JP2000023995A - 双極性の外科用具用の改良された軸スクリュ― - Google Patents

双極性の外科用具用の改良された軸スクリュ―

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JP2000023995A JP11182059A JP18205999A JP2000023995A JP 2000023995 A JP2000023995 A JP 2000023995A JP 11182059 A JP11182059 A JP 11182059A JP 18205999 A JP18205999 A JP 18205999A JP 2000023995 A JP2000023995 A JP 2000023995A
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フイリツプ・エガース
Eggerth Andrew
アンドリユー・エガース
Benzler Peter
ペーター・ベンツラー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物理的および電気的使用環境に対処する。 【解決手段】 第１内腔は第１の段付き部分および第１
旋回面に隣接する延長部を有する。第２の半分部分は、
第２旋回面および第２の段付き部分を有する第２内腔を
有する。絶縁材料が第１旋回面および第１内腔の延長部
上に配置される。第３内腔が第１のねじ部を有する第３
内腔を有する第１インサートが、第２内腔中に配置され
る。第４内腔を有する第２インサートが第２の段付き部
分と第１インサートとの間の第２内腔内に配置され、第
２の段付き部分により第１内腔に入ることを防ぐ。ヘッ
ドおよび第２のねじ部を有する軸スクリューが、第１、
第２および第３内腔中に配置され、そしてここで第２の
ねじ部が第１、第２および第４内腔を通って第３内腔に
進み、第１のねじ部とかみ合い、第１の半分部分が第２
の半分部分に対して、第１および第２旋回面間で滑動接
触するために締められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明が関連する技術分野
は、双極性の外科用具、特に双極性の外科用具用に改良
された軸スクリューである。
【０００２】
【従来の技術】開放および内視鏡外科医術の両方で広く
使用されている技術は、双極性の電気外科用具の器機を
使用する出血の制御である。外科医術中の出血の制御は
外科医術にかかる時間の大部分を占める。特に組織を切
開または切断する時に生じる出血は、外科医の視界を妨
害し、手術を延ばし、そして切断の正確さに悪い影響を
及ぼし得る。外科的な切断からの血液の損失は輸血を必
要とし、これにより患者にとって有害な危険性が増す。
【０００３】止血用の電気外科的技法は、切開の前、最
中そして後に切開した組織からの出血を減らすために当
該技術分野で知られている。電気外科的切断および凝固
用具は、そのような技法を行うために使用されている。
これらの用具は、再使用可能な種類であるか（各使用の
前に、清浄化および消毒または滅菌が必要である）、あ
るいは使い捨てである（１回の使用後に廃棄される）。
各々の種類には少なくとも１つの電極を有する単極性ま
たは双極性の変形物を含む。高周波(RF)エネルギーは単
極性の用具の場合はその電極を通って離れた伝導性の体
板（接地パッドとして知られている）に、あるいは双極
性の用具の場合には第２の、近くの間隔をあけた伝導性
の電極につなげる。単極性用具では、電流は電極から患
者の身体を通って接地パッドに流れる。双極性用具は典
型的には電気外科用発生器の両極につながれ、したがっ
て電流は典型的には双極性用具の作動末端に隣接する組
織に限られる（２つの電極が位置する場所）。
【０００４】双極性の電気外科用具は、典型的には軸ス
クリューのような旋回手段の回りで旋回する２つの半分
部分を含んで成る。しかしピンおよびリベットも旋回手
段として利用される。各半分部分は、互いの半分部分か
ら電気的に隔離されている必要がある電極を含んで成
る。用具の半分部分の隔離は、典型的には金属性の軸ス
クリューを絶縁材料で被覆するか、または軸スクリュー
を全体的に絶縁材料で作成することにより行われる。さ
らに、互いに滑動接触（sliding contact）する２つの
半分部分の表面は、典型的には通例の表面を酸化アルミ
ナのような絶縁材料で被覆することにより絶縁されてい
る。
【０００５】図１および図２は、従来技術の双極性外科
用具を説明し、そして一般的には符号１００で示す。こ
の双極性外科用具１００は典型的には、第１および第２
の半分部分１０２、１０４を含んで成る。各半分部分
は、鋏の刃のようなエンドエフェクターが配置された遠
位末端１０２ａ、１０４ａを有する。各半分部分は、フ
ィンガーループ１０６、１０８のような作動手段が配置
された近位末端１０２ｂ、１０４ｂも有する。用具の各
半分部分は電極を含んで成り、これにより極性を異にす
るＲＦエネルギーが用具の半分部分１０２、１０４の近
位末端１０２ｂ、１０４ｂに配置されたコネクターポス
ト１１０、１１２を通って、各半分部分に供給される。
２つの半分部分１０２、１０４は、第１および第２旋回
面１１４、１１６で滑動接触により合わさり、そして締
付け手段、典型的には第１および第２内腔中に配置され
た軸スクリューにより一緒に締付けられる。この軸スク
リューは、ヘッド１１８ａおよび第１ねじ部部分１１８
ｂを有する。第１の内腔１２０は、第１の半分部分１０
２中にあり、第２の内腔１２２は、第２の半分部分１０
４中にあり、そして第１の内腔１２０と向かい合ってい
る。
【０００６】２つの半分部分を互いに電気的に隔離する
ために、絶縁材料の層１２４を第１と第２の半分部分の
間のそれらの滑動面に配置する。スクリュー１１８がア
ルミニウムのような伝導性材料ならば、さらに絶縁材料
で被覆して用具の２つの半分部分を互いに電気的に絶縁
する。さらに用具は、使用者を電気ショックから隔離す
るように、典型的には絶縁材料１２６を用いてエンドエ
フェクター以外のすべての部分を覆う。
【０００７】図２から分かるように、第２の内腔１２２
は典型的には第２のねじ部部分１２８を有し、これによ
り第１内腔１２０は軸スクリュー１１８の第１ねじ部部
分１１８ｂを容易に通過させるが、軸スクリュー１１８
のヘッド１１８ａを捕らえる貫通穴として適合するため
の大きさである。スクリュー１１８は第１内腔１２０を
通って配置されており、ここで第１のねじ部部分１１８
ｂが第２の内腔１２２の第２のねじ部部分１３０とかみ
合い２つの半分部分の正のロッキングを提供する。
【０００８】陽極酸化したコーティングを持つ被覆され
たアルミニウムスクリューが、当該技術分野で典型的に
使用されている。それらは外科医術およびプロセッシン
グ（清浄化、消毒および滅菌）中に典型的に遭遇する物
理的酷使に耐えることができる利点を有するが、それら
には多数の欠点がある。その最も深刻な欠点は、かみ合
う表面間の摩擦接触によるコーティング部分の損失であ
る。スクリューヘッド１１８ａは、用具の半分部分１０
