JP2000027328A - 断熱材 - Google Patents

断熱材

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JP2000027328A
JP2000027328A JP21036598A JP21036598A JP2000027328A JP 2000027328 A JP2000027328 A JP 2000027328A JP 21036598 A JP21036598 A JP 21036598A JP 21036598 A JP21036598 A JP 21036598A JP 2000027328 A JP2000027328 A JP 2000027328A
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heat insulating
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foam plate
thickness
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Kiyotaka Shichima
清孝 七間
Takaaki Eguchi
孝明 江口
Yoshimi Sudo
好美 須藤
Yoshinori Shimojo
芳範 下條
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持部材間への挿入が容易であるとともに、
断熱材の厚みの増加を極力抑えて高い断熱性を実現で
き、しかも断熱性を低下させずに確実に支持部材間に保
持することができる断熱材を提供する。 【解決手段】 本発明の断熱材1は、熱伝導率が0.0
35kcal/m・h・℃未満の硬質発泡板2の片面全
面に、厚みが1〜10mmの弾性シート3が積層されて
いるとともに、硬質発泡板2の少なくとも一辺側にはみ
出した弾性シート3によって耳部4が形成されているも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は断熱材に関し、更に
詳しくは、建築物の床における根太や大引き等の間、壁
における柱や間柱の間、屋根における垂木の間等に配設
して用いられる断熱材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】家屋等
の建築物の床における根太や大引き等の支持部材の間、
壁における柱や間柱等の支持部材の間、屋根における垂
木等の支持部材の間に断熱材を配設する断熱工法は知ら
れている。このような断熱工法において用いられる断熱
材としては、従来よりグラスウールが広く一般に用いら
れていた。しかしながら、グラスウールは吸湿によって
断熱効果の低下をきたし易いため、長期間にわたって高
い断熱効果を期待できず、また施工性にも問題があっ
た。このため、近年、この種の断熱材は、寸法安定性、
断熱性に優れたプラスチック発泡板製のものに移行しつ
つある。
【0003】プラスチック発泡板製の断熱材の大きさ
は、断熱材を配設すべき支持部材間の寸法(大引きと大
引き間、根太と根太間、或いは柱と間柱間、間柱と間柱
間、垂木と垂木間等の寸法)に合わせて規格化されてい
るが、断熱材を実際に現場で施工する際に、規格化され
ているはずの断熱材寸法と、この断熱材を配設する支持
部材間の寸法との間に誤差が生じ、断熱材と支持部材と
の間に隙間が生じるという問題がしばしば起こってい
る。そして支持部材間に配設された断熱材と支持部材と
の間に隙間が生じると、断熱性の低下をきたすという問
題があった。
【0004】このような問題を解決するために、硬質発
泡体等からなる断熱ボードの少なくとも一端辺側に、弾
性収縮可能な軟質発泡体等を設け、軟質発泡体の弾性収
縮によって断熱材と支持部材間の隙間を塞ぐことができ
るようにした断熱材が提案されている(実開昭54−1
32856号公報、実開昭57−137251号公
報)。
【0005】ところで、近年、省エネルギー基準の義務
化に向けて、住宅の断熱性能の向上を図ることが必要と
なっているが、支持部材間に断熱材を配設する工法の場
合、限られたスペースに断熱材を配設しなければならな
いため、単純に断熱材の厚みを増すことによって断熱性
