JP2000036783A - 干渉を低減しスペクトル効率を高める方法 - Google Patents

干渉を低減しスペクトル効率を高める方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数再使用パターンにおいて干渉を低減し
スペクトル効率を高める方法を提供する。 【解決手段】 本方法は、実質的に重複しない周波数帯
に割り当てられる、n個の基本通信ビーム(302〜3
08)を発生するステップを含み、これら基本通信ビー
ムは第1組の所定帯域幅全体に及ぶ。また、本方法は、
n個の基本通信ビーム(302〜308)から直交周波
数分離だけ偏移されたn個の偏移周波数ビーム(402
〜408)も発生し、n個の偏移通信ビーム(402〜
408)は第2組の所定帯域幅全体に及ぶ。本方法は、
n個の基本通信ビーム(302〜308)をn個の偏移
通信ビーム(402〜408)と交互に配することによ
り、対象領域において、n個の基本通信ビーム(302
〜308)およびn個の偏移通信ビーム(402〜40
8)を周波数再使用パターン(600)に投射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信システムにお
いて干渉を低減しスペクトル効率を高める方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年の通信システム(特に、衛星通信シ
ステム)は、一般に、1つ以上の広帯域幅ダウンリンク
・ビームを多数の低帯域幅周波数成分に分割することに
より、対象領域(region of interes
t)に帯域幅を提供する。例えば、衛星によって伝送さ
れるスポット・ビームは、単一の広帯域幅ダウンリンク
・ビームから分割(carve)した4つの可能な周波
数帯の1つを割り当てることができる。各周波数帯のス
ポット・ビームには、対象領域全体に対して、重複せず
干渉のないカバレッジ・エリア(覆域)を割り当てるこ
とが理想的である。言い換えると、4つの周波数帯は、
対象領域をカバーするように設計された周波数再使用パ
ターンの一部となる。
【0003】4つの別個の周波数を用いる周波数再使用
プラン(frequency reuse plan)
は、一般的に、4対1周波数再使用パターンと呼ばれて
いる。しかしながら、周波数再使用方式は、3対1、7
対1、または21対1の周波数再使用パターンとしても
実施可能である。通常、周波数再使用パターンは、いず
れの整数i,jについても、(i2+ij+j2):1と
して実施することができる。物理的に、周波数再使用パ
ターンは、特定の周波数帯のスポット・ビームを、他の
周波数帯に割り当てられたスポット・ビームを用いて、
互いに分離する。例えば、4対1周波数再使用パターン
では、特定の周波数帯のスポット・ビームがあるセル
(対象領域の一部)をカバーする。次に、追加のスポッ
ト・ビームが、取り囲む6つのセルを交互にカバーし、
最も近い近隣のスポット・ビームが同じ周波数帯を使用
しないことを保証する。しかしながら、それでもなお、
周波数再使用パターンでは同一チャネル干渉(co−c
hannel interference)および隣接
チャネル干渉(これらを集合的に「干渉」と呼ぶ)が発
生し、各周波数帯の全帯域容量を狭める可能性がある。
【0004】同一チャネル干渉とは、特定の周波数帯に
割り当てられたスポット・ビームにおいて、同一周波数
帯に割り当てられた近隣のスポット・ビームによって発
生する干渉のことである。同一チャネル干渉は、特定の
周波数帯に割り当てられた複数のスポット・ビームが物
理的に離れていても発生する。部分的に、同一チャネル
干渉の量は、同じ周波数帯域をカバーする近隣のスポッ
ト・ビームの数に依存する。何故なら、実際のアンテナ
は対象領域(例えば、セル)においてスポット・ビーム
を完全に分離することはできないからである。
【0005】隣接チャネル干渉とは、特定の周波数帯に
割り当てられたスポット・ビームにおいて、他の周波数
の近隣のスポット・ビームによって発生する干渉のこと
である。隣接チャネル干渉の共通な原因の1つとして、
スポット・ビームを発生するために用いられるアンテナ
における不完全性があげられる。事実上全てのアンテナ
がサイドローブ(sidelobe)を発生するので、
各スポット・ビーム内において伝送されるエネルギは、
それらに割り当てられたカバレッジ・エリアに完全に閉
じ込められない。加えて、実際の変調技法は、周波数サ
イドローブを発生し、これが近隣のセルの周波数帯と重
なってしまう。その結果、スポット・ビームの周波数
が、近隣のスポット・ビームに侵出し、隣接チャネル干
渉が発生することになる。
【0006】前述のエネルギ侵出効果は、実際、双方の
