JP2000045138A - 紡機清掃用ブロワの吸気口清掃装置 - Google Patents

紡機清掃用ブロワの吸気口清掃装置

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JP2000045138A
JP2000045138A JP10209572A JP20957298A JP2000045138A JP 2000045138 A JP2000045138 A JP 2000045138A JP 10209572 A JP10209572 A JP 10209572A JP 20957298 A JP20957298 A JP 20957298A JP 2000045138 A JP2000045138 A JP 2000045138A
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lever
blower
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cleaning
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JP10209572A
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English (en)
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Masanori Ooka
正典 大岡
Katsumi Nakane
克己 中根
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者の手作業による清掃作業をなくすこと
ができ、フィルタを清掃するための掻取り部材を駆動す
る駆動装置の動力消費量を少なくする。 【解決手段】 ブロワ16は羽根車を内蔵するケーシング
と、羽根車を駆動するモータとを備え、ケーシングには
吸気口23が設けられている。ケーシングの吸気口23側に
固定された支持プレート24には、金網部26aを備えたフ
ィルタ26が吸気口23を覆うように固定されている。支持
プレート24にはレバー28が基端において揺動可能に支持
され、コイルスプリング36により下側へ付勢されてい
る。レバー28の中間部にはブラシ31がフィルタ26の外面
に沿って摺動可能に固定されている。レバー28とリフタ
ーシャフトとがワイヤ34で連結され、リフターシャフト
の正転時にワイヤ34が巻き取られてレバー28が上側へ回
動され、逆転時にワイヤ34が繰り出されてコイルスプリ
ング36の付勢力により下側へ回動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紡機清掃用ブロワの
吸気口清掃装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粗紡機においてはドラフト装置で発生し
た風綿がフライヤ支持レール(フライヤレール)及びロ
ーラビーム上に堆積するのを防止するため、フライヤ支
持レールの前側に設けた吹き出し口から吹き出した空気
を、ローラビームの後方に設けた吸引口から吸引するこ
とによって、フライヤ支持レール及びローラビーム上に
堆積した風綿等を清掃する清掃装置が使用されている。
そして、この清掃装置では前記吹き出し口から吹き出す
空気を供給するブロワが粗紡機の機台下部に設けられて
いる。ブロワに取り入れられる空気は粗紡機が設置され
ている室内の空気であるため、風綿や塵埃等が混在して
いる。この空気をそのまま清掃用の空気として吹き出し
口から吹き出すことは環境衛生上問題があるため、通
常、ブロワの側面に設けられた空気取り入れ口(吸気
口)に網状のフィルタを取り付け、取り入れる空気中の
風綿等を除去している。
【0003】フィルタに風綿が多量に付着した状態で放
置すると、吹き出し口からの吹き出し空気量が減少して
フライヤ支持レール上面の清掃が不十分になる。従っ
て、フィルタの定期的な清掃が必要になる。清掃周期は
使用する紡出原料によって異なるが、風綿、葉カスの多
い原料では1日に2回以上行う場合もある。そして、こ
の清掃作業は一般に人手により行われているため、作業
者の負担が多くなる。
【0004】この不都合を解消するため、特開昭63−
50537号公報には、図6に示すように、ブロワ51
