JP2000030597A - 回路遮断器 - Google Patents
回路遮断器Info
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Abstract
の接合部での電流集中を緩和するとともに、電路形成線
を短くしてバイメタルと負荷側端子間のスペースを狭く
し小形化を図ることができる回路遮断器を得る 【解決手段】 通電用導体(負荷側端子)24と、この
通電用導体24に電気的に接続され過電流が流れたとき
湾曲するように構成された引外し用バイメタル25と、
この引外し用バイメタル25が湾曲したときトリップ動
作する開閉機構を備えた回路遮断器において、通電用導
体24と引外し用バイメタル25を、可撓性を有する単
一の導電性薄板で形成された電路形成板26を用いて接
続したものである。
Description
タルを有する回路遮断器に関するものである。
8号公報に示された従来の回路遮断器を一部を破断して
内部を示す側断面図である。図9は、図8の回路遮断器
の熱動引外し装置(以下、熱動装置という)を示す分解
斜視図である。図において、1はベース、2はカバーで
あり、それぞれ合成樹脂材料で形成されたものである。
3は熱動装置であり、ベース1にねじ4およびナット5
を用いて装着されている。熱動装置3は、可動接触子6
の一端部に固着された引外し用バイメタル7(以下バイ
メタル7という)と、一端がバイメタル7の一端部に固
着された電路形成線8とで構成されている。なお、電路
形成線8は可撓性導電薄板を多数重ねて形成されたもの
である。9は電路形成線8の他端の折り曲げられた端部
8aが挿入される負荷側端子、10は負荷側端子9に挿
入された電路形成線8と外部電線(図示せず)とを接続
する端子ねじである。11はバイメタル7の動作側に配
設された引き外し部である。
熱動装置3には通常は定格値以下の電流が流れている。
ここで、熱動装置3に流れる電流が何らかの理由で定格
値以上に上昇した場合、バイメタル7の開放端部7aが
ジュール熱によって矢印方向に湾曲し、引き外し部11
を押圧する。引き外し部11が所定量以上押圧されると
開閉機構部(図示せず)が作動し、接点(図示せず)が
開離して回路が遮断される。
路遮断器の熱動装置では、電路形成線8とバイメタル7
の接合面積が電路断面積に対して小さいために、接合部
で電流集中が起こり、大電流通過時に接合部での発熱が
大きくなり、バイメタル7が希に溶断するという問題点
があった。また、電路形成線8は可撓性導電薄板を多数
重ねて形成されているために、電路形成線8が厚くなる
とともに、外側と内側では電路形成線8の長さ寸法が異
なるので、多数の種類の可撓性導電薄板を順次重ねる必
要があった。さらに、バイメタル7が湾曲する可動範囲
に追従し易くするために電路形成線8を長めに形成して
撓ませておく必要があり、電路形成線8をバイメタル7
と負荷側端子9との間に配設する広いスペースを確保し
なければならないという問題点があった。
になされたものであり、多数の種類の可撓性導電薄板を
必要とせず、熱動装置におけるバイメタルと電路形成線
との接合部での電流集中を緩和するとともに、電路形成
線を短くしてバイメタルと負荷側端子間のスペースを狭
くし小形化を図ることができる回路遮断器を得ることを
目的としている。
器においては、通電用導体と、この通電用導体に電気的
に接続され過電流が流れたとき湾曲するように構成され
た引き外し用バイメタルと、この引き外し用バイメタル
が湾曲したときトリップ動作する開閉機構を備えた回路
遮断器において、通電用導体と引き外し用バイメタル
を、可撓性を有する単一の導電性薄板で形成された電路
形成板を用いて接続したものである。
を、これらの接合部における電流の方向が上記引外し用
バイメタル中に流れる電流の方向に一致するように接合
したものである。
たものである。
を設けたものである。
曲部を形成したものである。
実施の形態1である回路遮断器を一部を破断して内部を
示す斜視図である。図2は、図1の熱動装置を示す要部
拡大斜視図である。図において、21はベース、22は
カバーであり、いずれも合成樹脂材料で形成されてい
る。23は熱動引外し装置(以下、熱動装置という)で
あり、負荷側端子24と、引外し用バイメタル25(以
下バイメタル25という)と、一端部26aが負荷側端
子24に、他端部26bがバイメタル25に電気的に接
続された電路形成板26とで構成されている。なお、電
路形成板26は、可撓性を有する導電材料の単一の薄
板、例えば、板厚が0.3mmの銅板をバイメタル25
の幅と同等または広くなるように所定の形状にプレス加
工して形成され、一端部26aは負荷側端子24にろう
