JP2000060083A - 低圧誘導モータ - Google Patents
低圧誘導モータInfo
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- JP2000060083A JP2000060083A JP10220416A JP22041698A JP2000060083A JP 2000060083 A JP2000060083 A JP 2000060083A JP 10220416 A JP10220416 A JP 10220416A JP 22041698 A JP22041698 A JP 22041698A JP 2000060083 A JP2000060083 A JP 2000060083A
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- JP
- Japan
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- coil
- stator
- slot
- induction motor
- stator core
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- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】固定子コイルの固定子コアへの挿入作業を容易
にして、結線作業および電気絶縁作業の簡素化、さらに
はコイルの高充填率化を図るとともに、電気絶縁品質の
安定した低圧誘導モータを提供する。 【解決手段】図は、スロット挿入前の固定子コイルの代
表形状を示す斜視図であり、コイルエンド100を成形
固着し、また、引出し線100dのコイルエンド100
からの引出し部も固着してあるので、従来と同様の方法
でも、少なくとも固着側のコイルエンド100における
電気絶縁作業や結線作業が容易になり、この部分での成
形作業は不要となる。
にして、結線作業および電気絶縁作業の簡素化、さらに
はコイルの高充填率化を図るとともに、電気絶縁品質の
安定した低圧誘導モータを提供する。 【解決手段】図は、スロット挿入前の固定子コイルの代
表形状を示す斜視図であり、コイルエンド100を成形
固着し、また、引出し線100dのコイルエンド100
からの引出し部も固着してあるので、従来と同様の方法
でも、少なくとも固着側のコイルエンド100における
電気絶縁作業や結線作業が容易になり、この部分での成
形作業は不要となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、固定子コアとそ
のスロット内に複数回捲かれた導電性コイルとからなる
固定子を有する低圧誘導モータに関する。
のスロット内に複数回捲かれた導電性コイルとからなる
固定子を有する低圧誘導モータに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の低圧誘導モータの上半分
断面状態での側面図である。図6において、1はフレー
ム、2は固定子、3および4はシールド、5は回転軸、
6は回転子、7は冷却ファン、8はファンカバー、9は
固定子コア、10は固定子コイルである。フレーム1に
は、その内周部に固定子2が固着され、またその軸方向
両端部にはシールド3および4が結合されている。固定
子2の内部空間には、シールド3および4で回転軸5を
支持した回転子6が配置され、シールド3から突出した
回転軸5の反負荷側端部には冷却ファン7が取り付けら
れ、この冷却ファン7を囲むファンカバー8がシールド
4に取り付けられている。固定子コア9には固定子コイ
ル10が内設されている。
断面状態での側面図である。図6において、1はフレー
ム、2は固定子、3および4はシールド、5は回転軸、
6は回転子、7は冷却ファン、8はファンカバー、9は
固定子コア、10は固定子コイルである。フレーム1に
は、その内周部に固定子2が固着され、またその軸方向
両端部にはシールド3および4が結合されている。固定
子2の内部空間には、シールド3および4で回転軸5を
支持した回転子6が配置され、シールド3から突出した
回転軸5の反負荷側端部には冷却ファン7が取り付けら
れ、この冷却ファン7を囲むファンカバー8がシールド
4に取り付けられている。固定子コア9には固定子コイ
ル10が内設されている。
【0003】図7は、従来の固定子コアの外観を示す斜
視図である。固定子コア9には複数のスロット11が設
