JP2000046833A - アッセイ、受容体タンパク質nykおよびリガンド - Google Patents

アッセイ、受容体タンパク質nykおよびリガンド

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JP2000046833A JP11103424A JP10342499A JP2000046833A JP 2000046833 A JP2000046833 A JP 2000046833A JP 11103424 A JP11103424 A JP 11103424A JP 10342499 A JP10342499 A JP 10342499A JP 2000046833 A JP2000046833 A JP 2000046833A
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スタッカー,スティーヴン,アラン
Andrew F Wilks
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Ludwig Institute for Cancer Research London
Ludwig Institute for Cancer Research New York
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 NYK受容体の活性を調節することが出
来るリガンドを検出する方法を提供すること、および、
NYK受容体タンパク質を大量調製することが本発明の
課題である。 【解決手段】 部位特異的突然変異誘発アプローチを用
いて、NYK細胞外ドメイン- FLAGTM融合タンパク
質を大量に精製した。この細胞外ドメインを用いること
により、NYKに対するリガンドの検出方法を開発し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受容体タンパク質
NYK受容体、該受容体の細胞外ドメインの大量調製、
およびアッセイにおける該受容体およびリガンドの検出
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多細胞生物における細胞増殖および分化
は正確な協調および調節を要する。これを達成するため
に、特異的細胞表面受容体に対する、サイトカインおよ
び成長因子のごとき細胞外シグナリング分子の結合は、
主要なメカニズムを提供する。これらの受容体は細胞膜
を貫通し、それらが、それらの細胞内領域において固有
のタンパク質チロシンキナーゼドメインを有するか否か
によって分類される。チロシンキナーゼは、多くの細胞
内タンパク質におけるチロシン残基をリン酸化し、シグ
ナル伝達において重要なステップを提供する。固有のタ
ンパク質チロシンキナーゼを有する受容体は受容体チロ
シンキナーゼ(RTK:成長因子受容体)として知られ
ている。
【0003】ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)の出現に
伴い、該ファミリーの多くの新規なメンバーが、それら
の触媒ドメイン内の高度に保存された構造要素を介して
同定されている。これらの受容体は共通の細胞質タンパ
ク質チロシンキナーゼ(PTK)ドメインを有するもの
の、それらは、それらの細胞外ドメインにおいて区別さ
れる構造要素を有する。これらの構造要素は、RTK類
を所与のサブファミリーに分類したり、RTKファミリ
ー内に存在する構造多様性を証明するのに使用できる
(ユルリッチ(Ullrich) およびシュレシンガー(Schlesi
nger), 1990)。
【0004】PCRをベースとした技術を用いて単離さ
れた、各々NYK(VEGFR2)、tie2(te
k)およびRYKと命名された3種のRTK類が研究さ
れている(ウィルクス(Wilks),1989)。これらの受容体
の細胞外ドメインは、RTK類で見い出されている構造
特徴の異なった配列を示し、3つの区別されるサブ−フ
ァミリーに分類されている。胎児肝臓キナーゼ(flk
−1)または血管内皮増殖因子受容体2(VEGFR
2)とも呼ばれている神経上皮チロシンキナーゼ(NY
K)は、血管内皮増殖因子(VEGF)および恐らくは
1つの他の因子に対する受容体であり、7つのIg−様
細胞外ドメインを持つクラスIII RTKである(エ
ールリッヒス(Oelrichs)他,1993; ターマン(Terman)
他,1992)。tie2は、その細胞外領域が、2つのI
g−様ドメイン、3つのEGF反復および3つのフィブ
ロネクチンIII型反復の配列よりなるRTK類の1つ
のファミリーに属する(ランティング(Runting) 他,19
93)。RYKは、いわゆるロイシンリッチ反復を持つオ
ーファン受容体であるが、いずれの他の同定可能な構造
的モチーフも欠いている(ホーヴェンス(Hovens)他,19
92; ポール(Paul)他,1992; スタッカー(Stacker) 他,
1993)。
【0005】血管の細胞内層(内皮)は血液と組織との
間の重要な界面である。組織または器官がそれ自体に血
液供給する必要がある場合、血管発育の新しい波(血管
新生)が起こらなければならず;これは、内皮細胞の分
裂および成長を要する。血管発育を補給できる公知のタ
ンパク質のうち、1つの特定の成長因子、血管内皮増殖
因子(VEGF)は、血管新生の間における内皮細胞の
分裂に対する最も重要な刺激剤の証明可能なものの1つ
である。有意な血管新生は、成人では、 a)月経周期の間に離脱され再確立された女性の子宮の
内膜、 b)胚の着床および発達、 c)創傷後の組織再構築、 d)腫瘍血管新生として知られているプロセスである、
腫瘍の確立の間に補給された血管、および e)盲目に導く糖尿病の主要合併症である、糖尿病網膜
症のごとき、特定の状況においてのみ起こる。
【0006】腫瘍は実質的脈管構造なくしてはそれ自体
確立できないので、腫瘍血管新生のプロセスは抗癌剤薬
剤の開発につき標的とされてきた。事実、腫瘍血管新生
のプロセスは、すべての転移性腫瘍が共通に有する1つ
のものである。しかしながら、成人における正常内皮細
胞の代謝回転速度はかなり短く、12−18月である。
かくして、抗−血管新生薬物はいずれの腫瘍療法に対し
ても重要な補助剤となろう。
【0007】VEGFに対する少なくとも2つの受容体
が血管新生に関与しているが、NYKが主要なシグナリ
ング受容体であると考えられている。かくして、該受容
体に結合してVEGFの活性を阻害できる化合物は、広
範囲の治療適用を有するであろう。血管新生は実質的に
前記した状況にのみ関与するので、かかる阻害剤は通常
の医薬よりも主要な副作用を引き起こさないであろう。
血管新生を阻害することが知られているいくつかの薬剤
があるが、これらの公知阻害剤は、異なる受容体に対し
て、あるいは異なる経路を介して作用する。阻害剤と非
阻害剤とを区別するために、およびVEGF受容体の阻
害の特異性を証明するために、成長因子VEGFおよび
その受容体VEGFR2(NYK)に基づくイン・ビト
ロアッセイ系が開発されてきており、それらは、これら
の2つの分子の相互作用の阻害剤を検出することを目的
とする。これらの系に対しては、2つの用途があり;ま
ず、VEGFとその受容体との間の相互作用の部位を確
立することで、このプロセスのアゴニストまたは阻害剤
として作用するであろう薬物の合理的設計を可能とする
のに良好のものであり;第2に、天然産物スクリーニン
グとしてのものであり、ここに、VEGF/VEGFR
2相互作用の阻害は個々の天然源における阻害剤の存在
に対しての証拠となろう。
【0008】本発明の方法は、NYKタンパク質の単離
された細胞外ドメインを利用する。単離された細胞外ド
メインの生産についての特に便宜な方法を記載する。し
かしながら、本発明は他の方法によって生産された単離
NYK細胞外ドメインを使用できることは明らかに理解
されるであろう。単離細胞外ドメインを生産するための
本明細書に記載する方法は便利で、大量のタンパク質の
生産を可能とする。受容体は、通常、非常に少量しか存
在しない。よって、我々の方法は、注目する相互作用性
リガンドを検出するためのアフィニティー試薬として作
用し、また、抗体の産生の免疫原としても作用する、こ
れらの受容体の細胞外ドメインを特定する組換えタンパ
ク質の生産を可能とする。受容体の細胞外ドメインを発
現する場合の主要な考慮のうちの1つは、種々の構造モ
チーフが正確なコンフォメーションでフォールディング
されることを保証することである。フォールディングさ
れた受容体を認識するモノクローナル抗体が発現された
タンパク質の精製のために利用できれば、細胞外ドメイ
ン/膜貫通境界にインーフレームにて停止コドンを単に
導入するような技術を効果的に使用できる。
【0009】しかしながら、最近、PCRクローニング
の出現は、いずれかのタンパク質データまたはモノクロ
ーナル抗体が利用できるかなり前に、完全なcDNA配
列がしばしば得られることを意味する。これは、アルカ
リ性ホスファターゼ(フラナガン(Flanagan)およびレー
ダー(Leder),1990) 、免疫グロブリンのFc領域(フラ
ンスロー(Franslow)他,1992)、グルタチオン−S−ト
ランスフェラーゼ(スミス(Smith) およびジョンソン(J
ohnson),1988) 、ならびにFLAGTM(米国特許第4,
703,004号;ホップ(Hopp)他,1992)およびHi
s−Tag(商標名)、T7−TagTM、HSV−Ta
TMおよびS−Tag(ノヴァーゲン(Novagen) )のご
とき合成ペプチドのような、注目するタンパク質に連結
でき、それに対するアフィニティー試薬が利用できるマ
ーカーペプチドまたはポリペプチドの使用によって計画
できる。特に、バイオセンサーでのリガンドについての
スクリーニングのごとき適用において、これらのマーカ
ーのうちいくつかは、それらはそれら自身の結合特異性
を有し(例えば、Fc領域)、ドメインのフォールディ
ングを阻害する可能性を有し、あるいは可能なリガンド
結合部位を立体的に妨げ得るという不利な点を有する。
加えて、これらのマーカーのうちいくつかは、原核生物
発現系でのみ開発されており、それは複雑な受容体発現
には、翻訳後修飾がその活性のために必要であるために
不適当であろう。
【0010】FLAGTMペプチド系は、元来、組換え細
菌タンパク質に対するN−末端マーカーとして記載され
てきた。それは、天然では親水性である、8つのアミノ
酸の小さい水溶性ペプチドであり、それに対して、一連
のモノクローナル抗体が作成されており、これらは商業
的に入手可能である。該ペプチドは、融合タンパク質の
外側に位置づけられるように設計され、そのサイズのた
め、実験すべきタンパク質のフォールディングに対して
最小の阻害しか供しない(ホップ(Hopp)他,1992)。今
日、FLAGTMマーカーに関する研究の大部分は、細菌
発現系(ホップ(Hopp)他,1992; リー(Li)他,1992; ス
ー(Su)他,1992; ザン(Zhang) 他,1991)を使用してい
る。しかし、1つの最近の研究は哺乳動物発現系(ジェ
ラルド(Gerard)およびジェラルド(Gerard), 1990)を使
用している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記にて概説した問題
のいくつかを緩和する技術を提供することが本発明の目
的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
第1の態様において、本発明は、受容体タンパク質NY