能向上を図ることは困難である。このため、断熱材の厚
みを増すことなくより高い断熱性の得られる硬質発泡板
が断熱材として利用されるようになっているが、硬質発
泡板からなる断熱材を支持部材間に確実に配設するため
には、前記実開昭54−132856号公報、実開昭5
7−137251号公報等に記載されているように、発
泡板の少なくとも一端辺側に軟質発泡体等を設けておく
ことが必要となる。
【0006】しかしながら、硬質発泡板の端辺に軟質発
泡体を設けた断熱材を、確実に支持部材間に支持させる
ためには、軟質発泡体の厚みを充分に厚くすることが必
要となるが、断熱材が確実に支持部材間に支持され得る
程に軟質発泡体の厚みを厚くすると、硬質発泡体と軟質
発泡体との接合部が脆くなり、断熱材施工時に接合部が
破損してしまう等の不具合があった。
【0007】一方、硬質発泡板の端辺部を圧縮して当該
部分の気泡を座屈させて軟質化する方法を採用すれば、
硬質発泡板と軟質発泡体とを接合することによる上記問
題を生じる虞れはない。しかしながら、硬質発泡体の端
辺部の気泡を座屈させて軟質化した部分は、軟質発泡体
に比べて弾性力に劣るため、断熱材を支持部材間に支持
する力が弱いという問題があった。
【0008】更に、硬質発泡板の端辺に軟質発泡体を設
けた断熱材を確実に支持部材間に支持させるには、上記
したように軟質発泡体(或いは軟質化した部分)の厚み
を厚くする必要があり、硬質発泡板に比べて断熱性に劣
る軟質発泡体(軟質化した部分)の厚みを厚くした断熱
材は、硬質発泡板の端縁部と支持部材との間(即ち、軟
質発泡体部分)での断熱性が不充分となるという問題が
あった。
【0009】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
断熱材の厚みを極力増加させずに、断熱性に優れ、且つ
支持部材間における支持性が良好な断熱材を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち本発明の断熱材は、
熱伝導率が0.035kcal/m・h・℃未満の硬質
発泡板の片面全面に、厚みが1〜10mmの弾性シート
が積層されているとともに、硬質発泡板の少なくとも一
辺側にはみ出した弾性シートによって耳部が形成されて
いることを特徴とする。
【0011】本発明の断熱材において、弾性シートの熱
伝導率が0.040kcal/m・h・℃未満であるこ
とが好ましい。また、硬質発泡板がポリスチレン系樹脂
発泡板よりなる床用断熱材の場合、弾性シートがポリオ
レフィン系樹脂発泡シートであることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づき説明
する。図1は本発明断熱材1の一例を示し、図中2は硬
質発泡板、3は弾性シートで、該弾性シート3は硬質発
泡板2の片面全面を覆って硬質発泡板2に積層されてい
るとともに、弾性シート3は硬質発泡板2の少なくとも
1辺側にはみ出して耳部4を形成している。図1に示す
例では、弾性シート3が硬質発泡板2の相対向する一辺
側にはみ出して耳部4を形成している例を示す。
【0013】上記硬質発泡板2は、熱伝導率が0.03
5kcal/m・h・℃未満であることが必要である
が、0.035〜0.015kcal/m・h・℃であ
ることが好ましく、特に0.030〜0.020kca
l/m・h・℃であることが好ましい。熱伝導率が0.
035kcal/m・h・℃を超える場合、硬質発泡板
2の厚みを厚くしないと十分な断熱性が期待できない。
また本発明の断熱材1を支持部材間に配設する際には、
後述するように耳部4が硬質発泡板2の端縁部7と支持
部材との間に挟まれるようにして断熱材1を支持部材間
に保持させるが、硬質発泡板2の厚みを厚くした場合に
断熱材1を確実に支持部材間に保持させるには、弾性シ
ート3(耳部4)の厚みを厚くする必要があり、弾性シ
ート3の厚みを厚くすると耳部4部分からの熱伝導量が
多くなり断熱性能が低下してしまう。
【0014】硬質発泡板2の基材樹脂としては、ポリス
チレン、スチレンー無水マレイン酸共重合体、スチレン
−アクリル酸共重合体等のポリスチレン系樹脂、硬質ウ
レタン樹脂、フェノール系樹脂等が挙げられるが、リサ
イクル性、生産性等を考慮するとポリスチレン系樹脂が
好ましい。また硬質発泡板2は密度が0.025〜0.
