JP2000032840A - 砂地等の緑地化方法と該方法に用いる構造体 - Google Patents

砂地等の緑地化方法と該方法に用いる構造体

Info

Publication number
JP2000032840A
JP2000032840A JP10204565A JP20456598A JP2000032840A JP 2000032840 A JP2000032840 A JP 2000032840A JP 10204565 A JP10204565 A JP 10204565A JP 20456598 A JP20456598 A JP 20456598A JP 2000032840 A JP2000032840 A JP 2000032840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soil
cylinder member
water
greening
outer cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10204565A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3855185B2 (ja
Inventor
Satoru Takahashi
悟 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo University of Agriculture
Original Assignee
Tokyo University of Agriculture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo University of Agriculture filed Critical Tokyo University of Agriculture
Priority to JP20456598A priority Critical patent/JP3855185B2/ja
Priority to CNB991098552A priority patent/CN1166269C/zh
Publication of JP2000032840A publication Critical patent/JP2000032840A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3855185B2 publication Critical patent/JP3855185B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱帯乾燥地帯においても容易に樹木や野菜類
を根付かせて確実な生育によって緑地化することができ
る砂地等の緑地化方法と、この緑地化のための構造体を
提供する。 【解決手段】 掘削して形成した所要の断面積と深さと
を有する空所X内に外筒部材1を装着し、該外筒部材1
内に保水材入りの土壌S1 を充填したのち、その中央部
に形成した空隙内に保水材入りの植生用の土壌S2 を充
填した内筒部材2を配置し、各土壌S1 ,S2 に灌水を
行い、内在する保水材に十分な水分を保持させたのち、
内筒部材2内の土壌S2 に播種又は苗の植付けをし、外
筒部材1によって土壌S1 中の水分の外筒部材1外への
流出を遮断すると共に、前記土壌S 1 によって内筒部材
2内の土壌S2 を地熱から断熱し、当該土壌の冷却化と
乾燥を防止して湿潤状態を保持しながら植物を成育させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、降雨量に対して
蒸発量が大きく乾燥が著しい砂漠、砂丘および砂地など
に樹木や各種の野菜類などを根付かせて生育し、緑地化
によって豊かな風土とするための砂地等の緑地化方法
と、この緑地化方法に使用する構造体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】砂漠、砂丘および砂地などの降雨量に対
して水の蒸発量が大きく乾燥が著しい地域を緑化する方
法として従来より各種の方法が提案されている。たとえ
ば、特公平1−60613号公報には、植栽予定地の境
界に堰板を打ち込み、その輪郭内の土を掘り下げて形成
した凹所の底面と壁面に不透水層を形成すると共に、こ
の凹所内に灌漑用のパイプと特定の培養土を入れて植生
層を形成し、この植生層に植物の種子を播き、その表面
を通気性の保護シートで覆い、さらにその上を遮光シー
トで覆って種子を発芽させて育成する砂漠等の緑化方法
が開示されている。
【0003】また、特開平4−104741号公報にお
いては、乾燥地域の土中に埋設した板体によって囲繞さ
れた隔壁部を形成し、該隔壁部内の土壌に所定割合の保
水材を混合し、該隔壁部内に樹木を定植し、定植後に該
隔壁部の上面を密閉し、定植した樹木の根が地中の地下
水までに伸長する間、前記隔壁部内に灌水を施す乾燥地
域の緑化システムが提案され、特開平6−197626
号公報では、保水性と通気性を有する物質又は構造体を
砂中に部分的に造成し、その上部に種子を播くか、植栽
して植物の育成を図る砂地における緑化基礎工法を提案
している。
【0004】さらに、特開昭60−49722公報にお
いては、ガレ場、砂漠、海岸砂丘地あるいは法面などの
植栽地に適宜の間隔で穴部を穿孔し、該穴部に無底の管
状物に育成した樹木苗等の筒状植物を定植し、該管状物
の側壁を網状、有孔または繊維状として透水性を付与
し、側壁から側根、支根を伸長させ管外水分を吸収し、
管内へは毛細管現象で水を吸引する植生工法を開示して
いる。
【0005】
【発明か解決しようとする課題】これら公知の緑化工法
において、前記特公平1−60613号公報および特開
平4−104741号公報に記載された緑化方法は、い
ずれも植物の育成に適した保水性の部分を地面に造成
し、これに依存して植物の生育を図るものであるため、
植生層の形成のための工事に多大の労力と費用を要し、
また、灌水などの植生した植物の生育のための労力や費
用も無視することができず、広大な砂漠地帯などにおけ
る実現は期待し難い。
【0006】これに対し、特開平6−197626号に
記載された砂地における緑化基礎工法は、保水性と通気
