JP2000020735A - テクスチャ画像生成装置 - Google Patents

テクスチャ画像生成装置

Info

Publication number
JP2000020735A
JP2000020735A JP10182350A JP18235098A JP2000020735A JP 2000020735 A JP2000020735 A JP 2000020735A JP 10182350 A JP10182350 A JP 10182350A JP 18235098 A JP18235098 A JP 18235098A JP 2000020735 A JP2000020735 A JP 2000020735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
projection
plane
point
unit
developable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10182350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3672739B2 (ja
Inventor
Toshio Endo
利生 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP18235098A priority Critical patent/JP3672739B2/ja
Publication of JP2000020735A publication Critical patent/JP2000020735A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3672739B2 publication Critical patent/JP3672739B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特徴点対応に基づく3次元オブジェクト復元
処理を用いた任意視点の画像表示処理に用いるテクスチ
ャ画像データとして、高品質かつ記憶容量の少ないテク
スチャ画像データを自動生成するテクスチャ画像生成装
置を提供する。 【解決手段】 特徴点配置部31は3次元オブジェクト
から抽出した特徴点を座標空間に配置し、投影面生成部
32はすべての特徴点を包含するように可展面・平面の
組み合わせである投影面を形成する。投影処理部34は
投影中心点から各特徴点を通る投影線を引いて投影面上
の投影点を求める。分割部40により投影面を投影点を
基に各小面に分割し、展開部50によって平面に展開す
る。画像書き込み部60により展開平面に対して撮影画
像を書き込む。書き込みにあたり、撮影画像として歪み
の少ない画像を選択し、展開平面上の各投影点と撮影画
像上の特徴点を基に面を当てはめて書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テクスチャ画像生
成装置に関する。特に、特徴点対応に基づく3次元形状
復元処理を用いた任意視点の画像表示方式において、高
品質かつ記憶容量が少なくて済むテクスチャ画像を自動
生成できるテクスチャ画像生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のコンピュータシステムの高性能
化、マルチメディア処理技術の発達により、パーソナル
コンピュータ等においても高度な3次元コンピュータグ
ラフィックス(以下、CGと略記する)が処理できる環
境が整いつつある。3次元CG技術を利用した電子ショ
ッピング、電子博物館など、物体をコンピュータ画面上
に現実感をもって再現するシステムの構築において、実
在する物体を如何に効率良くコンピュータ上の3次元画
像データとして取り込むかが重要な課題となっている。
【0003】3次元物体をコンピュータに取り込むため
のデータ生成の手法として最も簡単な方式は、3次元物
体を幾つかの視点から撮影した2次元画像データを生成
して用意しておき、再現時には利用者の視点に応じて最
も近い視点から撮影した2次元画像をディスプレイに表
示する方式である。しかし、この方式によれば、撮影し
た視点以外からの視点による3次元物体の画像を表示で
きないという問題があった。また、あくまでも2次元画
像であるので、3次元CGデータとして生成されている
他の3次元物体との画像合成が実行しにくいという問題
もあった。そこで、取り込んだ3次元物体を任意の視点
から表示可能とするためには、物体を複数の視点から撮
影した2次元画像データに基づいて物体の3次元形状を
3次元画像データとして復元し、任意視点に対する3次
元形状の投影画像を生成して表示することが必要とな
る。
【0004】ここで、撮影した2次元画像データから物
体の3次元形状を3次元画像データとして復元する方式
として幾つか提案されているが、代表的な方式として、
特徴点に基づく方式がある。この方式による3次元画像
データの生成処理は、図19のフローチャートに示すよ
うに以下の処理ステップから構成される。また、図20
に従来の特徴点に基づく3次元画像データ生成の概念を
示す。
【0005】まず、撮影画像を読み込み、特徴点を抽出
する(ステップS1901)。この特徴点の抽出にあた
り、撮影した2次元画像の中で明度が変化している箇所
を選んで特徴点とすることが好ましい。この抽出処理
は、明度の変化を調べることによりコンピュータで自動
的に特徴点を抽出することにより実行しても良く、人手
で指定することにより実行しても良い。この様子を図2
0に示す。この例では図20(a)の撮影画像から図2
0(b)に示した4つの特徴点が抽出された。
【0006】次に、撮影画像間で、抽出した特徴点同士
の対応付けを行う(ステップS1902)。この特徴点
同士の対応付けにあたっては、撮影画像の撮影位置関
係、画像の類似性、抽出特徴点間の位置関係を利用すれ
ば、コンピュータで自動的に処理することが可能であ
る。また、人手で指定することにより実行しても良い。
図20の例では、図20(c)のように各特徴点1〜特
徴点4の対応付けが行われた。
【0007】次に、特徴点の対応関係からステレオ計測
の原理により各特徴点の3次元座標を求める(ステップ
S1903)。この処理により、各特徴点は3次元空間
内の一点として表現される。
【0008】次に、3次元空間内に表現された各特徴点
間に対して面を割り当て、多面体を形成する(ステップ
S1904)。ここで、面を形成する特徴点の組み合わ
せは任意の組み合わせではなく、再生物体の外表面を形
成するように選択されなければならない。図20の例で
は、図20(d)のように面が割り当てられ、4面体が
形成された。
【0009】次に、各面のテクスチャを生成する(ステ
ップS1905)。テクスチャの生成にあたっては、撮
影画像の模様を参照すれば各面に貼るテクスチャが計算
できる。
【0010】以上のステップS1901〜ステップS1
905に示した処理により、撮影画像から3次元画像デ
ータが生成できる。図20の例では、図20(e)に示
すように元の3次元物体の3次元画像データが生成でき
る。
【0011】一方、生成した3次元画像データを用いた
3次元物体のコンピュータ画面上での再生処理は、図2
1のフローチャートに示すように以下の処理ステップか
ら構成される。
【0012】まず、利用者の物体に対する視点の位置を
指定する。つまり、物体に対する視点の方向と距離が指
定される(ステップS2101)。次に、指定された物
体に対する視点の方向と距離に応じた投影面に対する各
特徴点の投影面上の位置を計算し、投影画像を得る(ス
テップS2102)。この段階では、まだテクスチャマ
ッピング処理は行われていない。
【0013】次に、投影画像の各面に対してテクスチャ
を貼り込む(ステップS2103)。ここで、テクスチ
ャの貼り込みにあたっては、投影された各面の大きさ、
形、方向を計算してテクスチャを調整して貼り込む。
【0014】最後に、ライティング、トレーシング、シ
ェーディングなど必要な特殊効果処理を施した後、コン
ピュータ画面上への表示が行われる(ステップS210
4)。
【0015】以上のステップS2101〜ステップS2
104に示した処理により、生成した3次元画像データ
を用いてコンピュータ画面上へ3次元物体の任意の視点
における画像が表示できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】3次元画像として取り
込む物体は、その形状、模様も複雑なものが多く、ま
た、一層優れた仮想現実を実現するために高精細なデー
タが要求される。この場合、必要とされるデータ容量が
膨大なものとなるので、3次元画像データの記憶容量の
低減が重要な課題となる。また、3次元画像の再生は、
記録媒体やネットワークを介して時間的にも空間的にも
離れた場所で行う必要があり、回線費用の低減や転送時
間の短縮のために、一層のデータ容量の削減が求められ
ている。
【0017】ここで、特徴点とその接続関係は、XYZ
値および特徴点の対応番号のデータセットで表現される
ので、通常、テクスチャに関するデータ量と比べ、特徴
点に関するデータ量は十分小さいものである。従って、
3次元画像データのデータ量の削減は、テクスチャに関
するデータ量を如何に削減するかという点が重要な課題
となる。
【0018】以下に挙げる2つの従来のテクスチャ画像
生成処理方式には、それぞれデータ量低減の観点からは
問題点を有するものであった。第一番目のテクスチャ画
像生成処理方式としては、3次元画像データ生成時に
は、テクスチャデータを3次元形状に貼り込んだ形の3
次元物体としては復元せずに、撮影された画像データを
そのまま記憶し、表示処理時に指定された視点に応じて
各面に貼るテクスチャを生成する方式がある。この方式
