JP2000037018A - ケーブル装着部の耐圧密封構造 - Google Patents
ケーブル装着部の耐圧密封構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的簡易、且つ低コストにて、耐圧容器の
所要部に装着されるケーブルの装着部の周りの耐圧密封
状態を保持することが可能なケーブル装着部の耐圧密封
構造を提供する。 【解決手段】 ケーブル（３）の外側に嵌装された密封
用硬質部材（２）とケーブルとの間に密封用可変形部材
（４）を介在させ、前記密封用可変形部材と前記密封用
硬質部材との相互作用で、高外圧に対し、前記ケーブル
の耐圧容器への装着部の密封状態を保持させるようにし
たケーブル装着部の耐圧密封構造において、前記密封用
硬質部材には円錐台状穴部（２ｄ）を形成する一方、前
記密封用可変形部材は前記円錐台状穴部に丁度入りうる
円錐台形状に形成し、前記密封用可変形部材の大きい外
径を有する側に前記高外圧が作用するようにして、前記
密封用可変形部材の外周のテーパ状傾斜面（４ｃ）を前
記密封用硬質部材の円錐台状穴部内周のテーパ状傾斜面
（２ｃ）に圧接させることにより前記ケーブルの装着部
の密封状態を保持させるようにした。
所要部に装着されるケーブルの装着部の周りの耐圧密封
状態を保持することが可能なケーブル装着部の耐圧密封
構造を提供する。 【解決手段】 ケーブル（３）の外側に嵌装された密封
用硬質部材（２）とケーブルとの間に密封用可変形部材
（４）を介在させ、前記密封用可変形部材と前記密封用
硬質部材との相互作用で、高外圧に対し、前記ケーブル
の耐圧容器への装着部の密封状態を保持させるようにし
たケーブル装着部の耐圧密封構造において、前記密封用
硬質部材には円錐台状穴部（２ｄ）を形成する一方、前
記密封用可変形部材は前記円錐台状穴部に丁度入りうる
円錐台形状に形成し、前記密封用可変形部材の大きい外
径を有する側に前記高外圧が作用するようにして、前記
密封用可変形部材の外周のテーパ状傾斜面（４ｃ）を前
記密封用硬質部材の円錐台状穴部内周のテーパ状傾斜面
（２ｃ）に圧接させることにより前記ケーブルの装着部
の密封状態を保持させるようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中や地中等で高
外圧が加わる地震計等の地中或いは水中観測装置とケー
ブルとの間等に適用されるケーブル装着部の耐圧密封構
造に関する。
外圧が加わる地震計等の地中或いは水中観測装置とケー
ブルとの間等に適用されるケーブル装着部の耐圧密封構
造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、地震計等の地中、水中観測装置に
使用される信号ケーブルには、水中や地中等で高圧の外
圧が加わるため、高圧時における気密性、或いは水密性
が要求される。一般に、金属部材などの硬質部材間の気
密、或いは水密を保つためにＯリングが使用され、この
Ｏリングを用いることにより数百気圧までの気密、或い
は水密状態を保つことが可能である。しかし、硬質部材
と信号ケーブル間では、信号ケーブルの寸法、形状が水
圧により変化するため、上記Ｏリング等は使用できず、
従来は、柔らかいゴム材料のリングをケーブル外皮に取
付け、予圧を与えてケーブルの変形にも追従出来るよう
にしたものが知られている。
使用される信号ケーブルには、水中や地中等で高圧の外
圧が加わるため、高圧時における気密性、或いは水密性
が要求される。一般に、金属部材などの硬質部材間の気
密、或いは水密を保つためにＯリングが使用され、この
Ｏリングを用いることにより数百気圧までの気密、或い
は水密状態を保つことが可能である。しかし、硬質部材
と信号ケーブル間では、信号ケーブルの寸法、形状が水
圧により変化するため、上記Ｏリング等は使用できず、
従来は、柔らかいゴム材料のリングをケーブル外皮に取
付け、予圧を与えてケーブルの変形にも追従出来るよう
にしたものが知られている。
【０００３】このような水密構造を採用したものに、図
２に示すものがある。即ち、図２に示すケーブルと金属
部材との水密構造においては、図示しない耐圧容器の外
筒５０の内部に信号ケーブル５１が通され、該信号ケー
ブル５１の一部に、ゴムパッキン５２が嵌装され、更に
その外側に金属ケース５３が嵌装された構造となってい
る。また、金属ケース５３と外筒５０との間は、Ｏリン