接され、他端部26bはバイメタル25の幅全面に接触
するようにろう接されている。27は可動接触子、28
はバイメタル25と可動接触子27とを電気的に接続す
る可動接触子ホルダ、29は固定接触子、30はクロス
バー、31は引外し装置、32は開閉機構部である。
は、電路形成板26とバイメタル25との接合部におい
て接合面積を大きく確保できるために、接合部での電流
の集中が起こり難くなり、接合部で発熱してバイメタル
25が溶断する危険性が少なくなる。また、従来装置の
電路形成線1と比較して電路形成板26の厚みが薄いた
め、負荷側端子24とバイメタル25との距離を縮小で
きるとともに、電路形成板26を撓ませておく長さも縮
小できる。
形態2を示す回路遮断器の熱動装置の要部拡大斜視図で
ある。図において、33は熱動装置であり、バイメタル
25に接合される電路形成板26の他端部26bの近傍
がほぼ逆U字状に形成され、バイメタル25に流れる負
荷電流Iが電路形成板26の先端部26cから流入する
ように接合されている。この実施の形態2の構成によれ
ば、バイメタル25と電路形成板26の接合部に流れる
電流はバイメタル25に流れる電流の方向と一致してい
るので、接合部における電気抵抗が、電流の上流側と下
流側において抵抗差が少なくなり、実施の形態1よりも
さらに電流の集中を抑制することができる。
よび2では、電路形成板26は、材料として銅板を用い
て形成したが、電気抵抗材料、例えば、日本工業規格J
IS−C2521に規定された電気抵抗用銅ニッケル
帯、条、または板を用いて形成してもよい。この実施の
形態3の構成によれば、電路形成板26の材料として電
気抵抗材料を使用することにより、この電路形成板26
部分で積極的に発熱させ、この熱によりバイメタル25
が加熱されるので、より少ない電流でバイメタル25を
湾曲させることができる。
実施の形態4を示す回路遮断器の熱動装置の要部拡大斜
視図である。図において、43,53は熱動装置であ
り、電路形成板26の長手方向にスリット26dを設け
たものである。この実施の形態4の構成によれば、バイ
メタル25に過電流が流れて湾曲した場合に、バイメタ
ル25が捩じれて湾曲してもスリット26dがあるので
電路形成板26が抵抗なく湾曲し、熱動引き外し特性が
安定する。なお、図5は、実施の形態2で示したよう
に、電路形成板26の接合部に流れる電流がバイメタル
25に流れる電流の方向と一致するように構成したもの
である。
実施の形態5を示す回路遮断器の熱動装置の要部拡大斜
視図である。図において、63,73は熱動装置であ
り、電路形成板26を波状の弛みを生じるように湾曲部
26eを形成したものである。この実施の形態5の構成
によれば、バイメタル25に過電流が流れて湾曲した場
合に、バイメタル25が捩じれて湾曲しても湾曲部26
eがあるので電路形成板26が抵抗なく湾曲し、熱動引
き外し特性が安定する。なお、図7は、実施の形態2で
示したように、電路形成板26の接合部に流れる電流が
バイメタル25に流れる電流の方向と一致するように構
成したものである。
動引き外し装置とを備えた回路遮断器について説明した
が、熱動引き外し装置のみを備えた安全ブレーカ、すな
わちJIS−C8370の付属書2による住宅用分電盤
用配線用遮断器にも適用できる。また、上記の実施の形
態においては、電路形成板26の一端部26aが負荷側
端子24にろう接されたものを示したが、負荷側端子2
4に限定されるものではなく、負荷側端子24に接続さ
れた通電用導体に電路形成板26の一端部26aをろう
接してもよい。
れているので、以下に示すような効果を奏する。
形成したので、電路形成板とバイメタルとの接合部にお
いて接合面積を大きく確保できるために、接合部での電
流の集中が起こり難くなり、接合部で発熱してバイメタ
ルが溶断する危険性が少なくなる。また、従来装置の電
路形成線1と比較して電路形成板の厚みが薄いため、負
荷側端子とバイメタルとの距離を縮小できるとともに、
電路形成板を撓ませておく長さも縮小できる。
らの接合部における電流の方向が上記引外し用バイメタ
ル中に流れる電流の方向に一致するように接合したの
で、さらに電流の集中を抑制することができる。
たので、この部分で積極的に発熱させ、より少ない電流
でバイメタルを湾曲させることができる。
を設けたので、バイメタルに過電流が流れて湾曲した場
合に、バイメタルが捩じれて湾曲してもスリットがある
ので電路形成板が抵抗なく湾曲し、熱動引き外し特性が
安定する。
じるように湾曲部を形成したので、バイメタルに過電流
が流れて湾曲した場合に、バイメタルが捩じれて湾曲し
ても湾曲部があるので電路形成板が抵抗なく湾曲し、熱
