JP2000018594A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

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JP2000018594A
JP2000018594A JP10182717A JP18271798A JP2000018594A JP 2000018594 A JP2000018594 A JP 2000018594A JP 10182717 A JP10182717 A JP 10182717A JP 18271798 A JP18271798 A JP 18271798A JP 2000018594 A JP2000018594 A JP 2000018594A
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Japan
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temperature
magnetron
cooking
cooking chamber
detection result
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JP10182717A
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English (en)
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Yoshio Okamura
嘉夫 岡村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度ヒューズ等を作動させることなく調理を
行うこと。 【解決手段】 制御装置23は、調理室内の検出温度t
cが判定温度to1より小さく、マグネトロン4が異常昇
温する虞れがない場合にはマグネトロン4を高出力「6
00W」で駆動する。また、調理室内の検出温度tcが
判定温度to1より大きく、マグネトロン4が異常昇温す
る虞れがある場合には温度ヒューズ10等の作動を事前
に推察する。そして、マグネトロン4を低出力「400
W」で駆動し、温度ヒューズ10等の作動を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネトロンから
調理室内にマイクロ波を照射して調理室内の調理物を加
熱する電子レンジに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子レンジに
は、高圧トランスの一次コイルから二次コイルを通して
マグネトロンに電源を与え、マグネトロンを発振させる
構成のものがある。この構成の場合、一次コイルに対す
る給電路にサーモスタットおよび温度ヒューズ(電流ヒ
ューズ)を介在し、マグネトロンが異常昇温したときに
はサーモスタットおよび温度ヒューズを作動させ、一次
コイルに対する電源の供給を停止している。
【0003】上記構成の場合、サーモスタットあるいは
温度ヒューズが作動すると、サーモスタットの温度が正
常値に下がったり、温度ヒューズを交換するまではマグ
ネトロンを作動させることができない上、マグネトロン
の不動作が製品の故障と判断される虞れがある。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、マグネトロンの異常昇温を未然に防
止し、温度ヒューズ等を作動させることなく調理を行う
ことができる電子レンジを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電子レン
ジは、調理物が収納される調理室と、前記調理室内にマ
イクロ波を照射するマグネトロンと、前記調理室内の温
度を検出する庫内温度検出手段と、前記マグネトロンの
温度を検出するマグネトロン温度検出手段と、前記庫内
温度検出手段の検出結果および前記マグネトロン温度検
出手段の検出結果の少なくとも一方に基づいて調理動作
を制御する制御手段とを備えたところに特徴を有してい
る。上記手段によれば、マグネトロンの異常昇温を調理
室内の温度およびマグネトロンの温度の少なくとも一方
に基づいて事前に推察し、調理動作を制御できるので、
温度ヒューズ等を作動させることなく調理を行うことが
できる。
【0006】請求項2記載の電子レンジは、制御手段が
庫内温度検出手段の検出結果に基づいて調理室内の温度
が所定値より高いことを検出すると、マグネトロンを低
出力で駆動するところに特徴を有している。上記手段に
よれば、調理室内が高温である場合にはマグネトロンが
低出力で駆動するので、温度ヒューズ等の作動を防止で
きる。しかも、調理室内の残熱が調理物に作用し、調理
物の見掛け上の温度が高出力時と同程度になるので、使
用者に低出力で調理が行われた印象を与えなくて済む。
【0007】請求項3記載の電子レンジは、制御手段が
庫内温度検出手段の検出結果とマグネトロン温度検出手
段の検出結果とに基づいてマグネトロンの出力を設定す
るところに特徴を有している。上記手段によれば、調理
室内の熱がマグネトロンに及ぼす影響を加味してマグネ
トロンの出力を設定できるので、調理室内からマグネト
ロンに作用する熱影響でマグネトロンが異常昇温し、温
度ヒューズ等が作動することを防止できる。
【0008】請求項4記載の電子レンジは、制御手段が
庫内温度検出手段の検出結果に基づいて調理室内の温度
が所定値より高く且つマグネトロン温度検出手段の検出
結果に基づいてマグネトロンの温度が所定値より高いこ
とを検出すると、調理可能時間を所定値に制限するとこ
ろに特徴を有している。上記手段によれば、調理室内お
よびマグネトロンが高温である場合には、温度ヒューズ
等を作動させる虞れがない所定値に調理可能時間が制限
