JP2000014443A - 包装体入り粉末状組成物 - Google Patents

包装体入り粉末状組成物

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JP2000014443A
JP2000014443A JP18516998A JP18516998A JP2000014443A JP 2000014443 A JP2000014443 A JP 2000014443A JP 18516998 A JP18516998 A JP 18516998A JP 18516998 A JP18516998 A JP 18516998A JP 2000014443 A JP2000014443 A JP 2000014443A
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powdery composition
resin
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JP18516998A
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Takeshi Babe
健 馬部
Akihito Torii
晶仁 鳥居
Isao Yajima
勲 矢島
Takashi Oka
隆史 岡
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い含水率を有する、包装体入り粉末状組成
物において、粉末状組成物の粉末状形態の安定性を向上
する。 【解決手段】 少なくとも水及び水溶性成分が70重量
%以上含まれ、摩擦により液状化する特性を具備してい
る粉末状組成物2を、40dyne/cm以下の表面張
力を有し、且つ40°Cで相対湿度90%の条件の下で
1.0g・mm/m2 ・d以下の透湿係数を有する樹脂
で内壁面3が構成された包装体4に収容して包装体入り
粉末状組成物1を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装体入り粉末状
組成物に係り、特に、大量の水分を含有しながらその粉
末状形態が安定的に保持される包装体入り粉末状組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料の分野においては、従来からルー
ス状粉体化粧料(粉白粉)又はプレスト状粉体化粧料
(固型粉白粉)など、粉末状組成物を化粧料として利用
することが行なわれている。しかし、使用中に粉が飛散
したり、肌が乾燥してしまう等の現象が問題となること
があった。
【0003】また、薬剤の肌への浸透を促進させたり、
水分又は油分を肌に付与すること等を目的として、粉末
状組成物を水、油等に混合・分散させ、使用することも
行なわれているが、使用性等の問題を有している。そこ
で、通常は粉末状でありながら大量の水分を含有し、指
先等での摩擦により液状化する特性を有する粉末状組成
物が化粧料として利用されるようになっている。その詳
細については、特開昭58−39609号公報を参照の
こと。
【0004】このような摩擦により液状化する大量の水
分等を含有した粉末状組成物は、化粧料として使用され
る場合、顔等の皮膚上での適用時に摩擦により液状化
し、成分の飛散を抑制するとともに、使用者に特有の液
状感を与え、更に、肌における適当な水分や油分の補給
を可能とする。また、適用時に皮膚上で水等が揮散し、
皮膚から気化熱を奪い、皮膚に冷感を付与することが出
来る。従って、冷却効果を備えた、優れた夏季用の粉末
状化粧料を提供することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様な粉末状組成物は保存時の形態安定性について懸念を
有している。すなわち、上記のような粉末状組成物が化
粧料等に用いられる場合、通常はガラス製の容器から成
る包装体に収容されて用いられる。そしてこのとき、こ
のような容器等に収容して長時間放置すると、粉末状組
成物の粉末形態の崩壊が生じ始め、液状化を起こしてし
まう。その結果、構成成分の分離が、収容している包装
体内で生じてしまい、粉末状組成物にとっての大きな問
題となっている。
【0006】以上より本発明の課題は上記問題を解決し
た新規な包装体入り粉末状組成物を提供することであ
る。更に、本発明の別の課題は、包装体に収容されて長
時間安定にその粉末状の形態を保持しうる包装体入り粉
末状組成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
包装体入り粉末状組成物において、少なくとも水及び水
溶性成分が70重量%以上含まれる粉末状組成物を、内
壁面が40dyne/cm以下の表面張力を有する樹脂
で構成された包装体に収容して成ることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の包
装体入り粉末状組成物において、前記粉末状組成物は、
疎水化処理した粉体を1〜30重量%含有することを特
