JP2000031363A - ヒートシンクおよび該ヒートシンクが配設された基板 - Google Patents

ヒートシンクおよび該ヒートシンクが配設された基板

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JP2000031363A
JP2000031363A JP10194747A JP19474798A JP2000031363A JP 2000031363 A JP2000031363 A JP 2000031363A JP 10194747 A JP10194747 A JP 10194747A JP 19474798 A JP19474798 A JP 19474798A JP 2000031363 A JP2000031363 A JP 2000031363A
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heat sink
substrate
heat
composition layer
plate
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Mitsuo Kuwabara
光雄 桑原
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンパクトでかつ製造が容易であるとともに、
所望の放熱効果が得られるヒートシンクおよび該ヒート
シンクが配設された基板を提供する。 【解決手段】ヒートシンクは、2枚の平板10、12
と、平板10、12間に配設される分離板14と、2枚
の平板10、12の端部を一体的に閉塞する2個の筺体
状の閉塞部材16、18とから構成される。平板10、
12の内面には複数条の長溝が設けられ、平板10、1
2と分離板14とが接合されて、複数条の長溝が通路と
なるそれぞれ複数の第1および第2の室R1 、R2 を形
成し、分離板14に設けられた貫通孔22を介して相互
に連通される。ヒートシンクには熱交換媒体が封入され
ており、平板10の第1室R1 の液体は平板10上面に
配設される半導体チップ等の搭載された基板から発生す
る熱により気化し、気体は平板12の第2室R2 に流入
する。平板12の下面からの放熱により液化した液体は
気体と逆ルートに流通して平板10の第1室R1 に流入
する。以後、このサイクルが繰り返されて、半導体チッ
プ等から発生する熱が放出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートシンクおよ
び該ヒートシンクが配設された基板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、PDU、PCU、MPU等は、演
算速度の高速化、制御電力の大容量化、回路の高密度化
が日進月歩の状態で進展している。これに伴って、回路
で発生する熱を如何に効率的に除去するかという問題が
一層重要視されつつある。
【0003】回路の発熱により温度が上昇すると、回路
の基本性能が劣化するのみならず、熱による回路の破壊
をも生じる。このため、発熱の少ない回路設計を行うこ
とが望まれるが、現実には、回路の高密度化等の極限を
追求する方向にあり、そのなかで発熱の少ない回路構成
を考慮し、不可避的に発生する熱を如何に効率的に放熱
させるかがこの分野における一般的な技術的課題であ
る。
【0004】この放熱手段として、従来から、回路の発
熱部に熱交換機構としてのヒートシンク、ヒートパイ
プ、放熱フィンあるいは放熱用ファンを設けることが行
われている。この場合、例えば、回路の大きさを1とす
ると、ヒートシンク等はその8倍から15倍の大きさに
なることもあり、回路自体をコンパクト化しても放熱の
ために大容積の空間領域を占有することになり、機器全
体の小型化が達成されないという問題がある。
【0005】制御機能を営むPDUやPCUの設置場所
を小さくし、ノート型やデスクトップ型のコンピュータ
のコンパクト化を実現するためには、ヒートシンク等の
コンパクト化が切望されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特に発熱の
大きい中央演算処理装置(CPU)等の半導体チップ
は、熱伝導性の高いセラミック基板に密着搭載されてお
り、これにヒートシンクやヒートパイプ、さらには放熱
フィン等が配設されて冷却するように構成されている。
このヒートシンク等を接合するために半田が用いられ、
前記半田を付けやすくするために、さらにニッケルメッ
キ等が施される。しかしながら、これらの金属材料は一
定の温度下で熱的に飽和して、接合状態が劣化する難点
がある。
【0007】一方、液体からなる熱交換媒体を利用し、
これを核沸騰させた後、冷却する沸騰冷却方式も検討さ
れている。ヒートシンクのさらなるコンパクト化の要請
に応えるためである。この沸騰冷却方式では、内部空間
に液体を封じ込めたヒートシンクは、液化した状態の熱
交換媒体が半導体チップの熱により気化し、気体となっ
た熱交換媒体が外気により冷却されて、再び液化すると
いうサイクルを営むことによって放熱を行うものであ
る。この場合、液体の気化時の沸騰伝熱と液化時の凝縮
伝熱はともに熱伝達率が非常に高いために伝熱面積を小
さくすることができ、また、当該液体は顕熱のみでなく
熱交換媒体としての相変化による潜熱を運搬するもので
あることから液体量を少なくすることができ、これによ
り、ヒートシンクの容量自体を小さくすることができ
る。
