JP2000057135A - 文書作成装置 - Google Patents

文書作成装置

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JP2000057135A
JP2000057135A JP10229021A JP22902198A JP2000057135A JP 2000057135 A JP2000057135 A JP 2000057135A JP 10229021 A JP10229021 A JP 10229021A JP 22902198 A JP22902198 A JP 22902198A JP 2000057135 A JP2000057135 A JP 2000057135A
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JP10229021A
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Tsuneo Miyamoto
恒雄 宮本
Hidenori Nagasaki
秀紀 長崎
Tatsuhiko Yamaoka
竜彦 山岡
Hideto Izawa
秀人 井澤
Masanori Yabu
聖憲 養父
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザに対する負荷を軽減し、文書作成の効率
を向上させることを可能にする。 【解決手段】読み文字列と変換結果とする見出しの文字
列とが対応付けて登録された入力予測辞書86と、入力
された読み文字列をもとに入力予測辞書86を検索して
入力予測候補を求める入力予測辞書検索処理不32と、
2つの語句間の共起関係を示す情報が格納された共起辞
書90と、共起辞書90に格納された情報をもとに、検
索された入力予測候補を、検索対象となった読み文字列
に先行して入力された文字列との共起関係を元に絞り込
みを行なう共起辞書検索処理部40と、この絞り込まれ
た入力予測候補の文字列を表示する入力予測候補表示処
理部34と、この表示された文字列から入力された読み
文字列に対する変換結果とする文字列を選択する入力予
測候補選択処理部35とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日本語ワードプロ
セッサ等の文書作成装置に係り、特にかな漢字変換によ
る文字入力の他に、入力された読み文字列を、その読み
文字列に関連する他の文字列に変換(入力予測処理)し
て入力する文書作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、日本語ワードプロセッサ等の文
書作成装置では、文字入力の効率を向上させるために、
長い文字列を短い文字列で登録して、これをかな漢字変
換のユーザ辞書として扱うことにより、ユーザが短い文
字列を入力しただけで長い文字列を入力する方法を採用
しているものがある。
【0003】しかし、この方法では、予め文字列を登録
しておかなければならないため、あらゆる文字列に対し
て前述した方法を採ることが現実には困難となってい
た。これに対して、近年の文書作成装置では、入力予測
処理を行なうことによって入力効率を向上させる方法が
用いられてきている。入力予測処理では、ユーザにより
最初の数文字が入力された時点で、これら数文字を検索
キーとして入力予測辞書を検索し、これら数文字で始ま
る文字列(単語)を抽出して表示し、入力文字列として
選択できるようにすることで、最初に入力された数文字
に続く文字列を容易に入力することができ、ユーザの入
力の手間を省くことができる。
【0004】例えば、特願平7−56315号(特開平
8−255156号)公報には、前述のような入力予測
処理を行なうことによって入力効率を向上させた文書作
成装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の文書
作成装置では、文書作成のための文字入力の効率を向上
させるために、入力予測処理を用いた方法が用いられて
いた。しかしながら、入力予測処理では、入力された読
み文字列に対して、先行して入力されている語句や文書
中における使用位置(入力位置)、文体などに依存する
ことなく、辞書から検索された入力予測候補を一律的に
表示させるだけであったため、入力予測候補の表示内容
に柔軟性が無かった。従って、ユーザによって選択され
る可能性の低い入力予測候補も一覧中に表示されること
があり、ユーザによる入力予測候補の選択が非効率とな
ってしまうことがあった。
【0006】また、入力予測候補の選択に際しても、入
力された読み文字列に応じて一覧表示された入力予測候
補に対して、ユーザが選択操作を必ず行なう必要があっ
た。本発明は前記のような事情を考慮してなされたもの
で、ユーザに対する負荷を軽減し、文書作成の効率を向
上させることが可能な文書作成装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力された読
み文字列をもとに入力予測辞書を検索して得られた入力
予測候補から、検索対象となった読み文字列に先行して
入力された文字列をもとに共起辞書を検索して共起関係
を示す情報を求め、この情報に基づいて先行して入力さ
れた文字列と共起関係にある入力予測候補を選択して表
示させる。
【0008】また本発明は、入力された読み文字列をも
とに入力予測辞書を検索して入力予測候補を求め、この
入力予測候補の中で、一部のみが異なり他の部分が共通
する複数の入力予測候補があった場合に、該当する候補
を統合し、入力予測辞書から検索された入力予測候補と
共に表示する。
【0009】また本発明は、入力された読み文字列をも
とに入力予測辞書を検索して得られた入力予測候補か
ら、現在の文字の入力位置に基づいて表示対象とする所
定の入力予測候補を選択して表示する。
【0010】また本発明は、入力された読み文字列をも
とに入力予測辞書を検索して得られた入力予測候補か
ら、現在作成中の文書のスタイルに基づいて、表示対象
とする所定の入力予測候補を選択して表示する。
【0011】また本発明は、入力された読み文字列をも
とに入力予測辞書を検索して入力予測候補を求めると共
に、入力された読み文字列をもとに呼応属性テーブルを
検索して、入力された読み文字列に該当する呼応関係に
ある語句の組を抽出し、入力予測辞書の検索によって得
られた入力予測候補と共に表示する。
【0012】また本発明は、読み文字列が入力される文
字毎に、入力予測辞書に対する検索によって得られる入
力予測候補の絞り込みが行なわれ、残った入力予測候補
が1つとなった時に、入力された読み文字列に対する変
換結果として確定し、入力された読み文字列に代えて表
示させる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本実施形態に係わる
文書作成装置のシステム構成を示すブロック図である。
