JP2000032741A - サイリスタ切換装置 - Google Patents

サイリスタ切換装置

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JP2000032741A
JP2000032741A JP10208663A JP20866398A JP2000032741A JP 2000032741 A JP2000032741 A JP 2000032741A JP 10208663 A JP10208663 A JP 10208663A JP 20866398 A JP20866398 A JP 20866398A JP 2000032741 A JP2000032741 A JP 2000032741A
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Japan
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thyristor
input
switch
power supply
voltage
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JP10208663A
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Yoshiyuki Sawada
善之 沢田
Masanori Nishimura
正典 西村
Toru Arai
亨 荒井
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Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方の交流電源のサイリスタが短絡モードに
なっても,逆流による電源短絡,感電事故や誤動作を防
止する。。 【解決手段】 共通の負荷に供給する2系統の交流電源
にそれぞれサイリスタスイッチ19,20を設ける。こ
のサイリスタスイッチ19,20により上記2系統の電
源を切り換える。また,両サイリスタスイッチの入力に
入力開閉器8,9を設ける。上記それぞれの交流電源の
入力電圧のゼロクロス点から所定時間オフさせ,サイリ
スタスイッチの両端に所定時間に所定電圧が発生したと
き,一方のサイリスタスイッチ19をオンさせ,所定時
間に所定電圧が発生しない時に他方のサイリスタ20を
オンさせるとともに,一方のサイリスタスイッチ19の
入力に設けた入力開閉器8をオフ指令する制御装置30
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2系統の電源を入力
とし,系統の電源を切り換えるサイリスタ切換装置,特
にサイリスタの故障を検出する故障検出装置を設けたサ
イリスタ切換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】2系統の電源を入力とし,系統の電源を
切り換える装置には,例えば,2つの変電所からの商用
交流電源から電力供給を受け,一方の変電所から商用交
流電源を常用電源とし,他方の変電所からの商用交流電
源を予備電源とする電源装置がある。この電源装置で
は,常用電源が停電した場合には予備電源から電力を供
給するものである。そして,この電源装置には常用電源
と予備電源とを切り換えるためにサイリスタ切換装置が
設けられている。
【0003】このサイリスタ切換装置は,図3に示すも
のが用いられている。すなわち1,2は2つの変電所か
ら分岐された変圧器,3はサイリスタ切換装置である。
サイリスタ切換装置3の端子4,5及び6,7に変圧器
1,2の出力が入力している。8と9はサイリスタ切換
装置3の入力側に設けられた常用電源側入力開閉器と,
予備電源側入力開閉器である。11と12,13と14
は逆並列接続されたサイリスタの常用電源側サイリスタ
スイッチ19を構成し,15と16,17と18は逆並
列接続されたサイリスタの予備電源側サイリスタスイッ
チ20を構成する。23は常用電源,予備電源を監視,
サイリスタのゲート信号を発生させるサイリスタ駆動装
置で,また,24は負荷である。
【0004】次にこのサイリスタ切換装置3の動作につ
いて説明する。一方の変電所から一方の変圧器1を介し
て端子4,5に商用の常用電源が入力し,他方の変電所
から他方の変圧器2を介して端子6,7に商用の予備電
源が入力する。両変圧器1,2を介して入力する2系統
の交流電源が共に正常の場合,両入力開閉器8,9をオ
ンし,常用電源側サイリスタ11,12,13,14に
サイリスタ駆動装置23の駆動信号を入力し,アノード
ファイヤ等により全導通させている。そして,常用電源
側入力開閉器8,常用電源側サイリスタスイッチ19,
出力端子21,22を介して負荷24に商用の交流電源
を供給している。
【0005】ここで一方の変電所からの商用電源が停電
や急激な電圧低下が生じると,常用電源側サイリスタス
イッチ19をオフさせ,予備電源側サイリスタスイッチ
20のサイリスタ15,16,17,18にサイリスタ
駆動装置23の駆動信号を入力し,アノードファイヤ等
により全導通させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般にサイリスタは故
障時,カソードアノード間が短絡になるモードが開放に
なるモードより多い。今,常用電源が供給されている場
合に,サイリスタスイッチ19が故障し,常用電源側サ
イリスタが何らかの原因で短絡しても,常用電源が常用
電源側サイリスタスイッチ19を介して負荷24に交流
が供給される。ところが,この時常用電源側の変電所か
らの商用電源が停電や急激な電圧低下が生じると,常用
電源側サイリスタスイッチ19への駆動信号をオフし,
また,予備電源側サイリスタスイッチ20に駆動信号が
入力して,予備電源側スイッチ20がオンする。しか
し,常用電源側サイリスタスイッチ19の駆動信号をオ
フしても,常用電源側サイリスタスイッチ19の短絡し
たサイリスタを介して予備電源側サイリスタスイッチ2
0の出力が,常用電源側へ逆流することになり,電源短
絡や感電事故につながることになり非常に危険である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のサイリス
タ切換装置は,共通の負荷に供給する2系統の交流電源
に,それぞれ設けられたサイリスタスイッチにより,上
記2系統の交流電源を切り換えるサイリスタ切換装置に
おいて,両上記サイリスタスイッチの入力に設けられた
入力開閉器と,上記それぞれの交流電源の入力電圧のゼ
ロクロス点から所定時間オフさせ,サイリスタスイッチ
の両端に上記所定時間内に所定電圧が印加したとき,一
方のサイリスタスイッチをオンさせ,上記所定時間内に
所定電圧が印加しないときに上記一方のサイリスタの入
力に設けた一方の入力開閉器をオフ指令するとともに,
他方のサイリスタスイッチをオンさせる制御装置とが設
けられたものである。
【0008】共通の負荷に供給する2系統の交流電源に
それぞれサイリスタスイッチを設ける。このサイリスタ
スイッチにより2系統の電源を切り換える。上記サイリ
スタスイッチには入力電圧のゼロクロス点から所定時間
オン指令信号を入力させずにオフさせる。サイリスタス
イッチが正常の場合,このオフさせているときに印加す
るサイリスタスイッチの両端電圧が所定期間内に所定電
圧に達すると,その一方のサイリスタスイッチをオンさ
せる。また,一方のサイリスタスイッチが破損する短絡
モードの時はサイリスタスイッチの両端電圧が所定電圧
に達することがない。この時,上記の一方のサイリスタ
の入力に設けた一方の入力開閉器をオフさせるととも
に,他方のサイリスタをオンさせることにより,常用電
源から予備電源への切換えが行われるとともに,一方の
短絡モードのサイリスタを介して他方のサイリスタスイ
ッチの出力から逆流が流れることがなく,その逆流によ
る電源短絡,感電事故や誤動作がない。
【0009】請求項2記載のサイリスタ切換装置は,上
記制御装置がそれぞれの上記交流入力電圧を検出する入
力電圧検出器と,上記サイリスタスイッチの両端電圧を
検出するサイリスタ電圧検出器と,上記サイリスタ電圧
検出器の検出信号と基準値電圧とを比較する比較器と,
上記それぞれの入力電圧検出器の検出信号と,比較器の
出力信号とを入力し内部で演算処理し,入力電圧のゼロ
クロス点から所定時間内の上記サイリスタ電圧検出器の
検出信号が上記基準値より大きい時,上記一方のサイリ
スタスイッチをオンさせる指令信号を出力し,また,上
記サイリスタ電圧検出器の検出信号が上記基準値より小
さいとき,上記一方のサイリスタスイッチの入力に設け
た一方の開閉器をオフさせる指令信号を出力するととも
に,他方のサイリスタススイッチをオンさせる演算処理
装置とにより構成されたものである。
【0010】特にサイリスタスイッチの入力電圧を入力
電圧検出器により検出し,サイリスタスイッチの両端電
圧をサイリスタ電圧検出器により検出する。このサイリ
スタ電圧検出器の検出信号と基準値とを比較器により比
較し、上記入力電圧検出器の検出信号と上記比較器の出
力信号とが入力された演算処理装置により内部演算処理
される。そして,入力電圧のゼロクロス点から所定時間
後のサイリスタ電圧検出器の検出信号が上記基準値より
大きいときには,一方のサイリスタスイッチをオンさせ
る指令を出力させる。また,サイリスタ検出器の検出信
号が基準値より小さい時には,一方のサイリスタスイッ
チの入力に設けた一方の入力開閉器をオフさせる指令信
号を出力させるとともに,他方のサイリスタスイッチを
オンさせることにより,常用電源から予備電源への切換
えが行われ,さらに一方の短絡モードのサイリスタを介
して他方のサイリスタスイッチの出力から逆流が流れる
ことがなく,その逆流による電源短絡,感電事故や誤動
作がない。
【0011】請求項3記載の発明は,上記2系統の交流
電源が2つの変電所から供給される商用電源である。
【0012】2系統の交流電源が2つの変電所から供給
される商用電源であり,一方の商用電源を常用電源と
し,他方の商用電源を予備電源とする。すなわち,サイ
リスタスイッチが正常の場合,常用電源側のサイリスタ
スイッチをオンさせ,また,常用電源側のサイリスタス
イッチに短絡モードが生じた時,予備電源側のサイリス
タスイッチをオンさせ,常用電源側の入力開閉器をオフ
させることにより,常用電源から予備電源への切換えが
行われ,さらに一方の短絡モードのサイリスタを介して
予備電源側サイリスタスイッチの出力から逆流が流れる
ことがなく,その逆流による電源短絡,感電事故や誤動
作がない。
【0013】請求項4記載の発明は,上記2系統の電源
位相が異なる商用電源である。
【0014】請求項5記載の発明は,上記2系統の電源
が配電線の電気方式を選ばない商用電源である。
【0015】すなわち,請求項4及び5記載の発明で
は,常用電源側のサイリスタスイッチに短絡モードが生
じた時,常用電源側の入力開閉器をオフさせ,予備電源
側のサイリスタスイッチをオンさせることにより,2系
統の電源位相が異なる商用電源であっても,また2系統
の電源が単相2線式,単相3線式,3相3線式,3相4
線式のいずれの配電線の電気方式であっても適用でき,
常用電源から予備電源への切換えが行われ,さらに一方
の短絡モードのサイリスタを介して予備電源側サイリス
タスイッチの出力から逆流が流れることがなく,その逆
流による電源短絡,感電事故や誤動作がない。
【0016】請求項6記載の発明は,上記所定時間が入
力電圧のゼロクロス点から100ないし数100μse
cである。
【0017】サイリスタスイッチのオフ期間がゼロクロ
ス点から100ないし数100μsecであり,サイリ
スタスイッチの出力低下は0.1%以下すなわちサイリ
スタがアノードファイヤによる全導通の99.9%以上
が出力され,負荷に与える悪影響はない。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1及び図
2により説明する。図1において,図3と同じ符号は同
一機能のものを示している。異なる点は,従来のサイリ
スタスイッチ19,20はアノードファイヤなどにより
全導通させているのに対し,本発明のものは,サイリス
タを全導通させずに,商用電源のゼロクロス点から短期
間の間オン指令信号を入力させずにオフさせ,その後サ
イリスタにオン指令信号を入力してオンさせるものであ
る。また,従来の入力開閉器8,9は人的にオン,オフ
させているのに対し,本発明では入力開閉器8,9に引
き外し装置55,56を設け,外部信号から引き外し可
能にしている。
【0019】30はサイリスタ切換装置3を制御する制
御装置であり,次の装置が含まれる。31と32はそれ
ぞれ常用電源側サイリスタスイッチ19及び予備電源側
サイリスタスイッチ20の入力電圧を検出する第1及び
第2の入力電圧検出器,33,34及び35,36はそ
れぞれ常用電源側サイリスタスイッチ19及び予備電源
側サイリスタスイッチ20を構成する逆並列接続された
サイリスタの両端電圧を検出する第1,第2及び第3,
第4のサイリスタ電圧検出器,43,44,45,46
はそれぞれ第1ないし第4のサイリスタ電圧検出器3
3,34,35,36の検出信号と基準信号とを比較す
る第1,第2,第3,第4の比較器である。51は両入
力電圧検出器31,32の検出信号と,第1ないし第4
の比較器43ないし46の出力信号とを入力とし,内部
