JP2000026165A - 耐圧滑り材料、耐圧滑り部材、耐圧滑り部材を用いた圧縮ガス緊急放出装置およびエアバッグ装置 - Google Patents

耐圧滑り材料、耐圧滑り部材、耐圧滑り部材を用いた圧縮ガス緊急放出装置およびエアバッグ装置

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JP2000026165A
JP2000026165A JP10205874A JP20587498A JP2000026165A JP 2000026165 A JP2000026165 A JP 2000026165A JP 10205874 A JP10205874 A JP 10205874A JP 20587498 A JP20587498 A JP 20587498A JP 2000026165 A JP2000026165 A JP 2000026165A
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yarns
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Shigeru Hanzawa
茂 半澤
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐圧滑り材料を応用して、新規なエアバッグ装
置を提供する。 【解決手段】圧力ガスが収容されており、圧縮ガス排出
口30aが設けられている容器30と、圧縮ガス排出口
30aを密閉している栓29と、栓29を圧縮ガス排出
口30aに対して押圧し、固定している耐圧滑り部材2
2Aと、耐圧滑り部材を栓29へと向かって押圧するた
めの押圧手段23とを備えており、耐圧滑り部材が、特
定の耐圧滑り材料からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐圧滑り材料、耐
圧滑り部材、圧縮ガス緊急放出装置およびエアバッグに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆるエアバッグ装置は、車両内の安
全装置である。衝突等の際には、発火によって高圧燃焼
ガスが発生し、折り畳まれていた樹脂製のエアバッグに
対して高圧燃焼ガスが解放され、エアバッグを膨張させ
る。
【0003】しかし、発火によって高圧ガスを発生させ
る方式のエアバッグ装置においては、ガスが高温である
ため、冷却手段が必要であるし、高温の燃焼ガスが車内
に排出されると、車内で酸欠状態をもたらすおそれがあ
る。
【0004】そこで、空気を圧縮して圧力容器内に収容
し、必要に応じて圧力容器を穿孔または一部破砕し、高
圧空気をエアバッグ内に拡散させることが知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の問題を解決する
ため、本発明者は、圧縮ガスを収容する容器の排出口に
栓をし、この栓を耐圧滑り部材で押圧し、固定すること
を試みた。しかし、このような耐圧滑り部材は、圧縮空
気の多大な圧力に抵抗できるだけの大きな荷重の下で、
低い摩擦係数、動摩擦係数を有する材質であることが必
要である。しかも、5年以上、あるいは10年以上の長
期間にわたって、正確に作動し得る材質でなければなら
ない。即ち、圧縮空気の多大な圧力に抵抗できるだけの
大きな荷重の下で、長期間保持した後にも、低い動摩擦
係数を保持し続け、これによって突然に応力が加わった
ときに、正確に、瞬時にスライドできる材質でなければ
ならない。現在、耐圧滑り材料としては、ゴム質、ある
いはプラスチック質のものが知られているが、これらは
特に経時変化が大きく、長期間保持した後には荷重下で
の動摩擦係数が顕著に低下するため、正確、確実な作動
を期待できない。
【0006】本発明の課題は、大きな荷重の下でも比較
的に小さい動摩擦係数を保持するような耐圧滑り材料を
提供することであり、特に長期間経過した後で、そのよ
うな特性を有し得る耐圧滑り材料を提供することであ
る。
【0007】また、本発明の課題は、このような耐圧滑
り材料を応用して、新規なエアバッグ装置を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも炭
素繊維の束と炭素繊維以外の炭素成分とを含有するヤー
ンが三次元的に組み合わされ、互いに分離しないように
一体化されているヤーン集合体と、このヤーン集合体中
で隣り合う前記ヤーンの間に充填されている、Si−S
iC系材料からなるマトリックスとを備えている繊維複