される。このため、マグネトロンの出力を低く調節せず
とも、温度ヒューズ等の作動を防止できる。
【0009】請求項5記載の電子レンジは、マグネトロ
ンに風を吹付けるファンを備え、制御手段がマグネトロ
ン温度検出手段の検出結果に基づいてマグネトロンの温
度が所定値より低く且つ庫内温度検出手段の検出結果に
基づいて調理室内の温度が所定値より高いことを検出す
ると、調理初期にファンを低速度で回転させるところに
特徴を有している。上記手段によれば、マグネトロンが
低温であるにも拘らず調理室内が高温である場合には、
調理初期にファンが低速回転する。このため、ファンの
駆動によって調理室内の熱気がマグネトロンに多量に吹
付けられ、マグネトロンが異常昇温して温度ヒューズ等
が作動することが防止される。
【0010】請求項6記載の電子レンジは、マグネトロ
ンに風を吹付けるファンを備え、制御手段がマグネトロ
ン温度検出手段の検出結果に基づいてマグネトロンの温
度が所定値より高く且つ庫内温度検出手段の検出結果に
基づいて調理室内の温度が所定値より低いことを検出す
ると、調理終了後にファンを運転状態にするところに特
徴を有している。上記手段によれば、マグネトロンが高
温で調理室内が低温である場合には調理終了後にファン
が運転状態になり、マグネトロンに調理室内の比較的低
温度の冷却風が吹付けられるので、次の運転時にマグネ
トロンが異常昇温して温度ヒューズ等が作動することが
防止される。
【0011】請求項7記載の電子レンジは、制御手段が
庫内温度検出手段の検出結果に基づいて調理室内の温度
の上昇度合が所定値より大きいことを検出すると、調理
を停止するところに特徴を有している。上記手段によれ
ば、調理室内の温度の上昇度合に基づいてスパーク等の
異常を検出し、調理を終了させることができるので、ス
パーク等で温度ヒューズが作動することが防止される。
【0012】請求項8記載の電子レンジは、制御手段が
庫内温度検出手段の検出結果に基づいて調理室内の温度
の上昇度合が所定値より大きいことを検出すると、表示
手段に調理室の扉の開放を禁止する表示を行うところに
特徴を有している。上記手段によれば、調理室内の温度
の上昇度合に基づいて調理物の燃焼等の異常を検出し、
扉の開放を行わないように促すことができる。このた
め、扉の開放に伴い調理室内に空気が流れ込み、燃焼等
が拡大することが防止される。
【0013】請求項9記載の電子レンジは、制御手段が
庫内温度検出手段の検出結果に基づいて調理室内の温度
が所定値より高く且つマグネトロン温度検出手段の検出
結果に基づいてマグネトロンの温度が所定値より高いこ
とを検出すると、調理室の高温を知らせる表示と扉の開
放を促す表示とを表示手段に行うところに特徴を有して
いる。上記手段によれば、調理室内およびマグネトロン
が高温である場合には、調理室の扉の開放を促す表示が
行われる。このため、高温に注意しながら扉を開放し、
調理室内およびマグネトロンを外気によって冷却でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
ないし図3に基づいて説明する。まず、図3において、
キャビネット1は前面が開口する箱状をなすものであ
り、キャビネット1の内部には調理室2が形成されてい
る。また、キャビネット1の左辺部には扉3が回動可能
に装着されており、調理室2の前面開口部は扉3の回動
操作に伴い開閉される。
【0015】キャビネット1には、調理室2の右側に位
置して機械室(図示せず)が形成されている。この機械
室の内部には、図1に示すように、マグネトロン4が配
設されており、マグネトロン4の陽極はアースされてい
る。また、機械室の内部には高圧トランス5が配設され
ている。この高圧トランス5は一次コイル5a,二次コ
イル5b,二次コイル5cを有するものであり、二次コ
イル5bの両端子はマグネトロン4の陰極の両端子に接
続されている。尚、マグネトロン4の陰極はヒータを兼
用するものである。
【0016】二次コイル5cの一方の端子はマグネトロ
ン4の陽極に接続されている。また、二次コイル5cの
他方の端子は高圧コンデンサ6を介してマグネトロン4
の陰極の一方の端子に接続されており、高圧コンデンサ
6には抵抗7が並列に接続されている。また、二次コイ
ル5cの一方の端子には高圧ダイオード8のカソード端
子が接続され、二次コイル5cの他方の端子には高圧ダ
イオード8のアノード端子が接続されている。
【0017】一次コイル5aの両端子には電源線9が接
続されている。これら両電源線9は100Vの商用交流
電源に接続されたものであり、一方の電源線9には温度
ヒューズ(電流ヒューズ)10,サーモスタット11,
ドアスイッチ12aが介在され、他方の電源線9には別
のドアスイッチ12bが介在されている。また、両電源
線9間にはショートスイッチ13が接続されており、扉
3の開放状態ではドアスイッチ12aおよび12bがオ
フされ、ショートスイッチ13がオンされている。この
状態で扉3を閉塞すると、ドアスイッチ12aおよび1
2bがオンされ、ショートスイッチ13がオフされる。
【0018】一方の電源線9にはメインリレー14の常
開接点14aおよびレンジリレー15の常開接点15a
が介在されており、メインリレー14のコイル14bお
よびレンジリレー15のコイル15bに電源が与えら
れ、常開接点14aおよび15aが閉成状態に切換わる
と、商用交流電源から高圧トランス5に駆動電源が与え
られる。すると、マグネトロン4に高電圧が印加され、
マグネトロン4から調理室2内にマイクロ波が照射され
る(レンジ調理)。
【0019】両電源線9間には、ヒータリレー16の常
開接点16aを介してヒータ17が接続されている。こ
のヒータ17は調理室2の内部に配設されたものであ
り、メインレリー14のコイル14bおよびヒータリレ
ー16のコイル16bに電源が与えられ、常開接点14
aおよび16aが閉成状態に切換わると、商用交流電源
からヒータ17に電源が与えられ、ヒータ17から調理
室2内に輻射熱が照射される(ヒータ調理)。
【0020】両電源線9間には、ファンモータ18およ
びトライアック19の直列回路が接続されている。この
ファンモータ18は機械室の内部に配設されたものであ
り、トライアック19が作動すると、商用交流電源から
ファンモータ18に電源が与えられ、ファンモータ18
が作動する。このファンモータ18の回転軸にはファン
(図示せず)が連結されており、ファンモータ18が作
動してファンが回転すると、キャビネット1の外部や調
理室2の内部から機械室の内部に冷却風が吸引され、マ
グネトロン4および高圧トランス5等の電気部品に吹付
けられる。
【0021】両電源線9間には、モータリレー20の常
開接点20aを介してターンテーブル22駆動用のRT
モータ21が接続されている。このRTモータ21はキ
ャビネット1内の底部に配設されたものであり、モータ
リレー20のコイル20bに電源が与えられると、常開
接点20aが閉成状態に切換わり、商用交流電源からR
Tモータ21に電源が与えられる。
【0022】調理室2内の底部には、図3に示すよう
に、ターンテーブル22が上下動可能および回転可能に
装着されている。このターンテーブル22の回転軸22
aはギア機構(図示せず)を介してRTモータ21の回
転軸に連結されており、RTモータ21が作動すると、
ターンテーブル22が回転する。
【0023】機械室の内部には、図1に示すように、制
御手段に相当する制御装置23が配設されている。この
制御装置23はCPU23a,ROM23b,RAM2
3c,出力インターフェース23d,入力インターフェ
ース23e等を有するものであり(マイクロコンピュー
タを主体に構成されたものであり)、メインリレー14
のコイル14b,レンジリレー15のコイル15b,ヒ
ータリレー16のコイル16b,トライアック19,モ
ータリレー20のコイル20bはドライブ回路24を介
して制御装置23の出力インターフェース23dに接続
されている。
【0024】キャビネット1の前面には、図3に示すよ
うに、操作パネル25が装着されており、操作パネル2
5にはスタートキー26,調理モードキー27,温度増
キー28,温度減キー29が押圧操作可能に装着されて
いる。また、操作パネル25には、キー26〜29の後
方に位置してスイッチ26a〜29a(いずれも図1参
照)が装着されている。これらスイッチ26a〜29a
は、図1に示すように、制御装置23の入力インターフ
ェース23eに接続されたものであり、各キー26〜2
9が操作されると、各キー26〜29に対応する後方の
スイッチ26a〜29aがオンされる。
【0025】操作パネル25には、図3に示すように、
時間ダイアル30が回動可能に装着されており、時間ダ
イアル30の回転軸にはロータリーエンコーダ30a
(図1参照)が連結されている。このエンコーダ30a
は、図1に示すように、制御装置23の入力インターフ
ェース23eに接続されたものであり、時間ダイアル3
0の操作量に応じた数のパルス信号を出力する。
【0026】キャビネット1内には、図3に示すよう
に、調理室2の下方に位置して重量センサ31が配設さ
れている。この重量センサ31は可動電極および固定電
極(いずれも図示せず)を有する静電容量形のものであ
り、ターンテーブル22上に調理物32を載置すると、
ターンテーブル22が調理物32の重量で下降し、ター
ンテーブル22の回転軸22aが可動電極を押圧する。
すると、可動電極が変位し、可動電極と固定電極との間
の距離が変わるので、重量センサ31の静電容量が変化
する。
【0027】重量センサ31は、図1に示すように、出
力回路33を介して制御装置23の入力インターフェー
ス23eに接続されている。この出力回路33は、重量
センサ31の静電容量に応じた周波数の重量信号を出力
するものであり、制御装置23は、出力回路33からの
重量信号をROM23bに記憶された演算式に基づいて
処理することに伴い、調理物32の重量Wを演算する。
【0028】調理室2の内部には、庫内温度検出手段に
相当する庫内温度センサ34が配設されており、庫内温
度センサ34は制御装置23の入力インターフェース2
3eに接続されている。この庫内温度センサ34は調理
室2内の温度tcに応じた電圧レベルの温度信号を出力
するサーミスタからなるものであり、制御装置23は、
庫内温度センサ34からの出力信号に基づいて調理室2
の内部の温度tcを検出する。
【0029】機械室の内部には、マグネトロン温度検出
手段に相当するマグネトロン温度センサ35が配設され
ており、マグネトロン温度センサ35は制御装置23の
入力インターフェース23eに接続されている。このマ
グネトロン温度センサ35はマグネトロン4の表面温度
tmに応じた電圧レベルの温度信号を出力するサーミス
タからなるものであり、制御装置23は、マグネトロン
温度センサ35からの出力信号に基づいてマグネトロン
4の温度tmを検出する。
【0030】操作パネル25には、図3に示すように、
表示手段に相当する液晶表示装置36が装着されてい
る。この液晶表示装置36は、図1に示すように、ドラ
イブ回路37を介して制御装置23の出力インターフェ
ース23dに接続されたものであり、制御装置23は、
液晶表示装置36に各種の調理情報を表示する。
【0031】次に上記構成の作用について説明する。
尚、下記動作は制御装置23がROM23bに予め記憶
された制御プログラムに基づいて実行するものである。
制御装置23は、スイッチ27aからの出力信号に基づ
いて調理モードキー27の操作を検出すると、調理モー
ドキー27の操作内容に応じてヒータ調理モード,マニ
ュアルレンジ調理モード,オートレンジ調理モードを選
