JP2000049402A - テラヘルツ波発生装置 - Google Patents

テラヘルツ波発生装置

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JP2000049402A JP10211012A JP21101298A JP2000049402A JP 2000049402 A JP2000049402 A JP 2000049402A JP 10211012 A JP10211012 A JP 10211012A JP 21101298 A JP21101298 A JP 21101298A JP 2000049402 A JP2000049402 A JP 2000049402A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数スペクトルの切り換えを容易に行うこ
とができるテラヘルツ波発生装置を提供する。 【解決手段】 複数の光スイッチ10a〜10fからな
る光スイッチアレイを有する光スイッチ素子1を用い、
各光スイッチに入射される光パルスに異なる遅延時間を
与えるテラヘルツ波発生装置において、光スイッチ10
a〜10fに印加される電圧の値または極性を、電圧制
御装置2によって切り換えることができる構成とするこ
とにより、得られるテラヘルツ波の周波数スペクトルを
瞬時に切り換えることができるテラヘルツ波発生装置が
実現できる。このようなテラヘルツ波発生装置は、例え
ばより効率的に測定を行うことができるテラヘルツ波分
光器など、様々な装置に応用することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数1THz(テ
ラヘルツ)周辺の電磁波であるテラヘルツ波発生装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】周波数1THz(テラヘルツ)周辺の電磁
波領域(テラヘルツ波領域、例えばおよそ100GHz〜
10THzの周波数領域を指す)は、光波と電波の境界に
位置する周波数領域である。このような周波数領域は光
源や検出器などの開発が比較的遅れており、技術面でも
応用面でも未開拓の部分が多い。特に、産業上の応用と
いう点から言えば、小型かつ簡便な光源であるテラヘル
ツ波発生装置が不可欠であるが、近年、光スイッチ素子
を用いたそのような光源の開発が進められつつある。電
気回路の発振器による方法ではテラヘルツ波領域の電磁
波発生は難しいが、パルス状の光を用いて電流を変調す
ることによって、この領域の電磁波発生の光源を実現す
ることができる(文献として、例えば「レーザー学会研
究会報告RTM−96−7 p.39-44 (1996)」、「光学
26巻2号 p.86-92 (1997)」がある)。
【0003】図15に、テラヘルツ波発生に従来用いら
れている光スイッチ素子1の一例の構成図を示す。この
光スイッチ素子1では、GaAsなど高速応答する半導体の
基板15と低温成長GaAsなどの光伝導薄膜16上に伝送
線路12a及び12bからなる平行伝送線路12が形成
され、その中央部分に微少ダイポールアンテナからなる
単一の光スイッチ10が設けられている。光スイッチ1
0の中央には、例えば数μm程度の微少なギャップ11
があり、ギャップ11には直流電源21によって適当な
電圧が印加される。このギャップ11間に半導体のバン
ドギャップよりも高いエネルギーのレーザ光を光パルス
として入射すると、半導体中に自由キャリアが生成され
てパルス状の電流が流れ、このパルス状の電流によって
テラヘルツ波が発生される。
【0004】また、N個の光スイッチからなる光スイッ
チアレイを配置することによって、周波数f0 の入射光
パルスから周波数Nf0 のテラヘルツ波を発生する装置
がUS5401953号公報に示されている。図16に
そのような光スイッチ素子1の構成図を示す。この光ス
イッチ素子1は、光パルスの入射面が角度θで傾斜した
くさび型である、特定の屈折率を有する光学媒体50の
上に形成され、複数の光スイッチ10が間隔Dで並列に
接続されて設けられている。このような構成により各光
スイッチ10について、光パルス光源3から入射する光
パルスに対する光伝達時間、及び光スイッチ10から出
力端17までの電流伝達時間が異なるものとなる。これ
ら光伝達時間と電流伝達時間の和による遅延時間が各ス
イッチ毎に生じるので、入射する周波数f0 の光パルス
から、周波数Nf0 のテラヘルツ波を発生させることが
できる。なお、このUS5401953号公報には、く
さび型の光学媒体50を用いる方法の他にも、各光スイ
ッチに対して異なる遅延時間を発生するいくつかの方法
が示されている。また、光スイッチの個数については、
必ずしもN個である必要はない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光スイ
ッチアレイを用いた上記の装置の場合、すべての光スイ
ッチに同じ電圧が印加されるので、得られるテラヘルツ
波の周波数スペクトルは限られたものとなる。特に、テ
ラヘルツ波の周波数等を変更する場合には、例えば上記
した遅延時間を変えなくてはならない。この場合、光学
媒体50を変更するか、もしくは光スイッチ10の配列
を変更することになり、装置の構成を変えなくてはなら
ないので、テラヘルツ波の周波数スペクトルの切り換え
を容易には行うことができない。
【0006】本発明は、特定の周波数スペクトルを有す
るテラヘルツ波を高い効率で発生することができ、かつ
容易に周波数スペクトルの切り換えを行うことができる
テラヘルツ波発生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による請求項1に記載のテラヘルツ波
発生装置は、光パルスを発生させる光パルス光源と、複
数の光スイッチからなる光スイッチアレイを有する光ス
イッチ素子を備えたテラヘルツ波発生装置であって、複
数の光スイッチに対応して光パルスをそれぞれ分割・伝
達させる光パルス発生手段と、複数の光スイッチに入射
される光パルスにそれぞれ特定の遅延時間を与える光パ
ルス遅延手段と、複数の光スイッチにそれぞれ印加され
る電圧の値及び極性を制御する電圧制御手段とを有する
ことを特徴とする。
【0008】複数の光スイッチによる光スイッチアレイ
を有する光スイッチ素子を用いたテラヘルツ波発生装置
において、入射する光パルスに与えられる遅延時間を光
パルス遅延手段によって各光スイッチに対して異なる値
に設定することによって、特定の周波数領域のテラヘル
ツ波を効率良く発生させることができる。このような装
置において、さらに光スイッチに印加する電圧の値及び
極性を制御・変更できるような電圧制御手段を設置し
て、電圧の切り換えを行うことによって、得られるテラ
ヘルツ波の周波数スペクトルを容易に切り換えることが
可能になる。
【0009】また、請求項2に記載のテラヘルツ波発生
装置は、請求項1記載のテラヘルツ波発生装置におい
て、光スイッチ素子の光スイッチアレイは、複数列から
なる2次元アレイ状に構成されていることを特徴とす
る。
【0010】光スイッチがテラヘルツ波を発生・出力す
るためのアンテナを兼ねる構成において、1次元の光ス
イッチアレイではなく、2列以上の複数列からなる2次
元アレイ状の光スイッチアレイの配列とすることによっ
て、テラヘルツ波の発生・出力位置が1次元的に広がる
ことを防いで、より点光源に近いテラヘルツ波発生装置
を実現することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるテ
ラヘルツ波発生装置の好適な実施形態について詳細に説
明する。図面の説明においては同一要素には同一符号を
付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率
は、説明のものと必ずしも一致していない。
【0012】図1に、本発明に係るテラヘルツ波発生装
置に用いられる、1×6アレイでの光スイッチアレイを
用いた光スイッチ素子及び電圧制御手段の一実施形態の
構成図を示す。この実施形態における光スイッチ素子1
は、伝送線路12a及び12bからなる平行伝送線路1
2と、伝送線路12a及び12bの間に設置された微少
ダイポールアンテナからなる6つの光スイッチ10a〜
10fとから構成されている。伝送線路12aはすべて
の光スイッチ10a〜10fに対して共通に接続されて
おり、リード線20によって電圧制御手段である電圧制
御装置2に接続されている。一方、伝送線路12bは各
々の光スイッチ10a〜10fに対して分割されてお
り、各々がリード線20a〜20fによって電圧制御装
置2に接続されている。このような構成によって、電圧
制御装置2により光スイッチ10a〜10fに印加され
る電圧を各々別個に設定・制御することができる。な
お、光スイッチ素子に用いられる基板等については従来
と同様のものを用いている。
【0013】各光スイッチ10a〜10fは、テラヘル
ツ波を出力するアンテナとしての機能も有しており、図
15に単一の光スイッチに関して示したテラヘルツ波の