【0008】ヒートシンクに代えてヒートパイプを用い
る場合には、管の内面にウイックと呼ばれる細い溝を形
成し、毛細管現象を利用して低温側で凝結した熱交換媒
体を高温側に前記ウイックを介して送り、高温側で該熱
交換媒体を沸騰させ、再び低温側へ送給して凝結させ、
これを以後繰り返して行うものである。
【0009】しかしながら、前者のヒートシンクは、そ
の形状が些程に小さくならず、また、コストが高いとい
う問題がある。さらに、後者のヒートパイプは、重力の
影響や沸騰した熱交換媒体の圧力によって、毛細管現象
により高温側に移動しようとする該熱交換媒体の動きが
阻止され、結局、所望の熱交換が達成されないという不
都合がある。さらに、小型化の要請に応じてウイックを
細くしようとすると、熱交換媒体の表面張力下に該ウイ
ック自体が詰まってしまう不具合を露呈する。
【0010】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、コンパクトでかつ製造が容易であるとと
もに所望の放熱効果が得られるヒートシンクおよび該ヒ
ートシンクが配設された基板を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明に係るヒートシンクは、回路が搭載される
基板に密接されて該基板において発生する熱を吸収する
第1の部材と、前記吸収された熱を放出する第2の部材
と、前記第1と第2の部材間に配設された分離板とを有
し、前記第1と第2の部材のそれぞれに熱交換媒体を還
流させる第1と第2の通路を設け、さらに、前記第1と
第2の通路を連通すべく前記分離板に貫通孔を設けるこ
とを特徴とする。
【0012】この構成により、前記通路を熱交換媒体が
効率的に流通し、熱交換媒体と第1の部材との間の核沸
騰伝熱および熱交換媒体と第2の部材との間の液膜(凝
縮)伝熱が行われ、回路が搭載される基板で発生する熱
が効率的且つ平均的に大気側に放出されることから、ヒ
ートシンク、さらには該ヒートシンクが配設された基板
全体をコンパクト化することができる。このとき、前記
分離板の両端部に前記第1と第2の通路を連通すべく隙
間部を設けることにより、熱交換媒体を一層効率的に流
通させることができる。また、前記ヒートシンクの構成
部材の内側に複数の放熱フィンを設けてもよく、これに
より一層高い熱伝熱率を得ることができる。
【0013】この場合、前記第1と第2の部材は、それ
ぞれ複数条の長溝が形成された第1と第2の平板であ
り、前記第1および第2の平板の間に前記分離板が配設
されて、前記第1および第2の平板の長溝がそれぞれ前
記第1と第2の通路となる複数の室を形成し、前記分離
板の貫通孔は、前記複数の室に対応して複数設けられ
る。ここで、複数の貫通孔が設けられた前記分離板に代
えて、メッシュ板やメッシュベルト等を用いてもよい。
また、各部材の材料は、アルミニウムまたは銅を用いる
と好適であるが、これに限定されるものではない。
【0014】このように、熱交換媒体である液体および
気体の流通を前記分離板に設けられた複数の貫通孔を介
して複数の室において均一に分散して行うことにより、
ヒートシンクの全面にわたって熱交換作用が発揮され、
これにより高い放熱効率を得ることが可能となり、ヒー
トシンク、さらには該ヒートシンクが配設された基板全
体をコンパクト化することができる。また、前記ヒート
シンクは、分割して個別に製作された各部材を組み立て
て製造されるため、容易かつ安価に得ることができる。
【0015】また、本発明に係るヒートシンクが配設さ
れた基板は、該基板を傾斜機能層を挟んで金属組成層と
セラミック組成層とが一体的に形成された積層板とし、
該ヒートシンクの第1の部材と前記基板の金属組成層と
を接合するように構成することを特徴とする。
【0016】ここで、前記基板は、金属組成層を形成す
るための原料であるセラミックを含有する金属側原料粉
末と、セラミック層を形成するための原料である金属を
含有するセラミック組成層側原料粉末とを積層して成形
体を得た後、この成形体に焼結処理を施すことにより、
金属組成層とセラミック組成層とがこれら両層成分の拡
散により形成される傾斜機能層を挟んで一体的に形成さ
れる積層板であり、セラミック組成層側に回路(半導体
チップ等)を搭載して用いる。
【0017】前記基板は、高い熱伝達率を有することか
ら、本発明に係るヒートシンクを該基板に配設すること
により、基板を一層コンパクト化することができる。
【0018】また、本発明に係るヒートシンクが配設さ
れた基板において、前記した積層板の少なくともセラミ
ック組成層を基板とし、前記積層板の金属組成層を前記
ヒートシンクの第1の部材としてもよく、これにより、
ヒートシンクが配設された基板を一層コンパクト化する
ことができる。
【0019】また、本発明に係るヒートシンクが配設さ
れた基板において、積層板の金属組成層と該金属組成層
と接合する部材とを、接着用液体に含まれる反応性の液
体と該液体と反応する反応成分との発熱反応により相互
拡散して一体的に接合すると、一層好適である。ここで
接着用液体にはその液体と相互に反応する成分が配合さ
れており、該接着用液体に接着されたヒートシンクが配
設された基板を放置しておくことにより、液体と成分が
相互に発熱反応を起こし、金属組成層の成分と該金属組
成層と接合する部材の成分とが相互拡散し、ヒートシン
クと基板とが一体的に強固に接合される。
【0020】この接合方法によれば、通常用いられる半
田付け等が不要となることから、半田等の介在による熱
伝達率の低下を回避することができて、一層好適であ