によれば、指定された視点に近い視点から撮影された画
像データを用いて動的にテクスチャデータを生成すれば
良いが、あらゆる視点から撮影した画像データが必要と
なり、テクスチャ処理に必要となる画像データは膨大な
容量となる問題が発生する。
【0019】第二番目のテクスチャ画像生成処理方式と
しては、各面ごとにその面に貼るテクスチャをそのまま
画像(テクスチャ画像)として記憶する方式がある。こ
れは、図22に示すように、多面体を形成する各面を切
り離して平面上に配置しておき、その上に撮影画像の模
様を描き込んで記憶するものである。しかし、このテク
スチャ処理方式によれば、テクスチャ関連のデータとし
て保持するデータの中に無駄な部分が多く含まれ、余分
な記憶容量が必要になってしまう問題があった。つま
り、一般に多面体を平面に展開すると、図22に示した
ように面と面の間に無駄な隙間が多く発生してしまう。
この隙間を埋めるように面を配置することは容易ではな
く、また、画像の品質向上のために面の総数を増やすに
つれて生じる隙間が増加し、無駄な記憶容量がさらに増
加する問題が発生する。
【0020】ここで、隙間を埋めるために、面の形を適
宜に変形させることは可能であるが、画像は画素を単位
とする2次元配列データとして表現されるため、面の形
が元の形から歪むにつれ、画素を単位とする量子化誤差
の影響が大きくなり、再生画像の品質が劣化するという
問題が生じる。
【0021】本発明は、上記従来のテクスチャ画像生成
処理方式の問題点に鑑み、特徴点対応に基づく3次元オ
ブジェクト復元処理を用いた任意視点の画像表示処理に
用いるテクスチャ画像データであって、高品質かつ記憶
容量の少ないテクスチャ画像データを自動生成するテク
スチャ画像生成装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のテクスチャ画像生成装置は、入力部と、投影
部と、分割部と、展開部と、画像書き込み部とを備え、
前記入力部は、3次元オブジェクトの特徴点のデータと
外表面の2次元撮影画像データの入力を受け付け、前記
投影部は、前記入力された3次元オブジェクトの特徴点
を、可展体面である既知形状面であって前記特徴点を包
含する投影面に投影して投影点を求め、前記分割部は、
前記投影面を前記特徴点の投影点により小面に分割し、
前記展開部は、前記投影面を平面に展開して前記小面か
らなる展開平面を生成し、前記画像書き込み部は、前記
展開平面上の各小面に対して、対応する特徴点が撮影さ
れた前記3次元オブジェクトの外表面の撮影画像を書き
込むことによりテクスチャ画像を生成することを特徴と
する。
【0023】この構成により、3次元オブジェクトの特
徴点を可展体面である既知形状面の投影面に投影して平
面に展開することができ、前記展開平面への撮影画像デ
ータの書き込みにより効率の良いテクスチャ画像の生成
を行うことができる。
【0024】次に、前記投影部は投影面調整部を備え、
前記投影面調整部が、前記投影部が生成する投影面の種
類とサイズを、前記特徴点により形成される3次元オブ
ジェクトの形状に合わせるように調整することにより、
前記投影面の形状と前記特徴点により形成される3次元
オブジェクトとの形状の歪みを最小化することが好まし
い。
【0025】この構成により、投影面の種類とサイズを
特徴点により形成される3次元オブジェクトの形状に合
わせることができるため、投影により生じる投影面上に
形成される投影形成面と元の3次元オブジェクトの外表
面との歪みを最小化することができ、テクスチャ画像の
品質を向上することができる。
【0026】次に、前記投影部は投影中心点適正確認部
を備え、前記投影中心点適正確認部により、前記画像書
き込み部による前記展開平面上の各小面への前記3次元
オブジェクトの外表面の撮影画像の書き込みをモニタ
し、前記展開平面上の各小面と、対応する特徴点が撮影
された撮影画像との対応が正しく得られているか確認す
ることができることが好ましい。
【0027】この構成により、3次元オブジェクトの特
徴点の既知形状面への投影にあたり、形成される投影面
上において3次元オブジェクトの各面が重ならないこと
が保証でき、3次元オブジェクトのすべての面を平面上
に展開することができる。
【0028】なお、投影中心点として、3次元オブジェ
クトの重心点、原点などあらかじめ定められた点などを
採用することができ、投影中心点適正確認部により投影
中心点の適正が確認できない場合は、投影中心点の選定
をやり直す。
【0029】次に、前記投影部が投影中心点の指定を入
力する投影中心点指定部を備え、前記投影中心点指定部
からの指定に基づいて前記投影中心点を定めることが好
ましい。
【0030】この構成により、投影中心点の指定を装置
利用者が行なうことができ、状況に応じてテクスチャ画
像生成装置の処理をチューニングすることができる。次
に、前記3次元オブジェクトの特徴点をグループに分け
る特徴点グループ情報が付され、前記投影部が、前記特
徴点グループ情報に従い、それぞれの特徴点のグループ
に対してそれぞれ投影処理を行うことが好ましい。
【0031】この構成により、復元される3次元オブジ
ェクトの形状が複雑な場合に、各部分の形状が処理しや
すいようなオブジェクト部分に分けて投影処理すること
ができ、テクスチャ画像の品質を向上させることができ
る。
【0032】次に、前記投影部が、前記特徴点の投影処
理によって形成される投影形成面のうち、前記投影面上
の可展面および平面にまたがって投影される越境面があ
る場合に、前記越境面を形成する特徴点を投影した際
に、特徴点のすべてが可展面上に投影されるように可展
面を調整する可展面投影調整部を備え、前記越境面の特
徴点の投影点のうち、前記可展面上にある投影点を可展
面境界投影点とし、前記平面上にある投影点を平面境界
投影点とし、前記可展面投影調整部は、前記投影中心点
から前記平面境界投影点を通る投影線を延長して前記可
展面の延長面と交わる点を可展面調整投影点として求
め、前記分割部は、前記可展面の境界稜線を前記可展面
境界投影点と前記可展面調整投影点とを順に結ぶ線と
し、前記平面の境界稜線を前記平面境界投影点を順に結
ぶ線として前記可展面と平面を分割することが好まし
い。
【0033】この構成により、既知形状面上に投影され
た3次元オブジェクトの各面が可展面と平面にまたがっ
て形成されることがなく、可展面と平面の境界稜線を投
影形成面間の境界稜線とすることができ、歪みの少ない
テクスチャ画像を得ることができる。
【0034】次に、前記投影部が、前記特徴点の投影処
理によって形成される投影形成面のうち、前記投影面上
の可展面および平面にまたがって投影される越境面があ
る場合に、前記越境面を形成する特徴点を投影した際
に、特徴点のすべてが平面上に投影されるように平面を
調整する平面投影調整部を備え、前記越境面の特徴点の
投影点のうち、前記可展面上にある投影点を可展面境界
投影点とし、前記平面上にある投影点を平面境界投影点
とし、前記平面投影調整部は、前記投影中心点から前記
可展面境界投影点を通る投影線を延長して前記平面の延
長面と交わる点を平面調整投影点として求め、前記分割
部は、前記平面の境界稜線を前記平面境界投影点と前記
平面調整投影点とを順に結ぶ線とし、前記可展面の境界
稜線を前記可展面境界投影点を順に結ぶ線として前記可
展面と平面を分割することが好ましい。
【0035】この構成により、既知形状面上に投影され
た3次元オブジェクトの各面が可展面と平面にまたがっ
て形成されることがなく、可展面と平面の境界稜線を投
影形成面間の境界稜線とすることができ、歪みの少ない
テクスチャ画像を得ることができる。
【0036】次に、前記投影部は、前記特徴点の投影処
理によって形成される投影形成面のうち、前記投影面上
の第一の可展面と第二の可展面にまたがって投影される
越境面がある場合に、前記越境面を形成する特徴点を投
影した際に、特徴点のすべてが前記第一の可展面上に投
影されるように可展面を調整する可展面投影調整部を備
え、前記越境面の特徴点の投影点のうち、前記一の可展
面上にある投影点を第一の可展面境界投影点とし、前記
第二の可展面上にある投影点を第二の可展面境界投影点
とし、前記可展面投影調整部は、前記投影中心点から前
記第二の可展面境界投影点を通る投影線を延長して前記
第一の可展面の延長面と交わる点を可展面調整投影点と
して求め、前記分割部は、前記第一の可展面の境界稜線
を前記第一の可展面境界投影点と前記可展面調整投影点
とを順に結ぶ線とし、前記第二の可展面の境界稜線を前
記第二の可展面境界投影点を順に結ぶ線として前記第一
の可展面と第二の可展面を分割することが好ましい。
【0037】この構成により、既知形状面上に投影され
た3次元オブジェクトの各面が2つの可展面間にまたが
って形成されることがなく、第一の可展面と第二の可展
面の境界稜線を投影形成面間の境界稜線とすることがで
き、歪みの少ないテクスチャ画像を得ることができる。
【0038】次に、前記展開部は、前記可展面の平面へ
の展開処理において、特徴点の投影点を結ぶ稜線に沿っ
て切断・展開することが好ましい。この構成により、可
展面の切断・展開処理において、投影された特徴点によ
り形成される面が途中から切断されてしまうことがな
く、投影形成面間の稜線をもって切断することができ、
歪みの少ないテクスチャ画像を得ることができる。
【0039】次に、前記分割部は、前記投影面の分割処
理において、前記特徴点の投影点を頂点とする凸包を生
成し、前記凸包を構成する小面をもって前記投影面を分
割した小面と近似して扱うことが好ましい。
【0040】この構成により、特徴点の投影点を頂点と
する凸包をもって投影面と近似して平面に展開すること
ができ、効率良く、かつ、データ容量の無駄の少ないテ
クスチャ画像を生成することができる。
【0041】次に、前記画像書き込み部は、前記展開平
