JP2000066010A - 微小レンズ及び微小レンズアレイ並びにこれらの製造方法 - Google Patents

微小レンズ及び微小レンズアレイ並びにこれらの製造方法

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JP2000066010A
JP2000066010A JP10235574A JP23557498A JP2000066010A JP 2000066010 A JP2000066010 A JP 2000066010A JP 10235574 A JP10235574 A JP 10235574A JP 23557498 A JP23557498 A JP 23557498A JP 2000066010 A JP2000066010 A JP 2000066010A
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film
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forming
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Takeshi Irita
丈司 入田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ材料の選択の幅が広く、寸法精度が高
い微小レンズと微小レンズアレイと、これらを製造でき
る製造方法を提供する。 【解決手段】 微小レンズ10を製造する工程は3つの
工程から構成される。第1工程ではシリコン基板17の
一方の面に凹部23を形成する。第2工程ではこの凹部
23内に微小レンズ10を形成する石英ガラス25を充
填する。第3工程では凹部23を形成した面と反対側の
他方の面に第2凹部3を形成して、微小レンズ10を露
出させるとともに、光路溝33を形成して、微小レンズ
10を備えた台座33が製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微小レンズと微小レン
ズアレイ及びこれらの製造方法に関し、さらに詳細に
は、光記録や光通信等において使用される微小レンズと
微小レンズアレイ及びこれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光記録、光通信、ディスプレイ等の分野
において、キーとなる微小光学要素としてマイクロレン
ズが注目され、このマイクロレンズを光記録用の固体浸
レンズとして使用したり、これを多数配置してマイクロ
レンズアレイとして使用したりするものがある。
【0003】このマイクロレンズを多数配置したマイク
ロレンズアレイは、例えば、図10に示す方法により製
造されることがよく知られている。即ち、同図(a)に
示すように、レンズ材料となる石英基板81上にフォト
レジスト83を塗布した後に、同図(b)に示すよう
に、マイクロレンズの配置図が描かれたフォトマスク8
5を用いていわゆるフォトリソグラフィーを行ない、レ
ジストをパターニングする。
【0004】次に、同図(c)に示すように、フォトレ
ジスト83を加熱溶融してその先端部を円弧状にしてマ
イクロレンズに近似する形状にした後に、同図(d)に
示すように、フォトレジスト83と露出した石英基板面
をドライエッチングをする。ここで、石英のエツチング
速度はフォトレジスト83のそれと比較してほぼ同じで
ある。従って、石英基板81上に石英が上方に突出する
多数の凸部89が形成される。
【0005】次に、同図(e)に示すように、先端部に
フォトレジスト83を有した凸部89をさらにドライエ
ッチングをすることで、溝87の深さが深くなるととも
に、先端部に付着したフォトレジスト83がエッチング
除去されて、先端部が円弧状であって筒状のマイクロレ
ンズ91が石英基板81上に複数形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、石英基
板上に形成されたマイクロレンズは、エツチング速度の
ほぼ同じなフォトレジストと石英基板から作成され、凸
部の先端に付着したフォトレジストの形状がマイクロレ
ンズの形状に大きな影響を及ぼすことから、フォトレジ
ストの形状精度が低い場合には作製されるマイクロレン
ズの形状精度も低くなる。また、基板材料がレンズ材料
になるため、レンズ材料に適し、且つフォトレジストと
基板材料のエッチング速度等を考慮すると、基板材料の
選択の幅が制限されてしまう、という問題が生じてい
た。
【0007】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、レンズ材料の選択の幅が広く、寸法精度が
高い微小レンズと微小レンズアレイを提供し、且つ、こ
の微小レンズと微小レンズアレイを製造できる製造方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の微小レンズと微小レンズアレイの製造方法
は、第1の材料(例えば、実施形態におけるシリコン基
板17)からなる基板の一方の面に少なくとも1つの第
1凹部(例えば、実施形態における凹部23)を形成す
る第1工程と、第1凹部内に微小レンズ(例えば、実施
形態における固体浸レンズ11,13)を形成する第2
の材料(例えば、実施形態における石英ガラス25,チ
タン酸ストロンチウム41)を充填する第2工程と、第
1凹部を形成した面と反対側の他方の面に第2凹部を形
