JP2000027042A - 延伸仮撚機 - Google Patents

延伸仮撚機

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JP2000027042A
JP2000027042A JP10186449A JP18644998A JP2000027042A JP 2000027042 A JP2000027042 A JP 2000027042A JP 10186449 A JP10186449 A JP 10186449A JP 18644998 A JP18644998 A JP 18644998A JP 2000027042 A JP2000027042 A JP 2000027042A
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Japan
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roller
motor
yarn
output shaft
drive motor
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JP10186449A
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Mitsunobu Kitamura
光紳 北村
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Nabtesco Corp
Original Assignee
Teijin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加熱及び加撚区間より下流側のローラ類等の振
動を有効に抑制することのできる延伸仮撚機を提供す
る。 【解決手段】第2モータ22及び第3モータ23が、第
2及び第3ローラ13、16の回転軸線に対して平行な
出力軸22a,23aと、その出力軸22a,23aに
対し直交し機台2の鉛直な面2aに取り付けられた取付
け基準面22b,23bとを有し、それら第2モータ2
2及び第3モータ23の取付け基準面から離隔した部位
22c,23cが、連結部材25によって互いに連結さ
れている。両モータに作用する負荷が連結部材25中で
対抗するようにするのがよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成繊維を仮撚加
工する延伸仮撚機に関し、特に加工速度900m/min以
上の高速運転に好適な延伸仮撚機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成繊維を仮撚加工する延伸仮撚
機においては、糸条を複数のフィードローラによって走
行させながら、加撚状態で加熱及び延伸し、撚りぐせを
つけた後、綾振りしながらボビンに巻き取るようになっ
ており、フィードローラやトラバースカム、巻取り駆動
軸等は、それぞれ駆動モータによって駆動されるように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
延伸仮撚機にあっては、糸条の延伸、加撚区間より下流
側のフィードローラや巻取り駆動軸が非常に高速で回転
するため、特に900m/minの高速運転時に、ローラ類
やその駆動モータに振動が生じ易く、モータ及びベアリ
ングの寿命が大きく低下するという問題があった。
【0004】前述した振動は、具体的には、ローラ類の
駆動モータが出力軸と直交するフランジ面を有し、か
つ、このフランジ面から突出する出力軸の先端部に回転
負荷による側圧が作用する場合に、フランジ面と反対側
のモータ後端部が大きな振幅で振動する現象を引き起こ
すというものであり、さらに、1200m/min以上の
運転においては、騒音が大きくなるという問題があっ
た。
【0005】さらに、延伸仮撚機の巻取り装置において
は、トラバースカムや巻取り駆動軸の振動が大きくなる