グ５５で水密が図られ、金属ケース５３の上部には、予
圧を与える予圧金具５４が取り付けられ、該予圧金具５
４により予めゴムパッキン５２に圧力を与えることで高
圧時の信号ケーブル５１の変形にも追従させることが出
来るようになっている。
２に示すものがある。即ち、図２に示すケーブルと金属
部材との水密構造においては、図示しない耐圧容器の外
筒５０の内部に信号ケーブル５１が通され、該信号ケー
ブル５１の一部に、ゴムパッキン５２が嵌装され、更に
その外側に金属ケース５３が嵌装された構造となってい
る。また、金属ケース５３と外筒５０との間は、Ｏリン
グ５５で水密が図られ、金属ケース５３の上部には、予
圧を与える予圧金具５４が取り付けられ、該予圧金具５
４により予めゴムパッキン５２に圧力を与えることで高
圧時の信号ケーブル５１の変形にも追従させることが出
来るようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
２に示した従来の水密構造においては、耐用気圧は、２
０〜３０気圧程度までで、それ以上の圧力に対しては、
信号ケーブル５１の変形にゴムパッキン５２が追従する
ことができなくなる。従って、高圧力時には、特別なエ
ポキシ材によるモールト゛処理により水密を図らなければ
ならず、コスト高となってしまうという問題点があっ
た。
２に示した従来の水密構造においては、耐用気圧は、２
０〜３０気圧程度までで、それ以上の圧力に対しては、
信号ケーブル５１の変形にゴムパッキン５２が追従する
ことができなくなる。従って、高圧力時には、特別なエ
ポキシ材によるモールト゛処理により水密を図らなければ
ならず、コスト高となってしまうという問題点があっ
た。
【０００５】本発明は上記問題点を解決するために為さ
れたものであって、比較的簡易、且つ低コストにて、耐
圧容器の所要部に装着されるケーブルの装着部の周りの
耐圧密封状態を保持することが可能なケーブル装着部の
耐圧密封構造を提供することを目的とする。
れたものであって、比較的簡易、且つ低コストにて、耐
圧容器の所要部に装着されるケーブルの装着部の周りの
耐圧密封状態を保持することが可能なケーブル装着部の
耐圧密封構造を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項１記載の発明は、ケーブル（３）の外側に密
封用硬質部材（例えば、密封用金具２）を嵌装するとと
もに、前記ケーブルと前記密封用硬質部材との間に密封
用可変形部材（４）を介在させた状態で所望の耐圧容器
の所要部位（例えば、耐圧容器の入口の外筒１部分）に
装着し、前記密封用可変形部材と前記密封用硬質部材と
の相互作用で、高外圧に対し、前記ケーブルの装着部の
密封状態を保持させるようにしたケーブル装着部の耐圧
密封構造において、前記密封用硬質部材は、前記高外圧
の加わる側の内径が大径穴部（２ａ）となり、逆側が前
記ケーブルの径と略等しい内径の小径穴部（２ｂ）とな
る円錐台状穴部（２ｄ）を備えた形状に形成し、前記密
封用可変形部材は、前記密封用硬質部材の円錐台状穴部
の大径穴部に位置する側が該大径穴部と略同等の大きさ
の外径を有する大径部（４ａ）となる一方、前記密封用
硬質部材の円錐台状穴部の小径穴部に位置する側が該小
径穴部と略同等の大きさの外径を有する小径部（４ｂ）
となる円錐台形状に形成し、前記密封用可変形部材の大
径部側に前記高外圧が作用するようにして、前記密封用
可変形部材の外周のテーパ状傾斜面（４ｃ）を前記密封
用硬質部材の円錐台状穴部内周のテーパ状傾斜面（２
ｃ）に圧接させることにより前記ケーブルの装着部の密
封状態を保持させるようにした構成とした。
め、請求項１記載の発明は、ケーブル（３）の外側に密
封用硬質部材（例えば、密封用金具２）を嵌装するとと
もに、前記ケーブルと前記密封用硬質部材との間に密封
用可変形部材（４）を介在させた状態で所望の耐圧容器
の所要部位（例えば、耐圧容器の入口の外筒１部分）に
装着し、前記密封用可変形部材と前記密封用硬質部材と
の相互作用で、高外圧に対し、前記ケーブルの装着部の
密封状態を保持させるようにしたケーブル装着部の耐圧
密封構造において、前記密封用硬質部材は、前記高外圧
の加わる側の内径が大径穴部（２ａ）となり、逆側が前
記ケーブルの径と略等しい内径の小径穴部（２ｂ）とな
る円錐台状穴部（２ｄ）を備えた形状に形成し、前記密
封用可変形部材は、前記密封用硬質部材の円錐台状穴部
