JP2000061211A - 重力式ろ過装置 - Google Patents

重力式ろ過装置

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JP2000061211A
JP2000061211A JP10233813A JP23381398A JP2000061211A JP 2000061211 A JP2000061211 A JP 2000061211A JP 10233813 A JP10233813 A JP 10233813A JP 23381398 A JP23381398 A JP 23381398A JP 2000061211 A JP2000061211 A JP 2000061211A
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Japan
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backwash drainage
siphon pipe
water
pipe
backwash
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English (en)
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Hideji Matsubara
秀次 松原
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Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空発生槽あるいは真空タンクの容量を小さ
くし、製作コストの低減をはかる。 【解決手段】 逆洗排水サイホン管8の頂部付近8bを
ろ過水流出防止壁2を貫通させて配設し、頂部8aの位
置をろ過池3の高レベル水位H.W.L.よりも低所に
設定する。ろ過地3の高レベル水位H.W.L.から逆
洗排水サイホン管8の頂部8aにおける管底部8eまで
の距離H1と、逆洗排水滞留渠7の水位H2との関係
が、H1<H2となるように設定する。従って、逆洗排
水サイホン管8が逆洗時以外のときに、起動してしまう
ことがない。この結果、「逆洗排水サイホン管の径×頂
部までの高さ×2」で求まる真空発生槽の必要容量が小
さくなり、従来よりも小型のものを使用することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は重力式ろ過装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】重力式ろ過装置としては、例えば、実公
昭61−43527号公報や特公平2−550851号
公報等に示されたものが知られているが、その概略構成
は図3に示すとおりである。すなわち、この重力式ろ過
装置100は、水槽躯体内に設けられる複数のろ過池1
01と、ろ過池101の上方に設けられた共通の原水流
入渠102と、該原水流入渠102の側部に隔壁103
を介して各ろ過池101に対応して設けられた原水分配
室104と、原水分配室104に隣接して水封堰105
を介して設けられた原水流入室106と、ろ過池101
に隣接して設けられた逆洗排水滞留渠107aと、さら
にその外側に水封堰107cを介して設けられた逆洗排
水流出渠107bと、ろ過池101内に設けられるろ床
108及びその下方に設けられるろ過水集水室109、
ろ過水集水室109を経たろ過水が合流するろ過水渠1
10及びろ過水流出渠111を有している。
【0003】また、原水流入渠102と弁112aを介
して連通された真空発生手段としての真空発生槽112
と、弁113aが介在配設されていると共に、一端が真
空発生槽112に連結され、他端が逆洗排水滞留渠10
7a内に滞留している逆洗排水内に臨んで水封されてい
る排水管113と、隔壁103によって隔てられた原水
流入渠102と原水分配室104とを接続すると共に、
介在配設された弁114aを有する連通管114により
真空発生槽112と連通されている原水流入サイホン管
115と、ろ過水流出防止壁116によって隔てられた
ろ過池101と逆洗排水滞留渠107aとを接続すると
共に、介在配設された弁114bを有する連通管114
により真空発生槽112と連通されている逆洗排水サイ
ホン管117と、を有している。
【0004】この重力式ろ過装置の作動原理は次のとお
りである。ろ過する場合は、まず、連通管114の弁1
14cを閉じて弁114a及び排水管113の排水弁1
13aを開いて排水管113から真空発生槽112内の
水を排水する。これにより、原水流入サイホン管115
