JP2000024655A - 水質浄化装置 - Google Patents

水質浄化装置

Info

Publication number
JP2000024655A
JP2000024655A JP19264298A JP19264298A JP2000024655A JP 2000024655 A JP2000024655 A JP 2000024655A JP 19264298 A JP19264298 A JP 19264298A JP 19264298 A JP19264298 A JP 19264298A JP 2000024655 A JP2000024655 A JP 2000024655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
sunlight
water purification
purified
condensed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19264298A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihide Saho
典英 佐保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP19264298A priority Critical patent/JP2000024655A/ja
Publication of JP2000024655A publication Critical patent/JP2000024655A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
    • Y02W10/37Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy

Landscapes

  • Physical Water Treatments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低設置コスト、低運転コストで殺菌,殺藻,有
機物分解を行うことができる水質浄化装置を得る。 【解決手段】太陽光を利用した殺菌,殺藻,有機物分解
を行うことができる水質浄化装置であって、殺菌,殺
藻,有機物分解を、太陽光を集光して赤外線および紫外
線密度を高め、被水質浄化水の原水にこの集光を照射さ
せる。照射された原水中の大腸菌、藻類はその細胞の少
なくとも一部が破壊され、殺菌,殺藻される。原水の循
環系は太陽光発電の電力で循環動力を賄う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湖沼、河川、溜
池、公園水、アムーズメントパーク使用水、プール水、
雨水貯蔵槽、ビル空調用冷却水、雨水貯蔵池、養殖場、
海洋等の水の水質浄化を行う水質浄化装置に係り、特に
太陽光を利用して殺菌、殺藻、有機物分解を良好に行う
ことができる水質浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】養殖用海水等を殺菌する殺菌装置とし
て、特開平1−184093号公報に記載されているヒ
ートポンプ式熱殺菌装置がある。これは、既存の養殖生
産よりも高い生産性をもつ養殖方法として、飼育水槽を
使用し海水等の養殖用液体を循環濾過し再使用する循環
濾過方式高密度魚類養殖システムを提供するため、ヒー
トポンプの原理を利用して加熱系を熱機械的に構成し、
循環海水を加熱し熱殺菌する装置である。この加熱系に
は、人工的電力を装置外部から供給する必要があり、ま
た機械的装置を保守点検、補修する必要がある。
【0003】一方、水槽や池に貯留されている水または
湾内や沿岸など所定水域の水を浄化する浄水装置とし
て、特開平2−52086号公報に記載されている浄水
装置がある。これは、水槽や池に貯留されている水また
はある水域の水中に含まれている有害微生物を効果的に
除去できる浄化装置を提供する目的で、紫外線ランプに
より紫外線照射および濾過を所定の貯水部または水域で
循環的に行うことにより、水中の有害微生物が連続的に
除去し一定基準の水質を容易に得られる浄水装置であ
る。この紫外線ランプには、人工的電力を装置外部から
供給する必要があり、また紫外線ランプを保守点検し、
定期的にランプ交換する必要がある。
【0004】また、沼、池、養魚場における水質浄水装
置として、特開平63−126589号公報に記載され
ている水質浄水装置がある。これは、沼や池等の水中の
各種の菌を効率よく除去し、かつアオコを殺藻し、また
紫外線を直接視認することなく、オゾン臭も漂うことの
ない水質浄化装置を提供するため、紫外線殺藻ランプに
より水中の大腸菌を効率的に殺菌し、また有機物を分解
除去し、さらに夏場に発生するアオコを殺藻する水質浄
化装置である。この水中に配置した紫外線ランプには、
人工的電力を装置外部から供給する必要があり、また紫
外線ランプ外表面の清掃等の保守点検を行う必要があ
り、定期的にランプ交換する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来例
では殺菌、殺藻、有機物分解を行うために、外部電力を
供給する熱的機械装置や紫外線ランプを使用するため、
電力供給端末例えば電力会社からの給電端末から装置ま
でに電力ケーブルが必要であり、特に水質浄化装置が浄
化水域の岸辺から遠方にある場合、電力ケーブルの設置
維持コストが高価で、かつ運転電力コストが増加すると
いう問題がある。
【0006】さらに紫外線ランプは高価でかつ照射寿命
が短く定期的に交換する必要があり、設置コスト、メン
テナンスコストを考慮すると運転コストが増加する問題
がある。
【0007】また、紫外線ランプを水中で使用する場合
には、ランプ外面に被水質浄化水の原水が接触するた
め、ランプ外面が水中に汚濁物で汚れ効果的に紫外線を
水中に放つことができなくなるので、定期的にランプ外
面を清掃する必要があり、このメンテナンスコストが運
転コストを増加させる問題がある。
【0008】本発明の目的は,低設置コスト、低運転コ
ストで殺菌、殺藻、有機物分解を行うことができる水質
浄化装置を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の水質浄化装置は、吸水口を介して所定の貯水部
または水域から被浄化水を吸水する手段と、太陽光を集
光する手段と、集光した太陽光を所定の個所に照射する
手段と、太陽光を集光して照射した前記被浄化水を元の
貯水部または水域に排水する手段とを備えたことを特徴
とする。
【0010】また、本発明の他の特徴は、太陽光を集光
する手段と、集光した太陽光を貯水部または水域内の被
浄化水に照射する手段と、前記太陽光を集光する手段と
前記照射する手段を被浄化水に対し相対的に移動する手
段とを備えたことにある。
【0011】殺菌、殺藻、有機物分解を太陽光を集光し
て赤外線および紫外線密度を高め、被水質浄化水の原水
にこの集光を照射させる。照射された原水中の大腸菌、
藻類はその細胞の少なくとも一部が破壊され、殺菌、殺
藻される。原水の循環系は太陽光発電の電力で十分循環
動力を賄えるので、外部からの給電を必要としない。
【0012】また、照射部に酸化チタン等の触媒材を配
置することにより、光酸化作用が生じ原水中の有機物を
酸化できるので、原水中の有機物を分解することができ
る。
【0013】本発明によれば、殺菌、殺藻、有機物分解
作用は、太陽光が利用できる時間帯のみであるので、原
水循環系は太陽光が利用できる時間帯のみ作動すれば十
分である。このように本発明によれば、殺菌、殺藻、有
機物分解を集光した太陽光で行えるので、運転コストを
大幅に低減できる。また、原水循環系を太陽光発電の電
源で賄えるので、外部からの給電設備が必要なく、装置
コストを低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
により説明する。被処理水である湖沼、河川、溜池、公
園水、アムーズメントパーク使用水、プール水、雨水貯
蔵槽、雨水貯蔵池、養殖場、海洋等の水域1の原水を,
大きなゴミを取るためのフィルタつき取水口2、導水
管3を通してポンプ4で台船5に吸い上げる。太陽光6
は集光手段の凹面鏡7により自然光の数十倍から数百倍
の赤外線、紫外線強度に集光され、殺菌、殺藻水路8に
照射する。取水口2から吸水した原水は給水固定配管
9、給水可撓配管10、給水固定配管11を通り殺菌、
殺藻の水路8の下方に供給される。殺菌、殺藻水路8の
上方から出た原水は、排水固定配管12、電気的流量計
測器13、流量調整弁14、排水可撓配管15、排水固
定配管16を通り、水域1に排水される。
【0015】太陽電池17により発電しその直流電力は
ケーブル18により、交直電力変換および制御装置19
に入力し、制御装置19からケーブル20によりポンプ
4に給電し、ポンプ4の回転数および、ケーブル(図示
せず)により流量調整弁14の弁開度の制御を行う。
【0016】また、ケーブル21により、台船5に支持
器22で支持された電動駆動器23を制御し、電動駆動
器23に固定された集光手段の凹面鏡7の太陽に対する
角度を調整制御する。太陽光を最大限に受光できる太陽
に対する角度の適正値は、例えば照度計や日時計からな
