JP2000065570A - セルガイド計測装置及びセルガイド評価システム並びにセルガイド評価方法 - Google Patents

セルガイド計測装置及びセルガイド評価システム並びにセルガイド評価方法

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JP2000065570A
JP2000065570A JP10234434A JP23443498A JP2000065570A JP 2000065570 A JP2000065570 A JP 2000065570A JP 10234434 A JP10234434 A JP 10234434A JP 23443498 A JP23443498 A JP 23443498A JP 2000065570 A JP2000065570 A JP 2000065570A
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cell
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Tetsuo Shigemizu
哲郎 重水
Yoshio Ieyumi
喜雄 家弓
Tokio Kai
登喜雄 開
Takayuki Kono
隆之 河野
Yoshiaki Inoue
好章 井上
Hidenori Tsuruta
秀紀 鶴田
Sueo Araki
末男 荒木
Takeshi Nakahama
剛 中濱
Yosuke Kawamura
陽介 河村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルガイド計測装置及びセルガイド評価シス
テム並びにセルガイド評価方法に関し、モックアップを
使用せずにセルガイドの位置及び姿勢に関する工作精度
の評価を容易に行なうことができるようにする。 【解決手段】 コンテナ船内に複数本毎に組みを成して
立設されたセルガイドの工作精度を評価するセルガイド
評価システムであって、上記の各セルガイドに沿って移
動する反射ターゲット5aと、各セルガイドに沿った複
数の位置における反射ターゲット5aの三次元の座標値
をそれぞれ計測する三次元座標計測器52とからなるセ
ルガイド計測装置5を備え、セルガイド計測装置5で計
測された座標値情報をセルガイド形状計測データとして
記録するデータ記録装置6と、データ記録装置6に記録
されたセルガイド形状計測データから上記の各セルガイ
ドの位置及び姿勢に関する工作精度を評価する評価装置
7とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテナ船の船倉
に立設されたセルガイドの位置及び姿勢に関する工作精
度の評価に用いて好適な、セルガイド評価装置及びセル
ガイド評価システム並びにセルガイド評価方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンテナ船の船倉内には、セルガイドが
立設されており、このセルガイドによりコンテナの船倉
内への積載を案内している。従って、セルガイドは適正
な位置,姿勢で立設されなければならず、セルガイドの
位置や姿勢等の工作精度を評価することが従来より行な
われている。
【0003】こうした従来のセルガイド評価手法につい
て、図15を用いて説明する。図15は従来のセルガイ
ド評価手法を模式的に示す斜視図であり、従来のセルガ
イド評価手法は、この図15に示すように、コンテナも
しくはコンテナと同寸法に成形した模型(以下、モック
アップと称する)1をクレーン3等を用いて懸吊し、こ
のモックアップ1を、コンテナ船の船倉内に垂設された
複数(図15中では4本)のセルガイド2a〜2d(以
下、単にセルガイド2と称する場合もある)により形成
されたコンテナ通過空間(セルスロット)2Aの上端か
ら船底4まで実際に吊り下ろし、モックアップ1が、そ
の吊り下ろし過程においてセルガイド2等と干渉する等
の不具合が発生することなく、船底4まで到達できるこ
とを、目視等の手段により確認して行なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、従来のセルガイド評価手法では、モックアップ1を
船底4まで吊り下ろす過程でモックアップ1とセルガイ
ド2等との間に干渉等の不具合が発生しているかどうか
の確認作業を目視等の手段により行なっているが、この
ような目視による確認作業には、7名程度以上の作業者
を必要とするため、人件費がかさむことから製造コスト
等の増大を招いてしまうという課題がある。また、セル
スロット2Aにモックアップ1の吊り下ろし作業を行な
うにあたり、セルスロット2A内から干渉物を撤去して
おく必要があり、又、セルガイド評価作業中には、干渉
等の確認作業中における作業員の安全確保のために、セ
ルガイド2の周辺で配管・配線等の他の作業を並行して
行なうことができない。このため、作業能率を上げるこ
とができず、やはり、製造コスト等の増大を招いてしま
う。
【0005】さらに、クレーン3等を用いて、セルガイ
ド2の上からモックアップ1を懸吊することから、セル
ガイド評価作業の前後に、船倉のハッチカバー(図示せ
ず)の取り外し/取り付け直し作業を行なう必要があ
り、更に、モックアップ1とセルガイド2とが干渉して
しまった場合には、セルガイド2を損傷させることがあ
るため、セルガイド評価作業終了後にセルガイド2の補
修塗装等を行なう必要が生じる等、種々の付帯作業が発
生することからも作業効率が悪くなる。
【0006】また、セルスロット2Aにおけるモックア
ップ1の吊り下ろし過程において、モックアップ1とセ
ルガイド2とが干渉するかどうかの確認作業を、モック
アップ1とセルガイド2との間に形成された隙間を目視
して行なうのであるが、この確認作業が高所作業となる
ことからも作業効率が悪くなる。さらに、セルガイド評
価の結果、モックアップ1とセルガイド2との間に干渉
等の不具合が発生した場合には、セルガイド2の形状,
位置もしくは姿勢等の手直しの検討を行なうのである
が、この手直しをどのようにして行なうかの決定は、熟
練作業者の経験に基づく判断によって行なわれており、
このような不具合への対応技術の技術承継は困難である
という課題もある。更に、この手直し作業の妥当性を検
証するには、手直し作業終了後、再度、セルスロット2
Aにモックアップ1を通過させて、再度、目視による確
認作業を行なう必要があることからも作業効率が悪い。
【0007】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、モックアップを使用せずにセルガイドの位置
及び姿勢に関する工作精度の評価を容易に行なうことが
できようにするとともに、セルガイドの手直しをどのよ
うにして行なうかの判断を容易に行なうことができるよ
うにした、セルガイド計測装置及びセルガイド評価シス
テム並びにセルガイド評価方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明のセルガイド計測装置は、コンテナ船内に複数
本毎に組みを成して立設されたセルガイドの工作状態を
計測するセルガイド計測装置であって、各セルガイドに
沿って移動する反射ターゲットと、各セルガイドに沿っ
た複数の位置における反射ターゲットの三次元の座標値
をそれぞれ計測する三次元座標計測器とをそなえている
ことを特徴としている。
【0009】なお、請求項1記載のセルガイド計測装置
において、反射ターゲットを、各セルガイドに沿って走
行可能な走行台車に装備してもよい(請求項2)。ま