択的に設定する。以下、各調理モード別に調理動作を説
明する。
【0032】<ヒータ調理モードの設定時>制御装置2
3は、エンコーダ30aからの出力信号に基づいて時間
ダイアル30の操作を検出すると、エンコーダ30aか
らのパルス信号に基づいて調理時間Tを設定する。これ
と共に、スイッチ28aおよび29aからの出力信号に
基づいて温度増キー28および温度減キー29の操作を
検出すると、スイッチ28aおよび29aからの出力信
号に基づいて庫内温度tを標準値から加減し、庫内温度
tを設定する。尚、庫内温度の標準値は制御装置23の
ROM23bに予め記憶されたものである。
【0033】制御装置23は、スイッチ26aからの出
力信号に基づいてスタートキー26の操作を検出する
と、ドライブ回路24からメインリレー14のコイル1
4bおよびヒータリレー16のコイル16bに電源を与
える。そして、メインリレー14の常開接点14aおよ
びヒータリレー16の常開接点16aをオンし、ヒータ
17を発熱させ、ヒータ調理を開始する。
【0034】制御装置23は、ヒータ調理を開始する
と、庫内温度センサ34からの出力信号に基づいて調理
室2内の温度tcを一定時間毎に検出し、設定温度tと
比較する。そして、「検出温度tc≧設定温度t」を検
出すると、ヒータリレー16のコイル16bを断電して
ヒータ17を停止させ、「検出温度tc<設定温度t」
を検出すると、ヒータリレー16のコイル16bに通電
してヒータ17を発熱させ、調理室2内を設定温度tに
保持する。
【0035】制御装置23は、設定時間Tの経過を検出
すると、メインリレー14のコイル14bおよびヒータ
リレー16のコイル16bをオフし、メインリレー14
の常開接点14aおよびヒータリレー16の常開接点1
6aをオフする。そして、ヒータ17を停止させ、ヒー
タ調理を終える。
【0036】<マニュアルレンジ調理モードの設定時>
制御装置23は、エンコーダ30aからの出力信号に基
づいて時間ダイアル30の操作を検出すると、エンコー
ダ30aからのパルス信号に基づいて調理時間Tを設定
する。この後、スイッチ26aからの出力信号に基づい
てスタートキー26の操作を検出すると、庫内温度セン
サ34からの出力信号に基づいて調理室2内の温度tc
を検出し、判定温度to1と比較する。この判定温度to1
は制御装置23のROM23bに予め記憶されたもので
あり、制御装置23は、「検出温度tc≦to1」を検出
すると、ROM23bから高出力「600W」用の制御
パターンを読出し、「検出温度tc>to1」を検出する
と、ROM23bから低出力「400W」用の制御パタ
ーンを読出す。
【0037】制御装置23は、制御パターンを読出す
と、ドライブ回路24からメインリレー14のコイル1
4bに電源を与え、メインリレー14の常開接点14a
をオンする。これと共に、ドライブ回路24を通してレ
ンジリレー15のコイル15bを高出力「600W」用
の制御パターンあるいは低出力「400W」用の制御パ
ターンに基づいてオンオフ制御する。そして、マグネト
ロン4から高出力「600W」あるいは低出力「400
W」でマイクロ波を発振し、レンジ調理を開始する。
尚、各制御パターンは、コイル15bのオン時間とオフ
時間との比(デューティー比)を示すものである。
【0038】制御装置23は、レンジ調理を開始する
と、ドライブ回路24からトライアック19のゲート端
子にドライブ信号を与え、トライアック19を位相制御
する。そして、ファンモータ18を一定速度で回転さ
せ、マグネトロン4等に冷却風を吹付ける。これと共
に、ドライブ回路24からモータリレー20のコイル2
0bに電源を与え、モータリレー20の常開接点20a
をオンする。そして、RTモータ21に電源を与え、タ
ーンテーブル22を回転させる。
【0039】制御装置23は、設定時間Tの経過を検出
すると、メインリレー14のコイル14b,レンジリレ
ー15のコイル15b,モータリレー20のコイル20
bをオフする。そして、メインリレー14の常開接点1
4a,レンジリレー15の常開接点15a,モータリレ
ー20の常開接点20aをオフし、マグネトロン4,R
Tモータ21を停止させる。これと共に、ファンモータ
18をオフしてファンを停止させ、調理を終える。
【0040】<オートレンジ調理モードの設定時>制御
装置23は、重量センサ31からの重量信号に基づいて
調理物32の重量Wを演算し、演算重量Wに基づいて調
理時間Tを演算する。この後、スタートキー26の操作
を検出すると、調理室2内の温度tcを検出し、検出温
度tcと判定温度to1との比較結果に応じて低出力「4
00W」あるいは高出力「600W」を選択する。そし
て、ターンテーブル22およびファンを回転させなが
ら、低出力「400W」あるいは高出力「600W」で
マグネトロン4を発振させる。
【0041】図2の(a)は、マグネトロン4のアノー
ド端子の温度変化を実線Aで示し、表面の温度変化(=
マグネトロン温度センサ35からの出力信号の変化)を
実線Bで示すものである。この場合には、マグネトロン
4の出力が「600W」に設定されているにも拘らず、
アノード端子の初期温度および表面の初期温度が低く、
アノード端子の温度が限界値taまで上昇しない。
【0042】図2の(b)は、ヒータ調理を設定温度3
00°Cで30分間実行した直後にレンジ調理を実行し
た場合のアノード端子の温度変化を実線Aで示し、表面
の温度変化を実線Bで示すものである。この場合には、
調理室2内からマグネトロン4に熱影響が作用し、マグ
ネトロン4のアノード端子の初期温度および表面の初期
温度が約100°Cと高いので、マグネトロン4の出力
を「600W」に設定すると、アノード端子の温度が動
作限界値taを越える虞れがある。
【0043】これに対して上記実施例によれば、マグネ
トロン4のアノード端子が動作限界温度taに達するこ