る太陽位置計測装置24で測定し、ケーブル25でその
測定情報を制御装置19に入力する。いっぽう、浄化装
置設置位置における時系的太陽位置情報を制御装置19
にあらかじめ入力しておき、太陽位置方向に面するよう
に集光手段の運転時の最適な 配置角度を電動駆動器2
3で制御してもよい。
【0017】台船5はワイヤー26、アンカー27によ
り、水域1の底部25に固定されている。
【0018】殺菌、殺藻水路8は図2に示すように、集
光された光線6が水路2の凹レンズ100で平行光線と
なり水路内を通過する。
【0019】原水中の例えば大腸菌等の細菌やアオコ等
の植物プランクトンや動物プランクトン101は、殺
菌、殺藻水路8の凹面鏡7側の凹レンズ100を通過し
た数十倍から数百倍の赤外線、紫外線強度の太陽光に照
射さる。ここで、大腸菌等の細菌やアオコ等の植物プラ
ンクトンや動物プランクトン101はその表面輻射率が
大きいので、可視光線、赤外線により瞬間的に加熱さ
れ、その細胞の少なくとも一部が破壊されると共に、紫
外線の殺菌効果により、短時間で殺菌、殺藻される。ま
た、殺菌、殺藻水路8の凹面鏡7側の透明壁以外の壁は
反射面102となっており、この面で殺菌、殺藻水路8
内に反射した太陽光がさらに殺菌、殺藻を行い水路内で
殺菌、殺藻効果はさらに向上する。さらに、この水路反
射面の壁内面に酸化チタン薄膜をコーティングすること
により、このコーティング面に接した原水中の有機物は
高強度の紫外線により光酸化され、有機物は分解され
る。
【0020】また、水路8を図3に示すように水路内面
に凹凸部103を設け、水路内に浸入した太陽光集光光
線6の平行光線を積極的に乱反射させ、反射面102で
反射させ、透明の凹レンズ100から再度外部に逃げる
機会を少なくし、水路内で殺菌、殺藻効果はさらに向上
する。
【0021】さらに、水路8を図4に示すように水路断
面を台形状に構成し、水路内に浸入した太陽光集光光線
6の平行光線を凹凸部103で積極的に乱反射させ、反
射面102で反射させた光線を水路内面側に積極的に反
射させ、透明の凹レンズ100から再度外部に逃げる機
会をさらに少なくすることにより、水路内で殺菌、殺藻
効果をさらに向上できる。
【0022】取水口2、殺菌、殺藻の水路8および凹面
鏡7は紙面垂直方向に長く、その長は数十メートルでも
可能である。したがって、導水管3、給水固定配管9、
給水可撓配管10、給水固定配管11および排水固定配
管12、電気的流量計測器13、流量調整弁14、排水
可撓配管15、排水固定配管16は、紙面垂直方向に所
定の間隔で配置され、それぞれのセクションの流量は電
気的流量計測器13で計測され、それぞれのセクション
の流量は流量調整弁14によりほぼ同量となるように制
御される。また、取水口2の設置水深も任意に設定でき
る。
【0023】また、殺菌、殺藻の水路8は集光された太
陽光で加熱されるが、原水にて冷却されるので、熱的に
破損することがない。
【0024】さらに、朝夕方時や、薄曇り時で太陽光が
少ない場合には、太陽光による発電量も少ないので、ポ
ンプ4による吸水量も少なくする。この時太陽光の照射
強度も低減するが、吸水量が少なくなるため、殺菌、殺
藻水路8の原水の滞留時間は長くなる。このため、原水
が受ける照射時間は長くなり、太陽光の照射強度の低減
による殺菌、殺藻、有機物分解効果の低減を防止でき
る。
【0025】本実施例によれば、凹面鏡により太陽光を
自然光の数十倍から数百倍の強度に集光で、これを原水
に照射できるので、原水中の例えば大腸菌等の細菌やア
オコ等の植物プランクトンや動物プランクトンを、殺
菌、殺藻できる効果がある。
【0026】また、照射受ける壁に光酸化触媒を配置す
ることにより、集光された自然太陽光の紫外線よりも強
い紫外線で酸化作用を強めることができるので原水中の
有機物を酸化分解できる効果がある。
【0027】さらに、集光部にあたる水路8を原水で冷
却できるので、集光部が、熱的に破損することがない効
果がある。
【0028】自然太陽光の強さが小さい場合、原水の吸
水量も少なくして照射量を受ける時間を長くできるの
で、太陽光の照射強度の低減による殺菌、殺藻、有機物
分解効果の低減を防止できる効果がある。
【0029】また、水質浄化装置設置位置における時系
的太陽位置情報を制御装置19にあらかじめ入力してお
くことにより、太陽位置方向に面するように凹面鏡の運
転時の最適な 配置角度を電動駆動器23で制御できる
ので、太陽光を最大限に受光利用でき、殺菌、殺藻、有
機物酸化分解性能を最大限に発生できる効果がある。
【0030】原水の吸水動力は太陽光電池で発電し給電
できるので、外部電力を供給する必要がない。また、自