K、その誘導体またはその機能的同等体を、推定リガン
ドに、前記推定リガンドと前記受容体、その誘導体また
はその機能的同等体との結合を可能とするのに適した条
件下で接触させ、ついで、結合が起こったか否かを測定
することを特徴とする受容体タンパク質NYKに結合で
きるリガンドを検出する方法を提供する。
【0013】該推定リガンドは、天然または合成起源を
問わず、NYKに結合できることが考えられるいずれの
分子であってもよい。合成分子の場合には、これらは、
組合せライブラリーのものを含めたいずれの合成分子で
あってもよい。天然分子の場合には、本発明は、雨林植
物抽出物およびサンゴおよび他の海洋生物のごとき海洋
生物からの抽出物に存在する化合物をスクリーニングす
るのに特に適した方法を提供する。また、該方法は、他
の水系および陸系生態からの植物および動物に由来する
化合物をスクリーニングするのにも使用できる。さら
に、本発明の該方法を最初に用いて、比較的未精製の組
成物または抽出物をスクリーニングすることもでき、か
くして、試料中の1以上の推定リガンドを検出する方法
まで拡張される。かかる場合には、1以上のリガンドを
含有することが考えられる試料を受容体タンパク質NY
Kまたはその誘導体もしくはその機能的同等体と接触さ
せる。該試料は前記した源からのものであってよいのみ
ならず、腫瘍組織試料、血清試料等を含めた、患者から
の組織試料のごとき生物起源からの試料も含む。
【0014】「受容体タンパク質NYK、その誘導体ま
たはその機能的同等体」なる語は、その対立遺伝子変異
体を含めた天然に生じるNYKタンパク質、修飾された
天然NYK、および合成NYKをいう。機能的同等体な
る語は、特に、NYK受容体機能を保有するタンパク質
をいう。天然NYKの修飾は、天然分子を切断して、受
容体機能を有する細胞外部分を得ることを含む。合成に
より生成されたNYKも考えられ、これは、例えばペプ
チド合成により生産されたNYKを含む。同様に、組換
えNYKが該用語の範囲内に含まれ、これは、受容体活
性を保有する融合タンパク質を含めた組換えにより生産
されたNYKをいう。また、該用語はまた、細胞表面に
発現されるNYKおよびその誘導体または機能的同等体
まで拡張される。好ましくは、かかるNYKおよびその
誘導体または機能的同等体は該細胞に存在する組換えベ
クターによってコードされる。
【0015】「前記推定リガンドと前記受容体、その誘
導体またはその機能的同等体との結合を可能とするのに
適した条件下」という用語は、適当な時間、適当なp
H、温度および当業者に知られた他のパラメーターのよ
うなパラメーターを含む。結合はいずれの便利な手段に
よっても測定できる。例えば、結合につきテストすべき
NYK、そのNYK誘導体またはその機能的同等体、ま
たは推定リガンドは、放射性標識、蛍光標識、または酵
素反応により検出可能なマーカーのような検出可能なマ
ーカーで標識できる。別法として、イン・ビトロバイオ
アッセイを用いて、結合により誘導された機能をモニタ
ーすることもできる。多くの適当な検出システムが当該
分野で知られている。かくして、本発明で使用するのに
適したアッセイ系は、限定されるものではないが、固相
酵素免疫検定法(ELISA)のごときイムノアッセ
イ;被覆されたマイクロタイタープレートまたはスライ
ドを用いるものまたはアフィニティークロマトグラフィ
ーのようなアフィニティー型のアッセイ;蛍光−活性化
細胞ソーティング;バイオセンサーアッセイ;およびバ
イオアッセイを含む。結合の検出に加えて、結合の程度
を前記した1以上の技術によって測定することもでき
る。
【0016】第2の態様において、本発明は、受容体タ
ンパク質NYK、その誘導体またはその機能的同等体を
リガンドを含有することと考えられる生物学的試料と、
試料中の前記リガンドのいずれかの前記受容体への結合
を可能とするのに適した条件下で接触させ、ついで、結
合が起こったか否かを測定することを特徴とする生物学
的試料中の受容体タンパク質NYKのリガンドを検出す
る方法を提供する。
【0017】該生物学的試料は、NYKのリガンドを含
有することが考えられるいずれの生物学的試料であって
もよく、特に、腹水、血清、血液および腫瘍等のような
固体組織のごときVEGFを含有することが考えられる
いずれの試料であってもよい。VEGFの検出は、この
分子が腫瘍および糖尿病網膜症のマーカーであるので重
要である。「受容体タンパク質NYK、その誘導体また
はその機能的同等体」および「結合を可能とするのに適
した条件下」は前記と同一の意味を有する。結合は前記
のいずれの便利な手段によっても測定できる。また、本
発明の方法は、NYKリガンドのNYKへの結合を阻害
できる薬剤の検出まで拡張される。
【0018】従って、第3の態様において、本発明は、
受容体タンパク質NYKとそのリガンドとの相互作用を
阻害すると考えられる分子を、(I)受容体タンパク質
NYK、その誘導体またはその機能的同等体、および
(II)受容体タンパク質NYKの既知のリガンドと、
前記NYK、その誘導体またはその機能的同等体の前記
既知のリガンドへの結合を可能とするのに適した条件下
で接触させ、ついで、結合が起こったか否かを測定する
ことを特徴とする受容体タンパク質NYKおよびそのリ
ガンドの相互作用を阻害できる分子を検出する方法を提
供する。NYKとそのリガンドとの間の相互作用のイン
・ビボでの阻害の結果、血管新生の阻害または血管透過
性の阻害が起こり得る。「受容体タンパク質NYK、そ
の誘導体またはその機能的同等体」および「結合を可能
とするのに適した条件下」は前記と同一の意味を有す
る。
【0019】NYKリガンド相互作用の阻害剤であると
考えられる分子は、この相互作用のアンタゴニストであ
り得るいずれの分子であってもよい。かかる分子は、前
記したごとき天然または合成源に由来するものであって
よい。該方法はNYKアンタゴニストにつき植物および
動物抽出物をスクリーニングするのに特に有用である。
阻害剤であると考えられる分子はNYKタンパク質のい
ずれの領域に結合する分子であってよく、受容体機能を
有するタンパク質の受容体部位には必ずしも結合しない
分子であり得ることに注意するのは重要である。受容体
機能を間接的に阻害するいずれの分子も本発明の方法に
よって検出できる。かくして、NYKタンパク質、その
同等体または誘導体の性質は、本発明の方法によって同
定される阻害剤のタイプをある程度決定するであろう。
結合の測定は、前記した方法によって行うことができ
る。好ましくは、本発明で用いるNYKの既知のリガン
ドは抗体、VEGFおよびその突然変異体のいずれかで
ある。好ましくは、本発明の方法で用いるNYK誘導体
はNYKの細胞外領域よりなり、より好ましくは融合タ
ンパク質の形態からなる。
【0020】第4の態様において、本発明は、NYKの
天然のリガンドと比較して、受容体タンパク質NYKの
活性を刺激する増大した能力を有する分子を検出する方
法であって、(I)前記増大した能力を有すると考えら
れる分子を、受容体タンパク質NYK、その誘導体また
はその機能的同等体と、前記NYK、その誘導体または
その機能的同等体と前記分子との結合を可能とするのに
適した条件下で接触させ、(II)結合が起こったか否
かを測定し、ついで、(III)(I)に記載の受容体
タンパク質NYK、その誘導体またはその機能的同等体
と、NYKの天然リガンドとを適当な条件下で接触させ
ることからなる対照における結合の量と、(II)に記
載の前記測定を比較すること、からなる検出方法を提供
する。
【0021】「NYKの天然のリガンドと比較して、受
容体タンパク質NYKの活性を刺激する増大した能力を
有する分子」という用語は、天然リガンドと比較して受
容体に対して増強された効果を起こすことができるいず
れの分子をもいう。そのような増強された効果は、通
常、天然リガンドVEGFよりもバイオアッセイで良好
な血管新生応答を引き起こす分子の能力で表される。別
法として、増強された能力は、血管透過性を誘導する能
力に関するものであってもよい。かかる分子は、創傷治
癒等のごとき血管新生が必要な医薬適用で有用であるこ
とが期待される。該分子は一般にタンパク質である。好
ましくは、該分子は増強された血管新生活性を持つ野生
型VEGFの突然変異体である。より好ましくは、該分
子は本明細書に記載する野生型VEGFの突然変異体で
ある、K106*2である。他の用語は前記したのと同
一の意味を有する。
【0022】第5の態様において、本発明は、NYKま
たはその変異体を含有すると考えられる試料をNYKの
既知のリガンドと、前記NYKまたはその変異体と前記
既知のリガンドとの間で結合が起こることを可能とする
のに適した条件下で接触させ、ついで、結合が起こった
か否かを測定することを特徴とする試料中の受容体タン
パク質NYKまたはその変異体を検出する方法を提供す
る。「その変異体」なる語は、NYKの天然に生じる対
立遺伝子および突然変異体、およびNYKの合成により
生成されたNYKの変異体をいう。かかる変異体は天然
受容体の機能的活性を保有するものである。他の用語は
前記したのと同一の意味を有する。試料は前記したもの
のごときいずれの試料であってもよい。既知のリガンド
はNYKのいずれかのリガンドであってよく、好ましく
は抗体、より好ましくはモノクローナル抗体である。他
の好ましい既知のリガンドはVEGFである。結合を測
定する方法は、前記したもののごときいずれの方法であ
ってもよい。好ましい具体例においては、既知のリガン
ドをバイオセンサーチップにカップリングさせる。これ
は、受容体またはその変異体に対して非常に感度の高い
アッセイを提供する。
【0023】本発明の第1、第2、第3、第4および第
5の態様のための1つの特に迅速で便利なテスト系は、
BIAcoreTM(Pharmacia Biosensor AB, Uppsala,
スウェーデン)のごとき光学バイオセンサーを用い、こ
れは、センサーチップに固定化したタンパク質またはペ
プチドの使用を可能とする。該バイオセンサーアッセイ
は、高い特異性を有しつつ、非常に簡便で再現性があっ
て迅速である。該バイオセンサーアッセイは試料の処理
量を非常に高くすることを可能とし、自動化できる。従
って、これは、NYKタンパク質への結合を阻害する能
力につき、あるいはVEGFのアゴニストとしての能力
につき、天然物をスクリーニングするのに適する。しか
しながら、非常に広範囲の構造のテスト化合物を、この
方法を用いてテストできると考えられる。
【0024】特に好ましい具体例において、本発明の第
1、第2、第3および第4の態様の方法は、NYKの細
胞外ドメインを光学バイオセンサーチップに固定化し、
各々、固定化NYKタンパク質に結合するリガンド化合
物の、または既知のリガンドの結合を阻害する推定阻害
剤の能力を測定することによって結合を検出する工程を
含む。別の好ましい具体例において、本発明の第1、第
2、第3および第4の態様の方法は、サイトカイン受容
体と共に、融合タンパク質としての、NYK細胞外ドメ
インを発現する細胞を、該NYK細胞外ドメインに結合
できるリガンドに暴露し、次いで、結合が起こったか否
かを測定する工程を含むバイオアッセイを用いる。
【0025】第6の態様により、本発明は、神経上皮チ
ロシンキナーゼNYKの細胞外ドメインの生物学的活性
を有する組み換えタンパク質の生産方法であって、以下
の工程、 a)タンパク質をコードする核酸において、受容体の細
胞外および予測される膜貫通ドメインの結合点(jun
ction)に制限酵素切断部位を生じさせ、ここで、
前記制限酵素切断部位は(工程b)で生産される)コン