で演算処理し,入力電圧のゼロクロス点から,例えば1
00μsecないし500μsecの,所定時間内のサ
イリスタ電圧検出器33ないし36の検出信号電圧が基
準値例えば5〜20Vより大きい時,サイリスタスイッ
チ19又は20をオンさせる指令信号を出力する演算処
理装置である。また,この演算処理装置51は,入力電
圧のゼロクロス点から所定時間内のサイリスタ電圧検出
器33,34,35,36の検出信号が基準値より小さ
い時,警報表示を指令する信号も出力する。52及び5
3は演算処理装置51のサイリスタスイッチへのオン指
令信号によりゲートドライブさせる第1及び第2ドライ
ブ回路,54は警報表示装置である。なお,出力端子間
には出力電圧を検出する出力電圧検出器58が設けら
れ,その検出電圧が所定電圧よりも小さいとき,演算処
理装置51にサイリスタ11〜18の開放モードを指令
する。また,47,48,49,50は比較器43,4
4,45,46に入力する基準信号の入力端子である。
【0020】次に本発明の実施の形態の動作について説
明する。一方の変電所から一方の変圧器1を介して端子
4,5に商用の常用電源が入力し,他方の変電所から他
方の変圧器2を介して端子6,7に商用の予備電源が入
力する。次に両変圧器1,2を介して入力する2系統の
交流電源に接続される両入力開閉器8,9をオンする。
常用電源側サイリスタスイッチ19と予備電源側サイリ
スタスイッチ20の入力電圧がそれぞれ入力電圧検出器
31,32により検出され,検出信号が演算処理装置5
1に入力する。
【0021】この時図2に示すように両サイリスタスイ
ッチ19,20の入力電圧のゼロクロス点から例えば1
00μsecないし500μsecの所定時間αは演算
処理装置51から両サイリスタスイッチ19,20への
オン指令信号は出力されていない。例えば入力端子4,
6の電位が入力端子5,7の電位より高い半サイクルで
はサイリスタスイッチ19及び20を構成するサイリス
タ例えば11,14及び15,18に図2の実線に示す
ように電圧が印加する。この電圧を第1,第2のサイリ
スタ電圧検出器33,34及び第3,第4のサイリスタ
電圧検出器35,36により検出し,この検出信号電圧
と基準信号の基準値例えば5〜20Vの基準電圧とを比
較器43,44及び45,46とにより比較する。
【0022】もし,常用電源側の第1,第2のサイリス
タ電圧検出器33,34の検出信号電圧が基準値に達す
ると,比較器43,44から比較信号を演算処理装置5
1に出力する。演算処理装置51はこの比較信号により
第1ドライブ回路52に常用電源側サイリスタスイッチ
19をオンさせるオン指令信号を出力させ,図2に示す
ように第1ドライブ回路52を介して常用電源側サイリ
スタスイッチ19のサイリスタ11,14をオンさせ,
出力端子21,22を介して負荷24に交流電力を供給
する。一方,第3,第4のサイリスタ電圧検出器35,
36の検出信号電圧が基準値に達し,比較器45,46
から比較信号が演算処理装置51に出力する。しかし,
演算処理装置51は比較器43,44の比較信号を比較
器45,46の比較信号に優先させて動作させ,第2ド
ライブ回路53にはオン指令信号入力されていない。従
って,予備電源側サイリスタスイッチ20をオフしてい
る。
【0023】また,常用電源の入力端子5の電位が入力
端子4の電位より高い半サイクルは,同様にサイリスタ
12,13をオンさせ,負荷に交流電力を供給する。な
お,演算処理装置51から予備電源側サイリスタスイッ
チ20にはオン指令信号は出力されていない。
【0024】ここで,一方の変電所からの商用電源が停
電した場合や急激な電圧低下が生じると,常用電源側の
入力電圧検出器31が動作し,これにより,演算処理装
置51から第1ドライブ回路52のドライブ信号がオフ
するとともに,第1入力開閉器8をオフさせ,警報表示
装置54により常用電源の停電を表示する。ところで,
他方の変電所からの商用電源が正常であるため,予備電
源側の第3,第4のサイリスタ電圧検出器35,36の
検出信号電圧が基準値に達すると,比較器45,46か
ら比較信号が出力されて,演算処理装置51に入力す
る。演算処理装置51はこの比較信号により第2ドライ
ブ回路53に予備電源側サイリスタスイッチ20をオン
させるオン指令信号を出力させ,第2ドライバ回路53
を介して予備電源側サイリスタスイッチ20のサイリス
タ15〜18をオンさせ,出力端子21,22を介して
負荷24に交流電力を供給する。
