JP2000021092A - 情報記憶媒体の欠陥管理方法、ディスクドライブ装置、情報記憶媒体および情報処理システム - Google Patents

情報記憶媒体の欠陥管理方法、ディスクドライブ装置、情報記憶媒体および情報処理システム

Info

Publication number
JP2000021092A
JP2000021092A JP18597898A JP18597898A JP2000021092A JP 2000021092 A JP2000021092 A JP 2000021092A JP 18597898 A JP18597898 A JP 18597898A JP 18597898 A JP18597898 A JP 18597898A JP 2000021092 A JP2000021092 A JP 2000021092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sector
entry
defect
replacement
defect list
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP18597898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000021092A5 (ja
Inventor
Motoyuki Itou
基志 伊藤
Yoshitoshi Gotou
芳稔 後藤
Hiroshi Ueda
宏 植田
Yoshihisa Fukushima
能久 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP18597898A priority Critical patent/JP2000021092A/ja
Publication of JP2000021092A publication Critical patent/JP2000021092A/ja
Publication of JP2000021092A5 publication Critical patent/JP2000021092A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 欠陥セクタの交替処理に伴うアクセスの遅延
を削減することを目的とする。 【解決手段】 セクタを挿入する情報として挿入先セク
タ番号と挿入元セクタ番号を持つTDLを用いて、以前
の挿入先セクタ番号が領域に含まれる場合に挿入先セク
タ番号を領域の最後に変更するTDL移動先移動処理を
行い、領域に含まれる欠陥セクタを持つSDLエントリ
ーを抽出する変換候補抽出処理を行い、抽出した欠陥セ
クタをPDLに抽出した交替セクタをTDLに変換する
PDL/TDL追加処理を行い、最後に、変換済みのS
DLエントリーを削除するエントリー抹消処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記憶媒体の欠
陥管理方法に関するものであって、特に欠陥セクタの交
替処理による遅延を回避するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量で交換可能な情報記憶媒体
を扱うディスクドライブ装置が普及し始めている。特に
光ディスク装置は、レーザ光を用いて光ディスク上に微
少なピットを形成することによって記録再生を行うの
で、大容量で交換可能な情報記録に適している。しかし
ながら、光ディスクは、その記録面に欠陥を持つ媒体で
あって、生のバイトエラーレート(BER:Byte Error
Rate)は10の−4乗程度を想定しなければならな
い。そこで、エラー訂正コードを付加することによっ
て、訂正後のBERを10の−12乗以下に押さえてい
る。これは、欠陥がランダムに分布している仮定のもと
であって、エラー訂正の限界を超えるようなバーストエ
ラーも存在しうる。そこでさらに、エラー訂正の限界を
超える場所は他のよい場所で交替させる欠陥管理が行わ
れる。
【0003】従来の光ディスク装置で用いられる欠陥管
理については、小林らによる特開昭63−48662号
公報等によって開示されている。さらにリアルタイム性
が要求されるAV(Audio Visual)データに適合したファ
イルシステムによる欠陥管理については、後藤らによる
特願平258078によって開示されている。ここで
は、光ディスク装置で行われる欠陥管理について、90
mm光ディスクの国際標準規格であるISO10090
(以下ISO規格と略す)を取り上げて説明する。
【0004】ISO規格の18章にディスクのレイアウ
トに関する記述がある。図26は、欠陥管理を説明する
レイアウト図である。図26(a)は、ISO規格の表
5から抜粋したデータエリアのレイアウト図である。図
26(a)において、DMA1〜4と示されている領域
が、欠陥管理に関する情報が納められている領域であ
る。DMA1〜4には、全て同じ情報が多重記録されて
いる。これは、DMA1〜4自身が欠陥に冒されている
場合の備えである。図26(b)は、各DMAの構成要
素を示す図である。DDSに、次に述べる書換エリアの
パーティションに関する情報が納められている。PDL
(Primary Defect List)とSDL(Secondary Defect
List)に、欠陥セクタの位置情報が納められている。P
DLに登録されている欠陥セクタには、セクタスリッピ
ング(Sector Slipping)アルゴリズムが適用され、S
DLに格納されている欠陥セクタには、リニアリプレー
スメント(Linear Replacement)アルゴリズムが適用さ
れる。図26(c)は、ISO規格の表6から抜粋した
書換エリア(Rewritable Area)のパーティション図で
ある。書換エリアは、複数のグループに分けられる。各
グループには、ユーザセクタとスペアセクタが用意され
ている。このグループが欠陥管理の単位となり、欠陥と
判断されたユーザセクタは、基本的に同一グループのス
ペアセクタによって交替される。
【0005】ISO規格の19章に欠陥管理に関する記
述がある。欠陥管理には2つのアルゴリズムがあり、1
つはPDLを用いたセクタスリッピングアルゴリズム
で、もう1つはSDLを用いたリニアリプレースメント
アルゴリズムである。
【0006】(1)セクタスリッピングアルゴリズム 図27(a)は、PDLの構成図である。PDLは、ヘ
ッダと複数のエントリーからなっている。ヘッダには、
PDLを示す識別子およびエントリー総数などが記載さ
れている。各エントリーは、欠陥セクタの位置を示す情
報で構成される。ここで、セクタの位置を示す情報と
は、一般的にセクタ番号のことである。
【0007】図28は、書換エリアのレイアウトとPD
Lの関係を示した図である。図28(a)は、書換エリ
アのレイアウト図である。図28(a)において、四角
の小片がセクタを示し、セクタ番号は左上から順に右に
向かって増加し、右端までくると一行下の左端に続くも
のとする。例えば、CAV(Constant Angler Velocit
y)フォーマットだと、横一行がISO規格でトラック
と呼ばれるディスク一周分に相当する。この図におい
て、書換エリアは2つのグループに分割されており、各
グループはユーザセクタとスペアセクタから構成され
る。ここで、網掛けされた小片が欠陥セクタを示し、図
示された位置に存在するとする。図28(b)は、PD
Lの内容を示す図である。図28(b)において、6つ
の欠陥セクタの位置(PD1からPD6)が、セクタ番
号の昇順にリストアップされる。
【0008】図29は、セクタスリッピングアルゴリズ
ムの概念図である。図29において、四角の小片はセク
タを、小片の中の記号はLSN(Logical Sector Numbe
r)を示す。図29(a)はPDLに欠陥セクタが1つ
も登録されていない場合で、図29(b)はPDLに1
つの欠陥セクタが登録された場合を示す。LSNとは、
光ディスク装置の上位装置であるコンピュータ等から見
えるセクタの番号である。区別を明確にするために、デ
ィスクに記載されたセクタ番号を物理セクタ番号と呼
び、上位装置から見えるセクタ番号を論理セクタ番号と
呼ぶことがある。図29(a)のように欠陥セクタが1
つもない場合には、先頭のユーザセクタから最後のユー
ザセクタまで、順番にLSNが割り当てられる。ところ
が、LSN=iに相当するユーザセクタが欠陥セクタの
場合には、図29(b)のようにLSNの割当が変わ
る。欠陥セクタの代わりにその直後のセクタにLSN=
iが割り当てられ、それ以降のセクタも1つずつLSN
がずれることになる。欠陥セクタがない場合に最後のユ
ーザセクタに割り当てられるLSN=mは、最初のスペ
アセクタにスリップアウトする。このように、セクタス
リッピングアルゴリズムは、欠陥セクタ以降の全てのセ
クタが後方にスリップして、欠陥セクタを避けるアルゴ
リズムである。
【0009】図30は、セクタスリッピング時のセクタ
番号とLSNの関係図である。図30において、横軸は
セクタ番号で、縦軸がLSNで、書換エリアは2つのグ
ループに分割されている。一点鎖線(b)は欠陥セクタ
が無い場合の関係を示し、実線(a)は6つの欠陥セク
タがある場合の関係を示す。どの欠陥セクタもLSNが
割り当てられないように、以降の全てのセクタがスリッ
プする。但し、スリッピングはグループ内で完結するた
め、他のグループに影響することはない。
【0010】(2)リニアリプレースメントアルゴリズ
ム 図27(b)は、SDLの構成図である。図27(b)
において、SDLは、ヘッダと複数のエントリーからな
っている。ヘッダには、SDLを示す識別子とエントリ
ー総数などが記載されている。各エントリーは、欠陥セ
クタの位置と、それを代替する交替セクタの位置との情
報から構成されている。
【0011】図31は、書換エリアのレイアウトとSD
Lの関係を示した図である。図31(a)は、書換エリ
アのレイアウト図で、基本的に図28(a)と同じよう
に表現している。図31(b)は、SDLの内容を示す
図である。図31(b)において、3つの欠陥セクタの
位置(SD1からSD3)と、それぞれを置き換える交
替セクタの位置(SR1からSR3)が、欠陥セクタの
セクタ番号の昇順にリストアップされる。
【0012】図32は、リニアリプレースメントアルゴ
リズムの概念図である。図32(a)はSDLに欠陥セ
クタが1つも登録されていない場合で、図32(b)は
SDLに1つの欠陥セクタが登録された場合を示す。図
32(b)において、LSN=iに相当するユーザセク
タが欠陥セクタで、利用されていないスペアセクタの中
でセクタ番号が一番小さいもの(この場合は先頭のスペ
アセクタ)が交替セクタとして割り当てられてLSN=
iになる。このように、リニアリプレースメントアルゴ
リズムは、他のセクタに影響を与えずに、欠陥セクタと
交替セクタが入れ替わることで、欠陥セクタを避けるア
ルゴリズムである。
【0013】図33は、リニアリプレースメント時のセ
クタ番号とLSNの関係図で、基本的に図30と同じよ
うに表現している。実線(a)は、3つの欠陥セクタが
ある場合の関係を示す。各欠陥セクタは、できる限り同
じグループのスペアセクタから割り当てられる交替セク
タによって、一対一に置き換えられる。同じグループに
利用可能なスペアセクタが残っていない場合に限り、他
のグループのスペアセクタを交替セクタとして割り当て
る。
【0014】(3)欠陥管理アルゴリズムの長所と短所 セクタスリッピングについて、図30を参照しながら、
その長所と短所について説明する。まず長所は、欠陥セ
クタによるアクセスの遅延が小さいことが挙げられる。
欠陥セクタが1つにつき、1セクタ分の回転待ちだけで
アクセスできる。逆に短所は、欠陥セクタによって、そ
れ以降の全てのセクタのLSNがずれることである。ホ
ストPCなどの上位装置は、LSNによってセクタを識
別するために、LSNがずれると情報の管理をすること
ができない。従って、光ディスクにユーザデータが既に
記録していれば、新しく欠陥セクタを検出したからとい
って、セクタスリッピングを適用することはできない。
【0015】リニアリプレースメントについて、図33
を参照しながら、その長所と短所について説明する。端
的に言うと、セクタスリッピングの逆である。欠陥セク
タがあるとその交替セクタへアクセスするために、かな
りの距離のシーク動作を伴うことになる。従って、欠点
は、欠陥セクタによるアクセス遅延が大きいことであ
る。長所は、欠陥セクタと交替セクタが一対一に対応
し、他のセクタには影響を与えないことである。
【0016】このような長所と短所があるために、一般
的には次のようにそれぞれのアルゴリズムが用いられ
る。フォーマット処理と呼ばれるディスク初期化時に、
検出された欠陥セクタはPDLに登録され、セクタスリ
ッピングアルゴリズムが適用される。ディスク初期化以
降に、検出された欠陥セクタはSDLに登録され、リニ
アリプレースメントアルゴリズムが適用される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来のようにデータの
信頼性、特に可読性(Readability)が最優先された欠
陥管理の考え方では、リアルタイム性が重要視されるA
Vデータに適応できないという問題点があった。データ
再生動作に関しては、SCSIなどのホストインタフェ
ース規格で、Read Continuousというデータが誤ってい
てもよいから連続的にデータを読み出すモードが定義さ
れているのに比べて、データ記録動作には何らの示唆も
無い。
【0018】特に、リニアリプレースメントアルゴリズ
ムによるアクセスの遅延は、可能な限り回避しなければ
ならない問題である。先にも引例として挙げた後藤らに
よる国際公開98/14938号は、同じ問題点に着眼して、コ
ンピュータなどの上位装置のファイルシステムによっ
て、リニアリプレースメントアルゴリズムの代わりとな
る欠陥管理を提案している。しかしながら、ファイルシ
ステムを含む上位装置とその外部記憶装置であるディス
