JP2000043982A - コンテナ―用内袋の装着方法。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】洗浄の困難な内容液等を扱う下部給排出入型コ
ンテナー等に使用される内袋で、着脱を極めて容易と
し、且つ、コストダウンをも可能とする、ポリエチレン
系シート製を主とする内袋自身の構造の改良と、新たな
初期折り畳み形状による装着方法を提供することを目的
とする。 【解決手段】前記内袋自体を、又は、内袋の口部分に、
伸縮性を有する弾性ポリエチレンシートを用いて口径の
小さいくり抜き穴を設けて差し込みソケットを挿通し、
この穴部周辺のシートを弾性拡張させながらソケット外
周部に緊縮被覆させて、これを容器下部口部に圧入して
嵌合固定する手段、及び、内袋を特定の折り畳み形状に
設けて、容器下部からの液体注入と共に内袋が自然に容
器内に拡張してセットされ、且つ、排出されるよう構成
されている。又、耐久素材シート製内袋とすることも出
来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】主として１０００リットルク
ラスの中型の液体用コンテナー内に用いられる低蜜度ポ
リエチレンフイルム等を初めとする樹脂及びゴムシート
等からなる内袋の装着方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、洗浄を必要とし、或いは、洗浄困
難な液体を対象とする１０００リットルクラスの中型容
器等をコンテナーとして有効利用する手段として、容器
内部に使い捨ての、主として低密度ポリエチレンシート
等の内袋を二層式として装着し、この内袋を着脱、且
つ、交換する非洗浄方式が多く採られつつあるが、しか
し、現在内袋に用いられている汎用シートに於いては、
その構造に於いて、容器の内周長に見合ってチューブ状
に射出された筒状の胴部シートの切り離された下部を内
方向に折り曲げて逆放射線状に熱融着（以下シールと言
う）して底部を形成したあと、このシール部からずらし
て専用成型ソケットを底部シート面部に一体接合した内
袋構造となっており、一方、容器下部口部をもセンター
からずらして設けられ、内袋ソケットが下部口部内に圧
入されて固定される方法が採られていた。更に、この薄
膜のシートの内袋を容器内にエアーの残留がない様に装
着しなければならなかった。そのため、内袋装着の為に
は前記内袋装着仕様に設けたコンテナーを用いる必要が
あると同時に、内袋自身がコスト限界に有り、且つ、装
着の為の手間が大変煩わしいものとなっていた。又、容
器回収コストを低くする為の折り畳み式コンテナーに於
いても、この内袋の装着脱作業が大変困難なためその普
及がなかなか進まない状態であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】洗浄が必要で、且つ、
困難な液体用の搬送用容器としてのコンテナーに於い
て、容器の繰り返し利用の有効手段として、容器内部
に、使い捨ての低密度ポリエチレンシート等の内袋が使
用されるケースが益々高まっているが、しかし、特に、
１０００リットルクラスの下部排出又は給排出入型各種
容器内に用いられている内袋の場合、内袋自身のコス
ト、及び、その装着時の手間が大きな課題となってい
た。その為、本発明はこの点に着目して、内袋に、新素
材の弾性ポリエチレンシートを用いて内袋自身の仕様を
改良し、且つ、これを独自の折り畳み構造に設けてその
装着脱の作業性を極めて容易にし、且つ、折り畳み式コ
ンテナーにも対応可能とし、更に、本発明の内袋装着方
法によって容器への内袋装着率を高めることにより、容
器の洗浄に関わる作業の省力化、装着時間の大幅短縮、
及び、洗浄用資源、環境、排水処理問題等の解決を図
り、且つ、容器のワンウェイ方式からコンテナー方式に
よる液体搬送システムの積極的推進を図ることによって
容器用資源の節約や容器のコストダウンをも可能とし、
ひいては物流コストの低減による経済性を高めることを
目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、内袋に、従来の汎用ポリエチレンシートに
代わって新素材の伸縮性を有する弾性ポリエチレンシー
トを全体又は部分に用いて、内袋の底部排出口部のソケ
ットの取り付け構造を簡素化しようとするもので、先ず
内袋構造に於いて、現状は、内袋素材に汎用シートが用
いられ、且つ、内袋の筒状の胴部シートの切り離された
下部を内方向に折り曲げて通常四方から中心方向にほぼ
逆放射線状にシールして底部を形成したあと、専用成型
ソケットをこのシール線からずらして底部シート面部に
一体融着接合し、且つ、容器下部口部をもセンターから
ずらして設けて構成し、内袋のソケットを容器下部口部
内に圧入して固定する方法が採られていた。これを、内
袋を、弾性シートを用いて且つ、その底部の容器下部口
部に見合う任意な位置にくり抜き穴を設けて形成するこ
とによって、別途、成型された樹脂製の簡易な単体の差
し込みソケットをくり抜き穴に差し込み、これをそのま
ま容器下部口部の内径部に圧入して嵌合固定し装着する
ことを可能にしている。この場合、このくり抜き穴を、
容器の下部口部口径及び差し込みソケットの外径より小
さく設けておき、このくり抜き穴内に、差し込みソケッ
トを内袋の内部から内容液の排出方向に挿通して口部シ
ートをソケット外周部に弾性拡張しながら緊縮被覆させ
ることによって液漏洩の防止を確実にしている。且つ、
この差し込みソケットは、その筒部外周部に単又は複数
の周状の凸部を設けてシール性をより高め、且つ、この
周状の凸部の外径は容器の下部口部の内径よりプラスに
設けて嵌合を蜜なものとしている。尚、この差し込みソ
ケットはゴム製または一部鋼製または木製でも良く、且
つ、本発明の内袋装着方法は、コンテナー容量が５００
リットル乃至２０００リットルクラスに亙って対応が可
能である。且つ、内袋は上部オープン型でも、或いは、
開栓付きの上部密閉型でも良いと同時に、差し込みソケ
ットの口径を合わせることにより既存の標準型コンテナ
ーにも、内袋仕様のコンテナーにも対応が出来る。