内の空気が真空発生槽112内に吸引され、原水流入渠
102及び原水分配室104によって水封された原水流
入サイホン管115内の空気圧が急激に低下し、原水流
入サイホン管115内の水面が上昇してサイホンが起動
する。その結果、原水流入渠102の原水は原水流入サ
イホン管115を経て原水分配室104、原水流入室1
06、さらに原水管118を経てろ過池101へ流入
し、さらにろ床108を通過し、ろ過水としてろ過水集
水室109、ろ過水渠110及びろ過水流出渠111へ
流出する。
【0005】一方、このようにしてろ過を継続している
と、ろ床108に目詰まりが生じ、ろ過池101の水位
も徐々に上昇してくるため逆洗を行う。この場合には、
まず弁114aを閉じて弁114cを開け、原水流入サ
イホン管115へ空気を導入し、ろ過池101への原水
の流入を中断する。次に、連通管114の弁114dを
閉じて、弁114b及び排水管113の排水弁113a
を開いて真空発生槽112内の水(前記ろ過中に真空発
生槽112内に水が補給されている)を排水する。これ
により、逆洗排水サイホン管117内の空気圧が低下
し、ろ過池101内の水が該逆洗排水サイホン管117
を経由して逆洗排水滞留渠107aに排出される。そし
て、当該ろ過池101内の水位は低下していくが、ろ過
水渠110の水位は他のろ過池(図示せず)と連通して
いるため一定しており、水頭差によりろ過水渠110の
ろ過水が逆流してろ床108の逆洗を行い、逆洗排水
は、当該ろ過池101内に流入して、逆洗排水サイホン
管117を経由して逆洗排水滞留渠107a及び逆洗排
水流出渠107bへ流出し、逆洗が行われる。なお、図
3に示した真空発生手段は、真空発生槽112内の水を
排水し、この排水量に見合う真空を発生させてサイホン
管を起動させるものであるが、真空発生手段には、この
ような真空発生槽を用いる手段のほかに、真空ポンプと
真空タンクを組み合わせてなるものがある。すなわち、
サイホン管を起動する前に予め真空タンク内の空気を真
空ポンプで抜いて真空にしておき、サイホン管を起動す
る時に真空タンクとサイホン管とを連通する配管の弁を
開いて、サイホン管内の空気を真空タンクに引いてサイ
ホン管を起動させる手段である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した重
力式ろ過装置における真空発生槽あるいは真空タンク
は、製作コストを安価にするためできるだけ小型化する
ことが望まれている。真空発生槽あるいは真空タンクが
小型になれば、その設置面積を小さくすることができる
と共に、付属する配管系や弁等も小型化でき、それらも
含めた重力式ろ過装置全体の製作コストを低減させるこ
とができる。また、真空発生槽あるいは真空タンクによ
る逆洗排水サイホン管の起動時間も短くできる。
【0007】しかしながら、真空発生槽あるいは真空タ
ンクは、負圧により逆洗排水サイホン管内の空気を引き
抜いて起動させるものであるため、それに見合った容量
が必要であり、その容量は逆洗排水サイホン管の大きさ
に依存する。具体的には、「逆洗排水サイホン管の径×
頂部までの高さ×2」で求まる容量が必要である。その
一方、この式から明らかなように、逆洗排水サイホン管
の径か高さのいずれかを小さくできれば、真空発生槽あ
るいは真空タンクの容量を小さくすることができる。
【0008】ところが、ろ床の逆洗を有効に行うには、
所定量のろ過水を所定の流速で通過させる必要があり、
逆洗に必要な流量及び流速を確保するためには逆洗排水
サイホン管の径をろ過池の面積に応じて設定する必要が
ある。例えば、一つのろ過池の断面積が70〜80m2
の場合には、通常、直径約0.9mのものが配設され、
逆洗排水サイホン管内の流速が約1.2〜1.5m/s
程度となるように設定されている。従って、逆洗排水サ
イホン管の径を小さくすることは逆洗効率の低下をもた
らすため、それにより、真空発生槽あるいは真空タンク
の小型化を図ることは現実的ではない。
【0009】一方、ろ過地と逆洗排水滞留渠との間に
は、ろ過水の流出を防止するため、上記したように、ろ
過水流出防止壁が設けられており、逆洗排水サイホン管
は、略逆U字状にして、ろ過水流出防止壁の上方より、
該ろ過水流出防止壁を跨ぐように配設される。このよう
な配設手段を採ることで、逆洗排水サイホン管の頂部の
位置がろ過地の高レベル水位H.W.L.よりも自然に
高く配置されることになるため、該逆洗排水サイホン管
が自動的に起動することも防止されている。
【0010】逆洗排水サイホン管の高さを低くすれば、
真空発生槽あるいは真空タンクの容量を小さくできるこ
とは上記したとおりであるが、該逆洗排水サイホン管が
