JP2000067235A - 図形分類方法、図形検索方法、記録媒体、図形分類装置、及び、図形検索装置 - Google Patents

図形分類方法、図形検索方法、記録媒体、図形分類装置、及び、図形検索装置

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JP2000067235A
JP2000067235A JP10234174A JP23417498A JP2000067235A JP 2000067235 A JP2000067235 A JP 2000067235A JP 10234174 A JP10234174 A JP 10234174A JP 23417498 A JP23417498 A JP 23417498A JP 2000067235 A JP2000067235 A JP 2000067235A
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Hirofumi Nishida
広文 西田
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズや局所的変形に頑健な効率的な図形分
類検索を実現する。 【解決手段】 図形を入力し(100)、その構造的特
徴を抽出し(105)、抽出された構造的特徴に変換規
則を適用して変形図形の構造的特徴を合成する(11
0)。あるいは、入力図形をある角度ずつ回転させた図
形と、その反転図形の構造的特徴を抽出し、それに変換
規則を適用する。それら各構造的特徴からインデックス
を計算し、分類表120の対応したエントリーのモデル
識別子リストを参照し投票操作を行う(115)。図形
の複雑度、面積、長さ、円形度に関する入力図形とモデ
ルの類似度を、各モデルの得票数に掛け合わせた値を類
似度スコアとし、類似度スコアが高いいくつかのモデル
を分類候補に選ぶ(116)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、図形の分類・検索
の分野に係り、特に、図形輪郭の構造的特徴を利用する
図形の分類・検索技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の文書画像解析・認識システムで
は、主にテキスト情報を扱ってきたが、マルチメディア
技術が文書処理システムに取り入れられている現在にお
いては、絵やグラフィックスのような非テキスト情報が
文書の重要な要素の一つになっている。特に、マルチメ
ディア文書は地図、線画、図などの人工的なグラフィカ
ルな画像とともに、自然界で観測される物体の画像を含
んでいる。ユニコードやSGMLのような、文字コード
や構造化された言語で表現できるテキスト情報に比べ、
自然物の画像に含まれる情報は一般に複雑であり、その
構造を単純でコンパクトな形に表現するのが難しい。
【0003】画像は色、テクスチャ、形状のようないく
つかの要素を持っている。色やテクスチャは数学的、物
理的に取り扱いやすく、それらの性質と変換は統計的な
方法によって表現することができる。一方、形状の解析
・表現は、数十年に渡って研究されてきたにも拘わら
ず、いまだに難しい研究課題である。
【0004】形状分類・検索の効率を上げるのに有効な
方法の一つとして特徴インデクシングがある。しかしな
がら、特徴インデクシングは、ノイズや変形に敏感で、
形状のわずかな変化により性能(分類精度)が急激に落
ちることが知られている。
【0005】形状による大規模画像データベースからの
効率的で頑健な検索は難しい問題である。最近は、効率
と頑健性の向上という点から、画像データベースからの
形状検索の研究が精力的になされている。例えば、物体
の境界輪郭からなる大規模画像データベースの構造的組
織化に関し、Del BimboらやMokhtarianらは、曲率のス
ケール空間法を特徴インデクシングに適用する方法を提
案している(A.DelBimbo and P.Pala,“Image indexing
using shape-based visual features,”Proceedings
of 13th International Conference on Pattern Recogn
ition,Vienna,Austria,August 1996,vol.C,pp.351-
355;F.Mokhtarian,S.Abbasi,and J.Kittler,“Effi
cient and Robust Retrieval by Shape Contentthrough
Curvature Scale Space,” Proceedings of the Firs
t InternationalWorkshop on Image Database and Mult
imedia Search,Amstrdam,TheNetherlands,August 19
96,pp.35-42)。また、Sclaroffは、「モーダル・マッ
チング」と呼ばれる有限要素法に基づく画像のインデク
シングの方法を提案している(F.Sclaroff,“Deformabl
e prototypes for encoding shape categoriesin image
databases,” Pattern Recognition 30(4),1997,62
7-641)。さらに、Steinらによる「構造的インデクシン
グ」では、境界輪郭のいくつかの異なる多角形近似から
形状特徴を抽出することによりノイズや形状の局所的変
形に対応する(F.Stein and G.Medioni,“Structural
indexing: effifient 2-Dobject recognition,” IEEE
Transactions on Pattern Analysis and MachineIntel
ligence,vol.14,no.12,pp.1198-1204,1992)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べた方法に
は、いくつかの技術的問題がある。曲率のスケール空間
法では、境界輪郭を多くの異なるサポートサイズで平滑
化するために多大な計算量が必要になる。Sclaroffの方
法では、形状空間を十分に張るようなプロトタイプ形状
集合をユーザが指定する必要があるが、このような操作
はエンドユーザには難しい。SteinとMedioniの方法で
は、入力画像から多くの多角形近似を生成することによ
り、効率が落ちてしまう。
【0007】図形の分類・検索における性能評価基準と
して、効率と頑健性が重要であるが、これらは両立させ
ることが難しい面がある。頑健性を向上するということ
は、分類・検索方法が画像に対してある種の多様性や変
形を許容することを意味するが、もし、多くの異なるパ
ラメータを使って様々な画像を生成するというような力
任せの方法をとると、効率の低下を招くことは明かであ
る。効率と頑健性の両方を同時に達成するための鍵は、
形状の多様さや変形を許容するような、コンパクトで構
造化された画像表現にある。
【0008】本発明は、以上の諸点に鑑み、図形輪郭の
構造的特徴を変えてしまうようなノイズや局所的な変
形、さらには図形の回転や反転に対して頑健で、かつ効
率的な、新しい図形分類又は検索のための方法及び装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、図形
の閉輪郭線(又は線図形そのもの)を多角形近似し、量
子化方向特徴と準凹凸構造に基づいて、連続した線分を
より高いレベルの構造的特徴に統合する特徴抽出方法を
採用する。この方法は、比較的簡単な処理によってコン
パクトな構造的特徴を抽出することができる。しかし、
このような方法で得られる構造的特徴は、ノイズやスケ
ールによって生ずる局所的な凹凸構造の変化により変動
するため、1つのモデルに1つのサンプルしか使えない
ような場合に、単純に、モデルの構造的特徴と入力図形
の構造的特徴とを突き合わせて図形の分類や検索を行う
と、ノイズや局所的変形に弱い。
