JP2000029679A - フラッシュメモリをbios―romとして使用したパ―ソナルコンピュ―タ - Google Patents

フラッシュメモリをbios―romとして使用したパ―ソナルコンピュ―タ

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JP2000029679A
JP2000029679A JP11083937A JP8393799A JP2000029679A JP 2000029679 A JP2000029679 A JP 2000029679A JP 11083937 A JP11083937 A JP 11083937A JP 8393799 A JP8393799 A JP 8393799A JP 2000029679 A JP2000029679 A JP 2000029679A
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bios
rom
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Makoto Arai
信 新井
Makoto Sakai
誠 酒井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フラッシュメモリで構成されたBIOS−RO
Mの内容を修復或いはバージョンアップ等のために書き
換えることができるようにする。 【解決手段】異なるアドレスが割り付けられたブートブ
ロックとBIOSが記憶されたメインブロックを持つフ
ラッシュメモリを、BIOS−ROM17に用いる。C
PU11は電源リセット時、ブートブロックに記憶され
た保守プログラムを実行する。これにより、メインブロ
ックの内容のエラーの有無、或いはユーザからのBIO
Sのバージョンアップの指示の有無がチェックされ、F
DD25に記憶されたBIOSをBIOS−ROM17
に転送することでメインブロックの内容を書き換える。
システム立ち上げ後、アドレス変換回路は有効となり、
CPU11からのアドレスの所定ビットを反転してBI
OSのアクセスを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュメモリ
をBIOS−ROMとして使用したパーソナルコンピュ
ータに係り、特に外部からBIOS−ROMの内容を書
き換えるのに好適なパーソナルコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パーソナルコンピュータなどの
コンピュータシステムはBIOS(基本入出力プログラ
ム)を記憶するためのROM(リードオンリメモリ)を
備えている。従来、このBIOS−ROMの内容が破壊
された場合やBIOSの内容がバージョンアップされた
場合は、BIOS−ROMを新たなチップに取り替える
必要があった。
【0003】ところで、近時、書き換え可能なROMと
して、フラッシュメモリが市販されている。フラッシュ
メモリは、記憶データをブロック単位で消去できる等の
種々の特徴を有する。このため、フラッシュメモリをB
IOS−ROMとして使用できるならば都合が良い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来、
BIOS−ROMの内容が破壊された場合やBIOSの
内容がバージョンアップされた場合は、BIOS−RO
Mを新たなチップに取り替える必要があった。しかし、
チップを取り替えることは、コンピュータの筐体を開く
必要があるために、非常に煩雑であった。
【0005】一方、フラッシュメモリは、一般に記憶領
域の終端部に、ブートブロックと呼ばれる制御用の読出
し専用の領域を備えている。このため、この種のフラッ
シュメモリをBIOS−ROMとして使用する場合に
は、まずCPUがリセットされた直後は、ファージャン
プ命令を実行するために、このブートブロックをアクセ
スする必要がある。そして、通常状態では、BIOSを
記憶した他の領域をアクセスする必要がある。このBI
OSは、既存のパーソナルコンピュータとの互換性を有
することが好ましい。
【0006】ところが、ファージャンプ命令が置かれる
ブートブロックは、CPUから見えるメモリ空間(アド
レス空間)上では、既存のパーソナルコンピュータとの
互換性を有するBIOSが記憶される領域と重なってい
る。このため、電源リセット(パワーオンリセット)直
後にはファージャンプ命令を実行するためにブートブロ
ックをアクセスし、通常状態ではBIOSの記憶領域を
アクセスするには、アドレスデータの制御に工夫が必要
となる。
【0007】また、BIOS−ROMの領域のうち通常
状態でアクセスされない領域、即ちブートブロックなど
BIOSを記憶した領域以外、に割り当てられているメ
モリ空間を、BIOS−ROMのアクセス以外に開放で
きるようにする工夫も必要となる。
【0008】また、BIOS−ROMをフラッシュメモ
リで構成した場合に、当該BIOS−ROMの内容が修
復或いはバージョンアップ等のために書き換えられるよ
うにする工夫も必要となる。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、フラッシュメモリで構成されたBIOS−ROM
の内容を修復或いはバージョンアップ等のために書き換
えることができるパーソナルコンピュータを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のパーソナルコンピュータは、読み出し専用
ブート領域が確保され、電源リセット時に実行される所
定の保守プログラムが記憶された第1の記憶領域と、第
1のBIOS(基本入出力プログラム)が記憶された第
2の記憶領域を持つフラッシュメモリから構成され、上
記各記憶領域には異なるアドレスが割り付けられるBI
OS−ROMと、第2のBIOSが記憶された外部記憶
装置と、電源リセット直後、上記BIOS−ROM上の
ブート領域をアクセスし、システム立ち上げ後、上記B
IOS−ROMに記憶された第1のBIOSに従う動作
を行うデータ処理手段とを備え、上記保守プログラムの
実行に伴い、BIOS−ROMの記憶データが正常か否
かを判別し、異常であると判別されたとき、上記外部記
憶装置に記憶された第2のBIOSを上記BIOS−R
OMに転送して当該BIOS−ROMの記憶データを修
復する(書き換える)ようにしたことを特徴とする。
【0011】ここで、上記保守プログラムによるBIO
S−ROMの記憶データの修復が、BIOS−ROMの
記憶データが異常であると判別され、且つ第2のBIO
Sが記憶された記憶媒体が外部記憶装置にセットされて
いる場合に行われるようにしてもよい。また、BIOS
−ROMの記憶データが異常であると判別されたとき、
上記記憶媒体を外部記憶装置にセットすべきことを保守
プログラムにより指示し、その指示後、上記記憶媒体が
外部記憶装置にセットされていることを確認してからB
IOS−ROMの記憶データの修復を行うようにしても
よい。
【0012】また、電源リセット時、上記外部記憶装置
に記憶された第2のBIOSをBIOS−ROMに転送
すべき旨の指示を入力する手段を設け、この入力手段か
らの指示に応答して、保守プログラムにより、上記外部
記憶装置に記憶された第2のBIOSをBIOS−RO
Mに転送してその記憶データを書き換えるようにしても
よい。
【0013】更に、電源リセット時、記憶媒体に記憶さ
れた第2のBIOSをBIOS−ROMに転送すべき旨
の指示を入力する手段と、この入力手段からの指示に応
答して、上記第2のBIOSが記憶された記憶媒体を外
部記憶装置にセットすべきことを指示する手段とを設
け、この指示手段による指示の後、保守プログラムによ
り、上記記憶媒体が外部記憶装置にセットされているか
