が
ないため、スクランブラー７０６によって０と１からな
る乱数を冗長シンボルに２を法として付加し、ランレン
グス制限の性質を与える。スクランブラー７０６によっ
て得られた系列７０７はＥＣＣ符号器（２）７０８によ
って列方向の符号化が行われ、この系列７０９はインタ
ーリーバー７１０によって、インターリーブ系列７１１
に変換された後、磁気記録媒体７１２上にディジタル記
録情報として記録される。

【００３３】一方、再生系１２０においては、磁気記録
媒体７１２から読み出した系列７１３を最も確からしい
系列を推定し出力する最尤復号器７１４に通した後、最
尤復号系列７１５にインターリーバー７１０の逆変換で
あるデインターリーバ７１６を作用させることによっ
て、系列７１７を得る。そしてＥＣＣ復号器（２）７１
８によって列方向の符号化に対する復号化を行う。得ら
れた系列７１９に対してスクランブラー７０６の逆変換
であるデスクランブラー７２０を作用させる。デスクラ
ンブルされた系列７２１は、ＥＣＣ復号器（１）７２２
により行方向の符号化に対する復号化が行われる。誤り
が訂正出来なかった場合、復号器７２２から判定回路７
２３に誤りフラグ情報が送られ、その時判定回路７２３
は誤りを全て訂正することが出来なかったと判断して、
系列を再びスクランブラー７０６に通し、ＥＣＣ復号器
（２）７１８で再度復号処理を行う。逆に、判定回路７
２３に誤りフラグ情報が送られなければ、全ての誤りが
訂正できたと判定し、ｍ／ｎ復調器７２５よりｎビット
をｍビットに逆変換して、最終的に復号データ系列７２
６を得る。図８は、例としてＥＣＣ符号器（１）７０４
でリードソロモン符号、ＥＣＣ符号器（２）７０８で巡
回冗長検査符号の符号化がなされるとし、変調符号とし
て１６／１７変調符号を用いた時に、図７の再生系１２
０で行われる処理の流れを示すフローチャートである。

【００３４】磁気記録媒体からの再生信号系列７１３
は、最尤復号器７１４で最尤復号され（Ｓ２１）、デイ
ンターリーバー７１６でデインターリーブされる（Ｓ２
２）。その後、復号器７１８で列方向の符号化に対する
巡回冗長検査符号の復号化が行われ（Ｓ２３）、デスク
ランブラー７２０でデスクランブルされ（Ｓ２４）、更
に復号器７２２で行方向の符号化に対するリードソロモ
ン符号の復号化が行われる（Ｓ２５）。判定回路７２３
は、復号器７２２から送られる誤りフラグの判定を行い
（Ｓ２６）、誤りフラグが０の場合は、全ての誤りが訂
正できたと判断し、復調器７２５で１６／１７復調して
（Ｓ２７）、復号データ系列を得る（Ｓ２８）。ステッ
プ２６の判定で誤りフラグが０でない場合には、全ての
誤りが訂正できてはいないと判断し、系列をスクランブ
ラー７０６に送ってスクランブルしたのち（Ｓ２９）、
ステップ２３に戻って、列方向の符号化に対する巡回冗
長検査符号の復調（Ｓ２３）と行方向の符号化に対する
リードソロモン符号の復調（Ｓ２５）を反復して行う。
こうして最終的に全ての誤りが訂正され、ステップ２６
で誤りフラグが０と判定されれば、系列を復調器７２５
で１６／１７復調して（Ｓ２７）、復号データ系列を得
る（Ｓ２８）。

【００３５】図５に示した誤り訂正符号化／復号化装置
は、ｍ／ｎ復調後に誤りが拡大され伝搬してしまうた
め、リードソロモン符号により多くの冗長数を要する。
図７に示した誤り訂正符号化／復号化装置の場合には、
ｍ／ｎ復調による誤りの伝搬はないが、リードソロモン
符号の冗長部に対する零ランレングスの制限がなされて
いないため、それに関する補正回路（例えば、スクラン
ブラーやリードソロモン符号の冗長部に対する変調回路
等）を設ける必要がある。

【００３６】図９は、本発明による誤り訂正符号の符号
化及び復号化装置の他の例を示すブロック図である。記
録系１００において、２進データ系列９０１をｍビット
毎に区切り、ｍ／ｎ変調器９０２によって磁気記録チャ
ネルに整合するように系列のランレングスを制限し、ｍ
ビットをｎビットに変換する。ｍ／ｎ変調された系列９
０３はＥＣＣ符号器（１）９０４により行方向の誤り訂
正符号化がなされ、符号化系列９０５が得られる。この
時付け加えられる冗長シンボルにはランレングス制限が
ないため、リードソロモン符号用ｐ／ｑ変調器９０６に
よって、ｐシンボルを零ランレングスの制限を考慮した
ｑシンボルに変換し、ランレングス制限の性質を与え
る。リードソロモン符号用ｐ／ｑ変調器９０６によって
得られた系列９０７はＥＣＣ符号器（２）９０８によっ
て列方向の誤り訂正符号化が行われ、この系列９０９は
インターリーバー９１０によってインターリーブ系列９
１１に変換され、磁気記録媒体（磁気記録チャネル）９
１２上にディジタル記録情報として記録される。