然太陽光を使用するので紫外線ランプ等を設置する必要
がなく、メンテナンスも行う必要がないので、装置コス
ト、設置コストおよび運転コストを低減できる。
【0031】以上、本実施例によれば、集光した太陽光
で原水の殺菌、殺藻、有機物分解を行え、原水循環系の
動力を太陽光発電の電源で賄えるので、外部からの給電
設備が必要なく、装置運転コストおよび装置コストを低
減できる効果がある。
【0032】本実施例で、後段の凹面鏡部を前段の凹面
鏡部より高い位置に配置し、太陽の高度が低い場合に
も、後段の凹面鏡部が前段の凹面鏡部と同様に太陽光を
全面で受光できるようにすることもできる。
【0033】図5、図6に本発明の第2実施例を示す。
本実施例が図1と異なる個所は、凹面鏡7で集光した太
陽光を凸面鏡104等で構成した反射鏡29で、凹面鏡
7の通過口30を通り下方に反射させ、凹面鏡7下部に
配置した殺菌、殺藻水路31の一部に照射させるように
したところにある。ポンプ32で取水した原水を、流量
調整弁14、給水配管9を通り反射鏡29を冷却した
後、電気的流量計測器13、給水配管33を通り殺菌、
殺藻水路31に流入する。ここで、原水は紙面左側から
右側に移動し、その途中で集光された太陽光が照射され
る。殺菌、殺藻水路31の上部は透明壁がなく大気に開
放されている。したがって、透明壁での太陽光の吸収が
なく太陽光を最大限に照射でき、原水中の例えば大腸菌
等の細菌やアオコ等の植物プランクトンや動物プランク
トンを、殺菌、殺藻できる性能を最大限に発生できる。
また、透明壁がないので透明壁が汚れた場合に清掃する
必要がなく、さらにメンテナンスを低減し運転コストを
低減できる効果がある。殺菌、殺藻水路31の内面は反
射面となっており、この面で反射した太陽光により殺
菌、殺藻効果はさらに向上する。また、この面に酸化チ
タン薄膜をコーティングすることにより、このコーティ
ング面に接した原水中の有機物は高強度の紫外線により
光酸化され、有機物は分解される。殺菌、殺藻水路31
を流出した原水は排水配管34により水域1に戻る。取
水口2、殺菌、殺藻水路31および凹面鏡7は紙面垂直
方向に長く、その長さは数十メートルでも可能である。
したがって、導水管3、給水配管9、および排水配管3
4、電気的流量計測器13、流量調整弁14は、紙面垂
直方向に所定の間隔で配置され、それぞれのセクション
の流量は電気的流量計測器13で計測され、それぞれの
セクションの流量は流量調整弁14によりほぼ同量とな
るように制御される。
【0034】本実施例では、殺菌、殺藻水路31の上部
は透明壁がなく大気に開放されているので、透明壁等で
の太陽光の吸収がなく太陽光を最大限に照射でき、原水
中の大腸菌等の細菌やアオコ等の植物プランクトンや動
物プランクトンを、殺菌、殺藻できる性能を最大限に発
生できる効果がある。
【0035】図7は本発明の第3実施例である。この実
施例が図5の実施例と異なる個所は、凹面鏡7で集光し
た太陽光を反射鏡29で、凹面鏡7の通過口30を通り
下方に反射させ、台船5の開口部35の下部透明壁36
を通して水域1の原水に直接照射するようにし、台船5
を自走するようにした点にある。ポンプ32で取水した
原水は、反射鏡29冷却用のみに用いられ、流量調整弁
14、給水配管9を通り反射鏡29を冷却した後、電気
的流量計測器13、給水配管33を通り、排水配管34
から水域1に戻る。
【0036】本実施例では、台船5を自走させながら、
水域の原水を台船5に取水せずに直接殺菌、殺藻できる
から、台船5上の設備を簡素化して装置の製作コストを
低減できる効果がある。
【0037】図8、図9は本発明の第4実施例を示すも
のである。この実施例が図5と異なる個所は、凹面鏡7
の代わりにガラス製や透明プラスチック製の平板状の凸
レンズの集光レンズ37aで集光し、集光した太陽光を
平板状の凹レンズ37bで平行の集光光線とし殺菌、殺
藻水路31の一部に照射させるようにしたところにあ
る。
【0038】本実施例では、太陽光集光手段を原水で冷
却する必要がないので、台船5上の設備を簡素化でき、
装置の製作コストを低減できる効果がある。
【0039】図10は本発明の第5実施例を示すもので
ある。本実施例が図5と異なる個所は、凹面鏡7と反射
鏡29を離し、反射鏡29で集光光線を平行光線とし
て、凹面鏡7と反射鏡29の間の空間から水路31を流
れる原水に照射させるようにした点にある。水路31は
光線入射口105から水路内に入り、水路の底面106
および天井面107を反射面で構成し、入射した光線が
両面で反射を繰り返し、反射した太陽光により殺菌、殺
藻効果はさらに向上できる。
【0040】図11は本発明の第6実施例を示す図であ