る。
【0021】また、本発明に係るヒートシンクが配設さ
れた基板において、前記ヒートシンクの1つの部材を構
成する前記金属組成層の表面に凹凸を設けることによ
り、該金属組成層の表面積が増加し、一層高い熱伝達率
を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係るヒートシンクおよび
ヒートシンクが配設された基板の好適な実施の形態を、
図1〜図5を参照しながら以下詳細に説明する。
【0023】本発明の第1の実施の形態に係るヒートシ
ンクは、図1に示すように、2枚の平板10、12と、
前記平板10、12間に配設される分離板14と、前記
2枚の平板10、12の端部を一体的に閉塞する2個の
筺体状の閉塞部材16、18とから構成される。
【0024】前記2枚の平板10、12および分離板1
4は、好適にはアルミニウムからなり、該平板10、1
2に対する長溝20、21の形成は冷間鍛造等により行
われる。また、前記閉塞部材16、18は、アルミニウ
ムまたは銅材からなる。
【0025】前記平板10の下面には下方へ開口する長
溝20がその長手方向に沿って等間隔に複数条形成され
ており、一方、平板12の上面には上方に開口する長溝
21がその長手方向に沿って等間隔に複数条形成されて
いる。前記2枚の平板10、12は実質的に同一寸法で
あり、その長溝20と長溝21の位置も対応関係にあ
る。各平板10、12の4つの隅角部には、前記閉塞部
材16、18と密着して係合させるための切り欠き部2
3が設けられている。この結果、平板10、12の長手
方向に沿う両端部にはそれぞれ舌片25、25、27、
27が形成されるに至る。一方、前記分離板14は、長
溝20、21の延在方向において前記平板10、12よ
りも短く形成されており、前記長溝20、21の延在方
向と直交する方向の幅は舌片25、25(27、27)
の内側面間の距離に等しい。しかも、前記平板10、1
2のそれぞれの長溝20、21に沿って等間隔に且つ格
子状に貫通孔(スルーホール)22が複数画成されてい
る。
【0026】ところで、前記のように構成される平板1
0、12が分離板14と一体的に係合する閉塞部材16
は、一側面が開放された筺体状であり、側壁16a〜1
6dおよび16eからなり、したがって、その内部に室
24が形成されるとともに、幅狭な側壁部16b、16
dの内側面にそれぞれ二条の突起部26a、26bが設
けられる。この突起部26a、26bの内側の離間距離
1 は前記分離板14の厚さより若干大きい。なお、突
起部26aの上面と側壁16aの内面との離間距離d2
は切り欠き部23の平面と平板10の頂面との距離d3
より若干大である。同様に、突起部26bの下面と側壁
16cの内面との離間距離d4 も前記切り欠き部23の
平面と平板12の頂面との距離d5 より若干大である。
したがって、平板10を閉塞部材16に嵌合すると、切
り欠き部23が突起部26aを逃げて該平板10が前記
閉塞部材16に進入し、同様に平板12を前記閉塞部材
16に嵌合すると切り欠き部23が突起部26bを逃げ
て該平板10が前記閉塞部材16に進入する。このよう
にして、閉塞部材16と平板10、12とを一体化す
る。なお、閉塞部材18も実質的に前記閉塞部材16と
同様に形成されることから、その詳細な説明は省略す
る。この場合、予め、突起部26a、26bの間に分離
板14を挿入しておき、前記のように、平板10、12
を閉塞部材16、18に嵌合すれば、分離板14の端部
は舌片25、25および舌片27、27に隠れて外部に
露呈することなく、該平板10、12および閉塞部材1
6、18により封止される。
【0027】ここで、ヒートシンク内に熱媒体としてパ
ーフルオロカーボン等を密封するためには、パーフルオ
ロカーボン等の液体を満たした槽内において、上記した
方法によってヒートシンクを組み立てる。すなわち、パ
ーフルオロカーボン等の液体を満たした槽に前記した各
部材を浸漬し、該槽内において該各部材を積層してその
端部を閉塞部材16、18により閉塞した後、該閉塞部
材16、18をかしめることによって、各部材は完全に
密着して液密に一体化される。その後、組み立てられた
ヒートシンクを前記槽から取り出して、ヒートシンクの
製作が完了する。
【0028】ヒートシンクは、平板10、12と分離板
14とが接合されて該平板10、12の長溝20、21
がそれぞれ熱交換媒体の通路となる複数の第1室R1
第2室R2 を形成する。図2に示すように、前記分離板
14は、前記平板10、12の長溝20、21の延在方
向において平板10、12よりも短く形成されているた
め、前記複数の貫通孔22とは別に閉塞部材16の側壁
16eの内側面と分離板14の端部との間に隙間部(バ
イパス部)28が画成され、閉塞部材18側においても
同様である。したがって、前記第1室R1 と第2室R2
とは貫通孔22および前記隙間部28を介して連通され
ていることが容易に諒解されよう。封入されたパーフル
オロカーボン等の液体および気体は、前記貫通孔22お
よび隙間部28を介して第1室R1 と第2室R2 との間
を流通自在である。
【0029】次に、前記第1の実施の形態に係るヒート
シンクに基板を設けた構造を図2に示し、その作用につ
いて説明する。
【0030】回路を搭載したセラミック基板29等を半
田付け等の方法によりヒートシンクの一方の平板10に
接合する。このとき、ヒートシンクの他方の平板12
に、サーマルコンパウンド等を介して放熱フィン31を
設けておく。このような状態で、前記セラミック基板2