自動的に起動してしまうこととの関係から、従来、真空
発生槽あるいは真空タンクの容量を小さくするために、
逆洗排水サイホン管の頂部までの高さを低くしようとす
る試みは全く行われていない。
【0011】そこで、本発明は、逆洗排水サイホン管が
自動的に起動することを防止する手段を施すことによ
り、逆洗排水サイホン管の頂部までの高さを低くし、真
空発生槽あるいは真空タンクの容量を従来のものよりも
小さくした重力式ろ過装置を提供することを課題とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明者が鋭意検討を重ねた結果、逆洗排水サイホン管
の頂部の位置をろ過地の高レベル水位より低くしても、
ろ過地の高レベル水位から逆洗排水サイホン管の頂部に
おける管底部位置までの距離を、逆洗排水滞留渠の水深
よりも小さくすれば、逆洗排水サイホン管の自動起動を
防止できることに着目し、本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、請求項1記載の本発明の重力式
ろ過装置は、水槽躯体内に設けられるろ過水流出防止壁
を境として一方側に形成されるろ過池と他方側に形成さ
れる逆洗排水滞留渠と、一端がろ過池に臨んで水封さ
れ、他端が逆洗排水滞留渠に臨んで水封されるように設
けられると共に、頂部付近が真空発生手段と連結され、
真空発生手段によって起動し、ろ過池内の逆洗排水を逆
洗排水滞留渠に流出させる逆洗排水サイホン管とを備え
た重力式ろ過装置において、前記逆洗排水サイホン管
は、頂部がろ過地の高レベル水位よりも低所に位置する
ように設けられ、前記ろ過地の高レベル水位から逆洗排
水サイホン管の頂部における管底部位置までの距離H1
と、逆洗排水滞留渠の水位H2との関係が、H1<H2
となるように設けられていることを特徴とする。請求項
2記載の重力式ろ過装置は、請求項1記載の重力式ろ過
装置であって、前記逆洗排水サイホン管の頂部付近が、
ろ過水流出防止壁を貫通して設けられていることを特徴
とする。請求項3記載の重力式ろ過装置は、請求項1又
は2記載の重力式ろ過装置であって、前記逆洗排水サイ
ホン管の頂部付近が直管状であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
に基づき説明する。図1は本実施の形態にかかる重力式
ろ過装置1の要部を模式的に示した図であり、ろ過水流
出防止壁2を隔てて設けられたろ過池3及び逆洗排水滞
留渠7を有している。ろ過池3は、さらに、隔壁31を
隔てて、上部から順に逆洗排水樋33、ろ床34及びこ
れを支持する複数のろ過水流通孔35aが形成された支
持床35が設けられたろ過部が形成されている。支持床
35の下方には、ろ床34を通過したろ過水が集まるろ
過水集水室4が設けられている。ろ過水集水室4は、図
1上、断面略逆L字型に形成され、その上部には流出孔
41aを有する隔壁41を隔てて、かつ他のろ過池(図
示せず)と連通されているろ過水渠5が形成されてい
る。また、逆洗に必要な流速を維持する水頭差をとれる
ようにするため、溢水堰42の上端の高さが、上記逆洗
排水樋33の上端高さよりも高くなるように設定されて
いる。従って、ろ過水渠5の水位は、溢水堰42の高さ
にほぼ一定に保持される。また、ろ過水渠5は溢水堰4
2を隔てて、ろ過水流出渠6に接続されており、溢水堰
42から溢れたろ過水が所定個所に流出される。
【0015】逆洗排水滞留渠7には、ろ過池3内に設け
られた隔壁31の高さよりも高さの低い水封堰71が設
けられており、この水封堰71を境として、外側に逆洗
排水流出渠72が設けられている。なお、逆洗排水滞留
渠7内にたまる逆洗排水の水位H2は、水封堰71の高
さで一定に保持されることになる。
【0016】逆洗排水サイホン管8の頂部8aの位置
は、ろ過池3の高レベル水位H.W.L.よりも低所に
設定される。上記したように、真空発生槽としては、
「逆洗排水サイホン管8の径×頂部までの高さ×2」で
求められる容量が必要であることから、図2及び図3に
示した従来の装置のように、逆洗排水サイホン管117
の頂部117aの位置がろ過水流出防止壁116の上端
部よりも上方に位置している場合と比較すると、容量を
小さくすることができる。
【0017】逆洗排水サイホン管8の頂部8aの位置を
ろ過池3の高レベル水位H.W.L.よりも低所に設け
る手段としては、ろ過水流出防止壁2を厚み方向に貫通
させて配置する手段が挙げられる。具体的には、ろ過水
流出防止壁2の上端部から下方に向かって切り欠き部を
形成し、この切り欠き部内に頂部8aを位置させた後、
頂部8aの周囲及び該切り欠き部をコンクリート材料で
充填する手段や、逆洗排水サイホン管8を、頂部8aを