【０００５】また、内袋を、従来の汎用ポリエチレンシ
ートを用い、容器の下部口部に当たる部分に伸縮性を有
する所定大小面積の弾性ポリエチレン製の口部シートを
用いて、その周辺を熱融着して接合し、この口部シート
面部にくり抜き穴を設けて内袋を形成し、前記差し込み
ソケットを用いて容器下部口部に嵌合させることが出来
る。且つ、その他前記同様に構成することが出来る。

【０００６】又、ほぼ角型の上部に開閉蓋を設けた、且
つ、下部給排出入型コンテナーに於いて、内袋の上部を
密閉式とし、且つ、予め、内袋を特定形状の折り畳み構
造に設け、且つ、前記差し込みソケットを併用すること
によって容器内への装着作業の手間を大幅に省くことが
可能となる。この場合、内袋の折り畳み形状を、前記要
領による底部シール後、内袋を拡張した状態の底部と胴
部シートの接線部を容器内形状に見合うほぼ角型に連続
した一段目の水平方向の稜線として形成したあと、上方
に向かって順次、前後方向の胴部の外観折り畳み形状が
横Ｖ字型の先端を内方向に突き合わせて設けた形状を設
け、続いて前記ほぼ角型の周状の二段目の稜線として設
けてこれを一段置きに繰り返す折り畳みを行って所定複
数段を形成し、折り畳み後の平面形状を容器内部形状と
同じほぼ角型に、且つ、薄型形状に設けることが出来
る。そのため、前記差し込みソケットを内袋底部に併用
してこれを容器下部口部に圧入嵌合することによって容
器への装着を容易にし、且つ、下部口部から容易にかつ
自在に充填液の注出入を行うことが出来る。尚、必要に
より内袋上部に開口栓を設けて充填液の排出を、又は、
注入をも行うことが出来る。液排出後の内袋の取り出し
は、容器上部から胴部シートを引き出して行える。ま
た、この特定形状の折り畳み構造に設けられた内袋は、
内袋底部に、前記差し込みソケット、或いは、従来型の
ソケットを任意に取り付けて、各種標準コンテナーにも
対応可能である。更に、内袋に耐久性素材シートを用い
て固定し、且つ、洗浄をも行いながら繰り返し利用をす
ることも出来る。