【0010】そこで、本発明にあっては、入力図形から
抽出した構造的特徴に予め定めた図形変形に関する特徴
変換の規則を適用することにより、ノイズや局所的変形
によって抽出される可能性のある構造的特徴を合成し、
これら抽出された構造的特徴と合成された各構造的特徴
をそれぞれ入力図形の分類に利用する。
【0011】本発明では構造的インデクシングが用いら
れる。モデル構築の際に、モデル図形から抽出した構造
的特徴に予め定めた変換規則を適用することにより、ノ
イズや局所的変形によって抽出される可能性のある構造
的特徴を合成する。そして、構造的特徴から計算された
インデックスのエントリーに、その構造的特徴を持つモ
デルの識別子のリストを格納した大規模な表(分類表と
呼ぶ)を用意する。
【0012】入力図形の分類の際には、入力図形から抽
出された構造的特徴と変換規則により合成された構造的
特徴のそれぞれを用いて分類表を参照し、各モデルに対
する投票操作を行い、他の大局的な図形特徴パラメータ
に関する入力図形と各モデルの類似度と、投票操作によ
って得られた各モデルの得票数とを組合せて、入力図形
と各モデルとの類似度スコアを求め、類似度スコアが高
いモデルを入力図形の分類候補として選択する。
【0013】本発明の別の態様によれば、図形の回転や
反転に対応するため、入力図形の回転図形及びその反転
図形から構造的特徴を抽出し、それら各構造的特徴に特
徴変換規則を適用して変形図形の構造的特徴を合成し、
これら構造的特徴のそれぞれを用いて分類表を参照し各
モデルに対する投票操作を行い、得票数の多いモデルを
分類候補として選択する。あるいは、得票操作による得
られた各モデルの得票数と、他の大局的な図形特徴パラ
メータに関する入力図形と各モデルの類似度とを組合せ
て、入力図形の各回転図形及び各反転図形と各モデルと
の類似度スコアを求め、類似度スコアが高いモデルを入
力図形の分類候補として選択する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の方法及び装置の一
実施形態としての図形分類検索システムについて説明す
る。図1は、この図形分類検索システムの概略構成を示
すブロック図である。
【0015】図1において、図形入力部100は分類
(認識)したい図形、あるいは、検索したい図形そのも
の又はその検索キーとしての図形を入力する部分であ
る。ここで入力される図形とは、物体や図形の輪郭を表
す閉曲線であり、イメージスキャナやデジタルカメラ等
の機器より撮像された画像から輪郭抽出によって抽出さ
れる場合と、デジタイザ等の機器により最初から線図形
として(必要に応じて細線化処理を施されて)入力され
る場合とがある。
【0016】特徴抽出部105は、入力された図形の閉
輪郭線(又は入力された線図形、以下同様)を多角形近
似(区分線分近似)したのち、量子化方向特徴と準凹凸
構造に基づいて解析することにより、連なっている線分
をより高いレベルの構造的特徴に統合する部分である。
このような特徴抽出方法については後にさらに詳しく説
明するが、コンパクトな表現の構造的特徴を得ることが
できる。また、この特徴抽出部105においては、入力
図形の面積と長さ、入力図形の回転図形とその反転図形
の構造的特徴が抽出されることがある。
【0017】特徴抽出部105で抽出される構造的特徴
は、ノイズや輪郭線の局所的変形によって変化するの
で、ある特定の変形操作によって生じる構造的特徴の変
換規則を考え、特徴合成部110において、この変換規
則を、特徴抽出部105により抽出された構造的特徴に
適用することにより、ノイズや局所的変形により発生し
得る変形図形の構造的特徴を合成する。ここで合成され
た構造的特徴と、特徴抽出部105で抽出された構造的
特徴がすべて投票操作部115へ与えられる。また、抽
出された面積と長さは分類部116へ与えられる。
【0018】投票操作部115は、与えられた各構造的
特徴からインデックス(アドレス)を計算し、このイン
デックスに対応した分類表120のエントリーを参照
し、各モデルに対する投票操作を行う。分類部116
は、投票操作によって得られた得票数と、後述の大局的
図形特徴パラメータに関する入力図形と各モデルの類似
度とを組合せた類似度スコアを求め、類似度スコアの高
いいくつかのモデルを分類候補に選択する。あるいは、
得票数の多いモデルを分類候補として選択する。121
は、他の大局的な図形特徴パラメータに関する入力図形
とモデルとの類似度の計算に必要なデータが格納された
データテーブルである。
【0019】図形検索を目的とした場合には、図形検索
部117は、分類部116により分類結果として得られ
たモデル識別子を検索キーとして持つ図形(具体的に
は、当該モデル図形そのもの又は、それに相当する図形
を含む図形)を図形データベース125より検索し出力
する。
【0020】分類表120は当該システムの外部で作成
されてもよいが、当該システムは分類表120を作成す
るための手段、すなわちモデル図形入力部150、特徴
抽出部155、特徴合成部160及び表作成部165を
有する。モデル図形入力部150はモデル図形(閉じた
閉輪郭線又は線図形)を入力する部分であり、特徴抽出
部155は特徴抽出部105と同様のモデル図形の構造
的特徴の抽出処理と面積及び長さの検出処理を行う部分
である(ただし、モデル図形の回転図形、反転図形の特
徴抽出処理は行わない)。特徴合成部160は、特徴抽
出部155によりモデル図形から抽出された構造的特徴
に対して特徴合成部110と同様の特定の変換規則を適
用することにより、モデル図形にノイズや局所的変形が
加わった場合に発生し得る構造的特徴を合成する部分で
ある。したがって、モデル図形入力部150、特徴抽出
部155及び特徴合成部160はそれぞれ、図形入力部
100、特徴抽出部105及び特徴合成部110と兼用
することが可能である。表作成部165は、特徴抽出部
155により抽出された構造的特徴、又は、特徴合成部
160により合成された各構造的特徴から計算されたイ
ンデックスのエントリーに、その構造的特徴を持つモデ
ルの識別子のリストを格納した、図2に模式的に示すよ
うな構造の大規模な表を分類表120として作成する部
分である。この分類表120の作成の際に、モデルi毎
の構造的特徴の個数ci(後述)と、図形の面積Ai及び
長さLiがデータテーブル121に格納される。なお、
この面積と長さは、図形の大きさを正規化した後の面積
と長さである。
【0021】この図形分類検索システムは、例えば、図
3に簡略化して示すようなCPU200、メモリ20
5、ハードディスク等の大容量記憶装置210、画像若
しくは図形入力のためのスキャナ、デジタルカメラ、デ
ジタイザ等の入力装置215、ユーザインターフェイス
のためのディスプレイ220とキーボードやマウス等の
入力装置225、フロッピーディスクやCD−ROM等
の記録媒体235に対する読み書きを行う媒体ドライブ
230等をシステムバス240で相互に接続した構成の
コンピュータ上で、ソフトウェアにより実現することが
できる。図形データベース125、分類表120及びデ
ータテーブル121は大容量記憶装置210に保存され
る。このコンピュータ上で図形分類検索システムにおけ
る一連の処理ステップ(後述)、換言すれば図1中の各
機能部100,105,110,115,116,11
7,150,155,160,165の機能を実現する
ための分類検索プログラム250は、例えば、同プログ
ラムが記録された記録媒体235より媒体ドライブ23
0によって読み込まれて大容量記憶装置210に格納さ
れ、必要な時にその全部又は一部がメモリ205にロー
ドされてCPU200により実行される。分類表120
とデータテーブル121も、同じ記録媒体235から読
み込まれてもよい。このプログラム205の実行時に、
分類表120とデータテーブル121もメモリ205に
ロードされて参照される。分類すべき図形やモデル図形
は、例えば入力装置215を利用して入力される。
【0022】[実施例1]以下、本発明の第1の実施例
におけるシステム各部の処理内容について詳細に説明す
る。