【００３７】一方、再生系１２０においては、磁気記録
媒体９１２から読み出した系列９１３を最も確からしい
系列を推定し出力する最尤復号器９１４に通した後、最
尤復号系列９１５にインターリーバ９１０の逆変換であ
るデインターリーバー９１６を作用させることによっ
て、系列９１７を得る。そしてＥＣＣ復号器（２）９１
８によって列方向の符号化に対する復号化を行う。得ら
れた系列９１９に対して、リードソロモン符号用ｐ／ｑ
変調器９０６の逆変換であるリードソロモン符号用ｐ／
ｑ復調器９２０を作用させる。ｐ／ｑ復調された系列９
２１は、ＥＣＣ復号器（１）９２２により列方向の符号
化に対する復号化が行われる。全ての誤りが訂正出来な
かった場合、復号器９２２から判定回路９２３に誤りフ
ラグ情報が送られ、その時判定回路９２３は誤りを全て
訂正することが出来なかったと判断して、系列をリード
ソロモン符号用ｐ／ｑ変調器９０６に通し、ＥＣＣ復号
器（２）９１８で再度復号処理を行う。逆に、判定回路
９２３に誤りフラグ情報が送られなければ、全ての誤り
が訂正できたと判定し、系列９２４をｍ／ｎ復調器９２
５に送りｎビットをｍビットに逆変換して、最終的に復
号系列９２６を得る。

【００３８】図１０は、例としてＥＣＣ符号器（１）９
０４でリードソロモン符号、ＥＣＣ符号器（２）９０８
で巡回冗長検査符号の符号がなされるとし、変調符号と
して１６／１７変調符号を用いた時に、図９の再生系１
２０で行われる処理の流れを示すフローチャートであ
る。

【００３９】磁気記録媒体からの再生信号系列９１３
は、最尤復号器９１４で最尤復号され（Ｓ３１）、デイ
ンターリーバー９１６でデインターリーブされる（３２
２）。その後、復号器９１８で列方向の符号化に対する
巡回冗長検査符号の復号化が行われ（Ｓ３３）、復調器
９２０でリードソロモン符号用８／９復調され（Ｓ２
４）、更に復号器９２２で行方向の符号化に対するリー
ドソロモン符号の復号化が行われる（Ｓ３５）。判定回
路９２３は、復号器９２２から送られる誤りフラグの判
定を行い（Ｓ３６）、誤りフラグが０の場合は、全ての
誤りが訂正できたと判断し、復調器９２５で１６／１７
復調して（Ｓ３７）、復号データ系列を得る（Ｓ３
８）。ステップ３６の判定で誤りフラグが０でない場合
には、全ての誤りが訂正できてはいないと判断し、系列
を復調器９０６に送ってリードソロモン符号用８／９復
調し（Ｓ３９）、そののちステップ３３に戻って、列方
向の符号化に対する巡回冗長検査符号の復調（Ｓ３３）
と行方向の符号化に対するリードソロモン符号の復調
（Ｓ３５）を反復して行う。こうして最終的に全ての誤
りが訂正され、ステップ３６で誤りフラグが０と判定さ
れれば、系列を復調器９２５で１６／１７復調して（Ｓ
３７）、復号データ系列を得る（Ｓ３８）。

【００４０】図１１に、行方向及び列方向の２つの誤り
訂正符号を連接させた時の構成図を示す。図１１は、列
方向に、行方向の誤り訂正符号より冗長数の少ない誤り
訂正符号を用いた例である。行方向の符号化に関して
は、変調された系列に対し符号化を行い、行方向符号冗
長部１１０１を付加する。また、列方向の符号化に関し
ては、セクタをある深さを持ったＮ個のブロック単位に
区切り（ＢＬＫ＃１〜ＢＬＫ＃Ｎ）、ブロック毎に符号
化をして、列毎ではなく各ブロックの最後の部分に列方
向符号冗長部１１０２を付け加える。

【００４１】例として、変調符号にｍ＝１６、ｎ＝１７
の１６／１７変調符号、行方向の誤り訂正符号に３シン
ボル誤り訂正能力を有するリードソロモン符号、また列
方向の誤り訂正符号として最尤復号器の通過後に生起す
る誤りイベント１つを訂正することのできる巡回冗長検
査符号を考える。１６／１７変調前の１セクタ当たりの
情報系列を、例えば４行１２８列になるように配列を行
う。この時、図１２のように、４行１６列を１つのブロ
ックとして定義すれば、１セクタ当たり８個のブロック
が生成される。但し、図１２のマス目１つは１バイト
（８ビット）である。

【００４２】次に、情報系列に対し、１６／１７変調さ
れた系列は１６ビット（８ビット＋８ビット）が、図１
３に示されるように、１７ビット（８ビット＋９ビット
あるいは９ビット＋８ビット）に変換され、奇数列目で
は（８，９，８，９）ビット配置、偶数列目は（９，
８，９，８）ビット配置となるように配列される。な
お、このビット配置は奇数列目が（９，８，９，８）ビ
ット配列、偶数列目が（８，９，８，９）ビット配列で
あっても構わない。１ブロック内は、１行が８ビット及
び９ビットの群によって１６分割されているため、１行
当たり１７バイト存在する。８ブロック／セクタである
から、前段の誤り訂正符号は、１７×８＝１３６バイト
に対してリードソロモン符号の冗長部を付加し、符号化
を行う。一方、後段の誤り訂正符号に関しては、１ブロ
ック単位で符号化する。すなわち、１ブロックを構成す
る４×１６×８×１７／１６＝５４４ビットに対し、１
６ビットの冗長部を加えて符号化し、５４４＋１６＝５
６０ビットの符号長を有する巡回冗長検査符号を構成す
る。

【００４３】図１４は、行方向の誤り訂正符号化を行う
リードソロモン符号が扱うシンボルと、列方向の誤り訂
正符号化をブロック単位で行う巡回冗長検査符号が扱う
シンボルの違いを説明する図である。前者は点線部分で
区切ったシンボルで、後者は実線部分で区切ったシンボ
ルで各々、符号化及び復号化を行う。復号化部において
は、先ず巡回冗長検査符号に関する訂正処理を行う。１
ブロック内に２つ以上の誤りイベントが存在した場合、
巡回冗長検査符号は訂正能力を超えてしまうため、訂正
することは出来ない。この時、巡回検査復号器は誤りフ
ラグを立て、デスクランブラーによって系列をデスクラ
ンブル又はリードソロモン符号用復調器によって復調し
た後、リードソロモン符号の復号器に復号処理を委ね
る。リードソロモン復号器ではバイト単位として訂正処
理を行い、誤りが全て訂正できれば誤りフラグを立て
ず、１６／１７復調を行う。もし３バイトを超える誤り
が行に残存していれば、訂正処理は出来ず、復号器側で
誤りフラグを立てて、再度その系列をスクランブラーに
よってスクランブル又はリードソロモン符号用変調器に
より変調した後、巡回冗長検査符号の再訂正処理を行
う。この一連の動作を繰り返すことによって、リードソ
ロモン符号に大きな冗長度を付加することなく、しかも
フォーマット効率を低下させずに誤り訂正を行うことが
可能となる。

【００４４】図１５は、セクタに誤りＸｋ（ｋ＝１，
２，．．．，１２）が起きた時の訂正処理動作の一例を
説明する図である。なお、リードソロモン符号の零ラン
レングス制限はスクランブラーを用いるものとする。最
尤復号器からの出力誤りが同図のように生起したと仮定
する。また、ここでは理解しやすいように、１マス目を
１バイトとする。

【００４５】先ず、巡回冗長検査符号の冗長部を用い
て、誤りイベントに対する訂正処理を行う。この例で
は、１ブロック当たり、各々（Ｘ１，Ｘ２，Ｘ３，Ｘ
４），（Ｘ５，Ｘ６，Ｘ７，Ｘ８，Ｘ９），（Ｘ１０，
Ｘ１１，Ｘ１２）と２つ以上の誤りイベントが含まれて
いるため、巡回冗長検査符号では誤りを訂正することが
できない。よってデスクランブラーをかけた後、リード
ソロモン復号器で復号を行う。この例の場合、行単位で
みると誤りは、行ａに対して（Ｘ３，Ｘ５，Ｘ７）、行
ｂに対して（Ｘ１，Ｘ８，Ｘ１０）、行ｃに対して（Ｘ
２，Ｘ６，Ｘ１２）、行ｄに対して（Ｘ４，Ｘ９，Ｘ１
１）と３つずつ存在する。つまり、いずれの行において
も誤りは３シンボル以内であるため、これらの誤りは全
てリードソロモン符号によってリードソロモン復号器で
訂正が可能となる。