２に対して動くので、スクリューコーティングが磨損し
易い。スクリューの非被覆部分またはスクリューの絶縁
コーティングの削り取られた部分は、結果的にスクリュ
ーを通じて用具の半分部分間に短絡を生じる。これは用
具の半分部分間に大変低い抵抗をもららすだろう。結
局、用具の半分部分間で維持される電圧は、適切な止血
を行うためには十分ではないだろう。磨損した部分のサ
イズが大きいほど、止血性能の低下はより重大である。
【０００９】アルミニウム上に酸化アルミナを被覆した
ようなセラミック被覆したスクリューも、双極性外科用
具の軸スクリューとして使用されている。しかしセラミ
ックはもろく、そして欠け易い。検討したように、絶縁
コーティングが欠けると、悪い、または不十分な止血を
導く。さらにセラミックで被覆されたスクリューは、そ
の高い摩擦係数のために、かみ合う雌のねじ部に容易に
ねじ込めない。スクリューを低い摩擦係数を有する材
料、典型的にはポリマーに含浸させると、この問題に役
立つ。しかし、含浸は前記の問題を少しも解決せず、ス
クリューの製造に対してかなりのコストがかかる。
【００１０】セラミックまたは含浸セラミックから全体
的に作成された軸スクリューも欠点を有する。セラミッ
ク製スクリューはもろく、しかも用具の誤操作により引
き起こされる外部の力にされされた時に破損する疑いが
ある。例えば、用具が用具台から硬質の手術室の床に落
ちると、セラミック製の軸スクリューは割れ、用具の破
損を生じる。
【００１１】プラスチック製スクリューも、双極性の外
科用具の軸スクリューとして企図された。セラミック製
スクリューと同様に、プラスチック製スクリューも用具
を硬質面に落とした時のような用具の誤操作に付随する
衝撃応力に耐えることができない。したがってプラスチ
ック製スクリューは、用具の２つの半分部分を一緒に十
分に保持することが必要な通常の使用中に経験すると予
想されるトルクレベルに耐えることができない。プラス
チック製の軸スクリューは、衝撃および捩り応力からの
破壊し易さに問題があるだけでなく、それらは電気的に
も破壊し得る。プラスチック製の軸スクリューは、双極
性用具で使用する高圧による炭素トラッキングから破壊
することが分かった。典型的には、1,500ボルトもの高
い電圧がかかる(ピークからピーク)。そのような高圧
で、プラスチック製スクリューは燃え、かつ／または融
解して、双極製用具の破滅的破壊を生じる。
【００１２】スクリュー１１８上の摩損または削り取ら
れた絶縁による用具の半分部分間の電気伝導に加えて、
電気伝導は旋回面１１４、１１６の暴露部分の結果とし
て用具の半分部分１０２、１０４間で直接生じ得る。も
し旋回面１１４、１１６の片面または両面上に配置され
た絶縁材料１２４が軸スクリュー１１８回り、または付
近で削り取られるならば、不十分な止血をもたらすだろ
う。そのような削り取られた面積は、旋回面１１４、１
１６を露出させる。削り取られた面積１３２を有する絶
縁材料１２４は、図２に示す。削り取られた面積１３２
に付随するギャップが電気的に伝導性の液体（例えば、
等張性の塩溶液または血液）で満たされ、そして生じた
露出した旋回面積が十分に広い一方で、ギャップの空間
が小さい時、用具の半分部分１０２、１０４の間の抵抗
は小さくなり得る。その結果、用具の半分部分の間には
低い電圧が存在し、伝導性の液体が沸騰して無くなるま
で、良くない止血をもたらす。もし削り取られた部分１
３２が第１および／または第２内腔の回りならば、露出
した面積はより大きくなり、そして付随する抵抗は一層
低くなる。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】したがって、当該技術
分野には、双極性の器機使用に付随する物理的および電
気的厳しさに耐えることができ、しかも効果的な電極間
の隔離も提供する改良された軸スクリューの設計を有す
る電気外科用具の必要性がある。
【００１４】さらに、当該技術分野には、効果的な止血
に及ぼす影響が十分大きい用具の半分部分間の電気伝導
の可能性が減少している、改良された軸スクリューの設
計を有する電気外科用具の必要性も存在する。
【００１５】したがって、本発明の目的は用具の半分部
分間の電気伝導の可能性が減少している電気外科用具用
の軸スクリューの設計を提供することである。
【００１６】本発明のさらに別の目的は、軸スクリュー
の機械的強度を犠牲にすることなく上記目的を満たす電
気外科用具用の軸スクリューの設計を提供することであ
る。
【００１７】本発明のさらに別の目的は、効果的な止血
に十分大きな影響を及ぼす用具の半分部分間の電気伝導
の可能性が減少している電気外科用具用の軸スクリュー
の設計を提供することである。
【００１８】
【課題を解決するための手段】したがって、改良された
軸スクリューの設計を有する双極性の電気外科用具の第
１態様を提供する。この用具は第１極性の第１電極とし
て作用する第１の半分部分を有する。第１の半分部分
は、第１旋回面および第１内腔も有する。第１内腔は、
第１段付き部分を有する。用具は第２極性の第２電極と
して作用する第２の半分部分も有する。第２の半分部分
は、第１の旋回面と滑動接触する第２旋回面および第２
の段付き部分を有する第２内腔を有する。第２内腔は第
１内腔と並んでいる（整合している）。絶縁材料は、第
１の半分部分を第２の半分部分から電気的に隔離するた
めに、第１および第２の旋回面の１方の上に配置する。
特定の断面プロフィールの、そして第１の絶縁コーティ
ングおよび第３内腔を有するインサートも提供される。
第３内腔は、さらに第１のねじ部を有する。インサート
は第２内腔に配置され、そして第１内腔に入ることを第
２の段付き部分により防ぐ。最後に、ヘッドおよび第２
のねじ部を有する軸スクリューが提供される。軸スクリ
ューは、ヘッドが第１の段付き部分により第２の内腔に
入ることを防ぐように第１および第２内腔に配置され、
そしてここで第２のねじ部が第１および第２内腔を通っ
て第３内腔に進み、第１のねじ部とかみ合い、これによ
り第１の半分部分を第２の半分部分に対して、それらが
一緒に第１および第２の旋回面に沿って滑動接触するた
めに締める。
【００１９】双極性電気外科用具の第１態様の変更形も
提供され、ここでは第２の段付き部分と第１のインサー
トとの間の第２内腔内に第２インサートが配置される。
【００２０】改良された旋回スクリューの設計を有する
双極性電気外科用具の第２態様も提供する。この用具
は、第１極性の第１電極として作用する第１の半分部分
を有する。第１の半分部分は、第１旋回面および第１内
腔を有する。第１内腔は、第１段付き部分、第１旋回面
に近位の延長部分を有する。この用具はまた、第２極性
の第２電極として作用する第２の半分部分も有する。第
２の半分部分は、第１の旋回面と滑動接触する第２旋回
面および第１の段付き部分を有する第２内腔を有する。
第２内腔は第１の内腔と並んでいる。絶縁材料も、第１
の半分部分を第２の半分部分から電気的に隔離するため
に、かつ第１と第２の半分部分との間の可能な伝導性通
路の長さの増すために、第１旋回面および第１内腔の延
長部分の上に配置する。最後に、ヘッドおよび第２のね
じ部を有する軸スクリューを提供する。この軸スクリュ
ーは、ヘッドが第１の段付き部分により第２の内腔に入
ることを防ぐように第１および第２内腔に配置され、そ
してここで第２のねじ部が第１および第２内腔を通って
進み、第１のねじ部とかみ合い、これにより第１の半分
部分を第２の半分部分に、それらが一緒に第１および第
２の旋回面に沿って滑動接触するために締める。
【００２１】第２態様の第１および第２変更形が提供さ
れ、これらの態様では、第２態様が第１態様および第１
態様の変更形とそれぞれ組み合わされている。
【００２２】本発明の用具および方法のこれらのおよび
他の特徴および利点は、以下の詳細な説明、前記請求項
および添付の図面を参照にしてより一層理解されるだろ
う。
【００２３】
【実施例】今、図３および図４を詳細に参照して、改良
された軸スクリューの設計を有する本発明の双極性電気
外科用具の第１態様を説明し、そして一般的に符号３０
０で示す。双極性電気外科用具３００は、第１の半分部
分３０２および第２の半分部分３０４を有する。第１お
よび第２の半分部分３０２、３０４はそれぞれ遠位３０
２ａ、３０４ａおよび近位３０２ｂおよび３０２ｂ末端
を有する。図３に説明する配置では、用具３００は第１
および第２の半分部分３０２、３０４の遠位末端３０２
ａ、３０４ａのそれぞれに配置された第１および第２鋏
部分３０６、３０８を有する鋏として形成されている。
この鋏部分３０６、３０８は、組織および幾つかの血管
の切断および凝固を提供するために、それらが互いに共
同作用するように配置される。しかし当業者には、本発
明の精神および範囲から逸脱することなく、この用具が
任意の種類の双極性用具（例えば、鉗子、解剖器具）と
して形成することができると理解される。
【００２４】第１の半分部分３０２は、第１極性の第１
電極を有し、そして第１旋回面３１０および第１内腔３
１２を有する。第１内腔３１２は、第１の段付き部分３
１４を有する。第２の半分部分３０４は、同様に第２の
極性の第２電極を含んで成り、そして第１旋回面３１０
と滑動接触する第２旋回面３１６、および第２の段付き
部分３２０を有する第２の内腔３１８を有する。第２内
腔３１８は第１内腔３１２と並んで配置される（すなわ
ち、同じ中心を共有する）。
【００２５】絶縁材料３２２は、第１の半分部分３０２
を第２の半分部分３０４から電気的に隔離するために、
第１および第２の旋回面３１０、３１６の１方上に配置
される。絶縁材料３２２は、好ましくは当該技術分野で
周知の蒸着法により第１旋回面３１０上に配置された酸
化アルミニウムである。あるいは絶縁材料３２２は、エ
ポキシ接着剤のような適当な接着剤を使用して第１旋回
面３１０上に結合された酸化アルミニウムまたは窒化珪
素のような絶縁材料の薄いシートであることができる。
【００２６】また用具３００に提供されるのは、断面プ
ロフィールを有するインサート３２４である。インサー
ト３２４は第２内腔３１８中に配置され、そして第２の
段付き部分３２０により第１内腔３１２に入ることを防
ぐ。図１０Ａおよび１０Ｂから分かるように、インサー
トの３２４の断面プロフィールは任意の形状を取ること
ができる。インサート３２４の断面プロフィールは、図
１０Ａに示すような丸い形状３２６ａであることができ
る。しかしインサート３２４の断面プロフィールは、イ
ンサート３２４を受け入れるための同じ断面プロフィー
ルを有する第２内腔３１８中でインサート３２４が回転
することを防止するように、好ましくは丸以外の形状で
ある。好ましくはインサート３２４の断面プロフィール
は、図１０Ｂに示すような楕円３２６ｂである。
【００２７】図３および４に戻って参照にすると、第３
内腔３２６が第１のねじ部３２８を規定する部分を有す
るインサート３２４中に提供される。第１の絶縁コーテ
ィング３３０は、第１のねじ部３３０を規定する部分を
含むインサート３２４のすべての表面部分に配置され
る。また、ヘッド３３４および第２のねじ部３３６を規
定する部分を有する軸スクリュー３３２も提供される。
軸スクリュー３３２は、ヘッド３３４が第１の段付き部
分３１２により第２内腔３１８に入ることを防ぐように
第１および第２内腔３１２、３１８内に配置され、そし
てここで第２のねじ部３３６を規定する部分が第１およ
び第２内腔３１２、３１８を通って第３内腔３２６に進
み、そして第１のねじ部３２８とかみあう。この配置
は、第１および第２の旋回面３１０、３１６に沿って滑
動接触が存在するように、第１の半分部分３０２を第２
の半分部分３０４に締め付ける。
【００２８】インサート３２４は典型的には、インサー
ト３２４の外部および第２内腔３１８の内部上のかみ合
うねじ部により、または第２内腔３２４中に圧入するこ
とによるような当該技術分野で周知な締付け手段により
第２内腔３１８中の正しい位置に保持される。好ましく
は締付け手段は、Masterbond社によるEP42HTのような好
ましい電気絶縁体であるエポキシ３３４である。エポキ
シ３３４は、軸スクリュー３３２を介して第１および第
２の半分部分３０２、３０４の間に別の電気的絶縁層
を、そして第１の絶縁コーティング３３０に加えてイン
サート３２４を加える。第１絶縁コーティング３３０
は、典型的には陽極処理されたコーティングである。エ
ポキシ３３４がインサート３２４を第２内腔３１８中に
締めるための締め付け手段として使用される時、第１絶
縁コーティング３３０を含んで成る陽極処理されたコー
ティングは、好ましくはチオダイズ社(Tiodize inc.)に
より提供されるHardtuf(商標)陽極処理コーティングの
ような、いかなるポリマー含浸もしない硬質陽極処理
（hard anodization）である。この種の陽極処理された
コーティングは、エポキシ３３４が陽極処理された表面
の微孔に浸透することができるので、エポキシ３３４と
陽極処理したコーティングとの間により大きな接着を提
供する。
【００２９】軸スクリュー３３２は典型的には、アルミ
ニウム合金のような金属から作られ、そして好ましくは
第２のねじ部３３６を規定する部分を含むすべての表面
部分が第４の電気的に絶縁するコーティング３３２ａで
覆われている。典型的な絶縁コーティングは、陽極処理
コーティングおよび酸化アルミニウムのようなセラミッ
クコーティングを含む。それほど好ましくはないが、軸
スクリュー３３２はセラミックまたは熱可塑性樹脂、好
ましくは商標名VICTREX(商標)でＩＣＩアメリカズから
市販されているポリエーテルエーテルケトン(PEEK)のよ
うな高強度熱可塑性樹脂のような非−伝導性材料から全
体的に作成することもできる。
【００３０】本発明の第１態様において、図４に示すよ
うな要素の配置の操作をこれから詳細に説明する。第１
および第２の半分部分３０２、３０４は、第１および第
２の旋回面３１０、３１６の間に配置された絶縁材料に
より互いに電気的に隔離されている。絶縁材料３２２
は、半分部分間の電流伝導に対する絶縁バリアとして作
用する。しかし、軸スクリュー３３２を介して用具の半
分部分間の電流路の可能性もある。さらなる第１の態様
に関する絶縁保護は、インサート３２４上の第１絶縁コ
ーティング３３０により成される。あるいは、さらなる
