JP2000047758A - 電力供給システムおよび電力供給方法 - Google Patents

電力供給システムおよび電力供給方法

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JP2000047758A JP10213202A JP21320298A JP2000047758A JP 2000047758 A JP2000047758 A JP 2000047758A JP 10213202 A JP10213202 A JP 10213202A JP 21320298 A JP21320298 A JP 21320298A JP 2000047758 A JP2000047758 A JP 2000047758A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノートパソコンなどの主装置に、内部バッテ
リー搭載可能なハードディスク装置などの副装置を接続
して使用する際に、使用者が副装置の内部バッテリーの
充電と使用を意識するのは煩わしい。 【解決手段】 主装置が駆動されている電源を判別し、
主装置が外部電源により駆動されているときにはこの外
部電源によりこの副装置を駆動し、かつ、副装置の内部
バッテリーを充電し、この主装置がこの主装置の内部バ
ッテリーにより駆動されているときには副装置の内部バ
ッテリーによりこの副装置を駆動する。このため、使用
者が意識せずに副装置の内部バッテリーの充電とその使
用をすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力供給システム
および電力供給方法に関し、特に、内部バッテリーもし
くは外部電源により駆動可能な電子機器に電力を供給す
る電力供給システムおよび電力供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、外部電源もしくは内部バッテリー
を駆動電源として使用可能なノートパソコン等の携帯型
コンピュータ装置が普及してきている。この携帯型コン
ピュータ装置を持ち運び、外部電源のない場所で使用す
るときは内部バッテリーを駆動電源として使用する。し
かし、一回の充電で使用可能なバッテリーの総電力量は
ある有限な量であるので、この携帯型コンピュータ装置
の消費電力が大きいと使用可能時間が短くなり大変不便
である。また、通常コンピュータ装置を使用する場合に
は、外づけもしくは内蔵ハードディスク装置等の副装置
をコンピュータ装置に接続して使用するため、このよう
な副装置が増えるほど必要な消費電力が増えてしまう。
【0003】そこで、この携帯型コンピュータ装置の使
用時間をのばすために様々な技術が開発されている。た
とえば、特開平第8−314587号公報に開示されて
いる省電力電源回路では、コンピュータ装置のCPUに
おいてその機能がすべて動作する状態や、割り込み処理
以外は停止している状態などのいくつかの状態を設定し
ておいて、さらに副装置の稼働状態を検知し、この稼働
状態を実現するのに十分なCPUの状態になるように
し、また、CPUの状態に適した稼働状態になるように
副装置をコントロールする。
【0004】すなわち、常にCPUおよび副装置の全機
能を使用可能に駆動するわけではなく、使用時に必要十
分な機能を使用可能となるように駆動するようにして総
消費電力を低減している。
【0005】しかし、この技術においても接続する副装
置が増えるとやはりコンピュータ装置の内部バッテリー
が負担する消費電力量は増える。また、CPUおよび接
続された副装置の機能をすべて動作させる状態で長い間
使い続けると接続された副装置が多くの電力を消費し
て、結局電力消費を低減する状態にならないままバッテ
リーに蓄電された電力を使い切ることも起こりうる。そ
して、このようなときは、コンピュータ装置の使用可能
な時間が短くなってしまう。
【0006】そこで、副装置にも内部バッテリーを搭載
し、この副装置の消費する電力は個々の副装置に搭載し
たバッテリーでまかなうようにする技術も開発されてい
る。このような技術により、上記コンピュータ装置の内
部バッテリーは自己の消費する電力をまかなうだけです
み、この技術を利用しない場合と比べて相対的にこのコ
ンピュータ装置の使用時間が延びる。また、上記コンピ
ュータ装置等の電源が何らかの理由で遮断されたとして
も、副装置は自己に内部バッテリーを所有しているので
この副装置の動作を保護する効果もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電力供
給システムおよび電力供給方法において、次のような課
題がある。バッテリーはその使用の前提として充電が必
要であり、多くの副装置を使用する場合、使用者がこの
副装置のバッテリーの使用や充電を意識して制御するの
は煩わしい。ましてや、このコンピュータ装置を使用し
ていないときに、予め、個々にこのバッテリーを充電し
ようとすると多くの時間がかかるとともに、非常に煩わ
しい。つまり、上記コンピュータ装置等の使用時に、こ
のバッテリーの使用と充電とを使用者に意識させずにど
う制御するか等の課題があり、この課題に対する研究は
十分に行われていない。
【0008】ホスト的な役割をする主装置に副装置を接
続して、この接続する副装置に搭載したバッテリーを充
電する技術としては、たとえば、特開平第6−8612
1号公報に開示されているカメラ一体型VTRの電源供
給装置がある。この電源供給装置は、外部より電力を取
得するとともにバッテリーとカメラ一体型VTRとを装
着可能であり、さらにこのカメラ一体型VTRから映像
信号や音声信号等を取得して外部に出力可能となってい
る。そして、このカメラ一体型VTRは、この電源供給
装置を介して電力の供給を受けて駆動し、このカメラ一
体型VTRの内部バッテリーを充電することが可能とな
っている。また、この電源供給装置には前記バッテリー
とは別のバッテリーを取り付けることが可能となってお
り、一度に二つのバッテリーを充電可能となっている。
【0009】ここで、上記技術においては、上記カメラ
一体型VTRにバッテリーを搭載したまま上記電源供給
装置を介して充電可能で、さらにもう一つのバッテリー
を同時に充電可能であるものの、この電源供給装置は外
部電源に接続して使うことが必須である。したがって、
内部バッテリーを駆動電源として使用可能なノートパソ
コン等の携帯型コンピュータ装置に、内部バッテリーを
搭載した副装置を接続して使用する場合に適用しても、
外部電源があるときに携帯型コンピュータを介して副装
置の内部バッテリーを充電する充電器として作用するの
みである。このため、副装置の内部バッテリーをどのよ
うに使用および制御するかは依然として課題である。
【0010】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、使用者が意識せずに、バッテリーの充電とその
使用をすることが可能な電力供給システムおよび電力供