けられている。図8は、従来の固定子コイルの1部の外
観を示す斜視図である。この固定子コイルが図7のスロ
ット11に挿入され図6の固定子2が構成される。従来
より、低圧誘導モータの固定子コイルは、複数回捲かれ
た導電性コイルが供されており、この低圧誘導モータに
おいて、固定子の製作手順を説明する。
視図である。固定子コア9には複数のスロット11が設
けられている。図8は、従来の固定子コイルの1部の外
観を示す斜視図である。この固定子コイルが図7のスロ
ット11に挿入され図6の固定子2が構成される。従来
より、低圧誘導モータの固定子コイルは、複数回捲かれ
た導電性コイルが供されており、この低圧誘導モータに
おいて、固定子の製作手順を説明する。
【0004】図9は、従来の固定子の外観を示す図で、
(a)は2相分の固定子コイルを固定子コアに挿入した
状態の側面図、(b)はコイルエンドの1部を拡大した
断面図である。図9において、100はコイルエンド、
100a,100b,100cはそれぞれU,V,W相
のコイルエンド、100dは引出し線、101は電気絶
縁材であり、その他の構成要素は図6と同じであり同じ
符号を付してある。
(a)は2相分の固定子コイルを固定子コアに挿入した
状態の側面図、(b)はコイルエンドの1部を拡大した
断面図である。図9において、100はコイルエンド、
100a,100b,100cはそれぞれU,V,W相
のコイルエンド、100dは引出し線、101は電気絶
縁材であり、その他の構成要素は図6と同じであり同じ
符号を付してある。
【0005】例えば、三相誘導モータにおいては、U,
V,W相の三相コイルの内、まず固定子コア9の適宜の
スロット内に同相コイルを形成する1相分を挿入し、つ
いで異なる相のコイルを順次挿入する。その後、コイル
エンド100において、異相間に電気絶縁材101を装
備し、また各相のコイル両端部から出る引出し線100
dにチューブなどの電気絶縁材を装着し、各引出し線1
00dにおいて、外部引出しリード線との接続や、各相
を形成するための結線や、モータの始動法にまつわる結
線が行われる。最後に、コイルエンド全体を成形し、紐
やテープなどで固定される。
V,W相の三相コイルの内、まず固定子コア9の適宜の
スロット内に同相コイルを形成する1相分を挿入し、つ
いで異なる相のコイルを順次挿入する。その後、コイル
エンド100において、異相間に電気絶縁材101を装
備し、また各相のコイル両端部から出る引出し線100
dにチューブなどの電気絶縁材を装着し、各引出し線1
00dにおいて、外部引出しリード線との接続や、各相
を形成するための結線や、モータの始動法にまつわる結
線が行われる。最後に、コイルエンド全体を成形し、紐
やテープなどで固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図10は、従来の固定
子の1スロット挿入分に相当する固定子コイルの断面図
である。図10において、10は固定子コイル、20は
固定子コア9のティース部、102はスロット絶縁材、
103は絶縁楔であり、その他の構成要素は図7と同じ
であり同じ符号を付してある。固定子コイル10と固定
子コア9との間には、固定子コイル10を挿入する前に
スロット絶縁材102が装備されており、固定子コイル
10の挿入後には、固定子コア9のティース部20から
導電性コイルが出ないように絶縁楔103が挿入され
る。
子の1スロット挿入分に相当する固定子コイルの断面図
である。図10において、10は固定子コイル、20は
固定子コア9のティース部、102はスロット絶縁材、
103は絶縁楔であり、その他の構成要素は図7と同じ
であり同じ符号を付してある。固定子コイル10と固定
子コア9との間には、固定子コイル10を挿入する前に
スロット絶縁材102が装備されており、固定子コイル
10の挿入後には、固定子コア9のティース部20から
導電性コイルが出ないように絶縁楔103が挿入され
る。
【0007】ここで、通常のスロット断面形状は、固定
子コア9の内周側になるティース部20の周方向開口幅
より、スロット内部の周方向寸法の方が広くなってお
り、また1つのスロット内に挿入される複数本数の固定
子コイル10の1束は、ティース部20の周方向開口幅
より大きいため、ティース部20の軸方向開口部から1
束まとめて挿入することはできない。
子コア9の内周側になるティース部20の周方向開口幅
より、スロット内部の周方向寸法の方が広くなってお
り、また1つのスロット内に挿入される複数本数の固定
子コイル10の1束は、ティース部20の周方向開口幅
より大きいため、ティース部20の軸方向開口部から1
束まとめて挿入することはできない。
【0008】このため、ティース部20の周方向開口部
に入るように、人手により複数本数の固定子コイル10
を適宜ばらしてスロット11内に落とし込んでいった
り、コイルエンドに相当する部分の1部を1束まとめて
固定子コア9の軸方向端部側からスロット11内に挿入
し、その後スロット11内に入らないコイルエンド部を
軸方向に押し込む機械を用いた方法で、固定子コイル1
0を挿入していた。
に入るように、人手により複数本数の固定子コイル10
を適宜ばらしてスロット11内に落とし込んでいった
り、コイルエンドに相当する部分の1部を1束まとめて
固定子コア9の軸方向端部側からスロット11内に挿入
し、その後スロット11内に入らないコイルエンド部を
軸方向に押し込む機械を用いた方法で、固定子コイル1
0を挿入していた。
【0009】このため、人手による前者の方法は、作業
が非常に面倒であり、時間がかかっていた。一方、後者
の方法は、固定子コア9の軸方向端部側からスロット1
1内に機械的に引き込んで挿入するため、両端のスロッ
トエッジ部で固定子コイル10の被覆に傷がつき、絶縁
不良になる恐れがあり、このために、モータの高効率を
狙ったコイルの高充填率化に限度があった。
が非常に面倒であり、時間がかかっていた。一方、後者
の方法は、固定子コア9の軸方向端部側からスロット1
1内に機械的に引き込んで挿入するため、両端のスロッ
トエッジ部で固定子コイル10の被覆に傷がつき、絶縁
不良になる恐れがあり、このために、モータの高効率を
狙ったコイルの高充填率化に限度があった。
【0010】さらには、固定子コア9のティース部20
の狭い開口部にコイルエンド100に位置する部位のコ
イルを通過させて挿入させるため、コイルエンド100
部の高さを低く出来ないという問題点もあった。また、
コイルエンド100においては、相間絶縁を行うための
電気絶縁材101を異相コイル間に装備したり、異相間
を渡る引出し線に電気絶縁チューブ等を通すため、異相
コイルエンド100間を押し広げ、その後もとに戻して
成形作業を行う必要があり、非常に面倒であった。
の狭い開口部にコイルエンド100に位置する部位のコ
イルを通過させて挿入させるため、コイルエンド100
部の高さを低く出来ないという問題点もあった。また、
コイルエンド100においては、相間絶縁を行うための
電気絶縁材101を異相コイル間に装備したり、異相間
を渡る引出し線に電気絶縁チューブ等を通すため、異相
コイルエンド100間を押し広げ、その後もとに戻して
成形作業を行う必要があり、非常に面倒であった。
【0011】本発明の目的は、固定子コイルの固定子コ
アへの挿入作業を容易にして、結線作業および電気絶縁
作業の簡素化、さらにはコイルの高充填率化を図るとと
もに、電気絶縁品質の安定した低圧誘導モータを提供す
ることにある。
アへの挿入作業を容易にして、結線作業および電気絶縁
作業の簡素化、さらにはコイルの高充填率化を図るとと
もに、電気絶縁品質の安定した低圧誘導モータを提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、固定子コアと前記固定子コアの
スロット内に挿入された複数回捲かれた導電性コイルと
からなる固定子を有する低圧誘導モータにおいて、前記
導電性コイルの適宜の部分を成形固着して前記スロット
内に挿入することとした。これにより、コイルエンド部
では異相間が明瞭に分かれ、電気絶縁材の装備および結
線作業が容易となり、かつ成形作業を不要にすることが
可能となる。
に、本発明においては、固定子コアと前記固定子コアの
スロット内に挿入された複数回捲かれた導電性コイルと
からなる固定子を有する低圧誘導モータにおいて、前記
導電性コイルの適宜の部分を成形固着して前記スロット
内に挿入することとした。これにより、コイルエンド部
では異相間が明瞭に分かれ、電気絶縁材の装備および結
線作業が容易となり、かつ成形作業を不要にすることが
可能となる。
【0013】また、導電性コイルを整列捲きで成形固着
して前記スロット内に挿入することとした。これによ
り、固定子コアのスロット内へのコイルの高充填率化が
図られるとともに、コイルエンドの高さも低くすること
が可能となる。また、導電性コイルの1つの前記スロッ
ト内への挿入部分を、前記スロットのティース部開口寸
法より小さな幅で成形固着することとした。これによ
り、コイル表面を傷つけることなくティースの開口部よ
り容易にスロット内にコイルを挿入することが可能とな
る。
して前記スロット内に挿入することとした。これによ
り、固定子コアのスロット内へのコイルの高充填率化が
図られるとともに、コイルエンドの高さも低くすること
が可能となる。また、導電性コイルの1つの前記スロッ
ト内への挿入部分を、前記スロットのティース部開口寸
法より小さな幅で成形固着することとした。これによ
り、コイル表面を傷つけることなくティースの開口部よ
り容易にスロット内にコイルを挿入することが可能とな
る。
【0014】また、導電性コイルの異なる相のコイルエ
ンド間に空隙を設けることとした。これにより、相間絶
縁材を不要にすることが可能となる。
ンド間に空隙を設けることとした。これにより、相間絶
縁材を不要にすることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施例のスロ
ット挿入前の固定子コイルの代表形状を示す斜視図であ
る。図1において、構成要素は図9と同じであり同じ符
号を付してある。コイルエンド100を成形固着し、ま
た引出し線100dのコイルエンド100からの引出し
部も固着してあるので、従来と同様の挿入方法でも、少
なくとも固着側のコイルエンド100における電気絶縁
作業や結線作業が容易になり、この部分での成形作業は
不要となる。なお、スロット内に配置されるコイル部分
の適宜の部分も合わせて固着してもよい。
ット挿入前の固定子コイルの代表形状を示す斜視図であ
る。図1において、構成要素は図9と同じであり同じ符
号を付してある。コイルエンド100を成形固着し、ま
た引出し線100dのコイルエンド100からの引出し
部も固着してあるので、従来と同様の挿入方法でも、少
なくとも固着側のコイルエンド100における電気絶縁
作業や結線作業が容易になり、この部分での成形作業は
不要となる。なお、スロット内に配置されるコイル部分
の適宜の部分も合わせて固着してもよい。
【0016】図2は、この発明の実施例の整列捲きで成
形固着したスロット挿入前の固定子コイルの代表形状を
示す斜視図である。図1と同様に、引出し線100d側
のコイルエンド100のみあるいは両側のコイルエンド
100を樹脂などで成形固着したものである。整列に捲
いて一部を成形固着したことにより、挿入後のスロット
内におけるコイル素線が交差することなく配列され、高
充填率化が可能となる。なお、図1の場合と同様に、ス
ロット内に配置されるコイル部分の適宜の部分も合わせ
て固着してもよい。
形固着したスロット挿入前の固定子コイルの代表形状を
示す斜視図である。図1と同様に、引出し線100d側
のコイルエンド100のみあるいは両側のコイルエンド
100を樹脂などで成形固着したものである。整列に捲
いて一部を成形固着したことにより、挿入後のスロット
内におけるコイル素線が交差することなく配列され、高
充填率化が可能となる。なお、図1の場合と同様に、ス
ロット内に配置されるコイル部分の適宜の部分も合わせ
て固着してもよい。
【0017】図3は、この発明の実施例の1スロット挿
入分に相当する分割固定子コイルの断面図で、(a)は
固定子コイルのスロット挿入過程の様子を示す断面図、
(b)は固定子コイルのスロット挿入後の様子を示す断
面図である。図3において、構成要素は図10と同じで
あり同じ符号を付してある。ここで、例えば、スロット
11内に挿入される固定子コイル10の捲き数が40タ
ーン、コイル素線径がφ0.85mm、ティース部20開
口寸法が2.6mmの場合、コイル素線数を2分割して整
列に2列10段づつに固着すると、1つの束の幅が1.
6mmとなりティース部20の開口寸法より小さくなる。
これによって、1束づつ2パスでティース部20の開口
部に半径方向から挿入可能となる。この場合のコイル素
線の配列は、スロット11内において空隙ができないよ
うな適宜の配列を行えばよい。
入分に相当する分割固定子コイルの断面図で、(a)は
固定子コイルのスロット挿入過程の様子を示す断面図、
(b)は固定子コイルのスロット挿入後の様子を示す断
面図である。図3において、構成要素は図10と同じで
あり同じ符号を付してある。ここで、例えば、スロット
11内に挿入される固定子コイル10の捲き数が40タ
ーン、コイル素線径がφ0.85mm、ティース部20開
口寸法が2.6mmの場合、コイル素線数を2分割して整
列に2列10段づつに固着すると、1つの束の幅が1.