9上の半導体チップ等から発生した熱は、該基板29を
介してヒートシンクの一方の平板10に伝達される。前
記平板10内に画成された第1室R1 には、パーフルオ
ロカーボンの液体が均一に充満しており、半導体チップ
等の熱を受けて蒸発し、気体となる。このときの気化は
核沸騰領域における伝熱により行われるため、熱伝達率
が高い。また、前記複数の第1室R1 毎に伝熱が行われ
るため、平板10の全面が伝熱面として有効に利用され
る。第1室R1 において気体となったパーフルオロカー
ボンは、一定の蒸気圧をもつため、分離板14の貫通孔
22および2枚の閉塞部材の隙間部28を介して前記他
方の平板12内に画成される複数の対応する第2室R2
に流入する。
【0031】この場合、前記平板12およびそれに装着
された放熱フィン31は、それぞれの表面が自然冷却さ
れ、あるいは、好ましくは強制冷却されるため、第2室
2内のパーフルオロカーボンは凝縮して液体となる。
このときの液化は主として液体膜伝熱により行われるた
め、熱伝達率が高い。また、前記複数の第2室R2 毎に
伝熱が行われるため、平板12の全面が伝熱面として有
効に利用される。
【0032】液体となったパーフルオロカーボンは、気
体のパーフルオロカーボンと同一ルートを逆流通して第
1室R1 のそれぞれに流入する。このとき、各貫通孔2
2毎にパーフルオロカーボンの液体と気体とが相互に逆
方向に流通するが、気体の圧力と液体の自重が均衡して
相互の流通が阻害される領域を避けて貫通孔22を通過
することができる。さらに、閉塞部材16、18に画成
された隙間部28もパーフルオロカーボンの液体と気体
の流通路となるため、第1室R1 と第2室R2との間で
当該気体と液体の逆流通が円滑に行われる。
【0033】このサイクルが繰り返されることにより、
前記セラミックス基板29から発生した熱が平均的且つ
効率的に放熱される。
【0034】本発明の第1の実施の形態に係る前記ヒー
トシンクは、従来のものよりも放熱効率が良好であるこ
とから、全体として小型化できる。また、ヒートシンク
を構成する各部材を予め個別に製作した後、これらの各
部材を組み立ててヒートシンクを製造することから、ヒ
ートシンクの構造を堅牢なものとすることができ、した
がって、耐久性に優れ、しかも加工も容易となる利点が
ある。また、分離板14に形成される貫通孔22につい
ては、分離板14の耐久性や熱媒体の流通を分離板14
の全面にわたって均一かつ円滑に行うことを考慮しつ
つ、その数を極力多くするとともに、1つの貫通孔22
の径を極力小さくするとよい。貫通孔22の数が増加し
て、それだけ平均化した熱交換ができるからである。な
お、同様な見地から、貫通孔22の形成された分離板1
4に代えてメッシュベルトやメッシュ板を用いてもよ
い。
【0035】図3に、本発明の第2の実施の形態に係る
ヒートシンクおよび該ヒートシンクが配設された基板を
示す。
【0036】この第2の実施の形態では、基本的には前
記第1の実施の形態と同一のヒートシンク30を用い
る。すなわち、複数条の長溝32の形成された2枚の平
板34、36と、該平板34、36間に配設される複数
の貫通孔35が形成された分離板38と、2つの閉塞部
材40、42とを有するとともに、さらに、前記平板3
4に接合される基板44を含む。前記基板44には図示
するように電気回路が形成されている。前記2つの閉塞
部材40、42のそれぞれの一面には、該平板34、3
6、分離板38および基板44の全てを密着して積層し
その端部を閉塞するのに十分な開口部が形成されてい
る。
【0037】ここで、前記基板44は、傾斜機能層46
を挟んで金属組成層48とセラミック組成層50とが一
体的に形成された積層板であり、該セラミック組成層5
0に回路が形成されているが、その詳細については後述
する。各平板34、36および基板44は実質的に同一
寸法であり、また、分離板38はこれらの部材の延在方
向において寸法が短い。したがって、各部材は、直接密
着して積層され、それらの両端部が各閉塞部材40、4
2によって閉塞されることにより、密閉一体化され、か
つ各閉塞部材40、42の内側面と分離板38との間に
隙間部43が画成される。密閉された内部空間には熱媒
体としてパーフルオロカーボンが封入されている。な
お、この第2の実施の形態に代えて、予め各部材が閉塞
部材により一体化された前記第1の実施の形態に係るヒ
ートシンクの一方の平板(10または12)上に前記基
板44を接合する方法を用いてもよい。
【0038】ここで、傾斜機能層46を挟んで金属組成
層48とセラミック組成層50とが一体的に形成された
積層板からなる基板44について説明する。
【0039】この基板(積層板)44は、金属組成層4
8を形成するための原料であるセラミックを含有する金
属側原料粉末と、セラミック組成層50を形成するため
の原料である金属を含有するセラミック側原料粉末とを
積層して成形体を得た後、この成形体に焼結処理を施す
ことにより、金属組成層48およびセラミック組成層5
0とともにその中間部にこれら両層の成分の拡散により
傾斜機能層46が一体的に形成される。
【0040】金属側原料粉末の組成としては、ヒートシ
ンク30に対して効率的に熱伝達できるように高い熱伝
導率を有する主として銅−モリブデン合金が用いられ、
具体的には、モリブデンが15〜75重量%、銅が3〜
20重量%、アルミニウムが2〜10重量%、窒化アル
ミニウムが3〜30重量%、マグネシウムが0.3重量
%以下、コバルトが0.5〜5重量%、ニッケルが0.