クドライブ装置との関係が、従来から大きく変化するた
めに、システムの移行にはかなりの困難であるという問
題点を有していた。
【0019】また、一井らによる特公平6−64859
号公報で記録もしくは再生しようとする目的セクタの位
置情報が欠落した場合に、その目的セクタの前のセクタ
からカウンタ等でタイミングを測って補完することによ
って、その目的セクタを記録もしくは再生する技術が開
示されている。この技術を用いれば、ISO規格で規定
された欠陥セクタであっても、データの記録および再生
が可能となる。さらには、ディスク表面に付着した汚れ
(指紋や埃など)で欠陥セクタとされたセクタに関して
は、ディスクのクリーニングをすれば、データの記録お
よび再生ができるセクタに戻る。この様に、欠陥セクタ
として扱われるセクタの中には、データの記録および再
生が十分可能なセクタもある。しかしながら、従来の欠
陥管理では、一旦欠陥セクタとして登録されたセクタを
記録できるセクタに復帰させることが、媒体の初期化時
以外にはできないという問題点を有していた。
【0020】そこで本発明は、従来のシステムから容易
に移行できるように、Read Continuousの対になる言わ
ばWrite Continuousを実現する欠陥管理方法を開示する
ことを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】情報記憶媒体を欠陥管理
の単位である1つ以上のグループに分割し、欠陥セクタ
とその交替セクタを1エントリーとする欠陥リストを用
いる情報記憶媒体の欠陥管理方法であって、上位装置の
指示に基づいて行う情報記憶媒体の全体もしくは一部分
の所定領域に対する欠陥管理処理において、前記欠陥リ
ストにエントリーとして登録されて且つ所定領域に属す
る欠陥セクタを抽出する検査候補抽出ステップと、前記
検査候補抽出ステップで抽出されたセクタを検査して欠
陥セクタがどうかを判断するセクタ検査ステップと、前
記セクタ検査ステップで欠陥セクタでないと判断された
エントリーを前記欠陥リストから抹消する欠陥エントリ
ー抹消ステップとを備えたことを特徴とする情報記憶媒
体の欠陥管理方法である。
【0022】情報記憶媒体を欠陥管理の単位である1つ
以上のグループに分割し、欠陥セクタとその交替セクタ
を1エントリーとする欠陥リストを用いる情報記憶媒体
の欠陥管理方法であって、上位装置の指示に基づいて行
う情報記憶媒体の全体もしくは一部分の所定領域に対す
る欠陥管理処理において、前記欠陥リストにエントリー
として登録されて且つ所定領域に属する欠陥セクタを抽
出する検査候補抽出ステップと、前記検査候補抽出ステ
ップで抽出されたセクタを検査して欠陥セクタがどうか
を判断するセクタ検査ステップと、前記セクタ検査ステ
ップで欠陥セクタでないと判断されたエントリーを前記
欠陥リストから抹消する欠陥エントリー抹消ステップ
と、前記欠陥エントリー抹消ステップで一部分が抹消さ
れた欠陥リストに対して、情報記憶媒体に用意された交
替セクタのアドレスの昇順に、交替セクタを前記欠陥リ
ストに登録し直す交替セクタ再割当ステップとを備えた
ことを特徴とする情報記憶媒体の欠陥管理方法である。
【0023】情報記憶媒体を欠陥管理の単位である1つ
以上のグループに分割し、欠陥セクタとその交替セクタ
を1エントリーとする欠陥リストを用いる情報記憶媒体
の欠陥管理方法であって、上位装置の指示に基づいて行
う情報記憶媒体の全体もしくは一部分の所定領域に対す
る欠陥管理処理において、前記欠陥リストにエントリー
として登録されて且つ所定領域に属する欠陥セクタを抽
出する検査候補抽出ステップと、前記検査候補抽出ステ
ップで抽出されたセクタを検査して欠陥セクタがどうか
を判断するセクタ検査ステップと、前記セクタ検査ステ
ップで欠陥セクタでないと判断されたエントリーを前記
欠陥リストから抹消する欠陥エントリー抹消ステップ
と、前記欠陥エントリー抹消ステップで一部分が抹消さ
れた欠陥リストに対して、欠陥セクタの属するグループ
に用意された交替セクタから優先して、その交替セクタ
のアドレスの昇順に、交替セクタを前記欠陥リストに登
録し直す交替セクタ再割当ステップとを備えたことを特
徴とする情報記憶媒体の欠陥管理方法である。
【0024】前記セクタ検査ステップは、検査する欠陥
セクタの交替セクタからデータを読み出して、そのデー
タを欠陥セクタに書き戻す動作を含むことを特徴とする
情報記憶媒体の欠陥管理方法である。
【0025】前記交替セクタ再割当ステップは、入替元
の交替セクタからデータを読み出して、そのデータを入
れ替え先の交替セクタに書き戻す動作を含むことを特徴
とする情報記憶媒体の欠陥管理方法である。
【0026】前記セクタ検査ステップは、目的とするセ
クタ自体のセクタ位置情報を取得できない場合に、手前
に位置するセクタのセクタ位置情報からタイミングを測
って、目的とするセクタのデータを記録もしくは再生す
る動作を含むことを特徴とする情報記憶媒体の欠陥管理
方法である。
【0027】情報記憶媒体を欠陥管理の単位である1つ
以上のグループに分割し、欠陥セクタを1エントリーと
する一次欠陥リストと、挿入位置とそこに挿入する交替
セクタを1エントリーとする三次欠陥リストを用いる情
報記憶媒体の欠陥管理方法であって、上位装置の指示に
基づいて行う情報記憶媒体の全体もしくは一部分の所定
領域に対する欠陥管理処理において、前記一次欠陥リス
トにエントリーとして登録された欠陥セクタを、前記上
位装置から見たデータ空間から取り除くセクタずらしス
テップと、前記三次欠陥リストにエントリーとして登録
された交替セクタを、前記上位装置から見たデータ空間
に挿入するセクタ挿入ステップと、を備えたことを特徴
とする情報記憶媒体の欠陥管理方法である。
【0028】情報記憶媒体を欠陥管理の単位である1つ
以上のグループに分割し、欠陥セクタを1エントリーと
する一次欠陥リストと、欠陥セクタとその交替セクタを
1エントリーとする二次欠陥リストと、挿入位置とそこ
に挿入する交替セクタを1エントリーとする三次欠陥リ
ストを用いる情報記憶媒体の欠陥管理方法であって、上
位装置の指示に基づいて行う情報記憶媒体の全体もしく
は一部分の所定領域に対する欠陥管理処理において、前
記二次欠陥リストにエントリーとして登録されて且つ所
定領域に属する欠陥セクタを有するエントリーを抽出す
る変換候補抽出ステップと、前記変換候補抽出ステップ
で抽出されたエントリーに登録された欠陥セクタを、前
記一次欠陥リストのエントリーの欠陥セクタとして登録
する第一の変換ステップと、前記変換候補抽出ステップ
で抽出されたエントリーに登録された交替セクタを、前
記三次欠陥リストのエントリーの交替セクタとして登録
する第二の変換ステップと、前記第一の変換ステップと
前記第二の変換ステップで、変換された前記二次欠陥リ
ストのエントリーを前記二次欠陥リストから抹消する欠
陥エントリー抹消ステップとを備えたことを特徴とする
情報記憶媒体の欠陥管理方法である。
【0029】情報記憶媒体を欠陥管理の単位である1つ
以上のグループに分割し、欠陥セクタを1エントリーと
する一次欠陥リストと、欠陥セクタとその交替セクタを
1エントリーとする二次欠陥リストと、挿入位置とそこ
に挿入する交替セクタを1エントリーとする三次欠陥リ
ストを用いる情報記憶媒体の欠陥管理方法であって、上
位装置の指示に基づいて行う情報記憶媒体の全体もしく
は一部分の所定領域に対する欠陥管理処理において、前
記三次欠陥リストにエントリーとして登録されて且つ所
定領域に属する挿入位置を有するエントリーに対して、
前記挿入位置を所定領域の最終位置に変更する挿入先移
動ステップと、前記二次欠陥リストにエントリーとして
登録されて且つ所定領域に属する欠陥セクタを有するエ
ントリーを抽出する変換候補抽出ステップと、前記変換
候補抽出ステップで抽出されたエントリーに登録された
欠陥セクタを、前記一次欠陥リストのエントリーの欠陥
セクタとして登録する第一の変換ステップと、前記変換
候補抽出ステップで抽出されたエントリーに登録された
交替セクタを、前記三次欠陥リストのエントリーの交替
セクタとして登録する第二の変換ステップと、前記第一
の変換ステップと前記第二の変換ステップで、変換され
た前記二次欠陥リストのエントリーを前記二次欠陥リス
トから抹消する欠陥エントリー抹消ステップとを備えた
ことを特徴とする情報記憶媒体の欠陥管理方法である。
【0030】さらに、上述した欠陥管理方法を備えたデ
ィスクドライブ装置である。欠陥セクタを1エントリー
とする一次欠陥リストと、挿入位置とそこに挿入する交
替セクタを1エントリーとする三次欠陥リストとを有す
る情報記憶媒体である。
【0031】上述した欠陥管理方法を有するディスクド
ライブ装置と、前記ディスクドライブ装置を制御する上
位装置とを備えた情報処理システムであって、前記上位
装置は、ファイルの領域を割り付けるときに、前記ディ
スクドライブ装置に、そのファイル割付領域を指定し
て、アクセス遅延を発生する欠陥セクタの削減を命令す
る手段と、前記上位装置は、ファイルの領域を割り付け
た後に、前記ディスクドライブ装置に、ファイル割付領
域にそのファイルデータの記録を命令する手段とを備え
たことを特徴とする情報処理システムである。
【0032】上述した欠陥管理方法を有するディスクド
ライブ装置と、前記ディスクドライブ装置を制御する上
位装置とを備えた情報処理システムであって、前記上位
装置は、ファイルの領域を割り付けるときに、前記ディ
スクドライブ装置に、そのファイル割付領域を指定し
て、アクセス遅延の大きい欠陥管理方法からアクセス遅
延の少ない欠陥管理方法への変換を命令する手段と、前
記上位装置は、ファイルの領域を割り付けた後に、前記
ディスクドライブ装置に、ファイル割付領域にそのファ
イルデータの記録を命令する手段とを備えたことを特徴
とする情報処理システムである。
【0033】上述した欠陥管理方法を有するディスクド
ライブ装置と、前記ディスクドライブ装置を制御する上
位装置とを備えた情報処理システムであって、前記上位
装置は、ファイルの領域を割り付けるときに、前記ディ
スクドライブ装置に、そのファイル割付領域を指定し
て、アクセス遅延の大きい欠陥管理方法からアクセス遅
延の少ない欠陥管理方法への変換を命令する手段と、前
記上位装置は、前記ディスクドライブ装置から遅延の少
ない連続アクセス可能な領域情報を得て、ファイル割付
領域を前記連続アクセス可能な領域に補正する手段と、
前記上位装置は、ファイルの領域を補正して割り付けた
後に、前記ディスクドライブ装置に、補正したファイル
割付領域にそのファイルデータの記録を命令する手段と
を備えたことを特徴とする情報処理システムである。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図25を用いて説明する。
【0035】(実施の形態1)図1は、本発明のディス
クドライブ装置を含む情報処理システムの構成図であ
る。
【0036】D1は上位装置、D2はディスク記録・再
生ドライブ、D3は書き換え可能な光ディスク、D4は
表示処理部、D5は入力部、D6はハードディスク装
置、D7はI/Oバスである。
【0037】上位装置D1は、CPUD1a、主記憶D
1d、バスインタフェースD1c、プロセッサバスD1
bを含む。上位装置D1はI/Oバスを介して、ディス
ク記録・再生ドライブD2と表示処理部D4と入力部D
5とハードディスク装置D6と接続される。
【0038】I/OバスD7は、SCSI(Small Comp
uter System Interface)やATA(AT Attachment)や
USB(Universal Serial Bus)やIEEE1394な
どを含む汎用的なバスである。
【0039】表示処理部D4は、I/OバスD7から送
られた表示情報を、RGB等の信号に変換してディスプ
レイに送る。
【0040】入力部D5は、キーボードやマウス等の入
力デバイスからの入力を、I/OバスD7を介して上位
装置D1へ知らせる。
【0041】ハードディスク装置D6は、I/OバスD
7を介して上位装置D1とデータの入出力を行う補助記
憶装置である。
【0042】以上が一般的なコンピュータの構成要素で
ある。光ディスクD3は、後藤らによる国際公開98/149
38号や一井らによる特公平6−64859号公報で示さ
れたセクタ単位にデータを記録および再生できるディス
ク上の記憶媒体である。
【0043】ディスク記録・再生ドライブD2は、ドラ
イブ全体を制御するマイクロプロセッサD2d、I/O
バスD7を介して上位装置D1とコマンドやデータの送
受信を制御するバス制御回路D2a、光ディスクD3に
対するデータ記録やデータ検証動作を含むデータ再生を
行うデータ記録・再生・検査部D2e、記録データや再
生データ、そしてデータ検証のために読み出したデータ
を一時的に格納するバッファ部D2b、バッファ部D2
bのデータ転送制御を行うバッファ制御部D2cを含
む。マイクロプロセッサD2dは、内部に格納された制
御プログラムにしたがって、以下に記載する欠陥管理を
行う。
【0044】図2は、本発明の実施の形態1および実施
の形態2に共通の上位装置とディスク記録・再生ドライ
ブとの間のプロトコルを示す図である。ここでの上位装
置は、後藤らによる国際公開98/14938号で開示された制
御部と同じである。
【0045】先ず、(P101)上位装置D1は光ディ
スクD3の装着時に予め読み出して主記憶D1dに格納
されたファイルシステム情報を参照して、AVファイル
を記録するための連続した空き領域を選定する。
【0046】次に、(P102)上位装置D1は、選定
した領域でリニアリプレースメントによる遅延を極力な
くすように指示する"CLEAN UP SDL(ADR,LEN)"コマンド
を発行する。ここで、引数ADRはデータ記録を開始する
先頭アドレスを、引数LENはデータ記録するセクタ数を
示している。このコマンドは、本発明で新たに定義した
コマンドである。(P103)ディスク記録・再生ドラ
イブD2は、このコマンドを受けると後述する実施の形