【0023】〈図形入力部100又はモデル図形入力部
150〉図形入力部100は、前述のように分類すべき
図形又は検索キーとしての図形を入力する。入力図形と
しての閉輪郭線の一例を図9に示す。モデル図形入力部
150は同様のモデル図形の閉輪郭線(又は線図形)を
入力する。
【0024】〈特徴抽出部105又は155〉図4は、
特徴抽出部105又は155の処理の流れを示すフロー
チャートである。また、図5は、この特徴抽出の過程で
得られるデータを関連付けて模式的に示した図である。
なお、図4中の輪郭抽出処理のためのステップ300
は、輪郭抽出が必要とされる図形の画像が図形入力部1
00から入力された場合にのみ必要な処理ステップであ
り、輪郭抽出済みの図形が直接入力された場合には不要
である。例えば、図8に示す図形画像が入力された場合
には、ステップ300によって図9に示すような閉輪郭
線が抽出される。
【0025】特徴抽出部105はまず、図形入力部10
5から入力された図形の閉輪郭線(又はステップ300
で抽出された閉輪郭線、以下同様)を多角形近似する
(ステップ301)。この多角形近似若しくは区分線分
近似は、Ramerの方法など、公知の任意の方法で行って
よい。例えば、図9に示した閉輪郭線は、図10に示す
ような多角形に近似される。そして、多角形近似された
輪郭図形の面積Aoと長さLoを抽出する(ステップ30
2)。なお、面積と長さは、輪郭図形の大きさを正規化
してから検出する。この正規化は、ステップ302又は
それより前の段階で行われる。
【0026】次に、多角形近似された閉輪郭線を、量子
化方向特徴と準凹凸構造をもとにして解析し構造的特徴
を抽出する(ステップ303〜309)。この特徴抽出
の詳細は、H.Nishida,“Curve description based on
directional featuresand quasi-convexity/concavit
y,” Pattern Recognition, vol.28,no.7,pp.1045-
1051,July 1995 に譲り、ここではその概略を説明す
る。
【0027】2N個(Nは自然数)の量子化方向コード
を決めるためにN本の軸を導入する。例えば、N=4の
とき、図11(a)に示すように4本の軸に沿って0,
1,...,6,7の8つの方向コードを定義し、N=
6のとき、図11(b)に示すように6本の軸に沿って
12個の方向コードを定義する。以下、N=4と仮定し
て説明する。
【0028】2N方向とN本の軸をもとにして、以下の
ような手順によって、多角形近似された閉輪郭線の線分
を「セグメント」に統合しながら、輪郭を解析する。
【0029】まず、閉輪郭線をN本の各軸に沿って見た
ときに、極大点又は極小点となる点を、輪郭点の分割点
とする(ステップ303)。例えば、図10の閉輪郭線
からは、図12に示す太短線と閉輪郭線との交点がそれ
ぞれ分割点として抽出される。各分割点の近傍の( )
中の数字1〜13は分割点のラベルであり、図5中の
「分割点」欄の数字に対応している。
【0030】閉輪郭線は分割点で「部分セグメント」に
分割される。換言すれば、この分割によって、輪郭上の
連続した線分が「部分セグメント」に統合される。この
部分セグメントは、N本のどの軸上でも、それを1つの
端点からもう1つの端点へと辿る運動の射影が単調変化
するような、連続した線分の集まりである。例えば、図
10の閉輪郭線から、図12に示すような13個の部分
セグメントA〜Mが得られる。これら各部分セグメント
と分割点とが対応付けられて図5の「部分セグメント」
欄に示されている。隣り合う部分セグメントが共有する
分割点は、それら部分セグメントの「連結点」でもある
ので、以下の説明中では「連結点」と呼ぶ。
【0031】次に、隣接する2つの部分セグメントの連
結点の局所的な凹凸構造によって、「連結の向き」(凹
凸)をチェツクする(ステップ304)。すなわち、隣
接する2つの部分セグメントをaとbとして、aからb
に移るように輪郭を辿った時に、連結点の周りで反時計
回りになるときには、すなわち輪郭の凸部分に相当する
ときには、その連結の向きをa−→bと表す。逆に、連
結点の周りで時計回りになるときには、つまり輪郭の凹
部分に相当するときには、その連結の向きをb−→aと
表す。図12に示す各連結点の「連結の向き」(凹凸)
を図5の「凹凸」欄に示す。「凹凸」欄において、
「0」は凸であること、すなわち「連結の向き」がa−
→bであることを示し、「1」は凹であること、すなわ
ち「連結の向き」がb−→aであることを示す。
【0032】次に、各連結点に関し「方向特徴」を求め
る(ステップ305)。まず、各連結点の方向を求め
る。すなわち、隣接する2つの部分セグメントを、その
連結の向きに辿った時に、その連結点が極値をとる量子
化方向を求める。例えば、図12の部分セグメントA,
Bの連結点の場合、図16から明らかなように、Aから
Bを辿ったときに、その連結点は、方向3の軸及び方向
4の軸に沿って極値をとり、それぞれ方向3と方向4の
向きに凸であるので、その方向は3と4である。また、
図12の部分セグメントG,Hの連結点の場合、図17
から明らかなように、HからGを辿ったときに、その連
結点は方向3,4,5の各軸に沿って極値をとり、それ
ぞれ方向3,4,5の向きに凸であるので、その方向は
3,4,5である。図12の閉輪郭線の各連結点の方向
は図5の「方向」欄に示す通りである。
【0033】そして、a−→b又はb−→aの部分セグ
メントa,bの連結点が量子化方向(j,j+1(mod 2
N),...,k)に向いているとき、それぞれの連結点の方
向特徴をa−j,k→b,b−j,k→aと表す。例えば図1
2に示した13個の部分セグメントに対しては、次のよ
うな部分セグメントの連結点の特徴が得られる。
【0034】L−3,3→M,K−2,2→L,J−1,1
K,I−0,0→J,H−7,7→I,H−3,5→G,F−1,1
→G,E−0,0→F,D−7,7→E,C−6,6→D,B−
5,5→C,A−3,4→B,A−7,7→Mo 次に、以上のようにして得られた部分セグメントの連結
点の特徴をまとめ、 a0j(1,0),j(1,1)→ a1j(2,0),j(2,1)→・・・・−
j(n,0),j(n,1)→ an の形の系列を得る(ステップ306)。この形の系列に
対応する部分輪郭を「セグメント」と呼ぶ。なお、セグ
メントの2端点のうちで、a0上にある端点をセグメン
トの始点、an上にある端点をセグメントの終点とし、
1つのセグメントを始点から終点へと辿ると、セグメン
トの各部分セグメントの連結点の周りでは、いつも反時
計回りに動くものとする。したがって、例えば、図12
に示す13個の部分セグメントから、図13に示す4個
のセグメントS1,S2,S3,S4、すなわち、 S1:A−7,7→M S2:A−3,4→B−5,5→C−6,6→D−7,7→E−0,0
F−1,1→G S3:H−3,5→G S4:H−7,7→I−0,0→J−1,1→K−2,2→L−3,3
M が得られる。図5の「セグメント」欄に、これら各セグ
メントと部分セグメントとの対応が示されている。「凹
凸」欄と対比すると明らかなように、凹(=1)の分割
点では、それを連結点とする2つの部分セグメントが1
つのセグメントに統合され、また、凹(=1)の分割点
と次の凹(=1)の分割点との間の部分セグメントが1
つのセグメントに統合される。
【0035】次に、各セグメントの回転の度合と方向を
記述する特性数<r,d>を求める(ステップ30
7)。ここで、rとdは例えば次式により計算する。た
だし、式中のA%Bは整数Aを自然数Bで割った余りを
示す。
【0036】
【数1】
【0037】例えば、図13に示す4つのセグメントの
特性数は、それぞれ<2,7>,<8,3>,<4,3>,<6,7>とな
る。
【0038】さらに、輪郭線を囲む最小の直立長方形の
中心が(0.5,0.5)、長い辺の長さが1になるような座標
系を設定し、この座標系で、セグメントの大きさと位置
の特徴として、その始点の位置(xs,ys)と終点の位
置(xE,yE)、セグメントを囲む最小の直立長方形の