合材料からなることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、前記の耐圧滑り材料を含
んでいることを特徴とする、耐圧滑り部材に係るもので
ある。
【0010】また、本発明は、圧力ガスが収容されてお
り、圧縮ガス排出口が設けられている容器と、圧縮ガス
排出口を密閉している栓と、栓を圧縮ガス排出口に対し
て押圧し、固定している耐圧滑り部材と、この耐圧滑り
部材を栓へと向かって押圧するための押圧手段とを備え
ており、耐圧滑り部材が、前記の耐圧滑り部材であるこ
とを特徴とする、圧縮ガス緊急放出装置に係るものであ
る。
【0011】また、本発明は、前記の圧縮ガス緊急放出
装置と、この圧縮ガス緊急放出装置から放出された前記
圧縮ガスによって膨張する膨張手段とを備えていること
を特徴とするエアバッグ装置に係るものである。
【0012】最初に、本発明の耐圧滑り材料の使用方法
について述べ、続いて、その具体例としてのエアバッグ
装置について述べる。
【0013】図1は、本発明の耐圧滑り材料の使用方
法、要求特性について説明するための模式的断面図であ
る。
【0014】台座ないし物体21上に、本発明の耐圧滑
り材料を含む耐圧滑り部材22を設置する。即ち、台座
ないし物体21と接触するように耐圧滑り部材22を設
置し、荷重(押圧手段)23から、模式的に図示する押
圧力を加える。Cは、この押圧力の方向である。この結
果、耐圧滑り部材22には、矢印Cの方向へと向かって
圧力が加わっている。この状態で、長期間放置した後
に、矢印Aで示すような水平方向の水平力を加えると、
矢印Bで示すように耐圧滑り部材22が確実に滑るよう
にする必要がある。
【0015】このような耐圧滑り材料が得られれば、図
2に模式的に示すエアバッグ装置および圧縮ガス緊急放
出装置を実現できる。即ち、24は、物体である容器で
あり、容器24中には圧力容器30が収容されている。
容器30の放出口30aには栓29が収容されており、
栓29の上に耐圧滑り部材22Aが載置されており、耐
圧滑り部材22Aが矢印Cのように、物体である栓29
へと押圧されている。
【0016】この状態で、例えば5年、あるいは10年
といった長期間経過するが、このときにエアバッグ装置
を装着した自動車に衝撃が加わると、その衝撃がセンサ
ーによって感知され、所定の図示しない水平力印加機構
が作動し、矢印Aのように耐圧滑り部材22Aに水平力
を加える。これに応答して、耐圧滑り部材22Aが矢印
Bのように栓29に対してスライドし、栓29が放出さ
れ、容器24内に圧縮空気が放出される。この空気は、
ネック27を通過し、エアバッグ26を膨張させる。
【0017】なお、図1において、台座ないし物体2
1、台座ないし物体24は特に制限はされず、例えば何
らかの重量物、構造物、構築物、円盤、地面なども含
む。そして、耐圧滑り材料の用途は、従来、耐圧滑り特
性が要求されていた、例えばゴム質やプラスチック質の
耐圧滑り部材が使用されてきた用途に対して、すべて適
用することができる。
【0018】以下、本発明の新規な耐圧滑り材料につい
て説明する。これは、いわゆるC/ Cコンポジットを基
本とし、その基本的な構成に改善を加えた新しい概念の
材料である。
【0019】直径が10μm前後の炭素繊維を、通常、
数百本〜数万本束ねて繊維束(ヤーン)を形成し、この
繊維束を二次元または三次元方向に配列して一方向シー
ト(UDシート)や各種クロスとしたり、また上記シー
トやクロスを積層したりすることにより、所定形状の予
備成形体(繊維プリフォーム)を形成し、この予備成形
体の内部に、CVI法(Chemical Vapor Infiltration
:化学的気相含浸法)や無機ポリマー含浸焼結法等に
より、炭素から成るマトリックスを形成して成るC/C
コンポジットが知られている。
【0020】この繊維複合材料は、母材としてC/Cコ
ンポジットを用いており、その炭素繊維の構造が、破壊
されることなく保持されているという大きな特徴を有し
ている。C/Cコンポジットにシリコンを含浸した繊維
複合材料は知られているが、これは炭素繊維の構造が破
壊されているので、C/Cコンポジットの耐衝撃性、強
度、高潤滑性、耐磨耗性が失われていた。
【0021】しかも、ヤーン集合体中で隣り合うヤーン
の間に、Si−SiC系材料からなるマトリックスを充
填した微構造を有しており、この微構造から極めて高い
耐圧滑り性が発現するものと思われる。この機構は明ら
かではないが、おそらく、ヤーン集合体が繊維複合材料
の一種の骨材として作用し、同時に、ヤーン間を充填す
るSi−SiC系材料が、各ヤーンの強化材として作用