タイプの干渉に共通である。しかしながら、近隣のスポ
ット・ビームの位置、およびスポット・ビームが動作す
る周波数帯に違いがある。干渉の原因は、前述のアンテ
ナ効果と、対象のスポット・ビームにおける周波数帯と
同じ周波数においていずれかの変調が周波数サイドロー
ブを発生するという事実との組み合わせである。アンテ
ナ・サイドローブの効果は、対象セルの方向におけるア
ンテナの利得の量だけ、当該干渉を減少させる。
【0007】従来、同一チャネル干渉および隣接チャネ
ル干渉を最少に抑える試みには、費用がかかり複雑で精
巧なアンテナを設計してサイドローブを可能な限り減ら
すことや、複雑な変調によって周波数サイドローブを可
能な限り減らすことが含まれていた。複雑度や費用を追
加し一層精巧化したアンテナを用いても、サイドローブ
は完全に除去しきることはできない。その結果、通信シ
ステムははるかに費用がかかるようになり、なおも同一
チャネル干渉は完全に除去し尽くすことはできない。
【0008】隣接チャネル干渉を最少に抑える他の試み
に、特定の周波数帯各々に割り当てられたスポット・ビ
ーム周囲にガード・バンドまたはフィルタを用いるもの
が含まれている。しかしながら、ガード・バンドは、隣
接チャネル干渉を低減するために用いる不使用周波数区
間(デッドスペース)のために有用な帯域幅を犠牲にす
る(このため、全容量が減少する)。(容量が収益を生
む)商用通信システムでは、大きなガード・バンドは、
通常、望ましくない代替案である。また、フィルタも、
信号歪みの原因となる傾向があり、このために通信シス
テムの性能低下や複雑度および費用の増大を招く虞れが
あるので、望ましくない。
【0009】同一チャネル干渉および隣接チャネル干渉
を低減する別の試みに、より低い周波数再使用係数を用
いるものがある。周波数再使用係数は、小さい程、同じ
周波数を再使用する頻度が(地理的に)低く、例えば、
7対1および21対1周波数再使用係数を含む。周波数
再使用係数が小さい程、共通周波数帯をカバーする他の
セルを分離するために用いることができるセルの数が増
大する。したがって、同一周波数帯をカバーするセル間
の物理的な距離を延長することによって、同一チャネル
干渉を低減することができる。
【0010】しかしながら、周波数再使用係数を大きく
すると、その結果、個々のスポット・ビームの帯域幅を
狭めることが必要となる。例えば、21対1周波数再使
用パターンでは、各スポット・ビームは、当該スポット
・ビームを作成したビームに使用可能な帯域幅全体の5
パーセント未満(1/21)の帯域幅(したがって容
量)を有する。あるレベル未満では、スポット・ビーム
の容量はもはや、それがカバーするように割り当てられ
たエリアの帯域要件を受け入れることができない。その
結果、再使用度を低くすることは、干渉を低減する適切
な候補とはならない場合も有り得る。更に、再使用度を
低くすると、スポット・ビームを発生するために必要な
アンテナは、一層複雑化し費用がかかることになる。
【0011】本業界には、以前から干渉を低減し、スペ
クトル効率を高めるための改良された方法に対する要望
があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、通信
システムにおいて干渉を低減しスペクトル効率を高める
方法を提供することである。
【0013】本発明の別の関連する目的は、個々の通信
ビームの帯域幅を狭くすることなく、干渉を低減する周
波数再使用パターンを提供することである。本発明の更
に別の目的は、周波数再使用パターンにおいて、干渉を
低減するためのガード・バンドおよびフィルタ処理の必
要性を排除することである。
【0014】本発明の目的は、通信システムにおいて用
いられる送信機、アンテナ、および受信機の複雑度を実
質的に増大させることなく、周波数再使用パターンにお
いて干渉を低減することである。
【0015】本発明の更に別の目的は、周波数再使用パ
ターン(i2+ij+j2):1(整数i,jについ
て)、例えば、3対1(i=1,j=1)、4:1(i
=0,j=2)、または7:1(i=1,j=2)とい
うような周波数再使用パターンにおいて、干渉を低減す
る方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の干渉を低減しス
ペクトル効率を高める方法は、n個の基本(オリジナ
ル)通信ビームを発生し、実質的に重複しない周波数帯
に割り当てる。基本通信ビームの各々は、関連する所定
の帯域幅をカバーする。例えば、より広い1GHzの帯
域幅は、各々250MHzの帯域幅をカバーする4つの
通信ビーム(n=4)に分割することができる。
【0017】加えて、本発明の方法は、n個の偏移(シ