6mmとなりティース部20の開口寸法より小さくなる。
これによって、1束づつ2パスでティース部20の開口
部に半径方向から挿入可能となる。この場合のコイル素
線の配列は、スロット11内において空隙ができないよ
うな適宜の配列を行えばよい。
【0018】図4は、この発明の異なる実施例の1スロ
ット挿入分に相当する分割固定子コイルの断面図であ
る。図4において、構成要素は図10と同じであり同じ
符号を付してある。整列に捲かれて固着した固定子コイ
ル10をスロット11に挿入すると、コイル素線自体が
ティース部20の開口部からでることがなく、図10の
絶縁楔103が不要になる。
ット挿入分に相当する分割固定子コイルの断面図であ
る。図4において、構成要素は図10と同じであり同じ
符号を付してある。整列に捲かれて固着した固定子コイ
ル10をスロット11に挿入すると、コイル素線自体が
ティース部20の開口部からでることがなく、図10の
絶縁楔103が不要になる。
【0019】図5(a)は、この発明の実施例の固定子
コイルの配列を示す部分的な断面側面図であり、異相間
に空隙を設けて配置したコイルエンドの主要部を示して
ある。構成要素は図9(b)と同じであり同じ符号を付
してある。ここでは3相誘導モータの例を示しており、
U,V,W相それぞれをスロット内に挿入した後、少な
くとも電気的に十分な絶縁距離が確保される高さで成形
固着されたコイルを挿入し配置することで、相間絶縁材
を不要にすることができる。なお、整列捲きで固着成形
しても同様の効果があることは言うまでもない。
コイルの配列を示す部分的な断面側面図であり、異相間
に空隙を設けて配置したコイルエンドの主要部を示して
ある。構成要素は図9(b)と同じであり同じ符号を付
してある。ここでは3相誘導モータの例を示しており、
U,V,W相それぞれをスロット内に挿入した後、少な
くとも電気的に十分な絶縁距離が確保される高さで成形
固着されたコイルを挿入し配置することで、相間絶縁材
を不要にすることができる。なお、整列捲きで固着成形
しても同様の効果があることは言うまでもない。
【0020】図5(b)はこの発明の異なる実施例の固
定子コイルの配列を示す部分的な断面側面図であり、整
列に捲いて成形固着した固定子コイルのコイルエンド部
における素線配列を変えたものである。コイルエンド1
00a,100bの断面寸法は軸方向が大きく、コイル
エンド100cは半径方向が大きくなるような矩形状断
面となるような素線の配列になっており、コイルエンド
の高さをより低くすることが可能である。
定子コイルの配列を示す部分的な断面側面図であり、整
列に捲いて成形固着した固定子コイルのコイルエンド部
における素線配列を変えたものである。コイルエンド1
00a,100bの断面寸法は軸方向が大きく、コイル
エンド100cは半径方向が大きくなるような矩形状断
面となるような素線の配列になっており、コイルエンド
の高さをより低くすることが可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、固定子コイルの固定子
コアスロットへの挿入作業から、その後に行われる一連
の絶縁、結線成形作業が、固定子コイル被覆に損傷を与
えることなく容易に行え、かつ省略することも可能にな
る。さらに、固定子コアスロット内への固定子コイルの
高充填率化や、コイルエンド高さの低減も可能で、電気
絶縁品質の安定した低圧誘導モータを提供することが出
来る。
コアスロットへの挿入作業から、その後に行われる一連
の絶縁、結線成形作業が、固定子コイル被覆に損傷を与
えることなく容易に行え、かつ省略することも可能にな
る。さらに、固定子コアスロット内への固定子コイルの
高充填率化や、コイルエンド高さの低減も可能で、電気
絶縁品質の安定した低圧誘導モータを提供することが出
来る。
【図1】この発明の実施例のスロット挿入前の固定子コ
イルの代表形状を示す斜視図。
イルの代表形状を示す斜視図。
【図2】この発明の実施例の整列捲きで成形固着したス
ロット挿入前の固定子コイルの代表形状を示す斜視図。
ロット挿入前の固定子コイルの代表形状を示す斜視図。
【図3】この発明の実施例の1スロット挿入分に相当す
る分割固定子コイルの断面図で、(a)は固定子コイル
のスロット挿入過程の様子を示す断面図、(b)は固定
子コイルのスロット挿入後の様子を示す断面図。
る分割固定子コイルの断面図で、(a)は固定子コイル
のスロット挿入過程の様子を示す断面図、(b)は固定
子コイルのスロット挿入後の様子を示す断面図。
【図4】この発明の異なる実施例の1スロット挿入分に
相当する分割固定子コイルの断面図。
相当する分割固定子コイルの断面図。
【図5】(a)はこの発明の実施例の固定子コイルの配
列を示す部分的な断面側面図、(b)はこの発明の異な
る実施例の固定子コイルの配列を示す部分的な断面側面
図。
列を示す部分的な断面側面図、(b)はこの発明の異な
る実施例の固定子コイルの配列を示す部分的な断面側面
図。
【図6】従来の低圧誘導モータの上半分断面状態での側
面図。
面図。
【図7】従来の固定子コアの外観を示す斜視図。
【図8】従来の固定子コイルの外観を示す斜視図。
【図9】従来の固定子の外観を示す図で、(a)は2相
分の固定子コイルを固定子コアに挿入した状態の側面
図、(b)はコイルエンドの1部を拡大した断面図。
分の固定子コイルを固定子コアに挿入した状態の側面
図、(b)はコイルエンドの1部を拡大した断面図。
【図10】従来の固定子の1スロット挿入分に相当する
固定子コイルの断面図。
固定子コイルの断面図。
9…固定子コア、10…固定子コイル、11…固定子コ
アのスロット、20…ティース部、100…コイルエン
ド、100a…U相コイルエンド、100b…V相コイ
ルエンド、100c…W相コイルエンド、100d…引
出し線、102…スロット絶縁材、103…絶縁楔。
アのスロット、20…ティース部、100…コイルエン
ド、100a…U相コイルエンド、100b…V相コイ
ルエンド、100c…W相コイルエンド、100d…引
出し線、102…スロット絶縁材、103…絶縁楔。
Claims (4)
- 【請求項1】固定子コアと前記固定子コアのスロット内
に挿入された複数回捲かれた導電性コイルとからなる固
定子を有する低圧誘導モータにおいて、前記導電性コイ
ルを成形固着して前記スロット内に挿入したことを特徴
とする低圧誘導モータ。 - 【請求項2】固定子コアと前記固定子コアのスロット内
に挿入された複数回捲かれた導電性コイルとからなる固
定子を有する低圧誘導モータにおいて、前記導電性コイ
ルを整列捲きで成形固着して前記スロット内に挿入した
ことを特徴とする低圧誘導モータ。 - 【請求項3】固定子コアと前記固定子コアのスロット内
に挿入された複数回捲かれた導電性コイルとからなる固
定子を有する低圧誘導モータにおいて、前記導電性コイ
ルの1つの前記スロット内への挿入部分を、前記スロッ
トのティース部開口寸法より小さな幅で成形固着したこ
とを特徴とする低圧誘導モータ。 - 【請求項4】固定子コアと前記固定子コアのスロット内
に挿入された複数回捲かれた導電性コイルとからなる固
定子を有する低圧誘導モータにおいて、前記導電性コイ
ルの異なる相のコイルエンド間に空隙を設けたことを特
徴とする低圧誘導モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10220416A JP2000060083A (ja) | 1998-08-04 | 1998-08-04 | 低圧誘導モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10220416A JP2000060083A (ja) | 1998-08-04 | 1998-08-04 | 低圧誘導モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
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- 1998-08-04 JP JP10220416A patent/JP2000060083A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8207647B2 (en) | 2003-09-05 | 2012-06-26 | Black & Decker Inc. | Power tools with motor having a multi-piece stator |
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JP7132175B2 (ja) | 2019-05-31 | 2022-09-06 | 本田技研工業株式会社 | 導線の挿入方法及びステータ |
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