性を有する物質又は保水性と通気性を有する構造体を、
砂中に部分的に、しかも柱状に設けることによって前記
した緑化方法に比して植生層の形成がきわめて容易で、
経済性の点においてはきわめて有利であると考えられ
る。
【0007】しかしながら、日中の地表面における温度
が70〜80℃で、しかも地中30〜50cmの部位に
おいても平均温度が40〜50℃となる砂漠地帯では、
保水性と通気性を有する物質又は保水性と通気性を有す
る構造体に水分を担持させておいても、地熱によって保
水材中の水分が簡単に蒸発するため、灌水施設を設ける
必要性がきわめて高く、比較的気温の安定している地域
においては有効であったとしても、砂漠のように日中の
気温上昇が激しく、かつ水分蒸発の激しい地帯において
は有効な緑化方法とはなり得ない。
【0008】一方、特開昭60−49722号公報に開
示された植生工法は、植栽した植物の根を下方に伸ばす
という点においては有効と考えられるが、前記の特開平
6−197626号公報に記載の発明と同様に砂漠のよ
うな地帯においては有効な緑化方法とはなり得ない。
【0009】この発明はかゝる現状に鑑み、日中の気温
上昇が激しく、かつ水分蒸発の激しい熱帯乾燥地帯にお
いても、容易に樹木や野菜類を根付かせて確実な生育に
よって緑地化することができる砂地等の緑地化方法と、
この緑地化のための構造体を提供せんとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載する砂地等の緑地化方法
は、地表面から鉛直方向に所要の断面積と深さとを有す
る空所を形成し、得た空所内の内周壁に沿って外筒部材
を装着し、該外筒部材内に保水材入りの土壌を充填して
その中央部に所要の断面積と深さとを有する筒状の空隙
を形成し、該筒状の空隙内に少なくとも下部外周に多数
の通孔を設けた所要の長さと断面積を有し、かつ保水材
入りの植生用の土壌を充填した内筒部材を配置し、各土
壌に灌水を行い、土壌中の保水材に十分な水分を保持さ
せたのち、内筒部材内の土壌に播種又は苗の植付けを
し、前記外筒部材によって外筒部材内の土壌中の水分の
外筒部材外への流出を遮断すると共に、外筒部材内の土
壌によって前記内筒部材内の植生用の土壌を地熱から断
熱し、植生用の土壌の冷却化と乾燥を防止して湿潤状態
を保持しながら植物を成育させることを特徴とするもの
である。
【0011】また、この発明の請求項7に記載の砂地等
の緑地化方法に用いる構造体は、所要の断面積と長さと
を有する断熱効果のある外筒部材と、該外筒部材の中央
部に形成される空隙内に充填される所要の断面積と長さ
とを有し、かつ内部に保水材入りの植生用の土壌を充填
した断熱効果を有する内筒部材とからなることを特徴と
するものである。
【0012】さらに、この発明の請求項8に記載の砂地
等の緑地化方法に用いる構造体は、内部に保水材入りの
土壌を充填して中央部に所要の断面積と深さとを有する
空隙を形成した所要の断面積と長さとを有する断熱効果
のある外筒部材と、該外筒部材の中央部に形成された空
隙内に充填される所要の断面積と長さとを有し、かつ内
部に保水材入りの植生用の土壌を充填した断熱効果を有
する内筒部材とからなることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の砂地等の緑地化方法
は、それぞれ内部に保水材入りの土壌を充填した外筒部
材と内筒部材とによる内外二重の筒部材を、緑地化せん
とする土壌中に配置し、内筒部材内の植生用の土壌を外
筒部材内の土壌によって地熱から断熱せしめ、植生用の
土壌を湿潤状態に保持しながら、該土壌に播いた種子又
は植え付けた苗の育成を図ることを最大の特徴とするも
のである。
【0014】以下、この発明の砂地等の緑地化方法の工
程について、図面を引用して具体的に説明する。図1お
よび図2は、この発明の砂地等の緑地化方法の基本的な
構成を示すもので、砂漠において緑地化せんとする地域
の土壌に地表面Gから垂直に所要の断面積(実質的には
直径)と深さとを有する円筒状の空所Xをエンジン付の
アースオーガによって形成し、得た円筒状の空所Xの内
周壁に沿って、該空所Xの直径とほぼ同径でかつ空所X
の深さと同じ長さを有する外筒部材1を装着する。
【0015】ついで、この円筒状の空所X内に保水材入
りの土壌S1 を充填して、その中央部に所要の断面積と
深さとを有する空隙を形成する。
【0016】この空隙の形成に際しては、前記空所Xの
中央部に所要の径と長さとを有する円筒状の筒状体を鉛
直に保持したのち、保水材入りの土壌S1 を充填し、し
かるのち筒状体を抜き去って空隙を形成してもよく、あ
るいは、空所X内に土壌S1を充填したのち、前記した
アースオーガを使用して所要の径と深さとを有する空隙
を掘削形成してもよい。
【0017】一方、前記外筒部材1内に形成した空隙の
内径より若干小さな断面積を有すると共に、空隙の深さ
とほぼ同じ長さを有する上部が開口した円筒状の筒状体
内に保水材を入れた植生用の土壌S2 を充填し、長さの
途中を適宜の間隔を保って緩く結紮し、この結紮部2a
で充填した保水材入りの植生用の土壌S2 が下方に移動
して疎密な状態となることを防止した内筒部材2を製作
する。
【0018】この内筒部材2は、使用に際しては植生用
の土壌中に含まれた保水材に十分な給水をさせるため、
少なくとも筒状体の下部外周部に、より好ましくは筒状
体の外周部の全面に亘って給水用の通孔3,3・・・を
形成したもので、この内筒部材2を水中に浸して保水材
入りの植生用の土壌S2 を充分に湿らせ、かつ保水材に
十分な水分を含浸させる。
【0019】このようにして内部の保水材入り土壌S2
に水分を保有させた内筒部材2を、前記外筒部材1内の
中央部に形成した空隙内に挿入し、外側に存在している
外筒部材1の保水材入り土壌S1 との間に隙間が生じな
いよう土壌を充填し、しかるのち外筒部材1に灌水して
土壌中の保水材に十分なる給水をして土壌S1 を湿潤状
態とする。
【0020】この状態において、砂漠などにおいては、
外筒部材1外の地温は深さ約30〜50cmの部位で約
40〜50℃、外筒部材1内の土壌S1 の地温は約30
℃前後、内筒部材2内の植生用の土壌の地温は約25℃
前後に保たれるので、内筒部材2の上部の開口部から植