面への前記3次元オブジェクトの撮影画像を書き込む処
理において、書き込むそれぞれの小面の撮影画像のデー
タとして、書き込む小面の面積が最も大きく撮影されて
いる画像データを用いることが好ましい。
【0042】この構成により、実物の3次元オブジェク
ト外表面のテクスチャに最も近いテクスチャ画像を生成
することができる。次に、前記画像書き込み部は、前記
展開平面への前記3次元オブジェクトの撮影画像を書き
込む処理において、書き込むそれぞれの小面の撮影画像
のデータとして、書き込む小面を最も近い視点から撮影
した画像データを用いることが好ましい。
【0043】この構成により、指定の視点から見た場合
の3次元オブジェクト外表面のテクスチャに最も近いテ
クスチャ画像を生成することができる。次に、前記画像
書き込み部は、前記展開平面への前記3次元オブジェク
トの撮影画像を書き込む処理において、書き込むそれぞ
れの小面の撮影画像のデータの形状を、展開平面上の対
応する小面の形状に合うようにアフィン変換して書き込
むことが好ましい。
【0044】この構成により、可展面および平面からな
る既知形状への投影処理において実際の3次元オブジェ
クトの面とその投影形成面との形状の歪みを調整するこ
とができ、生成されるテクスチャ画像の歪みも矯正する
ことができる。
【0045】次に、本発明のテクスチャ画像生成装置を
実現する処理プログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体は、3次元オブジェクトの特徴点のデ
ータと外表面の撮影画像データの入力を受け付ける入力
処理ステップと、前記入力された3次元オブジェクトの
特徴点を、可展体面である既知形状面であって前記特徴
点を包含する投影面に投影して投影点を求める投影処理
ステップと、前記投影処理ステップにより投影した投影
面を前記特徴点の投影点により小面に分割する分割処理
ステップと、前記投影面を平面に展開して前記小面から
なる展開平面を生成する展開処理ステップと、前記展開
平面上の各小面に対して、対応する特徴点が撮影された
前記3次元オブジェクトの外表面の撮影画像を書き込む
画像書き込み処理ステップとを備え、テクスチャ画像を
生成することを特徴とする処理プログラムを記録したこ
とを特徴とする。
【0046】この処理プログラムをコンピュータに読み
取らせることより、コンピュータを利用して、3次元オ
ブジェクトの特徴点を可展体面である既知形状面の投影
面に投影して平面に展開することができ、前記展開平面
への撮影画像データの書き込みにより効率の良いテクス
チャ画像の生成を行うテクスチャ画像生成装置を構成す
ることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明のテクスチャ画像生成装置
について図面を参照しつつ説明する。まず始めに、本発
明のテクスチャ画像生成装置の処理方式の基本的な考え
方を以下に説明する。
【0048】従来技術の説明において記述したように、
テクスチャ画像は、3次元オブジェクトの外表面の展開
面に対して3次元オブジェクトの外表面を撮影して得た
テクスチャデータを描き込んだものであるので、展開平
面間の隙間が少ない方がデータ容量は小さくて済む。い
ま、3次元オブジェクトの形状が既知であれば、画像デ
ータ生成処理において事前に3次元オブジェクトの平面
への展開方法を検討して展開平面間の隙間が少なくなる
ように最適化しておくことが可能となる。
【0049】例えば、3次元オブジェクトの形状が円筒
体であるとすると、平面への展開は、図1に示すよう
に、上面、側面、下面の3つの部分に切り離すだけで済
む。この展開平面にテクスチャ画像を書き込めば高品質
で記憶容量が少なくて済むテクスチャ画像とすることが
できる。この性質は、展開対象となった円筒体である3
次元オブジェクトの形状が、可展体であったことに起因
している。このように、3次元オブジェクトの形状が既
知の可展体面であれば、所定の手順で展開した展開平面
間の隙間が少なくなるので高品質かつ記憶容量の少ない
テクスチャ画像とすることができる。
【0050】ここで、可展面とは、一般に狭義には平面
に展開可能な曲面を指す。例えば、円筒体の外表面は可
展面である側面と平面である上面および下面の組み合わ
せである。本発明で言う「可展体」とは、その外表面が
可展面同士の組み合わせ、または、可展面と平面の組み
合わせであり適切に平面に展開できるものをいう。つま
り、展開処理による面間の切断境界線は可展面同士の
間、または可展面と平面との間のみ生じ、平面同士の間
には生じないものを言う。「可展体面」とは、可展体を
形成する面をいい、後述する投影処理においては投影面
となる可展体の外表面をいう。
【0051】本発明の可展体の例としては、図2に示す
ように、上記の円筒体に加え、柱体、錐体、台錐体があ
る。ここで、柱体には円柱体、楕円柱体などが含まれ、
錐体には円錐体、楕円錐体などが含まれ、台錐体には台
円錐体などが含まれる。また、可展面同士の組み合わせ
からなる可展体としては、2つの錐体を組み合わせたも
の、球体などがある。なお、球体面は厳密には可展面で
はないが、展開平面と球面の一対一の対応に注目すれ
ば、球面を緯度と経度に着目して方形の平面に展開する
ことが可能である。しかし、方形に展開したときに投影
面上の形は大きく歪むことが予想されるので、球面を投
影面として採用することはかならずしも好ましいとは言
えない。
【0052】ところで、画像処理で扱う3次元オブジェ
クトは一般には複雑な形状が多く、上記のような可展体
とはなっていない。そこで、3次元オブジェクトを上記
の可展体面からなる既知形状の中に入れ、その既知形状
を投影面として、図3に示すように内部の投影中心点か
ら3次元オブジェクトを投影面に投影し、その投影面を
扱うことを考える。
【0053】図3において、301は投影面であり、可
展面及び平面の組み合わせである円筒体面である。30
2は投影中心点、303は投影される3次元オブジェク
ト、304は3次元オブジェクト外表面のうちの注目す
る一つの面である。投影処理は、まず投影中心点302
から3次元オブジェクト303の各特徴点に向けて半直
線が引かれる。これら半直線をそのまま投影面301ま
で延長し、投影面301上の投影点を求める。それぞれ
の特徴点に対するそれぞれの投影点が得られ、3次元オ
ブジェクトの面304に対する投影面301上に投影さ
れた面304’が得られる。このように、3次元オブジ
ェクト303のすべての特徴点を投影面301上に投影
すれば、展開すべき元の3次元オブジェクトの特徴点に
対応する投影点が得られる。ここで、投影面をそれら投
影点を頂点とする各面(投影形成面)の集合とみると、
3次元オブジェクトは投影処理の結果、可展体面である
投影面301の形状を持つ物体として表現できる。投影
面301は、図1に示したように平面に展開でき、展開
平面は余分な隙間がないものとなるので、この展開平面
に対して撮影画像のテクスチャを描き込んで作成したテ
クスチャ画像をもって3次元オブジェクトに対するテク
スチャ画像とすれば、3次元オブジェクトのテクスチャ
画像は、高品質かつ記憶容量の少ないものとすることが
できる。
【0054】3次元オブジェクトの形状は一般には未知
であり、その各外表面もテクスチャ画像と合わせて3次
元特徴点から推定(もしくは算出)する必要がある。上
述したように、3次元オブジェクトは投影処理の結果、
投影点を頂点とする物体として表現されるので、逆に投
影面を投影点を頂点とする小面に分割し、各小面を構成
する投影点に対応する特徴点の組みを3次元オブジェク
トの外表面とみなすことで、外表面の推定を行うことが
できる。これにより、テクスチャ画像と対応する外表面
が得られる。
【0055】以上、本発明のテクスチャ画像生成装置に
おけるテクスチャ画像生成の基本的な流れをまとめる
と、図4に示すように、3次元オブジェクト(ステップ
S401)の画像データから、3次元オブジェクト形状
の特徴点の3次元点列での表現(ステップS402)と
し、投影処理により投影面上での投影点列での表現(ス
テップS403)とし、投影点列を基に面を形成して投
影面上の投影形成面での表現(ステップS404)と
し、展開処理により展開平面上の投影形成面での表現
(ステップS405)とし、最後に撮影画像を投影面に
当てはめ、テクスチャ画像(ステップS406)として
生成する。
【0056】上記のように、可展体面からなる既知形状
である投影面への投影を利用したテクスチャ画像の生成
処理ができるテクスチャ画像生成装置を実現すれば、高
品質かつ記憶容量の少ないテクスチャ画像を生成でき
る。
【0057】以上に示した本発明における基本的な処理
方式を実現した実施形態1のテクスチャ画像生成装置を
以下に示す。本実施形態1のテクスチャ画像生成装置の
全体構成の概略と本装置による処理流れの全体像を図面
を参照しつつ説明する。図5は、本装置の概略構成図を
示している。図6は本装置が扱うデータ構造例を示して
いる。
【0058】図5に示すように、本実施形態1のテクス
チャ画像生成装置は、大別して入力部10、特徴点抽出
部20、投影部30、分割部40、展開部50、画像書
き込み部60、出力部70を備えている。なお、図示し
ていないが、システム全体の制御処理に必要な制御部、
メモリ、モニタ、デバイス類は装備しているものとす
る。
【0059】以下に、各部の動作を順を追って説明す
る。入力部10によるデータ入力処理を説明する。図6
aに本発明のテクスチャ画像生成装置の扱うデータ構造
例を示す。データ100は、画像情報領域101、特徴
点情報領域102、投影情報領域103、投影面情報領
域104、その他情報領域105およびヘッダ106を
備えている。
【0060】データ100の構造におけるそれぞれの領
域には、図6bに示したようなデータが与えられる。図
