JP2000050595A - ブラシレスモータ - Google Patents
ブラシレスモータInfo
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- JP2000050595A JP2000050595A JP10216705A JP21670598A JP2000050595A JP 2000050595 A JP2000050595 A JP 2000050595A JP 10216705 A JP10216705 A JP 10216705A JP 21670598 A JP21670598 A JP 21670598A JP 2000050595 A JP2000050595 A JP 2000050595A
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- rotor
- rotor shaft
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スラスト軸受部分にスラスト吸引力を補う手
段を設け、ロータ組立体のスラスト方向のずれを抑止す
る。 【解決手段】 ロータシャフト4の一端部を支持するス
ラスト軸受9上に環状のスラスト吸引マグネット22を
配設し、ロータシャフト4の一端部近傍に嵌着した磁性
体からなる抜け止めワッシャ23を、スラスト吸引マグ
ネット22により磁気的に吸引する。抜け止めワッシャ
23を介してスラスト吸引マグネット22から受ける磁
気的な吸引力が不足分を充当することで、ステータ組立
体3に対するロータ組立体5のスラスト方向の移動を強
力に阻止することができる。
段を設け、ロータ組立体のスラスト方向のずれを抑止す
る。 【解決手段】 ロータシャフト4の一端部を支持するス
ラスト軸受9上に環状のスラスト吸引マグネット22を
配設し、ロータシャフト4の一端部近傍に嵌着した磁性
体からなる抜け止めワッシャ23を、スラスト吸引マグ
ネット22により磁気的に吸引する。抜け止めワッシャ
23を介してスラスト吸引マグネット22から受ける磁
気的な吸引力が不足分を充当することで、ステータ組立
体3に対するロータ組立体5のスラスト方向の移動を強
力に阻止することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク駆動装
置等に好適なブラシレスモータに関する。
置等に好適なブラシレスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクの信号記録面に光ピックアッ
プを介してデータを読み書きする光ディスク駆動装置
は、高速回転させても寿命に影響しないようディスク回
転駆動源としてブラシレスモータを用いたものが多い。
図3に示す従来のブラシレスモータ1は、ベースシャー
シとなる鉄基板2上に固定したステータ組立体3にロー
タシャフト4を介してロータ組立体5を組み付けて構成
したものである。ステータ組立体3は、鉄基板2上に軸
受ハウジング6が固定してあり、この軸受ハウジング6
の上端部と中間部に配設した一対の含油すべり軸受7,
8がロータシャフト4の周側面を中間部と下端部近傍の
二点で支持するとともに、軸受ハウジング6の底部に配
設したスラスト軸受9がロータシャフト4の下端部を支
持している。スラスト軸受9は下面を当接支持するスラ
ストプレート10により抜け止めされている。また、軸
受ハウジング6の外周面には積層した鉄芯11が嵌合さ
せてあり、鉄芯11とこれに巻回したコイル12が複数
相例えば3相の電機子巻線を構成している。
プを介してデータを読み書きする光ディスク駆動装置
は、高速回転させても寿命に影響しないようディスク回
転駆動源としてブラシレスモータを用いたものが多い。
図3に示す従来のブラシレスモータ1は、ベースシャー
シとなる鉄基板2上に固定したステータ組立体3にロー
タシャフト4を介してロータ組立体5を組み付けて構成
したものである。ステータ組立体3は、鉄基板2上に軸
受ハウジング6が固定してあり、この軸受ハウジング6
の上端部と中間部に配設した一対の含油すべり軸受7,
8がロータシャフト4の周側面を中間部と下端部近傍の
二点で支持するとともに、軸受ハウジング6の底部に配
設したスラスト軸受9がロータシャフト4の下端部を支
持している。スラスト軸受9は下面を当接支持するスラ
ストプレート10により抜け止めされている。また、軸
受ハウジング6の外周面には積層した鉄芯11が嵌合さ
せてあり、鉄芯11とこれに巻回したコイル12が複数
相例えば3相の電機子巻線を構成している。
【0003】一方また、ロータ組立体5は、ロータシャ
フト4に嵌合した逆有底筒状のロータケース13と、こ
のロータケース13の内周面に貼着したプラスチックシ
ートを円周方向に等間隔に例えば12極に着磁したメイ
ンマグネット14とから構成され、前記電機子巻線とメ
インマグネット14との間に交互に吸引磁力と反発磁力
が作用することでロータ組立体5は一方向に回転する。
ロータ組立体5のロータケース13の端部周縁が対向す
る部分の鉄基板2には、ホールセンサ15が固着してあ
り、ロータ組立体5の回転に伴ってホールセンサ15に
誘起するホール電圧が、可撓性フラットケーブル16を
介してサーボ回路(図示せず)に供給される。サーボ回
路は、このホール電圧を波形整形し、周波数がロータ組
立体の回転速度に比例する速度パルスを得て回転速度制
御を行う。なお、プラスチックシートを12極に着磁し
たメインマグネット14は、Neo−Gマグネット等と
比較したときに1/5程度の低コストで調達できる利点
があるが、磁力の点で劣ることは否めない事実である。
フト4に嵌合した逆有底筒状のロータケース13と、こ
のロータケース13の内周面に貼着したプラスチックシ
ートを円周方向に等間隔に例えば12極に着磁したメイ
ンマグネット14とから構成され、前記電機子巻線とメ
インマグネット14との間に交互に吸引磁力と反発磁力
が作用することでロータ組立体5は一方向に回転する。
ロータ組立体5のロータケース13の端部周縁が対向す
る部分の鉄基板2には、ホールセンサ15が固着してあ
り、ロータ組立体5の回転に伴ってホールセンサ15に
誘起するホール電圧が、可撓性フラットケーブル16を
介してサーボ回路(図示せず)に供給される。サーボ回
路は、このホール電圧を波形整形し、周波数がロータ組
立体の回転速度に比例する速度パルスを得て回転速度制
御を行う。なお、プラスチックシートを12極に着磁し
たメインマグネット14は、Neo−Gマグネット等と
比較したときに1/5程度の低コストで調達できる利点
があるが、磁力の点で劣ることは否めない事実である。
【0004】なお、ロータケース13のロータシャフト
4貫通部分には油切りワッシャ17が嵌合させてあり、
含油すべり軸受7,8を潤滑する潤滑油がロータシャフ
ト4を伝わって外部に流出するのを阻止する働きをして
いる。また、回転するロータ組立体5がステータ組立体
3に対してスラスト方向(図中、上方)に移動しないよ
うにするため、ロータ組立体5のメインマグネット14
とステータ組立体3の鉄芯11が吸引し合う磁力の中立
位置よりも、ロータ組立体5をスラスト軸受9の厚み分
だけ高い位置に組み付けるようにしており、これにより
ステータ組立体3に対しベースシャーシである鉄基板2
側に押すスラスト吸引力を発生させる構成としてある。
ただし、ロータ組立体5の組み付け位置をメインマグネ
ット14と鉄芯11が吸引し合う磁力の中立位置からず
らすほどロータ組立体5の回転効率が低下し、最大トル
ク或いは最高回転数が低下するため、このずれ量は適当
な値以下に抑えることが望ましい。
4貫通部分には油切りワッシャ17が嵌合させてあり、
含油すべり軸受7,8を潤滑する潤滑油がロータシャフ
ト4を伝わって外部に流出するのを阻止する働きをして
いる。また、回転するロータ組立体5がステータ組立体
3に対してスラスト方向(図中、上方)に移動しないよ
うにするため、ロータ組立体5のメインマグネット14
とステータ組立体3の鉄芯11が吸引し合う磁力の中立
位置よりも、ロータ組立体5をスラスト軸受9の厚み分
だけ高い位置に組み付けるようにしており、これにより
ステータ組立体3に対しベースシャーシである鉄基板2
側に押すスラスト吸引力を発生させる構成としてある。
ただし、ロータ組立体5の組み付け位置をメインマグネ
ット14と鉄芯11が吸引し合う磁力の中立位置からず
らすほどロータ組立体5の回転効率が低下し、最大トル
ク或いは最高回転数が低下するため、このずれ量は適当
な値以下に抑えることが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のブラシレス
モータ1は、ロータ組立体5を磁力の中立位置よりも若
干高い位置に組み付け、ロータ組立体5がステータ組立
体3に対してスラスト方向に移動しないよう構成してあ
るため、ロータ組立体5にかかる負荷重量が大きい場
合、或いは外部から衝撃や振動が加わったようなとき
に、ロータ組立体5をスラスト方向に移動させないよう
保待する抗スラスト力が不足することがあり、こうした
不足が原因でロータ組立体5がスラスト方向にずれて共
振する等の不具合を招くことがある等の課題を抱えるも
のであった。
モータ1は、ロータ組立体5を磁力の中立位置よりも若
干高い位置に組み付け、ロータ組立体5がステータ組立
体3に対してスラスト方向に移動しないよう構成してあ
るため、ロータ組立体5にかかる負荷重量が大きい場
合、或いは外部から衝撃や振動が加わったようなとき
に、ロータ組立体5をスラスト方向に移動させないよう
保待する抗スラスト力が不足することがあり、こうした
不足が原因でロータ組立体5がスラスト方向にずれて共
振する等の不具合を招くことがある等の課題を抱えるも
のであった。
【0006】本発明は上記課題を解決したものであり、
スラスト軸受部分にスラスト吸引力を補う手段を設け、
ロータ組立体のスラスト方向のずれを抑止することを目
的とするものである。
スラスト軸受部分にスラスト吸引力を補う手段を設け、
ロータ組立体のスラスト方向のずれを抑止することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数相の電機子巻線を備えたステータ組
立体と、該ステータ組立体が回転自在に同軸支持するロ
ータシャフトに組み付けられ、前記電機子巻線に対向す
る複数のマグネットを備えたロータ組立体と、前記ロー
タシャフトの一端部を支持するスラスト軸受と、該スラ
スト軸受上に配設した環状のスラスト吸引マグネット
と、前記ロータシャフトの前記一端部近傍に嵌着され、
前記スラスト吸引マグネットに磁気的に吸引される磁性
体からなる抜け止めワッシャとを具備することを特徴と
するものである。
め、本発明は、複数相の電機子巻線を備えたステータ組
立体と、該ステータ組立体が回転自在に同軸支持するロ
ータシャフトに組み付けられ、前記電機子巻線に対向す
る複数のマグネットを備えたロータ組立体と、前記ロー
タシャフトの一端部を支持するスラスト軸受と、該スラ
スト軸受上に配設した環状のスラスト吸引マグネット
と、前記ロータシャフトの前記一端部近傍に嵌着され、
前記スラスト吸引マグネットに磁気的に吸引される磁性
体からなる抜け止めワッシャとを具備することを特徴と
するものである。
【0008】また、本発明は、複数相の電機子巻線を備
えたステータ組立体と、該ステータ組立体が回転自在に
同軸支持するロータシャフトに組み付けられ、前記電機
子巻線に対向する複数のマグネットを備えたロータ組立
体と、前記ロータシャフトの一端部を支持するスラスト
軸受と、該スラスト軸受上に配設した環状のスラスト吸
引磁性体と、前記ロータシャフトの前記一端部近傍に嵌
着され、前記環状磁性体を磁気的に吸引する抜け止めマ
グネットとを具備することを特徴とするものである。
えたステータ組立体と、該ステータ組立体が回転自在に
同軸支持するロータシャフトに組み付けられ、前記電機
子巻線に対向する複数のマグネットを備えたロータ組立
体と、前記ロータシャフトの一端部を支持するスラスト
軸受と、該スラスト軸受上に配設した環状のスラスト吸
引磁性体と、前記ロータシャフトの前記一端部近傍に嵌
着され、前記環状磁性体を磁気的に吸引する抜け止めマ
グネットとを具備することを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1,
2を参照して説明する。図1は、本発明のブラシレスモ
ータの一実施形態を示す縦断面図、図2は、本発明のブ
ラシレスモータの他の実施形態を示す縦断面図である。
2を参照して説明する。図1は、本発明のブラシレスモ
ータの一実施形態を示す縦断面図、図2は、本発明のブ
ラシレスモータの他の実施形態を示す縦断面図である。
【0010】図1に示すブラシレスモータ21は、スラ
スト軸受部分に施した若干の改善点を除き、全体の構成
は従来のブラシレスモータ1とほぼ同様である。すなわ
ち、ベースシャーシとなる鉄基板2上に固定したステー
タ組立体3にロータシャフト4を介してロータ組立体5
を組み付けて構成してある。ステータ組立体3は、鉄基
板2上に固定した軸受ハウジング6の上端部と中間部に
一対の含油すべり軸受7,8を配設するとともに、軸受
ハウジング6の底部に配設したスラスト軸受9がロータ
シャフト4の下端部を支持しており、スラスト軸受9は
下面にスラストプレート10が当接して抜け止めしてい
る。また、軸受ハウジング6の外周面には積層した鉄芯
11が嵌合させてあり、鉄芯11とこれに巻回したコイ
ル12が複数相例えば3相の電機子巻線を構成してい
る。また、ロータ組立体5は、ロータシャフト4に嵌合
した逆有底筒状のロータケース13の内周面に、プラス
チックシートを貼着し、このプラスチックシートを円周
方向に等間隔に例えば12極に着磁してメインマグネッ
ト14としてある。ロータ組立体5の回転に伴ってホー
ルセンサ15に誘起するホール電圧が、可撓性フラット
ケーブル16を介してサーボ回路(図示せず)に供給さ
れ、サーボ回路がこのホール電圧を波形整形し、周波数
がロータ組立体の回転速度に比例する速度パルスを得て
回転速度制御を行う。
スト軸受部分に施した若干の改善点を除き、全体の構成
は従来のブラシレスモータ1とほぼ同様である。すなわ
ち、ベースシャーシとなる鉄基板2上に固定したステー
タ組立体3にロータシャフト4を介してロータ組立体5
を組み付けて構成してある。ステータ組立体3は、鉄基
板2上に固定した軸受ハウジング6の上端部と中間部に
一対の含油すべり軸受7,8を配設するとともに、軸受
ハウジング6の底部に配設したスラスト軸受9がロータ
シャフト4の下端部を支持しており、スラスト軸受9は
下面にスラストプレート10が当接して抜け止めしてい
る。また、軸受ハウジング6の外周面には積層した鉄芯
11が嵌合させてあり、鉄芯11とこれに巻回したコイ
ル12が複数相例えば3相の電機子巻線を構成してい
る。また、ロータ組立体5は、ロータシャフト4に嵌合
した逆有底筒状のロータケース13の内周面に、プラス
チックシートを貼着し、このプラスチックシートを円周
方向に等間隔に例えば12極に着磁してメインマグネッ
ト14としてある。ロータ組立体5の回転に伴ってホー
ルセンサ15に誘起するホール電圧が、可撓性フラット
ケーブル16を介してサーボ回路(図示せず)に供給さ
れ、サーボ回路がこのホール電圧を波形整形し、周波数
がロータ組立体の回転速度に比例する速度パルスを得て
回転速度制御を行う。
【0011】ところで、本実施形態では、スラスト軸受
9上に配設した環状のスラスト吸引マグネット22と、
ロータシャフト4の下端部近傍に圧入固定され、スラス
ト吸引マグネット22に磁気的に吸引される磁性体から
なる抜け止めワッシャ23とが、スラスト吸引力を補強
する手段を構成する。
9上に配設した環状のスラスト吸引マグネット22と、
ロータシャフト4の下端部近傍に圧入固定され、スラス
ト吸引マグネット22に磁気的に吸引される磁性体から
なる抜け止めワッシャ23とが、スラスト吸引力を補強
する手段を構成する。
【0012】スラスト吸引マグネット22は、軸受ハウ
ジング6の内壁とスラスト軸受9との間に挟持固定され
ており、中央の貫通孔部分にロータシャフト4が遊嵌し
ている。また、磁性体からなる抜け止めワッシャ23
は、スラスト吸引マグネット22の上面より僅かに浮い
て位置するようロータシャフト4の所定位置に嵌着して
あり、スラスト吸引マグネット22からの磁気的な吸引
力を受けてスラスト吸引力を補強する。なお、本実施形
態においても、ロータ組立体5のメインマグネット14
とステータ組立体3の鉄芯11が吸引し合う磁力の中立
位置よりもロータ組立体5を若干高い位置に組み付けて
ある。従って、こうした組み付け構造がもたらすスラス
ト吸引力と抜け止めワッシャ23を介してスラスト吸引
マグネット22から受ける磁気的な吸引力とにより、ス
テータ組立体3に対するロータ組立体5のスラスト方向
の移動を強力に阻止することができる。
ジング6の内壁とスラスト軸受9との間に挟持固定され
ており、中央の貫通孔部分にロータシャフト4が遊嵌し
ている。また、磁性体からなる抜け止めワッシャ23
は、スラスト吸引マグネット22の上面より僅かに浮い
て位置するようロータシャフト4の所定位置に嵌着して
あり、スラスト吸引マグネット22からの磁気的な吸引
力を受けてスラスト吸引力を補強する。なお、本実施形
態においても、ロータ組立体5のメインマグネット14
とステータ組立体3の鉄芯11が吸引し合う磁力の中立
位置よりもロータ組立体5を若干高い位置に組み付けて
ある。従って、こうした組み付け構造がもたらすスラス
ト吸引力と抜け止めワッシャ23を介してスラスト吸引
マグネット22から受ける磁気的な吸引力とにより、ス
テータ組立体3に対するロータ組立体5のスラスト方向
の移動を強力に阻止することができる。
【0013】このように、上記ブラシレスモータ21に
よれば、ロータシャフト4の一端部を支持するスラスト
軸受9上に環状のスラスト吸引マグネット22を配設
し、ロータシャフト4の一端部近傍に嵌着した磁性体か
らなる抜け止めワッシャ23を、スラスト吸引マグネッ
ト22により磁気的に吸引する構成としたから、ロータ
組立体5にかかる負荷重量が大きい場合や、或いは外部
から衝撃や振動が加わったようなときでも、ロータ組立
体5をスラスト方向に移動させないよう保待する抗スラ
スト力が不足することはなく、ロータ組立体5がスラス
ト方向にずれて共振するといったこともないため、ロー
タ組立体5を常に安定回転させることができる。特に、
ロータ組立体5のメインマグネット14とステータ組立
体3の鉄芯11が吸引し合う磁力の中立位置よりもロー
タ組立体5を若干高い位置に組み付けたにも拘わらず、
この組み付け構造がもたらすスラスト吸引力だけでは不
足するような場合でも、抜け止めワッシャ23を介して
スラスト吸引マグネット22から受ける磁気的な吸引力
が不足分を充当することで、ステータ組立体3に対する
ロータ組立体5のスラスト方向の移動を強力に阻止する
ことができる。
よれば、ロータシャフト4の一端部を支持するスラスト
軸受9上に環状のスラスト吸引マグネット22を配設
し、ロータシャフト4の一端部近傍に嵌着した磁性体か
らなる抜け止めワッシャ23を、スラスト吸引マグネッ
ト22により磁気的に吸引する構成としたから、ロータ
組立体5にかかる負荷重量が大きい場合や、或いは外部
から衝撃や振動が加わったようなときでも、ロータ組立
体5をスラスト方向に移動させないよう保待する抗スラ
スト力が不足することはなく、ロータ組立体5がスラス
ト方向にずれて共振するといったこともないため、ロー
タ組立体5を常に安定回転させることができる。特に、
ロータ組立体5のメインマグネット14とステータ組立
体3の鉄芯11が吸引し合う磁力の中立位置よりもロー
タ組立体5を若干高い位置に組み付けたにも拘わらず、
この組み付け構造がもたらすスラスト吸引力だけでは不
足するような場合でも、抜け止めワッシャ23を介して
スラスト吸引マグネット22から受ける磁気的な吸引力
が不足分を充当することで、ステータ組立体3に対する
ロータ組立体5のスラスト方向の移動を強力に阻止する
ことができる。
【0014】なお、上記実施形態では、ロータシャフト
4に磁性体からなる抜け止めワッシャ23を嵌着し、ス
ラスト軸受9上にスラスト吸引マグネット22を固定す
る構成としたが、図2に示すブラシレスモータ31のご
とく、スラスト軸受9上に環状のスラスト吸引磁性体3
2を配設するとともに、ロータシャフト4の下端部近傍
に抜け止めマグネット33を嵌着し、この抜け止めマグ
ネット33の磁力によりスラスト吸引磁性体32を磁気
的に吸引し、スラスト吸引力を補強する構成とすること
もできる。
4に磁性体からなる抜け止めワッシャ23を嵌着し、ス
ラスト軸受9上にスラスト吸引マグネット22を固定す
る構成としたが、図2に示すブラシレスモータ31のご
とく、スラスト軸受9上に環状のスラスト吸引磁性体3
2を配設するとともに、ロータシャフト4の下端部近傍
に抜け止めマグネット33を嵌着し、この抜け止めマグ
ネット33の磁力によりスラスト吸引磁性体32を磁気
的に吸引し、スラスト吸引力を補強する構成とすること
もできる。
【0015】また、上記実施形態では、ロータ組立体5
の内周面に貼着したプラスチックシートを12極に着磁
したメインマグネット14を用いた場合を例にとった
が、メインマグネット14としてNeo−Gマグネット
を用いるようにしてもよい。
の内周面に貼着したプラスチックシートを12極に着磁
したメインマグネット14を用いた場合を例にとった
が、メインマグネット14としてNeo−Gマグネット
を用いるようにしてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のブラシレ
スモータによれば、ロータシャフトの一端部を支持する
スラスト軸受上に環状のスラスト吸引マグネットを配設
し、ロータシャフトの前記一端部近傍に嵌着した磁性体
からなる抜け止めワッシャを、スラスト吸引マグネット
により磁気的に吸引する構成としたから、ロータ組立体
にかかる負荷重量が大きい場合や、或いはモータに衝撃
や振動が加わったようなときでも、ロータ組立体をスラ
スト方向に移動させないよう保待する抗スラスト力が不
足することはなく、ロータ組立体がスラスト方向にずれ
て共振するといったこともないため、ロータ組立体を常
に安定回転させることができ、特にロータ組立体のマグ
ネットとステータ組立体の鉄芯が吸引し合う磁力の中立
位置よりもロータ組立体を若干高い位置に組み付けたに
も拘わらず、この組み付け構造がもたらすスラスト吸引
力だけでは不足するような場合でも、抜け止めワッシャ
を介してスラスト吸引マグネットから受ける磁気的な吸
引力が不足分を充当することで、ステータ組立体に対す
るロータ組立体のスラスト方向の移動を強力に阻止する
ことができる等の優れた効果を奏する。
スモータによれば、ロータシャフトの一端部を支持する
スラスト軸受上に環状のスラスト吸引マグネットを配設
し、ロータシャフトの前記一端部近傍に嵌着した磁性体
からなる抜け止めワッシャを、スラスト吸引マグネット
により磁気的に吸引する構成としたから、ロータ組立体
にかかる負荷重量が大きい場合や、或いはモータに衝撃
や振動が加わったようなときでも、ロータ組立体をスラ
スト方向に移動させないよう保待する抗スラスト力が不
足することはなく、ロータ組立体がスラスト方向にずれ
て共振するといったこともないため、ロータ組立体を常
に安定回転させることができ、特にロータ組立体のマグ
ネットとステータ組立体の鉄芯が吸引し合う磁力の中立
位置よりもロータ組立体を若干高い位置に組み付けたに
も拘わらず、この組み付け構造がもたらすスラスト吸引
力だけでは不足するような場合でも、抜け止めワッシャ
を介してスラスト吸引マグネットから受ける磁気的な吸
引力が不足分を充当することで、ステータ組立体に対す
るロータ組立体のスラスト方向の移動を強力に阻止する
ことができる等の優れた効果を奏する。
【0017】また、本発明によれば、スラスト軸受上に
環状磁性体を配設するとともに、ロータシャフトの下端
部近傍に抜け止めマグネットを嵌着し、この抜け止めマ
グネットの磁力により環状のスラスト吸引磁性体を磁気
的に吸引し、スラスト吸引力を補強する構成としたか
ら、ロータシャフトに磁性体からなる抜け止めワッシャ
を嵌着し、スラスト軸受上にスラスト吸引マグネットを
固定する構成と同様、ロータ組立体のマグネットとステ
ータ組立体の鉄芯が吸引し合う磁力の中立位置よりもロ
ータ組立体を若干高い位置に組み付けたにも拘わらず、
この組み付け構造がもたらすスラスト吸引力だけでは不
足するような場合でも、抜け止めマグネットを介してス
ラスト吸引マグネットから受ける磁気的な吸引力が不足
分を充当することで、ステータ組立体に対するロータ組
立体のスラスト方向の移動を強力に阻止することができ
る等の優れた効果を奏する。
環状磁性体を配設するとともに、ロータシャフトの下端
部近傍に抜け止めマグネットを嵌着し、この抜け止めマ
グネットの磁力により環状のスラスト吸引磁性体を磁気
的に吸引し、スラスト吸引力を補強する構成としたか
ら、ロータシャフトに磁性体からなる抜け止めワッシャ
を嵌着し、スラスト軸受上にスラスト吸引マグネットを
固定する構成と同様、ロータ組立体のマグネットとステ
ータ組立体の鉄芯が吸引し合う磁力の中立位置よりもロ
ータ組立体を若干高い位置に組み付けたにも拘わらず、
この組み付け構造がもたらすスラスト吸引力だけでは不
足するような場合でも、抜け止めマグネットを介してス
ラスト吸引マグネットから受ける磁気的な吸引力が不足
分を充当することで、ステータ組立体に対するロータ組
立体のスラスト方向の移動を強力に阻止することができ
る等の優れた効果を奏する。
【図1】本発明のブラシレスモータの一実施形態を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】本発明のブラシレスモータの他の実施形態を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図3】従来のブラシレスモータの一例を示す縦断面図
である。
である。
2 鉄基板 3 ステータ組立体 4 ロータシャフト 5 ロータ組立体 6 軸受ハウジング 7,8 含油すべり軸受 9 スラスト軸受 10 スラストプレート 11 鉄芯 12 コイル 21,31 ブラシレスモータ 22 スラスト吸引マグネット 23 抜け止めワッシャ 32 スラスト吸引磁性体 33 抜け止めマグネット
フロントページの続き Fターム(参考) 5H605 BB05 BB14 BB19 CC04 CC05 DD05 DD39 EA02 EA07 EB03 EB06 EB16 EB37 EB39 EC07 EC14 5H621 GA01 GA04 HH03 HH05 JK08 JK17 JK19 PP05
Claims (2)
- 【請求項1】 複数相の電機子巻線を備えたステータ組
立体と、該ステータ組立体が回転自在に同軸支持するロ
ータシャフトに組み付けられ、前記電機子巻線に対向す
る複数のマグネットを備えたロータ組立体と、前記ロー
タシャフトの一端部を支持するスラスト軸受と、該スラ
スト軸受上に配設した環状のスラスト吸引マグネット
と、前記ロータシャフトの前記一端部近傍に嵌着され、
前記スラスト吸引マグネットに磁気的に吸引される磁性
体からなる抜け止めワッシャとを具備することを特徴と
するブラシレスモータ。 - 【請求項2】 複数相の電機子巻線を備えたステータ組
立体と、該ステータ組立体が回転自在に同軸支持するロ
ータシャフトに組み付けられ、前記電機子巻線に対向す
る複数のマグネットを備えたロータ組立体と、前記ロー
タシャフトの一端部を支持するスラスト軸受と、該スラ
スト軸受上に配設した環状のスラスト吸引磁性体と、前
記ロータシャフトの前記一端部近傍に嵌着され、前記環
状磁性体を磁気的に吸引する抜け止めマグネットとを具
備することを特徴とするブラシレスモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10216705A JP2000050595A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | ブラシレスモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10216705A JP2000050595A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | ブラシレスモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000050595A true JP2000050595A (ja) | 2000-02-18 |
Family
ID=16692637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10216705A Pending JP2000050595A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | ブラシレスモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000050595A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
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- 1998-07-31 JP JP10216705A patent/JP2000050595A/ja active Pending
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