【0025】この後,常用電源の停電の回復が確認され
ると,入力開閉器8を投入してオンさせる。入力開閉器
8のオンにより常用電源が常用電源側サイリスタスイッ
チ19に印加する。これにより入力電圧検出器31は入
力電圧を検出する。また,サイリスタ電圧検出器33,
34もサイリスタに印加する電圧を検出し,入力電圧の
ゼロクロス点から所定時間α後のサイリスタの電圧が基
準値に達することができ,比較器43,44の比較信号
が演算処理装置51に入力する。演算処理装置51は,
第1のドライブ回路52に常用電源用サイリスタスイッ
チ19のオン指令信号を出力させる。また,第2のドラ
イブ回路53にはオン指令信号は入力されていない。
【0026】ところで,いま,常用電源が正常で常用電
源側サイリスタスイッチ19がオン,オフ動作させてい
る時に,常用電源側サイリスタが何らかの原因で破損
し,カソードアノード間が短絡になる短絡モードになる
と,図2に示すようにゼロクロスから所要時間αにおい
ても第1及び第2の電圧検出器33,34はサイリスタ
スイッチ19のオフ電圧を検出できず,比較器43,4
4から比較信号が出力されない。このため,演算処理装
置51はサイリスタスイッチ19のサイリスタから短絡
モードである警報表示の指令を出力する。この時,入力
電圧検出器31の検出位相とサイリスタ電圧検出器33
又は34の動作から,どのサイリスタが短絡モードであ
るかを警報表示装置54により表示させるとともに,演
算処理装置51から常用電源側入力開閉器8の外部引き
外し装置55に入力開閉器8の開放を指令し,入力開閉
器8を開放する。そして,保守作業者により短絡モード
のサイリスタの修理を行うことができる。
【0027】なお,サイリスタスイッチ19のサイリス
タ,例えばサイリスタ11が,短絡モードにならず,開
放モードになった場合,入力端子5の電位が入力端子4
の電位よりも高い半サイクルのみ,電流がサイリスタ1
3,負荷24,サイリスタ12を介して流れる。この電
流による負荷24に印加する電圧を出力電圧検出器58
により検出し,この検出信号により演算処理装置51を
指令し,演算処理装置51は警報表示装置54にサイリ
スタの開放を表示させる。さらに,演算処理装置51は
警報表示装置の開放モードの表示指令とともに入力開閉
器8を開放させる。
【0028】上記実施の形態では,入力電圧のゼロクロ
ス点から100μsecないし500μsecの所定期
間内サイリスタスイッチをオフしているが,このサイリ
スタスイッチのオフによる出力低下は,入力電圧が実効
値100V入力,αが500μsecの場合で0.1V
以下,すなわちサイリスタがアノードファイヤーによる
全導通の99.9%以上が出力され,負荷に与える悪影
響はない。
【0029】また,上記実施の形態では,常用電源の停
電時に予備電源から負荷に電力を供給し,常用電源の復
電時には常用電源から負荷に電力を供給していたが,常
用電源の復電時には停電前の予備電源を常用電源とし,
停電前の常用電源を予備電源に変更することもできる。
さらに上記実施の形態で,比較器,基準値を含めコンピ
ュータによる演算処理をすることも可能である。
【0030】上記の実施の形態では,2系統の商用電源
が入力する場合の例を示したが,無停電電源装置のよう
にインバータによる交流電源と商用電源を切り換えるサ
イリスタ切換装置にも適用できる。
【0031】なお,常用電源と予備電源の電源位相が異
なる商用電源であっても適用できる。さらに,常用電源
と予備電源が,単相2線式,単相3線式,3相3線式,
3相4線式のいずれの配電線の電気方式であっても適用
できる。
【0032】
【発明の効果】以上のように請求項1及び請求項2記載
の発明では,一方の交流電源のサイリスタが短絡モード
になっても,入力開閉器が開放されているため,短絡モ
ードのサイリスタを介して他方のサイリスタスイッチの
出力から逆流が流れることがなく,その逆流による電源
短絡,感電事故や誤動作がない。
【0033】また,請求項3記載の発明は,2つの変電
所から商用電源を供給し,商用電源の一方を常用電源と
し,他方の商用電源を予備電源とすることにより交流無
停電電源装置とすることができる。
【0034】請求項4及び5記載の発明では,常用電源
側のサイリスタスイッチに短絡モードが生じた時,常用
電源側の入力開閉器をオフさせ,予備電源側のサイリス
タスイッチをオンさせることにより,2系統の電源位相
が異なる商用電源であっても,また2系統の電源が単相