否かを判別し、セットされていると判別されたとき、当
該記憶媒体に記憶された第2のBIOSをBIOS−R
OMに転送してその記憶データを書き換えるようにして
もよい。
【0014】この他に、保守プログラムの実行に伴い、
外部記憶装置に記憶された第2のBIOSをBIOS−
ROMに転送すべき旨の指示が入力されたことが検出さ
れたときと、BIOS−ROMの記憶データが異常であ
ると判別されたときに、上記記憶媒体を外部記憶装置に
セットすることを指示し、その指示の後、上記記憶媒体
が外部記憶装置にセットされていることを確認してから
BIOS−ROMの記憶データの書き換えを行うように
してもよい。
【0015】このように、本発明の第1の観点に係るパ
ーソナルコンピュータは、電源リセット時、フラッシュ
メモリの第1の記憶領域に確保された読み出し専用ブー
ト領域(ブートブロック)に記憶された保守プログラム
に従い、当該フラッシュメモリから構成されるBIOS
−ROMの内容をチェックし、当該BIOS−ROMの
内容が異常であるならば、外部記憶装置(にセットされ
た記録媒体)に記録されたBIOS(第2のBIOS)
で、BIOS−ROMに記憶されている第1のBIOS
(即ち、上記第1の記憶領域とは異なるアドレスが割り
付けられた、フラッシュメモリの第2の記憶領域に記憶
されている第1のBIOS)を修復するようにしたこと
を特徴とする。
【0016】また、本発明の第2の観点に係るパーソナ
ルコンピュータは、電源リセット時、フラッシュメモリ
の第1の記憶領域に確保された読み出し専用ブート領域
に記憶されたプログラムに従い、ユーザからのBIOS
の書き換え指示の有無をチェックし、書き換え指示があ
れば、外部記憶装置(にセットされた記録媒体)に記録
されたBIOS(第2のBIOS)で、BIOS−RO
Mに記憶されているBIOS(即ち、上記第1の記憶領
域とは異なるアドレスが割り付けられた第2の記憶領域
に記憶されている第1のBIOS)を更新するようにし
たことを特徴とする。
【0017】本発明によれば、読み出し専用ブート領域
を持つフラッシュメモリをコンピュータのBIOSメモ
リ(BIOS−ROM)として使用し、当該読み出し専
用ブート領域が確保された第1の記憶領域とBIOSが
記憶された第2の記憶領域を異なるアドレスに割り付け
た構成において、BIOS−ROM上のBIOSが破壊
された場合の修復や、BIOSがバージョンアップされ
た場合におけるBIOS−ROM上のBIOSの更新
を、第1の記憶領域に記憶された保守プログラムの実行
により電源リセット時に簡単に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。 [第1の実施形態]まず、図1を参照して、本発明の第
1の実施形態に係るパーソナルコンピュータのシステム
構成を説明する。
【0019】このパーソナルコンピュータは、ポータブ
ルコンピュータであり、システム全体の制御を司るCP
U11を備えている。CPU11は、例えば、16ビット
のデータと24ビットのアドレスを処理する能力を有す
る。CPU11としては、例えば、インテル社(米国)
の386SLと同等の構成・機能を有するものを使用可
能である。
【0020】CPU11のローカルバスには、システム
メモリ13が接続される。このシステムメモリ13は、
本システム(パーソナルコンピュータシステム)のメイ
ンメモリとして利用されるものである。システムメモリ
13には、処理対象となるプログラムおよびデータ等が
格納される。本実施形態において、システムメモリ13
は、標準で2Mバイトの記憶容量を有する。システムメ
モリ13は、拡張メモリを拡張スロット14に装着する
ことにより最大18Mバイトまで拡張可能である。
【0021】CPU11はシステムバス15に接続され
ている。システムバス15は、アドレスデータ、データ
及び制御データの転送に用いられる。
【0022】システムバス15には、BIOS(Basic
Input/Output System )等が格納されているBIOS−
ROM17が接続されている。このBIOS−ROM1
7は、フラッシュメモリから構成されている。BIOS
−ROM17の詳細については図2乃至図4を参照して
後述する。
【0023】システムバス15にはまた、スーパインテ
グレーションIC(SI)19が接続されている。この
IC19には、ダイレクトメモリアクセス制御のための
DMAコントローラが2個、プログラマブル割り込みコ
ントローラ(PIC)が2個、プログラマブル割り込み
タイマ(PIT)が2個、シリアル入出力インタフェー
ス(SIO)が2個、リアルタイムクロック(RTC)
が1個内蔵されている。このIC19としては、例えば
インテル社の82360SLが使用可能である。
【0024】システムバス15にはまた、ハードディス
クドライブ(HDD)21およびスーパインテグレーシ
ョンIC(SI)23が接続されている。ハードディス
クドライブ(HDD)21は、IDE(Integrated Dri
ve Electronics)インタフェースを有し、CPU11に
よって直接的にアクセス制御される。このハードディス
クドライブ(HDD)21は、2.5インチ、120M
/200Mバイトの記憶容量を持つ。
【0025】スーパインテグレーションIC(SI)2
3は、フロッピーディスクドライブを制御するフロッピ
ーディスクコントローラ(FDC)と、FDC用のクロ
ックを生成する可変周波数発振器(VFO)を内蔵して
いる。このIC23としては、例えば、(株)東芝のT
9920が使用可能である。
【0026】IC23には、装置内に標準的に内蔵され
ているフロッピーディスクドライブ(内部FDD)25
が接続されている。またIC23には、必要に応じて外
部フロッピーディスクドライブまたはプリンタ(PRT
/FDD)27が接続される。更にIC23には、シス
テムの電源41を制御する電源コントローラ39が接続
されている。この電源コントローラ39は、電源投入時
にはパワーオンリセット信号を出力する。
【0027】システムバス15にはまた、ディスプレイ
コントローラ(DISP−CONT)29が接続されて
いる。このディスプレイコントローラ29は、LCD等
のディスプレイパネル31を表示制御する。
【0028】システムバス15にはまた、キーボードコ
ントローラ(KBC)33が接続されている。このキー
ボードコントローラ33は、同コントローラ33に接続
されているキーボード(KB)35を制御する。即ちキ
ーボードコントローラ33は、キーボード35のキーマ
トリクスをスキャンして押下キーに対応する信号を受け
とり、それを所定のキーコードに変換する。このキーコ
ードは、システムバス15を介して、ハンドシェイク方
式のシリアル通信によりCPU11に送信される。
【0029】システムバス15には更に、拡張コネクタ
37が接続されている。この拡張コネクタ37には、機
能拡張のための拡張ユニット(拡張ボード)等が装着可
能である。
【0030】次に、BIOS−ROM17の構成並びに
同BIOS−ROM17に割り当てられるメモリ空間
(アドレス空間)について、図2乃至図4を参照して説
明する。
【0031】まずBIOS−ROM17は、8ビット×
128Kの記憶容量、即ち128Kバイトの記憶容量を
有するフラッシュメモリから構成される。図2に示すよ
うに、BIOS−ROM17の0から120Kバイトま
での領域、即ち物理アドレスが00000H−1DFF
FHの領域は、データの読み出し/書き込み/消去が可
能なメインブロック171である。なお、末尾の“H”
は16進表現であることを示す。但し、以降のアドレス
についての表現では、“H”を省略する。またBIOS
−ROM17の120Kバイトから128Kバイトまで
の領域、即ち物理アドレスが1E000−1FFFFの
領域は、読み出し専用のブートブロック172である。
