JP2000014116A - 振動発生器 - Google Patents
振動発生器Info
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- JP2000014116A JP2000014116A JP10171975A JP17197598A JP2000014116A JP 2000014116 A JP2000014116 A JP 2000014116A JP 10171975 A JP10171975 A JP 10171975A JP 17197598 A JP17197598 A JP 17197598A JP 2000014116 A JP2000014116 A JP 2000014116A
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- Japan
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- movable magnet
- magnet
- vibration
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 振動の発生時に騒音を極力生じさせない振動
発生器を提供する。 【解決手段】 可動磁石20を筐体10の通路11内に
移動可能に配置し、可動磁石20に対し反発力を与える
固定磁石40,41を通路11の両端に配置し、通電に
より可動磁石20に推力を与えるコイル30,31を筐
体10の周囲に設けたものにおいて、固定磁石40,4
1を、各々の中心軸Zが通路11の中心軸Xから同方向
に同距離xだけずれた位置に配置した。
発生器を提供する。 【解決手段】 可動磁石20を筐体10の通路11内に
移動可能に配置し、可動磁石20に対し反発力を与える
固定磁石40,41を通路11の両端に配置し、通電に
より可動磁石20に推力を与えるコイル30,31を筐
体10の周囲に設けたものにおいて、固定磁石40,4
1を、各々の中心軸Zが通路11の中心軸Xから同方向
に同距離xだけずれた位置に配置した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポケットベルや携
帯電話等に組み込まれる着信通知用の振動発生器に関す
る。
帯電話等に組み込まれる着信通知用の振動発生器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、普及しているポケットベルや携帯
電話等では、映画館やコンサート会場等の使用場所によ
っては着信を通知するのに音声を用いると近隣に迷惑が
かかる場合があるので、振動発生器を用いて振動により
着信を知らせるものがある。この種の振動発生器とし
て、図6(要部断面図)及び図7(斜視図)に示すよう
な構造のものがある。この振動発生器では、筐体10内
に断面円形の通路11が形成され、この通路11内に円
柱状の可動磁石20が移動可能に配置されている。通路
11の周囲の筐体10部分には、2つのコイル30,3
1が互いに反対方向に巻回され、コイル30,31には
電源50よりパルス状の信号が印加される。又、通路1
1の両端には円板状の固定磁石40,41が配置され、
固定磁石40,41は、筐体10の両端部に通路11を
塞ぐように取付けられた磁気漏洩防止用のシールド板1
3,14にそれぞれ固定されている。図6に示されてい
るように、可動磁石20の各磁極と固定磁石40,41
の磁極は互いに反発するように設定されている。
電話等では、映画館やコンサート会場等の使用場所によ
っては着信を通知するのに音声を用いると近隣に迷惑が
かかる場合があるので、振動発生器を用いて振動により
着信を知らせるものがある。この種の振動発生器とし
て、図6(要部断面図)及び図7(斜視図)に示すよう
な構造のものがある。この振動発生器では、筐体10内
に断面円形の通路11が形成され、この通路11内に円
柱状の可動磁石20が移動可能に配置されている。通路
11の周囲の筐体10部分には、2つのコイル30,3
1が互いに反対方向に巻回され、コイル30,31には
電源50よりパルス状の信号が印加される。又、通路1
1の両端には円板状の固定磁石40,41が配置され、
固定磁石40,41は、筐体10の両端部に通路11を
塞ぐように取付けられた磁気漏洩防止用のシールド板1
3,14にそれぞれ固定されている。図6に示されてい
