JP2000029452A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000029452A
JP2000029452A JP10196217A JP19621798A JP2000029452A JP 2000029452 A JP2000029452 A JP 2000029452A JP 10196217 A JP10196217 A JP 10196217A JP 19621798 A JP19621798 A JP 19621798A JP 2000029452 A JP2000029452 A JP 2000029452A
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data
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buffer
memory
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JP10196217A
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Mitsunari Todoroki
晃成 轟
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像処理の各機能を標準化しやすくできると共
に処理効率を最大化しやすくする。また、処理効率を最
大化できると共に各機能をレベルアップさせたりダウン
させたりしやすくする。 【解決手段】この装置は、表示処理を行う表示処理手段
を有する。そして、表示処理手段の内部に、原描画イメ
ージバッファブロック42と、透明色データバッファブ
ロック43と、マスクデータバッファブロック44と、
バックグランドイメージバッファブロック45と、最終
描画イメージバッファブロック46とを設け、各バッフ
ァブロックからの独立した要求を受け付け、他のメモリ
手段23,26や各バッファブロックにアクセスするメ
モリ制御部41によってその要求を調停し、各バッファ
ブロックを制御するようにしている。このメモリ制御部
41は、要求を受け付けて他のメモリ手段23,26に
アクセスする際、その受け付けの優先順位を各バッファ
ブロックに対して付与している。また、5つのバッファ
ブロックは、それぞれリング形式のバッファを有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプライトまたは
キャストと呼ばれる画像をシナリオに沿って動作させる
アニメーションに使用して好適な画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、アニメーションを表示させる方法
としては、フレームベースのアニメーションとスプライ
トベースのアニメーションとが存在している。フレーム
ベースのアニメーションは、いわゆる紙芝居のように一
枚一枚の絵を順に表示していくものであり、一枚一枚の
絵の作成に手間がかかるものの表示させる際は、フレー
ムを順番に表示するだけであり、再生時の負荷は軽いも
のとなっている。
【0003】一方、スプライトベースのアニメーション
は、一枚の絵(フレーム)を複数のスプライト(キャス
ト)、例えば、主人公キャラクタ、雲、自動車などの動
く出演者に分け、各スプライトを所定のシナリオに沿っ
て動作させるものである。このスプライトベースのアニ
メーションは、各フレームを作成するのが簡単となると
共に複数のフレーム画像がスプライトを共有するため全
体的にメモリサイズが小さくなるメリットがあり、最近
では多くのアニメーションに採用されている。しかし、
このスプライトベースのアニメーションは、再生時に各
スプライトをシナリオに沿って動かす必要があり、描画
処理およびスプライトの組み合わせ処理を実行する中央
演算処理装置(以下CPUという)に多大な負荷がかか
るものとなっている。
【0004】また、従来のスプライトベースのアニメー
ションでは、描画画像の一部にマスクをかけて表示しな
いようにしたマスク処理や特定領域をクリップしてその
領域のみを描画させたり、させなかったりするクリッピ
ング処理と呼ばれるものが知られている。さらに、下絵
にスプライトを張りつけるための上書き処理を行う際、
そのスプライトの一部を透明にし下絵をそのまま表示さ
せる透明処理を行うものも知られている。また、下絵と
スプライトの両者の色を所定の比率でブレンドするブレ
ンド処理も知られている。さらには、画面の初期化等に
おいて、所定の領域を任意の色で塗りつぶす塗りつぶし
処理も知られている。
【0005】これらのマスク処理、クリッピング処理、
透明処理、ブレンド処理および塗りつぶし処理は、他の
処理、例えば、拡大・縮小処理と共に行われることが多
い。また、これらの各処理は、CPUに多大な負荷がか
かり、処理速度が遅くなりがちとなる。なお、上書き処
理は、このような処理の基本となっており、この処理に
もっと多くの時間を要している。
【0006】一方、上書きや透明色関連の技術として、
特開平4−190465のように、透明が定義されたマ
スクパターンを重ねる際の演算等を工夫して、描画プロ
グラムを簡略化し、描画速度を速くする技術が知られて
いる。さらに、CPUパワーに負荷をかけずに高速処理
する画像処理装置として、特開平8−63609号公報
の技術が知られている。この技術は所定のパターンで塗
りつぶして形成された図形を、下絵が格納されている記
憶装置の所定の画素位置に上書きするようにしたもので
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のスプライトベー
スのアニメーションを再生する画像処理装置は、画像処
理の際の負荷に対しては、CPUパワーや搭載メモリを
多くすることによって対応したり、特開平8−6360
9号公報の技術のように上書き方式によって対応してい
る。しかしながら、CPUパワーの増大によって対処さ
せる場合、アニメーションが極めて複雑、例えば、立体
画像になったり、各種の複雑な処理をさせると、非常に
高価なCPUや高容量のメモリが必要となり、装置が極
めて高価となってしまう。また、特開平8−63609
号公報の技術のみでは、各種の複雑な処理への高速対応
が困難となる。
【0008】また、従来の画像処理装置は、その用途に
合わせ、専用に開発されているものが多く、仕様の変更
に対して迅速な対応ができづらくなっている。また、画
像処理装置が特定の処理、例えば、描画させようとした
とき、透明色処理にCPUが追われ、その描画処理が後
回しになるということも生じている。これでは、描画速
度が落ち、装置として満足度の低いものとなってしま
う。
【0009】一方、最近では、ネットワークディスプレ
イと呼ばれる製品のように、携帯性を有し、いわゆる素
人が扱う表示装置がコンビニエンスストア等に採用され
始めている。この種の、操作が簡単で、多くの人が利用
する携帯性のある装置では、その価格を抑えることが要
求される。一方、価格は抑えられるものの、その表示速
度は通常と同様またはより速くすることが要求される。
また、このような装置では、特定の機能を特に要求され
ることが多いが、従来の画像処理装置は、特定の機能を
レベルアップさせたりダウンさせることは容易にはでき
ないものとなっている。
【0010】なお、従来のスプライトベースのアニメー
ションの上書き処理では、スプライトやフレームの一部
のみが上書き処理が必要なときでも、画像全体を上書き
処理し、必要な部分をVRAMへ転送している。このた
め、画像全体として1,000×1,000ドットの場
合において、上書き処理に必要な部分が10×10ドッ
トの時でも、1,000×1,000ドットの画像部分
について上書き処理している。このため、CPUに負荷
のかかる上書き処理が一層重いものとなっている。
【0011】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたものであり、画像処理の各機能を標準化
しやすくできると共に処理効率を最大化しやすい画像処
理装置を提供することを目的とする。また、他の発明
は、処理効率を最大化できると共に各機能をレベルアッ
プさせたりダウンさせたりしやすい画像処理装置を提供
することを目的とする。さらに、他の発明は、画像処理
の各機能それぞれを効率良く、しかも標準化しやすくで
きる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、復号されたデータを表示
部に表示させるための表示処理を行う表示処理手段を有
する画像処理装置において、表示処理手段の内部に、復
号された原描画イメージを保存する原描画イメージバッ
ファブロックと、透明色データを保存する透明色データ
バッファブロックと、表示部に表示するための画像にマ
スクをかけるためのマスクデータを保存するマスクデー
タバッファブロックと、張り付け処理される画像の背景
画像となるバックグランドイメージを保存するバックグ
ランドイメージバッファブロックと、各処理が施された
後の最終描画イメージを保存する最終描画イメージバッ
ファブロックとを設け、各バッファブロックからの独立
した要求を受け付け、他のメモリ手段や各バッファブロ
ックにアクセスするメモリ制御部によってその要求を調
停し、各バッファブロックを制御するようにしている。
【0013】このように、各バッファブロックからの独
立した要求を受け付け、他のメモリ手段や各バッファブ
ロックにアクセスするメモリ制御部によってその要求を
調停し、各バッファブロックを制御するようにしている
ので、画像処理の各機能を標準化しやすくなる。また、
メモリ制御部の調停によって、処理効率を最大化できる
こととなる。
【0014】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の画像処理装置において、メモリ制御部は、ホスト
側のメモリおよびローカルのメモリに並列的にアクセス
可能とされている。このように、ホスト側のメモリおよ
びローカルのメモリに並列的にアクセス可能とされてい
るので、並列処理が可能となり、処理速度が向上する。
【0015】さらに、請求項3記載の発明では、請求項
1または2記載の画像処理装置において、入力したデー
タを処理し、最終描画イメージバッファブロックに最終
描画イメージを書き込むデータ加工部を設け、メモリ制
御部の制御によって原描画イメージデータ、透明色デー
タ、マスクデータおよびバックグランドメージデータを
上記データ加工部に送出するようにしている。
【0016】このように、原描画イメージデータ、透明
色データ、マスクデータおよびバックグランドメージデ
ータがデータ加工部に送出されて処理されるので、画像
処理に必要な処理が効率的に実行できるようになる。
【0017】加えて、請求項4記載の発明では、復号さ
れたデータを表示部に表示させるための表示処理を行う
表示処理手段を有する画像処理装置において、復号され
た原描画イメージを保存する原描画イメージバッファブ
ロックと、透明色データを保存する透明色データバッフ
ァブロックと、表示部に表示するための画像にマスクを