本実施形態における文書作成装置は、例えばCD−RO
M、DVD、磁気ディスク等の記録媒体に記録されたプ
ログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制
御されるコンピュータによって実現される。
【0014】図1に示すように、本実施形態における文
書作成装置は、CPU10、メモリ12、入力装置1
4、表示装置16、及び記憶装置18によって構成され
ている。
【0015】CPU10は、装置全体の制御を司るもの
で、メモリ12に格納されたプログラム及びデータに基
づいて実行することにより各種機能を実現する。本実施
形態では、メモリ12に格納された文書作成制御プログ
ラム12bを実行することでかな漢字変換処理、入力予
測処理などが実行される。
【0016】メモリ12は、CPU10等による読み込
み専用もしくは読み書き可能なメモリ装置であり、プロ
グラムやデータが格納される。メモリ12に設けられる
プログラム領域には、制御プログラム12a、文書作成
制御プログラム12b等の各種プログラムが格納され
る。文書作成制御プログラム12bには、かな漢字変換
処理、入力予測処理を実現するための各種プログラムが
含まれているものとする。
【0017】また、メモリ12には、文書情報部12c
の他、プログラムの実行状況に合わせて各種の情報が格
納される情報記憶部12dが設けられている。文書情報
部12cは、文書作成処理によって作成された文書等の
データを含んでいる。また、情報記憶部12dには、か
な漢字変換処理、入力予測処理等を実行する際に利用さ
れるデータを含み、必要に応じて記憶装置18から読み
出されたデータが格納される。
【0018】入力装置14は、処理対象となるデータや
装置に対する命令等を入力するためのキーボードや、マ
ウス、ペン等のポインティングデバイスである。文書作
成の際には主にキーボードが用いられ、このキーボード
の各キーには、文字データ入力用の文字キー、入力文字
列に対するかな漢字変換の実行を指示するための変換キ
ー、各種選択の方向指示を入力するための上下左右カー
ソルキー、各種選択の確定を指示するための選択キーな
ど、各種の機能が割り当てられている。
【0019】表示装置16は、入力データや出力結果を
表示するもので液晶ディスプレイ、CRT等、及びコン
トローラから構成される。記憶装置18は、情報記憶部
18aを含む各種データやプログラム18b等が記憶さ
れる装置である。なお、記憶装置18は、ハードディス
ク、CD−ROM、DVD、フロッピーディスク等の記
録媒体に記録されたプログラム(文書作成制御プログラ
ム12b等)を読み込んで、文書作成装置によって実行
させることができる。情報記憶部18aには、かな漢字
変換処理、入力予測処理で用いられる各種辞書や、処理
データなどが格納される。
【0020】図2は、図1に示すシステム構成におい
て、制御プログラム12a、文書作成制御プログラム1
2bを実行することにより実現される文書作成装置の機
能構成を示すブロック図である。
【0021】図2に示すように、本実施形態における文
書作成装置には、入力制御処理部22、出力制御処理部
24、文書作成制御部26、及び情報記憶部28の各機
能によって構成されている。
【0022】入力制御処理部22は、制御プログラム1
2aを実行することにより実現されるもので、入力装置
14(例えばキーボード)からデータや命令等を入力す
る。文書作成処理が実行されている場合には、入力され
た文字データを情報記憶部28の入力文字列格納部60
に格納する。また、入力装置14(キーボード)のキー
に割り当てられた機能に対応する指示を入力する。
【0023】出力制御処理部24は、制御プログラム1
2aを実行することにより実現されるもので、かな漢字
変換処理によって作成された文書や、入力予測処理に伴
う各種の情報を、表示装置16において表示させるため
の制御を行なう。なお、情報の出力先としては表示装置
16に限らず、印刷装置、通信装置、記憶装置等であっ
ても勿論良い。
【0024】文書作成制御部26は、制御プログラム1
2a、文書作成制御プログラム12bを実行することに
より実現されるもので、入力される文字データに対し
て、かな漢字変換処理及び入力予測処理によって文書を
作成する処理を実行する。文書作成制御部26は、ユー
ザの文書作成のための入力効率を向上させるために以下
のような機能を有する。
【0025】文書作成制御部26は、図2に示すよう
に、かな漢字変換処理部30、入力予測辞書検索処理部
32、入力予測候補表示処理部34、入力予測候補選択
処理部35、共起辞書検索処理部40、表示位置情報処
理部42、入力予測候補統合処理部44、文書スタイル
情報取得処理部46、呼応属性情報抽出処理部48、入
力予測候補確定処理部50の各機能が含まれて構成され
ている。
【0026】また、情報記憶部28には、文書作成制御
部26に設けられた各機能が利用するデータを格納する
ために、入力文字列格納部80、かな漢字変換辞書8
2、変換結果格納部84、入力予測辞書86、及び入力
予測候補格納部88、共起辞書90、表示位置情報格納
部92、文書スタイル情報格納部94、呼応属性テーブ
ル96が設けられている。
【0027】かな漢字変換処理部30は、入力文字列格
納部80に格納された入力文字列に対して、かな漢字変
換辞書82に格納された辞書データをもとにかな漢字変
換を実行して、変換結果を変換結果格納部84に格納す
る。また、かな漢字変換処理部30は、入力予測処理
(入力予測辞書検索処理部32)によって得られる入力
予測候補によって得られる見出しの文字列を用いて入力
文字列を変換する。
【0028】入力予測辞書検索処理部32は、入力文字
列格納部80に格納された入力文字列をもとに入力予測
辞書86を検索して、現在までの入力文字列に続いて入
力される可能性のある入力文字列である入力予測候補を
求めて入力予測候補格納部88に格納する。また、入力
予測辞書検索処理部32は、入力された読み文字列の先
頭からに限らず、途中の文字列を対象として入力予測辞
書86に対する検索を行うこともできる。
【0029】入力予測候補表示処理部34は、入力予測
候補格納部88に格納された複数の入力予測候補を、各
種の情報に基づいて選択して、出力制御処理部24を通
じて表示装置16において表示させる。入力予測候補表
示処理部34は、共起辞書検索処理部40による共起辞
書90に対する検索結果に基づいて、先に入力されてい
る文字列と共起関係にある入力予測候補を選択して表示
させる。また、入力予測候補表示処理部34は、表示位
置情報処理部42によって管理されている文字列の入力
位置が、文書中の先頭か否かに応じて、入力予測辞書検
索処理部32によって検索された複数の入力予測候補か
ら表示対象とするものを選択して表示する。また、入力
予測候補表示処理部34は、入力予測候補統合処理部4
4によって統合された入力予測候補の中で、多様部分
(後述する)について識別可能な形態により表示を行
う。
【0030】入力予測候補選択処理部35は、外部から
の指示に応じて、入力予測候補表示処理部34によって
表示された入力予測候補から、入力された読み文字列に
対する変換結果とする文字列を選択する。
【0031】共起辞書検索処理部40は、入力予測辞書
検索処理部32による入力予測辞書86に対する検索に
よって得られた入力予測候補と、この入力予測候補の検
索の対象となった読み文字列に先行して入力された文字
列(語句)に共起関係があるか否かを判別するために、
先行して入力された文字列をもとに共起辞書90を検索
する。また、共起辞書検索処理部40は、入力文字列格
納部80に格納された入力された読み文字列に該当す
る、共起辞書90に格納された共起情報(詳細について
は後述する)を入力予測候補として検索する。
【0032】表示位置情報処理部42は、作成中の文書
における現在入力対象となっている文字の表示位置を示
す情報を表示位置情報格納部92を利用して管理する。
入力予測候補統合処理部44は、入力予測候補表示処理
部34によって表示対象となっている入力予測候補につ
いて多様部分がある場合に、この多様部分を除く同じ文
字列部分をもつ入力予測候補を統合する。多様部分と
は、他の入力予測候補と一部のみが異なる入力予測候補
が複数存在した場合に、一部のみが異なる共通しない文
字列部分をいう。
【0033】文書スタイル情報取得処理部46は、現
在、ユーザによって作成されている文書の文書スタイ
ル、例えば「ですます」調か「である」調かを示す情報
を取得して、文書スタイル情報格納部94に格納する。
【0034】呼応属性情報抽出処理部48は、入力予測
辞書検索処理部32によって検索された入力予測候補に
対応する、呼応関係にある語句を呼応属性テーブル96
から読み出して入力予測候補として入力予測候補格納部
88に格納する。
【0035】入力予測候補確定処理部50は、入力文字
列格納部80に格納された読み文字列に基づいて、入力
予測候補格納部88に格納された複数の入力予測候補の
中から変換結果とする文字列を確定し、入力された読み
文字列に代えて表示させる。
【0036】入力文字列格納部80は、入力装置14、
入力制御処理部22を通じて入力された処理対象とする
入力文字列(読み文字列)が格納される。変換結果格納
部84は、入力文字列格納部80に格納された文字列に
対する、かな漢字変換処理部30によるかな漢字変換の
結果(変換候補)が格納される。
【0037】かな漢字変換辞書82は、かな漢字変換処
理部30によるかな漢字変換を実行する際に参照される
もので、読み文字列と変換結果とする見出し語の文字列
とが対応付けられて登録されている。
【0038】入力予測辞書86は、入力予測処理を実行
する際に入力予測辞書検索処理部32によって参照され
るもので、読み文字列と入力予測候補とする見出し語の
文字列、及び他の情報とが対応付けられて登録されてい
る。入力予測辞書86に格納される情報の詳細について
は後述する(図4)。
【0039】入力予測候補格納部88は、入力予測辞書
検索処理部32による入力予測辞書86に対する検索結
果を格納するためのもので、入力予測候補を一覧表示さ
せるための出力バッファとして用いられる。なお、入力
予測候補統合処理部44によって複数の入力予測候補の
文字列が多様部分を除く他の文字列をもとに統合された
文字列を含む。
【0040】共起辞書90は、2つの語句間の共起関
係、すなわち文書中において対応付けられて使用される
語句の組を定義する情報が格納されるもので、本実施形
態では2つの語句について、それぞれ読みと、かな漢字
変換によって得られる文字列による見出しの文字列が対
応付けられて格納さされているものとする。
【0041】表示位置情報格納部92は、表示位置情報
処理部42によって、作成中の文書の現在の文字の入力
位置を示す情報が格納される。文書スタイル情報格納部
94は、文書スタイル情報取得処理部46によって、ユ
ーザによって作成されている文書の文書スタイル、例え
ば「ですます」調か「である」調かを示す情報が格納さ
れる。
【0042】呼応属性テーブル96は、呼応属性情報抽
出処理部48によって参照されるもので、入力予測辞書
86に格納された入力予測候補の次に、本実施形態にお
ける文書作成装置の動作について図面を参照しながら説
明する。
【0043】まず、共起辞書90に格納された語句の共
起関係を示す情報をもとに入力予測候補を求める処理に
ついて、図3に示すフローチャートを参照しながら説明
する。
【0044】まず、文書作成のために入力装置14に設
けられたキーが操作されると、入力制御処理部22は、
キー操作に応じた文書の読みを表す文字データ(読み文
字列)を順次入力して入力文字列格納部80に格納す
る。
【0045】入力文字列格納部80に読み文字列のデー
タが入力されると、入力予測辞書検索処理部32は、入
力文字列格納部80に格納された読み文字列をもとに入
力予測辞書86を検索して、現在までに入力された文字
列に続いて入力される可能性の高い文字列、すなわち入
力予測候補を求める(ステップA1)。
【0046】図4には、入力予測辞書86に格納される
情報の一例を示している。図4に示すように、入力予測
辞書86には、「読み」「見出し」とその他の情報(図
示せず。詳細については後述する)が対応付けて登録さ
れている。「読み」は、入力された読み文字列をもとに
した検索対象となるもので、入力予測候補の見出し部分
の読み文字列が格納されている。「見出し」は、「読
み」に対応する入力予測の結果とする入力予測候補の文
字列である。
【0047】入力予測辞書検索処理部32は、入力文字
列格納部80に格納された読み文字列を先頭から含む読
みが、入力予測辞書56の「読み」に登録されているか
を検索している。ここで、入力された読み文字列に該当
する読みが入力予測辞書56にあった場合(ステップA
2)、入力予測辞書検索処理部32は、該当する読みに
対応する「見出し」の文字列を入力予測候補として入力
予測候補格納部88に格納する。
【0048】入力予測候補格納部88に入力予測候補が
格納されると、共起辞書検索処理部40は、入力予測辞
書検索処理部32により検索対象となった読み文字列に
先行して入力された文字列をもとに共起辞書90を検索
して、先行して入力された文字列に対する共起関係を示
す情報を求める。
【0049】共起辞書90には、図5に示すように、2
つの語句の共起関係が読みと見出しのそれぞれによって
定義されている。入力予測候補表示処理部34は、入力
予測候補格納部88に格納された各入力予測候補につい
て、共起辞書検索処理部40によって検索された情報を
もとに、先行して入力された語句と共起関係にあるか否
かを共起辞書90を参照して判別する(ステップA
3)。
【0050】ここで、先行して入力された語句と共起関
係にある入力予測候補が存在した場合(ステップA
4)、入力予測候補表示処理部34は、この入力予測候
補のみを対象として一覧表示し、この中から変換結果と
するものをユーザによって選択させる(ステップA
5)。
【0051】一方、共起関係にある語句が存在しなかっ
た場合、入力予測候補表示処理部34は、全ての入力予
測候補を対象として一覧表示し、この中から変換結果と
するものをユーザによって選択させる(ステップA
6)。さらに、共起辞書検索処理部40は、入力された
読み文字列をもとに共起辞書90を検索し、該当する読
みに対応する見出しを入力予測候補として入力予測候補
格納部88に格納する。
【0052】図6には入力された読み文字列に対する入
力予測候補の一覧表示の例を示している。図6(a)に
示す例では、入力された読み文字列「あつい」に対し
て、入力予測辞書86に対する検索の結果、入力予測候
補「暑い日が続いて」が得られている。
【0053】さらに、この例では、入力予測辞書検索処
理部32による検索の対象となっている読みに先行する
語句がないため、共起辞書90から入力された読み文字
列に該当する見出し、すなわち「熱い紅茶」「厚い氷」
「暑い盛り」「暑い夏」が入力予測候補として求めら
れ、同様にして入力予測候補として一覧表示されてい
る。
【0054】また、図6(b)に示す例では、入力予測
辞書検索処理部32による検索の対象となった読み文字
列「あつい」に先行して、「なつの」の文字列があるた
め、この「なつ」と共起関係にある文字「あつい」をも
とに入力予測候補の絞り込みを行う。この結果、「暑い
日が続いて」の入力予測候補が得られる。
【0055】この様に、共起辞書90に格納された語句
間の共起関係を示す情報をもとに、入力予測辞書検索処
理部32によって検索された複数の入力予測候補から、
表示する入力予測候補の絞り込みを行うことができる。
これによって、ユーザによる変換結果とする入力予測候
補の選択を容易にすることができる。また、共起辞書9
0を入力予測候補の絞り込みだけに使うのではなく、入
力予測候補の絞り込みができない場合には、入力予測候
補の追加にも利用することで、より多くの入力予測候補
を一覧表示させることができる。
【0056】次に、文書中における文字の入力位置に応
じた入力予測候補の表示について、図7に示すフローチ
ャートを参照しながら説明する。入力文字列格納部80
に読み文字列のデータが入力されると、入力予測辞書検
索処理部32は、入力文字列格納部80に格納された読
み文字列をもとに入力予測辞書86を検索して、現在ま
でに入力された文字列に続いて入力される可能性の高い
文字列、すなわち入力予測候補を求める(ステップB
1)。
【0057】入力予測辞書検索処理部32は、入力文字
列格納部80に格納された読み文字列を先頭から含む読
みが、入力予測辞書56の「読み」に登録されているか
を検索している。ここで、入力された読み文字列に該当
する読みが入力予測辞書56にあった場合(ステップB
2)、入力予測辞書検索処理部32は、該当する読みに
対応する「見出し」の文字列を入力予測候補として入力
予測候補格納部88に格納する。
【0058】入力予測候補格納部88に入力予測候補が
格納されると、表示位置情報処理部42は、現在の文字
の入力位置が先頭であるか否かを判別する(ステップB
3)。例えば、表示位置情報処理部42は、現在作成中
の文書における文字入力位置(行、桁)に基づいて、表
示位置情報格納部92に入力位置を示す情報を格納する
ことによって管理している。
【0059】入力予測候補表示処理部34は、表示位置
情報処理部42によって管理された情報をもとに、文書
の先頭での入力でないと判別された場合、入力予測候補
格納部88に格納された文頭において使用されることの
ない入力予測候補、例えば頭語(後述する)を含まない
入力予測候補を選択する(ステップB4)。なお、頭語
とは、文書中の先頭において使用される特定の語句をさ
しており、例えば、拝啓、謹啓、前略、拝復などの語句
がある。
【0060】一方、文書の先頭での入力と判別された場
合には、入力予測候補表示処理部34は、入力予測候補
格納部88に格納された入力予測候補から頭語を含む入
力予測候補を選択する(ステップB5)。
【0061】なお、入力予測候補格納部88に格納され
た入力予測候補のなかで、頭語を含む、含まないの判別
は、例えばかな漢字変換辞書82に頭語の見出しに対し
て、頭語であることを示す情報を付加しておくことで対
応することができる。この場合、入力された読み文字列
に対するかな漢字変換処理部30による先読み処理(変
換実行の指示の前に処理を開始する処理)によって得ら
れた候補が頭語であるか否かを、付加された情報によっ
て判別し、頭語と判別された見出しと同じ表記を持てば
頭語を含む入力予測候補としてみなす。
【0062】また、入力予測辞書86に格納された入力
予測候補に対して頭語であるか否かを示す情報を付加し
ておき、この情報をもとにして入力予測候補表示処理部
34が判別することも可能である。
【0063】次に、入力予測候補統合処理部44は、表
示対象として選択された入力予測候補の中に、多様部分
があるか否かを判別する(ステップB6)。すなわち、
他の入力予測候補と、一部のみが異なる入力予測候補が
存在するか否かを判別する。こうした入力予測候補が存
在する場合、入力予測候補統合処理部44は、共通しな
い部分(多様部分)を除いて統合し(ステップB7)、
入力予測候補表示処理部34によって多様部分の識別可
能な形態により入力予測候補を表示させる(ステップB
8)。
【0064】多様部分の入力予測候補表示については、
多様部分が存在することを、多様部分に該当する文字列
部分について、アンダーラインや反転表示などで行い、
その内容の表示は、例えばカーソルによって指示された
場合、あるいは特定のキーを割り当てて(一覧表示実行
指示用のキー)、このキーから指示があった場合に、プ
ルダウン的に表示をしたり、別ウィンドウを開いて表示
してもよい。この中から、ユーザによって、任意に入力
予測候補を表示させる(ステップB9)。
【0065】また、入力予測候補に多様部分が存在しな
い場合には、入力予測候補表示処理部34は、通常の形
態によって入力予測候補を一覧表示して、この中から、
ユーザによって、任意に入力予測候補を表示させる(ス
テップB9)。
【0066】図8には、文字の入力位置に応じた入力予
測候補の表示例について示している。図8(a)に示す
例では、文書の途中において、読み文字列「はいけい」
が入力されている。このため、入力予測辞書86を検索
して得られる入力予測候補の中から、頭語を含まない文
字列を入力予測候補として一覧表示している。
【0067】一方、図8(b)に示す例では、文書の先
頭位置において読み文字列「はいけい」が入力されてい
るので、頭語を含む入力予測候補が選択され表示されて
いる。
【0068】また、読み文字列「はいけい」に対して
は、例えば図4に示す入力予測辞書86を検索した結
果、頭語を含む4つの入力予測候補(「はいけいきしゃ
ますます…」の読みを持つの)が取得される。この4つ
の入力予測候補は、共通する多様部分を有しているた
め、多様部分を除いて統合され、図8(b)に示すよう
に一つの入力予測候補として表示されている。
【0069】また、この入力予測候補では、多様部分に
ついて多様部分が存在することを明示する表示がなされ
ている。例えば、図8(b)に示す入力予測候補に対し
て、カーソルにより多様部分の位置が指示された場合に
は、図8(c)に示すように、他の入力予測候補の多様
部分の文字列をプルダウン的に表示する。図8(c)に
示すような形式で、多様部分を一覧表示させ、この中か
ら一つを選択することで、入力予測候補選択処理部35
により入力予測候補の選択が行われる。
【0070】このようにして、文字の入力位置に応じ
て、複数の入力予測候補から該当するものが選択され一
覧表示されるので、ユーザは、選択されることのない入
力予測候補についての確認を行う必要がなく、容易に所
望する入力予測候補を選択して入力することができる。
また、多様部分を持つ入力予測候補が統合されて表示さ
れるので、一覧表示におけるユーザによる確認を容易に
することができる。
【0071】なお、前述した説明では、文字の入力位置
が文書中の先頭であるか否かに基づいて、入力予測候補
の絞り込みを行っているが、例えば行頭にある場合、あ
るいは行末、文末にあるかなど、他の文字入力位置に基
づいて、入力予測辞書検索処理部32によって検索され
た入力予測候補の絞り込みを行なうことも可能である。
【0072】次に、作成中の文書の文書スタイルに応じ
て入力予測候補を制限する処理について、図9に示すフ
ローチャートを参照しながら説明する。入力文字列格納
部80に読み文字列のデータが入力されると、入力予測
辞書検索処理部32は、入力文字列格納部80に格納さ
れた読み文字列をもとに入力予測辞書86を検索して、
現在までに入力された文字列に続いて入力される可能性
の高い文字列、すなわち入力予測候補を求める(ステッ
プC1)。
【0073】入力予測辞書検索処理部32は、入力文字
列格納部80に格納された読み文字列を先頭から含む読
みが、入力予測辞書56の「読み」に登録されているか
を検索している。ここで、入力された読み文字列に該当
する読みが入力予測辞書56にあった場合(ステップC
2)、入力予測辞書検索処理部32は、該当する読みに
対応する「見出し」の文字列を入力予測候補として入力
予測候補格納部88に格納する。
【0074】また、入力予測辞書86に対する検索の結
果、入力予測候補が得られた場合、文書スタイル情報取
得処理部46は、現在作成されている文書のスタイルを
示す情報を取得する。すなわち、作成中の文書が、「で
すます調」か「である調」の何れの文体によって作成さ
れているかを判別する。
【0075】この文書スタイルの情報の取得は、予めユ
ーザによって指定させてあっても良いし、また既に作成
済みの文書に対して、日本語解析処理などによる文体解
析を行うことによって取得することができる。
【0076】文書スタイル情報取得処理部46は取得し
た文書スタイルを示す情報を文書スタイル情報格納部9
4に格納する。ここで、文書スタイル情報格納部94に
格納された文書スタイル情報が「ですます調」を示す場
合(ステップC4)、入力予測候補表示処理部34は、
「ですます調」に該当する入力予測候補を選択して一覧
表示させる(ステップC6)。
【0077】一方、「である調」を示す文書スタイル情
報が文書スタイル情報格納部94に格納されていた場合
(ステップC4)、入力予測候補表示処理部34は、
「である調」の入力予測候補を一覧表示させる(ステッ
プC5)。
【0078】例えば、図10(a)に示すように、読み
文字列「じじょう」が入力された場合、図4に示す入力
予測辞書86を検索した結果、読みの「じじょうをもう
しあげる」と「じじょうをもうしあげます」が検索さ
れ、この読みに対応する見出しの文字列「事情を申し上
げる」と「事情を申し上げます」の入力予測候補が取得
される。なお、図4には示していないが、図10(b)
に示すように、入力予測辞書86に格納された読みと見
出しの組みに対して、文書スタイルを示す情報、すなわ
ち「である調」であるか「ですます調」であるかを示す
情報を付加しておくことができる。
【0079】入力予測候補表示処理部34は、この入力
予測候補に付加された文書スタイルを示す情報を参照し
て、文書スタイル情報格納部94に格納された文書スタ
イル情報に応じた入力予測候補を選択して表示させる。
【0080】図10(c)に示す例では、作成済みの文
書が例えば「かさねてお願いしたいと考えてておりま
す」の文が存在していることから、文書スタイルが「で
すます調」であることが判別される。このため、入力さ
れた読み文字列に対して「事情を申し上げます」の入力
予測候補が選択されて表示される。
【0081】このようにして、入力予測辞書86に文書
スタイルに応じた入力予測候補が格納されていれば、現
在作成中の文書の文書スタイルに応じて入力予測候補が
選択され、一覧表示されるので、効率よく入力予測候補
の選択を行うことができる。
【0082】次に、呼応属性を持つ入力予測候補を表示
する処理について、図11に示すフローチャートを参照
しながら説明する。なお、呼応属性を持つ入力予測候補
とは、複数の語句が組で使用されるものを示し、例え
ば、副詞句「決して」に対して、「しない」の文字列が
使用されるような関係を持った文字列を示している。
【0083】入力文字列格納部80に読み文字列のデー
タが入力されると、入力予測辞書検索処理部32は、入
力文字列格納部80に格納された読み文字列をもとに入
力予測辞書86を検索して、現在までに入力された文字
列に続いて入力される可能性の高い文字列、すなわち入
力予測候補を求める(ステップD1)。
【0084】入力予測辞書検索処理部32は、入力文字
列格納部80に格納された読み文字列を先頭から含む読
みが、入力予測辞書56の「読み」に登録されているか
を検索している。ここで、入力された読み文字列に該当
する読みが入力予測辞書56にあった場合(ステップD
2)、入力予測辞書検索処理部32は、該当する読みに
対応する「見出し」の文字列を入力予測候補として入力
予測候補格納部88に格納する。
【0085】入力予測辞書検索処理部32による入力予
測辞書86に対する検索の結果、入力予測候補が検索さ
れた場合、呼応属性情報抽出処理部48は、該当する入
力予測候補に呼応属性があるか否かを判別する(ステッ
プD3)。
【0086】ここでは、入力予測辞書86に格納された
読みと見出しの組みに対して、呼応属性を持つ入力予測
候補がある場合には、呼応属性テーブル96のエントリ
位置を示す情報(ポインタ)が付されているものとす
る。
【0087】図12には、入力予測辞書86に格納され
る情報の一例を示している。例えば、読み「ぜんぜん」
に対して、見出し「全然」が対応つけて登録されてお
り、この見出し「全然」に対して、図12(b)に示す
ように、呼応属性を持つ入力予測候補が登録された呼応
属性テーブルのエントリ位置を示すポインタが格納され
ているものとする。
【0088】このポインタが示す呼応属性テーブル96
のエントリ位置には、図12(b)に示すように「全然
…ない」「全然…ではない」などの呼応関係にある語句
の組による入力予測候補が格納されている。
【0089】呼応属性情報抽出処理部48は、入力予測
辞書検索処理部32によって検索された入力予測候補
に、呼応属性を持つ入力予測候補がある場合には(ステ
ップD4)、その入力予測候補に対応する属性テーブル
96中のエントリから、呼応属性を持つ入力予測候補を
取得して入力予測候補格納部88に格納する(ステップ
D6)。
【0090】入力予測候補表示処理部34は、呼応属性
情報抽出処理部48によって呼応属性をもつ入力予測候
補が入力予測候補格納部88に格納された場合には、そ
の入力予測候補を入力された読み文字列に対する入力予
測候補も、入力予測辞書86から検索された入力予測候
補と共に表示して、ユーザによって選択させる(ステッ
プD7)。
【0091】なお、入力予測候補表示処理部34は、入
力予測辞書検索処理部32によって検索された入力予測
候補に、呼応属性を持つ入力予測候補がない場合には
(ステップD4)、入力予測候補格納部88に格納され
た入力予測辞書86から検索された入力予測候補を表示
して(ステップD5)、ユーザによって選択させる(ス
テップD7)。
【0092】入力予測候補が選択されると、この入力予
測候補が入力された読み文字列の表示に代えて変換結果
として表示され、それに応じて次の文字位置にカーソル
を移動させる(ステップD8)。
【0093】図13(a)には、読み文字列「ぜんぜ
ん」に対して「全然…ない」の入力予測候補が表示され
た例を示している。この入力予測候補の表示中から呼応
属性を持つ入力予測候補が選択された場合、図13
(b)に示すように、入力された読み文字列に代えて呼
応関係にある語句の組を変換結果として表示する。ま
た、この語句の組に応じて、次の文字入力位置にカーソ
ルを移動する。すなわち、呼応関係にある語句に対して
は、その語句の間に文字が入力されることになるので、
文字列末が次の文字入力位置になるのではなく、2つの
語句の間を次の文字入力位置として設定する。
【0094】なお、図13に示す例では呼応属性を持つ
入力予測候補のみが表示されているものとしているが、
入力予測辞書86から検索された見出し「全然」を含め
て一覧表示させることも勿論可能である。
【0095】このようにして、入力予測辞書86に対す
る検索によって得られた入力予測候補をもとに、呼応属
性を持つ入力予測候補を呼応属性テーブル96から取得
し、入力された読み文字列に対する入力予測候補として
一覧表示することができる。
【0096】また、この入力予測候補が選択された場合
には、図13(b)に示すように、呼応関係にある語句
の間に次の文字入力位置が設定されるので、この選択さ
れた呼応属性をもつ入力予測候補を有効に利用し、かつ
次の文字位置の設定をユーザがカーソルを移動させて設
定する必要もなく、直ちに文字の入力が可能となり、ユ
ーザに対する負担を軽減することができる。
【0097】なお、図12に示す呼応属性をもつ入力予
測候補の例、すなわち呼応属性テーブル96に格納され
る呼応関係をもつ語句の例は、副詞句に限って説明して
いるが、ユーザが任意に指定した語句に呼応関係を持た
せることによって、文法とは関係ない関係をもつ語句を
組にして入力予測候補として表示させて選択させること
も可能である。この場合、指定された語句の関係が、図
12(b)に示すようにして格納しておくものとする。
【0098】次に、入力される読み文字列に対して、複
数の入力予測候補から自動的に変換結果とする入力予測
候補を選択する処理について図14に示すフローチャー
トを参照しながら説明する。
【0099】まず、入力制御処理部22を介して入力文
字列格納部80に文字が格納されると(ステップE
1)、入力予測辞書検索処理部32は、入力文字列格納
部80に格納された文字に基づいて入力予測辞書86の
読みに対して入力された文字位置に対応する文字と比較
し(ステップE2)、合致するものがあるか否かを判別
する(ステップE3)。
【0100】ここで、読みの該当位置の文字と入力され
た文字とが合致する入力予測候補が複数得られた場合
(ステップE7)、入力予測辞書検索処理部32は、該
当する入力予測候補を入力予測候補格納部88に格納す
る。入力予測候補表示処理部34は、入力予測候補格納
部88に格納された入力予測候補をもとに、入力された
読み文字列に対応する複数の入力予測候補を一覧表示さ
せる(ステップE8)。
【0101】ここで、入力予測候補の一覧から変換結果
とする入力予測候補が選択されず、続けて文字が入力さ
れた場合には、以下同様に、順次読み文字列が入力され
るごとに、入力予測辞書検索処理部32は、入力予測辞
書86の読みの文字列と比較し、合致する場合には入力
予測候補として取得し、入力予測候補格納部88に格納
していく。
【0102】なお、入力予測候補の一覧から入力予測候
補が選択されると(ステップE9)、入力予測候補選択
処理部35が入力制御処理部22を介して入力される指
示に応じて入力予測候補を選択し、入力された読み文字
列に代えて表される(ステップE10)。
【0103】一方、読み文字列が順次入力されていくこ
とで、入力された文字の文字位置と合致する文字を持つ
読みが入力予測辞書86になくなった場合には(ステッ
プE3)、入力された読み文字列に対する入力予測候補
が入力予測辞書86に格納されていないことになるの
で、それまでに入力予測候補が表示されていた場合には
(ステップE4)、この入力予測候補の表示を消去し
(ステップE5)、文字の入力位置に文字を表示する
(ステップE6)。
【0104】一方、合致する入力予測候補がある場合に
(ステップE3)、該当する入力予測候補が一つとなっ
た場合(ステップE7)、入力予測候補確定処理部50
は、その入力予測候補を変換結果として確定し、入力さ
れた文字列に代えて表示させる(ステップE11)。
【0105】図15には、入力予測候補を自動的に選択
する場合の表示例を示している。例えば、図15(a)
に示すように、読み文字列「てんき」が入力された際
に、図4に示す入力予測辞書86を検索した結果、4つ
の入力予測候補が検索され一覧表示されているものとす
る。
【0106】ここで、読み文字列「てんき」に続いて、
文字「が」が入力された場合、読み文字列「てんきが」
に該当する3つの入力予測候補が、図15(b)に示す
ようにして一覧表示される。
【0107】さらに、読み文字列「てんきが」のあと
に、文字「く」が入力された場合、図15(b)に示す
入力予測候補の一覧表示中において、該当する入力予測
候補が「てんきがくずれる」の1つになるので、入力予
測候補確定処理部50は、この入力予測候補を変換結果
として確定し、図15(c)に示すように入力された読
み文字列「てんきがく」にかえて表示させる。
【0108】このようにして、複数の入力予測候補の一
覧表示中から、入力された読み文字列に応じて自動的に
確定して入力するので、ユーザーが逐次一覧表示中から
入力予測候補の選択を行う必要がないので、効率的な文
書作成が可能となる。
【0109】なお、上述した実施形態において記載した
手法は、コンピュータに実行させることのできるプログ
ラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピーディス
ク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、
DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで
各種装置に提供することができる。また、通信媒体によ
り伝送して各種装置に提供することも可能である。本装
置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプ
ログラムを読み込み、または通信媒体を介してプログラ
ムを受信し、このプログラムによって動作が制御される
ことにより、上述した処理を実行する。
【0110】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、辞
書から検索された入力予測候補を一律的に表示させるだ
けでなく、状況に応じて入力予測辞書から検索された入
力予測候補を使用される可能性の高いものに絞り込みを
行って一覧表示させるので、ユーザによる入力予測候補
の選択を効率的に行なうことが可能となる。また、入力
予測候補の選択に際しても、入力された読み文字列に応
じて一覧表示された入力予測候補に対して、必ずしもユ
ーザが選択操作を必ず行なう必要がなく、自動的に確定
されて入力された読み文字列に代えて表示されるので、
ユーザに対する負荷を軽減し、文書作成の効率を向上さ
せることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係わる文書作成装置のシステム構
成を示すブロック図。
【図2】図1に示すシステム構成において実現される文
書作成装置の機能構成を示すブロック図。
【図3】共起辞書90に格納された語句の共起関係を示
す情報をもとに入力予測候補を求める処理について説明
するためのフローチャート。
【図4】入力予測辞書86に格納される情報の一例を示
す図。
【図5】共起辞書90に格納された2つの語句の共起関
係が読みと見出しのそれぞれによって定義の一例を示す
図。
【図6】入力された読み文字列に対する入力予測候補の
一覧表示の例を示す図。
【図7】文書中における文字の入力位置に応じた入力予
測候補の表示について説明するためのフローチャート。
【図8】文字の入力位置に応じた入力予測候補の表示例
について示す図。
【図9】作成中の文書の文書スタイルに応じて入力予測
候補を制限する処理について説明するためのフローチャ
ート。
【図10】文書スタイルに応じた入力予測候補の絞り込
みを説明するための図。
【図11】呼応属性を持つ入力予測候補を表示する処理
について説明するためのフローチャート。
【図12】入力予測辞書86に格納される情報の一例を
示す図。
【図13】呼応属性を持つ入力予測候補の選択を説明す
るための図。
【図14】入力される読み文字列に対して、複数の入力
予測候補から自動的に変換結果とする入力予測候補を選
択する処理について説明するためのフローチャート。
【図15】入力予測候補を自動的に選択する場合の表示
例を示す図。
【符号の説明】 10…CPU 12…メモリ 12a…制御プログラム 12b…文書作成制御プログラム 12c…文書情報部 12d…情報記憶部 14…入力装置 16…表示装置 18…記憶装置 18a…情報記憶部 18b…プログラム 22…入力制御処理部 24…出力制御処理部 26…文書作成制御部 28…情報記憶部 30…かな漢字変換処理部 32…入力予測辞書検索処理部 34…入力予測候補表示処理部 35…入力予測候補選択処理部 40…共起辞書検索処理部 42…表示位置情報処理部 44…入力予測候補統合処理部 46…文書スタイル情報取得処理部 48…呼応属性情報抽出処理部 50…入力予測候補確定処理部 80…入力文字列格納部 82…かな漢字変換辞書 84…変換結果格納部 86…入力予測辞書 88…入力予測候補格納部 90…共起辞書 92…表示位置情報格納部 94…文書スタイル情報格納部 96…呼応属性テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岡 竜彦 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内 (72)発明者 井澤 秀人 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内 (72)発明者 養父 聖憲 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内 Fターム(参考) 5B009 MA06 MA11 MB22 ME17 MH01 MH02 MH07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された読み文字列を、その読み文字
    列に関連する他の文字列に変換して入力する文書作成装
    置において、 読み文字列と変換結果とする見出しの文字列とが対応付
    けて登録された入力予測辞書と、 入力された読み文字列をもとに前記入力予測辞書を検索
    して、現在までの入力文字列に続いて入力される可能性
    の高い文字列である入力予測候補を求める入力予測辞書
    検索処理手段と、 2つの文字列間の共起関係を示す情報が格納された共起
    辞書と、 前記入力予測辞書検索処理手段により検索対象となった
    読み文字列に先行して入力された文字列をもとに前記共
    起辞書を検索して、先行して入力された文字列に対する
    共起関係を示す情報を求める共起辞書検索処理手段と、 前記共起辞書検索処理手段による前記共起辞書に対する
    検索結果に基づいて、先行して入力された文字列と共起
    関係にある入力予測候補の文字列を選択して表示する入
    力予測候補表示処理手段と、 前記入力予測候補表示処理手段によって表示された文字
    列から、入力された読み文字列に対する変換結果とする
    文字列を選択する入力予測候補選択処理手段とを具備し
    たことを特徴とする文書作成装置。
  2. 【請求項2】 前記共起辞書に格納される共起関係を示
    す情報が、読みと見出しの文字列によって定義されたも
    のであって、 前記共起辞書検索処理手段は、入力された読み文字列を
    もとに前記共起辞書を検索して、入力予測候補とする文
    字列を求めることを特徴とする請求項1記載の文書作成
    装置。
  3. 【請求項3】 入力された読み文字列を、その読み文字
