JP2000035402A - 化学発光式窒素酸化物計 - Google Patents

化学発光式窒素酸化物計

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JP2000035402A
JP2000035402A JP10202050A JP20205098A JP2000035402A JP 2000035402 A JP2000035402 A JP 2000035402A JP 10202050 A JP10202050 A JP 10202050A JP 20205098 A JP20205098 A JP 20205098A JP 2000035402 A JP2000035402 A JP 2000035402A
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JP
Japan
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gas
ozone
reactor tank
exhaust gas
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JP10202050A
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English (en)
Inventor
Kenji Iharada
健志 居原田
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オゾン発生器への供給ガスを除湿するための
除湿器を不要とし、さらには、オゾン分解器を通す排出
ガスの流量を低減する。 【解決手段】 反応槽2から排出されるガスを分流して
オゾン発生器8へ供給することによって、オゾン発生器
8への供給ガスを除湿するための除湿器をなくすことが
でき、さらに、オゾン分解器7を通す排出ガス流量を従
来の1/4以下に低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラーの煙道排
ガスや自動車排ガス等に含まれる窒素酸化物の濃度を測
定する化学発光式窒素酸化物計に関する。
【0002】
【従来の技術】工場の燃焼炉における燃焼や自動車のエ
ンジン内における燃焼などにより生じる人体に有害な窒
素酸化物(NO)が問題となっているが、大気中や排
気ガス中の窒素酸化物濃度を測定する装置の一つに、化
学発光式窒素酸化物計がある。これは、被測定ガス(大
気または排気ガスなどから採取したサンプルガス)とオ
ゾン(O)ガスとを測定装置の反応槽内で接触させ、
被測定ガス中の一酸化窒素(NO)とオゾン(O)が
化学反応を起こす際に発生する化学発光を光電検出器で
検出することにより、被測定ガス中の一酸化窒素(N
O)の含有量を定量測定するものである。
【0003】従来の化学発光式窒素酸化物計の全体概略
図を図2に示す。被測定ガスはガス導入部1から導入さ
れ、流路ライン3で接続された除湿等を行う前処理部4
および流量制御器5を経て反応槽2へ入る。流量制御器
5は、たとえばダイアフラムポンプおよびニードル弁と
フローメータによって構成され、150ml/min程
度の流量の被測定ガスを反応槽2へ導入する。また、大
気導入部11からは流量制御器5’によって500ml
/min程度の大気が導入され、除湿器10を経てオゾ
ン発生器8へ除湿された大気が供給される。除湿機10
は、大気中の水分がオゾン(O)の発生効率を低下さ
せる性質を持つので、オゾン発生器8へ除湿された大気
を供給するために必要である。オゾン発生器8へ供給す
る大気は、通常露点1°C程度に除湿される。
【0004】オゾン発生器8によって生成されたオゾン
(O)が反応槽2へ入ると、反応槽2内では被測定ガ
スに含まれていた一酸化窒素(NO)とオゾン(O
との化学反応が起こり、その際に発生する化学発光の光
強度を、反応槽2に設置された図示しない光電検出器に
よって電気的出力信号に変換して指示計6に入力し、一
酸化窒素濃度として表示している。反応槽2内において
は、一酸化窒素(NO)とオゾン(O)とが反応して
化学発光を生じた結果、一酸化窒素(NO)は二酸化窒
素(NO)に、また、オゾン(O)は酸素(O
になるが、過剰なオゾン(O)はそのまま反応槽2の
排出ガスに含まれる。この排出ガスはオゾン分解器7を
通してオゾン(O)を除去し、無害なガスとして排出
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の化学発光式窒素
酸化物計においては、湿度の低い大気をオゾン発生器へ
供給するために、大気に含まれる水分を除去するための
除湿器が必要であり、除湿器には電子クーラー等を用い
なければならず、装置が高価になる欠点があった。さら
に、オゾン分解器を通る排出ガス流量が多いために、オ
ゾン分解器の劣化が激しく、その維持管理の頻度が高い
欠点があった。そこで、本発明は、オゾン発生器へ供給
する大気を除湿するための除湿器を不要とするととも
に、オゾン分解器を通る排出ガス流量を減らし、その維
持管理の頻度を低減した化学発光式窒素酸化物計を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の化学発光式窒素酸化物計においては、オゾ
ン発生器へ供給するガスを大気にかえて反応槽の排出ガ
スとすることによって、大気を除湿するために備えてい
た除湿器を不要とするとともに、オゾン分解器を通る排
出ガス流量も低減したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1に
基づいて説明する。図1は、本発明の化学発光式窒素酸
化物計の全体概略図を示している。図1中の記号と、従
来の化学発光式窒素酸化物計の全体概略図を示した図2
中の記号とは、同一機能を表す記号を同一としているの
で、従来技術の項で図2に基づいて説明した内容につい
ては省略あるいは簡略化する。図1において、被測定ガ
スを反応槽2へ導入する経路は、従来の化学発光式窒素
酸化物計の経路と同一の機能を有する。反応槽2と指示
計6の経路も同様である。反応槽2からの排出ガスを流
路分岐部9で分流して流量制御器5’へ導入し、流量制
御器5’からオゾン発生器8を経て反応槽2へオゾンガ
スを供給する経路と、排出ガスの残りの部分を、流路分
岐部9からオゾン分解器7を通して排気する経路とが従
来の化学発光式窒素酸化物計と異なる、すなわち、本発
明に係る部分である。
【0008】以下に本発明の化学発光式窒素酸化物計の
動作について詳細に説明する。本装置の運転開始時にお
いては、反応槽2から排出されるガスは運転開始以前に
反応槽2に滞留していた大気であるから、通常の大気と
同じ程度の湿度であるが、反応槽2へ導入される被測定
ガスは、前述したように前処理部4によって除湿される
ため、反応槽2内のガスは時間とともに除湿された被測
定ガスに入れ代わる。したがって、反応槽2から排出さ
れるガスは時間とともに湿度が下がり、定常状態に達す
ると、湿度が低い値に安定したガスがオゾン発生器8へ
供給されるようになり、正常な発生効率でオゾン
(O)が反応槽2へ供給される。
【0009】反応槽2においては、オゾン(O)と一
酸化窒素(NO)とが反応して化学発光を生じるととも
に、オゾン(O)は酸素(O)に、一酸化窒素(N
O)は二酸化窒素(NO)に変化するが、反応槽2の
排出ガス中には反応しなかったオゾン(O)と一酸化
窒素(NO)が含まれる。従って、反応槽2の排気ガス
をオゾン発生器8に入れることは、従来の大気を入れる
場合と異なるけれども、反応槽2に導入される被測定ガ
ス中の一酸化窒素濃度は高くても500ppm程度であ
るから、そのうちの一部が反応槽2の排出ガスに含まれ
ていても、オゾン発生器8へ入る前の途中の経路でオゾ
ン(O)と反応して二酸化窒素(NO )になるか、
たとえオゾン発生器8へ入ったとしても、オゾン発生器
8中で二酸化窒素(NO)になるので、一酸化窒素
(NO)の測定値に影響することはない。
【0010】また、排出ガス中のオゾン(O)はオゾ
ン発生器8をそのまま通過するか、それとも、一部のオ
ゾン(O)は分解されて酸素(O)に戻るが、オゾ
ン発生器8のオゾン(O)発生能力あるいは発生効率
を低下させることはない。そのため、従来の大気に代え
て反応槽2の排出ガスをオゾン発生器8に供給しても、
化学発光式窒素酸化物計の測定性能を悪化させることは
なく、従来の装置と同様に一酸化窒素濃度を測定するこ
とができる。
【0011】本装置の、オゾン分解器7を通して排出さ
れるガス流量は、図1のガス流路から明らかなように、
ガス導入部1から導入されるガス流量150ml/mi
nと同じであるが、従来の化学発光式窒素酸化物計で
は、前述の流量150ml/minに、大気導入部11
から導入される、およそ500ml/minの流量のオ
ゾン供給用ガスが加わるので、およそ650ml/mi
nのガスが、従来のオゾン分解器7を通して排出されて
いた。すなわち、オゾン分解器7を通る排出ガス流量
は、従来の装置に比べ本発明の装置では1/4以下にな
る。オゾン分解器7には、設備が単純で使用実績の多い
活性炭による分解法が、通常よく使用されるが、活性炭
はオゾン(O)と反応して消耗するので定期的な補充
が必要である。
【0012】本発明の化学発光式窒素酸化物計において
は、オゾン分解器7の負荷となる反応槽2の排出ガス流
量は、前述したように、従来の1/4以下であるから、
オゾン分解器7の劣化速度が1/4以下に低減されるの
でその維持管理が容易になる。一酸化窒素(NO)の検
出感度は、反応槽2に導入された一酸化窒素(NO)の
オゾン(O)との反応率によって決まる。この反応率
は、一酸化窒素(NO)とオゾン(O)との衝突確率
によるものであるから、オゾン(O)供給濃度を被測
定ガスの一酸化窒素(NO)濃度に対して十分高くすれ
ば、被測定ガス中の一酸化窒素(NO)の濃度変化によ
る検出感度の変化は小さく、無視することができる。オ
ゾン(O)濃度を5000−10000ppmとする
ことによって、オゾン(O)が一酸化窒素(NO)に
対して大過剰であるとみなすことができ、前述の条件を
満足することができる。これらは従来装置と同様であ
る。
【0013】被検ガス中の一酸化窒素濃度の変化が大き
くて、反応槽2からの排出ガス中の酸素濃度あるいはオ
ゾン濃度の変化が無視できない場合には、オゾン発生器
8の前に、それらの変化を平滑化するに十分な容積をも
つ緩衝容器12を設けることによって、安定にオゾンを
供給することができる。被測定ガス導入量が150ml
/min程度であれば、1000mlの緩衝容器であれ
ば十分である。また、流路分岐部9の容積を前述の緩衝
容器12と同程度にすれば、流路分岐部9に緩衝容器の
機能を持たせることができるので、緩衝容器12を省略
することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明の化学発光式窒素酸化物計は、以
上説明したように構成されているので、オゾン発生器へ
供給するガスを除湿するための高価な除湿器が不要にな
り、化学発光式窒素酸化物計の製造コストを低減するこ
とができ、さらに、オゾン分解器の負荷を低減し、オゾ
ン分解器の劣化が抑えられその維持管理作業の頻度を低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化学発光式窒素酸化物計の一実施例を
示す概略図である。
【図2】従来の化学発光式窒素酸化物計の概略図であ
る。
【符号の説明】
1…ガス導入部 2…反応槽 3…流路ライン 4…前処理部 5…流量制御器 5’…流量制御器 6…指示計 7…オゾン分解器 8…オゾン発生器 9…流路分岐部 10…除湿器 11…大気導入部 12…緩衝容器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応槽内での被測定ガス中の一酸化窒素
    とオゾンとの化学反応で生じた化学発光の強度を光電検
    出器で検出して窒素酸化物濃度を測定する化学発光式窒
    素酸化物計において、前記反応槽内へオゾンを供給する
    ためのオゾン発生器に、前記反応槽から排出される排出
    ガスを分流して供給する分流供給機構を備えたことを特
    徴とする化学発光式窒素酸化物計。
JP10202050A 1998-07-16 1998-07-16 化学発光式窒素酸化物計 Pending JP2000035402A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006284500A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Horiba Ltd 窒素酸化物分析計及びに窒素酸化物分析計適に適用されるパラメータ設定方法
CN111308025A (zh) * 2020-04-20 2020-06-19 淄博青禾检测科技有限公司 一种大量程一氧化氮传感器系统

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