かけるためのマスクデータを保存するマスクデータバッ
ファブロックと、張り付け処理される画像の背景画像と
なるバックグランドイメージを保存するバックグランド
イメージバッファブロックと、各処理が施された後の最
終描画イメージを保存する最終描画イメージバッファブ
ロックとからなるメモリ手段と、各バッファブロックか
らの独立した要求を受け付け、他のメモリ手段にアクセ
スするメモリ制御部とを設け、メモリ制御部は、上記要
求を受け付けて他のメモリ手段にアクセスする際、その
受け付けの優先順位を各バッファブロックに対して付与
している。
【0018】この発明では、メモリ制御部は、各バッフ
ァブロックからの独立した要求を受け付け、他のメモリ
手段にアクセスする際、その受け付けの優先順位を各バ
ッファブロックに対して付与している。このため、処理
効率を最大化できると共に各機能をレベルアップさせた
りダウンさせたりしやすい画像処理装置となる。
【0019】また、請求項5記載の発明では、請求項4
記載の画像処理装置において、他のメモリ手段を複数設
け、その各メモリ手段に対してのアクセスの優先順位を
独立に設定している。このため、メモリ手段の特性に合
った優先順位を設定できることとなり、装置の処理効率
を一段と向上させることができる。
【0020】さらに、請求項6記載の発明では、請求項
4または5記載の画像処理装置において、他のメモリ手
段を、ホスト側のメモリおよびローカルのメモリとし、
メモリ制御手段は、この両メモリに並列的にアクセス可
能としている。
【0021】このため、ホスト側のメモリおよびローカ
ルのメモリを各バッファブロックから見て同等に扱うこ
とができ、標準化しやすくなる。しかも、両メモリに並
列的にアクセス可能としているので、処理速度が向上す
る。
【0022】また、請求項7記載の発明では、請求項
4,5または6記載の画像処理装置において、優先順位
を固定している。優先順位の固定によって、その装置に
おおよそ合致する順位で効率良く処理される。また、回
路的にも簡略化でき、コストや小型化の面で有利とな
る。
【0023】さらに、請求項8記載の発明では、請求項
7記載の画像処理装置において、優先順位を、最終描画
イメージバッファブロックを第1位とし、バックグラン
ドイメージバッファブロックを第2位とし、原描画イメ
ージバッファブロックを第3位とし、マスクデータバッ
ファブロックを第4位とし、透明色データバッファブロ
ックを第5位としている。
【0024】このように、発生する確率が低いマスクデ
ータのバッファブロックや透明色データのバッファブロ
ックを低い順位とし、発生確率の高いものを優先度を高
くしているので、上書等の描画が優先されて実行され、
効率良く描画される。
【0025】さらに、請求項9記載の発明では、請求項
4、5または6記載の画像処理装置において、優先順位
を動的に可変としている。このため、固定した場合に比
べ、処理する画像の性質に合った効率的な処理が可能と
なる。
【0026】加えて、請求項10記載の発明では、請求
項9記載の画像処理装置において、各バッファブロック
の保持データ量を把握し、各バッファブロックからのデ
ータ取り出し時には、残量が零となるまでの必要処理サ
イクル数が最も小さいものに第1位の優先順位を与えて
いる。このため、早く容量が零となるであろうバッファ
ブロックの要求を優先させているので、零になってしま
い、全体の処理効率が落ちてしまうということがなくな
る。
【0027】さらに、請求項11記載の発明では、請求
項9または10記載の画像処理装置において、バッファ
ブロックの保存データ量を把握し、各バッファへのデー
タ書き込み時には、満杯となるまでの必要処理サイクル
数が最も大きいものに第1位の優先順位を与えている。
このため、早く容量が満杯となるであろうバッファブロ
ックの要求を優先させているので、満杯になってしま
い、全体の処理効率が落ちてしまうということがなくな
る。
【0028】また、請求項12記載の発明では、復号さ
れたデータを表示部に表示させるための表示処理を行う
表示処理手段を有する画像処理装置において、復号され
た原描画イメージを保存する原描画イメージバッファブ
ロックと、透明色データを保存する透明色データバッフ
ァブロックと、表示部に表示するための画像にマスクを
かけるためのマスクデータを保存するマスクデータバッ
ファブロックと、張り付け処理される画像の背景画像と
なるバックグランドイメージを保存するバックグランド
イメージバッファブロックと、各処理が施された後の最
終描画イメージを保存する最終描画イメージバッファブ
ロックと、からなるメモリ手段と、各バッファブロック
からの独立した要求を受け付け、他のメモリ手段にアク
セスするメモリ制御部とを設け、上記5つのバッファブ
ロックは、それぞれリング形式のバッファを有してい
る。
【0029】このように、各バッファブロックからの独
立した要求を受け付け、他のメモリ手段にアクセスする
メモリ制御部を設け、5つのバッファブロックには、そ
れぞれリング形式のバッファを設けているので、画像処
理の各機能それぞれを効率良く、しかも標準化しやすい
ものとすることができる。
【0030】また、請求項13記載の発明では、請求項
12記載の画像処理装置において、リング形式のバッフ
ァを、同じ大きさの2つのバッファを切り換えて使用す
るダブルバッファ方式としている。このため、バッファ
の制御が簡単となり、回路も複雑化しない。
【0031】さらに、請求項14記載の発明では、請求
項13記載の画像処理装置において、各バッファブロッ
クは、2つのバッファを制御するバッファ制御部を有し
ている。このため、2つのバッファの制御が統一的に実
行でき、処理速度が向上する。
【0032】さらに、請求項15記載の発明では、請求
項13または14記載の画像処理装置において、各バッ
ファのサイズを4〜32画素分としている。このため、
所定のバッファブロックがCPU等の演算時間等におい
て、多くの時間を占有してしまうようなことが無くな
り、全体としての処理効率が向上する。
【0033】加えて、請求項16記載の発明では、請求
項12、13、14または15記載の画像処理装置にお
いて、最終描画イメージバッファブロックのバッファ容
量を他の4つのバッファブロックのそれぞれのバッファ
容量より大きなものとし、当該他の4つのバッファブロ
ックの容量をそれぞれ同一としている。最終描画イメー
ジバッファブロックは、描画に必ず必要なものであり、
これのためのバッファ容量を他のものと異なり大きなも
のとすることによって、全体としての処理効率が一段と
向上する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図1から図21に基づき説明する。
【0035】この実施の形態の画像処理装置は、ローカ
ルエリアネットワークであるLAN3を介してネットワ
ークとなるインターネット2に接続されるネットワーク
ディスプレイ1に組み込まれるものとなっている。この
ネットワークディスプレイ1は、LAN3、外部への接
続のためのホストとなるパーソナルコンピュータ(以下
パソコンという)4、デジタル公衆回線網であるISD
N5、プロバイダのホストコンピュータ(以下WWWサ
ーバという)6を介してインターネット2と接続され
る。
【0036】このWWWサーバ6は、URL(Uniform
Resource Locator)で特定されるが、通常はhttp
(Hyper-Text Transfer Protocol)を使用してアクセス
されるため、「http」の表示がなされる。このた
め、HTTPサーバともなる。また、このネットワーク
ディスプレイ1は、テレビ局8からのテレビ放送を受信
できるテレビモニターともなっている。
【0037】インターネット2には、他のWWWサーバ
6a,6bが接続される。また、WWWサーバ6には、
他のLAN3a等を介してサーバとなるサーバコンピュ
ータ7やパソコン4a等が接続され、サーバコンピュー
タ7にはディスプレイ7aが接続されている。なお、L
AN3には、他のネットワークディスプレイ1a,1b
やパソコン4b等が接続されている。
【0038】ここで、画像処理装置が組み込まれる装置
としては、表示手段の一部を兼ねるネットワークディス
プレイ1,1a,1bの他に、パソコン4,4a,4b
やサーバコンピュータ7とディスプレイ7a等を適用し
ても良い。また、ISDN5とパソコン4との接続、I
SDN5とLAN3aとの接続等には、DSU(デジタ
ルサービスユニット)、ターミナルアダプタ、モデム、
IPルータ等のネットワークへの接続手段が用いられ
る。
【0039】ネットワークディスプレイ1,1a,1b
(以下、これらを代表してネットワークディスプレイ1
について説明する)は、図2に示すように、中央の液晶
からなる表示部11と、表示部11の周辺に配置される
操作部12と、音を出力するスピーカ部13と、特定の
ウエブページにアクセスできる磁気カードが挿入されそ
のアドレスを読み取ったり、その他の磁気カードを読み
取る磁気カードリーダ部14と、電源ラインやホストと
なるパソコン4に接続される接続部15とから主に構成
されている。
【0040】表示部11の左右の操作部12は、1〜1
0の10種類のメニュー釦12があり、この各釦12a
に近接した表示部11に、対応する操作メニューの表示
がなされる。例えば、パソコン4内に保管されている各
種のアニメーションをその番号によって選択するように
する。すなわち、1番のメニュー釦12aを押すと、1
番のアニメーションが再生されるようにする。また、表
示部11の下側には、インターネット上のホームページ
にアクセスしたときの各種の操作釦部12bが配置され
ている。また、磁気カードリーダ部14の近傍に、画面
の操作矢印を上下左右に動かすための指示操作部12c
が設けられている。
【0041】このようなネットワークディスプレイ1の
回路構成は次のとおりとなっている。すなわち、ネット
ワークディスプレイ1は、図3に示すように、LCD
(液晶)からなる表示部11と、演算処理手段となるC
PU(=中央演算処理装置)21と、表示処理手段とな
る専用グラフィックスLSI22と、スプライトのデー
タやシナリオデータ等を記憶するためのROMやRAM
等からなるメモリ23と、パソコン4等の外部情報源2
4からの指示を受けCPU21に伝えたり、CPU21
からの指示をパソコン4に伝えるデータ受送信回路25
と、専用グラフィックスLSI22に接続されるVRA
M(ビデオラム)26と、外部のアンプやスピーカ部1
3に音を供給するサウンド回路27と、表示部11を駆
動制御する表示制御部28と、周辺機器制御部29とか
ら主に構成される。
【0042】なお、CPU21と、専用グラフィックス
LSI22と、メモリ23と、データ送受信回路25
と、周辺機器制御部29とは、高速なホストバス30に
よって接続されている。また、サウンド回路27には、
マイク入力端子31が接続され、外部音の入力が可能と
なっている。表示制御部28は、MIM型の液晶を駆動
するための第1駆動制御部28aと、アナログ処理され
たRGB値をTFT型の液晶で表示するための第2駆動
制御部28bと、デジタル処理されたRGB値をTFT