BIOS−ROM17としては、例えば、インテル社の
i28F001BX−Tが使用可能である。
【0032】BIOS−ROM17上のブートブロック
172はシステムの制御のための最小限の機能を実行す
るためのプログラムを記憶した領域である。このブート
ブロック172には、ファージャンプ命令173、BI
OS−ROM17の記憶内容をチェックするためのCR
C(Cyclic Redundancy Check )ルーチン174、およ
びBIOS−ROM17に対するアドレスの変換とアド
レスのマスクのためのルーチン(アドレス変換並びにア
ドレスマスクルーチン)175が記憶されている。ブー
トブロック172にはまた、最小限の初期化処理のため
の初期化ルーチン176、BIOS−ROM17の書き
換えに用いる書き換えルーチンをフロッピーディスクド
ライブ(FDD)25からシステムメモリ13に転送す
るための転送ルーチン177が記憶されている。ファー
ジャンプ命令173は、BIOS−ROM17のアドレ
ス1FFF0から始まる領域に記憶されている。
【0033】一方、BIOS−ROM17上のメインブ
ロック171の0から64kバイトまでの領域(低メモ
リ領域)には、IRT(初期化ルーチン)等を含むBI
OS、例えば、従来のパーソナルコンピュータとの互換
性を有するBIOSが記憶される。また、メインブロッ
ク171の残りの64Kバイトから120Kバイトまで
の56Kバイトの領域(高メモリ領域)には、システム
マネージメントルーチンが記憶される。このシステムマ
ネージメントルーチンは、セットアップ、パワーセー
ブ、サスペンド、レジューム等のためのプログラムであ
る。
【0034】BIOS−ROM17の128Kバイトの
領域は、CPU11からは、図3に示すように、16M
バイトのメモリ空間上の、15Mバイトから16Mバイ
トまでの領域のうちの最後(High側)の128Kバイト
領域、即ちアドレスFE0000−FFFFFFの領域
に存在するように見えるようになっている。また、BI
OS−ROM17の128Kバイトの領域は、CPU1
1からは、16Mバイトのメモリ空間上の、0から1M
バイトまでの領域のうちの最後(High側)の128Kバ
イト領域、即ちアドレス0E0000−0FFFFFの
領域に存在するようにも見えるようになっている。
【0035】CPU11から見たとき、BIOS−RO
M17のアドレスは、電源立上げ直後は、図4(a)に
示されているように、そのLow 側(前半)の64Kバイ
ト領域(0−64Kバイト)がE000(セグメントア
ドレス):0000(セグメント内アドレス)−E00
0:FFFFに、そのHigh側(後半)の64Kバイト領
域(64Kバイト−128Kバイト)がF000:00
00−F000:FFFFに、それぞれ割り付けられて
いる。一方、通常状態では、図4(b)に示されている
ように、BIOS−ROM17のLow 側の64Kバイト
領域がF000:0000−F000:FFFFに、Hi
gh側の64Kバイト領域がE000:0000−E00
0:FFFFに、それぞれ割り付けられる。即ち、CP
U11から見たときのBIOS−ROM17のLow 側の
64Kバイト領域とHigh側の64Kバイト領域のアドレ
スは、図4(a)と図4(b)に比較して示されるよう
に、電源立ち上げ直後と、通常状態とで入れ替わってい
る。このようなアドレス変換の詳細は図5を参照して後
述する。なお、アドレスPQRS:TUVWはPQRS
0+TUVWの加算演算によりCPU11の出力するア
ドレスに変換できる。
【0036】次に、BIOS−ROM17をアドレッシ
ングするアドレス回路を中心とする基本構成を図5を参
照して説明する。まずBIOS−ROM17には、12
8Kバイトの記憶容量に対応した17ビットのアドレス
A 0-16 、チップセレクト信号ROMCS#(#はロー
アクテブを示す)、メモリライト信号MEMWT#、メ
モリリード信号MEMRD#、および書き込み信号PR
OGが供給される。
【0037】CPU11の出力する24ビットのアドレ
スA 0-23 のうちのアドレスビット0-15 はそのままB
IOS−ROM17に供給される。また、アドレスビット
16は、図4(a),(b)に示したようなアドレス変換
を行うために、EXOR(イクスクルーシブ・オア)ゲ
ート47により制御信号INVとのイクスクルーシブ・
オアをとられて、BIOS−ROM17に供給される。
【0038】書き込み信号PROGはデータ書き込み時
に高電圧+12Vとなり、他の状態で接地電圧となる。
この書き込み信号PROGの電圧レベルの変更は、制御
信号ROMPRGに従うスイッチ45の切り替え動作に
よってなされる。なお、スイッチ45に代えて、リレー
や、FET等のスイッチ素子を用いることも可能であ
る。
【0039】チップセレクト信号ROMCS#は、CP
U11の出力する24ビットのアドレスA0 −A23のう
ちの上位8ビットA16−A23、および制御信号DISE
#を入力とするマスク回路49により生成される。この
マスク回路49について図6を参照して説明する。
【0040】まず、マスク回路49は、アンドゲート5
1,57、ノアゲート53、オアゲート55,59およ
びナンドゲート61から構成される。CPU11の出力
する24ビットのアドレスA0 −A23のうち、上位4ビ
ットA20−A23はアンドゲート51に供給され、A20−
A23がオール“1”(16進表現でF)であるか否かが
検出される。この4ビットA20−A23はノアゲート53
にも供給され、A20−A23がオール“0”(16進表現
で0)であるか否かが検出される。アンドゲート51と
ノアゲート53の両出力はオアゲート55に供給され
る。
【0041】オアゲート55の出力とアドレスビットA
17-19 はアンドゲート57に供給され、アドレスビット
A20−A23がオール“1”または“0”であって、且つ
アドレスビットA17-19 オール“1”であるか否かが検
出される。即ち、アドレスA0-23 がFF××××,F
E××××,0F××××,0E××××のいずれかで
あるか否か(××××は0000−FFFFの範囲の任
意の値)が検出される。アドレスビットA16と制御信号
DISE#はオアゲート59に供給される。
【0042】アンドゲート57とオアゲート59の両出
力はナンドゲート61に供給される。ナンドゲート61
は、アンドゲート57およびオアゲート59の両出力が
いずれもハイレベルの場合に、アクティブなローレベル
のチップセレクト信号ROMCS#を出力する。これに
対し、アンドゲート57およびオアゲート59の両出力
のうちの少なくとも一方がローレベルの場合、アクティ
ブでないハイレベルのチップセレクト信号ROMCS#
を出力する。
【0043】以上に述べたマスク回路49の構成によ
り、図4(b)に示される状態において、CPU11か
ら、BIOS−ROM17の64Kバイトから128K
バイトまでの領域内を指定するアドレスが出力された場
合には、A16が“0”(ローレベル)のため、信号DI
SE#をローレベルにしているならば、チップセレクト
信号ROMCS#がハイレベルとなってBIOS−RO
M17はチップディセーブル状態になる。これにより、
BIOS−ROM17のアクセスが禁止される。換言す
ると、E000:0000−E000:FFFFの範囲
のアドレスがマスクされる。このマスク回路49の動作
の詳細は後述する。 次に、上記制御信号INV(図
5)、制御信号DISE#(図5,図6)、および制御
信号ROMPRG(図5)を生成する回路について、図
7を参照して説明する。
【0044】図7に示されるように、3つのD型フリッ
プフロップ(D型FF)71,73,75のローアクテ
ブのクリア端子(CLR)には、図1に示す電源コント
ローラ39から供給されるローアクテブのパワーオンリ
