JP2000064264A - 展張及び回収が容易な自己膨張・収縮型オイルフェンス - Google Patents

展張及び回収が容易な自己膨張・収縮型オイルフェンス

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JP2000064264A
JP2000064264A JP10232719A JP23271998A JP2000064264A JP 2000064264 A JP2000064264 A JP 2000064264A JP 10232719 A JP10232719 A JP 10232719A JP 23271998 A JP23271998 A JP 23271998A JP 2000064264 A JP2000064264 A JP 2000064264A
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Japan
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floating body
oil fence
gas
air
skirt
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English (en)
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Takayuki Yamagami
貴幸 山上
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、展張・回収作業が小型の船でも行う
事が可能なオイルフェンスを提供することを目的とす
る。 【解決手段】(A)可撓性の浮体(高水溶性ガス室)2
1とスカート2と重り3とガス用管4と水用管5から成
り、(B)前記浮体21には、スカート2と、重り3
と、浮体21に高水溶性ガスを吹き込むためのガス用管
4と、浮体21に水を流し込むための水用管5を取り付
け、(C)オイルフェンスを張る時には、ガス用管4を
通して高水溶性のガスを前記浮体21に吹き込むことに
より、前記浮体21に浮力を与え、(D)オイルフェン
スを回収する時には、水用管5を通して少量の水を前記
浮体21に流し込むことにより前記浮体21内の高水溶
性のガスを水に溶かし、前記浮体(高水溶性ガス室)2
1の容積を減少させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は河川・湖沼・海洋等
で油が流出した場合に、油が沿岸に漂着しないように、
また油の拡散を防止するためのオイルフェンスに関す
る。
【0002】ここで言うオイルフェンスとは、単に油の
拡散防止のみでなく、浮標ゴミや流木、浮上したフロッ
ク状のアオコ等の拡散防土等の制御に利用する事も可能
なものをいう。
【0003】
【従来の技術】従来のオイルフェンスを浮力を得る手段
により分類すれば、(1)発泡浮体を用いたオイルフェ
ンス、(2)空気による浮力室を持ったオイルフェン
ス、(3)ガス室に高圧ホースを入れた自動膨張式のオ
イルフエンス、などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のオイル
フェンスは、次のような問題がある。 (1)高分子発泡体を浮力とした場合、オイルフエンス
の浮体の容積がかさばるため、オイルフェンスの収納ス
ペースが広くなり、持ち運びやオイルフエンスの展張・
回収作業に人手を要し、経済的でない。 (2)気体浮力室を持ったオイルフェンスは浮体の空気
を抜くことで、収納スペースは狭くなるが、回收作業時
に空気を抜く必要がある。そのため、回収作業が繁雑で
時間を要していた。 (3)ガス室に高圧ホースを入れた自動膨張式のオイル
フエンスの方式は高圧ホースの剛性で大気を取り込む構
造となっている。
【0005】しかし、空気を抜くための回収作業が繁雑
で、展張時にはガス室に空気を送り込むための高圧の空
気圧縮機が必要で、船上で展張作業を行うには安全性の
問題がある。 (4)従来のオイルフェンスは上記の通り、収納スペー
スや展張・回収作業の作業性の面から、沖合いにおける
高波、強風時など悪天候時に船上作業が行ない難く、ま
た展張・回収作業の自動化が困難である。