050g/cm3 、厚みが20〜100mmのものが、
断熱性、施工性の面で好ましい。
【0015】硬質発泡板2は、断熱材1が配設される支
持部材間の規格寸法にあわせて、長さ900〜920m
m、幅250〜850mm、厚み20〜100mm程度
のものや、長さ1800〜1840mmm、幅250〜
850mm、厚み20〜100mm程度の大きさのもの
が主として用いられる。
【0016】弾性シート3としては、柔軟性、圧縮回復
性に優れ、硬質発泡板2を支持部材間に確実に支持する
ことのできるものであれば良く、合成樹脂シートや凹凸
の樹脂フィルムに空気を封入した気泡シート等が用いら
れる。なかでも、ポリエチレン系樹脂発泡シート、ポリ
プロピレン系樹脂発泡シート等のポリオレフィン系樹脂
発泡シートが、特に柔軟性、圧縮回復性、耐薬品性に優
れることから好適である。弾性シート3の基材樹脂は、
架橋樹脂、無架橋樹脂のいずれでも良いが、圧縮回復性
が優れることから架橋樹脂が好ましい。本発明の断熱材
1を床用断熱材として用いる場合において、硬質発泡板
2としてポリスチレン系樹脂発泡体を用いた場合、弾性
シート3としてポリオレフィン系樹脂発泡シートを用い
れば、該弾性シート3が下面側となるように断熱材1を
配設することにより、床下に散布される防蟻剤、防腐剤
等のポリスチレン系樹脂溶解性物質から硬質発泡板2を
保護することができるため好ましい。
【0017】弾性シート3は厚みが1.0〜10mmで
あることが必要であるが、特に2.0〜5.0mmのも
のが好ましい。弾性シート3の厚みが10mmを超える
と、断熱材1を支持部材間に配設した際に、耳部4から
の熱伝導が大きくなって優れた断熱性が期待できず、
1.0mm未満の場合には断熱材1を支持部材間に確実
に保持し得なくなる。断熱材1が特に優れた断熱性を発
現する上で、弾性シート3は、熱伝導率が0.040k
cal/m・h・℃未満のものが好ましいが、0.04
0〜0.020kcal/m・h・℃のものがより好ま
しく、0.037〜0.020kcal/m・h・℃の
ものがさらに好ましい。また、弾性シート3は、断熱
性、柔軟性、圧縮回復性等の面から、密度が0.020
〜0.045g/cm3 、連続気泡率が0〜50%のも
のが好ましい。
【0018】本発明において、弾性シート3の引っ張り
強度等の機械的強度向上、耐薬品性向上を図る目的で、
弾性シートの硬質発泡板2との積層面と反対側の面に、
合成樹脂フィルムを積層することができる。
【0019】上記硬質発泡板2、弾性シート3の熱伝導
率は、JIS A1412(1994)記載の平板熱流
計法(熱流計2枚方式、平均温度23℃)にて測定され
る値である。測定に使用する試料寸法は、弾性シートの
場合、200mm(縦)×200mm(横)×16〜2
4(厚み)mm、硬質発泡板の場合、200mm(縦)
×200mm(横)×10〜50(厚み)mmとする。
試料厚みが上記した厚みに満たない場合は、複数枚の試
料を積層して上記厚み範囲となるようにする。一方、厚
みが上記範囲を超える場合は、スライスして上記厚み範
囲内となるように調整する。また上記した弾性シート3
の連続気泡率は、ASTM D2856(1976)の
手順Cによって測定される値である。
【0020】上記硬質発泡板2、弾性シート3の熱伝導
率は、発泡板2や弾性シート3を構成する基材樹脂の種
類、発泡板2や弾性シート3の密度、気泡形状、独立気
泡率、気泡径、発泡板2や弾性シート3中の残存発泡剤
の種類、残存発泡剤量等によって異なるため、所望の熱
伝導率が得られるように上記した各要件を調節する必要
がある。
【0021】上記した硬質発泡板2と弾性シート3の積
層には、熱融着、接着剤、粘着剤等の、従来公知の積層
手段を採用することができる。尚、接着剤、粘着剤を用
いる場合、硬質発泡板2、弾性シート3を侵さないもの
を選択して用いることはいうまでもない。
【0022】耳部4のはみ出し幅:Lは、通常、硬質発
泡板2の厚み:Dの80〜100%程度が好ましい。耳
部4は、図2に示すように硬質発泡板2の端縁部方向に
折れ曲がった状態となっていても良く、この場合、耳部
4は硬質発泡板2の端縁部7に接着されていても良い。
また耳部4は硬質発泡板2の相対向する両側辺にはみ出
して形成されていることにより、作業性、支持性におい
て優れるものとなるため好ましい。
【0023】本発明の断熱材1は、図1、図2に示すよ
うに硬質発泡板2を、幅方向を略2分割する折り曲げ用
の切り込み5を硬質発泡板2に設けた構成とすることも
できる。このようにすると、断熱材1を切り込み5にお
いて折り畳んだ状態として保管、運搬が可能となり、施
工現場において展開して使用することができ、また支持