フト)通信ビームを発生する。これらの帯域幅は、n個
の基本通信ビームに等しい。各偏移通信ビームは、通
常、全ての通信ビーム間において直交関係を維持するた
めに必要な量だけ、周波数を偏移させたn個の基本通信
ビームの1つに対応する。n個の偏移通信ビームの各々
は、関連する所定の帯域幅もカバーする。これは、n個
の基本通信ビームの帯域幅に等しい。加えて、2xn個
のビーム全ては、共通のクロック・エッジを共用する、
即ち、シンボル同期を維持し、ビーム間の直交関係を維
持する必要がある。
【0018】前述の方法は、次に、n個の基本通信ビー
ムおよびn個の偏移通信ビーム(集合的に「通信ビー
ム」と呼ぶ)を、対象領域において周波数再使用パター
ンに投射する。即ち、n個の基本通信ビームとn個の偏
移通信ビームとが交互に並んだ周波数再使用パターン
に、通信ビームを投射する。この周波数再使用パターン
は、同じ帯域幅をカバーする通信ビームを、より広い物
理エリアに分散させることにより、同一チャネル干渉を
低減する。重複する帯域幅をカバーする隣接ビームは、
直交であるので、隣接チャネル干渉は最少に抑えられ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】これより図1を参照すると、4つ
の通信ビーム108,110,112,114に割り当
てられた帯域間にガード区間(スペース)102,10
4,106を用いた、一般的な従来技術の周波数分割プ
ラン100が示される。通信ビーム108に「A」と記
し、通信ビーム110に「B」と記し、通信ビーム11
2に「C」と記し、通信ビーム114に「D」と記す。
以下では、表記「A〜D」を用いて、通信ビーム108
〜114の周波数再使用プランについて説明する。先に
注記したように、近隣の通信ビームに起因する隣接チャ
ネル干渉を低減するために、ガード空間102〜106
を使用することができる。しかしながら、ガード空間1
02〜106は、干渉を低減するための不使用周波数区
間の有用な帯域を犠牲にする(このため、全容量が減少
する)。
【0020】対象領域に有用な通信サービスを提供する
ためには、4つの通信ビーム108〜118を、4対1
の周波数再使用パターンで、対象領域に投射する。しか
しながら、図1に示す一般的な従来技術の周波数分割プ
ランにおける4つの通信ビーム108〜118は、4対
1の周波数再使用パターンで投射すると、大きな同一チ
ャネル干渉を生ずる。図2に、一般的な従来技術の4対
1周波数再使用パターンを更に明白に示す。
【0021】図2は、一般にセルと呼ばれている個別の
地理的領域で形成された、4対1の周波数再使用パター
ン200を示す。通信ビーム108がカバーする帯域幅
が投射されるセル、例えば、セル202,204に
「A」と記す。通信ビーム110がカバーする帯域幅が
投射されるセル、例えば、セル206,208に「B」
と記す。通信ビーム112がカバーする帯域幅が投射さ
れるセル、例えば、セル210,212に「C」と記
す。通信ビーム114がカバーする帯域幅が投射される
セル、例えば、セル214,216に「D」と記す。
【0022】4つの通信ビーム108〜118の各々
は、2つの最も近い近隣のセルが、同じ帯域幅をカバー
する通信ビームによってカバーされないように、セルに
割り当てられる。言い換えると、2つの「A」セルは互
いに隣り合うことはなく、2つの「B」セル、2つの
「C」セル、2つの「D」セルも互いに隣り合うことは
ない。通信ビーム108〜114間のガード空間102
〜106は、近隣のセル間の隣接チャネル干渉を低減し
ようとするものである。例えば、ガード空間106は、
周波数デッドスペースを与え、その中には、「D」セル
214および「C」セル218をカバーする伝送される
帯域幅は、(実際の変調方法の性質およびその実施態様
によって)隣接チャネル干渉を生ずることなく侵入する
ことができる。
【0023】しかしながら、図2に示す4対1周波数再
使用パターン200は、各セルが、同じ周波数帯をカバ
ーする通信ビーム(「同一チャネル」)によってカバー
される、6つの近隣のセルを有するパターンを形成す
る。このため、図2の各セルには、6つの近隣の同一チ
ャネルに起因する同一チャネル干渉が発生するという欠
点がある。例えば、「A」セル220は、干渉する6つ
の「A」セル222〜232によって包囲され、「B」
セル234は、干渉する6つの「B」セル236〜24
6によって包囲されている。本発明の方法は、同一チャ
ネルの数を僅か2つに減らす(4対1周波数再使用パタ
ーンにおいて)ことにより、同一チャネル干渉を大幅に
低減しようとするものである。
【0024】次に図3を参照すると、帯域幅2Δfの重
複しない周波数帯に割り当てられた、本発明による4つ