徴とする。請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項
2記載の包装体入り粉末状組成物において、前記粉末状
組成物は、油分を0.01〜10重量%含有することを
特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のうち何れか一項記載の包装体入り粉末状組成物に
おいて、前記粉末状組成物は、摩擦により液状化するこ
とを特徴とする。請求項5記載の発明は、請求項1乃至
請求項4のうち何れか一項記載の包装体入り粉末状組成
物において、前記包装体は積層の包装体であり、前記4
0dyne/cm以下の表面張力の樹脂が最内層を構成
していることを特徴とする。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項5記載の包
装体入り粉末状組成物において、前記積層の包装体を構
成する層のうち少なくとも一層が、40°Cで相対湿度
90%の条件の下で1.0g・mm/m2 ・d以下の透
湿係数を有する樹脂からなることを特徴とする。請求項
7記載の発明は、請求項1乃至請求項6のうち何れか一
項記載の包装体入り粉末状組成物において、前記40d
yne/cm以下の表面張力の樹脂の透湿係数は、40
°Cで相対湿度90%の条件の下で1.0g・mm/m
2 ・d以下であることを特徴とする。
【0011】請求項8記載の発明は、請求項7記載の包
装体入り粉末状組成物において、前記樹脂は、エチレン
−ビニルアルコール共重合体、ポリエチレン、環状ポリ
オレフィン及びポリプロピレンからなる群より選択され
た樹脂であることを特徴とする。請求項1記載の発明に
よれば、水分を大量に含む粉末状組成物を収容する包装
体において、その内壁面を構成する材料に40dyne
/cm以下の低い表面張力を有する樹脂を使用すること
が可能となり、その結果内壁面の表面張力を下げること
が可能となる。
【0012】よって、包装体の内容物に触れる内壁面の
濡れ性を低く抑えることが可能となり、収容された、水
分を大量に含む粉末状組成物から水分が分離するのを抑
えることが可能となる。従って、包装体内で粉末状組成
物が安定に保持された包装体入り粉末状組成物の提供が
可能となる。
【0013】請求項2記載の発明によれば、疎水化処理
した粉体は、水を包含して粉末化する性質があり、これ
を含有することにより水分を大量に含む粉末状組成物の
形態の安定性を向上することが可能となる。従って、包
装体内で粉末状組成物が安定に保持された包装体入り粉
末状組成物の提供が可能となる。
【0014】請求項3記載の発明によれば、包装体入り
粉末状組成物は水又は水溶性の成分以外の多様な油溶性
の成分を、粉末状組成物の粉末状形態を損なわない程度
の量で含有することが可能となる。よって、包装体内で
粉末状組成物が安定に保持され、多様な特性を具備する
包装体入り粉末状組成物の提供が可能となる。
【0015】請求項4記載の発明によれば、包装体入り
粉末状組成物において、包装体から粉末状組成物を取り
出して行なう粉末状組成物の使用時に、指先で行なうな
どの簡単な操作で粉末状組成物を液状化させることが可
能となる。よって、粉末状組成物中の有効成分を飛散さ
せることなく、確実に対象に対して適用することが可能
となる。
【0016】また、液状化した水分の揮散を生じさせ、
人体などに適用された場合には、適度な冷感を適用対象
に与える事が可能となる。従って、使用性に優れ、且つ
良好な使用感を使用者に付与しうる包装体入り粉末状組
成物の提供が可能となる。請求項5記載の発明によれ
ば、内壁面を構成する樹脂層の上に更にもう一層以上の
層を積層して粉末状組成物を収容する包装体を構成する
ことが可能となる。
【0017】そして、この積層する一層以上の層はそれ
ぞれ多様な特性を具備することができる。よって、内壁
面の表面張力を希望の値に維持しつつ、構成する包装体
の包装体として望まれる特性、即ち、透湿抑制特性、成
形性、機械的な強度特性、意匠性、製造コストを低下さ
せる等の特性を向上することが可能となる。
【0018】従って、優れた特性の包装体内で粉末状組
成物が安定に保持された包装体入り粉末状組成物の提供
が可能となる。請求項6及び請求項7記載の発明によれ
ば、内壁面の表面張力を希望の値に維持しつつ、構成す
る包装体の透湿抑制特性を粉末状組成物の安定的な保持
に必要な水準とすることが可能となる。
【0019】従って、透湿抑制特性の優れた包装体内で
粉末状組成物が安定に保持された包装体入り粉末状組成
物の提供が可能となる。請求項8記載の発明によれば、
既に技術的に知られた材料であって成形性等に優れ、包
装体用途に適すると共に、市販されて入手の容易な樹脂
のなかから使用する樹脂を選択することが可能である。
【0020】従って、透湿抑制特性の優れた包装体内で
粉末状組成物が安定に保持された包装体入り粉末状組成
物を確実に提供することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明者らは鋭意検討の結果、上記の水分
を大量に含有する粉末状組成物において問題となってい
る包装体収容時の低い形態安定性に対し、使用する包装