6bに示すように、入力データは、必須の情報として撮
影画像情報を備え、任意の情報として特徴点3次元座標
情報、特徴点グループ情報、投影中心情報、投影面情報
を備えている。ここで、特徴点グループ情報とは、特徴
点の集合を複数の小グループに分ける情報であり、それ
ぞれの特徴点の小グループごとに適切な投影面と投影中
心点を個別に選択して投影処理する場合に利用する情報
である。この特徴点グループ情報を利用して特徴点小グ
ループごとに適切な投影面と投影中心点を個別に選択し
て投影処理するものは実施形態2として後述する。
【0061】次に、特徴点抽出部20による特徴点抽出
処理を説明する。特徴点抽出部20は、入力データの特
徴点情報として特徴点3次元座標情報が与えられている
場合には、その特徴点3次元座標情報をもって特徴点と
し、投影部30に渡す。特徴点3次元座標情報が与えら
れていない場合には、撮影画像情報から明るさが変化し
ている箇所を検出し、その点を特徴点として自動的に抽
出し、ステレオ計測の原理から3次元オブジェクトの特
徴点を座標空間上の3次元点列として計算する。
【0062】特徴点抽出部20は、撮影画像の状態によ
っては画像の明るさの変化による特徴点の抽出が困難な
場合もあることに鑑み、特徴点指定部21を備えること
が好ましい。装置利用者は、特徴点指定部21を介して
自ら必要に応じて特徴点の指定を行うことができ、特徴
点抽出処理をチューニングできることが好ましい。
【0063】次に、投影部30による投影処理を説明す
る。図5に示すように投影部30は、特徴点配置部3
1、投影面生成部32、投影中心点指定部33、投影処
理部34を備えている。
【0064】特徴点配置部31は、特徴点抽出部20の
特徴点抽出処理で得られた特徴点データをもとに3次元
座標空間上に配置する。投影面生成部32は、入力デー
タ100中に投影面情報が与えられている場合は、その
指定に従った種類の投影面を選択し、また投影面情報が
ない場合はデフォルトとして特定の投影面、ここでは円
筒面を選択する。選択した種類の投影面をもって特徴点
配置部31の配した特徴点をすべて含むように投影面を
生成する。
【0065】投影中心点指定部33は、入力データ10
0中に投影中心情報が与えられている場合は投影中心情
報に従って投影処理における投影中心点を決定し、ま
た、投影中心情報が与えられていない場合はデフォルト
として特定の投影中心点の計算、ここでは特徴点列の重
心を計算して指定する。
【0066】投影処理部34は、特徴点の投影処理を実
行する。投影中心点から各特徴点に向けて投影線が引か
れ、その投影線を投影面まで延長し、投影面との交点を
特徴点の投影点とする。
【0067】次に、分割部40による分割処理を説明す
る。分割部40は、投影部30により投影処理された投
影面を、投影面上に形成されている特徴点の投影点を基
に分割する。つまり、投影面上で投影点を頂点とした小
面を形成して行き、その形成された小面により投影面全
体を埋めることにより分割する。
【0068】分割部40による上記の投影面の分割処理
は、投影面上に形成されている投影点の3次元点列の凸
包を求めることによっても近似的に実現できる。ここ
で、3次元点列の凸包とは、図7に示すように、3次元
点列を空間上に配してそれらすべてを内側に含む巨大な
ゴム風船をできる限り縮小して得られる形状のことであ
る。例えば円筒面など凸形状の面上に分布している点列
の凸包は、点の数がある程度あれば円筒面にほぼ近似で
き、円筒面を多角形の面によって分割したものと言える
からである。
【0069】次に、展開部50による展開処理を説明す
る。展開部50は投影面を事前に最適化された平面に展
開する。ここで、投影面は可展体面であるので、それぞ
れ隙間なく展開することができることとなる。投影面が
円筒面の場合は、可展面である側面、平面である上面、
下面により構成されているので図1に示したように展開
が可能である。展開された平面上において、3次元オブ
ジェクトのそれぞれの特徴点に対応する投影点の位置が
決まることとなる。
【0070】次に、画像書き込み部60により撮影画像
のテクスチャを当てはめ、テクスチャ画像を生成する。
面の当てはめは、入力された撮影画像上の特徴点と、そ
れに対応する展開平面上における投影点とを一致するよ
うに重ねて割り当てることにより自動的に行うことがで
きる。
【0071】出力部70は、生成したテクスチャ画像を
出力する部分である。出力データの例を図6bに示す。
出力データのそれぞれの領域には、必須の情報として、
テクスチャ画像情報、特徴点の接続関係情報を備えてい
る。任意の情報として投影中心情報、投影面情報、特徴
点グループ情報がある。特徴点グループ情報は入力情報
で説明したように、特徴点の集合を複数の小グループに
分ける情報であり、それぞれの特徴点の小グループごと
に適切な投影面と投影中心点を個別に選択して投影処理
を行った場合に利用する情報である。この特徴点グルー
プ情報を利用するものは実施形態2として後述する。
【0072】以上、上記のシステム構成および処理の流
れにより、高品質かつ記憶容量の小さいテクスチャ画像
を生成することができることを特徴とするテクスチャ画
像生成装置が提供される。
【0073】なお、上記例では、投影面として円筒面を
用いて説明したが、その他の円錐面などの可展体面であ
っても良いことは言うまでもない。 (実施形態2)実施形態2のテクスチャ画像生成装置
は、実施形態1と同様、可展体面からなる既知形状面を
投影面として投影・展開し、展開平面に撮影画像のテク
スチャを貼り込んでテクスチャ画像を自動生成するもの
であるが、実施形態1のテクスチャ画像生成装置の投影
部をさらに高性能化した投影部を備えたものである。
【0074】本実施形態2のテクスチャ画像生成装置の
全体構成の概略と本装置による処理流れの概略を図面を
参照しつつ説明する。図8は、実施形態2のテクスチャ
画像生成装置の概略構成図を示している。図8に示すよ
うに、本実施形態2の装置では、実施形態1の構成にお
ける投影部30に代え、投影部30aを備えている。投
影部30aは実施形態1の投影部30の構成に加えてさ
らに、投影面調整部35、投影中心点適正確認部36を
備えた構成となっている。投影部30aの投影面調整部
35、投影中心点適正確認部36を除いた各構成要素
は、実施形態1で同じ番号を付して説明した各構成要素
と同様であるのでここでの説明は省略し、投影部30a
を中心に説明する。なお、実施形態1と同様、図示して
いないが、システム全体の制御処理に必要なメモリ、デ
バイス類などは装備している。
【0075】まず、投影面調整部35の働きを以下に説
明する。投影面調整部35は、投影処理に用いる投影面
の種類の選択、投影面形状・サイズの調整を行うもので
ある。テクスチャ画像生成装置で扱う3次元オブジェク
トの形状は、一般に多種多様なものが予想される。投影
処理において、3次元オブジェクトの形状と投影面の形
状の違いのために、投影処理の結果、形成される投影形
成面の形状は実際の3次元オブジェクトの面の形状から
少し歪むこととなる。このような歪みを抑えるために投
影面として3次元オブジェクトにできるだけ近い可展体
面を選ぶことが好ましい。投影面調整部35は、投影処
理に用いる投影面の種類として3次元オブジェクト形状
に近い適切なものを選択し、さらに3次元オブジェクト
形状に近くなるように可展体面のサイズを調整する。投
影面の種類の選定基準としては、例えば、特徴点から投
影面までの距離の総和を計算し、もっとも値の小さくな
る投影面の種類を選ぶ方法がある。
【0076】また、投影面調整部35は、3次元オブジ
ェクトの形状が複雑な場合は、3次元オブジェクトを幾
つかのオブジェクト部分に分け、それぞれのオブジェク
ト部分の形状に対して適切な投影面の選択・サイズの調
整ができる。
【0077】上記のオブジェクト部分それぞれに投影面
を割り当てる処理を以下詳しく説明する。まず、入力部
10から入力データが入力される(図9ステップS90
1)。ここでは、図6bにおいて示した入力データ中の
特徴点情報として、特徴点グループ情報が与えられてい
たとする。
【0078】投影面調整部35は、特徴点グループ情報
に従って特徴点をグルーピングして各オブジェクト部分
として把握する(ステップS902)。投影面調整部3
5は、ステップS902で把握した各オブジェクト部分
ごとに投影面の種類を選定する(ステップS903)。
投影面の種類の選定にあたり、ここでは、オブジェクト
部分の特徴点から投影面までの距離の総和を計算し、も
っとも値の小さくなる投影面の種類を選ぶものとする。
【0079】投影面調整部35は、投影面生成部32に
対して投影面の種類を通知し、投影面の生成処理を行わ
せ、投影面のサイズの調整も制御する(ステップS90
4)。
【0080】なお、各オブジェクト部分に対する、特徴
点配置部31、投影面生成部32、投影中心点指定部3
3、投影処理部34による一連の投影処理は、それぞれ
実施形態1と同様に行われる(ステップS905)。
【0081】以上より、本実施形態2のテクスチャ画像
生成装置は、対象となる3次元オブジェクトの形状が複
雑な場合でも、各オブジェクト部分ごとに最適な投影処
理を行うことができ、高品質かつ記憶容量の少ないテク
スチャ画像の生成を行うことができる。
【0082】次に、投影中心点適正確認部36の動作を
説明する。投影中心点適正確認部36は、投影処理にお
ける投影中心点の選定が適切に行われた否かを確認する
ものである。
【0083】ここで言う投影中心点の適正について以下
に説明する。図10は、不適切な投影中心点の例であ
る。図10に示すように、面1004と1005の投影
形成面1004’と1005’が重なるように、一部の
投影形成面が投影面上で重なり合うため、正常な展開平