た、本発明のセルガイド評価システムは、コンテナ船内
に複数本毎に組みを成して立設されたセルガイドの工作
精度を評価するセルガイド評価システムであって、各セ
ルガイドに沿って移動する反射ターゲットと、各セルガ
イドに沿った複数の位置における反射ターゲットの三次
元の座標値をそれぞれ計測する三次元座標計測器とから
なるセルガイド計測装置を備えるとともに、セルガイド
計測装置で計測された座標値情報をセルガイド形状計測
データとして記録するデータ記録装置と、このデータ記
録装置に記録されたセルガイド形状計測データから各セ
ルガイドの位置及び姿勢に関する工作精度を評価する評
価装置とをそなえて構成されたことを特徴としている
(請求項3)。
【0010】そして、請求項3記載のセルガイド評価シ
ステムにおいて、評価装置が、組みを成した複数のセル
ガイドについて、これらの複数のセルガイドで案内され
る1つのコンテナの配置位置を想定しながら、各セルガ
イドとコンテナとのクリアランス値を、所定の高さ位置
毎に算出して、算出されたこれらのクリアランス値に基
づいて各セルガイドの位置及び姿勢に関する工作精度を
評価してもよい(請求項4)。
【0011】なお、請求項3又は4記載のセルガイド評
価システムにおいて、評価装置による評価結果を記録・
保管する評価結果記録装置をそなえてもよい(請求項
5)。そして、本発明のセルガイド評価方法は、コンテ
ナ船内に複数本毎に組みを成して立設されたセルガイド
の工作精度を評価するセルガイド評価方法であって、三
次元座標計測器により、各セルガイドに沿った複数の位
置における反射ターゲットの三次元の座標値をそれぞれ
計測して、セルガイド計測装置で計測された座標値情報
をセルガイド形状計測データとしてデータ記録装置に記
録し、ついで、データ記録装置に記録されたセルガイド
形状計測データから各セルガイドの位置及び姿勢に関す
る工作精度を評価することを特徴としている(請求項
6)。
【0012】また、請求項6記載のセルガイド評価方法
において、工作精度を評価する工程では、組みを成した
複数のセルガイドについて、これらの複数のセルガイド
で案内される1つのコンテナの配置位置を想定しなが
ら、各セルガイドとコンテナとのクリアランス値を、所
定の高さ位置毎に算出して、算出されたこれらのクリア
ランス値に基づいて各セルガイドの位置及び姿勢に関す
る工作精度を評価してもよい(請求項7)。
【0013】なお、請求項6又は7記載のセルガイド評
価方法において、評価装置による評価結果を記録・保管
してもよい(請求項8)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態としてのセルガイド計測装置及びセルガイド評価
システム並びにセルガイド評価方法について説明する。
図1は本発明の一実施形態としてのセルガイド評価シス
テムの構成を模式的に示す斜視図、図2は本発明の一実
施形態としてのセルガイド計測装置を説明するための斜
視図、図3は走行台車の構成を模式的に示す正面図、図
4は図3のA矢視図、図5は図3のB矢視図、図6は図
3のC−C矢視図である。
【0015】本発明の一実施形態としてのセルガイド評
価システムは、コンテナ船内に複数本(本実施形態では
4本)組を成して立設されたセルガイドの工作精度を計
測して評価するシステムであって、例えば、図2に示す
ように、コンテナ船の船底4から立設されたL字形の断
面形状を有する4本のセルガイド2a〜2d(以下、こ
れらを区別せずにセルガイド2と称する場合もある)の
各設置位置や設置姿勢及び形状といった工作精度を評価
するものである。
【0016】本実施形態のセルガイド評価システムは、
図1に示すように、セルガイド計測装置5,セルガイド
計測データ記録装置(データ記録装置)6,セルガイド
工作精度評価装置(評価装置)7及びセルガイド工作精
度評価結果記録装置(評価結果記録装置)8をそなえて
構成されている。セルガイド計測装置5は、反射プリズ
ム(反射ターゲット)5aをそなえたプリズム移動台車
(走行台車)51と三次元座標計測器52とにより構成
されており、プリズム移動台車51は各セルガイド2に
沿って移動し、このプリズム移動台車51の三次元の座
標値を反射プリズム5aを通じて三次元座標計測器52
により計測するとともに、計測した座標値情報をセルガ
イド計測データ記録装置6に送るようになっている。
【0017】ここで、プリズム移動台車51について図
2〜図6を用いて説明すると、プリズム移動台車51
は、図3〜図6に示すように、本体515,反射プリズ
ム5a,取付ユニット516,リング512及び反射プ
リズム5aをそなえて構成されている。本体515に
は、図3及び図5に示すように、ホルダ511を介して
反射プリズム5aが取り付けられており、この反射プリ
ズム5aは、後述する三次元座標計測器52から出力さ
れる光を反射させて、この光を、三次元座標計測器52
に返送するようになっている。
【0018】反射プリズム5aは、プリズム移動台車5
1において、ホルダ511の回転軸511aを中心とし
た方向(図3中上下方向)への回転及びホルダ511の
枢着軸511bを中心とした方向(図3中左右方向)へ
の回転により、その角度を変更できるようになってい
る。なお、このプリズム移動台車51における反射プリ
ズム5aの取付角度の変更を行なう手段については、自
動,手動は問わない。
【0019】また、本体515は、図6に示すように、
L字形の断面形状を有する板状部材であり、この本体5
15におけるセルガイド2と対向する側の各面には、そ
れぞれ取付ユニット516が複数個ずつ(ここでは、図
4に示すように各面に2個ずつ)取り付けられている。
取付ユニット516は、図4〜図6に示すように、セル
ガイド2の長尺方向(図4の上下方向)と平行に配設さ
れた一対の走行ローラ513の間に磁石514を配設し
て構成されており、この磁石514の取付面は、各走行
ローラ513の走行面よりも奥まった状態となって走行
ローラ513をセルガイド2の対向面に確実に当接でき
るようにするとともに、セルガイド2に対して所要の大
きさの磁力が発生するように、ナット514aによりそ
の取付位置を調整されている。
【0020】プリズム移動台車51は、取付ユニット5
16の磁石514の磁力によりセルガイド2の表面に引
き付けられて、走行ローラ513の走行面により各セル
ガイド2の表面に当接するとともに、自動ウィンチ9に
よる牽引及び走行ローラ513の回転により、セルガイ
ド2の表面に当接した状態で走行できるようになってお
り、プリズム移動台車51は、ほぼ垂直に立っているセ
ルガイド2に対して脱落することなく、セルガイド2と
所定の位置関係を保ちながら走行することが可能となっ
ている。
【0021】また、プリズム移動台車51の上部にはリ
ング512がそなえられており、図2に示すように、取
付ユニット516の磁石514により、プリズム移動台
車51をセルガイド2に吸着させるとともに、上部のリ
ング512に自動ウィンチ9のワイヤ9a(図2参照)
を連結することにより、プリズム移動台車51は、セル
ガイド2上部に取り付けられた自動ウィンチ9により懸
吊された状態でセルガイド2に沿って取り付けられる。
更に、この自動ウィンチ9によってワイヤ9aの巻き取
り/送り出しを行なうことにより、プリズム移動台車5
1は、セルガイド2の内側に当接した状態で、セルガイ
ド2の長尺方向に沿って移動できるようになっている。
【0022】自動ウィンチ9は、そのワイヤ9aの巻き
取り/送り出しにあたり、ワイヤ9aの巻き取り/送り
出し量を正確に制御できるようになっており、これによ