し、あるいは各ヤーンに作用する応力を分散しているも
のと思われる。これによって、ヤーン集合体やSi−S
iC系材料単独では得られなかった耐圧滑り特性が発現
するものと思われる。しかも、この繊維複合材料を構成
する物質は、炭化珪素、Si−SiC系材料、炭素繊維
であって、いずれもゴム質やプラスチック質と比べて極
めて酸化されにくく、劣化しにくい材質であり、例えば
熱い車内や温暖の変化の激しい屋外やビル、マンション
の屋外、基礎などにおいても、温度変化、湿度等の影響
による劣化をほとんど受けない材質である。従って、従
来の耐圧滑り材料に比べて経時劣化がほとんどないこと
は自明である。
【0022】本発明において、Si−SiC系材料と
は、主成分としてシリコンと炭化珪素とを含有する材料
の総称である。本発明では、C/ Cコンポジットまたは
その成形体に対して、シリコンを含浸させるが、この際
シリコンはコンポジット内の炭素成分ないし樹脂成分と
反応し、一部炭化されるために、ヤーン集合体の間に
は、一部炭化されたシリコンが生成する。このマトリッ
クスにおいては、ほぼ純粋に珪素が残留している珪素相
から、ほぼ純粋な炭化珪素相に至るまで、いくつかの異
相を含み得る。つまり、このマトリックスは、典型的に
は珪素相と炭化珪素相とからなるが、珪素相と炭化珪素
相との間に、珪素をベースとして炭素の含有量が傾斜的
に変化しているSi−SiC共存相を含み得る。Si−
SiC系材料とは、このようなSi−SiC系列におい
て、炭素の濃度が0mol%から50mol%まで変化
している材料の総称である。
【0023】好ましくは、マトリックスが、ヤーンの表
面に沿って生成している炭化珪素相を備えている。この
場合には、各ヤーンそれ自体の強度がより一層向上し、
破壊しにくくなることから、繊維複合材料の耐圧滑り性
が一層向上する。
【0024】また、好ましくは、マトリックスが珪素か
らなる珪素相を備えており、この珪素相とヤーンとの間
に炭化珪素相が生成している。この場合には、ヤーンの
表面が炭化珪素相によって強化されるのと共に、マトリ
ックスの中央部分が比較的に硬度の低い珪素相からなる
ことから、微視的な応力分散が一層促進される。
【0025】また、好ましくは、マトリックスが、ヤー
ンの表面から離れるのに従って珪素の含有比率が上昇す
る傾斜組成を有している。
【0026】また、好ましくは、ヤーン集合体が複数の
ヤーン配列体を備えており、各ヤーン配列体がそれぞれ
複数のヤーンを略平行に二次元的に配列することによっ
て形成されており、各ヤーン配列体が積層されることに
よってヤーン集合体が構成されている。これによって、
繊維複合材料が、複数層のヤーン配列体を一方向へと向
かって積層した積層構造を有することになる。従って、
ヤーン配列体の積層の方向に対して垂直に応力を加える
ときに、繊維複合材料の耐圧滑り性が最も高くなる。
【0027】この場合において特に好ましくは、隣接す
るヤーン配列体における各ヤーンの長手方向が互いに交
差している。これによって、一層応力の分散が促進され
る。隣り合うヤーン配列体におけるヤーンの長手方向
は、特に好ましくは、直交している。
【0028】また、好ましくは、マトリックスが、繊維
複合材料の中で互いに連続することで三次元網目構造を
形成している。この場合において特に好ましくは、マト
リックスが各ヤーン配列体において略平行に二次元的に
配列されており、隣り合う各ヤーン配列体中に生成して
いるマトリックスが互いに連続しており、これによって
マトリックスが三次元格子を形成している。
【0029】また、隣り合うヤーンの間隙には、100
%マトリックスが充填されていても良いが、ヤーンの間
隙のうち一部をマトリックスが充填している場合も含
む。
【0030】ヤーン中の炭素繊維以外の炭素成分は、好
ましくは炭素粉末であり、特に好ましくは黒鉛化した炭
素粉末である。
【0031】図3は、ヤーン集合体の概念を説明するた
めの概略斜視図であり、図4(a)は図3のIVa−I
Va線断面図であり、図4(b)は図3のIVb−IV
b線断面図である。図5は、図4(a)の一部拡大図で
ある。
【0032】繊維複合材料7の骨格は、ヤーン集合体6
によって構成されている。ヤーン集合体6は、ヤーン配
列体1A、1B、1C、1D、1E、1Fを上下方向に
積層してなる。各ヤーン配列体においては、各ヤーン3
が二次元的に配列されており、各ヤーンの長手方向が略
平行である。上下方向に隣り合う各ヤーン配列体におけ
る各ヤーンの長手方向は、直交している。即ち、各ヤー
ン配列体1A、1C、1Eの各ヤーン2Aの長手方向
は、互いに平行であり、かつ各ヤーン配列体1B、1
