JP2000026315A - カルシウムチャンネル活性化剤の評価方法 - Google Patents

カルシウムチャンネル活性化剤の評価方法

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JP2000026315A
JP2000026315A JP10194236A JP19423698A JP2000026315A JP 2000026315 A JP2000026315 A JP 2000026315A JP 10194236 A JP10194236 A JP 10194236A JP 19423698 A JP19423698 A JP 19423698A JP 2000026315 A JP2000026315 A JP 2000026315A
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subunit
protein
calcium channel
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channel
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Yoshiyasu Ogiwara
吉康 荻原
Mitsunobu Yoshii
光信 吉井
Toshihide Nukada
敏秀 額田
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 神経細胞におけるCaチャンネルα1サブユ
ニットとG蛋白との相互作用の解明とこれに基づく医薬
の提供。 【解決手段】 G蛋白のαサブユニットとCaチャンネ
ルα1サブユニットのC末端領域との結合を阻害する物
質又はG蛋白のαサブユニットとCaチャンネルα1
ブユニットの結合によりもたらされるCaチャンネルの
機能変化を阻害する物質を有効成分とする神経細胞Ca
チャンネル活性化剤、抗痴呆剤及び能機能改善剤、並び
にこれらの薬剤の評価方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は神経細胞カルシウム
チャンネル(Caチャンネル)活性化剤の評価方法及び
神経細胞Caチャンネル活性化剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】神経終
末には多くのCaチャンネルが存在する。活動電位が伝
播してきた結果、Caチャンネルは開口し、細胞内へと
カルシウムを流入させる。その結果として、神経伝達物
質が神経末端より分泌され、神経間での情報伝達がなさ
れる。細胞内へのカルシウム流入量を増加させれば、神
経伝達物質の遊離量が増え、神経伝達の効率が高められ
ることにより、高次脳機能改善作用が発現すると考えら
れている。
【0003】Caチャンネルには、膜受容体に共役し、
受容体の刺激に伴ってCaを細胞内へ流入させる受容体
作働性Caチャンネル(Receptor Opera
ted Ca Channel)ならびに膜電位に依存
して開口し、Caを流入させる電位依存性Caチャンネ
ル(Voltage Gated Ca Channe
l)の二種類が知られている。後者は更に、高閾値活性
型(High Voltage Activated:
HVA)ならびに低閾値活性型(Low Voltag
e Activated:LVA)Caチャンネルのタ
イプに大別される。HVA Caチャンネルには、Nタ
イプ CaチャンネルならびにP/QタイプCaチャン
ネル等が知られており、中枢神経系に広く分布するとと
もに、神経伝達物質の遊離、長期増強、神経細胞可塑性
調節他に深く関与しているものと考えられている。
【0004】これらのNタイプ及びP/QタイプCaチ
ャンネルは、G蛋白によって抑制性の調節を受ける。G
蛋白は、α、β及びγサブユニットの三量体で構成さ
れ、G蛋白共役受容体に結合して不活性の状態で存在し
ている。ひとたび、G蛋白共役受容体が刺激されると、
G蛋白αサブユニットがリン酸化されるとともにαサブ
ユニットならびにβγサブユニットに解離し、遊離さ
れ、様々な生理学的作用を引き起こす。HVA Caチ
ャンネルであるNタイプ及びP/QタイプCaチャンネ
ルは、各種受容体刺激によって遊離されたG蛋白αサブ
ユニット及びβγサブユニットにより、抑制性の調節を
受けることが知られている。
【0005】しかしながら、これらG蛋白のサブユニッ
トによる抑制は、直接的にCaチャンネルに対して相互
作用した結果であるのか否かについて、またCaチャン
ネルのいずれの領域とG蛋白のいずれのサブユニットと
が相互作用した結果であるか否かについても明らかとな
っていなかった。
【0006】従って、神経細胞において、G蛋白のいず
れのサブユニットとCaチャンネルのどの領域との相互
作用によってCaチャンネルの活性化が制御されている
のかを明らかにすることは、新たなCaチャンネル活性
化剤、ひいては抗痴呆剤に代表される脳機能改善剤の開
発に有用である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、G蛋白の
サブユニット群とCaチャンネルのサブユニット群との
結合能を検討したところ、G蛋白のαサブユニットがC
aチャンネルのα1サブユニットC末端領域と特異的に
結合し、当該結合によりCaチャンネルの活性化が抑制
されることを見出した。そして、更に、当該結合能又は
当該結合による機能変化の測定を利用すればCaチャン
ネル活性化剤の評価ができること、更にまた当該結合を
阻害する物質又は当該結合による機能変化を阻害する物
質はCaチャンネル活性化剤、抗痴呆剤、脳機能改善剤
として有用であることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0008】すなわち、本発明は、被検体の存在下、G
蛋白のαサブユニットとCaチャンネルα1サブユニッ
トのC末端領域との結合阻害試験、又は、神経細胞又は
遺伝子工学的にCaチャンネル蛋白を発現させた細胞を
用いて、G蛋白のαサブユニットとCaチャンネルα1
サブユニットの結合に起因する機能変化測定試験を行う
ことを特徴とする神経細胞Caチャンネル活性化剤の評
価方法、並びに当該方法により見いだされた物質を有効
成分とするCaチャンネル活性化剤、抗痴呆剤及び脳機
能改善剤を提供するものである。
【0009】また、本発明は、G蛋白のαサブユニット
とCaチャンネルα1サブユニットのC末端領域との結
合を阻害する物質又はG蛋白のαサブユニットとCaチ
ャンネルα1サブユニットの結合によりもたらされるC
aチャンネルの機能変化を阻害する物質を有効成分とす
る神経細胞Caチャンネル活性化剤、抗痴呆剤及び脳機
能改善剤を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】Caチャンネルα1サブユニット
には、G蛋白と結合する可能性のある部分として、細胞
内I−IIループ領域とC末端領域がある。一方、G蛋白
には、Caチャンネルα1サブユニットと結合する可能
性のあるユニットとして、αサブユニットとβγサブユ
ニットがある。本発明者らは、Caチャンネルα1サブ
ユニットのI−IIループ領域にG蛋白のβγサブユニッ
トが結合するのを確認した。更に本発明者らはC末端領
域にはαサブユニットが特異的に結合することを明らか
にした。
【0011】すなわち、これら4種のユニット又はその
部分ペプチドを遺伝子組換え技術又は合成等により調製
し、これらを反応させた後、G蛋白αサブユニットに対
する抗体又はG蛋白βγサブユニットに対する抗体を反
応させることにより結合の有無を確認することにより検
討を行った。なお、これらの抗体を用いた結合の有無
は、結合部位に相当するペプチドを用いた一次抗体の吸
収実験を採用するのが好ましい。
【0012】更に、Caチャンネルα1サブユニットの
C末端領域とG蛋白のαサブユニットが結合したとき、
Caチャンネル活性化が抑制されることを確認した。す
なわち、ミュータントCaチャンネル又はキメラCaチ
ャンネルを発現させたアフリカツメガエル卵母細胞を用
いた電気生理学的検討により、かかる結合があったとき
にCaチャンネルの活性化が抑制されることを確認し
た。
【0013】本発明の評価方法を実施するには、被検体
の存在下にCaチャンネルα1サブユニットのC末端領
域とG蛋白のαサブユニットとを反応させ、当該結合の
有無を検討すればよい。当該結合が抑制されれば、被検
体は、G蛋白の結合を抑制することにより、Caチャン
ネルを活性化する作用を有することがわかる。一方、当
該結合が抑制されなければ、この被検体には直接結合抑
制作用によるCaチャンネル活性化作用はないことがわ
かる。
【0014】一方、当該結合を直接阻害しないにもかか
わらず、Caチャンネル活性化作用を示す物質もあり得
る。すなわち、Caチャンネルα1サブユニットのC末
端領域とG蛋白のαサブユニットとの結合に基づく何ら
かの機能変化を阻害する場合である。この例としては、
被検体がCaチャンネルα1サブユニットのC末端領域
のうちG蛋白αサブユニットの結合部位以外の部分に結
合するような場合が挙げられる。
【0015】かかる機能変化を阻害する物質としては、
ネフィラセタム(N−(2,6−ジメチルフェニル)−
2−(2−オキソ−1−ピロリジニル)アセトアミド)
が挙げられる。アフリカツメガエルの卵母細胞にδオピ
エート受容体(DOR)ならびにNタイプCaチャンネ
ルのmRNAをマイクロインジェクションすることによ
りそれぞれの蛋白を発現させる。この実験系で電気生理
学的手法を用いて検討すると、膜電位を−80mVから
+10mVに脱分極させることによりNタイプCaチャ
ンネルが開口し、内向きのカルシウム電流が観察され
る。この時DORをそのリガンドであるロイシンエンケ
ファリンにて刺激すると、内因性のG蛋白を介してカル
シウム電流が抑制される(図1)。一方でネフィラセタ
ムを共存させることによって、このG蛋白による内向き
のカルシウム電流の抑制が解除されることが明らかにな
っている(図1)。またこのネフィラセタムは、その3
H−ラベル体を用いて検討すると、NタイプCaチャン
ネルのC末端領域のうち、G蛋白αサブユニットの結合
部位以外の領域に対して特異的な結合能を有しているこ
とも明らかとなっている。従って、ネフィラセタムはN
タイプCaチャンネルのα1BサブユニットのC末端領域
とG蛋白αサブユニットとの結合を直接的に阻害せず、
その両者の結合領域以外のNタイプCaチャンネルα1B
サブユニットのC末端領域に結合し、これらサブユニッ
ト(α1BサブユニットC末端領域ならびにG蛋白αサブ
ユニット)の結合により生じる機能に影響を及ぼすこと
によってCaチャンネルを活性化させているものと考え
られる。
【0016】前記の如く、Caチャンネル活性化剤は、
神経伝達物質の遊離能の低下、神経細胞可塑性の低下等
の脳機能が低下した疾患、例えばアルツハイマー症に代
表される痴呆症の改善剤として有用である。
【0017】本発明の医薬は、上記薬効成分に、必要に
応じて賦形剤、結合剤、滑沢剤、崩壊剤、被覆剤、乳化
剤、懸濁剤、溶剤、安定化剤、吸収助剤、軟膏基剤等の
薬学的に許容される担体を適宜添加するか、又はリポソ
ーム化等を行い、常法に従って経口投与用、注射用、直
腸投与用等の剤型として製剤化することにより得られ
る。
【0018】経口投与用の製剤としては、顆粒剤、錠
剤、糖衣錠、カプセル剤、ソフトカプセル剤、丸剤、液
剤、乳剤、懸濁剤等が、注射投与用の製剤としては、静
脈内注射、筋肉内注射、皮下注射、点滴注射用等が、直
腸内投与用の製剤としては、坐剤、カプセル剤等が好ま
しい。
【0019】投与量は、投与経路、患者の年齢、症状等
によって異なるが、通常成人1日当たり経口投与の場
合、薬効成分として100〜2,000mg、特に200
〜1,000mgが好ましく、これを1回あるいは数回に
分けて投与する。
【0020】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0021】実施例1 〔実験方法〕Caチャンネルのα1Bサブユニット又はα
1Aサブユニットの、蛋白を完全にコードするDNA配列
を有したpSP組換えプラスミド(それぞれpSPB3
又はpSPCBI−2)は、Receptors Ch
annels,2,303−314(1994)及びN
ature 350,398−402(1991)に従
ったものを使用した。
【0022】〔Goα及びGβγの結合実験〕α1サブユニットのC末端領域をコードする組換えプラ
スミドの作製 α1Bサブユニット(アミノ酸配列は配列番号1)の19
12−2338アミノ酸残基をコードするDNAフラグ
メント(1.6kb)を上記の組換えプラスミドpSP
B3より制限酵素SrfI/SalIで、更にα1Aサブ
ユニット(アミノ酸配列は配列番号2)の1975−2
424アミノ酸残基をコードするDNAフラグメント
(1.4kb)をpSPCBI−2から制限酵素Sca
I/BamH1でそれぞれ切り出した。これらチャンネ
ルのα1サブユニットのC末端領域をコードするDNA
フラグメントからグルタチオン−S−トランスフェラー
ゼ(GST)融合蛋白を生合成させることを目的とし
て、GST蛋白をコードするプラスミドpGEX−2T
(ファルマシア)にフレームをあわせて挿入し、組換え
プラスミドを作製した。(それぞれNタイプ Caチャ
ンネル C末端領域:GST−B3T.P/Qタイプ
Caチャンネル C末端領域:GST−B1T)。
【0023】〔α1サブユニットの細胞内I−IIループ
領域をコードする組換えプラスミドの作製〕前記と同様
に、α1Bサブユニット及びα1Aサブユニットの細胞内I
−IIループ領域のGST融合蛋白を生合成させることを
目的として、α1Bサブユニットの361−483アミノ
酸残基をコードするDNAフラグメントを、又はα1A
ブユニットの365−489アミノ酸残基をコードする
DNAフラグメントをPCRで増幅し、前述と同様、p
GEX−2Tに挿入し、組換えプラスミドを作製した
(それぞれNタイプ Caチャンネル I−IIループ:
GST−B3L1、P/Qタイプ Caチャンネル I
−IIループ:GST−B1L1)。なおPCRに用いた
プライマーは、α1Bの場合にGGAGAATTCGTAAGGAGCGCGAGA
GA-TCTGTGCCTTCACCATGCGCCの組合わせで、α1Aの場合に
GGGGAATTCGCAAAGAAAGGGAGCGG-AGAAGGCCTGAGTTTTGACCATG
の組合わせで行い、それぞれのテンプレートDNAに
は、前述のpSPB3及びpSPCBI−2を使用し
た。Bio−Techniques 13,856−8
58(1992)に準じて、前述の4種類のプラスミド
ならびにpGEX−2Tを大腸菌DH5αに形質転換
し、0.5mMイソプロピル−1−チオ−β−D−ガラク
トシドによって誘導、発現させた。引き続き、定法に従
って可溶性蛋白を調整し、グルタチオン−セファロース
4Bビーズ(ファルマシア)とともに4℃にて5時間イ
ンキュベーションした。グルタチオン−セファロース4
Bビーズの40倍容量の1%トリトン−X100含有P
BSにて洗浄し、結合したGST蛋白もしくはGST融
合蛋白を以下の結合実験に使用した。
【0024】Goα及びGβγ2との結合実験:Goα
を結合させる場合には、J.Biochem.103,
950−953(1988)に従い、0.1% Lub
rol PX,20mM Tris−HCl(pH8.
0),0.1mM EDTA,0.5mM ジチオスレイト
ール,20mMNaPO4 ,各種プロテアーゼ阻害薬
(2.5μg/mlペプスタチン,2μg/ml フェニル
メチルスルホニルフルオリド,0.02mg/ml ロイペ
プチン,0.5mM ベンズアミジン)を含んだバッファ
ーにて、Gβγ2を結合させる場合にはJ.Biol.
Chem.268,20512−20519(199
3)に従い、0.6% コール酸Na,20mM Tri
s−HCl(pH8.0),0.1mM EDTA,0.5
mM ジチオスレイトール,20mM NaPO4 ,各種プ
ロテアーゼ阻害薬(2.5μg/ml ペプスタチン,2
μg/ml フェニルメチルスルホニルフルオリド,0.
02mg/ml ロイペプチン,0.5mM ベンズアミジ
ン)を含んだバッファーにてGST融合蛋白もしくはG
ST蛋白の結合したグルタチオン−セファロース4Bビ
ーズを平衡化した。引き続き、精製した牛脳Goαもし
くはGβγ2複合体10μgを加え、4℃にて12時間
インキュベーションした。再びグルタチオン−セファロ
ース4Bビーズの40倍容量のそれぞれのバッファーに
て、ビーズを洗浄したのち、同グルタチオン−セファロ
ース4Bビーズを200μlのSDS−PAGEのロー
ディングバッファー中にて90℃3分間で熱変性した。
熱変性させたサンプルの70μlをSDS−ゲルにて電
気泳動、分離し、定法に従ってイモビロン膜に転写した
後、ウエスタンブロッティングを実施した。GoαのC
末端領域のデカペプタイド(FGo)に対する抗体Go
ABはDr.Hagaより供与されたもの(J.Neu
rochem.58,2275−2284(199
2))を用い、Goα及びGβ1に対する抗体K−20
及びM−14は、サンタクルーズ社(SANTA CR
UZ社)より購入した。一次抗体は、非特異的結合を減
らすため適時、希釈して使用した(×2000〜×80
00)。二次抗体(ビオチン化抗ウサギIgG,アマシ
ャム社)及びパーオキシダーゼストレプトアビジン(ベ
クター社)は、1:2000の希釈率で使用した。いず
れのインキュベーションも室温で1時間行った。デカペ
プタイドであるFGoは、Goαの345−354アミ
ノ酸残基に対応する配列に基いて合成し(J.Neur
ochem.58,2275−2284(1992),
Sawady Technology)、Goα及びG
β1に対する抗体K−20ならびにM−14のそれぞれ
に対する抗原sc−387P及びsc−261Pは、サ
ンタクルーズ社より購入した。各種GST融合蛋白(G
ST−B3T,GST−B1T,GST−B3L1及び
GST−B1L1)ならびにGST蛋白に対するGoα
ならびにGβγ2の結合能の有無に関しての検討は少な
くとも三回以上の検討を行った。なお、Goαに対する
二種類の抗体GoABならびにK−20の、Goα検出
能に関しては、本質的な差異は認められなかった。
【0025】〔結果〕これまでの電気生理学的な検討か
ら推察されるように、Nタイプ及びP/QタイプのCa
チャンネルのG蛋白による抑制は、G蛋白のβγサブユ
ニットがそれぞれのチャンネル−α1サブユニット細胞
内I−IIループ領域と相互作用をし、更にG蛋白のαサ
ブユニットがそれぞれのチャンネルのα1サブユニット
C末端領域と相互作用した結果、引き起こされたものだ
と推察できた。
【0026】そこで、Nタイプ Caチャンネルのα1B
サブユニットのC末端領域(1912−2338アミノ
酸残基)ならびに細胞内I−IIループ領域(361−4
83アミノ酸残基)のGST−融合蛋白を大腸菌に発現
させ、G蛋白の各種サブユニットとの相互作用について
検討を加えた。同様に、P/Qタイプ Caチャンネル
のα1Aサブユニットについても同様に検討を加えた(C
末端領域1975−2424アミノ酸残基、細胞内I−
IIループ365−489アミノ酸残基)。結合したG蛋
白αサブユニット又はβγサブユニットの検出は、それ
ぞれの抗体GoABもしくはK−20、又はM−14を
用いて行った。
【0027】Caチャンネルα1Bサブユニットを用いた
結合試験:Goαとの結合実験 :GoAB抗体は、牛脳より精製し
た39−kDaのGoαを認識した(図2、レーン1、
5)。更に、GoAB抗体は、Goαと反応させたGS
T−B3Tの結合したビーズから熱変性により遊離され
たポリペプチドのいくつかを認識した(図2、レーン
2)。それらのうち、39−kDaの位置に観察された
バンドは、ウエスタンブロッティング時に一次抗体であ
るGoABとともに、そのペプチド抗原であるFGoを
共存させたことにより消失した(図2、レーン2、
4)。また、同様にGoABをFGoにて前処置するこ
とにより、精製したGoαに対するGoABの反応性は
消失した(図2、レーン1、3)。これらのことは、3
9−kDaに観察されたGoAB抗体陽性のポリペプチ
ドは、チャンネルのC末端領域に結合していたGoαが
遊離されたものを特異的に検出した結果であると考えら
れた。一方でGoABは、Goαと反応させたGST−
B3L1もしくはGSTの結合したビーズから、熱変性
により遊離されたポリペプチドとは反応しなかった(図
2、レーン5、6、7、8)。
【0028】〔Gβγ2との結合実験〕一方で、β1サ
ブユニットを検出する抗体であるM−14の抗体は、牛
脳より精製した36−kDaのGβと反応した(図3、
レーン1、3、5、7)。また更に、M−14抗体は、
Gβγ2と反応させたGST−B3L1の結合したビー
ズから熱変性により遊離されたポリペプチドのいくつか
を確認した(図3、レーン4)。これら両者の免疫反応
性は、ウエスタンブロッティング時に一次抗体であるM
−14とともに、そのペプチド抗原であるsc−261
Pを共存させることによって消失した。これらのこと
は、36−kDaに観察されたM−14抗体陽性のポリ
ペプチドは、チャンネルのI−IIループ領域に結合して
いたGβγ2が遊離されたものを特異的に検出した結果
であると考えられた。
【0029】一方で、M−14抗体は、Gβγ2と反応
させたGST−B3TもしくはGSTの結合したビーズ
から、熱変性により遊離されたポリペプチドとは反応し
なかった(図3、レーン2)。以上、これらの結果はG
蛋白αサブユニットならびにG蛋白βγサブユニット
が、Nタイプ Caチャンネルのα1BサブユニットのC
末端領域もしくは細胞内I−IIループ領域に直接結合す
ることによりその活性を抑制するという事実を示してい
る。
【0030】P/Qタイプ Caチャンネルα1Aサブユ
ニットを用いた結合試験:Goαとの結合実験 :本実験では、前述のGoAB抗体
とは異なり、Goαの抗体K−20を用いて検討を行っ
た。Goαの抗体として得た、K−20抗体もまた、実
際に、牛脳より精製した39−kDaのGoαを認識し
た(図2、レーン9)。更に、K−20抗体は、Goα
と反応させたGST−B1Tの結合したビーズから、熱
変性により遊離された39−kDaのポリペプチドを主
に認識した(図3、レーン10)。また、K−20抗体
が認識した39−kDaポリペプチドは、ウエスタンブ
ロッティング時に一次抗体であるK−20とともに、そ
のペプチド抗原sc−387Pを共存させることにより
消失した(図2、レーン10、12)。また、同様にK
−20抗体をsc−387Pで前処置すると、精製した
Goαに対するK−20の反応性も消失した(図2レー
ン9、11)。一方でK−20は、Goαと反応させた
GST−B1L1もしくはGoαと反応させたGSTの
結合したビーズから、熱変性により遊離されたポリペプ
チドとは反応しなかった。
【0031】Gβγ2との結合実験:一方で、β1サブ
ユニットの抗体であるM−14の抗体は、牛脳より精製
した36−kDaのGβと反応した(図3、レーン5、
7)。また更に、M−14抗体は、Gβγ2と反応させ
たGST−B1L1の結合したビーズから、熱変性によ
り遊離されたポリペプチドのいくつかを認識した(図
3、レーン8)。これら両者の免疫反応性は、ウエスタ
ンブロッティング時に一次抗体であるM−14ととも
に、そのペプチド抗原sc−261Pを共存させること
によって消失した。一方でM−14は、Gβγ2と反応
させたGST−B1TもしくはGSTの結合したビーズ
から、熱変性により遊離されたポリペプチドとは反応し
なかった(図2、レーン6)。以上、これらの結果は、
G蛋白αサブユニットならびにG蛋白βγサブユニット
は、P/Qタイプ Caチャンネルのα1Aサブユニット
のC末端領域もしくは細胞内I−IIループ領域に直接結
合することによりその活性を抑制するという事実を示し
たものである。
【0032】実施例2 (Goα及びGβγのNタイプCaチャンネルに対する
結合に及ぼすネフィラセタムの影響)
【0033】〔実験方法〕各種融合蛋白の大腸菌による発現ならびに精製 前述のプラスミドのうち、NタイプCaチャンネルα1B
サブユニットに関する2種類のプラスミドならびにpG
EX−2Tをそれぞれ大腸菌DH5αに導入し、0.5
mMイソプロピル−1−チオ−β−D−ガラクトシドによ
って誘導、発現させた(Bio−Techniques
13,856−858(1992))。引き続き、定
法に従って可溶性蛋白を調整し、グルタチオン−セファ
ロース4Bビーズ(ファルマシア)とともに4℃にて5
時間インキュベーションした。グルタチオン−セファロ
ース4Bビーズの40倍容量の1%トリトンX−100
含有PBSにて洗浄し、結合したGST蛋白若しくはG
ST融合蛋白を前記のとおり平衡化した。
【0034】Goαの結合実験 ビーズを平衡化した後、J.Biochem.103,
950−953(1988)に従い精製した牛脳Goα
10μgを、4℃にて12時間、GST融合蛋白の結合
したビーズとともにインキュベーションした。ネフィラ
セタムの10μMを、Goαとともに添加した。グルタ
チオン−セファロース4Bビーズの40倍容量のバッフ
ァーにて洗浄したのち、同グルタチオン−セファロース
4Bビーズを200μlのSDS−PAGEのローディ
ング バッファー中にて90℃3分間で変成させた。こ
の熱変成したサンプルの上清70μlをSDS−ゲルに
て電気泳動、分離し、定法に従ってイモビロン膜に転写
した後、ウェスタン ブロッティングを実施した。Go
αのC末端領域のデカペプタイド(FGo)に対する抗
体GoABはDr.Hagaより供与されたものを用い
た(J.Neurochem.58,2275−228
4(1992))。一次抗体は、非特異的結合を減らす
ため適時、希釈して使用した(×2000〜×800
0)。二次抗体(ビオチン化抗ウサギIgG,アマシャ
ム社)及びペロキシダーゼ−ストレプトアビジン(ベク
ター社)は、1:2000の希釈率で使用した。いずれ
のインキュベーションも室温で一時間行った。
【0035】Gβγの結合実験 Gβ1並びにGγ2サブユニットの全アミノ酸をコード
するcDNAを含んだ組換えpSPプラスミドより、G
β1γ2複合体の35Sラベル体を、インビトロ転写翻訳
システム(TNT Coupled Reticulo
cyte Lysate System,プロメガ社)
並びに35S−メチオニン(アムシャム)を用いて生合成
した。生合成した35S−Gβ1γ2複合体を4℃にて1
2時間、GST融合蛋白の結合したビーズとともにイン
キュベーションした。ネフィラセタムの10μMは、35
S−Gβ1γ2複合体とともに添加した。グルタチオン
−セファロース4Bビーズの40倍容量のバッファーに
て洗浄したのち、同グルタチオン−セファロース4Bビ
ーズを200μlのSDS−PAGEのローディング
バッファー中にて90℃、3分間変成させた。この熱変
成したサンプルの上清70μlをSDS−ゲルにて電気
泳動、分離した。同ゲルを染色、乾燥した後、BASシ
ステム(富士フィルム)用いてオートラジオグラフィー
を実施した。
【0036】溶出蛋白を用いてのネフィラセタムのNタ
イプCaチャンネルC末端領域に対する特異的結合実験 前述のNタイプCaチャンネルC末端領域GST−B3
Tペプチドを結合させたグルタチオン−セファロース4
Bビーズから、融合蛋白を溶出させ、3H−ネフィラセ
タムと結合実験を行った。カラムに充填させた同ビーズ
に10mM還元型グルタチオン含有50mMTris−HC
l(pH8.0)2mlを加え、ビーズに結合している融合
蛋白を溶出させた。3H−ネフィラセタム及び融合蛋白
1〜100μgを反応溶液中に加え、1〜24時間、4
又は30℃にてインキュベーションした。引き続き、定
法に従い、グラスフィルター(ワットマン社,GF/
C)に蛋白を吸着させ、その放射活性を液体シンチレー
ションカウンターにて測定することにより結合実験を行
った。3H−ネフィラセタムの特異的結合は、1〜10
00μMのネフィラセタムの存在下で行った結果との差
より算出した。
【0037】〔結果〕前述の検討より、今回調製した各
種チャンネルの融合蛋白は少なくともG蛋白と結合しう
る生物学的活性を有したものであることが明らかとなっ
た。そこで同蛋白に対する3H−ネフィラセタムの結合
能の有無に関して検討を加えた。まず、NタイプCaチ
ャンネルのC末端領域に対するGoαの結合並びに、N
タイプCaチャンネルのループ領域に対するGβγの結
合をネフィラセタムが阻害しうるか否かについて検討を
加えた。しかしながら、ネフィラセタムの10μMは、
GoαのNタイプカルシウムチャンネルのC末端領域に
対する結合に何ら、影響を及ぼさなかった。更にNタイ
プCaチャンネルのα1BサブユニットI−IIループ領域
に対するGβγの結合に対してもネフィラセタムは何
ら、影響を及ぼさなかった。この事は、ネフィラセタム
が直接的にG−蛋白の結合を阻害して活性を発現させて
いるのではなく、別の結合部位を有して、間接的にその
作用を発現しているものと考えられた。そこで、Nタイ
プCaチャンネルのC末端領域の融合蛋白を精製し、3
H−ネフィラセタムが実際に結合しうるものか否かにつ
いて検討を加えた。この時、対照群には、GSTのみを
発現させた蛋白を使用した。その結果を(表1)に示
す。統計学的に有意な差は認められなかったものの、G
STのみの蛋白と比較して、NタイプCaチャンネルの
C末端領域のフュージョン蛋白においてより高い特異的
結合が観察された。
【0038】
【表1】
【0039】参考例(3H−ネフィラセタムの合成) (1)フラスコにヨウ素371mg及び発煙硫酸3.8ml
を加えて油浴中で100℃3分間加熱後、1,3−ジメ
チル−2−ニトロベンゼン166.5mgを加えて5分間
加熱攪拌した。反応後、反応液を氷水中に注ぎクロロホ
ルムで抽出し、クロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、減圧下濃縮し無色の結晶を得た(145.2m
g)。この結晶を分取用TLC(n−ヘキサン)で精製
し、1,3−ジメチル−4,5,6−トリヨード−2−
ニトロベンゼン(44.0mg,7.5%,Rf=0.2
2)を得た。無色針状晶、mp 207-208℃
【0040】(2)フラスコに1,3−ジメチル−4,
5,6−トリヨード−2−ニトロベンゼン199.4m
g、SnCl2・H2O852.5mg、クロロホルム12m
l及び25w/w%−HCl−メタノール10mlを加え
て室温で7.5時間攪拌した。反応後、反応液にクロロ
ホルム(100ml)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液(100ml)及び水(100ml)で洗浄し、クロロ
ホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮し
茶色の結晶を得た。この結晶を分取用TLC(n−ヘキ
サン:酢酸エチル=10:1)で精製し、3,4,5−
トリヨード−2,6−キシリジン(148.7mg,7
9.1%,Rf=0.14)を得た。褐色針状晶、mp 1
74-175℃
【0041】(3)フラスコに2−ピロリドン−N−酢
酸375.0mg、乾燥ベンゼン4ml、塩化チオニル6.
524gを加えて、80℃で10分間加熱攪拌し、減圧
下濃縮した。得られた油状物質にアルゴン置換下乾燥ジ
クロロメタン1mlを加えて溶解し、これに3,4,5−
トリヨード−2,6−キシリジン106.3mgの乾燥ジ
クロロメタン溶液(10ml)を加え室温で20時間反応
した。反応後、反応液にクロロホルム(50ml)を加え
水(50ml)で洗浄し、クロロホルム層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧下濃縮し茶色の粗結晶(451m
g)を得た。この結晶を分取用TLC(ベンゼン:アセ
トン=5:4)で精製後、黄色の針状結晶(313mg)
を得た。この結晶をクロロホルム(50ml)に溶解し、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)及び水(50
ml)で洗浄し、クロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、減圧下濃縮し得られた無色の結晶を分取用TL
C(クロロホルム:アセトン=5:1)で精製後、N−
(2,6−ジメチル−3,4,5−トリヨードフェニ
ル)−2−(2−オキソ−1−ピロリジニル)アセトア
ミド〔トリヨードネフィラセタム〕(123mg,92.
5%)を得た。
【0042】無色針状晶、mp 260-261℃(EtOH) IR(CHCl3):3220cm-1(NH), 1690cm-1(C=O).1 H-NMR(CDCl3):8.045(1H,s,NH), 4.079(2H,s,CH2),3.61
2(2H,t,J=7.0Hz,3-H2),2.471(6H,s,Me×2),2.488(2H,t,
J=8.0Hz,5-H2), 2.158(2H,m,4-H2). HRMS m/z:M+,624.8350(calcd for C14H16O2N2I3;624.83
46). Anal. cacld for C14H16O2N2I3;C 26.95, H 2.42, N 4.
49, I 61.01;found;C27.17, H 2.44, N 4.51, I 60.77
【0043】(4)上記(3)で得たトリヨードネフィ
ラセタム20mgをメタノール−酢酸エチル混液(1:
1,3ml)に溶解し、これにトリエチルアミン(50μ
l)及び5%Pd/Al23(20mg)を加え、トリチ
ウム(3H)ガス雰囲気下、室温で3時間攪拌した。3
倍量のメタノールを加えて蒸発させて不安定物質を除去
した。TLC(クロロホルム−エタノール−アンモニア
=19:1:0.1)で90%ラジオケミカル純度を有
する生成物1970mCi得た。生成物300mCiを
HPLCにより精製し、184mCi含有フラクション
として、N−(2,6−ジメチル−3,4,5−トリチ
ウムフェニル)−2−(2−オキソ−1−ピロリジニ
ル)アセトアミド〔3H−ネフィラセタム〕を得た。
【0044】
【発明の効果】本発明により中枢神経のCaチャンネル
とG蛋白との関係が明確になり、この作用による痴呆等
の脳機能障害の治療薬が得られる。
【0045】
【配列表】 配列番号:1 配列の長さ:2338 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 特徴を表す記号:ループ領域 存在位置:361..483 特徴を表す記号:C末端領域 存在位置:1912..2338 配列 mvrfgdelgg ryggaggaer argggaggag gpgpgglppg qrvlykqsia qrartmalyn 60 pipvkqncft vnrslfvfse dnvvrkyakr itewppfeym ilatiianci vlaleqhlpd 120 gdktpmserl ddtepyfigi fcfeagikil algfvlhkgs ylrngwnvmd fvvvltgila 180 tagtdfdlrt lravrvlrpl klvsgipslq vvlksimkam vpllqiglll ffailmfaii 240 glefymgkfh kacfpnstdp dpvgdfpcgk eaparlcegd tecreywagp nfgitnfdni 300 lfailtvfqc itmegwtdil yntndaagnt wnwlyfipli iigsffmlnl vlgvlsgefa 360 kerervenrr aflklrrqqq ierelngyle wifkaeevml aeedrnaeek spldavlkra 420 aakksrsdli qaeegegrlt glcapgspfa raslksgkte sssyfrrkek mfrffirrmv 480 kaqsfywtvl cvvalntlcv amvhynqpqr lttalyfaef vflglfltem slkmyglgpr 540 syfrssfncf dfgvivgsif evvwaavkpg tsfgisvlra lrllrifkvt kywnslrnlv 600 vsllnsmksi isllfllflf ivvfallgmq lfggqfnfkd etpttnfdtf paailtvfqi 660 ltgedwnavm yhgiesqggv srgmfssfyf ivltlfgnyt llnvflaiav dnlanaqelt 720 kdeeemeeaa nqklalqkak evaevspmsa anisiaarqq nsakarsvwe qrasqlrlqn 780 lrascealys emdpeerlry atarhlrpdv kthldrplvv epgrdaprgp pggksrpdgs 840 eapegadppr rhhrhrdkdk apatvpsage qdraealrae ggelgpreer grprrsrske 900 apgapevrsd rgrgpcpegg rrhhrrgspe eaaereprrh rahrhgpdpg kegpasgtrg 960 errarhrtgp racpreaess eeparrhrar hkapptqeta ekdkeaaekg geateaekdk 1020 earnhqpkel pcdleaigml gvgavhtlps tclqkveeqp edadnqrnvt rmgsqppdts 1080 ttvhipvtlt gppgettvvp sgnvdlesqa egkkevetsd vmrsgprpiv pyssmfclsp 1140 tnllrrcchy ivtmryfemv ilvvialssi alaaedpvrt dsprnnalky mdyiftgvft 1200 femvikmidl glllhpgayf rdlwnildfi vvsgalvafa fsgskgkdis tikslrvlrv 1260 lrplktikrl pklkavfdcv vnslknvlni livymlfmfi faviavqlfk gkffyctdes 1320 kelerdcrgq yldyekeeve aqprqwkkyd fhydnvlwal ltlftvstge gwpmvlkhsv 1380 datyeeqgps pgyrmelsif yvvyfvvfpf ffvnifvali iitfqeqgdk vmsecslekn 1440 eracidfais arpltrympq nkqsfqyktw tfvvsppfey fimamialnt vvlmmkfyda 1500 pyeyelmlkc lnivftsmfs mecvlkiiaf gvlnyfrdaw nvfdfvtvlg sitdilvtei 1560 annfinlsfl rlfraarlik llrqgytiri llwtfvqsfk alpyvcllia mlffiyaiig 1620 mqvfgniald ddtsinrhnn frtflqalml lfrsatgeaw heimlsclss racdehsnas 1680 ecgsdfayfy fvsfiflcsf lmlnlfvavi mdnfeyltrd ssilgphhld efirvwaeyd 1740 paacgrisys dmfemlkhms pplglgkkcp arvaykrlvr mnmpissedm tvhftstlma 1800 lirtaldikl apagtkqhqc daelrkeisc vwanlpqktl dllvpphkpd emtvgkvyaa 1860 lmifdfykqn ktsrdqtqqa pgglsqlgpv slfhplkatl eqtqpalrga raflrqkssa 1920 slsnggavqt qesgikesvs wgtqrtqdvl cearaplerg hsaeipvgqp gtlavdvqmq 1980 nmtlsgpdae pqpglesqgr aasmprlaae tqpapdaspm krsistlapr phtarlgsta 2040 ldrpapsqap hhhhhrchrr rdrkqrslek gpslsadtdg apdstvgpgl ptgegppgcr 2100 rererrqerg rsqerrqpss sssekhrfys cdrfggrepp qpkpslsshp tsptagqepg 2160 phpqgsgsvh gspllstsga stpgrgrrql pqtpltprps vtyktanssp vhfagapsgl 2220 pafspgrlsr glsehnallq rdplsrplap gsrigsdpyl gqrldseapa ralpedapaf 2280 eetaasnsgr ssrtsyvssl tsqppplrrv pngyhctlgl ggggrarrgc hhpdrdrr 2338
【0046】 配列番号:2 配列の長さ:2424 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 特徴を表す記号:ループ領域 存在位置:365..489 特徴を表す記号:C末端領域 存在位置:1975..2424 配列 marfgdempa ryggggagaa agvvvgaagg rgaggsrqgg qpgaqrmykq smaqrartma 60 lynpipvrqn cltvnrslfl fsednvvrky akkitewppf eymilatiia ncivlaleqh 120 lpdddktpms erlddtepyf igifcfeagi kiialgfafh kgsylrngwn vmdfvvvltg 180 ilatvgtefd lrtlravrvl rplklvsgip slqvvlksim kamipllqig lllffailif 240 aiiglefymg kfhttcfeeg tddiqgespa pcgteepart cpngtrcqpy wegpnngitq 300 fdnilfavlt vfqcitmegw tdllynsnda sgntwnwlyf ipliiigsff mlnlvlgvls 360 gefakererv enrraflklr rqqqiereln gymewiskae evilaedetd veqrhpfdga 420 lrratikksk tdllhpeeae dqladiasvg spfarasiks aklenssffh kkerrmrfyi 480 rrmvktqafy wtvlslvaln tlcvaivhyn qpewlsdfly yaefiflglf msemfikmyg 540 lgtrpyfhss fncfdcgvii gsifeviwav ikpgtsfgis vlralrllri fkvtkywasl 600 rnlvvsllns mksiisllfl lflfivvfal lgmqlfggqf nfdegtpptn fdtfpaaimt 660 vfqiltgedw nevmydgiks qggvqggmvf siyfivltlf gnytllnvfl aiavdnlana 720 qeltkdeqee eeavnqklal qkakevaevs plsaanmsia mkeqqknqkp aksvweqrts 780 emrkqnllas realysemdp eerwkasyar hlrpdmkthl drplvvdpqe nrnnntnksr 840 vaeptvdqrl gqqraedflr kqarhhdrar dpsahaaagl darrpwagsq eaelsregpy 900 gresdhqare ggleppgfwe geaergkagd phrrhahrqg vggsggsrsg sprtgtadge 960 prrhrvhrrp gedgpddkae rrgrhregsr parsgegeae gpdggggggg errrrhrhgp 1020 ppaydpdarr ddrerrhrrr kdtqgsgvpv sgpnlsttrp iqqdlsrqep plaedmdnlk 1080 nsrlataepv sphenlshag lpqspakmgs stdpagptpa taanpqnsta srrtpnnpgn 1140 psnpgppktp enslivtnps taqtnsakta rkpdhttvei ppacppplnh tvvqvnknan 1200 pdplpkkede kkeevdegpg edgpkpmppy ssmfilsttn plrrlchyil nlryfemcil 1260 mviamssial aaedpvqpna prnnvlryfd yvftgvftfe mvikmidlgl vlhqgayfrd 1320 lwnildfivv sgalvafaft gnskgkdint ikslrvlrvl rplktikrlp klkavfdcvv 1380 nslknvfnil ivymlfmfif avvavqlfkg kffhctdesk efekdcrgky llyeknevka 1440 rdrewkkyef hydnvlwall tlftvstgeg wpqvlkhsvd atfenqgpsp gyrmemsify 1500 vvyfvvfpff fvnifvalii itfqeqgdkm meeyslekne racidfaisa kpltrhmpqn 1560 kqsfqyrmwq fvvsppfeyt imamialnti vlmmkfygas vaydnalkvf nivftslfsl 1620 ecllkvlafg ilnyfrdawn ifdfvtvlgs itdilvtefg nnfinlsflr lfraarlikl 1680 lrqgytiril lwtfvqsfka lpyvclliam lffiyaiigm qvfgnigidm ededsdedef 1740 qitehnnfrt ffqalmllfr satgeawhni mlsclsgkpc dknsgiltpe cgnefayfyf 1800 vsfiflcsfl mlnlfvavim dnfeyltrds silgphhlde yvrvwaeydp aawgrmlyrd 1860 myamlrhmpp plglgkncpa rvaykrllrm dlpvaddntv hfnstlmali rtaldikiak 1920 ggadkqqmda elrkemmaiw pnlsqktldl lvtphkstdl tvgkiyaamm imeyyrqska 1980 kklqamreeq nrtplmfqrm epppdeggag qnalpstqld pagglmahed glkdspswvt 2040 qraqemfqkt gtwsperapp admadsqpkp qsvemremsq dgysdsehcl pmegqaraas 2100 mprlpaenqr rrgrprgsdl sticdtspmk rsasvlgpka srrlddysle rvppeenqrh 2160 hprrrerahr tserslgryt dvdtglgtdl smttqsgdlp srereqergr pkdrkhrphh 2220 hhhhhhhpgr gpgrvspgvs arrrrrgpva rvrparapal aharararap arllpelrlr 2280 rarrprprqr rrprrrrggg gralrrapgp replaqdspg rgpsvclara arpagpqrll 2340 pgprtgqapr arlpqkpars vqrerrglvl sppppppgel aprahpartp rpgpgdsrsr 2400 rggrrwtasa gkggggpras apsp 2424
【図面の簡単な説明】
【図1】Caチャンネルに対するネフィラセタムの作用
を示す図である。
【図2】Caチャンネルα1サブユニットとG蛋白との
結合性を示す電気泳動像の写真である。
【図3】Caチャンネルα1サブユニットとG蛋白との
結合性を示す電気泳動像の写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C084 AA02 AA16 MA01 MA16 MA22 MA23 MA35 MA37 MA41 MA52 MA60 MA66 NA14 ZA152 ZC502

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の存在下、G蛋白のαサブユニッ
    トとカルシウムチャンネルα1サブユニットのC末端領
    域との結合阻害試験、又は、神経細胞又は遺伝子工学的
    にカルシウムチャンネル蛋白を発現させた細胞を用い
    て、G蛋白のαサブユニットとカルシウムチャンネルα
    1サブユニットの結合に起因する機能変化測定試験を行
    うことを特徴とする神経細胞カルシウムチャンネル活性
    化剤の評価方法。
  2. 【請求項2】 遺伝子工学的にカルシウムチャンネル蛋
    白を発現させた細胞がアフリカツメガエル卵母細胞であ
    る請求項1記載の評価方法。
  3. 【請求項3】 G蛋白のαサブユニットとカルシウムチ
    ャンネルα1サブユニットの結合による機能変化測定試
    験が、電気生理学的試験である請求項1又は2記載の評
    価方法。
  4. 【請求項4】 G蛋白のαサブユニットとカルシウムチ
    ャンネルα1サブユニットのC末端領域との結合阻害試
    験が、G蛋白サブユニット抗体を用いたものである請求
    項1の評価方法。
  5. 【請求項5】 G蛋白のαサブユニットとカルシウムチ
    ャンネルα1サブユニットのC末端領域との結合を阻害
    する物質又はG蛋白のαサブユニットとカルシウムチャ
    ンネルα1サブユニットの結合によりもたらされるカル
    シウムチャンネルの機能変化を阻害する物質を有効成分
    とする神経細胞のカルシウムチャンネル活性化剤。
  6. 【請求項6】 G蛋白のαサブユニットとカルシウムチ
    ャンネルα1サブユニットのC末端領域との結合を阻害
    する物質又はG蛋白のαサブユニットとカルシウムチャ
    ンネルα1サブユニットの結合によりもたらされるカル
    シウムチャンネルの機能変化を阻害する物質を有効成分
    とする抗痴呆剤。
  7. 【請求項7】 G蛋白のαサブユニットとカルシウムチ
    ャンネルα1サブユニットのC末端領域との結合を阻害
    する物質又はG蛋白のαサブユニットとカルシウムチャ
    ンネルα1サブユニットの結合によりもたらされるカル
    シウムチャンネルの機能変化を阻害する物質を有効成分
    とする脳機能改善剤。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    方法により見いだされた物質を有効成分とするカルシウ
    ムチャンネル活性化剤。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    方法により見いだされた物質を有効成分とする抗痴呆剤
    又は脳機能改善剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002028431A1 (fr) * 2000-10-02 2002-04-11 Nippon Chemiphar Co.,Ltd. Remedes destines a des maladies hepatiques et renfermant un antagoniste du canal calcique comme principe actif
WO2007084895A3 (en) * 2006-01-13 2008-08-14 Univ New York State Res Found Peptide-based regulation of gap junctions

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