の吸気口52をフィルタ53でカバーするとともに、吸
気口52が下向きとなるように設置し、ブロワ51の作
動中に所定の時間間隔を以て間欠的にブロワ51の作動
を中断するようにしたブロワの吸気口の清掃方法が提案
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭63−5053
7号公報に開示された方法では、粗紡機の運転中に間欠
的にブロワ51の作動を中断することにより、フィルタ
53に吸着した風綿等が重力によって自然に落下するの
を利用してフィルタ53の清掃を行う。ところが、フィ
ルタ53の網に引っかかった風綿は自然落下で除去でき
ず、次第にフィルタが風綿等で目詰まりを生じる。従っ
て、目詰まりの程度を観察して作業者が手作業でフィル
タの掃除をする必要がある。
【0006】また、粗紡機に限らず、カードや精紡機等
の紡機においてブロワを供給源とする吹き出し空気を清
掃用に使用する場合も同様な問題がある。本発明は前記
の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は作
業者の手作業による清掃作業をなくすことができ、フィ
ルタを清掃するためのブラシ等の掻取り部材を駆動する
駆動装置の動力消費量の少ない状態で清掃することがで
きる紡機清掃用ブロワの吸気口清掃装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、吸気口をフィルタでカバ
ーした紡機清掃用ブロワの前記フィルタの外面に沿って
摺動可能な掻取り部材を設け、該掻取り部材を駆動させ
る駆動源を紡機の回転軸とした。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記回転軸は粗紡機のボビンレール
に固定されたリフターラックと噛合するピニオンを備え
たリフターシャフトである。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記掻取り部材は前記フィルタに沿
って往復移動可能に配設されるとともに復動側に付勢さ
れ、前記リフターシャフトと前記掻取り部材とがワイヤ
により連結されている。
【0010】請求項4に記載の発明では、吸気口をフィ
ルタでカバーした紡機清掃用ブロワの前記フィルタの外
面に沿って摺動可能な掻取り部材を設け、該掻取り部材
を駆動させる駆動源として専用の駆動源を設け、該駆動
源により前記掻取り部材を間欠的に作動させる。
【0011】従って、請求項1に記載の発明において
は、紡機清掃用ブロワの吸気口をカバーしたフィルタ
が、その外面に沿って摺動する掻取り部材によって清掃
される。そして、フィルタへ堆積あるいは付着した風綿
等が除去される。掻取り部材は紡機の回転軸を駆動源と
して駆動される。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記回転軸は粗紡機のリフターシャ
フトであるため、粗紡機の運転中に所定周期で正逆回転
され、掻取り部材は回転軸の正逆回転に伴って往復動さ
れ、フィルタが清掃される。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、掻取り部材はフィルタに沿って往復
移動可能に配設され、リフターシャフトとワイヤにより
連結されている。そして、リフターシャフトの一方向へ
の回転時に復動側への付勢力に抗して往動され、逆方向
への回転時に付勢力によって復動側へ移動される。
【0014】請求項4に記載の発明では、紡機清掃用ブ
ロワの吸気口をカバーしたフィルタが、その外面に沿っ
て摺動する掻取り部材によって清掃される。そして、フ
ィルタへ堆積あるいは付着した風綿等が除去される。掻
取り部材は専用の駆動源によって間欠的に作動される。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を粗紡機清掃用ブロワの吸気口清掃装置に具体化した
第1の実施の形態を図1〜図4に従って説明する。
【0016】図4に示すように、紡機としての粗紡機1
の機枠を構成するスプリングピース2にはガイド部材3
が上下方向に延びる状態で固定され、ガイド部材3には
ガイド溝3aが上下方向に延びる状態で形成されてい
る。フライヤ支持レール4の下方において昇降動するボ
ビンレール5は、ボビンレール昇降装置を構成するガイ
ド部材3に沿って上下方向に摺動するスライド部材6に