るように、可動磁石20の各磁極と固定磁石40,41
の磁極は互いに反発するように設定されている。
【0003】この振動発生器では、コイル30,31に
パルス状の信号が印加されれば、コイル30,31に磁
界が発生し、それにより可動磁石20に作用する推力
と、固定磁石40,41から受ける反発力との相互作用
により、可動磁石20が通路11内を往復運動すること
で、振動が発生する。
パルス状の信号が印加されれば、コイル30,31に磁
界が発生し、それにより可動磁石20に作用する推力
と、固定磁石40,41から受ける反発力との相互作用
により、可動磁石20が通路11内を往復運動すること
で、振動が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構造の振
動発生器においては、可動磁石20の往復運動をスムー
ズにするためには、可動磁石20と通路11の内周面と
の間隙を小さくする必要がある。しかし、製品の量産を
考慮すれば、各部材の寸法のばらつきを考慮した上で寸
法を決定するので、例えば可動磁石20の外径が3.1
mmのときには、0.1mm程度の間隙はどうしても生
じてしまう。この間隙と上記構造のため、可動磁石20
は無通電時には通路11の中心軸に対して傾いた状態に
ある。
動発生器においては、可動磁石20の往復運動をスムー
ズにするためには、可動磁石20と通路11の内周面と
の間隙を小さくする必要がある。しかし、製品の量産を
考慮すれば、各部材の寸法のばらつきを考慮した上で寸
法を決定するので、例えば可動磁石20の外径が3.1
mmのときには、0.1mm程度の間隙はどうしても生
じてしまう。この間隙と上記構造のため、可動磁石20
は無通電時には通路11の中心軸に対して傾いた状態に
ある。
【0005】即ち、図6において、可動磁石20の中心
軸Yが通路11の中心軸Xに対し角度δで交差する。こ
の状態のままコイル30,31に通電されると、可動磁
石20は傾いたまま往復運動する。特に可動磁石20が
円柱状で、通路11が断面円形の場合は、可動磁石20
の両端部と通路11の内周面とが点接触するため(図7
の円形部分B参照)、接触圧力が大きくなる。このた
め、可動磁石20の往復運動時に点接触部分から摩擦音
が発生し、ポケットベルや携帯電話等への適用では、無
音で着信を通知する本来の目的を果たさないという問題
点がある。
軸Yが通路11の中心軸Xに対し角度δで交差する。こ
の状態のままコイル30,31に通電されると、可動磁
石20は傾いたまま往復運動する。特に可動磁石20が
円柱状で、通路11が断面円形の場合は、可動磁石20
の両端部と通路11の内周面とが点接触するため(図7
の円形部分B参照)、接触圧力が大きくなる。このた
め、可動磁石20の往復運動時に点接触部分から摩擦音
が発生し、ポケットベルや携帯電話等への適用では、無
音で着信を通知する本来の目的を果たさないという問題
点がある。
【0006】本発明は、そのような問題点に着目してな
されたもので、振動の発生時に騒音を極力生じさせない
振動発生器を提供することを目的とする。
されたもので、振動の発生時に騒音を極力生じさせない
振動発生器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の振動発生器は、通路を有す
る筐体と、この筐体の通路内に移動可能に配置された可
動磁石と、前記通路の周囲に設けられ、通電により前記
可動磁石に推力を与える磁界を発生させる磁界発生手段
と、前記通路の両端にそれぞれ設けられ、前記可動磁石
に対し反発力を与える反発手段とを備えるものにおい
て、前記反発手段が、可動磁石を通路内の一方側に偏ら
せる位置に配置されていることを特徴とする。
に、本発明の請求項1記載の振動発生器は、通路を有す
る筐体と、この筐体の通路内に移動可能に配置された可
動磁石と、前記通路の周囲に設けられ、通電により前記
可動磁石に推力を与える磁界を発生させる磁界発生手段
と、前記通路の両端にそれぞれ設けられ、前記可動磁石
に対し反発力を与える反発手段とを備えるものにおい
て、前記反発手段が、可動磁石を通路内の一方側に偏ら
せる位置に配置されていることを特徴とする。
【0008】この振動発生器では、無通電時は、可動磁
石は各反発手段から反発力を受けて通路の一方側に偏っ
た状態にあり、図6や図7に示したような傾いた状態に
はならない。例えば、通路が断面円形状であり、可動磁
石が円柱形状であるとすると、可動磁石は通路の内周面
に沿って真っ直ぐに線接触した状態になる。この状態の
まま磁界発生手段に通電すると、可動磁石は、その中心
軸が通路の中心軸と平行を保ったまま往復運動する。即
ち、可動磁石は通路の内周面と線接触したまま往復運動
する。これにより、反発手段から受ける反発力が点接触
部分よりも広い面積の線接触部分に分散されるため、接
触圧力が下がり、可動磁石の往復運動時の摩擦音が低減
される。
石は各反発手段から反発力を受けて通路の一方側に偏っ
た状態にあり、図6や図7に示したような傾いた状態に
はならない。例えば、通路が断面円形状であり、可動磁
石が円柱形状であるとすると、可動磁石は通路の内周面
に沿って真っ直ぐに線接触した状態になる。この状態の
まま磁界発生手段に通電すると、可動磁石は、その中心
軸が通路の中心軸と平行を保ったまま往復運動する。即
ち、可動磁石は通路の内周面と線接触したまま往復運動
する。これにより、反発手段から受ける反発力が点接触
部分よりも広い面積の線接触部分に分散されるため、接
触圧力が下がり、可動磁石の往復運動時の摩擦音が低減
される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて説明する。一実施形態に係る振動発生器の要部断面
図を図1に、その斜視図を図2に示す。但し、この振動
発生器は、図6及び図7に示す従来のものと基本的に同
じ構造なので、同じ要素には同一符号を付してある。な
お、通路11の内周面と可動磁石20の外周面との間隙
は、作用効果を明確にするために大きく示されている
が、実際には例えば可動磁石20の外径が3.1mmの
ときは、0.1mm程度と極僅かである。
いて説明する。一実施形態に係る振動発生器の要部断面
図を図1に、その斜視図を図2に示す。但し、この振動
発生器は、図6及び図7に示す従来のものと基本的に同
じ構造なので、同じ要素には同一符号を付してある。な
お、通路11の内周面と可動磁石20の外周面との間隙
は、作用効果を明確にするために大きく示されている
が、実際には例えば可動磁石20の外径が3.1mmの
ときは、0.1mm程度と極僅かである。
【0010】この振動発生器では、筐体10内に断面円
形の通路11が形成され、この通路11内に円柱状の可
動磁石20が移動可能に配置されている。通路11の周
囲の筐体10部分には、磁界発生手段として2つのコイ
ル30,31が互いに反対方向に巻回され、コイル3
0,31には電源50よりパルス状の信号が印加され
る。又、通路11の両端には、反発手段として円板状の
固定磁石40,41が配置され、固定磁石40,41
は、それぞれ筐体10の端部に形成された磁石収容溝1
7,18に嵌め込まれると共に、筐体10の両端部に通
路11を塞ぐように取付けられた磁気漏洩防止用のシー
ルド板13,14に固定されている。この実施形態で
は、固定磁石40,41が、その中心軸Zを通路11の
中心軸Xから距離xだけずらした位置に固定されている
ことが特徴である。
形の通路11が形成され、この通路11内に円柱状の可
動磁石20が移動可能に配置されている。通路11の周
囲の筐体10部分には、磁界発生手段として2つのコイ
ル30,31が互いに反対方向に巻回され、コイル3
0,31には電源50よりパルス状の信号が印加され
る。又、通路11の両端には、反発手段として円板状の
固定磁石40,41が配置され、固定磁石40,41
は、それぞれ筐体10の端部に形成された磁石収容溝1
7,18に嵌め込まれると共に、筐体10の両端部に通
路11を塞ぐように取付けられた磁気漏洩防止用のシー
ルド板13,14に固定されている。この実施形態で
は、固定磁石40,41が、その中心軸Zを通路11の
中心軸Xから距離xだけずらした位置に固定されている
ことが特徴である。
【0011】図1に示されているように、可動磁石20
の各磁極と固定磁石40,41の内側の磁極は互いに反
発するように設定されている。即ち、可動磁石20のN
極に対しては固定磁石40のN極が、可動磁石20のS
極に対しては固定磁石41のS極が対応する。この振動
発生器では、固定磁石40,41が通路11の中心軸X
からずれて位置決めされているので、可動磁石20のN
極とS極は固定磁石40,41から同方向の反発力を受
け、可動磁石20は通路11内において固定磁石40,
41とは反対側の内周面に押し付けられる。この状態で
は、可動磁石20の中心軸Yは通路11の中心軸Xと平
行になり、可動磁石20と通路11の内周面とは線接触
する(図2の包囲線部分A参照)。
の各磁極と固定磁石40,41の内側の磁極は互いに反
発するように設定されている。即ち、可動磁石20のN
極に対しては固定磁石40のN極が、可動磁石20のS
極に対しては固定磁石41のS極が対応する。この振動
発生器では、固定磁石40,41が通路11の中心軸X
からずれて位置決めされているので、可動磁石20のN
極とS極は固定磁石40,41から同方向の反発力を受
け、可動磁石20は通路11内において固定磁石40,
41とは反対側の内周面に押し付けられる。この状態で
は、可動磁石20の中心軸Yは通路11の中心軸Xと平
行になり、可動磁石20と通路11の内周面とは線接触
する(図2の包囲線部分A参照)。
【0012】この状態のまま、電源50からコイル3
0,31にパルス状の信号が入力されると、各コイル3
0,31に磁界が発生し、それに応じて可動磁石20
は、同方向(一方向)への推力を受けることで、一方向
へ移動する。可動磁石20は、通路11の一方端部に接
近すると、一方側の固定磁石40又は41から反発力を
受け、今度は他方向へ移動し始める。このタイミングを
計って、例えばコイル30,31に逆向きの磁界を発生
させると(この磁界は発生させずに、固定磁石40又は
41からの反発力のみでもよい)、可動磁石20は他方
向への移動を加速し、反対側の固定磁石40又は41に
接近する。可動磁石20がこのような運動を繰り返すこ
とで、振動が発生する。
0,31にパルス状の信号が入力されると、各コイル3
0,31に磁界が発生し、それに応じて可動磁石20
は、同方向(一方向)への推力を受けることで、一方向
へ移動する。可動磁石20は、通路11の一方端部に接
近すると、一方側の固定磁石40又は41から反発力を
受け、今度は他方向へ移動し始める。このタイミングを
計って、例えばコイル30,31に逆向きの磁界を発生
させると(この磁界は発生させずに、固定磁石40又は
41からの反発力のみでもよい)、可動磁石20は他方
向への移動を加速し、反対側の固定磁石40又は41に
接近する。可動磁石20がこのような運動を繰り返すこ
とで、振動が発生する。
【0013】この振動発生時に、可動磁石20は通路1
1内で固定磁石40,41により一方側に偏ったまま往
復運動するので、即ち通路11の内周面に線接触したま
ま移動するので、固定磁石40,41からの反発力が点
接触部分に比べて広い面積の線接触部分に分散され、接
触圧力が下がる結果、可動磁石20の往復運動時の摩擦
音が低減される。
1内で固定磁石40,41により一方側に偏ったまま往
復運動するので、即ち通路11の内周面に線接触したま
ま移動するので、固定磁石40,41からの反発力が点
接触部分に比べて広い面積の線接触部分に分散され、接
触圧力が下がる結果、可動磁石20の往復運動時の摩擦
音が低減される。
【0014】別実施形態に係る振動発生器の要部断面図
(図4の矢視Cから見た縦断面図)を図3に、その要部
側面図(シールド板は省略してある)を図4に示す。こ
こでは、上記円板状の固定磁石40,41の代わりに、
四角形状の固定磁石42,43が用いられ、固定磁石4
2,43は、それぞれ筐体10の端部に形成された磁石
収容溝17,18に嵌め込まれると共に、シールド板1
3,14に固定される。図4から明らかなように、固定
磁石42,43は、その中心が通路11の中心軸Q上に
位置するが、中心軸Qに垂直な中心軸Pに対してはずれ
た位置にある。従って、可動磁石20は固定磁石42,
43から反発力を受けて、中心軸Q上の通路11の内周
面に線接触することになる。
(図4の矢視Cから見た縦断面図)を図3に、その要部
側面図(シールド板は省略してある)を図4に示す。こ
こでは、上記円板状の固定磁石40,41の代わりに、
四角形状の固定磁石42,43が用いられ、固定磁石4
2,43は、それぞれ筐体10の端部に形成された磁石
収容溝17,18に嵌め込まれると共に、シールド板1
3,14に固定される。図4から明らかなように、固定
磁石42,43は、その中心が通路11の中心軸Q上に
位置するが、中心軸Qに垂直な中心軸Pに対してはずれ
た位置にある。従って、可動磁石20は固定磁石42,
43から反発力を受けて、中心軸Q上の通路11の内周
面に線接触することになる。
【0015】ここに、固定磁石42,43を通路11よ
りも大きい形状(四角形状や円形状等)とすることによ
り、筐体10に磁石位置決め用の磁石収容溝17,18