体の内壁面の水に対する濡れ性を低下させることにより
改善が可能であることを見出した。
【0022】更に、包装体を通して生じる粉末状組成物
中の水分の包装体外部への蒸発現象が、収容された粉末
状組成物の形態安定性に悪影響を及ぼすことを見出し、
包装体のガスバリア性、特に水分に対するバリア性を高
めることで、包装体に収容された粉末状組成物の形態安
定性を向上させることが可能であることを併せて見出し
た。
【0023】従って、本発明は以上の知見に従ってなさ
れたものである。以下で、本発明の実施の形態につい
て、図面等を用いて更に詳細に説明を行なう。図1は、
本発明にかかる第一の実施形態である包装体入り粉末状
組成物の構成を説明する図である。
【0024】本発明にかかる第一の実施形態である包装
体入り粉末状組成物1は、少なくとも水及び水溶性成分
が70重量%以上含まれる粉末状組成物2を、内壁面3
が40dyne/cm以下の表面張力を有する樹脂で構
成された包装体4に収容して成る。尚、前記表面張力
は、ジスマンプロットによる臨界表面張力やJIS(K
6768)によって規定される濡れ指数を用いて規定さ
れたものである。表面張力について説明する場合は全て
同様とする。
【0025】この時、第一の実施形態である包装体入り
粉末状組成物1において、粉末状組成物2は大量の水分
を含みながら粉末状の形態を有しており、その粉末状の
形態は安定に保たれる。そして、粉末状組成物2は、摩
擦により液状化する特性を具備している。粉末状組成物
2において、水分及び水溶性成分の含有率は70重量%
以上である。これより少ない含有率では、摩擦により液
状化しようとする際に、好ましい液状化状態が生じない
場合がある。すなわち、例えば化粧料として皮膚等に適
用する場合、液体化粧料を適用した場合に感じられうる
好ましい液状感や冷感を与えない場合がある。
【0026】そして、70重量%以上であれば、化粧品
用途等の具体的な用途に応じて、100%より小さい適
当な重量%までの値、すなわち、その目的に応じて添加
される他の成分を除いた重量%までの値を任意にとるこ
とが可能である。このとき、水溶性成分としては、水溶
性であれば特に限定はされず、本発明にかかる包装体入
り粉末状組成物の使用目的に併せて、その目的を達成す
るための如何なる水溶性の物質も含みうる。
【0027】そして、特にその粉末状組成物が化粧品と
して使用される場合は、例えば、グリコール、グリセリ
ン等の多価アルコール類、及び水溶性高分子、更には粉
末状組成物に化粧品としての特有の効能を付与すること
の可能な水溶性の各種薬剤等が含まれうる。また、粉末
状の形態を安定的に実現するために疎水化処理した粉体
を1〜30重量%含有することが可能である。
【0028】ここで疎水化処理とは、適当な粉体に対し
オルガノシラン系化合物、シリコーン化合物、フッ素化
合物等でその粉体表面を被覆することである。上記疎水
化処理した粉体に使用可能な粉体は表面積の大きな粉体
である。従って、多孔性の有機又は無機粉体が使用可能
である。そして、特に無機粉体であるシリカ(無水ケイ
酸)は、表面積の大きいものを入手しやすく、また人体
に対する毒性も実質的に無いことから広い用途範囲での
使用が可能であり、最も好ましい。
【0029】上記疎水化処理した粉体は水滴表面に配向
することができ、特にその表面積の大きいものは大量に
配向が可能であり、水及び水溶性成分を大量に含有する
組成物を安定に粉末化することができる。そして、上記
疎水化処理した粉体の含有量については、構成すべき包
装体入り粉末状組成物に対して1重量%より少ないと、
大量に水及び水溶性成分を含有する組成物を安定に粉末
化することができない。また30重量%より多いと、粉
末状組成物を摩擦により液状化しようとする際に、好ま
しい液状化状態が生じない場合がある。すなわち、例え
ば粉末状組成物を化粧料として皮膚等に適用する場合、
好ましい液状感や冷感を与えない場合がある。
【0030】更に、粉末状組成物2は、油分を0.01
〜10重量%含有することが可能である。このとき、油
分としては、特に限定はされず、本発明にかかる包装体
入り粉末状組成物の使用目的に併せて、その目的を達成
するための如何なる油性の物質も含みうる。
【0031】そして、特にその粉末状組成物が化粧品と
して使用される場合は、固型、半固型、液体の各種植物
油、動物油、鉱物油及び合成油を使用することができ
る。具体的には、例えばオリーブ油、ホホバ油、ミンク
油及びモクロウ等の油脂類、ミツロウ及びキャンデリラ
ロウ等のロウ類、流動パラフィン、マイクロクリスタリ
ンワックス及びワセリン等の炭化水素類、ステアリン酸
及びオレイン酸等の脂肪酸、セタノール等の高級アルコ
ール類、ミリスチン酸イソプロピル等のエステル類、ラ
ノリン脂肪酸イソプロピル及びラノリンアルコール等の
ラノリン誘導体、メチルポリシロキサン及びメチルフェ
ニルポリシロキサン等のシリコーン化合物等が含まれう
る。これら、油性成分は一種又は二種以上組み合わせて
用いることが出来る。
【0032】また、その他に有機変性粘土鉱物、デンプ
ン脂肪酸エステル及び3次元架橋構造を有するジメチル