ストラクトに対してユニークとなるように選択され、 b)工程a)で生成した核酸に、マーカーペプチドをコ
ードするオリゴヌクレオチド配列およびイン−フレーム
停止コドンを、所望により該核酸の3‘末端のさらなる
ユニークな制限酵素切断部位とともに連結させ、 c)工程b)で生成したコンストラクトを培養中の哺乳
動物宿主細胞で発現させてタンパク質を得、 d)前記マーカーペプチドに特異的なアフィニティー試
薬を用いることによって前記タンパク質を単離し、次い
で、所望により e)該タンパク質をさらなる精製工程に付す工程を含
む、神経上皮チロシンキナーゼNYKの細胞外ドメイン
の生物学的活性を有する組み換えタンパク質の生産方法
を提供する。
【0026】好ましくは、工程d)は、正確なコンスト
ラクトおよび宿主系に依存して、タンパク質の精製を行
う他の方法もあるが、宿主細胞によってコンディショニ
ングされた培地を精製に付すことからなる。好ましく
は、マーカーペプチドはFLAGTMである;しかしなが
ら、他の小さいマーカーペプチドは当該分野で公知であ
る。また、好ましくは、マーカーペプチドは細胞外ドメ
インのC末端に挿入される。好ましくは、宿主細胞はチ
ャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞であるが、種
々の他の便利な宿主細胞も当該分野で公知である。好ま
しくは、アフィニティー精製工程は、アフィニティーク
ロマトグラフィーにより行われ、より好ましくは抗−F
LAGTMアフィニティーゲルおよび遊離FLAGTMペプ
チドにての穏やかな溶出を用いて行う。
【0027】ドメインの結合点における制限酵素切断部
位は、部位特異的突然変異誘発を用いて、またはPCR
反応を介して導入することができ;制限酵素切断部位の
性質は、受容体cDNAの特異的配列に依存するであろ
うが、便宜には、BglIIまたはBamHIのごとき
制限酵素のための部位である。組換えタンパク質の選択
における便宜のために、ClaIのようなユニークな制
限酵素切断部位を、マーカータンパク質をコードするオ
リゴヌクレオチドの3’末端に挿入することができる。
【0028】本発明の第6の態様において、部位特異的
突然変異誘発アプローチを用いて、細胞外および予測さ
れる膜貫通ドメインの結合点において制限酵素切断部位
を生じさせ、マーカーペプチドの受容体のリガンド結合
領域へのイン−フレーム連結を容易とした。本研究で
は、小さいFLAGTMマーカーペプチドおよびCHO細
胞発現系を、大規模なタンパク質生産のために使用し
た。商業的に入手可能な抗−FLAGTMアフィニティー
ゲル、および遊離ペプチドでの穏やかな溶出を用いて、
可溶性融合タンパク質を細胞上清から精製した。このア
プローチにより哺乳動物源から純粋で機能を有する受容
体細胞外ドメインが生成された。FLAGTMにつき特別
に言及したが、同一の部位特異的突然変異誘発およびイ
ン−フレーム連結方法を用い、他の小さいマーカーペプ
チドを使用できるのは明らかに理解されるであろう。い
くつかのかかるペプチドに対するモノクローナル抗体は
商業的に入手可能である。
【0029】単一の部位特異的突然変異誘発工程を使用
することによって、我々は、受容体cDNAに制限酵素
切断部位を作成して、FLAGTMオクタペプチドをコー
ドするオリゴヌクレオチドリンカーの対の連結を可能と
した。これは、5’末端にしばしば高GC含量の領域を
有するcDNA(1−3kb)の大きな領域に対するP
CRの使用を回避する。FLAGTMオクタペプチドマー
カーは細胞外ドメインのC−末端に位置させ、それによ
り、リガンド結合に頻繁に関与する領域である受容体の
N−末端領域を未修飾のままとする。このアプローチを
用いて、NYK(VEGFR2)をはじめとする、3つ
のRTK類でFLAGTM−融合タンパク質を構築した。
CHO細胞発現系で発現された組換え融合タンパク質
を、抗−FLAGTM抗体アフィニティークロマトグラフ
ィーを用いて精製した。可能な変性剤への暴露を最小と
した、遊離FLAGTMペプチドとの競合によって、タン
パク質をアフィニティーカラムから溶出させた。この方
法は、一般に、よく特徴付けされたマーカーペプチドを
用いての、細胞表面受容体の機能を有する細胞外ドメイ
ンの発現および精製に適用できる。この方法は、機能的
物質を要するモノクローナル抗体産生のごとき研究、イ
ムノアッセイのごときアッセイ、バイオセンサー実験ま
たはリガンド単離研究に特に有用である。
【0030】
【実施例】以下の記載は、NYKタンパク質の細胞外ド
メインを利用する。これは、その細胞外ドメインのC末
端において、マーカーペプチドFLAGTM(ホップ(Hop
p)他,1992) に連結した融合タンパク質として、CHO
細胞で生産され、アフィニティークロマトグラフィーに
よって精製されたものである。NYK−EX−FLAG
TMと命名されたこれらの融合タンパク質の生産は実施例
7ないし9に記載する。しかしながら、本発明はNYK
−EX−FLAGTM、に限定されず、NYK、特に他の
方法によって生産されたその細胞外ドメインが本発明の
範囲内のものであることは明らかに理解されるべきであ
る。
【0031】[実施例1 結合実験]NYK−EX−F
LAGTM融合タンパク質を、既知のリガンド、血管内皮
増殖因子(VEGF)(ミローア(Millauer)他,1993)
に結合するその能力につきテストした。結合実験は、C
M5センサーチップ(Pharmacia)に固定化したタンパク
質を用い、光学バイオセンサー(BIAcoreTM、Pharmacia
Biosensor AB, Uppsala,スウェーデン)で行った。N
YK−EX−FLAGTMの固定化は、従前に記載されて
いるごとくに標準的なNHS/EDC化学を用いて行っ
た(ナイス(Nice)他,1994)。NYK−EX−FLAG
TMのほぼ15ng/mm2(15,000RU)をBI
AcoreTM分析によって測定してバイオセンサーチッ
プにカップリングさせた。VEGF−pCDM8でトラ
ンスフェクトしたCHO細胞、tie2−EX−FLA
TMでトランスフェクトしたCHO細胞および緩衝液単
独でコンディショニングした培地に対するBIAcor
TM応答を比較することによって、固定化タンパク質の
完全性を調べた。各サイクルの間で、誘導体化したセン
サー表面を50mMジエチルアミド、pH12.0、
0.1%トリトンX−100で再生した。対照実験で
は、この処理がVEGFに対する固定化受容体の結合能
力に影響を有しないことを確認した。
【0032】図1はBIAcoreTMを用いる、固定化
NYK−EX−FLAGTMへのVEGFの結合の分析結
果を示す。精製したNYK−EX−FLAGTMを本明細
書に記載するごとくにCM5センサーチップにカップリ
ングさせた。次いで、以下の溶液をNYK−EX−FL
AGTMへのそれらの結合につき分析した;VEGFを含
有するCHO細胞培地、tie2−EX−FLAGTM
含有するCHO細胞培地(対照1)または緩衝液単独
(対照2)。図は、秒単位で測定した、実験の時間にわ
たっての前記試料の注入後において観察された相対的応
答ユニット(RU)を表す3つのセンサーグラムのオー
バーレイを表す。RUはリガンド結合に関連するバイオ
センサーチップの表面における質量変化に関する。点A
はテスト試料の添加に先立ってのベースラインを表し、
Bはテスト試料を注入した時点であり、点Cは試料をB
IAcoreTM緩衝液で置き換えた注入相の最後を表
し、点DはVEGFの特異的結合によるベースラインの
総変化を表す。
【0033】図1に記載したセンサーグラムは、NYK
−EX−FLAGTMで誘導体化したセンサーチップが、
CHO細胞上清に含有されるVEGFの注入に際して、
146RUの相対的応答を生起したことを示す;Aない
しDを比較されたい。比較として、もう1つのRTKタ
ンパク質、tie2−EX−FLAGTM(対照1)を発
現する細胞からの対照CHO細胞上清または緩衝液単独
(対照2)からのシグナルは20RU未満であった。ま
た、NYK−EX−FLAGTMへのVEGFの結合のB
IAcoreTMセンサーグラム(t=100−520
秒、B−C)で観察された応答ユニットの上昇も、特異
的リガンドの結合と一致する。これは、この期間にわた
って増加を示さなかった対照1および2で観察されたセ
ンサーグラムとは対照的である。また、天然NYKおよ
びtie2を認識するモノクローナル抗体のパネル(1
995年2月9日に出願された我々の国際出願PCT/
US95/01743に記載)は、各々、NYK−EX
−FLAGTMおよびtie2−EX−FLAGTMで誘導
体化したバイオセンサーチップに対する特異的応答を生
じた。
【0034】表1は、各々、3B6、3C8および4H
3(1995年2月9日に出願された国際出願PCT/
US95/01727に記載)と命名された3種の異な
るモノクローナル抗体の、センサーチップに固定化され
たNYK−EX−FLAGTMへの結合の結果を示す。1
0−20μg/mlの濃度で該モノクローナル抗体を含
有する条件培地をセンサーチップにアプライし、相対的
応答を、緩衝液単独を用いて示されたものと比較した。
該センサーチップをアプライの間に高pH洗液で再生し
た。
【0035】
【表1】
【0036】各々、lel1、3g1および4g8と命
名された、tie2−EX−FLAGTMに向けられた3
種の異なるモノクローナル抗体を、センサーチップに固
定化したtie2−EX−FLAGTMに結合するそれら
の能力につきテストした。抗体結合に対するtie2−
EX−FLAGTMタンパク質の変性の効果を調べるため
に、tie2−EX−FLAGTMをBIAcoreTM
ップに固定化した。結果を図9に示す。図9は、BIA
coreTMを用いてのtie2−EX−FLAGTMに対
するモノクローナル抗体の、天然および変性tie2−
EX−FLAGTMへの結合の分析の結果を示すものであ
る。天然形態のtie2−EX−FLAGTMについて
の、各々同一濃度における、3種の精製した抗体に対す
る応答を左側に示す。抗体結合に続いての応答ユニット
の降下によって示されるごとく、結合抗体を、高pH洗
液での洗浄によって除去した。図9の右欄に示すごと
く、次いで、グアニジウム塩酸塩および2−メルカプト
エタノールを用いてtie2−EX−FLAGTMを変性
させ、抗体の結合能力を再度テストした。lel1抗体
は、応答ユニットの増加の不存在によって示されるごと
く、tie2−EX−FLAGTMの変性後にはもはや結
合しない;右の最上欄参照。他の2つの抗体3g1およ
び4g8は、低レベルにおけるにも拘わらず、tie2
−EX−FLAGTMの変性後においても結合を依然示
し、これは、tie2−EX−FLAG TMのコンフォメ
ーションが変化しても依然チップに結合したままである
ことを示す。
【0037】C−末端におけるFLAGTMペプチドの位
置は、BIAcoreTMまたは受容体に対するMAb生
産についての実験いずれに対しても悪影響しなかった。
精製されたNYK−EX−FLAGTMはリガンドVEG
Fに特異的に結合した。また、アルカリ性ホスファター
ゼ−融合タンパク質での我々の観察とは対照的に、培地
に含有される血清からの見掛けの結合はなかった。アル
カリ性ホスファターゼまたは免疫グロブリンのFc部分
のごとき他のマーカーと比較して、タンパク質相互作用
におけるFLAGTMペプチドの見掛けの不活性は、偽陽
性を回避するので、この系をバイオセンサーをベースと
する適用で理想的とする。
【0038】[実施例2 血清におけるVEGFの検
出]1×106C6グリオーマ細胞または1×106U9
37細胞でマウスを皮下的に免疫化し、腫瘍をほぼ0.