ブラケット6aを介して支持されている。ボビンレール
5はスプリングピース2の各スパン毎に配設された揺動
レバー(図示せず)に支承され、ボビンレール5を小さ
い一様な力で昇降させることができるように、前記揺動
レバーを介してボビンレール5に上方への力が作用され
るようになっている。スライド部材6には上下方向に延
びるリフターラック7が固着されている。リフターラッ
ク7は図示しないモータにより歯車列を介して正逆回転
される紡機の回転軸としてのリフターシャフト8に一体
回転可能に固定されたピニオン9と噛合し、リフターシ
ャフト8の回転により上下動されてスライド部材6とと
もにボビンレール5を昇降させる。
【0017】フライヤ10を支持するフライヤ支持レー
ル4の前端上部には吹気管11がフライヤ支持レール4
全長に亘って配設されている。ドラフト装置12を支持
するローラビーム13の後方には吸引ダクト14が配設
されている。吸引ダクト14の下方にはダクト15が粗
紡機1の長手方向に沿って設けられている。ダクト15
にはブロワ16の吹き出し口16aがパイプ17を介し
て接続されている。吹気管11はフレキシブルチューブ
18を介してダクト15に接続されるとともに、フライ
ヤ支持レール4の上面に沿って吸引ダクト14側に向か
って空気を吹き出す吹き出し口(図示せず)が所定ピッ
チで多数形成されている。そして、吹き出し口から空気
を吹き出すとともに吸引ダクト14で空気を吸引するこ
とにより、フライヤ支持レール4及びローラビーム13
の上面に堆積した風綿等を清掃するようになっている。
【0018】図1及び図2に示すように、ブロワ16は
羽根車(図示せず)を内蔵するケーシング19と、羽根
車を駆動するモータ20とを備え、ブラケット21を介
してベースプレート22に固定されている。ケーシング
19はモータ20と反対側の側部に吸気口23が設けら
れている。吸気口23は円形に形成されている。ケーシ
ング19には吸気口23が設けられた側に、支持プレー
ト24がねじ25により固定され、支持プレート24に
は吸気口23を覆うフィルタ26がねじ27により固定
されている。この実施の形態のフィルタ26中央部に金
網部26aが設けられている。
【0019】支持プレート24はその上部がケーシング
19の側方に突出するように形成され、支持プレート2
4にはレバー28が基端において支軸29を介して揺動
可能に支持されている。レバー28はアングル材により
形成されるとともに、基端下面に固着された軸受30を
介して支軸29に支持されている。レバー28は支持プ
レート24に平行な面内を揺動可能に設けられ、レバー
28の中間部にはブラシ31がフィルタ26の外面に沿
って摺動可能に固定されている。レバー28及びブラシ
31によって掻取り部材が構成されている。ブラシ31
は挟持板32とレバー28とによって基端が挟持された
状態で、挟持板32に形成された図示しないねじ孔に螺
合されるねじ33によりレバー28に固定されている。
【0020】レバー28の先端には係止部28aが形成
され、第1端部が係止部28aに止着されたワイヤ34
の第2端部がリフターシャフト8に止着されている。ワ
イヤ34の第2端部は、例えばバンドなどを介してリフ
ターシャフト8に固定されている。支持プレート24の
上部に取付部24aが形成され、取付部24aにガイド
プーリ35が回動可能に支持されている。図2及び図4
に示すように、ワイヤ34はその中間部がガイドプーリ
35に巻き掛けられ、ガイドプーリ35とリフターシャ
フト8との間ではほぼ水平方向に延び、ガイドプーリ3
5と係止部28aとの間では垂直方向に延びる状態にガ
イドプーリ35の位置が設定されている。
【0021】レバー28はフィルタ26と対応する部分
より基端側において、ばねとしてのコイルスプリング3
6により復動側(この実施の形態では下降側)に付勢さ
れている。
【0022】ワイヤ34はリフターシャフト8の正転時
(この実施の形態ではリフターラック7の上昇駆動時)
にリフターシャフト8に巻き取られ、リフターシャフト
8の逆転時に繰り出されるようにリフターシャフト8に
止着されている。ワイヤ34の長さは、リフターラック
7が最上昇位置に配置された状態で図1に実線で示すよ
うに、レバー28が金網部26aより上方でほぼ水平に
延びる位置に配置され、リフターラック7が最下降位置
に配置された状態で図1に鎖線で示すA位置において、
レバー28が金網部26aより下方で下降傾斜するよう