    列に関連する他の文字列に変換して入力する文書作成装
    置において、 読み文字列と変換結果とする見出しの文字列とが対応付
    けて登録された入力予測辞書と、 入力された読み文字列をもとに前記入力予測辞書を検索
    して、現在までの入力文字列に続いて入力される可能性
    の高い文字列である入力予測候補を求める入力予測辞書
    検索処理手段と、 前記入力予測辞書検索処理手段によって検索された入力
    予測候補の中で、一部のみが異なり他の部分が共通する
    複数の入力予測候補があった場合に、該当する候補を統
    合する入力予測候補統合処理手段と、 前記入力予測辞書検索処理手段によって検索された入力
    予測候補と、前記入力予測候補統合処理手段によって統
    合された入力予測候補とを表示する入力予測候補表示処
    理手段と、 前記入力予測候補表示処理手段によって表示された文字
    列から、入力された読み文字列に対する変換結果とする
    文字列を選択する入力予測候補選択処理手段とを具備し
    たことを特徴とする文書作成装置。
  4. 【請求項4】 前記入力予測候補表示処理手段は、 前記入力予測候補選択処理手段によって、前記入力予測
    候補統合処理手段により統合された入力予測候補が選択
    された場合に、統合された複数の入力予測候補のそれぞ
    れにおける、他の入力予測候補と一部のみが異なる部分
    を一覧表示することを特徴とする請求項3記載の文書作
    成装置。
  5. 【請求項5】 入力された読み文字列を、その読み文字
    列に関連する他の文字列に変換して入力する文書作成装
    置において、 読み文字列と変換結果とする見出しの文字列とが対応付
    けて登録された入力予測辞書と、 入力された読み文字列をもとに前記入力予測辞書を検索
    して、現在までの入力文字列に続いて入力される可能性
    の高い文字列である入力予測候補を求める入力予測辞書
    検索処理手段と、 現在の文字の入力位置を管理する表示位置情報処理手段
    と、 前記表示位置情報処理手段によって管理された現在の入
    力位置に基づいて、前記入力予測辞書検索処理手段によ
    って検索された入力予測候補から、表示対象とする所定
    の入力予測候補を選択して表示する入力予測候補表示処
    理手段と、 前記入力予測候補表示処理手段によって表示された文字
    列から、入力された読み文字列に対する変換結果とする
    文字列を選択する入力予測候補選択処理手段とを具備し
    たことを特徴とする文書作成装置。
  6. 【請求項6】 入力された読み文字列を、その読み文字
    列に関連する他の文字列に変換して入力する文書作成装
    置において、 読み文字列と変換結果とする見出しの文字列とが対応付
    けて登録された入力予測辞書と、 入力された読み文字列をもとに前記入力予測辞書を検索
    して、現在までの入力文字列に続いて入力される可能性
    の高い文字列である入力予測候補を求める入力予測辞書
    検索処理手段と、 現在作成中の文書のスタイルを示す情報を取得する文書
    スタイル情報取得処理手段と、 前記文書スタイル情報取得処理手段によって取得された
    情報に基づいて、前記入力予測辞書検索処理手段によっ
    て検索された入力予測候補から、表示対象とする所定の
    入力予測候補を選択して表示する入力予測候補表示処理
    手段と、 前記入力予測候補表示処理手段によって表示された文字
    列から、入力された読み文字列に対する変換結果とする
    文字列を選択する入力予測候補選択処理手段とを具備し
    たことを特徴とする文書作成装置。
  7. 【請求項7】 入力された読み文字列を、その読み文字
    列に関連する他の文字列に変換して入力する文書作成装
    置において、 読み文字列と変換結果とする見出しの文字列とが対応付
    けて登録された入力予測辞書と、 入力された読み文字列をもとに前記入力予測辞書を検索
    して、現在までの入力文字列に続いて入力される可能性
    の高い文字列である入力予測候補を求める入力予測辞書
    検索処理手段と、 入力された読み文字列をもとに検索されるもので、呼応
    関係にある語句の組が格納され呼応属性テーブルと、 入力された読み文字列をもとに前記呼応属性テーブルを
    検索して、入力された読み文字列に該当する呼応関係に
    ある語句の組を抽出する呼応属性情報抽出処理手段と、 前記呼応属性情報抽出処理手段によって抽出された呼応
    関係にある語句の組を、入力された読み文字列に対応す
    る入力予測候補として、前記入力予測辞書検索処理手段
    によって検索された入力予測候補と共に表示する入力予
    測候補表示処理手段と、 前記入力予測候補表示処理手段によって表示された文字
    列から、入力された読み文字列に対する変換結果とする
    文字列を選択する入力予測候補選択処理手段とを具備し
    たことを特徴とする文書作成装置。
  8. 【請求項8】 前記呼応属性情報抽出処理手段によって
    抽出された呼応関係にある語句の組による入力予測候補
    が前記入力予測候補選択処理手段により選択された場
    合、この選択された呼応関係にある語句に応じて次の文
    字位置を設定して、入力された読み文字列に代えて、呼
    応関係にある語句を表示することを特徴とする請求項7
    記載の文書作成装置。
  9. 【請求項9】 入力された読み文字列を、その読み文字
    列に関連する他の文字列に変換して入力する文書作成装
    置において、 読み文字列と変換結果とする見出しの文字列とが対応付
    けて登録された入力予測辞書と、 入力された読み文字列をもとに前記入力予測辞書を検索
    して、現在までの入力文字列に続いて入力される可能性
    の高い文字列である入力予測候補を求める入力予測辞書
    検索処理手段と、 前記読み文字列が入力される文字毎に、前記入力予測辞
    書検索処理手段によって検索された入力予測候補の絞り
    込みを行ない、残った入力予測候補が1つとなった時
    に、入力された読み文字列に対する変換結果として確定
    し、入力された読み文字列に代えて表示させる入力予測
    候補確定処理手段とを具備したことを特徴とする文書作
    成装置。
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JP2010140412A (ja) * 2008-12-15 2010-06-24 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 文章入力を支援するための方法、並びにそのプログラム及び電子機器
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