JP2000058894A - 太陽電池ユニット及び太陽光発電装置 - Google Patents
太陽電池ユニット及び太陽光発電装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易に組み立てることができ、製造コストの
低廉化も実現し得る太陽電池ユニットを提供する。 【解決手段】 太陽電池モジュール14を強化ガラス1
2に固着するとともに電極17、18を形成してユニッ
ト化した発電ユニット11と、相互に絶縁されて電極1
7、18にそれぞれ当接する導電部20b、20cを有
する第1のスペーサ20と、接続導体21dで相互に接
続されて電極17、18にそれぞれ当接する導電部21
b、21cを有する第2のスペーサとを有し、第2のス
ペーサ21で2個の発電ユニット11を直列に接続する
とともに、接地側と高圧側の電極17、18に第1のス
ペーサ20の導電部21c、20bを接触させることに
より太陽電池の1ユニットを構成するようにしたもので
ある。
低廉化も実現し得る太陽電池ユニットを提供する。 【解決手段】 太陽電池モジュール14を強化ガラス1
2に固着するとともに電極17、18を形成してユニッ
ト化した発電ユニット11と、相互に絶縁されて電極1
7、18にそれぞれ当接する導電部20b、20cを有
する第1のスペーサ20と、接続導体21dで相互に接
続されて電極17、18にそれぞれ当接する導電部21
b、21cを有する第2のスペーサとを有し、第2のス
ペーサ21で2個の発電ユニット11を直列に接続する
とともに、接地側と高圧側の電極17、18に第1のス
ペーサ20の導電部21c、20bを接触させることに
より太陽電池の1ユニットを構成するようにしたもので
ある。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽電池ユニット及
び太陽光発電装置に関し、特に光電変換部からなる多数
の太陽電池モジュールを組み立てて所望の電圧及び容量
の太陽光発電装置を構成する場合に適用して有用なもの
である。 【0002】 【従来の技術】太陽光を電気エネルギーに変換して利用
する太陽光発電システムは、例えば住宅の屋根に設置し
た太陽電池を発電部とする太陽光発電装置を電源とする
ものであり、工場でパネル状に形成した太陽電池を現地
に搬送し、屋根等の高所に吊り上げ、当該高所で最終的
な組立作業を行うことにより完成している。 【0003】この場合に工場から出荷される太陽電池パ
ネルを図8に示す。同図(a)は完成品の表面外観、
(b)は完成品の裏面外観、(c)はEVA及びカバー
シート取付け前の裏面外観である。これらの図に示すよ
うに、当該太陽電池パネルは、4個の太陽電池モジュー
ル1、2、3、4を並べ、その周囲をパネル枠5で囲っ
たものである。裏面には、同図(b)に示すように、端
子台6及び外部に電流を取り出すためのケーブル7が設
けてある。また、同図(c)に示すように、製造途中に
おいては、その裏面に銀ペースト8を介して銅箔9を貼
着して電極を形成するとともに、各太陽電池モジュール
1〜4を接続するためのケーブル10等を設けている。 【0004】従来技術に係る上述の如き太陽電池パネル
は次の様な工程で作製される。 光電変換部からなる太陽電池モジュールを作製す
る。 EVA(接着用の樹脂)を塗布した強化ガラスに4
枚の太陽電池モジュールを貼着し、電極となる銅泊を銀
ペーストを介して各太陽電池モジュールの所定位置に貼
着する。かかる工程までで図8(c)に示すパネルがで
きる。 再度、太陽電池モジュール1〜4の表面にEVA及
びカバーシートをセットし、200度程度に昇温してE
VAを固化する。 端子台6及びケーブル7を取り付ける。 パネル枠5を取り付ける。 パネルの外観検査及び簡易発電検査等の必要な製品
検査を行った後、完成品とする。 【0005】上述の如き工程を経て完成した4個の太陽
電池モジュール1〜4を有する太陽電池パネルは、据え
付け現場に搬送し、屋根等に作った架台に積み上げて設
置する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来技術に
おいては、太陽電池パネルの製造のための工程数が多い
ため、その完成迄に多大な時間を要し、コストの高騰を
招来する。また、現場の据え付け作業においても、4個
の太陽電池モジュール1〜4を有する太陽電池パネルを
一単位として全ての作業を行う必要があるため、これを
高所に吊り上げたり、また高所で組み立てたりという作
業が重筋作業となるばかりでなく手間もかかる作業とな
らざるを得ず、この点でも所定の作業に多大な時間を要
する。 【0007】本願発明は、上記従来技術に鑑み、簡易に
組み立てることができ、製造コストの低廉化も実現し得
る太陽電池ユニット及び太陽光発電装置を提供すること
を目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は次の点を特徴とする。 【0009】1) 光電変換部である矩形の太陽電池モ
ジュールを透光性部材に固着するとともに、この太陽電
池モジュールの相対向する辺をそれぞれ含む両端部に、
この太陽電池モジュールの面に平行な方向に突出する電
極をそれぞれ設けた発電ユニットと、隣接する発電ユニ
ットの間に介在され、各発電ユニットの電極にそれぞれ
接触して各電極とそれぞれ電気的な接続を確保するよ
う、絶縁部材の相対向する両面に互いに絶縁して導電部
を配設したスペーサとを有すること。 【0010】本発明によれば、発電ユニットが発生する
起電力をその2つの電極にそれぞれ当接するスペーサの
導電部を介して取り出すことができる。 【0011】2) コ字状断面を有する複数の枠体を、
コ字状の開口部が、隣接するもの同士で相対向するよう
に、屋根等、発電ユニットの設置場所に所定間隔を隔て
て互いに平行に配設する一方、枠体の相対向する開口部
間に〔請求項1〕に記載する発電ユニットをその両端部
を介して挿入し、次にこの発電ユニットの一方の電極と
〔請求項1〕に記載するスペーサの一方の導電部とが電
気的に接続されるように、この発電ユニットに当接させ
て上記スペーサを設置し、さらに次の発電ユニットを枠
体に挿入してこのスペーサの他方の導電部と次の発電ユ
ニットの他方の電極とを電気的に接続し、同様の作業の
繰返しにより必要枚数の発電ユニットを枠体間に設置す
るとともに、隣接する枠体間におけるスペーサの設置に
伴い枠体に設けた高圧側集電部とスペーサの一方の導電
部とが電気的に接続され、同様に枠体に設けた接地側集
電部とスペーサの他方の導電部とが電気的に接続される
ように構成したこと。 【0012】本発明によれば、高圧側集電部及び接地側
集電部を介して発電ユニットの電圧を取り出すことがで
きる。 【0013】3) 光電変換部である矩形の太陽電池モ
ジュールを透光性部材に固着するとともに、この太陽電
池モジュールの相対向する辺をそれぞれ含む両端部に、
この太陽電池モジュールの面に平行な方向に突出する電
極をそれぞれ設けた発電ユニットと、一の発電ユニット
の一方の側で隣接する発電ユニットとの間に介在され、
各発電ユニットの電極にそれぞれ接触して各電極とそれ
ぞれ電気的な接続を確保するよう、絶縁部材の相対向す
る両面に互いに絶縁して導電部を配設した第1のスペー
サと、前記一の発電ユニットの他方の側で隣接する発電
ユニットとの間に介在され、各発電ユニットの電極にそ
れぞれ接触して各電極とそれぞれ電気的な接続を確保す
るよう、絶縁部材の相対向する両面に、互いに電気的に
接続して導電部を配設した第2のスペーサとを有するこ
と。 【0014】本発明によれば、第2のスペーサを隣接す
る発電ユニット間に設置することにより両発電ユニット
を直列に接続することができ、接地電位となる電極及び
所定の高圧側の電位となる電極と第1のスペーサの一方
の導電部及び他の第1のスペーサの他方の導電部とを当
接させることにより所望の電圧を取り出すことができ
る。 【0015】4) コ字状断面を有する枠体を、コ字状
の開口部が、隣接するもの同士で相対向するように、屋
根等、発電ユニットの設置場所に所定間隔を隔てて互い
に平行に配設する一方、隣接する枠体間に〔請求項3〕
に記載する第1のスペーサを設置するとともに、この枠
体の相対向する開口部間に、〔請求項3〕に記載する発
電ユニットをその両端部を介して挿入し、この発電ユニ
ットの一方の電極が第1のスペーサの一方の導電部に電
気的に接続された状態とし、次にこの発電ユニットの他
方の電極と〔請求項3〕に記載する第2のスペーサの一
方の導電部とが電気的に接続されるようにこの発電ユニ
ットに当接させて上記第2のスペーサを設置し、さらに
次の発電ユニットを枠体間に挿入してこの第2のスペー
サの他方の導電部と次の発電ユニットの一方の電極とを
電気的に接続し、且つこのようにして第2のスペーサに
より直列に接続する発電ユニットの数を設定して第1の
スペーサ及び第2のスペーサを用いた同様の作業を繰返
し、このことにより必要枚数の発電ユニットを枠体間に
設置するとともに、隣接する枠体間における第1のスペ
ーサの設置に伴い枠体に設けた高圧側集電部と第1のス
ペーサの一方の導電部とが電気的に接続され、同様に枠
体に設けた接地側集電部と第1のスペーサの他方の導電
部とが電気的に接続されるように構成したことを特徴と
する太陽光発電装置。 【0016】本発明によれば、発電ユニット、第1のス
ペーサ及び第2のスペーサを順次、枠体間に挿入、設置
することにより、各枠体間に第2のスペーサで直列に接
続され、且つ接地側及び高圧側の第1のスペーサのそれ
ぞれの導電部を両電極とする太陽電池のユニットが構築
され、かかるユニットの電圧を高圧側集電部及び接地側
集電部を介して取り出すことができる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づき詳細に説明する。 【0018】図1は本発明の実施の形態に係る発電ユニ
ットを示す断面図である。同図に示すように、この発電
ユニット11は、透光性部材である強化ガラス12の表
面に接着用の樹脂(以下EVAと称す。)13を介して
光電変換部である矩形の太陽電池モジュール14を貼着
するとともに、この太陽電池モジュール14の相対向す
る両端部(図中の左右両端部)に、銀ペースト15、1
6を介して階段状の電極17、18を固着し、さらにそ
の上にEVA19を塗布し、全体を一体化してユニット
としたものである。ここで電極17、18は太陽電池モ
ジュール14の面に平行な方向に突出しており、最終的
にはこの太陽電池モジュール及び強化ガラス12の端面
と平行に図中の垂直方向に立ち上がって当該発電ユニッ
ト11の外部に臨んでいる。 【0019】図2(a)は本発明の実施の形態に係る第
1のスペーサを示す断面図である。同図に示すように、
第1のスペーサ20は、2個の発電ユニット11の間に
介在させるための棒状の部材で、絶縁部材20aの相対
向する両面に互いに絶縁して配設した帯状の導電部20
b、20cを有し、各導電部20b、20cが発電ユニ
ット11の電極17、18にそれぞれ当接し得るように
構成してある。図2(b)は本発明の実施の形態に係る
第2のスペーサを示す断面図である。同図に示すよう
に、第2のスペーサ21も、2個の発電ユニット11の
間に介在させるための棒状の部材で、接続導体21dを
介して互いに電気的に接続して配設した帯状の導電部2
1b、21cを、絶縁部材21aの相対向する両面に配
設し、各導電部21b、21cが発電ユニット11の電
極17、18にそれぞれ当接し得るように構成したもの
である。すなわち、第1のスペーサ20は相互に絶縁さ
れた導電部20b、20cを有しているため、太陽電池
ユニット11の電圧を取り出す高圧側電極又は接地電位
となる接地側電極とすることができる。また、第2のス
ペーサ21は接続導体21dで相互に電気的に接続され
た導電部21b、21cを有するので、2個の発電ユニ
ット11を電気的に直列に接続することができる。 【0020】以上の発電ユニット11、第1のスペーサ
20及び第2のスペーサ21で1組の太陽電池ユニット
が形成される。次に、かかる太陽電池ユニットを組み合
わせて構成する太陽光発電装置について説明する。 【0021】図3は当該太陽光発電装置を示す平面図、
図4はそのA−A線断面図、図5はそのB−B線断面図
である。これらの図に示すように、当該太陽光発電装置
を据えつける屋根には順次発電ユニット11を挿入する
ための多数の枠体22、23、24、25・・・が設け
てある。この枠体22〜25はコ字状の断面を有してお
り、特に端部の枠体22を除く、両側に他の枠体22〜
25が隣接する枠体23〜25はコ字形状を背中合わせ
にした断面形状となっている。そして、隣接する枠体2
2〜25間では、コ字形状の開口部が相対向しており、
この開口部を介して発電ユニット11を枠体(22,2
3)、(23,24)、(24,25)間に挿入し得る
ようになっている。 【0022】したがって、各枠体(22,23)、(2
3,24)、(24,25)間に発電ユニット11を挿
入して当該太陽光発電装置を組み立てる場合には次のよ
うな作業態様となる。 第1のスペーサ20を、例えば枠体22、23間に
設置した状態で発電ユニット11を枠体22、23の上
方開口端から枠体22、23に沿ってこれら枠体22、
23間に挿入し、この発電ユニット11の一方の電極1
7が第1のスペーサ20の一方の導電部20bに電気的
に接続された状態とする。 次に、発電ユニット11の他方の電極18と第2の
スペーサ21の一方の導電部21bとが電気的に接続さ
れるようにこの発電ユニット11に当接させて第2のス
ペーサ21を設置する。と同様の態様で次の発電ユニット11を枠体2
2、23間に挿入して上記第2のスペーサ21の他方の
導電部21cと次の発電ユニット11の一方の電極17
とを電気的に接続する。〜の作業を繰返し必要枚数の発電ユニット11
を各枠体(22,23)、(23,24)、(24,2
5)間に挿入する。 各発電ユニット11の表面と各枠体23〜25、各
第1のスペーサ20及び各第2のスペーサ21との間の
隙間に防水シール26を施すとともに、各枠体23〜2
5と各第1のスペーサ20及び各第2のスペーサ21と
の間の隙間にも防水シール27を施して導電部の防水構
造を形成する。また、図5に示すように、枠体23、2
4と強化ガラス12の端部との間にはテフロンシート2
8を介在させて防水をより確実なものとする。 【0023】上述の如き態様で組み立てる太陽光発電装
置は、特に図4に明瞭に示すように、第1のスペーサ2
0の導電部20cから発電ユニット11の電極17、発
電ユニット11、同発電ユニット11の電極18、第2
のスペーサ21の導電部21b、同接続導体21d、同
導電部21c、隣接する発電ユニット11の電極17、
発電ユニット11、同発電ユニット11の電極18を経
て第1のスペーサ20の導電部20bに至る経路中に発
電ユニット11が2個直列に接続された太陽電池が構成
されている。かかる太陽電池を一単位とする集合体で当
該太陽光発電装置が形成されるのであるが、本形態にお
ける発電ユニット11は起電力が50Vの太陽電池であ
るため、第1のスペーサ20の導電部20cを接地電位
とした場合、第2のスペーサ21の導電部21b、接続
導体21d及び導電部21cが50Vの電位となり、第
1のスペーサ20の導電部20bが100Vの電位とな
る。 【0024】このとき例えば、図5に明瞭に示すよう
に、相対向する枠体23、24のうちの一方の枠体23
に設けた高圧側集電部29と第1のスペーサ20の導電
部20bとが電気的に接続され、同時に他方の枠体24
に設けた接地側集電部30と第1のスペーサ20の他方
の導電部20cとが電気的に接続されるようになってい
る。すなわち、枠体23、24間に第1のスペーサ20
を設置した場合には、同時に高圧側集電部29と導電部
20bとの電気的な接続が確保されるとともに、接地側
集電部30と導電部20cとの電気的な接続が確保され
る。このとき、高圧側集電部29と電気的な接続を確保
する必要がない導電部20cと高圧側集電部29との間
は摺動絶縁材(図示せず。)で絶縁してあり、同様に低
圧側集電部30と電気的な接続を確保する必要がない導
電部20bと低圧側集電部30との間も摺動絶縁材(図
示せず。)で絶縁してある。かくして、高圧集電部29
と接地側集電部30との間から100Vの電圧を取り出
すことができるようになっている。かかる電圧は隣接す
る第1のスペーサ20間に配設する発電ユニット11の
数を選定することにより、任意に設定し得る。すなわ
ち、高圧側集電部29から200Vの電圧を取り出す場
合には、4個の発電ユニット11を第2のスペーサ21
で直列に接続すれば良い。太陽光発電装置として所望の
電圧を得るには、一般的には当該太陽光発電装置の最小
単位となる1個の発電ユニット11が発生する電圧と当
該太陽光発電装置の定格電圧との関係に基づき第2のス
ペーサ21の数を選定すれば良く、また当該太陽光発電
装置の容量に応じて発電ユニット11の数を選定すれば
良い。 【0025】なお、発電ユニット11の1個分の電圧を
取り出す場合には第2のスペーサ21を用いることな
く、第1のスペーサ20のみを用い、この第1のスペー
サ20及び発電ユニット11を交互に枠体23〜25に
配設すれば良い。すなわち、1個の発電ユニット11の
発生電圧がそのまま当該太陽電池発電装置の定格電圧と
なる場合には、第2のスペーサ21を用いることなく、
第1のスペーサ20と発電ユニット11とを組み合わせ
ることにより所定容量の太陽光発電装置を構築すること
ができる。 【0026】上記実施の形態では高圧側集電部29及び
接地側集電部30は隣接する枠体23〜25の相対向す
る面にそれぞれ設けたが、必ずしもこのように構成する
必要はない。要は、第1のスペーサ20を枠体23〜2
5間に設置することにより自動的に第1のスペーサ20
の導電部20bと高圧側集電部29とが、また導電部2
0cと接地側集電部30とがそれぞれ電気的に接続され
るようになっていれば良い。したがって、高圧側集電部
29と接地側集電部30とを平行させて一本の枠体23
〜25に集中的に設け、かかる状態の高圧側集電部29
及び接地側集電部30に第1のスペーサ20の導電部2
0b、20cが接触するように構成することも可能であ
る。 【0027】図6は発電ユニットの電極とスペーサの導
電部との接続構造が異なる本発明の他の実施の形態を示
す図で、(a)は図4に対応する断面図、(b)は
(a)のC−C線断面図である。両図に示すように、本
形態に係る発電ユニット31は、前記実施の形態におけ
る階段状の電極17、18に代えて、水平に突出する電
極37、38を太陽電池モジュール14に銀ペースト1
5、16を介して貼着したものである。第1のスペーサ
40は、前記実施の形態における第1のスペーサ20の
接地側の導電部20cに対応する導電部40c及び高圧
側の導電部20bに対応する導電部40bを有してい
る。これら導電部40b、40cは第1のスペーサ40
の絶縁部材40aの両側にそれぞれ開口するように設け
た孔40d、40eの奥の凹部に若干撓ませて水平に配
設してある。かくして、図6(a)の左側の発電ユニッ
ト31にその右側から第1のスペーサ40を水平に移動
させて水平に突出した電極38を孔40eに挿入し、こ
のことにより電極38と導電部40cとを接触させて電
気的に接続するとともに、かかる状態の第1のスペーサ
40に対してその右側から他の発電ユニット31を水平
に移動してその電極37を第1のスペーサ40の孔40
dに挿入し、電極37と導電部40bとを接触させるこ
とにより電気的に接続することができるように構成して
ある。このとき、導電部40b、40cの撓みが電極3
7、38と導電部40b、40cとの間の適切な接触圧
力を付与する。図4の高圧側の導電部20bに対応する
導電部40b及び接地側の導電部20cに対応する導電
部40cと、図5に示す高圧側集電部29及び低圧側集
電部30との接触態様は導電部20b、20cの場合と
全く同様である。なお、図6中、図1〜図5と同一部分
には同一番号を付す。 【0028】本形態によれば、電極37、38の形状が
帯板状のものであるため、階段状に形成する前記実施の
形態の電極17、18に較べその製造が容易になるばか
りでなく、導電部40b、40cとの電気的な接続も、
この導電部40b、40cの撓みにより確実に確保する
ことができる。 【0029】なお、第1のスペーサ40と対となる第2
のスペーサは、第1のスペーサ40の導電部40b、4
0cを接続導体で接続して前記実施の形態における第2
のスペーサ21と同様の機能をもたせたものである。そ
こで、図示は省略する。また、本形態に係る発電ユニッ
ト31、第1のスペーサ40及び第2のスペーサを前記
実施の形態と同様の手順で組み立てれば、同様の太陽光
発電装置を構築することができることは論をまたない。 【0030】図7は第1のスペーサ40の絶縁部材40
aの形状を変更した他の実施の形態である。同図に示す
ように、本形態に係る絶縁部材50aはその下部にEV
A19の端部に張り出す鍔部50bを設けたもので、他
の構成は第1のスペーサ40と同様である。かかる絶縁
部材50aを有する場合には、その鍔部50bでEVA
19の端部が覆われるため、この部分から導電部40
b、40cへの湿気の浸入を防止することができる。な
お、図7中、図6と同一部分には同一番号を付す。 【0031】 【発明の効果】以上実施の形態とともに詳細に説明した
通り、〔請求項1〕に記載する発明は、光電変換部であ
る矩形の太陽電池モジュールを透光性部材に固着すると
ともに、この太陽電池モジュールの相対向する辺をそれ
ぞれ含む両端部に、この太陽電池モジュールの面に平行
な方向に突出する電極をそれぞれ設けた発電ユニット
と、隣接する発電ユニットの間に介在され、各発電ユニ
ットの電極にそれぞれ接触して各電極とそれぞれ電気的
な接続を確保するよう、絶縁部材の相対向する両面に互
いに絶縁して導電部を配設したスペーサとを有するの
で、発電ユニットが発生する起電力をその2つの電極に
それぞれ当接するスペーサの導電部を介して取り出すこ
とができる。 【0032】この結果、発電ユニットとこの電極にそれ
ぞれ当接する導電部を有する2個のスペーサとで太陽電
池のユニットを構成することができ、これを任意個数ス
ペーサを介して接続することにより所望の容量の太陽光
発電装置を構築することができる。 【0033】〔請求項2〕に記載する発明は、コ字状断
面を有する複数の枠体を、コ字状の開口部が、隣接する
もの同士で相対向するように、屋根等、発電ユニットの
設置場所に所定間隔を隔てて互いに平行に配設する一
方、枠体の相対向する開口部間に〔請求項1〕に記載す
る発電ユニットをその両端部を介して挿入し、次にこの
発電ユニットの一方の電極と〔請求項1〕に記載するス
ペーサの一方の導電部とが電気的に接続されるように、
この発電ユニットに当接させて上記スペーサを設置し、
さらに次の発電ユニットを枠体に挿入してこのスペーサ
の他方の導電部と次の発電ユニットの他方の電極とを電
気的に接続し、同様の作業の繰返しにより必要枚数の発
電ユニットを枠体間に設置するとともに、隣接する枠体
間におけるスペーサの設置に伴い枠体に設けた高圧側集
電部とスペーサの一方の導電部とが電気的に接続され、
同様に枠体に設けた接地側集電部とスペーサの他方の導
電部とが電気的に接続されるように構成したので、高圧
側集電部及び接地側集電部を介して発電ユニットの電圧
を取り出すことができる。 【0034】この結果、発電ユニットとスペーサとを交
互に枠体間に挿入・設置するだけで、所望の容量の太陽
光発電装置を構築することができる。すなわち、スペー
サ及び発電ユニットを枠体に挿入・設置して組み立作業
を行うと同時に必要な電気的接続状態が確保される。し
たがって、この組立作業に要する時間が大幅に短縮さ
れ、短時間で所望の容量の太陽光発電装置を容易に構築
し得るという効果を奏する。 【0035】〔請求項3〕に記載する発明は、光電変換
部である矩形の太陽電池モジュールを透光性部材に固着
するとともに、この太陽電池モジュールの相対向する辺
をそれぞれ含む両端部に、この太陽電池モジュールの面
に平行な方向に突出する電極をそれぞれ設けた発電ユニ
ットと、一の発電ユニットの一方の側で隣接する発電ユ
ニットとの間に介在され、各発電ユニットの電極にそれ
ぞれ接触して各電極とそれぞれ電気的な接続を確保する
よう、絶縁部材の相対向する両面に互いに絶縁して導電
部を配設した第1のスペーサと、前記一の発電ユニット
の他方の側で隣接する発電ユニットとの間に介在され、
各発電ユニットの電極にそれぞれ接触して各電極とそれ
ぞれ電気的な接続を確保するよう、絶縁部材の相対向す
る両面に、互いに電気的に接続して導電部を配設した第
2のスペーサとを有するので、第2のスペーサで隣接す
る発電ユニット間を直列に接続することができ、接地電
位となる電極及び所定の高圧側の電位となる電極と第1
のスペーサの一方の導電部及び他の第1のスペーサの他
方の導電部との間から所望の電圧を取り出すことができ
る。 【0036】この結果、発電ユニット及びこの電極にそ
れぞれ当接する導電部を有する2種類の第1及び第2の
スペーサとで所望の電圧を得る太陽電池のユニットを構
成することができ、これを任意個数第1のスペーサを介
して接続することにより所望の容量の太陽光発電装置を
構築することができる。 【0037】〔請求項4〕に記載する発明は、コ字状断
面を有する枠体を、コ字状の開口部が、隣接するもの同
士で相対向するように、屋根等、発電ユニットの設置場
所に所定間隔を隔てて互いに平行に配設する一方、隣接
する枠体間に〔請求項3〕に記載する第1のスペーサを
設置するとともに、この枠体の相対向する開口部間に、
〔請求項3〕に記載する発電ユニットをその両端部を介
して挿入し、この発電ユニットの一方の電極が第1のス
ペーサの一方の導電部に電気的に接続された状態とし、
次にこの発電ユニットの他方の電極と〔請求項3〕に記
載する第2のスペーサの一方の導電部とが電気的に接続
されるようにこの発電ユニットに当接させて上記第2の
スペーサを設置し、さらに次の発電ユニットを枠体間に
挿入してこの第2のスペーサの他方の導電部と次の発電
ユニットの一方の電極とを電気的に接続し、且つこのよ
うにして第2のスペーサにより直列に接続する発電ユニ
ットの数を設定して第1のスペーサ及び第2のスペーサ
を用いた同様の作業を繰返し、このことにより必要枚数
の発電ユニットを枠体間に設置するとともに、隣接する
枠体間における第1のスペーサの設置に伴い枠体に設け
た高圧側集電部と第1のスペーサの一方の導電部とが電
気的に接続され、同様に枠体に設けた接地側集電部と第
1のスペーサの他方の導電部とが電気的に接続されるよ
うに構成したので、直列に接続された複数の発電ユニッ
トの発生電圧を、高圧側集電部及び接地側集電部を介し
て取り出すことができる。 【0038】この結果、発電ユニット、第1のスペーサ
及び第2のスペーサを枠体間に挿入・設置するだけで、
所望の電圧・容量の太陽光発電装置を構築することがで
きる。すなわち、第1及び第2のスペーサと発電ユニッ
トとを枠体に挿入・設置して組み立作業を行うと同時に
必要な電気的接続状態が確保される。したがって、この
組立作業に要する時間が大幅に短縮され、短時間で所望
の電圧・容量の太陽光発電装置を容易に構築し得るとい
う効果を奏する。
び太陽光発電装置に関し、特に光電変換部からなる多数
の太陽電池モジュールを組み立てて所望の電圧及び容量
の太陽光発電装置を構成する場合に適用して有用なもの
である。 【0002】 【従来の技術】太陽光を電気エネルギーに変換して利用
する太陽光発電システムは、例えば住宅の屋根に設置し
た太陽電池を発電部とする太陽光発電装置を電源とする
ものであり、工場でパネル状に形成した太陽電池を現地
に搬送し、屋根等の高所に吊り上げ、当該高所で最終的
な組立作業を行うことにより完成している。 【0003】この場合に工場から出荷される太陽電池パ
ネルを図8に示す。同図(a)は完成品の表面外観、
(b)は完成品の裏面外観、(c)はEVA及びカバー
シート取付け前の裏面外観である。これらの図に示すよ
うに、当該太陽電池パネルは、4個の太陽電池モジュー
ル1、2、3、4を並べ、その周囲をパネル枠5で囲っ
たものである。裏面には、同図(b)に示すように、端
子台6及び外部に電流を取り出すためのケーブル7が設
けてある。また、同図(c)に示すように、製造途中に
おいては、その裏面に銀ペースト8を介して銅箔9を貼
着して電極を形成するとともに、各太陽電池モジュール
1〜4を接続するためのケーブル10等を設けている。 【0004】従来技術に係る上述の如き太陽電池パネル
は次の様な工程で作製される。 光電変換部からなる太陽電池モジュールを作製す
る。 EVA(接着用の樹脂)を塗布した強化ガラスに4
枚の太陽電池モジュールを貼着し、電極となる銅泊を銀
ペーストを介して各太陽電池モジュールの所定位置に貼
着する。かかる工程までで図8(c)に示すパネルがで
きる。 再度、太陽電池モジュール1〜4の表面にEVA及
びカバーシートをセットし、200度程度に昇温してE
VAを固化する。 端子台6及びケーブル7を取り付ける。 パネル枠5を取り付ける。 パネルの外観検査及び簡易発電検査等の必要な製品
検査を行った後、完成品とする。 【0005】上述の如き工程を経て完成した4個の太陽
電池モジュール1〜4を有する太陽電池パネルは、据え
付け現場に搬送し、屋根等に作った架台に積み上げて設
置する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来技術に
おいては、太陽電池パネルの製造のための工程数が多い
ため、その完成迄に多大な時間を要し、コストの高騰を
招来する。また、現場の据え付け作業においても、4個
の太陽電池モジュール1〜4を有する太陽電池パネルを
一単位として全ての作業を行う必要があるため、これを
高所に吊り上げたり、また高所で組み立てたりという作
業が重筋作業となるばかりでなく手間もかかる作業とな
らざるを得ず、この点でも所定の作業に多大な時間を要
する。 【0007】本願発明は、上記従来技術に鑑み、簡易に
組み立てることができ、製造コストの低廉化も実現し得
る太陽電池ユニット及び太陽光発電装置を提供すること
を目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は次の点を特徴とする。 【0009】1) 光電変換部である矩形の太陽電池モ
ジュールを透光性部材に固着するとともに、この太陽電
池モジュールの相対向する辺をそれぞれ含む両端部に、
この太陽電池モジュールの面に平行な方向に突出する電
極をそれぞれ設けた発電ユニットと、隣接する発電ユニ
ットの間に介在され、各発電ユニットの電極にそれぞれ
接触して各電極とそれぞれ電気的な接続を確保するよ
う、絶縁部材の相対向する両面に互いに絶縁して導電部
を配設したスペーサとを有すること。 【0010】本発明によれば、発電ユニットが発生する
起電力をその2つの電極にそれぞれ当接するスペーサの
導電部を介して取り出すことができる。 【0011】2) コ字状断面を有する複数の枠体を、
コ字状の開口部が、隣接するもの同士で相対向するよう
に、屋根等、発電ユニットの設置場所に所定間隔を隔て
て互いに平行に配設する一方、枠体の相対向する開口部
間に〔請求項1〕に記載する発電ユニットをその両端部
を介して挿入し、次にこの発電ユニットの一方の電極と
〔請求項1〕に記載するスペーサの一方の導電部とが電
気的に接続されるように、この発電ユニットに当接させ
て上記スペーサを設置し、さらに次の発電ユニットを枠
体に挿入してこのスペーサの他方の導電部と次の発電ユ
ニットの他方の電極とを電気的に接続し、同様の作業の
繰返しにより必要枚数の発電ユニットを枠体間に設置す
るとともに、隣接する枠体間におけるスペーサの設置に
伴い枠体に設けた高圧側集電部とスペーサの一方の導電
部とが電気的に接続され、同様に枠体に設けた接地側集
電部とスペーサの他方の導電部とが電気的に接続される
ように構成したこと。 【0012】本発明によれば、高圧側集電部及び接地側
集電部を介して発電ユニットの電圧を取り出すことがで
きる。 【0013】3) 光電変換部である矩形の太陽電池モ
ジュールを透光性部材に固着するとともに、この太陽電
池モジュールの相対向する辺をそれぞれ含む両端部に、
この太陽電池モジュールの面に平行な方向に突出する電
極をそれぞれ設けた発電ユニットと、一の発電ユニット
の一方の側で隣接する発電ユニットとの間に介在され、
各発電ユニットの電極にそれぞれ接触して各電極とそれ
ぞれ電気的な接続を確保するよう、絶縁部材の相対向す
る両面に互いに絶縁して導電部を配設した第1のスペー
サと、前記一の発電ユニットの他方の側で隣接する発電
ユニットとの間に介在され、各発電ユニットの電極にそ
れぞれ接触して各電極とそれぞれ電気的な接続を確保す
るよう、絶縁部材の相対向する両面に、互いに電気的に
接続して導電部を配設した第2のスペーサとを有するこ
と。 【0014】本発明によれば、第2のスペーサを隣接す
る発電ユニット間に設置することにより両発電ユニット
を直列に接続することができ、接地電位となる電極及び
所定の高圧側の電位となる電極と第1のスペーサの一方
の導電部及び他の第1のスペーサの他方の導電部とを当
接させることにより所望の電圧を取り出すことができ
る。 【0015】4) コ字状断面を有する枠体を、コ字状
の開口部が、隣接するもの同士で相対向するように、屋
根等、発電ユニットの設置場所に所定間隔を隔てて互い
に平行に配設する一方、隣接する枠体間に〔請求項3〕
に記載する第1のスペーサを設置するとともに、この枠
体の相対向する開口部間に、〔請求項3〕に記載する発
電ユニットをその両端部を介して挿入し、この発電ユニ
ットの一方の電極が第1のスペーサの一方の導電部に電
気的に接続された状態とし、次にこの発電ユニットの他
方の電極と〔請求項3〕に記載する第2のスペーサの一
方の導電部とが電気的に接続されるようにこの発電ユニ
ットに当接させて上記第2のスペーサを設置し、さらに
次の発電ユニットを枠体間に挿入してこの第2のスペー
サの他方の導電部と次の発電ユニットの一方の電極とを
電気的に接続し、且つこのようにして第2のスペーサに
より直列に接続する発電ユニットの数を設定して第1の
スペーサ及び第2のスペーサを用いた同様の作業を繰返
し、このことにより必要枚数の発電ユニットを枠体間に
設置するとともに、隣接する枠体間における第1のスペ
ーサの設置に伴い枠体に設けた高圧側集電部と第1のス
ペーサの一方の導電部とが電気的に接続され、同様に枠
体に設けた接地側集電部と第1のスペーサの他方の導電
部とが電気的に接続されるように構成したことを特徴と
する太陽光発電装置。 【0016】本発明によれば、発電ユニット、第1のス
ペーサ及び第2のスペーサを順次、枠体間に挿入、設置
することにより、各枠体間に第2のスペーサで直列に接
続され、且つ接地側及び高圧側の第1のスペーサのそれ
ぞれの導電部を両電極とする太陽電池のユニットが構築
され、かかるユニットの電圧を高圧側集電部及び接地側
集電部を介して取り出すことができる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づき詳細に説明する。 【0018】図1は本発明の実施の形態に係る発電ユニ
ットを示す断面図である。同図に示すように、この発電
ユニット11は、透光性部材である強化ガラス12の表
面に接着用の樹脂(以下EVAと称す。)13を介して
光電変換部である矩形の太陽電池モジュール14を貼着
するとともに、この太陽電池モジュール14の相対向す
る両端部(図中の左右両端部)に、銀ペースト15、1
6を介して階段状の電極17、18を固着し、さらにそ
の上にEVA19を塗布し、全体を一体化してユニット
としたものである。ここで電極17、18は太陽電池モ
ジュール14の面に平行な方向に突出しており、最終的
にはこの太陽電池モジュール及び強化ガラス12の端面
と平行に図中の垂直方向に立ち上がって当該発電ユニッ
ト11の外部に臨んでいる。 【0019】図2(a)は本発明の実施の形態に係る第
1のスペーサを示す断面図である。同図に示すように、
第1のスペーサ20は、2個の発電ユニット11の間に
介在させるための棒状の部材で、絶縁部材20aの相対
向する両面に互いに絶縁して配設した帯状の導電部20
b、20cを有し、各導電部20b、20cが発電ユニ
ット11の電極17、18にそれぞれ当接し得るように
構成してある。図2(b)は本発明の実施の形態に係る
第2のスペーサを示す断面図である。同図に示すよう
に、第2のスペーサ21も、2個の発電ユニット11の
間に介在させるための棒状の部材で、接続導体21dを
介して互いに電気的に接続して配設した帯状の導電部2
1b、21cを、絶縁部材21aの相対向する両面に配
設し、各導電部21b、21cが発電ユニット11の電
極17、18にそれぞれ当接し得るように構成したもの
である。すなわち、第1のスペーサ20は相互に絶縁さ
れた導電部20b、20cを有しているため、太陽電池
ユニット11の電圧を取り出す高圧側電極又は接地電位
となる接地側電極とすることができる。また、第2のス
ペーサ21は接続導体21dで相互に電気的に接続され
た導電部21b、21cを有するので、2個の発電ユニ
ット11を電気的に直列に接続することができる。 【0020】以上の発電ユニット11、第1のスペーサ
20及び第2のスペーサ21で1組の太陽電池ユニット
が形成される。次に、かかる太陽電池ユニットを組み合
わせて構成する太陽光発電装置について説明する。 【0021】図3は当該太陽光発電装置を示す平面図、
図4はそのA−A線断面図、図5はそのB−B線断面図
である。これらの図に示すように、当該太陽光発電装置
を据えつける屋根には順次発電ユニット11を挿入する
ための多数の枠体22、23、24、25・・・が設け
てある。この枠体22〜25はコ字状の断面を有してお
り、特に端部の枠体22を除く、両側に他の枠体22〜
25が隣接する枠体23〜25はコ字形状を背中合わせ
にした断面形状となっている。そして、隣接する枠体2
2〜25間では、コ字形状の開口部が相対向しており、
この開口部を介して発電ユニット11を枠体(22,2
3)、(23,24)、(24,25)間に挿入し得る
ようになっている。 【0022】したがって、各枠体(22,23)、(2
3,24)、(24,25)間に発電ユニット11を挿
入して当該太陽光発電装置を組み立てる場合には次のよ
うな作業態様となる。 第1のスペーサ20を、例えば枠体22、23間に
設置した状態で発電ユニット11を枠体22、23の上
方開口端から枠体22、23に沿ってこれら枠体22、
23間に挿入し、この発電ユニット11の一方の電極1
7が第1のスペーサ20の一方の導電部20bに電気的
に接続された状態とする。 次に、発電ユニット11の他方の電極18と第2の
スペーサ21の一方の導電部21bとが電気的に接続さ
れるようにこの発電ユニット11に当接させて第2のス
ペーサ21を設置する。と同様の態様で次の発電ユニット11を枠体2
2、23間に挿入して上記第2のスペーサ21の他方の
導電部21cと次の発電ユニット11の一方の電極17
とを電気的に接続する。〜の作業を繰返し必要枚数の発電ユニット11
を各枠体(22,23)、(23,24)、(24,2
5)間に挿入する。 各発電ユニット11の表面と各枠体23〜25、各
第1のスペーサ20及び各第2のスペーサ21との間の
隙間に防水シール26を施すとともに、各枠体23〜2
5と各第1のスペーサ20及び各第2のスペーサ21と
の間の隙間にも防水シール27を施して導電部の防水構
造を形成する。また、図5に示すように、枠体23、2
4と強化ガラス12の端部との間にはテフロンシート2
8を介在させて防水をより確実なものとする。 【0023】上述の如き態様で組み立てる太陽光発電装
置は、特に図4に明瞭に示すように、第1のスペーサ2
0の導電部20cから発電ユニット11の電極17、発
電ユニット11、同発電ユニット11の電極18、第2
のスペーサ21の導電部21b、同接続導体21d、同
導電部21c、隣接する発電ユニット11の電極17、
発電ユニット11、同発電ユニット11の電極18を経
て第1のスペーサ20の導電部20bに至る経路中に発
電ユニット11が2個直列に接続された太陽電池が構成
されている。かかる太陽電池を一単位とする集合体で当
該太陽光発電装置が形成されるのであるが、本形態にお
ける発電ユニット11は起電力が50Vの太陽電池であ
るため、第1のスペーサ20の導電部20cを接地電位
とした場合、第2のスペーサ21の導電部21b、接続
導体21d及び導電部21cが50Vの電位となり、第
1のスペーサ20の導電部20bが100Vの電位とな
る。 【0024】このとき例えば、図5に明瞭に示すよう
に、相対向する枠体23、24のうちの一方の枠体23
に設けた高圧側集電部29と第1のスペーサ20の導電
部20bとが電気的に接続され、同時に他方の枠体24
に設けた接地側集電部30と第1のスペーサ20の他方
の導電部20cとが電気的に接続されるようになってい
る。すなわち、枠体23、24間に第1のスペーサ20
を設置した場合には、同時に高圧側集電部29と導電部
20bとの電気的な接続が確保されるとともに、接地側
集電部30と導電部20cとの電気的な接続が確保され
る。このとき、高圧側集電部29と電気的な接続を確保
する必要がない導電部20cと高圧側集電部29との間
は摺動絶縁材(図示せず。)で絶縁してあり、同様に低
圧側集電部30と電気的な接続を確保する必要がない導
電部20bと低圧側集電部30との間も摺動絶縁材(図
示せず。)で絶縁してある。かくして、高圧集電部29
と接地側集電部30との間から100Vの電圧を取り出
すことができるようになっている。かかる電圧は隣接す
る第1のスペーサ20間に配設する発電ユニット11の
数を選定することにより、任意に設定し得る。すなわ
ち、高圧側集電部29から200Vの電圧を取り出す場
合には、4個の発電ユニット11を第2のスペーサ21
で直列に接続すれば良い。太陽光発電装置として所望の
電圧を得るには、一般的には当該太陽光発電装置の最小
単位となる1個の発電ユニット11が発生する電圧と当
該太陽光発電装置の定格電圧との関係に基づき第2のス
ペーサ21の数を選定すれば良く、また当該太陽光発電
装置の容量に応じて発電ユニット11の数を選定すれば
良い。 【0025】なお、発電ユニット11の1個分の電圧を
取り出す場合には第2のスペーサ21を用いることな
く、第1のスペーサ20のみを用い、この第1のスペー
サ20及び発電ユニット11を交互に枠体23〜25に
配設すれば良い。すなわち、1個の発電ユニット11の
発生電圧がそのまま当該太陽電池発電装置の定格電圧と
なる場合には、第2のスペーサ21を用いることなく、
第1のスペーサ20と発電ユニット11とを組み合わせ
ることにより所定容量の太陽光発電装置を構築すること
ができる。 【0026】上記実施の形態では高圧側集電部29及び
接地側集電部30は隣接する枠体23〜25の相対向す
る面にそれぞれ設けたが、必ずしもこのように構成する
必要はない。要は、第1のスペーサ20を枠体23〜2
5間に設置することにより自動的に第1のスペーサ20
の導電部20bと高圧側集電部29とが、また導電部2
0cと接地側集電部30とがそれぞれ電気的に接続され
るようになっていれば良い。したがって、高圧側集電部
29と接地側集電部30とを平行させて一本の枠体23
〜25に集中的に設け、かかる状態の高圧側集電部29
及び接地側集電部30に第1のスペーサ20の導電部2
0b、20cが接触するように構成することも可能であ
る。 【0027】図6は発電ユニットの電極とスペーサの導
電部との接続構造が異なる本発明の他の実施の形態を示
す図で、(a)は図4に対応する断面図、(b)は
(a)のC−C線断面図である。両図に示すように、本
形態に係る発電ユニット31は、前記実施の形態におけ
る階段状の電極17、18に代えて、水平に突出する電
極37、38を太陽電池モジュール14に銀ペースト1
5、16を介して貼着したものである。第1のスペーサ
40は、前記実施の形態における第1のスペーサ20の
接地側の導電部20cに対応する導電部40c及び高圧
側の導電部20bに対応する導電部40bを有してい
る。これら導電部40b、40cは第1のスペーサ40
の絶縁部材40aの両側にそれぞれ開口するように設け
た孔40d、40eの奥の凹部に若干撓ませて水平に配
設してある。かくして、図6(a)の左側の発電ユニッ
ト31にその右側から第1のスペーサ40を水平に移動
させて水平に突出した電極38を孔40eに挿入し、こ
のことにより電極38と導電部40cとを接触させて電
気的に接続するとともに、かかる状態の第1のスペーサ
40に対してその右側から他の発電ユニット31を水平
に移動してその電極37を第1のスペーサ40の孔40
dに挿入し、電極37と導電部40bとを接触させるこ
とにより電気的に接続することができるように構成して
ある。このとき、導電部40b、40cの撓みが電極3
7、38と導電部40b、40cとの間の適切な接触圧
力を付与する。図4の高圧側の導電部20bに対応する
導電部40b及び接地側の導電部20cに対応する導電
部40cと、図5に示す高圧側集電部29及び低圧側集
電部30との接触態様は導電部20b、20cの場合と
全く同様である。なお、図6中、図1〜図5と同一部分
には同一番号を付す。 【0028】本形態によれば、電極37、38の形状が
帯板状のものであるため、階段状に形成する前記実施の
形態の電極17、18に較べその製造が容易になるばか
りでなく、導電部40b、40cとの電気的な接続も、
この導電部40b、40cの撓みにより確実に確保する
ことができる。 【0029】なお、第1のスペーサ40と対となる第2
のスペーサは、第1のスペーサ40の導電部40b、4
0cを接続導体で接続して前記実施の形態における第2
のスペーサ21と同様の機能をもたせたものである。そ
こで、図示は省略する。また、本形態に係る発電ユニッ
ト31、第1のスペーサ40及び第2のスペーサを前記
実施の形態と同様の手順で組み立てれば、同様の太陽光
発電装置を構築することができることは論をまたない。 【0030】図7は第1のスペーサ40の絶縁部材40
aの形状を変更した他の実施の形態である。同図に示す
ように、本形態に係る絶縁部材50aはその下部にEV
A19の端部に張り出す鍔部50bを設けたもので、他
の構成は第1のスペーサ40と同様である。かかる絶縁
部材50aを有する場合には、その鍔部50bでEVA
19の端部が覆われるため、この部分から導電部40
b、40cへの湿気の浸入を防止することができる。な
お、図7中、図6と同一部分には同一番号を付す。 【0031】 【発明の効果】以上実施の形態とともに詳細に説明した
通り、〔請求項1〕に記載する発明は、光電変換部であ
る矩形の太陽電池モジュールを透光性部材に固着すると
ともに、この太陽電池モジュールの相対向する辺をそれ
ぞれ含む両端部に、この太陽電池モジュールの面に平行
な方向に突出する電極をそれぞれ設けた発電ユニット
と、隣接する発電ユニットの間に介在され、各発電ユニ
ットの電極にそれぞれ接触して各電極とそれぞれ電気的
な接続を確保するよう、絶縁部材の相対向する両面に互
いに絶縁して導電部を配設したスペーサとを有するの
で、発電ユニットが発生する起電力をその2つの電極に
それぞれ当接するスペーサの導電部を介して取り出すこ
とができる。 【0032】この結果、発電ユニットとこの電極にそれ
ぞれ当接する導電部を有する2個のスペーサとで太陽電
池のユニットを構成することができ、これを任意個数ス
ペーサを介して接続することにより所望の容量の太陽光
発電装置を構築することができる。 【0033】〔請求項2〕に記載する発明は、コ字状断
面を有する複数の枠体を、コ字状の開口部が、隣接する
もの同士で相対向するように、屋根等、発電ユニットの
設置場所に所定間隔を隔てて互いに平行に配設する一
方、枠体の相対向する開口部間に〔請求項1〕に記載す
る発電ユニットをその両端部を介して挿入し、次にこの
発電ユニットの一方の電極と〔請求項1〕に記載するス
ペーサの一方の導電部とが電気的に接続されるように、
この発電ユニットに当接させて上記スペーサを設置し、
さらに次の発電ユニットを枠体に挿入してこのスペーサ
の他方の導電部と次の発電ユニットの他方の電極とを電
気的に接続し、同様の作業の繰返しにより必要枚数の発
電ユニットを枠体間に設置するとともに、隣接する枠体
間におけるスペーサの設置に伴い枠体に設けた高圧側集
電部とスペーサの一方の導電部とが電気的に接続され、
同様に枠体に設けた接地側集電部とスペーサの他方の導
電部とが電気的に接続されるように構成したので、高圧
側集電部及び接地側集電部を介して発電ユニットの電圧
を取り出すことができる。 【0034】この結果、発電ユニットとスペーサとを交
互に枠体間に挿入・設置するだけで、所望の容量の太陽
光発電装置を構築することができる。すなわち、スペー
サ及び発電ユニットを枠体に挿入・設置して組み立作業
を行うと同時に必要な電気的接続状態が確保される。し
たがって、この組立作業に要する時間が大幅に短縮さ
れ、短時間で所望の容量の太陽光発電装置を容易に構築
し得るという効果を奏する。 【0035】〔請求項3〕に記載する発明は、光電変換
部である矩形の太陽電池モジュールを透光性部材に固着
するとともに、この太陽電池モジュールの相対向する辺
をそれぞれ含む両端部に、この太陽電池モジュールの面
に平行な方向に突出する電極をそれぞれ設けた発電ユニ
ットと、一の発電ユニットの一方の側で隣接する発電ユ
ニットとの間に介在され、各発電ユニットの電極にそれ
ぞれ接触して各電極とそれぞれ電気的な接続を確保する
よう、絶縁部材の相対向する両面に互いに絶縁して導電
部を配設した第1のスペーサと、前記一の発電ユニット
の他方の側で隣接する発電ユニットとの間に介在され、
各発電ユニットの電極にそれぞれ接触して各電極とそれ
ぞれ電気的な接続を確保するよう、絶縁部材の相対向す
る両面に、互いに電気的に接続して導電部を配設した第
2のスペーサとを有するので、第2のスペーサで隣接す
る発電ユニット間を直列に接続することができ、接地電
位となる電極及び所定の高圧側の電位となる電極と第1
のスペーサの一方の導電部及び他の第1のスペーサの他
方の導電部との間から所望の電圧を取り出すことができ
る。 【0036】この結果、発電ユニット及びこの電極にそ
れぞれ当接する導電部を有する2種類の第1及び第2の
スペーサとで所望の電圧を得る太陽電池のユニットを構
成することができ、これを任意個数第1のスペーサを介
して接続することにより所望の容量の太陽光発電装置を
構築することができる。 【0037】〔請求項4〕に記載する発明は、コ字状断
面を有する枠体を、コ字状の開口部が、隣接するもの同
士で相対向するように、屋根等、発電ユニットの設置場
所に所定間隔を隔てて互いに平行に配設する一方、隣接
する枠体間に〔請求項3〕に記載する第1のスペーサを
設置するとともに、この枠体の相対向する開口部間に、
〔請求項3〕に記載する発電ユニットをその両端部を介
して挿入し、この発電ユニットの一方の電極が第1のス
ペーサの一方の導電部に電気的に接続された状態とし、
次にこの発電ユニットの他方の電極と〔請求項3〕に記
載する第2のスペーサの一方の導電部とが電気的に接続
されるようにこの発電ユニットに当接させて上記第2の
スペーサを設置し、さらに次の発電ユニットを枠体間に
挿入してこの第2のスペーサの他方の導電部と次の発電
ユニットの一方の電極とを電気的に接続し、且つこのよ
うにして第2のスペーサにより直列に接続する発電ユニ
ットの数を設定して第1のスペーサ及び第2のスペーサ
を用いた同様の作業を繰返し、このことにより必要枚数
の発電ユニットを枠体間に設置するとともに、隣接する
枠体間における第1のスペーサの設置に伴い枠体に設け
た高圧側集電部と第1のスペーサの一方の導電部とが電
気的に接続され、同様に枠体に設けた接地側集電部と第
1のスペーサの他方の導電部とが電気的に接続されるよ
うに構成したので、直列に接続された複数の発電ユニッ
トの発生電圧を、高圧側集電部及び接地側集電部を介し
て取り出すことができる。 【0038】この結果、発電ユニット、第1のスペーサ
及び第2のスペーサを枠体間に挿入・設置するだけで、
所望の電圧・容量の太陽光発電装置を構築することがで
きる。すなわち、第1及び第2のスペーサと発電ユニッ
トとを枠体に挿入・設置して組み立作業を行うと同時に
必要な電気的接続状態が確保される。したがって、この
組立作業に要する時間が大幅に短縮され、短時間で所望
の電圧・容量の太陽光発電装置を容易に構築し得るとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る発電ユニットを示す
断面図である。 【図2】本発明の実施の形態に係るスペーサを示す図
で、(a)は第1のスペーサを示す断面図、(b)は第
2のスペーサを示す断面図である。 【図3】本発明の実施の形態に係る太陽光発電装置を示
す平面図である。 【図4】図3のA−A線断面図である。 【図5】図3のB−B線断面図である。 【図6】本発明の他の実施の形態に係る第1のスペーサ
を示す図で、(a)はその断面図、(c)は(a)のC
−C線断面図である。 【図7】図6に示す実施の形態を変形した本発明のさら
に他の実施の形態に係る第1のスペーサを示す断面図で
ある。 【図8】従来技術を概念的に示す説明図である。 【符号の説明】 11 発電ユニット 12 強化ガラス 14 太陽電池モジュール 15、16 銀ペースト 17、18 電極 20 第1のスペーサ 20a 絶縁部材 20b、20c 導電部 21 第2のスペーサ 21a 絶縁部材 21b、21c 導電部 21d 接続導体 22〜24 枠体 29 高圧側集電部 30 接地側集電部 31 発電ユニット 37、38 電極 40 第1のスペーサ 40a 絶縁部材 40b、40c 導電部 50a 絶縁部材
断面図である。 【図2】本発明の実施の形態に係るスペーサを示す図
で、(a)は第1のスペーサを示す断面図、(b)は第
2のスペーサを示す断面図である。 【図3】本発明の実施の形態に係る太陽光発電装置を示
す平面図である。 【図4】図3のA−A線断面図である。 【図5】図3のB−B線断面図である。 【図6】本発明の他の実施の形態に係る第1のスペーサ
を示す図で、(a)はその断面図、(c)は(a)のC
−C線断面図である。 【図7】図6に示す実施の形態を変形した本発明のさら
に他の実施の形態に係る第1のスペーサを示す断面図で
ある。 【図8】従来技術を概念的に示す説明図である。 【符号の説明】 11 発電ユニット 12 強化ガラス 14 太陽電池モジュール 15、16 銀ペースト 17、18 電極 20 第1のスペーサ 20a 絶縁部材 20b、20c 導電部 21 第2のスペーサ 21a 絶縁部材 21b、21c 導電部 21d 接続導体 22〜24 枠体 29 高圧側集電部 30 接地側集電部 31 発電ユニット 37、38 電極 40 第1のスペーサ 40a 絶縁部材 40b、40c 導電部 50a 絶縁部材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 小川 和彦
長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工
業株式会社長崎造船所内
Fターム(参考) 5F051 EA01 EA17 FA10 JA02 JA06
JA09
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 光電変換部である矩形の太陽電池モジュ
ールを透光性部材に固着するとともに、この太陽電池モ
ジュールの相対向する辺をそれぞれ含む両端部に、この
太陽電池モジュールの面に平行な方向に突出する電極を
それぞれ設けた発電ユニットと、 隣接する発電ユニットの間に介在され、各発電ユニット
の電極にそれぞれ接触して各電極とそれぞれ電気的な接
続を確保するよう、絶縁部材の相対向する両面に互いに
絶縁して導電部を配設したスペーサとを有することを特
徴とする太陽電池ユニット。 【請求項2】 コ字状断面を有する複数の枠体を、コ字
状の開口部が、隣接するもの同士で相対向するように、
屋根等、発電ユニットの設置場所に所定間隔を隔てて互
いに平行に配設する一方、枠体の相対向する開口部間に
〔請求項1〕に記載する発電ユニットをその両端部を介
して挿入し、 次にこの発電ユニットの一方の電極と〔請求項1〕に記
載するスペーサの一方の導電部とが電気的に接続される
ように、この発電ユニットに当接させて上記スペーサを
設置し、さらに次の発電ユニットを枠体に挿入してこの
スペーサの他方の導電部と次の発電ユニットの他方の電
極とを電気的に接続し、同様の作業の繰返しにより必要
枚数の発電ユニットを枠体間に設置するとともに、 隣接する枠体間におけるスペーサの設置に伴い枠体に設
けた高圧側集電部とスペーサの一方の導電部とが電気的
に接続され、同様に枠体に設けた接地側集電部とスペー
サの他方の導電部とが電気的に接続されるように構成し
たことを特徴とする太陽光発電装置。 【請求項3】 光電変換部である矩形の太陽電池モジュ
ールを透光性部材に固着するとともに、この太陽電池モ
ジュールの相対向する辺をそれぞれ含む両端部に、この
太陽電池モジュールの面に平行な方向に突出する電極を
それぞれ設けた発電ユニットと、 一の発電ユニットの一方の側で隣接する発電ユニットと
の間に介在され、各発電ユニットの電極にそれぞれ接触
して各電極とそれぞれ電気的な接続を確保するよう、絶
縁部材の相対向する両面に互いに絶縁して導電部を配設
した第1のスペーサと、 前記一の発電ユニットの他方の側で隣接する発電ユニッ
トとの間に介在され、各発電ユニットの電極にそれぞれ
接触して各電極とそれぞれ電気的な接続を確保するよ
う、絶縁部材の相対向する両面に、互いに電気的に接続
して導電部を配設した第2のスペーサとを有することを
特徴とする太陽電池ユニット。 【請求項4】 コ字状断面を有する枠体を、コ字状の開
口部が、隣接するもの同士で相対向するように、屋根
等、発電ユニットの設置場所に所定間隔を隔てて互いに
平行に配設する一方、 隣接する枠体間に〔請求項3〕に記載する第1のスペー
サを設置するとともに、この枠体の相対向する開口部間
に、〔請求項3〕に記載する発電ユニットをその両端部
を介して挿入し、この発電ユニットの一方の電極が第1
のスペーサの一方の導電部に電気的に接続された状態と
し、次にこの発電ユニットの他方の電極と〔請求項3〕
に記載する第2のスペーサの一方の導電部とが電気的に
接続されるようにこの発電ユニットに当接させて上記第
2のスペーサを設置し、さらに次の発電ユニットを枠体
間に挿入してこの第2のスペーサの他方の導電部と次の
発電ユニットの一方の電極とを電気的に接続し、且つこ
のようにして第2のスペーサにより直列に接続する発電
ユニットの数を設定して第1のスペーサ及び第2のスペ
ーサを用いた同様の作業を繰返し、このことにより必要
枚数の発電ユニットを枠体間に設置するとともに、 隣接する枠体間における第1のスペーサの設置に伴い枠
体に設けた高圧側集電部と第1のスペーサの一方の導電
部とが電気的に接続され、同様に枠体に設けた接地側集
電部と第1のスペーサの他方の導電部とが電気的に接続
されるように構成したことを特徴とする太陽光発電装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10229614A JP2000058894A (ja) | 1998-08-14 | 1998-08-14 | 太陽電池ユニット及び太陽光発電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10229614A JP2000058894A (ja) | 1998-08-14 | 1998-08-14 | 太陽電池ユニット及び太陽光発電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000058894A true JP2000058894A (ja) | 2000-02-25 |
Family
ID=16894952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10229614A Withdrawn JP2000058894A (ja) | 1998-08-14 | 1998-08-14 | 太陽電池ユニット及び太陽光発電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000058894A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008124496A (ja) * | 2008-01-15 | 2008-05-29 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 太陽電池モジュール及びその製造方法 |
US20190260328A1 (en) * | 2018-02-20 | 2019-08-22 | Tesla, Inc. | Inter-tile support for solar roof tiles |
CN111095786A (zh) * | 2017-07-21 | 2020-05-01 | 特斯拉公司 | 太阳能屋顶瓦的封装 |
US10985688B2 (en) | 2017-06-05 | 2021-04-20 | Tesla, Inc. | Sidelap interconnect for photovoltaic roofing modules |
US11245354B2 (en) | 2018-07-31 | 2022-02-08 | Tesla, Inc. | Solar roof tile spacer with embedded circuitry |
US11245355B2 (en) | 2018-09-04 | 2022-02-08 | Tesla, Inc. | Solar roof tile module |
-
1998
- 1998-08-14 JP JP10229614A patent/JP2000058894A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008124496A (ja) * | 2008-01-15 | 2008-05-29 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 太陽電池モジュール及びその製造方法 |
US10985688B2 (en) | 2017-06-05 | 2021-04-20 | Tesla, Inc. | Sidelap interconnect for photovoltaic roofing modules |
US11258398B2 (en) | 2017-06-05 | 2022-02-22 | Tesla, Inc. | Multi-region solar roofing modules |
CN111095786A (zh) * | 2017-07-21 | 2020-05-01 | 特斯拉公司 | 太阳能屋顶瓦的封装 |
US20190260328A1 (en) * | 2018-02-20 | 2019-08-22 | Tesla, Inc. | Inter-tile support for solar roof tiles |
US10862420B2 (en) * | 2018-02-20 | 2020-12-08 | Tesla, Inc. | Inter-tile support for solar roof tiles |
US11437534B2 (en) | 2018-02-20 | 2022-09-06 | Tesla, Inc. | Inter-tile support for solar roof tiles |
US11245354B2 (en) | 2018-07-31 | 2022-02-08 | Tesla, Inc. | Solar roof tile spacer with embedded circuitry |
US11245355B2 (en) | 2018-09-04 | 2022-02-08 | Tesla, Inc. | Solar roof tile module |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051101 |