5重量%以下、炭化モリブデンが5〜30重量%、銀が
0.3重量%以下、および炭素が0.1〜5重量%に設
定される。また、セラミック側原料粉末の組成として
は、主として窒化アルミニウムが採用されるが、配合さ
れる金属については、回路が構成されることを考慮し
て、低誘電性を有しかつセラミックの緻密化を阻害しな
いものが選択される。具体的には、窒化アルミニウムが
70〜90重量%、アルミニウムが5〜25重量%、ジ
ルコニウムが3重量%以下、クロムが2重量%以下、炭
化タングステンが3重量%以下、モリブデンが2重量%
以下、および炭素が1重量%以下の組成に設定される。
金属側原料粉末、セラミック側原料粉末のそれぞれに、
好適には水素化物が0.1〜5重量%(前記各組成の外
数)添加される。
【0041】上記の金属側原料粉末およびセラミック側
原料粉末は、有機溶剤等を用いて湿式混合された後、粉
末冶金的な定法、例えば、加圧成形法、射出成形法また
はスラリを用いたシート成形法等により成形される。例
えば、加圧成形法の場合は、好適には金型内静水圧加圧
成形法を用い、金属側またはセラミック側の粉末を所定
量だけ金型に入れて予備成形した後、セラミック側また
は金属側の粉末を金型内に導入し、所定圧力を付与して
成形を行う。
【0042】所定の形状に成形された成形体は、炉内に
導入されて、窒素雰囲気下で焼結処理が施されることに
より、緻密化される。このようにして形成された基板
(積層板)44では、セラミック組成層50には実質的
に金属が残存しておらず、金属組成層48には多くとも
5重量%以下のセラミックのみ含有される。セラミック
組成層50と金属組成層48との間には両層の各成分が
拡散されて、傾斜的な組成を有する傾斜機能層46が形
成される。
【0043】ヒートシンク30が設けられた基板44
は、該ヒートシンク30の一方の平板34に前記基板
(積層板)44の金属組成層48が接合されることによ
り形成される。その際の接合方法は、半田付け等により
行う。
【0044】このようにして形成された本発明の第2の
実施の形態に係るヒートシンク30が設けられた基板4
4の放熱作用は前記した第1の実施の形態に係るヒート
シンクと基本的には同じであるが、基板44が熱伝導率
の高い積層板により形成されていることから、良好な放
熱作用が営まれ、前記ヒートシンク30をよりコンパク
ト化することができる。
【0045】この場合、前記基板44とヒートシンク3
0との接合方法として前記の如き半田付け等によらず、
接着用液体に含まれる反応性の液体と該液体と反応する
反応成分との発熱反応により相互拡散して一体的に接合
する方法を用いて行うことができる(以下、これを本発
明の第3の実施の形態という)。ここで接着用液体には
その液体と相互に反応する成分が配合されており、該接
着用液体に接着された前記ヒートシンク30と前記基板
44とを放置しておくことにより、液体と成分が相互に
発熱反応を起こし、前記第1室R1 を画成する部材と前
記基板44の金属組成層48とは接着用液体との化学反
応により相互拡散して一体的に強固に接合されるものを
選択するとよい。
【0046】具体的には、反応成分として窒化アルミニ
ウム、アルミニウムおよびニッケルの各微粉末を重量比
で96.5:3:0.5の割合で配合し、一方、反応性
の液体としてアルギン酸アンモニウムおよびカルバミン
酸エステルの溶液を8重量%、実質的には0.4重量%
を各微粉末の外数として添加して混合し、さらに添加剤
として、通常、セラミックや金属粉末の分散剤やバイン
ダ等として用いられるものを前記粉末等の成形時に比べ
て1/10程度の量として配合して、接着用液体を調製
する。ついで、接着用液体の水分量を12重量%に調整
した後、前記基板(積層板)44の金属側に薄く塗布す
る。その上に前記ヒートシンク30を戴置し、所定の荷
重をかけて押圧した状態で100℃以下の温度で放置す
る。30分経過した後に発熱が始まり、1時間経過後に
荷重を取り除くと、良好な接合状態が得られる。
【0047】上記した接合方法の作用を説明する。
【0048】接着用液体の溶液は、配合された各微粉末
と反応性を有するものであるが、上記した条件で接着用
液体を調製することにより、液体量(水分量)が減じら
れているために、表面張力によって球状化した溶液の表
面に添加剤による保護膜が形成され、カプセル化され
る。カプセルは、加圧により容易に破壊され、その内部
に封入された反応性の液体成分が反応成分と接触して反
応が開始し、急激な発熱反応が継続されることにより接
合可能なエネルギが得られる。その際、接着用液体の成
分の一部が被接合物内に拡散するとともに、被接合物同
士も相互拡散して接合される。このような反応性の液体
成分としては、前記した有機酸類の他、水、アルコール
類、アミン類およびエステル類から適宜選択して用いる
ことができる。また、反応成分としては、前記したもの
を含めセラミック、金属および有機金属から適宜選択し