動引き外し特性が安定する。
一部を破断して内部を示す斜視図である。
る。
要部拡大斜視図である。
要部拡大斜視図である。
要部拡大斜視図である。
要部拡大斜視図である。
要部拡大斜視図である。
す側断面図である。
24 負荷側端子、25 引外し用バイメタル、26
電路形成板、26d スリット、26e 湾曲部。
Claims (5)
- 【請求項1】 通電用導体と、この通電用導体に電気的
に接続され過電流が流れたとき湾曲するように構成され
た引外し用バイメタルと、この引外し用バイメタルが湾
曲したときトリップ動作する開閉機構を備えるものにお
いて、上記通電用導体と引外し用バイメタルを、可撓性
を有する単一の導電性薄板で形成された電路形成板を用
いて接続したことを特徴とする回路遮断器。 - 【請求項2】 引外し用バイメタルと電路形成板とを、
これらの接合部における電流の方向が上記引外し用バイ
メタル中に流れる電流の方向に一致するように接合した
ことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。 - 【請求項3】 電路形成板を電気抵抗材料で形成したこ
とを特徴とする請求項1または請求項2記載の回路遮断
器。 - 【請求項4】 電路形成板の長手方向にスリットを設け
たことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載
の回路遮断器。 - 【請求項5】 電路形成板に波状の弛みを生じる湾曲部
を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一
項に記載の回路遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19908598A JP3830664B2 (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | 回路遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19908598A JP3830664B2 (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | 回路遮断器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000030597A true JP2000030597A (ja) | 2000-01-28 |
JP3830664B2 JP3830664B2 (ja) | 2006-10-04 |
Family
ID=16401862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19908598A Expired - Lifetime JP3830664B2 (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | 回路遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3830664B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009289704A (ja) * | 2008-06-02 | 2009-12-10 | Kawamura Electric Inc | 回路遮断器の接続板の構造 |
KR20140145191A (ko) | 2012-07-11 | 2014-12-22 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 회로 차단기 |
-
1998
- 1998-07-14 JP JP19908598A patent/JP3830664B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009289704A (ja) * | 2008-06-02 | 2009-12-10 | Kawamura Electric Inc | 回路遮断器の接続板の構造 |
KR20140145191A (ko) | 2012-07-11 | 2014-12-22 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 회로 차단기 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3830664B2 (ja) | 2006-10-04 |
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