【0006】本発明は、これらの問題を解決することが
できるオイルフェンスを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】(第1の手段)本発明に
係る自己膨張・収縮型オイルフェンスは、(A)高水溶
性ガスを封入する可撓性の浮体(高水溶性ガス室)21
と、スカート2と、重り3と、ガス用管4と、水用管5
から成り、(B)前記浮体(高水溶性ガス室)21に
は、スカート2と、重り3と、浮体(高水溶性ガス室)
21に高水溶性ガスを吹き込むためのガス用管4と、浮
体(高水溶性ガス室)21に水を流し込むための水用管
5を取り付け、(C)オイルフェンスを張る時には、前
記ガス用管4を通して高水溶性のガスを浮体(高水溶性
ガス室)21に吹き込むことにより、前記浮体(高水溶
性ガス室)21に浮力を与え、(D)オイルフェンスを
回収する時には、前記水用管5を通して少量の水を浮体
(高水溶性ガス室)21に流し込むことにより浮体(高
水溶性ガス室)21内の高水溶性のガスを水に溶かし、
前記浮体(高水溶性ガス室)21の容積を減少させるこ
とを特徴とする。
【0008】従って、本発明によれば、オイルフエンス
101の浮体(高水溶性ガス室)21に高水溶性のガス
を封入することで浮体21を膨張させ、浮体(高水溶性
ガス室)21に水を入れるだけで容易に浮体21を収縮
させることができる。
【0009】浮体となるガス室を簡易に膨張・収縮でき
るため、その収納スペースを狭くすることができ、展張
・回収作業が容易になる。その為、 (a)オイルフエンスの展張・回収作業が小型の船で行
う事が可能になる。 (b)展張・回収作業の自動化が行ないやすい。 (c)沖合いの高波高時にも作業が行ないやすい。 という特徴を持つ。 (第2の手段)本発明に係る自己膨張・収縮型オイルフ
ェンスは、(A)沸点が常温以上のガスを封入する可撓
性の浮体(ガス室)22と、スカート2と、重り3と、
ヒーター6と、温度センサー7から成り、(B)前記浮
体(ガス室)22には、スカート2と、重り3と、封入
ガスの温度を上昇するためのヒーター6と、浮体(ガス
室)22の封入ガスの温度管理を行うための温度センサ
ー7を取付け、(C)オイルフェンスを張る時には、前
記ヒーター6の電源14をONにして、常温で液化して
いる封入ガスを常温以上にすることにより気化させて前
記浮体(ガス室)22を膨張させ、(D)オイルフェン
スを回収する時には、ヒーター6の電源14をOFFに
して、封入ガスを常温以下にすることにより液化させて
前記浮体(ガス室)22を収縮することを特徴とする。
【0010】従って、本発明によれば、オイルフェンス
102の浮体(ガス室)22に沸点が常温以上、例えば
45〜80℃程度のガスを封入し、ガス室の温度制御す
ることで簡易にガス室を膨張・収縮させることができ
る。
【0011】浮体となるガス室を簡易に膨張・収縮でき
るため、その収納スペースを狭くすることができ、展張
・回収作業が容易になる。その為、 (a)オイルフェンスの展張・回収作業が小型の船で行
う事が可能となる。 (b)展張・回収作業の自動化が行ないやすい。 (c)沖合いの高波高時にも作業が行ないやすい。 という特徴を持つ。 (第3の手段)本発明に係る自己膨張・収縮型オイルフ
ェンスは、(A)沸点が常温以下のガスを封入する可撓
性の浮体(ガス室)23と、スカート2と、重り3と、
冷却装置8から成り、(B)前記浮体(ガス室)23に
は、スカート2と、重り3と、浮体(ガス室)23に封
入したガスの温度を低下するための冷却装置8を取付
け、(C)オイルフェンスを張る時には、冷却を止める
ことにより、前記浮体(ガス室)23に封入されている
沸点が常温以下のガスを気化させ、(D)オイルフェン
スを回収する時には、前記浮体(ガス室)23を冷却す
ることにより、封入ガスを液化し、前記浮体(ガス室)
23を収縮させることを特徴とする。
【0012】従って、本発明によれば、オイルフェンス
103のガス室に沸点が常温以下のガス(例えば0〜2
0℃程度)を封入し、ガス室の温度制御することで簡易
にガス室を膨張・収縮させることができる。
【0013】浮体となるガス室を簡易に膨張・収縮でき
るため、その収納スペースを狭くすることができ、展張
・回収作業が容易になる。その為、 (a)オイルフェンスの展張・回収作業が小型の船で行