に設定されている。即ち、リフターシャフト8がレバー
28を駆動させる駆動源となる。
【0023】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。図4に示すボビンレール5の位置は、玉揚げ
のための最下降位置であり、通常の巻き取り運転時は、
ボビンレール5はフライヤ10のプレッサ10aがボビ
ンBの粗糸巻付け範囲の上端と下端との間を往復移動す
るように昇降され、ドラフト装置12から送り出された
粗糸RがボビンBに巻き取られる。
【0024】粗紡機1の運転が開始されると、モータの
駆動により歯車列を介してリフターシャフト8が正逆回
転される。リフターシャフト8が正転駆動即ち図4の時
計回り方向に回転されると、ピニオン9及びリフターラ
ック7を介してスライド部材6とともにボビンレール5
が上昇され、リフターシャフト8が逆転駆動されるとボ
ビンレール5が下降される。
【0025】また、粗紡機1の運転が開始されると、モ
ータ20が駆動され、ブロワ16の吸気口23から室内
の空気が吸引され、パイプ17、ダクト15及びフレキ
シブルチューブ18を介して吹気管11から空気が吹き
出される。また、吸引ダクト14の吸引口から空気が吸
い込まれ、フライヤ支持レール4及びローラビーム1の
上面に落下した風綿等は、吹気管11からローラビーム
13の後方に向かう空気流により吸引ダクトに吸引され
る。
【0026】風綿等を含んだ室内の空気は、ブロワ16
の吸気口23へ吸引される際にフィルタ26を通過する
ため、空気中の風綿等がフィルタ26に吸着され、風綿
等が除去された空気が吹気管11から吹き出される。フ
ィルタ26に吸着された風綿等を放置すると、吹気管1
1からの吹き出し空気量が減少してフライヤ支持レール
4の上面の清掃が不十分になったり、ブロワ16の動力
消費が過度に大きくなる。
【0027】粗糸の巻取り運転中、リフターシャフト8
の正転時にはワイヤ34がリフターシャフト8に巻き取
られ、レバー28がコイルスプリング36の付勢力に抗
して上側へ回動される。一方、リフターシャフト8の逆
転時にはリフターシャフト8に巻き取られていたワイヤ
34が繰り出され、レバー28が自重及びコイルスプリ
ング36の付勢力によって下側へ回動される。即ち、リ
フターシャフト8の正逆回転に伴って、レバー28がワ
イヤ34を介して上下に揺動される。そして、レバー2
8に固定されたブラシ31がフィルタ26の外面に当接
した状態で揺動され、フィルタ26に吸着された風綿等
が除去される。ボビンレール5を昇降させるためにリフ
ターシャフト8を回転させるモータの駆動力は、レバー
28及びブラシ31を駆動させるための力に比較して非
常に大きいため、レバー28及びブラシ31の駆動にそ
の力の一部が使用されても、使用動力量はほとんど影響
を受けない。
【0028】粗糸の巻取り運転中のレバー28の揺動範
囲は、図1に実線で示す位置が上端となり、図1に鎖線
で示すBの位置が下端となる。従って、この実施の形態
では巻取り運転中はフィルタ26のほぼ上側2/3の範
囲がブラシ31の揺動によって清掃される。巻取り運転
中のブラシ31の清掃範囲がフィルタ26の全面積のほ
ぼ2/3であるが、ブラシ31がボビンレール5の昇降
運動と同じ頻度で昇降されるため、当該部分はほとんど
風綿による目詰まりが無い状態となり、吹気管11から
の吹き出し空気量が十分確保される。
【0029】粗糸の巻取りが継続されて満管になると、
ボビンレール5が巻取り運転中の昇降範囲より下方の、
図4に示す玉揚げ位置まで下降され、レバー28は図1
に鎖線で示す下降傾斜した状態のA位置まで下降され
る。このとき、それまで清掃されなかったフィルタ26
の残りの部分がブラシ31により清掃される。また、巻
取り運転中、レバー28が上側に移動する際にブラシ3
1によりフィルタ26から除去された風綿等の大部分は
ブラシ31の上側に乗った状態で移動し、ブラシ31の
下降移動時にも落下せずにブラシ31の上側に乗った状
態で移動する。しかし、レバー28が図1に鎖線で示す
下降傾斜した状態のA位置まで下降されときに、ブラシ
31上に溜まっていた風綿等がブラシ31上から落下す
る。
【0030】この実施の形態は以下の効果を有する。 (1) フィルタ26が駆動源(リフターシャフト8)
の駆動に基づいて自動的に駆動される掻取り部材(ブラ
シ31)によって清掃されるため、人手による清掃作業
が不要になって、大幅な工数低減になる。
【0031】(2) ブロワ16の吸気口23を覆うフ
ィルタ26の外面がレバー28及びブラシ31からなる
掻取り部材によって清掃され、掻取り部材の駆動源を紡
機の回転軸(リフターシャフト8)とした。従って、フ
ィルタ26を清掃する掻取り部材を駆動する駆動装置の
動力消費量の少ない状態でフィルタ26を清掃できる。
【0032】(3) レバー28及びブラシ31からな
る掻取り部材の駆動源に、粗紡機1のボビンレール5に
固定されたリフターラック7と噛合するピニオン9を備
えたリフターシャフト8が使用されている。従って、フ
ィルタ26を清掃するブラシ31が、紡機(粗紡機1)
の運転中、ボビンレール5の昇降にともなって大きな頻
度で定期的に揺動されて、フィルタ26に風綿等が多量
に吸着される前に効率良く除去される。
【0033】(4) レバー28がフィルタ26に沿っ
て往復移動されてフィルタ26がブラシ31によって清
掃される。従って、ブラシ31を一方向に回転させてフ
ィルタ26の清掃を行う構成に比較して、簡単な構成と
なる。
【0034】(5) レバー28がフィルタ26に沿っ
て往復移動可能に配設されるとともに復動側に付勢さ
れ、往動側への移動はレバー28とリフターシャフト8
との間に連結されたワイヤ34がリフターシャフト8に
巻き取られることによって行われ、復動は巻き取られた
ワイヤ34が繰り出されるとともに付勢力によって行わ
れる。従って、リンクを使用する構成に比較して、リフ
ターシャフト8の正逆回転に伴ってレバー28を往復揺
動させるための構成が簡単になる。
【0035】(6) レバー28は基端を中心として揺
動可能に配設されるとともに、フィルタ26と対応する
部分より基端側においてばね(コイルスプリング36)
により復動側に付勢されている。従って、簡単な構造で
しかも掻取り部材を往復移動させるのに必要な力が小さ
くなる。
【0036】(7) レバー28は上下方向に揺動可能
に設けられ、自重によっても復動側に付勢されるため、
コイルスプリング36として付勢力の小さなものを使用
できる。
【0037】(8) ブラシ31がねじ33によって取
り外し可能にレバー28に固定されている。従って、ブ
ラシ31が摩耗したとき、ブラシ31のみの交換で簡単
に対処できる。
【0038】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図5に従って説明する。この実施の形態ではレバー
28及びブラシ31からなる掻取り部材を駆動する専用
の駆動源を別に備えている点が前記実施の形態と大きく
異なっている。前記実施の形態と同一部分は同一符号を
付して詳しい説明を省略する。
【0039】レバー28の上方にはエアシリンダ37が
図示しないブラケットに固定された支軸38を介して回
動可能に支持されている。エアシリンダ37のピストン
ロッド37aはレバー28の基端寄りに回動可能に連結
されている。エアシリンダ37はピストンロッド37a
のストロークが、レバー28を図5の実線で示す位置と
鎖線で示す位置との間で移動させる長さに設定されてい
る。
【0040】レバー28は第1の実施の形態より短く形
成されるとともに、ワイヤ34、ガイドプーリ35及び
コイルスプリング36が不要となって省略されている。
エアシリンダ37は粗紡機1の玉揚げ停止時に駆動され
る。例えば、モータ20の停止指令と同時にエアシリン
ダ37に作動指令が出力され、ピストンロッド37aが
所定回数往復移動される。
【0041】この実施の形態においては、第1の実施の
形態の(1)、(4)及び(8)と同様な効果を有する
他に次の効果を有する。 (9) ブロワ16の吸引作用が無い状態でブラシ31
によるフィルタ26の清掃が行われるため、ブロワ16
の作動状態で清掃を行う場合に比較して、フィルタ26
に付着した風綿を除去し易くなる。
【0042】(10) 粗紡機1又はモータ20の停止
指令を駆動源の駆動指令、即ちエアシリンダ37への圧
縮空気の供給指令に利用することができる。 (11) レバー28の駆動源が粗紡機1の駆動系とは
別のため、所望の時期にレバー28を作動させることが
できる。また、ボビンレール5の昇降量と無関係にレバ
ー28の揺動量(往復移動量)を設定でき、巻取り運転
中にレバー28をフィルタ26の全面を清掃するように
作動させることができる。
【0043】(12) レバー28が基端を中心に揺動
可能に支持されるとともに、ピストンロッド37aがレ
バー28の基端寄りに連結されているため、ピストンロ
ッド37aの小さなストロークでレバー28を必要量揺
動させることができる。
【0044】(13) 駆動源がエアシリンダ37のた
め、モータを使用した場合に比較して、簡単な構成で掻
取り部材を往復作動させることができる。なお、実施の
形態は前記に限定されるものではなく、例えば次のよう
に変更してもよい。
【0045】○ ブラシ31をレバー28に取り外し可
能に固定する代わりに、ブラシ31とレバー28を一体
に形成してもよい。 ○ レバー28を上下に揺動可能に配設する代わりに、
レバー28をその基端を中心として左右に揺動可能に配
設してもよい。この場合、レバー28が上下に揺動する
構成と異なり、レバー28とともにブラシ31が移動す
る毎に、フィルタ26から除去された風綿等が下方に落
下する。
【0046】○ レバー28を復動側に付勢する付勢手
段として、自重のみで復動側に付勢する構成としたり、
コイルスプリング36に代えてねじりばねを使用しても
よい。
【0047】○ リフターシャフト8の回動をレバー2
8の揺動に変換する手段として、ワイヤ34を使用する
代わりに、カム及びリンクを使用してもよい。カム及び
リンクを使用する場合は、カム軸及びリンクの軸がリフ
ターシャフト8と平行に延びるように設ける。また、カ
ム及びリンクを使用してレバー28を回転させする構成
としてもよい。
【0048】○ 掻取り部材を揺動可能とする代わり
に、掻取り部材が平行に往復移動してフィルタ26を清
掃する構成とする。例えば平行に延びる一対のガイド部
材をフィルタを挟んで配設し、掻取り部材をガイド部材
と直交する状態でガイド部材に沿って移動可能に設け
る。そして、掻取り部材を復動側にばねで付勢するとと
もに、ワイヤ34でリフターシャフト8の回転を掻取り
部材の引っ張り力に変換する。
【0049】○ 掻取り部材をエアシリンダ37で駆動
する場合も、掻取り部材を支持プレート24に揺動可能
に設ける代わりに、ピストンロッド37aの回り止めが
規制された構成のエアシリンダを使用するか、掻取り部
材を平行に往復移動可能に配設してピストンロッド37
aに連結してもよい。
【0050】○ レバー28の駆動源としてリフターシ
ャフト8に限らず、ボビンレール5を小さい一様な力で
移動させるための機構を構成する昇降補助機構(図示せ
ず)の回転軸を使用してもよい。昇降補助機構として
は、例えばボビンレール5を支承する揺動レバーに第1
端部が連結され、第2端部に重りが連結されたチェーン
を回転軸に固定されたプーリに巻き掛けて、ボビンレー
ル5の重量と重りとをバランスさせる構成のものや、特
開平5−71023号公報に開示された装置のように、
重りに代えてばねを使用したものがある。
【0051】○ 掻取り部材を駆動させる専用の駆動源
としてエアシリンダ37に代えてモータを使用してもよ
い。モータを使用した場合も、掻取り部材が作動される
のは巻取り開始から次の巻取り開始までの間に1〜数回
の割合でよく、掻取り部材を駆動する駆動装置の動力消
費量の少ない状態でフィルタ26を清掃できる。
【0052】○ ガイドプーリ35に代えて、ワイヤ3
4の移動方向を変更する係止部を設けてもよい。 ○ ダクト15を設けずにブロワ16の吹き出し口16
aをフレキシブルチューブ18を介して吹気管11に直
接接続してもよい。
【0053】○ 第2の実施の形態において、粗紡機1
の玉揚げ停止時に限らず、粗紡機1の運転中にエアシリ
ンダ37を間欠的に駆動させてもよい。 ○ フィルタ26全体を金網で形成してもよい。また、
フィルタ26をプラスチック製としてもよい。この場
合、静電気の帯電を防止するため、導電性の樹脂製とし
たり、アースを施すのが好ましい。
【0054】○ 掻取り部材としてブラシ31に代えて
スクレーパを使用してもよい。 ○ ローラビーム13の後側に吸引ダクト14を設ける
代わりに、機台長手方向に沿ってベルトコンベアを延設
してもよい。この場合、ローラビーム13の上面に堆積
しようとする風綿等が、吹気管11からの吹き出し気流
によってベルトコンベア上に堆積され、ベルトコンベア
により機台端部まで搬送されて、機台端部で図示しない
除去装置によりベルトコンベア上から除去される。
【0055】○ 粗紡機1に限らず、カードの落綿収集
装置や精紡機においてブロワを供給源として吹き出し空