る。本実施例が図10と異なる個所は、台船5を相胴船
状に胴体117で構成し、胴体117に水路118を構
成した点である。凹面鏡7と反射鏡29を経て集光光線
は水路118に照射される。原水は金網119が張られ
た吸水口120からポンプ121から吸水され、水路1
18内に導かれる。水路118には底板122、側板1
23が配置され、水路内原水はポンプ121で吸水した
水のみが緩やかに流動する。ポンプ121は制御装置1
9からケーブル20により給電される。
【0041】また、凹面鏡7の反射面のほこり等を定期
的に掃除する例えば回転ブラシ124を取り付け、雨天
日等に、制御装置19の蓄電器等の電源により動く駆動
機125により、凹面鏡7の長手方向に往復動して自動
的に掃除する。この時、洗浄液供給装置として、原水を
吸水して吹きかける装置(図示せず)を付設すれば、雨
天日以外の夜間に洗浄することができる。
【0042】本実施例によれば、水路118は水域の水
面とほぼ同一の位置レベルに構成できるので、ポンプ1
21の揚水高さが少なくてむので動力は小さくてすむ効
果がある。また、定期的に自動的に凹面鏡の反射面を掃
除できるので、太陽光を効率的に長期に集光できる効果
がある。
【0043】図12は本発明の第7実施例を示すもので
ある。本実施例では雨水の貯蔵水やビル空調用冷却水を
浄化する場合、水質浄化装置を建物の屋上に設置して使
用することが可能となる。雨水の貯蔵水やビル空調用冷
却水を浄化する場合等の貯水槽や、上水や中水の貯水槽
や冷却塔等の冷却用の水槽38の水を循環手段のポンプ
108で水槽38の一部の水を抜き取り、配管109を
通り、集光レンズ110で集光した光線を少なくとも集
光照射面が透明な水路110で殺菌、殺藻し、配管11
2を通り水槽38に戻る。こうして殺菌、殺藻された水
は冷却塔等の装置113で水を利用し、配管114で槽
38に戻る。
【0044】本実施例によれば、水槽38の水を循環手
段のポンプ108で水槽38の一部の水を循環させるこ
とにより、水槽38内の水を殺菌、殺藻できるので、水
槽内に菌が繁殖せず、殺菌できるので水槽38内の水を
ビル空調用の冷却器用水滴落下水として使用しても、水
滴の一部が噴霧水となって周囲に飛散しても、細菌が空
気中に飛散することを防止できる効果がある。また、配
管114内に藻類が繁殖したりして、通水性能が劣化す
ることを防止できる効果がある。この場合も太陽電池の
電源で循環ポンプを付設し、槽内の原水を循環させても
よい。
【0045】図13は本発明の第8実施例を示すもので
ある。図12に示す水槽38の水槽壁の一部に透明な壁
115を設け、集光レンズ110で集光した光線を水槽
38内に導くようにしたものである。水槽38の殺菌、
殺藻部には反射板116を設け、反射板116と壁11
5の間の集光光線通過部が殺菌、殺藻部となる。この部
分の水は光線で加熱され、温度が上昇して自然対流で水
は循環流動し、槽内全体の殺菌、殺藻ができる。こうし
て、水槽38の水は殺菌、殺藻される。こうして殺菌、
殺藻された水は冷却筒等の装置に利用される。
【0046】本実施例によれば、水槽38の水を循環手
段のポンプなしに水を循環させることができ、装置の小
型にし、低コストできる効果がある。
【0047】この場合、また、集光レンズ110を槽上
部に配置し集光した太陽光を上部自由液面から原水中に
照射させてもよい。この場合、壁115の槽内側面がプ
ランクトンや有機物等で汚れることなく、照射量が低減
しない効果がある。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、集光した太陽光で原水
の殺菌、殺藻、有機物分解を行え、原水循環系の動力を
太陽光発電の電源で賄えるので、外部からの給電設備が
必要なく、装置運転コストおよび装置コストを低減する
ことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す水質浄化装置の断面
図。
【図2】本発明に使用される殺菌、殺藻水路の一例を示
す断面図。
【図3】本発明に使用される殺菌、殺藻水路の他の例を
示す断面図。
【図4】本発明に使用される殺菌、殺藻水路の更に他の
例を示す断面図。
【図5】本発明の水質浄化装置の第2実施例を示す断面
図。
【図6】図5の実施例に使用される反射鏡の断面図。
【図7】本発明の水質浄化装置の第3実施例を示す断面
図。
【図8】本発明の水質浄化装置の第4実施例を示す断面
図。
【図9】図8の実施例の水質浄化装置に使用される凹レ
ンズの断面図。
【図10】本発明の水質浄化装置の第5実施例を示す断
面図。
【図11】本発明の水質浄化装置の第6実施例を示す鳥
かん図。