型の液晶で表示するための第3駆動制御部28cと、C
RTを駆動するための第4駆動制御部28dとを有し、
複数の表示体に対応できるようになっている。この実施
の形態では、第3駆動制御部28cを利用している。
【0043】周辺機器制御部29には、操作部12と、
磁気カードリーダ部14とが接続され、それらから入力
されてくるデータを受け付けるようになっている。さら
に、周辺機器制御部29には、ネットワークディスプレ
イ1に設けられるLED表示部16,例えば電源のO
N、OFF表示(POWER表示)、準備状態か否かの表示
(READY表示)、処理が混んでいるか否かの表示(BUSY
表示)が接続され、各表示が可能となっている。また、
EEPROMからなるフラッシュメモリ17等が接続可
能となっている。また、このネットワークディスプレイ
1には、必要により適宜、画像・音声復号部18が組み
込み可能となっており、所定の背景画像やアニメーショ
ンが入った後付けメモリ19のデータを再生できるもの
となっている。
【0044】なお、外部情報源24は、ネットワークデ
ィスプレイ1の外部にあって、ネットワークディスプレ
イ1の表示内容を大極的に制御するものとなっている。
また、メモリ23には、CPU21がウエブプラウザや
表示用プログラムから特定のデータを取り込み、表示の
制御をするためのプログラムと、外部情報源24からの
指令を受け取り、表示の流れを切り替えたり、指示され
た特定の画像を指定された特定の位置へ表示する処理を
行うためのプログラムとが格納されている。
【0045】ここで、専用グラフィックスLSI22
は、CPU21によって各画面間のシーケンスの制御を
受ける一方、各画面内での一連の画像やスプライトの表
示については、メモリ23中のシナリオやデータを見に
行ってそのシナリオやデータに基づいて、そのスプライ
ト等の一連の動きを制御するようになっている。さら
に、VRAM26は、2画面分または4画面分を取り込
めるものとなっている。このように2画面または4画面
としたのは、1画面または2画面分を表示用として、も
う1画面または2画面を書き込み用とすることができる
ためである。この2画面または4画面方式により書き込
み途中のちらつきをなくし、画質を向上させている。ま
た、サウンド回路27は、16ビット、44.1KH
z、1チャンネルのものとなっているが、他の値のもの
を適宜採用できる。
【0046】このネットワークディスプレイ1のメモリ
23またはハードディスク(図示省略)上に、スプライ
トのデータやシナリオデータをインストールするか、も
しくはそれらのデータを入れた後付けメモリ19を生成
し、このネットワークディスプレイ1に取り付ける。イ
ンストールする際は、インターネット2や他のネットワ
ークを利用して通信による配信、配送によって行うこと
となる。なお、ネットワークディスプレイ1にCD−R
OM読み取り機構等の情報記憶媒体読み取り部を設ける
ようにすれば、CD−ROM等の情報記憶媒体を利用し
てデータをインストールしても良い。
【0047】専用グラフィックスLSI22の構造は、
図4に示すとおりとなっている。すなわち、ホストバス
30に接続されるホストインターフェイス32と、VR
AM26に接続されるVRAMインターフェイス33と
の間に内部ホストバス34および内部VRAMバス35
が設けられている。そして、復号部36と画像処理部3
7とが両バス34,35にそれぞれ接続されている。内
部ホストバス34にはオーディオインターフェイス38
が接続され、内部VRAMバス35には、液晶表示部イ
ンターフェイス39が接続されている。
【0048】復号部36は、自然画像の復号機能部と、
インデックス画像の復号機能部と、インデックス画像用
のパレットRAMとを有している。また、画像処理部3
7は、後述する上書き処理等を行うものとなっている。
また、オーディオインターフェイス38は、オーディオ
の制御と、オーディオのミキシングと、サンプリングレ
ートの変更等の各機能を有している。ミキシングはホス
トバス30経由の2チャンネルと、外部のマイクからの
入力との最大3チャンネルのミキシングが可能となって
いる。
【0049】液晶表示部インターフェイス39は、表示
制御と、後付けメモリ19を使用したときの重ね書き制
御と、表示部上のカーソル表示をハード的に行う機能
(以下ハードウェアカーソルという)とを有している。
ハードウェアカーソルは、メモリ23上にカーソルデー
タを区分して保持させ、他のデータと組み合わせ処理す
ることによってソフトウェアカーソルの問題点を解消し
ているものである。ソフトウェアカーソルでは、カーソ
ル表示を所定部分に表示させる際、そのカーソルを張り
つける前にカーソルの場所の元の画像を記憶させてお
き、カーソルが動いたら元の画像を書き戻すという処理
が必要となる。この処理は、CPU21に負荷のかかる
ものとなる。ハードウェアカーソルは、このような問題
が解消される。なお、この液晶表示部インターフェイス
39は、表示制御部28の機能と略同一であり、この液
晶表示部インターフェイス39の標準機能で対応可能な
表示体を取り付けた場合、表示制御部28はほとんど動
作せずフリーパスとなる。
【0050】なお、メモリ23には、図5に示すよう
に、各フレーム20の時間軸方向の制御を行うデータが
書き込まれている。各フレーム20の持続時間は、通常
1秒で25枚現れる速度で切り替わって行くが、この実
施の形態では、1/10〜80秒の範囲で変更可能とな
っている。メモリ23には、さらに、1つのフレーム2
0内のスプライト(詳細は後述)の表示位置を制御する
プログラム等が書き込まれている。
【0051】専用グラフィックスLSI22の画像処理
部37は、基本的に上書き処理するものとなっている。
例えば、スプライトが「A」「B」「C」の文字である
とすると、まず、「A」を表示するためのプログラムを
実行する。この実行は、「A」を表示するための各種パ
ラメータをセットした後、VRAM26に「A」の伸長
された圧縮画像データをダウンロードすることにより行
われる。同様にして文字「B」、文字「C」の画像用デ
ータがVRAM26へダウンロードされ、図6に示すよ
うに、重ね書き(上書き)されていく。
【0052】画像処理部37は、図7に示すように、後
述する各バッファブロックからの要求を調整するメモリ
制御部41と、原描画イメージバッファブロック42
と、透明色データバッファブロック43と、マスクデー
タバッファブロック44と、バックグランドイメージバ
ッファブロック45と、最終描画イメージバッファブロ
ック46と、データ加工部47と、メモリアクセス最適
化処理部48とから構成される。ここで4つのバッファ
ブロック42,43,44,45は、CPU21,メモ
リ23等からデータを取り込み(=リード)、ブロック
46はVRAM26にデータをはき出す(=ライト)も
のとなっている。
【0053】メモリ制御部41は、各バッファブロック
42,43,44,45,46からの要求を所定の優先
付けに基づき調整し、ホスト側のメモリ23やローカル
メモリとなるVRAM26との接続を可能にするもので
ある。この際のアクセスは、並列処理が可能となってい
る。たとえば、原描画イメージバッファブロック42か
らメモリ23にアクセスすると同時に、最終描画イメー
ジバッファブロック46がVRAM26にアクセスする
ことが可能となっている。
【0054】原描画イメージバッファブロック42は、
後述する原描画イメージデータ(Source Image)を一旦
溜めておく記憶部で、メモリ制御部41にアクセスする
と共に取り込んだデータをデータ加工部47へはき出す
ようになっている。透明色データバッファブロック43
は、後述する透明色データ(Trans.Data)を、マスクデ
ータバッファブロック44は、後述するマスクデータ
(Mask Data)を、それぞれ一旦溜めておく記憶部で、
メモリ制御部41とアクセスすると共に取り込んだデー
タをデータ加工部47へはき出すようになっている。
【0055】バックグランドイメージバッファブロック
45は、バックグランドデータ(BGData)を一旦溜めて
おく記憶部で、メモリ制御部41へアクセスすると共に
データ加工部47へ取り込んだデータをはき出す。ま
た、メモリアクセス最適化処理部48から上書き要否の
信号等を受け取る。最終描画イメージバッファブロック
46は、データ加工部47から受け取ることとなる、後
述する最終描画イメージ(Draw Image)を一旦溜めてお
く記憶部で、メモり制御部41とアクセスすると共にメ
モりアクセス最適化処理部48から上書き要否関係のデ
ータを受け取る。
【0056】ここで、メモリ制御部41がCPU21、
メモリ23およびVRAM26との間でやり取りする信
号は、計5つの信号から構成されている。すなわち、メ
モリ制御部信号であるチップセレクト信号(CS)と、ア
ウトプットを許可するアウトプットイネーブル信号(O
E)と、ライト信号(WR)と、アドレス信号(AD)と、
データバス信号(DB)とから構成されている。なお、図
7等において、各信号の頭に付される「H」はホスト側
の信号を意味し、「V」はVRAM26側の信号である
ことを意味する。
【0057】また、各バッファブロック42,43,4
4,45,46からは、選択されたアドレスを示すアド
レス信号(ADRS)、データの連続長を示すバースト信号
(BURST)、リード(=読み取り)要求を示すリードリク
エスト信号(RDReg)、フラッグ信号(FLAG)がメモり制
御部41へ出力される。各信号の最後に付される「S」
「T」「M」「B」「D」はそれぞれ扱うデータの種類
を示し、「S」は原描画イメージ(Source Image)、
「T」は透明データ(trans.Data)、「M」はマスクデ
ータ(Mask Data)、「B」はバックグランドイメージ(B
ackgroud Data)、「D」は最終描画イメージ(Draw Ima
ge)を現している。なお、今後、説明する信号も同様の
考え方で表ししている。また、最終描画イメージバッフ
ァブロック46からは、バイトマスク信号(MASKD)も出
力される。
【0058】一方、メモリ制御部41からは、リード要
求受理通知であるリードリクエストアクノリッジ信号(R
DRACK)、リードデータ送信通知であるリードデータア
クノリッジ信号(RDDACK)と、メモリ23やVRAM2
6等からのデータ(DATAOUT)とが各バッファブロック4
2,43,44,45へ出力される。また、メモリ制御
部41から最終描画イメージバッファブロック46へ
は、ライト(書き込み)要求受理通知であるライトリク
エストアクノリッジ信号(WRRACK)と、ライトデータ受
信通知であるライトデータアクノリッジ信号(WRDACK)
とが出力され、VRAM26に書き込まれるデータが逆
方向に出力される。書き込みデータを「DATAD」として
示す。
【0059】データ加工部47からメモりアクセス最適
化処理部48へは、上書きの要否の検出信号(Det)が
出力される。メモリアクセス最適化処理部48からバッ
クグランドイメージバッファブロック45および最終描
画イメージバッファブロック46へは、動作状態にする
信号(Active)と、イメージを表示させずスキップさせ