ポリシロキサン重合化合物等のいわゆる油性ゲル化材を
併用することも可能である。また、マイクロクリスタリ
ンワックス等の高融点ワックスを微粉末化したものや、
炭酸マグネシウム等の多孔質粉体、アクリレートコポリ
マー等の高凝集性ポリマー等に油性成分を担持吸収させ
粉末化したもの等を用いることも可能である。
【0033】また、界面活性剤も油分として含まれう
る。界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩等の
アニオン性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモ
ニウム等のカチオン性界面活性剤、アルキルジメチルア
ミノ酢酸ベタイン等の両性界面活性剤、ポリオキシエチ
レン型等の非イオン性界面活性剤、高分子界面活性剤、
レシチン等の天然界面活性剤等が知られているが、何れ
も使用可能である。
【0034】更に、粉末状組成物に化粧品としての特有
の効能を付与することの可能な油溶性の各種薬剤等もま
た含まれうる。このとき、油分は0.01〜10重量%
である。すなわち、実質的に10重量%以下の油分が含
まれることを意味する。これ以上では、包装体に収容さ
れて放置された際に、包装体の壁面の影響を受け、水分
等との間で分離が生じえて、安定な粉末状態を形成でき
なくなる可能性がある。
【0035】次に、本発明にかかる第一の実施形態であ
る包装体入り粉末状組成物1において、粉末状組成物2
を収容する包装体4について説明する。包装体入り粉末
状組成物1において、包装体4は、40dyne/cm
以下の表面張力を有する樹脂からなる。従って、包装体
4の内壁面3は40dyne/cm以下の表面張力を有
する樹脂から構成された構造を有する。
【0036】これ以上大きな表面張力を有する樹脂を使
用すると、水に対して高い濡れ性を示すことになり、粉
末状組成物中の水分等が分離する可能性がある。その場
合、上記したように包装体入り粉末状組成物1におい
て、放置状態での粉末状組成物2の形態安定性が損なわ
れることになる。本発明にかかる第一の実施形態である
包装体入り粉末状組成物1において、使用可能な樹脂
は、40dyne/cm以下の表面張力を有し、包装体
を形成できる程度の適度な成形性を有していれば如何な
るものも使用可能である。
【0037】具体的には、低密度ポリエチレン(表面張
力は32〜34dyne/cm)、高密度ポリエチレン
(表面張力は30〜32dyne/cm)、環状ポリオ
レフィン(表面張力は32dyne/cm)、ポリメチ
ルペンテン(表面張力は24dyne/cm)、ポリプ
ロピレン(表面張力は30dyne/cm)、ポリカー
ボネート(表面張力は35dyne/cm)、ポリ塩化
ビニル(表面張力は39dyne/cm)、ポリスチレ
ン(表面張力は33dyne/cm)及び表面張力が4
0dyne/cm以下であるグレードのエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体(表面張力が37dyne/cm
のグレード及び34dyne/cmのグレードが知られ
ている。)等が使用可能である。
【0038】更に上記したように、包装体のガスバリア
性、特に水分に対するバリア性を高めることで、包装体
4に収容された粉末状組成物2の形態安定性を向上させ
ることが可能であることから、高バリア特性も併せて具
備することが望ましい。具体的には、透湿係数が40°
Cで相対湿度90%の条件の下で1.0g・mm/m2
・d以下の樹脂が好ましい。
【0039】従って、上記40dyne/cm以下の表
面張力を有する樹脂のなかで、特に低密度ポリエチレン
(透湿係数0.45g・mm/m2 ・d)、高密度ポリ
エチレン(透湿係数0.20g・mm/m2 ・d)、環
状ポリオレフィン(透湿係数0.09g・mm/m2
d)及び表面張力が40dyne/cm以下であるグレ
ードのエチレン−ビニルアルコール共重合体(透湿係数
0.75g・mm/m 2 ・d)等の使用が好ましい。
【0040】以上の構成を有する本発明にかかる第一の
実施形態である包装体入り粉末状組成物1は、水分を大
量に含有する粉末状組成物において問題となっている包
装体収容時の低い形態安定性を改善し、長時間の粉末形
態の維持を可能とする。更に、包装体を通して生じる粉
末状組成物中の水分の包装体外部への蒸発現象が、収容
された粉末状組成物の形態安定性に悪影響を及ぼすこと
を防止し、包装体4に収容された粉末状組成物2の形態
安定性を更に向上させることを可能とする。
【0041】次に、図2は、本発明にかかる第二の実施
形態である包装体入り粉末状組成物の構成を説明する図
である。本発明にかかる第二の実施形態である包装体入
り粉末状組成物11は、少なくとも水及び水溶性成分が
70重量%以上含まれる粉末状組成物12を、最内層1
5と外層16との二層からなる積層の包装体14であっ
て、内壁面13を構成する最内層15が40dyne/
cm以下の表面張力を有する樹脂からなる包装体14に
収容して成る。
【0042】この時、第二の実施形態である包装体入り
粉末状組成物11において、粉末状組成物12は、第一