とを調理室2内の温度tcに基づいて事前に推察し、マ
グネトロン4を低出力「400W」で駆動した。このた
め、図2の(c)に示すように、マグネトロン4のアノ
ード端子の温度(実線A)が動作限界温度taを越えな
いように略横這い状態に制御され、温度ヒューズ10や
サーマルスイッチ11を作動させることなく調理を行う
ことができるので、温度ヒューズ10等を交換する煩わ
しさが解消される。これと共に、マグネトロン4の不動
作が製品の故障と判断される虞れがなくなる。
【0044】しかも、調理室2内の温度tcが高いとき
には、調理室2内の残熱が調理物32に作用し、調理物
32の見掛け上の温度が高出力「600W」時と同程度
になるので、使用者に低出力「400W」で調理が行わ
れた印象を与えなくて済む。尚、図2の実線Cは、マグ
ネトロン4の表面の温度変化を示している。
【0045】また、上記第1実施例においては、調理室
2内の温度tcを判定温度to1と比較し、比較結果に応
じて出力「600W」および「400W」を選択した
が、これに限定されるものではなく、例えばマグネトロ
ン4の表面温度tmを判定温度to2と比較し、「tm>
to2」である場合には出力「400W」を選択し、「t
m≦to2」である場合には出力「600W」を選択して
も良い。
【0046】次に本発明の第2実施例を図4に基づいて
説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。制御装置23のROM23bに
はマグネトロン4の表面温度tmと、調理室2内の温度
tcと、マグネトロン4の出力との関係が記憶されてい
る。
【0047】制御装置23は、オートレンジ調理モード
およびマニュアルレンジ調理モードの設定を検出する
と、調理室2内の温度tcを検出し、判定温度to1と比
較する。これと共に、マグネトロン4の温度tmを検出
し、判定温度to2と比較する。ここで、「検出温度tc
>to1,検出温度tm>to2」を検出すると、高温を知
らせるメッセージ(例えば高温注意),扉3の開放を促
すメッセージ(例えば扉を開けて下さい)を液晶表示装
置36に表示する。
【0048】制御装置23は、オートレンジ調理モード
およびマニュアルレンジ調理モードの設定後にスタート
キー26の操作を検出すると、調理室2内の温度tcを
再検出して判定温度to1と比較し、マグネトロン4の温
度tmを再検出して判定温度to2と比較する。
【0049】制御装置23は、「調理室2内の温度tc
≦判定温度to1,マグネトロン4の温度tm≦判定温度
to2」を検出すると、調理出力100%(600W)用
の制御パターンを設定する。また、「調理室2内の温度
tc>判定温度to1,マグネトロン4の温度tm≦判定
温度to2」を検出すると、調理出力70%(420W)
用の制御パターンを設定する。また、「調理室2内の温
度tc>判定温度to1,マグネトロン4の温度tm>判
定温度to2」を検出すると、調理出力50%(300
W)用の制御パターンを設定する。また、「調理室2内
の温度tc≦判定温度to1,マグネトロン4の温度tm
>判定温度to2」を検出すると、調理出力80%(48
0W)用の制御パターンを設定する。
【0050】制御装置23は、制御パターンを設定する
と、メインリレー14をオンし、レンジリレー15のコ
イル15bを設定した制御パターンに基づいてオンオフ
制御し、出力「600W」,「480W」,「420
W」,「300W」のいずれかでレンジ調理を開始す
る。これと共に、ファンモータ18およびRTモータ2
1に電源を与え、ファンおよびターンテーブル22を回
転させる。この後、設定時間Tの経過を検出すると、マ
グネトロン4,ファンモータ18,RTモータ21を停
止させ、調理を終える。
【0051】上記実施例によれば、マグネトロン4の温
度tmが判定温度to2以下であっても、調理室2内の温
度tcが判定温度to1より高ければ、マグネトロン4の
出力を70%の「420W」に設定する等、調理室2内
の温度tcとマグネトロン4の温度tmとに基づいてマ
グネトロン4の出力を調節した。このため、調理室2内
の温度tcが判定温度to1より高く、マグネトロン4の
温度tmが調理室2内からの熱で上昇し易い場合でも、
マグネトロン4が異常昇温して温度ヒューズ12等が作
動することが防止される。
【0052】また、調理室2内の温度tcが判定温度t
o1より高く、マグネトロン4の温度tmが判定温度to2
より高い場合には液晶表示装置36に『高温注意』,
『扉を開けて下さい』というメッセージを表示し、使用
者に扉3の開放を促したので、使用者が高温に注意しな
がら扉3を開放し、調理室2内およびマグネトロン4を
外気によって冷却できる。このため、調理室2内の温度
tcおよびマグネトロン4の温度tmが低下した状態で
レンジ調理を行うことができるので、最低出力「300
W」で調理が行われる頻度が少なくなる。
【0053】尚、上記第2実施例においては、「調理室
2内の温度tc≦判定温度to1,マグネトロン4の温度
tm>判定温度to2」が検出されたときには、調理時間
Tが経過した時点でマグネトロン4およびRTモータ2
1を停止させ、マグネトロン4およびRTモータ21の
停止から一定時間が経過した後にファンモータ18を停
止させても良い。この場合、マグネトロン4等の電気部
品に調理室2内の温度が低い冷却風が調理終了後に吹付
けられ、マグネトロン4等が効率的に冷却されるので、
次のレンジ調理時にマグネトロン4の出力を高く設定で
きる。
【0054】また、上記第2実施例においては、「調理
室2内の温度tc>判定温度to1,マグネトロン4の温
度tm≦to2」が検出されたときには、調理開始から一
定時間が経過するまでファンモータ18を低速度で駆動
し、残りは高速度で駆動しても良い。この場合、調理室