成して、微小レンズを露出させる第3工程とを有する。
即ち、微小レンズ等の製造方法は、基板に第1凹部を形
成し、この第1凹部に微小レンズを形成する第2の材料
を充填した後に、第1凹部を形成した面と反対側の他方
の面に第2凹部を形成して微小レンズを露出させること
で、基板に微小レンズ又は微小レンズアレイを製造する
ことができる。各製造工程において、半導体集積回路の
製造技術を応用することで、大きさが極めて小さく、且
つ寸法精度の高い微小レンズ又は微小レンズアレイを製
造することができる。
【0009】第1工程はエッチングにより第1凹部を形
成することが好ましい。エッチングにより、基板に寸法
精度の高い第1凹部を形成することができる。エッチン
グは等方的なエッチングが好ましく、例えば、フッ酸-
硝酸系のエッチング液を例示することができる。
【0010】また、第1工程は、基板の一方の面上に耐
エッチング性を有する第1の膜(例えば、実施形態にお
けるクロム膜19)を形成する膜形成工程と、第1の膜
に開口部を形成して基板の一方の面を露出させる基板第
1露出工程と、開口部から基板を等方的にエッチングし
て微小レンズの型枠を形成するレンズ型枠形成工程と、
基板上に形成された第1の膜を除去する膜除去工程とか
ら構成してもよい。基板上に第1の膜を形成し、この第
1の膜の所定に位置に開口部を形成し、この開口部を介
して露出した基板を等方的にエッチングをすることで、
基板に寸法精度の極めて高い半球上の第1凹部を形成す
ることができる。耐エッチング性を有する第1の膜は基
盤の一方の面の他に、他方の面にも形成してもよい。開
口部は基板を露出させるとともに、第1凹部の形状精度
に大きな影響を及ぼすので、第1凹部の形状精度に対応
させて開口部の形状精度を定めることが好ましい。
【0011】第2工程は、第1凹部内に第2の材料を充
填する充填工程と、基板の一方の面上に付着した第2の
材料を除去する第2材料除去工程とを有することが好ま
しい。第2の材料は少なくとも第1凹部内に密に充填さ
れていればよく、この第2の材料が第1凹部周辺の基板
の一方の面に付着していてもよい。第2材料除去工程で
除去される第2の材料は第1凹部内に充填された第2の
材料を除いた基板の一方の面上に付着したもののみをい
う。
【0012】また、第3工程は、耐エッチング性を有す
る第2の膜(例えば、実施形態における窒化珪素膜2
7)を基板の両面に形成する第2膜形成工程と、基板を
境にしてこの基板の一方の面に形成された第1凹部に対
向する基板の他方の面の周辺に付着した第2の膜を除去
して開口部を形成し、この開口部を介して基板が露出す
る基板第2露出工程と、この開口部から基板をエッチン
グして第2凹部を形成し、この第2凹部の端部に微小レ
ンズを露出させるレンズ露出工程と、微小レンズが形成
された側の基板の一方の面に付着した第2の膜を除去す
る第2膜除去工程とを有することが好ましい。
【0013】基板第2露出工程で形成される開口部は基
板を介して第1凹部に対向する位置に設けられており、
この開口部と第2凹部を通過する光が微小レンズに到達
するので、開口部の形状は光が通過できる形状であるこ
とが好ましい。開口部の形状は、例えば、矩形状を例示
することができる。レンズ露出工程で露出する微小レン
ズの範囲は、微小レンズに光が入射する位置よりも外側
であることが好ましい。第2膜除去工程で第2の膜を除
去することで、微小レンズを開口させることができる。
除去される第2の膜は基板の一方の面上に付着したもの
のみならず、微小レンズの端部に付着した第2の膜も含
まれる。第2膜除去工程で第2の膜を除去すると、微小
レンズの端部の面と基板の一方の面が同一面になること
が好ましい。
【0014】レンズ露出工程において基板をエッチング
して形成された第2凹部は、微小レンズから基板の他方
の面に進むにしたがって開口面積が漸次大きくなること
が好ましい。第2凹部は微小レンズに入射する光の光路
になるので、微小レンズから基板の他方の面に進むにし
たがって開口面積を漸次大きくすることで、光の遮断を
防止することができる。
【0015】第1工程において、基板第1露出工程とレ
ンズ型枠形成工程との間に、開口部から基板をエッチン
グして有底筒状の第3凹部を形成する第3凹部形成工程
を設けることが好ましい。基板に有底筒状の第3凹部を
形成し、この第3凹部から等方的にエッチングをするこ
とで、円柱上の微小レンズの型枠を形成することができ
る。
【0016】第2工程において、充填工程の前に第1凹
部の内面に保護膜(例えば、実施形態における窒化珪素
膜45)を形成する保護膜形成工程と、この保護膜形成
工程により形成された保護膜の内面に光の反射を防止す
る無反射膜(例えば、実施形態における誘電体膜47)
を形成する無反射膜形成工程とを設けることが好まし
い。保護膜はレンズ露出工程において、レンズ若しくは
無反射膜がエッチングにより除去されないようにするた
めの機能を有する。無反射膜は少なくとも光が微小レン
ズに入射する範囲に形成されていればよい。
【0017】第1の材料はダイヤモンド型結晶構造をな
す半導体であることが好ましく、例えば、シリコン、ゲ
ルマニウム、ダイヤモンド、スズ等を例示することがで
きる。
【0018】第1の材料に用いられる基板は<100>
又は<110>方向を表面・面方位としダイヤモンド型
結晶構造をなす半導体基板上に形成されることが好まし
い。これは、第1の材料に溶液による異方性のエッチン
グをする際に、エッチングの方向を特定することが容易
だからである。