2線式,単相3線式,3相3線式,3相4線式のいずれ
の配電線の電気方式であっても,短絡モードのサイリス
タを介して予備電源側サイリスタスイッチの出力から逆
流が流れることがなく,その逆流による電源短絡,感電
事故や誤動作がない。
【0035】また,請求項6記載の発明では,入力電圧
のゼロクロス点からサイリスタスイッチがオフしている
所定期間αが小さく,このサイリスタスイッチのオフに
よる出力低下は小さくなり,負荷に与える悪影響はな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサイリスタ切換装置の一実施の形態の
ブロック図である。
【図2】本発明のサイリスタ切換装置の波形図である。
【図3】従来のサイリスタ切換装置のブロック図であ
る。
【符号の説明】
8,9 入力開閉器 11,12,13,14,15,16,17,18 サ
イリスタ 19 (常用電源側)サイリスタスイッチ 20 (予備電源側)サイリスタスイッチ 31,32 入力電圧検出器 33,34,35,36 サイリスタ電圧検出器 43,44,45,46 比較器 51 演算処理装置 52,53 ドライブ回路 54 警報表示装置 55,56 (入力開閉器の)外部引き外し装置 58 出力電圧検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H740 AA10 BA01 BB03 BB08 BC06 JA28 KK10 MM02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通の負荷に供給する2系統の交流電源
    に,それぞれ設けられたサイリスタスイッチにより,上
    記2系統の交流電源を切り換えるサイリスタ切換装置に
    おいて,両上記サイリスタスイッチの入力に設けられた
    入力開閉器と,上記それぞれの交流電源の入力電圧のゼ
    ロクロス点から所定時間オフさせ,サイリスタスイッチ
    の両端に上記所定時間内に所定電圧が印加したとき,一
    方のサイリスタスイッチをオンさせ,上記所定時間内に
    所定電圧が印加しないときに上記一方のサイリスタの入
    力に設けた一方の入力開閉器をオフ指令するともに,他
    方のサイリスタスイッチをオンさせる制御装置とが設け
    られたことを特徴とするサイリスタ切換装置。
  2. 【請求項2】 上記制御装置がそれぞれの上記交流入力
    電圧を検出する入力電圧検出器と,上記サイリスタスイ
    ッチの両端電圧を検出するサイリスタ電圧検出器と,上
    記サイリスタ電圧検出器の検出信号と基準値電圧とを比
    較する比較器と,上記それぞれの入力電圧検出器の検出
    信号と,比較器の出力信号とを入力し内部で演算処理
    し,入力電圧のゼロクロス点から所定時間内の上記サイ
    リスタ電圧検出器の検出信号が上記基準値より大きい
    時,上記一方のサイリスタスイッチをオンさせる指令信
    号を出力し,また,上記サイリスタ検出器の検出信号が
    上記基準値より小さいとき,上記一方のサイリスタスイ
    ッチの入力に設けた一方の入力開閉器をオフさせる指令
    信号を出力するとともに,他方のサイリスタススイッチ
    をオンさせる演算処理装置とにより構成されたことを特
    徴とする請求項1記載のサイリスタ切換装置。
  3. 【請求項3】 上記2系統の交流電源が2つの変電所か
    ら供給される商用電源であることを特徴とする請求項1
    記載のサイリスタ切換装置。
  4. 【請求項4】 上記2系統の電源位相が異なる商用電源
    であることを特徴とする請求項1記載のサイリスタ切換
    装置。
  5. 【請求項5】 上記2系統の電源が配電線の電気方式を
    選ばない商用電源であることを特徴とする請求項1記載
    のサイリスタ切換装置。
  6. 【請求項6】 上記所定時間が入力電圧のゼロクロス点
    から100ないし数100μsecであることを特徴と
    する請求項1記載のサイリスタ切換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109388076A (zh) * 2017-08-02 2019-02-26 珠海市伏安达电子科技有限公司 智能型无触点防爆开关

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