JP2000065403A - クリーンルームを有する建屋及びクリーンルームの気流制御方法 - Google Patents

クリーンルームを有する建屋及びクリーンルームの気流制御方法

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JP2000065403A
JP2000065403A JP10247780A JP24778098A JP2000065403A JP 2000065403 A JP2000065403 A JP 2000065403A JP 10247780 A JP10247780 A JP 10247780A JP 24778098 A JP24778098 A JP 24778098A JP 2000065403 A JP2000065403 A JP 2000065403A
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clean room
air
room
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JP10247780A
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English (en)
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Osamu Suenaga
修 末永
Taiji Fukazawa
泰司 深沢
Takeshi Wakabayashi
剛 若林
Kaoru Fujiwara
馨 藤原
Masaki Nakada
正城 中田
Takenobu Matsuo
剛伸 松尾
Tomoo Atomachi
智雄 後町
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Taisei Corp
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Taisei Corp
Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二階のクリーンルームから一階の補機室を経
由して清浄空気を循環させ、本来それほどの清浄度が要
求されない補機室までも清浄度を管理していたため、そ
れぞけ処理能力の高い外調機等の設備が必要となり、し
かもエネルギー消費が著しく、イニシャルコスト及びラ
ンニングコスト共に高くなる。 【解決手段】 本発明の建屋は、天井上側にプレナムス
ペース60が形成されたクリーンルーム10と、このク
リーンルーム10の下階として形成された補機室20と
を有し、クリーンルーム10と補機室20間に両者を遮
断するパネル30を設けると共にパネル30上に隙間4
0を介してフリーアクセスフロア50を設けたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーンルームを
有する建屋及びクリーンルーム内の気流制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の建屋は、各種の半導体製造装置
が略工程順に配置されたクリーンルームと、クリーンル
ーム内の各半導体製造装置それぞれの補機類が配置され
たスペースとを備えている。通常、クリーンルームは補
機室の上階に配置され、両者は例えば多数のグレーティ
ングパネルを敷設したフリーアクセスフロアによって区
画されている。クリーンルーム内は極めて高い清浄度が
要求されるため、外部から外気調和機(外調機)を介し
て吸引した外気をクリーンルームの天井等に配置された
ULPAフィルタ等の各種のフィルタを通し、外気中の
微粒子を除去し、清浄な空気をクリーンルーム内へ供給
するようにしている。そして、クリーンルーム内では大
部分の清浄空気は例えば下降流で二階のクリーンルーム
からフリーアクセスフロアを経由して一階の補機室に向
かい、リターンダクトを介して元のフィルタに戻り、常
にフィルタによる除塵を繰り返して清浄空気を循環する
ようにしてある。また、クリーンルーム内の一部の空気
は外部へ排気し、排気分の清浄空気は外調機から補充す
るようにしている。
【0003】更に、クリーンルーム内には半導体製造装
置が配置されたメンテナンスエリアとオペレータが作業
等を行うオペレーションエリアとが形成され、各エリア
内で清浄空気がそれぞれ循環し、それぞれのエリアで要
求された清浄度を保持している。例えば特開昭60−9
9943号において提案されたクリーンルームの場合に
は、クリーンルーム内がスクリーン及び隔壁によって装
置が配置された高清浄度域(メンテナンスエリア)と、
高清浄度域以外の作業者域(オペレーションエリア)及
び装置保全域とに区画され、清浄度の高いメンテナンス
エリアから清浄度の低いオペレーションエリア及び装置
保全域へ清浄空気が循環するようにしている。そして、
従来のクリーンルームの場合には、清浄空気は共通のリ
ターンダクトを経由してメンテナンスエリアあるいはオ
ペレーションエリアに戻り、それぞれエリアの清浄度を
維持するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
クリーンルームを有する建屋の場合には、二階のクリー
ンルームから一階の補機室を経由して清浄空気を循環さ
せるため、本来それほどの清浄度が要求されない補機室
までも清浄度を管理し、それぞれ処理能力の高い外調機
等の設備が必要となり、しかもエネルギー消費が著し
く、イニシャルコスト及びランニングコスト共に高くな
るという課題があった。
【0005】また、従来のクリーンルームの場合には、
クリーンルーム内を各種の半導体製造装置が配置された
メンテナンスエリアと、オペレータが作業等を行うオペ
レーションエリアの二つのエリアに区画し、しかも両エ
リアはパーティション等で区画され両エリアは完全には
遮断されず、しかもメンテナンスエリア内には各種の半
導体製造装置が混在しているため、メンテナンスエリア
内の清浄度の管理が難しく、しかも場合によっては両エ
リア間で発生する空気流の乱れによってオペレーション
エリアでコンタミネーションが発生する虞があった。こ
のような事態は、今後の0.20〜0.18μmのデザ
インルールでのパーティクルをはじめとするクリーンル
ーム雰囲気管理では極力なくすべきで、放置すればオペ
レーションエリア等での半導体ウエハの汚染につなが
り、著しい歩留の低下をもたらす虞があった。また、従
来では、一つの外調機によって調整された空気を複数の
クリーンルームに搬送し、一つの排気装置(排気ファ
ン)によってクリーンルーム内の空気を排気するように
しているため、一つの外調機または排気装置に不具合が
発生した時に、全てのクリーンルームを停止させてしま
うという問題があった。これらと同様のことは特開昭6
0−99943号で提案されたクリーンルームにおいて
も云えることである。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、クリーンルーム内における清浄空気の循環
風量を削減して空調設備費の低減及び省エネルギーを促
進することができるクリーンルームを有する建屋を提供
することを目的としている。また、一つの外調機または
排気装置に不具合が生じ、それに対応するクリーンルー
ムが停止することがあっても、これに影響されることな
く、他のクリーンルームの稼働を継続して行うことがで
き、しかも高い清浄度が要求されるオペレーションエリ
アで空気の乱れを防止し高い清浄度を保持することがで
きるクリーンルームを有する建屋及びクリーンルームの
気流制御方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の建屋は、天井上側にプレナムスペースが形成されたク
リーンルームと、このクリーンルームの下階として形成
された補機室とを有し、上記クリーンルームと上記補機
室間に両者を遮断するパネルを設けると共に上記パネル
上に隙間を介してフリーアクセスフロアを設けたことを
特徴とするものである。
【0008】また、本発明の請求項2に記載の建屋は、
請求項1に記載の発明において、上記プレナムスペー
ス、クリーンルーム及び隙間をそれぞれプロセス種毎に
遮断して上記クリーンルーム内に複数のメンテナンスエ
リアとそのオペレーションエリア形成し、上記各メンテ
ナンスエリアをそれぞれプロセス種毎に互いに独立させ
たことを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の請求項3に記載の建屋は、
請求項1または請求項2に記載の発明において、上記プ
レナムスペースと上記隙間とを気体流路を介して連結し
たことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の請求項4に記載の建屋は、
請求項2または請求項3に記載の発明において、上記ク
リーンルーム内に主通路を設け、この主通路から上記各
オペレーションエリアをそれぞれ分岐したことを特徴と
するものである。
【0011】また、本発明の請求項5に記載の建屋は、
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明におい
て、上記クリーンルームを他の構造物から独立させたこ
とを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の請求項6に記載の気流制御
方法は、複数のメンテナンスエリアをそれぞれのオペレ
ーションエリア及び主通路から遮断して隔離し、上記オ
ペレーションエリア及び主通路それぞれの空気圧を上記
各メンテナンスエリアの空気圧より高く設定し、上記各
オペレーションエリア及び主通路それぞれから上記メン
テナンスエリアに向かう気流を形成することを特徴とす
るものである。
【0013】また、本発明の請求項7に記載の気流制御
方法は、複数のメンテナンスエリアをそれぞれのオペレ
ーションエリア及び主通路から遮断して隔離し、上記各
メンテナンスエリア内でそれぞれ個別に空気を循環させ
ると共に、上記各メンテナンスエリアとは別に上記オペ
レーションエリア及び主通路で空気を循環させることを
特徴とするものである。
【0014】また、本発明の請求項8に記載の気流制御
方法は、請求項6または請求項7に記載の発明におい
て、上記オペレーションエリア及び主通路の清浄度を上
記メンテナンスエリアの清浄度より高く設定したことを
特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4に示す実施形態
に基づいて本発明を説明する。本実施形態の建屋は、例
えば図1、図2に示すように、クリーンルーム棟Aと、
このクリーンルーム棟Aをコ字状に囲む、空調機械室、
動力室、中央監視室や事務室等を有する管理棟Bとを備
え、クリーンルーム棟Aと管理棟Bは基礎構造を含めて
互いに独立した棟として構成され、これら両者A、Bは
例えばエキスパンションジョイントEを介して互いに連
結されている。そして、クリーンルーム棟Aは、図2に
示すように、二階にクリーンルーム10を有し、一階に
補機室20を有している。クリーンルーム10内には各
種の半導体製造装置が配置され、補機室20内には各種
の半導体製造装置の補機類が配置されている。
【0016】また、上記クリーンルーム10と補機室2
0は、図2に示すように、コンクリートのような剛性の
高いパネル30によって遮断されている。パネル30の
上方には所定の隙間40を介してフリーアクセスフロア
50が形成され、このフリーアクセスフロア50は例え
ばグレーティングパネルを敷き詰めて形成されている。
クリーンルーム10の天井上側にはプレナムスペース6
0が形成され、天井に配設された高性能フィルタ70で
清浄度を上げた清浄空気を下降流でクリーンルーム10
内へ供給するようにしてある。この清浄空気は後述する
リターンダクトを介してクリーンルーム10、フリーア
クセスフロア50及びその下方の隙間40を循環するよ
うにしてある。尚、高性能フィルタ70には図3に示す
ようにそれぞれファン71が付帯し、ファン71を介し
てプレナムスペース60内の空気がクリーンルーム10
内へ供給される。
【0017】而して、本実施形態のクリーンルーム10
内は図1に示すように半導体製造工程のプロセス種毎に
区画されてプロセス種毎のミニエンバイロメント空間が
形成され、それぞれのミニエンバイロメント空間の清浄
度をプロセス種毎に最適管理できるようにしてある。即
ち、上記クリーンルーム10、隙間40及びプレナムス
ペース60は、図1、図2に示すように、それぞれ半導
体製造工程のプロセス種毎に仕切によって遮断されてク
リーンルーム10内の幅方向両側に複数のメンテナンス
エリア11とそれぞれのオペレーションエリア12が形
成され、これらの各メンテナンスエリア11はそれぞれ
プロセス種毎に互いに独立したミニエンバイロメント空
間として形成されている。これら両側のメンテナンスエ
リア11、11の間には図1に示すように主通路13が
長手方向に形成され、この主通路13から各オペレーシ
ョンエリア12が分岐している。従って、床下の隙間4
0にもメンテナンスエリア11、オペレーションエリア
12及び主通路13に対応した分割隙間41、42、4
3がそれぞれ形成され、プレナムスペース60にもメン
テナンスエリア11、オペレーションエリア12及び主
通路13に対応した分割スペース61、62、63がそ
れぞれ形成されている。
【0018】そして、上記各メンテナンスエリア11内
には出入口(図示せず)がそれぞれ形成され、それぞれ
ドアを介して出入りしてそれぞれの内部に配置された半
導体製造装置のメンテナンス等を個別に行えるようにし
てある。また、図示してないが各メンテナンスエリア1
1にはオペレーションエリア12に即した操作口が形成
され、この操作口からそれぞれの半導体装置を操作する
ようにしてある。尚、各操作口には開閉扉がそれぞれ取
り付けられている。
【0019】また、図1に示すように管理棟Bの空調機
械室内には除塵機構及び温湿度調節機構を内蔵した外調
機80が複数配設され、これらの外調機80からそれぞ
れのダクト81(図1の矢印)を介して接続された各メ
ンテナンスエリア11やオペレーションエリア12、主
通路13に対して清浄空気を個別に供給するようにして
ある。即ち、各メンテナンスエリア11とオペレーショ
ンエリア12及び主通路13との間の清浄度、更には、
半導体製造装置の種類に応じて各メンテナンスエリア1
1間の清浄度がそれぞれ異なるようにしてある。つま
り、図2からも判るように、オペレーションエリア12
及び主通路13の天井にメンテナンスエリア11の天井
よりも多くの高性能フィルタ70が配置され、外調機8
0により温湿度、ケミカルコンタミネーション量等が調
整された空気を各高性能フィルタ70で清浄し、オペレ
ーションエリア12及び主通路13をメンテナンスエリ
ア11より高い清浄度に設定している。
【0020】そして、本実施形態では各メンテナンスエ
リア11内の清浄度が例えばクラス1000に設定さ
れ、オペレーションエリア12及び主通路13内の清浄
度が例えばクラス10に設定されている。また、清浄空