発生機構と同様に、光パルス光源(図示していない)か
らの光パルスが入射するとパルス状の電流が流れて、そ
れによって各光スイッチ10a〜10fからテラヘルツ
波が発生・出力される。
【0014】本実施形態における電圧制御装置2は、直
流電源21a、21b及び21cと、スイッチ22とか
ら構成されている。伝送線路12aはアース接続されて
いる。一方、光スイッチ10a、10c及び10eの伝
送線路12b側の端子は、同一の直流電源21aに接続
されて、同一の電圧が供給されている。また、光スイッ
チ10b、10d及び10fの伝送線路12b側の端子
は、スイッチ22に接続されており、電圧極性が反対に
なるように接続されている直流電源21b及び21cの
いずれかに接続し、また、その接続を切り換えることに
よって、供給される電圧の極性を切り換えることができ
るように設定されている。なお、スイッチ22は、例え
ば切り換え制御回路25によって制御される構成として
も良い。
【0015】図2に、本発明に係るテラヘルツ波発生装
置に用いられる、2×3アレイでの光スイッチアレイを
用いた光スイッチ素子及び電圧制御手段の一実施形態の
構成図を示す。この実施形態における光スイッチ素子1
は、伝送線路12a、12b及び12cからなる平行伝
送線路12と、微少ダイポールアンテナからなる6つの
光スイッチ10a〜10fとから構成されている。光ス
イッチ10a〜10fは、光スイッチ10a、10b及
び10cが伝送線路12a及び12bの間に、光スイッ
チ10d、10e及び10fが伝送線路12b及び12
cの間に設置されている。また、本実施形態においては
各々の伝送線路12a、12b及び12cは分割されて
おらず、各々リード線20a、20b及び20cによっ
て電圧制御装置2に接続されている。
【0016】光スイッチがテラヘルツ波を出力するアン
テナを兼ねる構成とする場合、複数の光スイッチによる
光スイッチアレイを用いることによって光源位置が1次
元的に広がるが、光スイッチの配列を1次元の光スイッ
チアレイではなく、図2に示したような2次元アレイ状
の光スイッチアレイとすることによって、テラヘルツ波
の発生・出力位置の範囲を狭くして、より点光源に近い
テラヘルツ波発生装置を実現することができる。
【0017】本実施形態における電圧制御装置2は、直
流電源21a、21b及び21cと、スイッチ22とか
ら構成されている。伝送線路12bはアース接続されて
いる。一方、光スイッチ10a、10b及び10cが接
続されている伝送線路12aは、直流電源21aに接続
されている。また、光スイッチ10d、10e及び10
fが接続されている伝送線路12cは、スイッチ22に
接続されており、電圧極性が反対になるように接続され
ている直流電源21b及び21cのいずれかに接続し、
また、その接続を切り換えることによって、供給される
電圧の極性を切り換えることができるように設定されて
いる。なお、スイッチ22は、例えば切り換え制御回路
25によって制御される構成としても良い。
【0018】なお、図1及び図2に示した光スイッチ素
子における、複数の光スイッチからなる光スイッチアレ
イの構成については、このようなものに限られるもので
はなく、入射される光パルスの周波数や必要な時間分割
数等に対応して、様々な構成とすることが可能である。
また、図1及び図2に示した光スイッチ素子に対する電
圧制御装置についても、図1及び図2に示したスイッチ
を用いたものに限らず、様々な形態のものが可能であ
る。図3に、図1に示したものと同様の1×6アレイの
光スイッチアレイによる光スイッチ素子1に適用される
電圧制御装置2の他の実施形態を示した。本実施形態で
は、光スイッチ10a〜10fに対応する伝送線路12
bの各部分は、各々可変電圧電源である直流電源21a
〜21fに接続されている。直流電源21a〜21fは
電圧の値及び極性を変更可能なものであって、各々の電
圧の値及び極性の設定は切り換え制御回路25によって
制御されている。これによって、光スイッチ10a〜1
0fに対する、極性を含めた各々の電圧値Va、Vb、V
c、Vd、Ve及びVfを、目的に応じて別個かつ任意に設
定または変更することができる。
【0019】これらの直流電源21a〜21fは、例え
ば2つの可変電圧直流電源と、極性切り換えのスイッチ
によって構成しても良い。また、極性の切り換えをファ
ンクション発振器のような装置を用いて行えば、スイッ
チの切り換えは例えばkHz〜MHz程度、もしくはそれ以上
の高速での切り換えが可能である。このような高速での
切り換えが可能であることは、テラヘルツ波発生装置の
様々な応用において重要である。また、切り換え制御回
路25は、外部の装置、例えば測定系全体を制御するコ
ンピュータ、による制御をさらに受ける構成としても良
い。
【0020】本発明によるテラヘルツ波発生装置は、上
記したような構成を有する光スイッチ素子及び電圧制御
手段と、光パルス光源と、光パルス発生手段と、光パル
ス遅延手段とを有して構成される。このような構成にお
いて、光スイッチ素子の各光スイッチに対する光パルス
は、光パルス光源からの光パルスを各光スイッチに対応
して分割・伝達する光パルス発生手段と、各々の光スイ
ッチに入射される光パルスに対して特定の遅延時間を与
えるための光パルス遅延手段とによって、入射される。
図4に、それらの手段を備えたテラヘルツ波発生装置の
一実施形態を、光スイッチ素子1として図1または図3
に示したものを用いた場合について示す。本実施形態に
おいては、光パルス発生手段4は、レンズ系41と、各
々同じ長さ(光路長)を有する光ファイバ42a〜42
fと、コリメートレンズ43a〜43fとから構成され
る。光パルス光源3から出射された光パルスは、レンズ
系41によって光ファイバ42a〜42fに分割・入射
される。光ファイバ42a〜42fによって伝達された
光パルスは、各々コリメートレンズ43a〜43fによ
って収束されて、光パルス遅延手段5に入射される。
【0021】光パルス遅延手段5は、光学媒体50a〜
50fから構成される。これらの光学媒体50a〜50
fは、光スイッチ素子1の光スイッチ10a〜10fに
各々対応して設置されている。光学媒体50a〜50f
の長さは別個に設定され、その長さは各々la〜lfであ
る。このように、互いに異なる長さの特定の屈折率を有
する光学媒体を各光スイッチに対して用いることによっ
て、各光スイッチに入射される光パルスに対して各々異
なる遅延時間を与えることができる。これらの長さは、
例えば一定の周波数でテラヘルツ波を生成するために、
適当な基準長lによってla=l、lb=2l、lc=3
l、ld=4l、le=5l、lf=6lのように設定さ
れる。このとき、光学媒体50a〜50fの屈折率を
n、光の速度をcとして、隣り合う光スイッチの光路差
は(n−1)l、遅延時間差は(n−1)l/cとな
る。なお、この長さの設定については、上記のような隣
り合う光スイッチに対する遅延時間差がすべて等しいも
のに限られるものではなく、目的とするテラヘルツ波に
よって様々な構成とすることが可能である。また、必要
があれば、光学媒体50a〜50fと、光スイッチ10
a〜10fとの間に、光パルスの収束または集光のため
のレンズ系等を設置しても良い。
【0022】光パルス発生手段4及び光パルス遅延手段
5については、図4に示したものに限ることなく、様々
な装置・手段が適用可能である。例えば、光パルス遅延
手段については各々に別個の光学媒体を設置するのでは
なく、エシュロン状に一体に加工された光学媒体や、連
続的に光路長が変化するくさび型に加工された光学媒体
を使用しても良い。また、ファブリペローエタロン等を
用いて、反射回数によって異なる遅延時間を与える構成
とすることも可能である。ファブリペローエタロンにつ
いては、必要があれば2つのガラスを平行でないように
設置して用いても良い。なお、いずれの場合も、各々特
定の遅延時間を与えられた光パルスに対して、光パルス
の収束または集光のためのレンズ系等を設置しても良
い。
【0023】また、光パルス発生手段についても、光フ
ァイバを用いず、拡大光学系によって入射光パルスの断
面積を拡大した後、レンズまたはミラー等による分割光
学系によって各々の光スイッチに対する光パルスに分割
・収束して、光ファイバ等を介さずに直接光パルス遅延
手段に入射する構成としても良い。また、例えばくさび
型の光学媒体を光パルス遅延手段として用いた場合など
には、光パルスを分割せずに充分な広さに拡大したのち
に光学媒体に入射させ、特定の遅延時間差分布を有する
光パルスとして光スイッチアレイに照射しても良い。ま
た、光パルス遅延手段が光パルス発生手段をも兼ねる構
成とすることも可能である。
【0024】以下に、本発明によるテラヘルツ波発生装
置による、発生するテラヘルツ波の周波数スペクトル及
びその切り換えについて説明する。なお、以下に示すテ
ラヘルツ波の時間波形及び周波数スペクトルは、シミュ
レーションによる計算結果である。入射する光パルスの
パルス幅は50fs程度の充分に狭い時間幅を想定してい
る。また、テラヘルツ波の時間波形の計算点の間隔は約
49fsとし、入射パルス光の繰り返し周期は50ps(2
0GHz)とした。ただし、時間波形における計算点は、
必要な点のみを図示している。
【0025】図5は、図15に示した単一の光スイッチ
による従来のテラヘルツ波発生装置に光パルスを入射し
たときに得られるテラヘルツ波を示し、(a)はその時
間波形、(b)は時間波形を高速フーリエ変換(FF
T)して得られる周波数スペクトルである。このとき得
られる図5(a)に示されたテラヘルツ波の時間波形で
は、発生したテラヘルツ波の半値幅はおよそ98fsであ
る。このような時間波形による図5(b)に示された周
波数スペクトルは、約1.5THzを中心とする広いスペ
クトル分布を有している。
【0026】図6は本発明によるテラヘルツ波発生装置
についての第1の実施例を示し、図1に示した1×6ア
レイでの光スイッチアレイを用いた光スイッチ素子1に
おいて、光スイッチ10a及び10bの2つの光スイッ
チに対して同じ極性の電圧を印加し、2つの光スイッチ
間の遅延時間差を約781fsに設定して光パルスを入射
したときに、得られるテラヘルツ波を示している。図6
(a)に示す時間波形では、約781fsの間隔で、2つ
のテラヘルツ波パルスが発生している。このような時間
波形による図6(b)に示す周波数スペクトルは、約
1.3THz付近で強度が最大の広いピークを有し、ま
た、そのほぼ倍の周波数領域でも大きい強度が得られて
いる。
【0027】図7は本発明によるテラヘルツ波発生装置
についての第2の実施例を示し、図6とほぼ同様の条件
であるが、光スイッチ10bに印加される電圧の極性
を、光スイッチ10aに印加される電圧の極性に対して
反転したときに、得られるテラヘルツ波を示している。
このとき、図7(a)に示す時間波形では、2つ目のテ
ラヘルツ波パルスが、印加電圧の極性反転によって反転
している。このような時間波形による図7(b)に示す
周波数スペクトルは、図6(b)とは反対に、約1.3
THz付近及びそのほぼ倍の周波数で強度が0になってお
り、その中間の約1.9THz付近で強度が最大の広いピ
ークを有し、また約0.7THz付近も大きい強度のピー
クになっている。すなわち、図6(b)に示した周波数
スペクトルに対して、ピークの位置がピークの間隔のほ
ぼ1/2ずれており、強度分布が反転している。このよ
うに、光スイッチ10bに与えられる電圧の極性を反転
したことによって、得られるテラヘルツ波の周波数スペ
クトルを切り換えることができる。
【0028】図8は本発明によるテラヘルツ波発生装置
についての第3の実施例を示し、図1に示した1×6ア
レイでの光スイッチアレイを用いた光スイッチ素子1に
おいて、光スイッチ10a〜10fの6つの光スイッチ
に対して同じ極性の電圧を印加し、隣り合う光スイッチ
間の遅延時間差を各々約781fsに設定して光パルスを
入射したときに、得られるテラヘルツ波を示している。
このときには、図8(b)に示す得られる周波数スペク
トルにおける各々のピークの幅が小さくなっており、約
1.3THz、約2.5THz、及びさらに高い周波数領域に
特に強度の大きいピークが得られている。
【0029】図9は本発明によるテラヘルツ波発生装置
についての第4の実施例を示し、図8とほぼ同様の条件
であるが、光スイッチ10b、10d及び10fに印加
される電圧の極性を、光スイッチ10a、10c及び1
0eに印加される電圧の極性に対して反転したときに、
得られるテラヘルツ波を示している。この場合も図8
(b)に示したものと同様にピークの幅は小さく、約
0.7THz、約1.9THz、及びさらに高い周波数領域に
特に強度の大きいピークが得られている。
【0030】テラヘルツ波の周波数スペクトルは、テラ
ヘルツ波発生の条件を変更することによって、さらに様
々に変えることができる。図10は本発明によるテラヘ
ルツ波発生装置についての第5の実施例を示し、図6と
ほぼ同様の条件によるものであり、図1に示した1×6
アレイでの光スイッチアレイを用いた光スイッチ素子1
において、光スイッチ10a及び10bの2つの光スイ
ッチに対して同じ極性の電圧を印加しているが、2つの
光スイッチ間の遅延時間差を図6における約781fsか
ら、4倍の約3124fsに設定して光パルスを入射した
ときに、得られるテラヘルツ波を示している。図10
(a)に示す時間波形では、約3124fsの間隔で、2
つのテラヘルツ波パルスが発生している。このような時
間波形による図10(b)に示す周波数スペクトルは、
図6(b)に示したものに比べて、各々のピークの幅が
ほぼ1/4に狭くなっている。
【0031】図11は本発明によるテラヘルツ波発生装
置についての第6の実施例を示し、図10とほぼ同様の
条件であるが、光スイッチ10bに印加される電圧の極
性を、光スイッチ10aに印加される電圧の極性に対し
て反転したときに、得られるテラヘルツ波を示してい
る。すなわち、図7の場合に対して、遅延時間差を4倍
の3124fsに変更した場合に相当する。この場合も図
10(b)に示したものと同様に、図7(b)に示した
ものに比べて、各々のピークの幅がほぼ1/4に狭くな
っている。なお、図10及び図11における周波数スペ
クトルの強度分布の反転については、図6及び図7の場
合と同様である。
【0032】また、各光スイッチに供給される電圧につ
いても、電圧の極性のみでなく、電圧値をも変更するこ
とによって、さらに様々な周波数スペクトルを有するテ
ラヘルツ波を得ることができる。図12は本発明による
テラヘルツ波発生装置についての第7の実施例として、
そのようなテラヘルツ波の一例を示す。ここでは、図3
に示す光スイッチ素子1を図4に示すテラヘルツ波発生
装置に適用し、光スイッチ10a〜10fに供給される
電圧値を、各々Va=+1V、Vb=+2V、Vc=+1V、
d=−1V、Ve=−2V、Vf=−1Vに設定し、光スイ
ッチ10a〜10fに入射される光パルスに遅延時間を
与える光学媒体50a〜50fの長さを、各々la
l、lb=2l、lc=3l、ld=5l、le=6l、l
f=7lに設定した。なおこのとき、光学媒体50a〜
50fの長さは、隣り合う光スイッチ10a及び10b
に入射する光パルスの遅延時間差が約781fsになるよ
うに基準長lが設定されている。このように、各光スイ
ッチに設定される電圧の値及び極性、及び入射する光パ
ルスに与えられる遅延時間を変更することによって、目
的に応じて様々な周波数スペクトルのテラヘルツ波を発
生することが可能である。
【0033】本発明によるテラヘルツ波発生装置によれ
ば、各光スイッチに供給される電圧の極性等を切り換え
ることによって、例えば強度分布が反転したまったく異
なる周波数スペクトルを有するテラヘルツ波を発生する
ことができる。この切り換えは、前述したように、用い
るスイッチによって非常に高速に行うことが可能であ
る。本発明によるテラヘルツ波発生装置の応用例とし
て、例えば、このような周波数スペクトル切り換えにつ
いての特性を利用することによって、従来とは異なるテ
ラヘルツ波分光器を実現することができる。
【0034】図13に、本発明によるテラヘルツ波発生
装置を用いたテラヘルツ波分光器の一実施形態の構成を
示す。なお、分光器の基本的な構成については、「光学
26巻2号 p.86-92 (1997)」に示されているものとほ
ぼ同様である。
【0035】光パルス光源であるパルスレーザ3aから
出射された光パルスは、反射ミラー31によって反射さ
れて、光パルス発生手段4に入射される。光パルス発生
手段4で分割・伝達された光パルスは、光パルス遅延手
段5に入射されて各光スイッチに入射する光パルスに対
して特定の遅延時間が与えられ、複数の光スイッチから
なる光スイッチアレイを有する光スイッチ素子1に入射
されて、テラヘルツ波が発生される。光スイッチ素子1
の各光スイッチに印加される電圧の値及び極性は、電圧
制御装置2によって制御されている。
【0036】発生したテラヘルツ波は、出射レンズ64
及び軸外し放物面ミラー65によってサンプル61aが
入ったサンプルセル61に入射・通過し、軸外し放物面
ミラー66及び受信レンズ67によって、受信用光スイ
ッチ素子6aに収束・照射される。なお、出射系及び受
信系は外囲容器62及び63の内部に設置され、外囲容
器62及び63の内部は、テラヘルツ波の伝搬中におけ
る空気中の水蒸気による吸収を除くために、真空にする
かまたは乾燥窒素で満たしてある。また、入射光パルス
はハーフミラー33によって分岐され、タイミング調整
ミラー34及び可動であるタイミング調整ミラー35に
よってタイミングを調整された後、反射ミラー32を介
して測定のための検出光として、受信用光スイッチ素子
6aに入射される。なお、サンプル61aによる吸収の
みを測定によって知るため、サンプルセル61を空にし
たときのセルのみによる測定を事前に行っておき、その
データと、サンプル61aを入れたときのデータとの差
から、サンプル61aによる吸収を決定する。
【0037】ここで、例として光スイッチ素子1及び電
圧制御装置2として図1に示したものを用い、隣り合う
光スイッチ間の遅延時間差を781fsとして、図8また
は図9に示したテラヘルツ波を発生させた場合について
述べる。このとき、光スイッチ10b、10d及び10
fに印加される電圧の極性を、光スイッチ10a、10
c及び10eに印加される電圧の極性と同じにしたとき
に、図8に示す1.3THz及び2.5THzにピークを持つ
テラヘルツ波が、また、極性を反転したときに、図9に
示す0.7THz及び1.9THzにピークを持つテラヘルツ
波が光スイッチ素子1から出射される。
【0038】受信用光スイッチ素子6aによって受信さ
れたテラヘルツ波は、電流として電流計71によって読
み出され、ロックインアンプ72を介して処理装置73
に入力される。処理装置73は、入力されたデータを表
示・記録するなどの必要な処理を行うものである。光ス
イッチに与えられる電圧の極性切り換えは、電圧制御装
置2によって行われるが、この切り換えについての参照
信号は、図13に示すようにロックインアンプ72にも
与えられている。これによって、ロックインアンプ72
は参照信号に同期して検出を行う。
【0039】このとき、サンプル61aが例えば1.3
THzのテラヘルツ波に対して顕著な吸収を示す物質であ
る場合を考えると、このようなサンプル61aは極性を
切り換えたときにまったく異なる吸収特性を示す。すな
わち、極性を同じにしたときには1.3THzのテラヘル
ツ波を大きく減衰させるのに対して、極性を反転したと
きには0.7THz及び1.9THzのテラヘルツ波をあまり
減衰させずに透過させる。このように、まったく異なる
吸収特性を示す周波数帯についての測定を、装置を変更
することなく電圧を切り換えることのみで連続して行
い、それらに対する応答を調べることによって、短時間
でより確実なサンプルに関する測定を行うことが可能と
なる。このような分光測定は、本発明によるテラヘルツ
波発生装置によってはじめて可能になるものである。
【0040】図14に、本発明によるテラヘルツ波発生
装置を用いたテラヘルツ波分光器の他の実施形態の構成
を示す。本実施形態においては、テラヘルツ波の受信に
ボロメータ6bを用いていることを特徴としている。ボ
ロメータ6bは熱型の光強度検出器であり、受信したテ
ラヘルツ波をボロメータ6bの温度上昇として検出す
る。この場合、テラヘルツ波の周波数に関する情報等は
得ることができず、受信したテラヘルツ波強度のみが得
られる。ボロメータ6bの時間応答は、例えば光スイッ
チに比べて遅いが、その応答時間に合わせて電圧制御装
置2による電圧の極性切り換えを行い、電圧制御装置2
からの参照信号をロックインアンプ72に与えることに
よって、その電圧極性切り換え前後でのボロメータ6b
の出力差を効率的に計測することができる。
【0041】なお、図13及び図14に示したテラヘル
ツ波分光器において、出射レンズ64、軸外し放物面ミ
ラー65、66及び受信レンズ67からなる光学系の構
成については、このような構成に限られるものではな
く、サンプルセル61の設置方法等の装置構成に応じ
て、異なる構成としても良い。
【0042】本発明によるテラヘルツ波発生装置の応用
は、図13及び図14に示したテラヘルツ波分光器に限
ることなく、様々な装置に対して適用が可能である。ま
た、テラヘルツ波の測定方法についても、光スイッチ素
子及びボロメータに限られず、目的に応じて様々な測定
方法及び装置を用いることができる。例えば、ZnTe結晶
などの電気光学結晶の屈折率がテラヘルツ波を照射する
ことによって変化する電気光学効果(EO効果、Electr
o Optic effect)を利用するEOサンプリング法を用い
ることが可能である。例えば、テラヘルツ波が入射され
ている電気光学結晶に読み出し光を入射・透過させ、そ
の出力像をCCDカメラなどによって測定することによ
り、電気光学結晶の屈折率の変化によって変調された読
み出し光によって、電気光学結晶を通過したテラヘルツ
波のビームプロファイルを得ることができる。
【0043】
【発明の効果】本発明によるテラヘルツ波は、以上詳細
に説明したように、次のような効果を得る。すなわち、
光スイッチ素子に設けられた複数の光スイッチに対して
印加する電圧の値及び極性を切り換えることができる電
圧制御手段を備えることによって、光パルスを照射した
ときに得られるテラヘルツ波の周波数スペクトルを容易
に切り換えることができるテラヘルツ波発生装置を実現
できる。また、光スイッチアレイを1次元ではなく複数
列からなる2次元アレイに配列することによって、テラ