態1もしくは実施の形態2に示した処理を行い、(P1
04)処理が終了すると終了ステータスを上位装置D1
に報告する。
【0047】続いて、(P105)上位装置D1は、選
定した領域にデータを記録するためのコマンドとして"W
RITE(ADR,LEN)"を発行する。ここで、引数ADRはデータ
記録を開始する先頭アドレスを、引数LENはデータ記録
するセクタ数を示している。このコマンドは、SCSI
で定義された"WRITE(6)"コマンドや"WRITE(10"コマンド
等と同じである。(P106)上位装置D1は、このコ
マンドに伴う記録データの転送を行い、(P107)こ
のコマンドを受けたディスク記録・再生ドライブD2
は、転送される記録データを光ディスクD3に記録し、
(P108)記録が終了すると終了ステータスを上位装
置D1に報告する。
【0048】このように、ファイルシステムを含む上位
装置とその外部記憶装置であるディスク記録・再生装置
の間のプロトコルは、従来の"WRITE"コマンドに先立っ
て、同じ引数を持つ"CLEAN UP SDL"コマンドを発行を追
加するだけである。よって、従来のシステムからの移行
が容易にできる。
【0049】(表1)は、本発明の実施の形態1および
実施の形態2に共通の検査管理データのデータ構造を示
す表である。
【0050】
【表1】
【0051】(表1)の横一行が1つのエントリーにな
っている。1つのエントリーは、左から順に、欠陥セク
タ番号、交替セクタ番号、検査結果、SDL抹消、交替
再利用から構成される。欠陥セクタ番号は、SDLから
抽出される。交替セクタ番号は、最初にSDLから抽出
され、交替セクタの再配置を行った場合には、入れ替え
た交替セクタのセクタ番号に更新される。検査結果に
は、そのエントリーの欠陥セクタが記録および再生に使
える(=正常セクタ)かどうかの検査結果が入る。SD
L抹消には、記録および再生に使えると判断された欠陥
セクタをSDLから抹消し終えた(=SDL抹消の処理
済)かどうかが入る。交替再利用には、SDLから抹消
された交替セクタを再配置し終えた(=交替再利用の処
理済)かどうかが入る。この検査管理データは、図1の
マイクロプロセッサD2dに内蔵されるRAMに記憶さ
れて、マイクロプロセッサD2dが欠陥管理を実行する
ために、参照および更新して利用する。
【0052】それでは、表に示した具体例を交えて、本
発明の欠陥管理方法の全体像を説明する。
【0053】本発明の実施の形態1において、書換エリ
アは1つのグループで構成され、ユーザセクタはセクタ
番号0〜99989、スペアセクタはセクタ番号999
90〜99999とする。
【0054】図3は、本発明の実施の形態1における欠
陥管理方法の全体フローを示す図である。
【0055】表2は、本発明の実施の形態1におけるS
DLの変化を示す表である。(表2a)は、検査候補抽
出処理で参照する元々のSDLである。
【0056】(表2b)は、エントリー抹消処理後のS
DLである。(表2c)は、交替セクタ再割当処理後の
SDLである。
【0057】表3は、本発明の実施の形態1における検
査管理データの変化を示す表である。
【0058】(表3a)は、検査候補抽出処理後の検査
管理データである。(表3b)は、セクタ検査処理後の
検査管理データである。
【0059】(表3c)は、エントリー抹消処理後の検
査管理データである。(表3d)は、交替セクタ再割当
処理後の検査管理データである。
【0060】図3において、大きな処理の流れは、検査
候補抽出処理、セクタ検査処理、エントリー抹消処理、
交替セクタ再割当処理の順である。
【0061】これらの処理は、(図2のP102)SD
Lに登録されている欠陥セクタの中で記録および再生に
利用できるものは復活せよという上位装置からの命令に
応じたもので、この命令に付随するパラメータとして、
検査すべき領域データも与えられる。
【0062】検査候補抽出処理は、検査するセクタ情報
をSDLから抽出する処理である。この処理では、領域
データとSDLを参照して、検査すべき欠陥セクタ番号
とその交替セクタ番号がSDLから抽出されて、検査管
理データに格納される。
【0063】
【表2】
【0064】(表2a)で示したSDLから、セクタ番
号010000〜040000の領域にある欠陥セクタ
を持つエントリーは3つある。これら3つのエントリー
の内容が、検査管理データの欠陥セクタ番号フィールド
と交替セクタ番号フィールドに格納される。この処理を
行う前に、検査管理データの各フィールドは、初期状態
を示す値に初期化されることとする。例えば、欠陥セク
タ番号と交替セクタ番号のフィールドには、識別の為に
有り得ない値(−1)を格納するものとする。この処理
によって、検査管理データは(表3a)のようになる。
【0065】
【表3】
【0066】セクタ検査処理は、抽出した欠陥セクタを
検査する処理である。この処理では、検査管理データに
格納された欠陥セクタ番号を参照して、該当する欠陥セ
クタを記録および再生に利用できる(=正常セクタ)か
どうかが検査され、その検査結果が検査管理データに格
納される。
【0067】(表3b)で、セクタ番号が014328
と036249のセクタが、検査の結果、正常セクタと
判断されたことを示す。
【0068】エントリー抹消処理は、SDLから利用可
能な欠陥セクタのエントリーを抹消する処理である。こ
の処理では、検査管理データの中から検査結果が正常セ
クタであるエントリーの欠陥セクタ番号とSDLの欠陥
セクタ番号とが照合され、一致した欠陥セクタ番号を持
つSDLのエントリーが削除されて、検査管理データに
SDL抹消は処理済と記載される。
【0069】(表3b)を参照すると、この処理の対象
は、セクタ番号014328と036249の欠陥セク
タを持つSDLエントリーである。この2つのSDLエ
ントリーを(表2a)から削除した結果、SDLは(表
2b)になる。これに対応する検査管理データのSDL
抹消フィールドに処理済が格納されて、(表3c)にな
る。
【0070】交替セクタ再割当処理は、SDLから抹消
されたエントリーに登録されていた交替セクタを割り当
てし直す処理である。この処理では、検査管理データの
中からSDL抹消の処理済のエントリーの交替セクタ番
号を参照して、利用可能な交替セクタを認識する。次に
SDLのエントリーを参照して、そのエントリーの交替
セクタと利用可能と認識した交替セクタを入れ替えた方
が、シーク距離が短くなるなどのアクセス時間の観点か
ら望ましいかどうかを判断する。入れ替えた方が望まし
いと判断すると、SDLのそのエントリーの交替セクタ
番号と、検査管理データのそのエントリーの交替セクタ
番号を入れ替える。この入替は、どのSDLのエントリ
ーの交替セクタと入れ替えることが望ましくと判断され
なくなるまで繰り返される。最後に、検査管理データの
交替再利用は処理済と記載される。
【0071】(表3c)を参照すると、利用可能な交替
セクタは、セクタ番号が099992と099997の
セクタであることが分かる。(表2b)で示したSDL
を参照すれば、これらよりも大きいセクタ番号を持つ交
替セクタのエントリーがあるのが分かる。シーク距離を
短くするには、交替セクタとしてより小さいセクタ番号
のセクタを選択した方が有利であるから、これらを入れ
替えることになる。SDLと検査管理データの交替セク
タ番号を入れ替えた結果、SDLは(表2c)に、検査
管理データは(表3d)になる。
【0072】それでは、各処理の詳細について、フロー
チャートを用いて説明する。便宜上、検査管理データ(E
stimation Management Data)をEMDと略し、SDLお
よびEMDのエントリーを参照するためのインデックス
(Index)をそれぞれSIとEIと表記する。また、SD
Lのエントリーの各フィールドに関して、欠陥セクタ番
号(Defect Sector Number)をDSNと、交替セクタ番号
(ReplacementSector Number)をRSNと略する。同様
に、EMDのエントリーの各フィールドに関して、欠陥
セクタ番号をDSNと、交替セクタ番号をRSNと略す
る。ここで、EMD[0].DSNと表記すると、(表
3a)の最初のエントリーの一番左のフィールドにある
014328を指すことを意味する。
【0073】図4は、本発明の実施の形態1における検
査候補抽出処理のフローチャートである。
【0074】先ず、(401)SDLおよびEMDのエ
ントリーを参照する為のインデックスを初期化する。
【0075】次に、(402)SDLの全てのエントリ
ーを参照したかどうかを判断する為に、SIとSDLの
エントリー総数を比較する。全てのSDLエントリーを
参照し終えたならば終了し、そうでなければ以下のステ
ップを実行する。
【0076】(403)SDLに登録されている欠陥セ
クタが、検査する領域に含まれているかどうかを判断す
る。領域に含まれていない場合は、引き続くステップを
スキップして、(406)次のSDLのエントリーへと
進む。領域に含まれている場合は、(404)該当する
SDLの欠陥セクタ番号と交替セクタ番号の対を、EM
Dの欠陥セクタ番号フィールドと交替セクタ番号フィー
ルドにコピーし、(405)次に格納すべきEMDのエ
ントリーを1つ進める為に、EIをインクリメントし、
(406)次のSDLのエントリーへと進む。
【0077】図5は、本発明の実施の形態1におけるセ
クタ検査処理のフローチャートである。
【0078】先ず、(501)EMDのエントリーを参
照する為のインデックスを初期化する。
【0079】次に、(502)EMDの全てのエントリ
ーを参照したかどうかを判断する為に、EMDのDSN
フィールドが未登録であることを示す値(−1)か比較
する。全てのEMDエントリーを参照し終えたならば終
了し、そうでなければ以下のステップを実行する。
【0080】(503)1セクタコピー処理として、E
MDに登録されている欠陥セクタから交替セクタへ、セ
クタに格納されているデータをコピーするとともに、そ
の交替セクタが利用できるかどうかを検査する。その結
果が致命的な失敗であれば終了する。その結果が正常セ
クタか欠陥セクタかのいずれかであれば、(504)そ
の結果をEMDの検査結果フィールドに格納し、(50
5)次のEMDエントリーへ進む為に、EIをインクリ
メントする。
【0081】図6は、本発明の実施の形態1における1
セクタコピー処理のフローチャートである。
【0082】コピー元のセクタ番号をSRC、コピー先
のセクタ番号をDSTとする。最初に、コピー元のセク
タのデータを読み出す為に、(601)コピー元のセク
タへ位置決めし、(602)コピー元のセクタのデータ
をバッファに読み出す。いずれかのステップで失敗する
と、結果を致命的失敗に設定して終了する。
【0083】次に、コピー先のセクタへデータを記録す
る為に、(603)コピー先のセクタへ位置決めし、
(604)バッファに読み出されたコピー元のデータを
用いて、コピー先のセクタへ記録する。いずれかのステ
ップで失敗すると、結果を欠陥セクタとして終了する。
ここで、ステップ(604)において、一井らによる特
公平6−64859で開示された技術、記録もしくは再
生しようとする目的セクタの位置情報が欠落した場合
に、その目的セクタの前のセクタからカウンタ等でタイ
ミングを測って補完することを用いてもよい。
【0084】最後に必要であれば、コピー先のデータが
正常に再生できるかどうかを確認する為に、(605)
コピー元のセクタへ位置決めし、(606)コピー元の
セクタのデータをバッファに読み出して、訂正された誤
りバイト数が所定以下かどうかなどの検証を行う。いず
れかのステップで失敗すると、結果を欠陥セクタとして
終了する。
【0085】上記の全てのステップで成功した場合は、
結果を正常セクタとして終了する。図7は、本発明の実
施の形態1におけるエントリー抹消処理のフローチャー
トである。
【0086】先ず、(701)EMDのエントリーを参
照する為のインデックスを初期化する。
【0087】次に、(702)EMDの全てのエントリ
ーを参照したかどうかを判断する為に、EMDのDSN
フィールドが未登録であることを示す値(−1)か比較
する。全てのEMDエントリーを参照し終えたならば終
了し、そうでなければ以下のステップを実行する。
【0088】(703)EMDに登録された欠陥セクタ
に対して、検査の結果に従って、該当するSDLのエン
トリーを削除するかどうかを判断する。SDLから抹消
する必要がない場合は、引き続くステップをスキップし
て、(706)次のEMDのエントリーへと進む。SD
Lから抹消する必要がある場合は、(704)1エント
リー削除処理として、該当するSDLのエントリーを削
除し、(705)削除したことをEMDに記載し、(7
06)次のEMDのエントリーへと進む。
【0089】図8は、本発明の実施の形態1における1
エントリー削除処理のフローチャートである。
【0090】先ず、(801)SDLのエントリーを参
照する為のインデックスを初期化する。
【0091】次に、(802)SDLの全てのエントリ
ーを参照したかどうかを判断する為に、SIとSDLの
エントリー総数を比較する。全てのSDLエントリーを
参照し終えたならば終了し、そうでなければ、(80
3)SDLに登録されている欠陥セクタ番地とEMDに
登録されている欠陥セクタ番地が一致するまで、(80
4)次のSDLのエントリーへ進み、それらの欠陥セク
タ番地が一致したならば、以下のステップを実行する。
【0092】削除するエントリーから後のエントリー
を、それぞれ1エントリーずつ前へ詰める為に、(80
5)SI+1のエントリーの内容を、SIのエントリー
へコピーし、(806)次のSDLのエントリーへ進
み、(807)最後のSDLエントリーまで到達するま
で繰り返し、到達したら、(808)SDLの総エント
リー数のフィールドの値を1減じる。
【0093】図9は、本発明の実施の形態1における交
替セクタ再割当処理のフローチャートである。
【0094】先ず、(901)EMDのエントリーを参
照する為のインデックスを初期化する。
【0095】次に、(902)EMDの全てのエントリ
ーを参照したかどうかを判断する為に、EMDのDSN
フィールドが未登録であることを示す値(−1)か比較
する。全てのEMDエントリーを参照し終えたならば終
了し、そうでなければ以下のステップを実行する。
【0096】(903)SDLからエントリーを抹消し
たことによって利用されていない交替セクタがあれば、
(904)その交替セクタを再利用セクタ番号として採
用する。(905)その再利用セクタと入れ替えた方が
望ましい交替セクタがSDLにあるか検索する。入れ替
えるべき交替セクタがあれば、(906)1セクタコピ
ー処理として、入れ替えるべき交替セクタに記録された
データを、その再利用セクタへ記録する。1セクタコピ
ー処理が成功すれば、(907)SDLの交替セクタフ
ィールドにその再利用セクタ番号を書込んで、EMDの
交替セクタフィールドに入れ替えられた交替セクタ番号
を書込み、再び(904)入れ替えた交替セクタ番号を
再利用セクタ番号として処理を続ける。
【0097】(903)利用されていない交替セクタが
無かったり、(905)入れ替えるべき交替セクタが無
かったり、(906)1セクタコピーに失敗したら、
(908)EMDの交替再利用フィールドに処理済みを
記載して、(909)次のEMDエントリーへ進む。
【0098】図10は、本発明の実施の形態1における
入替セクタ検索処理のフローチャートである。
【0099】本発明の実施の形態1において、書換エリ
アは1つのグループで構成されているので、SDLに登
録されている交替セクタ番号の中で一番大きいものを選
べばよい。
【0100】先ず、(1001)この処理でのみ用いる
一時的なSDLのエントリーを指すインデックスIを初
期化し、入替先のセクタ番号の初期値として入替元のセ
クタ番号を設定する。
【0101】次に、(1002)SDLの全てのエント
リーを参照したかどうかを判断する為に、IとSDLの
エントリー総数を比較する。全てのSDLエントリーを
参照し終えたならば終了し、そうでなければ以下のステ
ップを実行する。
【0102】(1003)入替先のセクタ番号よりも大
きい交替セクタ番号を見つけたならば、(1004)入
替先のセクタ番号をより大きい交替セクタ番号に書き換
えて、そのSDLのインデックスをSIに記憶してお
く。それから、(1005)次のSDLのエントリーへ
進む。
【0103】図11は、本発明の実施の形態1の効果を
示す図である。図11(a)は、(表2a)で示した検
査候補抽出処理で参照する元々のSDLに基づく、リニ
アリプレースメント時のセクタ番号とLSNの関係図で
ある。図11(b)は、(表2c)で示した交替セクタ
再割当処理後のSDLに基づく、リニアリプレースメン
ト時のセクタ番号とLSNの関係図である。
【0104】図11(a)と図11(b)を比較して分
かるように、正常セクタに戻った欠陥セクタの分だけア
クセスに時間のかかる箇所が減少し、交替セクタを再配
置した分だけシークする距離も減少する。
【0105】交替セクタを再配置したことは、アクセス
面だけでなく、今後に利用可能なスペアセクタを増加さ
せるという利点がある。その理由は次の通りである。ス
ペアセクタは、そのセクタ番号の昇順に、交替セクタと
して利用されるという原則がある。この為、利用可能な
スペアセクタを求めようとすれば、SDLに登録された
交替セクタの中で最も大きいセクタ番号を見つけ出し、
それに1を足したセクタ番号を持つセクタとして求めら
れる。上述した交替セクタの再配置は、より小さいセク
タ番号のスペアセクタをSDLに交替セクタとして登録
する為、結果的に利用可能なスペアセクタが増加するこ
とになる。利用可能なスペアセクタを求めることに関す
る詳細については、伊藤らによる特願平7ー96401
号もしくは米国特許5,715,221によって開示さ
れている。
【0106】又、セクタ検査処理において、検査する欠
陥セクタへの書込みデータに交替セクタからの読み出し
データを利用したこと(図5のステップ503)で、エ
ントリー抹消処理の前後を通じて同一LSNには同一デ
ータが格納される。さらに、交替セクタ再割当処理にお
いて、入れ替えるべき交替セクタに記録されたデータ
を、その再利用セクタへ記録すること(図9のステップ
906)によって、交替セクタ再割当処理の前後を通じ
て同一LSNには同一データが格納される。即ち、コン
ピュータなどの上位装置からは、図11の(a)と
(b)とで、全ての領域に同じデータが記録されている
ように見える。
【0107】以上から、本発明の実施の形態1におい
て、検査候補抽出処理とセクタ検査処理とエントリー抹
消処理を用いれば、リニアリプレースメントによるアク
セスに遅延が生じる箇所が少なくなる。また、セクタ検
査処理において、検査に用いる書込みデータに交替先セ
クタのデータを用いることで、上位装置から同じデータ
を持つ情報記憶媒体に見える。さらに、交替セクタ再割
当処理を用いれば、アクセスの遅延が少なくなるととも
に利用可能なスペアセクタが増加する。また、交替セク
タ再割当処理においても、入替先のセクタへ記録するデ
ータは、入替元のセクタのデータを用いるので、上位装
置から同じデータを持つ情報記憶媒体に見える。
【0108】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
ついて、図面を参照しながら説明する。本発明の実施の
形態2は、実施の形態1を拡張して、書換エリアが複数
のグループに分かれている場合に対応したものである。
【0109】本発明の実施の形態1と比較して、処理内
容で異なるのは、交替セクタ割当処理における入替セク
タの検索(図9のステップ905)だけである。複数グ
ループにより参照されるSDLの交替セクタの割当が異
なるので、全体像をもう一度説明する。
【0110】本発明の実施の形態2において、書換エリ
アは2つのグループで構成され、ユーザセクタはセクタ
番号0〜49994と50000〜99994、スペア
セクタはセクタ番号49995〜49999と9999
5〜99999とする。
【0111】表4は、本発明の実施の形態2におけるS
DLの変化を示す表である。(表4a)は、検査候補抽
出処理で参照する元々のSDLである。
【0112】(表4b)は、エントリー抹消処理後のS
DLである。(表4c)は、交替セクタ再割当処理後の
SDLである。
【0113】表5は、本発明の実施の形態2における検
査管理データの変化を示す表である。
【0114】(表4a)は、検査候補抽出処理後の検査
管理データである。(表4b)は、セクタ検査処理後の
検査管理データである。
【0115】(表4c)は、エントリー抹消処理後の検
査管理データである。(表4d)は、交替セクタ再割当
処理後の検査管理データである。
【0116】図3において、大きな処理の流れは、検査
候補抽出処理、セクタ検査処理、エントリー抹消処理、
交替セクタ再割当処理の順である。
【0117】検査候補抽出処理は、検査するセクタ情報
をSDLから抽出する処理である。この処理では、領域
データとSDLを参照して、検査すべき欠陥セクタ番号
とその交替セクタ番号がSDLから抽出されて、検査管
理データに格納される。
【0118】
【表4】
【0119】(表4a)で示したSDLから、セクタ番
号010000〜040000の領域にある欠陥セクタ
を持つエントリーは3つある。これら3つのエントリー
の内容が、検査管理データの欠陥セクタ番号フィールド
と交替セクタ番号フィールドに格納される。この処理を
行う前に、検査管理データの各フィールドは、初期状態
を示す値に初期化されることとする。例えば、欠陥セク
タ番号と交替セクタ番号のフィールドには、識別の為に
有り得ない値(−1)を格納するものとする。この処理
によって、検査管理データは(表5a)のようになる。
【0120】
【表5】
【0121】セクタ検査処理は、抽出した欠陥セクタを
検査する処理である。この処理では、検査管理データに
格納された欠陥セクタ番号を参照して、該当する欠陥セ
クタを記録および再生に利用できる(=正常セクタ)か
どうかが検査され、その検査結果が検査管理データに格
納される。
【0122】(表5b)で、セクタ番号が014328
と036249のセクタが、検査の結果、正常セクタと
判断されたことを示す。
【0123】エントリー抹消処理は、SDLから利用可
能な欠陥セクタのエントリーを抹消する処理である。こ
の処理では、検査管理データの中から検査結果が正常セ
クタであるエントリーの欠陥セクタ番号とSDLの欠陥
セクタ番号とが照合され、一致した欠陥セクタ番号を持
つSDLのエントリーが削除されて、検査管理データに
SDL抹消は処理済と記載される。
【0124】(表5b)を参照すると、この処理の対象
は、セクタ番号014328と036249の欠陥セク
タを持つSDLエントリーである。この2つのSDLエ
ントリーを(表4a)から削除した結果、SDLは(表
4b)になる。これに対応する検査管理データのSDL
抹消フィールドに処理済が格納されて、(表5c)にな
る。
【0125】交替セクタ再割当処理は、SDLから抹消
されたエントリーに登録されていた交替セクタを割り当
てし直す処理である。この処理では、検査管理データの
中からSDL抹消の処理済のエントリーの交替セクタ番
号を参照して、利用可能な交替セクタを認識する。次に
SDLのエントリーを参照して、そのエントリーの交替
セクタと利用可能と認識した交替セクタを入れ替えた方
が、シーク距離が短くなるなどのアクセス時間の観点か
ら望ましいかどうかを判断する。入れ替えた方が望まし
いと判断すると、SDLのそのエントリーの交替セクタ
番号と、検査管理データのそのエントリーの交替セクタ
番号を入れ替える。この入替は、どのSDLのエントリ
ーの交替セクタと入れ替えることが望ましくと判断され
なくなるまで繰り返される。最後に、検査管理データの
交替再利用は処理済と記載される。
【0126】(表5c)を参照すると、利用可能な交替
セクタは、セクタ番号が049997と099999の
セクタであることが分かる。(表4b)で示したSDL
を参照すれば、欠陥セクタとその交替セクタとが異なる
グループに属していたり、同じグループに属している
が、これらよりも大きいセクタ番号を持つ交替セクタの
エントリーがあるのが分かる。シーク距離を短くした
り、後述する別の要因から、欠陥セクタとその交替セク
タは、同じグループに属した方が有利である。欠陥セク
タとその交替セクタが、同じグループに属しているなら
ば、シーク距離を短くする為に、交替セクタとしてより
小さいセクタ番号のセクタを選択した方が有利である。
このような状況を考慮して、これらを入れ替えることに
なる。SDLと検査管理データの交替セクタ番号を入れ
替えた結果、SDLは(表4c)に、検査管理データは
(表5d)になる。
【0127】特にZCLV(Zoned Constant Velocir
y)フォーマットの場合、欠陥セクタを同じグループの
スペアセクタで交替した方がアクセス時間が有利であ
る。その理由を説明する為に、このZCLVフォーマッ
トについて、簡単に紹介する。
【0128】ZCLV方式は、CLV(Constant Linea
r Velociry)方式と、CAV(Constant Angular Veloc
ity)方式をミックスした方式である。CLV方式だ
と、ディスク全面に渡って線速度が一定なので、アクセ
スしているディスクの半径に反比例する回転数でディス
クを回転させるように制御する。CAV方式は、ディス
ク全面に渡って角速度が一定なので、アクセスしている
ディスクの半径に関係なく一定の回転数でディスクを回
転させるように制御する。ZCLV方式は、ゾーンと呼
ばれるディスクの半径をある区間に分割する。ゾーン内
はCAV方式でディスクの回転数は一定である。あるゾ
ーンの中心での回転数と、他のゾーンの中心の回転数と
は、CLV方式と同じ関係になる。例えば、ゾーンAの
中心の半径とゾーンBの中心の半径の比が2:3であれ
ば、ゾーンAの回転数とゾーンBの回転数の比は3:2
になる。従って、ZCLV方式では、ゾーンの境界で、
階段状にディスク回転数を変化することになる。ディス
クの回転数を切り替える時間は、モーターのトルクとデ
ィスクの慣性モーメントとディスク表面の空気抵抗とか
ら決まるが、決して短い時間とは言えない。
【0129】ZCLV方式において、欠陥管理のグルー
プという単位は、ゾーンと一致させるのが一般的であ
る。従って、欠陥セクタを交替するセクタを異なるグル
ープから割り当ててしまうと、上述したディスクの回転
数を切り替える時間がかかってしまうことになる。従っ
て、アクセス時間の観点からは、欠陥セクタとその交替
セクタを、同じグループに属した方が有利である。
【0130】それでは、本発明の実施の形態1と異なる
点に関して、より詳細に説明する。図12は、本発明の
実施の形態2における入替セクタ検索処理のフローチャ
ートである。
【0131】本発明の実施の形態2において、書換エリ
アは複数のグループで構成されているので、次の優先順
序で交替セクタを選ぶ必要がある。
【0132】(1)入替先のセクタと同じグループに属
する欠陥セクタを持ち、且つ異なるグループに属する交
替セクタを持つSDLエントリーの交替セクタを選択す
る。
【0133】(2)入替先のセクタと同じグループに属
する欠陥セクタと交替セクタを持つSDLエントリーの
中で、最も大きい交替セクタ番号を持つSDLエントリ
ーの交替セクタを選択する。
【0134】(3)入替先のセクタと欠陥セクタとその
交替セクタの3つともが異なるグループに属し、且つ、
入替先のセクタと欠陥セクタのグループ差が欠陥セクタ
とその交替セクタのグループ差よりも小さく、且つ、入
替先のセクタと欠陥セクタとが最も近いグループにある
SDLエントリーの交替セクタを選択する。
【0135】(4)入替先のセクタと欠陥セクタとその
交替セクタの3つともが異なるグループに属し、且つ、
入替先のセクタと欠陥セクタのグループ差が欠陥セクタ
とその交替セクタのグループ差よりも小さく、且つ、そ