絶縁保護は軸スクリュー３３２上の第２絶縁コーティン
グ３３２ａおよびインサート３２４と第２内腔３１８と
の間に配置された絶縁エポキシ３３４により成される。
第１態様の絶縁スキームは、第１および第２の用具の半
分部分３０２、３０４の間の電気的短絡の可能性を大い
に減らす。
【００３１】図４の部品と類似か、または同一であるす
べての部品を同じ符号で命名している図面の図５に説明
する第１態様の変更形は、第１態様に関して、インサー
ト３２４をここでは第１インサート４０２と呼び、そし
て第２インサート４０４を第１インサート４０２と第２
段付き部分３２０の間に配置して、第２内腔３１８に加
えている点が単に異なるだけである。
【００３２】ここで図５を詳細に参照にすると、図４に
説明された軸スクリューの設計の変更形を有する本発明
の双極性の電気外科用具３００が説明されている。双極
性の電気外科用具は、第１の半分部分３０２および第２
の半分部分３０４を有する。第１および第２の半分部分
３０２、３０４はそれぞれ遠位３０２ａ、３０４ａおよ
び近位３０２ｂ、３０４ｂ末端を有する。第１の半分部
分は、第１極性の第１電極を含んで成り、そして第１旋
回面３１０および第１内腔３１２を有する。第１内腔３
１２は、第１の段付き部分３１４を有する。第２の半分
部分３０４は同様に、第２極性の第２電極を含んで成
り、そして第１旋回面３１０と滑動接触する第２旋回面
３１６および第２の段付き部分３２０を有する第２内腔
３１８を有する。第２内腔３１８は第１内腔と並んでい
る。
【００３３】絶縁材料３２２は、第１の半分部分３０２
を第２の半分部分３０４から電気的に隔離するために、
第１および第２旋回面３１０、３１６の１方上に配置さ
れている。前記に検討したように、絶縁材料３２２は好
ましくは当該技術分野で周知の蒸着法により第１旋回面
３１０上に付着した酸化アルミニウムである。
【００３４】第１態様のインサート３２４は、ここでは
第１インサート４０２と呼ぶ。インサート３２４と同様
に、第１インサート４０２は断面プロフィールを有し、
ここでは第１断面プロフィールと呼ぶ。すでに検討し、
そして図１０Ａおよび１０Ｂに説明したように、第１イ
ンサート４０２の第１断面プロフィールは、任意の形状
を取ることができる。第１インサート４０２のこの断面
プロフィールは、図１０Ａに示すような丸３２６ａであ
ることができる。あるいは第１インサート４０２のこの
断面プロフィールは、第１インサート４０２を受けるた
めに同様の断面プロフィールを有する第２の内腔３１８
中で回転することを防ぐように、丸以外の形状を取るこ
とができる。第１インサート４０２の断面プロフィール
が丸以外の場合、図１０Ｂに示す楕円３２６ｂであるこ
とが好ましい。
【００３５】図５に戻って参照にすると、第３内腔３２
６が第１インサート４０２中に提供される。第３内腔３
２６は、第１のねじ部３２８を規定する部分を有する。
第１絶縁コーティング３３０は、第１のねじ部を規定す
る部分を含め、第１インサート４０２のすべての表面部
分に配置されている。
【００３６】第２断面プロフィール、第２絶縁コーティ
ング４０６および第４内腔４０８を有する第２インサー
ト４０４も提供される。第２インサート４０４は、第２
の段付き部分３２０と第１インサート４０２の間の第２
内腔３１８中に配置されている。第１および第２インサ
ート４０２、４０４の両方が、第２段付き部分３２０に
より第１内腔３１２に入ることを防止されている。第１
インサートと同様に、第２インサート４０４の断面プロ
フィールは任意の形状を取ることができ、そして場合に
よっては第１インサート４０２の断面プロフィールのよ
うに、同様の断面プロフィールである第２の内腔３１８
中で回転することを防ぐために丸以外の楕円であること
ができる。
【００３７】ヘッド３３４および第２のねじ部３３６を
規定する部分を有する軸スクリュー３２２は、ヘッド３
３４が第１の段付き部分３１４により第２内腔３１８に
入ることを防止するように、第１、第２および第３内腔
３１２、３１８、３２６中に配置され、そしてここで第
２ねじ部部分３３６を規定する部分が第１、第２および
第４内腔３１２、３１８、４０８を通って、第１のねじ
部３２８とかみ合う第３内腔３２６に進み、これにより
第１の半分部分３０２を第２の半分部分３０４に対し
て、それらが一緒に第１および第２旋回面３１０、３１
６に沿って滑動接触するために締める。前記態様に関し
て検討したように、軸スクリュー３２２は好ましくは絶
縁コーティング３２２ａを有するか、または全体的に非
伝導性材料から作成することができる。
【００３８】図５で説明するように、本発明の第１態様
の変更形における要素の配置の操作をこれから説明す
る。本発明の第１態様の変更形において、軸スクリュー
３３２を介する用具の半分部分間の別の電流路は、第２
インサート４０４の存在によりさらに防備される。第１
態様に関して検討したように提供される電気的な絶縁に
加えて、第２インサート４０４は実際に出会う別の電流
路の可能性を排除する（combat)。軸スクリュー３３２
を第１インサート４０２に捩ると、第２インサート４０
４が無ければ、第１インサート４０２は第２の段付き部
分３２０の縁を圧迫する。第１インサート４０２と第２
の段付き部分３２０（これは典型的にはステンレス鋼の
ような比較的硬質な材料から作られている）との間の接
触は、第１インサート４０２上の第１絶縁コーティング
３３０を貫通し、用具の半分部分の間に伝導性通路を作
る。第２インサート４０４は、第２の段付き部分３２０
の縁が第１または第２インサート４０２、４０４のいず
れとも接触しないように、第１インサート４０２と第２
の段付き部分３２０の間に配置される。このように、第
２の段付き部分３２０の縁は第１絶縁コーティング３３
０を貫通できず、そして伝導性通路は作られない。第１
態様の変更形の絶縁スキームは、さらに第１と第２の用
具の半分部分間の電気的短絡の可能性を下げる。第２イ
ンサート４０４は、好ましくはアルミニウムから作ら
れ、そして絶縁コーティング４０４ａで被覆されてい
る。絶縁コーティング４０４ａは好ましくは陽極処理さ
れた層である。
【００３９】図４および５と同様か、または同一である
すべての部品が、同じ符号で命名されている図面の図６
で説明する第２態様は、第１態様を単に変更しただけで
あり、そしてそれらの変更形は第１および第２インサー
ト４０２、４０４が設計から排除されており、そして第
１内腔３１２中に延長部５０２が存在する。
【００４０】ここで図６を詳細に参照にして、第２態様
の改良された軸スクリュー設計を有する本発明の双極性
の電気外科用具３００を説明する。第１態様およびそれ
らの変更形と同じく、本発明の第２態様は、第１の半分
部分３０２および第２の半分部分３０４を有する。第１
および第２の半分部分３０２、３０４はそれぞれ、遠位
３０２ａ、３０４ａおよび近位３０２ｂ、３０４ｂ末端
を有する。第１の半分部分は第１極性の第１電極を含ん
で成り、そして第１旋回面３１０および第１内腔３１２
を有する。第１内腔３１２は、第１の段付き部分３１４
を有する。しかし第１内腔３１２は、第１旋回面３１０