給方法の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1にかかる発明は、互いに接続してデータな
どを送受信可能であるとともに、それぞれの外部からの
給電を受けて内部バッテリーへの充電を行いつつ、外部
からの給電の有無に応じて内部バッテリーを利用しつつ
必要電力を出力する給電ユニットを備える主装置と副装
置との電力供給システムであって、上記主装置側では、
上記給電ユニットにて外部から必要電力の給電を受けて
いるか否かを判断する判断ユニットと、上記給電ユニッ
トから副装置へ電力を供給する出力ユニットとを具備
し、上記副装置側では、上記判断ユニットの判断結果を
入力し、上記主装置の給電ユニットにて外部から必要電
力の給電を受けている場合に、この副装置の給電ユニッ
トは上記出力ユニットから電力の供給を受けてこの副装
置の必要電力を出力するとともに、この副装置の内部バ
ッテリーの充電を行うようにする充電制御ユニットを具
備する構成としてある。
【0012】上記のように構成した請求項1にかかる発
明において、上記主装置側の判断ユニットが、上記給電
ユニットが外部から必要電力の給電を受けているか否か
を判断すると、上記副装置の充電制御ユニットは、この
判断結果に基づき、上記主装置の給電ユニットが外部か
ら必要電力の給電を受けている場合は、この副装置の給
電ユニットが上記出力ユニットから電力の供給を受けて
この副装置の必要電力を出力するとともにこの副装置の
内部バッテリーの充電を行う。すなわち、副装置は、主
装置を介して外部電源から電力の供給を受けて自己の電
力を供給するとともに、自己の内部バッテリーを充電す
る。従って、主装置を外部電源により駆動して使用する
と、使用者が充電に関してなんら意識していなくても副
装置が内部バッテリーの充電を行う。
【0013】ここで、上記判断ユニットは、外部から上
記主装置に必要な電力を給電しているか否か判断できれ
ばよく、たとえば、上記給電ユニットにおいて外部電源
からの電力供給状態であれば外部電源使用を示す信号を
送出し、内部バッテリーからの電力供給状態であれば内
部バッテリー使用を示す信号を送出するようにすればよ
い。また、上記給電ユニットは、主装置と副装置とにお
いて、これらの装置の外からもしくはこれらの装置に取
り付けるバッテリーからこの主装置と副装置が駆動する
定格電圧と定格電流を供給し、必要に応じてこれらのバ
ッテリーを充電できればよく、上記出力ユニットはケー
ブル等を用いて電力を送電できればよい。たとえば、こ
の主装置の外からの電力は、家庭用交流電源の出力を変
換してこの定格を得てもよいし、業務用交流電源の出力
を変換して用いてもよく、様々な外部電源を使用でき
る。
【0014】そして、一般には主装置の定格と副装置の
定格が同一であるので、この副装置の外からの電力とし
ては、この主装置の給電ユニットが上記のように主装置
の定格に変換して上記出力ユニットが出力した電力をこ
の副装置の給電ユニットが使用することにより定格を得
ることができるが、上記主装置に外部から入力される電
力を上記出力ユニットにて直接出力して、この出力電力
をこの副装置の給電ユニットにてこの副装置の定格に変
換するようにしてもよい。
【0015】さらに、上記内部バッテリーも、上記定格
になるようにその出力電力を変換可能であり、充電可能
であればよいので、一般にはニッカドバッテリーなどの
2次電池を用いるが、上記定格が得られる2次電池であ
ればどんなバッテリーでもよい。
【0016】また、上記充電制御ユニットは上記主装置
の給電ユニットが外部から必要電力の給電を受けている
か否かに応じて副装置のバッテリーの充電を制御すれば
よい。従って、その制御の具体例として、請求項2にか
かる発明は、上記請求項1に記載の電力供給システムに
おいて、上記副装置の充電制御ユニットは、上記判断ユ
ニットの判断結果に基づいて、上記主装置の給電ユニッ
トが外部から必要電力の給電を受けている場合に、この
副装置の給電ユニットが上記出力ユニットから電力の供
給を受けてこの副装置の必要電力を出力するとともに、
この副装置の内部バッテリーの充電を行うことと、上記
主装置の給電ユニットが内部バッテリーから必要電力の
供給を受けている場合にこの副装置の給電ユニットが上
記出力ユニットから電力の供給を受けずに、この副装置
の内部バッテリーからこの副装置の必要電力を出力する
こととを切り替えるスイッチ制御手段を具備する構成と
してある。
【0017】上記のように構成した請求項2にかかる発
明においては、上記判断ユニットが上記主装置の給電ユ
ニットにて外部から必要電力の給電を受けているか否か
を判断すると、その判断は上記スイッチ制御手段に反映
し、このスイッチ制御手段により上記充電制御ユニット
の処理は、上記主装置の給電ユニットに対する必要電力
の給電が外部からなされる場合と内部バッテリーからな
される場合とで切り替えられる。
【0018】すなわち、上記主装置に対して外部から給
電があるときには、上記副装置も主装置を介してこの外
部からの給電を受けて自己の駆動と自己の内部バッテリ
ーの充電を行い、外部からの給電がないときは、上記副
装置は自己の内部バッテリーからの電力の供給により自
己を駆動する。ここで、上記スイッチ制御手段は上記判
断ユニットが判断した場合に応じた制御を行うようにす
ればよく、たとえば、トランジスタのスイッチング動作
を利用するなどすればよい。
【0019】ところで、主装置が外部電源を使用してい
るときに急に電源コードを外してしまった場合や急な停
電が起きた場合には、この外部電源が瞬断される。この
とき、ハードディスク装置などにおいてはこの電源の瞬
断により記憶したデータが損傷してしまうことが起こり
得る。このように、急激に電源を落とすことが好ましく
ない装置は多々あるが、本発明においては主装置が外部
電源により駆動しているときは副装置の駆動電源は主装
置の駆動電源に依存しており、主装置の電源が瞬断され
たときに副装置の電源も瞬断してしまうのは好ましくな
い。
【0020】そこで、このような電源の瞬断が起こった
場合にこの副装置の保護が可能な例として、請求項3に
かかる発明は、上記請求項2に記載の電力供給システム
において、上記スイッチ制御手段は、上記主装置の電源
が瞬断されたときには上記副装置の内部バッテリーがこ
の副装置に電力を供給するように切り替える構成として
ある。
【0021】上記のように構成した請求項3にかかる発
明においては、上記主装置の電源が瞬断されても上記副
装置の内部バッテリーによって副装置は駆動され続け
る。すなわち、急激に電源を落とすことが好ましくない
装置の電源が急激に切れることを防ぐ。
【0022】ここで、上記電源瞬断時の副装置保護の場
合の構成の一例として、請求項4にかかる発明は、上記
請求項3に記載の電力供給システムにおいて、上記判断
ユニットは、上記主装置が外部から必要電力の給電を受
けているか否かを第1の基準電圧と第2の基準電圧とか
らなる電圧信号で表し、上記スイッチ制御手段は、この
電圧信号が予告なしにこの基準電圧の小さい方の電圧値
より下回った場合に上記主装置の電源が瞬断されたと判
断する構成としてある。
【0023】上記のように構成した請求項4にかかる発
明において、上記判断ユニットが上記主装置の給電ユニ
ットに対しての必要電力が外部から給電されている場合
か内部バッテリーから給電されている場合かを判断する
と、それぞれを所定の電圧値に対応させ、この電圧値を
信号として副装置に送出する。上記スイッチ制御手段は
この電圧値に応じてスイッチング動作を行い、さらに、
この上記主装置の電源の瞬断が生じると電圧信号が予告
なしにこの基準電圧の小さい方の電圧値より下回るの
で、かかる場合に上記主装置の電源が瞬断されたと判断
する。すなわち、上記スイッチ制御手段にて上記主装置
に対する電源の場合分けと電源瞬断時の処理とに対応す
る。
【0024】さらに、主装置が内部バッテリーにて駆動
しているときに、副装置の内部バッテリーが切れた場合
になるべく使用者に内部バッテリーの充電を意識させな
くすることが可能な構成の一例として、請求項5にかか
る発明は、上記請求項1に記載の電力供給システムにお
いて、上記副装置は、この副装置の内部バッテリーの電
力量の残量を検出し上記主装置の内部バッテリーの電力
量の残量を検出する電力残量検出ユニットを具備し、上
記充電制御ユニットは、上記主装置の給電ユニットにて
内部バッテリーから必要電力の給電を受けているとき
に、この電力残量検出ユニットによりこの主装置の内部
バッテリーの残量に余裕があり、かつ、この副装置の内
部バッテリーの残量が残り少ないと検出されたときは、
上記出力ユニットから電力の供給を受けてこの副装置の
必要電力を出力するとともにこの副装置の内部バッテリ
ーの充電は行わないようにする構成としてある。
【0025】上記のように構成した請求項5にかかる発
明においては、上記主装置の給電ユニットが上記主装置
の内部バッテリーから必要電力の給電を受けているとき
に、上記副装置の電力残量検出ユニットがこの副装置の
内部バッテリーの電力量の残量を検出し上記主装置の内
部バッテリーの電力量の残量を検出すると、上記充電制
御ユニットは、主装置の内部バッテリーの残量に余裕が
あり、かつ、この副装置の内部バッテリーの残量が残り
少ないと検出したときに、上記出力ユニットから電力の
供給を受けてこの副装置の必要電力を出力するとともに
この副装置の内部バッテリーの充電は行わないようにす
る。
【0026】すなわち、上記副装置は、この副装置の内
部バッテリーの電力残量が少ないときに、上記主装置の
内部バッテリーの電力残量に余裕があればこの主装置の
内部バッテリーから電力の給電を受けるので、副装置の
内部バッテリーの電力のみが切れても副装置は駆動す
る。従って、上記主装置の内部バッテリーの電力残量に
余裕があれば、使用者がバッテリーの充電を意識するこ
となく、上記主装置と副装置が駆動し続ける。
【0027】上述したように主装置の電源状態を判別し
てその状態に応じて、副装置の内部バッテリーの充電や
この副装置に対する電力の供給を制御する手法は、実体
の装置に限定される必要はなくその方法としても機能す
ることは容易に理解できる。
【0028】そこで、請求項6にかかる発明は、互いに
接続してデータなどを送受信可能であるとともに、電力
を外部に供給可能な主装置とこの主装置からの給電を受
けることが可能な副装置とにおいて、それぞれの外部か
ら給電を受けて内部バッテリーへの充電を行いつつ、外
部からの給電の有無に応じて内部バッテリーを利用しつ
つ必要電力をこの主装置と副装置とに出力する電力供給
方法であって、上記主装置側では、外部から必要電力の
供給を受けているか否かを判断する判断工程を具備し、
上記副装置側では、上記判断工程により上記主装置が外
部から必要電力の給電を受けていると判断されたとき
に、上記主装置から電力の供給を受けてこの副装置の必
要電力を出力するとともに、この副装置の内部バッテリ
ーの充電を行うようにする充電制御工程を具備する構成
としてある。すなわち、必ずしも実体のある装置に限ら
ず、その方法としても有効であることに相違はない。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かる電力供給システムをブロック図により示している。
ここで、太線は電力を供給するための電源結線を示して
おり、細線は信号を送受信するための信号結線を示して
いる。また、各構成要素は共通アースによって接地され
ている。同図において、主装置141は、他の電子機器
と接続してデータのやりとりなどをしつつ所定の機能を
する電子機器であり、この所定の機能をさせるための主
装置回路143を備えている。主装置回路143は、電
源切替装置146に電源結線により接続されている。ま
た、主装置141は、内部バッテリー144として2次
電池を備えるとともにレギュレータ145を備えてお
り、これらは上記電源切替装置146に接続されてい
る。そして、内部バッテリー144の電力は出力148
として上記電源切替装置146に出力可能となってお
り、レギュレータ145は外部電源161の電力をDC
電源出力147に変換して出力可能となっている。
【0030】さらに、主装置141は、電源接続状態判
断回路142と主装置内の副装置のための充電器150
とを備えており、電源切替装置146は、主装置回路1
43、主装置内の副装置のための充電器150、電源接
続状態判断回路142、副装置への接続端子122へと
電源結線により接続されており、DC電源出力147、
もしくは内部バッテリー144の出力148のいずれか
一方を選択してこの主装置回路143、充電器150、
電源接続状態判断回路142、副装置への接続端子12
2へ給電することが可能となっている。この意味におい
て、内部バッテリー144とレギュレータ145と電源
切替装置146とが上記主装置の給電ユニットを構成す
る。
【0031】電源接続状態判断回路142は、電源切替
装置146と接続端子121と主装置内の副装置のため
の充電器150とに信号結線されており、上記電源切替
装置146から給電された電力で駆動され、主装置14
1が外部電源161からの電力供給状態にあるか、自己
の内部バッテリー144からの電力供給状態にあるかの
状態を検査し、この検査結果を電源ステータス信号10
7、149として主装置内の副装置のための充電器15
0および副装置101へ通知するようになっている。な
お、電源ステータス信号107としては、2つの正電圧
の基準値が使用される。この意味において、電源接続状
態判断回路142が上記判断ユニットを構成する。
【0032】主装置内の副装置のための充電器150
は、接続端子123と上記電源切替装置146とに電源
結線で接続されており、電源接続状態判断回路142と
信号結線で接続されている。そして、接続端子123を
介して副装置内のスイッチB106に充電電流を供給可
能となっている。また、電源ステータス信号149は、
主装置内の副装置のための充電器150に受信され、こ
の受信された電源ステータス信号149が内部バッテリ
ー接続状態を示す場合は主装置内の副装置のための充電
器150の充電電流の供給が停止され、電源ステータス
信号149が外部電源接続状態を示す場合は主装置内の
副装置のための充電器150の充電電流が供給される。
【0033】一方、主装置141と副装置101とは、
信号結線のための接続端子121と電源結線のための接
続端子122および123とにより接続されており、接
続端子122および123を介して電力が供給され、接
続端子121を介して電源ステータス信号107が入力
される。この意味において、接続端子122および12
3とが上記出力ユニットを構成する。
【0034】また、副装置101は、主装置と接続して
データのやりとりなどをしつつ所定の機能をする電子機
器であり、この所定の機能をさせるための副装置回路1
03を備えており、内部バッテリー104として2次電
池を備えている。さらに、副装置101は、スイッチ制
御装置102とスイッチA105およびB106を備え
ており、スイッチ制御装置102は、信号結線により接
続端子121とスイッチA105とスイッチB106と
に接続されている。またさらに、副装置には、電源結線
により接続端子122と接続されており、接続端子12
2を介して供給された電力によって駆動されて、電源ス
テータス信号107に応じてスイッチA105とスイッ
チB106を切り替えるための信号を送出可能となって
いる。
【0035】スイッチA105は、電源結線により副装
置回路103に接続されており、スイッチA105の端
子aはスイッチB106の端子aと電源結線により接続
されている。さらに、スイッチA105の端子bは、電
源結線により接続端子122と接続されている。スイッ
チA105は、スイッチ制御装置102からの信号に応
じて端子aもしくは端子bを副装置回路103に接続す
るように切り替えることが可能になっている。
【0036】また、スイッチB106は、電源結線によ
り内部バッテリー104に接続されており、スイッチB
106の端子aは上述のようにスイッチA105の端子
aに電源結線により接続されている。さらに、スイッチ
B106の端子bは電源結線により接続端子123と接
続されている。スイッチB106は、スイッチ制御装置
102からの信号に応じて上記端子aもしくは端子bを
副装置回路103に接続するように切り替えることが可
能になっている。ここで、スイッチA105とスイッチ
B106のスイッチ制御装置102からの信号に対する
動作は同一であり、スイッチA105が端子aに切り替
えられるときはスイッチB106も端子aに切り替えら
れるようになっている。
【0037】電源ステータス信号107が外部電源接続
状態を示しているときは、このスイッチA105とスイ
ッチB106との両方とも端子bに切り替えられ、上記
接続端子122からの電力がスイッチA105を介して
副装置回路103に供給され、かつ、接続端子123か
らの充電電流がスイッチB106を介して内部バッテリ
ー104に供給される。一方、電源ステータス信号10
7が内部バッテリー接続状態を示すときは、スイッチA
105とスイッチB106との両方とも端子aに切り替
えられ、内部バッテリー104の電力がスイッチA10
5を介して副装置回路103に供給される。
【0038】この意味において、上記スイッチ制御装置
102とスイッチA105とスイッチB106とが上記
充電制御ユニットを構成し、上記内部バッテリー104
と接続端子122および123とが上記副装置の給電ユ
ニットを構成する。
【0039】次に、上記構成からなる本実施形態の動作
を説明する。使用者はこの主装置141および副装置1
01を使用する場所や状況に応じて、外部電源もしくは
内部バッテリーのどちらかを選んでこの主装置141を
駆動している。そして、使用者が外部電源161を使用
して主装置141を駆動する場合は、主装置141の電
源接続状態判断回路142が主装置内の副装置のための
充電器150に対して電源ステータス信号149により
主装置141が外部電源接続状態であると通知し、主装
置内の副装置のための充電器150が接続端子123を
介して副装置101内のスイッチB106に充電電流を
供給するとともに、電源切替装置146が接続端子12
2を介して副装置101のスイッチ制御装置102とス
イッチA105に電力を供給する。
【0040】上記の場合にはさらに、電源接続状態判断
回路142が、副装置101のスイッチ制御装置102
に対して電源ステータス信号107により主装置141
が外部電源接続状態であると通知する。するとスイッチ
制御装置102からの信号により、スイッチA105お
よびB106はともに端子bに切り替わり、内部バッテ
リー104を充電し、かつ、副装置回路103には主装
置141より電力を供給する。このため、使用者は主装
置141を外部電源161で使用する場合には、特別な
意識をすることなしに副装置101に搭載されたバッテ
リー104の充電を行うことができる。
【0041】また、主装置141が内部バッテリー14
4を使用している場合は、主装置141の電源接続状態
判断回路142が副装置101のスイッチ制御装置10
2に対して、電源ステータス信号107により主装置1
41が内部バッテリー使用状態であることを通知する。
すると、スイッチ制御装置102からの信号によりスイ
ッチA105およびB106はともに端子aに切り替わ
り、副装置回路103には内部バッテリー104より電
力が供給される。このとき、上記スイッチA105およ
びスイッチB106の端子bは解放状態になっているの
で、これらに対する電力の供給は停止する。
【0042】このため、主装置141の内部バッテリー
144の負荷が減り、結果として使用者は内部バッテリ
ー144のみで副装置101および主装置141を駆動
する場合より長く、これらの装置を使用することができ
る。
【0043】主装置141より通知される電源ステータ
ス信号107は2つの正電圧の基準値を使用する。その
ため、電源ステータス信号107の電圧が予告なしに小
さい方の電圧値より下回った場合、スイッチ制御装置1
02は主装置141の電源瞬断と判断し、主装置141
が内部バッテリー144の使用時と同じ処理、すなわ
ち、副装置101の内部バッテリー104の端子が副装
置回路103の電源供給端子に接続されるように、スイ
ッチA105とB106の両方を端子aに接続する。こ
の結果、副装置101はエマージェンシー処理を内部バ
ッテリー104により実施することが可能となるので、
信頼性が向上する。
【0044】上述の電力供給システムにおいては、充電
器150を上記主装置141内に備える構成としたが、
必ずしも主装置内に備える必要はなく副装置内に備える
構成も可能である。図2は、この場合の実施形態にかか
る電力供給システムを、ブロック図により示している。
ここでも、太線は電力を供給するための電源結線を示し
ており、細線は信号を送受信するための信号結線を示し
ている。また、各構成要素は共通アースによって接地さ
れている。
【0045】同図において、主装置241は、他の電子
機器と接続してデータのやりとりなどをしつつ所定の機
能をする電子機器であり、この所定の機能をさせるため
の主装置回路243を備えている。この主装置回路24
3は、電源切替装置246に電源結線により接続されて
いる。また、主装置241は内部バッテリー244とし
て2次電池を備えるとともにレギュレータ245を備え
ており、これらは上記電源切替装置246に接続されて
いる。そして、この内部バッテリー244の電力は、出
力248として上記電源切替装置246に出力可能とな
っており、レギュレータ245は外部電源261の電力
をDC電源出力247に変換して出力可能となってい
る。
【0046】この主装置241は、電源接続状態判断回
路242を備えており、この電源切替装置246は、主
装置回路243、電源接続状態判断回路242、副装置
への接続端子222と電源結線により接続されており、
DC電源出力247、もしくは内部バッテリー244の
出力248のいずれか一方を選択して、主装置回路24
3、電源接続状態判断回路242、副装置への接続端子
222へ給電することが可能となっている。この意味に
おいて、内部バッテリー244とレギュレータ245と
電源切替装置246とが、上記主装置の給電ユニットを
構成する。
【0047】電源接続状態判断回路242は、電源切替
装置246と接続端子221とに信号結線されており、
上記電源切替装置246から給電された電力で駆動さ
れ、主装置241が外部電源261からの電力供給状態
にあるか、自己の内部バッテリー244からの電力供給
状態にあるかの状態を検査し、この検査結果を電源ステ
ータス信号207として上記接続端子221を介して副
装置201へ通知するようになっている。なお、電源ス
テータス信号207としては、2つの正電圧の基準値が
使用される。この意味において、電源接続状態判断回路
242が上記判断ユニットを構成する。
【0048】一方、主装置241と副装置201とは、
信号結線のための接続端子221と電源結線のための接
続端子222とにより接続されており、この接続端子2
22を介して電力が供給され、接続端子221を介して
上記電源ステータス信号207が入力される。この意味
において、接続端子222が上記出力ユニットを構成す
る。
【0049】副装置201は、上記主装置と接続してデ
ータのやりとりなどをしつつ所定の機能をする電子機器
であり、この所定の機能をさせるための副装置回路20
3を備えており、内部バッテリー204として2次電池
を備えている。さらに、副装置201は、電源制御装置
202と、スイッチA205およびB206と、副装置
内の充電器208とを備えており、この電源制御装置2
02は、信号結線により接続端子222とスイッチA2
05とスイッチB206と副装置内の充電器208とに
接続されている。またさらに、副装置201は、電源結
線により接続された接続端子222を介して供給される
電力によって駆動され、電源ステータス信号207に応
じてスイッチA205とスイッチB206を切り替える
ための信号、および電源ステータス信号207と同一な
電源ステータス信号209を送出可能となっている。
【0050】副装置内の充電器208は、上記接続端子
222と上記スイッチB206とに電源結線により接続
されており、上記電源制御装置202と信号結線により
接続されている。そして、接続端子222を介して供給
される電力により副装置内のスイッチB206に充電電
流を供給可能となっている。これにより、電源ステータ
ス信号209が副装置内の主装置のための充電器208
に受信され、この受信された電源ステータス信号209
が内部バッテリー接続状態を示す場合は、副装置内の充
電器208の充電電流の供給が停止され、この電源ステ
ータス信号209が外部電源接続状態を示す場合は、副
装置内の充電器208の充電電流が供給される。
【0051】スイッチA205は、電源結線により副装
置回路203に接続されており、スイッチA205の端
子aはスイッチB206の端子aと電源結線により接続
されており、さらに、スイッチA205の端子bは電源
結線により上記接続端子222と接続されている。スイ
ッチA205は、電源制御装置202からの信号に応じ
て、端子aもしくは端子bを副装置回路203に接続す
るように切り替えることが可能になっている。
【0052】スイッチB206は、電源結線により内部
バッテリー204に接続されており、スイッチB206
の端子aは上述のように上記スイッチA205の端子a
に電源結線により接続されており、さらに、このスイッ
チB206の端子bは電源結線により接続端子222と
接続されている。スイッチB206は、上記電源制御装
置202からの信号に応じて上記端子aもしくは端子b
を上記副装置回路203に接続するように切り替えるこ
とが可能になっている。ここで、スイッチA205とス
イッチB206との電源制御装置202からの信号に対
する動作は同一であり、スイッチA205が端子aに切
り替えられるときはスイッチB206も端子aに切り替
えられるようになっている。
【0053】電源ステータス信号207が外部電源接続
状態を示しているときは、スイッチA205とスイッチ
B206との両方とも端子bに切り替えられ、接続端子
222からの電力がスイッチA205を介して上記副装
置回路203に供給され、かつ、上記副装置内の充電器
208からの充電電流がこのスイッチB206を介して
上記内部バッテリー204に供給される。一方、電源ス
テータス信号207が内部バッテリー接続状態を示すと
きは、スイッチA205とスイッチB206との両方と
も端子aに切り替えられ、内部バッテリー204の電力
がスイッチA205を介してこの副装置回路203に供
給される。この意味において、電源制御装置202とス
イッチA205とスイッチB206とが充電制御ユニッ
トを構成し、内部バッテリー204と接続端子222と
が副装置の給電ユニットを構成する。
【0054】次に、上記構成からなる本実施形態の動作
を説明する。使用者はこの主装置241および副装置2
01を使用する場所や状況に応じて、外部電源もしくは
内部バッテリーのどちらかを選んでこの主装置241を
駆動する。そして、使用者が外部電源261を使用して
主装置241を駆動している場合は、主装置241の電
源接続状態判断回路242が副装置201の電源制御装
置202に対して接続端子221を介して電源ステータ
ス信号207により主装置241が外部電源接続状態で
あると通知し、副装置内の充電器208が接続端子22
2を介して供給を受けた電力によりスイッチB206に
充電電流を供給するとともに、電源制御装置202とス
イッチA205に電力を供給する。
【0055】上記の場合にはさらに、電源制御装置20
2からの信号により、スイッチA205およびB206
はともに端子bに切り替わり、内部バッテリー204を
充電し、かつ、副装置回路203に主装置241より電
力を供給する。このため、使用者は、主装置241を外
部電源261で使用する場合には、特別な意識をするこ
となしに副装置201に搭載されたバッテリー204の
充電を行うことができる。
【0056】また、主装置241が内部バッテリー24
4を使用している場合は、主装置241の電源接続状態
判断回路242が副装置201の電源制御装置202に
対して電源ステータス信号207により主装置241が
内部バッテリー使用状態であることを通知する。する
と、電源制御装置202からの信号によりスイッチA2
05およびB206はともに端子aに切り替わり、副装
置回路203には内部バッテリー204より電力が供給
される。このとき、上述のように充電電流は停止してお
り、スイッチA205の端子bは解放状態になっている
ので、これらに対する電力の供給は停止する。
【0057】このため、主装置241の内部バッテリー
244の負荷が減り、結果として使用者は内部バッテリ
ー244のみで副装置201および主装置241を駆動
する場合より長く、これらの装置を使用することができ
る。
【0058】主装置241から通知される電源ステータ
ス信号207は、2つの正電圧の基準値を使用する。そ
のため、電源ステータス信号207の電圧が予告なしに
小さい方の電圧値より下回った場合、電源制御装置20
2は主装置241の電源瞬断と判断し、主装置241が
内部バッテリー244の使用時と同じ処理、すなわち、
副装置201の内部バッテリー204の端子が副装置回
路203の電源供給端子に接続されるようにスイッチA
205とB206の両方を端子aに接続する。この結
果、副装置201はエマージェンシー処理を内部バッテ
リー204により実施することが可能となるので、信頼
性が向上する。
【0059】次に、より具体的に本発明の実施例を説明
する。図3は、本発明の一実施例にかかる電力供給シス
テムをブロック図により示している。ここで、太線は電
力を供給するための電源結線を示しており、細線は信号
を送受信するための信号結線を示している。また、各構
成要素は共通アースによって接地されている。
【0060】同図において、ノートパソコン341は、
このノートパソコンを機能をさせるための装置回路34
3を備えており、この装置回路343は、5Vレギュレ
ータ346と12Vレギュレータ345とに電源結線に
より接続されている。この5Vレギュレータ346は、
電源接続状態判断回路342と5V接続端子323と電
源切替装置349とに電源結線により接続されており、
入力電力を変換して出力可能となっており5V電源とし
て機能する。また、12Vレギュレータ345は、12
V接続端子324と電源切替装置349とに電源結線に
より接続されており、入力電力を変換して出力可能とな
っており12V電源として機能する。
【0061】電源切替装置349は、内部14.4Vバ
ッテリー344とレギュレータ347に電源結線により
接続されており、内部14.4Vバッテリー344の電
力は出力352として上記電源切替装置349に出力可
能となっている。レギュレータ347は、家庭用交流1
00V電源361の電力をDC電源出力351に変換し
て出力可能となっている。
【0062】電源切替装置349は、従来の電子機器に
も広く普及しているものであり、上述のように5Vレギ
ュレータ346と12Vレギュレータ345と充電器3
48と電源結線によって接続されており、上記DC電源
出力351、もしくは内部14.4Vバッテリー344
の出力352のいずれか一方を選択して、5Vレギュレ
ータ346と12Vレギュレータ345と充電器348
とへ給電することが可能となっている。
【0063】電源接続状態判断回路342は、5Vレギ
ュレータと電源結線によって接続されており、電源状態
通信端子322と電源切替装置349とに信号結線され
ている。そして、この5Vレギュレータ346から給電
された電力にて駆動され、ノートパソコン341が家庭
用交流100V電源361からの電力供給状態にある
か、自己の内部14.4Vバッテリー344からの電力
供給状態にあるかの状態を検査し、この検査結果を電源
ステータス信号312、353として電源状態通信端子
322および充電器348へ通知するようになってい
る。なお、電源ステータス信号312、353は2つの
正電圧の基準値を使用する。
【0064】充電器348は、充電用電力供給端子32
5と電源切替装置349とに電源結線により接続されて
おり、電源接続状態判断回路342と信号結線によって
接続されている。そして、充電用電力供給端子325を
介してハードディスク装置内のスイッチB308に充電
電流を供給可能となっており、電源ステータス信号35
3がこの充電器348に受信され、この受信された電源
ステータス信号353が内部14.4Vバッテリー接続
状態を示す場合には充電器348の充電電流の供給が停
止される。
【0065】一方、このノートパソコン341とハード
ディスク装置301とは、標準のディスクインタフェイ
スであるSCSIバス350およびSCSIバス311
を備えており、SCSIバス端子321と、信号結線の
ための電源状態通信端子322と電源結線のための5V
接続端子323と12V接続端子324と、充電用電力
供給端子325とにより接続されている。これにより、
5V接続端子323と、12V接続端子324と、充電
用電力供給端子325を介して電力が供給され、電源状
態通信端子322を介して上記電源ステータス信号31
2が入力され、SCSIバス端子321を介してデータ
のやりとりがされる。
【0066】ハードディスク装置301内のスイッチ制
御装置302は、信号結線により電源状態通信端子32
2と、スイッチB308と、スイッチA309aと、ス
イッチA309bとに接続されており、さらに、電源結
線により上記5V接続端子323と接続されている。こ
れにより、スイッチ制御装置302は、5V接続端子3
23を介して供給された電力によって駆動され、電源ス
テータス信号312に応じてスイッチB308とスイッ
チA309aとスイッチA309bとを切り替えるため
の信号を送出可能となっている。
【0067】スイッチA309aは、電源結線によりハ
ードディスク装置の装置回路303に接続されており、
このスイッチA309aの端子aは5Vレギュレータ3
06と電源結線により接続されており、さらに、このス
イッチA309aの端子bは電源結線により上記5V接
続端子323と接続されている。このスイッチA309
aは、上記スイッチ制御装置302からの信号に応じて
上記端子aもしくは端子bを上記ハードディスク装置の
装置回路303に接続するように切り替えることが可能
になっている。
【0068】スイッチA309bは、電源結線によりハ
ードディスク装置の装置回路303に接続されており、
スイッチA309bの端子aは、12Vレギュレータ3
05と電源結線により接続されており、さらに、このス
イッチA309bの端子bは、電源結線により上記12
V接続端子324と接続されている。スイッチA309
bは、スイッチ制御装置302からの信号に応じて端子
aもしくは端子bをハードディスク装置の装置回路30
3に接続するように切り替えることが可能になってい
る。
【0069】スイッチB308は、電源結線により内部
14.4Vバッテリー304に接続されており、スイッ
チB308の端子aは上記5Vレギュレータ306と1
2Vレギュレータ305とに接続されており、さらに、
スイッチB308の端子bは電源結線により充電用電力
供給端子325と接続されている。スイッチB308
は、上記スイッチ制御装置302からの信号に応じて上
記端子aもしくは端子bを上記ハードディスク装置の装
置回路303に接続するように切り替えることが可能に
なっている。ここで、スイッチA309aとスイッチA
309bとスイッチB308の上記スイッチ制御装置3
02からの信号に対する動作は同一であり、スイッチA
309aが端子aに切り替えられるときは、スイッチA
309bおよびスイッチB308も端子aに切り替えら
れるようになっている。
【0070】上記電源ステータス信号312が外部電源
接続状態を示しているときは、スイッチA309aと、
スイッチA309bと、スイッチB308とは端子bに
切り替えられる。これにより、上記5V接続端子323
からの電力がスイッチA309aを介してハードディス
ク装置の装置回路303に供給され、12V接続端子3
24からの電力がこのスイッチA309bを介してハー
ドディスク装置の装置回路303に供給され、さらに、
充電用電力供給端子325からの充電電流がスイッチB
308を介して内部バッテリー304に供給される。
【0071】一方、電源ステータス信号312が内部バ
ッテリー接続状態を示すときは、スイッチA309a
と、スイッチA309bと、スイッチB308とは端子
a切り替えられる。これにより、内部14.4Vバッテ
リー304の電力は5Vレギュレータ306および12
Vレギュレータ305により変換され、5V電源の出力
がスイッチA309aを介してハードディスク装置の装
置回路303に供給され、12V電源の出力がスイッチ
A309bを介してハードディスク装置の装置回路30
3に供給される。
【0072】次に、上記構成からなる本実施形態の動作
を説明する。使用者はこのノートパソコン341および
ハードディスク装置301を使用する場所や状況に応じ
て、家庭用交流100V電源もしくは内部バッテリーの
どちらかを選んでこのノートパソコン341を駆動して
いる。そして、使用者が家庭用交流100V電源361
を使用してノートパソコン341を駆動する場合は、ノ
ートパソコン341の電源接続状態判断回路342が充
電器348に対して電源ステータス信号353によりノ
ートパソコン341が外部電源接続状態であると通知す
る。これにより、この充電器348が充電用電力供給端
子325を介してハードディスク装置301内のスイッ
チB308に充電電流を供給するとともに、5Vレギュ
レータ346が5V接続端子323を介してスイッチA
309aに電力を供給し、12Vレギュレータ345が
12V接続端子324を介してスイッチA309bに電
力を供給する。
【0073】上記の場合にはさらに、電源接続状態判断
回路342が、ハードディスク装置301のスイッチ制
御装置302に対して電源ステータス信号312により
ノートパソコン341が外部電源接続状態であると通知
する。すると、スイッチ制御装置302からの信号によ
って、スイッチA309aと、スイッチA309bと、
スイッチB308は端子bに切り替わり、内部バッテリ
ー304を充電し、かつ、ハードディスク装置の装置回
路303にノートパソコン341により電力を供給す
る。このため、使用者は、ノートパソコン341を家庭
用交流100V電源361で使用する場合には、特別な
意識をすることなしにハードディスク装置301に搭載
されたバッテリー304の充電を行うことができる。
【0074】ノートパソコン341が内部14.4Vバ
ッテリー344を使用している場合は、電源接続状態判
断回路342がハードディスク装置301のスイッチ制
御装置302に対して、電源ステータス信号312によ
りノートパソコン341が内部バッテリー使用状態であ
ることを通知する。すると、スイッチ制御装置302か
らの信号によってスイッチA309aとスイッチA30
9bとスイッチB308はともに端子aに切り替わる。
これにより、内部14.4Vバッテリー304の電力は
5Vレギュレータ306および12Vレギュレータ30
5により変換され、5V電源の出力をスイッチA309
aを介してハードディスク装置の装置回路303に供給
し、12V電源の出力をスイッチA309bを介してこ
のハードディスク装置の装置回路303に供給する。
【0075】このとき、スイッチA309aとスイッチ
A309bと、スイッチB308端子bとは解放状態に
なっているので、これらに対する電力の供給は停止す
る。このため、ノートパソコン341の内部14.4V
バッテリー344の負荷が減り、結果として、使用者は
内部14.4Vバッテリー344のみでハードディスク
装置301およびノートパソコン341を駆動する場合
より長く、これらの装置を使用することができる。
【0076】ノートパソコン341から通知される電源
ステータス信号312は、2つの正電圧の基準値を使用
する。そのため、電源ステータス信号312の電圧が予
告なしに小さい方の電圧値より下回った場合、スイッチ
制御装置302はノートパソコン341の電源瞬断と判
断し、ノートパソコン341が内部14.4Vバッテリ
ー344の使用時と同じ処理を行う。すなわち、ハード
ディスク装置301の内部バッテリー304の端子がハ
ードディスク装置の装置回路303の電源供給端子に接
続されるように、スイッチA309aと、スイッチA3
09bと、スイッチB308とを端子aに接続する。こ
の結果、ハードディスク装置301は、進行中の記録動
作の正常終了作業やヘッドのリトラクト等のエマージェ
ンシー処理を内部14.4Vバッテリー304により実
施することが可能となるので、ノートパソコンの電源障
害発生時の信頼性が向上する。
【0077】ここで、上述のように外部電源を接続して
主装置を駆動しているときには、使用者は副装置の内部
バッテリーの充電を意識しないですむものの、内部バッ
テリーで主装置を駆動しているときに、主装置よりも副
装置のバッテリーが先に切れてしまったときには、上記
構成では再び副装置を充電することが必要である。そこ
で、このような場合にも使用者がなるべく副装置の内部
バッテリーの充電を意識しないで主装置および副装置を
使い続けるための一実施形態として、副装置のバッテリ
ーおよび主装置の内部バッテリーの電力量の残量を検出
する装置を付加して、主装置の内部バッテリーの残量に
余裕があり、かつ副装置のバッテリーの残量が少なくな
った場合には、現在普及しているほとんどの電子機器が
行っているように、副装置の回路駆動用電力のみを主装
置の内部バッテリーより供給し、副装置の内部バッテリ
ーにて充電を行わないようにする構成としてもよい。
【0078】このように、主装置を駆動する電源を判別
し、主装置が外部電源により駆動されているときには外