【０００７】また、この場合の内袋の折り畳み形状を、
上下をシールして密封したあと内袋を拡張かつ伸張し
て、その膨らんだシートの胴部周長の断面左右２点から
中心方向に、その断面形状が工の字状になるように上下
連続線状に折り込み、更に、内部のエアーを抜き出して
薄い帯状に形成し、且つ、上部を容器蓋裏部に吊り下
げ、下部口部に前記差し込みソケットを圧入して装着す
る方法とすることも出来る。且つ、必要により充填液の
給排は開栓を設けて上部より行うことも出来、同時に、
その他前記同様の構成とすることが出来る。

【０００８】尚、上記の如く内袋を特定形状の折り畳み
構造に設けた装着方法は、下部給排出入型コンテナーに
於いて、且つ、内袋の繰り返し利用が求められる場合、
内袋に耐久性素材シートを用いてその下部口部を、固定
部材を用いて直接容器下部口部に固定してコンテナーの
有効利用を図ることが出来る。且つ、これら内袋の装着
方法は、従来、困難であった折り畳みしきコンテナーの
内袋の装着をも極めて容易にすることが出来る。

【０００９】更に、上記折り畳み構造に設けた内袋は、
耐食性を要求される充填内容液を扱うコンテナーの場
合、内袋の下部口部に、容器付随の下部排出管の内面形
状に合致する内袋と同質素材で成型された管を接合して
対応することが出来る。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施形態を説明する。図１はこの発明を実施した中
型のコンテナー１の上部蓋２Ａ、２Ｂ付き容器２内に弾
性低密度ポリエチレンシート等からなる上部開放型の内
袋４Ａの装着された様子を示す一部切欠した正面図で、
容器２の胴部２ａ内周長に見合って設定された筒状シー
トの下端部を、熱融着等により容器下部口部２ｃに向か
って逆放射線状にシール５して底部４ａを形成し、且
つ、容器２の下部口部２ｃに見合う部分にくり抜き穴６
を設け、別途成型された差し込みソケット７が挿通され
ている様子を示している。図２は、その部分拡大図で、
この差し込みソケット７は、外周部に周状の凸部７ａを
設け、かつ、この凸部７ａの外径は下部口部２ｃ部内径
よりプラスサイドに設けて形成されているため、内袋４
Ａの底部くり抜き穴６部のシート自身の弾性によって差
し込みソケツト７の周状の凸部７ａ部に拡張しながら緊
縮被覆された状態で下部口部２ｃ内径に圧入され、内袋
４Ａのくり抜き穴６部と差し込みソケツト７と容器下部
口部２ｃとが蜜に嵌合し合ってセットされる為、内袋４
Ａ内に充填された液の下部口部２ｃから容器２内側への
流入防止が可能となる。内袋４Ａの容器２へのセット
は、事前に差し込みソケツト７をくり抜穴６部に挿通し
て緊縮被覆しておいて装着用治具８で容器下部口部２ｃ
に圧入することも、或いは、容器２外で装着用治具８に
差し込みソケツト７とくり抜き穴６部を仮合わせしてお
いて下部口部２ｃ内に強く圧入してセットすることも出
来る。従って、容器２内への内袋４Ａの装着が素材弾性
を生かして以上の如く構成されているため、容器下部口
部２ｃに見合った位置任意に内袋４のくり抜き穴６を設
ければ良く、差し込みソケツト７の径を合わせて設ける
ことによってシール線５上でも装着が可能であり、且
つ、内袋４は上部がオープン型４Ａでも、或いは、開栓
９を設けて密封型とすることも可能である。また、もと
より、従来と同じソケットを利用して嵌合することも出
来る。また、液排出後の内袋４の取り出しは、容器上部
から胴部シートを束ねて強く引き出して行うことも、装
着用治具８で口部を内側から残液を塞ぎながら引き出す
ことも出来る。尚、差し込みソケット７には内袋シート
の吸い込み防止堰７ａが設けて図示されている。尚、こ
の差し込みソケットはゴム製または一部鋼製または木製
でも良い。