【0019】第2の材料は、波長が0.35〜0.70μ
mの少なくとも一部分の波長範囲の光に対する屈折率が
2.0以上であることが好ましい。これは、一般的に、
光学系により形成される集光スポット径φは、φ=λ/
(n・sinθ)となる。(ここで、λは光の波長、n
はレンズの屈折率、θは入射角と規定される。)従っ
て、屈折率の大きな材料を使用して微小レンズを作り固
体浸レンズとして用いれば、集光スポット径をより一層
小さくすることができるからである。
【0020】また、第2の材料は、ガラス、チタン酸ス
トロンチウム、ダイヤモンド、シリコンカーバイド、ガ
リウム燐、硫化砒素、ニオブ酸リチウム、酸化ジルコニ
ウム、窒化シリコンのいずれかであることが好ましい。
これらの材料をレンズ材料として用い、固体浸レンズと
して使用することで、集光スポット径をより一層小さく
することができる。
【0021】本発明の製造方法により製造される微小レ
ンズは、半球状であり一方に平面部を有し他方に球面部
を有することが好ましい。球面部の外側から光を入射さ
せることで、平面部近傍に集光された集光スポットを形
成することができる。また、この微小レンズを複数有し
て、微小レンズアレイを形成してもよい。微小レンズア
レイは隣接する微小レンズとの間に所定の間隙を有して
配設したものを例示することができる。
【0022】本発明の製造方法により製造される微小レ
ンズは、筒状であり、その一方に平面部を有し他方に球
面部を有することが好ましい。球面部の外側から光を入
射させることで、平面部近傍に集光されたより明るい集
光スポットを形成することができる。また、この微小レ
ンズを複数有して、微小レンズアレイを形成してもよ
い。微小レンズアレイは隣接する微小レンズとの間に所
定の間隙を有して配設したものを例示することができ
る。
【0023】本発明の製造方法により製造される微小レ
ンズは、その少なくとも球面部の表面に無反射膜を形成
することが好ましい。無反射膜を球面部の表面に形成す
ることで、球面部に入射する光量を増加させて照射体に
照射される集光スポットの明るさを向上させることがで
きる。また、無反射膜上に保護膜を積層することが好ま
しい。保護膜を設けることで、無反射膜がエッチングに
より除去されることを防止できる。
【0024】無反射膜又はこれと保護膜を有した微小レ
ンズを複数有することで、微小レンズアレイを形成して
もよい。微小レンズアレイは隣接する微小レンズとの間
に所定の間隙を有して配設したものを例示することがで
きる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図9に基づいて説明する。本実施の形態は
光情報記録、再生の際に使用される固体浸レンズと、デ
ィスプレイ装置や光交換器等に使用されるマイクロレン
ズアレイ及びこれらの製造方法の態様を示す。
【0026】
【第1の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
から図5に基づいて説明する。最初に、本発明の微小レ
ンズと微小レンズアレイの製造方法を説明する前に、製
造方法により製造される微小レンズを備えた台座を説明
する。図1は台座を示し、同図(a)は正面図を示し、
同図(b)は平面図を示す。同図(a),(b)に示す
ように、台座1はシリコン製で直方体状である。同図
(a)に示すように、台座1の中央部には台座の上部か
ら底部に進むにしたがって開口面積が漸次大きくなるテ
ーパ状の第2凹部3が形成されている。この第2凹部3
は、その上部に方形状の天板部5と、この天板部5の周
縁から下方に延出する側壁部7とを有している。天板部
5の中央部には円弧状の孔(第1凹部)9が形成され、
この孔9に半球状の微小レンズ10が設けられている。
微小レンズ10の下部の球面部10aはその先端が露出
し、第2凹部3内に突出している。
【0027】図2は微小レンズ10を固体浸レンズとし
て使用する場合の固体浸レンズを示し、同図(a)は正
面図を示し、同図(b)は平面図を示す。同図(a),
(b)に示すように、固体浸レンズ11は石英ガラス製
であって半球状であり、その下面は球面状の球面部11
aと、その上部に平らな平面を有する平面部11bとを
有している。固体浸レンズ11の下方から入射する光は
球面部11aを経由して平面部11bの中心0の近傍に
集光され、平面部11bの上方近傍に配置される光記録
媒体(図示せず)上に極めて小さい集光スポットを形成
する。尚、本実施の形態では、平面部11bを上方に向
く方向に配置したが、平面部11bを下方に向く方向に
配置してもよい。
【0028】また、図3は他の微小レンズを固体浸レン
ズとして使用する場合の固体浸レンズを示し、同図
(a)は正面図を示し、同図(b)は平面図を示す。同
図(a),(b)に示すように、この固体浸レンズ13
は石英ガラス製であって円柱状であり、その上部は円柱
状をなす筒状本体13aを有し、この筒状本体13aの
下部には下方に突出する半球状の球面部13bを有して
いる。筒状本体13aの上面は平面部13cを形成して
いる。
【0029】次に、本発明の微小レンズの製造方法を図
4,図5を使用して説明する。図4において、左側の図
はシリコン基板17の縦断面図を示し、右側の図はシリ
コン基板17の平面図を示し、また、図5において、左
側の図はシリコン基板17の縦断面図を示し、中央の図
はシリコン基板17の平面図を示し、右側の図はシリコ
ン基板17の裏面図を示す。微小レンズの製造方法は、
シリコン基板17の一方の面に凹部を形成する第1工程
