JP2000046976A

JP2000046976A - タイムカプセルシステム

Info

Publication number: JP2000046976A
Application number: JP10242445A
Authority: JP
Inventors: Toshiyuki Nosaka; 利行野坂
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1998-07-24
Filing date: 1998-07-24
Publication date: 2000-02-18

Abstract

(57)【要約】【課題】従来例えば、学校の卒業記念に１０年後に開封
することを考え、卒業生の記念品、例えば音楽を録音し
たテープや１０年後の自分に宛てた手紙、作文等を箱や
袋に収納し校庭に埋めるということが行われることがあ
る。しかしながら、地面に埋め込む場合、埋め込んだ場
所が１０年後不明になる場合がある等、回収困難となる
ことがある。また、個人的に収納しても、簡単に開閉で
きるものであると、期間前に開けてしまうことがあり、
タイムカプセルの機能を十分に達成できないことがあっ
た。【解決手段】期日を設定し、その期日までの間所定の場
所で保管し、設定期日近辺で配送することにより、地面
に埋め込むことなく、気軽にタイムカプセル機能を提供
する。また、収納ケース自体に氏名または氏名を表す表
示を行うことにより、誤配送を防止することが可能とな
る。また、収納ケースであるタイムカプセルの上面を平
面構造とすることにより、高密度で保管することを可能
とし、また設定期日を選択し、表示することにより、配
送の際にタイムカプセルの選別容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、書類や写真、カセ
ットテープやフロッピディスク等を収納する収納ケース
を指定期日または期間まで収納保管し、所定期間後に配
送するシステムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来例えば、学校の卒業記念に１０年後
に開封することを考え、卒業生の記念品、例えば音楽を
録音したテープや１０年後の自分に宛てた手紙、作文等
を箱や袋に収納し校庭に埋めるということが行われるこ
とがある。また、個人的にも数年後に開閉することを目
的として情報を封印し保管することがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、地面に
埋め込む場合、埋め込んだ場所が１０年後不明になる場
合がある等、回収困難となることがある。また、個人的
に収納しても、簡単に開閉できるものであると、期間前
に開けてしまうことがあり、タイムカプセルの機能を十
分に達成できないことがあった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】期日を設定し、その期日
までの間所定の場所で保管し、設定期日近辺で配送する
ことにより、地面に埋め込むことなく、気軽にタイムカ
プセル機能を提供する。

【０００５】また、収納ケース自体に氏名または氏名を
表す表示を行うことにより、誤配送を防止することが可
能となる。また、収納ケースであるタイムカプセルの上
面を平面構造とすることにより、高密度で保管すること
を可能とし、また設定期日を選択し、表示することによ
り、配送の際にタイムカプセルの選別容易になる。

【０００６】

【実施例】本発明の一実施例を図を用いて説明する。第
１図に本実施例のケース側面略図を示し、第２図に上面
略図を示し、第３図に収納ケースの上蓋の側面断面略図
を示す。収納ケース１０は、樹脂性の収納部１と樹脂性
の上蓋２とで外形を構成している。上蓋２は、外壁部２
ａと、底部２ｂと、平面状に構成された上面部２ｃから
なり、この上面部２ｃには氏名記入部２０と、指定期日
（期間）設定部２１とが設けられている。この指定期日
（期間）設定部２１は、保管年数を表す数字が記入され
た円盤状の回転体からなり、何年保管するかを設定する
ものであり、ここを見ることにより、何年保管するか識
別できる。また、本実施例では、この指定期日設定部２
１は後述するタイマー回路に接続されている。氏名記入
欄は樹脂性の上面に、筆記具での記載ができるようプリ
ント形成される。底部２ｂには回転軸にカム３の設けら
れたモータ４と、このモータ４に離間して収納部１に上
蓋２を固定するフック５が設けられている。さらに、モ
ータ４とフック５とを接続するてこ状に形成されたバー
６が回転可能に設けられている。フック５は図４に示す
ように、略コの字形状をなし、上蓋２が閉じられる際
は、このフック５の一端に設けられた突起が、収納部１
に設けられた凹部に収まり固定の働きをすると共に、開
封時にはこのフック５の他端が収納部１の上面を押圧す
ることにより、上蓋２を収納部１上方へ押し上げる働き
をする。前述のバー６により、モータ４の回転によるカ
ム３の動きがフック５に伝わり、フック５の突起が前述
の収納部１に設けられた凹部から外れると同時にフック
の他端が上蓋２を押し上げる。このバー６の回転支点
は、フック５側に近い所に設けられ、てこの原理によ
り、より小さい力でフック５がはずれるよう構成されて
いる。更に、底部２ｂにはモータ４駆動用のバッテリ７
及びモータ駆動のオフを行うスイッチ８が設けられてお
り、前述のバー６は、フック５を外すと同時にこのスイ
ッチ８をオフさせ、モータ４の駆動電流を遮断する。

【０００７】尚外壁部２ａは、収納部１に対して内側に
傾斜した形状としている。この構造により、上蓋２の表
面に作用する力は全て下方、つまり収納部１方向とな
り、上蓋２を上方へ移動させ開封するのは困難となる。
また収納部１はＡ４サイズのノートが収納できる容積を
有している。

【０００８】次に、本実施例の開閉回路を図５に示し、
蓋の開閉動作について説明する。本実施例では、５年
後、及び１０年後に開閉することが設定できる。本開閉
回路は、指定期日設定部２１（尚、本実施例では指定期
間を用いている）と、タイマー回路２４と、タイマー用
バッテリ５１と、モータ駆動用バッテリ５２と、音声出
力回路５３と、音声出力停止スイッチ５４と、開閉スイ
ッチ用ノーマリーＯＮ型ＭＯＳトランジスタ５５から構
成されている。利用者が、指定期日設定部２１で期間を
設定した後、タイマースタートスイッチ２３を押すと、
タイマー用バッテリ５１とモータ駆動用バッテリ５２の
スイッチがＯＮとなる。タイマー回路２４は、指定の期
間カウントを行い、その間トランジスタ５５にゲート電
圧を印加し続ける。トランジスタ５５は、ノーマリーＯ
Ｎであり、ゲート電圧が入力されている間はオフ状態と
なり、モータ駆動用バッテリ５２の電力は、モータに入
力されない。タイマー回路２４が、指定期間でカウント
を終了すると、トランジスタ５５のゲートへの出力が停
止され、トランジスタ５５はＯＮとなり、開閉モータが
駆動されると共に、音声出力がされる。バーの開閉動作
により、スイッチ８が切られ、モータは停止し、音声出
力は利用者がスイッチ５４を切ることにより解除され
る。タイマー回路は図示しないが、カウンタ回路と、こ
のカウンタ回路の基準クロックを発生させるクロック発
生回路と、デコーダ回路からなる。尚、トランジスタ５
５はノーマリーＯＦＦとして、タイマー回路は設定期間
が過ぎたら、トランジスタ５５をオンするように構成し
てもよい。また、電源５１と５２は、単一化してもよ
い。

【０００９】以上のような動作により、収納ケース１０
は所定期間の間、開閉困難な状態で保管することが可能
になると共に、設定期間後には開閉動作が行われる。

【００１０】尚、期間が過ぎ、タイムカプセル機能終了
後は本収納ケースを小物入れとして使用するため、再度
蓋を閉じたらモータが逆方向に回転するよう反力の小さ
いモータを利用している。また、小物入れとしての利用
を目的として、上蓋内部にモータ回転用開閉スイッチを
設けてもよい。また、小物入れとしての利用を目的とし
て、開閉用レバーを収納してもいい。小物入れとしての
利用の際には、音声出力回路を利用して、蓋を開けたら
音楽が出力されるオルゴール機能を設けてもよい。

【００１１】本収納ケース１０を用いたタイムカプセル
システムの概要を図８を用いて説明する。利用者は、こ
の収納ケース１０に、保管したい物を収納したら、ケー
スの表面にある氏名記入欄２０に氏名を記入し、指定期
日（期間）設定部２１にて保管期間を設定した後、保管
場所に送付する。このとき、紙またはデジタルデータに
て住所、氏名、電話番号、配送年の連絡も行う。保管者
は、ケースの指定登録部の配送年別に区分けして所定の
場所に保管する。また、利用者の住所、氏名、及び配送
期日をコンピュータシステムに入力し、配送期日の管理
を行う。

【００１１】尚、本発明は上記一実施例に限定されるも
のではなく、例えば期日設定は年、月、日を指定しても
よい。この場合、５年、１０年と言う長期保管の他に、
プレゼント等の収納ケースとしても利用することが可能
となる。例えば、誕生日やクリスマスイブに開封期日設
定することによって、早期に相手に送付することも可能
となる。

【００１２】また、音声出力回路は無くともよい。ま
た、開閉コントロールはモータの駆動によらず、図７に
示すように電磁コイルでもよい。また、例えば開閉用の
キーや取っ手が出現するようにしてもよい。また、本実
施例では上蓋は収納ケースから脱着可能な構造とした
が、図６に示すように片側を回転可能に固定してもよ
い。また、実施例のような自動開閉手段は無くしてもよ
い。この場合、期日設定手段は、着色領域として、利用
者の期日ごとに管理者が色をマーキングするだけでもよ
く、収納ケースを安価に提供できる。また氏名記述部
は、収納ケースに外付けで添付してもよい。

【００１３】

【発明の効果】個人の所有物や情報を期間を設定して保
管することが容易に可能となる。このため、タイムカプ
セルのような機能を地面に埋め込むことなく実現でき
る。

【００１３】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例を表す側面略図

【図２】本発明の１実施例を表す上面略図

【図３】本発明の１実施例を表す上蓋側面断面図

【図４】本発明の１実施例の開閉説明するための側面図

【図５】本発明の１実施例の回路ブロック図

【図６】本発明の他実施例の開閉動作を説明するための
側面図

【図７】本発明の他実施例の側面略図

【図８】本発明のシステム概要図

【符号の説明】

１収納部２上蓋２１設定手段２０氏名記述部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上蓋と、指定期日又は指定期間を設定す
る設定手段と、氏名または氏名に対応したＩＤマークを
登録できる氏名記述部とを有する収納ケースを用い、こ
の収納ケースを指定期日までまたは、指定期間保管し、
この指定期日近辺または、指定期間終了後に前述の氏名
記述部に登録された氏名宛てに配送することを特徴とす
るタイムカプセルシステム。
【請求項２】前記収納ケースは、Ａ４サイズの書類が
収納できる容積を有することを特徴とするタイムカプセ
ルシステム。
【請求項３】前記指期日又は指定期間を設定する設定
手段は保管期間選択手段からなることを特徴とするタイ
ムカプセルシステム。
【請求項４】前記上蓋は少なくとも上面が平たんであ
ることを特徴とするタイムカプセルシステム。
【請求項５】前記収納ケースは自動開閉装置を有し、
指定期日以降自動的に開閉することを特徴とするタイム
カプセルシステム。