る信号(Skip)と、データの連続長を示すバースト信号
(BURST)と、バースト信号と同種の信号(ProcLen)と
か出力される。ここで、各信号の頭に付される「BG」
「B」は、バックグランドイメージに関する信号である
ことを示し、「DI」「D」は、最終描画イメージ(ド
ローイメージ)に関する信号であることを示す。なお、
最終描画イメージバッファブロック46へは、後述する
バイトマスク信号を形成するためのマスク信号(MASK)
も出力される。
【0060】メモリ制御部41は、図8に示すように、
アクセス調停部51と、ホスト側のメモリインターフェ
ース部52と、VRAM26側のメモリインターフェー
ス部53と、マルチプレクサ回路54とから構成されて
いる。ホスト側のメモリインターフェース部52は、優
先権制御部55と、メモリタイミング生成部56とで構
成され、VRAM26側のメモリインターフェース部5
3も、優先権制御部57とメモリタイミング生成部58
とで構成されている。ホスト側のメモリインターフェー
ス部52と、VRAM26側のメモリインターフェース
部53とは、全く同一の構成となっている。このため、
メモリ制御部41は、各バッファブロック42,43,
44,45,46のリクエストを並列的に処理すること
が可能となる。
【0061】アクセス調停部51は、CPU21やメモ
リ23に繋がるホストバス30へ行くのか、VRAM2
6に繋がるバスに行くのかを振り分ける。アクセス調停
部51には、5つのリクエスト信号RDReqS,RD
ReqT,RDReqM,RDReqDと、5つのフラ
グ信号FLAGS,FLAGT,FLAGM,FLAG
B,FLAGDが入力する。この各フラグ信号は、ホス
ト側なのか、VRAM23側へ行くかの制御信号とな
り、「0」,「1」で区分される。たとえば、「0」は
ホスト側、「1」はVRAN26側を指示するようにす
る。この状態を見て、アクセス調停部51は、ホスト側
のメモリインターフェース部52またはVRAM26側
のメモリインターフェース部53の一方へリクエスト信
号を出力する。
【0062】各リクエスト信号は、それぞれ優先権制御
部55,57のいずれか一方に入力される。この優先権
制御部55,57は、複数のリクエスト信号が独立して
入力される。そして、この優先権制御部55,57は、
各バッファブロック42,43,44,45,46から
のリクエスト信号を所定の優先権に基づいて受け取るよ
うにしている。この実施の形態では、最終描画イメージ
バッファブロック46からのリクエスト信号を第1優先
にし、バックグランドイメージバッファブロック45を
第2順位とし、原描画イメージバッファブロック42を
第3順位とし、マスクデータバッファブロック44を第
4順位とし、透明データバッファブロック43を最も低
い優先順位としている。
【0063】最終描画イメージバッファ46を第1優先
としているのは、このバッファブロック46が満杯にな
ると、新たな画像を取り込めなくなるためである。第2
順位と第3順位については、画像の種類によってどちら
を優先させるべきか異なると共にその差異は大きくない
ので、順位を入れ替えても良い。ただし、描画する際
は、バックグランド画像が必要となるので、この実施の
形態の方が好ましい。マスクデータと透明色データは、
各1ビットであり、容量的に問題が生じにくく、それら
のデータに対して十分な容量を確保しやすいので、優先
順位を低くしている。また、このマスクデータと透明色
データの順位は、逆転させても問題はない。なお、この
両データのための容量が極端に小さい場合は、優先順位
を上げる必要がある。
【0064】なお、この優先順位は、固定ではなく、動
的に変化させるようにしても良い。たとえば、各バッフ
ァブロック42,43,44,45,46の現容量を監
視し、各バッファブロック42,43,44,45,4
6が満杯または空きになるまでの時間を算出するように
する。この算出は、1サイクルの扱いデータ量に基づい
て満杯になるまでまたは空になるまでのサイクル数を計
算し、その数値からおおよその時間を求めることができ
る。この時間によって優先順位を変化させることで動的
対応が可能となる。
【0065】各優先権制御部55,57からは優先順位
を決める優先選択信号(PriSel)が出力される。その信号
に基づいて、メモリタイミング生成部56,58は、入
力されてきた信号のうち所定のアドレス信号等を受け取
り、所定のタイミングでCPU21、メモリ23、VR
AM26へアクセスする。このメモリタイミング生成部
56,58は、さらに上位の調停部との整合性を取るた
めに、各種の制御信号を送出する。これらの信号は、制
御対象がSRAMの場合と同種となっている。
【0066】メモリ23やVRAM26等からメモり制
御部41へ入力されてきたデータは、メモリタイミング
生成部56,58からマルチプレクサ回路54へ出力さ
れる。そして、アクセス調停部51からのバス選択信号
(BusSel)によって振り分けられ、リード要求を出した
バッファブロックへ出力される。なお、アクセス調停部
51からは、リードリクエスト信号(RDReq)に対してリ
ード要求受理通知の信号(RDRACK)を出力し、データ出
力に先立ち、リードデータ送信通知の信号(RDDACK)を
各バッファブロック42,43,44,45へ出力す
る。
【0067】なお、ライトのときのみ、バイトマスク信
号(MASKD)を使用している。このバイトマスク信号は、
メモリ23やVRAM26に書き込むときに使用するマ
スク制御信号で、先に示したマスクデータ(MASK Data)
とは異なるものである。この実施の形態における信号構
成に基づいて、このバイトマスク信号の機能と説明す
る。図9に示すように、1ワード(W)が4バイト
(B)構成で、その1ワード中、0〜15ビット部分に
ついては元のデータをそのまま生かし、16〜31ビッ
トの部分を上書きしたい場合が生ずる。このような場
合、図9(C)に示すようなマスク制御信号“110
0”とすることで、目的を達成できる。このように、こ
の実施の形態では、マスク制御信号を利用することによ
って、1バイトずつ書き込み制御が可能となっている。
【0068】このように、1ビットのバイトマスク信号
(MASKD)を使用して所定の領域のみを上書きできるこ
ととなる。このバイトマスク信号を使用しない場合、元
のものを残したい場合、元のデータをすべて一旦メモリ
に記憶させる必要が生ずる。そして、加工処理後、その
記憶したデータを戻す処理が必要となる。
【0069】また、書き込むためのデータは、この実施
の形態では、最終描画イメージバッファブロック46か
らのデータ(=DATAD)のみであるが、複数のデータも
取り扱い可能となっている。
【0070】原描画イメージバッファブロック42の内
部は、図10に示すようになっている。なお、他のバッ
ファブロック43,44,45も同様になっている。ま
た、最終描画イメージバッファブロック46の内部は、
図11に示すようになっている。なお、図11において
は、メモリアクセス最適化処理部48からの信号を省略
している。
【0071】読み込みを行う各バッファブロック42,
43,44,45は、それぞれバッファ制御部61と、
2つのバッファ62,63と、マルチプレクサ回路64
とから構成されている。書き込みを行う最終描画イメー
ジバッファブロック46は、バッファ制御部65と、2
つのバッファ66,67と、マルチプレクサ回路68と
から構成されている。ここで、バッファ62,63とマ
ルチプレクサ回路64とでダブルバッファ回路69を構
成し、バッファ66,67とマルチプレクサ回路68と
でダブルバッファ回路70を構成している。
【0072】このように各バッファブロック42,4
3,44,45,46は、読み込みのものと書き込みの
もので、バッファの容量が異なるものの、同じ方式のダ
ブルバッファとなっている。このダブルバッファ方式
は、空いているスペースに次から次へと順に書き込んで
いくと共に先に書き込まれたデータから順に使用してい
く従来のリングバッファに比べると、制御が簡単とな
る。ダブルバッファ方式では、一方を書き込みで、他方
を処理中(データ移動)として使用できる。書き込みに
よって一方のバッファが満杯になると、処理作業へ移行
する。具体的には、第1のバッファのステータスと第2
のバッファのステータスを制御する制御部(図示省略)
があり、空になるとバッファへの書き込み開始する。満
杯になると、そのデータをはき出し、空となる。
【0073】はき出しに時間がかかり、他方のバッファ
も満杯になってしまうと、バッファへの書き込みが不可
能となり、はき出し作業が終了するまで待つこととな
る。一方、はき出しが終了したときに、他方がまだ満杯
になっていないと、はき出し作業が不可能となり、満杯
になるまで待つこととなる。専用グラフィックスLSI
22の演算能力を最大限に生かすには、一方のバッファ
がはき出し作業をしている間に、他方のバッファが満杯
になるようにするのが好ましい。このためには、容量や
処理ビット数等を適切に設定しておく必要がある。これ
によって、専用グラフィックスLSI22は、次から次
へと演算処理等をすると共にバッファの待ち時間が少な
くなる。なお、満杯になる前に必要なデータの取り込み
が終了してしまう場合、余分な(=無駄な)データを読
み込むようにしたり、データ量をカウントし、所定量の
データが取り込まれると、満杯になっていなくても満杯
の信号を出し、はき出し作業を開始させるようにしたり
することができる。この実施の形態では、後者を採用し
ている。
【0074】また、図10および図11において、「Bu
fWrAD」は、2つのバッファ62,63のアドレスを示
す信号である。また、「BufWrEn」は、バッファブロッ
ク42等ではリードデータ送信通知「RDDACK」に基づい
て形成され、バッファブロック46では、後述する「DI
DATAEn」に基づいて形成され、共に当該アドレスへデー
タを読み込み可能にする信号である。さらに、図10中
の「BufRdAD」は、どちらのバッファのどのデータを読
み出してデータ加工部47へ送出するかを指示する信号
となっている。原描画イメージのデータ(=Source Ime
ge)は、データそのものとなる「SIDATA」の信号と、当
該データを有効にする「SIDATAEn」の信号とから成り立
っている。
【0075】また、図11中の「BufRdAD」は、どちら
のバッファデータのどのアドレスから読み出してメモリ
制御部41へ送出するかを指示する信号である。また、
データ加工部47から送られてくるデータ(=Draw Ima
ge)は、データそのものとなる「DIDATA」の信号と、当
該データを有効にする「DIDATAEm」の信号とから成り立
っている。
【0076】この実施の形態では、1ワードを32ビッ
トとして、バッファ62,63,66,67では、それ
ぞれ8ワード(8×32ビット)分の容量をもつものと
している。バッファ62,63,66,67としては、
2ワード分や16ワード分等の他の数値としても良い。
ただし、大きすぎると、他のバッファブロックが待ち続
ける時間が多くなり、好ましくないのと、そのメモリ容
量が大きくなり、コスト的にも厳しくなる。一方、小さ
すぎると、上書き回数が多くなりすぎる。このため、4
〜16ワードが好ましく、8ワードが最も好ましい。な
お、この実施の形態では、扱う画像を1画素2バイトで
表しているため、8ワードで16画素分の処理となる。
【0077】データ加工部47には、透明色データから
透明色を検出して、その信号「TDet」を出力する機能
と、後述するクリップ処理を示す信号「CDet」を出力す
る機能と、マスクデータからマスク処理を行う旨の信号
「MDet」を出力する機能の3つの機能を有すると共に、
これらの信号を入力して上書きの要否を検出する上書き
検出部71を有する。この上書き検出部71は、3つの
信号「TDet」「CDet」「MDet」のいずれかがオンになる
と、アクティブとなるようになっている。
【0078】データ加工部47には、さらに後述するブ
レンド処理を行う機能をもたせている。なお、この実施
の形態では、ブレンド処理によって生成される最終画像
を効率的に生成し描画するため、上書き検出部71によ
って検出された上書き要否の信号「Det」を入力して合
成用の各種の信号を生成するメモリアクセス最適化処理
部48を設けている。このメモリアクセス最適化処理部
48は、必ずしも設ける必要はない。なお、信号「De
t」は、1画素単位で上書きするがしないかを示すもの
をなっている。また、この上書き検出部71とメモリア
クセス最適化処理部48は、上書き要否判断部となって
いる。
【0079】メモリアクセス最適化処理部48は、上書
き制御部バッファ72と、処理画素数検出部73と、ラ
イトマスク検出部74と、アクセス要求制御部75とか
ら構成される。
【0080】上書き制御バッファ72は、この実施の形
態では、バッファブロック42〜46が8ワード(32
×8ビット)分の容量のバッファを有し、16画素分の
データを一度で扱うことができるため、上書きを制御す
る信号「Det」も16画素分溜めることとなる。すなわ
ち、先のダブルバッファの中の1個のバッファと同じ容
量としている。このとき、この実施の形態では、信号
「Det」は、1画素1ビットで表しているので、2バイ
ト分のバッファとなる。これによって8ワード転送を実
現している。この上書き制御バッファ72は、ブレンド
モードのとき、この内部に溜まるデータ「Det」の中身
を見て、ブレンド処理するか否かを決めている。すなわ
ち、8ワードの中のすべての画素が上書き禁止である
と、上書きしない(=スキップする)。
【0081】具体的には、8ワード分を4ワードずつ2
つに区切って、4ワード中に上書き要の信号があれば、
上書き処理、すなわち、バックグランドデータを読みに
行き、取り込み、原描画イメージを重ね合わせる。4ワ
ード分すべてが上書き禁止となると、その4ワード分の
処理はせず、次の4ワード分について処理する。この4
ワードも上書き禁止であれば、ブレンドモードのときは
ブレンド処理をスキップし、次の8ワードの処理に移行
する。ブレンドがオフされているときは、その4ワード
が上書き必要であれば即上書きし、次の4ワードについ
てチェックし処理する。
【0082】このように4ワードに区切って、上書きす
るか、スキップするかを決めることによって、かつ8ワ
ード転送することによって処理効率を上げることができ
る。
【0083】上書き制御バッファ72から8ワード分の
データが処理画素数検出部73へ送られる。この処理画
素数検出部73は、処理する画素数が4ワードか8ワー
ドかのバースト信号(BGBURST)をバックグランドイメ
ージバッファブロック45へ、同様のバースト信号(DI
BURST)を最終描画イメージバッファブロック46へ送
る。この両信号(BGBURST,DIBURST)は、メモリ制御部
41を介してメモり23やVRAM26へ送られる。一
方、この両信号と同性質の信号であるバックグランドプ
ロシジャーレングス(=DProcLen)は、バッファ制御部
61,65を制御するために使用されると共に、アクセ
ス要求制御部75へ入力され、後述するアクティブ信号
やスキップ信号の生成のために使用される。
【0084】ライトマスク検出部74は、スキップ処理
をしない場合、すなわち上書きやブレンド処理をする場
合に、所定の画素部分だけ透明色処理やクリップ処理や
マスク処理を施すためのバイトマスク信号(MASK)を得
るために使用される。このバイトマスク信号は、最終描
画イメージバッファブロック46へ出力される。これに
より、メモリ23やVRAM26への書き込みが禁止さ
れる。
【0085】アクセス要求制御部75からはバックグラ
ンドイメージバッファブロック45へバックグランドイ
メージデータを取り込むためのアクティブ信号「BGActi
ve」と、当該データを取り込まずスキップするためのス
キップ信号「BGSkip」とが出力される。また、最終描画
イメージバッファブロック46へは、同様なアクティブ
信号「DIActive」と、スキップ信号「DISkip」とが出力
される。
【0086】次に、このように構成される画像処理装置
1の読み出し動作について、図13に基づいて説明す
る。なお、図13は、VRAM26等への読み取り(リ
ード)時の標準化されたアクセス手順を示している。ま
た、図13は、優先権制御部55,57によって各バッ
ファブロック42,43,44,45のいずれか1つと
のやり取りが優先された場合でかつVRAM26へアク
セスする場合を示している。ホスト側のメモリ23やC
PU21からの取り込みも同様となっているので、その
説明は省略する。
【0087】ここで、「CLK」は各信号の同期をとるた
めのクロック信号で、HIGHがVDD(電源電圧)で、LOWが
VGND(グランド電圧)となっている。まず、リード要求
「RDREQn」がHIGHとなり、それと同時にアクセス調停部
51は、アドレス信号「ADRSn」と転送ワード数を示す
バースト信号「BURSTn」を各バッファブロック42,4
3,44,45から受け取る。受理できるタイミングで
あると、リード要求受理信号「RDRACKn」を返す。な
お、符号「n」は、各バッファブロック42,43,4
4,45のいずれか1つからのものであることを示す。
以下の説明において同様となっている。
【0088】このリード要求受理通知「RDRACKn」は、
必ずしも必要ないが、この信号をリード要求してきたバ
ッファブロックに伝えることにより、リード要求をして
きたバッファブロックに、リード要求「RDREQn」をLOW
にすることを促すことができる。これによって、メモリ
制御部41は、次のリード要求や次のライト要求を受け
付けることが可能となり、他のバッファブロックまたは
同じバッファブロックからの信号要求を受理することが
可能となる。つまり、メモリインターフェース部56,
58がリード処理を継続しつつ、アクセス調停部51
は、他の要求を受け付けることが可能となる。これによ
っていわば並行処理的作業が可能となる。すなわち、V
RAM26の能力を100%使い切ることが可能とな
る。
【0089】リード要求受理通知「RDRACKn」が出力さ
れると共に、リード要求「RDREQn」は優先権制御部57
によって先に示した優先順位にしたがって選択される。
選択された信号に基づいて、メモリタイミイング生成部
58は、VRAM26にメモリ信号制御信号VCS,VOE等
を出力し、VRAM26は、動作状態となる。
【0090】VRAM26との接続用バスを経由して、
この例では4つのアドレスがVRAM26に伝えられ、
該当するアドレスから読み取り(リード)が4回行われ
る。そして、4つのデータData0〜Data3がV
RAM26側のメモリインターフェース部53に伝えら
れる。その後、リードデータ「DATAOUT」としてメモリ
インターフェース部53を経由して所定のバッファブロ
ックに取り込まれる。このとき、リードデータ送信通知
「RDDACKn」がアクセス調停部51からそのバッファブ
ロックに伝えられ、上述の取り込みがオンとなる。
【0091】なお、メモリ制御部41は、メモリ23や
VRAM26内の状態を把握しており、リード要求受理
通知「RDRACKn」やリードデータ送信通知「RDDACKn」を
メモリ23やVRAM26の処理の段階に合わせて発信
するようにしている。例えば、VRAM26の都合によ
り、要求されたアドレスのデータがすぐに返ってこない
ようなとき、このリード要求受理通知「RDRACKn」やリ
ードデータ送信通知「RDDACKn」を発信しないことよ
り、各バッファブロック42,43,44,45の次の
処理を待たせることができ、メモリ23、VRAM26
および各バッファブロック42,43,44,45の互
いの切り口を簡単に揃えることができる。また、このリ
ード要求受理通知「RDRACKn」によって先行受付が可能
となる。これによって、いわゆるパイプライン処理が可
能となる。
【0092】このリード要求受理通知「RDRACKn」の信
号が仮に無いとすると、リード要求「RDREQn」がHIGHの
ままとなり、リードデータ「DATAOUT」が所定のバッフ
ァブロックに入った段階で初めてLOWとなることとな
る。このため、この間は他のバッファブロックからの信
号処理が行えなくなってしまう。なお、各バッファブロ
ック42,43,44,45のリード要求に対しての優
先順位は、先に示したようにバックグランドバッファブ
ロック45を最も高くしている。ただし、後述する最終
描画イメージバッファブロック46からの書き込み要求
が出ているときは、その要求を第1優先順位としてい
る。
【0093】各バッファブロック42,43,44,4
5,46からの各要求に対しては、上述したように固定
順位や動的対応が考えられる。動的対応としては、バッ
ファの容量を把握するものの他、どのバッファブロック
42,43,44,45,46の要求を受け付けたかを
算出し、受け付けられた回数が多いものの優先順位を低
くする方法がある。また、トークンリングのようにいわ
ゆる切符のようなものを1つ用意して、その切符をくる
くるまわして、切符を受け付けたときに要求を受け付け
るようにすることもできる。
【0094】次に、画像処理装置1の書き込み動作を図
14に基づいて説明する。なお、図14は、VRAM2
6やメモリ23への書き込み(ライト)時の標準化され
たアクセス手順を示している。また、この実施の形態で
は、ライト動作は、最終描画イメージバッファブロック
46のみであるが、他のバッファブロックを付加した場
合も、このアクセス手順によって書き込み動作を行うこ
ととなる。なお、図14中で斜線で示される部分は、図
13と同様、不定を意味している。また、図14では、
VRAM26へ書き込む場合も示すが、メモリ23へ書
き込む場合も同様となる。
【0095】信号[CLK」は、リード時と同様の役割を
持つものである。まず、ライト要求「WRREQn」がHIG
Hとなり、その要求をアクセス調停部51が検出する。
これと同時に、VRAM26への書き込みアドレス「AD
RSn」と転送ワード数を示すバースト信号「BURSTn」
と、書き込むデータ「DATAn」と、書き込みたくない場
所を指示するバイトマスク信号「MASKn」とを最終描画
イメージバッファブロック46から受け取る。