を設けることができる。このため、予め筐体10に同方
向に同距離だけずらした磁石収容溝を設けておくことに
より、組立時に固定磁石のずれ方向と距離を考慮して位
置決めする必要がなくなり、組立工数を削減でき、コス
トを下げることができる。
りも大きい形状(四角形状や円形状等)とすることによ
り、筐体10に磁石位置決め用の磁石収容溝17,18
を設けることができる。このため、予め筐体10に同方
向に同距離だけずらした磁石収容溝を設けておくことに
より、組立時に固定磁石のずれ方向と距離を考慮して位
置決めする必要がなくなり、組立工数を削減でき、コス
トを下げることができる。
【0016】この振動発生器でも、上記と同様にコイル
30,31にパルス状の信号が入力されると、可動磁石
20は通路11の内周面との線接触状態を保持したまま
往復運動するので、可動磁石20の往復運動時の摩擦音
が軽減される。次に、上記実施形態の振動発生器が従来
のものと比べて低騒音の点で優れていることを図5に示
す。図5は、糸で宙づりにした約100gのアルミブロ
ック表面に振動発生器を取付けて振動させ、その振動発
生器から10cmの距離におけるA特性騒音レベルの周
波数分析グラフである。このグラフから、ALLPASS 〔全
ての周波数成分を合成した騒音レベル(一般に“オーバ
ーオール騒音レベル”という):従来(42.06d
B)、本発明(36.0dB)〕において、騒音レベル
が約6dB(音エネルギーで約3/4)低下したことが
分かる。
30,31にパルス状の信号が入力されると、可動磁石
20は通路11の内周面との線接触状態を保持したまま
往復運動するので、可動磁石20の往復運動時の摩擦音
が軽減される。次に、上記実施形態の振動発生器が従来
のものと比べて低騒音の点で優れていることを図5に示
す。図5は、糸で宙づりにした約100gのアルミブロ
ック表面に振動発生器を取付けて振動させ、その振動発
生器から10cmの距離におけるA特性騒音レベルの周
波数分析グラフである。このグラフから、ALLPASS 〔全
ての周波数成分を合成した騒音レベル(一般に“オーバ
ーオール騒音レベル”という):従来(42.06d
B)、本発明(36.0dB)〕において、騒音レベル
が約6dB(音エネルギーで約3/4)低下したことが
分かる。
【0017】
【発明の効果】本発明の振動発生器は、以上説明したよ
うに、反発手段が可動磁石を通路内の一方側に偏らせる
位置に配置されているので、下記の効果を有する。 (1)可動磁石が通路内壁面と線接触したまま往復運動
するので、反発手段から受ける反発力が点接触部分より
も広い面積の線接触部分に分散され、接触圧力が下が
り、可動磁石の往復運動時の摩擦音が低減される。それ
により、振動発生時の騒音が抑制される。 (2)可動磁石の往復運動により通路内壁面が磨耗する
が、接触圧力が小さいため磨耗が少なくなり、製品寿命
が長くなる。 (3)部品点数は従来と同じで、組立工数も変わらな
い。 (4)反発手段をずらす距離を調節することにより、反
発手段から受ける反発力による可動磁石の通路内壁面へ
の押付け力を調整できる。これにより、反発手段として
同一材質・同一形状の固定磁石を用いた場合に、振動量
の調整を容易に行うことが可能になる。
うに、反発手段が可動磁石を通路内の一方側に偏らせる
位置に配置されているので、下記の効果を有する。 (1)可動磁石が通路内壁面と線接触したまま往復運動
するので、反発手段から受ける反発力が点接触部分より
も広い面積の線接触部分に分散され、接触圧力が下が
り、可動磁石の往復運動時の摩擦音が低減される。それ
により、振動発生時の騒音が抑制される。 (2)可動磁石の往復運動により通路内壁面が磨耗する
が、接触圧力が小さいため磨耗が少なくなり、製品寿命
が長くなる。 (3)部品点数は従来と同じで、組立工数も変わらな
い。 (4)反発手段をずらす距離を調節することにより、反
発手段から受ける反発力による可動磁石の通路内壁面へ
の押付け力を調整できる。これにより、反発手段として
同一材質・同一形状の固定磁石を用いた場合に、振動量
の調整を容易に行うことが可能になる。
【図1】一実施形態に係る振動発生器の要部断面図であ
る。
る。
【図2】図1の振動発生器の斜視図である。
【図3】別実施形態に係る振動発生器の要部断面図(図
4の矢視Cから見た縦断面図)である。
4の矢視Cから見た縦断面図)である。
【図4】図3の振動発生器の要部側面図(シールド板を
除いた状態)である。