と、この凹部内に微小レンズを形成する石英を充填する
第2工程と、凹部を形成したシリコン基板17の面と反
対側の他方の面に凹部を形成して、微小レンズを露出さ
せる第3工程とから構成されている。
【0030】最初に、第1工程を説明する。第1工程
は、図4(a)に示すように、<100>方向を表面・
面方位とするシリコン基板(基板)17の上面にクロム
膜(第1の膜)19を蒸着し(膜形成工程)、フォトリ
ソグラフィーとエッチング法によりこのクロム膜19の
中央部に円形の開口部21を形成し、この開口部21を
介してシリコン基板17の表面を露出させる(基板第1
露出工程)。
【0031】次に、同図(b)に示すように、フッ酸-
硝酸系のエッチング液にクロム膜19が蒸着したシリコ
ン基板17を浸す。フッ酸-硝酸系のエッチング液は開
口部21を経由して露出したシリコン基板17に接触
し、このシリコン基板17の上面を等方的にエッチング
して半球状の凹部(第1凹部)23を形成する(レンズ
型枠形成工程)。このとき、クロム膜19は耐エッチン
グ性を有するのでエッチングされない。従って、凹部2
3の上部には凹部23の中心側に突出するクロム膜23
が環状に張り出す。ここで、クロム膜19に形成された
開口部21を真円に極めて近くし、且つフッ酸-硝酸系
のエッチング液の組成と温度を適宜に調整することで、
凹部23の形状精度を極めて高い精度(真球度0.2μ
m)にすることができる。尚、レンズ型枠形成工程の
際、クロム膜19をシリコン基板17の底面に形成して
おいてもよい。次に、同図(c)に示すように、シリコ
ン基板17の上部に蒸着したクロム膜19を除去する
(膜除去工程)。即ち、第1工程は、膜形成工程と基板
第1露出工程とレンズ型枠形成工程と膜除去工程とから
構成されている。
【0032】次に、第2工程を説明する。第2工程は、
同図(d)に示すように、シリコン基板17上にレンズ
材料になる石英ガラス25を供給し、この石英ガラス2
5が凹部23に充填されるまでキャスティングにより付
着させる(充填工程)。或いは、コーニング社の705
9-Glass等をスパッタリング法によりシリコン基
板17に成膜し凹部23に充填してもよい。次に、同図
(e)に示すように、ポリッシング等により、シリコン
基板17上に付着した石英ガラス25を除去して、シリ
コン基板17の上面と凹部23内に充填された石英ガラ
ス25の上面を同一面にして、シリコン基板17の上面
を平坦にする(第2材料除去工程)。即ち、第2工程
は、充填工程と第2材料除去工程とから構成されてい
る。
【0033】次に、第3工程を説明する。第3工程は、
同図(f)に示すように、シリコン基板17の上下両面
に、減圧化学気相成長法(LPCVD法)により窒化珪
素膜(第2の膜)27を成膜する(第2膜形成工程)。
尚、この窒化珪素膜27はスパッタリング法により成膜
してもよい。次に、凹部23の下方であってシリコン基
板17の下方の面に成膜された窒化珪素膜27をフォト
リソグラフィーとRIE(反応性イオンエッチング)に
より除去して、矩形状の開口部29を形成し、シリコン
基板17を露出させる(基板第2露出工程)。
【0034】次に、同図(g)に示すように、シリコン
基板17を、水酸化カリウム(KOH)水溶液中に浸し
て、異方性ウェットエッチングを行なう。即ち、水酸化
カリウム水溶液が開口部29から露出したシリコン基板
17の下面に接触した後に、シリコン基板17の下面か
らのなす角度θ(54.7°)を有するエッチングファ
セット面31を形成しながら上方へと異方性エッチング
を進行させる。ここで、石英はシリコンに比べてエッチ
ング速度が極めて遅いので、シリコン基板17はエッチ
ングされても石英は殆どエッチングされない。このた
め、シリコン基板17はエッチングされるが微小レンズ
10はエッチングされないので、微小レンズ10の球面
部10aの先端部が露出する(レンズ露出工程)。そし
て、球面部10aの先端部が露出したときに、シリコン
基板17を水酸化カリウム水溶液から取り出し純水で洗
浄することによりエッチングは終了し、エッチングファ
セット面31の内側の空間は、微小レンズ10の球面部
10aの先端部からシリコン基板17の下方の面に進む
にしたがって開口面積が漸次大きくなる光路溝33が形
成される。尚、ウェットエッチングを行なう際に、水酸
化カリウム水溶液を使用するが、この代わりにテトラ・
メチル・アンモニウム・ハイドロイドオキサイド(TM
AH)やエチレン・ジアミン・ピロカテコール(ED
P)溶液を使用してもよい。
【0035】次に、同図(h)に示すように、微小レン
ズ10の平面部10bに付着した窒化珪素膜27をRI
Eによるエッチング又はポリッシングにより除去する
(第2膜除去工程)。従って、微小レンズ10の平面部
10bが露出することで、光路を確保することができる
とともに、シリコンの台座1を備えた微小レンズ10が
完成する。即ち、第3工程は、第2膜形成工程と基板第
2露出工程とレンズ露出工程と第2膜除去工程とから構
成されている。
【0036】本実施の形態では、シリコン基板17に凹
部23を1つ形成したが、複数の凹部23を互いに所定
の離間寸法を有した位置に形成することで、シリコンの
台座1に複数の微小レンズ10を備えた微小レンズアレ
イを製造することができる。尚、微小レンズアレイの製
造方法は、前述した微小レンズ10の製造方法に準じる
ので、その説明は省略する。
【0037】また、微小レンズ10は石英ガラス25か
ら形成したが、石英ガラス25の屈折率nは波長が0.