て用いることができる。この種の反応成分は、前記した
粉末状の他に、液体状あるいは板状の形態で用いること
ができる。
【0049】このようにして形成された本発明の第3の
実施の形態に係るヒートシンクが設けられた基板の放熱
機構(作用)は、前記した第1の実施の形態と基本的に
は同じであるが、半田等の熱伝導率のやや低い介在物の
ない状態で基板44とヒートシンク30とが直接接合さ
れていることから、良好な放熱作用が営まれるため、該
ヒートシンク30をよりコンパクト化することができ
る。
【0050】次に、本発明の第4の実施の形態に係るヒ
ートシンクの設けられた基板を図4に示す。この第4の
実施の形態に係るヒートシンクの構成は、前記した第2
の実施の形態と基本的にはほぼ同一であるが、1枚の平
板34が省略され、それに代えて積層板の一層がヒート
シンクの第1室を画成する部材とされている。したがっ
て、この第4の実施の形態では、前記積層板は、金属組
成層52がヒートシンク53の第1室を画成するために
複数条の長溝51が形成された部材となるとともに、セ
ラミック組成層56が図示しない半導体チップ57の搭
載される基板となり、傾斜機能層58を挟んで該金属組
成層52とセラミック組成層56とが一体的に形成され
る。前記金属組成層52の表面には、多数の凹凸55が
形成されている。前記金属組成層52とヒートシンク5
3の第2室を画成する複数条の長溝51が形成された部
材である平板62との間に複数の貫通孔63の画成され
た分離板64が配設され、これら各部材を2個の筺体状
の閉塞部材66、68により一体的に閉塞する。前記し
た第2の実施の形態と同様に、実質的に同一寸法を有す
る前記金属組成層52および平板62の延在方向におい
て寸法の短い分離板64と各閉塞部材40、42の内側
面との間には、隙間部69が画成されている。ここで、
前記平板62の下面には、長溝51方向において該平板
62より短い寸法であって閉塞部材66、68間にわた
って延在する複数の突起からなる放熱フィン70が設け
られる。なお、密閉された内部空間には熱媒体としてパ
ーフルオロカーボンが封入されている。
【0051】このようにして形成された第4の実施の形
態に係るヒートシンク53が配設された基板(セラミッ
ク組成層56)の放熱機構(作用)は前記第1の実施の
形態に係るヒートシンクと基本的には同じであるが、積
層板の金属組成層52がヒートシンクの第1室R1 を画
成する部材とされるとともに該金属組成層52の表面に
凹凸55が形成されており、また平板62に放熱フィン
70が設けられていることから、放熱効率が高い。した
がって、ヒートシンク53が配設された基板(セラミッ
ク組成層56)全体として一層コンパクト化される。
【0052】次に、比較例として、アルミニウムを材料
とする2枚の平板を準備し、各平板のそれぞれの一面に
平面寸法にほぼ等しい大きさの開口部を形成し、該平板
の開口部の形成された面同士を接合して沸騰伝熱型のヒ
ートシンクを形成した。このヒートシンクに画成される
内部空間には、前記した第1〜第4の実施の形態と同様
に、パーフルオロカーボンが熱媒体として封じ込められ
ている。このヒートシンクの片面と基板とを半田付けに
より接合して、ヒートシンクが配設された基板を形成し
た。
【0053】上記比較例のヒートシンクにおいても、前
記した各実施の形態と同様に、内部空間に密閉されたパ
ーフルオロカーボンは基板の発熱側と大気の放熱側との
間で気化と液化が繰り返されて放熱が行われる。しかし
ながら、内部空間には、パーフルオロカーボンの液体お
よび気体を均一に分散して流通するための区画された流
路が形成されていないために、冷却液体の偏流を生じ易
く、したがって、基板とヒートシンクの全面積が伝熱上
有効に働かず、放熱効率が低く、コンパクト化が図れな
いことが判明した。
【0054】上記した本実施の形態および比較例のヒー
トシンクが配設された基板について、入熱量(単位W)
と過渡熱抵抗(単位K/W)との関係を図5に示した。
【0055】比較例に対して、第1の実施の形態では約
10%程度過渡熱抵抗が低下し、同様に、第2の実施の
形態では約40%程度、第3の実施の形態では約50%
程度、第4の実施の形態では約70%程度、それぞれ過
渡熱抵抗が低下した。この結果から、本発明の各実施の
形態に係るヒートシンクおよび該ヒートシンクが配設さ
れた基板は、半導体チップ等から発生する熱の放出効率
が大幅に改善されていることがわかった。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るヒー
トシンクは、基板に密接されて該基板で発生する熱を吸
収する第1の部材と前記吸収された熱を放出する第2の
部材と前記第1と第2の部材間に配設された分離板とを
有し、前記第1と第2の部材のそれぞれに熱交換媒体を
還流させる第1と第2の通路を設け、さらに、前記第1
と第2の通路を連通すべく前記分離板に貫通孔を設けて