の実施形態である包装体入り粉末状組成物1における粉
末状組成物2と同様のものであり、大量の水分を含みな
がら粉末状の形態を有しており、その粉末状の形態は安
定に保たれる。そして、当然に粉末状組成物12は、第
一の実施形態である包装体入り粉末状組成物1における
粉末状組成物2と同様に、摩擦により液状化する特性を
具備している。
【0043】粉末状組成物12において、その構成は上
記したように第一の実施形態である包装体入り粉末状組
成物1における粉末状組成物2と同様である。従って、
本発明にかかる第二の実施形態である包装体入り粉末状
組成物1については、粉末状組成物12を収容する包装
体14について主に説明する。包装体入り粉末状組成物
11において、積層の包装体14は、その最内層15が
40dyne/cm以下の表面張力を有する樹脂からな
る。従って、包装体14の内壁面13は40dyne/
cm以下の表面張力を有する樹脂から構成された構造を
有する。
【0044】これ以上大きな表面張力を有する樹脂を最
内層15の形成に使用すると、水に対して高い濡れ性を
示すことになり、粉末状組成物中の水分が分離する可能
性がある。その場合、上記したように包装体入り粉末状
組成物11において、放置状態での粉末状組成物12の
形態安定性が損なわれることになる。本発明にかかる第
二の実施形態である包装体入り粉末状組成物11におい
て、その最内層15の形成に使用可能な樹脂は、第一の
実施形態である包装体入り粉末状組成物1において包装
体4を構成する樹脂と同様に、40dyne/cm以下
の表面張力を有し、包装体を形成できる程度の適度な成
形性を有していれば如何なるものも使用可能である。
【0045】具体的には、第一の実施形態である包装体
入り粉末状組成物1の場合と同様に、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、環状ポリオレフィン、ポリメ
チルペンテン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポ
リ塩化ビニル、ポリスチレン及び表面張力が40dyn
e/cm以下であるグレードのエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体等が使用可能である。
【0046】そして、上記したように、包装体のガスバ
リア性、特に水分に対するバリア性を高めることで、包
装体14に収容された粉末状組成物12の形態安定性を
向上させることが可能であることから、高バリア特性も
併せて具備することが望ましい。具体的には、透湿係数
が40°Cで相対湿度90%の条件の下で1.0g・m
m/m2 ・d以下の樹脂が好ましい。
【0047】従って、上記40dyne/cm以下の表
面張力を有する樹脂のなかで、低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、環状ポリオレフィン及び表面張力が
40dyne/cm以下であるグレードのエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体等の使用が特に好ましい。そし
て、包装体入り粉末状組成物11において、積層の包装
体14を構成する外層16は、適度な成形性を具備し、
最内層15に使用する樹脂上に積層可能なものであれば
如何なる材料でも使用可能である。即ち、樹脂材に限ら
れる必要はなく、ガラス材等の無機材料もまた使用可能
である。
【0048】このとき、外層16を形成する材料は、最
内層15を構成する樹脂のみから包装体を構成した場
合、即ち最内層15を構成する樹脂のみからなる単層構
造の包装体では得られないような、包装体一般として有
用な特性を包装体14に付与しうるような材料であるこ
とが望ましい。すなわち、最内層15を構成する樹脂の
みから単層構造の包装体を構成した場合と比較して、外
層16があることにより包装体14の成形性を向上させ
る、機械的な強度を向上させる、意匠性を向上させる、
製造コストを低下させる等の効果を有する材料から選択
されることが好ましい。
【0049】そして特に、最内層15が具備することが
望まれる特性のうち、ガスバリア性、特に水分に対する
バリア性に関して、それを補って、包装体14の透湿防
止特性をより強化するように作用する材料を選択するこ
とが好ましい。その場合、低い透湿係数を有する材料か
ら選択されることが好ましい。すなわち、透湿係数が4
0°Cで相対湿度90%の条件の下で1.0g・mm/
2 ・d以下の樹脂材等が好ましい。
【0050】具体的な材料としては、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、環状ポリオレフィン、ポリメ
チルペンテン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポ
リ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET:透湿係数1.0g・mm/m2 ・d)及
びエチレン−ビニルアルコール共重合体(透湿係数0.