5−1.0cm3まで発育させた。この時点で、血液試
料を動物から採取し、引き続いて血清を収集した。該血
清をNYK−FLAG誘導体化チップへの結合について
検定し、組換えヒトVEGF(Preprogen)を用いて作
成した標準曲線との比較によって存在するVEGFの量
を見積もった。結果を以下の表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】[実施例3 組換えVEGFの検出]組換
えVEGF(5μl)を20mM酢酸ナトリウムpH
4.5/0.02%Tween 20 に再懸濁し、標準的なB
IAcoreチップに固定化した。条件培地を該チップ
上に流し、結合した物質を10mM HClで脱着させ
た。これらの結果を以下に表3に示す。
【0041】
【表3】
【0042】[実施例4 固定化NYK−EX−FLA
Gへのモノクローナル抗体4H3および3B6結合の検
出]VEGFR2の細胞外ドメインに向けられたモノク
ローナル抗体を用いて、BIAcore上の固定化NY
K−EX−FLAGを検出した。抗体(10μl/m
l)をチップにアプライし、相対的応答を測定した。結
果を以下の表4に示す。
【0043】
【表4】
【0044】[実施例5 NYK−エリスロポエチン受
容体融合タンパク質を用いるNYKについてのバイオア
ッセイ]PacificiおよびThomason(1994)による最近の研
究は、FDCP−1およびBA/F3のごとき因子依存
性細胞系へトランスフェクトした場合に、ほとんどのR
TK類はリガンドに対する有意な増殖応答を生じないこ
とを示している。しかしながら、もしRTKの細胞外ド
メインおよびエリスロポエチン受容体(EpoR)から
のサイトカイン受容体の膜貫通および細胞質ドメインか
らなるキメラ分子を用いると、達成される増殖のレベル
は野生型サイトカイン受容体によって与えられるものと
同様である。これは、受容体細胞質ドメインの会合は生
じさせるべきいくらかの増殖応答に十分であることを意
味する。図2は、IL−3、エリスロポエチン(Ep
o)に対する受容体のような、サイトカイン受容体、R
TK、およびRTK−Epoキメラによるシグナル伝達
のメカニズムを示す。
【0045】部位特異的突然変異誘発を用い、EpoR
細胞質ドメインにおけるサイレント突然変異を行って、
マウスEpo受容体の公表されたヌクレオチド配列(ダ
ンドレア(D'Andrea)他,1989)の位置866のBglI
I制限酵素切断部位を除去した。次いで、EpoRの細
胞外ドメインおよび推定膜貫通ドメインの結合点にもう
1つのBglII部位を導入した。Epo受容体の細胞
質および膜貫通ドメインを、次いで、実施例7ないし9
に記載したBglII部位を介して、NYK受容体の細
胞外ドメインにインフレーム連結させた。次いで、イン
サートをXbaIを介してpBOS発現ベクターにサブ
クローニングした。このコンストラクトをpBOS−N
YK/Epoと命名する。
【0046】次いで、pBOS−NYK/Epoを、ネ
オマイシン耐性プラスミドで、因子依存性プレB−細胞
系BA/F3に共トランスフェクトした。該BA/F3
細胞系は増殖につきIL−3/GM−CSFの存在に依
存し;これらの因子の除去の結果、24−48時間以内
に迅速な細胞死滅となる。DEME、10% HIFC
S、50μg/mlゲンタマイシン、20μl/ml
L−グルタミン、1.2mg/mlG418成長培地中
で細胞を選抜した。7−14日後に増殖する個々のクロ
ーンを拾い、液体培地中で増殖させた。 NYK/Epoを発現するコロニーは、2つの手法: (i)(1995年2月9日に出願された我々の同時係
属国際出願PCT/US95/01743に記載されて
いるごとくに調製した)抗−NYK MAbでの 35S−
Met/Cys−標識受容体の免疫沈降およびSDS−
PAGEの分析; (ii)VEGFでの細胞系の刺激; によって選択した。
【0047】1000のNYK/Epo−BA/F3細
胞または非発現対照BA/F3細胞を、pCDM8−V
EGF165でトランスフェクトしたCOS細胞の増殖
によってコンディショニングした10%培地を含有する
増殖培地の15μl容量中に再懸濁した。細胞の刺激
は、対照集団と比較した場合に2−14日の期間にわた
って判断した。
【0048】3種の細胞系は、表5に要約し、フローサ
イトメトリー(図3)によって示すごとく、VEGFに
応答し、NYK−Epoキメラを発現することが示され
た。BA/F3細胞の表面におけるVEGFR2−Ep
oR発現のフローサイトメトリー分析は以下のごとくに
行った。NYK−EpoRコンストラクトでトランスフ
ェクトしたBA/F3細胞(5×105)(BA/F3
−NYK−EpoR番号18)またはベクター単独でト
ランスフェクトした細胞(115)を、NYK受容体の
細胞外ドメインに対するモノクローナル抗体(4H3;
PCT/US95/01727に記載)またはtie2
受容体に向けられた対照抗体(PCT/US95/01
743)と反応させた。洗浄後、細胞をヤギ抗−ラット
−FITC抗体と共にインキュベートし、引き続いて洗
浄し、FACScanTMおよびCellQuestTM
フトウェア(Becton Dickinson) を用い、フローサイト
メトリーによって細胞を分析した。図3は、モノクロー
ナル抗体4H3および対照抗体4g8を用いるBA/F
3細胞の表面でのVEGFR2−EpoR発現のフロー
サイトメトリー分析の結果を示す。トレースは、抗体4
H3で染色された対照細胞系115(−−−)および4
H3(太線)または対照抗体4g8(−)いずれかで染
色したBA/F3−NYK−EpoR細胞系である。
【0049】また、これらの細胞系は、NYK受容体の
細胞外ドメインに向けられた10−20μg/mlのM
Abと一緒でのインキュベーションによって特異的に刺
激されて増殖することが示された。これは、細胞表面に
おける受容体の架橋の結果であり、これは受容体のリガ
ンド誘導二量体化を模倣する。従って、該アッセイは、
NYK細胞外ドメインおよびそのリガンドVEGFの相
互作用を特異的に検出し、従って、この相互作用を調節
し得る物質の検出および評価、またはかかる調節性物質
の阻害剤の検出および評価に有用である。
【0050】
【表5】
【0051】トランスフェクトしたまたは未トランスフ
ェクトBA/F3細胞を、WEHI3D条件培地から取
り出し、PBS中で3ないし4回洗浄し、5ng/ml
のVEGF165を含有する培地に再懸濁した。増殖
は、培養の目視的観察によってVEGF存在下において
2および4日の間に測定した。
【0052】[実施例6 突然変異体VEGFの検出]
pCDNA−1 Amp発現ベクターで突然変異体を生
成させた。これらは、既に記載した技術によるオリゴヌ
クレオチド指向性突然変異誘発を用いることによって生
成させた。突然変異は野生型VEGFにおける単一また
は複数のアミノ酸置換であった。図4は、NYK受容体
の機能のモジュレーターのアミノ酸配列を示す。対応す
るヌクレオチド配列は当業者によく知られているであろ
う。これらの突然変異体の基礎として用いた野生型VE
GFのアミノ酸配列は、該野生型が位置73においてリ
シン(K)を有する以外は、図4に示したK73Sの配
列と同一である。また、野生型リーダー配列は図4に示
した突然変異体にも含まれる。突然変異はシークエンシ
ングによって確認した。突然変異体の配列を表6に示
す。
【0053】
【表6】 生成された突然変異体の配列 下線部は突然変異体を生じるアミノ酸置換を示す 突然変異体 アミノ酸配列および 突然変異体を 名称 対応するヌクレオチド配列 生じる変化 K73S I E Y I F S P S C V P L K → S ATA GAG TAC ATC TTC AGC CCC AGC TGT GTG CCG CTG (配列番号1、および配列番号13) H111G R I K P G Q S Q H I G H → G CGG ATC AAA CCT GGC CAA AGC CAG CAC ATA GGA (配列番号2、および配列番号14) G117V Q S Q H I V E M S F L Q G → V CAA AGC CAG CAC ATA GTA GAG ATG AGC TTC CTG CAG (配列番号3、および配列番号15) K106*2 L Q H S R C E C R P W "停止" K → W CTA CAG CAC AGC CGA TGT GAA TGC AGA CCA TGG TAA W →停止 (配列番号4、および配列番号16) VEGFO R I R S G D R P S I G E K → R CGG ATC AGA TCT GGC GAT AGA CCG TCC ATA GGA GAG P → S (配列番号5、および配列番号17) H → G Q → D S → R Q → P H → S
【0054】DEAE−デキストラン方法によってコン
ストラクトをCOS細胞にトランスフェクトし、条件培
地をトランスフェクションの7日後に収集した。条件培
地を、BA/F3−NYK−EpoRまたは受容体を発
現しないBa/F3細胞の存在下で、従前に記載したご
とくにバイオアッセイ緩衝液中に10%まで希釈した。
48−72時間後、増殖の量につきアッセイを評価し、
0=目に見える細胞無し、1=ウェルの25%未満が被
覆、2=ウェルの25−50%が被覆、3=ウェルの5
0−75%が被覆、および4=ウェルの75%を越えて
被覆としてスコア取りした。NT=テストせず。VEG
F突然変異体の発現レベルは、VEGFに対する抗血清
を含む培地でコンディショニングした35S−Met/C
ys標識COS細胞の免疫沈降およびSDS−PAGE
による分析によって評価した。結果を表7に示す。
【0055】
【表7】
【0056】前記突然変異体を、適当な対照を用いるマ
イルズ(Miles)アッセイによって、血管透過性を誘導す
るまたは阻害するそれらの能力につきテストした。この
アッセイは、青色色素を動物に投与し、これは動物の血
管に分布され、次いで、該動物に突然変異体を皮内注射
し、血管透過性に対する効果を観察することを含む。
【0057】以下の実施例7ないし実施例9は前記アッ
セイで用いる組換え受容体の生産に関する。実施例7な
いし実施例9に用いる試薬は以下の通りである。FLA
TMオクタペプチド上の内部エピトープを認識する精製
M2モノクローナル抗体(カタログ番号IB1302
5)、M2−ゲル(IB13021)および遊離FLA
TMペプチド(IB13070)はInternational Biot
echnologies, New Haven, CTから入手した。VEGF
(165アミノ酸形態)をコードするcDNAクローン
は、逆転写されたマウス結腸mRNAからPCRによっ
て単離した。該VEGF cDNAを配列決定し、公知
の配列(ブライアー(Breier)他,1992)と同一であるこ
とが判明した。VEGFをコードする断片をpEE6ベ
クターにサブクローニングし、後記するごとくにCHO
細胞にトランスフェクトした。安定にトランスフェクト
されたCHO細胞からの上清を収集し、NYK−EX−
FLAGTM結合実験に使用した(後記参照)。このよう
にして生じたVEGFの生物活性をMilesの血管透過性
アッセイ(Miles およびMiles,1952) で評価し、VEG
Fは機能的であることが判明した。
【0058】実施例7ないし実施例9に用いるオリゴヌ
クレオチドは以下の通りである。全てのオリゴヌクレオ
チドは、Ludwig Institute for Cancer ResearchのJoin
t Protein Structure Laboratoryおよび The Walter an
d Eliza Hall Instituteによって合成された。FLAG
TMリンカーオリゴヌクレオチドは35ヌクレオチドにわ