れらのグループ差の開きが大きいものを持つSDLエン
トリーの交替セクタを選択する。
【0136】図12においては、希なケースの(3)と
(4)は省いて、(1)と(2)のケースに対応したア
ルゴリズムだけを示す。
【0137】先ず、(1201)この処理でのみ用いる
一時的なSDLのエントリーを指すインデックスIを初
期化し、入替先のセクタ番号の初期値として入替元のセ
クタ番号を設定する。
【0138】次に、(1202)入替元のセクタ番号が
属するグループG1を求める。続いて、(1203)S
DLの全てのエントリーを参照したかどうかを判断する
為に、IとSDLのエントリー総数を比較する。全ての
SDLエントリーを参照し終えたならば終了し、そうで
なければ以下のステップを実行する。
【0139】(1204)SDLに登録されている欠陥
セクタのグループG2を求め、G2とG1が等しけれ
ば、(1205)SDLに登録されている交替セクタの
グループG3を求め、G3とG1が異なっていれば、
(1209)そのエントリーを選択し、その交替セクタ
番号を入替先のセクタ番号として設定して、終了する。
(1205)G3とG1が等しくて、(1206)入替
先のセクタ番号よりも大きい交替セクタ番号を見つけた
ならば、(1207)入替先のセクタ番号をより大きい
交替セクタ番号に書き換えて、そのSDLのインデック
スをSIに記憶しておく。それから、(1208)次の
SDLのエントリーへ進む。(1204)G2とG1が
異なっていれば、(1208)次のSDLのエントリー
へ進む。
【0140】セクタ番号からその所属するグループ番号
を求めることについて、簡単に説明しておく。
【0141】書換エリアをグループに分割したときに、
各グループの先頭セクタと最終セクタのセクタ番号が決
まる。従って、与えられたセクタ番号が、あるグループ
の先頭セクタのセクタ番号より大きく、最終セクタのセ
クタ番号より小さいならば、そのグループの番号が求め
るべき値である。
【0142】図13は、本発明の実施の形態2の効果を
示す図である。図13(a)は、(表4a)で示した検
査候補抽出処理で参照する元々のSDLに基づく、リニ
アリプレースメント時のセクタ番号とLSNの関係図で
ある。図13(b)は、(表4c)で示した交替セクタ
再割当処理後のSDLに基づく、リニアリプレースメン
ト時のセクタ番号とLSNの関係図である。
【0143】図13(a)と図13(b)を比較して分
かるように、正常セクタに戻った欠陥セクタの分だけア
クセスに時間のかかる箇所が減少し、交替セクタを再配
置した分だけシークする距離も減少する。特に、欠陥セ
クタとその交替セクタとが同一グループに属することを
優先させて再配置しているので、欠陥セクタとその交替
セクタとが異なるグループに属するものが削減されてい
るのが分かる。
【0144】以上から、本発明の実施の形態2におい
て、本発明の実施の形態2の利点に加えて、複数グルー
プに分割されて欠陥管理が行われている情報記憶媒体に
対応し、特にZCLV方式の場合に、大幅なアクセス時
間の短縮が期待できる。
【0145】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0146】図14は、本発明の実施の形態3における
欠陥管理を説明するレイアウト図である。図14(a)
は、データエリアのレイアウト図、図14(b)は各D
MAの構成要素を示す図、図14(c)は書換エリア
(Rewritable Area)のパーティション図である。この
図に相当する従来例の図26に比較して、DMAを構成
する要素として、TDL(Thirdly Defect List)が加
えられている。このTDLは、PDLと共に用いて、新
しい交替処理アルゴリズム(以下、境界付きスリッピン
グ:bounded slippingと呼ぶこととする)が適用され
る。以下、境界付きスリッピングアルゴリズムについて
説明する。
【0147】図15は、TDLの構成図である。TDL
は、ヘッダと複数のエントリーからなっている。ヘッダ
には、TDLを示す識別子とエントリー総数などが記載
されている。各エントリーは、セクタを挿入する位置を
示す物理セクタ番号(挿入先セクタ番号)と、そこに挿
入する物理セクタのセクタ番号(挿入元セクタ番号)と
の情報から構成されている。
【0148】図16は、書換エリアのレイアウトとPD
LとTDLの関係を示した図である。図16(a)は、
書換エリアのレイアウト図で、四角の小片がセクタを示
し、セクタ番号は左上から順に右に向かって増加し、右
端までくると一行下の左端に続くものとする。この図に
おいて、書換エリアは2つのグループに分割されてお
り、各グループはユーザセクタとスペアセクタから構成
される。ここで、網掛けされた小片が欠陥セクタを示
し、図示された位置に存在するとする。図16(b)
は、PDLの内容を示す図で、3つの欠陥セクタの位置
(PD1からPD3)が、セクタ番号の昇順にリストア
ップされる。図16(c)は、TDLの内容を示す図
で、セクタ番号P1の前に2つのセクタR1とR2を挿
入し、セクタ番号P2の前に1つのセクタR3を挿入す
ることが記載されている。このリストは、挿入先セクタ
番号の昇順に並べられる。
【0149】図17は、新しい交替処理である境界付き
スリッピングアルゴリズムの概念図である。図17にお
いて、四角の小片はセクタを、小片の中の記号はLSN
を示す。図17(a)はPDLに欠陥セクタが1つも登
録されていなくて、TDLにも挿入セクタが1つも登録
されていない場合である。図17(b)はPDLに1つ
の欠陥セクタが登録されて、TDLに1つの挿入セクタ
が登録lされた場合を示す。図17(a)のように欠陥
セクタが1つもない場合には、先頭のユーザセクタから
最後のユーザセクタまで、順番にLSNが割り当てられ
る。図17(b)のように、LSN=iに相当するユー
ザセクタが欠陥セクタだと、欠陥セクタの代わりにその
直後のセクタにLSN=iが割り当てられ、それ以降の
セクタも1つずつLSNがずれる。但し、そのずれは、
LSN=nのセクタの前に、スペアセクタをLSN=n
−1として挿入することによって、せき止められる。こ
のように、境界付きスリッピングアルゴリズムは、欠陥
セクタ以降から任意の境界までのセクタが後方にスリッ
プして、欠陥セクタを避けるアルゴリズムである。
【0150】図18は、新しい交替処理である境界付き
スリッピング時のセクタ番号とLSNの関係図である。
図18において、横軸はセクタ番号で、縦軸がLSN
で、書換エリアは2つのグループに分割されている。一
点鎖線(b)は欠陥セクタが無い場合の関係を示し、実
線(a)は3つの欠陥セクタがある場合の関係を示す。
どの欠陥セクタもLSNが割り当てられないように、以
降のセクタがスリップする。但し、挿入先セクタの位置
にスリップしたセクタ分を相殺するセクタが挿入元セク
タから供給されるため、スリッピングによるLSNのず
れは、挿入された位置以降に影響することはない。
【0151】図19は、上位装置とディスク記録・再生
ドライブとの間のプロトコルを示す図である。ここでの
上位装置は、後藤らによる国際公開98/14938号で開示さ
れた制御部と同じである。
【0152】先ず、(P201)上位装置D1は光ディ
スクD3の装着時に予め読み出して主記憶D1dに格納
されたファイルシステム情報を参照して、AVファイル
を記録するための連続した空き領域を選定する。
【0153】次に、(P202)上位装置D1は、選定
した領域は、今から記録するので以前に記録したデータ
は必要なく、その領域内で境界付きスリッピングアルゴ
リズムを適用することを指示する"SET BOUNDEDSLIPPING
(ADR,LEN)"コマンドを発行する。ここで、引数ADRはデ
ータ記録を開始する先頭アドレスを、引数LENはデータ
記録するセクタ数を示している。このコマンドは、本発
明で新たに定義したコマンドである。(P203)ディ
スク記録・再生ドライブD2は、このコマンドを受ける
と後述するリニアリプレースメントアルゴリズムを境界
付きスリッピングアルゴリズムへ変換する処理を行い、
(P204)処理が終了すると終了ステータスを上位装
置D1に報告する。ここで、終了ステータスを報告する
際に、スリッピングを含むもののほぼディスク上に連続
して割付けることのできたセクタ数も報告するようにし
てよい。
【0154】続いて、(P205)上位装置D1は、選
定した領域にデータを記録するためのコマンドとして"W
RITE(ADR,LEN-α)"を発行する。ここで、引数ADRはデー
タ記録を開始する先頭アドレスを、引数LEN-αはデータ
記録するセクタ数を示している。αは0以上の整数で、
LEN-αが"SET BOUNDED SLIPPING"コマンドで得られた連
続して割付けることのできたセクタ数にする。"WRITE"
コマンドは、SCSIで定義された"WRITE(6)"コマンド
や"WRITE(10"コマンド等と同じである。(P206)上
位装置D1は、このコマンドに伴う記録データの転送を
行い、(P207)このコマンドを受けたディスク記録
・再生ドライブD2は、転送される記録データを光ディ
スクD3に記録する。ここで、この記録の際に新たに検
出された欠陥セクタも、従来はリニアリプレースメント
アルゴリズムによって扱われたが、本発明では境界付き
セクタスリッピングアルゴリズムで扱われる。(P20
8)記録が終了すると終了ステータスを上位装置D1に
報告する。ここで、(P205)から(P208)は、
シーケンシャルなアクセスを行うように、データ記録す
るセクタ数を小さくして、複数の"WRITE"コマンドに分
割してもよい。
【0155】このように、ファイルシステムを含む上位
装置とその外部記憶装置であるディスク記録・再生装置
の間のプロトコルは、従来の"WRITE"コマンドに先立っ
て、ほぼ同じ引数を持つ"SET BOUNDED SLIPPING"コマン
ドを発行を追加するだけである。よって、従来のシステ
ムからの移行が容易にできる。
【0156】(表6)は、本発明の実施の形態3に用い
る変換管理データのデータ構造を示す表である。
【0157】
【表6】
【0158】(表6)の横一行が1つのエントリーにな
っている。1つのエントリーは、左から順に、欠陥セク
タ番号、交替セクタ番号、リスト追加、SDL抹消から
構成される。欠陥セクタ番号および交替セクタ番号は、
SDLから抽出される。リスト変換は、SDLから抽出
したエントリーに相当するPDLとTDLのエントリー
を作成し終えたかどうかが入る。SDL抹消には、PD
LとTDLに変換されたSDLのエントリーを抹消し終
えたかどうかが入る。この検査管理データは、図1のマ
イクロプロセッサD2dに内蔵されるRAMに記憶され
て、マイクロプロセッサD2dが欠陥管理を実行するた
めに、参照および更新して利用する。
【0159】それでは、表に示した具体例を交えて、本
発明の境界付きセクタスリッピングアルゴリズムの全体
像を説明する。
【0160】図20は、新しい交替処理方法である境界
付きスリッピングの全体フローを示す図である。
【0161】本発明の実施の形態3において、書換エリ
アは2つのグループで構成され、ユーザセクタはセクタ
番号0〜49994と50000〜99994、スペア
セクタはセクタ番号49995〜49999と9999
5〜99999とする。
【0162】表7は、本発明の実施の形態3におけるS
DLの変化を示す表である。(表7a)は、変換候補抽
出処理で参照する元々のSDLである。
【0163】(表7b)は、エントリー抹消処理後のS
DLである。表8は、本発明の実施の形態3におけるP
DLの変化を示す表である。
【0164】(表8a)は、PDL/TDL追加処理前
のPDLである。(表8a)は、PDL/TDL追加処
理後のPDLである。
【0165】表9は、本発明の実施の形態3におけるT
DLの変化を示す表である。(表9a)は、PDL/T
DL追加処理前のTDLである。
【0166】(表9a)は、PDL/TDL追加処理後
のTDLである。表10は、本発明の実施の形態3にお
ける変換管理データの変化を示す表である。
【0167】(表10a)は、変換候補抽出処理後の変
換管理データである。(表10b)は、PDL/TDL
追加処理後の変換管理データである。
【0168】(表10c)は、エントリー抹消処理後の
変換管理データである。図20において、大きな処理の
流れは、TDL挿入先移動処理、変換候補抽出処理、P
DL/TDL追加処理、エントリー抹消処理の順であ
る。
【0169】これらの処理は、(図19のP202)境
界付きスリッピングアルゴリズムを適用することを指示
する命令に応じたもので、この命令に付随するパラメー
タとして、検査すべき領域データも与えられる。
【0170】TDL挿入先移動処理は、既にTDLに登
録されている挿入先セクタ番号が、領域データの範囲に
含まれている場合に、登録済みの挿入先セクタ番号を領
域データの一番最後のセクタ番号に書き換える処理であ
る。
【0171】変換候補抽出処理は、変換するセクタ情報
をSDLから抽出する処理である。この処理では、領域
データとSDLを参照して、検査すべき欠陥セクタ番号
とその交替セクタ番号がSDLから抽出されて、変換管
理データに格納される。
【0172】
【表7】
【0173】
【表8】
【0174】
【表9】
【0175】(表7a)で示したSDLから、セクタ番
号010000〜040000の領域にある欠陥セクタ
を持つエントリーは3つある。これら3つのエントリー
の内容が、変換管理データの欠陥セクタ番号フィールド
と交替セクタ番号フィールドに格納される。この処理を
行う前に、変換管理データの各フィールドは、初期状態
を示す値に初期化されることとする。例えば、欠陥セク
タ番号と交替セクタ番号のフィールドには、識別の為に
有り得ない値(−1)を格納するものとする。この処理
によって、変換管理データは(表10a)のようにな
る。
【0176】
【表10】
【0177】PDL/TDL追加処理は、抽出した欠陥
セクタをPDLエントリーとして追加し、領域データと
抽出した交替セクタをTDLエントリーとして追加する
処理である。この処理より前のPDLとTDLを、それ
ぞれ(表8a)と(表9a)とする。
【0178】この処理によって、PDLとTDLは、そ
れぞれ(表8b)と(表9b)のようになるとともに、
変換管理データのリスト追加には処理済と記載される。
【0179】エントリー抹消処理は、SDLから利用可
能な欠陥セクタのエントリーを抹消する処理である。こ
の処理では、変換管理データの中からPDL/TDLへ
のリスト追加が処理済みになったエントリーの欠陥セク
タ番号とSDLの欠陥セクタ番号とが照合され、一致し
た欠陥セクタ番号を持つSDLのエントリーが削除され
て、変換管理データにSDL抹消は処理済と記載され
る。
【0180】(表10b)を参照すると、この処理の対
象は、セクタ番号014328と027774と036
249の欠陥セクタを持つSDLエントリーである。こ
の3つのSDLエントリーを(表7a)から削除した結
果、SDLは(表7b)になる。これに対応する変換管
理データのSDL抹消フィールドに処理済が格納され
て、(表10c)になる。
【0181】それでは、各処理の詳細について、フロー
チャートを用いて説明する。便宜上、変換管理データ
は、本発明の実施の形態1および実施の形態2で用いた
検査管理データとほぼ同じフォーマットなので、同じく
EMDと略し、PDL、SDL、TDLおよびEMDの
エントリーを参照するためのインデックス(Index)をそ
れぞれPI、SI、TIとEIと表記する。また、PD
LとSDLのエントリーの各フィールドに関して、欠陥
セクタ番号(Defect Sector Number)をDSNと、交替セ
クタ番号(Replacement Sector Number)をRSNと略す
る。同様に、EMDのエントリーの各フィールドに関し
て、欠陥セクタ番号をDSNと、交替セクタ番号をRS
Nと略する。さらに、TDLのエントリーの各フィール
ドに関して、挿入先セクタ番号(Inserted Destination
Sector Number)をIDSNと、挿入元セクタ番号(Inser
ted Source Sector Number)をISSNと略する。ここ
で、EMD[0].DSNと表記すると、(表10a)
の最初のエントリーの一番左のフィールドにある014
328を指すことを意味する。
【0182】但し、変換候補抽出処理は、本発明の実施
の形態1および実施の形態2で説明した検査候補抽出処
理と同じなので、ここでの説明は省略する。また、エン
トリー抹消処理も、本発明の実施の形態1および実施の
形態2のエントリー抹消処理と同じなので、ここでの説
明は省略する。
【0183】図21は、TDL挿入先移動処理のフロー
チャートである。先ず、(2101)TDLのエントリ
ーを参照する為のインデックスを初期化する。
【0184】次に、(2102)TDLの全てのエント
リーを参照したかどうかを判断する為に、TIとTDL
のエントリー総数を比較する。全てのTDLエントリー
を参照し終えたならば終了し、そうでなければ以下のス
テップを実行する。
【0185】(2103)TDLに登録されている欠陥
セクタが、変換する領域に含まれているかどうかを判断
する。領域に含まれていない場合は、引き続くステップ
をスキップして、(2105)次のTDLのエントリー
へと進む。領域に含まれている場合は、(2104)該
当するTDLの挿入先セクタ番号として、領域の最終セ
クタ番号を代入し、(2105)次のTDLのエントリ
ーへと進む。
【0186】図22は、PDL/TDL追加処理のフロ
ーチャートである。先ず、(2201)EMDのエント
リーを参照する為のインデックスを初期化する。
【0187】次に、(2202)EMDの全てのエント
リーを参照したかどうかを判断する為に、EMDのDS
Nフィールドが未登録であることを示す値(−1)か比
較する。全てのEMDエントリーを参照し終えたならば
終了し、そうでなければ以下のステップを実行する。
【0188】次に、(2203)EMD[EI].DS
NをPDLのエントリーとして追加し、(2204)領
域の最終セクタ番号を挿入先セクタ番号とし、EMD
[EI].RSNを挿入元セクタ番号としてTDLのエ
ントリーに追加し、(2205)PDL/TDLに追加
したことをEMDに記載し、(2206)次のEMDの
エントリーへと進む。
【0189】図23は、PDLエントリー追加処理のフ
ローチャートである。(2301)〜(2304)挿入
するPDLのエントリー番号をPIに求め、(230
5)〜(2308)PIよりも後のエントリーを1エン
トリーずつ後方に移動して、挿入するエントリー位置に
空きをつくり、(2309)新しいPDLエントリーと
してEMD[EI].DSNを登録し、(2310)P
DLのエントリー総数をインクリメントする。
【0190】図24は、TDLエントリー追加処理のフ
ローチャートである。(2401)〜(2404)挿入
するTDLのエントリー番号をTIに求め、(240
5)〜(2408)TIよりも後のエントリーを1エン
トリーずつ後方に移動して、挿入するエントリー位置に
空きをつくり、(2409)新しいTDLエントリーと
して、領域の最終セクタ番号を挿入先セクタ番号に、E
MD[EI].RSNを挿入元セクタ番号に登録し、
(2410)TDLのエントリー総数をインクリメント
する。
【0191】図25は、本発明の実施の形態3の効果を
示す図である。図25(a)は、(表7a)と(表8
a)で示したSDLとPDLに基づく、リニアリプレー
スメントとセクタスリッピング時のセクタ番号とLSN
の関係図である。図25(b)は、(表7b)と(表8
b)と(表9b)で示したSDLとPDLとTDLに基
づく、境界付きスリッピングアルゴリズムに一部変換し
た時のセクタ番号とLSNの関係図である。
【0192】図25(a)と図25(b)を比較して分
かるように、境界付きスリッピングアルゴリズムに変換
された領域は、その指定領域の最後を除いてセクタスリ
ッピングアルゴリズムと等しいアクセス時間が実現でき
ることが分かる。また、その指定領域以外の領域では、
セクタスリッピングのようにLSNずれを起こしていな
いことも同時に分かる。従って、上位装置が書き換えよ
うとする領域はセクタスリッピングと同等のアクセス時
間を実現し、上位装置が書き換えようとしない領域はそ
のままに保つことができる。また、リニアリプレースメ
ントアルゴリズムから境界付きスリッピングアルゴリズ
ムへ変換できることから、記録もしくは再生時に検出さ
れた欠陥セクタを、従来のリニアリプレースメントアル
ゴリズムで交替していた代わりに、境界付きスリッピン
グアルゴリズムで交替することができるのも明白であ
る。
【0193】なお、欠陥管理の単位であるグループ全体
が、上位装置から指示された指定領域に含まれる場合
は、そのグループに関しては、従来のセクタスリッピン
グアルゴリズムを適用するだけでよい。但し、グループ
の一部でも、上位装置から指示された領域に含まれない
場合は、そのグループに関して、境界付きスリッピング
アルゴリズムを適用する必要がある。例えば、上位装置
から指示された領域が、グループの途中から最後までの
場合、TDLがないと、リニアリプレースメントアルゴ
リズムで利用されたスペアセクタとセクタスリッピング
アルゴリズムで利用されたスペアセクタを判別できなく
なる。
【0194】本発明の実施の形態3において、図15で
示したTDLは、一つの例にすぎない。挿入する位置と
挿入されるセクタの位置が分かればよい。また、境界付
きスリッピングで参照する欠陥リストのPDLとTDL
を一つにする形態もある。例えば、各エントリーは、
(1)スリッピングされる欠陥セクタのセクタ番号、(2)挿
入する位置を示すセクタ番号、(3)挿入される交替セク
タのセクタ番号、から構成することもできる。
【0195】以上から、本発明の実施の形態3におい
て、新しく考案された境界付きスリッピングアルゴリズ
ムを用いれば、ディスク初期化だけでなく任意のタイミ
ングで、任意の領域に対して、スリッピングアルゴリズ
ムと同等のアクセス速度を提供することができる。
【0196】以上説明したように、本発明の実施の形態
1において、リニアリプレースメントによるアクセスに
遅延が生じる箇所が少なくなる。また、処理の前後で
も、上位装置から同じデータを持つ情報記憶媒体に見え
る。さらに、リニアリプレースメントによる、アクセス
の遅延が少なくなるとともに利用可能なスペアセクタが
増加する。本発明の実施の形態2において、実施の形態
1に加えて、複数グループに分割されて欠陥管理が行わ
れている情報記憶媒体に対応し、特にZCLV方式の場
合に、大幅なアクセス時間の短縮が期待できる。本発明
の実施の形態3において、任意のタイミングで、任意の
領域に対して、セクタスリッピングと同等のアクセス速
度を提供できる。また、実施の形態3に、実施の形態1
もしくは実施の形態2を組み合わせれば、セクタスリッ
ピングされるセクタ自体も減らすことができるので、最
もアクセス時間を短縮することができる。
【0197】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、一旦欠陥
セクタとして登録されたセクタの中から、データの記録
および再生が十分に可能なセクタを、欠陥セクタでない
正常なセクタとして復帰させるので、交替セクタへアク
セスする頻度が削減できるという有利な効果が得られ
る。さらに交替セクタをその欠陥セクタからアクセス時
間が短くて済む場所に再配置することができるという有
利な効果が得られる。また、任意のタイミングで任意の
領域に対して、リニアリプレースメントアルゴリズムで
扱われる欠陥セクタを、セクタスリッピングアルゴリズ
ムで扱うように変換できるので、欠陥セクタの交替処理
によるアクセス遅延を削減することができるという有利
な効果が得られる。また、処理の前後において、上位装
置から同じデータを持つ情報記憶媒体に見えるので、媒
体の初期化時以外にも実行できるという有利な効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクドライブ装置を含む情報処理
システムの構成図
【図2】本発明の実施の形態1および実施の形態2に共
通の上位装置とディスク記録・再生ドライブとの間のプ
ロトコルを示す図
【図3】本発明の実施の形態1における欠陥管理方法の
全体フローを示す図
【図4】本発明の実施の形態1における検査候補抽出処
理のフローチャート
【図5】本発明の実施の形態1におけるセクタ検査処理
のフローチャート
【図6】本発明の実施の形態1における1セクタコピー
処理のフローチャート
【図7】本発明の実施の形態1におけるエントリー抹消
処理のフローチャート
【図8】本発明の実施の形態1における1エントリー削
除処理のフローチャート
【図9】本発明の実施の形態1における交替セクタ再割
当処理のフローチャート
【図10】本発明の実施の形態1における入替セクタ検
索処理のフローチャート
【図11】本発明の実施の形態1の効果を示す図
【図12】本発明の実施の形態2における入替セクタ検
索処理のフローチャート
【図13】本発明の実施の形態2の効果を示す図
【図14】本発明の実施の形態3における欠陥管理を説
明するレイアウトを示す図
【図15】本発明の実施の形態3におけるTDLの構成
【図16】本発明の実施の形態3における書換エリアの
レイアウトとPDLとTDLの関係を示した図
【図17】本発明の実施の形態3における新しい交替処
理アルゴリズムの概念図
【図18】本発明の実施の形態3における新しい交替処
理時のセクタ番号とLSNの関係図
【図19】本発明の実施の形態3における上位装置とデ
ィスク記録・再生ドライブとの間のプロトコルを示す図
【図20】本発明の実施の形態3における交替処理方法
の全体フローを示す図
【図21】本発明の実施の形態3におけるTDL挿入先
移動処理のフローチャート
【図22】本発明の実施の形態3におけるPDL/TD
L追加処理のフローチャート
【図23】本発明の実施の形態3におけるPDLエント
リー追加処理のフローチャート
【図24】本発明の実施の形態3におけるTDLエント
リー追加処理のフローチャート
【図25】本発明の実施の形態3の効果を示す図
【図26】従来例における欠陥管理を説明するレイアウ
トを示す図
【図27】従来例におけるPDLとSDLの構成図
【図28】従来例における書換エリアのレイアウトとP
DLの関係を示した図
【図29】従来例におけるセクタスリッピングアルゴリ
ズムの概念図
【図30】従来例におけるセクタスリッピング時のセク
タ番号とLSNの関係図
【図31】従来例における書換エリアのレイアウトとS
DLの関係を示した図
【図32】従来例におけるリニアリプレースメントアル
ゴリズムの概念図
【図33】従来例におけるリニアリプレースメント時の
セクタ番号とLSNの関係図
【符号の説明】
D1 上位装置 D1a CPU D1b プロセッサバス D1c バスインタフェース D1d 主記憶 D2 ディスク記録・再生ドライブ D2a バス制御回路 D2b バッファ部 D2c バッファ制御部 D2d マイクロプロセッサ D2e データ記録・再生・検査部 D3 書き換え可能な光ディスク D4 表示処理部 D5 入力部 D6 ハードディスク装置 D7 I/Oバス
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 572 G11B 20/18 572F (72)発明者 植田 宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 福島 能久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D044 AB05 AB07 BC02 CC04 DE03 DE12 DE49 DE53 DE62 DE64 DE96 EF05 FG18

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記憶媒体を欠陥管理の単位である1つ