う事が可能となる。 (b)展張・回収作業の自動化が行ないやすい。 (c)沖合いの高波高時にも作業が行ないやすい。 という特徴を持つ。 (第4の手段)本発明に係る自己膨張・収縮型オイルフ
ェンスは、(A)空気を封入する可撓性の浮体(空気
室)24と、スカート2と、重り3と、ヒーター6と、
温度センサー7と、形状記憶合金9と、可撓性チューブ
12から成り、(B)前記浮体(空気室)24には、ス
カート2と、重り3と、ヒーター6と、温度センサー7
と、形状記憶合金9と、可撓性チューブ12を取付け、
(C)浮体(ガス室)24に取付けた可撓性チューブ1
2には、浮体の伸縮に応じて内部の空気を出し入れする
ための空気排出用の逆止弁10と空気供給用の逆止弁1
1とを具備し、(D)オイルフェンスを張る時には、前
記ヒーター6によって形状記憶合金9を加熱することに
より、浮体(空気室)24に装備している形状記憶台金
9と浮体(空気室)24を膨張させ、可撓性チューブ1
2を介して大気を取り込み、(E)オイルフェンスを回
収する時には、ヒーター6による形状記憶合金9の加熱
を止め、浮体(空気室)24に装備した形状記億合金9
を冷却させ、可撓性チューブ12を介して空気を排出す
ることにより、浮体(ガス室)24の容積を収縮させる
ことを特徴とする。
【0014】従って、本発明によれば、オイルフェンス
104の空気室に形状記憶合金9を装備し、浮体(空気
室)24の温度制御することで簡易に浮体(空気室)2
4を膨張・収縮させることができる。
【0015】浮体となる空気室を簡易に膨張・収縮でき
るため、その収納スペースを狭くすることができ、展張
・回収作業が容易になる。その為、 (a)オイルフェンスの展張・回収作業が小型の船で行
う事が可能となる。 (b)展張・回収作業の自動化が行ないやすい。 (c)沖合いの高波高時にも作業が行ないやすい。 という特徴を持つ。 (第5の手段)本発明に係る自己膨張・収縮型オイルフ
ェンスは、(A)空気を封入する可撓性の浮体(空気
室)25と、スカート2と、重り3と、可撓性チューブ
12と、電磁石13から成り、(B)前記浮体(空気
室)25には、スカート2と、重り3と、可撓性チュー
ブ12と、電磁石13を取付け、(C)前記浮体(ガス
室)24に取付けた可撓性チューブ12には、浮体の伸
縮に応じて内部の空気を出し入れするための空気排出用
の逆止弁10と空気供給用の逆止弁11とを具備し、
(D)オイルフェンスを張る時には、隣接の電磁石同士
が反発するように電磁石13の極性を制御し、隣接の電
磁石同士が反発することにより浮体(空気室)25を膨
張させて可撓性チューブ12を介して大気を取り込み、
(E)オイルフェンスを回収する時には、隣接の電磁石
同士が吸着するように電磁石13の極性を制御し、隣接
の電磁石同士が引き合うことにより可撓性チューブ12
を介して空気を排出して浮体(空気室)25を収縮させ
ることを特徴とする。
【0016】従って、本発明によれば、オイルフェンス
105の空気室に電磁石13を装備し、その極性を制御
することで簡易に浮体(空気室)25を膨張・収縮させ
ることができる。
【0017】浮体となる空気室を簡易に膨張・収縮でき
るため、その収納スペースを狭くすることができ、展張
・回収作業が容易になる。その為、 (a)オイルフェンスの展張・回収作業が小型の船で行
う事が可能となる。 (b)展張・回収作業の自動化が行ないやすい。 (c)沖合いの高波高時にも作業が行ないやすい。 という特徴を持つ。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の第
1の実施の形態に係る自己膨張・収縮型オイルフエンス
101の構成を図1に示す。
【0019】第1の実施の形態に係る自己膨張・収縮型
オイルフエンス101は、図1に示すように、高水溶性
ガスが封入される可撓性の浮体(高水溶性ガス室)21
と、スカート2と、重り3と、ガス用管4と、水用管5
から成っている。
【0020】浮体(高水溶性ガス室)21には、浮力を
得るためにアンモニアなどの高水溶性ガスを封入できる
ようガス用管4が取り付けられている。
【0021】また、水用管5から水を浮体(高水溶性ガ
ス室)21に送り込めるようになっている。
【0022】水用管5と、ガス用管4も可撓性である。