75g・mm/m2 ・d)等が使用可能である。
【0051】従って、たとえ最内層15が、40dyn
e/cm以下の表面張力を有する樹脂から構成されるも
のの、該樹脂が40°Cで相対湿度90%の条件の下で
1.0g・mm/m2 ・d以上の高い透湿係数を有する
ような場合でも、透湿係数が1.0g・mm/m2 ・d
以下の樹脂材等を外層16に使用すれば、構成される包
装体14は、内壁面13が40dyne/cm以下の表
面張力を有する樹脂から構成され、更に、外層16の効
果により透湿係数が40°Cで相対湿度90%の条件の
下で1.0g・mm/m2 ・d以下となり、収容する大
量の水分等を含む粉末状組成物12を安定に保持するこ
とができる。
【0052】具体的には、最内層がポリメチルペンテン
(表面張力24dyne/cm及び透湿係数3.0g・
mm/m2 ・d)、ポリカーボネート(表面張力35d
yne/cm及び透湿係数4.0g・mm/m2
d)、ポリ塩化ビニル(表面張力39dyne/cm及
び透湿係数1.2g・mm/m2 ・d)又はポリスチレ
ン(表面張力33dyne/cm及び透湿係数3.0g
・mm/m2 ・d)等から構成される場合であっても、
外層16を構成する樹脂として上記の低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、環状ポリオレフィン、ポリメ
チルペンテン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポ
リ塩化ビニル、ポリスチレン、PET及びエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体等を使用することで、包装体に
おける内壁面の濡れ特性と透湿特性とは、粉末状組成物
12を安定させるような好ましいものとなりうる。
【0053】尚、当然であるが、最内層15が40dy
ne/cm以下の表面張力と40°Cで相対湿度90%
の条件の下で1.0g・mm/m2 ・d以下の低い透湿
係数との両方を満足する樹脂から構成され、外層16が
40°Cで相対湿度90%の条件の下で1.0g・mm
/m2 ・d以下の低い透湿係数を有する樹脂から構成さ
れ、包装体14を構成することも、透湿防止特性を強化
するという観点から可能である。
【0054】その場合、最内層15を構成する樹脂は、
低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、環状ポリオ
レフィン、ポリプロピレン及び表面張力が40dyne
/cm以下であるグレードのエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体等の中から選択することが可能であり、外層
16を構成する樹脂は、低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、環状ポリオレフィン、ポリメチルペンテ
ン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、PET及びエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体等の中から選択することが可能である。
【0055】また、ガラス製の包装体本体の内面にシリ
コンコートしてなる包装体も、シリコン被膜が30dy
ne/cm以下の表面張力を有することから、内壁面が
40dyne/cm以下の表面張力を有する樹脂から構
成され、更に、ガラスである外層の効果により透湿係数
が40°Cで相対湿度90%の条件の下で1.0g・m
m/m2 ・d以下となり(尚、ガラスの表面張力は56
dyne/cm以上であり、透湿係数は実質的に0g・
mm/m2 ・dである。)、収容する粉末状組成物を安
定に保持することができる。従って、粉末状の形態が安
定な包装体入り粉末状組成物を提供できる。
【0056】尚、上記第二の実施形態である包装体入り
粉末状組成物11の変形にかかる実施形態としては、少
なくとも水及び水溶性成分が70重量%以上含まれる粉
末状組成物を、最内層と該最内層上の複数の層とからな
る積層の包装体であって、内壁面を構成する最内層が4
0dyne/cm以下の表面張力を有する樹脂から形成
される包装体に収容して成る包装体入り粉末状組成物も
また提供が可能である。
【0057】この変形にかかる実施形態においては、粉
末状組成物として、第二の実施形態である包装体入り粉
末状組成物11における粉末状組成物12と同様のもの
が使用可能である。また、包装体については、最内層は
第二の実施形態である包装体入り粉末状組成物11にお
ける包装体14を構成する最内層15と同様のものであ
り、また該最内層上の複数の層のうちの少なくとも一層
は、第二の実施形態である包装体入り粉末状組成物11
における包装体14を構成する外層16と同様のもので
ある。
【0058】図3は、本発明にかかる第二の実施形態の
変形である包装体入り粉末状組成物の構成を説明する図
であり、最内層と該最内層上の複数の層とからなる積層
の包装体として三層の積層構造を有する包装体を用いた
例を説明する図である。この変形にかかる包装体入り組
成物21においては、包装体は三層構造を有し、最内層
25上に第一外層26及び第二外層27とを順次積層し
て包装体24を構成している。
【0059】この時、最内層25は第二の実施形態であ
る包装体入り粉末状組成物11における包装体14を構
成する最内層15と同様のものであり、また最内層25
上の第二外層27は、第二の実施形態である包装体入り
粉末状組成物11における包装体14を構成する外層1
6と同様のものである。そして、第二の実施形態である
包装体入り粉末状組成物11における粉末状組成物12