【００４６】次に、他の例として、図１６のケースを考
える。巡回冗長検査符号に対する復号化は、図１５の例
の場合と同様に１ブロック内に２つ以上の誤りイベント
が存在するので、いずれのブロックでも訂正は出来な
い。よって、デスクランブルした後、リードソロモン復
号器で復号を行う。リードソロモン復号器においては、
行ｂに関しては（Ｘ１，Ｘ３，Ｘ６，Ｘ１２）と誤りが
４つ存在するため誤り訂正出来ないが、行ａ、ｃ及びｄ
に対しては誤りが３つ以下であるため訂正可能である。
よって、リードソロモン復号器を通った後で残っている
誤りは、行ｂの（Ｘ１，Ｘ３，Ｘ６，Ｘ１２）だけとな
る。次に、系列をスクランブルをして、再度、巡回冗長
検査復号を行う。この時、ブロック毎の誤りとしては、
ＢＬＫ＃１の（Ｘ１，Ｘ３），ＢＬＫ＃２の（Ｘ６），
ＢＬＫ＃８の（Ｘ１２）であるから、ＢＬＫ＃２の（Ｘ
６）とＢＬＫ＃８の（Ｘ１２）に関しては誤り訂正が可
能である。よって、この２度目の巡回冗長検査復号の後
で訂正されていない誤りは行ｂの（Ｘ１，Ｘ３）のみと
なる。従って、この結果をデスクランブルした後にリー
ドソロモン復号器に送って、訂正処理を行うことによ
り、全ての誤りが訂正可能となる。

【００４７】このように、行方向に誤り訂正を行う誤り
訂正符号（この例の場合にはリードソロモン符号）と、
列方向にブロック単位で誤り訂正を行う誤り訂正符号
（この例の場合には巡回冗長検査符号）を連接した誤り
訂正符号を用い、行方向の誤り訂正処理と列方向のブロ
ック単位の誤り訂正処理を反復して実行することによ
り、行方向の誤り訂正符号に大きな冗長部を付加するこ
となく、誤り訂正を行うことが可能となる。

【００４８】なお、これまで、行方向に誤り訂正を行う
誤り訂正符号としてリードソロモン符号を用い、列方向
にブロック単位で誤り訂正を行う誤り訂正符号として巡
回冗長検査符号を用いる例によって本発明を説明してき
たが、これは単に説明の便宜のためであり、リードソロ
モン符号と巡回冗長検査符号の組み合わせ以外の誤り訂
正符号の組み合わせを用いてもよいのは勿論である。ま
た、行方向の誤り訂正符号と列方向にブロック単位で誤
り訂正を行う誤り訂正符号として、訂正能力を異ならせ
た同種の誤り訂正符号、例えばリードソロモン符号を用
いることもできる。

【００４９】図１７は、リードソロモン符号のみを用い
た時、及びリードソロモン符号と巡回冗長検査符号を連
接させた時のビット当たりのイベント誤り率に対する誤
り訂正後のバイト誤り率の関係を表わした図である。な
おリードソロモン符号の誤り訂正可能数は１〜５とし、
δ（％）は情報ビットに対する冗長ビットの比率であ
る。図１７より、訂正能力が５バイトの単一リードソロ
モン符号と、巡回冗長検査符号と訂正能力が２バイトの
リードソロモン符号とを連接させた時の訂正能力はほぼ
一緒であるが、前者はδ＝７．８１なのに対し、後者は
δ＝６．０７と効率が良い。また、巡回冗長検査符号に
訂正能力が３バイトのリードソロモン符号を連接させた
時には、δはほぼ同じなのに対し、誤り率が改善され、
イベント誤り率が１×１０^-7では８桁、１×１０^-6では
６桁の改善が見られる。

【００５０】これまで、列方向に、行方向の誤り訂正符
号に比較して冗長数の少ない誤り訂正符号を用いる例に
よって本発明を説明してきた。しかし、行方向に、列方
向の誤り訂正符号に比較して冗長数の少ない誤り訂正符
号を用いても、本発明は同様に有効である。図１８は、
行方向に、列方向の誤り訂正符号より冗長数の少ない誤
り訂正符号を用いた場合の、図１１に相当する誤り訂正
符号化方式の構成図である。列方向は複数の列からなる
ＢＬＫ＃１，ＢＬＫ＃２，‥‥，ＢＬＫ＃Ｎのブロック
単位で、例えば３イベントエラー訂正可能な巡回冗長検
査符号を用い、行方向には１シンボル訂正可能なリード
ソロモン符号を用いることができる。なお、リードソロ
モン符号等の符号化／復号化に関する回路はすでに公知
であり、例えば、Neal Glover, Trent Dudley, "Practi
cal Error Correction Design for Engineers (2nd Edi
tion)", DST に記述されている。

【００５１】

【発明の効果】本発明によると、全体としての冗長数を
低く抑えて媒体のフォーマット効率を高く保ちながら、
ランダム誤り及びバースト誤りに対して高い誤り訂正能
力を有する誤り訂正符号化／復号化方式及び装置を実現
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の誤り訂正符号に関する記録再生系の信号
系統図。