に隣接する延長部分５０２を有する。延長部５０２は、
第１旋回面３１０の延長であり、そして典型的には第１
旋回面３１０に隣接する第１内腔３１２側上の面であ
る。しかし延長部は、図９に示すアール５０２ａのよう
な第１旋回面３１０の表面を延長またはひろげる任意の
様式で形成することができる。
【００４１】図６に戻って参照して、第２の半分部分３
０４は、第２の極性の第２電極を含んで成り、そして第
１旋回面３１０と滑動接触している第２旋回面３１６、
および第２の段付き部分３２０を有する第２の内腔３１
８を有する。第２内腔３１８は、第１ねじ部３２８を有
し、そして第１内腔と並んでいる。
【００４２】第２態様では、絶縁材料３２２は、第１旋
回面３１０上に配置され、そして延長部分５０２上に伸
び、ここで延長された絶縁材料を符号５０４で示す。第
１態様と同じく、延長した絶縁材料５０４は、第１の半
分部分３０２を第２の半分部分３０４から電気的に隔離
するためであるが、第１および第２の半分部分の間の破
線５０６で示す可能な伝導性通路の長さを増すためにも
作用する。この伝導性通路５０６の長さの増加は、通路
をわたる抵抗の増加を導き、そして通路により引き起こ
される短絡による電圧の低下を減じる。すなわち、用具
の止血能力において価値の低下の可能性を最小とする。
【００４３】最後に、へッド３３４および第２のねじ部
３３６を規定する部分を有する軸スクリュー３３２は、
ヘッド３３４が第１の段付き部分３１４により第２内腔
３１８へ入ることを防ぐように第１および第２内腔３１
２、３１８に配置され、そしてここで第２のねじ部３３
６が第１および第２内腔３１２、３１８を通って進み第
１のねじ部３２８とかみ合い、これにより第１の半分部
分３０２が第２の半分部分３０４に、それらが一緒に第
１および第２旋回面３１０、３１６に沿って滑動接触す
るために締め付けられる。前記態様に関して検討したよ
うに、軸スクリュー３２２は好ましくは絶縁コーティン
グ３２２ａを有するか、あるいは非伝導性材料から全体
的に作成することができる。
【００４４】図４、５および６と類似であるか、または
同一のすべての部品が、同じ符号で命名されている、図
面の図７および８に説明する第２態様の第１および第２
変更形は、第２態様を第１態様およびそれらの変更形と
それぞれ組み合わせた点で、第２態様に関して単に変更
したものである。このように、第１および第２態様およ
びそれらの変更形の絶縁の利益も組み合わせて、用具の
半分部分の間の短絡の可能性が大きく減少した双極性の
電気外科用具がもたらされる。
【００４５】これまでの記載から、当業者にはこの新規
な軸スクリューの設計が、軸スクリューねじ部および／
またはそのかみ合いネジの磨損または削れ取りおよび／
または用具の半分部分の間に配置された絶縁材料の削れ
取りから生じる悪い止血の可能性を減らすことによる安
全性および効率の増大を提供すると容易に明らかになる
だろう。
【００４６】本発明は、それらの詳細な態様に関して記
載したが、当業者にはそれらの形状および細部における
種々の変更が、本発明が特許請求する精神および範囲か
ら逸脱することなく理解されるだろう。
【００４７】本発明の主な態様および特徴は、次の通り
である。
【００４８】１．改良された軸スクリューの設計を有す
る双極性の電気外科用具であって：第１極性の第１電極
を含んで成る第１の半分部分、第１の半分部分は第１旋
回面および第１内腔を有し、第１内腔は第１の段付き部
分を有し；第２極性の第２電極を含んで成る第２の半分
部分、第２の半分部分は第１旋回面と滑動接触している
第２旋回面および第２の段付き部分を有する第２内腔を
有し、第２内腔は第１内腔と並んでおり；第１の半分部
分を第２の半分部分から電気的に隔離するために、第１
および第２旋回面の１方の上に配置された絶縁材料；断
面プロフィール、第１絶縁コーティングおよび第３内腔
を有するインサート、第３内腔はさらに第１のねじ部を
有し、インサートは第２内腔中に配置され、そして第２
の段付き部分により第１内腔に入ることを防止されてお
り；ならびにヘッドおよび第２のねじ部を有する軸スク
リュー、軸スクリューはヘッドが第１の段付き部分によ
り第２内腔に入ることを防止するように第１および第２
内腔中に配置され、そしてここで第２のねじ部が第１お
よび第２内腔を通って第３内腔に進み、第１のねじ部と
かみ合い、これにより第１の半分部分が第２の半分部分
に対して、それらが一緒に第１および第２旋回面に沿っ
て滑動接触するために締められる、を含んで成る双極性
の電気外科用具。
【００４９】２．改良された軸スクリューの設計を有す
る双極性の電気外科用具であって：第１極性の第１電極
を含んで成る第１の半分部分、第１の半分部分は第１旋
回面および第１内腔を有し、第１内腔は第１の段付き部
分を有し；第２極性の第２電極を含んで成る第２の半分
部分、第２の半分部分は第１旋回面と滑動接触している
第２旋回面および第２の段付き部分を有する第２内腔を
有し、第２内腔は第１内腔と並んでおり；第１の半分部
分を第２の半分部分から電気的に隔離するために、第１
および第２旋回面の１方の上に配置された絶縁材料；第
１の断面プロフィール、第１絶縁コーティングおよび第
３内腔を有する第１インサート、第３内腔はさらに第１
のねじ部を有し、第１インサートは第２内腔中に配置さ
れ、そして第２の段付き部分により第１内腔に入ること
が妨げられており；第２の断面プロフィール、第２絶縁
コーティングおよび第４内腔を有する第２インサート、
第２インサートは第２の段付き部分と第１インサートと
の間の第２内腔中に配置され、そして第２の段付き部分
により第１内腔に入ることが妨げられており；ならびに
ヘッドおよび第２のねじ部を有する軸スクリュー、軸ス
クリューはヘッドが第１の段付き部分により第２内腔に
入ることを防止するように第１、第２および第３内腔中
に配置され、そしてここで第２のねじ部が第１、第２お
よび第４内腔を通って第３内腔に進み、第１のねじ部と
かみ合い、これにより第１の半分部分が第２の半分部分
に対して、それらが一緒に第１および第２旋回面に沿っ
て滑動接触するために締められる、を含んで成る双極性
の電気外科用具。
【００５０】３．第１および第２の半分部分にそれぞれ
配置された第１および第２の鋏部分をさらに含んで成
り、鋏部分が互いに共同作用して組織の切断および焼灼
を提供する、上記１または２に記載の双極性の電気外科
用具。
【００５１】４．絶縁材料が酸化アルミニウムである、
上記１または２に記載の双極性の電気外科用具。
【００５２】５．スクリューが熱可塑性樹脂材料から作
られている、上記１または２に記載の双極性の電気外科
用具。
【００５３】６．熱可塑性樹脂がポリエーテルエーテル
ケトンである、上記５に記載の双極性の電気外科用具。
【００５４】７．用具の第１と第２の半分部分の間のさ
らなる隔離を提供するために、軸スクリュー上に配置さ
れた第２絶縁コーティングをさらに含んで成る、上記１
に記載の双極性の電気外科用具。
【００５５】８．用具の第１と第２の半分部分の間のさ
らなる隔離を提供するために、軸スクリュー上に配置さ
れた第３絶縁コーティングをさらに含んで成る、上記２