35〜0.70μmの光に対してn=1.5程度である。
この微小レンズ10を固体浸レンズとして動作させた場
合、集光スポット径φは、前述した通り、φ=λ/(n
・sinθ)となる。従って、表1に示す屈折率nの高
い材料を用いて微小レンズを作製し、固体浸レンズとし
て作動させるならば、ガラスを材料とする場合より、さ
らに小さい集光スポットを得ることができる。
【0038】
【表1】 レンズ材料 屈折率 (波長650nm近傍の光に対する) ──────────────────────────────────── チタン酸ストロンチウム(SrTiO3) 2.4 シリコンカーバイド(SiC) 2.6 ダイヤモンド 2.41 ルチル 2.6 ガリウム燐 3.3 硫化亜鉛 2.37 硫化砒素 2.5 ニオブ酸レチウム 2.28 酸化ジルコニウム 2.2 窒化シリコン 2.01
【0039】
【第2の実施の形態】次に、第2の実施の形態を図6と
図7を使用して説明する。第2の実施の形態は作製され
るレンズは先端部に球面部13bを有する筒状の固体浸
レンズ13である。第2の実施の形態では、第1の実施
の形態との相違点を主に説明し、同一態様部分について
は、同一符号を付してその説明を簡略する。ここで、図
6において、左側の図はシリコン基板17の縦断面図を
示し、右側の図はシリコン基板17の平面図を示し、図
7において、左側の図はシリコン基板17の縦断面図を
示し、中央の図はシリコン基板17の平面図を示し、右
側の図はシリコン基板17の裏面図を示す。
【0040】図6(a)に示すように、シリコン基板1
7に蒸着されたクロム膜19に形成された開口部21を
介して露出したシリコン基板17の上面に、低温ドライ
エッチング法により垂直下方にエッチングして有底筒状
の凹部(第3凹部)37を形成する。次に、同図(b)
に示すように、フッ酸-硝酸系のエッチング液にクロム
膜19が蒸着したシリコン基板17を浸す。フッ酸-硝
酸系のエッチング液が開口部21を経由して露出したシ
リコン基板17に接触し、このシリコン基板17をその
上面より等方的にエッチングして、先端部に球面部13
bを有する筒状の凹部39を形成する(レンズ型枠形成
工程)。尚、レンズ型枠形成工程の際、クロム膜19を
シリコン基板17の裏面に形成してもよい。
【0041】次に、同図(c)に示すように、クロム膜
19を除去した後に、同図(d)に示すように、金属ア
ルコキシドの加水分解を利用したソル-ゲル法により、
レンズ材料になるチタン酸ストロンチウム(SrTiO3)4
1が凹部39に充填されるまで、チタン酸ストロンチウ
ム(SrTiO3)41を凹部39に付着させる(充填工
程)。凹部39にチタン酸ストロンチウム41を充填す
る方法は、ソル-ゲル法に限らず、スパッタリング法に
よる成膜を使用してもよい。レンズ材料にチタン酸スト
ロンチウム41を使用することで、その屈折率がガラス
に比べて大きいので、ガラス製の固体浸レンズとして用
いた場合と比較して、集光スポット径をより一層小さく
することができる。
【0042】次に、図7(e)に示す第2工程の第2材
料除去工程、同図(f)から同図(h)に示す第3工程
の第2膜形成工程,基板第2露出工程,レンズ露出工程,
第2膜除去工程を経て、先端部に球面部13aを有する
筒状の固体浸レンズ13を備えた台座1が作製される。
【0043】
【第3の実施の形態】次に、第3の実施の形態を図8と
図9を使用して説明する。第3の実施の形態は作製され
るレンズが先端部に球面部13aを有する筒状の固体浸
レンズ13であって、この固体浸レンズ13の表面に無
反射膜を形成したものである。第3の実施の形態では、
第2の実施の形態との相違点を主に説明し、同一態様部
分については、同一符号を付してその説明を簡略する。
ここで、図8において、左側の図はシリコン基板17の
縦断面図を示し、右側の図はシリコン基板17の平面図
を示し、図9において、左側の図はシリコン基板17の
縦断面図を示し、中央の図はシリコン基板17の平面図
を示し、右側の図はシリコン基板17の底面図を示す。
【0044】図8(a)から(c)の製造工程により形
成された筒状の凹部39を有する側のシリコン基板17
上には、図8(d)に示すように、化学気相成長法(C
VD法)又はスパッタリング法により窒化珪素膜45が
成膜された後に、固体浸レンズ13に入射する光の反射
を防止するための無反射コート膜となる誘電体膜(MgF
2)47をこの窒化珪素膜45上に蒸着により成膜す
る。窒化珪素膜45は、第3工程のレンズ露出工程で光
路溝33となる第2凹部3を形成する際にエッチングに
より誘電体膜47がエッチングされないようにする保護
膜としての機能を有する。次に、レンズ材料になるチタ
ン酸ストロンチウム(SrTiO3)41が凹部39に充填さ
れるまで、チタン酸ストロンチウム41を誘電体膜47
の内側に付着させる(充填工程)。
【0045】次に、図9(e)に示す第2工程の第2材
料除去工程、同図(f)から同図(h)に示す第3工程
の第2膜形成工程,基板第2露出工程,レンズ露出工程,
第2膜除去工程を経て、先端部に球面部13bを有する
筒状の固体浸レンズ13の表面に無反射コート膜となる
誘電体膜47を形成することができる。従って、固体浸
レンズ13に入射する光の反射を防止して、集光スポッ
トに収束される光束の照度を増加させることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の材料からなる基板の一方の面に少なくとも1つの
第1凹部を形成する第1工程と、第1凹部内に微小レン
ズを形成する第2の材料を充填する第2工程と、第1凹
部を形成した面と反対側の他方の面に第2凹部を形成し
て、微小レンズを露出させる第3工程とを有すること
で、基板に大きさが極めて小さく、且つ寸法精度の高い
微小レンズ又は微小レンズアレイを製造することができ
る。
【0047】また、エッチングにより第1凹部を形成す
る場合には、基板に寸法精度の高い第1凹部を形成する
ことができる。
【0048】また、第1工程は、基板の一方の面上に耐
エッチング性を有する第1の膜を形成する膜形成工程
と、第1の膜に開口部を形成して基板の一方の面を露出
させる基板第1露出工程と、開口部から基板を等方的に
エッチングして微小レンズの型枠を形成するレンズ型枠
形成工程と、基板上に形成された第1の膜を除去する膜
除去工程とから構成する場合には、基板上に第1の膜を
形成し、この第1の膜の所定に位置に開口部を形成し、
この開口部を介して露出した基板を等方的にエッチング
をすることで、基板に寸法精度の極めて高い半球上の第
1凹部を形成することができる。
【0049】さらに、第2工程は、第1凹部内に第2の
材料を充填する充填工程と、基板の一方の面上に付着し
た第2の材料を除去する第2材料除去工程とを有する場
合には、第1凹部の形状を有した微小レンズを形成する
ことができる。
【0050】また、第3工程は、耐エッチング性を有す
る第2の膜を基板の両面に形成する第2膜形成工程と、
基板を境にしてこの基板の一方の面に形成された第1凹
部に対向する基板の他方の面の周辺に付着した第2の膜
を除去して開口部を形成し、この開口部を介して基板が
露出する基板第2露出工程と、この開口部から基板をエ
ッチングして第2凹部を形成し、この第2凹部の端部に
微小レンズを露出させるレンズ露出工程と、微小レンズ
が形成された側の基板の一方の面に付着した第2の膜を
除去する第2膜除去工程とを有する場合には、微小レン
ズの両端を開口させた基板付きの微小レンズを製造でき
る。
【0051】また、第2凹部は、微小レンズから基板の
他方の面に進むにしたがって開口面積を漸次大きくする
場合には、第2凹部は微小レンズに入射する光の光路に
なるので、光の遮断を防止できる。
【0052】さらに、第1工程において、基板第1露出
工程とレンズ型枠形成工程との間に、開口部から基板を
エッチングして有底筒状の第3凹部を形成する第3凹部
形成工程を設ける場合には、基盤に有底筒状の第3凹部
を形成し、この第3凹部から等方的にエッチングをする
ことで、円筒状の微小レンズの型枠を形成することがで
きる。
【0053】また、第2工程において、充填工程の前に
第1凹部の内面に保護膜を形成する保護膜形成工程と、
この保護膜形成工程により形成された保護膜の内面に光
の反射を防止する無反射膜を形成する無反射膜形成工程
とを設ける場合には、レンズ露出工程において、保護膜
により無反射膜のエッチングを防止できる。
【0054】また、第1の材料をダイヤモンド型結晶構
造をなす半導体にする場合には、半導体集積回路の製造
技術を利用することができ、大きさが小さく、寸法精度
の極めて高い微小レンズ等を製造することができる。
【0055】さらに、第1の材料をシリコン、ゲルマニ
ウム、ダイヤモンド、スズのいずれかを使用する場合に
は、大きさが小さく、寸法精度の極めて高い微小レンズ
等を製造することができる。
【0056】また、第1の材料に形成される第1の材料
に用いられる基板は、<100>又は<110>方向を
表面・面方位としダイヤモンド型結晶構造をなす半導体
上に形成される場合には、第1の材料に異方性のエッチ
ングをする際に、エッチングの方向を特定することが容
易に行なえる。
【0057】また、第2の材料は、波長が0.35〜0.
70μmの少なくとも一部分の波長範囲の光に対する屈
折率が2.0以上である場合には、微小レンズを固体浸
レンズとして用いたときに集光スポットの大きさをより
小さくすることができる。
【0058】さらに、第2の材料は、ガラス、チタン酸
ストロンチウム、ダイヤモンド、シリコンカーバイド、
ガリウム燐、硫化砒素、ニオブ酸リチウム、酸化ジルコ
ニウム、窒化シリコンのいずれかである場合には、微小
レンズを固体浸レンズとして用いたときに集光スポット
の大きさをより小さくすることができる。
【0059】また、本発明の製造方法により製造される
微小レンズは、半球状であり一方に平面部を有し他方に
球面部を有する場合には、球面部の外側から光を入射さ
せて、平面部近傍に径の小さい集光スポットを形成する
ことができる。
【0060】また、本発明の製造方法により製造される
半球状の微小レンズを複数有する場合には、微小レンズ
アレイを形成することができる。
【0061】さらに、本発明の製造方法により製造され
る微小レンズは、筒状であり、その一方に平面部を有し
他方に球面部を有する場合には、球面部の外側から光を
入射させて、平面部近傍により明るい集光スポットを形
成することができる。
【0062】また、本発明の製造方法により製造される
筒状の微小レンズを複数有する場合には、微小レンズア
レイを形成することができる。
【0063】また、本発明の製造方法により製造される
微小レンズは、その少なくとも球面部の表面に無反射膜
を形成する場合には、球面部に入射する光量を増加させ
て照射体に照射される集光スポットの明るさを向上させ
ることができる。
【0064】さらに、無反射膜上に保護膜を積層する場
合には、無反射膜がエッチングにより除去されることを
防止できる。
【0065】また、無反射膜又はこれと保護膜を有した
微小レンズを複数有する場合には、微小レンズアレイを
形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の微小レンズの
製造方法により製造される微小レンズ付の台座を示し、
同図(a)は台座の正面図を示し、同図(b)は台座の
平面図を示す。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態の微小レンズの
製造方法により製造される半球状の固体浸レンズを示
し、同図(a)は固体浸レンズの正面図を示し、同図
(b)は固体浸レンズの平面図を示す。
【図3】本発明に係る第1の実施の形態の微小レンズの
製造方法により製造される筒状の固体浸レンズを示し、
同図(a)は固体浸レンズの正面図を示し、同図(b)
は固体浸レンズの平面図を示す。
【図4】本発明に係る第1の実施の形態の微小レンズの
製造方法を示す。
【図5】本発明に係る第1の実施の形態の微小レンズの
製造方法を示す。
【図6】本発明に係る第2の実施の形態の微小レンズの
製造方法を示す。
【図7】本発明に係る第2の実施の形態の微小レンズの
製造方法を示す。
【図8】本発明に係る第3の実施の形態の微小レンズの
製造方法を示す。
【図9】本発明に係る第3の実施の形態の微小レンズの
製造方法を示す。
【図10】従来技術における微小レンズアレイの製造方
法を示す。
【符号の説明】
3 第2凹部 10 微小レンズ 11,13 固体浸レンズ(微小レンズ) 10a,11a,13b 球面部 10b,11b,13c 平面部 17 シリコン基板(第1の材料,基板) 19 クロム膜(第1の膜) 21,29 開口部 23 凹部(第1凹部,型枠) 25 石英ガラス(第2の材料) 27,45 窒化珪素膜(第2の膜,保護膜) 33 光路溝 37 凹部(第3凹部) 41 チタン酸ストロンチウム(第2の材料) 47 誘電体膜(無反射膜)

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の材料からなる基板の一方の面に少
    なくとも1つの第1凹部を形成する第1工程と、 前記第1凹部内に微小レンズを形成する第2の材料を充
    填する第2工程と、 前記第1凹部を形成した面と反対側の他方の面に第2凹
    部を形成して、前記微小レンズを露出させる第3工程と
    を有することを特徴とする微小レンズと微小レンズアレ
    イの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1工程はエッチングにより前記第
    1凹部を形成することを特徴とする請求項1記載の微小
    レンズと微小レンズアレイの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1工程は、前記基板の一方の面上
    に耐エッチング性を有する第1の膜を形成する膜形成工
    程と、前記第1の膜に開口部を形成して前記基板の一方
    の面を露出させる基板第1露出工程と、前記開口部から
    前記基板を等方的にエッチングして前記微小レンズの型
    枠を形成するレンズ型枠形成工程と、前記基板上に形成
    された前記第1の膜を除去する膜除去工程とから構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の微小レンズと
    微小レンズアレイの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2工程は、前記第1凹部内に前記
    第2の材料を充填する充填工程と、前記基板の一方の面
    上に付着した前記第2の材料を除去する第2材料除去工
    程とを有することを特徴とする請求項1から3のいずれ
    かに記載の微小レンズと微小レンズアレイの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第3工程は、耐エッチング性を有す
    る第2の膜を前記基板の両面に形成する第2膜形成工程
    と、前記基板を境にしてこの基板の一方の面に形成され
    た前記第1凹部に対向する前記基板の他方の面の周辺に
    付着した前記第2の膜を除去して開口部を形成し、この
    開口部を介して前記基板が露出する基板第2露出工程
    と、この開口部から前記基板をエッチングして第2凹部
    を形成し、この第2凹部の端部に前記微小レンズを露出
    させるレンズ露出工程と、前記微小レンズが形成された
    側の前記基板の一方の面に付着した前記第2の膜を除去
    する第2膜除去工程とを有することを特徴とする請求項
    1から4のいずれかに記載の微小レンズと微小レンズア
    レイの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記レンズ露出工程において前記基板を
    エッチングして形成された前記第2凹部は、前記微小レ
    ンズから前記基板の他方の面に進むにしたがって開口面
    積が漸次大きくなることを特徴とする請求項5記載の微
    小レンズと微小レンズアレイの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1工程において、前記基板第1露
    出工程と前記レンズ型枠形成工程との間に、前記開口部
    から前記基板をエッチングして有底筒状の第3凹部を形
    成する第3凹部形成工程を有することを特徴とする請求
    項3記載の微小レンズと微小レンズアレイの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第2工程において、前記充填工程の
    前に前記第1凹部の内面に保護膜を形成する保護膜形成
    工程と、この保護膜形成工程により形成された前記保護
    膜の内面に光の反射を防止する無反射膜を形成する無反
    射膜形成工程とを設けることを特徴とする請求項7記載
    の微小レンズと微小レンズアレイの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の材料は、ダイヤモンド型結晶
    構造をなす半導体であることを特徴とする請求項1から
    8のいずれかに記載の微小レンズと微小レンズアレイの
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の材料はシリコン、ゲルマニ
    ウム、ダイヤモンド、スズのいずれかであることを特徴
    とする請求項1から8のいずれかに記載の微小レンズと
    微小レンズアレイの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の材料は<100>又は<1
    10>方向を表面・面方位とする基板を用いて請求項9
    又は10記載の前記半導体上に形成されることを特徴と
    する請求項9と10記載の微小レンズと微小レンズアレ
    イの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第2の材料は、波長が0.35〜
    0.70μmの少なくとも一部分の波長範囲の光に対す
    る屈折率が2.0以上であることを特徴とする請求項1
    から11のいずれかに記載の微小レンズと微小レンズア
    レイの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第2の材料は、ガラス、チタン酸
    ストロンチウム、ダイヤモンド、シリコンカーバイド、
    ガリウム燐、硫化砒素、ニオブ酸リチウム、酸化ジルコ
    ニウム、窒化シリコンのいずれかであることを特徴とす
    る請求項1から11のいずれかに記載の微小レンズと微
    小レンズアレイの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記請求項1から6記載の製造方法に
    より製造される微小レンズは、半球状であり一方に平面
    部を有し他方に球面部を有することを特徴とする微小レ
    ンズ。
  15. 【請求項15】 前記請求項1から6記載の製造方法に
    より製造される前記微小レンズアレイは、請求項14記
    載の前記微小レンズを複数有したものであることを特徴
    とする微小レンズアレイ。
  16. 【請求項16】 前記請求項7記載の製造方法により製
    造される前記微小レンズは筒状であり、その一方に平面
    部を有し他方に球面部を有することを特徴とする微小レ
    ンズ。
  17. 【請求項17】 前記請求項7記載の製造方法により製
    造される前記微小レンズアレイは、請求項16記載の前
    記微小レンズを複数有したものであることを特徴とする
    微小レンズアレイ。
  18. 【請求項18】 前記請求項8記載の製造方法により製
    造される前記微小レンズは、請求項16記載の前記微小
    レンズの少なくとも前記球面部の表面に前記無反射膜が
    形成されることを特徴とする微小レンズ。
  19. 【請求項19】 前記無反射膜上に前記保護膜を積層す
    ることを特徴とする請求項18記載の微小レンズ。
  20. 【請求項20】 前記請求項8記載の製造方法により製
    造される前記微小レンズアレイは、請求項18又は19
    記載の前記微小レンズを複数有したものであることを特
    徴とする微小レンズアレイ。
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