D、1Fの各ヤーン2Bの長手方向に対して直交してい
る。
【0033】各ヤーンは、炭素繊維と、炭素繊維以外の
炭素成分とからなる繊維束3からなる。ヤーン配列体が
積層されることによって、三次元格子形状のヤーン集合
体6が構成される。各ヤーンは、後述するような加圧成
形工程の間に押しつぶされ、略楕円形になっている。
【0034】各ヤーン配列体1A、1C、1Eにおいて
は、隣り合う各ヤーンの間隙には、マトリックス8Aが
充填されており、各マトリックス8Aはヤーン2Aの表
面に沿ってそれと平行に延びている。各ヤーン配列体1
B、1D、1Fにおいては、隣り合う各ヤーンの間隙に
は、マトリックス8Bが充填されており、各マトリック
ス8Bは、ヤーン2Bの表面に沿ってそれと平行に延び
ている。
【0035】本例では、マトリックス8A、8Bは、そ
れぞれ、各ヤーンの表面を被覆する炭化珪素相4A、4
Bと、炭化珪素相4A、4Bよりも炭素の含有割合が少
ないSi−SiC系材料相5A、5Bからなっている。
炭化珪素相中にも珪素を一部含有していてよい。また、
本例では、上下方向に隣接するヤーン2Aと2Bとの間
にも、炭化珪素相4A、4Bが生成している。
【0036】各マトリックス8Aと8Bとは、それぞれ
ヤーンの表面に沿って細長く、好ましくは直線状に延び
ており、各マトリックス8Aと8Bとは互いに直交して
いる。そして、ヤーン配列体1A、1C、1Eにおける
マトリックス8Aと、これに直交するヤーン配列体1
B、1D、1Fにおけるマトリックス8Bとは、それぞ
れヤーン2Aと2Bとの間隙部分で連続している。この
結果、マトリックス8A、8Bは、全体として、三次元
格子を形成している。
【0037】図6は、他の実施形態に係る耐圧滑り材料
を構成する他の繊維複合材料の要部を概略的に示す部分
断面斜視図である。本例では、上下方向に隣り合う各ヤ
ーン2Aと2Bとの間には炭化珪素相が実質的に存在し
ていない。各ヤーン配列体において、隣り合うヤーン2
Aと2Aとの間、あるいはヤーン2Bと2Bとの間に
は、それぞれマトリックス8A、8Bが形成されてい
る。マトリックス8A、8Bの形態は、上下方向に隣り
合うヤーン間に炭化珪素相がないことを除けば、図3−
図5の例と同様である。各マトリックス8A、8Bは、
それぞれ、ヤーン2A、2Bの表面に接して生成してい
る炭化珪素相5Cと、その内側にヤーンとは離れて生成
しているSi−SiC系材料相4Cとを備えている。
【0038】Si−SiC系材料相においては、それぞ
れ、ヤーンの表面から離れるほど、炭素濃度が少なくな
る傾斜組成を有していることが好ましく、あるいは、珪
素相からなっていることが好ましい。
【0039】図7(a)に示すように、本発明の耐圧滑
り部材11は、C/ Cコンポジット15と、C/ Cコン
ポジット15の表面にシリコンが含浸されることによっ
て生成する繊維複合材料層13とを備えていることが好
ましく、繊維複合材料層13上に珪素層14が生成して
いてよい。なお、12は、珪素を含浸させる前のC/ C
コンポジット本体の範囲を示す。また、図7(b)に示
すように、耐圧滑り部材16の全体を、本発明の繊維複
合材料から形成することも好ましい。
【0040】繊維複合材料層13を設ける場合には、そ
の厚さは、0.01〜100mmであることが好まし
い。さらに、繊維複合材料層におけるSi濃度が、表面
から内部に向かって小さく成ることが好ましい。
【0041】本発明の繊維複合材料は、炭素繊維を10
〜70重量%含有していれば、例えば窒化ホウ素、ホウ
素、銅、ビスマス、チタン、クロム、タングステン、モ
リブデン等の炭素以外の他の元素を含んでいてもよい。
【0042】ここで、Si−SiC材料を母材に含潰さ
せて成る繊維複合材料層13の厚さは、0.01〜10
0mmであることが好ましく、0.05〜50mmであ
ることがより好ましく、0.1〜10mmであることが
さらに好ましい。
【0043】尚、繊維複合材料層13におけるSi濃度
は、表面から内部にかけて90/100〜0/100の範
囲で傾斜するように形成することが好ましい。
【0044】又、本発明の繊維複合材料は、窒化ホウ
素、ホウ素、銅、ビスマス、チタン、クロム、タングス
テン及びモリブデンから成る群より選択した1又は2以
上の物質を含有してもよい。
【0045】これらの物質は潤滑性を有するため、C/
Cコンポジットから成る母材に含有させることにより、
Si−SiC材料が含浸した母材の部分においても、繊
維の潤滑性を維持することができ、物性の低下を防ぐこ
とができる。
【0046】尚、例えば、窒化ホウ素の含有量は、C/
Cコンポジットから成る母材100重量%に対し、0.