り、セルガイド2におけるプリズム移動台車51の位置
を正確に制御することがき、プリズム移動台車51をセ
ルガイド2上における任意の位置に停止させることがで
きるようになっている。
【0023】三次元座標計測器52は、測距と測角とを
同時に行なうことができる電子式測距・測角器であり、
光を鏡側(反射プリズム5a側)に出力し、その返って
きた光と出力した光との位相差を測ることにより反射プ
リズム5aの三次元の座標値を測定するようになってお
り、トータルステーションと称されて広く一般に用いら
れているものである。
【0024】また、三次元座標計測器52は、水平面に
おいて360°自由に回転することができるようになっ
ており、反射プリズム5aを、評価対象である各セルガ
イド2a〜2dのいずれに取り付けた場合にも、この三
次元座標計測器52により反射プリズム5aを視認でき
るような位置に三次元座標計測器52が設置される。そ
して、三次元座標計測器52を、適宜、回転させること
により、各セルガイド2a〜2dに取り付けられた反射
プリズム5aについて、その三次元の座標値を、順次測
定できるようになっている。なお、この三次元座標計測
器52の水平面における角度変更を行なう手段について
は、自動,手動は問わない。
【0025】そして、三次元座標計測器52はセルガイ
ド計測データ記録装置6に接続されており、測定した各
反射プリズム5aの座標値情報を、このセルガイド計測
データ記録装置6に送るようになっている。セルガイド
計測データ記録装置6は、ハードディスクやフロッピー
ディスク等のデータ記録装置であり、三次元座標計測器
52から送られる各反射プリズム5aの座標値情報を、
セルガイド形状計測データとして記録するようになって
いる。
【0026】また、セルガイド計測データ記録装置6
は、セルガイド工作精度評価装置7に接続されており、
このセルガイド工作精度評価装置7からの指令に応じ
て、記録している各反射プリズム5aの座標値情報をセ
ルガイド工作精度評価装置7に送るようになっている。
セルガイド工作精度評価装置7は、セルガイド計測デー
タ記録装置6に記録されたセルガイド形状計測データか
ら各セルガイド2a〜2dの位置及び姿勢に関する工作
精度を評価する評価装置であり、各セルガイド2a〜2
dについて、これらのセルガイド2a〜2dで案内され
る所定規格のコンテナ10(図12参照)の配置位置を
想定しながら、各セルガイド2a〜2dの内側の面とコ
ンテナ10の外周面とにより形成される隙間(以下、こ
の隙間をクリアランスと称する)の値(クリアランス値
AX,AY,BX,BY,CX,CY,DX,DY)
を、所定の高さ位置毎に算出して、算出されたこれらの
クリアランス値に基づいて各セルガイド2a〜2dの位
置及び姿勢等に関する工作精度を評価するようになって
いる。
【0027】セルガイド工作精度評価装置7は、各セル
ガイド2で案内される所定規格のコンテナ10の配置位
置を想定しながら、各セルガイド2とコンテナとのクリ
アランス値AX,AY,BX,BY,CX,CY,D
X,DYを、所定の高さ位置毎に算出して、算出された
これらのクリアランス値AX,AY,BX,BY,C
X,CY,DX,DYに基づいて、各セルガイド2どう
しの間隔,各セルガイド2の傾き及び各セルガイド2の
たわみについての評価を行ない、セルガイド2の位置及
び姿勢に関する工作精度を評価する。なお、セルガイド
工作精度評価装置7によるセルガイド2の詳細な評価手
法については後述する。
【0028】また、セルガイド工作精度評価装置7はセ
ルガイド工作精度評価結果記録装置8に接続されてお
り、各セルガイド2a〜2dの評価の結果等をセルガイ
ド工作精度評価結果記録装置8に送るとともに、必要に
応じてこれらの情報をセルガイド工作精度評価結果記録
装置8から受け取ることができるようになっている。セ
ルガイド工作精度評価結果記録装置8は、ハードディス
クやフロッピーディスク等のデータ記録装置であり、セ
ルガイド工作精度評価装置7等による指令に基づきセル
ガイド工作精度評価装置7による評価結果を記録・保管
するようになっている。
【0029】なお、各装置間で各種の情報を授受するた
めの手段としては、各種情報通信手段(有線・無線は問
わない)の他、フロッピィディスク等の共通の記憶媒体
や外部記憶装置等が用いられ、これらの種々の手段によ
り必要な情報が交換されるようになっている。本実施形
態にかかるセルガイド評価システムの概略構成は上述の
ようになっており、次に、本システムによる各セルガイ
ド2a〜2dの位置及び姿勢に関する工作精度を評価す
る手順(すなわち、本実施形態にかかるセルガイド評価
方法)を図7〜図11を用いて説明する。
【0030】図7〜図9はいずれも本発明の一実施形態
としてのセルガイド評価方法を説明するフローチャー
ト、図10は各セルガイドにおける反射プリズム5aの
座標値情報を示す図、図11はセルガイド2と反射プリ
ズム5aとの位置関係を示す図である。まず、プリズム
移動台車51をセルガイド2に取り付ける。すなわち、
セルガイド2a〜2dのうちのいずれかを選択し、この
セルガイドにプリズム移動台車51を取り付け、更に、
このセルガイドの上部位置で、ハッチカバー(図示せ
ず)とセルガイド2との間の隙間部分に自動ウィンチ9
を取り付け、この自動ウィンチ9から垂下したワイヤ9
aの先端部分にプリズム移動台車51を結合する。
【0031】次に、図2に示すように、船底4上に三次
元座標計測器52を配置する。つまり、各セルガイド2
a〜2dにプリズム移動台車51を取り付けた場合に、
いずれの反射プリズム5aも視認可能な位置に三次元座
標計測器52を設置するのである。そして、この三次元
座標計測器52の設置位置を基準座標(ローカル座標,
機械座標)とする座標系を決定する。
【0032】ここで、ドック内において、建造中のコン
テナ船の姿勢は必ずしも水平に保持されている訳ではな
く、船底4が勾配を有した状態である可能性もあるた
め、セルスロット2Aにおいて、コンテナを出し入れす
る方向は必ずしも重力方向とは限らない。従って、重力
方向を基準にすることはできず、船底床面に対する鉛直
方向及び船底床面レベル(高さ)を確定させるため、船
底4の実際の状態を測定して基準面を決定する必要があ
る。
【0033】この基準面の決定には、例えば、オブジェ
クト座標3点法として知られている手法を用いて行な
う。このオブジェクト座標3点法は、図2に示すよう
に、まず、3個の固定式反射ターゲット53a〜53c
を船底4の同一床面上で、且つ、三次元座標計測器52
により視認できる位置にそれぞれ配置し、これらの固定
式反射ターゲット53a〜53cの三次元座標を三次元
座標計測器52によってそれぞれ計測し、この測定の結
果得られた各固定式反射ターゲット53a〜53cの三
次元座標から、基準面となる船底床面を決定するととも
に、この船底床面に鉛直な方向を決定し、更に、船底床
面レベル(高さ)を決定するものである。又、これらの
反射ターゲット53a〜53cの三次元座標を基準とし
て基準となる座標系も決定する。
【0034】また、この三次元座標計測器52は、少な
くとも各セルガイド2a〜2dにおける各プリズム移動
台車51の座標の測定を全て終了するまでその位置を移
動させない。なお、固定式反射ターゲット53a〜53
cは、基準となる座標系を決定した後には、移動させて
よい。基準座標を決定した後、三次元座標計測器52に
より、各セルガイド2a〜2dに沿った複数の位置(船
底床面に対する鉛直方向に互いに異なる複数の位置)に
おける反射プリズム5aの三次元の座標値をそれぞれ計
測する。