2内の熱気がファンを通してマグネトロン4に多量に吹
付けられることがなくなるので、マグネトロン4が異常
昇温し、温度ヒューズ10等が作動することが防止され
る。尚、ファンモータ18の回転速度を可変するにあた
っては、制御装置23によってトライアック19に対す
るドライブ信号の印加タイミングをずらせば良い。
【0055】次に本発明の第3実施例を図5に基づいて
説明する。尚、上記第2実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。制御装置23は、マニュアルレ
ンジ調理モードの設定後に時間ダイアル30の操作を検
出すると、調理室2内の温度tcおよびマグネトロン4
の温度tmを検出し、判定温度to1およびto2と比較す
る。
【0056】制御装置34は、「調理室2内の温度tc
≦判定温度to1,マグネトロン4の温度tm≦判定温度
to2」,「調理室2内の温度tc>判定温度to1,マグ
ネトロン4の温度tm≦判定温度to2」,「調理室2内
の温度tc≦判定温度to1,マグネトロン4の温度tm
>判定温度to2」のいずれかを検出すると、時間ダイア
ル30の操作量に応じて調理時間Tを設定する。また、
「調理室2内の温度tc>判定温度to1,マグネトロン
4の温度tm>判定温度to2」を検出すると、ROM2
3bから最大調理時間Tmaxを読出す。
【0057】この最大調理時間Tmaxは、「調理室2
内の温度tc>判定温度to1,マグネトロン4の温度t
m>判定温度to2」の状態でレンジ調理が実行されても
温度ヒューズ10およびサーモスタット11が作動しな
い最大時間を示すものであり、制御装置23は、最大調
理時間Tmaxを読出すと、時間ダイアル30の操作量
がTmaxに達するまでは時間ダイアル30の操作に応
じて調理時間Tを増やし、時間ダイアル30の操作量が
Tmaxに達した後は時間ダイアル30が操作されても
調理時間をTmaxに保持する。
【0058】制御装置23は、調理時間Tの設定後にス
タートキー26の操作を検出すると、マグネトロン4を
高出力「600W」で発振させる。これと共に、ファン
モータ18およびRTモータ21を駆動し、設定時間T
が経過すると、マグネトロン4,ファンモータ18,R
Tモータ21を停止させ、調理を終える。
【0059】上記実施例によれば、調理室2内の温度t
cが判定温度to1より大きく、マグネトロン4の温度t
mが判定温度to2より大きい場合には、調理時間Tを最
大値Tmaxに制限したので、図5に実線Aで示すよう
に、マグネトロン4のアノード端子の温度が動作限界値
taに達する前に調理が終了する。調理室2内の温度t
cおよびマグネトロン4の温度tmが判定温度to1およ
びto2より大きいケースはまれである上、調理時間Tが
最大値Tmaxより小さく設定されることが多い。この
ため、マグネトロン4を低出力で発振せずとも、実用上
十分に対応できる。尚、図5の実線Bは、調理室2内の
温度tcおよびマグネトロン4の温度tmが判定温度t
o1およびto2より小さい状態で調理が実行された場合の
アノード端子の温度変化を示している。
【0060】次に本発明の第4実施例を図6について説
明する。尚、上記第1実施例と同一の部材については同
一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材につ
いてのみ説明を行う。制御装置23は、マニュアルレン
ジ調理モードおよびオートレンジ調理モードの設定状態
で調理を開始すると、一定時間Ta(例えば2秒)毎に
マグネトロン4の温度tmを検出する。
【0061】制御装置23のROM23bには下記
(1)式が記憶されている。ここで、tm(n)は今回
のマグネトロン4の検出温度,tm(n−1)は前回の
検出温度であり、制御装置23は、マグネトロン4の温
度tmを検出すると、(1)式に代入してマグネトロン
4の温度上昇値Δtmを演算する。 Δtm=tm(n)−tm(n−1) ……(1)
【0062】制御装置23は、マグネトロン4の温度上
昇値Δtmを演算すると、判定値Δtm1と比較する。こ
の判定値Δtm1は制御装置23のROM23bに記憶さ
れたものであり、制御装置23は、「温度上昇値Δtm
>判定値Δtm1」を検出すると、ファンモータ18やフ
ァンが正常に作動していないと判断し、マグネトロン
4,ファンモータ18,RTモータ21を停止させ、調
理を終える。これと共に液晶表示装置36にメッセージ
を表示し、使用者に異常を報知する。
【0063】上記実施例によれば、マグネトロン4の温
度上昇値Δtmに基づいてファンモータ18等の異常を
検出し、調理を終了させた。このため、マグネトロン4
に正常に冷却風が吹付けられない状態でマグネトロン4
が運転され、マグネトロン4が異常昇温して温度ヒュー
ズ10等が作動することが防止される。尚、図6の実線
Aは、ファンモータ18等が正常に動作していない場合
のマグネトロン4の表面温度tm(マグネトロン温度セ
ンサ35からの出力信号)の変化を示している。また、
図6の実線Bは、ファンモータ18等が正常に動作して
いる場合のマグネトロン4の表面温度tm(マグネトロ
ン温度センサ35からの出力信号)の変化を示してい
る。
【0064】また、上記第4実施例においては、マグネ
トロン4の温度上昇値Δtmに基づいてファンモータ1
8等の異常を検出したが、これに限定されるものではな
く、例えば下記(2)式に基づいて演算した温度上昇率
kmを判定値km1と比較し、「km>km1」の検出に基
づいてファンモータ18等の異常を判別し、調理を終了
させても良い。 km=tm(n)−tm(n−1)/Ta ……(2) また、上記第4実施例においては、マグネトロン4の温
度上昇値Δtmに基づいてファンモータ18等の異常を
検出する構成を上記第1実施例に適用したが、これに限
定されるものではなく、例えば上記第2実施例あるいは
上記第3実施例に適用しても良い。
【0065】次に本発明の第5実施例を図7に基づいて
説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。制御装置23は、マニュアルレ
ンジ調理モードあるいはオートレンジ調理モードの設定
状態で調理を開始すると、一定時間Ta毎に調理室2内
の温度tcを検出する。
【0066】制御装置23のROM23bには下記
(3)式が記憶されている。ここで、tc(n)は今回
の調理室2内の検出温度,tc(n−1)は前回の検出
温度であり、制御装置23は、調理室2内の温度tcを
検出すると、(3)式に代入して調理室2内の温度上昇
値Δtcを演算する。 Δtc=tc(n)−tc(n−1) ……(3)
【0067】制御装置23は、調理室2内の温度上昇値
Δtcを演算すると、判定値Δtc1と比較する。この判
定値Δtc1は制御装置23のROM23bに記憶された
ものであり、制御装置23は、「温度上昇値Δtc>判
定値Δtc1」を検出すると、調理室2内でスパークや調
理物32の燃焼等の異常が生じたと判断し、マグネトロ
ン4,ファンモータ18,RTモータ21を停止させ、
調理を終える。これと共に液晶表示装置36にメッセー
ジを表示し、使用者に高温注意を知らせたり、扉3の開
放禁止を促す。
【0068】上記実施例によれば、調理室2内の温度上
昇値Δtcに基づいて調理物32の燃焼等を検出し、調
理を終了させた。このため、温度ヒューズ10およびサ
ーマルスイッチ11が作動する前に異常を検出し、マグ
ネトロン4,ファンモータ18,RTモータ21を迅速
に停止させ、調理を終えることができるので、調理物3
2の燃焼時の熱でマグネトロン4が異常昇温し、温度ヒ
ューズ10等が作動することが防止される。尚、図7
は、調理室2内の温度変化を示すものであり、符号Aは
スパーク等の異常発生ポイントを示している。また、調
理室2内で異常が生じたときには液晶表示装置36にメ
ッセージを表示し、扉の開放を行わないように促した。
このため、扉3の開放に伴い調理室2内に空気が流れ込
み、スパークや燃焼等が拡大することが防止されるの
で、安全性が一層高まる。
【0069】尚、上記第5実施例においては、調理室2
内の温度上昇値Δtcに基づいてスパーク等の異常を検
出したが、これに限定されるものではなく、例えば下記
(4)式に基づいて演算した温度上昇率kcを判定値k
c1と比較し、「kc>kc1」の検出に基づいてスパーク
等の異常を判別し、調理を終了させると共に表示装置3
6にメッセージを表示しても良い。 kc=tc(n)−tc(n−1)/Ta ……(4) また、上記第5実施例においては、調理室2内の温度上
昇値Δtcに基づいてスパーク等の異常を検出する構成
を上記第1実施例に適用したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば、上記第2実施例〜上記第4実施例の
いずれかに適用しても良い。
【0070】また、上記第1〜第5実施例においては、
オートレンジ調理モードの設定状態で調理を行うにあた
って、庫内温度センサ34からの出力信号に基づいて重
量センサ31からの出力信号,重量の演算結果W,調理
時間の演算結果Tのいずれかを補正しても良い。この場
合、重量センサ31からの出力信号が調理室2内の温度
影響を受けてずれても、調理時間T等が正確に算出され
る。
【0071】また、上記第1〜第5実施例においては、
マグネトロン4の温度tm,調理室2内の温度tcと、
電子レンジの使用状態(台所に開放状態で電子レンジが
設置されている,電子レンジがファニチャー内に設置さ
れている等)との関係を実験により求め、制御装置23
のROM23bに記憶しておく構成としても良い。そし
て、検出温度tm,tcと記憶データとに基づいて電子
レンジの使用状態を推定し、レンジ調理時の出力や最大
調理時間tmaxを使用状態に合わせて調節しても良
い。
【0072】また、上記第1〜第5実施例においては、
マグネトロン温度センサ35によってマグネトロン4の
表面温度tmを測定したが、これに限定されるものでは
なく、例えばマグネトロン4の周辺温度を測定しても良
い。また、上記第1〜第5実施例においては、庫内温度
センサ34およびマグネトロン温度センサ35としてサ
ーミスタを用いたが、これに限定されるものではなく、
例えば赤外線センサを用いても良い。
【0073】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電子レンジは次の効果を奏する。請求項1記載の手段
によれば、調理室内の温度およびマグネトロンの温度の
少なくとも一方に基づいて調理動作を制御したので、温
度ヒューズ等の作動を事前に推察して防止できる。
【0074】請求項2記載の手段によれば、調理室内が
高温である場合にはマグネトロンを低出力で駆動した。
このため、調理物が調理室内の残熱によって加熱される
ので、使用者に低出力で調理が行われた印象を与えなく
て済む。請求項3記載の手段によれば、調理室内の温度
とマグネトロンの温度とに基づいてマグネトロンの出力
を設定した。このため、調理室内からマグネトロンに作
用する熱影響でマグネトロンが異常昇温し、温度ヒュー
ズ等が作動することを防止できる。
【0075】請求項4記載の手段によれば、調理室内お
よびマグネトロンが高温である場合には調理可能時間を
制限した。このため、マグネトロンを高出力で駆動した
まま、温度ヒューズ等の作動を防止できる。請求項5記
載の手段によれば、マグネトロンが低温で調理室内が高
温である場合にはファンを調理初期に低速回転させた。
このため、ファンの駆動によって調理室内の熱気がマグ
ネトロンに多量に吹付けられ、マグネトロンが異常昇温
して温度ヒューズ等が作動することを防止できる。請求
項6記載の手段によれば、マグネトロンが高温で調理室
内が低温である場合にはファンを調理終了後に運転状態
にした。このため、マグネトロンに低温度の冷却風が吹
付けられるので、次の運転時にマグネトロンが異常昇温
して温度ヒューズ等が作動することを防止できる。
【0076】請求項7記載の手段によれば、調理室内の
温度の上昇度合が高い場合には調理を停止した。このた
め、調理物の燃焼等でマグネトロンが異常昇温し、温度
ヒューズ等が作動することを防止できる。請求項8記載
の手段によれば、調理室内の温度の上昇度合が高い場合
には調理室の扉の開放を禁止する表示を行った。このた
め、扉の開放に伴い調理室内に空気が流れ込み、調理物
の燃焼等が拡大することが防止される。請求項9記載の
手段によれば、調理室内およびマグネトロンが高温であ
る場合には調理室の高温を知らせる表示と、扉の開放を
促す表示とを行った。このため、使用者が高温に注意し
ながら扉を開放し、調理室内およびマグネトロンを外気
によって冷却できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(電気的構成を示
す図)
【図2】マグネトロンの表面の温度変化およびアノード
端子の温度変化を示す図(aは初期温度が低く出力「6
00W」で調理が行われた場合、bは初期温度が高く出
力「600W」で調理が行われた場合、cは初期温度が
高く出力「400W」で調理が行われた場合を示す)
【図3】電子レンジの外観を示す図
【図4】本発明の第2実施例を示す図(調理室内の温
度,マグネトロンの温度と調理出力との関係を示す図)
【図5】本発明の第3実施例を示す図(マグネトロンの
アノード端子の温度変化を示す図)
【図6】本発明の第4実施例を示す図(マグネトロンの
表面の温度変化を示す図)
【図7】本発明の第5実施例を示す図(調理室内の温度
変化を示す図)
【符号の説明】
2は調理室、3は扉、4はマグネトロン、23は制御装
置(制御手段)、34は庫内温度センサ(庫内温度検出
手段)、35はマグネトロン温度センサ(マグネトロン
温度検出手段)を示す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理物が収納される調理室と、 前記調理室内にマイクロ波を照射するマグネトロンと、 前記調理室内の温度を検出する庫内温度検出手段と、 前記マグネトロンの温度を検出するマグネトロン温度検
    出手段と、 前記庫内温度検出手段の検出結果および前記マグネトロ
    ン温度検出手段の検出結果の少なくとも一方に基づいて
    調理動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とす
    る電子レンジ。
  2. 【請求項2】 制御手段は、庫内温度検出手段の検出結
    果に基づいて調理室内の温度が所定値より高いことを検
    出すると、マグネトロンを低出力で駆動することを特徴
    とする請求項1記載の電子レンジ。
  3. 【請求項3】 制御手段は、庫内温度検出手段の検出結
    果とマグネトロン温度検出手段の検出結果とに基づいて
    マグネトロンの出力を設定することを特徴とする請求項
    1記載の電子レンジ。
  4. 【請求項4】 制御手段は、庫内温度検出手段の検出結
    果に基づいて調理室内の温度が所定値より高く且つマグ
    ネトロン温度検出手段の検出結果に基づいてマグネトロ
    ンの温度が所定値より高いことを検出すると、調理可能
    時間を所定値に制限することを特徴とする請求項1記載
    の電子レンジ。
  5. 【請求項5】 マグネトロンに風を吹付けるファンを備
    え、 制御手段は、マグネトロン温度検出手段の検出結果に基
    づいてマグネトロンの温度が所定値より低く且つ庫内温
    度検出手段の検出結果に基づいて調理室内の温度が所定
    値より高いことを検出すると、調理初期にファンを低速
    度で回転させることを特徴とする請求項1記載の電子レ
    ンジ。
  6. 【請求項6】 マグネトロンに風を吹付けるファンを備
    え、 制御手段は、マグネトロン温度検出手段の検出結果に基
    づいてマグネトロンの温度が所定値より高く且つ庫内温
    度検出手段の検出結果に基づいて調理室内の温度が所定
    値より低いことを検出すると、調理終了後にファンを運
    転状態にすることを特徴とする請求項1記載の電子レン
    ジ。
  7. 【請求項7】 制御手段は、庫内温度検出手段の検出結
    果に基づいて調理室内の温度の上昇度合が所定値より大
    きいことを検出すると、調理を停止することを特徴とす
    る請求項1記載の電子レンジ。
  8. 【請求項8】 制御手段は、庫内温度検出手段の検出結
    果に基づいて調理室内の温度の上昇度合が所定値より大
    きいことを検出すると、表示手段に調理室の扉の開放を
    禁止する表示を行うことを特徴とする請求項2ないし7
    のいずれかに記載の電子レンジ。
  9. 【請求項9】 制御手段は、庫内温度検出手段の検出結
    果に基づいて調理室内の温度が所定値より高く且つマグ
    ネトロン温度検出手段の検出結果に基づいてマグネトロ
    ンの温度が所定値より高いことを検出すると、調理室の
    高温を知らせる表示と扉の開放を促す表示とを表示手段
    に行うことを特徴とする請求項3ないし6のいずれかに
    記載の電子レンジ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1299061C (zh) * 2003-01-10 2007-02-07 乐金电子(天津)电器有限公司 微波炉的火灾检测控制电路

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