含む部位(頂部付近8b)と、該頂部付近8bの各端部
に接続される管部8c,8dとの3つに分割して形成し
ておき、ろ過水流出防止壁2を施工する際には、予め、
頂部8aを含む部位(頂部付近8b)を埋設し、その
後、該頂部付近8bの各端部に、ろ過池3又は逆洗排水
滞留渠7に臨むように、管部8c,8dを接続する手段
等が挙げられる。但し、施工の容易さを考慮すると後者
の手段が好ましい。また、後者の手段を採用する場合、
やはり施工の容易さから、埋設する頂部付近8bの管の
形状は直管状であることが好ましい。
【0018】逆洗排水サイホン管8の頂部8aの位置
を、ろ過池3の高レベル水位H.W.L.よりも低所に
した場合には、ろ過池3が形成されている水槽躯体の上
部スラブの高さを、高レベル水位H.W.L.の位置よ
りもやや高い程度の位置とすることができる。すなわ
ち、従来の装置では、図2で模式的に示したように、逆
洗排水サイホン管117の頂部117aをろ過水流出防
止壁116を越える位置に配置していたため、水槽躯体
の上部スラブの高さは、その位置よりも上方まで必要で
あったが、本実施の形態によれば、水槽躯体の上部スラ
ブの高さを、高レベル水位H.W.L.の位置よりもや
や高い程度とすることができるため、水槽躯体の施工に
要する相当量のコンクリート材料を従来と比較して減ら
すことができる。具体的には、図1において想像線で示
した位置が従来装置における水槽躯体の上部スラブの位
置とすれば、本実施の形態にかかる水槽躯体の上部スラ
ブの位置はH3分下がることになる。また、水槽躯体の
高さを従来よりも低くすることができるため、従来なら
ば、地下に掘り下げて水槽躯体を設置しなければならな
かったような高さ制限のある場所において、掘り下げ作
業を不要とすることができるか、掘り下げる量を小さく
することができる。
【0019】ここで、ろ過の継続により、ろ床34に目
詰まりが生じ、ろ過地3内の水位が徐々に上昇して液面
検出計により高レベル水位H.W.L.に至った場合に
は、原水流入サイホン管(図1において図示せず)によ
るろ過地3への原水の流入は停止される。この動作原理
は図3に示した従来の装置と全く同様である。その結
果、ろ過地3の水位は、溢水堰42の高さ(低レベル水
位L.W.L)まで下降し、その後、逆洗が開始される
わけであるが、いずれにしても、ろ過地3内の水位は、
高レベル水位H.W.L.を越えないように制御されて
いる。この際、本実施の形態によれば、高レベル水位
(H.W.L.)から逆洗排水サイホン管8の頂部8a
の管底部8eまでの距離H1が逆洗排水滞留渠7の水位
H2より大きくならないように設けられている。すなわ
ち、逆洗排水サイホン管8の頂部8aの位置が、ろ過池
3の高レベル水位H.W.L.よりも低所といっても、
高レベル水位(H.W.L.)から逆洗排水サイホン管
8の頂部8aにおける管底部8bまでの距離H1と逆洗
排水滞留渠7の水位H2とが、H1<H2の関係となる
位置に設定される。ろ過池3内の水位は、上記したよう
に、高レベル水位H.W.L.を越えることはないた
め、逆洗排水サイホン管8の頂部8aの位置をこのよう
に設定することで、逆洗排水サイホン管8が逆洗時以外
で、勝手に起動することが防止される。なお、水封堰7
1の高さが、H1より小さい場合には、H1よりも深さ
のあるポット(図示せず)を逆洗排水サイホン管8の一
方の管部8dの下方に配置してもよい。この場合には、
本明細書でいう逆洗排水滞留渠7の水位H2は、このポ
ットの深さに相当する。
【0020】真空発生槽は、逆洗排水サイホン管8にお
いてできるだけ高い位置に、具体的には頂部付近8b
に、図3に示した従来の装置と同様に配管及び弁を介し
て接続される。真空発生槽の容量は、上記したように、
「逆洗排水サイホン管の径×頂部までの高さ×2」で求
まる容量が必要であるが、本実施の形態では、逆洗排水
サイホン管8の頂部8aの位置が、ろ過池3の高レベル
水位H.W.L.以下であるため、高レベル水位が同じ
位置に設定される従来の装置と比較して、その分(図1
のH0に相当する分)、真空発生槽の容量を小さくする
ことができる。
【0021】なお、図1において図示しない原水流入
渠、原水流入サイホン管等の具体的な構成は、図3に示
した従来の装置と全く同様である。
【0022】本実施の形態によれば、上記した従来の装
置と同様、ろ過の際には、真空発生槽から水を排出して
原水流入サイホン管を起動させてろ過し、逆洗の際に
は、真空発生槽から水を排出して逆洗排水サイホン管を
起動させるが、この際、使用する真空発生槽の容量が従
来よりも小さいにも拘わらず、逆洗排水サイホン管を起
動させることができる。また、真空発生槽の容量が従来