【００１１】図３は、本発明の第２の実施態様を示す部
分図で、内袋４Ｂが汎用シートを用いて本体を成型し、
その容器２下部口部２ｃ部分に所定大の小面積の弾性口
部シート１０を用い、その口部シート１０の周囲をシー
ルし、且つ、この面部にくり抜き穴６を設けて内袋４Ｂ
が構成されている。

【００１２】また、図４Ａの如く、差し込みソケット７
の内径部から液排出方向にくり抜き穴６部を設けた口部
シート１０を挿入し、シートの弾性拡張によって差し込
みソケット７の内面部を被覆しながら端部で外側に反転
して緊縮被覆し、且つ、これを容器下部口部２ｃ内径に
圧入して固定することも可能である。或いは、図４Ｂの
如く、中ソケット１１を用いて差し込みソケット７内部
で、又は、図４Ｃの如く、リング部材１２等を用いてソ
ケット７の内又は外部に、或いは、下部口部２ｃ内径部
に直に圧入して口部シート１０部の嵌合を行うことも可
能である。又、図示していないが、Ｏリング等を併用す
る事も出来る。

【００１３】図５は、本発明の第３の実施態様を示す図
で、内袋４Ｃが特定形状の折り畳み構造に設けられたこ
とを示しており、上部をシールして密封型とし、且つ、
下部給排出入型の前記差し込みソケット７を併用する構
造に設けられている。この内袋４Ｃはほぼ角型の上部開
閉蓋方式の容器に適するもので、容器２底部２ｂの周長
に見合う内袋４Ｃの底部４ａ及び胴部４ｂを拡張した状
態で、この底部４ａと胴部４ｂとの接線を水平方向のほ
ぼ角型の周状に連続する一段目の稜線Ａ１として形成し
たあと、前後方向の胴部Ｂ面の中間部を双方から内方向
に折り込んで、その状態で、左右の胴部Ｃ面を内方向に
同時に折り込み、かつ、これを中間で元の左右外方向に
折り返して、前後方向の胴部Ｂ外観形状を、先端Ｄが左
右から突き合わされた一段目の横Ｖ字型形状に設け、次
に、この左右の胴部Ｃを前記一段目の稜線Ａ１の線で再
び内方向に折り返し、且つ、この屈折点の位置の前後方
向の胴部Ｂが前後に水平に引き出されて二段目の稜線Ａ
２を周状に形成し、更に、左右の胴部Ｃを上方内方向に
折り込んで前後方向の胴部Ｂに二段目の横Ｖ字型を形成
し、これを上方に向かって所定高の複数段を順次形成
し、且つ、内袋の折り畳み後の平面形状が容器２内部形
状と同じほぼ角型に、且つ、薄型形状に設けられてい
る。そのため、前記差し込みソケット７を内袋底部４ａ
に併用することによって容器２の下部口部２ｃへのセッ
トを容易にし、且つ、下部口部２ｃから液体を充填する
場合、内袋４Ｃと容器２の間にエアーが溜まりを作るこ
となく、かつ、内袋４Ｃ内にもエアーを殆ど入れること
なく充填することが出来、かつ、排出を行うことが出来
る装着方法である。尚、上部に開栓９を設けて充填液の
排出を、場合によっては注入をも行うことが出来る。ま
た、この特定形状の折り畳み構造に設けられた内袋４Ｃ
に於いても、この底部４ａの容器下部口部２ｃ位置に、
前記差し込みソケット７はもとより、従来型のソケット
を任意に取り付けて、各種標準コンテナーにも対応可能
である。更に、耐久性素材シートを用いて、且つ、洗浄
をも行いながら繰り返し利用をすることも出来る。