と、巻取りパッケージの形状、品質に悪影響を与えてし
まう。そこで本発明は、加熱及び加撚区間より下流側の
ローラ類等の振動を有効に抑制することのできる延伸仮
撚機を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として、第1の発明は、原糸パッケージから糸条を供給
する第1ローラと、前記第1ローラより大きい糸送り速
度で回転し前記第1ローラとの間で糸条を延伸する第2
ローラと、前記第1ローラ及び第2ローラの間で走行糸
条を加熱する第1ヒータと、該第1ヒータにより下流側
で走行糸条に撚りを加え前記第1ヒータによって加熱さ
れる加撚区間の糸条に撚りを遡及させる仮撚手段と、前
記第2ローラを通過した、前記仮撚手段より下流側の解
撚区間の糸条を加熱する第2ヒータと、前記第2ローラ
を通過した糸条を、弛緩状態で走行させる第3ローラ
と、第3ローラを通過した糸条を巻き取る巻取り手段
と、前記第1、第2及び第3ローラをそれぞれ駆動する
第1、第2及び第3モータと、を機台上に備えた延伸仮
撚機において、前記第2モータ及び第3モータが、前記
第2及び第3ローラの回転軸線に対して平行な出力軸
と、該出力軸に対し直交し前記機台の鉛直な面に取り付
けられた取付け基準面とを有し、該第2モータ及び第3
モータの、前記取付け基準面から離隔した部位が、連結
部材によって互いに連結されたものであり、第2モータ
及び第3モータの振動を、取付け基準面から離隔した部
分で連結部材により有効に抑制することができる。
【0007】また、前記第2モータの出力軸及び前記第
3モータの出力軸が鉛直方向で前記第2ローラ及び第3
ローラの間に位置し、前記第2モータの出力軸と第2ロ
ーラ、及び、前記第3モータの出力軸と第3ローラが、
それぞれ無端伝動部材によって駆動連結され、前記第2
モータ及び第3モータの、前記取付け基準面から離隔し
た部位が、前記連結部材によって前記出力軸に対し直交
する方向の相対変位を規制されていると、無端伝動部材
から第2モータ及び第3モータに作用する負荷方向を連
結部材中で対抗する方向にして、振動をより有効に抑制
することができる。この場合、前記無端伝動部材の各々
が、前記取付け基準面に対し、前記取付け基準面から離
隔した部位とは反対側で前記第2モータの出力軸又は前
記第3モータの出力軸に伝動可能に連結されていると、
連結部材を振幅の大きくなる部分に配置して振動を有効
に抑制することができる。
【0008】さらに、第2ローラ及び第3ローラをそれ
ぞれの回転軸線方向に複数配置してそれぞれの共通軸を
有する第2ローラ群及び第3ローラ群を構成し、該第2
ローラ群及び第3ローラ群によって複数の原糸パッケー
ジからの複数の糸条を並走させるようにするとともに、
前記無端伝動部材を、前記第2ローラ群の共通軸の一端
部と前記第2モータの間、および、前記第3ローラ群の
共通軸の一端部と前記第3モータの間に、それぞれ介装
すると、無端伝動部材から第2モータ及び第3モータに
作用する負荷を連結部材に対抗する力として作用させ、
振動をより有効に抑制することができる。
【0009】上記課題を解決する手段として、第2の発
明は、それぞれ原糸パッケージから糸条を供給する複数
の第1ローラと、前記第1ローラより大きい糸送り速度
でそれぞれ回転し前記第1ローラとの間で糸条を延伸す
る複数の第2ローラと、前記第1ローラ及び第2ローラ
の間で複数の走行糸条を加熱する糸条加熱手段と、該糸
条加熱手段より下流側で複数の走行糸条に撚りを加え前
記糸条加熱手段によって加熱される加撚区間の糸条のそ
れぞれに撚りを遡及させる仮撚手段と、前記仮撚手段よ
り下流側で解撚された複数の糸条をそれぞれ綾振る複数
のトラバースカムと、該トラバースカムにより綾振られ
る複数の糸条をそれぞれボビンに巻き取るための複数の
巻取り駆動軸と、をそれぞれ機台上に備えた延伸仮撚機
において、前記複数のトラバースカムを駆動するカム駆
動モータと前記複数の巻取り駆動軸を駆動する巻取り駆
動モータとが、前記トラバースカム及び巻取り駆動軸の
回転軸線に対し平行な出力軸と、該出力軸に対して直交
しそれぞれ前記機台の鉛直な面に取り付けられた取付け
基準面とを有し、該カム駆動モータ及び巻取り駆動モー
タの、前記取付け基準面から離隔した部位が、連結部材
によって互いに連結されたものであり、カム駆動モータ
及び巻取り駆動モータの振動を、取付け基準面から離隔
した部分で連結部材により有効に抑制することができ
る。
【0010】また、前記カム駆動モータの出力軸が、鉛
直方向で複数のトラバースカムの間に位置するととも
に、無端伝動部材によって複数の前記トラバースカムに
駆動連結され、前記巻取り駆動モータの出力軸が、鉛直
方向で複数の巻取り駆動軸の間に位置するとともに、無
端伝動部材によって複数の前記巻取り駆動軸に駆動連結
され、前記カム駆動モータ及び巻取り駆動モータの、前
記取付け基準面から離隔した部位が、前記連結部材によ
って前記出力軸に対し直交する方向の相対変位を規制さ
れていると、無端伝動部材からカム駆動モータ及び巻取
り駆動モータに作用する負荷方向を連結部材中で対抗す
る方向にして、振動をより有効に抑制することができ
る。この場合、前記無端伝動部材の各々が、前記取付け
基準面に対し、前記取付け基準面から離隔した部位とは
反対側で前記カム駆動モータの出力軸又は前記巻取り駆
動モータの出力軸に伝動可能に連結されていると、連結
部材を振幅の大きくなる部分に配置して振動を有効に抑
制することができる。
【0011】さらに、トラバースカム及び巻取り駆動軸
をそれぞれ複数互いに平行に配置してトラバースカム群
及び巻取り駆動軸群を構成し、該トラバースカム群及び
巻取り駆動軸群によって複数の糸条を複数のボビンにそ
れぞれ巻き取るとともに、前記無端伝動部材を、前記ト
ラバースカム群と前記カム駆動モータの間、および、前
記巻取り駆動軸群と前記巻取り駆動モータの間に、それ
ぞれ介装して、無端伝動部材からカム駆動モータ及び巻
取り駆動モータに作用する負荷を連結部材に対抗する力
として作用させると、振動をより有効に抑制することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明に係る
延伸仮撚機の一実施形態を示す図ある。図1において、
10は複数の原糸パッケージ11を収納するクリールで
あり、12は、例えば駆動ローラ12a及び従動押えロ
ーラ12bからなり、図1の紙面と直交する方向に並設
された複数の第1ローラである。この第1ローラ12
は、複数の原糸パッケージ11から複数の糸条Yを所定
速度で繰り出し、所定方向に供給することができる。1
3は、例えば駆動ローラ13a及び従動押えローラ13
bからなり、図1の紙面と直交する方向に並設された複
数の第2ローラである。この第2ローラ13は、第1ロ
ーラ12より大きい糸送り速度で回転し、第1ローラ1
2との間で糸条Yを延伸することができる。
【0013】14Fは、第1ローラ12及び第2ローラ
13の間で走行糸条Yを加熱する糸条加熱手段であり、
例えば複数の糸条Yを非接触加熱方式で加熱するよう並
設されたヒータからなる。15は、この糸条加熱手段よ
り下流側の所定位置で走行糸条Yに撚りを加える摩擦デ
ィスク方式の仮撚手段である。この仮撚手段15は、例
えば糸条加熱手段14Fによって加熱される加撚区間の
糸条Yに撚りを遡及させるとともに、前記所定位置を通
過した糸条Yの撚りを解く作用をなす。
【0014】16は、第2ローラ13を通過した糸条Y
を、弛緩状態で走行させる複数の第3ローラである。こ
の第3ローラは、例えば駆動ローラ16a及び従動押え
ローラ16bからなり、図1の紙面と直交する方向に並
設されている。また、第3ローラ16の糸送り速度は第
2ローラ13の糸送り速度とほぼ等しいが、わずかに小
さく設定されている。
【0015】17は、第3ローラ16を通過した糸条Y
を巻き取る巻取り手段であり、仮撚手段15より下流側
で解撚された糸条を所定の綾振り方向に綾振る複数のト
ラバースカム18と、そのトラバースカム18により綾
振られる糸条Yを図示しないボビンに巻き取って糸条パ
ッケージ20を形成する複数の巻取り駆動軸19と、を
有している。
【0016】14Sは、第2ローラ13と第3ローラ1
6の間に配設された熱固定用の糸条加熱手段で、例えば
複数の糸条Yを非接触加熱方式で加熱するよう並設され
たヒータからなる。この熱固定用の糸条加熱手段14S
は、ポリエステルの溶融加熱手段よりも高い温度で加熱
することもできる。
【0017】上記第1ローラ12、第2ローラ13、糸
条加熱手段14F,14S、仮撚手段15、第3ローラ1
6及び巻取り手段17は、それぞれ本実施形態の延伸仮
撚機1の機台2に、その中心に対し図中左右対称に支持
されている。また、詳細を図示しないが、第2ローラ1
3及び第3ローラ16は、上述のようにそれぞれの回転
軸線方向に複数配置されることで、それぞれの共通軸を
有する第2ローラ群及び第3ローラ群として構成されて
いる。そして、これら第2ローラ群13及び第3ローラ
群16によって、複数の原糸パッケージ11からの複数
の糸条Yが並走して仮撚加工される。
【0018】図2及び図3において、22及び23は、
第2及び第3ローラをそれぞれ駆動する第2及び第3モ
ータであり、これら第2モータ22及び第3モータ23
は、第2及び第3ローラ13、16の並列方向の一端側
又は両端側で機台2に支持されている。また、第2モー
タ22及び第3モータ23は、第2ローラ13及び第3
ローラ16の回転軸線に対して平行な出力軸22a,2
3aと、その出力軸22a,23aに対し直交し、機台
2の鉛直な面2aに取り付けられた取付け基準面22
b,23bとを有している。なお、第1ローラ12も、
上述と同様に、回転軸線方向に複数配置されることで、
共通軸を有する第1ローラ群として構成されており、図
示しない第1ローラ駆動用のモータも第1ローラ群の共
通軸を駆動するようになっている。
【0019】また、第2モータ22及び第3モータ23
の、前記取付け基準面22b,23bから離隔した部位
22c,23cは、連結部材25によって互いに連結さ
れている。具体的には、第2モータ22の出力軸22a
及び第3モータ23の出力軸23aは、鉛直方向で第2
ローラ13及び第3ローラ16の間に位置するととも
に、それぞれ無端伝動部材であるタイミングベルト3
1,32によって第2ローラ13及び第3ローラ16に
駆動連結されている。そして、第2モータ22及び第3
モータ23の、前記取付け基準面22b,23bから離
隔した部位22c,23cが、連結部材25によって出
力軸22a,23aに対し直交する方向の相対変位を規
制される連結構造となっている。
【0020】さらに、タイミングベルト31,32の各
々は、モータ22,23の取付け基準面22b,23b
に対し、その取付け基準面から離隔した部位22c,2
3cとは反対側で前記第2モータの出力軸又は前記第3
モータの出力軸に伝動可能に連結されている。具体的に
は、図3に示すように、タイミングベルト31は左右対
称に配置された2つの第2ローラ群のそれぞれの共通軸
42の一端部42aと前記第2モータ22出力軸22a
の間に改装され、タイミングベルト32は左右対称に配
置された2つの第3ローラ群のそれぞれの共通軸43の
一端側43aと第3モータ23の間に、それぞれ介装さ
れている。すなわち、タイミングベルト31,32を用
いることで、モータ22,23を左右一対の共通軸の駆
動に共用する構成となっている。
【0021】上述のような構成によれば、第2モータ2
2及び第3モータ23の高速回転時における振動が、両
モータ22,23の取付け基準面22b,23bから離
隔した部分22c,23cで振幅の大きな振動として現
れるが、本実施形態においては、連結部材25によりそ
のような振動が有効に抑制される。その結果、振動によ
るモータ寿命の低下及びベアリングの寿命の低下を防止
することができる。
【0022】また、第2モータ22の出力軸22a及び
第3モータ23の出力軸23aが、鉛直方向で第2ロー
ラ13及び第3ローラ16の間に位置し、しかも、それ
ぞれタイミングベルト31,32によって第2ローラ1
3及び第3ローラ16に駆動連結されることから、第2
モータ22及び第3モータ23の取付け基準面22b,
23bから離隔した部位22c,23cが、連結部材2
5によって、出力軸22a,23aに対し直交する方
向、特に鉛直方向の相対変位を規制される。したがっ
て、タイミングベルト31,32から第2モータ22及
び第3モータ23に作用する負荷方向を、連結部材25
中で対抗する方向にして、振動をより有効に抑制するこ
とができ、低コストで十分な振動減衰効果を得ることが
できる。
【0023】また、この場合、タイミングベルト31,
32の各々が、前記取付け基準面22b,23bに対
し、そこから離隔した部位22c,23cとは反対側の
機台2の内方側で、第2モータ22の出力軸22a又は
第3モータ23の出力軸23aに伝動可能に連結されて
いることから、連結部材25を、振幅の大きくなる部分
に配置して振動を有効に抑制することができる。
【0024】さらに、第2ローラ22及び第3ローラ2
3をそれぞれの共通軸を有する第2ローラ群及び第3ロ
ーラ群として構成し、両ローラ群によって複数の原糸パ
ッケージ11からの複数の糸条Yを並走させるように
し、更に、タイミングベルト31,32を、第2ローラ
群の共通軸42の一端部42aと第2モータ22の出力
軸22aの間、および、第3ローラ群の共通軸43の一
端部43aと第3モータ23の出力軸23a間に、それ
ぞれ介装しているので、タイミングベルト31,32か
ら第2モータ22及び第3モータ23に作用する側圧負
荷を連結部材25に対抗する力(互いに逆向きの引張り
又は圧縮力)として作用させることになり、これによっ
て振動をより有効に抑制することができる。
【0025】図4及び図5は、本発明に係る延伸仮撚機
の他の実施形態を示す図である。なお、本実施形態にお
ける延伸仮撚のための主要構成は、上述の実施形態とほ
ぼ同様であるので、特に上述の実施形態と相違する点に
ついて説明し、同一又はそれに相当する構成については
図1〜図3に記載した符号と同一の符号を用いて説明す
る。
【0026】図4及び図5において、51、52、53
は仮撚手段15より下流側で解撚された複数の糸条Yを
それぞれ綾振る複数のトラバースカムであり、54,5
5,56はそのトラバースカム51〜53により綾振ら
れる複数の糸条Yをそれぞれボビンに巻き取るための複
数の巻取り駆動軸である。これらトラバースカム51〜
53及び巻取り駆動軸54〜56は、それぞれ機台2に
回転自在に支持されている。また、61はトラバースカ
ム51〜53を駆動するカム駆動モータ、62はカム駆
動モータ61とは反対の方向に回転して巻取り駆動軸5
4〜56を駆動する巻取り駆動モータである。これらの
モータ61,62は、トラバースカム51〜53及び巻
取り駆動軸54〜56の回転軸線に対し平行な出力軸6
1a,62aと、その出力軸61a,62aに対して直
交しそれぞれ機台2の鉛直な面2aに取り付けられた取
付け基準面61b,62bとを有し、これらカム駆動モ
ータ61及び巻取り駆動モータ62の取付け基準面61
b,62bから離隔した部位61c,62cが、連結部
材65によって互いに連結されている。
【0027】このようにすると、上述の実施形態と同様
に、カム駆動モータ61及び巻取り駆動モータ62の振
動を、取付け基準面61b,62bから離隔した部分で
連結部材65により有効に抑制することができる。ま
た、カム駆動モータ61の出力軸61aが、鉛直方向で
複数のトラバースカム51〜53の間に位置するととも
に、タイミングベルト71(無端伝動部材)によってト
ラバースカム51〜53に駆動力を伝達可能に連結され
る一方、巻取り駆動モータ62の出力軸62aが、鉛直
方向で複数の巻取り駆動軸54〜56の間に位置すると
ともに、タイミングベルト72(無端伝動部材)によっ
て複数の巻取り駆動軸54〜56に駆動連結され、か
つ、カム駆動モータ61及び巻取り駆動モータ62の取
付け基準面から離隔した部位61c、62cが、連結部
材65によって出力軸61a,62aに対し直交する方
向の相対変位を規制されていることから、互いに逆向き
に回転するタイミングベルト71,72からカム駆動モ
ータ61及び巻取り駆動モータ62に作用する負荷方向
を、連結部材65において対抗させ、両モータ61,6
2の振動を有効に抑制することができる。そしてまた、
タイミングベルト71,72の各々が、取付け基準面6
1b,62bに対し、取付け基準面から離隔した部位6
1c、62cとは反対側でカム駆動モータ61の出力軸
61a又は巻取り駆動モータ62の出力軸62aに伝動
可能に連結されているので、連結部材65を振幅の大き
くなる部分に配置することで振動を有効に抑制すること
ができる。
【0028】さらに、トラバースカム及び巻取り駆動軸
をそれぞれ複数互いに平行に配置してトラバースカム群
51〜53及び巻取り駆動軸群54〜56を構成し、そ
れらによって複数の糸条Yを複数のボビンにそれぞれ巻
き取るとともに、タイミングベルト71,72を、トラ
バースカム群51〜53とカム駆動モータ61の間、お
よび、巻取り駆動軸群54〜56と巻取り駆動モータ6
2の間に、それぞれ介装しているので、タイミングベル
ト71,72からカム駆動モータ61及び巻取り駆動モ
ータ62の出力軸61a,62aに作用する側圧負荷を
連結部材65に対抗する力として作用させ、カム駆動モ
ータ61及び巻取り駆動モータ62の振動をより有効に
抑制することができる。
【0029】
【実施例】図1から図3に示した実施形態と同様な延伸
仮撚機を製作し、延伸仮撚機の運転速度とそれによるモ
ータ後部(取付け基準面から最も離隔した部位)の水
平、垂直方向の振動変化について、第3ローラ23につ
いて観察したところ、図6(a)に示すような結果とな
った。一方、図6(b)は、従来の装置のモータフラン
ジ付近に補強部材を取り付けた比較例である。この図6
から明らかなように、第2及び第3ローラ12、16を
従来方式で駆動した場合の結果である図6(b)に示す
振動の変化に比べて、大幅な振動低減の効果がある。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、第2モータ及び第3モータの、取付け基準面から離
隔した部位を、連結部材によって互いに連結するように
しているので、第2モータ及び第3モータの振動を、取
付け基準面から離隔した部分で簡単な連結部材によって
有効に抑制することができる。
【0031】また、無端伝動部材から第2モータ及び第
3モータに作用する負荷方向を連結部材中で対抗する方
向にして、振動をより有効に抑制することができる。ま
た、無端伝動部材の各々が、前記取付け基準面に対し、
該基準面から離隔した部位とは反対側で前記第2モータ
の出力軸又は前記第3モータの出力軸に伝動可能に連結
されるようにすれば、連結部材を振幅の大きくなる部分
に配置して振動を有効に抑制することができる。
【0032】さらに、第2ローラ及び第3ローラをその
回転軸線方向に複数配置して第2ローラ群及び第3ロー
ラ群を構成し、それらによって複数の糸条を並走させる
ようにし、無端伝動部材を、第2ローラ群の共通軸の一
端部と第2モータの間、および、第3ローラ群の共通軸
の一端部と第3モータの間に、それぞれ介装するように
すれば、無端伝動部材から第2モータ及び第3モータに
作用する負荷を連結部材に対抗する力として作用させ、
振動をより有効に抑制することができる。
【0033】また、第2の発明によれば、トラバースカ
ムを駆動するカム駆動モータと巻取り駆動軸を駆動する
巻取り駆動モータとが、トラバースカム及び巻取り駆動
軸の回転軸線に対し平行な出力軸と、該出力軸に対して
直交しそれぞれ前記機台に取り付けられた取付け基準面
とを有し、該カム駆動モータ及び巻取り駆動モータの、
前記取付け基準面から離隔した部位が、連結部材によっ
て互いに連結されるようにしているので、カム駆動モー
タ及び巻取り駆動モータの振動を、取付け基準面から離
隔した部分で連結部材により有効に抑制することができ
る。
【0034】また、無端伝動部材からカム駆動モータ及
び巻取り駆動モータに作用する負荷方向を連結部材中で
対抗させるようにすれば、振動をより有効に抑制するこ
とができる。また、前記無端伝動部材の各々が、前記取
付け基準面に対し、前記取付け基準面から離隔した部位
とは反対側で前記カム駆動モータの出力軸又は前記巻取
り駆動モータの出力軸に伝動可能に連結されるようにす
れば、連結部材を振幅の大きくなる部分に配置して振動
を有効に抑制することができる。
【0035】さらに、無端伝動部材からカム駆動モータ
及び巻取り駆動モータに作用する負荷を連結部材に対抗
する力として作用させるようにすれば、振動をより有効
に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る延伸仮撚機の一実施形態を示すそ
の概略構成図である。
【図2】一実施形態の延伸仮撚機の要部側面図である。
【図3】一実施形態の延伸仮撚機の要部正面断面図であ
る。
【図4】本発明に係る延伸仮撚機の他の実施形態を示す
その要部側面図である。
【図5】他の実施形態の延伸仮撚機の要部正面断面図で
ある。
【図6】本発明による振動低減の効果を説明するグラフ
で、(a)(b)は一実施例の第3ローラにおいて運転
速度を変化せた場合の試験結果、(c)(d)は比較例
の同様な試験結果を示している。
【符号の説明】 10 クリール 12 第1ローラ 13 第2ローラ 14F 糸条加熱手段 15 仮撚手段 16 第3ローラ 17 巻取り手段 20 糸条パッケージ 51、52、53 トラバースカム 54,55,56 巻取り駆動軸 61 カム駆動モータ 62 巻取り駆動モータ 61a,62a 出力軸 61b,62b 取付け基準面 61c,62c 取付け基準面から離隔した部位 65 連結部材 Y 糸条

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原糸パッケージから糸条を供給する第1ロ
    ーラと、 前記第1ローラより大きい糸送り速度で回転し前記第1
    ローラとの間で糸条を延伸する第2ローラと、 前記第1ローラ及び第2ローラの間で走行糸条を加熱す
    る第1ヒータと、 該第1ヒータにより下流側で走行糸条に撚りを加え前記
    第1ヒータによって加熱される加撚区間の糸条に撚りを
    遡及させる仮撚手段と、 前記第2ローラを通過した、前記仮撚手段より下流側の
    解撚区間の糸条を加熱する第2ヒータと、 前記第2ローラを通過した糸条を、弛緩状態で走行させ
    る第3ローラと、 第3ローラを通過した糸条を巻き取る巻取り手段と、 前記第1、第2及び第3ローラをそれぞれ駆動する第
    1、第2及び第3モータと、を機台上に備えた延伸仮撚
    機において、 前記第2モータ及び第3モータが、前記第2及び第3ロ
    ーラの回転軸線に対して平行な出力軸と、該出力軸に対
    し直交し前記機台の鉛直な面に取り付けられた取付け基
    準面とを有し、 該第2モータ及び第3モータの、前記取付け基準面から
    離隔した部位が、連結部材によって互いに連結されたこ
    とを特徴とする延伸仮撚機。
  2. 【請求項2】前記第2モータの出力軸及び前記第3モー
    タの出力軸が、鉛直方向で前記第2ローラ及び第3ロー
    ラの間に位置し、 前記第2モータの出力軸と第2ローラ、及び、前記第3
    モータの出力軸と第3ローラが、それぞれ無端伝動部材
    によって駆動連結され、 前記第2モータ及び第3モータの、前記取付け基準面か
    ら離隔した部位が、前記連結部材によって前記出力軸に
    対し直交する方向の相対変位を規制されていることを特
    徴とする請求項1に記載の延伸仮撚機。
  3. 【請求項3】前記無端伝動部材の各々が、前記取付け基
    準面に対し、前記取付け基準面から離隔した部位とは反
    対側で前記第2モータの出力軸又は前記第3モータの出
    力軸に伝動可能に連結されていることを特徴とする請求
    項2に記載の延伸仮撚機。
  4. 【請求項4】第2ローラ及び第3ローラをそれぞれの回
    転軸線方向に複数配置してそれぞれの共通軸を有する第
    2ローラ群及び第3ローラ群を構成し、 該第2ローラ群及び第3ローラ群によって複数の原糸パ
    ッケージからの複数の糸条を並走させるようにするとと
    もに、 前記無端伝動部材を、前記第2ローラ群の共通軸の一端
    部と前記第2モータの間、および、前記第3ローラ群の
    共通軸の一端部と前記第3モータの間に、それぞれ介装
    したことを特徴とする請求項2又は3に記載の延伸仮撚
    機。
  5. 【請求項5】それぞれ原糸パッケージから糸条を供給す
    る複数の第1ローラと、 前記第1ローラより大きい糸送り速度でそれぞれ回転し
    前記第1ローラとの間で糸条を延伸する複数の第2ロー
    ラと、 前記第1ローラ及び第2ローラの間で複数の走行糸条を
    加熱する糸条加熱手段と、 該糸条加熱手段より下流側で複数の走行糸条に撚りを加
    え前記糸条加熱手段によって加熱される加撚区間の糸条
    のそれぞれに撚りを遡及させる仮撚手段と、 前記仮撚手段より下流側で解撚された複数の糸条をそれ
    ぞれ綾振る複数のトラバースカムと、 該トラバースカムにより綾振られる複数の糸条をそれぞ
    れボビンに巻き取るための複数の巻取り駆動軸と、をそ
    れぞれ機台上に備えた延伸仮撚機において、 前記複数のトラバースカムを駆動するカム駆動モータと
    前記複数の巻取り駆動軸を駆動する巻取り駆動モータと
    が、前記トラバースカム及び巻取り駆動軸の回転軸線に
    対し平行な出力軸と、該出力軸に対して直交しそれぞれ
    前記機台の鉛直な面に取り付けられた取付け基準面とを
    有し、 該カム駆動モータ及び巻取り駆動モータの、前記取付け
    基準面から離隔した部位が、連結部材によって互いに連
    結されたことを特徴とする延伸仮撚機。
  6. 【請求項6】前記カム駆動モータの出力軸が、鉛直方向
    で複数のトラバースカムの間に位置するとともに、無端
    伝動部材によって複数の前記トラバースカムに駆動連結
    され、 前記巻取り駆動モータの出力軸が、鉛直方向で複数の巻
    取り駆動軸の間に位置するとともに、無端伝動部材によ
    って複数の前記巻取り駆動軸に駆動連結され、 前記カム駆動モータ及び巻取り駆動モータの、前記取付
    け基準面から離隔した部位が、前記連結部材によって前
    記出力軸に対し直交する方向の相対変位を規制されてい
    ることを特徴とする請求項5に記載の延伸仮撚機。
  7. 【請求項7】前記無端伝動部材の各々が、前記取付け基
    準面に対し、前記取付け基準面から離隔した部位とは反
    対側で前記カム駆動モータの出力軸又は前記巻取り駆動
    モータの出力軸に伝動可能に連結されていることを特徴
    とする請求項6に記載の延伸仮撚機。
  8. 【請求項8】トラバースカム及び巻取り駆動軸をそれぞ
    れ複数互いに平行に配置してトラバースカム群及び巻取
    り駆動軸群を構成し、 該トラバースカム群及び巻取り駆動軸群によって複数の
    糸条を複数のボビンにそれぞれ巻き取るとともに、 前記無端伝動部材を、前記トラバースカム群と前記カム
    駆動モータの間、および、前記巻取り駆動軸群と前記巻
    取り駆動モータの間に、それぞれ介装して、無端伝動部
    材からカム駆動モータ及び巻取り駆動モータに作用する
    負荷を連結部材に対抗する力として作用させることを特
    徴とする請求項6又は7に記載の延伸仮撚機。
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