よりも小さいため、逆洗排水サイホン管8のサイホンが
起動するまでの時間を短縮することができる。また、ろ
過地3の高レベル水位H.W.L.から逆洗排水サイホ
ン管8の頂部8aにおける管底部8eまでの距離H1
と、逆洗排水滞留渠7の水位H2との関係が、H1<H
2の関係で設定されているため、逆洗排水サイホン管8
が逆洗時以外のときに、起動してしまうこともない。な
お、図1の例は真空発生手段として真空発生槽を用い、
真空発生槽内の水を排出することによりサイホン管を起
動するものであるが、真空発生手段として真空ポンプと
真空タンクの組み合わせからなるものを用いても差し支
えなく、その場合には真空タンクの容量を小さくするこ
とができる。
【0023】
【発明の効果】本発明の重力式ろ過装置によれば、逆洗
排水サイホン管の頂部の位置をろ過池の高レベル水位よ
り低所に設定しているにも拘わらず、ろ過地の高レベル
水位から逆洗排水サイホン管の頂部における管底部位置
までの距離H1と、逆洗排水滞留渠の水位H2との関係
が、H1<H2の関係で設定されているため、逆洗排水
サイホン管が逆洗時以外のときに、起動してしまうこと
もない。この結果、本発明によれば、真空発生槽あるい
は真空タンクの容量を従来よりも小型のものを使用する
ことができると共に、付設される配管類、弁部材も小型
のものを使用することが可能となる。このため、真空発
生槽あるいは真空タンクの製作コストはもちろんのこ
と、重力式ろ過装置全体の製作コストも低減することが
できる。
【0024】また、逆洗排水サイホン管の頂部の位置を
ろ過池の高レベル水位より低所に設定できることから、
重力式ろ過装置を構成する水槽躯体の上部スラブの位置
を従来よりも下げることができ、水槽躯体を製作するた
めのコンクリート材料の使用量を減らし、水槽躯体の製
作コストを低減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる重力式ろ過装置の一の実施の
形態の要部を模式的に示す図である。
【図2】 従来の重力式ろ過装置の要部を模式的に示す
図である。
【図3】 従来の重力式ろ過装置の全体構成を示す概略
断面図である。
【符号の説明】
1 重力式ろ過装置 2 ろ過水流出防止壁 3 ろ過池 4 ろ過水集水室 5 ろ過水渠 7 逆洗排水滞留渠 8 逆洗排水サイホン管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽躯体内に設けられるろ過水流出防止
    壁を境として一方側に形成されるろ過池と他方側に形成
    される逆洗排水滞留渠と、 一端がろ過池に臨んで水封され、他端が逆洗排水滞留渠
    に臨んで水封されるように設けられると共に、頂部付近
    が真空発生手段と連結され、真空発生手段によって起動
    し、ろ過池内の逆洗排水を逆洗排水滞留渠に流出させる
    逆洗排水サイホン管とを備えた重力式ろ過装置におい
    て、 前記逆洗排水サイホン管は、頂部がろ過地の高レベル水
    位よりも低所に位置するように設けられ、前記ろ過地の
    高レベル水位から逆洗排水サイホン管の頂部における管
    底部位置までの距離H1と、逆洗排水滞留渠の水位H2
    との関係が、H1<H2となるように設けられているこ
    とを特徴とする重力式ろ過装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の重力式ろ過装置であっ
    て、前記逆洗排水サイホン管の頂部付近が、ろ過水流出
    防止壁を貫通して設けられていることを特徴とする重力
    式ろ過装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の重力式ろ過装置で
    あって、前記逆洗排水サイホン管の頂部付近が直管状で
    あることを特徴とする重力式ろ過装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005115585A1 (en) * 2004-05-18 2005-12-08 Sungshin Engineering Co., Ltd Gravity type fiber filter

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WO2005115585A1 (en) * 2004-05-18 2005-12-08 Sungshin Engineering Co., Ltd Gravity type fiber filter
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