セット信号が共通に供給される。
【0045】3つのD型FF71,73,75の各デー
タ入力端子(D)には、CPU11からそれぞれ独立の
I/Oデータ(1ビット)が供給され、そのクロック端
子(CK)には、CPU11からのI/Oライト信号が
供給される。D型FF71の逆相出力QNは信号DIS
E#となり、D型FF73の正相出力Qは信号INVと
なり、D型FF75の正相出力Qは信号ROMPRGと
なる。
【0046】次に、上記構成のシステムの概略動作を図
8のフローチャートを参照して説明する。この構成のシ
ステムは、電源立ち上げ後、図8に示されるように、ま
ずBIOS−ROM17のブートブロック172に記憶
されたプログラムに従って動作する(ステップP1)。
ここでは、本システムは、EXORゲート47によるア
ドレス変換を行わずにブートブロック172をアクセス
して、ファージャンプ命令173、BIOS−ROM1
7の記憶内容の巡回冗長検査(CRC;Cyclic Redunda
ncy Check )を行うためのCRCルーチン174等を実
行する。
【0047】CRCが成功(CRCエラーなし)の場
合、本システムは、図8に示されるステップP2の処理
を行う。ステップP2において、本システムは、図4
(b)に示される状態となるように、BIOS−ROM
17のアドレスを変換する。またステップP2におい
て、本システムは、BIOS−ROM17の64−12
8Kバイトの領域のアドレス、即ちE000:0000
−E000:FFFFの範囲のアドレス、をマスクし、
以後、BIOS−ROM17の0−64Kバイトの領域
に記憶されているBIOSおよびシステムメモリ13に
記憶されているアプリケーションプログラムに従って動
作する。
【0048】一方、CRCが不成功(CRCエラーあ
り)の場合、本システムは、図10を参照して後述する
BIOS書き換え用のフロッピーディスク(FD)80
に記憶されたBIOSファイル81を、フロッピーディ
スクドライブ(内部FDD)25からBIOS−ROM
17に転送し、BIOS−ROM17の記憶内容を修復
する(ステップP3)。
【0049】次に、図8に示された動作を、図9のフロ
ーチャートを参照して、より詳細に説明する。まず本シ
ステムの電源スイッチがオンされると、電源コントロー
ラ39はローレベルのパワーオンリセット信号を出力す
る。このパワーオンリセット信号は、図7に示す3つの
D型FF71,73,75のクリア端子(CLR)に共
通に供給される。これにより、DFF71,73,75
はいずれもクリアされ、信号DISE#はハイレベルに
なり、信号INVと信号ROMPRGはローレベルにな
る。
【0050】電源コントローラ39からのパワーオンリ
セット信号は、CPU11にも供給される。これにより
CPU11はリセットされる(ステップS1)。すると
CPU11は、ファージャンプ命令を実行するための初
期アドレス、例えばFFFFF0と、メモリリード命令
を出力する(S2)。この命令がCPU11にてデコー
ドされると、メモリリード信号MEMRD#がアクティ
ブレベル(ローレベル)となる。
【0051】CPU11から出力されたアドレス(FF
FFF0)のうちのアドレスビットA16は、D型FF7
3からの信号INVと共にEXORゲート47に供給さ
れる。ここで信号INVはローレベルであるため、アド
レスビットA16はEXORゲート47を介してそのまま
BIOS−ROM17に供給される。このBIOS−R
OM17には、CPU11から出力されたアドレス(F
FFFF0)のうちのアドレスビットA 0-15 もそのま
ま供給される。
【0052】この場合、CPU11からは、BIOS−
ROM17のアドレスが図4(a)に示されるように見
える。したがって、CPU11から出力されたアドレス
FFFFF0のうちのアドレスビットA 0-16 (1FF
F0)により、BIOS−ROM17のブートブロック
172がアドレッシングされる。すると、そのブートブ
ロック172のアドレス1FFF0から始まる領域に記
憶されているファージャンプ命令173とブートブロッ
ク172内でのジャンプ先を示すベクタアドレスが読み
出される。CPU11は、このファージャンプ命令17
3をベクタアドレスに従って実行する(ステップS
3)。ファージャンプ命令173が実行された後は、B
IOS−ROM17の128Kバイトの領域は、CPU
11からは、図3に示したように、16Mバイトのメモ
リ空間の0−1Mバイトの領域の最後(High側)の12
8Kバイト領域に存在するように見える。
【0053】ベクタアドレスで指示されるジャンプ先に
は、BIOS−ROM17の記憶内容のCRC実行のた
めのCRCルーチン174が記憶されている。したがっ
て、ファージャンプ命令173が実行されると、それに
続いて、BIOS−ROM17の記憶内容のCRC(Cy
clic Redundancy Check )が、CRCルーチン174に
従って行われる(ステップS4)。
【0054】CRCルーチン174の実行の結果、BI
OS−ROM17のCRCが成功(CRCエラーなし)
と判別された場合(ステップS5)、CPU11はアド
レス変換並びにアドレスのマスクのためのルーチン17
5に従って、D型FF71,73にそれぞれハイレベル
のI/Oデータをセットする(ステップS6)。これに
より、信号DISE#はローレベルとなり、信号INV
はハイレベルとなる。そしてCPU11は、BIOS−
ROM17の0−64Kバイトの領域に記憶されている
BIOSおよびシステムメモリ13に記憶されているア
プリケーションプログラムに従って動作する(ステップ
S7)。
【0055】さて、CPU11がBIOSをアクセスす
る際には、従来のパーソナルコンピュータにおけるBI
OSアクセスの場合と同様に、F000:0000−F
000:FFFF(即ちF0000−FFFFF)の範
囲内のアドレスを出力する。この場合、もし、以下に述
べるEXORゲート47によるアドレス変換が行われず
に、このBIOSアクセスのためのアドレスによりBI
OS−ROM17がアクセスされたならば、図4(a)
からも明らかなように、BIOS−ROM17内のブー
トブロック172またはシステムマネージメントルーチ
ンがアクセスされるという不都合が生じる。しかし本実
施形態では、EXORゲート47によるアドレス変換に
より、BIOS−ROM17内のBIOSを正しくアク
セスすることができる。
【0056】まず、上記ステップS6の処理により、信
号INVがハイレベルになると、CPU11からBIO
Sをアクセスするために出力されたアドレスF××××
(××××は0000−FFFFの範囲内のいずれか)
のうちのA16は、EXORゲート47によりレベルを反
転されて、“1”から“0”に変換される。そして、こ
の論理値が“0”に変換されたA16がBIOS−ROM
17に供給される。一方、上記アドレスF××××のう
ちのA 0-15 はそのままBIOS−ROM17に供給さ
れる。
【0057】このように、CPU11からBIOSをア
クセスするために出力されたアドレスF××××はE×
×××に変換されてBIOS−ROM17に供給され
る。この結果、BIOS−ROM17の0−64Kバイ
トの領域内、即ちBIOSがアクセスされる。そしてC
PU11は、上記したように、このBIOSおよびシス
テムメモリ13に記憶されたアプロケーションプログラ
ムに従って動作する通常状態に入る。
【0058】この状態で、CPU11がアドレスE××
××を出力したものとする。このアドレスのE××××
の最上位桁(16進数値E)のうちの最下位ビットであ
るアドレスビットA16はローレベル(“0”)である。
また、信号DISE#もローレベルである。したがっ
て、アドレスビットA16と信号DISE#が供給される
オアゲート59の出力はローレベルとなる。この場合、