【図２】１６／１７復調後における誤り伝播を説明する
図。

【図３】インターリーブの深さが３の誤り訂正符号の構
成図。

【図４】インターリーブの深さが４の誤り訂正符号の構
成図。

【図５】本発明による誤り訂正符号の符号化及び復号化
装置の一例を示すブロック図。

【図６】図５の再生系部分における処理の流れの一例を
示すフローチャート。

【図７】本発明による誤り訂正符号の符号化及び復号化
装置の他の例を示すブロック図。

【図８】図７の再生系部分における処理の流れの一例を
示すフローチャート。

【図９】本発明による誤り訂正符号の符号化及び復号化
装置の他の例を示すブロック図。

【図１０】図７の再生系部分における処理の流れの一例
を示すフローチャート。

【図１１】本発明による誤り訂正符号化方式の一例の構
成図。

【図１２】１ブロックにおける１６／１７変調前の情報
系列に関する配列図。

【図１３】１ブロックにおける１６／１７変調後の情報
系列及び巡回冗長検査符号に関する配置図。

【図１４】１ブロックにおける巡回冗長検査符号及びリ
ードソロモン符号のシンボルの扱いを示した図。

【図１５】セクタに誤りが起きた時の訂正処理動作の一
例を説明する図。

【図１６】セクタに誤りが起きた時の訂正処理動作の他
の例を説明する図。

【図１７】リードソロモン符号単体及び本発明の連接符
号化方式に関する誤り訂正後のバイト誤り率の比較図。

【図１８】本発明による誤り訂正符号化方式の他の例の
構成図。

【符号の説明】

１００…記録系、１０１…データ系列、１０２…ＥＣＣ
符号器、１０４…インターリーバー、１０６…ｍ／ｎ変
調器（記録符号変調器）、１０８…磁気記録媒体、１１
０…最尤復号器、１１２…ｍ／ｎ復調器（記録符号復調
器）、１１４…インターリーバー、１１６…ＥＣＣ復号
器、１１７…データ系列、１２０…再生系、３０１…情
報部（セクタ）、３０２…冗長部、４０１…情報部（セ
クタ）、４０２…冗長部、５０１…データ系列、５０２
…ＥＣＣ符号器１、５０４…ｍ／ｎ変調器、５０６…Ｅ
ＣＣ符号器２、５０８…インターリーバー、５１０…磁
気記録媒体、５１２…最尤復号器、５１４…デインター
リーバー、５１６…ＥＣＣ復号器２、５１８…ｍ／ｎ復
調器、５２０…ＥＣＣ復号器１、５２１…判定回路、５
２２…データ系列、７０１…データ系列、７０２…ｍ／
ｎ変調器、７０４…ＥＣＣ符号器１、７０６…スクラン
ブラー、７０８…ＥＣＣ符号器２、７１０…インターリ
ーバー、７１２…磁気記録媒体、７１４…最尤復号器、
７１６…デインターリーバー、７１８…ＥＣＣ復号器
２、７２０…デスクランブラー、７２２…ＥＣＣ復号器
１、７２３…判定回路、７２５…ｍ／ｎ復調器、７２６
…データ系列、９０１…データ系列、９０２…ｍ／ｎ変
調器、９０４…ＥＣＣ符号器１、９０６…リードソロモ
ン符号用ｐ／ｑ変調器、９０８…ＥＣＣ符号器２、９１
０…インターリーバー、９１２…磁気記録媒体、９１４
…最尤復号器、９１６…デインターリーバー、９１８…
ＥＣＣ復号器２、９２０…リードソロモン符号用ｐ／ｑ
復調器、９２２…ＥＣＣ復号器１、９２３…判定回路、
９２５…ｍ／ｎ復調器、９２６…データ系列、１１０１
…行方向符号冗長部、１１０２…列方向符号冗長部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三田 誠一 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 近藤 昌晴 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 澤口 秀樹 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Ｆターム(参考） 5D044 BC01 DE03 DE68 DE81

Claims (20)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 磁気記録媒体に記録するデータ系列をイ
   ンターリーブを考慮した誤り訂正符号化系列に変換する
   誤り訂正符号化方式において、 前記データ系列を行方向に誤りの訂正処理が可能な第１
   の誤り訂正符号化系列に変換する第１のステップと、 前記第１の誤り訂正符号化系列を記録符号変調する第２
   のステップと、 前記記録符号変調された系列を、前記第１の誤り訂正符
   号と比較して少ない冗長数を有し、複数の列からなるブ
   ロック単位で列方向に誤りの訂正処理が可能な第２の誤
   り訂正符号化系列に変換する第３のステップとを含むこ
   とを特徴とする誤り訂正符号化方式。
2. 【請求項２】 磁気記録媒体に記録するデータ系列をイ
   ンターリーブを考慮した誤り訂正符号化系列に変換する
   誤り訂正符号化方式において、 前記データ系列を複数の列からなるブロック単位で列方
   向に誤りの訂正処理が可能な第１の誤り訂正符号化系列
   に変換する第１のステップと、 前記第１の誤り訂正符号化系列を記録符号変調する第２
   のステップと、 前記記録符号変調された系列を、前記第１の誤り訂正符
   号と比較して少ない冗長数を有し、行方向に誤りの訂正
   処理が可能な第２の誤り訂正符号化系列に変換する第３
   のステップと を含むことを特徴とする誤り訂正符号化
   方式。
3. 【請求項３】 磁気記録媒体に記録するデータ系列をイ
   ンターリーブを考慮した誤り訂正符号化系列に変換する
   誤り訂正符号化方式において、 前記データ系列を記録符号変調する第１のステップと、 前記記録符号変調された系列を行方向に誤りの訂正処理
   が可能な第１の誤り訂正符号化系列に変換する第２のス
   テップと、 前記第１の誤り訂正符号化系列を、前記第１の誤り訂正
   符号と比較して少ない冗長数を有し、複数の列からなる
   ブロック単位で列方向に誤りの訂正処理が可能な第２の
   誤り訂正符号化系列に変換する第３のステップとを含む
   ことを特徴とする誤り訂正符号化方式。
4. 【請求項４】 磁気記録媒体に記録するデータ系列をイ
   ンターリーブを考慮した誤り訂正符号化系列に変換する
   誤り訂正符号化方式において、 前記データ系列を記録符号変調する第１のステップと、 前記記録符号変調された系列を複数の列からなるブロッ
   ク単位で列方向に誤りの訂正処理が可能な第１の誤り訂
   正符号化系列に変換する第２のステップと、 前記第１の誤り訂正符号化系列を、前記第１の誤り訂正
   符号と比較して少ない冗長数を有し、行方向に誤りの訂
   正処理が可能な第２の誤り訂正符号化系列に変換する第
   ３のステップとを含むことを特徴とする誤り訂正符号化
   方式。
5. 【請求項５】 請求項１又は３記載の誤り訂正符号化方
   式において、行方向の誤り訂正符号としてリードソロモ
   ン符号を用い、列方向の誤り訂正符号として巡回冗長検
   査符号を用いることを特徴とする誤り訂正符号化方式。
6. 【請求項６】 請求項２又は４記載の誤り訂正符号化方
   式において、列方向の誤り訂正符号としてリードソロモ
   ン符号を用い、行方向の誤り訂正符号として巡回冗長検
   査符号を用いることを特徴とする誤り訂正符号化方式。
7. 【請求項７】 請求項３又は４記載の誤り訂正符号化方
   式において、第１の誤り訂正符号としてリードソロモン
   符号を用い、リードソロモン符号の符号化後にリードソ
   ロモン符号の冗長部に対して零ランレングス制限を行う
   ステップを有することを特徴とする誤り訂正符号化方
   式。
8. 【請求項８】 磁気記録媒体からの再生信号を誤り訂正
   処理してデータ系列に変換する誤り訂正復号化方式にお
   いて、 磁気記録媒体から再生された系列をデインターリーブす
   る第１のステップと、 デインターリーブして得られた系列に対して複数の列か
   らなるブロック単位で列方向の誤り訂正処理を行う第２
   のステップと、 記録符号の復調を行う第３のステップと、 行方向の誤り訂正処理を行う第４のステップと、 前記第４のステップで全ての誤りが訂正されたかどうか
   を判定する第５のステップとを含み、 前記第５のステップにおいて誤りが残っていると判定さ
   れた場合には、前記第４のステップを経た系列を記録符
   号変調した後、前記第２のステップから第５のステップ
   までを反復することを特徴とする誤り訂正復号化方式。
9. 【請求項９】 磁気記録媒体からの再生信号を誤り訂正
   処理してデータ系列に変換する誤り訂正復号化方式にお
   いて、 磁気記録媒体から再生された系列をデインターリーブす
   る第１のステップと、デインターリーブして得られた系
   列に対して行方向の誤り訂正処理を行う第２のステップ
   と、 記録符号の復調を行う第３のステップと、 複数の列からなるブロック単位で列方向の誤り訂正処理