の大径穴部に位置する側が該大径穴部と略同等の大きさ
の外径を有する大径部（４ａ）となる一方、前記密封用
硬質部材の円錐台状穴部の小径穴部に位置する側が該小
径穴部と略同等の大きさの外径を有する小径部（４ｂ）
となる円錐台形状に形成し、前記密封用可変形部材の大
径部側に前記高外圧が作用するようにして、前記密封用
可変形部材の外周のテーパ状傾斜面（４ｃ）を前記密封
用硬質部材の円錐台状穴部内周のテーパ状傾斜面（２
ｃ）に圧接させることにより前記ケーブルの装着部の密
封状態を保持させるようにした構成とした。
【０００７】この請求項１記載の発明によれば、密封用
可変形部材に該密封用可変形部材の大径部側から高外圧
が加わると、密封用可変形部材がその外周のテーパ状傾
斜面が密封用硬質部材内周のテーパ状傾斜面とより圧接
する方向に移動され、その密封用可変径部材の先端が密
封用硬質部材内周のテーパ状傾斜面からの反力で、ケー
ブル側に変形して食い込むこととなって、高圧時におい
ても密封用硬質部材と密封用可変形部材との相互作用
で、ケーブルの装着部の密封状態（気密状態、水密状態
等）を保持することが出来る。ここで、ケーブルには、
例えば、水中ケーブル、海底ケーブル、高圧下で使用さ
れる信号ケーブルなどが含まれる。ケーブルは、光ファ
イバなどの芯線と、芯線を被覆する外皮などにより構成
されている。
可変形部材に該密封用可変形部材の大径部側から高外圧
が加わると、密封用可変形部材がその外周のテーパ状傾
斜面が密封用硬質部材内周のテーパ状傾斜面とより圧接
する方向に移動され、その密封用可変径部材の先端が密
封用硬質部材内周のテーパ状傾斜面からの反力で、ケー
ブル側に変形して食い込むこととなって、高圧時におい
ても密封用硬質部材と密封用可変形部材との相互作用
で、ケーブルの装着部の密封状態（気密状態、水密状態
等）を保持することが出来る。ここで、ケーブルには、
例えば、水中ケーブル、海底ケーブル、高圧下で使用さ
れる信号ケーブルなどが含まれる。ケーブルは、光ファ
イバなどの芯線と、芯線を被覆する外皮などにより構成
されている。
【０００８】請求項２記載の発明は、請求項１記載のケ
ーブル装着部の耐圧密封構造において、前記密封用可変
形部材が前記ケーブルの外皮と同程度か、或いはやや硬
い硬度を有する有する構成とした。この請求項２の発明
によれば、密封用可変形部材の硬度が、ケーブルの外皮
と同等、或いはそれより若干硬い素材のものから出来て
いるので、高圧下において、ケーブルの外皮の変形に追
従してケーブルとの間の密封性を高めることが出来る。
ーブル装着部の耐圧密封構造において、前記密封用可変
形部材が前記ケーブルの外皮と同程度か、或いはやや硬
い硬度を有する有する構成とした。この請求項２の発明
によれば、密封用可変形部材の硬度が、ケーブルの外皮
と同等、或いはそれより若干硬い素材のものから出来て
いるので、高圧下において、ケーブルの外皮の変形に追
従してケーブルとの間の密封性を高めることが出来る。
【０００９】密封用可変形部材は、例えば、可塑性の樹
脂や、或いは硬質のゴムでもよく、ケーブルの外皮部材
と同等か、或いはやや硬質で、且つ圧力によって変形す
る素材であればよい。
脂や、或いは硬質のゴムでもよく、ケーブルの外皮部材
と同等か、或いはやや硬質で、且つ圧力によって変形す
る素材であればよい。
【００１０】請求項３記載の発明は、請求項１又は２記
載のケーブル装着部の耐圧密封構造において、前記密封
用硬質部材を金属製にした。この請求項３の発明によれ
ば、密封用硬質部材を金属製にしたことにより、高外圧
が加わっても、密封用硬質用部材は変形しないで、密封
用可変形部材のみ変形させて、該密封用変形部材を密封
用硬質部材とケーブルの外皮とに密着させることができ
る。
載のケーブル装着部の耐圧密封構造において、前記密封
用硬質部材を金属製にした。この請求項３の発明によれ
ば、密封用硬質部材を金属製にしたことにより、高外圧
が加わっても、密封用硬質用部材は変形しないで、密封
用可変形部材のみ変形させて、該密封用変形部材を密封
用硬質部材とケーブルの外皮とに密着させることができ
る。
【００１１】請求項４記載の発明は、請求項１、２又は
３記載のケーブル装着部の耐圧密封構造において、前記
密封用可変形部材を、可塑性のプラスチック材とした。
この請求項４の発明によれば、密封用可変形部材を、可
塑性のプラスチック材にしたので、高圧時においても過