ナンドゲート61の出力、即ち、チップセレクト信号R
OMCS#はハイレベルとなり、BIOS−ROM17
はアクセス禁止状態となる。
【0059】このように本実施形態によれば、CPU1
1がBIOSおよびアプリケーションプログラムに従っ
て動作する通常状態では、アドレスE000:0000
−E000:FFFFの範囲内のアドレスがマスクされ
る。したがって通常状態では、このアドレス範囲の64
Kバイトのメモリ空間を、BIOS−ROM17以外に
開放することができ、メモリ空間の効率的使用が可能と
なる。また、この開放されたメモリ空間を、BIOS−
ROM17以外のメモリの領域或いはI/O領域に割り
当てて、その領域をアクセスしても、BIOS−ROM
17(の64K−128Kバイトの領域)が誤ってアク
セスされたり、同BIOS−ROM17に記憶されてい
るシステムマネージメントルーチンが書き換えられる虞
はない。
【0060】一方、上記ステップS5でCRCが不成功
(CRCエラーあり)と判別された場合、CPU11は
BIOS−ROM17のブートブロック172に記憶さ
れた初期化ルーチン176に従い、BIOS−ROM1
7のメインブロック171の内容を正しいデータに書き
換えるのに必要な、初期化処理を行う(ステップS
8)。即ちCPU11は、ステップS8において、ディ
スプレイコントローラ(DISP−CONT)29の初
期化、システムメモリ13の初期化、スーパインテグレ
ーションIC(SI)23内のFDC(フロッピーディ
スクコントローラ)の初期化、キーボードコントローラ
(KBC)33の初期化等を行う。
【0061】次にCPU11は、BIOS−ROM17
のブートブロック172に記憶された転送ルーチン17
7に従い、以下のステップS9乃至S13の処理を行
う。
【0062】まずCPU11は、ディスプレイコントロ
ーラ29を制御して、図10に示すようなデータ構造の
フロッピーディスク(FD)80をフロッピーディスク
ドライブ(内部FDD)25に挿入すべき旨の操作案内
画面を、ディスプレイパネル31に表示する(ステップ
S9)。この画面には、フロッピーディスク挿入後に、
キーボード(KB)35上の任意のキーを操作すべき旨
も表示される。
【0063】ユーザは、この表示画面上の指示に従っ
て、フロッピーディスク(FD)80をフロッピーディ
スクドライブ(FDD)25に挿入し、しかる後にキー
ボード(KB)3上の任意のキーを操作する。このキー
操作はCPU11によって検出される(ステップS1
0)。
【0064】ここで、図10に示されるフロッピーディ
スク(FD)80について説明する。このFD80は、
BIOS−ROM書き換え用のFDである。FD80に
は、BIOSファイル81と、このBIOSファイル8
1によりBIOS−ROM17の記憶内容を書き換える
(修復する)ための書き換えルーチン82が記憶されて
いる。BIOSファイル81には、BIOSとシステム
マネージメントルーチンが記憶されている。書き換えル
ーチン82の所定位置には、このFD80がBIOS−
ROM書き換え用であることを示す識別データIDが記
憶されている。
【0065】さてCPU11は、上記ステップS10で
キー操作が行われたことを検出すると、FDD25に挿
入されたFDの所定位置から識別データIDを読み込
み、同データIDがBIOS−ROM書き換え用FDに
固有の正しいデータであるか否かをチェックする(ステ
ップS11,S12)。
【0066】ステップS12で識別データIDが誤って
いると判別された場合、CPU11は、FDD25に挿
入されたFDは、BIOS−ROM書き換え用のFD8
0ではないものと判断し、ステップS9にリターンす
る。
【0067】一方、ステップS12で識別データIDが
正しいと判別された場合、CPU11は、FDD25には
BIOS−ROM書き換え用のFD80(図10)が正
しく挿入されているものと判断し、FD80内に記憶さ
れている書き換えルーチン82をシステムメモリ13に
転送する(ステップS13)。
【0068】以後、CPU11はシステムメモリ13に
転送された書き換えルーチン82に従って、以下のステ
ップS14乃至S16の処理を行う。まずCPU11
は、図7に示すD型FF75にハイレベルのI/Oデー
タをセットする(ステップS14)。これにより、信号
ROMPRGがハイレベルとなり、スイッチ45が+1
2V側に切り替わる。すると、フラッシュメモリで構成
されたBIOS−ROM17の端子PROGに+12V
が供給され、BIOS−ROM17へのデータ書き込み
が可能となる。
【0069】このとき、D型FF71,73は、電源リ
セットされた際と同一状態(クリア状態)にあり、した
がって信号DISE#はハイレベル、信号INVはロー
レベルとなっている。信号INVがローレベルの場合、
CPU11からのアドレスビットA16はそのままBIO
S−ROM17に供給される。しかも信号DISE#が
ハイレベルであることから、マスク回路49内のアンド
ゲート57の出力がハイレベルとなるならば、アドレス
ビットA16の値に関わりなく信号ROMCS#はローレ
ベルとなり、BIOS−ROM17のアクセスが可能と
なる。
【0070】ここで、アンドゲート57の出力がハイレ
ベルとなる条件は2つある。第1の条件は、アドレスビ
ットA17-23 がオール“1”であること、即ちアドレス
A 0-23 がFF××××(A16=“1”の場合)または
FE××××(A16=“0”の場合)であることであ
る。この第1の条件を満足するアドレスの範囲は、図3
に示す16Mバイトのメモリ空間上の、15Mバイトか
ら16Mバイトまでの領域のうちの最後(High側)の1
28Kバイト領域を示すFE0000−FFFFFFで
ある。第2の条件は、アドレスビットA17-19 がオール
“1”で且つアドレスビットA20-23 がオール“0”で
あること、即ちアドレスA 0-23 が0F××××(A16
=“1”の場合)または0E××××(A16=“0”の
場合)であることである。この第2の条件を満足するア
ドレスの範囲は、図3に示す16Mバイトのメモリ空間
上の、0から1Mバイトまでの領域のうちの最後(High
側)の128Kバイト領域を示す0E0000−0FF
FFFである。
【0071】したがって、本実施形態では、上記ステッ
プS14によりBIOS−ROM17の端子PROGに
+12Vが供給されるようになると、CPU11から出
力されるアドレスビットA17-23 が上記の条件を満足す
るならば、アドレスビットA16の値に拘りなく信号RO
MCS#はローレベルとなり、BIOS−ROM17の
アクセスが可能となる。即ち、BIOS−ROM17の
メインブロック171全域がライトアクセス可能とな
る。
【0072】そこでCPU11は、上記ステップS14
の実行により、BIOS−ROM17に対するデータ書
き込みが可能なようにすると、FDD25に挿入されて
いるFD80上のBIOSファイル81の内容をBIO
S−ROM17に転送し、上記の条件を満足するアドレ
スを用いて、BIOSファイル81の内容をBIOS−
ROM17のメインブロック171に書き込む制御を行
う(ステップS15)。このようにして、CRCエラー
が発見されたBIOS−ROM17のメインブロック1
71の内容が、BIOS−ROM書き換え用のFD80
に記憶されているBIOSファイル81の内容に書き換
えられる。
【0073】CPU11は、BIOS−ROM17の内
容の書き換えを終了すると、ディスプレイコントローラ
29を制御して、システムの電源を一旦切り、その電源
を再投入すべき旨の操作案内を、ディスプレイパネル3
1に表示する(ステップS16)。電源再投入後のシス
テムの動作は、上述の一連の動作と同一である。
【0074】以上説明したように、上記実施形態におい
ては、フラッシュメモリをBIOS−ROM17として
使用し、電源リセット直後は、その終端エリア(120
−128Kバイト)に存在するブートブロック172の
アクセスを可能とした。また、通常状態では、CPU1
1からは、従来のパーソナルコンピュータとの互換性を
有するBIOSが記憶されている領域(0−64Kバイ
ト)がBIOS−ROM17の終端エリア側の領域(6
4−128Kバイト)に存在するかのように見えていて
も、CPU11から出力されるアドレスを変換すること
により、更に具体的に述べるならばアドレスビットA16
のビットを反転することにより、このBIOSをアクセ
ス可能とした。
【0075】また、上記実施形態では、通常状態におい
て、BIOS−ROM17上のBIOS以外の記憶領域
(64−128Kバイト)に対するCPU11のアクセ
スを禁止するために、この領域内を指示するアドレスを
マスクしている。したがって、この領域に割り当てられ
ているメモリ空間を、BIOS−ROM17以外に開放
することができる。また、この開放されたメモリ空間
を、BIOS−ROM17以外のメモリの領域或いはI
/O領域に割り当てて、その領域をアクセスしても、B
IOS−ROM17が誤ってアクセスされる虞はない。
【0076】更に、上記実施形態においては、電源投入
後、BIOS−ROM17の内容に誤りが発見された際
に、BIOS−ROM書き換え用FD80からのデータ
でBIOS−ROM17の内容を正しいデータに書き換
えることを可能としたので、装置の筐体を開けて、BI
OS−ROM17を取り替えるといった煩雑な作業が不
要となる。
【0077】なお、本実施形態においては、CPU11
が電源リセット以外の要因でリセットされても、D型F
F71,73,75はリセットされない。したがって、
電源リセット以外のリセットが発生しても、BIOS−
ROM17上のBIOS以外の記憶領域(64−128
Kバイト)、即ちブートブロック172およびシステム
マネージメントルーチンの記憶領域へのアクセスが禁止
された状態が維持される。
【0078】[第2の実施形態]前記第1の実施形態に
おいては、電源リセット後、BIOS−ROM17の内
容に対するCRCの実行でエラーが発見された際に、B
IOS−ROM書き換え用のFD80に記憶されたBI
OSファイル81を、フラッシュメモリで構成されたB
IOS−ROM17に転送するようにしている。しか
し、上気実施形態に限定されず、例えば、BIOSのバ
ージョンアップなどの場合に、必要に応じてBIOS−
ROM17の内容を書き換えられるようにすると便利で
ある。そこで、この種の書き換えを可能とした第2の実
施形態を、主として図1のシステム構成図、図11のブ
ロック図および図12のフローチャートを参照して説明
する。なお、図12において、図9と同一の処理ステッ
プには同一符号を付してある。
【0079】この実施形態では、例えば図11に示され
る1ビットのI/Oレジスタ91の所定のピン(I/O
ポート)92が強制的に接地されると、CPU11が、
図10に示したフロッピーディスク(FD)80からB
IOS−ROM17へBIOSファイル81の転送を行
う。
【0080】図11に示されるように、I/Oレジスタ
91のピン92は抵抗93を介して電源電圧+Vにプル
アップされている。ピン92と接地(GND)間にはス
イッチ94が設けられている。そこで、ユーザが、この
スイッチ94をオン操作すると、プルアップされたピン
92は強制的に接地される。
【0081】このため、システムの電源が既にオンされ
ているならば、スイッチ94がオン操作された際に、I
/Oレジスタ91にローレベルの信号がセットされる。
またスイッチ94のオン操作時にシステム電源がオンさ
れていなければ、その後システム電源がオンされた際
に、I/Oレジスタ91にローレベルの信号がセットさ
れる。また、システムの電源スイッチをオンしながら、
このスイッチ94をオン操作した際にも、I/Oレジス
タ91にローレベルの信号がセットされる。
【0082】さて、システムの電源スイッチがオンされ
ると、電源コントローラ39からパワーオンリセット信
号が出力され、前記第1の実施形態と同様に、CPU1
1はリセットされる(図12ステップS1)。このと
き、DFF71,73,75はいずれもクリアされ、信
号DISE#はハイレベルになり、信号INVと信号R
OMPRGはローレベルになる。
【0083】CPU11は、リセットされると、ファー
ジャンプ命令を実行するための初期アドレスFFFFF
0とメモリリード命令を出力して、BIOS−ROM1
7のブートブロック172からファージャンプ命令17
3とベクタアドレスを読み出し(図12ステップS
2)、同命令173をベクタアドレスに従って実行する
(図12ステップS3)。ここまでの動作は、図9のフ
ローチャートを参照して説明した前記実施形態と同様で
ある。
【0084】ベクタアドレスで指示されるジャンプ先に
は、前記実施形態と異なり、図11に示すI/Oレジス
タ91の内容(状態)を読み、その内容によって分岐す
るためのプログラムが記憶されている。
【0085】CPU11は、このプログラムに従って、
レジスタ91の内容を読み込み(図12ステップS2
1)、ローレベルであるか否かをチェックする(図12
ステップS22)。このステップS22で、I/Oレジ
スタ91の内容がローレベルであることが判別されたな
らば、前記実施形態でCRCエラーが検出された場合と
同様に、BIOS−ROM17のブートブロック172
に記憶された初期化ルーチン176に分岐する。
【0086】以後、前記実施形態と同様に、初期化ルー
チン176、更にブートブロック172上の転送ルーチ
ン177に従う、図9に示すステップS8乃至S13の
処理が実行される。これにより、BIOS−ROM書き
換え用のフロッピーディスク(FD)80がフロッピー
ディスクドライブ(FDD)25に正しく挿入されてい
るならば、このFD80に記憶されている書き換えルー
チン82がシステムメモリ13に転送される。
【0087】次に、このシステムメモリ13に転送され
た書き換えルーチン82に従い、図9に示すステップS
14乃至S16の処理が実行される。これにより、FD
80に記憶されているBIOSファイル81がBIOS
−ROM17のメインブロック171に転送され、同ブ
ロック171の内容が書き換えられる。そして、ステッ
プS16で表示された指示に従い、ユーザがシステムの
電源を一旦切り、しかる後にその電源を再投入すると、
上述の電源リセット時の一連の動作が行われる。
【0088】一方、上記ステップS22で、I/Oレジ
スタ91の内容がローレベルでないことが判別されたな
らば、即ちI/Oレジスタ91のピン92が接地されて
いないならば、前記実施形態でファージャンプ命令17
3が実行された場合と同様に、CRCルーチン174に
ジャンプし、図9に示すステップS4以降の処理が行わ
れる。
【0089】このように、第2の実施形態によれば、B
IOS−ROM17の内容に誤りがあるか否かに無関係
に、BIOS−ROM17の書き換えを任意に行うこと
が可能となる。
【0090】なお、上記実施形態では、スイッチ94を
操作してI/Oレジスタ91のピン92を強制的に接地
することにより、電源リセットの際に、BIOS−RO
M17の書き換えのための処理が行われる構成とした。
しかし、これに限定されず、例えば、キーボード(K
B)35の特定キーの操作により、この書き換え処理が
行われるようにしてもよい。
【0091】また、上記の書き換え処理を、電源リセッ
トの際に限らず、通常状態に行うことも可能である。但
し、このためには、スイッチ94のオン操作により書き
換え処理を行う方式では、通常状態においてスイッチ9
4がオン操作されたことを、CPU11がI/Oレジス
タ91を定期的にリードするか、スイッチ94がオン操
作された際にCPU11に割り込みが入る構成とする必
要がある。
【0092】ここで、通常状態におけるBIOS−RO
M17の書き換えについて簡単に説明する。まずCPU
11は、通常状態においてスイッチ94がオン操作され
たこと、或いはキーボード(KB)35の特定キーが操
作されたことを検出すると、BIOS−ROM17上の
BIOSに従って、DFF71,73にローレベルをセ
ットし、電源リセット時と同一の状態に設定する。
【0093】次に、CPU11は、図9に示すステップ
S8乃至S13と同様の処理を行う。但し、この処理
は、BIOS−ROM17上のBIOSに従って行われ
る点で、、BIOS−ROM17のブートブロック17
2に記憶されているプログラムに従って行われる図9に
示すステップS8乃至S13と異なる。このステップS
8乃至S13と同様の処理が実行されると、BIOS−
ROM書き換え用のフロッピーディスク(FD)80が
フロッピーディスクドライブ(FDD)25に正しく挿
入されているならば、FD80に記憶されている書き換
えルーチン82がシステムメモリ13に転送される。
【0094】次に、このシステムメモリ13に転送され
た書き換えルーチン82に従い、図9に示すステップS
14乃至S16と同様の処理が実行される。これによ
り、FD80に記憶されているBIOSファイル81が
BIOS−ROM17のメインブロック171に転送さ
れ、同ブロック171の内容が書き換えられる。ここで
ユーザがシステムの電源を一旦切り、しかる後にその電
源を再投入すると、上述の電源リセット時の一連の動作
が行われる。
【0095】なお、上記実施形態においては、フロッピ
ーディスクドライブ(FDD)25からBIOS−RO
M17にBIOSファイル81を転送したが、これに限
るものではない。例えばハードディスクドライブ(HD
D)21に装着されているハードディスクの所定領域
に、図10に示したようなBIOSファイル81と書き
換えルーチン82を記憶しておき、このHDD21から
BIOS−ROM17にBIOSファイル81を転送す
るようにしてもよい。この場合、CPU11は図9に示
すステップS8と同様の初期化処理の後、このHDD2
5からシステムメモリ13に書き換えルーチン82を転
送し、以後図9に示すステップS14乃至S16と同様
の処理により、HDD25からBIOS−ROM17に
BIOSファイル81を転送すればよい。したがって、
図9に示すステップS9乃至S12に相当する処理は不
要となる。また、他の外部記憶装置、例えば、光ディス
ク装置、メモリカード、拡張装置等からBIOS−RO
M17へBIOSファイルを転送するようにしてもよ
い。
【0096】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、読
み出し専用ブート領域を持つフラッシュメモリがコンピ
ュータのBIOSメモリ(BIOS−ROM)として用
いられ、且つ当該読み出し専用ブート領域が確保された
第1の記憶領域とBIOSが記憶された第2の記憶領域
を異なるアドレスに割り付けた構成を適用し、電源リセ
ット時に、当該読み出し専用ブート領域に記憶された保
守プログラムを実行して、上記第2の記憶領域の内容の
エラーの有無、或いはユーザからのBIOSのバージョ
ンアップの指示の有無をチェックして、第2の記憶領域
の内容をFDD等の外部記憶装置からのBIOSの転送
により書き換えるようにしたので、BIOS−ROM上
のBIOSが破壊された場合の修復や、BIOSがバー
ジョンアップされた場合におけるBIOS−ROM上の
BIOSの更新を、電源リセット時に簡単に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るパーソナルコン
ピュータのシステム構成を示すブロック図。
【図2】図1中のBIOS−ROM17の構成を示すメ
モリマップ。
【図3】同BIOS−ROM17に割り当てられるメモ
リ空間を説明するための図。
【図4】電源オン直後に図1中のCPU11から見える
BIOS−ROM17のアドレスと同BIOS−ROM
17の領域との関係、および通常状態においてCPU1
1から見えるBIOS−ROM17のアドレスと同BI
OS−ROM17の領域との関係を対比して説明するた
めの図、
【図5】BIOS−ROM17をアドレッシングするア
ドレス回路を中心とする基本構成を示す図。
【図6】図5中のマスク回路49の構成を示す回路図。
【図7】図5に示すアドレス回路等で使用される各種制
御信号を生成する回路のブロック図。
【図8】図1乃至図7に示されるコンピュータシステム
の動作の概略を示すフローチャート。
【図9】図8に示されるフローチャートの詳細を示すフ
ローチャート。
【図10】BIOS−ROM17に転送されるBIOS
ファイルを記憶したフロッピーディスク(FD)の構成
を示すデータマップ。
【図11】本発明の第2の実施形態に係るパーソナルコ
ンピュータにおいて、図10に示すデータマップのフロ
ッピーディスクからBIOS−ROM17へのBIOS
ファイルの転送を指示するための構成を示すブロック
図。
【図12】図11に示す構成を適用した際の図1のシス
テムの電源オン時の動作を説明するためのフローチャー
ト。
【符号の説明】
11…CPU 13…システムメモリ 15…システムバス 17…BIOS−ROM 19,23…スーパインテグレーションIC(SI) 25…内部FDD 31…ディスプレイパネル 33…キーボードコントローラ(KBC) 35…キーボード(KB) 39…電源コントローラ 47…EXORゲート 49…マスク回路 51,57…アンドゲート 53…ノアゲート 55,59…オアゲート 61…ナンドゲート 71,73,75…D型フリップフロップ 91…I/Oレジスタ 45,94…スイッチ 80…フロッピーディスク(FD) 81…BIOSファイル 82…書き換えルーチン 171…メインブロック 172…ブートブロック 173…ファージャンプ命令 174…CRCルーチン 175…アドレス変換並びにアドレスマスクルーチン 176…初期化ルーチン 177…転送ルーチン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み出し専用ブート領域が確保され、電
    源リセット時に実行される所定の保守プログラムが記憶
    された第1の記憶領域と、第1の基本入出力プログラム
    (BIOS;Basic Input/Output System )が記憶され
    た第2の記憶領域を持つフラッシュメモリから構成さ
    れ、前記各記憶領域には異なるアドレスが割り付けられ
    るBIOS−ROMと、 第2の基本入出力プログラムが記憶された外部記憶装置
    と、 電源リセット直後、前記BIOS−ROM上の前記ブー
    ト領域をアクセスし、システム立ち上げ後、前記BIO
    S−ROMに記憶された前記第1の基本入出力プログラ
    ムに従う動作を行うデータ処理手段とを具備し、 前記保守プログラムは、 前記BIOS−ROMの記憶データが正常か否かを判別
    し、 前記BIOS−ROMの記憶データが異常であると判別
    されたとき、前記外部記憶装置に記憶された前記第2の
    基本入出力プログラムを前記BIOS−ROMに転送し
    て前記BIOS−ROMの記憶データを修復することを
    含むことを特徴とするパーソナルコンピュータ。
  2. 【請求項2】 読み出し専用ブート領域が確保され、電
    源リセット時に実行される所定の保守プログラムが記憶
    された第1の記憶領域と、第1の基本入出力プログラム
    が記憶された第2の記憶領域を持つフラッシュメモリか
    ら構成され、前記各記憶領域には異なるアドレスが割り
    付けられるBIOS−ROMと、 第2の基本入出力プログラムが記憶された記憶媒体がセ