部材間への挿入作業性にも優れたものとなる。また、図
3(a)、(b)に示すように、長さ方向を略2分割す
る折り曲げ用の切り込み5を硬質発泡板2に設けた構成
を採用しても、保管性、運搬性の面で好ましい。
【0024】図4(a)、(b)は、図1に示す本発明
の断熱材1を施工する方法の一例を示す。本発明の断熱
材1を支持部材6、6間に配設する場合、図4(a)に
示すように、耳部4を硬質発泡板2側に折り曲げるとと
もに、弾性シート3の積層面側を支持部材方向に向け
て、支持部材6、6間に挿入することにより配設する
(図4(b))。この時、弾性シート3よりなる耳部4
が、硬質発泡板2側に折り曲げられて硬質発泡板2の端
縁部7と支持部材6との間に介在するため、耳部4の弾
力性によって断熱材1を支持部材6、6間に挿入する作
業が容易となるとともに、耳部4は硬質発泡板2の片側
全面に積層されている弾性シート3と一体に形成されて
いるものであるから、硬質発泡板の端縁部に軟質発泡体
等を接合しただけの従来の断熱材のように、支持部材間
に断熱材を押し込む際に、軟質発泡体と硬質発泡板との
接合部が破損する等の問題を生じる虞れがない。断熱材
1は硬質発泡板2の端縁部7と支持部材6との間に挟ま
れた、弾性シートよりなる耳部4の弾性力によって保持
される。
【0025】本発明の断熱材1を支持部材6、6間に配
設するに際し、特に図示しないが、L型金具、カギ型金
具、楔型金具等の補助金具を断熱材1の周縁部に介在さ
せることができる。このような補助金具を用いると断熱
材1の取り付け強度を高めることができる。また本発明
の断熱材1は、片面に弾力性に富んだ弾性シート3が積
層されているため、断熱材1の厚みを支持部材6の厚み
と同等か、やや厚く形成することができる。この場合、
支持部材内外面に取り付けられる内装材、外装材と断熱
材1とが、弾性シート3の弾力性によって確実に密着
し、密閉断熱構造となるため結露防止等の効果が期待で
きる。
【0026】本発明の断熱材1は、図5(a)に示すよ
うに硬質発泡板2に、切り取り用の切り込み8等の切り
取り手段を設けておくと、間隔が狭い際根太等の支持部
材間に断熱材1を配設する場合には、硬質発泡板2の一
部2aを切り取り用の切り込み8から切除するととも
に、弾性シート3の余剰部分3aを切り取って(図5
(b))、耳部4を硬質発泡板の端縁部7側に折り曲げ
て支持部材6、6間に挿入することにより配設(図5
(c))すれば良い。また、弾性シート3の余剰部分3
aを切り取る工程は、支持部材間に断熱材を挿入した後
でも良い。尚、前述の工程において、硬質発泡板2と弾
性シート3とは、硬質発泡板の一部2aの切り込み8か
らの切除が容易なように、硬質発泡板2と弾性シート3
とは易剥離性粘着剤によって積層されていることが好ま
しい。具体的には、硬質発泡板2を弾性シート3から剥
離したときに、硬質発泡板2や弾性シート3に際立った
材質破壊が生じることなく(弾性シート3表面のスキン
層が破壊される程度であれば問題はない。)剥離可能な
ように、硬質発泡板2と弾性シート3とが積層されてい
ることが好ましい。
【0027】本発明断熱材1は、上記した方法で支持部
材6、6間に配設する場合に限らず、図6(a)、
(b)に示す方法等を採用することもできる。図6
(a)に示す態様は、耳部4のはみ出し幅:Lを、硬質
発泡板2の厚さ:Dよりも長く形成しておき、前記図4
に示した方法と同様に、耳部4を硬質発泡板2の端縁側
に折り曲げた状態で断熱材1を支持部材6間に押し込ん
だ後、耳部4をタッカー等の固定具9によって支持部材
6の内面側(又は外面側)に固定したものである。また
図6(b)に示す態様は、一方の側の耳部のはみ出し
幅:Lを硬質発泡板2の厚み:Dよりも長く形成し、長
い方の耳部4を硬質発泡板2の端縁部7側に折り畳んで
硬質発泡板2の端縁部7と支持部材6との間に挟み込む
ようにしたものである。
【0028】上記したように本発明の断熱材1を支持部
材6間に配設するに際し、耳部4が硬質発泡板2の端縁
部7と支持部材6との間に挟み込まれるようにすれば良
く、断熱材の配設方法としては上記したように種々の方
法を採用することができるが、図6(a)に示すよう
に、耳部4や固定具9が支持部材6の室内面側(又は室
外面側)に突出する方法は、内装材(或いは外装材)を
支持部材6に取り付ける際または取り付け後に、耳部4
や固定具9が障害となる虞れがある。また図6(b)に
示すように耳部4を硬質発泡板2の端縁部7に折り畳ん
で挟み込む方法では、折り畳んだ部分の厚み:dが大き
くなり過ぎると、断熱性の低下をきたし易い。従って、
本発明の断熱材1を支持部材6間に配設する方法として
は、図4に示すように耳部4が硬質発泡板2の端縁部7