度の変形が生じることなく、良好な密封性を維持するこ
とが出来る。
３記載のケーブル装着部の耐圧密封構造において、前記
密封用可変形部材を、可塑性のプラスチック材とした。
この請求項４の発明によれば、密封用可変形部材を、可
塑性のプラスチック材にしたので、高圧時においても過
度の変形が生じることなく、良好な密封性を維持するこ
とが出来る。
【００１２】ここで、可塑性のプラスチック材として
は、例えば、ポリエチレン、ポリ塩化ビニール、ポリプ
ロピレンなどの付加重合系のもの、或いはポリアミド等
の重縮合系のものなどが含まれる。
は、例えば、ポリエチレン、ポリ塩化ビニール、ポリプ
ロピレンなどの付加重合系のもの、或いはポリアミド等
の重縮合系のものなどが含まれる。
【００１３】請求項５記載の発明は、請求項１〜４項の
いずれかに記載のケーブル装着部の耐圧密封構造におい
て、前記密封用可変形部材に該密封用可変形部材の大径
部側から該可変形部材の外周のテーパ状傾斜面を前記密
封用硬質部材の円錐台状穴部内周のテーパ状傾斜面に圧
接させる予圧を加える予圧付与部材（予圧金具６）が配
設された構成とした。
いずれかに記載のケーブル装着部の耐圧密封構造におい
て、前記密封用可変形部材に該密封用可変形部材の大径
部側から該可変形部材の外周のテーパ状傾斜面を前記密
封用硬質部材の円錐台状穴部内周のテーパ状傾斜面に圧
接させる予圧を加える予圧付与部材（予圧金具６）が配
設された構成とした。
【００１４】この請求項５記載の発明によれば、予圧付
与部材によって、予め、密封用可変形部材の大径部の側
から、該密封用可変形部材に圧力を加えて、該密封用可
変形部材の先端側を変形させてケーブルに食い込ませる
ことによって、密封用可変形部材とケーブル及び密封用
硬質部材との密着性を持たせたことにより、高圧がかか
る前においてもケーブル装着部における耐圧密封性を保
持させることが出来る。
与部材によって、予め、密封用可変形部材の大径部の側
から、該密封用可変形部材に圧力を加えて、該密封用可
変形部材の先端側を変形させてケーブルに食い込ませる
ことによって、密封用可変形部材とケーブル及び密封用
硬質部材との密着性を持たせたことにより、高圧がかか
る前においてもケーブル装着部における耐圧密封性を保
持させることが出来る。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
ケーブル装着部の耐圧密封構造の実施の形態を詳細に説
明する。図１は、本発明に係るケーブル装着部の耐圧密
封構造を示す部分縦断側面図である。図１に示す本発明
に係るケーブル装着部の耐圧密封構造においては、図示
しない耐圧容器の外筒１の内部に、密封用硬質部材とし
て例示する密封用金具２が嵌挿されている。この密封用
金具２は、一端側に大径穴部２ａを有する一方、他端側
に小径穴部２ｂを有し、前記大径穴部２ａと小径穴部２
ｂとの間に、テーパ状の傾斜面２ｃを有する円錐台状穴
部２ｄを備えている。そして、この密封用金具２中にケ
ーブルとして例示する信号ケーブル３が通され、該信号
ケーブル３には、その外皮３ａと、前記密封用金具２の
傾斜面との間に、相互に密着した状態で密封用可変形部
材４が嵌装されている。
ケーブル装着部の耐圧密封構造の実施の形態を詳細に説
明する。図１は、本発明に係るケーブル装着部の耐圧密
封構造を示す部分縦断側面図である。図１に示す本発明
に係るケーブル装着部の耐圧密封構造においては、図示
しない耐圧容器の外筒１の内部に、密封用硬質部材とし
て例示する密封用金具２が嵌挿されている。この密封用
金具２は、一端側に大径穴部２ａを有する一方、他端側
に小径穴部２ｂを有し、前記大径穴部２ａと小径穴部２
ｂとの間に、テーパ状の傾斜面２ｃを有する円錐台状穴
部２ｄを備えている。そして、この密封用金具２中にケ
ーブルとして例示する信号ケーブル３が通され、該信号
ケーブル３には、その外皮３ａと、前記密封用金具２の
傾斜面との間に、相互に密着した状態で密封用可変形部
材４が嵌装されている。
【００１６】信号ケーブル３の外皮３ａの外径は、密封
用金具２の小径穴部２ｂの内径と略同一、若しくは、前
記密封用可変形部材４が食い込みやすいように、やや小
さい径とされている。密封用可変形部材４は、密封用金
具２の円錐台状穴部２ｄの大径穴部２ａに位置する側が
該大径穴部２ａと略同等の大きさの外径を有する大径部
４ａとなる一方、前記密封用金具２の円錐台状穴部２ｄ