   を行う第４のステップと、 前記第４のステップで全ての誤りが訂正されたかどうか
   を判定する第５のステップとを含み、 前記第５のステップにおいて誤りが残っていると判定さ
   れた場合には、前記第４のステップを経た系列を記録符
   号変調した後、前記第２のステップから第５のステップ
   までを反復することを特徴とする誤り訂正復号化方式。
10. 【請求項１０】 磁気記録媒体からの再生信号を誤り訂
    正処理してデータ系列に変換する誤り訂正復号化方式に
    おいて、 磁気記録媒体から再生された系列をデインターリーブす
    る第１のステップと、デインターリーブして得られた系
    列に対して複数の列からなるブロック単位で列方向の誤
    り訂正処理を行う第２のステップと、 行方向の誤り訂正処理を行う第３のステップと、 前記第３のステップで全ての誤りが訂正されたかどうか
    を判定する第４のステップと、 記録符号の復調を行う第５のステップとを含み、 前記第４のステップにおいて、全ての誤りが訂正された
    と判定された場合には前記第５のステップに移り、そう
    でない場合には前記第２のステップに戻ることを特徴と
    する誤り訂正復号化方式。
11. 【請求項１１】 磁気記録媒体からの再生信号を誤り訂
    正処理してデータ系列に変換する誤り訂正復号化方式に
    おいて、 磁気記録媒体から再生された系列をデインターリーブす
    る第１のステップと、 デインターリーブして得られた系列に対して行方向の誤
    り訂正処理を行う第２のステップと、 複数の列からなるブロック単位で列方向の誤り訂正処理
    を行う第３のステップと、 前記第３のステップで全ての誤りが訂正されたかどうか
    を判定する第４のステップと、 記録符号の復調を行う第５のステップとを含み、 前記第４のステップにおいて、全ての誤りが訂正された
    と判定された場合には前記第５のステップに移り、そう
    でない場合には前記第２のステップに戻ることを特徴と
    する誤り訂正復号化方式。
12. 【請求項１２】 磁気記録媒体に記録するデータ系列を
    インターリーブを考慮した誤り訂正符号化系列に変換す
    る誤り訂正符号化装置において、 前記データ系列を行方向に誤りの訂正処理が可能な第１
    の誤り訂正符号化系列に変換する第１の誤り訂正符号器
    と、 前記第１の誤り訂正符号器の出力を記録符号変調する記
    録符号変調器と、 前記記録符号変調器の出力を、前記第１の誤り訂正符号
    と比較して少ない冗長数を有し、複数の列からなるブロ
    ック単位で列方向に誤りの訂正処理が可能な第２の誤り
    訂正符号化系列に変換する第２の誤り訂正符号器と、 前記第２の誤り訂正符号器の出力をインターリーブする
    インターリーバーとを含むことを特徴とする誤り訂正符
    号化装置。
13. 【請求項１３】 磁気記録媒体に記録するデータ系列を
    インターリーブを考慮した誤り訂正符号化系列に変換す
    る誤り訂正符号化装置において、 前記データ系列を複数の列からなるブロック単位で列方
    向に誤りの訂正処理が可能な第１の誤り訂正符号化系列
    に変換する第１の誤り訂正符号器と、 前記第１の誤り訂正符号器の出力を記録符号変調する記
    録符号変調器と、 前記記録符号変調器の出力を、前記第１の誤り訂正符号
    と比較して少ない冗長数を有し、行方向に誤りの訂正処
    理が可能な第２の誤り訂正符号化系列に変換する第２の
    誤り訂正符号器と、 前記第２の誤り訂正符号器の出力をインターリーブする
    インターリーバーとを含むことを特徴とする誤り訂正符
    号化装置。
14. 【請求項１４】 磁気記録媒体に記録するデータ系列を
    インターリーブを考慮した誤り訂正符号化系列に変換す
    る誤り訂正符号化装置において、 前記データ系列を記録符号変調する記録符号変調器と、 前記記録符号変調器の出力を、行方向に誤りの訂正処理
    が可能な第１の誤り訂正符号化系列に変換する第１の誤
    り訂正符号器と、 前記第１の誤り訂正符号器の出力を、前記第１の誤り訂
    正符号と比較して少ない冗長数を有し、複数の列からな
    るブロック単位で列方向に誤りの訂正処理が可能な第２
    の誤り訂正符号化系列に変換する第２の誤り訂正符号器
    と、 前記第２の誤り訂正符号器の出力をインターリーブする
    インターリーバーとを含むことを特徴とする誤り訂正符
    号化装置。
15. 【請求項１５】 磁気記録媒体に記録するデータ系列を
    インターリーブを考慮した誤り訂正符号化系列に変換す
    る誤り訂正符号化装置において、 前記データ系列を記録符号変調する記録符号変調器と、 前記記録符号変調器の出力を、複数の列からなるブロッ
    ク単位で列方向に誤りの訂正処理が可能な第１の誤り訂