大きさ(W,H)と中心の位置(xc,yc)を計算し、
これらの8つの実数を0からL−1までの整数に量子化
した8つのパラメータに特性数<r,d>を加えた10個の
整数の組
【0039】
【外1】
【0040】で、セグメントの特徴を記述する(ステッ
プ308)。
【0041】さらに隣接するセグメントの結合をチッェ
クし、セグメントの結合を記述する(ステップ30
9)。隣接するセグメントS,Tは互いに、対応する系
列の先頭又は最後の部分セグメントを共有して結合す
る。先頭の部分セグメントを共有する場合を「h結合」
と呼び、S−h−Tと表し、最後の部分セグメントを共
有する場合を「t結合」と呼び、S−t−Tと表す。た
だし、セグメントは図形の内部を左手に見るような順番
で並んでいるものとする。したがって、例えば図13に
示す4個のセグメントS1,S2,S3,S4の結合は、 S1−h−S2−t−S3−h−S4−t−S1 と記述される(図5の「セグメント」欄参照)。
【0042】特徴抽出部155による処理内容は、対象
がモデル図形として入力された閉じた閉輪郭線(又は閉
じた線図形)であることを別にすれば、以上に述べた特
徴抽出部105の処理内容と同じである。
【0043】〈特徴合成部110又は160〉後述のよ
うに、投票操作部115では、モデル毎に1つの投票箱
を用意し、入力図形から抽出された各セグメント特徴
(前記の10個の整数の組)に対応する分類表120の
エントリー(モデル図形の識別子のリスト)を参照し、
同リスト上の各モデル識別子に対応した投票箱に1票を
投票する。ところが、前に簡単に触れたように、入力図
形に重畳するノイズや輪郭の局所的変形により、輪郭の
セグメントの特徴は簡単に変化してしまう。この変化を
考慮せず、入力図形及びモデル図形から抽出されたセグ
メント特徴だけを用いたのでは、ノイズや局所的変形が
あると、正しいモデル図形に対する得票数が多くなると
は限らず、ノイズや局所的変形に弱い。また、1つのモ
デルに1つのサンプル図形しか使えない場合には、パタ
ーン認識における、データからの統計的・帰納的学習の
手法を用いることができない。
【0044】このような弱点を解消するため、ある種類
の図形の変形操作によって生じる特徴の変換規則を構築
し、図形から抽出されたセグメントの特徴にこの特徴変
換規則を適用することにより、ノイズや輪郭の局所的変
形によって発生する変形図形から抽出される可能性のあ
るセグメント特徴を合成する。このセグメント特徴の合
成は、特徴合成部110及び同160で行われ、図形
(入力図形又はモデル図形)から抽出されたセグメント
特徴及び変換規則により合成されたセグメント特徴が、
入力図形の分類及び分類表120の作成の両方に使われ
る。
【0045】ノイズ又は輪郭の局所的変形によるセグメ
ントの特徴変換として、具体的には例えば次の3通りを
考える。
【0046】輪郭の法線方向の揺らぎによって生じる
凹凸構造の変化による、輪郭のセグメント分割の変動
と、それにともなう量子化された回転数・方向つまり特
性数<r,d>の再定義。
【0047】小さな回転による量子化された回転数・
方向つまり特性数<r,d>の変化。 セグメントの大きさや中心と端点の位置の揺らぎによ
る特性数以外の特徴(8つのパラメータ)の変化。
【0048】これらの特徴変換について順に説明する。
【0049】《特徴変換:輪郭の法線方向に沿った変
動》多角形近似された輪郭から構造的特徴(セグメント
特徴)によるコンパクトな表現を得ることができるが、
これは輪郭線に加わるノイズや観測されるスケールによ
って生ずる凹凸変化に影響を受けやすい。例えば、図1
4の(A)の部分輪郭と(B)の部分輪郭は大局的に見
るとよく似ているが、局所的な変形のために構造的な特
徴は異なったものとなる。N=4としたとき、(A)の
部分輪郭は、それぞれ特性数<6,6>,<2,6>,<3,2>を持
ちS1−t−S2−h−S3 のように結合する3つのセグメ
ントにより表される。
【0050】これに対し、(B)の部分輪郭は、それぞ
れ特性数<6,6>,<2,6>,<2,2>,<2,6>,<3,2>を持ちS
1'−t−S2'−h−S3'−t−S4'−h−S5'のように結合
する5つのセグメントにより表される。
【0051】このようなノイズや観測スケールによる構
造変化は輪郭の法線方向の変形と考えることができるの
で、かかる変形を吸収するために、構造的特徴が互いに
似たものになるようにセグメントを編集することを考え
る。図14に示す2つの部分輪郭の場合、図15の
(A)と(B)に示すように、S2,S2',S3',S4'の
部分を覆う如く{S1,S2,S3}と{S1',S2',S3',S
4',S4',S5'}をそれぞれ1つのセグメントS,S'に
置き換えることによって、互いに似た構造的特徴を持つ
ように変換できる。
【0052】一般的には、次のような規則で変換する。
【0053】(1)S1−h−S2−t−・・・−t−Snのよ
うに結合し、特性数<ri,di>を持つ連続したn個
(nは奇数)のセグメントSi(i=1,...,n)について、
【0054】
【数2】
【0055】ならば(統合条件1)、これらのn個のセ
グメントを、
【0056】
【外2】
【0057】を持つ1つのセグメントSに統合する。
【0058】(2)S1−t−S2−h−・・・−h−Snの
ように結合し、特性数<ri,di>を持つ連続したn個
(nは奇数)のセグメントSi(i=1,...,n)について、
【0059】
【数3】
【0060】ならば(統合条件2)、これらn個のセグ
メントを、
【0061】
【外3】
【0062】を持つ1つのセグメントSに統合する。
【0063】特徴合成部110又は160は、統合する
セグメントの最大個数を示す整数パラメータをMとし、
入力図形又はモデル図形の多角形近似された閉輪郭線か
ら抽出された各セグメントに対し、連続するn個(n=1,
3,...,M)のセグメントを上記の規則により統合し、変
形したセグメントの特性数を合成する。閉輪郭線から抽
出されるセグメントの個数をmとすると、上記の規則に
よりmMのオーダーの個数(これをO(mM)個と記
す、以下同様)の特性数が生成される。例えば、N=4
のとき、図13の4つのセグメントは特性数<2,7>,<8,
3>,<4,3>,<6,7>を持つが、M=3のときに<2,7>,<8,
3>,<10,3>,<4,3>,<6,7>,<12,7>の6つの特性数が合
成される。
【0064】《特徴変換:図形の回転による特性数の
変化》セグメントの特性数<r,d>(r≧2)は、図
形の回転によって変化することがある。いま特性数<
r,d>を持つセグメントが系列 a0d,d→a1d+1,d+1→・・・−r+d-2,r+d-2→an で表されるとする。このセグメントを
【0065】
【外4】
【0066】だけ回転させると、このセグメントは次の
5通りに変化し得る。
【0067】(1)α0d,d→α1d+1,d+1→・・・−
r+d-2,r+d-2→αn (2)α-1d-1,d-1→α0d,d→α1d+1,d+1→・・・−
r+d-2,r+d-2→αn (3)α0d,d→α1d+1,d+1→・・・−r+d-2,r+d-2→αn
r+d-1,r+d-1→αn+1 (4)α0d,d→α1d+1,d+1→・・・−r+d-3,r+d-3→αn-1 (5)α1d+1,d+1→・・・−r+d-2,r+d-2→αn このそれぞれの場合から、セグメントに微小な回転を与
えることにより、特性数は、 (1) <r,d> (2) <r+1,d−1> (3) <r+1,d> (4) <r−1,d> (r≧3) (5) <r−1,d+1> (r≧3) に変換され得る。
【0068】例えば、特性数<r,d>を持つ円弧
【0069】
【外5】
【0070】において、 (1) ε=π/(2N),ψ=±π/(4N) (2) ε=π/N,ψ=−π/(4N) (3) ε=π/N,ψ=π/(4N) (4) ε=π/(4N),ψ=−π/(4N) (5) ε=π/(4N),ψ=π/(4N) を考えればよい。このうち、(1),(2),(4)について、
N=4,r=4,d=0の変換例を図11に示す。