除いた状態)である。
【図5】実施形態の振動発生器と従来のものとにおい
て、A特性騒音レベルの周波数分析グラフである。
て、A特性騒音レベルの周波数分析グラフである。
【図6】従来例に係る振動発生器の要部断面図である。
【図7】図6の振動発生器の斜視図である。
10 筐体 11 通路 17,18 磁石収容溝 20 可動磁石 30,31 コイル(磁界発生手段) 40,41 固定磁石(反発手段) 42,43 固定磁石(反発手段) 50 電源
Claims (4)
- 【請求項1】通路を有する筐体と、この筐体の通路内に
移動可能に配置された可動磁石と、前記通路の周囲に設
けられ、通電により前記可動磁石に推力を与える磁界を
発生させる磁界発生手段と、前記通路の両端にそれぞれ
設けられ、前記可動磁石に対し反発力を与える反発手段
とを備える振動発生器において、 前記反発手段は、可動磁石を通路内の一方側に偏らせる
位置に配置されていることを特徴とする振動発生器。 - 【請求項2】前記反発手段は、各々の中心が通路の中心
軸から同方向にほぼ同距離だけずれた位置に配置されて
いることを特徴とする請求項1記載の振動発生器。 - 【請求項3】前記通路は断面円形状であり、前記可動磁
石は円柱形状であることを特徴とする請求項1又は請求
項2記載の振動発生器。 - 【請求項4】前記反発手段は固定磁石であることを特徴
とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の振動発生
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10171975A JP2000014116A (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 振動発生器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10171975A JP2000014116A (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 振動発生器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000014116A true JP2000014116A (ja) | 2000-01-14 |
Family
ID=15933222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10171975A Pending JP2000014116A (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 振動発生器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000014116A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007289911A (ja) * | 2006-04-26 | 2007-11-08 | Takahito Imagawa | 共鳴振動モーター |
JP2008212912A (ja) * | 2007-03-02 | 2008-09-18 | Takahito Imagawa | 二次元共鳴振動モーター |
WO2022252751A1 (zh) * | 2021-06-03 | 2022-12-08 | 苏州索迩电子技术有限公司 | 一种宽频振动马达及电子设备 |
-
1998
- 1998-06-19 JP JP10171975A patent/JP2000014116A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007289911A (ja) * | 2006-04-26 | 2007-11-08 | Takahito Imagawa | 共鳴振動モーター |
JP2008212912A (ja) * | 2007-03-02 | 2008-09-18 | Takahito Imagawa | 二次元共鳴振動モーター |
WO2022252751A1 (zh) * | 2021-06-03 | 2022-12-08 | 苏州索迩电子技术有限公司 | 一种宽频振动马达及电子设备 |
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