たって相補的な2本の39量体として合成され、これ
は、BglII粘着末端に対応する4塩基突出を生じる
(図5)。
【0059】図5は、FLAGTMリンカーオリゴヌクレ
オチドの配列を示す。該リンカー配列はイン−フレーム
停止コドンを含めた、FLAGTMオクタペプチドをコー
ドする。BglII適合突出が両末端に存在して、Bg
lII、BamHI、BclI、NdeIIまたはXh
oIIで切断したDNAへの連結を可能とする。内部C
laI部位は連結反応における組換体の同定を可能とす
る。該オリゴヌクレオチドは、FLAGTMオクタペプチ
ドのアミノ酸配列、インーフレーム停止コドンおよび組
換体の選抜用のClaI制限酵素切断部位をコードし
た。オリゴヌクレオチドリンカーを、従前に記載されて
いるように(サムブルック(Sambrook)他,1989)、常法
を用いてポリヌクレオチドキナーゼでリン酸化し、連結
に先立って37℃で1時間アニーリングした。BglI
IまたはBamHI部位を導入した突然変異誘発性オリ
ゴヌクレオチド(27−35量体)を、疎水性プロット
によって規定される、受容体細胞外/膜貫通境界におけ
る配列に対して作成した。
【0060】[実施例7 部位特異的突然変異誘発およ
びリンカー配列の連結]NYK、tie2およびRYK
の細胞外ドメインを単離するために開発したストラテジ
ーを図6にまとめる。図6は、増殖因子受容体細胞外ド
メイン−FLAGTM融合タンパク質を作成するのに使用
した方法を模式的に示す。要約すると、突然変異体受容
体をBglIIまたはBamHIで切断した後、FLA
TMリンカーオリゴヌクレオチドを一緒に連結し、細胞
外ドメイン配列とインフレームであるFLAGTM配列を
含有する組換体を選択した。まず、COS細胞における
一過性発現によってFLAGTM−融合タンパク質が発現
される能力をアッセイし、次いで、インサートを、Xb
aIを用いてCHO細胞発現ベクターに移した。
【0061】以下にこのストラテジーについて詳述す
る。部位特異的突然変異誘発を用いて、cDNAの突然
変異形態を生じさせ、オリゴヌクレオチドの組(図5)
においてコードされるFLAGTM配列がインーフレーム
にて位置するのを可能とし、それにより、適切な細胞外
ドメイン−FLAGTM融合タンパク質が生じた。最初
に、突然変異誘発性オリゴヌクレオチドを用い、部位特
異的突然変異誘発を増殖因子受容体の一本鎖DNAに対
して行って、BglIIまたはBamHI部位いずれか
を細胞外領域および膜貫通領域の境界に導入した。Bg
lII酵素部位はNYKおよびRYKcDNAに導入
し、他方、BamHI部位は、存在するBglII部位
のため、tie2cDNAに導入した。
【0062】マウスNYK/FLK−1/VEGFR2
受容体、マウスtie2受容体およびヒトRYK受容体
をコードする全長cDNAクローンを、BstXI制限
酵素切断部位およびBstXIリンカーを用いて、哺乳
動物発現ベクターpCDM8(Invitrogen)にサブクロ
ーニングした。一本鎖UTP−含有DNA(クンケル(K
unkel), 1985)が生じ、所要の制限酵素切断部位をコー
ドしたNYK、tie2およびRYK cDNAの突然
変異体を作成するための鋳型として用いた。(DNA STAR
TMソフトウェアを用いて、疎水性プロット(カイト(Kyt
e)およびドゥーリトル(Dolittle), 1982)によって判断
して)それらの細胞外ドメインおよび膜貫通ドメインの
境界部分にBglIIまたはBamHI部位を含有する
突然変異体受容体cDNAを適当な制限酵素で切断し、
脱リン酸化し、FLAGTMマーカーペプチドをコードす
るオリゴヌクレオチドリンカー配列(IBI);5' GATCTGACTACAAGGACGACGACGATGACAAGTGAATCGATA3', (N)Asp-Tyr-Lys-Asp-Asp-Asp-Asp-Lys-末端(C) と連結した。ユニークCla部位をオリゴヌクレオチド
の3’末端に備えさせ、組換体をClaI制限酵素切断
によって選抜した。全てのクローンをシークエンシング
して、他の突然変異が導入されておらず、FLAGTM
列が正しい向きであることを保証した。該FLAGTM
合タンパク質を、各々、NYK−EX−FLAGTM、t
ie2−EX−FLAGTMおよびRYK−EX−FLA
TMと命名した。
【0063】切断したベクター断片に容易に連結された
小さなリン酸化FLAGTMリンカーオリゴヌクレオチド
(39量体)、および組換体を、内部ClaI部位を使
用することによって、正確に検出した。
【0064】[実施例8 細胞培養]37℃および5%
CO2にて、10%FCSおよび50μg/mlゲンタ
マイシンを含むRPMI−1640培地にCOS細胞を
維持した。従前に記載されているごとくに(アルッフォ
(Aruffo)およびシード(Seed), 1987)、DEAEデキス
トラン方法によってCOS細胞をトランスフェクトし
た。pEE6−NYK−EX−FLAGTM、pEE6−
tie2−EX−FLAGTMおよびpEE6−RYK−
EX−FLAGTMコンストラクトをリン酸カルシウム沈
殿によってCHO−K1細胞にトランスフェクトし、1
0%胎児ウシ血清、50μg/mlゲンタマイシン、非
必須アミノ酸、ピルビン酸ナトリウムおよび25mMメ
チオニンスルホキシド(MSX)を補足した、グラスゴ
ウ修飾イーグル培地(L−グルタミンを含まず、NaH
CO3を含まない、Cytocystems, Castle Hill, N.S.
W.)中で選抜した。2mM酪酸ナトリウムの存在下、ロ
ーラーボトル中、Cytodex-3 ビーズ(Pharmacia,Uppsal
a,スウェーデン)上で細胞を培養することによって、タ
ンパク質のバルク生産を達成した。細胞は約80−90
%密集に到達するまで増殖させた。条件培地は新鮮な培
地と交換することにより、毎週採取した。接種から16
−20日後に、上清をローラーボトルから回収し、プロ
テアーゼ阻害剤の以下の混合物を添加した:0.02%
NaN3、1mM PMSF、0.2TIU/mlア
プロチニン、10μg/mlペプスタチンおよび0.5
mM EDTA。上清を直接使用するか、あるいは使用
に先立って−70℃で保存した。
【0065】該コンストラクトおよび対照をCOS細胞
にトランスフェクトし、トランスフェクションの3日後
に上清を融合タンパク質につき分析した。図7は、CO
S細胞へのコンストラクトの一過性トランスフェクショ
ンおよび免疫沈降による検出の結果を示す。パネル
(A)はNYK−EX−FLAGTM−CDM8を示す;
パネル(B)はtie2−EX−FLAGTM−CDM8
を示す;各場合、CDM8単独を対照として用いる。N
YK−EX−FLAGTM−CDM8(A)、tie2−
EX−FLAGTM−CDM8(B)およびCDM8単独
(AおよびB)を、DEAEデキストラン方法によって
COS細胞にトランスフェクトした。細胞を 35S−シス
テイン/メチオニンで生合成的に16時間標識し、上清
をM2−ゲルで免疫沈降させた。洗浄したビーズをSD
S−PAGE試料緩衝液で溶出させ、SDS−PAGE
によって分析した。該ゲルを乾燥し、標識したタンパク
質を、貯蔵リンスクリーニングに暴露し、400シリー
ズのPhosphorimagerおよびImagequant v.3.0ソフトウェ
ア(Molecular Dynamics, Sunnyvale, CA) を用いて分析
することによって検出した。
【0066】細胞の生合成標識、M2−ゲルでの免疫沈
降およびSDS−PAGE分析は、図7に示すごとく予
測されたサイズの生成物を示した。NYK−EX−FL
AG TMについての120−130kD(図7A)、およ
びtie2−EX−FLAG TMについての100−11
0−kD(図7B)の範囲における散漫なバンドがM2
−ゲルで特異的に免疫沈降した。成熟細胞表面受容体の
免疫沈降から予測される(ランティング(Runting) 他,
1993; スタッカー(Stacker) 他,1993)、N−結合糖鎖
付加の寄与を含めた、NYK−EX−FLAGTM、ti
e2−EX−FLAGTMおよびRYK−EX−FLAG
TM融合タンパク質についての予測されるサイズは、各
々、125,000ダルトン、95,000ダルトンお
よび38,000ダルトンである。COS細胞における
これらの初期実験は、(i)FLAGTMペプチドは受容
体細胞外ドメインのC−末端に発現させることができ
る、(ii)FLAGTM−融合タンパク質は細胞によっ
て分泌される、および(iii)FLAGTM−融合タン
パク質はM2抗体によって効果的に認識され得ることを
示した。
【0067】次いで、コンストラクトをCHO細胞発現
ベクターpEE6にサブクローニングし、CHO細胞に
トランスフェクトした。安定にトランスフェクトされた
CHO細胞の上清を、生合成標識に続く免疫沈降によっ
て融合タンパク質の発現につきスクリーニングした。予
測されるサイズの融合タンパク質を生成するクローンを
選抜し、分泌タンパク質の大規模生産を試みた。25m
M MSXにおけるトランスフェクトCHO細胞の発現
レベルは十分であり(0.5−1.0μg/ml)、従
って、大量のMSXにおける選抜は試みなかった。CH
O細胞をローラーボトル中、Cytodex-3 ビーズ上で増殖
させ、消費された組織培養上清のml当たり1μgの融
合タンパク質の範囲で生産された。
【0068】[実施例9 融合タンパク質の精製]NY
K−EX−FLAGTM、tie2−EX−FLAGTM
よびRYK−EX−FLAGTMを、M2(抗−FLAG
TM)ゲル(IBI)のアフィニティークロマトグラフィ
ーを用いて、トランスフェクトCHO細胞によりコンデ
ィショニングした培地から精製した。別のカラムを各受
容体コンストラクト用に使用した。上清(100−20
0ml)をM2−ゲルの1−2mlカラムに通し、これ
を引き続いて10容量の10mMTris−HCl p
H8.0、150mM NaCl、0.02% Tween 2
0 ;10容量の50mMトリエチルアミン(TEA)p
H10.0、150mM NaCl、0.02% Tween
20 および再度10容量の10mMTris−HCl、
pH8.0、150mM NaCl、0.02% Tween
20 で洗浄した。要求されるタンパク質の収率および純
度に依存して、この工程は必要ではない。(1/10容
量の1M Tris−HCl、pH8.6中で中和し
た)100mMグリシン−HCl pH3.0、0.0
2% Tween、または10mM Tris−HCl pH
8.0、150mM NaCl、0.02% Tween 20
中の25−50μg/ml FLAGTMペプチド(N−
Asp−Tyr−Lys−Asp−Asp−Asp−A
sp−Lys−C)いずれかで結合した物質を溶出させ
た。カラムを1mlずつの画分にて溶出させ、SDS−
PAGEによって、還元性SDS−PAGE試料緩衝液
10μlと混合した10μl試料を分析し、銀染色によ
ってタンパク質を検出した。遊離ペプチドでの脱着に続
き、アフィニティー樹脂を0.1MグリシンpH3.0
で処理して、次の精製サイクルに先立って結合ペプチド
を除去した。センサーチップへのカップリングおよび遊
離FLAGTMペプチドの除去のために、融合タンパク質
を、μMonoQ PC 1.615アニオン交換カラム(Pharmacia)
の、無トリス緩衝液系(ナイス(Nice)他,1994)にての
高性能液体クロマトグラフィーによってさらに精製し
て、NYK−EX−FLAGTM、tie2−EX−FL
AGTMおよびRYK−EX−FLAGTMいずれかに対応
する単一の均一種を得た。
【0069】トランスフェクトしたCHO細胞でコンデ
ィショニングした培地からの融合タンパク質の精製のた
めに開発したストラテジーは、M2−抗体カラム上の単