【0071】特徴合成部110又は160は、「輪郭の
法線方向に沿った変動」による変換規則(特徴変換)
を適用して、各セグメントに対し最大
【0072】
【外6】
【0073】個の変形したセグメントの特性数を合成
し、これら合成された特性数それぞれに対して、ここで
述べる「図形の回転による特性数の変化」による変換規
則(特徴変換)によって最大5個の特性数を合成す
る。したがって、各セグメントから、特徴変換及び特
徴変換の適用により最大
【0074】
【外7】
【0075】個の特性数が生成される。閉輪郭線から抽
出されるセグメントの個数をmとすれば、この段階でO
(mM)個の特性数が生成されることになる。
【0076】例えば、N=4のときに、図13の4つの
セグメントはそれぞれ特性数<2,7>,<8,3>,<4,3>,<6,
7>を持つが、これに特徴変換を適用すれば、M=3の
ときに、6個の特性数<2,7>,<8,3>,<10,3>,<4,3>,<
6,7>,<12,7>が合成される。これらの合成された特性数
に特徴変換を適用すれば、28個の特性数<2,7>,<3,
6>,<3,7>,<8,3>,<9,2>,<9,3>,<7,3>,<7,4>,<10,
3>,<11,2>,<11,3>,<9,3>,<9,4>,<4,3>,<5,2>,<
5,3>,<3,3>,<3,4>,<6,7>,<7,6>,<7,7>,<5,7>,<
5,8>,<12,7>,<13,6>,<13,7>,<11,7>,<11,8>が合成
される。
【0077】《特徴変換:局所的な大きさや位置の変
動》セグメントのパラメータ、すなわちセグメントの始
点の位置(xs,ys)と終点の位置(xE,yE)、セグ
メントを囲む最小の直立長方形の大きさ(W,H)と中
心の位置(xc,yc)は、局所的な変形やノイズによっ
て変動する。また、これらパラメータxs,ys,xE
E,xc,yc,W,HはL段階(Lは自然数)に量子
化されて取り扱われる。すなわち、パラメータp(pは
s,ys,xE,yE,xc,yc,W,Hのいずれか)の
値が、i≦pL<i+1(0≦i<L)のとき、pの値
は整数iに量子化される。このような量子化による誤差
を考慮する必要がある。
【0078】そこで、特徴合成部160では、特徴変換
として、実数パラメータα(0≦α≦1)に対して、
i≦pL≦i+α/2(0<i<L)ならば、pの量子
化値として整数iの他にi−1も生成し、また、i+1
−α/2≦pL<i+1(0≦i<L−1)ならば、p
の量子化値として整数iの他にi+1も生成する。
【0079】したがって、特徴変換、特徴変換及び
当該特徴変換によって、各セグメントから最大
【0080】
【外8】
【0081】個の特徴(前記の10個の整数の組)が生
成される。よって、閉輪郭線から抽出されるセグメント
の個数をmとすると、最大
【0082】
【外9】
【0083】個の特徴が生成される。さらに、パラメー
タpの値が区間[0,1]上で一様分布すると仮定する
と、1つのセグメントから平均O((1+α)8・M)
個、1つの輪郭線から平均O((1+α)8・Mm)個の
特徴が合成されることになる。
【0084】なお、この特徴変換の適用による特徴合
成はモデル構築の際に特徴合成部160で実行され、特
徴合成部110では実行されない。つまり、分類表12
0を作成する際には、図形分類時に比べ、より多くの変
形図形を考慮する。
【0085】図6は、以上に述べた特徴合成部110の
処理の流れを示すフローチャートである。特徴合成部1
10においては、まず、特徴抽出部105によって入力
図形から抽出されたセグメント系列中の1つのセグメン
トを前記特徴変換のための統合候補の先頭セグメント
に設定し(ステップ400)、この先頭セグメントから
3つ目のセグメントを、統合候補の末尾セグメントに設
定する(ステップ401)。そして、先頭セグメントか
ら末尾セグメントまでのセグメント系列について特徴変
換のための前記統合条件1又は2が成立するか判定す
る(ステップ402)。統合条件1と統合条件2のいず
れも成立しないときには、現在の末尾セグメントから2
つ先のセグメント(統合するセグメント数は奇数であ
る)を改めて末尾セグメントに設定し(ステップ40
7)、統合条件の判定を行う(ステップ401)。
【0086】統合条件1又は統合条件2が成立した場
合、先頭セグメントから末尾セグメントまでのセグメン
ト系列の統合セグメントを生成し(ステップ403)、
成立した統合条件に応じて、その統合セグメントの特性
数と8組のパラメータを計算する(ステップ404)。
かくして、例えば図14に示したようなセグメント系列
が図15に示すようなセグメントに統合され、そのセグ
メント特徴が作られるわけである。
【0087】このようにして統合セグメントの特徴が得
られると、次に、この統合セグメントに対し前記特徴変
換を適用する(ステップ405)。この特徴変換の
適用によって、統合セグメントの特性数を回転操作した
5つの変形セグメント特徴が得られる。ただし、この変
形セグメント特徴の8組のパラメータとしては、統合セ
グメントの8組のパラメータがそのまま用いられる。
【0088】特徴合成部110は、得られた5つの変形
(合成)セグメント特徴を保存し(ステップ406)、
再び末尾セグメントを先に移動させ(ステップ40
7)、ステップ402以降の処理を続ける。この処理の
繰り返しは、末尾セグメントが先頭セグメントまで戻る
か、又は先頭セグメントから末尾セグメントまでのセグ
メント数が一定値を越えるまで続く。
【0089】末尾セグメントが先頭セグメントまで戻る
か、又は先頭セグメントから末尾セグメントまでのセグ
メント数が一定値を越えると(ステップ408,YE
S)、特徴合成部110は、現在の先頭セグメントの1
つ先のセグメントを改めて先頭セグメントに設定し(ス
テップ409)、ステップ401以降の処理を繰り返し
て行う。ただし、新たに設定した先頭セグメントが、最
初に先頭セグメントに設定したセグメントに戻ったとき
には(ステップ410,YES)、処理を終了する。
【0090】〈表作成部165〉構造的インデクシング
によるモデルの構築においては、モデル図形入力部15
0により入力したモデル図形から特徴抽出部155によ
って抽出されたセグメント特徴に対し、特徴合成部16
0において前述の3つの特徴変換(変換モデル)
を適用することにより、1つのモデル図形につき平均O
((1+α)8・Mm)個のセグメント特徴を生成する。
表作成部165は、それらの各セグメント特徴から分類
表120のインデックスを計算し、このインデックスの
エントリーのモデル識別子リストに、そのモデルの識別
子を付加することにより、モデル集合に対する分類表1
20を作成する。
【0091】モデル集合に含まれるモデルの個数をn、
分類表120のインデックスの総数をIとすると、分類
表120の各エントリーには平均O((1+α)8・Mm
n/I)個のモデル識別子が格納される。ここで、モデ
ルi(i=1,2,...,n)に対し、特徴変換と特徴変換
を適用し合成される特徴の数(インデックスの数)c
iが予め求められてデータテーブル121に保存され
る。例えばN=4,M=3のとき、モデル図形が図13
の輪郭線を持つとすればci=28となる。
【0092】〈投票操作部115及び分類部116〉図
7は、投票操作部115及び分類部116の処理の流れ
を示すフローチャートである。
【0093】投票操作部115は、入力図形に関するセ
グメント特徴(入力図形の輪郭から得られたセグメント
特徴と、それに対し特徴変換及びを適用して合成し
たセグメント特徴)の中からセグメント特徴を1つ選び
(ステップ500)、そのセグメント特徴から分類表1
20のインデックス(アドレス)を計算する(ステップ
502)。そのインデックス(アドレス)に対応する分
類表120のエントリーをアクセスし、モデル識別子リ
ストを読み出す(ステップ503)。そして、そのモデ
ル識別子リスト中の各モデル識別子(i)に対応した得
票数viに1を加算する(ステップ504)。ただし、
得票数viの初期値は0である。つまり、注目したセグ