    ット可能な外部記憶装置と、 電源リセット直後、前記BIOS−ROM上の前記ブー
    ト領域をアクセスし、システム立ち上げ後、前記BIO
    S−ROMに記憶された前記第1の基本入出力プログラ
    ムに従う動作を行うデータ処理手段とを具備し、 前記保守プログラムは、 前記BIOS−ROMの記憶データが正常か否かを判別
    し、 前記BIOS−ROMの記憶データが異常であると判別
    され、且つ、前記記憶媒体が前記外部記憶装置にセット
    されている場合、前記記憶媒体に記憶された前記第2の
    基本入出力プログラムを前記BIOS−ROMに転送し
    て前記BIOS−ROMの記憶データを修復することを
    含むことを特徴とするパーソナルコンピュータ。
  3. 【請求項3】 読み出し専用ブート領域が確保され、電
    源リセット時に実行される所定の保守プログラムが記憶
    された第1の記憶領域と、第1の基本入出力プログラム
    が記憶された第2の記憶領域を持つフラッシュメモリか
    ら構成され、前記各記憶領域には異なるアドレスが割り
    付けられるBIOS−ROMと、 第2の基本入出力プログラムが記憶された記憶媒体がセ
    ット可能な外部記憶装置と、 電源リセット直後、前記BIOS−ROM上の前記ブー
    ト領域をアクセスし、システム立ち上げ後、前記BIO
    S−ROMに記憶された前記第1の基本入出力プログラ
    ムに従う動作を行うデータ処理手段とを具備し、 前記保守プログラムは、 前記BIOS−ROMの記憶データが正常か否かを判別
    し、 前記BIOS−ROMの記憶データが異常であると判別
    されたとき、前記第2の基本入出力プログラムが記憶さ
    れた前記記憶媒体を前記外部記憶装置にセットすべきこ
    とを指示し、 前記指示後、前記外部記憶装置に前記記憶媒体がセット
    されているか否かを更に判別し、 前記記憶媒体が前記外部記憶装置にセットされていると
    判別されたとき、前記記憶媒体に記憶された前記第2の
    基本入出力プログラムを前記BIOS−ROMに転送し
    て前記BIOS−ROMの記憶データを修復することを
    含むことを特徴とするパーソナルコンピュータ。
  4. 【請求項4】 読み出し専用ブート領域が確保され、電
    源リセット時に実行される所定の保守プログラムが記憶
    された第1の記憶領域と、第1の基本入出力プログラム
    が記憶された第2の記憶領域を持つフラッシュメモリか
    ら構成され、前記各記憶領域には異なるアドレスが割り
    付けられるBIOS−ROMと、 第2の基本入出力プログラムが記憶された外部記憶装置
    と、 電源リセット時、前記外部記憶装置に記憶された前記第
    2の基本入出力プログラムを前記BIOS−ROMに転
    送すべき旨の指示を入力する手段と、 電源リセット直後、前記BIOS−ROM上の前記ブー
    ト領域をアクセスし、システム立ち上げ後、前記BIO
    S−ROMに記憶された前記第1の基本入出力プログラ
    ムに従う動作を行うデータ処理手段とを具備し、 前記保守プログラムは、 前記入力手段からの指示に応答して、前記外部記憶装置
    に記憶された前記第2の基本入出力プログラムを前記B
    IOS−ROMに転送して前記BIOS−ROMの記憶
    データを書き換えることを含むことを特徴とするパーソ
    ナルコンピュータ。
  5. 【請求項5】 読み出し専用ブート領域が確保され、電
    源リセット時に実行される所定の保守プログラムが記憶
    された第1の記憶領域と、第1の基本入出力プログラム
    が記憶された第2の記憶領域を持つフラッシュメモリか
    ら構成され、前記各記憶領域には異なるアドレスが割り
    付けられるBIOS−ROMと、 第2の基本入出力プログラムが記憶された記憶媒体がセ
    ット可能な外部記憶装置と、 電源リセット時、前記記憶媒体に記憶された前記第2の
    基本入出力プログラムを前記BIOS−ROMに転送す
    べき旨の指示を入力する手段と、 前記入力手段からの指示に応答して、前記第2の基本入
    出力プログラムが記憶された前記記憶媒体を前記外部記
    憶装置にセットすべきことを指示する手段と、 電源リセット直後、前記BIOS−ROM上の前記ブー
    ト領域をアクセスし、システム立ち上げ後、前記BIO
    S−ROMに記憶された前記第1の基本入出力プログラ
    ムに従う動作を行うデータ処理手段とを具備し、 前記保守プログラムは、 前記指示手段による指示の後、前記記憶媒体が前記外部
    記憶装置にセットされているか否かを判別し、 前記記憶媒体が前記外部記憶装置にセットされていると
    判別されたとき、前記記憶媒体に記憶された前記第2の
    基本入出力プログラムを前記BIOS−ROMに転送し
    て前記BIOS−ROMの記憶データを書き換えること
    を含むことを特徴とするパーソナルコンピュータ。
  6. 【請求項6】 読み出し専用ブート領域が確保され、電
    源リセット時に実行される所定の保守プログラムが記憶
    された第1の記憶領域と、第1の基本入出力プログラム
    が記憶された第2の記憶領域を持つフラッシュメモリか
    ら構成され、前記各記憶領域には異なるアドレスが割り
    付けられるBIOS−ROMと、 第2の基本入出力プログラムが記憶された記憶媒体がセ
    ット可能な外部記憶装置と、 前記第2の基本入出力プログラムを前記外部記憶装置か
    ら前記BIOS−ROMに転送すべき旨の指示を入力す
    る手段と、 電源リセット直後、前記BIOS−ROM上の前記ブー
    ト領域をアクセスし、システム立ち上げ後、前記BIO
    S−ROMに記憶された前記第1の基本入出力プログラ
    ムに従う動作を行うデータ処理手段とを具備し、 前記保守プログラムは、 前記BIOS−ROMの記憶データが正常か否かを判別
    し、 前記入力手段から前記指示が入力されたことを検出し、 前記BIOS−ROMの記憶データが異常であると判別
    されたときと、前記入力手段から前記指示が入力された
    ことが検出されたとき、前記第2の基本入出力プログラ
    ムが記憶された前記記憶媒体を前記外部記憶装置にセッ
    トすべきことを指示し、 前記指示後、前記記憶媒体が前記外部記憶装置にセット
    されているか否かを更に判別し、 前記記憶媒体が前記外部記憶装置にセットされていると
    判別されたとき、前記記憶媒体に記憶された前記第2の
    基本入出力プログラムを前記BIOS−ROMに転送し
    て前記BIOS−ROMの記憶データを書き換えること
    を含むことを特徴とするパーソナルコンピュータ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003345597A (ja) * 2002-05-22 2003-12-05 Nec Fielding Ltd 修正情報適用システム,方法およびプログラム
CN1303527C (zh) * 2003-11-19 2007-03-07 三星电子株式会社 计算机系统及其控制方法
US8011310B2 (en) 2008-04-17 2011-09-06 K & I Inc. Ship with reduced frictional resistance and its operation method
JPWO2011114476A1 (ja) * 2010-03-17 2013-06-27 富士通株式会社 マルチコアプロセッサシステム、通知プログラム、および通知方法

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