の小径穴部２ｂに位置する側が該小径穴部２ｂと略同等
の大きさの外径を有する小径部４ｂとなって、その一端
側が円錐台形状に形成されている。この密封用可変形部
材４の円錐台形状部分の外周部分はテーパ状傾斜面４ｃ
になっている。この密封用可変形部材４は、信号ケーブ
ル３の外皮３ａと同一の硬さか、或いはそれよりも若干
硬い材質のものであって、且つ圧力を加えた場合に変形
可能な材質のものから出来ている。この密封用可変形部
材は、例えば、可塑性のプラスチック材によって構成さ
れている。ここで、密封用可変形部材４の硬度を信号ケ
ーブル３の外皮３ａと同一の硬さか或いはそれよりも若
干硬い材質のものとしたのは、軟性の物質（例えば、軟
性ゴム）の場合、変形量が大きく、その圧力に耐えきれ
ず、十分な密封効果が得られないためであり、信号ケー
ブル３の外皮３ａと略同程度の材質の場合に、特に、こ
の構造の効果が得られる。
用金具２の小径穴部２ｂの内径と略同一、若しくは、前
記密封用可変形部材４が食い込みやすいように、やや小
さい径とされている。密封用可変形部材４は、密封用金
具２の円錐台状穴部２ｄの大径穴部２ａに位置する側が
該大径穴部２ａと略同等の大きさの外径を有する大径部
４ａとなる一方、前記密封用金具２の円錐台状穴部２ｄ
の小径穴部２ｂに位置する側が該小径穴部２ｂと略同等
の大きさの外径を有する小径部４ｂとなって、その一端
側が円錐台形状に形成されている。この密封用可変形部
材４の円錐台形状部分の外周部分はテーパ状傾斜面４ｃ
になっている。この密封用可変形部材４は、信号ケーブ
ル３の外皮３ａと同一の硬さか、或いはそれよりも若干
硬い材質のものであって、且つ圧力を加えた場合に変形
可能な材質のものから出来ている。この密封用可変形部
材は、例えば、可塑性のプラスチック材によって構成さ
れている。ここで、密封用可変形部材４の硬度を信号ケ
ーブル３の外皮３ａと同一の硬さか或いはそれよりも若
干硬い材質のものとしたのは、軟性の物質（例えば、軟
性ゴム）の場合、変形量が大きく、その圧力に耐えきれ
ず、十分な密封効果が得られないためであり、信号ケー
ブル３の外皮３ａと略同程度の材質の場合に、特に、こ
の構造の効果が得られる。
【００１７】前記水密用可変形部材４の一端側は、円錐
台の形状を有しており、その中心部に信号ケーブル３を
挿通させることが出来るようになっている。密封用金具
２の外周部には、前記外筒１との間の密封性（水密性或
いは気密性など）を図るためのＯリング５が嵌装されて
いる。また、密封用金具２の上部には、密封用可変形部
材４に上方から予圧を与える予圧付与部材としての予圧
金具６が配置されている。予圧金具６の一端側には密封
用可変形部材４の上面に圧力を加える押圧部６ａが設け
られ、他端側には密封用金具２とフランジ部６ｂとをボ
ルト６ｃによって締結する締結部６ｄが設けられてい
る。そして、その締結部６ｄにボルト６ｃを通して締め
込むことにより、該押圧部６ａが下降して密封用可変形
部材４に圧力が加わり、その結果、密封用可変形部材４
がテーパ状の傾斜面２ｃに圧接し、その傾斜面からの反
力により、密封用可変形部材４の先端部側が信号ケーブ
ル３側に食い込んで信号ケーブル３の装着部の周りの密
封性を保つことが出来るようになっている。
台の形状を有しており、その中心部に信号ケーブル３を
挿通させることが出来るようになっている。密封用金具
２の外周部には、前記外筒１との間の密封性（水密性或
いは気密性など）を図るためのＯリング５が嵌装されて
いる。また、密封用金具２の上部には、密封用可変形部
材４に上方から予圧を与える予圧付与部材としての予圧
金具６が配置されている。予圧金具６の一端側には密封
用可変形部材４の上面に圧力を加える押圧部６ａが設け
られ、他端側には密封用金具２とフランジ部６ｂとをボ
ルト６ｃによって締結する締結部６ｄが設けられてい
る。そして、その締結部６ｄにボルト６ｃを通して締め
込むことにより、該押圧部６ａが下降して密封用可変形
部材４に圧力が加わり、その結果、密封用可変形部材４
がテーパ状の傾斜面２ｃに圧接し、その傾斜面からの反
力により、密封用可変形部材４の先端部側が信号ケーブ
ル３側に食い込んで信号ケーブル３の装着部の周りの密
封性を保つことが出来るようになっている。
【００１８】この状態で、水圧試験機内で所定埋設深度
相当の圧力を加えると、密封用可変形部材４は、テーパ
状の傾斜面２ｃの傾斜面に沿って更に下方（図１中）に