【００１４】また、本特定形状の折り畳み構造に設けら
れた内袋４Ｃは、折り畳み式コンテナー１９への装着に
も適した構造となっている。

【００１５】図６は、本発明の第４の実施態様を示す図
で、内袋４Ｄの如き特定形状の折り畳み構造に設けられ
たことを示しており、上部を密封型で、且つ、下部給排
出入型として前記差し込みソケット７を併用する構造に
設けられている。この場合の内袋４Ｄの折り畳み形状
は、前記同様、素材チューブを所定長に切断したあと、
下部を四方シール５して底部４ａとして設け、上部を線
状にシール５して密封状に設け、且つ、筒状の胴部を拡
張かつ伸張して、その膨らんだシートの胴部４ｂ周長の
相対する２点から中心方向に、胴部４ｂの断面形状が工
の字状となるように上下連続線状に設けて折り込み、且
つ、内部のエアーを抜き出して薄い帯状に形成し、且
つ、上部を容器蓋２Ａ裏部に吊り下げ可能な構造として
内袋４Ｄが形成され、容器２内にセットされるよう構成
されている。従って、容器２下部口部２ｃから注入され
る充填液は、充填液が底部に張られた段階で内袋４Ｄを
上部で数度上下に振るだけで内袋４Ｄと容器２の間にエ
アーの溜まりを作ることなく充填液の注入を行うことが
出来、かつ、排出をも行うことが出来る。尚、充填液の
給排は開栓９を設けて上部より行うことも出来る。又、
底部周囲に前記平折り式の第一段の綾線を形成した折り
折り畳み構造とすることも出来る。

【００１６】又、図７は、本発明の第５の実施態様を示
す図で、前記特定形状の折り畳み構造に設けられた密封
式の内袋４Ｃ及び内袋４Ｄに於いて、且つ、繰り返し利
用を目的とする場合、内袋４Ｃ及び４Ｄに耐久性素材シ
ートを用いて、この下部口部を固定用部材１３を用いて
容器底部２ｂに固定し、且つ、必要により上部に開栓９
を設けて洗浄をも行いながら繰り返し利用をすることも
出来る。

【００１７】又、図８は、本発明の第６の実施態様を示
す図で、前記特定形状の折り畳み構造に設けられた密封
式の内袋４Ｃ及び内袋４Ｄに於いて、繰り返し利用を
し、且つ、耐食性を求められる場合、この下部口部に、
容器２に付随する給排出入管１４内面に合致する形状に
内袋と同系シート或いは同系素材からなる成型管１５を
内袋４Ｃ及び内袋４Ｄに接合して形成することも出来
る。