    以上のグループに分割し、欠陥セクタとその交替セクタ
    を1エントリーとする欠陥リストを用いる情報記憶媒体
    の欠陥管理方法であって、 上位装置の指示に基づいて行う情報記憶媒体の全体もし
    くは一部分の所定領域に対する欠陥管理処理において、 前記欠陥リストにエントリーとして登録されて且つ所定
    領域に属する欠陥セクタを抽出する検査候補抽出ステッ
    プと、 前記検査候補抽出ステップで抽出されたセクタを検査し
    て欠陥セクタがどうかを判断するセクタ検査ステップ
    と、 前記セクタ検査ステップで欠陥セクタでないと判断され
    たエントリーを前記欠陥リストから抹消する欠陥エント
    リー抹消ステップとを備えたことを特徴とする情報記憶
    媒体の欠陥管理方法。
  2. 【請求項2】情報記憶媒体を欠陥管理の単位である1つ
    以上のグループに分割し、欠陥セクタとその交替セクタ
    を1エントリーとする欠陥リストを用いる情報記憶媒体
    の欠陥管理方法であって、 上位装置の指示に基づいて行う情報記憶媒体の全体もし
    くは一部分の所定領域に対する欠陥管理処理において、 前記欠陥リストにエントリーとして登録されて且つ所定
    領域に属する欠陥セクタを抽出する検査候補抽出ステッ
    プと、 前記検査候補抽出ステップで抽出されたセクタを検査し
    て欠陥セクタがどうかを判断するセクタ検査ステップ
    と、 前記セクタ検査ステップで欠陥セクタでないと判断され
    たエントリーを前記欠陥リストから抹消する欠陥エント
    リー抹消ステップと、 前記欠陥エントリー抹消ステップで一部分が抹消された
    欠陥リストに対して、情報記憶媒体に用意された交替セ
    クタのアドレスの昇順に、交替セクタを前記欠陥リスト
    に登録し直す交替セクタ再割当ステップとを備えたこと
    を特徴とする情報記憶媒体の欠陥管理方法。
  3. 【請求項3】情報記憶媒体を欠陥管理の単位である1つ
    以上のグループに分割し、欠陥セクタとその交替セクタ
    を1エントリーとする欠陥リストを用いる情報記憶媒体
    の欠陥管理方法であって、 上位装置の指示に基づいて行う情報記憶媒体の全体もし
    くは一部分の所定領域に対する欠陥管理処理において、 前記欠陥リストにエントリーとして登録されて且つ所定
    領域に属する欠陥セクタを抽出する検査候補抽出ステッ
    プと、 前記検査候補抽出ステップで抽出されたセクタを検査し
    て欠陥セクタがどうかを判断するセクタ検査ステップ
    と、 前記セクタ検査ステップで欠陥セクタでないと判断され
    たエントリーを前記欠陥リストから抹消する欠陥エント
    リー抹消ステップと、 前記欠陥エントリー抹消ステップで一部分が抹消された
    欠陥リストに対して、欠陥セクタの属するグループに用
    意された交替セクタから優先して、その交替セクタのア
    ドレスの昇順に、交替セクタを前記欠陥リストに登録し
    直す交替セクタ再割当ステップとを備えたことを特徴と
    する情報記憶媒体の欠陥管理方法。
  4. 【請求項4】前記セクタ検査ステップは、検査する欠陥
    セクタの交替セクタからデータを読み出して、そのデー
    タを欠陥セクタに書き戻す動作を含むことを特徴とする
    請求項1記載の情報記憶媒体の欠陥管理方法。
  5. 【請求項5】前記セクタ検査ステップは、検査する欠陥
    セクタの交替セクタからデータを読み出して、そのデー
    タを欠陥セクタに書き戻す動作を含み、 前記交替セクタ再割当ステップは、入替元の交替セクタ
    からデータを読み出して、そのデータを入れ替え先の交
    替セクタに書き戻す動作を含むことを特徴とする請求項
    2、3記載の情報記憶媒体の欠陥管理方法。
  6. 【請求項6】前記セクタ検査ステップは、 目的とするセクタ自体のセクタ位置情報を取得できない
    場合に、手前に位置するセクタのセクタ位置情報からタ
    イミングを測って、目的とするセクタのデータを記録も
    しくは再生する動作を含むことを特徴とする請求項1、
    2、3記載の情報記憶媒体の欠陥管理方法。
  7. 【請求項7】情報記憶媒体を欠陥管理の単位である1つ
    以上のグループに分割し、欠陥セクタを1エントリーと
    する一次欠陥リストと、挿入位置とそこに挿入する交替
    セクタを1エントリーとする三次欠陥リストを用いる情
    報記憶媒体の欠陥管理方法であって、 上位装置の指示に基づいて行う情報記憶媒体の全体もし
    くは一部分の所定領域に対する欠陥管理処理において、 前記一次欠陥リストにエントリーとして登録された欠陥
    セクタを、前記上位装置から見たデータ空間から取り除
    くセクタずらしステップと、 前記三次欠陥リストにエントリーとして登録された交替
    セクタを、前記上位装置から見たデータ空間に挿入する
    セクタ挿入ステップと、を備えたことを特徴とする情報
    記憶媒体の欠陥管理方法。
  8. 【請求項8】情報記憶媒体を欠陥管理の単位である1つ
    以上のグループに分割し、欠陥セクタを1エントリーと
    する一次欠陥リストと、欠陥セクタとその交替セクタを
    1エントリーとする二次欠陥リストと、挿入位置とそこ
    に挿入する交替セクタを1エントリーとする三次欠陥リ
    ストを用いる情報記憶媒体の欠陥管理方法であって、 上位装置の指示に基づいて行う情報記憶媒体の全体もし
    くは一部分の所定領域に対する欠陥管理処理において、 前記二次欠陥リストにエントリーとして登録されて且つ
    所定領域に属する欠陥セクタを有するエントリーを抽出
    する変換候補抽出ステップと、 前記変換候補抽出ステップで抽出されたエントリーに登
    録された欠陥セクタを、前記一次欠陥リストのエントリ
    ーの欠陥セクタとして登録する第一の変換ステップと、 前記変換候補抽出ステップで抽出されたエントリーに登
    録された交替セクタを、前記三次欠陥リストのエントリ
    ーの交替セクタとして登録する第二の変換ステップと、 前記第一の変換ステップと前記第二の変換ステップで、
    変換された前記二次欠陥リストのエントリーを前記二次
    欠陥リストから抹消する欠陥エントリー抹消ステップと
    を備えたことを特徴とする情報記憶媒体の欠陥管理方
    法。
  9. 【請求項9】情報記憶媒体を欠陥管理の単位である1つ
    以上のグループに分割し、欠陥セクタを1エントリーと
    する一次欠陥リストと、欠陥セクタとその交替セクタを
    1エントリーとする二次欠陥リストと、挿入位置とそこ
    に挿入する交替セクタを1エントリーとする三次欠陥リ
    ストを用いる情報記憶媒体の欠陥管理方法であって、 上位装置の指示に基づいて行う情報記憶媒体の全体もし
    くは一部分の所定領域に対する欠陥管理処理において、 前記三次欠陥リストにエントリーとして登録されて且つ
    所定領域に属する挿入位置を有するエントリーに対し
    て、前記挿入位置を所定領域の最終位置に変更する挿入
    先移動ステップと、 前記二次欠陥リストにエントリーとして登録されて且つ
    所定領域に属する欠陥セクタを有するエントリーを抽出
    する変換候補抽出ステップと、 前記変換候補抽出ステップで抽出されたエントリーに登
    録された欠陥セクタを、前記一次欠陥リストのエントリ
    ーの欠陥セクタとして登録する第一の変換ステップと、 前記変換候補抽出ステップで抽出されたエントリーに登
    録された交替セクタを、前記三次欠陥リストのエントリ
    ーの交替セクタとして登録する第二の変換ステップと、 前記第一の変換ステップと前記第二の変換ステップで、
    変換された前記二次欠陥リストのエントリーを前記二次
    欠陥リストから抹消する欠陥エントリー抹消ステップと
    を備えたことを特徴とする情報記憶媒体の欠陥管理方
    法。
  10. 【請求項10】情報記憶媒体を欠陥管理の単位である1
    つ以上のグループに分割し、欠陥セクタとその交替セク
    タを1エントリーとする欠陥リストを用いて欠陥管理を
    行うディスクドライブ装置であって、 上位装置の指示に基づいて行う情報記憶媒体の全体もし
    くは一部分の所定領域に対する欠陥管理処理において、 前記欠陥リストにエントリーとして登録されて且つ所定
    領域に属する欠陥セクタを抽出する検査候補抽出手段
    と、 前記検査候補抽出手段で抽出されたセクタを検査して欠
    陥セクタがどうかを判断するセクタ検査手段と、 前記セクタ検査手段で欠陥セクタでないと判断されたエ
    ントリーを前記欠陥リストから抹消する欠陥エントリー
    抹消手段とを備えたことを特徴とするディスクドライブ
    装置。
  11. 【請求項11】情報記憶媒体を欠陥管理の単位である1
    つ以上のグループに分割し、欠陥セクタとその交替セク
    タを1エントリーとする欠陥リストを用いて欠陥管理を
    行うディスクドライブ装置であって、 上位装置の指示に基づいて行う情報記憶媒体の全体もし
    くは一部分の所定領域に対する欠陥管理処理において、 前記欠陥リストにエントリーとして登録されて且つ所定
    領域に属する欠陥セクタを抽出する検査候補抽出手段
    と、 前記検査候補抽出手段で抽出されたセクタを検査して欠
    陥セクタがどうかを判断するセクタ検査手段と、 前記セクタ検査手段で欠陥セクタでないと判断されたエ
    ントリーを前記欠陥リストから抹消する欠陥エントリー
    抹消手段と、 前記欠陥エントリー抹消手段で一部分が抹消された欠陥
    リストに対して、情報記憶媒体に用意された交替セクタ
    のアドレスの昇順に、交替セクタを前記欠陥リストに登
    録し直す交替セクタ再割当手段とを備えたことを特徴と
    するディスクドライブ装置。
  12. 【請求項12】情報記憶媒体を欠陥管理の単位である1
    つ以上のグループに分割し、欠陥セクタとその交替セク
    タを1エントリーとする欠陥リストを用いて欠陥管理を
    行うディスクドライブ装置であって、 上位装置の指示に基づいて行う情報記憶媒体の全体もし
    くは一部分の所定領域に対する欠陥管理処理において、 前記欠陥リストにエントリーとして登録されて且つ所定
    領域に属する欠陥セクタを抽出する検査候補抽出手段
    と、 前記検査候補抽出手段で抽出されたセクタを検査して欠
    陥セクタがどうかを判断するセクタ検査手段と、 前記セクタ検査手段で欠陥セクタでないと判断されたエ
    ントリーを前記欠陥リストから抹消する欠陥エントリー
    抹消手段と、 前記欠陥エントリー抹消手段で一部分が抹消された欠陥
    リストに対して、欠陥セクタの属するグループに用意さ
    れた交替セクタから優先して、その交替セクタのアドレ
    スの昇順に、交替セクタを前記欠陥リストに登録し直す
    交替セクタ再割当手段とを備えたことを特徴とするディ
    スクドライブ装置。
  13. 【請求項13】前記セクタ検査手段は、検査する欠陥セ
    クタの交替セクタからデータを読み出して、そのデータ
    を欠陥セクタに書き戻す動作を含むことを特徴とする請
    求項10記載のディスクドライブ装置。
  14. 【請求項14】前記セクタ検査手段は、検査する欠陥セ
    クタの交替セクタからデータを読み出して、そのデータ
    を欠陥セクタに書き戻す動作を含み、 前記交替セクタ再割当手段は、入替元の交替セクタから
    データを読み出して、そのデータを入れ替え先の交替セ
    クタに書き戻す動作を含むことを特徴とする請求項1
    1、12記載のディスクドライブ装置。
  15. 【請求項15】前記セクタ検査手段は、 目的とするセクタ自体のセクタ位置情報を取得できない
    場合に、手前に位置するセクタのセクタ位置情報からタ
    イミングを測って、目的とするセクタのデータを記録も
    しくは再生する動作を含むことを特徴とする請求項1
    0、11、12記載のディスクドライブ装置。
  16. 【請求項16】情報記憶媒体を欠陥管理の単位である1
    つ以上のグループに分割し、欠陥セクタを1エントリー
    とする一次欠陥リストと、挿入位置とそこに挿入する交
    替セクタを1エントリーとする三次欠陥リストを用いて
    欠陥管理を行うディスクドライブ装置であって、 上位装置の指示に基づいて行う情報記憶媒体の全体もし
    くは一部分の所定領域に対する欠陥管理処理において、 前記一次欠陥リストにエントリーとして登録された欠陥
    セクタを、前記上位装置から見たデータ空間から取り除
    くセクタずらし手段と、 前記三次欠陥リストにエントリーとして登録された交替
    セクタを、前記上位装置から見たデータ空間に挿入する
    セクタ挿入手段と、を備えたことを特徴とするディスク
    ドライブ装置。
  17. 【請求項17】情報記憶媒体を欠陥管理の単位である1
    つ以上のグループに分割し、欠陥セクタを1エントリー
    とする一次欠陥リストと、欠陥セクタとその交替セクタ
    を1エントリーとする二次欠陥リストと、挿入位置とそ
    こに挿入する交替セクタを1エントリーとする三次欠陥
    リストを用いて欠陥管理を行うディスクドライブ装置で
    あって、 上位装置の指示に基づいて行う情報記憶媒体の全体もし
    くは一部分の所定領域に対する欠陥管理処理において、 前記二次欠陥リストにエントリーとして登録されて且つ
    所定領域に属する欠陥セクタを有するエントリーを抽出
    する変換候補抽出手段と、 前記変換候補抽出手段で抽出されたエントリーに登録さ
    れた欠陥セクタを、前記一次欠陥リストのエントリーの
    欠陥セクタとして登録する第一の変換手段と、 前記変換候補抽出手段で抽出されたエントリーに登録さ
    れた交替セクタを、前記三次欠陥リストのエントリーの
    交替セクタとして登録する第二の変換手段と、 前記第一の変換手段と前記第二の変換手段で、変換され
    た前記二次欠陥リストのエントリーを前記二次欠陥リス
    トから抹消する欠陥エントリー抹消手段とを備えたこと
    を特徴とするディスクドライブ装置。
  18. 【請求項18】情報記憶媒体を欠陥管理の単位である1
    つ以上のグループに分割し、欠陥セクタを1エントリー
    とする一次欠陥リストと、欠陥セクタとその交替セクタ
    を1エントリーとする二次欠陥リストと、挿入位置とそ
    こに挿入する交替セクタを1エントリーとする三次欠陥
    リストを用いて欠陥管理を行うディスクドライブ装置で
    あって、 上位装置の指示に基づいて行う情報記憶媒体の全体もし
    くは一部分の所定領域に対する欠陥管理処理において、 前記三次欠陥リストにエントリーとして登録されて且つ
    所定領域に属する挿入位置を有するエントリーに対し
    て、前記挿入位置を所定領域の最終位置に変更する挿入
    先移動手段と、 前記二次欠陥リストにエントリーとして登録されて且つ
    所定領域に属する欠陥セクタを有するエントリーを抽出
    する変換候補抽出手段と、 前記変換候補抽出手段で抽出されたエントリーに登録さ
    れた欠陥セクタを、前記一次欠陥リストのエントリーの
    欠陥セクタとして登録する第一の変換手段と、 前記変換候補抽出手段で抽出されたエントリーに登録さ
    れた交替セクタを、前記三次欠陥リストのエントリーの
    交替セクタとして登録する第二の変換手段と、 前記第一の変換手段と前記第二の変換手段で、変換され
    た前記二次欠陥リストのエントリーを前記二次欠陥リス
    トから抹消する欠陥エントリー抹消手段とを備えたこと
    を特徴とするディスクドライブ装置。
  19. 【請求項19】欠陥セクタを1エントリーとする一次欠
    陥リストと、挿入位置とそこに挿入する交替セクタを1
    エントリーとする三次欠陥リストとを有する情報記憶媒
    体。
  20. 【請求項20】請求項10、11、12記載のディスク
    ドライブ装置と、前記ディスクドライブ装置を制御する
    上位装置とを備えた情報処理システムであって、 前記上位装置は、ファイルの領域を割り付けるときに、
    前記ディスクドライブ装置に、そのファイル割付領域を
    指定して、アクセス遅延を発生する欠陥セクタの削減を
    命令する手段と、 前記上位装置は、ファイルの領域を割り付けた後に、前
    記ディスクドライブ装置に、ファイル割付領域にそのフ
    ァイルデータの記録を命令する手段とを備えたことを特
    徴とする情報処理システム。
  21. 【請求項21】請求項17、18記載のディスクドライ
    ブ装置と、前記ディスクドライブ装置を制御する上位装
    置とを備えた情報処理システムであって、 前記上位装置は、ファイルの領域を割り付けるときに、
    前記ディスクドライブ装置に、そのファイル割付領域を
    指定して、アクセス遅延の大きい欠陥管理方法からアク
    セス遅延の少ない欠陥管理方法への変換を命令する手段
    と、 前記上位装置は、ファイルの領域を割り付けた後に、前
    記ディスクドライブ装置に、ファイル割付領域にそのフ
    ァイルデータの記録を命令する手段とを備えたことを特
    徴とする情報処理システム。
  22. 【請求項22】請求項17、18記載のディスクドライ
    ブ装置と、前記ディスクドライブ装置を制御する上位装
    置とを備えた情報処理システムであって、 前記上位装置は、ファイルの領域を割り付けるときに、
    前記ディスクドライブ装置に、そのファイル割付領域を
    指定して、アクセス遅延の大きい欠陥管理方法からアク
    セス遅延の少ない欠陥管理方法への変換を命令する手段
    と、 前記上位装置は、前記ディスクドライブ装置から遅延の
    少ない連続アクセス可能な領域情報を得て、ファイル割
    付領域を前記連続アクセス可能な領域に補正する手段
    と、 前記上位装置は、ファイルの領域を補正して割り付けた
    後に、前記ディスクドライブ装置に、補正したファイル
    割付領域にそのファイルデータの記録を命令する手段と
    を備えたことを特徴とする情報処理システム。
JP18597898A 1998-07-01 1998-07-01 情報記憶媒体の欠陥管理方法、ディスクドライブ装置、情報記憶媒体および情報処理システム Withdrawn JP2000021092A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18597898A JP2000021092A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 情報記憶媒体の欠陥管理方法、ディスクドライブ装置、情報記憶媒体および情報処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18597898A JP2000021092A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 情報記憶媒体の欠陥管理方法、ディスクドライブ装置、情報記憶媒体および情報処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000021092A true JP2000021092A (ja) 2000-01-21
JP2000021092A5 JP2000021092A5 (ja) 2005-09-29

Family

ID=16180220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18597898A Withdrawn JP2000021092A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 情報記憶媒体の欠陥管理方法、ディスクドライブ装置、情報記憶媒体および情報処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000021092A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005109432A1 (ja) * 2004-05-11 2005-11-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 情報記録装置
JP2006294250A (ja) * 2004-05-11 2006-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報記録媒体、情報記録装置、および、ドライブ装置
JP2011253580A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Toshiba Corp データライト制御装置及びデータライト制御方法
JP2012033262A (ja) * 2004-11-22 2012-02-16 Samsung Electronics Co Ltd 情報記録媒体における欠陥を管理する方法、記録/再生装置、及び情報記録媒体

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005109432A1 (ja) * 2004-05-11 2005-11-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 情報記録装置
JP2006294250A (ja) * 2004-05-11 2006-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報記録媒体、情報記録装置、および、ドライブ装置
JP4562703B2 (ja) * 2004-05-11 2010-10-13 パナソニック株式会社 情報記録媒体、および、情報記録装置
JP2010244683A (ja) * 2004-05-11 2010-10-28 Panasonic Corp ドライブ装置、およびそれを備えたシステム
JP4604134B2 (ja) * 2004-05-11 2010-12-22 パナソニック株式会社 ドライブ装置、およびそれを備えたシステム
US7961569B2 (en) 2004-05-11 2011-06-14 Panasonic Corporation Information recording device capable of high speed physical reformatting and recording
US8068390B2 (en) 2004-05-11 2011-11-29 Panasonic Corporation Information recording device
JP2012033262A (ja) * 2004-11-22 2012-02-16 Samsung Electronics Co Ltd 情報記録媒体における欠陥を管理する方法、記録/再生装置、及び情報記録媒体
US8140891B2 (en) 2004-11-22 2012-03-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of determining defects in information storage medium, recording/reproducing apparatus using the same, and information storage medium
US8332685B2 (en) 2004-11-22 2012-12-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of determining defects in information storage medium, recording/reproducing apparatus using the same, and information storage medium
JP2011253580A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Toshiba Corp データライト制御装置及びデータライト制御方法
US8411386B2 (en) 2010-05-31 2013-04-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Data write control apparatus and data write control method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7133333B2 (en) Recording medium for storing defect management information for recording real time data, defect managing method therefor, and real time data recording method
US7599269B2 (en) Method for real time recording/playback of data to/from an optical recording medium and method for managing files thereof
RU2321080C2 (ru) Однократно записываемый диск, способ распределения области данных однократно записываемого диска и способ воспроизведения данных с такого диска
US20080062830A1 (en) Optical recording medium and method for formatting the same with improved compatability and consistency
JP4875771B2 (ja) 情報記録方法、情報記録装置、情報再生方法および情報再生装置
US20080094968A1 (en) Method of recording temporary defect list on write-once recording medium, method of reproducing the temporary defect list, recording and/or reproducing apparatus, and the write-once recording medium
JP2000021092A (ja) 情報記憶媒体の欠陥管理方法、ディスクドライブ装置、情報記憶媒体および情報処理システム
KR100606663B1 (ko) 광기록매체와이의결함영역관리및포맷팅방법
JP2000100079A (ja) 情報記録媒体の交替処理方法および情報処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050511

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050511

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050519

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071030

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20071114