すべり、その先端部が信号ケーブル３側に更に食い込む
ことで信号ケーブル３と密封用金具２との間の密封状態
を保つことが出来る。そして、本耐圧容器を具備した水
中試験装置を水中、或いは海中に本設する際、予め、密
封用可変形部材４に圧力を与えていることで、水密効果
をより向上させることが出来る。
相当の圧力を加えると、密封用可変形部材４は、テーパ
状の傾斜面２ｃの傾斜面に沿って更に下方（図１中）に
すべり、その先端部が信号ケーブル３側に更に食い込む
ことで信号ケーブル３と密封用金具２との間の密封状態
を保つことが出来る。そして、本耐圧容器を具備した水
中試験装置を水中、或いは海中に本設する際、予め、密
封用可変形部材４に圧力を与えていることで、水密効果
をより向上させることが出来る。
【００１９】以上説明した本発明に係るケーブル装着部
の耐圧密封構造によれば、密封用金具２の円錐台状穴部
２ｄの小径穴部２ｂの内径と略等しい径の信号ケーブル
３が密封用金具２中に通され、信号ケーブル３の外皮３
ａと密封用金具２のテーパ状の傾斜面２ｃとの間に嵌装
された密封用可変形部材４の大径部側に圧力がかかった
場合、密封用可変形部材４のテーパ状外周面が密封用金
具２のテーパ状の傾斜面２ｃに沿って圧接されながら滑
り、その傾斜面２ｃからの反力でその密封用可変形部材
４の先端側内周部が信号ケーブル３側に食い込むことと
なって、高圧時においても信号ケーブル３の装着部周り
の密封状態（水密状態或いは気密状態等）を保持するこ
とが出来る。従って、高圧時においてもモールド処理の
必要がなく、コスト削減が図れる。
の耐圧密封構造によれば、密封用金具２の円錐台状穴部
２ｄの小径穴部２ｂの内径と略等しい径の信号ケーブル
３が密封用金具２中に通され、信号ケーブル３の外皮３
ａと密封用金具２のテーパ状の傾斜面２ｃとの間に嵌装
された密封用可変形部材４の大径部側に圧力がかかった
場合、密封用可変形部材４のテーパ状外周面が密封用金
具２のテーパ状の傾斜面２ｃに沿って圧接されながら滑
り、その傾斜面２ｃからの反力でその密封用可変形部材
４の先端側内周部が信号ケーブル３側に食い込むことと
なって、高圧時においても信号ケーブル３の装着部周り
の密封状態（水密状態或いは気密状態等）を保持するこ
とが出来る。従って、高圧時においてもモールド処理の
必要がなく、コスト削減が図れる。
【００２０】
【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、密封用可
変形部材に該密封用可変形部材の大径部側から高外圧が
加わると、密封用可変形部材がその外周のテーパ状傾斜
面が密封用硬質部材内周のテーパ状傾斜面とより圧接す
る方向に移動され、その密封用可変径部材の先端が密封
用硬質部材内周のテーパ状傾斜面からの反力で、ケーブ
ル側に変形して食い込むこととなって、高圧時において
も密封用硬質部材と密封用可変形部材との相互作用で、
ケーブルの装着部の密封状態（気密状態、水密状態等）
を保持することが出来る。また、その結果、高圧時にお
いてもモールド処理の必要がなく、コスト削減が図れ
る。
変形部材に該密封用可変形部材の大径部側から高外圧が
加わると、密封用可変形部材がその外周のテーパ状傾斜
面が密封用硬質部材内周のテーパ状傾斜面とより圧接す
る方向に移動され、その密封用可変径部材の先端が密封
用硬質部材内周のテーパ状傾斜面からの反力で、ケーブ
ル側に変形して食い込むこととなって、高圧時において
も密封用硬質部材と密封用可変形部材との相互作用で、
ケーブルの装着部の密封状態（気密状態、水密状態等）
を保持することが出来る。また、その結果、高圧時にお
いてもモールド処理の必要がなく、コスト削減が図れ
る。
【００２１】請求項２記載の発明によれば、密封用可変
形部材の硬度が、ケーブルの外皮と同等、或いはそれよ
り若干硬い素材のものから出来ているので、高圧下にお
いて、ケーブルの外皮の変形に追従してケーブルとの間
の密封性を高めることが出来る。
形部材の硬度が、ケーブルの外皮と同等、或いはそれよ
り若干硬い素材のものから出来ているので、高圧下にお
いて、ケーブルの外皮の変形に追従してケーブルとの間
の密封性を高めることが出来る。
【００２２】請求項３記載の発明によれば、密封用硬質
部材を金属製にしたことにより、高外圧が加わっても、
密封用硬質用部材は変形しないで、密封用可変形部材の
み変形させて、該密封用変形部材を密封用硬質部材とケ
ーブルの外皮とに密着させることができる。
部材を金属製にしたことにより、高外圧が加わっても、
密封用硬質用部材は変形しないで、密封用可変形部材の
み変形させて、該密封用変形部材を密封用硬質部材とケ
ーブルの外皮とに密着させることができる。
【００２３】請求項４記載の発明によれば、密封用可変
形部材を、可塑性のプラスチック材にしたので、高圧時
においても過度の変形が生じることなく、良好な密封性
を維持することが出来る。
形部材を、可塑性のプラスチック材にしたので、高圧時
においても過度の変形が生じることなく、良好な密封性
を維持することが出来る。
【００２４】請求項５記載の発明によれば、予圧付与部
材によって、予め、密封用可変形部材の大径部の側か
ら、該密封用可変形部材に圧力を加えて、該密封用可変
形部材の小径部（先端）側を変形させてケーブルに食い
込ませることによって、密封用可変形部材とケーブル及
び密封用硬質部材との密着性を持たせたことにより、高
圧がかかる前においてもケーブル装着部における耐圧密
封性を保持させることが出来る。
材によって、予め、密封用可変形部材の大径部の側か
ら、該密封用可変形部材に圧力を加えて、該密封用可変
形部材の小径部（先端）側を変形させてケーブルに食い
込ませることによって、密封用可変形部材とケーブル及
び密封用硬質部材との密着性を持たせたことにより、高
圧がかかる前においてもケーブル装着部における耐圧密
封性を保持させることが出来る。
【図１】本発明に係るケーブル装着部の耐圧密封構造を
示す部分縦断側面図である。
示す部分縦断側面図である。
【図２】従来の信号ケーブルと耐圧容器との接続部の構
造を示す部分縦断側面図である。
造を示す部分縦断側面図である。
２ 密封用金具（密封用硬質部材） ２ａ 大径部 ２ｂ 小径部 ２ｃ テーパ状傾斜面 ２ｄ 円錐台状穴部 ３ 信号ケーブル（ケーブル） ４ 密封用可変形部材 ４ａ 大径部 ４ｂ 小径部 ４ｃ テーパ状傾斜面 ６ 予圧金具（予圧付与部材）
Claims (5)
- 【請求項１】ケーブルの外側に密封用硬質部材を嵌装す
るとともに、前記ケーブルと前記密封用硬質部材との間
に密封用可変形部材を介在させた状態で所望の耐圧容器
の所要部位に装着し、前記密封用可変形部材と前記密封
用硬質部材との相互作用で、高外圧に対し、前記ケーブ
ルの装着部の密封状態を保持させるようにしたケーブル
装着部の耐圧密封構造において、 前記密封用硬質部材は、前記高外圧の加わる側の内径が
大径穴部となり、逆側が前記ケーブルの径と略等しい内
径の小径穴部となる円錐台状穴部を備えた形状に形成
し、 前記密封用可変形部材は、前記密封用硬質部材の円錐台
状穴部の大径穴部に位置する側が該大径穴部と略同等の
大きさの外径を有する大径部となる一方、前記密封用硬
質部材の円錐台状穴部の小径穴部に位置する側が該小径
穴部と略同等の大きさの外径を有する小径部となる円錐
台形状に形成し、 前記密封用可変形部材の大径部側に前記高外圧が作用す
るようにして、前記密封用可変形部材の外周のテーパ状
傾斜面を前記密封用硬質部材の円錐台状穴部内周のテー
パ状傾斜面に圧接させることにより前記ケーブルの装着
部の密封状態を保持させるようにしたことを特徴とする
ケーブル装着部の耐圧密封構造。 - 【請求項２】前記密封用可変形部材は前記ケーブルの外
皮と同程度か、或いはやや硬い硬度を有することを特徴
とする請求項１記載のケーブル装着部の耐圧密封構造。 - 【請求項３】前記密封用硬質部材は金属製であることを
特徴とする請求項１又は２記載のケーブル装着部の耐圧
密封構造。 - 【請求項４】前記密封用可変形部材は、可塑性のプラス
チック材であることを特徴とする請求項１、２又は３記
載のケーブル装着部の耐圧密封構造。 - 【請求項５】前記密封用可変形部材に該密封用可変形部
材の大径部側から該可変形部材の外周のテーパ状傾斜面
を前記密封用硬質部材の円錐台状穴部内周のテーパ状傾
斜面に圧接させる予圧を加える予圧付与部材が配設され
ていることを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載