と支持部材6との間に完全に挟み込まれ、支持部材の室
内面側(又は室外面側に)耳部等が突出しない方法が好
ましい。
【0029】
【実施例】以下に具体的な実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。 実施例1 表1に示すポリスチレン樹脂発泡体からなる硬質発泡板
の片面に、低密度ポリエチレン樹脂発泡シートからなる
弾性シートを、図1に示すように相対向する両側辺に耳
部が形成されるように易剥離性粘着剤によって積層して
断熱材を得た。硬質発泡板としては、長さ1820m
m、幅254mm、厚み25mm、密度0.035g/
cm3 のものを、弾性シートとしては、長さ1820m
m、幅304mm、厚み3mm、密度0.026g/c
3 のものを用いた。耳部は硬質発泡板の長手方向の相
対向する二辺側から、それぞれ25mmはみ出すように
形成した。この断熱材の熱抵抗値を表1にあわせて示
す。
【0030】
【表1】
【0031】比較例1 表1に示すポリプロピレン樹脂発泡体からなる硬質発泡
板をそのまま断熱材として使用した。この発泡板として
は、長さ1820mm、幅260mm、厚み40mm、
密度0.014g/cm3 のものを用いた。この断熱材
の熱抵抗値を表1にあわせて示した。
【0032】比較例2 幅を200mm、厚みを28mmとした以外は実施例1
で用いたと同様の硬質発泡板を用い、この発泡板の端縁
部に長さ1820mm、幅30mm、厚み25mm、密
度0.035g/cm3 の軟質ポリエチレン樹脂発泡体
を接着して断熱材とした。この断熱材は、支持部材間に
挿入して配設する際に、硬質発泡板の端縁部に接着した
軟質ポリエチレン樹脂発泡体の一部分が剥離した。また
計算により求められるこの断熱材の熱抵抗値は、実施例
1のものに比べて優れているものの、実際の断熱性は軟
質ポリエチレン樹脂発泡体部分の断熱性が低く、実施例
1のものより劣っていた。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の断熱材は、
支持部材間への挿入が容易であるとともに、断熱性を低
下させずに確実に断熱材を支持部材間に保持することが
できる。また断熱材の厚み増加を極力抑えて高い断熱性
を実現できる。更に、硬質発泡板に切り取り用の切り込
み手段を設けておくと、断熱材の幅調節可能範囲が広が
る利点がある。また、硬質発泡板としてポリスチレン系
樹脂発泡板等を使用した場合、弾性シートとしてポリオ
レフィン系樹脂発泡シートを使用すると、この断熱材を
床用断熱材として使用する場合、弾性シートが床下側に
位置するように配設すれば、床下に散布される防蟻剤、
防腐剤等によってポリスチレン系樹脂発泡板が侵される
のを弾性シートが防止するため、断熱性低下をきたすこ
となく長期間優れた断熱性を発揮する等の効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断熱材の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の断熱材の異なる実施態様を示す斜視図
である。
【図3】折り畳んだ状態の断熱材を展開して使用する状
態を示す断面図である。
【図4】本発明断熱材の取り付け方法の一例を示す断面
図である。
【図5】断熱材の取り付け方法の他の例を示す断面図で
ある。
【図6】断熱材の更に異なる取り付け方法を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 断熱材 2 硬質発泡板 3 弾性シート 4 耳部
フロントページの続き (72)発明者 下條 芳範 千葉県柏市つくしが丘2−7−8 Fターム(参考) 2E001 AA02 AB03 AD01 AE03 AF01 BA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝導率が0.035kcal/m・h
    ・℃未満の硬質発泡板の片面全面に、厚みが1〜10m
    mの弾性シートが積層されているとともに、硬質発泡板
    の少なくとも一辺側にはみ出した弾性シートによって耳
    部が形成されていることを特徴とする断熱材。
  2. 【請求項2】 弾性シートの熱伝導率が0.040kc
    al/m・h・℃未満であることを特徴とする請求項1
    記載の断熱材。
  3. 【請求項3】 硬質発泡板がポリスチレン系樹脂発泡板
    よりなり、弾性シートがポリオレフィン系樹脂発泡シー
    トよりなる床用断熱材である請求項1又は2記載の断熱
    材。
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