【0023】したがって、次のように作用する。
【0024】自己膨張・収縮型オイルフェンス101の
展張は、浮体(高水溶性ガス室)21に何も入っていな
い状態で行う。浮体(高水溶性ガス室)21に何も入っ
ていないため、作業スペースも少なく、作業も行いやす
い。
【0025】ある水域にオイルフェンス101を張る時
は、ガス用管4を通し、高水溶性のガスを浮体(高水溶
性ガス室)21に吹き込み、浮体(高水溶性ガス室)2
1が浮力を得ることでオイルフェンスとしての機能を果
たす。
【0026】オイルフェンスを回収する時には、まず水
用管5を通し、少量の水を浮体(高水溶性ガス室)21
に流し込む。
【0027】浮体(高水溶性ガス室)21内の高水溶性
のガスは水に溶け、著しく容積が減少する。
【0028】容積が減少したオイルフェンス101は、
作業スペースも少なくて良く、作業も行い易い。
【0029】さらに、オイルフェンス101の自動回収
も行いやすくなる。
【0030】自己膨張・収縮型オイルフエンス101は
回収後も、浮体(高水溶性ガス室)21に少量の水しか
入っていないため、収納スペースも少なくてよい。 (第2の実施の形態)本発明の第2の実施の形態に係る
自己膨張・収縮型オイルフエンス102の構成を図2に
示す。
【0031】図2に示すように、第2の実施の形態に係
る自己膨張・収縮型オイルフエンスは、沸点が常温以上
のガスが封入される可撓性の浮体(ガス室)22と、ス
カート2と、重り3と、ヒーター6と、温度センサー7
から成っている。
【0032】浮体(ガス室)22には耐熱材を使用す
る。
【0033】浮体(ガス室)22には、沸点が常温以上
(例えば45〜80℃程度)のナフサ等のガスを封入し
ている。
【0034】浮体(ガス室)22には温度を上昇できる
よう、ヒーター6を取り付けるとともに、浮体(ガス
室)22の温度管理が行いやすいように温度センサー7
を取付けている。
【0035】常温では、ナフサは液化しているため、オ
イルフェンスを膨張させる時にはヒーター6の電源14
をONにして、ナフサをヒーター6により常温以上にし
て気化させる。
【0036】オイルフェンスを収縮する時には、ヒータ
ー6の電源14をOFFにして、ナフサをヒーター6に
より常温以下にして液化させる。
【0037】ヒーター6の代わりに、自己温度制御型の
ヒーターとしてもよい。
【0038】ヒーター6の代わりに、加熱/冷却が可能
なぺルチェア素子など温度が制御できる機器の設置も可
能である。
【0039】したがって、次のように作用する。
【0040】自己膨張・収縮型オイルフェンス102
は、浮体(ガス室)22に沸点が常温以上、例えば45
〜80℃程度のガスを封入している。
【0041】その為、常温ではガスが液化しているた
め、浮体(ガス室)22は収縮しており、作業スペース
も少なく、作業も行いやすい。
【0042】ある水域にオイルフェンスを張る時は、ヒ
ーター6によって浮体(ガス室)22を加熱し、浮体
(ガス室)22に封入している沸点が45〜80℃程度
のガスを気化させる。
【0043】ガスが気化することで、浮体(ガス室)2
2が膨張し、浮力を得るのでオイルフェンスとしての機
能を果たす。
【0044】また温度センサー7により、浮体(ガス
室)22の温度を計測し、浮体(ガス室)22に封入し
てある沸点が45〜80℃程度のガスを常に気化した状
態となるように制御する。
【0045】オイルフェンスの回収時には(a)ヒータ
−による加熱を止め、自然放熱によって冷却するか、
(b)加熱/冷却が可能なぺルチェア素子など温度が制
御できる機器による冷却により、浮体(ガス室)22を
冷却させることにより、(c)沸点が45〜80℃程度
のガスが液化し、浮体(ガス室)22の容積を収縮させ
ることができるので、回収が容易になる。(d)また収
納時も、常温では浮体(ガス室)22の容積は収縮した
ままなので、収納スペースも少なくて済む。 (第3の実施の形態)本発明の第3の実施の形態に係る
自己膨張・収縮型オイルフエンス103の構成を図3に
示す。
【0046】図3に示すように、第3の実施の形態に係
る自己膨張・収縮型オイルフエンス103は、可撓性の
浮体(ガス室)23と、スカート2と、重り3と、冷却
装置8から成っている。
【0047】浮体(ガス室)23には沸点が常温以下
(例えば0〜20℃程度。)のガスを封入している。