【図12】本発明の水質浄化装置の第7実施例を示す断
面図。
【図13】本発明の水質浄化装置の第8実施例を示す断
面図。
【符号の説明】
1…水域、7…凹面鏡、17…太陽電池、19…制御装
置、23…電動駆動器、29…反射鏡、31…殺菌、殺
藻の水路、32…ポンプ。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸水口を介して所定の貯水部または水域か
    ら被浄化水を吸水する手段と、太陽光を集光する手段
    と、集光した太陽光を所定の個所に照射する手段と、太
    陽光を集光して照射した前記被浄化水を元の貯水部また
    は水域に排水する手段とを備えたことを特徴とする水質
    浄化装置。
  2. 【請求項2】前記浄化水を吸水する手段の運転動力を太
    陽光発電手段から供給することを特徴とする請求項1記
    載の水質浄化装置。
  3. 【請求項3】前記集光した太陽光を所定の個所に照射す
    る手段により、前記被浄化水の自由液面上部から集光し
    た太陽光を照射することを特徴とする請求項1記載の水
    質浄化装置。
  4. 【請求項4】前記集光した太陽光の照射部分に光酸化を
    促進する触媒手段を配置することを特徴とする請求項1
    記載の水質浄化装置。
  5. 【請求項5】前記集光した太陽光の照射部分を、前記被
    処理水の流れ方向に複数個所設けたことを特徴とする請
    求項1記載の水質浄化装置。
  6. 【請求項6】前記太陽光を集光する手段を太陽位置方向
    に面するようにその配置角度を制御する制御手段を設け
    たことを特徴とする請求項1記載の水質浄化装置。
  7. 【請求項7】太陽光を集光する手段と、集光した太陽光
    を貯水部または水域内の被浄化水に照射する手段と、前
    記太陽光を集光する手段と前記照射する手段を被浄化水
    に対し相対的に移動する手段とを備えたことを特徴とす
    る水質浄化装置。
  8. 【請求項8】前記被浄化水に照射する手段から照射され
    る太陽光の照射量を調整する照射量調整手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項7記載の水質浄化装置。
  9. 【請求項9】前記照射量調整手段が、被浄化水の吸水水
    量を調整する手段であることを特徴とする請求項8記載
    の水質浄化装置。
  10. 【請求項10】前記照射量調整手段に太陽光の照度計測
    手段を備えたことを特徴とする請求項9記載の水質浄化
    装置。
  11. 【請求項11】前記 太陽光を集光する手段を太陽位置
    方向に面するようにその配置角度を制御する制御手段
    に、水質浄化装置設置位置における時系的太陽位置情報
    を有した制御コントローラを備えたことを特徴とする請
    求項6記載の水質浄化装置。
  12. 【請求項12】前記集光した太陽光を照射する個所を、
    被浄化水で冷却することを特徴とする請求項1記載の水
    質浄化装置。
  13. 【請求項13】前記貯水部を構成する隔壁の少なくとも
    一部を、太陽光を集光する手段で構成し、集光した太陽
    光を前記した貯水部内部に照射することを特徴とする請
    求項1記載の水質浄化装置。
  14. 【請求項14】前記太陽光集光手段の汚れ面を、雨天時
    や夜間等の太陽光が得られない時間帯に洗浄する洗浄手
    段を設けたことを特徴とする請求項1記載の水質浄化装
    置。
JP19264298A 1998-07-08 1998-07-08 水質浄化装置 Pending JP2000024655A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19264298A JP2000024655A (ja) 1998-07-08 1998-07-08 水質浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19264298A JP2000024655A (ja) 1998-07-08 1998-07-08 水質浄化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000024655A true JP2000024655A (ja) 2000-01-25

Family