【0096】なお、バイトマスク信号とは、先に示した
マスク制御信号(=MASKD)であり、上述したように、
一回の書き込み処理で書き込まれるデータを1バイト
(=8ビット)単位に区切って考えたとき、各バイトを
書き込むか否かを指定するものである。書き込むか否か
を1ビットで表示すると、一回に書き込まれるデータが
4バイト(=32ビット)の場合は、バイトマスク信号
は4ビットとなる。つまり、バイトマスク信号の各ビッ
トが、書き込みデータの対応する各バイトを書き込むか
どうかを指定する。バイトマスク信号により書き込まな
いように指定されたバイトは、既にVRAM26が記憶
している値がそのまま保持させることになる。なお、一
回の書き込み処理で書き込まれるデータは、4バイトに
限定されるものではなく、他のビットまたは他のバイト
でも良い。また、書き込みデータをマスクする機能を使
用しない場合、バイトマスク信号およびそれに付随する
回路すべてを省略しても良い。さらに、書き込むか否か
の信号を1ビットでなく、2ビットで現すようにしても
良い。
【0097】ライト要求受理通知「WRRACKn」は、先の
リード要求受理通知「RDRACKn」と同様の機能を有する
ものである。この信号によってパイプライン処理が可能
となり、VRAM26の機能を100%使い切ることが
可能となる。また、バイトマスク信号「MASKn」が不要
なときは、常時、4バイト書き込みの定義を行うことに
より、この機能を使わないようにすることができる。こ
のような使用、不使用の選択は、他の信号も同様となっ
ている。
【0098】ライト要求受理通知「WRRACKn」は、最終
描画イメージバッファブロック46のライト要求信号
「WRREQn」をHIGHからLOWにすることを要求し、
それによってメモリ制御部41は、他の要求信号も受け
付けることが可能となる。一方、アドレス「ADRSn」の
信号等に基づいて、メモリ制御部41からメモリ信号制
御信号 CS,OE,WR,AD,DBが出力され、VRAM26
は動作状態となる。これにより、4つのデータData0〜
3が、またバイトマスク信号として4つのマスク制御信
号Mask0〜3が、それぞれVRAM26に伝えられ書き
込まれる。
【0099】なお、ライト要求「WRREQn」と同時にライ
トデータ「DATAn」とバイトマスク信号「MASKn」を出す
ようにせず、ライト要求受理通知「WRRACKn」が出力さ
れてからライトデータ「DATAn」とバイトマスク信号「M
ASKn」を出力するようにしても良い。しかし、同時に出
力した方が処理速度の面で有利になる。すなわち、デー
タの先行受け付けが可能となる。
【0100】メモリ制御部41が1つ目の書き込みデー
タData0とバイトマスク信号Mask0を最終描画イメージ
バッファブロック46から受け取ると、ライトデータ受
信通知「WRDACKn」がメモリ制御部41から該バッファ
ブロック46に出力される。最終描画イメージバッファ
ブロック46は、1つ目のライトデータ受信通知「WRDA
CKn」を受け取ると、次の書き込みデータData1とバイ
トマスク信号Mask1を出力する。このようにして次々と
データとバイトマスク信号が送られる。
【0101】図14の例では、ライトデータ受信通知
「WRRDACKn」は2つ連続して出力された後、少し時間を
おいてさらに2つ連続して出力されている。なお、VR
AM26の使用やメモりタイミング生成部58のタイミ
ングによっては、4つ連続したり、断続的にライトデー
タ受信通知「WRDACKn」が送出される場合もある。最終
描画イメージバッファブロック46から送られてきた書
き込みデータ「DATAn」とバイトマスク信号「MASKn」
は、上述したように、順次、VRAM26に書き込まれ
ていく。
【0102】次に、専用グラフィックスLSI22の画
像処理部37の処理フローについて説明する。
【0103】画像処理部37の処理フローは、図15に
示すとおりとなっている。すなわち、復号部36から送
られてきた復号された画像(以下原描画イメージとい
う)に対して透明色抜き取り処理(ステップS101)
を行う。次に、透明色の部分に、透明色のRGB値を与
える透明色置換処理(ステップS102)を行う。その
後、拡大・縮小処理(ステップS103)を行い、透明
色を検出した(ステップS104)後、元の画像に上書
きする部分を上書き検出部41で検出する。
【0104】上書き検出部71には、クリップ処理(ス
テップS105)やマスク処理(ステップS106)の
ためのデータが入力し、それらの処理が行われた後、ブ
レンド処理(ステップS107)がなされる。なお、拡
大・縮小処理S103、クリップ処理S105、ブレン
ド処理S107等の処理は、その処理が指定されていな
ければ行われない。拡大・縮小処理されたデータは、マ
ルチプレクサ77に入力し、クリップ処理S105等の
データとドッキングされ、必要によりブレンド処理S1
07がされる。なお、塗りつぶし機能(詳細は後述)が
オンのときは、色レジスタ78からのデータを利用して
塗りつぶし処理がなされる。その場合のデータも、その
後にブレンド処理S107がなされ、最終描画イメージ
として液晶表示部インターフェイス39に送られる。
【0105】次に、このネットワークディスプレイ1の
表示機能について説明する。なお、今後使用する「スプ
ライト」なる語句は、アニメーションの1つのフレーム
20内の画像の構成要素を指し、それぞれは後述する理
由によって矩形で現される。例えば、[A」「B」
「C」等の文字、リンゴや柿等の絵、三角や四角等の幾
何学図形等がスプライトに相当する。また、「スプライ
ト画面」とは、そのような「スプライト」を表示する画
面のことを言う。
【0106】一般的に、アニメーションにおける各画面
となる各フレーム20は、複数のスプライト画面より構
成される。各スプライトは、1画素16ビット(R:
G:B=5ビット:6ビット:5ビット)のRGB形式
となる自然画的な画像であり、自然画像スプライトとな
っている。各スプライトは、CPU21と、専用グラフ
ィックスLSI22と、メモリ23等が協力して描画さ
れる。
【0107】この実施の形態のアニメーション画面は、
これらの各スプライトが重なった場合、最も前面にきた
スプライトが優先表示されるようになっている。ただ
し、特定の2色については、透明色としているので、そ
の「透明」を利用して、後側の画面の色が出せるように
なっている。
【0108】表示部11となるスクリーンは、アニメー
ションムービーを表示するエリアであり、表示スクリー
ンとなる。このネットワークディスプレイ1は、図16
に示すように、320×240ピクセルのディスプレイ
サイズとなる表示スクリーン80を有している。また、
最小サイズで幅1ピクセル(pixel)×高さ1ピクセル
(pixel)から、最大サイズで幅1023ピクセル×高
さ511ピクセルのムービースクリーン81をサポート
できるようになっている。アニメーションムービーのス
クリーン(ムービースクリーン51)の原点(左上端)
が表示スクリーン80の原点(左上端)Pとなるように
なっている。なお、ネットワークディスプレイ1の表示
スクリーン80を、320×240ピクセル以外に、5
12×240ピクセルとしたり、640×480ピクセ
ルとしても良い。
【0109】ここで、ムービースクリーン81(詳細後
述)のサイズが表示スクリーン80より大きい場合は、
ムービースクリーン81の一部分が表示されることにな
る。逆に、ムービースクリーン81のサイズが表示スク
リーン80より小さい場合は、表示スクリーン80の右
端あるいは下端に余白部分が生じる。余白部分は、表示
スクリーン80の背景色で表示される。表示スクリーン
80の背景色は、16bit/ピクセルのRGB値で指定さ
れる。
【0110】アニメーションのフレームを描画するため
の空間(図16参照)をムービースクリーン空間82と
呼ぶ。この空間82は、一種の仮想空間で、仮想RAM
とも言えるものである。この空間82は、幅方向(水平
方向)で、−1024ピクセルから1023ピクセル、
高さ方向(垂直方向)で、−512ピクセルから511
ピクセルの広がりをもつが、実際に画像が描画されるの
はこの空間82の中の一部の領域となる。この実際に描
画される領域をムービースクリーン81と呼ぶ。ムービ
ースクリーン81は、常に原点P(0,0)を基点とす
る。そのサイズはムービー毎に異なる。最大で原点P
(0,0)と(1023,511)を対角とする矩形領
域(境界を含む)がムービースクリーン81になる。
【0111】個々のアニメーションムービーは、上述の
とおり、最小サイズで幅1ピクセル×高さ1ピクセルか
ら、最大サイズで幅1023ピクセル×高さ511ピク
セルのムービースクリーン81を持つことができる。ム
ービースクリーン空間82に描画されるスプライトは、
ムービースクリーン81に含まれる部分だけが実際に描
画される。ムービースクリーン81の外の部分は、描画
されないようになっている。このムービースクリーン8
1の所定部分に転送先画像(描画画像)83が描画され
る。
【0112】ムービースクリーン81に描画される画像
は、原描画イメージではなく、実際は原描画イメージと
透明色データとなる透明マスク画像86をドッキングし
たものである。原描画イメージは、図16に示すよう
な、転送矩形画像85が圧縮されてメモリ23に保存さ
れた後、伸長されたものである。透明色データも透明マ
スク画像となり透明矩形画像86が圧縮されてメモリ2
3に保存されたものが伸長されて形成される。各画像5
5,56は、最大サイズで幅1023ピクセル×高さ5
11ピクセルとなると共に同一の大きさとなっている。
【0113】このように、透明矩形画像86を形成する
のは、自然画像中の特定の色を透明色として割り当てて
いるため、転送矩形画像85のみでは非可逆的に画像圧
縮した場合に、その透明色を保存することができないた
めである。また、このように、画像データと透明色デー
タを分離して圧縮すると、処理が簡単となり圧縮効率も
良くなる。透明矩形画像86は、その中の透明色部分に
「1」または「0」のビットを割り当て、不透明部分に
「0」または「1」のビットを割り当てるだけの簡単な
ビットマップ画像となっている。
【0114】復号された転送矩形画像85中の透明とな
るべきでない部分に、透明色として定義される色が生ず
る場合がある。このため、まず最初に、上述のように、
透明色抜き取り処理S101を行う。次に、透明矩形画
像86の透明データがドッキングされる。このとき、ド
ッキングされた原描画イメージの透明となる部分に、所
定の透明色を割り当てる透明色置換処理S102を行
う。この実施の形態では、RGB値が(31,62,3
1)と(31,63,31)となる色を透明色としてい
る。
【0115】拡大・縮小処理S103は、その画像であ
る転送矩形画像85の幅と高さのデータを入力し、所定
の大きさに拡大したり縮小したりする。このとき、既に
透明色処理を施しているので、透明矩形画像85の幅と
高さのデータは必要とされない。ただし、入力させるよ
うにしても良い。拡大・縮小されたデータは、上書きの
ために透明色検出処理S104がなされる。なお、この
処理以前または処理以後にクリップ処理S105やマス