のオリジナル(基本)通信ビーム302(「A」)、3
04(「B」)、306(「C」)、および308
(「D」)を示す。基本通信ビーム302〜308は、
直交信号送信技法を用いて発生することにより、隣接チ
ャネル干渉を排除しつつ、緊密なキャリア周波数間隔を
用いて、基本通信ビーム302〜308を変調すること
を可能にする。一例として、基本通信ビーム302〜3
08は、通信ビーム間に直交性を維持する、直交周波数
分割多重化(OFDM:orthogonal fre
quency division multiplex
ing)技法を用いて発生するとよい。OFDM技法
は、文献、例えば、Robert W.Chang(ロ
バート W.チャン)による、Synthesis o
f Band−Limited Orthogonal
Signals for Multichannel
Data Transmission(マルチチャネ
ル・データ伝送のための帯域制限直交信号の合成)、B
ell System Technial Journ
al(1966年12月)において詳しく分析されてい
る(この文献の全体は、この言及により本願にも援用す
る)。
【0025】基本通信ビーム302〜308は、当該基
本通信ビーム302〜308間に直交性を維持する周波
数分離(および共通シンボル同期)で、キャリアによっ
て変調される。周波数分離は、基本通信ビーム302〜
308に用いられる変調によって異なる。例えば、位相
偏移キーイング(PSK:phase shiftke
ying)では、周波数分離を1/T Hz(Tはシン
ボル期間)とすれば、最少の直交周波数空間Δfが得ら
れる。Δfの倍数とした周波数分離も、直交信号送信構
成を維持する。したがって、代わりに、キャリアを最少
直交周波数空間の倍数に配置してもよい。
【0026】例えば、キャリアを2Δf間隔に配するこ
とにより、直交近似状態を維持するために必要なタイミ
ングおよび周波数の制約を緩和することができる。キャ
リアの間隔を更に狭める(例えば、Δf間隔に配するキ
ャリア)場合、近似直交性(near−orthogo
nality)を維持するために要求されるタイミング
および周波数に対する制約ははるかに厳しくなり、タイ
ミングおよび周波数回路における比較的小さな不完全性
でも、キャリア間に激しい干渉を生ずる虞れがある。例
えば、図3に示すように、基本通信ビーム302〜30
8は、2Δfのヌルーヌル帯域幅(null−to−n
ull bandwidth)を有する。基本通信ビー
ム302〜308は各々、互いの基本通信ビーム302
〜308から2Δfだけ離間されている。したがって、
基本通信ビーム302〜308の直交性は維持される。
【0027】次に図4を参照すると、1組4つの偏移通
信ビーム402(「A*」)、404(「B*」)、40
6(「C*」)、および408(「D*」)が示される。
4つの偏移通信ビーム402〜408は、最少直交周波
数間隔Δfだけ基本通信ビーム302〜308から周波
数が偏移(シフト)していることを除いて、4つの基本
通信ビーム302〜308と同様である。尚、4つの偏
移通信ビーム402〜408は、Δfだけ高い方に周波
数を偏移して示しているが、代わりに、Δfの倍数だけ
高い方に偏移したり、あるいはΔfの倍数だけ低い方に
偏移することも可能である。
【0028】図5は、4つの基本通信ビーム302〜3
08および4つの偏移通信ビーム402〜408を含
む、複合周波数プランを示す。通信ビーム302〜30
8および402〜408の全ては互いにΔfまたはΔf
の倍数だけ分離されているので、通信ビーム302〜3
08および402〜408の全ての間で直交性が維持さ
れる。その結果、8つの重複する帯域幅をカバーする、
8つの直交通信ビームA,A*,B,B*,C,C*,
D,D*が、周波数再使用パターンにおいて使用するた
めに得られる。通信ビーム302〜308および402
〜408によってカバーされる帯域幅の各々は、単一の
広い帯域幅を8つの重複しないサブバンドに分割するこ
とによって形成される通信ビームに対して、帯域幅が2
倍広くなる。
【0029】次に図6を参照すると、通信ビーム302
〜308および402〜408を用いた周波数再使用パ
ターン600の一例が示される。周波数再使用パターン
600は、基本通信ビーム302〜308に割り当てら
れた帯域幅によってカバーされるセルを含み、更に偏移
通信ビーム402〜408に割り当てられた帯域幅によ
ってカバーされるセルも含む。全体として、通信ビーム
302によってカバーされる帯域幅が投射されるセル、
例えば、セル602に「A」と記す。通信ビーム304
によってカバーされる帯域幅が投射されるセル、例え
ば、セル604に「B」と記す。通信ビーム306によ
ってカバーされる帯域幅が投射されるセル、例えば、セ
ル606に「C」と記す。通信ビーム308によってカ
バーされる帯域幅が投射されるセル、例えば、セル60
8に「D」と記す。
【0030】更に、偏移通信ビーム402によってカバ
ーされる帯域幅が投射されるセル、例えば、セル610
に「A*」と記す。偏移通信ビーム404によってカバ
ーされる帯域幅が投射されるセル、例えば、セル612
に「B*」と記す。偏移通信ビーム406によってカバ
ーされる帯域幅が投射されるセル、例えば、セル614
に「C*」と記す。偏移通信ビーム408によってカバ
ーされる帯域幅が投射されるセル、例えば、セル616
に「D*」と記す。
【0031】周波数再使用パターン600は、基本通信
ビーム302〜308に割り当てられた帯域幅を、偏移
通信ビーム402〜408に割り当てられた帯域幅と交
互に並べることによって形成することができる。例え
ば、C*,D*セルの列700およびA*,B*セルの列7
02を、C,Dセルの列704,706およびA,Bセ
ルの列708,710の間に、交互に並べればよい。全
ての周波数再使用パターンに、交互配置列方式を用いる
ことにより、同一チャネル干渉ビームの数を6から2に
減らすことが可能となる。
【0032】図2に示した周波数再使用パターン200
と同様に、8つの通信ビーム302〜308および40
2〜408は、2つの最も近い近隣のセルが、同じ帯域
幅をカバーする通信ビームによってカバーされないよう
に、セルに割り当てられる。言い換えると、2つのAま
たはA*セルは互いに隣り合うことは決してなく、2つ
のBまたはB*セル、2つのCまたはC*セル、2つのD
またはD*セルも互いに隣り合うことは決してない。更
に、帯域幅の対(AとA*、A*とB、BとB*、B*と
C、CとC*、C*とD、DとD*)は、周波数が重複し
ているが(それでもなお直交している)、B*とCを除
く全ての対は、少なくとも1セルだけ常に分離されてい
る。例えば、Dセル608およびD*セル616は、A*
セル618によって分離されている。重複する帯域幅対
間に物理的な空間を置くことによって、隣接チャネル干
渉の低減が保証される。
【0033】しかしながら、図2における周波数再使用
パターン200とは異なり、図6に示す周波数再使用パ
ターン600が形成するパターンでは、正確に同じ帯域
によってカバーされる近隣セルは、各セル毎に6つでは
なく2つに過ぎない。例えば、「A*」セル610の近
隣には、「A*」セル618および「A*」セル620が
あるだけである。先に注記したように、4つの隣接する
「A」セル602,622,624,626は、Δfだ
け「A*」から偏移されている。これにより、図6にお
ける各セルに生ずる同一チャネル干渉の量は、劇的に低
減する。
【0034】図6は、先に開示した周波数偏移方式によ
って発生することができる帯域幅構成の1つを例示する
に過ぎない。A,A*,B,B*,C,C*,D,D*帯域
幅は、別の多くの配列によっても、先に開示したものと
同じ利点を得ることができる。加えて、単一のアンテナ
または送信機が、図6に示すセル全てをカバーする通信
ビームを発生する必要はない。殆どの場合、マルチ・フ
ィード・アンテナ(multi−feed anten
na)、いくつかのアンテナ、または送信機が適切な帯
域幅の通信ビームを発生し、ある周波数再使用パターン
におけるセル全てに対するカバレッジを与える。更に、
そして先に記したように、ここに開示した直交周波数偏
移方式は、(i2+ij+j2):1という周波数再使用
パターン全体に適用可能であり、3対1、4対1、7対
1、または21対1の周波数再使用パターンに限定され
る訳ではない。
【0035】以上、本発明の特定要素、実施形態および
用途について示しかつ説明したが、当業者には、特に前
述の教示にしたがって、変更も勿論可能であるので、本
発明はこれらに限定される訳ではないことは理解されよ
う。したがって、特許請求の範囲は、本発明の精神およ
び範囲に該当する特徴を組み込んだような変更も包含す
るものと解釈すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信ビームに割り当てられた帯域間にガード空
間を用いた、一般的な従来技術の周波数分割プランを示
す。
【図2】一般的な従来技術の4対1帯周波数再使用パタ
ーン、ならびに関連する干渉元同一チャネルおよび隣接
チャネル通信ビームを示す図である。
【図3】帯域幅2Δfの実質的に重複しない周波数帯に
割り当てられた、1組の4つの基本通信ビームを示す図
である。
【図4】4つの基本通信ビームからΔfだけ偏移して、
帯域幅2Δfの実質的に重複しない周波数帯に割り当て
られた、1組の4つの偏移通信ビームを示す図である。
【図5】4つの基本通信ビームおよび4つの偏移通信ビ
ームを含む複合周波数プランを示す図である。
【図6】4つの基本通信ビームおよび4つの偏移通信ビ
ームを組み込んだ、改良された周波数再使用パターンを
示す図である。
【符号の説明】
100...周波数分割プラン、102,104,10
6...ガード区間、108,110,112,11
4...通信ビーム、200,600...周波数再使
用パターン、202,204,206,208,21
0,212,214,216,220,222〜23
2,234,236〜246,602,604,60
6,608,610,612,614,616,61
8,620,622,624,626...セル、30
2、304、306、308...基本通信ビーム、4
02、404、406、408...偏移通信ビーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ドナルド・シー・ウィルコクソン アメリカ合衆国カリフォルニア州90278, レダンド・ビーチ,クラーク・レーン 1803,ナンバー エイ (72)発明者 オリヴァー・ダブリュー・ソーンダーズ アメリカ合衆国カリフォルニア州90066, ロス・アンジェルス,メイアー・ストリー ト 3468

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数再使用パターンにおいて干渉を低
    減しスペクトル効率を高める方法であって、 a.実質的に重複しない周波数帯に割り当てられるn個
    の基本通信ビームを発生するステップであって、該基本
    通信ビームが第1組の所定帯域幅全体に及ぶ、ステップ
    と、 b.前記n個の基本通信ビームから、直交周波数分離だ
    け偏移したn個の偏移通信ビームを発生するステップで
    あって、n個の偏移通信ビームが第2組の所定帯域幅全
    体に及ぶ、ステップと、 c.前記n個の基本通信ビームを前記n個の偏移通信ビ
    ームと交互に配することによって、対象領域中の周波数
    再使用パターンに前記n個の基本通信ビームおよび前記
    n個の偏移通信ビームを投射するステップと、を含む方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、前記n個
    の偏移通信ビームが、前記直交周波数分離だけ、周波数
    が上方に偏移されている方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法において、前記n個
    の偏移通信ビームが、前記直交周波数分離だけ、周波数
    が下方に偏移されている方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の方法において、整数i,
    jについて、n=(i2+ij+j2)である方法。
  5. 【請求項5】 周波数再使用パターンにおいて干渉を低
    減し周波数効率を高める衛星通信方法であって、 a.衛星上に少なくとも1つの送信アンテナを備えるス
    テップと、 b.実質的に重複しない周波数帯に割り当てられるn個
    の基本通信ビームを発生するステップであって、該基本
    通信ビームの各々が第1組の所定帯域幅全体に及ぶ、ス
    テップと、 c.前記n個の基本通信ビームから、直交周波数分離だ
    け偏移したn個の偏移通信ビームを発生するステップで
    あって、該n個の偏移通信ビームの各々が第2組の所定
    帯域幅全体に及ぶ、ステップと、 d.前記n個の基本通信ビームを前記n個の偏移通信ビ
    ームと交互に配することによって、前記少なくとも1つ
    の送信アンテナを用いて、対象領域に対して周波数再使
    用パターンで前記n個の基本通信ビームおよび前記n個
    の偏移通信ビームを投射するステップと、を含む方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の方法において、前記n個
    の偏移通信ビームは、前記直交周波数分離だけ、周波数
    が上方に偏移されている方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の方法において、前記n個
    の偏移通信ビームは、前記直交周波数分離だけ、周波数
    が下方に偏移されている方法。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の方法において、整数i,
    jについて、n=(i2+ij+j2)である方法。
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