メント特徴と同じセグメント特徴を持つモデルの投票箱
に1票ずつ投票するわけである。ステップ500〜50
4の処理ループを、未処理のセグメント特徴がなくなる
まで(ステップ501,NO)繰り返す。
【0094】投票操作が終わると、分類部116におい
て、1票以上を得票した各モデルiの得票数viを、デ
ータテーブル121に格納されている構造的特徴数ci
で正規化し(ステップ505)、正規化得票数vi/ci
の大きな順にモデルをソートする(ステップ506)。
そして、上位のいくつかのモデルを第一次候補として選
択する(ステップ507)。なお、このような正規化得
票数による候補の絞り込みを行わず、1票以上の得票が
あった全てのモデルをステップ508以降の処理対象に
してもよいが、正規化得票数の小さなモデルは最終的な
候補となる可能性が低いため、本実施例では、この絞り
込みを行って以後の処理量の削減を図っている。
【0095】次に、分類部116は、第一次候補となっ
た各モデルiに対し、図形の複雑度や大局的な性質と関
係した次の4つの図形特徴パラメータに関する入力図形
との類似度を計算する(ステップ508)。
【0096】(1)複雑度の類似度:min(ci/co,c
o/ci) ただし、ciはモデルiの特徴数であり、データテーブ
ル121より得れる。coは入力図形の特徴数、すなわ
ち前記変換規則によって合成された構造的特徴の個
数である。
【0097】(2)面積の類似度:min(Ai/Ao,Ao
/Ai) ただし、Aiはモデルiの図形の面積であり、データテ
ーブル121より得られる。Aoは入力図形の面積であ
り、特徴抽出部105で検出されたものである。
【0098】(3)長さの類似度:min(Li/Lo,Lo
/Li) ただし、Liはモデルiの図形の長さであり、データテ
ーブル121より得られる。Loは入力図形の長さであ
り、特徴抽出部105で検出されたものである。
【0099】(4)円形度の類似度:min(Ti/To,T
o/Ti) ただし、Ti=4πAi/Li 2、To=4πAo/Lo 2
ある。なお、Tiは予め計算しデータテーブル121に
格納してもよい。
【0100】次に分類部116は、第一次候補となった
各モデルiの正規化得票数vi/ciと、それに関連した
上記(1)から(4)の類似度の値を掛け合わせて、当
該モデルiと入力図形との類似度スコアSiを計算する
(ステップ509)。そして、類似度スコアの大きい順
にモデルをソートし(ステップ510)、上位のいくつ
かのモデルを最終的な分類候補として選択する(ステッ
プ511)。
【0101】なお、図形検索が目的の場合は、最終的な
分類候補となったモデルの識別子を検索キーとして、図
形検索部117で図形データベース125より該当する
図形パターンを取り出し、それを検索結果として例えば
ディスプレイ220に出力する。
【0102】以上に説明したように、入力図形から抽出
された構造的特徴に特定の変換規則を適用することによ
り変形図形の構造的特徴を合成するため、比較的少ない
計算量で、ノイズや局所的変形がある場合も考慮した図
形分類用特徴を取得することができる。また、モデル図
形から抽出された構造的特徴と、それに特定の変換規則
を適用して合成した構造的特徴のそれぞれを使うことに
より、比較的少ない計算量で、ノイズや局所的変形を考
慮した構造的インデクシングのための分類表を作成する
ことができる。したがって、1つのモデルに対して1つ
のサンプルしか使えないような場合にも、ノイズや局所
的変形に頑健で、効率的な構造的インデクシングによる
図形分類・検索が可能である。また、分類表を参照した
投票による得票数と、大局的な図形特徴パラメータに関
する入力図形とモデルの類似度を組み合わせて、入力図
形とモデル図形との類似度スコアを求めるため、大局的
な図形特徴の異なるモデルを分類候補から排除すること
ができ、得票数のみに依存する方法より確実な図形分類
・検索が可能である。
【0103】[実施例2]次に、本発明の第2の実施例
におけるシステム各部の処理内容について詳細に説明す
る。なお、前記第1実施例と処理内容が同じ部分につい
ては説明を省略する。
【0104】<特徴抽出部105>図19は、特徴抽出
部105の処理の流れを示すフローチャートである。ま
ず、前記第1実施例と同様に、必要に応じて入力図形の
輪郭抽出を行い(ステップ600)、その閉輪郭線を多
角形近似し(ステップ601)、多角形近似された輪郭
図形の面積Aoと長さLoを検出する(ステップ60
2)。次に、多角形近似された輪郭図形を2π/Dずつ
回転させたD個の回転図形と、各回転図形を反転させた
D個の反転図形、合計2D個の図形(多角形近似された
輪郭図形)を生成する(ステップ603)。ここで、D
は自然数(例えば32)である。2D個の図形のうちの
1つは、入力図形そのものの多角形近似された輪郭図形
である。そして、これら2D個の回転図形又は反転図形
のそれぞれを対象として、構造的特徴を抽出する(ステ
ップ604〜610)。ステップ604〜610はそれ
ぞれ図4の対応したステップ303〜309と同一の処
理ステップであるので、その説明は省略する。
【0105】このようにして2D個の回転図形又は反転
図形のそれぞれより抽出されたセグメント特徴が、特徴
合成部110による特徴合成処理の対象となる。特徴合
成処理の内容は前記第1実施例と同一である。
【0106】<投票操作部115及び分類部116>図
20は、投票操作部115及び分類部116の処理の流
れを示すフローチャートである。
【0107】投票操作部115は、2D個の回転図形又
はその反転図形の中から1つの図形(j,k)を選ぶ
(ステップ700)。j(=0,1,...,D)は量
子化回転角度、k(=0,1)は反転の有無を表す。選
んだ図形に関するセグメント特徴(抽出されたセグメン
ト特徴と、それに対し特徴変換及びを適用して合成
されたセグメント特徴)の中からセグメント特徴を1つ
選び(ステップ702)、そのセグメント特徴から分類
表120のインデックス(アドレス)を計算する(ステ
ップ704)。そのインデックス(アドレス)の分類表
120のエントリーをアクセスし、モデル識別子リスト
を読み出す(ステップ705)。そして、そのモデル識
別子リスト中の各モデル識別子(i)に対応した2D個
の投票箱の図形(j,k)に対応した投票箱(i,j,
k)に1票を投じる(ステップ706)。すなわち、得
票数vijkに1を加算する。ただし、各投票箱の初期値
(得票数の初期値)は0である。セグメント特徴を1つ
ずつ選びながらステップ702〜706の処理ループを
繰り返し、未処理のセグメント特徴がなくなると(ステ
ップ703,NO)、この処理ループを抜けてステップ
700に戻り、次の図形を選択し、ステップ702〜7
06の処理ループを繰り返す。未処理の図形がなくなる
と(ステップ701,NO)、投票操作を終了する。
【0108】投票操作が終わると、分類部116におい
て、1票以上を得票したモデルiの得票数vijkを、デ
ータテーブル121に格納されている特徴数ciで正規
化し(ステップ707)、各モデルiの正規化得票数v
ijk/ci(j=1,2,...,D,k=1,2)の中で最も大きなものを
当該モデルiのスコアとし、スコアの大きい順にモデル
をソートする(ステップ708)。そして、上位のいく
つかのモデルを分類候補として選択する(ステップ70
9)。
【0109】以上に説明したように、本実施例によれ
ば、入力図形の回転図形及びその反転図形の構造的特徴
を図形分類に利用するため、分類表120を作成する際
に様々な角度のモデル図形や反転したモデル図形を用意
することなく、モデル図形に対し回転した図形や反転し
た図形も分類可能となる。
【0110】[実施例3]図21は、本発明の第3の実施
例における分類部116の処理の流れを示すフローチャ
ートである。分類部116以外の処理の内容は前記第2
実施例と同一である。
【0111】図21において、分類部116はまず、投
票操作部115の投票操作(図20のステップ700〜
706)で1票以上を得票したモデルiの得票数vijk
を、データテーブル121に格納されている特徴数ci