    正符号化系列に変換する第１の誤り訂正符号器と、 前記第１の誤り訂正符号器の出力を、前記第１の誤り訂
    正符号と比較して少ない冗長数を有し、行方向に誤りの
    訂正処理が可能な第２の誤り訂正符号化系列に変換する
    第２の誤り訂正符号器と、 前記第２の誤り訂正符号器の出力をインターリーブする
    インターリーバーとを含むことを特徴とする誤り訂正符
    号化装置。
16. 【請求項１６】 磁気記録媒体からの再生信号を誤り訂
    正処理してデータ系列に変換する誤り訂正復号化装置に
    おいて、 磁気記録媒体から再生された系列をデインターリーブす
    るデインターリーバーと、 デインターリーブして得られた系列に対して複数の列か
    らなるブロック単位で列方向の誤り訂正処理を行う第１
    の誤り訂正復号器と、 前記第１の誤り訂正復号器の出力に対して記録符号の復
    調を行う記録符号復調器と、 前記記録符号復調器から出力された系列に対して行方向
    の誤り訂正処理を行う第２の誤り訂正復号器と、 前記第２の誤り訂正復号器で全ての誤りが訂正されたか
    どうかを判定する判定器と、 前記第２の誤り訂正復号器から出力された系列を記録符
    号変調して前記第１の誤り訂正復号器に供給する記録符
    号変調器とを含み、 前記判定器は、前記第２の誤り訂正復号器から出力され
    た系列が誤りを含んでいない場合にはその系列をデータ
    系列として出力し、誤りが含まれている場合にはその系
    列を前記記録符号変調器に供給することを特徴とする誤
    り訂正復号化装置。
17. 【請求項１７】 磁気記録媒体からの再生信号を誤り訂
    正処理してデータ系列に変換する誤り訂正復号化装置に
    おいて、 磁気記録媒体から再生された系列をデインターリーブす
    るデインターリーバーと、 デインターリーブして得られた系列に対して行方向の誤
    り訂正処理を行う第１の誤り訂正復号器と、 前記第１の誤り訂正復号器から出力された系列に対して
    記録符号の復調を行う記録符号復調器と、 前記記録符号復調器から出力された系列に対して複数の
    列からなるブロック単位で列方向の誤り訂正処理を行う
    第２の誤り訂正復号器と、 前記第２の誤り訂正復号器から出力された系列を記録符
    号変調して前記第１の誤り訂正復号器に供給する記録符
    号変調器とを含み、 前記判定器は、前記第２の誤り訂正復号器から出力出力
    された系列が誤りを含んでいない場合にはその系列をデ
    ータ系列として出力し、誤りが含まれている場合にはそ
    の系列を前記記録符号変調器に供給することを特徴とす
    る誤り訂正復号化装置。
18. 【請求項１８】 磁気記録媒体からの再生信号を誤り訂
    正処理してデータ系列に変換する誤り訂正復号化装置に
    おいて、 磁気記録媒体から再生された系列をデインターリーブす
    るデインターリーバーと、 デインターリーブして得られた系列に対して複数の列か
    らなるブロック単位で列方向の誤り訂正処理を行う第１
    の誤り訂正復号器と、 前記第１の誤り訂正復号器から出力された系列に対して
    行方向の誤り訂正処理を行う第２の誤り訂正復号器と、 前記第２の誤り訂正復号器で全ての誤りが訂正されたか
    どうかを判定する判定器と、 記録符号の復調を行う記録符号復調器とを含み、 前記判定器は、前記第２の誤り訂正復号器から出力され
    た系列が誤りを含んでいない場合にはその系列を前記記
    録符号復調器に供給し、誤りが含まれている場合にはそ
    の系列を前記第１の誤り訂正復号器に供給することを特
    徴とする誤り訂正復号化装置。
19. 【請求項１９】 磁気記録媒体からの再生信号を誤り訂
    正処理してデータ系列に変換する誤り訂正復号化装置に
    おいて、 磁気記録媒体から再生された系列をデインターリーブす
    るデインターリーバーと、 デインターリーブして得られた系列に対して行方向の誤
    り訂正処理を行う第１の誤り訂正復号器と、 前記第１の誤り訂正復号器から出力された系列に対して
    複数の列からなるブロック単位で列方向の誤り訂正処理
    を行う第２の誤り訂正復号器と、 前記第２の誤り訂正復号器で全ての誤りが訂正されたか
    どうかを判定する判定器と、 記録符号の復調を行う記録符号復調器とを含み、 前記判定器は、前記第２の誤り訂正復号器から出力され
    た系列が誤りを含んでいない場合にはその系列を前記記
    録符号復調器に供給し、誤りが含まれている場合にはそ
    の系列を前記第１の誤り訂正復号器に供給することを特
    徴とする誤り訂正復号化装置。
20. 【請求項２０】 請求項１２〜１５のいずれか１項に記
    載された誤り訂正符号化装置と、請求項１６〜１９のい
    ずれか１項に記載された誤り訂正復号化装置とを備える
    ことを特徴とする誤り訂正符号化／復号化装置。