面が得ることができないものとなっている。この場合に
は本発明の投影処理、展開処理によるテクスチャ画像生
成を行うことができない。このような投影形成面の重な
りがないことを投影中心点の適正と言う。
【0084】ただし、図10の面1004、1005は
3次元オブジェクトの真の外表面であり、本装置にはこ
の情報は与えられないため、投影形成面の重なりを直接
判定することはできない。投影中心点適正確認部36
は、投影面の分割によって得られる外表面の推定結果と
3次元オブジェクトの撮影画像の矛盾を特徴点の並びか
た(時計回りもしくは反時計回り)を用いて間接的に判
定することにより、投影中心点が適正か否かを確認す
る。具体的には、分割によって得られるすべての外表面
に対して、その面を構成する特徴点が面を外側から見た
ときに時計回りに並んでいるか反時計回りに並んでいる
かを判定し、その結果と撮影画像上で各面を3次元オブ
ジェクトの外側から見た時の特徴点の並びかたが一致し
ていれば、投影中心点は適正であると判断する。分割に
よって得られる外表面の外側方向として、投影面の外側
方向を用いる。撮影画像上の各面の外側方向として、そ
の面を構成する全部の特徴点が抽出された撮影画像の撮
影方向を用いる。
【0085】投影面として円筒面が採用された例を説明
する。実施形態1において説明したように、特徴点配置
部31により配置された3次元特徴点列を包含するよう
に投影面生成部32により投影面が生成されている。
【0086】投影中心点指定部33は、まず、実施形態
1で示した基準に従って投影中心点を指定する(ステッ
プS1101)。つまり、入力データ中の投影中心デー
タ、または、特徴点の重心計算、利用者による指定入力
に従って指定する。
【0087】次に、実施形態1と同様、投影処理部34
は、指定した投影中心点から各特徴点に対して投影線を
引いて投影面上の投影点を求め(ステップS110
2)、投影点を頂点とする多角形で投影面である円筒面
を隙間なく分割して多角形の面で埋めつくす(ステップ
S1103)。次に、展開部50は、投影面である円筒
面を平面に展開する(ステップS1104)。ここで、
投影面である円筒面は図1に示したように可展面である
側面と平面である上面と下面に展開される。
【0088】ここで、投影中心点適正確認部36は、画
像書き込み部60による特徴点間の関係を基に3次元オ
ブジェクトの各面の撮影画像を当てはめ・書き込み処理
をモニタする(ステップS1105)。ここで、ステッ
プS1104で得られた特徴点の並びかたと3次元オブ
ジェクトの各面の撮影画像上での特徴点の並びかたが一
致していれば、投影中心点が適切に選択されたことが確
認できる(ステップS1106)。その後も同じ3次元
オブジェクトと投影中心点を用いる限り正常な投影処理
が保証される。
【0089】投影中心点の適正が確認できない場合は、
投影中心点の選定をやり直すか、または特徴点を適切に
グルーピングしてオブジェクト部分に分けて投影処理を
実行すれば良い。
【0090】以上より、本実施形態2のテクスチャ画像
生成装置は、投影処理において、対象となる3次元オブ
ジェクトの形状と投影中心点の関係が適正なものである
ことを確認することができ、適切な投影処理を保証する
ことができ、高品質かつ記憶容量の少ないテクスチャ画
像の生成を行うことができる。
【0091】(実施形態3)本実施形態3のテクスチャ
画像生成装置は、実施形態1と同様、可展体面からなる
既知形状面を投影面として投影・展開し、展開平面に撮
影画像のテクスチャを貼り込んでテクスチャ画像を自動
生成するものであるが、実施形態1のテクスチャ画像生
成装置の投影部および分割部をさらに高性能化した投影
部および分割部を備えたものである。
【0092】実施形態3のテクスチャ画像生成装置の全
体構成の概略と本装置による処理流れの概略を図面を参
照しつつ説明する。図12は、実施形態3のテクスチャ
画像生成装置の概略構成図を示している。図12に示す
ように、本実施形態3の装置では、実施形態1の構成に
おける投影部30に代えて投影部30bを備え、分割部
40に代えて分割部40aを備えている。投影部30b
は実施形態1の投影部30の構成に加えてさらに、投影
調整部37を備えた構成となっている。投影部30bの
投影調整部37を除いた各構成要素は、実施形態1で同
じ番号を付して説明した各構成要素と同様であるのでこ
こでの説明は省略し、投影部30bを中心に説明する。
また、分割部40aは展開境界線調整部41と可展面展
開境界線調整部42を備えている。なお、実施形態1と
同様、図示していないが、システム全体の制御処理に必
要なメモリ、デバイス類などは装備している。
【0093】投影部30bの投影調整部37と分割部4
0aの展開境界線調整部41は、投影面上への投影処理
において可展面および平面をまたがる越境面が発生する
場合に、可展面、平面の延長・縮退を実行して両者の展
開境界線を調整し、投影形成面の境界稜線をもって展開
境界線とするものである。
【0094】ここで、越境面について説明する。投影処
理において、投影点列は投影面上に配置されているが、
投影点が可展面上と平面上に形成されるので、投影形成
面を形成する頂点となる投影点一部が可展面上に形成さ
れ、他の部分が平面上に形成されたような面(越境面と
呼ぶ)が生じる場合がある。例えば、図13aに示すよ
うに投影面として円筒面が採用された例において、投影
形成面1303は上面1301と可展面1302にまた
がって形成された越境面となっている。このような場合
に可展面、平面を調整し、展開境界線を調整することに
より投影形成面の境界稜線をもって展開境界線とするこ
とができれば、テクスチャ画像を貼り込む面が分断され
ることなく歪みも少ないものとすることができ、テクス
チャ画像生成装置の性能を一層向上させることができ
る。
【0095】可展面、平面の延長・縮退調整、展開境界
線の調整は以下のように行う。第一番目の調整方式は、
越境面を形成する特徴点の投影を調整してすべて可展面
上に投影する可展面投影調整部37aおよび展開境界線
調整部41を備える方式である。図13aに示すよう
に、越境面1303を形成する投影点のうち、可展面上
にある投影点1305、1306を可展面境界投影点と
し、平面上にある投影点1307を平面境界投影点とす
る。可展面投影調整部37aは、まず、図13bに示す
1302’のように可展面を延長する。さらに、投影中
心点1304から平面境界投影点1307を通る投影線
を延長し、可展面の延長面と交わる点を可展面調整投影
点1307’として求める。この処理をすべての可展面
と平面との境界面に沿って実行する。次に、分割処理に
おいて展開境界線調整部41は、可展面の境界稜線を生
成された可展面調整投影点を順に結ぶ線とし、平面の境
界稜線を平面境界投影点を順に結ぶ線とすれば、図13
cに示すように、可展面と平面の展開境界線は投影形成
面の境界稜線となり、一つの投影形成面が可展面と平面
に分断されることがなくなる。このように、テクスチャ
画像生成装置は、可展面投影調整部37aおよび展開境
界線調整部41を備えることによりテクスチャ画像生成
の性能を一層向上させることができる。
【0096】第二番目の調整方式は、越境面を形成する
特徴点の投影を調整してすべて平面上に投影する平面投
影調整部37bと展開境界線調整部41を備える方式で
ある。図14bに示すように、越境面1303を形成す
る投影点のうち、可展面上にある投影点1305、13
06を可展面境界投影点とし、平面上にある投影点13
07を平面境界投影点とする。平面投影調整部37b
は、投影中心点1304から可展面境界投影点130
5、1306を通る投影線を延長して平面の延長面と交
わる点を平面調整投影点1305’、1306’として
求める。この処理をすべての可展面と平面との境界面に
沿って実行する。展開境界線調整部41は、平面の境界
稜線を生成された平面調整投影点を順に結ぶ線とし、可
展面の境界稜線を可展面境界投影点を順に結ぶ線とすれ
ば、図14cに示すように、可展面と平面の境界線は投
影形成面の境界稜線となり、一つの投影形成面が可展面
と平面に分断されることがなくなる。このように、テク
スチャ画像生成装置は、平面投影調整部37bおよび展
開境界線調整部41を備えることによりテクスチャ画像
生成の性能を一層向上させることができる。
【0097】第三番目の調整方式は、投影面が可展面同
士の境界を持つ場合における越境面を形成する特徴点の
投影を調整してすべて一方の可展面上に投影する方式で
ある。可展面投影調整部37cと展開境界線調整部41
を備える方式である。基本的な考え方は上記の第一番目
の調整方式、第二番目の調整方式と同様であるのでここ
では、説明を省略する。
【0098】次に、可展面展開境界線調整部42は、可
展面の展開にあたり可展面の一部を切断処理する際に、
可展面上の投影形成面の境界稜線に沿って切断するもの
である。図15aに示すように、投影形成面1501、
1502は、デフォルトとして与えられている可展面の
展開境界線1500をまたがって形成されている。可展
面展開境界線調整部42は図15bに示すように、可展
面展開境界線1500を左右に調整して投影形成面の境
界稜線もって新たな可展面境界稜線1500’とする。
この可展面展開境界調整をすべての可展面展開境界に沿
って行うことにより、可展面の展開処理において一つの
投影形成面が左右に分断されることがなくなる。
【0099】以上のように、実施形態3のテクスチャ画
像生成装置は、可展面展開境界線調整部42を備えるこ
とによりテクスチャ画像生成の性能を一層向上させるこ
とができる。
【0100】(実施形態4)実施形態4のテクスチャ画
像生成装置は、実施形態1と同様、可展面および平面か
らなる既知形状面を投影面として投影・展開し、展開平
面に撮影画像のテクスチャを貼り込んでテクスチャ画像