一のイムノアフィニティークロマトグラフィー工程(C
HO細胞上清100ml当たりに2mlの充填ビーズ)
を含むものであった。過剰の遊離FLAGTMペプチドで
タンパク質をカラムから溶出させ、微細孔アニオン交換
HPLCによって均一にするためのさらなる精製を達成
した。また、これにより過剰の遊離FLAGTMペプチド
の除去を可能とした。非特異的タンパク質の脱着は、各
々、pH8.0およびpH10.0の緩衝液を含む2工
程洗浄方法によって達成した。このプロトコールは、図
8に示した、精製画分のSDS−PAGE分析によって
判断して、コンタミナントの大部分を除去するのに十分
であった。
【0070】図8は、SDS−PAGEおよび銀染色に
よるアフィニティー−精製した融合タンパク質の分析の
結果を示す。(A)NYK−EX−FLAGTM(レーン
1−5、25μg/mlのFLAGTMペプチドで溶出、
レーン6−8、グリシン−HCl、pH3.0で溶
出)、(B)tie2−EX−FLAGTM(レーン1−
3、25μg/mlFLAGTMペプチドで溶出、レーン
4および5、50μg/mlペプチドで溶出、およびレ
ーン6−9、グリシン−HClpH3.0で溶出)、お
よび(C)RYK−EX−FLAGTM(25μg/ml
の遊離FLAGTMペプチドで溶出、レーン1−4、レー
ン1=ボイド容量)を発現するCHO細胞系からの消費
された組織培養上清を独立したM2−ゲルアフィニティ
ーカラムに通し、前記したごとくに洗浄した。溶出は、
遊離FLAGTMペプチド(25−50μg/ml)、ま
たは0.02% Tween 20 を含有する0.1Mグリシン
pH3.0で行った。溶出したタンパク質を還元条件下
でSDS−PAGEによって分析し、銀染色によって検
出した。分子量マーカーを示す。
【0071】NYK−EX−FLAGTMおよびtie2
−EX−FLAGTMの精製により、各々、120−13
0kDおよび100−110kDのサイズ範囲に圧倒的
なバンドを生じた(図8Aおよび8B)。RYK−EX
−FLAGTMの精製および分析により、予測される35
−40kD種に加えて、一定範囲の他の高分子量タンパ
ク質が生じた(図8C)。これらは全てのRYK−EX
−FLAGTM精製物に常に存在し、融合タンパク質のオ
リゴマー化形態を表し得る。25−50μg/mlのF
LAGTMペプチドとの競合は、0.1Mグリシン−HC
l pH3.0でのカラムのさらなる溶出は融合タンパ
ク質をあるとしてもほとんど生じなかったので、結合し
た細胞外ドメイン−FLAGTMを除去するのに十分であ
った(図8A−C)。興味深いことに、低pHでの溶出
では、FLAGTMペプチド単独での溶出よりも試料中の
コンタミナントタンパク質をより多く生じた。図8B
(レーン6−9)は、ペプチド溶出物質では観察されな
かった低pH溶出物における一定範囲のコンタミナント
を示す。我々は、FLAGTMペプチドがFLAGTM−M
2相互作用のみを溶出させるその能力において比較的特
異的であり、ほとんどの他の非特異的相互作用を解離さ
せないと結論する。我々は、pH3.0処理後において
カラムから溶出する少量の高分子量物質、恐らくは免疫
グロブリンを検出した;これは、pH8.0においてペ
プチドでは溶出されなかった。μmonoQカラムでのM2
−アフィニティー溶出物の分画により、遊離FLAGTM
ペプチドが効果的に除去され、これは、さらなる使用で
リサイクルできるだろう。CHO細胞でコンディショニ
ングした培地からのHPLC精製細胞外ドメインの我々
の総じての収率は100ml当たり80μgのタンパク
質のオーダーであると計算された。
【0072】M2アフィニティーカラムから溶出する物
質が天然のコンフォメーションであることを確認するた
めに、実施例1に記載したごとくに、NYK−EX−F
LAGTM融合タンパク質を、公知のリガンド、血管内皮
増殖因子(VEGF)(ミローア(Millauer)他,199
3)に結合するその能力につきテストした。
【0073】
【発明の効果】本発明により、受容体タンパク質NYK
に結合できるリガンド、および生物学的試料中の受容体
タンパク質NYKのリガンド、さらに受容体タンパク質
NYKの活性を阻害または増大させる能力のある分子
を、非常に高感度で検出するアッセイを提供することが
出来た。検出されたNYKリガンドであるVEGFは、
この分子が腫瘍および糖尿病網膜症のマーカーであるの
で重要である。また、NYKとそのリガンドとの相互作
用を阻害できる分子は血管新生を阻害できるため、腫瘍
療法などに有用であると考えられる。また、NYKの天
然のリガンドと比較して、受容体タンパク質NYKの活
性を刺激する能力が増大した分子は、創傷治癒などのよ
うな血管新生が必要な医薬適用で有用であることが期待
される。
【0074】さらに、本発明により、我々は、部位特異
的突然変異誘発、FLAGTMペプチド系およびCHO細
胞発現の組合せを用いて、受容体チロシンキナーゼの機
能的細胞外ドメインを単離するプロトコールを記載し
た。この方法を開発する我々の必要性は、最初、受容体
タンパク質NYKを特徴付けるための試薬の完全な欠如
によって促進された。我々のプロトコールの利点は、そ
れが、指定された受容体の細胞外ドメインおよび予測さ
れた膜貫通ドメインの結合点におけるFLAGTM配列の
正確な位置決定を可能とすることである。それらの相互
の適合性、および実験すべきcDNAクローンにおいて
これら(BglIIまたはBamHI)のうちの少なく
とも1つが存在しないことのため、BglII/Bam
HI制限酵素切断部位を用いて、FLAGTM配列を導入
した。さらに、そのストラテジーは、それにより受容体
細胞外ドメインを注目する他のタンパク質に連結できる
普遍的アダプターサイトを提供する。例えば、分泌アル
カリフォスファターゼとの融合タンパク質の発現のため
に、細胞外ドメインをベクターAp−tag−1(フラ
ナガン(Flanagan)およびレーダー(Leder), 1990) に連
結できるであろうし、インフレームにて適合する制限酵
素切断部位がくみこまれた他のタンパク質のドメインと
細胞外ドメインを連結できるであろう。例えば、NYK
タンパク質の細胞外ドメインがエリスロポエチン受容体
の細胞質および膜貫通ドメインに連結された融合タンパ
ク質は、本出願に記載されている。
【0075】pCDM8ベクターを我々の技術のための
基礎ベクターとして用いた。というのは、部位特異的突
然変異誘発のための、ならびにCOS細胞における一過
性発現のための一本鎖DNAを生じさせるのに用いるこ
とができるからである。これは、大規模生産への進行前
に、融合タンパク質の発現用コンストラクトを迅速にテ
ストすることを可能とする。また、最終コンストラクト
のCHO細胞発現ベクターpEE6へのサブクローニン
グも、pCDM8およびpEE6ポリリンカーに存在す
る適合XbaI部位のため簡便である。我々は部位特異
的突然変異誘発を用いて、細胞外および膜貫通ドメイン
の結合点に必要な制限酵素切断部位を導入した。この技
術は、特に、大きな断片を生成させることを試みる場
合、または、RTK類をコードするcDNAの5’領域
でしばしば起こるように(コザック(Kozak), 1991)オリ
ゴヌクレオチドプライマーがGC−リッチ領域を有する
配列に由来する場合に、PCRよりもいくつかの有利な
点を有する。別法として、PCRを用いてBglII/
BamHI部位をコードするより小さな断片を生成さ
せ、次いで、適当な制限酵素切断部位を介して細胞外ド
メインcDNAに連結することができよう。
【0076】この系の主要な利点は、FLAGTM系成分
の商業的入手可能性、および10%胎児ウシ血清を含有
する出発物質からの1工程手法での比較的純粋な融合タ
ンパク質調製物の効果的な取得である。遊離FLAGTM
ペプチドで溶出する能力もまた主要な利点であり、極端
なpHまたはカオトロピック剤への暴露の必要性を回避
することによって天然受容体細胞外ドメインが得られる
確率を最大化する。我々は、穏やかな溶出のためにM1
Mabの二価カチオン依存性性質を利用できなかっ
た。というのは、このMAbは認識に遊離FLAGTM
N−末端を要するからであり;従って、M2抗体を利用
した。全リガンド結合部位は容易に評価できないので、
穏やかな溶出は、特徴付けられていないリガンドを有す
る受容体を取り扱う場合に重要である。
【0077】C−末端におけるFLAGTMペプチドの位
置は、受容体に対するBIAcoreTMまたはMAb生
産についての実験に悪影響しなかった。精製されたNY
K−EX−FLAGTMはリガンドVEGFに特異的に結
合した。また、アルカリ性ホスファターゼ−融合タンパ
ク質での我々の観察とは対照的に、血清含有培地からの
見掛けの結合はなかった。アルカリ性ホスファターゼま
たは免疫グロブリンのFc部分のような他のマーカーと
比較して、タンパク質相互作用におけるFLAGTMペプ
チドの見掛けの不活性は、それが偽陽性を回避するの
で、この系をバイオセンサーをベースとする適用で理想
的とする。
【0078】我々の方法は、哺乳動物発現系を用いて
の、精製された機能的受容体細胞外ドメイン−FLAG
TM融合タンパク質の単離を可能とする。かかる系の利用
は、糖鎖付加およびタンパク質フォールディングが天然
状態に非常によく似ているようであることを意味する。
よく特徴付けされているマーカーペプチドの連結は、試
薬が合理的量の融合タンパク質をアフィニティー精製す
るのに利用できることを意味し、これはさらなる実験を
容易とする。FLAGTMペプチドのサイズおよびC−末
端位置は、実験すべきタンパク質に対する影響が最小化
されることを意味する。他の研究者はFLAGTM(N−
末端)−ヒト血小板活性化受容体融合タンパク質を哺乳
動物細胞(COS−7)で首尾よく発現させて、膜にお
けるそのトポロジーを示しているが、受容体の機能を調
べる実験は行われていない(ジェラルド(Gerard)および
ジェラルド(Gerard), 1990)。これは哺乳動物発現系に
おけるC−末端マーカーとしてのFLAGTMペプチドの
最初の報告である。FLAG TMは、元来、所望のタンパ
ク質のN−末端に連結されるように設計され、このN−
末端からの容易な切断を可能とする構造を有する(米国
特許第4,703,004号)。
【0079】このタイプのアプローチは、一般に、特に
これらの受容体の同族のリガンドを単離しようとする研
究者にとって、細胞表面受容体の調査に適用できる。F
LAGTM系自体は高価ではないが、挑戦しようとする溶
出条件の問題を有する、特異的MAbアフィニティーカ
ラムの開発コストと比較して有利である。本技術のタイ
ムスケールは、細胞外ドメインをコードするクローンの
単離から、精製された融合タンパク質のマイクログラム
−ミリグラム量を有するまでに、約2ないし4カ月であ
る。この方法は機能的物質を要するモノクローナル抗体
産生のごとき研究、イムノアッセイのごときアッセイ、
バイオセンサー実験、またはリガンド単離研究に特に有
用である。
【0080】明確性および理解の目的で本発明をいくら
か詳細に記載してきたが、本明細書に開示した発明概念
の範囲を逸脱することなく、本明細書に記載した具体例
および方法に対して種々の修飾および変形を施すことが
できるのは当業者に明らかであろう。 本明細書で用いた略語は以下の通りである: flk−1 胎児肝臓キナーゼ−1 MAb モノクローナル抗体 MSX メチオニンスルホキシド NYK 神経上皮チロシンキナーゼ PCR ポリメラーゼ連鎖反応 RTK 受容体チロシンキナーゼ RYK チロシンキナーゼに関するもの tie2 Ig−様ドメインおよびEGF反復を
持つチロシンキナーゼ VEGF 血管内皮増殖因子 VEGFR2 血管内皮増殖因子受容体2
【0081】また、本明細書で引用した引用文献は以下
の通りである。 アルッフォ,エイ(Aruffo A.) およびビー,シード(B.
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【0082】「配列表フリーテキスト」
【0083】配列番号11のフリーテキストの内容:FL
AGTM octapeptide.
【0084】配列番号12のフリーテキストの内容:Th
e synthesized linker oligonucleotide encoding the
FLAGTM octapeptide and a stop codon. A portion of
a unique restriction site is added at the 5'-end a
nd a portion of a further unique restriction site
is added at the 3'-end of the oligonucleotide.
【0085】配列番号18のフリーテキストの内容:Th
e synthesized linker oligonucleotide.
【0086】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> LUDWIG INSTITUTE FOR CANCER RESEARCH <120> ASSAY, RECEPTOR PROTEIN NYK AND LIGANDS <130> T098 <150> AU PN 0300 <151> 1994-12-23 <150> AU PN 0301 <151> 1994-12-23 <160> 18 <210> 1 <211> 36 <212> DNA <213> Mus musculus <400> 1 ata gag tac atc ttc agc ccc agc tgt gtg ccg ctg 36 Ile Glu Tyr Ile Phe Ser Pro Ser Cys Val Pro Leu 1 5 10 <210> 2 <211> 33 <212> DNA <213> Mus musculus <400> 2 cgg atc aaa cct ggc caa agc cag cac ata gga 33 Arg Ile Lys Pro Gly Gln Ser Gln His Ile Gly 1 5 10 <210> 3 <211> 36 <212> DNA <213> Mus musculus <400> 3 caa agc cag cac ata gta gag atg agc ttc ctg cag 36 Gln Ser Gln His Ile Val Glu Met Ser Phe Leu Gln 1 5 10 <210> 4 <211> 36 <212> DNA <213> Mus musculus <400> 4 cta cag cac agc cga tgt gaa tgc aga cca tgg taa 36 Leu Gln His Ser Arg Cys Glu Cys Arg Pro Trp 1 5 10 <210> 5 <211> 36 <212> DNA <213> Mus musculus <400> 5 cgg atc aga tct ggc gat aga ccg tcc ata gga gag 36 Arg Ile Arg Ser Gly Asp Arg Pro Ser Ile Gly Glu 1 5 10 <210> 6 <211> 190 <212> PRT <213> Mus musculus <400> 6 Met Asn Phe Leu Leu Ser Trp Val His Trp Thr Leu Ala Leu Leu Leu 1 5 10 15 Tyr Leu His His Ala Lys Trp Ser Gln Ala Ala Pro Thr Thr Glu Gly 20 25 30 Glu Gln Lys Ser His Glu Val Ile Lys Phe Met Asp Val Tyr Gln Arg 35 40 45 Ser Tyr Cys Arg Pro Ile Glu Thr Leu Val Asp Ile Phe Gln Glu Tyr 50 55 60 Pro Asp Glu Ile Glu Tyr Ile Phe Ser Pro Ser Cys Val Pro Leu Met 65 70 75 80 Arg Cys Arg Gly Cys Cys Asn Asp Glu Ala Leu Glu Cys Val Pro Thr 85 90 95 Ser Glu Ser Asn Ile Thr Met Gln Ile Met Arg Ile Lys Pro His Gln 100 105 110 Ser Gln His Ile Gly Glu Met Ser Phe Leu Gln His Ser Arg Cys Glu 115 120 125 Cys Arg Pro Lys Lys Asp Arg Thr Lys Pro Glu Asn His Cys Glu Pro 130 135 140 Cys Ser Glu Arg Arg Lys His Leu Phe Val Gln Asp Pro Gln Thr Cys 145 150 155 160 Lys Cys Ser Cys Lys Asn Thr Asp Ser Arg Cys Lys Ala Arg Gln Leu 165 170 175 Glu Leu Asn Glu Arg Thr Cys Arg Cys Asn Leu Pro Arg Arg 180 185 190 <210> 7 <211> 190 <212> PRT <213> Mus musculus <400> 7 Met Asn Phe Leu Leu Ser Trp Val His Trp Thr Leu Ala Leu Leu Leu 1 5 10 15 Tyr Leu His His Ala Lys Trp Ser Gln Ala Ala Pro Thr Thr Glu Gly 20 25 30 Glu Gln Lys Ser His Glu Val Ile Lys Phe Met Asp Val Tyr Gln Arg 35 40 45 Ser Tyr Cys Arg Pro Ile Glu Thr Leu Val Asp Ile Phe Gln Glu Tyr 50 55 60 Pro Asp Glu Ile Glu Tyr Ile Phe Lys Pro Ser Cys Val Pro Leu Met 65 70 75 80 Arg Cys Ala Gly Cys Cys Asn Asp Glu Ala Leu Glu Cys Val Pro Thr 85 90 95 Ser Glu Ser Asn Ile Thr Met Gln Ile Met Arg Ile Lys Pro Gly Gln 100 105 110 Ser Gln His Ile Gly Glu Met Ser Phe Leu Gln His Ser Arg Cys Glu 115 120 125 Cys Arg Pro Lys Lys Asp Arg Thr Lys Pro Glu Asn His Cys Glu Pro 130 135 140 Cys Ser Glu Arg Arg Lys His Leu Phe Val Gln Asp Pro Gln Thr Cys 145 150 155 160 Lys Cys Ser Cys Lys Asn Thr Asp Ser Arg Cys Lys Ala Arg Gln Leu 165 170 175 Glu Leu Asn Glu Arg Thr Cys Arg Cys Asn Leu Pro Arg Arg 180 185 190 <210> 8 <211> 190 <212> PRT <213> Mus musculus <400> 8 Met Asn Phe Leu Leu Ser Trp Val His Trp Thr Leu Ala Leu Leu Leu 1 5 10 15 Tyr Leu His His Ala Lys Trp Ser Gln Ala Ala Pro Thr Thr Glu Gly 20 25 30 Glu Gln Lys Ser His Glu Val Ile Lys Phe Met Asp Val Tyr Gln Arg 35 40 45 Ser Tyr Cys Arg Pro Ile Glu Thr Leu Val Asp Ile Phe Gln Glu Tyr 50 55 60 Pro Asp Glu Ile Glu Tyr Ile Phe Lys Pro Ser Cys Val Pro Leu Met 65 70 75 80 Arg Cys Ala Gly Cys Cys Asn Asp Glu Ala Leu Glu Cys Val Pro Thr 85 90 95 Ser Glu Ser Asn Ile Thr Met Gln Ile Met Arg Ile Lys Pro His Gln 100 105 110 Ser Gln His Ile Val Glu Met Ser Phe Leu Gln His Ser Arg Cys Glu 115 120 125 Cys Arg Pro Lys Lys Asp Arg Thr Lys Pro Glu Asn His Cys Glu Pro 130 135 140 Cys Ser Glu Arg Arg Lys His Leu Phe Val Gln Asp Pro Gln Thr Cys 145 150 155 160 Lys Cys Ser Cys Lys Asn Thr Asp Ser Arg Cys Lys Ala Arg Gln Leu 165 170 175 Glu Leu Asn Glu Arg Thr Cys Arg Cys Asn Leu Pro Arg Arg 180 185 190 <210> 9 <211> 133 <212> PRT <213> Mus musculus <400> 9 Met Asn Phe Leu Leu Ser Trp Val His Trp Thr Leu Ala Leu Leu Leu 1 5 10 15 Tyr Leu His His Ala Lys Trp Ser Gln Ala Ala Pro Thr Thr Glu Gly 20 25 30 Glu Gln Lys Ser His Glu Val Ile Lys Phe Met Asp Val Tyr Gln Arg 35 40 45 Ser Tyr Cys Arg Pro Ile Glu Thr Leu Val Asp Ile Phe Gln Glu Tyr 50 55 60 Pro Asp Glu Ile Glu Tyr Ile Phe Lys Pro Ser Cys Val Pro Leu Met 65 70 75 80 Arg Cys Ala Gly Cys Cys Asn Asp Glu Ala Leu Glu Cys Val Pro Thr 85 90 95 Ser Glu Ser Asn Ile Thr Met Gln Ile Met Arg Ile Lys Pro His Gln 100 105 110 Ser Gln His Ile Gly Glu Met Ser Phe Leu Gln His Ser Arg Cys Glu 115 120 125 Cys Arg Pro Lys Trp 130 <210> 10 <211> 190 <212> PRT <213> Mus musculus <400> 10 Met Asn Phe Leu Leu Ser Trp Val His Trp Thr Leu Ala Leu Leu Leu 1 5 10 15 Tyr Leu His His Ala Lys Trp Ser Gln Ala Ala Pro Thr Thr Glu Gly 20 25 30 Glu Gln Lys Ser His Glu Val Ile Lys Phe Met Asp Val Tyr Gln Arg 35 40 45 Ser Tyr Cys Arg Pro Ile Glu Thr Leu Val Asp Ile Phe Gln Glu Tyr 50 55 60 Pro Asp Glu Ile Glu Tyr Ile Phe Lys Pro Ser Cys Val Pro Leu Met 65 70 75 80 Arg Cys Ala Gly Cys Cys Asn Asp Glu Ala Leu Glu Cys Val Pro Thr 85 90 95 Ser Glu Ser Asn Ile Thr Met Gln Ile Met Arg Ile Arg Ser Gly Asp 100 105 110 Arg Pro Ser Ile Gly Glu Met Ser Phe Leu Gln His Ser Arg Cys Glu 115 120 125 Cys Arg Pro Lys Lys Asp Arg Thr Lys Pro Glu Asn His Cys Glu Pro 130 135 140 Cys Ser Glu Arg Arg Lys His Leu Phe Val Gln Asp Pro Gln Thr Cys 145 150 155 160 Lys Cys Ser Cys Lys Asn Thr Asp Ser Arg Cys Lys Ala Arg Gln Leu 165 170 175 Glu Leu Asn Glu Arg Thr Cys Arg Cys Asn Leu Pro Arg Arg 180 185 190 <210> 11 <211> 8 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> FLAGTM octapeptide. <400> 11 Asp Tyr Lys Asp Asp Asp Asp Lys 1 5 <210> 12 <211> 39 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> The synthesized linker oligonucleotide encoding the FLAGTM octapeptide and a stop codon. A portion of a unique restriction site is added at the 5'-end and a portion of a further unique restriction site is added at the 3'-end of the oligonucleotide. <400> 12 gatctgacta caaggacgac gatgacaagt gaatcgata 39 <210> 13 <211> 12 <212> PRT <213> Mus musculus <400> 13 Ile Glu Tyr Ile Phe Ser Pro Ser Cys Val Pro Leu 1 5 10 <210> 14 <211> 11 <212> PRT <213> Mus musculus <400> 14 Arg Ile Lys Pro Gly Gln Ser Gln His Ile Gly 1 5 10 <210> 15 <211> 12 <212> PRT <213> Mus musculus <400> 15 Gln Ser Gln His Ile Val Glu Met Ser Phe Leu Gln 1 5 10 <210> 16 <211> 11 <212> PRT <213> Mus musculus <400> 16 Leu Gln His Ser Arg Cys Glu Cys Arg Pro Trp <210> 17 <211> 12 <212> PRT <213> Mus musculus <400> 17 Arg Ile Arg Ser Gly Asp Arg Pro Ser Ile Gly Glu 1 5 10 <210> 18 <211> 39 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> The synthesized linker oligonucleotide. <400> 18 actgatgttc ctgctgctac tgttcactta gctatctag 39
【図面の簡単な説明】
【図1】BIAcoreTMを用いた、固定化NYK−E
X−FLAGTMへのVEGFの結合の分析結果
【図2】IL−3、エリスロポエチン(Epo)に対す
る受容体のような、サイトカイン受容体、RTK、およ
びRTK−Epoキメラによるシグナル伝達のメカニズ
ムの模式図
【図3】モノクローナル抗体4H3および対照抗体4g
8を用いたBA/F3細胞の表面でのVEGFR2−E
poR発現のフローサイトメトリー分析の結果
【図4】NYK受容体の機能のモジュレーターのアミノ
酸配列
【図5】FLAGTMリンカーオリゴヌクレオチドの配列
【図6】増殖因子受容体細胞外ドメイン−FLAGTM
合タンパク質を作成するのに使用した方法の模式図
【図7】COS細胞へのコンストラクトの一過性トラン
スフェクションおよび免疫沈降による検出の結果
【図8】SDS−PAGEおよび銀染色によるアフィニ
ティー−精製した融合タンパク質の分析の結果
【図9】BIAcoreTMを用いてのtie2−EX−
FLAGTMに対するモノクローナル抗体の、天然および
変性tie2−EX−FLAGTMへの結合の分析の結果
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 14/715 C12P 21/08 C12N 5/10 G01N 33/15 Z 15/02 33/50 Z 15/09 ZNA 33/531 A C12P 21/02 33/543 593 21/08 A61K 37/02 G01N 33/15 37/54 33/50 C12N 5/00 B 33/531 15/00 C 33/543 593 ZNAA //(C12P 21/02 C12R 1:91) (71)出願人 594011992 605 THIRD AVENUE,NEW YORK,NEW YORK 10158, UNITED STATES OF AM ERICA (72)発明者 スタッカー,スティーヴン,アラン オーストラリア ヴィクトリア 3050 パ ークヴィル ロイヤル・パレード(無番 地) ロイヤル・メルボルン・ホスピタル メルボルン・チューマー・バイオロジ ー・ブランチ ルードヴィッヒ・インステ ィテュート・フォア・キャンサー・リサー チ (72)発明者 ウィルクス,アンドリュー,フレデリック オーストラリア ヴィクトリア 3050 パ ークヴィル ロイヤル・パレード(無番 地) ロイヤル・メルボルン・ホスピタル メルボルン・チューマー・バイオロジ ー・ブランチ ルードヴィッヒ・インステ ィテュート・フォア・キャンサー・リサー チ

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受容体タンパク質NYK、その誘導体ま
    たはその機能的同等体を、推定リガンドに、前記推定リ
    ガンドと前記受容体、その誘導体またはその機能的同等
    体との結合を可能とするのに適した条件下で接触させ、
    ついで、結合が起こったか否かを測定することを特徴と
    する受容体タンパク質NYKに結合できるリガンドを検
    出する方法。
  2. 【請求項2】 前記NYK誘導体が前記NYKタンパク
    質の細胞外ドメインからなる請求項1記載の検出方法。
  3. 【請求項3】 前記NYK誘導体またはその機能的同等
    体が融合タンパク質である請求項1記載の検出方法。
  4. 【請求項4】 前記NYK、その誘導体、その機能的同
    等体、または推定リガンドを検出可能なマーカーで標識
    する請求項1記載の検出方法。
  5. 【請求項5】 結合の測定を、イムノアッセイ、アフィ
    ニティー型アッセイ、アフィニティークロマトグラフィ
    ー、蛍光活性化細胞ソーティング、バイオセンサーおよ
    びバイオアッセイよりなる群から選択される検出系を用
    いることによって達成する請求項1記載の検出方法。
  6. 【請求項6】 受容体タンパク質NYK、その誘導体ま
    たはその機能的同等体をリガンドを含有することと考え
    られる生物学的試料と、試料中の前記リガンドのいずれ
    かの前記受容体への結合を可能とするのに適した条件下
    で接触させ、ついで、結合が起こったか否かを測定する
    ことを特徴とする生物学的試料中の受容体タンパク質N
    YKのリガンドを検出する方法。
  7. 【請求項7】 前記NYK誘導体が前記NYKタンパク
    質の細胞外ドメインからなる請求項6記載の検出方法。
  8. 【請求項8】 前記NYK、その誘導体またはその機能
    的同等体が融合タンパク質である請求項7記載の検出方
    法。
  9. 【請求項9】 前記NYK、その誘導体またはその機能
    的同等体のうち1つを、検出可能なマーカーで標識する
    請求項6記載の検出方法。
  10. 【請求項10】 結合の測定を、イムノアッセイ、アフ
    ィニティー型アッセイ、アフィニティークロマトグラフ
    ィー、蛍光活性化細胞ソーティング、バイオセンサーお
    よびバイオアッセイよりなる群から選択される検出系を
    用いることによって達成する請求項6記載の検出方法。
  11. 【請求項11】 受容体タンパク質NYKとそのリガン
    ドとの相互作用を阻害すると考えられる分子を、(I)
    受容体タンパク質NYK、その誘導体またはその機能的
    同等体、および(II)受容体タンパク質NYKの既知
    のリガンドと、前記NYK、その誘導体またはその機能
    的同等体の前記既知のリガンドへの結合を可能とするの
    に適した条件下で接触させ、ついで、結合が起こったか
    否かを測定することを特徴とする受容体タンパク質NY
    Kおよびそのリガンドの相互作用を阻害できる分子を検
    出する方法。
  12. 【請求項12】 前記NYK誘導体が前記NYKタンパ
    ク質の細胞外ドメインからなる請求項11記載の検出方
    法。
  13. 【請求項13】 前記NYK、その誘導体またはその機
    能的同等体が融合タンパク質である請求項11記載の検
    出方法。
  14. 【請求項14】 前記NYK、その誘導体、その機能的
    同等体またはその既知のリガンドのうち1つを、検出可
    能なマーカーで標識する請求項11記載の検出方法。
  15. 【請求項15】 結合の測定を、イムノアッセイ、アフ
    ィニティー型アッセイ、アフィニティークロマトグラフ
    ィー、蛍光活性化細胞ソーティング、バイオセンサーお
    よびバイオアッセイよりなる群から選択される検出系を
    用いることによって達成する請求項11記載の検出方
    法。
  16. 【請求項16】 前記既知のリガンドが抗体、VEGF
    およびその突然変異体よりなる群から選択される請求項
    11記載の検出方法。
  17. 【請求項17】 NYKの天然のリガンドと比較して、
    受容体タンパク質NYKの活性を刺激する増大した能力
    を有する分子を検出する方法であって、(I)前記増大
    した能力を有すると考えられる分子を、受容体タンパク
    質NYK、その誘導体またはその機能的同等体と、前記
    NYK、その誘導体またはその機能的同等体と前記分子
    との結合を可能とするのに適した条件下で接触させ、
    (II)結合が起こったか否かを測定し、ついで、(I
    II)(I)に記載の受容体タンパク質NYK、その誘
    導体またはその機能的同等体と、NYKの天然リガンド
    とを適当な条件下で接触させることからなる対照におけ
    る結合の量と、(II)に記載の前記測定を比較するこ
    と、からなる検出方法。
  18. 【請求項18】 前記分子が野生型VEGFの突然変異
    体である請求項17記載の検出方法。
  19. 【請求項19】 前記分子がK106*2である請求項
    18記載の検出方法。
  20. 【請求項20】 NYKまたはその変異体を含有すると
    考えられる試料をNYKの既知のリガンドと、前記NY
    Kまたはその変異体と前記既知のリガンドとの間で結合
    が起こることを可能とするのに適した条件下で接触さ
    せ、ついで、結合が起こったか否かを測定することを特
    徴とする試料中の受容体タンパク質NYKまたはその変
    異体を検出する方法。
  21. 【請求項21】 前記既知のリガンドが抗体およびVE
    GFよりなる群から選択される請求項20記載の検出方
    法。
  22. 【請求項22】 前記既知のリガンドがバイオセンサー
    チップに結合したモノクローナル抗体である請求項21
    記載の検出方法。
  23. 【請求項23】 神経上皮チロシンキナーゼNYKの細
    胞外ドメインの生物学的活性を有する組み換えタンパク
    質の生産方法であって、以下の工程、 a)タンパク質をコードする核酸において、受容体の細
    胞外および予測される膜貫通ドメインの結合点(jun
    ction)に制限酵素切断部位を生じさせ、ここで、
    前記制限酵素切断部位はコンストラクトに対してユニー
    クとなるように選択され、 b)工程a)で生成した核酸に、マーカーペプチドをコ
    ードするオリゴヌクレオチド配列およびイン−フレーム
    停止コドンを連結させ、 c)工程b)で生成したコンストラクトを培養中の哺乳
    動物宿主細胞で発現させてタンパク質を得、 d)前記マーカーペプチドに特異的なアフィニティー試
    薬を用いることによって前記タンパク質を単離するこ
    と、からなる神経上皮チロシンキナーゼNYKの細胞外
    ドメインの生物学的活性を有する組み換えタンパク質の
    生産方法。
  24. 【請求項24】 前記タンパク質を精製する請求項23
    記載の方法。
  25. 【請求項25】 工程a)を部位特異的突然変異誘発ま
    たはポリメラーゼ連鎖反応を用いることによって行う請
    求項23記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記制限酵素切断部位がBglIIま
    たはBamHIである請求項23記載の方法。
  27. 【請求項27】 工程b)で導入したユニーク制限酵素
    切断部位がClaIである請求項23記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記マーカーペプチドがFLAGTM
    ある請求項23記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記マーカーペプチドを細胞外ドメイ
    ンのC−末端に挿入する請求項23記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記精製を抗−FLAGTMペプチドア
    フィニティーゲルおよび遊離FLAGTMペプチドでのお
    だやかな溶出を用いて行う請求項24記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記宿主細胞がCHO細胞である請求
    項23記載の方法。
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