に記載の双極性の電気外科用具。
【００５６】９．第２または第３絶縁コーティングが陽
極酸化処理したコーティングである、上記７または８に
記載の双極性の電気外科用具。
【００５７】１０．第２絶縁コーティングが酸化アルミ
ニウムである、上記９に記載の双極性の電気外科用具。
【００５８】１１．インサートの断面プロフィールが丸
であり、そして用具がインサートを第２内腔中に締めて
第１のねじ部が第２のねじ部とかみ合う際のインサート
の回転を防止するための締め付け手段をさらに含んで成
る、上記１に記載の双極性の電気外科用具。
【００５９】１２．第１および第２インサートの少なく
とも１つの断面プロフィールが丸であり、そして用具が
インサートを第２内腔中に締め、そして第１のねじ部が
第２のねじ部とかみ合う際のインサートの回転を防止す
るための締め付け手段をさらに含んで成る上記２に記載
の双極性の電気外科用具。
【００６０】１３．締め付け手段が第２内腔とインサー
トとの間に配置されたエポキシである、上記１１または
１２に記載の双極性の電気外科用具。
【００６１】１４．エポキシが電気絶縁体である、上記
１３に記載の双極性の電気外科用具。
【００６２】１５．第１および第２の絶縁コーティング
が陽極酸化処理したコーティングである、上記１４に記
載の双極性の電気外科用具。
【００６３】１６．陽極酸化処理したコーティングが、
第１および第２の絶縁コーティングの孔中のエポキシの
接着増大を提供するために、いかなるポリマー含浸も含
まない硬質の陽極処理したコーティングである、上記１
５に記載の双極性の電気外科用具。
【００６４】１７．インサートの断面プロフィールが、
第１のねじ部と第２のねじ部とがかみ合う際のインサー
トの回転を防止するために丸以外である、上記１に記載
の双極性の電気外科用具。
【００６５】１８．第１および第２インサートの少なく
とも１つの断面プロフィールが、第１のねじ部と第２の
ねじ部とがかみ合う際のインサートの回転を防止するた
めに丸以外である、上記２に記載の双極性の電気外科用
具。
【００６６】１９．インサートの断面プロフィールが楕
円である、上記１７または１８に記載の双極性の電気外
科用具。
【００６７】２０．インサートを第２内腔中に締め付け
るための締め付け手段をさらに含んで成る、上記１７ま
たは１８に記載の双極性の電気外科用具。
【００６８】２１．締め付け手段が第２内腔とインサー
トとの間に配置されたエポキシである、上記２０に記載
の双極性の電気外科用具。
【００６９】２２．エポキシが電気絶縁体である、上記
２１に記載の双極性の電気外科用具。
【００７０】２３．第１および第２の絶縁コーティング
が陽極酸化処理したコーティングである、上記２２に記
載の双極性の電気外科用具。
【００７１】２４．陽極酸化処理したコーティングが、
第１および第２の絶縁コーティングの孔中のエポキシの
接着増大を提供するために、いかなるポリマー含浸も含
まない硬質の陽極処理したコーティングである、上記２
３に記載の双極性の電気外科用具。
【００７２】２５．改良された軸スクリューの設計を有
する双極性の電気外科用具であって：第１極性の第１電
極を含んで成る第１の半分部分、第１の半分部分は第１
旋回面および第１内腔を有し、第１内腔は第１の段付き
部分、第１旋回面に隣接する延長部を有し；第２極性の
第２電極を含んで成る第２の半分部分、第２の半分部分
は第１旋回面と滑動接触している第２旋回面および第１
のねじ部を有する第２内腔を有し、第２内腔は第１内腔
と並んでおり；第１の半分部分を第２の半分部分から電
気的に隔離するために、そして第１と第２の半分部分と
の間で可能な伝導性通路の長さを増すために、第１旋回
面および第１内腔の延長部に配置された絶縁材料；なら
びにヘッドおよび第２のねじ部を有する軸スクリュー、
軸スクリューはヘッドが第１の段付き部分により第２内
腔に入ることを防止するように第１および第２内腔中に
配置され、そしてここで第２のねじ部が第１および第２
内腔を通って進み、第１のねじ部とかみ合い、これによ
り第１の半分部分が第２の半分部分に対して、それらが
一緒に第１および第２旋回面に沿って滑動接触するため
に締められる、を含んで成る双極性の電気外科用具。
【００７３】２６．改良された軸スクリューの設計を有
する双極性の電気外科用具であって：第１極性の第１電
極を含んで成る第１の半分部分、第１の半分部分は第１
旋回面および第１内腔を有し、第１内腔は第１の段付き
部分、第１旋回面に隣接する延長部を有し；第２極性の
第２電極を含んで成る第２の半分部分、第２の半分部分
は第１旋回面と滑動接触している第２旋回面および第２
の段付き部分を有する第２内腔を有し、第２内腔は第１
内腔と並んでおり；第１の半分部分を第２の半分部分か
ら電気的に隔離するために、そして第１と第２の半分部
分との間で可能な伝導性通路の長さを増すために、第１
旋回面および第１内腔の延長部に配置された絶縁材料；
断面プロフィール、第１絶縁コーティングおよび第３内
腔を有するインサート、第３内腔はさらに第１のねじ部
を有し、インサートは第２内腔中に配置され、そして第
２の段付き部分により第１内腔中に入ることを防止され
ており；ならびにヘッドおよび第２のねじ部を有する軸
スクリュー、軸スクリューはヘッドが第１の段付き部分
により第２内腔に入ることを防止するように第１および
第２内腔中に配置され、そしてここで第２のねじ部が第
１および第２内腔を通って第３内腔に進み、第１のねじ
部とかみ合い、これにより第１の半分部分が第２の半分
部分に対して、それらが一緒に第１および第２旋回面に
沿って滑動接触するために締められる、を含んで成る双
極性の電気外科用具。
【００７４】２７．改良された軸スクリューの設計を有
する双極性の電気外科用具であって：第１極性の第１電
極を含んで成る第１の半分部分、第１の半分部分は第１
旋回面および第１内腔を有し、第１内腔は第１の段付き
部分、第１旋回面に隣接する延長部を有し；第２極性の
第２電極を含んで成る第２の半分部分、第２の半分部分
は第１旋回面と滑動接触している第２旋回面および第２
の段付き部分を有する第２内腔を有し、第２内腔は第１
内腔と並んでおり；第１の半分部分を第２の半分部分か
ら電気的に隔離するために、そして第１と第２の半分部
分との間で可能な伝導性通路の長さを増すために、第１
旋回面および第１内腔の延長部に配置された絶縁材料；
第１断面プロフィール、第１絶縁コーティングおよび第
３内腔を有するインサート、第３内腔はさらに第１のね
じ部を有し、第１インサートは第２内腔中に配置され、
そして第２の段付き部分により第１内腔中に入ることを
防止されており；第２断面プロフィール、第２絶縁コー
ティングおよび第４内腔を有するインサート、第２イン
サートは第２の段付き部分と第１インサートとの間の第
２内腔中に配置され、そして第２の段付き部分により第
１内腔中に入ることを防止されており；ならびにヘッド
および第２のねじ部を有する軸スクリュー、軸スクリュ
ーはヘッドが第１の段付き部分により第２内腔に入るこ
とを防止するように第１、第２および第３内腔中に配置
され、そしてここで第２のねじ部が第１、第２および第
４内腔を通って第３内腔に進み、第１のねじ部とかみ合