を自動生成するものであるが、実施形態1のテクスチャ
画像生成装置の画像書き込み部60をさらに高性能化し
た画像書き込み部60aを備えたものである。
【0101】図16は、実施形態4のテクスチャ画像生
成装置の概略構成図を示している。図16に示すよう
に、本実施形態4の装置では、実施形態1の構成におけ
る画像書き込み部60に代えて画像書き込み部60aを
備えている。画像書き込み部60aは実施形態1の画像
書き込み部60の構成に加えてさらに、撮影画像選択部
61とアフィン変換部62を備えた構成となっている。
画像書き込み部60aの撮影画像選択部61とアフィン
変換部62を除いた各構成要素は、実施形態1で同じ番
号を付して説明した各構成要素と同様であるのでここで
の説明は省略し、撮影画像選択部61とアフィン変換部
62を中心に説明する。なお、実施形態1と同様、図示
していないが、システム全体の制御処理に必要なメモ
リ、デバイス類などは装備している。
【0102】撮影画像選択部61とアフィン変換部62
は、画像書き込み処理において、撮影画像のテクスチャ
の展開平面への当てはめ・書き込みにおける両者の歪み
の調整を行うものである。
【0103】まず、撮影画像選択部61の備える第一番
目の調整方式は、撮影画像上の各面は多方向から撮影さ
れているので当てはめる面の形状ともっとも近い形状で
撮影されている撮影画像のテクスチャを当てはめる撮影
画像として選択することである。この撮影画像の選択に
より当てはめる撮影画像のテクスチャデータとして、も
っとも歪みの少ないデータを選択することができ、テク
スチャ画像生成の性能を一層向上させることができる。
【0104】撮影画像選択部61の備える第二番目の調
整方式は、撮影画像上の各面は多方向から撮影されてい
るので当てはめる面をもっとも近い視点から撮影した撮
影画像のテクスチャを当てはめる撮影画像として選択す
ることである。この撮影画像の選択により当てはめる撮
影画像のテクスチャデータとして、もっとも歪みの少な
いデータを選択することができ、テクスチャ画像生成の
性能を一層向上させることができる。
【0105】次に、アフィン変換部62は、撮影画像の
テクスチャデータをアフィン変換することにより書き込
む面の形状に変形して歪みを調整する。投影面上に形成
された投影形成面は、元の3次元オブジェクトを投影面
に投影して形成されたために元の3次元オブジェクトの
外表面とは多少歪んだ形状となっている。そこで、面の
当てはめ・テクスチャの書き込みに先立ち、アフィン変
換部62により撮影画像のテクスチャデータの形状を調
整することが好ましい。ここで、アフィン変換とは、座
標の一次式で表わされる変換であり、画像の拡大、縮
小、平行移動、回転などによって画像の形状を変化させ
る変換をいう。
【0106】アフィン変換部62の処理の流れを以下に
説明する。まず、アフィン変換の係数を決定する(図1
7ステップS1701)。つまり、撮影画像上の特徴点
の座標と、展開平面上に投影された対応する特徴点の投
影点の座標から両者を一致させるアフィン変換の係数を
求める。
【0107】投影により発生した形状の歪みを調整した
画像を生成するためにはテクスチャ画像として生成する
面の各画素値として、撮影画像上の対応する画素値をア
フィン変換して対応する座標に書き込めば良い。まず、
テクスチャ画像の注目する面の注目する画素、例えばX
Y座標において一番XY座標値が小さい左下の画素を注
目画素として指定する(ステップS1702)。
【0108】その注目画素の位置に対する撮影画像上の
画素の位置をアフィン変換により決定する(ステップS
1703)。ステップS1703により求めた位置の撮
影画像の画素値を読み取り、テクスチャ画像上の注目画
素の画素値として書き込む(ステップS1704)。
【0109】このステップS1702〜ステップS17
04をすべての画素に対して実行する。つまり、ステッ
プS1702において注目した注目画素の指定をX方向
Y方向に走査するように移動して行くことにより次々と
注目画素を指定し、その注目画素に対してステップS1
703〜ステップS1704により対応する画素値を書
き込んで行く。
【0110】以上、実施形態4のテクスチャ画像生成装
置は、画像選択部61を備えるにより、入力画像のう
ち、書き込む面の画像としてもっとも歪みの少ない画像
を選択することができ、さらにアフィン変換部62を備
えることにより、投影により発生した形状の歪みを調整
して正しく面の当てはめ・書き込みが実行でき、テクス
チャ画像生成の性能を一層向上させることができる。
【0111】(実施形態5)本発明のテクスチャ画像生
成装置は、上記に説明した構成を実現する処理ステップ
を記述したプログラムをコンピュータ読み取り可能な記
録媒体に記録して提供することにより、各種コンピュー
タを用いて構築することができる。本発明のテクスチャ
画像生成装置を実現する処理ステップを備えたプログラ
ムを記録した記録媒体は、図18に図示した記録媒体の
例に示すように、CD−ROM202やフレキシブルデ
ィスク203等の可搬型記録媒体201だけでなく、ネ
ットワーク上にある記録装置内の記録媒体200や、コ
ンピュータのハードディスクやRAM等の記録媒体20
5のいずれであっても良く、プログラム実行時には、プ
ログラムはコンピュータ204上にローディングされ、
主メモリ上で実行される。
【0112】
【発明の効果】本発明のテクスチャ画像生成装置によれ
ば、可展面および平面からなる既知形状面を投影面とし
て投影・展開し、展開平面に撮影画像のテクスチャを貼
り込んでテクスチャ画像を自動生成することができ、高
品質かつ記憶容量の少ないテクスチャ画像を生成するこ
とができる。
【0113】また、本発明のテクスチャ画像生成装置に
よれば、3次元オブジェクトの形状に応じた適切な投影
面を選定することができ、3次元オブジェクトが複雑な
場合でもオブジェクト部分ごとに投影面を最適化して選
定することができる。
【0114】また、本発明のテクスチャ画像生成装置に
よれば、投影処理における投影中心点が適正かどうかを
確認することができ、適正なテクスチャ画像が生成でき
る。また、本発明のテクスチャ画像生成装置によれば、
投影面が可展面、平面の組み合わせである場合に、展開
処理における展開境界線を投影形成面の境界稜線とする
ことができ、投影形成面を分断することがなく、歪みの
少ないテクスチャ画像が得られる。
【0115】また、本発明のテクスチャ画像生成装置に
よれば、展開平面への画像書き込みにおいて最も歪みの
少ない画像を選択することができ、また、アフィン変換
により形状の歪みを調整して画像を書き込むことがで
き、テクスチャ画像の品質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 円筒面の展開例を示す図
【図2】 可展面の組み合わせの例を示す図
【図3】 投影面を利用した投影処理の概念を示す図
【図4】 本発明のテクスチャ画像生成装置におけるテ
クスチャ画像生成の基本的な流れを示す図
【図5】 本発明の実施形態1のテクスチャ画像生成装
置の概略構成図
【図6】 本発明の実施形態1のテクスチャ画像生成装
置が扱うデータ構造例
【図7】 凸包の形成を説明する図
【図8】 本発明の実施形態2のテクスチャ画像生成装
置の概略構成図
【図9】 オブジェクト部分それぞれに投影面を割り当
てる処理を示すフローチャート
【図10】 不適切な投影中心点の例を示す図
【図11】 本発明の実施形態2の投影中心点適正確認
部36による投影中心点が適正が否かを確認する処理ス
テップを示したフローチャート
【図12】 本発明の実施形態3のテクスチャ画像生成
装置の概略構成図
【図13】 本発明の実施形態3の可展面投影調整部3
7a、平面投影調整部37bによる投影調整を説明する
【図14】 本発明の実施形態3の可展面投影調整部3
7cによる投影調整を説明する図
【図15】 本発明の実施形態3の可展面展開境界線調
整部42による展開境界線の調整を説明する図
【図16】 本発明の実施形態4のテクスチャ画像生成
装置の概略構成図
【図17】 本発明の実施形態4のアフィン変換部62
の処理ステップを示したフローチャート
【図18】 記録媒体の例
【図19】 従来のテクスチャ画像生成処理ステップを
示したフローチャート
【図20】 従来の特徴点に基づく3次元画像データ生
成の概念を示す図
【図21】 従来のコンピュータ画面上での3次元画像
再生処理ステップを示したフローチャート
【図22】 従来の各面ごとに貼るテクスチャ画像を平
面上に配置して記憶する方式を説明する図
【符号の説明】
10 入力部 20 特徴点抽出部 21 特徴点指定部 30,30a,30b 投影部 31 特徴点配置部 32 投影面生成部 33 投影中心点指定部 34 投影処理部 35 投影面調整部 36 投影中心点適正確認部 37,37a 投影調整部 40,40a 分割部 41 展開境界線調整部 42 可展面展開境界線調整部 50 展開部 60,60a 画像書き込み部 61 撮影画像選択部 62 アフィン変換部 70 出力部 100 データ 101 画像情報領域 102 特徴点情報領域 103 投影情報領域 104 投影面情報領域 105 その他情報領域 106 ヘッダ 200 回線先のハードディスク等の記録媒体 201 CD−ROMやフレキシブルディスク等の可搬
型記録媒体 202 CD−ROM 203 フレキシブルディスク 204 コンピュータ 205 コンピュータ上のRAM/ハードディスク等の
記録媒体

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元オブジェクトから抽出した特徴点
    のデータと撮影された3次元オブジェクトの外表面の2
    次元画像データとを基に3次元画像データのテクスチャ
    画像を生成するテクスチャ画像生成装置であって、 入力部と、投影部と、分割部と、展開部と、画像書き込
    み部とを備え、 前記入力部は、3次元オブジェクトの特徴点のデータと
    外表面の2次元撮影画像データの入力を受け付け、前記
    投影部は、前記入力された3次元オブジェクトの特徴点
    を、可展体面である既知形状面であって前記特徴点を包
    含する投影面に投影して投影点を求め、前記分割部は、
    前記投影面を前記特徴点の投影点により小面に分割し、
    前記展開部は、前記投影面を平面に展開して前記小面か
    らなる展開平面を生成し、前記画像書き込み部は、前記
    展開平面上の各小面に対して、対応する特徴点が撮影さ
    れた前記3次元オブジェクトの外表面の撮影画像を書き
    込むことによりテクスチャ画像を生成することを特徴と
    するテクスチャ画像生成装置。
  2. 【請求項2】 前記投影部は投影面調整部を備え、前記
    投影面調整部が、前記投影部が生成する投影面の種類と
    サイズを、前記特徴点により形成される3次元オブジェ
    クトの形状に合わせるように調整することにより、前記
    投影面の形状と前記特徴点により形成される3次元オブ
    ジェクトとの形状の歪みを最小化する請求項1に記載の
    テクスチャ画像生成装置。
  3. 【請求項3】 前記投影部が、投影中心点適正確認部を
    備え、前記投影中心点適正確認部により、前記画像書き
    込み部による前記展開平面上の各小面への前記3次元オ
    ブジェクトの外表面の撮影画像の書き込みをモニタし、
    前記展開平面上の各小面と、対応する特徴点が撮影され
    た撮影画像との対応が正しく得られているか確認するこ
    とができる請求項1に記載のテクスチャ画像生成装置。
  4. 【請求項4】 前記投影部が、投影中心点の情報を入力
    する投影中心点指定部を備え、前記投影中心点指定部か
    らの指定に基づいて前記投影中心点を定める請求項1に
    記載のテクスチャ画像生成装置。
  5. 【請求項5】 前記3次元オブジェクトの特徴点をグル
    ープに分ける特徴点グループ情報が付され、前記投影部
    が、前記特徴点グループ情報に従い、それぞれの特徴点
    のグループに対して投影処理を行う請求項1に記載のテ
    クスチャ画像生成装置。
  6. 【請求項6】 前記投影部が、前記特徴点の投影処理に
    よって形成される投影形成面のうち、前記投影面上の可
    展面および平面にまたがって投影される越境面がある場
    合に、前記越境面を形成する特徴点を投影した際に、特
    徴点のすべてが可展面上に投影されるように可展面を調
    整する可展面投影調整部を備え、前記越境面の特徴点の
    投影点のうち、前記可展面上にある投影点を可展面境界
    投影点とし、前記平面上にある投影点を平面境界投影点
    とし、前記可展面投影調整部は、前記投影中心点から前
    記平面境界投影点を通る投影線を延長して前記可展面の
    延長面と交わる点を可展面調整投影点として求め、 前記分割部は、前記可展面の境界稜線を前記可展面境界
    投影点と前記可展面調整投影点とを順に結ぶ線とし、前
    記平面の境界稜線を前記平面境界投影点を順に結ぶ線と
    して前記可展面と平面を分割する請求項1に記載のテク
    スチャ画像生成装置。
  7. 【請求項7】 前記投影部が、前記特徴点の投影処理に
    よって形成される投影形成面のうち、前記投影面上の可
    展面および平面にまたがって投影される越境面がある場
    合に、前記越境面を形成する特徴点を投影した際に、特
    徴点のすべてが平面上に投影されるように平面を調整す
    る平面投影調整部を備え、前記越境面の特徴点の投影点
    のうち、前記可展面上にある投影点を可展面境界投影点
    とし、前記平面上にある投影点を平面境界投影点とし、
    前記平面投影調整部は、前記投影中心点から前記可展面
    境界投影点を通る投影線を延長して前記平面の延長面と
    交わる点を平面調整投影点として求め、 前記分割部は、前記平面の境界稜線を前記平面境界投影
    点と前記平面調整投影点とを順に結ぶ線とし、前記可展
    面の境界稜線を前記可展面境界投影点を順に結ぶ線とし
    て前記可展面と平面を分割する請求項1に記載のテクス
    チャ画像生成装置。
  8. 【請求項8】 前記投影部が、前記特徴点の投影処理に
    よって形成される投影形成面のうち、前記投影面上の第
    一の可展面と第二の可展面にまたがって投影される越境
    面がある場合に、前記越境面を形成する特徴点を投影し
    た際に、特徴点のすべてが前記第一の可展面上に投影さ
    れるように可展面を調整する可展面投影調整部を備え、
    前記越境面の特徴点の投影点のうち、前記一の可展面上
    にある投影点を第一の可展面境界投影点とし、前記第二
    の可展面上にある投影点を第二の可展面境界投影点と
    し、前記可展面投影調整部は、前記投影中心点から前記
    第二の可展面境界投影点を通る投影線を延長して前記第
    一の可展面の延長面と交わる点を可展面調整投影点とし
    て求め、 前記分割部は、前記第一の可展面の境界稜線を前記第一
    の可展面境界投影点と前記可展面調整投影点とを順に結
    ぶ線とし、前記第二の可展面の境界稜線を前記第二の可
    展面境界投影点を順に結ぶ線として前記第一の可展面と
    第二の可展面を分割する請求項1に記載のテクスチャ画
    像生成装置。
  9. 【請求項9】 前記展開部は、前記可展面の平面への展
    開処理において、特徴点の投影点を結ぶ稜線に沿って切
    断・展開する請求項1に記載のテクスチャ画像生成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記分割部は、前記投影面の分割処理
    において、前記特徴点の投影点を頂点とする凸包を生成
    し、前記凸包を構成する小面をもって前記投影面を分割
    した小面と近似して扱う請求項1に記載のテクスチャ画
    像生成装置。
  11. 【請求項11】 前記画像書き込み部は、前記展開平面
    への前記3次元オブジェクトの撮影画像を書き込む処理
    において、書き込むそれぞれの小面の撮影画像のデータ
    として、書き込む小面の面積が最も大きく撮影されてい
    る画像データを用いる請求項1に記載のテクスチャ画像
    生成装置。
  12. 【請求項12】 前記画像書き込み部は、前記展開平面
    への前記3次元オブジェクトの撮影画像を書き込む処理
    において、書き込むそれぞれの小面の撮影画像のデータ
    として、書き込む小面を最も近い視点から撮影した画像
    データを用いる請求項1に記載のテクスチャ画像生成装
    置。
  13. 【請求項13】 前記画像書き込み部は、前記展開平面
    への前記3次元オブジェクトの撮影画像を書き込む処理
    において、書き込むそれぞれの小面の撮影画像のデータ
    の形状を、展開平面上の対応する小面の形状に合うよう
    にアフィン変換して書き込む請求項1に記載のテクスチ
    ャ画像生成装置。
  14. 【請求項14】 3次元オブジェクトから抽出した特徴
    点のデータと3次元オブジェクトの外表面の画像データ
    とを基に3次元画像データのテクスチャ画像を生成する
    テクスチャ画像生成装置を実現する処理プログラムを記
    録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 3次元オブジェクトの特徴点のデータと外表面の撮影画
    像データの入力を受け付ける入力処理ステップと、前記
    入力された3次元オブジェクトの特徴点を、可展体面で
    ある既知形状面であって前記特徴点を包含する投影面に
    投影して投影点を求める投影処理ステップと、前記投影
    処理ステップにより投影した投影面を前記特徴点の投影
    点により小面に分割する分割処理ステップと、前記投影
    面を平面に展開して前記小面からなる展開平面を生成す
    る展開処理ステップと、前記展開平面上の各小面に対し
    て、対応する特徴点が撮影された前記3次元オブジェク
    トの外表面の撮影画像を書き込む画像書き込み処理ステ
    ップとを備え、テクスチャ画像を生成することを特徴と
    する処理プログラムを記録したことを特徴とする記録媒
    体。
JP18235098A 1998-06-29 1998-06-29 テクスチャ画像生成装置 Expired - Fee Related JP3672739B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18235098A JP3672739B2 (ja) 1998-06-29 1998-06-29 テクスチャ画像生成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18235098A JP3672739B2 (ja) 1998-06-29 1998-06-29 テクスチャ画像生成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000020735A true JP2000020735A (ja) 2000-01-21
JP3672739B2 JP3672739B2 (ja) 2005-07-20

Family

ID=16116784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18235098A Expired - Fee Related JP3672739B2 (ja) 1998-06-29 1998-06-29 テクスチャ画像生成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3672739B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002203254A (ja) * 2000-08-30 2002-07-19 Usc Corp 曲面像変換方法及びこの曲面像変換方法を記録した記録媒体
JP2007004767A (ja) * 2005-05-23 2007-01-11 Toshiba Corp 画像認識装置、方法およびプログラム
JP2009003943A (ja) * 2002-07-10 2009-01-08 Harman Becker Automotive Systems Gmbh オブジェクトの電子表示物のテクスチャライジング用システム
JP2010123007A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Casio Computer Co Ltd 画像処理装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03214274A (ja) * 1990-01-18 1991-09-19 Nec Corp 画像表示方式
JPH0660196A (ja) * 1992-08-13 1994-03-04 Fujitsu Ltd マップ設定方式
JPH06176129A (ja) * 1992-12-08 1994-06-24 Dainippon Printing Co Ltd コンピュータ・グラフィックス制作装置
JPH09134449A (ja) * 1995-11-09 1997-05-20 Ainesu:Kk 立体モデルのテクスチャマッピング方法
JPH09138859A (ja) * 1995-11-15 1997-05-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像合成装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03214274A (ja) * 1990-01-18 1991-09-19 Nec Corp 画像表示方式
JPH0660196A (ja) * 1992-08-13 1994-03-04 Fujitsu Ltd マップ設定方式
JPH06176129A (ja) * 1992-12-08 1994-06-24 Dainippon Printing Co Ltd コンピュータ・グラフィックス制作装置
JPH09134449A (ja) * 1995-11-09 1997-05-20 Ainesu:Kk 立体モデルのテクスチャマッピング方法
JPH09138859A (ja) * 1995-11-15 1997-05-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像合成装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002203254A (ja) * 2000-08-30 2002-07-19 Usc Corp 曲面像変換方法及びこの曲面像変換方法を記録した記録媒体
JP2009003943A (ja) * 2002-07-10 2009-01-08 Harman Becker Automotive Systems Gmbh オブジェクトの電子表示物のテクスチャライジング用システム
US7561165B2 (en) 2002-07-10 2009-07-14 Harman Becker Automotive Systems Gmbh System for texturizing electronic representations of objects
US7643669B2 (en) 2002-07-10 2010-01-05 Harman Becker Automotive Systems Gmbh System for generating three-dimensional electronic models of objects
US7689032B2 (en) 2002-07-10 2010-03-30 Harman Becker Automotive Systems Gmbh Scanning system for three-dimensional objects
JP4685905B2 (ja) * 2002-07-10 2011-05-18 ハーマン ベッカー オートモーティブ システムズ ゲーエムベーハー オブジェクトの電子表示物のテクスチャライジング用システム
JP2007004767A (ja) * 2005-05-23 2007-01-11 Toshiba Corp 画像認識装置、方法およびプログラム
US7894636B2 (en) 2005-05-23 2011-02-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Apparatus and method for performing facial recognition from arbitrary viewing angles by texturing a 3D model
JP4653606B2 (ja) * 2005-05-23 2011-03-16 株式会社東芝 画像認識装置、方法およびプログラム
JP2010123007A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Casio Computer Co Ltd 画像処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3672739B2 (ja) 2005-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN114119849B (zh) 三维场景渲染方法、设备以及存储介质
US11721071B2 (en) Methods and systems for producing content in multiple reality environments
US11257283B2 (en) Image reconstruction method, system, device and computer-readable storage medium
TWI298147B (en) System and method for representing a general two dimensional spatial transformation
JP3975736B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラム
JP2003141562A (ja) 非平面画像の画像処理装置及び画像処理方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラム
US6515658B1 (en) 3D shape generation apparatus
US7227557B2 (en) Method, system and record medium for generating wide-area high-resolution image
JP2005310160A (ja) 3次元グラフィックデータの再構成装置及び方法
JP2017520036A (ja) モザイク画像の生成方法および装置
JP4965967B2 (ja) 映像表示システムの調整システム
JPH1049704A (ja) 画像変換方法
US7756391B1 (en) Real-time video editing architecture
JP2019534511A (ja) 自由動作fvvアプリケーションのためのマルチレイヤuvマップに基づくテクスチャレンダリング
JP4403421B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
WO2018123611A1 (ja) 情報処理装置および方法
US10559060B2 (en) Method and apparatus for real time image distortion compensation in immersive theater system
JP2021192244A (ja) 位置情報の生成方法、関連装置及びコンピュータプログラム製品
JP3672739B2 (ja) テクスチャ画像生成装置
JP4229398B2 (ja) 3次元モデリング・プログラム、3次元モデリング制御プログラム、3次元モデリング・データ伝送プログラム、記録媒体および3次元モデリング方法
JPH10208074A (ja) 画像生成方法
JP3981454B2 (ja) 不均一解像度画像データ生成装置及び方法及び不均一解像度画像データを用いる画像処理装置
KR20180053494A (ko) 모바일 환경에서의 증강현실 게임공간 구축방법
Matsuyama Exploitation of 3D video technologies
JPH10255071A (ja) 画像処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080428

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130428

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees