JP2000047353A - 写真フィルム包装体 - Google Patents

写真フィルム包装体

Info

Publication number
JP2000047353A
JP2000047353A JP10216685A JP21668598A JP2000047353A JP 2000047353 A JP2000047353 A JP 2000047353A JP 10216685 A JP10216685 A JP 10216685A JP 21668598 A JP21668598 A JP 21668598A JP 2000047353 A JP2000047353 A JP 2000047353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
photographic film
resin
packaging
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10216685A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsuo Akao
睦男 赤尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP10216685A priority Critical patent/JP2000047353A/ja
Publication of JP2000047353A publication Critical patent/JP2000047353A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 陳列台に吊下げて陳列することができる
写真フィルム包装体において、小売店独自の包装形態を
採用することができるとともに、板紙製の化粧箱の取合
いロスを減少させることができるようにする。 【解決手段】 写真フィルム包装体10は、化粧箱11
の裏面に専用ハンガーシート12が接着剤により接着さ
れている。専用ハンガーシート12には、陳列する際に
陳列台のハンガーに吊下げるための吊下げ孔13が形成
されている。化粧箱11の内部には、プラスチックケー
ス14が立てた状態で3個収納されている。プラスチッ
クケース14の内部には、写真フィルム(図示せず)が
密封された状態で収納されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フィルムを店
頭で陳列販売する際、写真フィルムを収納した容器等を
陳列台等に吊下げて陳列することができるようにした写
真フィルム包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真フィルム等を店頭で販売するには、
陳列空間の有効利用等のために、写真フィルム等を収納
した袋、化粧箱等を陳列台に吊下げて陳列することが行
われている。以下、従来提案されている写真フィルム等
を吊下げて陳列する包装体等について説明する。
【0003】特開平9−90569号公報には写真フィ
ルムパトローネ用包装箱が提案されており、この写真フ
ィルムパトローネ用包装箱は、図13に示すように、プ
ラスチックケース71を縦姿勢で横並びに3個収納する
横長の箱型をした収納部72と、この収納部72の上方
に延長した吊下げ片73とからなり、吊下げ片73の上
端に貫通孔74を形成したものである。この写真フィル
ムパトローネ用包装箱は、図14に示す展開シート75
を折曲接着して作製したもので、また、プラスチックケ
ース71は、図15に示すように、ケース本体76と蓋
77とからなり、内部に写真フィルムを遮光的に収納し
た写真フィルムパトローネ78が収納されている。
【0004】特開平9−290820号公報には、吊下
げハンガー挿通用の開口が形成された掛止用突片を有す
る板紙箱が開示されており、この板紙箱は、図16に示
すように、写真フィルム等を収納する箱本体81と、こ
の箱本体81の裏側上端において上方に延長して形成さ
れた掛止用突片82とが設けられ、この掛止用突片82
に吊下げハンガー挿通用の開口83が形成されている。
この板紙箱は、図17及び図18に示すように、展開体
84を順次折り込んで作製される。
【0005】また、開示された他の板紙箱として、図1
9に示すように、写真フィルム等を収納する箱本体91
と、この箱本体91の裏面上端において上方に延長して
形成された掛止用突片92とが設けられ、この掛止用突
片92に吊下げハンガー挿通用の開口93が形成されて
いる。この板紙箱は、図20に示す展開体94を順次折
り込んで作製される。
【0006】また、店頭等で陳列される写真フィルム等
の包装体としては、特開平10−20453号公報にお
いて、防湿性のシート材を一体成形して写真フィルムカ
ートリッジを一個づつ収納する凹形状のカートリッジ収
容部を複数個形成した容器本体と、この容器本体に接着
密封した防湿性フレキシブルシートとを有する写真フィ
ルムカートリッジの包装容器が開示されている。また、
USP 5,064,072号明細書において、中仕切
部材を化粧箱内に入れ3ヶの135写真フィルムを別々
に収納した写真フィルム包装体が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の包装箱等には、各種問題があり改善されること
が望まれていた。
【0008】すなわち、特開平9−90569号公報で
開示された写真フィルムパトローネ用包装箱は、展開シ
ートの取合いロスが多く、吊下げ片73が収納部72か
ら突出しているので、高速・自動製函適性が十分でな
く、低生産性で、搬送性、取扱い性及び輸送性が悪いも
のであった。さらに、専用加工機が必要で、小売店好み
のPR性、こまわり包装適性に欠けるものであった。す
なわち、写真フィルム等の包装体は、写真フィルム製造
会社で製造された包装体が小売店に送られてくるもので
あるので、常に画一化された包装形態でしか陳列するこ
とができず、小売店独自の形態の包装体を陳列すること
ができないものであった。特開平9−290820号公
報で開示された板紙箱も、上記特開平9−90569号
公報で開示された写真フィルムパトローネ用包装箱と同
様の問題点を有するものであった。
【0009】特開平10−20453号公報で開示され
た包装容器は、個装箱やPケースを不要にしてゴミの減
少を図ることができるとともに経費の削減も図ることが
でき好ましいものであったが、陳列台等に吊下げて陳列
できるものではなかった。また、USP 5,064,
072号明細書で開示された写真フィルム包装体も、陳
列台等に吊下げて陳列できるものではなかった。
【0010】本発明は、以上の問題点を解決し、陳列台
に吊下げて陳列することができる写真フィルム包装体に
おいて、小売店独自の包装形態や専用ハンガーシートを
採用することができるとともに、以下に記載する作用も
奏することができる写真フィルム包装体を提供すること
を目的とする。
【0011】 i)高価な板紙製の化粧箱の取合いロスを減少させる。 ii)吊下げ部分が無い従来の箱と同一の製函適性を有し
つつ、陳列において、吊下げ部分を簡単に設けて吊下げ
陳列できる。 iii)加工性、運搬性、取扱い性、陳列性等を向上させ
る。 iv)小売店での販促包装を簡単に製造できる。 v)包装材料の廃却量を減少できる。 vi)異なる包装材料を用いて簡単に分別できる。 vii)同一または同種の包装材料を用いて簡単にリサイ
クルできる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
写真フィルム包装体は、写真フィルムと、この写真フィ
ルムを密封包装したオリジナルシールを有する密封包装
容器と、この密封包装容器に接着自在に設けられ吊下げ
孔が形成された専用ハンガーシートとを有することを特
徴として構成されている。
【0013】また、本発明の請求項2による写真フィル
ム包装体は、写真フィルムと、この写真フィルムを密封
包装した密封包装容器と、この密封包装容器を収納した
オリジナルシールを有する化粧箱(コート層または印刷
層を施したシートからなる箱を本発明では化粧箱とい
う)と、この化粧箱に接着自在に設けられ吊下げ孔が形
成された専用ハンガーシートとを有することを特徴とし
て構成されている。
【0014】本発明の写真フィルム包装体においては、
専用ハンガーシートを密封包装容器又は化粧箱に接着す
ることで、吊下げて陳列することができる包装体とする
ことができるので、写真フィルム製造メーカーでは高速
自動包装ができ、小売店等において独自の専用ハンガー
シートを使用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】専用ハンガーシートには吊下げ孔
が形成されており、この吊下げ孔は陳列台等のハンガー
に掛けて写真フィルム包装体を吊下げて陳列するための
ものである。この吊下げ孔は、ハンガーに掛けられる形
状であれば特に限定されないが、安定的に吊下げること
ができるので、三角形、四角形等の角が上方に位置する
ような形状にすることが好ましい。また、ハンガーの形
状に対応して、円形、楕円形、正三角形、二等辺三角
形、横長三角形等適宜変更する。
【0016】専用ハンガーシートは、板紙又はプラスチ
ックシートで形成されている。この専用ハンガーシート
に用いられる板紙及びプラスチックシートとしては、陳
列台のハンガーに掛けた際、変形等しないだけの十分な
剛性を有していれば、特に限定されることなく各種板紙
やプラスチックシートを採用することができる。厚さは
0.20mm以上、好ましくは0.25mm以上、より好
ましくは0.30mm以上、特に好ましくは0.35m
m以上、最も好ましくは0.40mm以上である。
【0017】専用ハンガーシートに用いることができる
板紙の代表例を以下に示す。
【0018】(1) 白板紙 i)マニラボール(塗工、非塗工) 表面(紙)層は晒しパルプ、中間(紙)層・裏面(紙)
層はパルプ又は古紙から抄き合わされたものである。表
面(紙)層、中間(紙)層、裏面(紙)層すべてを晒し
パルプを用いて表・裏両面に印刷適性を付与してもよい
が、高価になるので表面(紙)層のみ晒しパイプを用
い、中間(紙)層と裏面(紙)層を古紙や再生紙を用い
ることが安価で環境対応の点からも好ましい。 ii)白ボール(塗工、非塗工) 表面(紙)層は晒しパルプ、中間(紙)層・裏面(紙)
層は古紙から抄き合わされたものである。
【0019】(2) 黄板紙 稲藁、古紙を主原料として抄き合わされ、黄土色をした
ものである。
【0020】(3) チップボード 古紙を原料として抄き合わされたものである。
【0021】(4) 色板紙 古紙を主原料として抄き合わされて、塗料で着色された
ものである。
【0022】専用ハンガーシートに用いる好ましい板紙
としては、二層構成または三層以上の構成の合紙で形成
されるのが好ましい。産業廃棄物の再生活用(リサイク
ル)の点から表面(紙)層を印刷適性を有する白色紙又
は淡い着色紙(例えば後述の晒バージンパルプを用いた
白色紙や上白古紙等)とし、裏面(紙)層を古紙、新聞
紙、段ボール紙、再生紙、高収率パルプ紙、未晒又は半
晒パルプ紙の1以上を30重量%以上含む紙とした二層
以上の構成の合紙で形成されるのが安価で印刷適性も良
好なので好ましい。特に、一層以上の中間層を有する三
層以上の構成の合紙で形成されるのがカーリング防止、
外観向上、両表面に印刷可能等の点で好ましい。この合
紙は、抄き合わせの合紙でも接着剤層で貼り合わせた合
紙でも使用可能である。印刷適性を有する合紙の両表面
(紙)層に用いられる紙は、晒バージンパルプを用いた
白色紙(酸性紙でも中性紙でも可)であっても、上白古
紙(上紙などを原料とする古紙)であってもよい。裏面
(紙)層に印刷を有しない場合は、以下に記載する中間
(紙)層の紙を用いることが好ましい。合紙の中間(紙)層
としては、新聞古紙、段ボール古紙、高収率パルプ紙
(コピー用に多用されている)、未晒又は半晒クラフト
紙、ネズミボード紙、雑誌等の再生紙等、見栄え、印刷
適性の劣る紙のみでもよく、合紙全体に占める古紙(再
生紙を含む)の配合量は印刷面に白色顔料を含む白色顔
料層を有する化粧板紙の場合は90重量%前後、紙だけ
の場合でも60重量%前後までにすることが可能であ
る。印刷面は白色顔料を含む顔料塗工層を施したり、ミ
ラーコート紙、キャストコート紙、クレーコート紙、ア
ート紙等を積層した化粧板紙とすることが見栄え、無塵
性、印刷適性、耐摩耗性向上等の点で好ましい。合紙と
しての坪量は使用目的に適合するように選択すればよい
が、本発明の包装箱(化粧箱が好ましい)用及び専用ハ
ンガーシート用板紙としては100〜750g/m2
好ましくは150〜650g/m2、特に好ましくは2
00〜550g/m2である。
【0023】二層以上の構成からなる多層構成の板紙の
表面(紙)層としては、表面強度、見栄え、無塵性、印
刷適性、耐摩耗性向上等の点を考慮すると繊維長が1.
0〜7.0mm、繊維径が15〜60μmの紙が好まし
い。
【0024】上記多層構成の板紙の表面(紙)層の表面
強さ(JIS P 8129の紙及び板紙の表面強さ試験
方法)が8A以上であることが好ましい。
【0025】また、上記多層構成の板紙の含水率はカー
ル防止、物理強度等の点から9±4%が好ましい。コッ
ブ吸水度(JIS P 8140)については裏面(紙)
層>表面(紙)層の関係にあることが好ましく、紙層中
の原料であるパルプの含有量は表面(紙)層>裏面
(紙)層の関係にあることが好ましい。最も好ましい多
層構成の板紙は、表面(紙)層に白色または淡い色の紙
を60重量%以上含む層、この表面にさらに白色顔料を
含む白色顔料層を設けて白色度、光沢度、平滑度等を向
上させ、裏面(紙)層には、灰色、ネズミ色等の新聞古
紙等を主成分とする着色紙層とすることにより、安価で
防虫、防菌作用や遮光性、製函適性等を向上させたもの
である。
【0026】中間(紙)層は、コンタミネーションによ
る写真性の問題も心配する必要がないので遮光性、製函
適性が優れた安価な新聞古紙や雑誌の古紙を用いればよ
く、製造適性の点から裏面(紙)層と同一とすることが
最も好ましい。
【0027】また、木材繊維の他に非木材繊維のケナ
フ、バガス、わら、竹、綿リンター、麻、コーン茎、パ
ピルス、カポック、砂糖キビ等の繊維を用いることが地
球温暖化防止、木材資源保護等の観点から好ましい。特
に、ケナフとバガスとわらが好ましい。
【0028】専用ハンガーシートに用いることができる
プラスチックシートとしては、単層の樹脂シート、2層
以上の多層共押出しシート、複数の樹脂シートや金属箔
等を接着剤層を介して又は接着剤層を介さずに直接積層
した積層シートがある。
【0029】プラスチックシートを成形するのに用いる
ことができるプラスチック材料としては、例えば、硬質
塩化ビニル樹脂、ホモポリスチレン樹脂、シンジオタク
チックポリスチレン樹脂、耐衝撃性ポリスチレン樹脂、
ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、高密
度ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エチレン
−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂等、及びこれら
の変性樹脂並びにこれらの樹脂を2種以上組み合わせた
樹脂等がある。
【0030】専用ハンガーシートの接着面積が、専用ハ
ンガーシートの接着側の面の面積の1/2(50%)以
下、好ましくは10%〜45%、より好ましくは15%
〜40%、最も好ましくは20%〜35%である。
【0031】専用ハンガーシートの接着面積を専用ハン
ガーシートの接着側の面の面積の1/2(50%)以下
とすることにより、専用ハンガーシートに使用する板紙
等の材料を少なくすることができ、コストを安くするこ
とができるとともに、リサイクルや廃棄量を減少させ、
環境対応や資源保護、省エネルギーに寄与することもで
きる。
【0032】写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼす写
真性悪影響物質としては、重金属イオン、還元剤(各種
酸化防止剤、亜硫酸イオンごときもの)、シアン化合
物、アミン化合物、不安定な(遊離しやすい)硫黄を有
する化合物(架橋剤等)、ハロゲン化合物、メルカプタ
ン類、アンモニア化合物、硫化水素、ポリアルキレンオ
キサイド、アルデヒド、ケトン、ヒドロキシアルデヒ
ド、ジアルデヒド、不飽和アルデヒド、ハロゲン化アル
デヒド、シクロヘキサジエン、各種ジケトン、α−ケト
アルデヒド、ハロゲン化ケトン、ヒドロキシケトン、ホ
ルマリンとアミンとの反応生成物(テトラメチレンヘキ
サミン等)、カルボン酸(エチレンジアミン四酢酸
等)、フェノール、脂肪族アミン、放射性塵埃、蛍光物
質、水銀、水銀化合物(還元剤で容易に水銀蒸気を発
生、数ppmでもカブリ発生大で問題)、メチルジクロ
ロシラン等で合成されたシリコーンオイル(還元性の強
い水素化シリコーンを有するもの)、鉄粉等である。こ
れらは、写真感光材料の写真性に対し特に増減感作用、
スポット発生、カブリ増加作用の品質悪影響を示す。
【0033】また、これらの物質を含む防錆剤、防菌
剤、防カビ剤、スライムコントロール剤、蛍光増白剤等
も写真有害物質であり、写真フィルム等の写真感光材料
の写真性に悪影響を及ぼす。
【0034】専用ハンガーシートには、各種の印刷を施
すことができる。この印刷としては、CASコード(カ
メラ自動検出コード)、バーコード、CIマーク、商品
名、取扱い説明、商品識別マーク、商品識別色、防塵性
向上、美観向上等のためのベタ印刷、機能上必要な文字
や記号、商品価値を高めるために施す文字、記号、図
形、模様等がある。
【0035】これらの印刷に使用されるインキとして
は、写真フィルムに無害なものが選ばれ、例えば、一般
に使用されているオフセット印刷用インキ、グラビア印
刷用インキ、UVインキを使用することができる。公害
対策及び写真性に悪影響を及ぼさないようにするため
に、紫外線硬化インキと水溶性インキ及び油性インキが
好ましい。
【0036】前記インキに使用される代表的な合成樹脂
としては、塩化ビニルを主体とする共重合体体樹脂、ビ
ニル・アミノ樹脂、アルキド・ビニル樹脂、オイルフリ
ーアルキド樹脂、塩酢ビ系、硝化綿、ポリエステル樹
脂、ポリアミドウレタン樹脂、ポリアクリル樹脂、ロジ
ン変性マレイン酸樹脂、エチレン酢ビ樹脂、塩酢ビウレ
タン樹脂、変性アルキド樹脂、変性フェノール樹脂、高
分子ポリエステル・アミノ樹脂、低分子ポリエステル・
アミノ樹脂、アルカリ可溶型樹脂(ロジン変性真ライン
酸樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、スチレンアクリル酸
樹脂、アクリル酸エステルアクリル酸樹脂、メタクリル
酸エステルアクリル酸樹脂)、ハイドロゾル型樹脂(ス
チレンマレイン酸樹脂、スチレンアクリル酸樹脂、α−
メチルスチレンアクリル酸樹脂、アクリル酸エステルア
クリル酸樹脂、メタクリル酸エステルアクリル酸樹
脂)、エマルジョン型樹脂(スチレン樹脂、スチレンア
クリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル共重合樹
脂、メタクリル酸エステル共重合樹脂)、UVインキ用
の樹脂としては、アクリル系不飽和基をもつポリマーが
一般的に使用されており、代表的な例としては、ポリエ
ステル/アクリル酸エステル、ポリエステル/ウレタン
樹脂/アクリル酸エステル、エポキシ樹脂/アクリル酸
エステル、ペンタエリスリトールトリアクリエート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ヘキサンジオ
ールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリ
レート、トリエチレングリコールジアクリレート、ヒド
ロキシエチレンメタクレートが挙げられる。
【0037】また、これらのインキには一般に知られて
いる着色剤を併用することができる。この着色剤として
は、特開昭63−44653号公報等に記載されている
ものの他、以下に示すものが挙げられる。
【0038】1.アゾ顔料: アゾレーキ;カーミン6B、レッド2B等 不溶性アゾ;モノアゾイエロ(PY−1、3)、ジスアゾ
イエロ(PY−12、13、14、17、83)、ピア
ゾロオレンジ(PO−B−34)、パルカンオレンジ(P
O−16)、縮合アゾ系;クロモフアルイエロ(PY−
93、95)、クロモフアルレッド(PR−144、1
66)等
【0039】2.多環式顔料: フタロシアニン系;銅フタロシアニンブルー(PB−1
5、15−1、15−3)、銅フタロシアニングリーン
(PG−7)等 シオキサジン系;ジオキサジンバイオレット(PV−2
3)等 イソインドリノン系;イソインドリノンイエロー(PY
−109、110)等 スレン系;ペリレン、ペリノン、フラパントロン、チオ
インジゴ等
【0040】3.レーキ顔料:マラカイトグリーン、ロ
ーダミンB、ローダミンG、ビクトリアブルーB等
【0041】4.無機顔料: 酸化物;二酸化チタン、ベンガラ等 硫酸塩;沈降性硫酸バリウム等 炭酸塩;沈降性炭酸カルシウム等 珪酸塩;含水珪酸塩、無水珪酸塩等 金属粉;アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛末等
【0042】5.その他:カーボンブラック、黄鉛、群
青、紺青等 顔料の他、油溶性染料、分散性染料等も使用することが
できる。代表的な染料を大別すると、アゾ染料、アント
ラキノン染料、インジゴ染料、フタロシアニン染料、カ
ルボニル染料等がある。
【0043】また、インキを構成する原材料として、必
要に応じて各種溶剤、分散剤、湿潤剤、消泡剤、レベリ
ング剤、増粘剤、安定剤、架橋剤、ワックス等の添加剤
が使用される。
【0044】さらに、専用ハンガーシートの印刷インキ
の印刷が美しく、かつ彩るようにする目的で、ベースコ
ート層やトップコート層として各種の塗料を塗布するこ
とができる。この塗布用樹脂と顔料については前記記載
のインキ用のものを用いることができるが、特にUVイ
ンキ、メラミンアルキド塗料、ウレタン塗料、メラミン
塗料が好ましい。トップコート層は透明なラッカー塗
料、シリコン系塗料、ウレタン塗料、アクリルラッカー
塗料等を、厚さ0.1〜30μm、好ましくは0.3〜2
0μm、より好ましくは0.5〜10μmの薄層で塗布
する。
【0045】専用ハンガーシートは密封包装容器又は化
粧箱に接着されるが、この専用ハンガーシートの接着
は、接着剤を塗布したり、印刷したりスプレー(噴霧)し
て行なっても、両面接着テープや片面接着テープ等を介
することによって行なってもよい。また、接着はベタ接
着、筋状接着、点状接着等各種の形状で行ってもよい。
さらにまた、専用ハンガーシートの接着は、フィルム製
造会社において接着しても、専用ハンガーシートを未接
着状態で送り、小売店において接着してもよい。
【0046】専用ハンガーシートの接着に用いられる接
着剤としては、接着便覧(昭和41年12月20日,K
K高分子刊行会発行)や粘着技術ハンドブック(199
7年3月31日,日刊工業新聞社発行)等に記載されて
いる各種の粘着剤や接着剤及び各種の粘着テープや接着
テープ並びに各種のホットメルト接着剤や熱可塑性樹脂
熱溶融型接着剤等(本発明ではこれらすべてを接着剤と
表現)を用いることができる。
【0047】接着剤には天然高分子から合成高分子まで
数多く使用されているが、現在では後者がほとんどを占
めている。接着剤を大きく分類すると、1)蒸着型(ゴム
系、アクリル樹脂、ポリ酢酸ビニルなどの溶液又はエマ
ルション)、2)反応型(熱硬化性樹脂、シアノアクリ
レート系、複合系など)、3)感圧型(粘着テープな
ど)、4)ホットメルト型(エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリアミドなど)等がある。ホットメルト型接着
剤の代表例としては、特開昭59−75975、特開昭
61−103971、特開平1−315410、特開平
8−239638、特開平10−3264等の各号公報
に記載されている。
【0048】これらのなかで感圧型接着剤を用いた両面
粘着テープが本発明では特に好ましい。また、ポリオレ
フィン樹脂フィルムやシートとの接着強度が優れたエマ
ルジョン型接着剤組成物(特開平2−252784号公
報等に開示)は、本発明の接着剤として好ましい。
【0049】両面粘着テープとは、感圧型接着剤(粘着
剤ともいう)を支持体(ポリエステルフィルム、ポリプ
ロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ビニルフィ
ルム、発泡ポリプロピレンフィルム、発泡ポリエチレン
フィルム、発泡ポリスチレンフィルム、金属箔、布、
紙、不織布、合成紙等。無延伸であっても一軸または二
軸分子配向や延伸してもよい)の両面に塗布したテープ
である。即ち、主材(アクリル樹脂、天然ゴム、熱可塑