い、これにより第１の半分部分が第２の半分部分に対し
て、それらが一緒に第１および第２旋回面に沿って滑動
接触するために締められる、を含んで成る双極性の電気
外科用具。
【００７５】２８．第１内腔の延長部分が面である、上
記２５ないし２７のいずれか１つに記載の双極性の電気
外科用具。
【００７６】２９．第１内腔の延長部分がアールであ
る、上記２５ないし２７のいずれか１つに記載の双極性
の電気外科用具。
【００７７】３０．第１および第２の半分部分にそれぞ
れ配置された第１および第２の鋏部分をさらに含んで成
り、鋏部分が互いに共同作用して組織の切断および焼灼
を提供する、上記２５ないし２７のいずれか１つに記載
の双極性の電気外科用具。
【００７８】３１．絶縁材料が酸化アルミニウムであ
る、上記２５ないし２７のいずれか１つに記載の双極性
の電気外科用具。
【００７９】３２．スクリューが熱可塑性樹脂材料から
作られている、上記２５ないし２７のいずれか１つに記
載の双極性の電気外科用具。
【００８０】３３．熱可塑性樹脂がポリエーテルエーテ
ルケトンである、上記３２に記載の双極性の電気外科用
具。
【００８１】３４．第１および第２インサートの少なく
とも１つの断面プロフィールが丸であり、そして用具が
インサートを第２内腔中に締め、そして第１のねじ部が
第２のねじ部とかみ合う際のインサートの回転を防止す
るための締め付け手段をさらに含んで成る上記２６また
は２７に記載の双極性の電気外科用具。
【００８２】３５．締め付け手段が第２内腔とインサー
トとの間に配置されたエポキシである、上記３４に記載
の双極性の電気外科用具。
【００８３】３６．エポキシが電気絶縁体である、上記
３５に記載の双極性の電気外科用具。
【００８４】３７．第１および第２の絶縁コーティング
が陽極酸化処理したコーティングである、上記３６に記
載の双極性の電気外科用具。
【００８５】３８．陽極酸化処理したコーティングが、
第１および第２の絶縁コーティングの孔中のエポキシの
接着増大を提供するために、いかなるポリマー含浸も含
まない硬質の陽極処理したコーティングである、上記３
７に記載の双極性の電気外科用具。
【００８６】３９．第１および第２インサートの少なく
とも１つの断面プロフィールが、第１のねじ部が第２の
ねじ部とかみ合う際のインサートの回転を防止するため
に丸以外である上記２６または２７に記載の双極性の電
気外科用具。
【００８７】４０．インサートの断面プロフィールが楕
円である、上記３９に記載の双極性の電気外科用具。
【００８８】４１．インサートを第２内腔中に締め付け
るための締め付け手段をさらに含んで成る、上記３９に
記載の双極性の電気外科用具。
【００８９】４２．締め付け手段が第２内腔とインサー
トとの間に配置されたエポキシである、上記４１に記載
の双極性の電気外科用具。
【００９０】４３．エポキシが電気絶縁体である、上記
４２に記載の双極性の電気外科用具。
【００９１】４４．第１および第２の絶縁コーティング
が陽極酸化処理したコーティングである、上記４３に記
載の双極性の電気外科用具。
【００９２】４５．陽極酸化処理したコーティングが、
第１および第２の絶縁コーティングの孔中のエポキシの
接着増大を提供するために、いかなるポリマー含浸も含
まない硬質の陽極処理したコーティングである、上記４
４に記載の双極性の電気外科用具。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来技術の電気外科用具の正面図を説明する。
【図２】線２−２に沿って取った図１の電気外科用具の
断面図を説明する。
【図３】本発明の電気外科用具の正面図を説明する。
【図４】軸スクリューの設計が１つのインサートを含ん
で成る図３の双極性電気外科用具の第１態様の断面図を
説明し、断面図は線４Ａ−４Ａに沿って取っている。
【図５】軸スクリューの設計が２つのインサートを含ん
で成る図３の双極性電気外科用具の第１態様の変更形の
断面図を説明し、断面図は線４Ａ−４Ａに沿って取った
時に見える。
【図６】軸スクリューの設計が延長された絶縁材料を有
する面取りをした延長部分を含んで成る図３の双極性電
気外科用具の第２態様の断面図を説明し、断面図は線４
Ａ−４Ａに沿って取った時に見える。
【図７】軸スクリューの設計が延長された絶縁材料を有
する面取りをした延長部分および１つのインサートを含
んで成る図３の双極性電気外科用具の第２態様の第１変
更形の断面図を説明し、断面図は線４Ａ−４Ａに沿って
取った時に見える。
【図８】軸スクリューの設計が延長された絶縁材料を有
する面取りをした延長部分および２つのインサートを含
んで成る図３の双極性電気外科用具の第２態様の第２変
更形の断面図を説明し、断面図は線４Ａ−４Ａに沿って
取った時に見える。
【図９】軸スクリューの設計が延長された絶縁材料を有
する丸みを与えた延長部分を含んで成る図３の双極性電
気外科用具の第２態様の第３変更形の断面図を説明し、
断面図は線４Ａ−４Ａに沿って取った時に見える。
【図１０】Ａは、図４の線６Ａ−６Ａに沿って取ったイ
ンサートの断面図を説明し、Ｂは、図４の線６Ａ−６Ａ
に沿って取った現れる別のインサートの断面図を説明す
る。
【符号の説明】
３００ 双極性電気外科用具 ３０２ 半分部分 ３０４ 半分部分 ３０６ 鋏部分 ３８０ 鋏部分 ３２４ インサート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドリユー・エガース アメリカ合衆国オハイオ州43061オストラ ンダー・ユーエスルート40 5330 (72)発明者 ペーター・ベンツラー ドイツ・フリツトリンゲン・ハウプトシユ トラーセ77

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 改良された軸スクリューの設計を有する
    双極性の電気外科用具であって：第１極性の第１電極を
    含んで成る第１の半分部分、第１の半分部分は第１旋回
    面および第１内腔を有し、第１内腔は第１の段付き部分
    を有し；第２極性の第２電極を含んで成る第２の半分部
    分、第２の半分部分は第１旋回面と滑動接触している第
    ２旋回面および第２の段付き部分を有する第２内腔を有
    し、第２内腔は第１内腔と並んでおり；第１の半分部分
    を第２の半分部分から電気的に隔離するために、第１お
    よび第２旋回面の１方の上に配置された絶縁材料；断面
    プロフィール、第１絶縁コーティングおよび第３内腔を
    有するインサート、第３内腔はさらに第１のねじ部を有
    し、インサートは第２内腔中に配置され、そして第２の
    段付き部分により第１内腔に入ることを防止されてお
    り；ならびにヘッドおよび第２のねじ部を有する軸スク
    リュー、軸スクリューはヘッドが第１の段付き部分によ
    り第２内腔に入ることを防止するように第１および第２
    内腔中に配置され、そしてここで第２のねじ部が第１お
    よび第２内腔を通って第３内腔に進み、第１のねじ部と
    かみ合い、これにより第１の半分部分が第２の半分部分