気の流路であるダクト81には各メンテナンスエリア1
1、オペレーションエリア12及び主通路13に対応し
たダンパー82(図3参照)が配設され、それぞれのエ
リア毎に清浄空気を供給し、遮断することができ、もっ
て各エリア毎の風量を個別に管理できるようにしてあ
る。更に、空調機械室内にはクリーンルーム10以外の
部屋(例えば、補機室20、設備機械室等)の空調を行
う外調機80Aが配設され、この外調機80Aによって
一般的な空調を行うようにしてある。
【0021】更に、上記クリーンルーム10内の幅方向
両側の壁面には、図1〜図3に示すように、リターンダ
クト14Aが配設され、このリターンダクト14Aを介
して各メンテナンスエリア11の床下の分割隙間41と
それぞれの天井上側の分割プレナムスペース61は互い
に連結され、各分割プレナムスペース61内の清浄空気
がファン71(図3参照)を介して送風され、高性能フ
ィルタ70による除塵後それぞれのメンテナンスエリア
11内に流入し、下降流でフリーアクセスフロア50、
分割隙間41を流れてリターンダクト14Aから各分割
プレナムスペース61へ還流するようにしてある。図2
に示すように各オペレーションエリア12、主通路13
についても同様にリターンダクト14B、14Cを介し
てそれぞれの分割プレナムスペース62、63の清浄空
気が各オペレーションエリア12、主通路13及び分割
隙間42、43を循環するようにしてある。
【0022】また、本実施形態では各メンテナンスエリ
ア11内を循環する清浄空気の圧力は各オペレーション
エリア12及び主通路13を循環する清浄空気の圧力よ
り低く設定され、例えばメンテナンスエリア11のドア
等が開いてもオペレーションエリア12や主通路13か
らメンテナンスエリア11へ清浄度の高い空気が流入
し、メンテナンスエリア11内の低い清浄度の空気でオ
ペレーションエリア12や主通路13を汚染しないよう
にしてある。更に、主通路13は極力幅広く大きな容量
になるように形成され、メンテナンスエリア11のドア
等が開いた時に主通路13及びオペレーションエリア1
2内の空気圧の変動を極力抑制するようにしてある。
尚、主通路13の幅はクリーンルーム10の面積に応じ
て適宜設定すれば良い。
【0023】更に、本実施形態のクリーンルーム棟Aに
は種々の防振対策が施されている。例えば、前述したよ
うにクリーンルーム棟Aはその基礎構造を含めて空調機
械室や動力室等の振動源を有する管理棟Bから独立し、
両者はエキスパンションジョイントEを介して連結さ
れ、外観上は一体化した建屋として構成されている。従
って、管理棟Bで振動源による振動があっても、この振
動をエキスパンションジョイントEで遮断し、クリーン
ルーム棟Aが管理棟Bにおける振動の影響を受けず、振
動の影響を受け易い露光装置等の半導体製造装置の加工
精度を保持できるようにしてある。また、クリーンルー
ム10と補機室20間のパネル30は剛性の高い架構に
より形成されている。このパネル30には図4の(a)
に示すように所定間隔を空けて複数の連通孔30Aが形
成され、これらの連通孔30Aは金属製の蓋31で密閉
されている。更に、パネル30の連通孔30Aの間には
多数の支柱32が立設され、各支柱32によってフリー
アクセスフロア50及びその荷重を支持している。そし
て、図2に示すようにメンテナンスエリア11内の半導
体製造装置と補機室20内の補機とを連結するガス配管
(図示せず)等は蓋31に形成された孔を通し、隙間4
0内で配管されている。尚、連通孔30Aと蓋31の間
及び蓋31と配管等との間は図示しないシール部材によ
ってシールされている。このシール部材にはガスを発生
し難い材料が用いられている。尚、支柱32の上端には
図4の(b)で示す支承部材32Aが固定され、この支
承部材32Aを介してフリーアクセスフロア50を支承
している。
【0024】次に、本実施形態のクリーンルーム内の気
流制御方法について説明する。クリーンルーム10が稼
働する場合には各外調機80を始動し、各外調機80で
外気を吸引し、外気中の塵埃等の不純物を除去すると共
に温湿度を所定の状態に調整し、清浄な空気を調製す
る。各外調機80で得られた清浄空気はそれぞれのダク
ト81を経由して分配され、クリーンルーム10内の各
メンテナンスエリア11、オペレーションエリア12及
び主通路13に対応する分割プレナムスペース61、6
2、63へ流入する。
【0025】各分割プレナムスペース61、62、63
に流入された清浄空気はファン71及び高性能フィルタ
70を通り、所望の清浄度に設定された後、各メンテナ
ンスエリア11、オペレーションエリア12及び主通路
13へ下降流で流入する。各エリア11、12、13内
の清浄空気は、下降流でフリーアクセスフロア50を通
り、各分割隙間41、42、43及び各リターンダクト
14A、14B、14Cを経由して元の分割プレナムス
ペース61、62、63に戻り、各メンテナンスエリア
11、オペレーションエリア12及び主通路13を個別
に循環する。この際、オペレーションエリア12及び主
通路13の天井には各メンテナンスエリア11の天井よ
りも高性能フィルタ70が多く敷設されているため、前
者のエリア12、13内の空気を後者のエリア11内の
空気より高い清浄度を保持する。
【0026】また、各メンテナンスエリア11、オペレ
ーションエリア12及び主通路13内ではそれぞれの空
気圧を検出し、これらの検出値に基づいてオペレーショ
ンエリア12及び主通路13の空気圧を各メンテナンス
エリア11内の空気圧より高い圧力に調整する。従っ
て、メンテナンスエリア11のドア等が開き、メンテナ
ンスエリア11とオペレーションエリア12及び主通路
13が連通すれば、オペレーションエリア12及び主通
路13からメンテナンスエリア11に向かう空気流が形
成され、オペレーションエリア12及び主通路13内を
メンテナンスエリア11内の清浄度の低い空気によって
汚染することがない。しかも、主通路13の容量が従来
と比較して大きいため、主通路13からメンテナンスエ
リア11へ清浄空気が流れても、オペレーションエリア
12及び主通路13での圧力変動が殆どなく、このエリ
ア内で空気の乱れが発生し難く、無用なパーティクルの
巻き上げを防止することができる。
【0027】以上説明したように本実施形態によれば、
クリーンルーム10と補機室20間にこれら両者を遮断
するパネル30を設けると共にその上に隙間40を介し
てフリーアクセスフロア50を設けたため、クリーンル
ーム10内の清浄空気は補機室20ではなく隙間40を
経由して循環するため、補機室20を循環させる従来の
方式と比較して空気の循環容量が少なくなり、冷却エネ
ルギーを低減することができる。つまり、省エネルギー
を達成してランニングコストを低減することができる。
更に、外調機80等の空調設備を小型化することがで
き、ひいては設備のイニシャルコストを低減することが
できる。
【0028】また、本実施形態によれば、プレナムスペ
ース60、クリーンルーム10及び隙間40をそれぞれ
プロセス種毎に遮断してクリーンルーム10内に複数の
メンテナンスエリア11とそのオペレーションエリア1
2を形成し、各メンテナンスエリア11をそれぞれプロ
セス種毎に互いに独立させ、しかも、各メンテナンスエ
リア11に対応する分割プレナムスペース61と分割隙
間41とをリターンダクト14Aを介して連結したた
め、各メンテナンスエリア11内をそれぞれの空気の清
浄度及び循環風量に即して個別に最適制御することがで
きる。また、クリーンルーム内10に主通路13を設
け、この主通路13から各オペレーションエリア12を
それぞれ分岐したため、オペレーションエリア12及び
主通路13内の空気の清浄度及び循環風量を各メンテナ
ンスエリア11から独立させて一括管理することがで
き、同一レベルの清浄度を保持することができる。ま
た、クリーンルーム棟Aが管理棟Bから独立しているた
め、管理棟Bにおいて発生する振動を遮断し、クリーン
ルーム10内の半導体製造装置を防振することができ
る。
【0029】また、本実施形態によれば、クリーンルー
ム10内をプロセス種毎に複数のメンテナンスエリア1
1をそれぞれのオペレーションエリア12及び主通路1
3から遮断して隔離し、各オペレーションエリア12及
び主通路13それぞれの空気圧を各メンテナンスエリア
11の空気圧より高く設定し、各オペレーションエリア
12及び主通路13それぞれから各メンテナンスエリア
11に向かう気流を形成するようにし、しかも、オペレ
ーションエリア12及び主通路13の清浄度を各メンテ
ナンスエリア11の清浄度より高く設定したため、高い
清浄度が要求されるオペレーションエリア12及び主通
路13からこれらよりは低い清浄度で済む各メンテナン
スエリア11内へ空気が流入し、オペレーションエリア
12及び主通路13が各メンテナンスエリア11内の空
気で汚染されることがなく、しかも空気の乱れを防止
し、無用なパーティクルの巻き上げを防止することがで
きる。
【0030】尚、本発明は上記実施形態に何等制限され
るものではなく、必要に応じて適宜設計変更を加えるこ
とができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の請求項1〜請求項8に記載の発
明によれば、清浄空気の循環風量を削減して省エネルギ
ーを促進することができるクリーンルームを有する建屋
を提供することを目的としている。また、一つの半導体
製造装置に不具合があってもこれに影響されることなく
他の半導体製造値の稼働を継続できるプロセス種毎の清
浄空気の管理を行うことができ、しかも高い清浄度が要
求されるオペレーションエリアで空気の乱れを防止し高
い清浄度を保持することができるクリーンルームを有す
る建屋及びクリーンルームの気流制御方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリーンルームを有する建屋の一実施
形態を示す平面図である。
【図2】図1に示す建屋の要部を示す断面図である。
【図3】図1に示す建屋に配置された外調機とメンテナ
ンスエリアの関係を示す説明図である。
