JP2000061681A - ボールネジ駆動系の防塵装置 - Google Patents

ボールネジ駆動系の防塵装置

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JP2000061681A
JP2000061681A JP10238746A JP23874698A JP2000061681A JP 2000061681 A JP2000061681 A JP 2000061681A JP 10238746 A JP10238746 A JP 10238746A JP 23874698 A JP23874698 A JP 23874698A JP 2000061681 A JP2000061681 A JP 2000061681A
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Takaaki Yamanashi
貴昭 山梨
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Amada Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールネジのナットブラケットが、シールボ
ックスの密閉状態を維持しながら移動位置決め操作を可
能とするボールネジ駆動系の防塵装置の提供。 【解決手段】 シールボックス３の下面に開口部４を設
け、弾性部材５を貼設したシールベルト６を開口部４に
嵌合してシールボックス３内を密閉状態とし、ナットブ
ラケット７の下部に適宜曲面を有する支持体８を螺子部
材９にて螺合装着し、シールベルト６の下面に下方から
押圧する押圧部材１０を摺動可能にバネ部材１１にて付
勢して上面開放型の筐体１２内に設け、支持体８を筐体
１２内にシールベルト６を挟装して嵌入し螺子部材１３
で支持体８と筐体１２を接続固設し、シールボックス３
と筐体１２がシールベルト６を介して密閉状態を維持可
能とし、ナットブラケット７と筐体１２が協動して、移
動位置決め操作時においても前記シールボックス３への
塵埃等の侵入を防止可能とすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、板材加工機等に
おけるボールネジ駆動系の防塵装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】レーザー加工機等の板材加工機におい
て、ボールネジ駆動系のシールは軸とブラケットの境界
部に、ラビリンスパッキンやスクレーパ等を用いるのが
通例である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述の従
来例におけるレーザー加工機での切断加工時に発生する
粉塵等に対しては、必ずしも十分な防塵対策が施されて
おらず、長時間使用するにつれてボールネジ部やその他
の摺動部分に摩耗が進んで、ガタが生じ、加工精度に影
響が発生する等の課題がある。
【０００４】この発明は、上述の点に着目して成された
もので、ボールネジ駆動系を周囲と遮断して密閉包含す
るシールボックスの下面にシールベルトを設け、ボール
ネジのナットブラケットが、前記シールボックスの密閉
状態を維持しながら加工操作のための移動位置決め操作
を可能とするボールネジ駆動系の防塵装置を提供するこ
とを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、下記構成を
備えることにより上記課題を解決できるものである。
【０００６】（１） レーザー加工機等の板材加工機に
おいて、ワークの移動位置決め等に用いられるボールネ
ジ駆動系の防塵装置であって、該ボールネジ駆動系は、
ボールネジと、これをガイドする前記ボールネジの軸に
平行なガイドを備え、これらを内包してなる細長形状の
シールボックスの下面に軸に平行に所望寸法幅の開口部
を設け、この細長状の前記開口部に弾性部材を貼設した
シールベルトを前記開口部に嵌合して前記シールボック
ス内を密閉状態とし、前記ボールネジに螺合して移動自
在のナットブラケットの下部にシールベルトの上面と当
接して摺動可能な適宜曲面を有する支持体を着脱可能に
螺子部材にて螺合装着し、更に、前記シールベルトの下
面に下方から押圧するように押圧部材を摺動可能にバネ
部材にて付勢して上面開放型の筐体内に設け、前記ナッ
トブラケットの下部に装着された支持体を筐体内に上方
よりシールベルトを挟装して嵌入し支持体と筐体の両側
部を螺子部材で接続固設し、シールボックスの密閉状態
を維持可能とし、ボールネジのナットブラケットと筐体