【0048】また、浮体(ガス室)23には温度を低下
できるよう、冷却装置8が取り付けられている。
【0049】したがって、次のように作用する。
【0050】自己膨張・収縮型オイルフェンス103は
浮体(ガス室)23に沸点が常温以下、例えば0〜20
℃程度のガスを封入している。
【0051】回収及び保管時には、浮体(ガス室)23
を冷却する。常温以下では浮体(ガス室)23のガス体
が液化し、浮体(ガス室)23が収縮しているので、作
業スペースを少なくでき、作業も行いやすい。
【0052】ある水域にオイルフェンスを張る時は、冷
却を止め、浮体(ガス室)23に封入している沸点が常
温以下のガスを気化させる。
【0053】ガスが気化することで、浮体(ガス室)2
3が膨張し、浮力を得るのでオイルフェンスとしての機
能を果たす。
【0054】オイルフェンス103を回収する時には、
冷却装置8により、浮体(ガス室)23を冷却させるこ
とで、ガスを液化し、浮体(ガス室)23の容積を収縮
させることができるので、回収が容易になる。
【0055】また収納時も冷却したままで、収納スぺー
スも少なくて済む。
【0056】通常は、浮体(ガス室)23はガスで膨張
しており、収納時にガスを冷却して液化することにより
浮体(ガス室)23を収縮させる。
【0057】そのため、冷却装置8はペルチェ効果(2
種の金属を接触して浮体壁へ貼り付け左記金属へ電流を
流す)を利用したものが考えられる。 (第4の実施の形態)本発明の第4の実施の形態に係る
自己膨張・収縮型オイルフエンス104の構成を図4に
示す。
【0058】図4に示すように、第4の実施の形態に係
る自己膨張・収縮型オイルフエンス104は、可撓性の
浮体(空気室)24と、スカート2と、重り3と、ヒー
ター6と、温度センサー7と、形状記憶合金9から成っ
ている。
【0059】浮体(空気室)24にはバネ状の形状記憶
合金9を装備している。
【0060】また、浮体(空気室)24には温度を上昇
できるよう、ヒーター6が取り付けられている。
【0061】浮体(ガス室)24の壁に形状記憶合金9
を貼り付ける。形状記憶合金9は電線15により電源1
4へ配線されている。
【0062】浮体(空気室)24は耐熱性の材質ででき
ている。
【0063】また、浮体(ガス室)24に取付けた可撓
性チューブ12には、浮体の伸縮に応じて内部の空気を
出し入れするための逆止弁10と11が付着している。
【0064】逆止弁10は空気排出用、逆止弁11は空
気供給用の弁である。
【0065】逆止弁11は空気供給時に海水を吸込まな
いように可撓性チューブ12を介して陸上側に設けられ
ている。
【0066】また、浮体(空気室)24の温度管理が行
ないやすいように温度センサー7も取り付けられてい
る。
【0067】ヒーター6の代わりに、加熱/冷却が可能
なペルチェア素子など温度が制御できる機器の設置も可
能である。
【0068】したがって、次のように作用する。
【0069】自己膨張・収縮型オイルフェンス104は
浮体(空気室)24にバネ状の形状記憶台金9を装備し
ている。
【0070】このバネ状の形状記憶合金9は常温で小さ
くなり、加熱することで膨張する。常温では小さくなっ
ている形状記憶合金9のため、浮体(空気室)24は収
縮しており、作業スペースを少なくすることが出来る。
そのため作業も行いやすい。
【0071】ある水域にオイルフェンス104を張る時
は、ヒーター6によって浮体(空気室)24を加熱し、
浮体(空気室)24に装備している形状記憶台金9を膨
張させる。
【0072】形状記憶合金9が膨張することで、浮体
(空気室)24が膨張し、可撓性チューブ12を介して
大気を取り込むことで浮力を得るのでオイルフェンスと
しての機能を果たす。
【0073】温度センサー7により、浮体(空気室)2
4の温度を計測し、浮体(空気室)24に装備した形状
記憶台金9が膨張した状態となるように制御する。
【0074】オイルフェンス104を回収する時には、
ヒーター6による加熱を止め、自然放熱によって冷却す
るか、加熱/冷却が可能なペルチェア素子など温度が制
御できる機器の設置により、浮体(空気室)24に装備
した形状記億合金9を冷却させることで、逆止弁10よ
り空気を排出し、浮体(ガス室)24の容積を収縮させ
ることができるので、回収が容易になる。
【0075】またオイルフェンスの収納時も常温では浮
体(空気室)24の容積は収縮したままなので、収納ス
ペースも少なくて済む。 (第5の実施の形態)本発明の第5の実施の形態に係る
自己膨張・収縮型オイルフエンス105の構成を図5に
示す。
【0076】図5に示すように、第5の実施の形態に係
る自己膨張・収縮型オイルフエンス105は、可撓性の
浮体(空気室)25と、スカート2と、重り3と、電磁
石13から成っている。
【0077】浮体(空気室)25には電磁石13を装備
しており、電磁石13の極性を変化できるようになって
いる。
【0078】電磁石13は電線15により電源14に配
線されているまた、浮体(空気室)25に取付けた可撓
性チューブ12には、浮体の伸縮に応じて内部の空気を
出し入れするための逆止弁10と11が付着している。
【0079】逆止弁10は空気排出用、逆止弁11は空
気供給用の弁である。
【0080】逆止弁11は空気供給時に海水を吸込まな
いように可撓性チューブ12を介して陸上側に設けられ
ている。
【0081】したがって、次のように作用する。
【0082】自己膨張・収縮型オイルフェンスは浮体
(空気室)25には電磁石13を装備している。
【0083】ある水域にオイルフェンスを張る時は、隣
接の電磁石同士が反発するように、電磁石13の極性を
制御する。隣接の電磁石同士が反発することで浮体(空
気室)25が膨張し、可撓性チューブ12を介して大気
を取り込むことで浮力を得るのでオイルフェンスとして
の機能を果たす。
【0084】オイルフェンスを回収する時には、隣接の
電磁石同士が吸着するように、電磁石13の極性を制御
する。
【0085】隣接の電磁石同士が引き合うことで、逆止
弁10により空気を排出して、浮体(空気室)25が収
縮し、回収を容易にする。
【0086】また収納時は浮体(空気室)25の容積は
収縮したままなので、収納スペースも少なくて済む。
【0087】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。 (1)オイルフェンスの展張・回収作業が小型の船で行
う事が可能となる。 (2)展張・回収作業の自動化が行ないやすくなる。 (3)沖合いの高波高時にも作業が行ないやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るオイルフェン
スの構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るオイルフェン
スの構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るオイルフェン
スの構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るオイルフェン
スの構成図。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係るオイルフェン
スの構成図。
【符号の説明】
2 …スカート 3 …重り 4 …ガス用管 5 …水用管 6 …ヒーター 7 …温度センサー 8 …冷却装置 9 …形状記憶合金 10…逆止弁 11…逆止弁 12…可撓性チューブ 13…電磁石 14…電源 15…電線 21…浮体(高水溶性ガス室) 22…浮体(ガス室) 23…浮体(ガス室) 24…浮体(空気室) 25…浮体(空気室) 101…オイルフェンス 102…オイルフェンス 103…オイルフェンス 104…オイルフェンス 105…オイルフェンス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)高水溶性ガスを封入する可撓性の浮
    体と、スカートと、重りと、ガス用管と、水用管から成
    り、(B)前記浮体には、前記スカートと、前記重り
    と、前記浮体に高水溶性ガスを吹き込むための前記ガス
    用管と、前記浮体に水を流し込むための前記水用管を取
    り付け、(C)オイルフェンスを張る時には、前記ガス
    用管を通して高水溶性のガスを前記浮体に吹き込むこと
    により、前記浮体に浮力を与え、(D)オイルフェンス
    を回収する時には、前記水用管を通して少量の水を前記
    浮体に流し込むことにより前記浮体内の高水溶性のガス