1〜40重量%であることが好ましい。0.1重量%未
満では窒化ホウ素による潤滑性付与の効果が十分に得ら
れず、40重量%を超える場合は窒化ホウ素の脆さが複合
材料に現れてくるからである。
【0047】本発明の繊維複合材料は、好ましくは以下
の方法によって製造できる。
【0048】即ち、炭素繊維の束に対して、最終的にマ
トリックスとなる粉末状のバインダーピッチ、コークス
類を包含させ、更に必要に応じてフェノール樹脂粉末等
を含有させることによって、炭素繊維束を作製する。炭
素繊維束の周囲に、熱可塑性樹脂から成る柔軟な被膜を
形成し、柔軟性中間材料を得る。この柔軟性中間材料
を、ヤーン状にし(特願昭63−231791号明細
書)、必要量を積層した後、ホットプレスで300〜2
000℃、常庄〜500kg/cm2 の条件下で成形す
ることによって、成形体を得る。または、この成形体
を、必要に応じて700〜1200℃で炭化させ、15
00〜3000℃で黒鉛化して、焼結体を得る。
【0049】炭素繊維は、石油ピッチ若しくはコールタ
ールピッチを原料とし、紡糸用ピッチの調整、溶融紡
糸、不融化及び炭素化して得られるピッチ系炭素繊維並
びにアクリロニトリル(共)重合体繊維を耐炎化及び炭
素化して得られるPAN系炭素繊維のいずれのものでも
よい.
【0050】マトリックスの形成に必要な炭素前駆体と
しては、フェノール樹脂やエポキシ樹脂等の熱硬化性樹
脂及びタール、ピッチ等が用いられるが、これらはコー
クス類、金属、金属化合物、無機及び有機化合物等を含
んでいてもよい
【0051】次いで、上記のように作製された成形体又
は焼結体とSiとを、1100〜1400℃の温度域、炉内圧
0.1〜10hPaで1時間以上保持する。好ましく
は、この際、成形体又は焼結体とSiの合計重量1kg当
たり0.1NL(ノルマルリットル:1200℃、圧力
0.1hPaの場合、5065リットルに相当)以上の
不活性ガスを流しつつ、成形体又は焼結体表面にSi−
SiC層を形成する.次いで、温度1450〜2500
℃、好ましくは1700〜1800℃に昇温して前記成
形体又は焼結開気孔内部へSi−SiC材料を溶融、含
浸成形させる。又、この過程において、成形体を用いた
場合は、前記成形体の焼成も行われ、繊維複合材料が生
成する。
【0052】成形体又は焼結体とSiを、1100〜1
400℃の温度、0.1〜10hPaの圧力に1時間以
上保持し、かつその際、成形体又は焼結体とSiの合計重
量1kg当たり不活性ガスを0.1NL以上、好ましく
は1NL以上、さらに好ましくは10NL以上流すよう
に制御することが望ましい。
【0053】このように、焼成時(即ち、Siの溶融、
含浸前の段階)不活性ガス雰囲気にすることにより、無
機ポリマーないし無機物のセラミックス化への変化に伴
うCO等の発生ガスを焼成雰囲気より除去し、また大気
中のO2 等による外部からの焼成雰囲気の汚染を防止す
ることによりその後にSiを溶融、含浸して得られる複
合材料の気孔率を低く維持することができる。
【0054】また、成形体又は焼結体へSiを溶触、含
浸する際には、雰囲気温度を1450〜2500℃、好
ましくは1700〜1800℃に昇温する。この場合、
焼成炉内庄は0.1〜10hPaの範囲が好ましい.
【0055】柔軟性中間材料を使用し、珪素の含浸、溶
融と組み合わせると、成形体または焼結体において、ヤ
ーンの間隙には細長い開気孔が残る傾向があり、この細
長い開気孔に沿って珪素が焼結体または成形体の奥まで
浸透し易い。この浸透の過程で、珪素がヤーンの炭素と
反応してヤーン表面側から徐々に炭化し、本発明の繊維
複合材料を生成する。
【0056】繊維複合材料層の深さの調節は、成形体又
は焼結体の開気孔率及びその細孔径により行う。例え
ば、Si−SiC材料層の厚さを0.01〜10mmと
する場合には、少なくとも成形体又は焼結体の表面近傍
における開気孔率を5〜50%、平均細孔径を1μm以
上とする。成形体又は焼結体の開気孔率は10〜50%
であることが好ましく、平均細孔径は10μm以上とす
ることが好ましい。開気孔率を5%未満とすると、成形
体または焼結体中のバインダーを除去しきれず、50%
より大きくすると、母材の内部深くにまでSi−SiC
材料が含浸形成し、複合材料の耐衝撃性が低下するから
である。
【0057】また、繊維複合材料層をC/ Cコンポジッ
トの表面に形成するには、少なくとも表面近傍の開気孔
率が焼結中に0.1〜30%になるように調整した成形
体を用いることが好ましい。
【0058】成形体又は焼結体の開気孔率を、表面から
内部に向かって小さく成るようにするには、バインダー
ピッチの異なるブリフォームドヤーンから成る複数のブ
リフォームドシートを、内側から表層側に向かってバイ
ンダーピッチが大きく成るように配置して成形すること
により行う。
【0059】又、繊維複合材料層における珪素濃度に傾