が前記支持体及びバネ部材を有する押圧部材と共に協動
し、移動位置決め操作時においても前記シールボックス
への塵埃等の侵入を防止可能とすることを特徴とするボ
ールネジ駆動系の防塵装置。
【０００７】（２） シールベルトは、バネ鋼としたこ
とを特徴とする前項（１）記載のボールネジ駆動系の防
塵装置。
【０００８】（３） 弾性部材は、合成ゴムまたは樹脂
等からなり、前記シールベルトの内側片面に貼設し、シ
ールボックスと当接する両側端部を該シールボックスの
当接面に押圧可能な構造とし、シールボックスの開口部
と当接して密閉状態を維持可能としたことを特徴とする
前項（１）記載のボールネジ駆動系の防塵装置。
【０００９】（４） 筐体は、移動方向前後の開放上面
縁部にその上端を突出し、シールベルト下面に当接して
摺動可能な押圧部材と、前記筐体側部の開放上面縁部に
遮蔽機能を有するシール部材としての板状弾性部材をシ
ールボックスの下面に当接して摺動可能に設け、シール
ボックスと筐体がシールベルトを介して密閉状態を維持
し、シールボックス内に塵埃等の侵入を防止可能とする
ことを特徴とする前項（１）記載のボールネジ駆動系の
防塵装置。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の一実施の形態を
説明する。
【００１１】図１（ａ）は、この発明に係るボールネジ
駆動系の防塵装置の一実施の形態を示す縦断側面図、同
（ｂ）はシールボックスへのシールベルトの取り付け状
況を示す断面説明図、同（ｃ）はシールボックスへのシ
ールベルトの取り付け状況を示す部分拡大説明図、同
（ｄ）は要部構成断面説明図、図２はボールネジ駆動系
の一般的な構成を示す模式図である。
【００１２】図面について説明すれば、１はボールネ
ジ、２はガイド（またはＬＭガイド）、３はシールボッ
クス、４はシールボックス３の下面に設けられた開口
部、５はＮＢＲ等の合成ゴムまたは樹脂等の弾性部材、
６はバネ鋼等からなるシールベルトであり弾性部材５を
貼設してシールボックス３の下面に設けられた開口部４
に嵌合して密閉可能である（図１（ｂ）、（ｃ）参
照）。
【００１３】７はナットブラケット、８は支持体、９は
螺子部材であり、ナットブラケット７の下部に前記ナッ
トブラケット７を支持するように前記支持体８を下方且
つ外側より複数個の螺子部材９にて固設装着する。
【００１４】１０は押圧部材（スクレーパとも称す）、
１１はバネ部材、１２は上面開放型の筐体であり、この
筐体１２の移動方向前後端部内側に、バネ部材１１にて
上方に付勢してシールベルト６を下方から押圧するよう
に押圧部材１０を設け、更に図１（ｄ）に示すように、
上面開放型の筐体１２の両側端上面縁部に遮蔽機能を有
するシール部材（リップシール）としての板状弾性部材
１２ａをシールボックス３の下面に当接して摺動可能に
設け、ナットブラケット７の下部に接続された支持体８
を筐体１２内に上方よりシールベルト６を挟装して嵌入
し支持体と筐体の両側部を螺子部材１３で接続固設し、
シールボックス３と筐体１２がシールベルト６を介して
密閉状態を維持し、移動位置決め操作時においても、ボ
ールネジ駆動系への塵埃の侵入を防止することが出来る
ように構成されている。
【００１５】上述の構成に基づいて作用を説明する。
【００１６】レーザー加工機等の板材加工機において、
例えば、機械座標上に位置決めされたワークＷを加工す
る際に加工ヘッドＨを、ボールネジ機構等を用いて高精
度の位置決め操作を行う場合、前記ボールネジ１の回転
駆動によりナットブラケット７が前記ボールネジ１の軸
に沿って水平移動するが、ナットブラケット７の下部に
複数の螺子部材９によって固設装着された支持対８の下
方曲面部が、シールベルト６の内側上面に貼設された弾
性部材５に摺動可能に当接して設け、また、支持体８と
上面開放型の筐体１２とは、筐体１２内の前後部にバネ
部材１１により上方に付勢して押圧するように設けられ
た押圧部材１０がシールベルト６を下方から摺動可能に
押圧し、更に、上面開放型の筐体１２の両側端上面縁部
に遮蔽機能を有するシール部材（リップシール）として
の板状弾性部材１２ａをシールボックス３の下面に当接
して摺動可能に設け、ナットブラケット７の下部に接続
された支持体８を筐体１２内に上方よりシールベルト６
を挟装して嵌入し両側部を螺子部材１３で接続固設して
いるために、前記シールベルト６を上下より挟み込んで
扱くように前進後退等の移動が可能であり、移動位置決
め操作時においても、駆動系の密閉状態を維持してボー
ルネジ駆動系への塵埃の侵入を防止することが出来る。
【００１７】なお、この防塵装置は、ボールネジ駆動系