【００１８】

【発明の効果】この発明は、上記のように１０００リッ
トルコンテナー等の各種容器内に用いられている既存の
汎用ポリエチレン等からなる内袋自体に、又は、内袋の
口部に伸縮性大の弾性シートを用いて内袋構造及び装着
方法を改良し、且つ、内袋自身を独自の折り畳み形状に
設けることによって容器内への内袋の装着脱を極めて容
易にするよう構成されたもので以下の如き優れた効果を
奏するものである。 従来の口部一体型内袋に於ける堅牢なソケットの成型
費、及び、ソケットと内袋本体のシール部を避けて取り
付ける熱融着費としてのコストを、内袋自身又は口部シ
ートにくり抜き穴を設け、かつ、簡易な単体の使い捨て
の差し込みソケットによる装着とすることによって内袋
のコストダウンが可能となる。 内袋を特定な折り畳み形状に設けることによって、内
袋の容器内への装着作業の大幅簡素化が可能となる。 内袋を、特定な折り畳み形状に設けた内袋とすること
によって、定型コンテナーはもとより、折り畳み式コン
テナーに適した内袋が形成され、折り畳み式コンテナー
の市場規模の大いなる推進を図ることが出来る。 且つ、従来コンテナー内に用いられていたポリタンク
の使用をも不要とし、その為、コンテナー内の内容量を
大とする事が出来る。 内袋自身と、その装着脱のコストダウンにより、物流
コストの直接的経費削減の他、内袋の装着率向上によ
り、非洗浄化による洗剤や水資源の節約、排水処理の環
境問題解決、及びワンウエイからツウウエイ志向による
経済的効果が期待出来る。 折り畳み式コンテナーの利用の拡大化により、懸案と
なっている容器回収コストの大幅低減を図ることが出来
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】容器内に弾性ポリエチレンシート製上部開放型
内袋を装着した様子を一部切欠して示す半断面正面図。

【図２】図１の差し込みソケットがくり抜き穴部のシー
ト弾性で緊縮被覆された様子を示す部分断面図。

【図３】口部シートを用いた内袋の下部構造を一部切欠
して示す斜視分解図。

【図４】Ａ；口部シートが差し込みソケットの内側から
挿入されて先端部で反転し、これを外周部に緊縮被覆し
た様子を示す部分断面図。 Ｂ；差し込みソケットの内部に更に中ソケットを設けて
口部シートを緊縮被覆した様子を示す図。 Ｃ；差し込みソケットの外部にリングを設けて口部シー
トを緊縮被覆した様子を示す図。

【図５】平面状の特定の折り畳み形状に設けた内袋の斜
視図。

【図６】Ａ 縦型状の特定の折り畳み形状に設けた内袋
の図。 Ｂ 同上胴部Ａ−Ａ′矢視断面図。

【図７】特定の折り畳み形状に設けた内袋の排出口部を
固定部材で固定した様子を示す部分断面図。

【図８】特定の折り畳み形状に設けた内袋の排出口部に
成型管を接合して一体とした様子を示す部分断面図。

【図９】平面状の特定の折り畳み形状に設けた内袋が折
り畳み式コンテナーの中に装着された様子を示す一部切
欠した斜視全体図。

【図１０】装着用治具の図。

【符号の説明】

１；コンテナー ２；内部容器 ２
ａ；容器胴部 ２ｂ；容器底部 ２ｃ；容器下部口部 ２
Ａ；容器内蓋 ２Ｂ；容器外蓋 ３；フレーム
４；内袋 ４ａ；内袋胴部 ４ａ；内袋底部 ４
Ａ；上部開放一体型内袋 ４Ｂ；底部に口部シートを接合した内袋 ４
Ｃ；平面折り畳み式内袋 ４Ｄ；縦型折り畳み式内袋 ５；シール部
６；くり抜き穴 ７；差し込みソケット ７ａ；周状の凸部 ７
ｂ；吸い込み防止堰 ８；装着用治具 ９；開栓 １
０；口部シート １１；中ソケット １２；リング部材 １
３；固定用部材 １４；給排出入管 １５；成型管 １
６；パッキング １７；バルブ １８；吊り紐 １
９；折り畳み式コンテナー Ａ１、Ａ２、Ａ３；周状の稜線 Ｂ；胴部前後の面
Ｃ；胴部左右の面 Ｄ；横Ｖ字の先端部