斜を設ける場合には、表面近傍の開気孔率が表面から内
部に向かって小さく成るように調整した焼結体、又は少
なくとも表面近傍の開気孔率が焼結中に表面から内部に
向かって小さく成るように調整した成形体を用いて、複
合材料の製造を行う。
【0060】
【実施例】次に、本発明を実施例を用いてさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例に限られるもので
はない。以下の各実施例の繊維複合材料を製造し、各繊
維複合材料について、以下の特性を評価した。
【0061】(開気孔率の測定方法) 開気孔率(%)=〔(W3−Wl)/(W3−W2)]
×100 (アルキメデス法による。) 乾燥重量(Wl):100℃のオ←ブンで1Hr乾燥さ
せ、その後秤量 水中重量(W2):試料を煮沸し、開気孔中に完全に水
を侵入させて水中にて秤量 飲水重量(W3):開気孔中に完全に水を侵入させた試
料を大気中にて秤量
【0062】(圧縮強さの評価方法)テストピースに圧
縮荷重を加え、下記の式により算出した。 圧縮強さ=P/A (式中、Pは最大荷重時の荷重、Aはテストピースの最
小断面積を表す。)
【0063】(層問剪断強さの評価方法)テストピース
の厚さhの4倍の距離を支点間距離として3点曲げを行
い、下式により算出した。 層間セン断強さ=3P/4bH (式中、Pは破壊時の最大曲げ荷重、bはテストピース
の幅を表す。)
【0064】(動摩擦係数の評価方法)60mmx60
mmx5mm(厚さ)のテストピースをジグにセットし
て回転させ、相手材(SUJ、10mm球)を一定の荷
重Fp(N)でテストピースに押し付け、その際の摩擦力
Fs(N)を測定した。動摩擦係数の値は下式により算
出した。荷重は、200kg/cm2、500kg/c
m2、または1000kg/cm2とした。 摩擦係数μ=Fs/Fp
【0065】(実施例1)炭素繊維を一方向に引き揃え
たものにフェノール樹脂を含浸させることで、直径10μ
mの炭素長繊維を約1万本束ね、繊維束(ヤーン)を
得、このヤーンを図3のように配列し、ブリプレグシー
トを得た。シートを、ホットプレスで180℃、10k
g/cm2 で処理し、樹脂を硬化させた。次いで、窒素
中で2000℃で焼成し、C/Cコンポジットを得た。
得られたC/Cコンポジットの密度は1.0g/c
3 、開気孔率は50%であった。
【0066】次に、得られたC/Cコンポジットを、純
度99.8%で平均粒径1mmのSi粉末で充填された
カーボンるつぼ内に立設した。次いで、焼成炉内にカー
ボンるつぽを移動した。焼成炉内の温度を1300℃、
不活性ガスとしてアルゴンガス流量を20NL/分、焼
成炉内庄を1hPaその保持時間を4時間として処理し
た後、焼成炉内の圧力をそのまま保持しつつ、炉内温度
を1600℃に昇温することにより、C/Cコンポジッ
トにSiを含浸させ、本発明の繊維複合材料を得た。本
例では、C/Cコンポジットの全体が、本発明の繊維複
合材料に変化していた。
【0067】得られた繊維複合材料の密度、開気孔率、
圧縮強さ等の測定結果を表1、2に示す。また、図11
は、耐圧滑り特性を示す。尚、各データは、繊維複合材
料の表層近傍から切り出したテストピースについてのも
のである。
【0068】また、図8はこのテストピースの表層に対
して断面方向のセラミック材料の組織を示すEPMA
(電子線マイクロアナライザー)写真であり、図9は同
じセラミック材料の組織を示すSEMの反射電子像写真
である。図10は、図8、9から解読される、ヤーンの
境界領域における微構造を示す模式的断面図である。
【0069】図8〜図9の写真から、SiとCが0.0
1mm〜0.1mm程度前後の規模の微視的な所定の濃
度勾配を有することが分かる。即ち、図10において、
マトリックス8Bのうちヤーン2Bの表面に近い側に
は、ヤーン2Bの表面に沿って炭素繊維相5Cが生成し
ており、その内側に珪素相4Cが生成している。なぜな
ら、図9から両者の組織の相違を観測でき、かつ図8か
ら、相5Cには炭素と珪素とがいずれも存在しており、
相4Cには炭素が見られないからである。
【0070】(実施例2)実施例1と同様にして製造し
たC/Cコンポジットに、フェノール樹脂を含浸し、オ
ーブン中で180℃、常圧で樹脂を硬化させた後、窒素
中で2000℃焼成した。この工程をさらに5回線り返
してC/Cコンポジットを得た。得られたC/Cコンポ
ジットの密度は1.4g/cm3 、開気孔率は30%で
あった。
【0071】次に、得られたC/Cコンポジットに、実
施例1と同様にSiを含浸させて複合材料を製造した。
【0072】得られた複合材料の特性を表1、2に示
す。尚、各データは、Si−SiC材料とC/Cコンポ
ジットが十分複合化しているC/Cコンポジット表層近
傍から切り出したテストピースについてのものである。
また、耐圧滑り特性については、実施例1と同様の結果
を得た。
【0073】(実施例3)繊維複合材料層を含む耐圧滑
り部材を作製した。C/Cコンポジットは以下の方法に
て製造した。ブリフォームドヤーン法によりブリフォー
ムドヤーンを製造し、これを用いて一方向ブリフォーム
ドヤーンシートを製造した。これを炭素繊維が互いに直
交するように積層し、ホットプレスで600℃、100
kg/cm2 で成形した。次いで、窒素中で2000℃
で焼成しC/Cコンポジットを得た。得られたC/Cコ
ンポジットの密度は1.8g/cm3 、開気孔率は10
%であった。
【0074】次に、得られたC/Cコンポジットに、実
施例1と同様にSiを含浸させて複合材料を製造した。
繊維複合材料の厚さは10mmであった。
【0075】得られた複合材料の特性を表1、2に示
す。尚、各データは、繊維複合材料の表層近傍から切り
出したテストピースについてのものである。また、耐圧
滑り性については、実施例1と同様の結果を得た。
【0076】(実施例4)実施例1と同様にして、繊維
複合材料層を含む耐圧滑り部材を作製した。ただし、繊
維複合材料層に窒化ホウ素が含有されるように、C/C
コンポジットの製造工程において窒化ホウ素を添加し
た。繊維複合材料層の厚さは30mmとした。
【0077】得られた視合材料の特性を表1、2に示
す。尚、各データは、Siが十分含浸されている繊維複
合材料層の表層近傍から切り出したテストピースについ
てのものである。また、耐圧滑り性については、実施例
1と同様の結果を得た。
【0078】(実施例5)実施例1と同様にして、繊維
複合材料層を含む耐圧滑り部材を作製した。繊維複合材
料層におけるSi濃度が、表面から内部に向かって小さ
くなるように傾斜を持たせた。繊維複合材料層の厚さは
3mmとした。又、Si濃度の傾斜は、炭素繊維量と比
して、繊維複合材料層の表面から内部にかけて100/
0〜0/100の範囲で傾斜するように形成した。
【0079】C/Cコンポジットは以下の方法にて製造
した。ブリフォームドヤーンのバインダーピッチの比率
を2020〜60としてブリフォームドヤーン法により、
10種類のブリフォームドヤーンを製造し、これを用い
て一方向ブリフォームドシートを製造した。厚みの中央
に、バインダーピッチの比率が20のブリフォームドシ
ートを配置し、その表層側に向かってバインダーピッチ
の比率が大きくなるように順にブリフォームドシートを
配置し、最も表層側にバインダーピッチの比率が60の
ブリフォームドシートを配置し、これらを炭素繊維が互
いに直交するように積層し、ホットプレスで600℃、
100kg/cm2 で成形した。次いで、窒素中で20
00℃で焼成し、C/Cコンポジットを得た。得られた
C/Cコンポジットの密度は1.6g/cm3 、開気孔
率は10%であった。
【0080】次に、得られたC/Cコンポジットに、実
施例1と同様にSiを含浸させて複合材料を製造した。
【0081】得られた複合材料の特性を表1、2に示
す。また、耐圧滑り性については、実施例1と同様の結
果を得た。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、極
めて優れた耐圧滑り性を有する耐圧滑り材料を提供で
き、これを応用したエアバッグ装置も提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐圧滑り部材ないし材料の使用方法を
模式的に示す断面図である。
【図2】エアバッグ装置を模式的に示す図である。
【図3】本発明の繊維複合材料7のヤーン集合体6の形
態を模式的に示す斜視図である。
【図4】(a)、(b)は、繊維複合材料の要部の微構
造を模式的に示す断面図であり、図3のIVa−IVa
線断面図、ないしIVb−IVb断面図に相当する。
【図5】図4(a)の要部拡大図である。
【図6】他の実施形態に係る繊維複合材料の微構造を模
式的に示す部分断面斜視図である。
【図7】(a)は、耐圧滑り部材11を示す断面図であ
り、(b)は耐圧滑り部材16を示す断面図である。
【図8】本発明の実施例の繊維複合材料の組織を示すX
線マイクロアナライザー写真である。
【図9】本発明の実施例の繊維複合材料の微構造を示
す、走査型電子顕微鏡による反射電子像写真である。
【図10】図8、図9の微構造の説明図である。
【図11】本発明の実施例の耐圧滑り性を示すグラフで
ある。
【図12】摩擦係数と、滑った距離との関係を示すグラ
フである。
【図13】摩擦係数と、滑った距離との関係を示すグラ
フである。
【図14】摩擦係数と、滑った距離との関係を示すグラ
フである。
【図15】摩擦係数と、滑った距離との関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1A、1B、1C、1D、1E、1F ヤーン配列体
2A、2B ヤーン 3 炭素繊維束 4
A、4B 炭化珪素相 5A、5B 珪素相
6 ヤーン集合体 7 繊維複合材料 11、
16 耐圧滑り部材 13 繊維複合材料層 1
5 C/Cコンポジット 21 台座ないし物体 22 耐圧滑り部材
23 荷重または押圧手段 24 台座ないし物体
25 エアバッグ装置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも炭素繊維の束と炭素繊維以外の
    炭素成分とを含有するヤーンが三次元的に組み合わさ
    れ、互いに分離しないように一体化されているヤーン集
    合体と、このヤーン集合体中で隣り合う前記ヤーンの間
    に充填されている、Si−SiC系材料からなるマトリ
    ックスとを備えている繊維複合材料からなることを特徴
    とする、耐圧滑り材料。
  2. 【請求項2】前記マトリックスが、前記ヤーンの表面に
    沿って生成している炭化珪素相を備えていることを特徴
    とする、請求項1記載の耐圧滑り材料。
  3. 【請求項3】前記マトリックスが珪素からなる珪素相を
    備えており、この珪素相と前記ヤーンとの間に前記炭化
    珪素相が生成していることを特徴とする、請求項2記載
    の耐圧滑り材料。
  4. 【請求項4】前記マトリックスが、前記ヤーンの表面か
    ら離れるのに従って珪素の含有比率が上昇する傾斜組成
    を有していることを特徴とする、請求項1−3のいずれ
    か一つの請求項に記載の耐圧滑り材料。
  5. 【請求項5】前記ヤーン集合体が複数のヤーン配列体を
    備えており、各ヤーン配列体がそれぞれ複数の前記ヤー
    ンを略平行に二次元的に配列することによって形成され
    ており、前記各ヤーン配列体が積層されることによって
    前記ヤーン集合体が構成されていることを特徴とする、
    請求項1−4のいずれか一つの請求項に記載の耐圧滑り
    材料。
  6. 【請求項6】隣接する前記ヤーン配列体における各ヤー
    ンの長手方向が互いに交差していることを特徴とする、
    請求項5記載の耐圧滑り材料。
  7. 【請求項7】前記マトリックスが、前記繊維複合材料の
    中で互いに連続することで三次元網目構造を形成してい
    ることを特徴とする、請求項1−5のいずれか一つの請
    求項に記載の耐圧滑り材料。
  8. 【請求項8】前記マトリックスが前記各ヤーン配列体に
    おいて略平行に二次元的に配列されており、隣り合う前
    記各ヤーン配列体中に生成している前記マトリックスが
    互いに連続しており、これによって前記マトリックスが
    三次元格子を形成していることを特徴とする、請求項6
    記載の耐圧滑り材料。
  9. 【請求項9】請求項1−8のいずれか一つの請求項に記
    載の耐圧滑り材料を含んでいることを特徴とする、耐圧
    滑り部材。
  10. 【請求項10】前記耐圧滑り部材の全体が前記耐圧滑り
    材料からなることを特徴とする、請求項9記載の耐圧滑
    り部材。
  11. 【請求項11】前記耐圧滑り部材が、前記耐圧滑り材料
    からなる表層部と、C/Cコンポジットからなる非含浸
    部とを備えていることを特徴とする、請求項9記載の耐
    圧滑り部材。
  12. 【請求項12】圧力ガスが収容されており、圧縮ガス排
    出口が設けられている容器と、前記圧縮ガス排出口を密
    閉している栓と、前記栓を前記圧縮ガス排出口に対して
    押圧し、固定している耐圧滑り部材と、この耐圧滑り部
    材から前記栓へと向かって押圧力を発生させる押圧手段
    とを備えており、前記耐圧滑り部材が、請求項9−11
    のいずれか一つの請求項に記載の耐圧滑り部材であるこ
    とを特徴とする、圧縮ガス緊急放出装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の圧縮ガス緊急放出装置
    と、この圧縮ガス緊急放出装置から放出された前記圧縮
    ガスによって膨張する膨張手段とを備えていることを特
    徴とする、エアバッグ装置。
JP10205874A 1998-07-06 1998-07-06 耐圧滑り材料、耐圧滑り部材、耐圧滑り部材を用いた圧縮ガス緊急放出装置およびエアバッグ装置 Withdrawn JP2000026165A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019501849A (ja) * 2015-10-28 2019-01-24 エスジーエル・カーボン・エスイー 炭素繊維強化炭化物‐セラミック複合部材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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