ク処理S106のためのデータ作成がなされる場合があ
る。この処理順としては、マスク処理、クリップ処理の
順で処理するのが好ましい。
【0116】クリップ処理S105は、図17に示すよ
うに、描画画像83に対して、クリップウインドウ91
をかけることにより、描画画像83の所定部分を切り取
るものである。このクリップウインドウ91の最大サイ
ズは、幅が1023ピクセルで、高さが511ピクセル
となる。なお、クリップウインドウ91の配置は、ムー
ビースクリーン空間82内で自由に配置される。
【0117】クリップ処理S105は、2つの種類に分
かれる。1つは、図18(A)に示すように、クリップ
ウインドウ91内の画像を描画するもので(斜線部が描
画領域)、他の1つは、図18(B)に示すように、ク
リップウインドウ91内の画像を描画せずに、有効表示
領域となる表示スクリーン80中で、かつクリップウイ
ンドウ91の外に位置する部分(斜線部)を描画するも
のである。このクリップ処理S105に当たっては、ク
リップウインドウ91のオフセット値とサイズが入力さ
れる。オフセット値は、ムービースクリーン空間82の
中心であり、描画画面の基点Pとなる位置、すなわちX
Yが(0,0)の位置からのずれを示す。
【0118】このように、クリップ処理S105では、
クリップウインドウ91用のレジスタで指定される任意
サイズのクリップウインドウ91を、任意のウインドウ
開始位置に指定して、クリッピング処理を行うことがで
きる。なお、クリップウインドウモードの指定により、
クリップウインドウ91の処理方法を図18(A)また
は図18(B)のいずれかとすることができる。
【0119】マスク処理S106は、図19に示すよう
に、描画画像83にマスク92をかけるもので、一種の
目隠しを施すものである。マスク92が施された部分が
表示されないようになる。この実施の形態では、マスク
92の形成に当たってタイリング方式を採用している。
すなわち、幅と高さにより指定される任意サイズのマス
クパターン93をマスク92となるタイリング矩形領域
に敷き詰めてマスク処理S106を実現する。なお、マ
スク92の幅、高さ、開始位置は任意に指定できる。
【0120】拡大・縮小されたデータは、その位置デー
タと共にマルチプレクサ回路77に入力する。このと
き、2つのモードを切り替えるBDモード信号によっ
て、通常の処理を行うか、次の塗りつぶし処理を行うか
を切り換えている。BDモード信号は、拡大・縮小後に
通常の張りつけの作業を行うときは、“0”(または
“1”)となり、塗りつぶし処理のときは“1”(また
は“0”)となる。塗りつぶしのときは、色レジスタ7
8からの色で塗りつぶし処理が行われる。この矩形の塗
りつぶし機能は、本来このネットワークディスプレイ1
の機能が張り付けなのに対し、少し異なった機能のもの
となっている。所定の矩形領域94(図20参照)を色
レジスタ78で指定した任意の色で塗りつぶす処理にな
る。この機能は、画面の初期化、矩形・直線の描画処理
に適用される。
【0121】この矩形の塗りつぶし機能は、最大102
3×511ピクセルのサイズの矩形領域94を単一色で
塗りつぶす機能となっている。また、この塗りつぶし領
域94の指定は、水平(−1024〜1023ピクセ
ル)、垂直(−512〜511ピクセル)方向ともに任
意の位置に指定できる。矩形描画の色の指定を色レジス
タ43で、幅と高さの指定を幅高さ指定レジスタ(図示
省略)で、描画開始位置の指定を描画オフセットレジス
タ(図示省略)によりそれぞれ行うようになっている。
【0122】以上のような各種の処理がなされた後、最
後にブレンド処理S107がなされる。
【0123】ブレンド処理S107は、図21に示すよ
うに、転送矩形画像85と透明矩形画像86で構成され
る転送元画像95を所定の描画方法で描画する際、自身
の不透明画素の色と下絵となる描画ページ96の背景色
(バックグランド画像)98とを指定されたブレンド比
率で混合し、転送画像97とする処理である。ブレンド
比率は、0から100%の値の範囲内、この実施の形態
では32段階で指定される。値が100%の場合は、自
身の不透明画素の色が下絵に対し完全に上書きされる。
値が50%の場合は、自身の不透明画素の色と下絵の画
素の色がそれぞれ1/2づつ混合される。値が0%の場
合は、下絵の色がそのまま保存される。
【0124】ブレンド比率は、転送元画像95の属性で
あり、後述するシナリオデータの一部として指定され
る。転送元画像95の描画方法に従って透明画素と不透
明画素が決定された後、不透明画素に対してブレンド処
理が実行される。
【0125】このブレンド処理は、具体的には、図21
に示すように、描画ページ96に既に書き込まれたバッ
クグランド画像98と転送元画像95と混合させ、転送
先画像位置のレジスタ(図示省略)で指定された矩形領
域にブレンディングされた画像を描画するものである。
ブレンディング係数は、転送元画像95とバックグラン
ド画像98に対して、それぞれ所定のレジスタにより
0.0〜1.0まで1/32単位で任意に指定できる。
また、ブレンド処理により、RGBの各色成分の値が6
ビット“63”を超えた場合は“63”にクリップされ
るようになっている。
【0126】ブレンド処理S107が終了すると、VR
AM26に描画され、その後、液晶表示部インターフェ
イス39は、VRAM26から描画された最終イメージ
を読み込み、液晶ディスプレイ等の表示部11に出力す
る。
【0127】なお、ネットワークディスプレイ1に画像
全体ではなく、画像の一部分のみを表示するようにする
と、画像全体をデコードする必要がなくなり、表示用メ
モリを小さくできる。また、各ネットワークディスプレ
イ1によって、その表示用メモリと表示用パネルの大き
さを変えるようにしても良い。例えば、あるネットワー
クディスプレイ1は、「ABCD」を表示できるように
し、他のネットワークディスプレイ1は、「AB」を表
示できるようにし、さらに他のネットワークディスプレ
イ1は、「A」のみを表示できるような大きさとしても
良い。
【0128】以上の実施の形態では、クリップ処理S1
05やマスク処理S106がされた画素は、ブレンド処
理S107しないようにしているので、CPU21や専
用グラフィックスLSI22等の計算量が減り高速描画
が可能となる。また、ブレンド処理を最後の処理として
いるので、不必要な色が残るという不都合が生じない。
【0129】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変
形実施可能である。例えば、各バッファブロック42,
43,44,45,46のアクセス順位を、CPU21
とメモリ23にアクセスする場合と、VRAM26にア
クセスする場合とで、異なるようにしても良い。さら
に、リングバッファの例として、ダブルバッファを示し
たが、先入れ先出しの通常のリングバッファとしても良
い。
【0130】また、上述の実施の形態では、各バッファ
ブロック42,43,44,45の各2つのバッファを
すべて同一としたが、1対となる2つのバッファ同士を
同一とし、他の対となるバッファとは異なる大きさとし
ても良い。また、各バッファブロック42,43,4
4,45,46の各2つのバッファをすべて同一として
も良い。
【0131】この実施の形態では、RGB値が(31,
62,31)と(31,63,31)となる2色を透明
色としているが、1色のみを透明色として割り当てた
り、3色以上を透明色としても良い。また、透明色とし
ては、上述のように白色が好ましいが、他の色としても
良い。
【0132】また、ブレンド処理S107やクリップ処
理S105等の他に、スプライトの自動移動処理等他の
処理も行うようにすることができる。また、ブレンド処
理S107を行った後、再度透明色として定義された色
を他の色に置き換えるようにしても良い。これはブレン
ド処理S107した画像を再利用する際に好適となる
【0133】。
【0134】また、ネットワークディスプレイ1のよう
にサーバを有するものではなく、サーバを有さず、単に
アニメーションや画像を再生する装置にも本発明を適用
できる。また、上述した処理のステップをプログラム化
し、コンピュータで読取り可能な情報記録媒体に記録す
るようにしても良い。その場合、CD−ROMやフロー
ピーディスク等の媒体の他に、ホストサーバの中のハー
ドディスク等をその媒体としても良い。ホストサーバの
ハードディスク等へ記録する場合は、インターネット等
の通信ネットやテレビ放送等の無線を利用して、そのプ
ログラムを送信することができる。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1から3記
載の画像処理装置では、画像処理の各機能を標準化しや
すくできると共に処理効率を最大化しやすいものとな
る。また、請求項4から11記載の画像処理装置では、
処理効率を最大化できると共に各機能を容易にレベルア
ップさせたりダウンさせたりすることができる。このた
め、仕様変更などに迅速に対応できるものとなる。さら
に、請求項12から16記載の画像処理装置では、画像
処理の各機能それぞれを効率良く、しかも標準化しやす
いものとすることができる。このため、生産性が上がる
と共に低価格化できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である画像処理装置が組み
込まれたネットワークディスプレイが接続されるインタ
ーネットシステムの概要を示す図である。
【図2】図1のネットワークディスプレイの概観を示す
斜視図である。
【図3】図1のネットワークディスプレイの回路構成を
示すブロック図である。
【図4】図1のネットワークディスプレイ中の専用グラ
フィックスLSIの回路構成を示すブロック図である。
【図5】図3のネットワークディスプレイ中のメモリ2
3内に保存されるシナリオの役割を説明するための図で
ある。
【図6】図1のネットワークディスプレイに使用される
専用グラフィックスLSI内の画像処理部の基本的動作
を説明するための図である。
【図7】図4の専用グラフィックスLSIの画像処理部
の内部構成を示す回路ブロック図である。
【図8】図7の画像処理部中のメモリ制御部の内部構成
を示す回路ブロック図である。
【図9】図4の専用グラフィックスLSIがメモリ23
やVRAM26とやりとりするデータの構成とバイトマ
スク信号を説明するための図で、(A)は1ワード分の
データを示し、(B)は上書き部分と上書きしない部分
を示し、(C)は(B)の場合のバイトマスク信号の例
を示す図である。
【図10】図7の画像処理部中の原描画イメージバッフ
ァブロックの内部構成を示す回路ブロック図である。
【図11】図7の画像処理部中の最終描画イメージバッ
ファブロックの内部構成を示す回路ブロック図である。
【図12】図7の画像処理部中のメモリアクセス最適化
処理部の内部構成を示す回路ブロック図である。
【図13】図7の画像処理部中のメモリ制御部が扱う各
信号の時間的経過を示す図で、バッファブロックがVR
AMからデータをリード(読み取り)するときの状況を
示す図である。
【図14】図7の画像処理部中のメモリ制御部が扱う各