いる。また、好適には、前記分離板の両端部に前記第1
と第2の通路を連通すべく隙間部を設けている。
【0057】したがって、前記通路を熱交換媒体が効率
的に流通し、回路が搭載される基板で発生する熱が効率
的且つ平均的に外気に放出されることから、ヒートシン
ク、さらには該ヒートシンクが配設された基板全体をコ
ンパクト化することができる。
【0058】また、本発明に係るヒートシンクの第1と
第2の部材は、それぞれ複数条の長溝が形成された第1
と第2の平板であり、前記第1および第2の平板の間に
前記分離板が配設されて、前記第1および第2の平板の
長溝がそれぞれ前記第1と第2の通路となる複数の室を
形成し、前記分離板の貫通孔は、前記複数の室に対応し
て複数設けられる。
【0059】これにより、熱交換媒体である液体および
気体の流通を前記分離板に設けられた複数の貫通孔を介
して複数の室において均一に分散して行うことができ、
ヒートシンクの全面にわたって熱交換作用が発揮され、
高い放熱効率を得ることができることから、ヒートシン
ク、さらには該ヒートシンクが配設された基板全体をコ
ンパクト化することができる。また、ヒートシンクは、
各部材に分割して個別に製作されこれを組み立てて製造
されるため、容易かつ安価に得ることができる。
【0060】また、本発明に係るヒートシンクが配設さ
れた基板は、該基板を傾斜機能層を挟んで金属組成層と
セラミック組成層とが一体的に形成された積層板とし、
該ヒートシンクの構成部材と前記基板の金属組成層とを
接合することにより、前記基板が高い熱伝達率を有する
ことから、該ヒートシンクが配設された基板を一層コン
パクト化することができる。
【0061】また、本発明に係るヒートシンクが配設さ
れた基板において、前記した積層板の少なくともセラミ
ック組成層を基板とし、前記積層板の金属組成層を前記
ヒートシンクの構成部材とすることより、ヒートシンク
が配設された基板を一層コンパクト化することができ
る。
【0062】また、本発明に係るヒートシンクが配設さ
れた基板において、積層板の金属組成層と該金属組成層
と接合する部材とを接着用液体に含まれる反応性の液体
と該液体と反応する反応成分との発熱反応により相互拡
散して一体的に接合することにより、通常用いられる半
田付け等が不要となることから、半田等の介在による熱
伝達率の低下を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るヒートシンク
の分解斜視図である。
【図2】図1のヒートシンクの機能を説明するためのも
のであり、ヒートシンクを平板の長溝部分で破断した部
分概略断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るヒートシンク
が配設された基板の一部破断組立斜視図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るヒートシンク
が配設された基板の一部破断組立斜視図である。
【図5】ヒートシンクが配設された基板の入熱量と過渡
熱抵抗との関係を示す図である。
【符号の説明】
10、12、34、36、62…平板 14、38、64…分離板 16、18、40、42、66、68…閉塞部材 20、21、32、51…長溝 22、35、63
…貫通孔 28、43、69…隙間部 30、53…ヒー
トシンク 57…半導体チップ(回路) 44…基板 46、58…傾斜機能層 48、52…金属
組成層 50、56…セラミック組成層 55…凹凸 R1 、R2 …室

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回路が搭載された基板に密接されて該基板
    において発生する熱を吸収する第1の部材と、前記吸収
    された熱を放出する第2の部材と、前記第1と第2の部
    材間に配設された分離板とを有し、 前記第1と第2の部材のそれぞれに熱交換媒体を還流さ
    せる第1と第2の通路を設け、 さらに、前記第1と第2の通路を連通すべく前記分離板
    に貫通孔を設けることを特徴とするヒートシンク。
  2. 【請求項2】請求項1記載のヒートシンクにおいて、 前記分離板の両端部には前記第1と第2の通路を連通す
    べく隙間部が設けられることを特徴とするヒートシン
    ク。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のヒートシンクにお
    いて、 前記第1と第2の部材は、それぞれ複数条の長溝が形成
    された第1と第2の平板であり、 前記第1と第2の平板の間に前記分離板が配設されて、
    前記第1と第2の平板の長溝がそれぞれ前記第1と第2
    の通路となる複数の室を形成し、 前記分離板の貫通孔は、前記複数の室に対応して複数設
    けられることを特徴とするヒートシンク。
  4. 【請求項4】ヒートシンクが配設された基板であって、 前記ヒートシンクは、 回路が搭載される前記基板に密接されて該基板において