のみでなく、ラック、ＬＭガイド、リニアモータ等を用
いた駆動系全般に広く応用でき、更には、レーザー加工
機等の光軸ジャバラの代わりに使用することも可能であ
る。
【００１８】なお、説明を加えるとすれば、バネ鋼を用
いたシールベルトの両側部は丸みを持たせたラウンド加
工を施してあり、また、図１（ｃ）拡大図に示すように
シールベルトが嵌合し易いようにシールボックス３の開
口部４には特別な加工が施してある。
【００１９】
【発明の効果】この発明によれば、ボールネジ駆動系を
周囲と遮断して密閉包含するシールボックスの下面にシ
ールベルトを設け、ボールネジのナットブラケットが、
前記シールボックスの密閉状態を維持しながら加工操作
のための移動位置決め操作を可能とする効果を呈する。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）この発明に係るボールネジ駆動系の防塵
装置の一実施の形態を示す縦断側面図、同（ｂ）シール
ボックスへのシールベルトの取り付け状況を示す断面説
明図、同（ｃ）シールボックスへのシールベルトの取り
付け状況を示す部分拡大説明図、同（ｄ）要部構成断面
説明図
【図２】 ボールネジ駆動系の一般的な構成を示す模式
図
【符号の説明】
１ ボールネジ ２ ガイド（ＬＭガイド） ３ シールボックス ４ 開口部 ５ 弾性部材 ６ シールベルト ７ ナットブラケット ８ 支持体 ９ 螺子部材 １０ 押圧部材 １１ バネ部材 １２ 筐体 １２ａ 板状弾性部材（リップシール） １３ 螺子部材 Ｈ 加工ヘッド Ｗ ワーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 レーザー加工機等の板材加工機におい
    て、ワークの移動位置決め等に用いられるボールネジ駆
    動系の防塵装置であって、該ボールネジ駆動系は、ボー
    ルネジと、これをガイドする前記ボールネジの軸に平行
    なガイドを備え、これらを内包してなる細長形状のシー
    ルボックスの下面に軸に平行に所望寸法幅の開口部を設
    け、この細長状の前記開口部に弾性部材を貼設したシー
    ルベルトを前記開口部に嵌合して前記シールボックス内
    を密閉状態とし、前記ボールネジに螺合して移動自在の
    ナットブラケットの下部にシールベルトの上面と当接し
    て摺動可能な適宜曲面を有する支持体を着脱可能に螺子
    部材にて螺合装着し、更に、前記シールベルトの下面に
    下方から押圧するように押圧部材を摺動可能にバネ部材
    にて付勢して上面開放型の筐体内に設け、前記ナットブ
    ラケットの下部に装着された支持体を筐体内に上方より
    シールベルトを挟装して嵌入し支持体と筐体の両側部を
    螺子部材で接続固設し、シールボックスの密閉状態を維
    持可能とし、ボールネジのナットブラケットと筐体が前
    記支持体及びバネ部材を有する押圧部材と共に協動し、
    移動位置決め操作時においても前記シールボックスへの
    塵埃等の侵入を防止可能とすることを特徴とするボール
    ネジ駆動系の防塵装置。
  2. 【請求項２】 シールベルトは、バネ鋼としたことを特
    徴とする請求項１記載のボールネジ駆動系の防塵装置。
  3. 【請求項３】 弾性部材は、合成ゴムまたは樹脂等から
    なり、前記シールベルトの内側片面に貼設し、シールボ
    ックスと当接する両側端部を該シールボックスの当接面
    に押圧可能な構造とし、シールボックスの開口部と当接
    して密閉状態を維持可能としたことを特徴とする請求項
    １記載のボールネジ駆動系の防塵装置。
  4. 【請求項４】 筐体は、移動方向前後の開放上面縁部に
    その上端を突出し、シールベルト下面に当接して摺動可
    能な押圧部材と、前記筐体側部の開放上面縁部に遮蔽機
    能を有するシール部材としての板状弾性部材をシールボ
    ックスの下面に当接して摺動可能に設け、シールボック
    スと筐体がシールベルトを介して密閉状態を維持し、シ
    ールボックス内に塵埃等の侵入を防止可能とすることを
    特徴とする請求項１記載のボールネジ駆動系の防塵装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040037955A (ko) * 2002-10-31 2004-05-08 주식회사 로보스타 씰타입 방진형 직각좌표 로봇

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