のケーブル装着部の耐圧密封構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10200790A JP2000037018A (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | ケーブル装着部の耐圧密封構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10200790A JP2000037018A (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | ケーブル装着部の耐圧密封構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000037018A true JP2000037018A (ja) | 2000-02-02 |
Family
ID=16430242
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10200790A Pending JP2000037018A (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | ケーブル装着部の耐圧密封構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000037018A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107359429A (zh) * | 2017-08-01 | 2017-11-17 | 合肥威斯伏新材料有限公司 | 一种电缆接头用防水装置 |
| KR20190096431A (ko) * | 2016-12-27 | 2019-08-19 | 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. | 피드스루 장치 및 신호 전도체 경로 배열체 |
| JP2020036014A (ja) * | 2018-08-22 | 2020-03-05 | 尚英 笠原 | 気密保持構造 |
| KR102153902B1 (ko) * | 2020-03-25 | 2020-09-09 | 이주희 | 시공성이 향상된 지하 연속벽체, 지하 연속벽체 시공방법 및 이에 사용되는 선행철근망 조립체 |
| US10916362B2 (en) | 2016-12-27 | 2021-02-09 | Asml Netherlands B.V. | Feedthrough device and signal conductor path arrangement |
| KR20210119710A (ko) * | 2020-03-25 | 2021-10-06 | 이주희 | 시공성이 향상된 지하 연속벽체, 지하 연속벽체 시공방법 및 이에 사용되는 선행철근망 조립체 |
-
1998
- 1998-07-15 JP JP10200790A patent/JP2000037018A/ja active Pending
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102401385B1 (ko) * | 2016-12-27 | 2022-05-24 | 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. | 피드스루 장치 및 신호 전도체 경로 배열체 |
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| JP7445630B2 (ja) | 2016-12-27 | 2024-03-07 | エーエスエムエル ネザーランズ ビー．ブイ． | フィードスルーデバイス及び信号導体経路構成 |
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| KR20210119710A (ko) * | 2020-03-25 | 2021-10-06 | 이주희 | 시공성이 향상된 지하 연속벽체, 지하 연속벽체 시공방법 및 이에 사용되는 선행철근망 조립체 |
| KR102371284B1 (ko) * | 2020-03-25 | 2022-03-04 | 이주희 | 시공성이 향상된 지하 연속벽체, 지하 연속벽체 시공방법 및 이에 사용되는 선행철근망 조립체 |
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