    を水に溶かし、前記浮体の容積を減少させることを特徴
    とする自己膨張・収縮型オイルフェンス。
  2. 【請求項2】(A)沸点が常温以上のガスを封入する可
    撓性の浮体と、スカートと、重りと、ヒーターと、温度
    センサーから成り、(B)前記浮体には、前記スカート
    と、前記重りと、封入ガスの温度を上昇するための前記
    ヒーターと、前記浮体の封入ガスの温度管理を行うため
    の前記温度センサーを取付け、(C)オイルフェンスを
    張る時には、前記ヒーターの電源をONにして、常温で
    液化している封入ガスを常温以上にすることにより気化
    させて前記浮体を膨張させ、(D)オイルフェンスを回
    収する時には、前記ヒーターの電源をOFFにして、封
    入ガスを常温以下にすることにより液化させて前記浮体
    を収縮することを特徴とする自己膨張・収縮型オイルフ
    ェンス。
  3. 【請求項3】(A)沸点が常温以下のガスを封入する可
    撓性の浮体と、スカートと、重りと、冷却装置から成
    り、(B)前記浮体には、前記スカートと、前記重り
    と、前記浮体に封入したガスの温度を低下するための前
    記冷却装置を取付け、(C)オイルフェンスを張る時に
    は、冷却を止めることにより、前記浮体に封入されてい
    る沸点が常温以下のガスを気化させ、(D)オイルフェ
    ンスを回収する時には、前記浮体を冷却することによ
    り、封入ガスを液化し、前記浮体を収縮させることを特
    徴とする自己膨張・収縮型オイルフェンス。
  4. 【請求項4】(A)空気を封入する可撓性の浮体と、ス
    カートと、重りと、ヒーターと、温度センサーと、形状
    記憶合金と、可撓性チューブから成り、(B)前記浮体
    には、前記スカートと、前記重りと、前記ヒーターと、
    前記温度センサーと、前記形状記憶合金と、前記可撓性
    チューブを取付け、(C)前記浮体に取付けた前記可撓
    性チューブには、前記浮体の伸縮に応じて内部の空気を
    出し入れするための空気排出用の逆止弁と空気供給用の
    逆止弁とを具備し、(D)オイルフェンスを張る時に
    は、前記ヒーターによって前記形状記憶合金を加熱する
    ことにより、前記浮体に装備している前記形状記憶台金
    と前記浮体を膨張させ、前記可撓性チューブを介して大
    気を取り込み、(E)オイルフェンスを回収する時に
    は、前記ヒーターによる前記形状記憶合金の加熱を止
    め、前記浮体に装備した前記形状記億合金を冷却させ、
    前記可撓性チューブを介して空気を排出することによ
    り、前記浮体の容積を収縮させることを特徴とする自己
    膨張・収縮型オイルフェンス。
  5. 【請求項5】(A)空気を封入する可撓性の浮体と、ス
    カートと、重りと、可撓性チューブと、電磁石から成
    り、(B)前記浮体には、前記スカートと、前記重り
    と、前記可撓性チューブと、前記電磁石を取付け、
    (C)前記浮体に取付けた前記可撓性チューブには、前
    記浮体の伸縮に応じて内部の空気を出し入れするための
    空気排出用の逆止弁と空気供給用の逆止弁とを具備し、
    (D)オイルフェンスを張る時には、隣接の電磁石同士
    が反発するように前記電磁石の極性を制御し、隣接の電
    磁石同士が反発することにより前記浮体を膨張させて前
    記可撓性チューブを介して大気を取り込み、(E)オイ
    ルフェンスを回収する時には、隣接の電磁石同士が吸着
    するように前記電磁石の極性を制御し、隣接の電磁石同
    士が引き合うことにより前記可撓性チューブを介して空
    気を排出して前記浮体を収縮させることを特徴とする自
    己膨張・収縮型オイルフェンス。
JP10232719A 1998-08-19 1998-08-19 展張及び回収が容易な自己膨張・収縮型オイルフェンス Withdrawn JP2000064264A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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