と同様の粉末状組成物22を収容して構成されている。
【0060】以上の構成を有する本発明にかかる第二の
実施形態である包装体入り粉末状組成物11及びその変
形にかかる実施形態21は、水分を大量に含有する粉末
状組成物において問題となっている包装体収容時の低い
形態安定性を改善し、長時間の粉末形態の維持を可能と
する。更に、包装体を通して生じる粉末状組成物中の水
分の包装体外部への蒸発現象が、収容された粉末状組成
物の形態安定性に悪影響を及ぼすことを防止し、包装体
14,24に収容された粉末状組成物12,22の形態
安定性を更に向上させることを可能とする。
【0061】
【実施例】次に、実施例を用いて本発明を更に詳細に説
明する。(実施例1)疎水化処理した粉体として、シリ
コーンオイル処理無水ケイ酸を使用し以下の組成を有す
る粉末状組成物を準備した。
【0062】 粉末状組成物の成分組成: シリコーンオイル処理無水ケイ酸 8.0重量% グリセリン 5.0重量% クエン酸 0.1重量% メチルパラベン 0.1重量% アスコルビン酸リン酸マグネシウム 1.0重量% 精製水 残余 この粉末状組成物を環状ポリオレフィンからなる包装体
に収容して密封し、図1に示される本発明にかかる第一
の実施形態である包装体入り組成物1と同等の包装体入
り組成物を得た。
【0063】この第一実施例である包装体入り組成物を
室温で一日放置したところ、収容された中身の粉末状組
成物はその粉末状の形態が安定に維持された。また、同
様の第一実施例である包装体入り組成物を50°Cの温
度条件下で4週間放置したところ、中身の粉末状組成物
はその粉末状の形態が安定に維持された。
【0064】(実施例2)前記第一実施例に使用したの
と同じ粉末状組成物を使用し、これを、最内層がポリス
チレンから形成され、外層が42dyne/cmの表面
張力を有するグレードのエチレン−ビニルアルコール共
重合体(透湿係数:0.75g・mm/m 2 ・d)から
形成された積層の包装体に収容して密封し、図2に示さ
れる本発明にかかる第二の実施形態である包装体入り組
成物11と同等の包装体入り組成物を得た。
【0065】この第二実施例である包装体入り組成物を
室温で一日放置したところ、収容された中身の粉末状組
成物はその粉末状の形態が安定に維持された。また、同
様の第二実施例である包装体入り組成物を50°Cの温
度条件下で4週間放置したところ、中身の粉末状組成物
はその粉末状の形態が安定に維持された。
【0066】(実施例3)前記第一実施例に使用したの
と同じ粉末状組成物を使用し、これを、内面がシリコン
コートされて最内層がシリコン被膜により形成されたガ
ラス容器に収容して密封し、図2に示される本発明にか
かる第二の実施形態である包装体入り組成物11と同等
の包装体入り組成物を得た。
【0067】この第三実施例である包装体入り組成物を
室温で一日放置したところ、収容された中身の粉末状組
成物はその粉末状の形態が安定に維持された。また、同
様の第三実施例である包装体入り組成物を50°Cの温
度条件下で4週間放置したところ、中身の粉末状組成物
はその粉末状の形態が安定に維持された。
【0068】(比較例1)前記第一実施例に使用したの
と同じ粉末状組成物を使用し、これをガラス容器に収容
して密封し、第一比較例である包装体入り組成物を得
た。この第一比較例である包装体入り組成物を室温で一
日放置したところ、収容された中身の粉末状組成物はそ
の粉末状の形態が損なわれ、粉末状組成物中の水分が分
離した。
【0069】(比較例2)前記第一実施例に使用したの
と同じ粉末状組成物を使用し、これをポリスチレン(表
面張力:33dyne/cm、透湿係数:3.0g・m
m/m2 ・d)からなる包装体に収容して密封し、第二
比較例である包装体入り組成物を得た。この第二比較例
である包装体入り組成物を室温で一日放置したところ、
収容された中身の粉末状組成物はその粉末状の形態が安
定に維持された。
【0070】また、同様の第二比較例である包装体入り
組成物を50°Cの温度条件下で4週間放置したとこ
ろ、中身の粉末状組成物はその粉末状の形態が損なわ
れ、粉末状組成物中の水分が分離した。以上第一実施例
から第二比較例までの安定性に関する評価結果をまとめ
たのが以下の表1である。
【0071】
【表1】
【0072】上記表1から、第一比較例と第一実施例〜
第三実施例とを比較する場合、特に第一比較例と第三実
施例とを比較する場合、包装体の内壁面が40dyne
/cm以上の高い表面を有するときに、収容された粉末
樹組成物は安定性は非常に低いことがわかる。また、第
二比較例と第一実施例とを比較する場合、包装体が単層
構造では、包装体を構成する樹脂が、40°Cで相対湿
度90%の条件の下で1.0g・mm/m2 ・dより大
きな透湿係数を有するときに、収容された粉末樹組成物
は安定性が低いことがわかる。
【0073】更に、第二比較例と第二実施例とを比較す
る場合、包装体が積層構造では、包装体を構成する最内
層と外層のうちの少なくとも一層が、40°Cで相対湿
度90%の条件の下で1.0g・mm/m2 ・d以下の
透湿係数を有することにより、収容された粉末状組成物
の安定性を高めることが可能であることがわかる。
【0074】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、包装体の内容物に触れる内壁面の濡れ性を
低く抑えることが可能となり、収容された、水分を大量
に含む粉末状組成物から水分が分離するのを抑えること
が可能となる。
【0075】従って、包装体内で粉末状組成物が安定に
保持された包装体入り粉末状組成物の提供が可能とな
る。請求項2記載の発明によれば、包装体内で粉末状組