ID=16294655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19264298A Pending JP2000024655A (ja) 1998-07-08 1998-07-08 水質浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000024655A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015031446A1 (en) * 2013-08-29 2015-03-05 3M Innovative Properties Company Water purification apparatuses using filters and ultraviolet radiation
CN112384249A (zh) * 2018-09-21 2021-02-19 首尔伟傲世有限公司 光照射模块以及包括光照射模块的杀菌装置
CN114319507A (zh) * 2021-12-14 2022-04-12 蒋红 一种基于生态建筑的水处理系统

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015031446A1 (en) * 2013-08-29 2015-03-05 3M Innovative Properties Company Water purification apparatuses using filters and ultraviolet radiation
CN112384249A (zh) * 2018-09-21 2021-02-19 首尔伟傲世有限公司 光照射模块以及包括光照射模块的杀菌装置
JP2022501122A (ja) * 2018-09-21 2022-01-06 ソウル バイオシス カンパニー リミテッドSeoul Viosys Co., Ltd. 光照射モジュール及びこれを含む殺菌装置
EP3854420A4 (en) * 2018-09-21 2022-12-14 Seoul Viosys Co., Ltd LIGHT RADIATION MODULE AND STERILIZATION APPARATUS COMPRISING THE SAME
CN114319507A (zh) * 2021-12-14 2022-04-12 蒋红 一种基于生态建筑的水处理系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE60130371T2 (de) Uv-desinfektionssystem und verfahren zur behandlung von trinkwasser
US20130048545A1 (en) Water Disinfection Using Deep Ultraviolet Light
JP2007069124A (ja) 水処理装置
KR102051029B1 (ko) 수온조절과 바이러스살균이 가능한 양어시설공급용 물 공급시스템
KR102263083B1 (ko) 공기 정화 및 소독장치
JP2007014940A (ja) 深層水循環光触媒浄化装置
JP2000024655A (ja) 水質浄化装置
US7428823B2 (en) Evaporative cooler with antimicrobial provisions
KR101817981B1 (ko) 분수대 및 일반 용수 정수장치
KR20180031141A (ko) 에어버블 초음파를 이용한 수처리 장치 및 이를 이용한 살균 시스템
JP3259896B2 (ja) 深層水の浄化装置
CN213266094U (zh) 一种园林水体净化系统
CN112897636A (zh) 用大功率uvc发生器处理循环冷却水的方法
KR101388159B1 (ko) 조류유래 악취독소 저감장치
JP2006305438A (ja) 水浄化装置及び水浄化装置を用いる水槽
KR101311913B1 (ko) 태양광을 이용한 친수공간 수경시설 수질 개선 시스템
KR200227807Y1 (ko) 저수조 음용수 살균장치
JP3995161B2 (ja) 水浄化装置
KR0137236Y1 (ko) 저장조 내에 저장된 용수를 정화처리하는 수처리 시스템
JPH03143586A (ja) 水の循環浄化装置
JP2000336702A (ja) 雨水貯留装置
KR20140101175A (ko) Uv led 키트를 이용하는 조류 성장 억제 장치
CN217265261U (zh) 一种用于污水处理的高效低能耗紫外消毒池
KR100430765B1 (ko) 자외선을 이용한 조류제거수단이 구비된 상하수 침전조수처리장치
KR200367428Y1 (ko) 살균 탈취 맨홀 덮개