【図4】(a)は図1に示す建屋のクリーンルームと補
機室間に介在するパネル、フリーアクセスフロアとの関
係を部分的に示す断面図、(b)は支柱上端に固定され
た支承部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 クリーンルーム 11 メンテナンスエリア 12 オペレーションエリア 13 主通路 14A、14B、14C リターンダクト 20 補機室 30 パネル 40 隙間 50 フリーアクセスフロア 60 プレナムスペース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深沢 泰司 東京都府中市住吉町2丁目30番7号 東京 エレクトロンロジスティクス株式会社内 (72)発明者 若林 剛 東京都港区赤坂五丁目3番6号 東京エレ クトロン株式会社内 (72)発明者 藤原 馨 東京都港区赤坂五丁目3番6号 東京エレ クトロン株式会社内 (72)発明者 中田 正城 山梨県韮崎市藤井町北下条2381番地の1 東京エレクトロン山梨株式会社内 (72)発明者 松尾 剛伸 東京都港区赤坂五丁目3番6号 東京エレ クトロン株式会社内 (72)発明者 後町 智雄 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 3L058 BF01 BF05 BF07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井上側にプレナムスペースが形成され
    たクリーンルームと、このクリーンルームの下階として
    形成された補機室とを有し、上記クリーンルームと上記
    補機室間に両者を遮断するパネルを設けると共に上記パ
    ネル上に隙間を介してフリーアクセスフロアを設けたこ
    とを特徴とする建屋。
  2. 【請求項2】 上記プレナムスペース、クリーンルーム
    及び隙間をそれぞれプロセス種毎に遮断して上記クリー
    ンルーム内に複数のメンテナンスエリアとそのオペレー
    ションエリアを形成し、上記各メンテナンスエリアをそ
    れぞれプロセス種毎に互いに独立させたことを特徴とす
    る請求項1に記載の建屋。
  3. 【請求項3】 上記プレナムスペースと上記隙間とを気
    体流路を介して連結したことを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の建屋。
  4. 【請求項4】 上記クリーンルーム内に主通路を設け、
    この主通路から上記各オペレーションエリアをそれぞれ
    分岐したことを特徴とする請求項2または請求項3に記
    載の建屋。
  5. 【請求項5】 上記クリーンルームを他の構造物から独
    立させたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれ
    か1項に記載の建屋。
  6. 【請求項6】 複数のメンテナンスエリアをそれぞれの
    オペレーションエリア及び主通路から遮断して隔離し、
    上記オペレーションエリア及び主通路それぞれの空気圧
    を上記各メンテナンスエリアの空気圧より高く設定し、
    上記各オペレーションエリア及び主通路それぞれから上
    記メンテナンスエリアに向かう気流を形成することを特
    徴とするクリーンルームの気流制御方法。
  7. 【請求項7】 複数のメンテナンスエリアをそれぞれの
    オペレーションエリア及び主通路から遮断して隔離し、
    上記各メンテナンスエリア内でそれぞれ個別に空気を循
    環させると共に、上記各メンテナンスエリアとは別に上
    記オペレーションエリア及び主通路で空気を循環させる
    ことを特徴とするクリーンルームの気流制御方法。
  8. 【請求項8】 上記オペレーションエリア及び主通路の
    清浄度を上記メンテナンスエリアの清浄度より高く設定
    したことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の
    クリーンルームの気流制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000299265A (ja) * 1999-04-03 2000-10-24 Samsung Electronics Co Ltd マイクロエレクトロニクス製造システムのクリーニング方法およびこれを用いたマイクロエレクトロニクス製造システム

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JP2000299265A (ja) * 1999-04-03 2000-10-24 Samsung Electronics Co Ltd マイクロエレクトロニクス製造システムのクリーニング方法およびこれを用いたマイクロエレクトロニクス製造システム

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