成物が安定に保持された包装体入り粉末状組成物の提供
が可能となる。請求項3記載の発明によれば、包装体内
で粉末状組成物が安定に保持され、多様な特性を具備す
る包装体入り粉末状組成物の提供が可能となる。
【0076】請求項4記載の発明によれば、粉末状組成
物中の有効成分を飛散させることなく、確実に対象に対
して適用することが可能となる。また、液状化した水分
の揮散を生じさせ、人体などに適用された場合には、適
度な冷感を適用対象に与える事が可能となる。従って、
使用性に優れ、且つ良好な使用感を使用者に付与しうる
包装体入り粉末状組成物の提供が可能となる。
【0077】請求項5記載の発明によれば、優れた特性
の包装体内で粉末状組成物が安定に保持された包装体入
り粉末状組成物の提供が可能となる。請求項6及び請求
項7記載の発明によれば、透湿抑制特性の優れた包装体
内で粉末状組成物が安定に保持された包装体入り粉末状
組成物の提供が可能となる。請求項8記載の発明によれ
ば、透湿抑制特性の優れた包装体内で粉末状組成物が安
定に保持された包装体入り粉末状組成物を確実に提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第一の実施形態である包装体入
り粉末状組成物の構成を説明する図である。
【図2】本発明にかかる第二の実施形態である包装体入
り粉末状組成物の構成を説明する図である。
【図3】本発明にかかる第二の実施形態の変形である包
装体入り粉末状組成物の構成を説明する図である。
【符号の説明】
1,11,21 包装体入り粉末状組成物 2,12,22 粉末状組成物 3,13,23 内壁面 4,14,24 包装体 15,25 最内層 16 外層 26 第一外層 27 第二外層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢島 勲 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第1リサーチセンター内 (72)発明者 岡 隆史 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第1リサーチセンター内 Fターム(参考) 3E033 BA14 BA15 BA16 BA18 BA19 BA22 BA26 BB08 CA09 CA16 CA20 GA01 4C076 AA29 DD29 DD34 DD37 DD38 DD41 DD43 DD45 DD59 EE03H EE27 EE53 EE54 EE55 FF36 4C083 AB051 AB172 AC122 AC302 AC482 AD011 AD642 BB21 CC01 DD17 EE01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも水及び水溶性成分が70重量
    %以上含まれる粉末状組成物を、内壁面が40dyne
    /cm以下の表面張力を有する樹脂で構成された包装体
    に収容して成ることを特徴とする包装体入り粉末状組成
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の包装体入り粉末状組成物
    において、 前記粉末状組成物は、疎水化処理した粉体を1〜30重
    量%含有することを特徴とする包装体入り粉末状組成
    物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の包装体入り
    粉末状組成物において、 前記粉末状組成物は、油分を0.01〜10重量%含有
    することを特徴とする包装体入り粉末状組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のうち何れか一項
    記載の包装体入り粉末状組成物において、 前記粉末状組成物は、摩擦により液状化することを特徴
    とする包装体入り粉末状組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のうち何れか一項
    記載の包装体入り粉末状組成物において、 前記包装体は積層の包装体であり、前記40dyne/
    cm以下の表面張力の樹脂が最内層を構成していること
    を特徴とする包装体入り粉末状組成物。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の包装体入り粉末状組成物
    において、 前記積層の包装体を構成する層のうち少なくとも一層
    が、40°Cで相対湿度90%の条件の下で1.0g・
    mm/m2 ・d以下の透湿係数を有する樹脂からなるこ
    とを特徴とする包装体入り粉末状組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のうち何れか一項
    記載の包装体入り粉末状組成物において、 前記40dyne/cm以下の表面張力の樹脂の透湿係
    数は、40°Cで相対湿度90%の条件の下で1.0g
    ・mm/m2 ・d以下であることを特徴とする包装体入
    り粉末状組成物。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の包装体入り粉末状組成物
    において、 前記樹脂は、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポ
    リエチレン、環状ポリオレフィン及びポリプロピレンか
    らなる群より選択された樹脂であることを特徴とする包
    装体入り粉末状組成物。
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