ヘルツ波の発生・出力位置を狭くして、より点光源に近
いテラヘルツ波発生装置とすることができる。
【0044】特に周波数スペクトルの切り換えについて
優れた特性を有するこのようなテラヘルツ波発生装置
は、例えば確実かつ効率的にサンプルの分析を行うこと
ができるテラヘルツ波分光器など、テラヘルツ波を用い
た様々な装置等に応用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る1×6アレイでの光スイッチ素子
及び電圧制御装置の一実施形態を示す構成図である。
【図2】本発明に係る2×3アレイでの光スイッチ素子
及び電圧制御装置の一実施形態を示す構成図である。
【図3】本発明に係る1×6アレイでの光スイッチ素子
及び電圧制御装置の他の実施形態を示す構成図である。
【図4】本発明に係るテラヘルツ波発生装置の一実施形
態を示す構成図である。
【図5】従来のテラヘルツ波発生装置によって得られる
テラヘルツ波の周波数特性を示すグラフであり、(a)
は時間波形、(b)は周波数スペクトルを示す。
【図6】本発明によるテラヘルツ波発生装置の第1の実
施例におけるテラヘルツ波の周波数特性を示すグラフで
ある。
【図7】本発明によるテラヘルツ波発生装置の第2の実
施例におけるテラヘルツ波の周波数特性を示すグラフで
ある。
【図8】本発明によるテラヘルツ波発生装置の第3の実
施例におけるテラヘルツ波の周波数特性を示すグラフで
ある。
【図9】本発明によるテラヘルツ波発生装置の第4の実
施例におけるテラヘルツ波の周波数特性を示すグラフで
ある。
【図10】本発明によるテラヘルツ波発生装置の第5の
実施例におけるテラヘルツ波の周波数特性を示すグラフ
である。
【図11】本発明によるテラヘルツ波発生装置の第6の
実施例におけるテラヘルツ波の周波数特性を示すグラフ
である。
【図12】本発明によるテラヘルツ波発生装置の第7の
実施例におけるテラヘルツ波の周波数特性を示すグラフ
である。
【図13】本発明によるテラヘルツ波発生装置を用いた
テラヘルツ波分光器の一実施形態を示す構成図である。
【図14】本発明によるテラヘルツ波発生装置を用いた
テラヘルツ波分光器の他の実施形態を示す構成図であ
る。
【図15】単一の光スイッチによる従来のテラヘルツ波
発生装置の一例を示す構成図である。
【図16】複数の光スイッチによる従来のテラヘルツ波
発生装置の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1…光スイッチ素子、10、10a〜10f…光スイッ
チ、11…ギャップ、12…平行伝送線路、12a〜1
2c…伝送線路、15…基板、16…光伝導薄膜、17
…出力端 2…電圧制御装置、20、20a〜20f…リード線、
21、21a〜21f…直流電源、22…スイッチ、2
5…切り換え制御回路、3…光パルス光源、3a…パル
スレーザ、31、32…反射ミラー、33…ハーフミラ
ー、34、35…タイミング調整ミラー、4…光パルス
発生手段、41…レンズ系、42a〜42f…光ファイ
バ、43a〜43f…コリメートレンズ、5…光パルス
遅延手段、50、50a〜50f…光学媒体、6a…受
信用光スイッチ素子、6b…ボロメータ、61…サンプ
ルセル、61a…サンプル、62、63…外囲容器、6
4…出射レンズ、65、66…軸外し放物面ミラー、6
7…受信レンズ、71…電流計、72…ロックインアン
プ、73…処理装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光パルスを発生させる光パルス光源と、
    複数の光スイッチからなる光スイッチアレイを有する光
    スイッチ素子を備えたテラヘルツ波発生装置であって、 前記複数の光スイッチに対応して前記光パルスをそれぞ
    れ分割・伝達させる光パルス発生手段と、前記複数の光
    スイッチに入射される前記光パルスにそれぞれ特定の遅
    延時間を与える光パルス遅延手段と、前記複数の光スイ
    ッチにそれぞれ印加される電圧の値及び極性を制御する
    電圧制御手段とを有することを特徴とするテラヘルツ波
    発生装置。
  2. 【請求項2】 前記光スイッチ素子の前記光スイッチア
    レイは、複数列からなる2次元アレイ状に構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のテラヘルツ波発生装
    置。
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