性ゴム、ポリイソブチレン、シリコーン、ビニルエーテ
ルポリマー等)、粘着性付与剤(テルペン系樹脂、クマロ
ン系樹脂、クマロンインデン樹脂、ロジン、ロジン誘導
体、キシレン樹脂、石油系樹脂、鉱油等)、可塑剤(フ
タル酸エステル、ヒマシ油等)を混合して上記支持体の
両面に塗布すれば両面テープができる。
【0050】主材としては、安価で写真感光材料の写真
性に悪影響を及ぼさず、接着力(経時接着力も含む)が
優れ、各種塗工性が優れ、耐酸化性も優れているのでア
クリル系粘着剤が本発明では最も好ましい。
【0051】接着力を大きくし、500g以下の写真フ
ィルム包装体を長期間安定状態で吊下げ可能にするため
にアクリル系粘着剤の組成としては、主モノマー40〜
95重量部、変性モノマー5〜45重量部、官能基を有
するモノマー1〜25重量部(全体として100重量部
になるように配合)の3種を組み合わせることが好まし
い。アクリル系接着剤組成物の代表例としては、特開平
1−190778、特開平2−97585、特開平4−
46977等の各号公報に記載されている。
【0052】主材としてアクリル系粘着剤の次に本発明
で好ましい粘着剤は熱可塑性ゴムである。特に、架橋や
変性したゴムや架橋や変性したポリオレフィン樹脂とブ
レンドした熱可塑性ゴムである。ゴム系粘着剤組成物の
代表例としては、特開昭53−37741、特開昭58
−52379、特開平1−213380等の各号公報に
記載されている。
【0053】その他、溶液状接着剤としてはエマルジョ
ン、ラテックス状の接着剤がある。エマルジョン型接着
剤の代表例としては、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−エ
チレン共重合物、酢酸ビニルとアクリル酸エステル共重
合物、酢酸ビニルとマレイン酸エステル共重合物、アク
リル共重合物、エチレン−アクリル酸共重合物等のエマ
ルジョンがある。ラテックス型接着剤の代表例として
は、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ア
クリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレ
ンゴム(CR)等のゴムラテックスがある。また、イソ
シアネート系接着剤、ウレタン系接着剤等がある。本発
明で上記両面粘着テープの次に好ましい接着剤は、パラ
フィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、接着
性樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン
−エチルアクリレート共重合体樹脂等を使用目的に整合
させてブレンドした各種ホットメルト型接着剤である。
【0054】専用ハンガーシートが接着される密封包装
容器は、写真フィルムを密封した状態で収納できる形態
のものであれば特に限定されれず、例えば、写真フィル
ムパトローネを収納するプラスチック容器(Pケー
ス)、特開平10−20453号公報等で開示されてい
る複数のカートリッジ収容部を持つ包装容器等がある。
【0055】密封包装容器に収納される写真フィルム
は、店頭で吊下げ陳列するものであり、例えば、写真撮
影用の写真フィルムが好ましく、PRの必要性、寸法及
び重量が適当であるので、アマチュアが使用する写真撮
影用の写真フィルム(135サイズフィルム、APSフ
ィルム及び120、220、620サイズ等の写真用ロ
ールフィルム)がより好ましい。
【0056】写真フィルムの代表的な具体例を以下に記
載する。 インスタントフィルム:ピールアパートタイプとモ
ノシートタイプの何れも適用可能 135フィルム:カラーネガフィルム、カラー反転
フィルム等 APSフィルム:カラーネガフィルム、カラー反転
フィルム等 撮影用カットフィルム(シートフィルム):カラー
ネガフィルム、カラー反転フィルム等 ブローニーフィルム:カラーネガフィルム、カラー
反転フィルム等、120サイズ、127サイズ、220
サイズ及び620サイズのような写真用ロールフィルム
の何れも適用可能 ポケットインスタマチックフィルム(110サイズ
フィルムとも言う):カラーネガフィルム、カラー反転
フィルム等
【0057】密封収納容器を収納する化粧箱は、密封収
納容器に対応して各種形態を採ることができ、例えば、
35ミリフィルム(135タイプフィルム)のプラスチ
ックケースを収納する化粧箱がある。この化粧箱は、上
記専用ハンガーシートに使用することができる板紙等を
使用することができる。
【0058】本発明の写真フィルム包装体においては、
前記化粧箱等をさらにシュリンクフィルム包装、上包み
包装してもよい。シュリンクフィルム包装又は上包み包
装することにより、多数の化粧箱等を簡単に一体化する
ことができ、また、防湿性等もより向上させることがで
きる。以下、シュリンクフィルム包装について説明す
る。
【0059】(1) シュリンクフィルム シュリンクフィルムとは通常熱によって収縮するプラス
チックフィルムのことをいう。すなわち、押出成形等に
より製膜されたフィルムを再加熱すると同時に延伸(引
き伸ばす)し、このフィルムに再び熱を与えると、元の
長さに戻ろうとする現象が熱収縮であり、この現象を利
用して品物を包装するのがシュリンクフィルム包装であ
る。
【0060】シュリンクフィルム包装の工程は、シュリ
ンクフィルムで品物を大雑把に包み、熱風トンネルに通
して収縮させて品物に密着した包装を行う。このように
大まかな包装をしても、熱風によってタイトな包装体が
得られることから、容易に包装の自動化ができるのが特
徴である。また、同時に複数個の品物を集積してしっか
りとした結束包装を簡単に行うことができるものであ
る。
【0061】シュリンクフィルムは原料樹脂の種類や延
伸方法等によって性質が異なり、包装形態や用途、目的
に対してシュリンクフィルムの種類を選択する必要があ
る。
【0062】(2) シュリンクフィルムの種類と特性 シュリンクフィルムの特性で注目すべき点は収縮特性で
ある。すなわち収縮方向、収縮温度、収縮応力によって
適用可能な包装形態と包装物が限定される。収縮方向に
ついては、フィルムの縦方向だけ収縮する縦一軸タイプ
と、横方向だけの横一軸タイプと、縦横とも収縮する二
軸タイプとがある。縦一軸タイプはスリーブ包装形態
に、横一軸タイプはラベルシュリンクに、二軸タイプは
三方シール又は四方シール包装形態に適している。
【0063】収縮温度が高いフィルムは収縮応力が小さ
くなり、美麗な包装に仕上げることが困難なため、多数
個を集合包装した工業包装用あるいは流通包装の目的に
利用するのに適している。また、収縮温度が低いフィル
ムは収縮応力が大きくなり、複雑な形状でも綺麗な包装
に仕上げることができるため、10個以内の軽量で販売
単位の少数個を集合包装した商業包装用に適している。
このように包装目的によりフィルムの種類を選択する必
要がある。表1には主なシュリンクフィルムの素材別一
般物性を示す。
【0064】
【表1】
【0065】収縮特性以外にも透明性や強度等の面から
目的に合致したものを選ぶことが重要であり、さらにシ
ール適性や包装機適性も考慮する必要がある。一般的に
PEシュリンクフィルムは収縮温度が高く、弾力性に富
み、気温による影響が少ないため、主に工業包装分野に
用いられる。これに対しPVC(塩化ビニル)樹脂フィ
ルム、PP(ポリプロピレン)樹脂フィルム、PET
(ポリエステル)樹脂フィルム等のシュリンクフィルム
は、収縮温度が低く透明性が良いため商業包装分野に用
いられる。このような原料と製法による特性及びこれに
よって適用できる包装形態(包装機の形式)とフィルム
の各特性等について説明する。
【0066】(3) シュリンクフィルムの製法 シュリンクフィルムの製法は素材の種類によって、延伸
工程を経て作られるものと、延伸工程なしに押出成形時
に直接シュリンクフィルムとして製膜する方法とがあ
る。後者の場合が唯一PE(ポリエチレン)樹脂シュリ
ンクフィルムの製法であり、前者の場合も延伸工程の前
にまず原反(延伸前のフィルム)を製膜する工程が必要
であり、それには次のような方法がある。
【0067】1)原反製膜法 原反製膜法には、溶液流延法(キャスティング法)と、押
出成形法(T−ダイ法、インフレーション法)とがあ
る。溶液流延法はPVCの原反を作る時に用いられる場
合がある。原料樹脂を有機溶剤に溶解し、さらに可塑剤
等を加えた粘稠液を回転する平坦で均一な金属支持体
(メッキした金属ドラムや無終端ベルト等)上に流延し
て薄いフィルムを作る。この方法は、PVC樹脂フィル
ムのように融点と分解温度が近いために加熱押出成形で
は熱分解を起こしやすい場合に適しているが、設備費が
多額、溶剤回収が必要である。
【0068】押出成形法は原料樹脂を熱で溶融しながら
押出成形するもので、現在最も一般的に行われている。
押出成形法で製膜する場合、T型ダイスから押し出して
フラット状フィルムを作るT−ダイ法と、リング状の円
形ダイスから押し出してチューブ状のフィルムを作るイ
ンフレーション法(チューブ法)とがある。T−ダイ法で
製膜される素材にはPVC樹脂フィルム、PP樹脂フィ
ルム、PET樹脂フィルム、PS(ポリスチレン)樹脂
フィルムなどがある。インフレーション法(以後、チュ
ーブ法と表示)ではPE樹脂フィルムを主体に一部PV
C樹脂フィルム、PP樹脂フィルム等があり、製膜方法
のなかでは最も経済的な方式である。
【0069】2)延伸法 上述した原反製膜法で得られた原反を延伸工程で延伸を
施してシュリンクフィルムが製造される。この延伸を行
うには、二軸延伸(縦横二軸);テンター法、チューブ
法と、一軸延伸;縦延伸(縦一軸)、横延伸(横一軸)と
がある。延伸はプラスチックフィルムを融点以下、二次
転移点以上の温度で引き伸ばして面配向(分子配向)させ
るもので、この時、二軸延伸は、縦横二方向に引き伸ば
すものである。そして、原反の形状に従いテンター法
(フラット法)とチューブ法がある。すなわちT−ダイ法
によるフラット状原反はテンター法、インフレーション
によるチューブ状原反はチューブ法とそれぞれ直結して
延伸される。一般にPET樹脂フィルムはテンター方
式、PS樹脂フィルム、PP樹脂フィルム、PVC樹脂
フィルム、PE(一部の場合)樹脂フィルムなどはテン
ター法またはチューブ法の両方式が採用されている。
【0070】テンター方式における縦方向の延伸は、最
前部の駆動ロールと最後部の駆動ロールの間に加熱した
自由回転ができる多数のロールを配置し、その間にフィ
ルムを通し二つの駆動ロール間の速度差により所定の倍
率に延伸する。横方向は通常、チェーンがレールに沿っ
てエンドレスに循環し、そのチェーンにクリップが植え
込んである。フィルムの両端が次々にクリップで挟ま
れ、レールの広がる角度によって横方向の延伸倍率が決
まる。
【0071】チューブ方式ではインフレーション法によ
り得られたチューブ状の原反を再加熱し、内部に空気を
入れて内圧を加えるか、外部を減圧状態にして横方向延
伸する。同時に縦方向に張力を加えて二軸延伸する。こ
れをそのまま折り畳んで巻上げチューブ状製品とする
か、二つに切断して2枚のフラット状製品とする。
【0072】前記一軸延伸は、T−ダイ法によるフラッ
トフィルムの場合、ロールによって縦方向のみ延伸す
る。横一軸延伸の場合は、テンター式またはチューブ式
延伸により延伸される。
【0073】(4) 収縮包装形態 シュリンクフィルムを用いて収縮包装するには、フィル
ムの特性をうまく利用してそれに合った包装形態を採用
することである。また包装する品物によっても包装形態
を選択する必要がある。
【0074】1)スリーブ包装(二方シール) スリーブ包装は、上下2枚のフィルムを前後のみ熱シー
ル・カットするもので、このとき包装する品物より少し
広い幅のフィルムを用い、前後シールした後シュリンク
トンネル内で熱風により収縮させる。この状態でシュリ
ンク包装すると包装物の両側面に隙間(スリーブ孔)が
残るが、品物がこぼれ出なければよしとする合理的な方
法である。包装機の自動化が比較的容易で安価にできる
とともに高速化が可能である。
【0075】スリーブ包装するためには縦一軸収縮フィ
ルムが適しており、横方向はほとんど収縮しない方が好
ましい。フィルムの種類としてはPE樹脂フィルム、P
P樹脂フィルム、PVC樹脂フィルムが使われるが、な
かでもPE樹脂フィルムがこの包装形態に向いている。
利用しやすい品物としては容器入り商品、あるいは紙箱
入り商品があり、これら複数個を段ボールトレーに集積
したもの、あるいは段ボールケース入りの包装がある。
また個包装の分野ではPVC樹脂フィルム、PP樹脂フ
ィルムを使うことができる。
【0076】2)三方シール この包装形態には2種類の方式がある。その一つは半折
状に巻かれたフィルムの開口部から品物を入れ、その開
口部と前後をシール・カットした後シュリンクトンネル
に通す。包装機としてはL型シーラーと称し、シュリン
ク包装が普及し始めた頃から利用されてきた方式であ
る。L型シールで用いられるフィルムはPVC樹脂フィ
ルム、PP樹脂フィルム、PE樹脂フィルムの縦、横二
軸シュリンクが適しており、特にPVC樹脂フィルム、
PP樹脂フィルムが商業包装分野で多く利用されてい
る。
【0077】もう一つの三方シール方式にピロータイプ
包装がある。これはフラットフィルムの両端を合わせて
連続的にシールしていくとチューブが得られる。この中
に商品を次々に挿入していき、前後をシールすると三方
シール包装ができあがる。この場合も半折フィルムと同
じく二軸延伸シュリンクフィルムが適用される。材料的
にはPVC樹脂フィルム、PP樹脂フィルム、PE樹脂
フィルムがほとんどを占めている。ピロータイプの包装
機は非常に包装速度が速いため、PVC樹脂フィルムや
PP樹脂フィルムを使って複数個パックの商業包装に広
く活用されている。またPE樹脂シュリンクフィルムを
用いて産業包装に使われている。
【0078】3)四方シール この包装形態は前後シールと両サイドシールを組み合わ
せて四方シールに仕上げシュリンクトンネルに通す。フ
ィルムとしてはPE樹脂フィルムの二軸シュリンクが主
体である。集積包装する場合に適している。ただし、あ
まり背の高いものは四隅のフィルムが収縮しきれないた
め不向きである。その場合はスリーブ包装がよい。
【0079】4)キャップシール、ラベルシュリンク この包装形態は収縮チューブを密封包装容器や化粧箱等
のまわりにかぶせて収縮させるものである。横一軸収縮
フィルムを用い、着色したり印刷されたものをチューブ
状にしてかぶせ収縮させると保護、あるいはラベルとし
ての商品表示ができる。フィルムの材料としてはPVC
樹脂フィルムが多く使われているが、最近ではPS樹脂
フィルムやPET樹脂フィルムも利用されている。
【0080】シュリンクフィルムとしては、PE樹脂フ
ィルム、架橋PE樹脂フィルム、PP樹脂フィルム、L
−LDPE樹脂フィルム、ポリスチレン樹脂フィルム、
PET樹脂フィルム、及びこれらの樹脂を混合した樹脂
からなるフィルムを用いることが好ましい。
【0081】また、シュリンクフィルムは、単層フィル
ムでも、共押出しによる多層フィルムでもよいが、強
度、ヒートシール性、シュリンク適性等の多くの観点か
ら二層以上の多層共押出しフィルムが好ましい。
【0082】シュリンクフィルムを用いた包装形態とし
ては、スリーブ包装が最も好ましく、ピロー包装がその
次に好ましく、必要であれば四方シール包装としてもよ
い。スリーブ包装とする場合は、ホモポリエチレン樹脂
フィルム、エチレン共重合体樹脂フィルム(最も好まし
いのは、メタロセン触媒を用いて重合製造したエチレン
−αオレフィン共重合体(以後、L−LDPEと表示)
樹脂フィルムである)、架橋したホモポリエチレン樹脂
フィルムと架橋したエチレン共重合体(最も好ましいの
はメタロセン触媒を用いて重合したL−LDPE)樹脂
フィルムは、強度、シュリンク適性等の観点韓は最も好
ましいが、高価である。
【0083】上述したシュリンクフィルム包装は、各種
加熱収縮装置によりシュリンクフィルムを熱により収縮
させて化粧箱等の被包装物に密着させることにより包装
を完成させる。加熱収縮装置の代表例を以下に記載す
る。
【0084】(1) 熱風対流式シュリンクトンネル i)電気ヒーター式加熱方式 シュリンクトンネルが、被包装物を搬送するコンベヤー
とフィルムを加熱収縮させるための熱源、その熱源を循
環させてフィルム効率よく伝達させるファンモーター及
びダクトからなり、ダクトには必要に応じて熱風孔があ
り、その熱風孔から被包装物のフィルムに熱風を吹き付
けることにより行なうものである。
【0085】ii)ガスによる加熱方式 シュリンクトンネルの構成は前記電気ヒーター式を同様
であるが、電気ヒーターの代わりにガスバーナーを配置
し、後方からファンモーターにより加熱された熱風をエ
アダクト及び熱風孔から被包装物に吹き付けることによ
り行なうものである。
【0086】(2) 赤外線ヒーター式シュリンクトンネ
ル 赤外線の放射熱でシュリンクフィルムを加熱収縮させる
方法で、シュリンクトンネルの上部と両側面に赤外線ヒ
ーターが配置されている。
【0087】本発明の写真フィルム包装体に用いること
ができる上包み包装について具体的に説明する。
【0088】上包み包装は、包装する製品の品質保全、
取扱い性、便利性のためにフィルムで包む包装である。
包装の密封には、ヒートシール、接着剤、粘着ラベル、
粘着テープ、ホッチキス、ピーラブルテープ、ティアテ
ープ等が使用される。この上包み包装には、個々の製品
を直接密着した形で包装する個装包装(内部包装)及び
箱(外部包装)の上包み包装の2種類がある。以下、上
包み包装の主要な形態を説明する。
【0089】(1) 食パン型上包み 食パン、焼菓子類の上包み包装に用いられている。フィ
ルム状包装材料が使用されるが、ワックス加工紙、セロ
ハンが特に使用される。
【0090】(2) カートン又はトレー上包み カートン又はトレーの上包み包装に用いられている。紙
類、セロハン、アルミニウム箔、各種プラスチックフィ
ルム及びそれらの複合フィルム(多層積層フィルムや多
層共押出しフィルム等)が使用される。
【0091】(3) キャラメル型上包み キャラメル等の上包み包装に用いられている。ワックス
加工紙、セロハン、アルミニウム箔、それらの複合フィ
ルム等が用いられる。
【0092】(4) ダイ成形上包み(スナック型) クッキー、クラッカー、サンドウッチ等の上包み包装に
用いられている。セロハン、各種プラスチックフィルム
(単層フィルム、多層共押出しフィルム、多層積層フィ
ルム等)が用いられる。
【0093】(5) 紙巻きたばこ型上包み 紙巻きたばこ箱、葉巻たばこ袋、咳止めドロップ、キャ
ンデー、医薬品等の上包み包装に用いられている。各種
紙類、セロハン、アルミニウム箔、アルミニウム箔加工
紙、各種コートプラスチックフィルム類、多層共押出し
フィルム等が用いられる。
【0094】(6) ロール上包み クッキー、ビスケット、紙製品等の円形製品の上包み包
装に用いられている。防湿セロハン、各種コートプラス
チックフィルム、紙、コルゲート、多層共押出しフィル
ム、各種多層積層フィルム等が用いられる。
【0095】上述した各種上包み包装は、集積上包機で
包装することができる。この集積上包機は、被包装物を
所定の形状に複数整列又は積み重ねる集積装置と、これ
を包装する包装機から構成されている。集積装置は製品
形状、製品の流れなどに応じて、一並列積右供給装置、
一列小崎立右供給装置、平積直接上装置、小崎立直接積
上装置等がある。
【0096】前記シュリンクフィルム包装及び上包み包
装に用いるフィルムには、紫外線による劣化を防止する
ために紫外線吸収剤を添加することができる。紫外線吸
収剤の添加量は、0.001〜10重量%が好ましく、
0.005〜5重量%がより好ましく、0.1〜3重量
%が最も好ましい。添加量が0.001重量%未満であ
ると、十分な紫外線吸収効果を発揮することができず、
添加量が10重量%を超えると、添加しただけの効果が
少なく材料費が高くなるものであり、また、ブリードア
ウトが発生し写真フィルムの写真性に悪影響を与えるも
のである。
【0097】紫外線吸収剤としては、例えば、以下に記
載するものがある。
【0098】(1)サリチル酸系紫外線吸収剤 Phenylsalicylate、p-t-Butylphenylsalicylate、p-Oct
ylphenylsalicylate、
【0099】(2)ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、 2,4-Dihydroxybenzophenone、2-Hydroxy-4-methoxybenz
ophenone、2-Hydroxy-4-octoxybenzophenone、2-Hydrox
y-4-dodecyloxybenzophenone、2,2'-Dhydroxy-4-methox
ybenzophenone、2,2'-Dihydoxy-4,4'-dimethoxybenzoph
enone、2-Hydroxy-4-methoxy-5-sulfobenzophenone、
【0100】(3)ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 2-(2'-Hydroxy-5'-methylphenyl)benzotriazole、2-(2'
-Hydroxy-5'-t-butylphenyl)benzotriazole、2-(2'-Hyd
roxy-3',5'-di-t-butylphenyl)benzotriazole、2-(2'-H
ydroxy-3'-t-butyl-5'-methylphenyl)-5-chlorobenzotr
iazole、2-(2'-Hydroxy-3',5'-di-t-butylphenyl)-5-ch
lorobenzotriazole、2-(2'-Hydroxy-3',5'-di-t-amylph
enyl)benzotriazole、2-(2'-Hydroxy-4'-octoxyphenyl)
benzotriazole、2-[2'-Hydroxy-3'-(3'',4'',5'',6''-t
etrahydro-phthal imidemethyl)-5'-methylphenyl]-ben
zotriazole、2,2-Methylene-bis[4-(1,1,3,3-tetrameth
ylbutyl)-6-(2H-benzotriazole-2-il)phenol]、
【0101】(4)シアノアクリレート系紫外線吸収剤 2-Ethylhexyl-2-cyano-3,3'-di-phenylacrylate;2-Ethy
l-2-cyano-3,3'-diphenylacryate
【0102】本発明の写真フィルム包装体においては、
専用ハンガーシートを除いた写真フィルム包装体の重量
が500g以下であることが好ましく、450g以下で
あることがより好ましく、400g以下であること最も
好ましい。専用ハンガーシートを除いた写真フィルム包
装体の重量が500gを越えると、専用ハンガーシート
の接着力を大きくしなければならず、その結果、専用ハ
ンガーシートが大きくなり材料費が高くなるものであ
る。
【0103】本発明の写真フィルム包装体においては、
専用ハンガーシートを除いた写真フィルム包装体の縦方
向の長さが30cm以下が好ましく、より好ましくは2
5cm以下、最も好ましくは20cm以下であり、横方
向の長さが30cm以下が好ましく、より好ましくは2
5cm以下、最も好ましくは20cm以下であり、奥方
向の長さが10cm以下が好ましく、より好ましくは9
cm以下、最も好ましくは8cm以下である。そして、
縦方向の長さ及び横方向の長さが奥方向の長さより大き
いことが好ましい。
【0104】専用ハンガーシートを除いた写真フィルム
包装体の縦方向の長さ、横方向の長さ及び奥方向の長さ
の好ましい例としては、30cm(縦)×30cm
(横)×10cm(奥)、25cm(縦)×25cm
(横)×9cm(奥)、20cm(縦)×20cm(横)×8
cm(奥)、15cm(縦)×15cm(横)×7cm
(奥)、15cm(縦)×10cm(横)×5cm(奥)
等がある。
【0105】また、本発明の写真フィルム包装体では、
ユーザにアピールするため、吊下げ陳列する撮影用写真
フィルム、例えば、インスタントフィルムユニットを
収納したフィルムパックを防湿密封袋に収納した包装
体、この包装体をさらに化粧小箱に収納した包装体を複
数プラスチックフィルで集合包装した包装体(シート状
写真フィルムの例、パック入りの例としては、実願昭6
1−41248号公報の第2図、特開昭62−2409
61号公報の第2図等を参照)、撮影用シートフィル
ムパック本体(CDL−Fやカットフィルムの例として
は、特開平8−110568号公報、特開平8−110
570号公報、特願平8−189451号明細書、特願
平8−189451号明細書、特願平8−175223
号明細書、特願平7−196159号明細書等を参照)
にシート状写真フィルムを1枚づつシート(特開平8−
201982号公報、特開平8−110569号公報、
特願平7−201559号公報等を参照)に入れた状態
で複数枚収納したフィルムパックを防湿密封袋に収納し
た包装体をさらに印刷付き化粧箱に収納した包装体等に
適用することができ、さらに、パック入り集積シートフ
ィルムを防湿袋で密封包装した状態の密封容器を印刷付
き化粧箱に収納した包装体にも適用することができる。
【0106】本発明による写真フィルム包装体の実施形
態について図面を参照して具体的に説明する。
【0107】図1、図2及び図3は写真フィルム包装体
の第1の実施形態を示すもので、図1は写真フィルム包
装体の斜視図、図2は写真フィルム包装体に使用する化
粧箱の展開シートの平面図、図3は写真フィルム包装体
に使用する化粧箱から写真フィルムを収納したプラスチ
ックケースを取り出す状態を示した斜視図である。
【0108】図1において、写真フィルム包装体10
は、化粧箱11の裏面に専用ハンガーシート12が接着
剤により接着されており、この専用ハンガーシート12
には、陳列する際に陳列台のハンガーに吊下げるための
吊下げ孔13が形成されている。また、化粧箱10の内
部には、密封包装容器としてのプラスチックケース14
が立てた状態で3個収納されており、このプラスチック
ケース14の内部には、写真フィルム(図示せず)が密
封された状態で収納されている。なお、この化粧箱11
は、図2に示す展開シート15を折曲して形成したもの
であり、内部に仕切りシート16が設けられている。こ
の化粧箱11からプラスチックケース14を取り出すに
は、図3に示すように、化粧箱11の上面を開封して行
なうものである。
【0109】図4及び図5は写真フィルム包装体の第2
の実施形態を示すもので、図4は写真フィルム包装体の
斜視図、図5は写真フィルム包装体に使用する化粧箱2
1の展開シート25の平面図である。
【0110】図4において、写真フィルム包装体20
は、化粧箱21の裏面に専用ハンガーシート22が接着
剤により接着されており、この専用ハンガーシート22
には、陳列する際に陳列台のハンガーに吊下げるための
吊下げ孔23が形成されている。また、化粧箱21の内
部には、密封包装容器としてのプラスチックケース24
が収納されており、このプラスチックケース24の内部
には、写真フィルム(図示せず)が密封された状態で収
納されている。なお、この化粧箱21は、図5に示す展
開シート25を折曲して形成したものであり、内部には
前記図1の化粧箱11のように、仕切りシート16は設
けられていない。また、前記写真フィルム包装体10に
おいては、プラスチックケース14は立てた状態で化粧
箱11に収納されているが、この写真フィルム包装体2
0においては、プラスチックケース24は横に寝た状態
で化粧箱21に収納されている。
【0111】図6は写真フィルム包装体の第3の実施形
態の斜視図である。図6において、写真フィルム包装体
30は、化粧箱31の裏面に専用ハンガーシート32が
接着剤により接着されており、この専用ハンガーシート
32には、陳列する際に陳列台のハンガーに吊下げるた
めの吊下げ孔33が形成されている。また、化粧箱31
の内部には、密封包装容器としてのプラスチックケース
34が収納されており、このプラスチックケース34の
内部には、写真フィルム(図示せず)が密封された状態
で収納されている。なお、この写真フィルム包装体30
においては、化粧箱31の内部に仕切りシートが設けら
れていない。
【0112】図7、図8、図9及び図10は写真フィル
ム包装体の第4の実施形態を示すもので、図7は写真フ
ィルム包装体の斜視図、図8は写真フィルム包装体に使
用する化粧箱に写真フィルム(レンズ付フィルム等)を
収納する工程を示す図、図9は2個の化粧箱入写真フィ
ルムをシュリンクフィルム包装する工程を示す図、図1
0は2個の化粧箱入写真フィルムをシュリンクフィルム
包装した状態の斜視図である。
【0113】図7において、写真フィルム包装体40
は、化粧箱41を2段に重ねたものを密封包装したシュ
リンクフィルム包装容器42の裏面に専用ハンガーシー
ト43が接着剤により接着されており、この専用ハンガ
ーシート43には、陳列する際に陳列台のハンガーに吊
下げるための吊下げ孔44が形成されている。また、化
粧箱41の内部には密封包装容器としてのレンズ付きフ
ィルムユニット45が収納されており、このレンズ付き
フィルムユニット45の内部に写真フィルム(図示せ
ず)が収納されている。
【0114】この写真フィルム包装体40を製作するに
は、図8に示すように、レンズ付きフィルムユニット4
5を化粧箱に41に収納する。次に、図9に示すよう
に、シュリンクフィルム46を被せ、そして、図10に
示すように、シュリンクさせた後両端部をヒートシール
により密封させ、専用ハンガーシート43を接着剤によ
り接着する。
【0115】図11及び図12は写真フィルム包装体の
第5の実施形態を示すもので、図11は写真フィルム包
装体の斜視図、図12は写真フィルム包装体に使用する
密封包装容器の他の例の一部切り欠いた斜視図である。
【0116】図11において、写真フィルム包装体50
は、密封包装容器51の上面に専用ハンガーシート52
が接着剤により接着されており、この専用ハンガーシー
ト52には、陳列する際に陳列台のハンガーに吊下げる
ための吊下げ孔53が形成されている。密封包装容器5
1は、防湿性のシート材を真空成形により一体成形し
て、写真フィルムカートリッジを一個ずつ収容する凹形
状のカートリッジ収容部53を複数個形成した容器本体
54と、カートリッジ収容部53をそれぞれ個別に密封
する防湿性のフレキシブルシート55とで構成されてい
る。そして、このカートリッジ収容部53に写真フィル
ムカートリッジ56が横に寝た状態で収容されている。
【0117】なお、密封収納容器としては、図12に示
す密封収納容器を使用することもでき、この密封収納容
器57は、写真フィルムカートリッジ56が立った状態
で収容されている他は、前記密封容器51と同一に構成
されている。
【0118】第5の実施形態は、オリジナルシール性を
有する密封包装容器(密封袋や封緘テープ及び密封プラ
スチックフィルム等を含む)に直接専用ハンガーシート
を接着させているので、化粧箱を廃止したり簡略形状に
することにより、使用量を減少又は0とすることができ
るとともに、廃棄包装材料を減少させたり、加工工程を
省略できるので、安価かつ高速に写真フィルム包装体を
製造することができる。
【0119】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので以
下に記載する効果を有する。 i)小売店で簡単に写真フィルム包装体を製作すること
ができる。 ii)専用ハンガーシートに小売店の宣伝文、写真、絵等
の販売促進用の印刷をすることができるので、小売店独
自の包装体を製作することができる。 iii)包装体の中の製品の組み合わせを自由にできるの
で、異品種の集合包装体を簡単に製作することができ
る。 iv)高生産が可能な吊下げハンガー部の無い定形個装化
粧箱を使用できるので、この定形個装化粧箱を使用して
大量生産加工包装ラインで高速集合包装体とし、その
後、吊下げ孔を有する専用ハンガーシートを接着剤やホ
ットメルト接着剤や粘着テープ(両面粘着テープや片面
テープ等が特に好ましい)等で接着することにより写真
フィルム包装体を製作することができるので、高速無人
包装が可能である。 v)搬送性、取扱い性及び輸送性を向上させることがで
きる。 vi)専用ハンガーシートを簡単に分離させることができ
るので、容易に分別収集することができる。 vii)材料が少なくてよく、高生産性である化粧小箱を
使用するので、コストダウンを図ることができる。 viii)棄却量を減少させることができる。 ix)同一または同種の包装材料のみを用いて簡単にリサ
イクルできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 写真フィルム包装体の第1の実施形態の斜視
図である。
【図2】 写真フィルム包装体の第1の実施形態に使用
する化粧箱の展開シートの平面図である。
【図3】 写真フィルム包装体の第1の実施形態に使用
する化粧箱から写真フィルムを収納したプラスチックケ
ースを取り出す状態を示した斜視図である。
【図4】 写真フィルム包装体の第2の実施形態の斜視
図である。
【図5】 写真フィルム包装体に第2の実施形態に使用
する化粧箱の展開シートの平面図である。
【図6】 写真フィルム包装体の第3の実施形態の斜視
図である。
【図7】 写真フィルム包装体の第4の実施形態の斜視
図である。
【図8】 写真フィルム包装体の第4の実施形態に使用
する化粧箱に写真フィルムを収納する工程を示す図であ
る。
【図9】 写真フィルム包装体の第4の実施形態に使用
する化粧箱をシュリンクフィルム包装する工程を示す図
である。
【図10】 写真フィルム包装体の第4の実施形態に使
用する化粧箱をシュリンクフィルム包装した状態の斜視
図である。
【図11】 写真フィルム包装体の第5の実施形態の斜
視図である。
【図12】 写真フィルム包装体の第5の実施形態に使
用する密封包装容器の他の例の一部切り欠いた斜視図で
ある。
【図13】 従来の写真フィルムパトローネ用包装箱の
斜視図である。
【図14】 同上写真フィルムパトローネ用包装箱の展
開体の平面図である。
【図15】 同上写真フィルムパトローネ用包装箱に収
納するプラスチック容器の分解斜視図である。
【図16】 従来の板紙箱の斜視図である。
【図17】 同上板紙箱を作製する工程を示す図であ
る。
【図18】 同上板紙箱を作製する工程を示す図であ
る。
【図19】 従来の板紙箱の他の例の斜視図である。
【図20】 同上板紙箱の展開体の平面図である。
【符号の説明】
10…写真フィルム包装体 11…化粧箱 12…専用ハンガーシート 13…吊下げ孔 14…プラスチックケース 20…写真フィルム包装体 21…化粧箱 22…専用ハンガーシート 23…吊下げ孔 24…プラスチックケース 30…写真フィルム包装体 31…化粧箱 32…専用ハンガーシート 33…吊下げ孔 34…プラスチックケース 40…写真フィルム包装体 41…化粧箱 42…シュリンクフィルム用法容器 43…専用ハンガーシート 44…吊下げ孔 45…レンズ付きフィルムユニット 50…写真フィルム包装体 51…密封包装容器 52…専用ハンガーシート 53…吊下げ孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムと、この写真フィルムを密
    封包装したオリジナルシールを有する密封包装容器と、
    この密封包装容器に接着自在に設けられ吊下げ孔が形成
    された専用ハンガーシートとを有することを特徴とする
    写真フィルム包装体。
  2. 【請求項2】 写真フィルムと、この写真フィルムを密
    封包装した密封包装容器と、この密封包装容器を収納し
    たオリジナルシールを有する化粧箱と、この化粧箱に接
    着自在に設けられ吊下げ孔が形成された専用ハンガーシ
    ートとを有することを特徴とする写真フィルム包装体。
  3. 【請求項3】 専用ハンガーシートの接着面積が、専用
    ハンガーシートの接着側の面の面積の1/2以下である
    請求項1又は2記載の写真フィルム包装体。
  4. 【請求項4】 専用ハンガーシートの接着が、両面接着
    テープでなされている請求項1、2又は3記載の写真フ
    ィルム包装体。
  5. 【請求項5】 専用ハンガーシートを除いた写真フィル
    ム包装体の縦方向の長さが30cm以下、横方向の長さ
    が30cm以下、奥方向の長さが10cm以下であり、
    縦方向の長さ及び横方向の長さが奥方向の長さより大き
    いものである請求項1、2、3又は4記載の写真フィル
    ム包装体。
JP10216685A 1998-07-31 1998-07-31 写真フィルム包装体 Pending JP2000047353A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10216685A JP2000047353A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 写真フィルム包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10216685A JP2000047353A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 写真フィルム包装体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000047353A true JP2000047353A (ja) 2000-02-18

Family

ID=16692327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10216685A Pending JP2000047353A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 写真フィルム包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000047353A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101738798B (zh) * 2008-11-05 2011-12-28 京东方科技集团股份有限公司 宽视角液晶显示器阵列基板及其制造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101738798B (zh) * 2008-11-05 2011-12-28 京东方科技集团股份有限公司 宽视角液晶显示器阵列基板及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7033077B2 (en) Sealable bags made of plastics or other materials and method of making plastic sheeting for manufacturing sealable bags
US6706388B2 (en) Self-closing packaging material
US3896991A (en) Composite flexible, semi-rigid materials and process for making same
KR102547032B1 (ko) 반-강성 티슈 패키지
US5728440A (en) Product display hanger and process
JP4844798B2 (ja) 複合容器
ES2221028T3 (es) Material para envases y tapas.
LT3378B (en) A package for smoking articles
KR20090018126A (ko) 장식 슬리브를 구비하는 용기 또는 분배기
US5624033A (en) Package for film product
US20060113361A1 (en) Packaged article with improved wrapper
US5598922A (en) Product display hanger
JP2024003243A (ja) 包装袋
JP2000056433A (ja) 写真フィルム包装体
JP2003533373A (ja) エンボス加工の外観を有する包装積層材、包装積層材および包装積層材から製造した包装容器にエンボス加工する方法
US5145065A (en) Package for photographic film cartridge
JP2000047353A (ja) 写真フィルム包装体
GB2245877A (en) Dispensing arrangement of bags or sacks
JP2011201576A (ja) 包装ケース
JP2005307124A (ja) 接着テープ
JPH09239910A (ja) 即席麺容器用蓋材
WO2007031784A1 (en) Method and apparatus for applying a sleeve to an article
JP7188947B2 (ja) 包装体
NL1008459C2 (nl) Voorgevormde tabaksverpakking.
JP3691950B2 (ja) 化粧品見本用容器