部電源によって副装置を駆動し、かつ、副装置の内部バ
ッテリーを充電し、主装置が内部バッテリーによって駆
動されているときには、副装置の内部バッテリーによっ
て副装置を駆動することにより、使用者が意識せずに副
装置の内部バッテリーの充電とその使用をすることがで
きる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、自動で接
続電源を判別し、その判別に応じて内部バッテリーの充
電を行うので、使用者がこの内部バッテリーの充電を意
識することのない電力供給システムを提供することがで
きる。また、請求項2にかかる発明によれば、簡単なス
イッチ制御で接続電源の判別を制御することができる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、信頼性の高い
電力供給システムを提供することができる。さらに、請
求項4にかかる発明によれば、簡易な構成で信頼性の高
い電力供給システムを提供することができる。さらに、
請求項5にかかる発明によれば、使用継続時間を長くす
ることができる。さらに、請求項6にかかる発明によれ
ば、自動で接続電源を判別し、その判別に応じて内部バ
ッテリーの充電を行うので、使用者がこの内部バッテリ
ーの充電を意識することのない電力供給方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる電力供給システム
の概略ブロック図である。
【図2】本発明の他の実施形態にかかる電力供給システ
ムの概略ブロック図である。
【図3】本発明の一実施例にかかる電力供給システムの
詳細なブロック図である。
【符号の説明】
101 副装置 102 スイッチ制御装置 103 副装置回路 104 内部バッテリー 105 スイッチA 106 スイッチB 121 接続端子 122 接続端子 123 接続端子 141 主装置 142 電源接続状態判断回路 143 主装置回路 144 内部バッテリー 145 レギュレータ 146 電源切替装置 150 充電器 161 外部電源

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接続してデータなどを送受信可能
    であるとともに、それぞれの外部からの給電を受けて内
    部バッテリーへの充電を行いつつ、外部からの給電の有
    無に応じて内部バッテリーを利用しつつ必要電力を出力
    する給電ユニットを備える主装置と副装置との電力供給
    システムであって、 上記主装置側では、 上記給電ユニットにて外部から必要電力の給電を受けて
    いるか否かを判断する判断ユニットと、 上記給電ユニットから副装置へ電力を供給する出力ユニ
    ットとを具備し、 上記副装置側では、 上記判断ユニットの判断結果を入力し、上記主装置の給
    電ユニットにて外部から必要電力の給電を受けている場
    合に、この副装置の給電ユニットは上記出力ユニットか
    ら電力の供給を受けてこの副装置の必要電力を出力する
    とともにこの副装置の内部バッテリーの充電を行うよう
    にする充電制御ユニットを具備することを特徴とする電
    力供給制御システム。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の電力供給システム
    において、 上記副装置の充電制御ユニットは、 上記判断ユニットの判断結果に基づいて、上記主装置の
    給電ユニットが外部から必要電力の給電を受けている場
    合に、この副装置の給電ユニットが上記出力ユニットか
    ら電力の供給を受けてこの副装置の必要電力を出力する
    とともに、この副装置の内部バッテリーの充電を行うこ
    とと、上記主装置の給電ユニットが内部バッテリーから
    必要電力の供給を受けている場合に、この副装置の給電
    ユニットが上記出力ユニットから電力の供給を受けずに
    この副装置の内部バッテリーからこの副装置の必要電力
    を出力することとを切り替えるスイッチ制御手段を具備
    することを特徴とする電力供給システム。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載の電力供給システム
    において、 上記スイッチ制御手段は、上記主装置の電源が瞬断され
    たときには上記副装置の内部バッテリーがこの副装置に
    電力を供給するように切り替えることを特徴とする電力
    供給システム。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載の電力供給システム
    において、 上記判断ユニットは、 上記主装置が外部から必要電力の給電を受けているか否
    かを第1の基準電圧と第2の基準電圧とからなる電圧信
    号で表し、上記スイッチ制御手段は、この電圧信号が予
    告なしにこの基準電圧の小さい方の電圧値より下回った
    場合に上記主装置の電源が瞬断されたと判断することを
    特徴とする電力供給システム。
  5. 【請求項5】 上記請求項1に記載の電力供給システム
    において、 上記副装置は、 この副装置の内部バッテリーの電力量の残量を検出し上
    記主装置の内部バッテリーの電力量の残量を検出する電
    力残量検出ユニットを具備し、 上記充電制御ユニットは、 上記主装置の給電ユニットにて内部バッテリーから必要
    電力の給電を受けているときに、この電力残量検出ユニ
    ットによりこの主装置の内部バッテリーの残量に余裕が
    あり、かつ、この副装置の内部バッテリーの残量が残り
    少ないと検出されたときは、上記出力ユニットから電力
    の供給を受けてこの副装置の必要電力を出力するととも
    にこの副装置の内部バッテリーの充電を行わないように
    することを特徴とする電力供給システム。
  6. 【請求項6】 互いに接続してデータなどを送受信可能
    であるとともに、電力を外部に供給可能な主装置とこの
    主装置からの給電を受けることが可能な副装置とにおい
    て、それぞれの外部から給電を受けて内部バッテリーへ
    の充電を行いつつ、外部からの給電の有無に応じて内部
    バッテリーを利用しつつ必要電力をこの主装置と副装置
    とに出力する電力供給方法であって、 上記主装置側では、 外部から必要電力の供給を受けているか否かを判断する
    判断工程を具備し、 上記副装置側では、 上記判断工程により上記主装置が外部から必要電力の給
    電を受けていると判断されたときに、上記主装置から電
    力の供給を受けてこの副装置の必要電力を出力するとと
    もに、この副装置の内部バッテリーの充電を行うように
    する充電制御工程を具備することを特徴とする電力供給
    方法。
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