生用の土壌S2 の中に目的とする樹木や野菜類の種子を
播くか、あるいは苗を植え付けるが、播種もしくは苗の
植え付けは常法のとおり、内筒部材2の表面から50m
m程度下がった部位に行うことが好ましい。
【0021】かゝる砂地等の緑地化方法は、これに用い
る外筒部材1、内筒部材2およびこれらの中に充填する
保水材入りの土壌S1 又は植生用の土壌S2 に使用する
保水材などの各資材は、基本的には設置せんとする現地
にこれらを個別に持ち込み、あるいは現地で調達して前
記のように組み立てることができるが、あらかじめセッ
トとして作った構造体を現地に持ち込んでもよい。
【0022】この構造体の一例としては、保水材入りの
土壌S1 を充填しない状態の外筒部材1と、その内部に
保水材入りの植生用の土壌S2 を充填して前記外筒部材
1内に形成された空隙内に収容される内筒部材2で構成
したもので、外筒部材1に充填する保水材入りの土壌S
1 は、外筒部材1が比較的嵩高く、内部に保水材入りの
土壌S1 を充填することによって重量も増すため、保水
材やその他必要な資材のみを現地に持込み、緑化せんと
する地域の土壌に保水材を混合して保水材入りの土壌S
1 又はS2 を構成することもできる。
【0023】また、構造体の他の態様としては、保水材
入りの土壌S1 を充填した外筒部材1と、この外筒部材
1の内部に同じく保水材入りの植生用の土壌S2 を充填
した内筒部材2を収容して構成したもので、かゝる構造
体はこれを現地に持ち込むことによって、または現地で
構成することによって容易に得ることができるので、緑
地化せんとする部位に単に穴を掘って外筒部材1を埋設
するだけで目的を達成することができ、緑地化のための
作業を大幅に簡略化することができる点において優れて
いる。
【0024】この発明の砂地等の緑地化方法に用いる内
筒部材および外筒部材は、内部に保水材入りの土壌を充
填して所定の形態を保持することができるものであれ
ば、その材質に特段の制限はないが、少なくとも外筒部
材の材質は、外筒部材内の土壌中の水分が外筒部材外の
土壌中に流出することが効果的に防ぐことのできる材質
からなることが好ましい。
【0025】かゝる外筒部材としては、たとえば、使用
によって比較的長く地中に留まる塩化ビニル樹脂、ポリ
エチレン、ポリプロピレンなどのプラスチックのシート
で作られた筒状体や、当該プラスチックによって成形さ
れた筒状の成形体などを用いることができ、この材質は
内筒部材にも当然適用することができる。
【0026】また、環境保全の見地から、生分解性プラ
スチックなどが使用できるほか、たとえば、サイザル
麻、カーボン紙、再生段ボールなどの地中で比較的容易
に分解消滅する素材を使用することもできる。
【0027】前記内筒部材および外筒部材の形態として
は、断面が円形のものゝほか、角形や楕円形など任意の
断面形状の筒部材を使用することができるが、好ましく
は断面円形のものである。
【0028】この内筒部材と外筒部材のサイズは、基本
的には緑化のための地域、気候、風土、土質、地温およ
び地中の乾燥状態などを考慮して決定するものである
が、内筒部材と外筒部材の好ましい断面積の比率は、内
筒部材/外筒部材=1:15〜20である。
【0029】また、それらの長さは、人工的に水分の補
給を行うことなく、植物自身の根によって水分を吸収し
て生育することができる水分の存在する地層の深さに相
当する長さとすることが好ましく、砂漠地帯においては
おおむね500〜1500mmの範囲である。
【0030】前記外筒部材は有底もしくは無底のいずれ
でもよく、上部は開口しているが、使用に際しては種を
播いた場合には発芽するまで全体をシート4によって覆
い、苗を植えた場合には、苗の根元部分を除く内筒部材
の開口部をシートなどで覆うことによって、水分の蒸散
を一層防止することができ、しかも昼夜の寒暖差によっ
てシートの裏面に水滴が生成され、この水滴が灌水とし
て利用できる。なお、このシートに代えて、植物が伸び
出す部位以外の部位の地表面に小石などを置いても同様
の効果がある。
【0031】一方、内筒部材は基本的には有底のもので
あるが、充填した植生用の保水材入りの土壌が自重によ
って内筒部材から抜け落ちないものであれば必ずしも有
底のものに限定されず、土壌および保水材への水分の含
浸および発芽し、あるいは伸長した根が内筒部材外に伸
び出させるため、内筒部材の少なくとも下部近傍の外周
に多数の通孔を設けたものを使用するが、状況によって
はこの小孔は下部に限らず全周に形成してもよい。
【0032】この発明の砂地等の緑地化方法は、前記図
1、図2に示した基本構成に対して外筒部材と内筒部材
の内部の各土壌の保水性能を高めて湿潤状態を保持する
ために、図3に示す各種の手段を付加することができ
る。
【0033】すなわち、その一つは、内筒部材2を中央
に備えて地中に埋設した外筒部材2の周囲の地表面GL
の一定区域GL1 を、外筒部材1を越えて内筒部材2に
向けて緩やかな下がり勾配の傾斜面を形成し、内筒部材
2を中心とした凹所を形成するものである。この凹所に
よって降雨による前記一定区域GL1 内の雨水を集めて
外筒部材1や内筒部材2の上部に流入させ、この雨水を
土壌S1 ,S2 に集めて保水させることができる。
【0034】他の手段は、外筒部材1の上端を余分に長
く形成してこれを中央の内筒部材2に向けて折り込んで
折込部1aを設け、この折込部1aを内筒部材2に向け
て折り込んで外筒部材1の表面を覆うものであり、この
手段は前記図1で示した外筒部材1と内筒部材2の開口
部をシート4で覆う手段に似ているが、開口部を覆うた
めの前記シート4を別途用意する必要がない点で有利で
ある。
【0035】さらに、他の手段としては、外筒部材1と
内筒部材2の表面に岩石の塊Rなどを置いて日陰を作る
ことである。これら外筒部材1と内筒部材2の表面に日
陰を作って蒸発を防ぐ手段により、筒部材内の土壌が乾
燥防止され、長期に亘って湿潤状態を保持することがで
きるものである。
【0036】この保水のための他の手段として、外筒部
材1の下端周縁に水嚢部1bを形成し、この水嚢部1b
内に水を貯留させて埋め込むことにより、外筒部材1の
地中への埋め込みに際して水の入った水嚢部1bが錘の
役目をなして掘削した穴の中に外筒部材1を容易に埋め
込むことができると共に、埋め込んだ水嚢部1bが土中