で正規化する(ステップ800)。次に、1票以上を得
票した各モデルiに関し、前記第1実施例において説明
した4つの大局的図形特徴パラメータに関する入力図形
との類似度、すなわち(1)複雑度の類似度、(2)面
積の類似度、(3)長さの類似度、(4)円形度の類似
度を計算する(ステップ801)。そして、1票以上を
得票した各モデルiの正規化得票数vijk/ciに、当該
モデルの4つの類似度を掛け合わせ、モデルi、量子化
回転角度j、反転の有無kの組に対するスコアSijk
計算する(ステップ802)。1つのモデルについて2
D個の投票箱が用意されるから、このスコアは1モデル
につき最大2D個求まる。次に、モデルiのスコアS
ijkの最大値をモデルiと入力図形との類似度スコアと
し、類似度スコアの大きい順にモデルをソートする(ス
テップ803)。そして、上位のいくつかのモデルを分
類候補として選択する(ステップ804)。
【0112】以上に説明したように、本実施例によれ
ば、入力図形の回転図形及びその反転図形の構造的特徴
を図形分類に利用するため、分類表120を作成する際
に様々な角度のモデル図形や反転したモデル図形を用意
することなく、モデル図形に対し回転した図形や反転し
た図形も分類可能である。また、大局的な図形特徴パラ
メータに関する入力図形とモデル図形との類似度も考慮
するため、大局的な図形特徴の異なるモデルを分類候補
から排除することができ、得票数のみに依存する方法に
比べ、より高精度な図形分類が可能である。
【0113】
【発明の効果】以上に詳細に説明した如く、本発明の方
法又は装置は、図形のノイズや局所的変形を考慮した分
類表を用い、また、入力図形に対しても、その構造的特
徴に特定の変換規則を適用してノイズや局所的変形によ
り生ずる可能性のある変形図形の構造的特徴を合成する
ことにより、例えば1モデルにつき1サンプルしか用意
できないような環境であっても、図形のノイズや局所的
変形に頑健で効率的な構造的インデクシングによる図形
分類・検索が可能である。また、大局的な図形特徴パラ
メータに関する入力図形とモデルとの類似度を、投票操
作による各モデルの得票数と組み合わせた類似度スコア
を用いることにより、大局的な図形特徴の異なるモデル
を分類候補から排除し、より高精度な図形分類・検索が
可能である。また、入力図形を回転させた図形及びその
反転図形の構造的特徴を抽出し、また変換規則を適用し
変形図形の構造的特徴を合成し、それら構造的特徴を図
形分類に利用することにより、分類表を作成する際に様
々な角度のモデル図形や反転したモデル図形を用意する
ことなく、モデル図形に対し回転した図形や反転した図
形についても、高精度な分類・検索が可能である。本発
明の記録媒体によれば、そのような図形分類を一般的な
コンピュータを利用し容易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての図形分類検索シス
テムのブロック図である。
【図2】構造的インデクシングのための分類表の模式図
である。
【図3】本発明をプログラムで実現するためのコンピュ
ータのハードウェア構成の一例を簡略化して示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明の第1の実施例における特徴抽出処理の
流れを示すフローチャートである。
【図5】特徴抽出過程で得られるデータを関連付けて示
す図である。
【図6】特徴合成処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図7】本発明の第1の実施例における投票操作部及び
分類部の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】入力される図形の画像の一例を示す図である。
【図9】図形の閉輪郭線の一例を示す図である。
【図10】多角形近似された閉輪郭線の一例を示す図で
ある。
【図11】方向軸と量子化方向コードの例を示す図であ
る。
【図12】輪郭の部分セグメントへの分割例を示す図で
ある。
【図13】部分セグメントの統合による輪郭のセグメン
トへの分割例を示す図である。
【図14】大局的には似ているが局所的変形により構造
的特徴が異なった2つの部分輪郭の例を示す図である。
【図15】図14の2つの部分輪郭を近づけるための編
集の例を示す図である。
【図16】図12中の部分セグメントA,Bの連結点に
関する量子化方向の説明のための図である。
【図17】図12中の部分セグメントG,Hの連結点に
関する量子化方向の説明のための図である。
【図18】回転によるセグメントの特性数の変換の例を
示す図である。
【図19】本発明の第2の実施例における特徴抽出処理
の流れを示すフローチャートである。
【図20】本発明の第2の実施例における投票操作部及
び分類部の処理の流れを示すフローチャートである。
【図21】本発明の第3の実施例における分類部の処理
の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 図形入力部 105 特徴抽出部 110 特徴合成部 115 投票操作部 116 分類部 120 分類表 121 データテーブル 125 図形データベース 150 モデル図形入力部 155 特徴抽出部 160 特徴合成部 165 表作成部 200 CPU 205 メモリ 210 ハードディスク等の大容量記憶装置 215 スキャナ、デジタルカメラ、デジタイザ等の入
力装置 220 ディスプレイ 225 キーボード、マウス等の入力装置 230 媒体ドライバ 235 フロッピーディスクやCD−ROM等の記録媒
体 250 図形分類検索プログラム

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図形の閉輪郭線を多角形近似し、その量
    子化方向特徴及び準凹凸構造に基づいて連続したいくつ
    かの線分をより高いレベルの構造的特徴に統合する方法
    により、モデル図形集合中の各モデル図形から構造的特
    徴を抽出するとともに、抽出された構造的特徴に特定の
    変換規則を適用することにより変形図形の構造的特徴を
    合成し、構造的特徴から計算されたインデックスのエン
    トリーに、その構造的特徴を持つモデルの識別子のリス
    トを格納した分類表を用意し、 入力図形から前記特徴抽出方法によって抽出された構造
    的特徴と、それに対し特定の変換規則を適用することに
    より合成された変形図形の構造的特徴とを用い該分類表
    を参照して各モデルに対する投票操作を行い、得られた
    各モデルの得票数と、他の大局的な図形特徴パラメータ
    に関する、入力図形と各モデルの類似度とを組み合わせ
    て、入力図形と各モデルとの類似度スコアを求め、類似
    度スコアが高いモデルを入力図形の分類候補とする図形
    分類方法。
  2. 【請求項2】 図形の閉輪郭線を多角形近似し、その量
    子化方向特徴及び準凹凸構造に基づいて連続したいくつ
    かの線分をより高いレベルの構造的特徴に統合する方法
    により、モデル図形集合中の各モデル図形から構造的特
    徴を抽出するとともに、抽出された構造的特徴に特定の
    変換規則を適用することにより変形図形の構造的特徴を
    合成し、構造的特徴から計算されたインデックスのエン
    トリーに、その構造的特徴を持つモデルの識別子のリス
    トを格納した分類表を用意し、入力図形の回転図形及び
    その反転図形のそれぞれから前記特徴抽出方法によって
    抽出された構造的特徴と、それに対し特定の変換規則を
    適用することにより合成された変形図形の構造的特徴と
    を用い該分類表を参照して各モデルに対する投票操作を
    行い、得られた得票数の多いモデルを入力図形の分類候
    補とする図形分類方法。
  3. 【請求項3】 図形の閉輪郭線を多角形近似し、その量
    子化方向特徴及び準凹凸構造に基づいて連続したいくつ
    かの線分をより高いレベルの構造的特徴に統合する方法
    により、モデル図形集合中の各モデル図形から構造的特
    徴を抽出するとともに、抽出された構造的特徴に特定の
    変換規則を適用することにより変形図形の構造的特徴を
    合成し、構造的特徴から計算されたインデックスのエン
    トリーに、その構造的特徴を持つモデルの識別子のリス
    トを格納した分類表を用意し、 入力図形の回転図形及びその反転図形のそれぞれから前
    記特徴抽出方法によって抽出された構造的特徴と、それ
    に対し特定の変換規則を適用することにより合成された
    変形図形の構造的特徴とを用い該分類表を参照して各モ
    デルに対する投票操作を行い、得られた各モデルの得票
    数と、他の大局的な図形特徴パラメータに関する、入力
    図形と各モデルの類似度とを組み合わせて、入力図形の
    各回転図形及びその各反転図形と各モデルとの類似度ス
    コアを求め、類似度スコアが高いモデルを入力図形の分
    類候補とする図形分類方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の図形分類方法
    による分類結果に基づいて図形データベースを検索する
    ことを特徴とする図形検索方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の図形分類方法のための、
    入力図形の構造的特徴を抽出する処理と、変形図形の構
    造的特徴を合成する処理と、投票操作の処理と、類似度
    スコアを求める処理と、類似度スコアが高いモデルを選
    択する処理をコンピュータに実行させるためのプログラ
    ムが記録されたことを特徴とするコンピュータ読み取り
    可能記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の図形分類方法のための、
    入力図形の回転図形及びその反転図形の構造的特徴を抽
    出する処理と、変形図形の構造的特徴を合成する処理
    と、投票操作の処理と、得票数の多いモデルを選択する
    処理をコンピュータに実行させるためのプログラムが記
    録されたことを特徴とするコンピュータ読み取り可能記
    録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の図形分類方法のための、
    入力図形の回転図形及びその反転図形の構造的特徴を抽
    出する処理と、変形図形の構造的特徴を合成する処理
    と、投票操作の処理と、類似度スコアを求める処理と、
    類似度スコアが高いモデルを選択する処理をコンピュー
    タに実行させるためのプログラムが記録されたことを特
    徴とするコンピュータ読み取り可能記録媒体。
  8. 【請求項8】 図形の閉輪郭線を多角形近似し、その量
    子化方向特徴及び準凹凸構造に基づいて連続したいくつ
    かの線分をより高いレベルの構造的特徴に統合する方法
    により、モデル図形集合中の各モデル図形から構造的特
    徴を抽出するとともに、抽出された構造的特徴に特定の
    変換規則を適用することにより変形図形の構造的特徴を
    合成し、構造的特徴から計算されたインデックスのエン
    トリーに、その構造的特徴を持つモデルの識別子のリス
    トを格納した分類表と、 図形を入力する図形入力手段と、該図形入力手段による
    入力図形の構造的特徴を前記特徴抽出方法によって抽出
    する特徴抽出手段と、該特徴抽出手段により抽出された
    構造的特徴に対し特定の変換規則を適用することにより
    変形図形の構造的特徴を合成する特徴合成手段と、該特
    徴抽出手段及び該特徴合成手段によって得られた構造的
    特徴を用い該分類表を参照して各モデルに対する投票操
    作を行う投票手段と、該投票操作によって得られた各モ
    デルの得票数と、他の大局的な図形特徴パラメータに関
    する、入力図形と各モデルの類似度とを組み合わせて、
    入力図形と各モデルとの類似度スコアを求め、類似度ス
    コアが高いモデルを入力図形の分類候補として選択する
    分類手段とを具備する図形分類装置。
  9. 【請求項9】 図形の閉輪郭線を多角形近似し、その量
    子化方向特徴及び準凹凸構造に基づいて連続したいくつ
    かの線分をより高いレベルの構造的特徴に統合する方法
    により、モデル図形集合中の各モデル図形から構造的特
    徴を抽出するとともに、抽出された構造的特徴に特定の
    変換規則を適用することにより変形図形の構造的特徴を
    合成し、構造的特徴から計算されたインデックスのエン
    トリーに、その構造的特徴を持つモデルの識別子のリス
    トを格納した分類表と、 図形を入力する図形入力手段と、該図形入力手段による
    入力図形の回転図形及びその反転図形のそれぞれの構造
    的特徴を前記特徴抽出方法によって抽出する特徴抽出手
    段と、該特徴抽出手段により抽出された構造的特徴に対
    して特定の変換規則を適用することにより変形図形の構
    造的特徴を合成する特徴合成手段と、該特徴抽出手段及
    び該特徴合成手段によって得られた構造的特徴を用い該
    分類表を参照して各モデルに対する投票操作を行う投票
    手段と、該投票操作によって得られた得票数の多いモデ
    ルを分類候補として選択する分類手段とを具備する図形
    分類装置。
  10. 【請求項10】 図形の閉輪郭線を多角形近似し、その
    量子化方向特徴及び準凹凸構造に基づいて連続したいく
    つかの線分をより高いレベルの構造的特徴に統合する方
    法により、モデル図形集合中の各モデル図形から構造的
    特徴を抽出するとともに、抽出された構造的特徴に特定
    の変換規則を適用することにより変形図形の構造的特徴
    を合成し、構造的特徴から計算されたインデックスのエ
    ントリーに、その構造的特徴を持つモデルの識別子のリ
    ストを格納した分類表と、 図形を入力する図形入力手段と、該図形入力手段による
    入力図形の回転図形及びその反転図形のそれぞれの構造
    的特徴を前記特徴抽出方法によって抽出する特徴抽出手
    段と、該特徴抽出手段により抽出された構造的特徴に対
    して特定の変換規則を適用することにより変形図形の構
    造的特徴を合成する特徴合成手段と、該特徴抽出手段及
    び該特徴合成手段によって得られた構造的特徴を用い該
    分類表を参照して各モデルに対する投票操作を行う投票
    手段と、該投票操作によって得られた各モデルの得票数
    と、他の大局的な図形特徴パラメータに関する、入力図
    形と各モデルの類似度とを組み合わせて、入力図形の各
    回転図形及びその各反転図形と各モデルとの類似度スコ
    アを求め、類似度スコアが高いモデルを入力図形の分類
    候補として選択する分類手段とを具備する図形分類装
    置。
  11. 【請求項11】 該分類表を作成するための手段をさら
    に具備することを特徴とする請求項8、9又は10記載
    の図形分類装置。
  12. 【請求項12】 請求項8、9、10又は11記載の図
    形分類装置に、該分類手段による分類結果に基づいて図
    形データベースを検索する検索手段を付加したことを特
    徴とする図形検索装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007287145A (ja) * 2006-04-12 2007-11-01 Fujitsu Ltd 形状比較装置および形状比較方法
KR101826526B1 (ko) 2016-10-18 2018-03-22 주식회사 한글과컴퓨터 모델 도형을 이용하여 문서에 입력 도형을 변형 정렬하는 방법 및 그 장치

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