気を清掃用に使用する場合に適用してもよい。前記各実
施の形態から把握できる請求項記載以外の技術的思想
(発明)について、以下にその効果とともに記載する。
【0056】(1) 請求項4に記載の発明において、
紡機は粗紡機であり、前記駆動源は粗紡機の玉揚げ停止
時に駆動される。この場合、ブロワの吸引作用が無い状
態で掻取り部材がフィルタに作用するため、フィルタか
ら風綿を除去し易くなる。また、粗紡機の停止指令を駆
動源の駆動指令に利用することができる。
【0057】(2) 請求項4に記載の発明において、
前記駆動源はエアシリンダである。この場合、簡単な構
成で掻取り部材を往復作動させることができる。 (3) 請求項2又は請求項3に記載の発明において、
前記掻取り部材は基端を中心として揺動可能に配設され
るとともに、フィルタと対応する部分より基端側におい
てばねにより復動側に付勢されている。この場合、簡単
な構造でしかも掻取り部材を往復移動させるのに必要な
力が小さくなる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項4
に記載の発明によれば、フィルタを清掃するための掻取
り部材を駆動する駆動装置の動力消費量の少ない状態で
フィルタを清掃できる。
【0059】請求項2に記載の発明によれば、フィルタ
を清掃する掻取り部材が、粗紡機の運転中、ボビンレー
ルの昇降にともなって大きな頻度で定期的に揺動され
て、フィルタに風綿等が多量に吸着される前に効率良く
除去できる。
【0060】請求項3に記載の発明によれば、リンクを
使用する構成に比較して、リフターシャフトの正逆回転
に伴って掻取り部材を往復揺動させるための構成が簡単
になる。
【0061】請求項4に記載の発明によれば、掻取り部
材の駆動源が紡機の駆動系とは別のため、所望の時期に
掻取り部材を作動させることができる。また、掻取り部
材の揺動量(往復移動量)を設定する自由度が大きくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態のブロワの正面図。
【図2】 同じく側面図。
【図3】 (a)はレバー及びブラシの支持状態を示す
一部省略平面図、(b)はレバーに対するブラシの固定
状態を示す部分拡大正面図。
【図4】 粗紡機に取り付けられた状態の概略側面図。
【図5】 第2の実施の形態の要部正面図。
【図6】 従来装置の概略側面図。
【符号の説明】
1…紡機としての粗紡機、5…ボビンレール、7…リフ
ターラック、8…駆動源を構成する紡機の回転軸として
のリフターシャフト、9…ピニオン、16…ブロワ、2
3…吸気口、26…フィルタ、26a…金網部、28…
掻取り部材を構成するレバー、31…同じくブラシ、3
7…駆動源としてのエアシリンダ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気口をフィルタでカバーした紡機清掃
    用ブロワの前記フィルタの外面に沿って摺動可能な掻取
    り部材を設け、該掻取り部材を駆動させる駆動源を紡機
    の回転軸とした紡機清掃用ブロワの吸気口清掃装置。
  2. 【請求項2】 前記回転軸は粗紡機のボビンレールに固
    定されたリフターラックと噛合するピニオンを備えたリ
    フターシャフトである請求項1に記載の紡機清掃用ブロ
    ワの吸気口清掃装置。
  3. 【請求項3】 前記掻取り部材は前記フィルタに沿って
    往復移動可能に配設されるとともに復動側に付勢され、
    前記リフターシャフトと前記掻取り部材とがワイヤによ
    り連結されている請求項2に記載の紡機清掃用ブロワの
    吸気口清掃装置。
  4. 【請求項4】 吸気口をフィルタでカバーした紡機清掃
    用ブロワの前記フィルタの外面に沿って摺動可能な掻取
    り部材を設け、該掻取り部材を駆動させる駆動源として
    専用の駆動源を設け、該駆動源により前記掻取り部材を
    間欠的に作動させる紡機清掃用ブロワの吸気口清掃装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102021694A (zh) * 2010-10-25 2011-04-20 淄博兰雁集团有限责任公司 纺织车间电晕反清洗除绒装置及其方法

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