    に対して、それらが一緒に第１および第２旋回面に沿っ
    て滑動接触するために締められる、を含んで成る双極性
    の電気外科用具。
  2. 【請求項２】 改良された軸スクリューの設計を有する
    双極性の電気外科用具であって：第１極性の第１電極を
    含んで成る第１の半分部分、第１の半分部分は第１旋回
    面および第１内腔を有し、第１内腔は第１の段付き部分
    を有し；第２極性の第２電極を含んで成る第２の半分部
    分、第２の半分部分は第１旋回面と滑動接触している第
    ２旋回面および第２の段付き部分を有する第２内腔を有
    し、第２内腔は第１内腔と並んでおり；第１の半分部分
    を第２の半分部分から電気的に隔離するために、第１お
    よび第２旋回面の１方の上に配置された絶縁材料；第１
    の断面プロフィール、第１絶縁コーティングおよび第３
    内腔を有する第１インサート、第３内腔はさらに第１の
    ねじ部を有し、第１インサートは第２内腔中に配置さ
    れ、そして第２の段付き部分により第１内腔に入ること
    が妨げられており；第２の断面プロフィール、第２絶縁
    コーティングおよび第４内腔を有する第２インサート、
    第２インサートは第２の段付き部分と第１インサートと
    の間の第２内腔中に配置され、そして第２の段付き部分
    により第１内腔に入ることが妨げられており；ならびに
    ヘッドおよび第２のねじ部を有する軸スクリュー、軸ス
    クリューはヘッドが第１の段付き部分により第２内腔に
    入ることを防止するように第１、第２および第３内腔中
    に配置され、そしてここで第２のねじ部が第１、第２お
    よび第４内腔を通って第３内腔に進み、第１のねじ部と
    かみ合い、これにより第１の半分部分が第２の半分部分
    に対して、それらが一緒に第１および第２旋回面に沿っ
    て滑動接触するために締められる、 を含んで成る双極性の電気外科用具。
  3. 【請求項３】 改良された軸スクリューの設計を有する
    双極性の電気外科用具であって：第１極性の第１電極を
    含んで成る第１の半分部分、第１の半分部分は第１旋回
    面および第１内腔を有し、第１内腔は第１の段付き部
    分、第１旋回面に隣接する延長部を有し；第２極性の第
    ２電極を含んで成る第２の半分部分、第２の半分部分は
    第１旋回面と滑動接触している第２旋回面および第１の
    ねじ部を有する第２内腔を有し、第２内腔は第１内腔と
    並んでおり；第１の半分部分を第２の半分部分から電気
    的に隔離するために、そして第１と第２の半分部分との
    間で可能な伝導性通路の長さを増すために、第１旋回面
    および第１内腔の延長部に配置された絶縁材料；ならび
    にヘッドおよび第２のねじ部を有する軸スクリュー、軸
    スクリューはヘッドが第１の段付き部分により第２内腔
    に入ることを防止するように第１および第２内腔中に配
    置され、そしてここで第２のねじ部が第１および第２内
    腔を通って進み、第１のねじ部とかみ合い、これにより
    第１の半分部分が第２の半分部分に対して、それらが一
    緒に第１および第２旋回面に沿って滑動接触するために
    締められる、を含んで成る双極性の電気外科用具。
  4. 【請求項４】 改良された軸スクリューの設計を有する
    双極性の電気外科用具であって：第１極性の第１電極を
    含んで成る第１の半分部分、第１の半分部分は第１旋回
    面および第１内腔を有し、第１内腔は第１の段付き部
    分、第１旋回面に隣接する延長部を有し；第２極性の第
    ２電極を含んで成る第２の半分部分、第２の半分部分は
    第１旋回面と滑動接触している第２旋回面および第２の
    段付き部分を有する第２内腔を有し、第２内腔は第１内
    腔と並んでおり；第１の半分部分を第２の半分部分から
    電気的に隔離するために、そして第１と第２の半分部分
    との間で可能な伝導性通路の長さを増すために、第１旋
    回面および第１内腔の延長部に配置された絶縁材料；断
    面プロフィール、第１絶縁コーティングおよび第３内腔
    を有するインサート、第３内腔はさらに第１のねじ部を
    有し、インサートは第２内腔中に配置され、そして第２
    の段付き部分により第１内腔中に入ることを防止されて
    おり；ならびにヘッドおよび第２のねじ部を有する軸ス
    クリュー、軸スクリューはヘッドが第１の段付き部分に
    より第２内腔に入ることを防止するように第１および第
    ２内腔中に配置され、そしてここで第２のねじ部が第１
    および第２内腔を通って第３内腔に進み、第１のねじ部
    とかみ合い、これにより第１の半分部分が第２の半分部
    分に対して、それらが一緒に第１および第２旋回面に沿
    って滑動接触するために締められる、を含んで成る双極
    性の電気外科用具。
  5. 【請求項５】 改良された軸スクリューの設計を有する
    双極性の電気外科用具であって：第１極性の第１電極を
    含んで成る第１の半分部分、第１の半分部分は第１旋回
    面および第１内腔を有し、第１内腔は第１の段付き部
    分、第１旋回面に隣接する延長部を有し；第２極性の第
    ２電極を含んで成る第２の半分部分、第２の半分部分は
    第１旋回面と滑動接触している第２旋回面および第２の
    段付き部分を有する第２内腔を有し、第２内腔は第１内
    腔と並んでおり；第１の半分部分を第２の半分部分から
    電気的に隔離するために、そして第１と第２の半分部分
    との間で可能な伝導性通路の長さを増すために、第１旋
    回面および第１内腔の延長部に配置された絶縁材料；第
    １断面プロフィール、第１絶縁コーティングおよび第３
    内腔を有するインサート、第３内腔はさらに第１のねじ
    部を有し、第１インサートは第２内腔中に配置され、そ
    して第２の段付き部分により第１内腔中に入ることを防
    止されており；第２断面プロフィール、第２絶縁コーテ
    ィングおよび第４内腔を有するインサート、第２インサ
    ートは第２の段付き部分と第１インサートとの間の第２
    内腔中に配置され、そして第２の段付き部分により第１
    内腔中に入ることを防止されており；ならびにヘッドお
    よび第２のねじ部を有する軸スクリュー、軸スクリュー
    はヘッドが第１の段付き部分により第２内腔に入ること
    を防止するように第１、第２および第３内腔中に配置さ
    れ、そしてここで第２のねじ部が第１、第２および第４
    内腔を通って第３内腔に進み、第１のねじ部とかみ合
    い、これにより第１の半分部分が第２の半分部分に対し
    て、それらが一緒に第１および第２旋回面に沿って滑動
    接触するために締められる、を含んで成る双極性の電気
    外科用具。
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