【0035】すなわち、各セルガイド2a〜2dにおい
て、各プリズム移動台車51の高さ位置を自動ウィンチ
9によるワイヤ9aの巻き取り量により調節し、三次元
座標計測器52をこれらの各プリズム移動台車51に取
り付けられた反射プリズム5aに向けて、それらの三次
元の座標値を順次、測定する。各セルガイド2a〜2d
における反射プリズム5aの三次元の座標値は、各セル
ガイド2a〜2d間で均一な高さ位置となるような所定
の高さ位置毎に測定する。又、各セルガイド2a〜2d
における反射プリズム5aの三次元の座標値の測定位置
及び測定数は予め決定しておき、以下、この各セルガイ
ド2a〜2dにおける所定の高さ位置を評価断面と称す
るとともに、これらの複数の各評価断面にそれぞれ付番
を施し、評価断面(i)として示す。
【0036】すなわち、評価断面(i)において、iは
自然数であり、具体的には、各セルガイド2において三
次元座標計測器52によって行なわれた測定の順番を示
す数字であり、以下、このiを評価断面番号と称する。
なお、本実施形態においては、三次元座標計測器52に
より、各セルガイド2においてimax 回の測定を行なう
ものとする(すなわち、i=1〜imax )。
【0037】図13(a)〜(c)は、それぞれセルス
ロット2Aにおける評価断面(i)とコンテナ10との
関係を示す側面図であり、図13(a)は各評価断面
(i)どうしの間隔がコンテナ10の高さ方向の寸法と
等しい場合を示す図、図13(b)は、各評価断面
(i)どうしの間隔がコンテナ10の高さ方向の寸法よ
りも小さい場合を示す図、図13(c)は、各評価断面
(i)どうしの間隔がコンテナ10の高さ方向の寸法よ
りも大きい場合を示す図である。
【0038】図13(c)に示すように、各評価断面
(i)どうしの間隔がコンテナ10の高さ方向の寸法よ
りも大きい場合にはセルスロット2Aにおいて、干渉の
有無を検証できない空間が生じる。これに対して、図1
3(a)に示すように、各評価断面(i)どうしの間隔
がコンテナ10の高さ方向の寸法と等しい場合には、セ
ルスロット2Aにおいて干渉の有無を検証できない空間
が生じることがなく、各セルガイド2とコンテナ10と
の干渉の有無を連続して検証することができる。
【0039】また、図13(b)に示すように、各評価
断面(i)どうしの間隔がコンテナ10の高さ方向の寸
法よりも小さい場合には、セルスロット2Aにおいて干
渉の有無の検証を重複して行なう空間が生じることにな
るが、セルガイド2とコンテナ10との干渉の有無を連
続して検証することができる。従って、各評価断面
(i)を決定する際には、各評価断面(i)どうしの間
隔をコンテナ10の高さ方向の寸法以内となるようにす
ることが望ましく、これにより、各セルガイド2におけ
る干渉の有無を漏れなく検証することができる。
【0040】さらに、この反射プリズム5aの三次元の
座標値の測定の順序は、本実施形態の場合、各セルガイ
ド2毎にその上端部から下端部(もしくは下端部から上
端部)にかけての全ての評価断面での測定を行なってか
ら、順次、他のセルガイド2の測定を行なうようにして
いるが、全てのセルガイド2a〜2dに同時にプリズム
移動台車51を取り付けた上で、各評価断面(i)毎に
全てのセルガイド2a〜2dでの測定を行なった後、次
の評価断面(i+1)の測定を行ない、セルガイド2に
おけるその上端部から下端部(もしくは下端部から上端
部)にかけて、順次、他の評価断面(i)の測定を行な
うようにしてもよい。いずれにしても、各セルガイド2
は、その三次元の座標値により互いの判別が可能である
ため、任意の順序でその測定を行なうことができる。但
し、この計測にあたり、どのセルガイド2から計測を開
始したかを記録する必要がある。
【0041】こうして全てのセルガイド2における計測
が完了したら、その後、その座標値情報に一意の名前を
付けて、セルガイド形状計測データとしてセルガイド計
測データ記録装置6に記録する。なお、ここでセルガイ
ド計測データ記録装置6に記録したセルガイド形状計測
データは、必要に応じて他の外部記憶装置等に移動・複
写等を行ない、保管する。
【0042】上述の手法によりセルガイド形状計測デー
タを作成した後、各セルガイド2a〜2dの位置及び姿
勢に関する工作精度を評価する。これらのセルガイド2
a〜2dの位置及び姿勢に関する工作精度を評価する手
順を図7〜図9(ステップS1〜S41)のフローチャ
ートを用いて説明する。まず、セルガイド計測データ記
録装置6に記録されている評価対象のセルガイド形状計
測データファイルを選択し(ステップS1)、このセル
ガイド形状計測データファイルをセルガイド工作精度評
価装置7で読み取る(ステップS2)。
【0043】セルガイド2の工作精度の評価を行なうに
あたり、計測値に補正値を加えた座標値を用いる。従っ
て、このセルガイド計測データ記録装置6ら読み込んだ
セルガイド形状計測データに、対応する補正値ファイル
が有るかどうかを判断する(ステップS3)。既に工作
精度の評価が行なわれたセルガイド2については、対応
する補正値ファイルが存在し、又、新規にその評価を行
なうセルガイドについては未だ補正値があたえられてい
なため、補正値ファイルは存在しない。従って、補正値
ファイルが無い場合には(ステップS3のNOルー
ト)、全ての補正値を「0」とする補正値ファイルを新
たに作成する(ステップS4)。
【0044】次に、ステップS4で新たに作成された補
正値ファイル、又は、これよりも以前に作成された補正
値ファイル(この場合、ステップS3のYESルートを
経る)を、セルガイド工作精度評価装置7に読み込む
(ステップS5)。次に、セルガイド工作精度評価装置
7において、セルガイド形状計測データの内容に基づい
て、各セルガイド2に対応する座標値の判別を行なう。
ここで、セルスロット2Aを通過するコンテナ10の寸
法は規格により定められているため、セルガイド2の配
置が決められていれば、セルガイド形状計測データの座
標値の位置関係から、セルガイド形状計測データの各座
標値がどのセルガイド2における反射プリズム5aの三
次元の座標値であるかを区別することができる。
【0045】なお、この際、最初に計測を行なったセル
ガイド2における特定高さ位置での反射プリズム5aの
三次元の座標(以下、セルガイド分割点と称する場合も
ある)の値を基準とする。図10はセルガイド形状計測
データの各座標値の測定結果の一例をX−Y座標で示し
たグラフであるが、セルガイド2は船底面にほぼ垂直に
設けられていることから、セルガイド分割点を特定のZ
軸座標における面(例えば、船底面)に投影すれば、図
10に示すように、それぞれの特定の座標値に集中す
る。
【0046】従って、各セルガイド2の所定の基準位置
を中心とする一定範囲に含まれるセルガイド分割点は、
同一のセルガイド2における反射プリズム5aの三次元
の座標値であると判断することができる。ここで、各セ
ルガイド2の所定の基準位置値を中心とする一定範囲の
例としては、例えば、距離を判断基準とする場合では一
定の半径に囲まれる円(図10参照)となり、又、座標
値の誤差許容範囲を判断基準とする場合には、X軸及び
Y軸に平行な線で囲まれる四角形となる。
【0047】このようにして、各セルガイド分割点のデ
ータを、各セルガイド2a〜2dに対応付けた後、各セ
ルガイド分割点のデータに補正値を加え(ステップS
6)、データ点列として各セルガイド2毎に割り付ける
(ステップS7)。次に、各セルガイド2a〜2dの互
いの位置関係(配置)を確認する(ステップS8)。本
実施形態においては、図2に示すように、セルガイドコ
ンテナの4隅位置にセルガイド2a〜2dを配設してい
ることから、最初に計測を行なったセルガイド2のセル
ガイド分割点を基準として、他のセルガイド2のセルガ
イド分割点がそれぞれ短辺方向,長辺方向及び対角方向
に位置することを確認する。
【0048】具体的には、まず、各セルガイド2毎に船
底面に投影したセルガイド分割点の平均座標を算出し、
判断する。次に、最初に計測したセルガイド2を基点と
し、この最初に計測したセルガイド2と他の3本のセル
ガイド2,2,2との距離を求める。コンテナ10の寸
法は規格によって定められており、又、船底4における
セルガイド2の取り付け位置もこのコンテナ寸法に合わ
せて規定されているため、求めた距離を比較検討して、
各セルガイド2が最初に計測したセルガイド2に対して
短辺,長辺及び対角線のいずれに相当するかにより各セ
ルガイド2の位置関係を判断する。
【0049】各セルガイドの位置関係を判定した後、各
セルガイド分割点から最小二乗法を用いて、各セルガイ
ド2毎にそのセルガイド2を代表とする直線を求める
(ステップS9)、更に、こうして得られたこれらの4
本の直線の傾きを平均して全セルガイド2の基準方向直
線を求め(ステップS10)、この基準方向直線をコン
テナの挿入方向と仮定する。そして、後の処理を簡易に
するため、この基準方向直線が垂直線となるような評価
座標系を設定して、各計測点の座標値をこの評価座標系
における値に変換する(ステップS11)。
【0050】また、三次元座標計測器52により測定さ
れた各セルガイド分割点の高さは不揃いであるため、評
価断面(所定の高さの断面)における各セルガイド2の
座標値を、補間計算により求める(ステップS12)。
さて、セルガイド2の工作精度評価においては、コンテ
ナ10と各セルガイド2との干渉の有無を検証すること
が必要であるが、ここまでの処理に用いた各座標値は、
各セルガイド2に沿って走行する各プリズム移動台車5
1に取り付けられた反射ターゲット5aの座標値である
ため、これを各セルガイド2の位置を示す座標に変換す
る必要がある。そこで、これらの各反射ターゲット5a
の座標値から、各セルガイド2のL字形断面における内
側の頂点の座標を算出する(ステップS13)。
【0051】図2に示すように、コンテナの短辺方向に
並ぶセルガイド2,2(図2,図11中に示すセルガイ
ド2a,2c)が、同一の船体壁90に取り付けられる
ことから、この短辺方向に並んだセルガイド2,2にお
ける各反射ターゲット5aの位置を示す点どうしを結ん
だ線(図11中の破線参照)と平行になるように、セル
ガイド2,2(2a,2c)の各L字断面における内側
の一辺が向くものとする。
【0052】ここで、プリズム移動台車51の構成か
ら、反射ターゲット5aの座標値から各セルガイド2の
L字形断面における内側の頂点の座標までの距離であ
る、ターゲット補正量ΔTX,ΔTYを求めることがで
き、又、セルガイド2として使用されるL字形鋼材の寸
法は規格によって定められていることから、これらのセ
ルガイド2と反射ターゲット5aとの位置関係により、
各セルガイド2におけるL字型の内側の頂点を算出する
ことができる。
【0053】次に、セルガイド工作精度評価装置7によ
り、各評価断面毎に、コンテナの配置位置を想定しなが
ら、各セルガイド2とコンテナとのクリアランス値を算
出し、各セルガイド2の間隔の確認及びコンテナ通過確
認を計算して行なうことにより、各セルガイド2どうし
の間隔,各セルガイドの傾き及びたわみについての評価
を行なって、セルガイド2の工作精度の評価を行なう
(ステップS14)。
【0054】ここで、最初に、評価断面番号iに1を代
入した後(ステップS15)、評価断面(i=1)にお
ける、コンテナ10の最適な通過姿勢を求める。このコ
ンテナ10の最適な通過姿勢の算出には、まず、セルス
ロット2Aにおいて、クリアランスができる限り均等に
なるようなコンテナ10の姿勢を最適化問題を解くこと
により決定する。
【0055】図12は、セルスロット2Aにおけるクリ
アランスを説明するための図である。セルスロット2A
において、コンテナ10のA点におけるX方向のクリア
ランスをAX,Y方向のクリアランスをAY,B点にお
けるX方向のクリアランスをBX,Y方向のクリアラン
スをBY,C点におけるX方向のクリアランスをCX,
Y方向のクリアランスをCY,D点におけるX方向のク
リアランスをDX,Y方向のクリアランスをDYとす
る。
【0056】さて、規定されているクリアランスの基準
値は、コンテナ10の長さ方向(図12中のX方向)と
幅方向(図12中のY方向)とで異なり、単純に比較で
きないことから、X方向のクリアランス値AX,BX,
CX,DXについては規定値SXで、又、Y方向のクリ
アランス値AY,BY,CY,DYについては規定値S
Yで、それぞれ除算して規格化した値C1〜C8を用い
て、セルガイド工作精度評価装置7により、最適化の処
理(ステップS16〜ステップS36)を行なう。
【0057】具体的には、規定値SX,SYに対するク
リアランス値AX,BX,CX,DX,AY,BY,C
Y,DYの各比率を変数C1〜C8として算出する。つ
まり、C1=AX/SX,C2=BX/SX,C3=C
X/SX,C4=DX/SX,C5=AY/SY,C6
=BY/SY,C7=CY/SY,C8=DY/SYを
算出する。これらの変数C1〜C8のバラツキを調べ、
バラツキが少ない程コンテナ10とセルガイド2との隙
間が均等であるものと判断することができる。そこで、
この変数C1〜C8のバラツキを標準偏差Sとして算出
し、この標準偏差Sが最小となる位置がコンテナ10の
最適なセルスロット2Aにおける通過姿勢であると判断
する。
【0058】さて、このコンテナ10の姿勢の最適化の
処理は、まず、セルスロット2Aの図心とコンテナ10
底面の図心とを重合させるように、コンテナ10を配置
して(ステップS16)、この状態でのクリアランス値
AX,BX,CX,DX,AY,BY,CY,DYを求
め(ステップS17)、これらのクリアランス値AX,
BX,CX,DX,AY,BY,CY,DYを、それぞ
れ規定値SX,SYで除算し、規格化した値C1〜C8
を算出した後、その標準偏差Sを求める(ステップS1
8)。
【0059】なお、セルスロット2Aの図心とコンテナ
10底面の図心とが重合する位置におけるコンテナ10
の図心の座標を(X0 ,Y0 )、又、Z軸まわりの回転
角をθ0 とする。ここで、標準偏差Sの算出を説明する
と、変数Ci の総和SAM,平均AVE,二乗和SAM
2を、それぞれ、
【0060】
【数1】
【0061】とすると、標準偏差Sは、 S=〔(SUM2−8×AVE×AVE)÷8〕1/2 により求めることができる。このようにして算出した標
準偏差SをSmin に代入する(ステップS19)。次
に、セルガイド工作精度評価装置7において、ある一定
の範囲内でコンテナ10を、X軸及びY軸方向に微小量
ずつ平行移動させたり、Z軸回りに微小量ずつ回転させ
るとともに、各微小移動毎に標準偏差Sを計算し、この
コンテナ10の微小量の移動,回転及び標準偏差Sの計
算を繰り返し行ない、標準偏差Sが最小となるコンテナ
10の位置を求める(ステップS20〜S32)。
【0062】ここで、Shift X,Shift Y及びShift θ
は、コンテナ10の移動範囲を検討する際の移動幅であ
り、セルスロット2Aの図心とコンテナ10底面の図心
とが重合する位置(X0 ,Y0 )を基準位置としてこの
位置からコンテナ10を、X軸方向において(X0 −Sh
ift X)〜(X0 +Shift X),Y軸方向において(Y
0 −Shift Y)〜(Y0 +Shift Y)及びZ軸回りにお
いて(θ0 −Shift θ)〜(θ0 +Shift θ)の範囲に
おいて、コンテナ10の微小移動及び微小回転を繰り返
し行ない、その最適位置を検討する。
【0063】また、この際の、X軸方向における微小移
動量をΔX,Y軸方向における微小移動量をΔY及びZ
軸回りにおける微小回転角をΔθとする。まず、Xに
(X0 −Shift X)を(ステップS20)、Yに(Y0
−Shift Y)を(ステップS21)、θに(θ0 −Shif
t θ)を(ステップS22)、それぞれ代入し、その時
点におけるクリアランス値AX,BX,CX,DX,A
Y,BY,CY,DYをそれぞれ算出し(ステップS2
3)、これらのクリアランス値AX,BX,CX,D
X,AY,BY,CY,DYを、それぞれ規定値SX,
SYで除算し、規格化した値C1〜C8を算出した後、
クリアランスの値の標準偏差Sを求める(ステップS2
4)。
【0064】ここで、算出した標準偏差Sを標準偏差S
min と比較し(ステップS25)、標準偏差Sが標準偏
差Smin よりも小さい時には(ステップS25のYES
ルート)、その時点でのX,Y,θ及びSを、それぞれ
adj ,Yadj ,θadj 及びSmin に代入して(ステッ
プS26)、θに(θ+Δθ)を代入する(ステップS
27)。又、標準偏差Sが標準偏差Smin よりも大きい
時は(ステップS25のNOルート)、θに(θ+Δ
θ)を代入する(ステップS27)。
【0065】θを(θ+Shift θ)と比較して(ステッ
プS28)、θが(θ+Shift θ)よりも小さい場合に
は(ステップS28のNOルート)、再度、ステップS
23に戻る。θが(θ+Shift θ)よりも大きい場合に
は(ステップS28のYESルート)、Yに(Y+Δ
Y)を代入する(ステップS29)。さらに、Yを(Y
+Shift Y)と比較して(ステップS30)、Yが(Y
+Shift Y)よりも小さい場合には(ステップS30の
NOルート)、再度、ステップS22に戻る。Yが(Y
+Shift Y)よりも大きい場合には(ステップS30の
YESルート)、Xに(X+ΔX)を代入する(ステッ
プS31)。
【0066】Xを(X+Shift X)と比較して(ステッ
プS32)、Xが(X+Shift X)よりも小さい場合に
は(ステップS32のNOルート)、再度、ステップS
21に戻る。上述のステップS21〜S32を繰り返し
行なうことにより、コンテナ10の最適位置における
X,Y,θ及びSの値が、Xadj ,Yadj ,θadj 及び
minに記録される。
【0067】Xが(X+Shift X)よりも大きくなれば
(ステップS32のYESルート)、X軸方向における
(X0 −Shift X)〜(X0 +Shift X),Y軸方向に
おける(Y0 −Shift Y)〜(Y0 +Shift Y)及びZ
軸回りでの(θ0 −Shift θ)〜(θ0 +Shift θ)の
範囲における、コンテナ10の微小移動及び微小回転が
全て行なわれたことになる。
【0068】この時点におけるクリアランスをXadj
adj ,θadj 及びSmin に記録されている値から算出
し、このクリアランスが負であるかどうかを判断し(ス
テップS33)、負となるクリアランスが無い場合には
(ステップS33のNOルート)、評価断面番号iに
(i+1)を代入する(ステップS35)。又、負とな
るクリアランスがある場合には(ステップS33のYE
Sルート)、コンテナ10とセルガイド2とが干渉する
こととなり、干渉フラグに1を設定する(ステップS3
4)。なお、このステップS34の設定がなければ、干
渉フラグは0とされる。
【0069】上述の如く各評価断面(i)における干渉
の有無を評価するのであるが、各評価断面(i)におい
て干渉の有無を評価する毎にコンテナ10の位置・姿勢
は変化するため、2次元平面である評価中の評価断面
(i)においては干渉を検出できない場合であっても、
各セルガイド2が傾いていたり捩じれていたりする場合
には、セルスロット2Aにおける三次元空間として検証
した場合には、セルガイド2Aとコンテナ10との間で
干渉が検出される場合がある。
【0070】図14は、各セルガイド2が同一方向に傾
いている状態におけるセルスロット2Aとコンテナ10
との関係を示す図であり、図14(a)はその模式的な
平面図、図14(b)はその模式的な側面図である。こ
れらの図14(a),(b)に示すように、評価断面
(i)においては、コンテナ10と各セルガイド2との
間で干渉を検出されない場合においても、セルスロット
2Aにおける三次元空間として検証した場合には、コン
テナ10の上部において、図中にスマッジングを付して
示すように、コンテナ10にセルガイド2aが干渉して
しまう場合がある。
【0071】従って、コンテナ10の高さ方向での干渉
の有無は、コンテナ10の底面を含む判定断面にコンテ
ナ10の上面を投影し、この投影されたコンテナ10の
外周とセルガイド2との交差の有無を調べる。このよう
なコンテナ10の外周とセルガイド2との交差を判定す
る手法は、二次元平面上の線分の交差確認問題として、
広く認知されており、コンテナ10の外周とセルガイド
2とが交差していると判定された場合に、コンテナ10
とセルガイド2とが干渉していることになる。
【0072】評価断面番号iに(i+1)を代入して
(ステップS35)、このiをimaxと比較し(ステッ
プS36)、iがimax よりも小さい場合には(ステッ
プS36のNOルート)、ステップS16以降を、再
度、繰り返し行なう。すなわち、セルスロット2Aのコ
ンテナ10配置問題を、各セルガイド2の下端から上端
まで(もしくは上端から下端まで)、任意の間隔で解
き、セルスロット2Aにコンテナ10が入るか否かの検
証を行なう。
【0073】そして、iがimax よりも大きい場合には
(ステップS36のYESルート)、上述の検討が終了
したとして、その結果の表示を行なう(ステップS3
7)。また、干渉が発生している場合において、補正値
を算出する。なお、この補正値は、作業者等が経験に基
づいて算出してもよく、又、セルガイド工作評価装置7
等によって、干渉発生状態におけるコンテナ10の位
置,姿勢,標準偏差及び各クリアランス値等に基づき自
動で算出してもよい。
【0074】以上で、セルガイド2の工作精度について
の評価が完了するのであるが、更に、セルガイド2とコ
ンテナ10とが干渉している場合において、この干渉を
解消するための手直しを行なうかどうかの判断を行なう
(ステップS38)。手直しを行なう場合には(ステッ
プS38のYESルート)、セルガイドの計測データに
この手直しの内容に応じた補正値を設定して修正後(手
直し後)の各セルガイド2の形状を想定し(ステップS
39)、再度、ステップS6における計測値への補正値
の加算からステップS6以降の処理を繰り返し行なう。
なお、この修正の良否は、修正後に再度行なったセルガ
イド2の評価の結果、干渉が生じていないことを確認し
て判断する。
【0075】また、手直しを行なわない場合には(ステ
ップS38のNOルート)、算出した補正値を補正値フ
ァイルとして、セルガイド工作精度評価結果記録装置8
に記録・更新するとともに(ステップS40)、上記の
評価結果を評価結果ファイルとしてセルガイド工作精度
評価結果記録装置8に記録する(ステップS41)。な
お、この記録は、必要に応じて外部記憶装置等に記録す
る。
【0076】評価の結果、セルガイド2の取付位置にお
いて、セルガイド2と船底4との溶接取付部分の溶接作
業をやり直す必要がある場合には、溶接取付部分からセ
ルガイド2を取外し、再度、溶接作業を行なう。又、セ
ルガイド2と船底4との取付位置には問題がなく、その
傾きや歪み等が原因である場合には、その取付角度や歪
み等を修正する。
【0077】このように、本発明の一実施形態としての
セルガイド計測装置及びセルガイド評価システム並びに
セルガイド評価方法によれば、反射プリズム5aを取り
付けたプリズム移動台車51を、各セルガイド2a〜2
dに沿って移動させるとともに、これらの反射プリズム
5aの三次元の座標値を三次元座標計測器52により測
定し、セルガイド工作精度評価装置7にって、セルガイ
ド2の位置及び姿勢に関する工作精度を評価することに
より、モックアップ等を使用する必要がなく、容易にセ
ルガイド2の評価を行なうことができ、セルガイド2に
おける、干渉等の不具合の発生の確認作業に多数の作業
者を必要としないことから、人件費を安く抑えることが
でき、製造コストを低減することができる。
【0078】また、巨大なモックアップの吊り下ろしを
行なう必要がなく、各自動ウィンチ9により小さなプリ
ズム移動台車51を懸吊するのみでよいことから、セル
スロット2A内から干渉物を撤去しておく必要がなく、
又、セルガイド評価作業中に、セルガイド2の周辺で、
配管・配線等の他の作業を並行して行なうことができる
ことから、作業能率を向上させ、製造コストを低減する
ことができる。
【0079】さらに、各セルガイド2a〜2dの上部位
置で、ハッチカバーとセルガイド2との間の隙間部分に
自動ウィンチ9を取り付けることから、セルガイド評価
作業の前後に、船倉のハッチカバー(図示せず)の取り
外し/取り付け直し作業を行なう必要がなく、更に、セ
ルガイド評価作業終了後にセルガイド2の補修塗装等を
行なう必要がもなく、種々の付帯作業が発生することが
なく、作業能率を向上させ、製造コストを低減すること
ができる。
【0080】また、高所位置における干渉の確認作業を
行なう必要がないことからも、作業効率を向上させるこ
とができる。さらに、セルガイド2とコンテナ10との
間に干渉等の不具合が発生した場合、すなわち、セルガ
イド評価の結果、セルガイドの形状,位置もしくは姿勢
等に手直しが必要であると判断された場合においても、
容易に手直しの検討を行なうことができるとともに、そ
の手直しの検証をも容易に行なうことができ、作業能率
を向上させ、製造コストを低減することができる。
【0081】またさらに、セルガイド工作精度評価結果
装置8により、セルガイド工作精度評価装置7による評
価結果や、補正値を記録・保管することにより、評価結
果や補正値のの再利用を行なうことができるとともに、
セルガイド2の品質管理を徹底することができ、コンテ
ナ船の品質を向上させることができる。また、プリズム
移動台車51が、取付ユニット516の磁石514の磁
力によりセルガイド2の表面に引き付けられてその表面
に当接するとともに、走行ローラ513により、セルガ
イド2の表面に当接した状態で走行できるようになって
いることから、プリズム移動台車51が、ほぼ垂直に立
っているセルガイド2に対して脱落することなく、測定
精度を向上させ、装置の信頼性を向上させることができ
る。
【0082】また、セルガイド2上部に取り付けた自動
ウィンチ9によりプリズム移動台車51を懸吊し、この
自動ウィンチ9によってワイヤ9aの巻き取り/送り出
しを行なうことにより、プリズム移動台車51を、セル
ガイド2の内側に当接した状態で、セルガイド2の長尺
方向に沿って移動できるようになっていることから、セ
ルガイド2へのプリズム移動台車51の取り付けが容易
であり、セルガイドの評価作業の作業効率を向上させる
ことができる。
【0083】なお、上述した実施形態では、セルガイド
2におけるプリズム移動台車51の移動を、プリズム移
動台車51のリング512にワイヤ9aを取り付け、自
動ウィンチ9によってワイヤ9の巻き取り/送り出しを
行なうことにより行なっているが、それに限定されるも
のではなく、例えば、プリズム移動台車側に自動ウィン
チを取り付けるとともに、そのワイヤをセルガイド2の
上部に取り付け、自動ウィンチによりワイヤの巻き取り
/送り出しを行なうことによりプリズム移動台車の移動
を行なってもよく、更に、プリズム移動台車に駆動用モ
ータ,駆動用ローラ及びエンコーダを取り付け、プリズ
ム移動台車がセルガイド2に沿って自走するようにして
よく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更して実
施することができる。
【0084】そして、本発明は上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することができる。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のセルガイ
ド計測装置によれば、各セルガイドに沿って移動する反
射ターゲットと、各セルガイドに沿った複数の位置にお
ける反射ターゲットの三次元の座標値をそれぞれ計測す
る三次元座標計測器とをそなえることから、容易に、且
つ、少人数でセルガイドの工作状態を計測することがで
きる利点がある(請求項1)。
【0086】なお、各セルガイドに沿って走行可能な走
行台車に反射ターゲットを装備することにより、セルガ
イドの工作状態を容易に、且つ、迅速に計測することが
できる利点がある(請求項2)。また、本発明のセルガ
イド評価システム及びセルガイド評価方法によれば、セ
ルガイド計測装置を備えるとともに、セルガイド計測装
置で計測された座標値情報をセルガイド形状計測データ
として記録するデータ記録装置と、データ記録装置に記
録されたセルガイド形状計測データから各セルガイドの
位置及び姿勢に関する工作精度を評価する評価装置とを
そなえることにより、モックアップ等を用いることな
く、容易にセルガイドの位置及び姿勢に関する工作精度
を評価することができ、干渉等の不具合の発生の確認作
業が容易であるとともに、その確認作業に多数の作業者
を要せず、又、干渉等の不具合が発生する場合において
も、セルガイドの補修塗装等を行なう必要がもないこと
から種々の付帯作業が発生することがなく、人件費を安
く抑えることができ、製造コストを低減することができ
る利点がある(請求項3,請求項6)。
【0087】なお、組みを成した複数のセルガイドにつ
いて、これらの複数のセルガイドで案内される1つのコ
ンテナの配置位置を想定しながら、各セルガイドとコン
テナとのクリアランス値を、所定の高さ位置毎に算出し
て、算出されたこれらのクリアランス値に基づいて各セ
ルガイドの位置及び姿勢に関する工作精度を評価する評
価装置を備えることにより、モックアップ等を用いるこ
となく、容易、且つ、安価にセルガイドの位置及び姿勢
に関する工作精度を評価することができ、又、評価の結
果、セルガイドの形状,位置もしくは姿勢等に手直しが
必要であると判断した場合に、容易に手直しの検討及び
その手直しの検証を行なうことができ、作業能率を向上
させ、製造コストを低減することができ、更に、この手
直しをどのようにして行なうかの決定を容易に行なうこ
とができる利点がある(請求項4,請求項7)。
【0088】また、評価結果記録装置により、評価装置
による評価結果を記録・保管することにより、評価結果
の再利用を行なうことができるとともに、セルガイドの
品質管理を徹底することができ、コンテナ船の品質を向
上させることができる利点がある(請求項5,請求項
8)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのセルガイド評価シ
ステムの構成を模式的に示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのセルガイド計測装
置を説明するための斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態としてのセルガイド計測装
置にかかる走行台車の構成を模式的に示す正面図であ
る。
【図4】図3のA矢視図である。
【図5】図3のB矢視図である。
【図6】図3のC−C矢視断面図である。
【図7】本発明の一実施形態としてのセルガイド評価方
法を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態としてのセルガイド評価方
法を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態としてのセルガイド評価方
法を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態としてのセルガイド評価
方法にかかるセルガイド形状計測データの各座標値の測
定結果の一例をX−Y座標で示したグラフである。
【図11】本発明の一実施形態としてのセルガイド評価
方法にかかるセルガイドと反射プリズムとの位置関係を
示す図である。
【図12】本発明の一実施形態としてのセルガイド評価
方法にかかるセルスロットにおけるクリアランスを説明
するための図である。
【図13】本発明の一実施形態としてのセルガイド評価
方法にかかるセルスロットにおける評価断面(i)とコ
ンテナとの関係を示す側面図であり、(a)〜(c)は
それぞれ評価断面の相互間の距離を変えた例を示し評価
精度との関連を説明する図である。
【図14】本発明の一実施形態としてのセルガイド評価
方法にかかる、各セルガイドが同一方向に傾いている状
態におけるセルスロットとコンテナとの関係を示す図で
あり、(a)はその模式的な平面図、(b)はその模式
的な側上面図である。
【図15】従来のセルガイド評価手法を模式的に示す斜
視図である。
【符号の説明】
2,2a,2b,2c,2d セルガイド 2A セルスロット 4 船底 5 セルガイド計測装置 51 プリズム移動台車 511 ホルダ 511a ホルダ511の回転軸 511b ホルダ511の枢着軸 512 リング 513 走行ローラ 514 磁石 514a ナット 515 本体 516 取付ユニット 5a 反射プリズム(反射ターゲット) 52 三次元座標計測器 6 セルガイド計測データ記録装置(データ記録装置) 7 セルガイド工作精度評価装置(評価装置) 8 セルガイド工作精度評価結果記録装置(評価結果記
録装置) 9 自動ウィンチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 開 登喜雄 長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 河野 隆之 長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 井上 好章 長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 鶴田 秀紀 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式 会社長崎造船所内 (72)発明者 荒木 末男 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式 会社長崎造船所内 (72)発明者 中濱 剛 長崎市旭町8−20 株式会社PAL構造内 (72)発明者 河村 陽介 長崎市旭町8−20 株式会社PAL構造内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテナ船内に複数本毎に組みを成して
    立設されたセルガイドの工作状態を計測するセルガイド
    計測装置であって、 上記の各セルガイドに沿って移動する反射ターゲット
    と、 上記の各セルガイドに沿った複数の位置における該反射
    ターゲットの三次元の座標値をそれぞれ計測する三次元
    座標計測器とをそなえていることを特徴とする、セルガ
    イド計測装置。
  2. 【請求項2】 該反射ターゲットは、上記の各セルガイ
    ドに沿って走行可能な走行台車に装備されていることを
    特徴とする、請求項1記載のセルガイド計測装置。
  3. 【請求項3】 コンテナ船内に複数本毎に組みを成して
    立設されたセルガイドの工作精度を評価するセルガイド
    評価システムであって、 上記の各セルガイドに沿って移動する反射ターゲット
    と、上記の各セルガイドに沿った複数の位置における該
    反射ターゲットの三次元の座標値をそれぞれ計測する三
    次元座標計測器とからなるセルガイド計測装置を備える
    とともに、 該セルガイド計測装置で計測された座標値情報をセルガ
    イド形状計測データとして記録するデータ記録装置と、 該データ記録装置に記録された該セルガイド形状計測デ
    ータから上記の各セルガイドの位置及び姿勢に関する工
    作精度を評価する評価装置とをそなえていることを特徴
    とする、セルガイド評価システム。
  4. 【請求項4】 該評価装置は、上記の組みを成した複数
    のセルガイドについて、これらの複数のセルガイドで案
    内される1つのコンテナの配置位置を想定しながら、各
    セルガイドと該コンテナとのクリアランス値を、所定の
    高さ位置毎に算出して、算出されたこれらのクリアラン
    ス値に基づいて上記の各セルガイドの位置及び姿勢に関
    する工作精度を評価することを特徴とする、請求項3記
    載のセルガイド評価システム。
  5. 【請求項5】 該評価装置による評価結果を記録・保管
    する評価結果記録装置をそなえていることを特徴とす
    る、請求項3又は4記載のセルガイド評価システム。
  6. 【請求項6】 コンテナ船内に複数本毎に組みを成して
    立設されたセルガイドの工作精度を評価するセルガイド
    評価方法であって、 三次元座標計測器により、上記の各セルガイドに沿った
    複数の位置における反射ターゲットの三次元の座標値を
    それぞれ計測して、 該セルガイド計測装置で計測された座標値情報をセルガ
    イド形状計測データとしてデータ記録装置に記録し、 ついで、該データ記録装置に記録された該セルガイド形
    状計測データから上記の各セルガイドの位置及び姿勢に
    関する工作精度を評価することを特徴とする、セルガイ
    ド評価方法。
  7. 【請求項7】 上記の工作精度を評価する工程では、上
    記の組みを成した複数のセルガイドについて、これらの
    複数のセルガイドで案内される1つのコンテナの配置位
    置を想定しながら、各セルガイドと該コンテナとのクリ
    アランス値を、所定の高さ位置毎に算出して、算出され
    たこれらのクリアランス値に基づいて上記の各セルガイ
    ドの位置及び姿勢に関する工作精度を評価することを特
    徴とする、請求項6記載のセルガイド評価方法。
  8. 【請求項8】 該評価装置による評価結果を記録・保管
    することを特徴とする、請求項6又は7記載のセルガイ
    ド評価方法。
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