信号の時間的経過を示す図で、バッファブロックがVR
AMにデータをライト(書き込み)するときの状況を示
す図である。
【図15】図4の専用グラフィックスLSIで行う拡大
・縮小処理等の処理順序を説明するための図である。
【図16】図4の専用グラフィックスLSIで行う透明
色処理の原理を説明するための図である。
【図17】図4の専用グラフィックスLSIで行うクリ
ップ処理の内容を説明するための図である。
【図18】図17のクリップ処理の際の2つの方法を示
す図で、(A)はクリップウインドウ内が描画される方
法を示すもので、(B)はクリップウインドウ以外の部
分が描画される方法を示す図である。
【図19】図4の専用グラフィックスLSIで行うマス
ク処理の内容を説明するための図である。
【図20】図4の専用グラフィックスLSIで行う塗り
つぶし処理の内容を説明するための図である。
【図21】図4の専用グラフィックスLSIで行うブレ
ンド処理の内容を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ネットワークディスプレイ(画像処理装置が組み込
まれた装置) 2 インターネット 3 LAN(ローカルエリアネットワーク) 6 WWWサーバ(HTTPサーバ) 11 表示部 21 CPU 22 専用グラフィックスLSI(表示処理手段) 23 メモリ 26 VRAM 36 復号部 37 画像処理部 41 メモリ制御部 42 原描画イメージバッファブロック 43 透明色データバッファブロック 44 マスクデータバッファブロック 45 バックグランドイメージバッファブロック 46 最終描画イメージバッファブロック 47 データ加工部 48 メモリアクセス最適化処理部 51 アクセス調停部 61 バッファ制御部 62,63 バッファ 69,70 ダブルバッファ部 71 上書き検出部 72 上書き制御バッファ 80 表示スクリーン 81 ムービースクリーン 82 ムービースクリーン空間 83 転送先画像(描画画像) 85 転送元画像(転送矩形画像) 86 透明マスク画像(透明矩形画像)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/38 G06F 15/62 340D H04N 1/21 15/66 J Fターム(参考) 5B050 BA08 BA10 CA05 CA06 EA09 EA19 EA24 FA02 5B057 AA20 BA28 CA01 CA08 CA12 CB01 CB08 CB12 CE08 CE17 CH11 CH14 DA16 DB02 DB06 5C073 AA03 BA01 BA06 CA02 CE01 CE04 5C082 AA24 AA31 AA34 BA12 BA34 BA35 BA43 BB01 BB03 BB15 BB25 BB42 CA18 CA52 CA56 CB01 DA01 DA56 DA61 MM02

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復号されたデータを表示部に表示させる
    ための表示処理を行う表示処理手段を有する画像処理装
    置において、上記表示処理手段の内部に、復号された原
    描画イメージを保存する原描画イメージバッファブロッ
    クと、透明色データを保存する透明色データバッファブ
    ロックと、表示部に表示するための画像にマスクをかけ
    るためのマスクデータを保存するマスクデータバッファ
    ブロックと、張り付け処理される画像の背景画像となる
    バックグランドイメージを保存するバックグランドイメ
    ージバッファブロックと、各処理が施された後の最終描
    画イメージを保存する最終描画イメージバッファブロッ
    クとを設け、各バッファブロックからの独立した要求を
    受け付け、他のメモリ手段や各バッファブロックにアク
    セスするメモリ制御部によってその要求を調停し、各バ
    ッファブロックを制御するようにしたことを特徴とする
    画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリ制御部は、ホスト側のメモリ
    およびローカルのメモリに並列的にアクセス可能とされ
    ていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 入力したデータを処理し、前記最終描画
    イメージバッファブロックに最終描画イメージを書き込
    むデータ加工部を設け、前記メモリ制御部の制御によっ
    て原描画イメージデータ、透明色データ、マスクデータ
    およびバックグランドメージデータを上記データ加工部
    に送出するようにしたことを特徴とする請求項1および
    2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 復号されたデータを表示部に表示させる
    ための表示処理を行う表示処理手段を有する画像処理装
    置において、復号された原描画イメージを保存する原描
    画イメージバッファブロックと、透明色データを保存す
    る透明色データバッファブロックと、表示部に表示する
    ための画像にマスクをかけるためのマスクデータを保存
    するマスクデータバッファブロックと、張り付け処理さ
    れる画像の背景画像となるバックグランドイメージを保
    存するバックグランドイメージバッファブロックと、各
    処理が施された後の最終描画イメージを保存する最終描
    画イメージバッファブロックとからなるメモリ手段と、
    各バッファブロックからの独立した要求を受け付け、他
    のメモリ手段にアクセスするメモリ制御部とを設け、メ
    モリ制御部は、上記要求を受け付けて上記他のメモリ手
    段にアクセスする際、その受け付けの優先順位を各バッ
    ファブロックに対して付与したことを特徴とする画像処
    理装置。
  5. 【請求項5】 前記他のメモリ手段を複数設け、その各
    メモリ手段に対してのアクセスの優先順位を独立に設定
    したことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記他のメモリ手段を、ホスト側のメモ
    リおよびローカルのメモリとし、前記メモリ制御手段
    は、この両メモリに並列的にアクセス可能としたことを
    特徴とする請求項4または5記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記優先順位を固定したことを特徴とす
    る請求項4,5または6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記優先順位を、最終描画イメージバッ
    ファブロックを第1位とし、バックグランドイメージバ
    ッファブロックを第2位とし、原描画イメージバッファ
    ブロックを第3位とし、マスクデータバッファブロック
    を第4位とし、透明色データバッファブロックを第5位
    としたことを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記優先順位を動的に可変としたことを
    特徴とする請求項4、5または6記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記各バッファブロックの保持データ
    量を把握し、各バッファブロックからのデータ取り出し
    時には、残量が零となるまでの必要処理サイクル数が最
    も小さいものに第1位の優先順位を与えることを特徴と
    する請求項9記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記バッファブロックの保存データ量
    を把握し、各バッファへのデータ書き込み時には、満杯
    となるまでの必要処理サイクル数が最も大きいものに第
    1位の優先順位を与えることを特徴とする請求項9また
    は10記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 復号されたデータを表示部に表示させ
    るための表示処理を行う表示処理手段を有する画像処理
    装置において、復号された原描画イメージを保存する原
    描画イメージバッファブロックと、透明色データを保存
    する透明色データバッファブロックと、表示部に表示す
    るための画像にマスクをかけるためのマスクデータを保
    存するマスクデータバッファブロックと、張り付け処理
    される画像の背景画像となるバックグランドイメージを
    保存するバックグランドイメージバッファブロックと、
    各処理が施された後の最終描画イメージを保存する最終
    描画イメージバッファブロックと、からなるメモリ手段
    と、各バッファブロックからの独立した要求を受け付
    け、他のメモリ手段にアクセスするメモリ制御部とを設
    け、上記5つのバッファブロックは、それぞれリング形
    式のバッファを有することを特徴とする画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記リング形式のバッファを、同じ大
    きさの2つのバッファを切り換えて使用するダブルバッ
    ファ方式としたことを特徴とする請求項12記載の画像
    処理装置。
  14. 【請求項14】 前記各バッファブロックは、2つのバ
    ッファを制御するバッファ制御部を有することを特徴と
    する請求項13記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記各バッファのサイズを4〜32画
    素分としたことを特徴とする請求項13または14記載
    の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記最終描画イメージバッファブロッ
    クのバッファ容量を他の4つのバッファブロックのバッ
    ファ容量と異なるものとし、当該他の4つのバッファブ
    ロックの容量をそれぞれ同一としたことを特徴とする請
    求項12、13、14また15記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007207156A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Denso Corp メモリバス負荷調整装置
US7705902B2 (en) 2002-05-07 2010-04-27 Canon Kabushiki Kaisha Video signal processing apparatus, image display control method, storage medium, and program

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