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 液体用コンテナー等の下部排出又は給排
   出入型各種容器内に用いられる各種高分子素材フイルム
   からなる内袋に於いて、該内袋に伸縮性を有する弾性ポ
   リエチレンシート（以下シートと言う）を用い、且つ、
   容器下部給排出入口（以下下部口部と言う）に位置する
   底部シートの部分に、前記容器下部口部より小さいくり
   抜き穴を設けた内袋を形成し、別途、同下部口部内径に
   対し、外周径が蜜に嵌合可能に成型された筒状の差し込
   みソケットを設け、該差し込みソケットを前記内袋口部
   シートのくり抜き穴部に、内袋内部から液体排出方向に
   挿通して該くり抜き穴部周辺の口部シートを弾性拡張さ
   せて差し込みソケットの外周部に緊縮被覆させることを
   特徴とし、且つ、これを前記容器下部口部の内径部に圧
   入して嵌合固定可能な構造として構成されたコンテナー
   用内袋の装着方法。
2. 【請求項２】 前記液体コンテナー用に用いられる、汎
   用シートからなる内袋に於いて、該内袋底部の容器下部
   口部に位置する部分に、より伸縮性大の同系素材の弾性
   シートを所定大（以下口部シートと言う）に設けてその
   周囲部を接合し、且つ、該口部シートに、前記容器下部
   口部内径より小さいくり抜き穴を設けた構造の内袋を形
   成し、且つ、該くり抜き穴部に、別途成型された筒状の
   差し込みソケットを挿通して緊縮被覆させ、これを前記
   容器下部口部に嵌合固定可能とするよう構成された請求
   項１記載のコンテナー用内袋の装着方法。
3. 【請求項３】 ほぼ角型の液体用内袋装着式上部開閉蓋
   付きコンテナーに於いて、内袋の上部を密閉式とし、且
   つ、容器下部口部への前記の如き装着方法に於いて、該
   内袋の初期折り畳み形状を、折り畳み後の平面姿が容器
   内形状に見合ってほぼ角型になるよう、内袋底部周辺に
   連続するほぼ角型の一段目の稜線を形成したあと、上方
   に接続する左右双方の胴部シートを同時に中心方向に折
   り込んで、相対する前後方向の胴部シートが横Ｖ字型の
   先端左右突き合わ状の外観形状に設け、次に、再び上方
   に、二段目の周状の稜線をほぼ角型に形成し、更に、そ
   の上位に前記同様の横Ｖ字型形状を設けてこれを交互に
   繰り返し、折り畳み後の全高が平坦かつ蜜に折り畳まれ
   たことを特徴とする内袋を形成し、且つ、容器下部口部
   からの液体注出入によって上下に拡縮可能に構成された
   請求項１及び２記載のコンテナー用内袋の装着方法。
4. 【請求項４】 内袋装着式各種液体用コンテナーに於い
   て、上部を密閉式とする内袋の、且つ、容器下部口部へ
   の前記の如き装着方法に於いて、該内袋の折り畳み形状
   を、折り畳み後の正面姿が高さ方向に平らな帯状に折り
   畳まれるよう、内袋の胴部シートの拡張された断面周長
   の相対する２点から、その部分を中心方向に上下連続し
   た折り込み線を設けながら折り込み、断面形状を工の字
   状に設け、且つ、内部のエアーを排出してこれを帯状と
   し、且つ、その上部を吊り下げ可能とした内袋を形成し
   て、容器下部口部からの液体注出入によって内袋が平面
   方向に拡縮可能に構成された請求項１及び２記載のコン
   テナー用内袋の装着方法。
5. 【請求項５】 コンテナー内に、前記特定形状に折り畳
   まれた内袋の底部シートのくり抜き穴部周囲を、固定用
   部材を用いて容器の下部口部に固定して構成された請求
   項３及び４記載のコンテナー用内袋の装着方法。
6. 【請求項６】 コンテナー内に、前記の如く特定形状に
   折り畳まれた内袋の底部シートに設けられたくり抜き穴
   部分に、容器付随の下部給排出入管内面に合致するよう
   成型された、同系素材からなる成型管を接合して構成さ
   れた請求項３及び４記載のコンテナー用内袋の装着方
   法。