    発生する熱を吸収する第1の部材と、前記吸収された熱
    を放出する第2の部材と、前記第1と第2の部材間に配
    設された分離板とを有し、 前記第1と第2の部材のそれぞれに熱交換媒体を還流さ
    せる第1と第2の通路を設け、 さらに、前記第1と第2の通路を連通すべく前記分離板
    に貫通孔を設け、 前記ヒートシンクの第1の部材と前記基板とが接合され
    ることを特徴とするヒートシンクが配設された基板。
  5. 【請求項5】請求項4記載のヒートシンクが配設された
    基板において、 前記分離板の両端部には前記第1と第2の通路を連通す
    べく隙間部が設けられることを特徴とするヒートシンク
    が配設された基板。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載のヒートシンクが配
    設された基板において、 前記基板は、傾斜機能層を挟んで金属組成層とセラミッ
    ク組成層とが一体的に形成された積層板であり、前記セ
    ラミック組成層に回路が形成され、前記ヒートシンクの
    第1の部材と前記基板の金属組成層とが接合されること
    を特徴とするヒートシンクが配設された基板。
  7. 【請求項7】請求項4〜6のいずれか1項に記載のヒー
    トシンクが配設された基板において、 前記ヒートシンクは、 前記第1と第2の部材が、それぞれ複数条の長溝が形成
    された第1と第2の平板であり、 前記第1と第2の平板の間に前記分離板が配設されて、
    前記第1と第2の平板の長溝がそれぞれ前記第1と第2
    の通路となる複数の室を形成し、 前記分離板の貫通孔が、前記複数の室に対応して複数設
    けられることを特徴とするヒートシンクが配設された基
    板。
  8. 【請求項8】請求項4〜7のいずれか1項に記載のヒー
    トシンクが配設された基板において、前記第1の部材と
    前記金属組成層とは接着用液体に含まれる反応性の液体
    と該液体と反応する反応成分との発熱反応により相互拡
    散して一体的に接合されることを特徴とするヒートシン
    クが配設された基板。
  9. 【請求項9】ヒートシンクが配設された基板であって、 前記ヒートシンクは、 回路が搭載される前記基板に密接されて該基板において
    発生する熱を吸収する第1の部材と、前記吸収された熱
    を放出する第2の部材と、前記第1と第2の部材間に配
    設された分離板とを有し、 前記第1と第2の部材のそれぞれに熱交換媒体を還流さ
    せる第1と第2の通路を設け、 さらに、前記第1と第2の通路を連通すべく前記分離板
    に貫通孔を設け、 前記基板は、傾斜機能層を挟んで金属組成層とセラミッ
    ク組成層とが一体的に形成された積層板であり、 前記ヒートシンクの第1の部材は、前記積層板の金属組
    成層であり、 前記金属組成層と前記分離板とが接合されることを特徴
    とするヒートシンクが配設された基板。
  10. 【請求項10】請求項9記載のヒートシンクが配設され
    た基板において、 前記分離板の両端部には前記第1と第2の通路を連通す
    べく隙間部が設けられることを特徴とするヒートシンク
    が配設された基板。
  11. 【請求項11】請求項9または10記載のヒートシンク
    が配設された基板において、 前記第2の部材は1つの平板であり、 前記第1の部材である金属組成層と前記第2の部材であ
    る前記平板には、それぞれ複数条の長溝が形成され、 前記金属組成層と前記平板の間に前記分離板が配設され
    て、該金属組成層と平板の長溝がそれぞれ前記第1と第
    2の通路となる複数の室を形成し、 前記分離板の貫通孔は、前記複数の室に対応して複数設
    けられることを特徴とするヒートシンクが配設された基
    板。
  12. 【請求項12】請求項9〜11のいずれか1項に記載の
    ヒートシンクが配設された基板において、前記金属組成
    層と前記分離板とは接着用液体に含まれる反応性の液体
    と該液体と反応する反応成分との発熱反応により相互拡
    散して一体的に接合されることを特徴とするヒートシン
    クが配設された基板。
  13. 【請求項13】請求項9〜12のいずれか1項に記載の
    ヒートシンクが配設された基板において、 前記金属組成層の表面に凹凸が設けられることを特徴と
    するヒートシンクが配設された基板。
  14. 【請求項14】請求項9〜13のいずれか1項に記載の
    ヒートシンクが配設された基板において、 第2の部材に放熱フィンが設けられていることを特徴と
    するヒートシンクが配設された基板。
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