において適宜の時期に破断して土壌に給水することがで
きる。
【0037】この発明における内筒部材および外筒部材
に収容する土壌に用いる保水材としては、保水と肥料の
役目を兼ねた物質であることが望ましく、木炭、ピート
モスなどの炭化物、堆肥、ソルガムや落花生などの殻、
海草類、牛糞等の畜糞類、雑草、ベントナイトなどが使
用可能である。
【0038】これに配合する土壌は現地の土壌を使用し
てよく、土壌と保水材との配合割合は対象地の乾燥度な
どによって選択されるが、内筒部材に充填するものにお
いては土壌/保水材の容積比でおおむね1/1、外筒部
材に充填するものにおいてはおおむね1/0.3〜0.
5が好適である。
【0039】この発明の砂地等の緑地化に適用すること
ができる樹木類、野菜類を挙げれば下記のとおりであ
り、これらの中から適宜に選ぶことができる。 (1)樹木類 緑化樹木として、ギンネム、パーキンソニア、アカシヤ
アルビダおよびアカシヤトリテリスなど。高木類として
は、インドセダン、オオバネム、タマリンド、ナツメ、
ギョリュウ、モクマオウ、ユーカリ、コタテイシおよび
ヒルギダマシなど。かん木類としては、ホホバ、唐ゴマ
およびシオノキなど。花木類として、ホウオウボク、キ
ダチベニノウゼン、黄色ニワトコ、カエサルピニア、ハ
イビスカス、キクョウチクトウ、ブーゲンビリア、ジャ
スミン、シチヘンゲ、リョクヨウピソニア、アカバピソ
ニア、ニシキカリファ、トラノオおよびリョクヨウアカ
リファなど。果樹類として、マンゴー、グァバ、オレン
ジ、ミカン、ポンカン、レモンやザクロ、トケイソおよ
びウチワサボテンなど。
【0040】(2)野菜類 葉菜類としては、コマツナ、パクチョイ、ホウレンソ
ウ、モロヘイヤおよびキャベツなど。根菜類として、カ
ブ、ニンジン、ダイコンおよびゴボウなど。果菜類とし
ては、オクラ、トマト、ピーマン、シシトウ、キュウ
リ、カボチャおよびメロンなど。豆類として、インゲ
ン、エダマメ、ダイズおよびエンドウなど。
【0041】
【作用】一般に砂漠などの熱帯乾燥地帯では地域によっ
て相違はあるが、地表面の温度がおおむね70〜80℃
となり、地表より30〜50cm下がった土中の温度も
およそ40〜50℃位の高い温度を呈する。このような
熱帯乾燥地において、これまで樹木や野菜類などの植物
の生育が難しかった理由として、地温を含めた外部の環
境温度が植物の生育限界温度(高温側の温度)近くまで
上昇することが挙げられ、植え付けた植物の根がこの生
育限界温度に近い地温に直接曝されるために根付きが悪
く、これによって枯死ないし著しい成長阻害が生じるも
のと考えられる。このため、この発明の砂地等の緑地化
方法および緑地化のための構造体は、播種した種子もし
くは苗の発芽生育が容易となる環境を作らんとするもの
であり、また、灌漑などを行って安易に植物に水が得ら
れる状態を作り出して、結果として根を土壌の表層部に
集中させるような手段を採ることなく、植物自身が土壌
中に存在する水分を探して永久的に植物自身で水が得ら
れるように根を下方に伸ばすことができる環境を作り出
すものである。
【0042】この発明の発明者は、かゝる熱帯乾燥地帯
の緑地化の資料を得るために下記の基礎実験を行った。
すなわち、人工的な気象条件を作り出すことができる環
境施設内において、土壌を入れて深さ600mmの土層
を形成した大型容器の内部に、 (A)直径150mm×長さ400mmの外筒部材と、
直径50mm×長さ400mmの内筒部材に土壌を入れ
て形成した二重筒を存在させた場合 (B)直径50mm×長さ400mmの筒部材に土壌を
入れた単一筒を存在させた場合 (C)筒部材を使用しない単に土壌のみとした場合 以上の(A)、(B)および(C)の各々について、昼
夜(6月15日の0時から24時まで)を通した所定時
間毎の筒内の地温(表面から50mm下がった部分の地
温)の変化を調査して〔図4〕の結果を得た。
【0043】また、一定量の水分を含有させた筒内土壌
の深さに対する含水比(%)の分布を調査して〔図5〕
の結果を得た。
【0044】上記の〔図4〕から二重筒の使用は、他の
単一筒や筒部材を使用しない場合に比べて地温の昼夜を
通した温度変化に対して最も安定した温度変化を示し、
〔図5〕から二重筒の使用は、他の単一筒や筒部材を使
用しない場合に比べて地中深さにおける含水比分布
(%)が最も優れていることが判明した。
【0045】これは換言すれば、二重筒における外筒部
材およびその内側の保水材入りの土壌層の存在によって
内筒部材の保水材入りの土壌に優れた断熱性と保水性が
維持されているものと言える。なお、図中、Aは二重筒
の場合を、Bは単一筒の場合を、また、Cは筒部材を使
用しない場合の曲線を示すものである。
【0046】これらの実験結果から、この発明の砂地等
の緑地化方法および緑地化のための構造体は、保水材入
りの土壌が水で湿潤状態に保持され、生育限界に近い高
い地温を有する外筒部材外の土壌と外筒部材内の土壌を
外筒部材で遮断し、外筒部材内の土壌からの水分の蒸発
を防ぐと同時に、当該土壌を断熱層として内筒部材内の
植生用の土壌の温度上昇と水分蒸発をより効果的に防止
して植物が生育する範囲の土壌を生育に最適な温度(お
おむね25℃以下)に近づけ、かつこの土壌の乾燥を防
止して湿潤状態を保持していることが容易に認められ
る。
【0047】かゝる状態において活着促進された植物
は、内筒部材内の保水材入りの土壌の持つ栄養分を吸収
して内筒部材内で根を伸長させ、伸長した根は内筒部材
によって下方にのみ伸長し、下部に設けた通孔から外筒
部材内の土壌が含む水分と栄養を吸収し、やがては深い
土中の部分に降雨によって保留されている湿潤層や地下
の水脈などの水分を自身で探してその水を吸収し、これ
によって枝葉を繁茂させて短期間に砂地等の緑地化を達
成するものである。
【0048】
【実施例】以下、実施例および比較例を示してこの発明
の砂地等の緑地化方法をさらに具体的に説明する。 <実施例1> アフリカ北東部のジプチ共和国に存在する砂漠地帯にお
いて、砂漠の緑地化のための作業を下記のとおり実施し
た。このジプチ共和国に存在する砂漠地帯は、粘土・シ
ルト・砂地で形成され、深さ1〜2m程度の部分に湿潤
層を持つものである。まず、この砂漠の緑化を対象とし
た地面に直径約150mm×高さ約1000mmの垂直
な空所をアースオーガを使用して掘削した。この空所の
内周壁に沿ってポリエチレンシートで作った直径150
mm×高さ1000mmの上下が開口した円筒状の外筒
部材を挿入し、この外筒部材の中に保水材としてピート
モスを使用し、現地の土壌と前記ピートモスとを容積比
で1:0.5となるように配合して得た混合土壌を充填
した。この外筒部材の内部中央に、アースオーガによっ
て直径約50mm×深さ約900mmの垂直な空隙を掘
削形成した。
【0049】別に、ポリエチレンシートによって直径約
50mm×深さ約900mmの上部が開口した袋を作
り、この袋の下部約300mmの範囲の外周面に多数の
通孔を穿設して筒状体を形成した。この筒状体の中にピ
ートモスを保水材とし、該ピートモスと現地の土壌とを
容積比で1:1となるように配合した植生用の土壌を充
填し、筒状体の途中を3か所に亘って緩く結紮して内筒
部材を構成した。
【0050】かくして得た内筒部材を24時間水中に浸
漬して内部の保水材に水を含ませ、これを外筒部材の中
央部に形成した空隙内に挿入し、内筒部材の外周面と外
筒部材内の土壌との間に隙間が生じないよう埋めたの
ち、外筒部材内の土壌にも給水して保水材中に十分なる
給水を行ったのち、内筒部材内の植生用の土壌内に上部
からマメ科の常緑樹であるギンネムを播種して育成を図
った。(実施例1)
【0051】<比較例1>一方、外筒部材を用いること
なく、前記実施例1の保水材入りの植生用の土壌を充填
した内筒部材と同じ筒状体のみを使用し、この筒状体に
浸水処理を施して掘削した土壌中に埋め込み、その中に
ギンネムを播種して育成を図った。(比較例1)
【0052】<比較例2>これら実施例1と比較例1に
よる育成とは別に、筒状体を使用することなく直接土壌
にギンネムを播種して育成を図った。(比較例2)
【0053】前記実施例1と比較例1および比較例2の
植物の成長度について、播種から75日後の枝葉の成長
の高さを調査し〔表1〕の結果を得た。
【0054】
【表1】
【0055】<実施例2および比較例3,4>前記実施
例1、比較例1および2において播種したギンネムに代
えて、マメ科の常緑高木であるアカシヤアルビダを播種
した以外は、実施例1、比較例1および2と同様にして
育成を実施し、播種後75日における伸長した枝葉の高
さを調査して〔表2〕の結果を得た。
【0056】
【表2】
【0057】以上の表から明らかなとおり、この発明の
砂地等の緑地化方法による実施例1および2は、単一の
筒状体を使用して植物の育成を図った比較例1,3およ
び筒状体を全く使用せずに普通の方法で育成を図った比
較例2,4に比べて短期間に圧倒的に優れた育成の成績
を挙げることができ、砂地等を比較的短い期間で緑地化
することができた。
【0058】
【発明の効果】この発明の砂地等の緑地化方法は、地表
面から垂直方向に掘削した土壌の空所内に、保水材入り
の土壌を充填した外筒部材を配置し、この外筒部材内の
ほぼ中央部に同じく保水材入りの植生用の土壌を充填
し、少なくとも下部外周に通孔を設けた内筒部材を配
し、外筒部材によって外筒部材内の土壌と外の土壌とを
遮断して外筒部材内の水分の蒸発を抑制し、外筒部材内
の土壌を断熱層とすることによって内筒部材内の植生用
の土壌を植物育成の限界を超えた地温から効果的に断熱
し、かつ植生用の土壌の湿潤状態に保持し、植生用の土
壌に播いた種子又は植え付けた苗の成長に必要な水分と
温度を維持して植物自身の根が深い土中の部分に降雨に
よって保留されている湿潤層や地下の水脈などの水分を
探して伸長し、その水を吸収することによって枝葉を繁
茂させて短期間にしかも容易に砂地等を緑地化すること
ができる。
【0059】特に、この発明の砂地等の緑地化方法は、
保水材を混入した植生用の土壌を充填した内筒部材の外
側を保水材を含む所要の厚みの土壌で囲い、外筒部材に
よって外筒部材内の保水材及び土壌中の水分の蒸発を抑
制し、かつこの土壌を断熱層とすることによって内筒部
材内の植生用の土壌を植物の育成には適しない地温を有
する土壌から断熱すると共に、該土壌中の水分の蒸発に
よって内筒部材内の植生用の土壌の冷却を図ることがで
きるので、内筒部材内の植生用の土壌の温度と水分を常
に植物の育成に必要な範囲に保持することができる。
【0060】また、この発明の砂地等の緑地化方法は、
少ない資材と工程作業によって、特段の熟練を要するこ
となく必要な地域を緑地化できる点で優れており、大掛
かりな工事なども必要とせずにきわめて経済的かつ効果
的に砂地等の緑地化を推進することができ、砂漠などの
熱帯乾燥地の緑地化に大きく貢献するものである。
【0061】この発明の砂地等の緑地化のための構造体
は、断熱効果を有し、内部に保水材入りの土壌を充填す
るための外筒部材と、前記外筒部材の中央部に配置さ
れ、断熱効果を有し、内部に保水材入りの植生用の土壌
を充填するための内筒部材とによって構成するか、もし
くは保水材入りの土壌を充填した外筒部材と、この外筒
部材の内部に保水材入りの植生用の土壌を充填した内筒
部材とで構成するかのいずれかによって、砂漠など水分
蒸発が激しく、植物の育成に適した地中温度を有しない
地域の緑地化することができ、効率的に実施することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の砂地等の緑地化方法の説明のための
一部切欠斜視図である。
【図2】植物の育成状態を示すための一部切欠説明図で
ある。
【図3】この発明の砂地等の緑地化方法の説明のための
他の態様を示した一部切欠斜視図である。
【図4】この発明の砂地等の緑地化方法に用いる構造体
の内筒部材内の地温と、内筒部材のみを使用した場合の
内筒部材内の地温および内筒部材を使用しない植物育成
地内の地温の時間的地温変化を表す説明図である。
【図5】この発明の砂地等の緑地化方法に用いる構造体
の内筒部材内の深さに対する含水比の分布と、内筒部材
のみを使用した場合の内筒部材内の深さに対する含水比
の分布とおよび内筒部材を使用しない植物育成地内の深
さに対する含水比を比較した説明図である。
【符号の説明】
1 外筒部材 2 内筒部材 2a 結紮部 3 通孔 S1 外筒部材内の土壌 S2 内筒部材内の植生用の土壌
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B022 AB02 AB06 BA02 BA07 BA11 BA12 BA14 BA16 BA18 2B027 NC02 NC05 NC13 NC22 NC24 NC26 NC27 NC39 NC40 NC55 NC56 ND09 ND20 NE05 QB14 RA03 RA13 RA22 RD03 UA03 UA16 UB24

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地表面から鉛直方向に所要の断面積と深
    さとを有する空所を形成し、得た空所内の内周壁に沿っ
    て外筒部材を装着し、該外筒部材内に保水材入りの土壌
    を充填してその中央部に所要の断面積と深さとを有する
    筒状の空隙を形成し、該筒状の空隙内に少なくとも下部
    外周に多数の通孔を設けた所要の長さと断面積を有し、
    かつ保水材入りの植生用の土壌を充填した内筒部材を配
    置し、各土壌に灌水を行い、土壌中の保水材に十分な水
    分を保持させたのち、内筒部材内の土壌に播種又は苗の
    植付けをし、前記外筒部材によって外筒部材内の土壌中
    の水分の外筒部材外への流出を遮断すると共に、外筒部
    材内の土壌によって前記内筒部材内の植生用の土壌を地
    熱から断熱し、植生用の土壌の冷却化と乾燥を防止して
    湿潤状態を保持しながら植物を成育させることを特徴と
    する砂地等の緑地化方法。
  2. 【請求項2】 前記筒状の空隙は、前記外筒部材の中央
    部に所要の断面積と長さとを有する筒状体を鉛直に配置
    し、外筒部材内に保水材入りの土壌を充填したのち、前
    記筒状体を抜き去ることによって形成することを特徴と
    する請求項1に記載の砂地等の緑地化方法。
  3. 【請求項3】 前記筒状の空隙は、前記外筒部材内に保
    水材入りの土壌を充填したのち、その中央部を地表面か
    ら鉛直に所要の断面積と深さで掘削して形成することを
    特徴とする請求項1に記載の砂地等の緑地化方法。
  4. 【請求項4】 前記地表面は、前記外筒部材の周囲を含
    む一定区域を前記内筒部材方向に向けて緩やかな下り勾
    配の傾斜面とすることを特徴とする請求項1に記載の砂
    地等の緑地化方法。
  5. 【請求項5】 前記保水材は、木炭、ピートモスなどの
    炭化物、堆肥、ソルガムや落花生などの殻、海草類、牛
    糞等の畜糞類、雑草、ベントナイトの中から選ばれたい
    ずれか1種又は2種以上であることを特徴とする請求項
    1に記載の砂地等の緑地化方法。
  6. 【請求項6】 前記内筒部材は、所要の断面積と長さと
    を有する筒状体内に保水材入りの植生用の土壌を充填す
    ると共に、長さの途中を適宜の間隔で緩く結紮したの
    ち、水中に浸漬し、少なくとも下部の外周に設けた通孔
    を介して充填した保水材に十分な水分を含浸させたもの
    であることを特徴とする請求項1に記載の砂地等の緑地
    化方法。
  7. 【請求項7】 所要の断面積と長さとを有する断熱効果
    のある外筒部材と、該外筒部材の中央部に形成される空
    隙内に充填される所要の断面積と長さとを有し、かつ内
    部に保水材入りの植生用の土壌を充填した断熱効果を有
    する内筒部材とからなることを特徴とする砂地等の緑地
    化方法に用いる構造体。
  8. 【請求項8】 内部に保水材入りの土壌を充填して中央
    部に所要の断面積と深さとを有する空隙を形成した所要
    の断面積と長さとを有する断熱効果のある外筒部材と、
    該外筒部材の中央部に形成された空隙内に充填される所
    要の表面積と長さとを有し、かつ内部に保水材入りの植
    生用の土壌を充填した断熱効果を有する内筒部材とから
    なることを特徴とする砂地等の緑地化方法に用いる構造
    体。
  9. 【請求項9】 前記内筒部材は、プラスチックシートで
    作られた筒状体もしくはプラスチックの筒状成形体から
    なるものであることを特徴とする請求項7又は8に記載
    の砂地等の緑地化方法に用いる構造体。
  10. 【請求項10】 前記外筒部材は、プラスチックシート
    で作られた筒状体もしくはプラスチックの筒状成形体、
    塩化ビニルパイプ、サイザル麻、杉の表皮、カーボン
    紙、再生段ボールのいずれかからなるものであることを
    特徴とする請求項7又は8に記載の砂地等の緑地化方法
    に用いる構造体。
  11. 【請求項11】 前記外筒部材は、下部周縁に破断によ
    って地中に給水することができる錘を兼ねた水嚢部を設
    けたことを特徴とする請求項7又は8に記載の緑地化方
    法に用いる構造体。
  12. 【請求項12】 前記外筒部材と内筒部材が、土壌中で
    分解消滅する素材からなるものであることを特徴とする
    請求項7又は8に記載の砂地等の緑地化方法に用いる構
    造体。
JP20456598A 1998-07-21 1998-07-21 砂地等の緑地化方法と該方法に用いる構造材 Expired - Fee Related JP3855185B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20456598A JP3855185B2 (ja) 1998-07-21 1998-07-21 砂地等の緑地化方法と該方法に用いる構造材
CNB991098552A CN1166269C (zh) 1998-07-21 1999-07-20 干旱地区的绿化方法及该方法中采用的结构物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20456598A JP3855185B2 (ja) 1998-07-21 1998-07-21 砂地等の緑地化方法と該方法に用いる構造材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000032840A true JP2000032840A (ja) 2000-02-02
JP3855185B2 JP3855185B2 (ja) 2006-12-06

Family

ID=16492585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20456598A Expired - Fee Related JP3855185B2 (ja) 1998-07-21 1998-07-21 砂地等の緑地化方法と該方法に用いる構造材

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3855185B2 (ja)
CN (1) CN1166269C (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6378247B1 (en) 2000-01-19 2002-04-30 Tokyo University Of Agriculture Method for afforestation of sands and the like
JP2005261269A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Furukawa Co Ltd 苗木の植栽方法
WO2007048625A1 (de) * 2005-10-27 2007-05-03 Joe Weineck Bewässerungsvorrichtung
JP2008118901A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Koichi Kakihara 緑化構造
US8001723B2 (en) 2005-09-29 2011-08-23 Mitsubishi Heavy Industries, Inc. Tool, system, method, and plant for promoting growth of seedling, seedling set for planting, and planting method
WO2011153577A1 (en) * 2010-06-07 2011-12-15 Debco Pty Ltd Stackable containers and associated method for the transport of plants
CN106856782A (zh) * 2017-04-11 2017-06-20 郭云征 一种根部水肥缓释系统
WO2018215920A1 (en) * 2017-05-25 2018-11-29 Albuainain Mubarak Abdulla Mubarak Utilization of irrigation water saver
CN109661867A (zh) * 2018-12-29 2019-04-23 华北水利水电大学 组合套桶式盐碱地治理方法和治理套桶
CN109997555A (zh) * 2019-04-15 2019-07-12 华东师范大学 一种易安装的荒漠地区植物种植器
CN109997553A (zh) * 2019-04-15 2019-07-12 华东师范大学 一种荒漠地区植物种植容器
CN109997554A (zh) * 2019-04-15 2019-07-12 华东师范大学 一种沙漠或干旱地区植树容器
CN117845874A (zh) * 2024-03-07 2024-04-09 国网山西省电力公司经济技术研究院 一种用于低含水量湿陷性黄土场地的加压控制注水系统

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102599024A (zh) * 2012-03-09 2012-07-25 王清 一种用于干旱地区植物的育苗、栽种方法和装置
CN104542172A (zh) * 2015-01-12 2015-04-29 甘肃省林业科学研究院 一种微圃植树方法
CN107493936A (zh) * 2017-09-29 2017-12-22 道真自治县百草谷旅游和农业开发有限责任公司 一种丹参的种植方法
CN107493719A (zh) * 2017-10-17 2017-12-22 亿利首建生态科技有限公司 一种沙化盐碱化地区柽柳种植的方法
CN109168381A (zh) * 2018-10-18 2019-01-11 中国矿业大学 防治土壤干层的地面开孔聚流入渗方法
CN109759439B (zh) * 2019-02-19 2023-12-22 东北师范大学 一种用于改善土壤水分特征及恢复土壤有机质的工具及方法
CN110169310A (zh) * 2019-05-27 2019-08-27 河南省威特浓网络科技有限公司 多种污染物制成的生态模块和沙漠治理的方法
CN113079733B (zh) * 2021-04-13 2022-07-12 山西大学 一种沙地农田保水方法
CN114521442A (zh) * 2022-02-25 2022-05-24 唐山山杉园林绿化工程有限责任公司 干旱沙地容器造林方法
CN115868372B (zh) * 2023-01-31 2023-06-06 中国科学院西北生态环境资源研究院 一种利用沙鞭植物种植和草方格相结合的固沙装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6378247B1 (en) 2000-01-19 2002-04-30 Tokyo University Of Agriculture Method for afforestation of sands and the like
JP2005261269A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Furukawa Co Ltd 苗木の植栽方法
US8001723B2 (en) 2005-09-29 2011-08-23 Mitsubishi Heavy Industries, Inc. Tool, system, method, and plant for promoting growth of seedling, seedling set for planting, and planting method
WO2007048625A1 (de) * 2005-10-27 2007-05-03 Joe Weineck Bewässerungsvorrichtung
JP2008118901A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Koichi Kakihara 緑化構造
WO2011153577A1 (en) * 2010-06-07 2011-12-15 Debco Pty Ltd Stackable containers and associated method for the transport of plants
AU2011264410B2 (en) * 2010-06-07 2015-04-23 Australian Growing Solutions Pty Ltd Stackable containers and associated method for the transport of plants
CN106856782A (zh) * 2017-04-11 2017-06-20 郭云征 一种根部水肥缓释系统
WO2018215920A1 (en) * 2017-05-25 2018-11-29 Albuainain Mubarak Abdulla Mubarak Utilization of irrigation water saver
US10334795B2 (en) 2017-05-25 2019-07-02 Mubarak Abdulla Mubarak Albuainain Utilization of irrigation water saver
AU2017258934B2 (en) * 2017-05-25 2021-02-25 Mubarak Abdulla Mubarak ALBUAINAIN Utilization of irrigation water saver
CN109661867A (zh) * 2018-12-29 2019-04-23 华北水利水电大学 组合套桶式盐碱地治理方法和治理套桶
CN109661867B (zh) * 2018-12-29 2024-01-26 华北水利水电大学 组合套桶式盐碱地治理方法和治理套桶
CN109997555A (zh) * 2019-04-15 2019-07-12 华东师范大学 一种易安装的荒漠地区植物种植器
CN109997553A (zh) * 2019-04-15 2019-07-12 华东师范大学 一种荒漠地区植物种植容器
CN109997554A (zh) * 2019-04-15 2019-07-12 华东师范大学 一种沙漠或干旱地区植树容器
CN117845874A (zh) * 2024-03-07 2024-04-09 国网山西省电力公司经济技术研究院 一种用于低含水量湿陷性黄土场地的加压控制注水系统
CN117845874B (zh) * 2024-03-07 2024-05-14 国网山西省电力公司经济技术研究院 一种用于低含水量湿陷性黄土场地的加压控制注水系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3855185B2 (ja) 2006-12-06
CN1166269C (zh) 2004-09-15
CN1243659A (zh) 2000-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3855185B2 (ja) 砂地等の緑地化方法と該方法に用いる構造材
US3914900A (en) Means and method for planting and growing plants and crops
CN1020248C (zh) 幼苗的栽植方法
US6185864B1 (en) Planting device and system and method of growing plants utilizing bags of growing medium
US20090320367A1 (en) Plant cultivation method and apparatus
US6378247B1 (en) Method for afforestation of sands and the like
US7272911B2 (en) Root management system
JP2003047307A (ja) 種子床、その製造方法及び播種方法
CN102783374A (zh) 一种沙地植物生态修复装置及方法
KR100671719B1 (ko) 녹화 방법 및 녹화를 위한 식재용 포트
JP2014110766A (ja) 砂漠に於いて稲作を可能とする方法、及びその装置。
CN112703955B (zh) 一种园林绿化苗木的种植方法
JP2003176537A (ja) 緑化工法及び緑化構造
CN202535700U (zh) 一种沙地植物生态修复装置
JP2014113140A (ja) 放射能の影響を除去した運動場、耕作地、及びその土壌改良方法。
SU1496702A1 (ru) Способ выращивани лимонника китайского
JPH06197626A (ja) 砂地における緑化基礎工法
JP2007138637A (ja) 播種育成緑化工法及びその播種育成用竹製ポット
CN113647288B (zh) 一种基于植物地境再造法的柱式植物种苗培育方法
CN109566225A (zh) 一种边坡防护中的树木深植方法
CN113079733B (zh) 一种沙地农田保水方法
AU751639B2 (en) Method for afforestation of sandy ground and the like structure used for the method
JP2014090698A (ja) 砂漠を緑化する方法、及びポリ乳酸製発泡農業用箱、及びポリ乳酸製発泡農業用容器
JP2004000042A (ja) 植物活着カプセル
JP2005256520A (ja) 植生緑化方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130922

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees