JP2000013903A - 電気ブレーキの制御方法及びその装置 - Google Patents

電気ブレーキの制御方法及びその装置

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JP2000013903A
JP2000013903A JP18960898A JP18960898A JP2000013903A JP 2000013903 A JP2000013903 A JP 2000013903A JP 18960898 A JP18960898 A JP 18960898A JP 18960898 A JP18960898 A JP 18960898A JP 2000013903 A JP2000013903 A JP 2000013903A
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deceleration
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gradient
stop
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Masamichi Ogasa
正道 小笠
Asaki Watanabe
朝紀 渡邉
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Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦ブレーキを用いずに電気ブレーキのみで
勾配のある線路上で車両を停止し、かつその停止状態を
維持することができる電気ブレーキの制御装置を提供す
る。 【解決手段】 本発明の電気ブレーキの制御装置は、同
装置10の各構成部分を制御する制御部11と、車両の
走行データなどを記憶するメモリ12と、トルク発生装
置16にトルク分電流を発生するトルク分電流発生回路
13と、駆動部17に接続され車両の走行速度を測定す
る速度測定部15と、速度測定部15で測定した速度変
化に基づいて車両の加速度を測定するディジタル・フィ
ルタ回路(D/F)で構成される加速度測定部14とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流モータ等の電
気ブレーキを用いて車両を減速及び停止させる電気ブレ
ーキの制御方法及びその装置に関する。特には、摩擦ブ
レーキを使用することなく電気ブレーキのみで勾配のあ
る線路上で車両を減速及び停止させることのできる電気
ブレーキの制御方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、鉄道車両用のブレーキとし
て、電気ブレーキ、摩擦ブレーキ、流体ブレーキなどが
用いられている。このうち電気ブレーキの代表的なもの
は、駆動電動機を発電機として電流を発生して車軸に制
動トルクを与え車両を減速及び停止させるものである。
また、摩擦ブレーキは、圧縮空気や油圧などによって機
械的に制輪子を車軸やブレーキディスクなどに押し付け
て摩擦力を発生させ車両を減速及び停止させるものであ
る。また、流体ブレーキは、油などの流体を回転翼など
で攪拌し、その際の抵抗力をブレーキ力として車両を減
速及び停止させるものである。
【0003】ここで、走行中の電気車などの鉄道車両を
停止させる場合、まず電気ブレーキによって徐々に減速
し、最後に摩擦ブレーキによって物理的に車軸などを固
定して停止させている。特に、車両の停止場所が勾配の
ある線路上の場合には、最終的に摩擦ブレーキを使用し
て確実に車両の停止及び停止状態の保持を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】つまり、従来の車両の
停止においては、電気ブレーキのみによって勾配のある
線路上で車両を停止し、その停止状態を維持することが
できなかった。そのため、摩擦ブレーキを併用すること
となり、摩擦ブレーキの摩耗による摩耗粉塵や摩擦ブレ
ーキの摩擦熱による各部位の熱疲労などが生じていた。
また、制輪子やブレーキディスク等の摩耗部品の取り替
え作業も必要であった。
【0005】本発明はこのような背景の中でなされたも
のであって、勾配区間であっても摩擦ブレーキを使用せ
ずに車両を減速及び停止し、その停止状態を維持するこ
とができる電気ブレーキの制御方法及びその装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、 本発明の第1の態様の電気ブレーキの制御方法
は、 電気入力を受けて該入力に対応した制動トルクを
車軸に与え車両を減速及び停止させる電気ブレーキの制
御方法であって; (a)車両の質量Mの情報を得、
(b)該質量Mと平坦区間における制動トルクF0 とか
ら平坦区間での車両の減速度α0 =F0 /Mを算出し、
(c)勾配区間における停止直前の車両の減速度αu
を測定し、 (d)平坦区間における減速度α0 と勾配
区間における停止直前の減速度αu とから、勾配区間の
勾配θと該勾配θに釣り合う停止トルクFu =Mgsi
nθを算出し、 (e)算出した停止トルクFu を生じ
させるための電気入力Iqsを電気ブレーキに与えて車軸
に停止トルクFu を発生することにより、勾配のある線
路上で車両を停止させる、ことを特徴とする。
【0007】また、上記課題を解決するため、 本発明
の第2の態様の電気ブレーキの制御方法は、 (a)車
両の質量と平坦区間における車両の制動トルクから平坦
区間での車両の減速度を算出し、 (b)勾配区間にお
ける停止直前の車両の減速度を測定し、 (c)平坦区
間における減速度と勾配区間における停止直前の減速度
とから、勾配区間の勾配と該勾配に釣り合う停止トルク
を算出し、 (d)算出した停止トルクを生じさせるた
めの電気入力を電気ブレーキに与えて車軸に停止トルク
を発生することにより、勾配のある線路上で車両を停止
させる、ことを特徴とする。
【0008】また、上記課題を解決するため、 本発明
の第3の態様の電気ブレーキの制御方法は、 (a)平
坦区間における車両の減速度と、勾配区間における停止
直前の車両の減速度とを得、 (b)平坦区間における
減速度と勾配区間における停止直前の減速度とから、勾
配区間の勾配と該勾配に釣り合う停止トルクを算出し、
(c)算出した停止トルクを生じさせるための電気入
力を電気ブレーキに与えて車軸に停止トルクを発生する
ことにより、勾配のある線路上で車両を停止させる、こ
とを特徴とする。
【0009】上述の本発明の第3の態様の電気ブレーキ
の制御方法においては、ステップ(a)で、車両の質量
情報から平坦区間における車両の減速度を算出し、勾配
区間における停止直前の車両の減速度を測定によって得
るようにしてもよく、又は、測定によって平坦区間にお
ける車両の減速度と勾配区間における停止直前の車両の
減速度とを得るようにしてもよい。
【0010】また、上記課題を解決するため、 本発明
の第4の態様の電気ブレーキの制御方法は、 (a)車
両が空の状態のときの車両の重量(基準車両重量)M0
を得、 (b)基準車両重量M0 と平坦区間における制
動トルクF0 とから平坦区間での車両の減速度α0 =F
0 /M0 を算出し、 (c)車両が停止する線路の勾配
θの情報を得、 (d)勾配θの勾配区間における車両
の停止直前の減速度αu を測定し、 (e)基準車両重
量M0 の場合の平坦区間での減速度α0 と、勾配θの勾
配区間における停止直前の減速度αu とから、実際の車
両重量Mを算出し、 (f)該車両重量Mと勾配θか
ら、勾配区間の勾配θと釣り合う停止トルクを算出し、
(g)算出した停止トルクを生じさせるための電気入
力を電気ブレーキに与えて車軸に停止トルクを発生する
ことにより、勾配θのある線路上で車両を停止させる、
ことを特徴とする。
【0011】また、上記課題を解決するため、 本発明
の第5の態様の電気ブレーキの制御方法は、 (a)車
両が空の状態のときの車両の重量(基準車両重量)と平
坦区間における制動トルクとから平坦区間での車両の減
速度を算出し、 (b)勾配区間の勾配情報を得、
(c)該勾配区間における車両の停止直前の減速度を測
定し、 (d)基準車両重量の場合の平坦区間での減速
度と、勾配区間における停止直前の減速度とから、実際
の車両重量を算出し、 (e)該車両重量と勾配区間の
勾配情報から、勾配区間での車両の停止トルクを算出
し、 (f)算出した停止トルクを生じさせるための電
気入力を電気ブレーキに与えて車軸に停止トルクを発生
することにより、勾配のある線路上で車両を停止させ
る、ことを特徴とする。
【0012】また、上記課題を解決するため、 本発明
の第6の態様の電気ブレーキの制御方法は、 (a)車
両が空の状態のときの車両の重量(基準車両重量)と、
平坦区間での車両の減速度と、勾配区間の勾配情報と、
該勾配区間における車両の停止直前の減速度とから実際
の車両重量を算出し、 (b)該車両重量と勾配区間の
勾配情報から、勾配区間での車両の停止トルクを算出
し、 (c)算出した停止トルクを生じさせるための電
気入力を電気ブレーキに与えて車軸に停止トルクを発生
することにより、勾配のある線路上で車両を停止させ
る、ことを特徴とする。
【0013】また、上記課題を解決するため、 本発明
の第1の態様の電気ブレーキの制御装置は、 電気入力
を受けて該入力に対応したトルクを車軸に与え車両を減
速及び停止させる電気ブレーキを制御する電気ブレーキ
の制御装置であって; 車両の質量Mの情報を記憶する
記憶手段と、 記憶手段に記憶されている質量Mと平坦
区間における制動トルクF0 とから平坦区間での車両の
減速度α0 =F0 /Mを算出する手段と、 勾配区間に
おける停止直前の車両の減速度αu を測定する手段と、
平坦区間における減速度α0 と勾配区間における停止
直前の減速度αu とから、勾配区間の勾配θと該勾配θ
に釣り合う停止トルクFu =Mgsinθを算出する手
段と、 算出した停止トルクFu を生じさせるための電
気入力Iqsを電気ブレーキに与える手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0014】また、上記課題を解決するため、 本発明
の第2の態様の電気ブレーキの制御装置は、 車両の質
量と平坦区間における制動トルクから、平坦区間での車
両の減速度(平坦減速度)を算出する手段と、 勾配区
間における停止直前の車両の減速度(勾配減速度)を測
定する手段と、 平坦減速度と勾配減速度とから、勾配
区間の勾配と該勾配に釣り合う停止トルクを算出する手
段と、 算出した停止トルクを生じさせるための電気入
力を電気ブレーキに与える手段と、を備えることを特徴
とする。
【0015】また、上記課題を解決するため、 本発明
の第3の態様の電気ブレーキの制御装置は、 平坦区間
における車両の減速度(平坦減速度)と、勾配区間にお
ける停止直前の車両の減速度(勾配減速度)とを得る減
速度獲得手段と、 平坦減速度と勾配減速度とから、勾
配区間の勾配と該勾配に釣り合う停止トルクを算出する
手段と、 算出した停止トルクを生じさせるための電
気入力を電気ブレーキに与える手段と、を備えることを
特徴とする。
【0016】上述の本発明の第3の態様の電気ブレーキ
の制御装置においては、減速度獲得手段で、平坦減速度
を車両の質量情報から算出し、勾配減速度を測定によっ
て得るようにしてもよく、又は平坦減速度と勾配減速度
を測定によって得るようにしてもよい。
【0017】また、上記課題を解決するため、 本発明
の第4の態様の電気ブレーキの制御装置は、 車両が空
の状態のときの車両の重量(基準車両重量)M0 を記憶
する記憶手段と、 記憶手段に記憶されている基準車両
重量M0 と平坦区間における制動トルクF0 とから平坦
区間での車両の減速度α0 =F0 /M0 を算出する手段
と、 車両が停止する線路の勾配θの情報を得る手段
と、 勾配θの勾配区間における車両の停止直前の減速
度αu を測定する手段と、 減速度α0 と減速度αu
から、実際の車両重量Mを算出する手段と、 車両重量
Mと勾配θから、勾配区間の勾配θと釣り合う停止トル
クを算出する手段と、 算出した停止トルクを生じさせ
るための電気入力を電気ブレーキに与える手段と、を備
えることを特徴とする。
【0018】また、上記課題を解決するため、 本発明
の第5の態様の電気ブレーキの制御装置は、 車両が空
の状態のときの車両の重量(基準車両重量)と平坦区間
における制動トルクとから平坦区間での車両の減速度
(平坦減速度)を算出する手段と、 勾配区間の勾配情
報を得る手段と、 該勾配区間における車両の停止直前
の減速度(勾配減速度)を測定する手段と、 平坦減速
度と勾配減速度とから、実際の車両重量を算出する手段
と、 車両重量と勾配情報から、勾配区間での車両の停
止トルクを算出する手段と、 算出した停止トルクを生
じさせるための電気入力を電気ブレーキに与える手段
と、を備えることを特徴とする。
【0019】また、上記課題を解決するため、 本発明
の第6の態様の電気ブレーキの制御装置は、 車両が空
の状態のときの車両の重量(基準車両重量)と、平坦区
間での車両の減速度と、勾配区間の勾配情報と、該勾配
区間における車両の停止直前の減速度とから実際の車両
重量を算出する手段と、 車両重量と勾配情報から、勾
配区間での車両の停止トルクを算出する手段と、 算出
した停止トルクを生じさせるための電気入力を電気ブレ
ーキに与える手段と、を備えることを特徴とする。
【0020】上述の本発明の電気ブレーキの制御方法及
び電気ブレーキの制御装置においては、車両の停止する
線路の勾配と釣り合う停止トルクを算出してそれに応じ
た電気入力を電気ブレーキに与えるため、摩擦ブレーキ
を用いずに電気ブレーキのみで勾配のある線路上で車両
を停止し、かつその停止状態を維持することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の電気ブレーキの制御
方法、電気ブレーキの制御装置、及び電気ブレーキ・シ
ステムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0022】まず、鉄道車両(以下、単に「車両」とも
言う)の車両重量が既知で、該車両が停止する場所での
線路の勾配(勾配角度θ)が未知の場合について、図1
〜図5を参照して説明する。なお、車両の重量は、不変
の車両本体重量と乗客や荷物等の積載重量の和である。
後者は、例えば、車体を支える空気バネの圧力から推定
することができる。あるいは、別途の車体重量センサを
設置して検出することもできる。
【0023】図1は、本発明の電気ブレーキ・システム
の実施の形態の一例を示すブロック図である。この電気
ブレーキ・システムは、車両制御装置10と制動トルク
発生装置16を備え、制動トルク発生装置16は、車両
の駆動部17に接続されている。なお、通常は、制動ト
ルク発生装置16は、駆動モータを発電機としている。
【0024】ここで、車両制御装置10は、同装置10
の各構成部分を制御する制御部11と、車両の走行デー
タなどを記憶するメモリ12と、トルク発生装置16に
トルク分電流を発生するトルク分電流発生回路13と、
駆動部17に接続され車両の走行速度を測定する速度測
定部15と、速度測定部15で測定した速度変化に基づ
いて車両の加速度を測定するディジタル・フィルタ回路
(D/F)で構成される加速度測定部14とを備えてい
る。
【0025】図2は、線路の勾配が0である平坦区間で
の車両の減速度の求め方の一例を示す概略図である。こ
こで、線路の平坦区間としては、例えば、車両の製造工
場等に勾配が0で敷設された線路の区間を使用する。以
下で説明するようにして、この平坦区間で複数の任意の
車両重量Mに応じた減速度を求めておくようにする。ま
ず、この車両1は、最初一定速度V0で走行しているも
のとする。この状態から、平坦区間で速度0になるまで
減速するときの減速度α0 を制御部11によって求め
る。この減速度α0 は、以下の数式で求めることができ
る。
【0026】数式1 M・α0 =F0 =k・φ・Iq0 ∴ α0 =F0 /M=k・φ・Iq0/M ここで、Mは車両1の実重量、kは比例定数、φは磁
束、Iq0は車輪2の車軸にトルクを生じるためのトルク
分電流を示す。
【0027】なお、車両の走行速度は、駆動部17に接
続されている速度測定部15によって測定され、制御部
11に通知している。また、車両の減速動作は、車両運
転席に設けられているブレーキ入力部18から制御部1
1への信号に応じて行われる。また、車両1の実重量M
は、乗客などが乗車していない場合の車両1の重量(ノ
ミナル重量)M0 に基づいて、車両1に設けられている
重量センサ19(図1)によって、減速度測定の際の車
両1の重量Mを測定または推定して求めることができ
る。この重量センサ19によって求められた車両の重量
Mは、メモリ12に記憶され、所定のタイミング、例え
ば、各駅の発車直後などで更新することができる。
【0028】また、車両重量Mに応じた平坦区間での減
速度α0 の求め方としては、例えば、車両の製造工場等
に勾配が0で敷設された平坦区間で、車両1のノミナル
重量M0 に基づいて上述の数式1で基準減速度α(α=
0 /M0 )を求めてメモリ12に記憶しておき、重量
センサ19によって求められた車両重量Mとノミナル重
量M0 の比で基準減速度αを演算して、車両重量Mに応
じた平坦区間での減速度α0 を算出するようにしてもよ
い。
【0029】ここで、トルク分電流発生回路13で派生
するトルク分電流Iq は、車両1を進行方向(図2にお
いては右方向)に進めるように発生する場合を正の値と
するので、図2のように車両1を減速する場合に発生す
るトルク電流Iq0は、負の値となる。したがって、数1
によって求められる減速度α0 も負の値となる。
【0030】図3は、平坦区間で車両の減速度を求める
際の車両のトルク分電流と車両速度を示す図である。こ
の図においては、ブレーキ入力部18(図1参照)から
の車両の停止動作の開始時刻を時間軸上0として示す。
また、図1に示した電気ブレーキ・システムによる平坦
区間における車両の停止動作では、速度測定部15での
測定速度が所定の速度V1 以下、例えば、5km/h以
下になった場合、徐々にトルク分電流Iq を0に近づけ
ていくようにブレーキ入力部18を操作している。この
ようにして、平坦区間では、車両1の停止動作開始から
所定の時間t1経過後に車両1が停止する。
【0031】上述のようにして求められた減速度α0
は、車両1の電気ブレーキ・システムを制御する車両制
御装置10(図1)に設けられているメモリ12(図
1)に記憶される。
【0032】図4は、線路の勾配が0でない勾配区間で
車両を停止するためのトルク分電流Iqs(停止トルク分
電流)の求め方を示す概略図である。また、図5は、勾
配区間で車両の減速度を求める際の車両のトルク分電流
と車両速度を示す図である。図5においては、車両の停
止動作の開始時刻を時間軸上0として示す。また、電気
ブレーキ・システム(図1)による車両の停止動作で
は、速度測定部15での測定速度が所定の速度V1
下、例えば、5km/h以下まで減速した場合に、徐々
にトルク分電流Iq を停止トルク分電流Iqsに近づけて
いくようにする。
【0033】この車両1は、最初一定速度V0 ’で走行
しているものとする。まず、この状態から、ブレーキ入
力部18を操作して、トルク分電流回路13からトルク
分電流を制動トルク発生装置16に発生する。このとき
速度測定部15で測定された速度を基に、制御部11
は、勾配区間(勾配角度θ:θは未知数)での減速度α
u をディジタル・フィルタ回路(D/F)で構成される
加速度測定部14で測定する(図5参照)。この勾配区
間で測定された減速度αu は、メモリ12に記憶され
る。次に、メモリ12に記憶されている勾配区間での減
速度αu と平坦区間での減速度α0 とを使用して以下の
式により未知数である勾配角度θを算出する(図4参
照)。
【0034】数式2 M・αu =F0 −M・g・sinθ =Mα0 −M・g・sinθ ∴ αu =α0 −g・sinθ ∴ g・sinθ=α0 −αu ここで、Mは車両1の実重量、αu は勾配区間での減速
度、α0 は平坦区間での減速度、θは勾配角度、gは重
力加速度を示す。
【0035】上述のようにして、未知数であった勾配角
度θを求めることができる。この数2の結果を基にし
て、制御部11は、勾配区間で車両1の釣り合い状態
(停止状態)を維持するために必要な停止トルク分電流
qsを算出する。この停止トルク分電流Iqsは、以下の
数式によって求めることができる(図3参照)。
【0036】数式3 0=Fu ―M・g・sinθ ∴ Fu =M・g・sinθ =M(α0 −αu ) =F0 −(F0 /α0 )・αu =F0 (1−αu /α0 ) =k・φ・Iq0(1−αu /α0 ) =k・φ・Iqs ∴ Iqs=Iq0(1−αu /α0 ) ここで、Mは車両1の実重量、Fu は停止トルク、αu
は勾配区間での減速度、α0 は平坦区間での減速度、θ
は勾配角度、gは重力加速度、kは比例定数、φは磁
束、Iq0は平坦区間でのトルク分電流、Iqsは勾配区間
での停止トルク分電流を示す。
【0037】制御部11からの信号に応じて、上述の数
3で求めた停止トルク分電流Iqs=Iq0(1−αu /α
0 )をトルク分発生回路13から生じることによって、
トルク発生装置16を電気ブレーキとして作動させるこ
とができる。したがって、この勾配区間において、トル
ク分発生回路13から停止トルク分電流Iqs=Iq0(1
−αu /α0 )を発生し続けることによって、トルク発
生装置16からのトルクによって車両1を勾配区間で停
止し、その停止状態を維持することができる。
【0038】次に、車両の車両重量Mが未知で、該車両
が停止する場所での線路の勾配(勾配角度θ)が既知の
場合について、図6〜図10を参照して説明する。な
お、線路の勾配情報は、新幹線の全長の区間及び在来線
の全駅で、線路の位置に応じた情報として得ることがで
きる。
【0039】図6は、本発明の電気ブレーキ・システム
の実施の形態の一例を示すブロック図である。この電気
ブレーキ・システムは、図1で示した電気ブレーキ・シ
ステムと次の点を除いて同じ構成である。すなわち、車
両制御装置10の制御装部11が、重量センサ19(図
1)の換わりに列車信号受信器等の信号受信機20に接
続されている点のみで図1と相違している。
【0040】図7は、線路の勾配が0である平坦区間で
の車両の減速度の求め方を示す概略図である。図2との
相違点は、この減速度α0 を計測する際に、車両重量を
乗客等が乗車していない車両重量(ノミナル重量)M0
の場合に求めることである。ここで、車両1のノミナル
重量M0 は、予めメモリ12に記憶されている。なお、
このときの車両の走行速度の測定と車両の減速動作は、
図1で示した場合と同様である。
【0041】車両1は、最初一定速度V0で走行してい
るものとし、この状態から、平坦区間で速度0になるま
で減速するときの減速度α0 を制御部11によって、図
2と同様にして求める。この減速度α0 は、数1のMに
0 を代入して以下ように求めることができる。
【0042】数式4 α0 =k・φ・Iq0/M0 ここで、M0 は車両1のノミナル重量、kは比例定数、
φは磁束、Iq0は車輪2の車軸にトルクを生じるための
トルク分電流を示す。
【0043】図8は、平坦区間で車両の減速度を求める
際の車両のトルク分電流と車両速度を示す図である。こ
の図8は、上述の図3と同様に、平坦区間において車両
1の停止動作開始から所定の時間t1経過後に車両1が
停止することを示している。
【0044】上述のようにして求められた減速度α0
は、車両1の電気ブレーキ・システムを制御する車両制
御装置10(図6)に設けられているメモリ12(図
6)に記憶される。
【0045】図9は、線路の勾配が0でない勾配区間で
車両を停止するためのトルク分電流Iqs(停止トルク分
電流)の求め方を示す概略図である。また、図10は、
勾配区間で車両の減速度を求める際の車両のトルク分電
流と車両速度を示す図である。図10においては、車両
の停止動作の開始時刻を時間軸上0として示す。また、
電気ブレーキ・システム(図6)による車両の停止動作
では、速度測定部15での測定速度が所定の速度V1
下、例えば、5km/h以下まで減速した場合に、徐々
にトルク分電流Iq を停止トルク分電流Iqsに近づけて
いくようにする。
【0046】この車両1は、最初一定速度V0 ’で走行
しているものとする。まず、この状態から、ブレーキ入
力部18を操作して、トルク分電流回路13からトルク
分電流を制動トルク発生装置16に発生する。このとき
速度測定部15で測定された速度を基に、制御部11
は、勾配区間(勾配角度θ)での減速度αu をディジタ
ル・フィルタ回路(D/F)で構成される加速度測定部
14で測定する(図10参照)。この勾配区間で測定さ
れた減速度αu は、メモリ12に記憶される。また、勾
配区間の勾配角度θは、予め所定の区間毎にメモリ12
に記憶しておくことができる。また、区間情報として予
め距離情報(位置情報)と勾配角度θの対応テーブル
(図示せず)をメモリ12に記憶しておき、所定の間隔
で線路上に接地している情報装置(図示せず)から距離
情報を信号受信機20で受信してその距離情報から対応
テーブルを参照し、勾配角度θを得るようにしてもよ
い。次に、メモリ12に記憶されている勾配区間での減
速度αu と、平坦区間での減速度α0 と、車両1のノミ
ナル重量M0 と、勾配角度θを使用して未知数である車
両1の実重量Mを算出する。この車両1の実重量Mは、
以下の数式で求めることができる(図9参照)。
【0047】数式5 M・αu =F0 −M・g・sinθ ∴ αu =F0 /M―g・sinθ =(M0 /M)・α0 −g・sinθ ∴ M={α0 /(αu +g・sinθ)}・M0 ここで、Mは車両1の実重量、M0 は車両1のノミナル
重量、αu は勾配区間での減速度、α0 は平坦区間での
減速度、θは勾配角度、gは重力加速度を示す。
【0048】上述のようにして、未知数であった車両1
の実重量Mを求めることができる。この数5の結果を基
にして、制御部11は、勾配区間で車両1の釣り合い状
態(停止状態)を維持するために必要な停止トルク分電
流Iqsを算出する。この停止トルク分電流Iqsは、以下
の数式によって求めることができる(図8参照)。
【0049】 数式6 0=Fu ―M・g・sinθ ∴ Fu =M・g・sinθ ={α0 /(αu +g・sinθ)}・M0 ・g・sinθ =F0 /(αu +g・sinθ)・g・sinθ ={g・sinθ/(αu +g・sinθ)}・k・φ・Iq0 =k・φ・Iqs ∴ Iqs=Iq0・{g・sinθ/(αu +g・sinθ)} ここで、Mは車両1の実重量、M0 は車両1のノミナル
重量、αu は勾配区間での減速度、α0 は平坦区間での
減速度、θは勾配角度、gは重力加速度、kは比例定
数、φは磁束、Iq0は平坦区間でのトルク分電流、Iqs
は勾配区間での停止トルク分電流を示す。
【0050】したがって、制御部11からの信号に応じ
て、上述の数6で求めた停止トルク分電流Iqs=Iq0
{g・sinθ/(αu +g・sinθ)}をトルク分
発生回路13から生じることによって、トルク発生装置
16を電気ブレーキとして作動させることができる。し
たがって、この勾配区間において、トルク分発生回路1
3から停止トルク分電流Iqs=Iq0・{g・sinθ/
(αu +g・sinθ)}を発生し続けることによっ
て、トルク発生装置16からのトルクによって車両1を
勾配区間で停止し、その停止状態を維持することができ
る。
【0051】以上、本発明の電気ブレーキ・システム及
び電気ブレーキ制御装置の形態例を示たが、車両制御装
置10に重量センサと信号受信機の両方を接続してもよ
い。この場合、線路区間などの状況に応じて重量センサ
と信号受信機のどちらか一方を使用するようにしてもよ
く、両方のセンサを使用して停止トルク分電流Iqsをそ
れぞれ求め、一方をメインの値、他の一方を補正値とし
て使用して、又はそれらの平均値でより精度よく車両を
停止して、その停止状態を維持するようにすることもで
きる。
【0052】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明の電気ブレーキ
の制御方法及びその装置によれば、車両の停止する線路
の勾配と釣り合う停止トルクを算出して発生するため、
摩擦ブレーキを用いずに電気ブレーキのみで勾配のある
線路上で車両を停止し、かつその停止状態を維持するこ
とができるようになった。
【0053】また、本発明の電気ブレーキの制御方法及
びその装置によれば、車両の減速や停止状態を維持する
ときに摩擦ブレーキを使用しないため、摩擦ブレーキの
摩耗による摩耗粉塵の発生や摩擦ブレーキの摩擦熱によ
る各部位の熱疲労等の発生を防ぐことができ、また、制
輪子やブレーキディスク等の摩耗部品の取り替え作業も
必要なくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気ブレーキ・システムの実施の
一形態を示す概略図である。
【図2】線路の勾配が0である平坦区間での車両の減速
度の求め方を示す概略図である。
【図3】平坦区間で車両の減速度を求める際の車両のト
ルク分電流と車両速度を示す図である。
【図4】線路の勾配が0でない勾配区間で車両を停止す
るための停止トルク分電流Iqsの求め方を示す概略図で
ある。
【図5】勾配区間で車両の減速度を求める際の車両のト
ルク分電流と車両速度を示す図である。
【図6】本発明による電気ブレーキ・システムの実施の
一形態を示す概略図である。
【図7】線路の勾配が0である平坦区間での車両の減速
度の求め方を示す概略図である。
【図8】平坦区間で車両の減速度を求める際の車両のト
ルク分電流と車両速度を示す図である。
【図9】線路の勾配が0でない勾配区間で車両を停止す
るための停止トルク分電流Iqsの求め方を示す概略図で
ある。
【図10】勾配区間で車両の減速度を求める際の車両の
トルク分電流と車両速度を示す図である。
【符号の説明】
1 車両 2 車輪 10 車両制御装置 11 制御部 12 メモリ 13 トルク分電流発生回路 14 加速度測定部(D/F) 15 速度測定部 16 制動トルク発生装置 17 駆動部 18 ブレーキ入力部 19 重量センサ 20 信号受信機

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気入力を受けて該入力に対応した制動
    トルクを車軸に与え車両を減速及び停止させる電気ブレ
    ーキの制御方法であって; (a)車両の質量Mの情報を得、(b)該質量Mと平坦
    区間における制動トルクF0 とから平坦区間での車両の
    減速度α0 =F0 /Mを算出し、(c)勾配区間におけ
    る停止直前の車両の減速度αu を測定し、(d)平坦区
    間における減速度α0 と勾配区間における停止直前の減
    速度αu とから、勾配区間の勾配θと該勾配θに釣り合
    う停止トルクFu =Mgsinθを算出し、(e)算出
    した停止トルクFu を生じさせるための電気入力Iqs
    電気ブレーキに与えて車軸に停止トルクFu を発生する
    ことにより、勾配のある線路上で車両を停止させる、こ
    とを特徴とする電気ブレーキの制御方法。
  2. 【請求項2】 電気入力を受けて該入力に対応した制動
    トルクを車軸に与え車両を減速及び停止させる電気ブレ
    ーキの制御方法であって; (a)車両の質量と平坦区間における車両の制動トルク
    から平坦区間での車両の減速度を算出し、(b)勾配区
    間における停止直前の車両の減速度を測定し、(c)平
    坦区間における減速度と勾配区間における停止直前の減
    速度とから、勾配区間の勾配と該勾配に釣り合う停止ト
    ルクを算出し、(d)算出した停止トルクを生じさせる
    ための電気入力を電気ブレーキに与えて車軸に停止トル
    クを発生することにより、勾配のある線路上で車両を停
    止させる、 ことを特徴とする電気ブレーキの制御方法。
  3. 【請求項3】 電気入力を受けて該入力に対応した制動
    トルクを車軸に与え車両を減速及び停止させる電気ブレ
    ーキの制御方法であって; (a)平坦区間における車両の減速度と、勾配区間にお
    ける停止直前の車両の減速度とを得、(b)平坦区間に
    おける減速度と勾配区間における停止直前の減速度とか
    ら、勾配区間の勾配と該勾配に釣り合う停止トルクを算
    出し、(c)算出した停止トルクを生じさせるための電
    気入力を電気ブレーキに与えて車軸に停止トルクを発生
    することにより、勾配のある線路上で車両を停止させ
    る、ことを特徴とする電気ブレーキの制御方法。
  4. 【請求項4】 前記ステップ(a)は、車両の質量情報
    から平坦区間における車両の減速度を算出し、勾配区間
    における停止直前の車両の減速度を測定によって得る、
    ことを特徴とする請求項3記載の電気ブレーキの制御方
    法。
  5. 【請求項5】 前記ステップ(a)は、測定によって平
    坦区間における車両の減速度と勾配区間における停止直
    前の車両の減速度とを得る、ことを特徴とする請求項3
    記載の電気ブレーキの制御方法。
  6. 【請求項6】 電気入力を受けて該入力に対応した制動
    トルクを車軸に与え車両を減速及び停止させる電気ブレ
    ーキの制御方法であって; (a)車両が空の状態のときの車両の重量(基準車両重
    量)M0 を得、(b)基準車両重量M0 と平坦区間にお
    ける制動トルクF0 とから平坦区間での車両の減速度α
    0 =F0 /M0 を算出し、(c)車両が停止する線路の
    勾配θの情報を得、(d)勾配θの勾配区間における車
    両の停止直前の減速度αu を測定し、(e)基準車両重
    量M0 の場合の平坦区間での減速度α0 と、勾配θの勾
    配区間における停止直前の減速度αu とから、実際の車
    両重量Mを算出し、(f)該車両重量Mと勾配θから、
    勾配区間の勾配θと釣り合う停止トルクを算出し、
    (g)算出した停止トルクを生じさせるための電気入力
    を電気ブレーキに与えて車軸に停止トルクを発生するこ
    とにより、勾配θのある線路上で車両を停止させる、こ
    とを特徴とする電気ブレーキの制御方法。
  7. 【請求項7】 電気入力を受けて該入力に対応した制動
    トルクを車軸に与え車両を減速及び停止させる電気ブレ
    ーキの制御方法であって; (a)車両が空の状態のときの車両の重量(基準車両重
    量)と平坦区間における制動トルクとから平坦区間での
    車両の減速度を算出し、(b)勾配区間の勾配情報を
    得、(c)該勾配区間における車両の停止直前の減速度
    を測定し、(d)基準車両重量の場合の平坦区間での減
    速度と、勾配区間における停止直前の減速度とから、実
    際の車両重量を算出し、(e)該車両重量と勾配区間の
    勾配情報から、勾配区間での車両の停止トルクを算出
    し、(f)算出した停止トルクを生じさせるための電気
    入力を電気ブレーキに与えて車軸に停止トルクを発生す
    ることにより、勾配のある線路上で車両を停止させる、
    ことを特徴とする電気ブレーキの制御方法。
  8. 【請求項8】 電気入力を受けて該入力に対応した制動
    トルクを車軸に与え車両を減速及び停止させる電気ブレ
    ーキの制御方法であって; (a)車両が空の状態のときの車両の重量(基準車両重
    量)と、平坦区間での車両の減速度と、勾配区間の勾配
    情報と、該勾配区間における車両の停止直前の減速度と
    から実際の車両重量を算出し、(b)該車両重量と勾配
    区間の勾配情報から、勾配区間での車両の停止トルクを
    算出し、(c)算出した停止トルクを生じさせるための
    電気入力を電気ブレーキに与えて車軸に停止トルクを発
    生することにより、勾配のある線路上で車両を停止させ
    る、 ことを特徴とする電気ブレーキの制御方法。
  9. 【請求項9】 電気入力を受けて該入力に対応した制動
    トルクを車軸に与え車両を減速及び停止させる電気ブレ
    ーキを制御する電気ブレーキの制御装置であって;前記
    車両の質量Mの情報を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている前記質量Mと平坦区間に
    おける制動トルクF0とから平坦区間での前記車両の減
    速度α0 =F0 /Mを算出する手段と、 勾配区間における停止直前の前記車両の減速度αu を測
    定する手段と、 平坦区間における前記減速度α0 と勾配区間における停
    止直前の前記減速度αu とから、勾配区間の勾配θと該
    勾配θに釣り合う停止トルクFu =Mgsinθを算出
    する手段と、算出した前記停止トルクFu を生じさせる
    ための電気入力Iqsを前記電気ブレーキに与える手段
    と、を備えることを特徴とする電気ブレーキの制御装
    置。
  10. 【請求項10】 電気入力を受けて該入力に対応した制
    動トルクを車軸に与え車両を減速及び停止させる電気ブ
    レーキを制御する電気ブレーキの制御装置であって;前
    記車両の質量と平坦区間における制動トルクから、平坦
    区間での前記車両の減速度(平坦減速度)を算出する手
    段と、 勾配区間における停止直前の前記車両の減速度(勾配減
    速度)を測定する手段と、 前記平坦減速度と前記勾配減速度とから、勾配区間の勾
    配と該勾配に釣り合う停止トルクを算出する手段と、 算出した前記停止トルクを生じさせるための電気入力を
    電気ブレーキに与える手段と、 を備えることを特徴とする電気ブレーキの制御装置。
  11. 【請求項11】 電気入力を受けて該入力に対応した制
    動トルクを車軸に与え車両を減速及び停止させる電気ブ
    レーキを制御する電気ブレーキの制御装置であって;平
    坦区間における前記車両の減速度(平坦減速度)と、勾
    配区間における停止直前の前記車両の減速度(勾配減速
    度)とを得る減速度獲得手段と、 前記平坦減速度と前記勾配減速度とから、勾配区間の勾
    配と該勾配に釣り合う停止トルクを算出する手段と、 算出した前記停止トルクを生じさせるための電気入力を
    前記電気ブレーキに与える手段と、 を備えることを特徴とする電気ブレーキの制御装置。
  12. 【請求項12】 前記減速度獲得手段は、前記平坦減速
    度を前記車両の質量情報から算出し、前記勾配減速度を
    測定によって得る、ことを特徴とする請求項11記載の
    電気ブレーキの制御装置。
  13. 【請求項13】 前記減速度獲得手段は、前記平坦減速
    度と前記勾配減速度を測定によって得る、ことを特徴と
    する請求項11記載の電気ブレーキの制御装置。
  14. 【請求項14】 電気入力を受けて該入力に対応した制
    動トルクを車軸に与え車両を減速及び停止させる電気ブ
    レーキを制御する電気ブレーキの制御装置であって;前
    記車両が空の状態のときの前記車両の重量(基準車両重
    量)M0 を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている前記基準車両重量M0
    平坦区間における制動トルクF0 とから平坦区間での前
    記車両の減速度α0 =F0 /M0 を算出する手段と、 前記車両が停止する線路の勾配θの情報を得る手段と、 前記勾配θの勾配区間における前記車両の停止直前の減
    速度αu を測定する手段と、 前記減速度α0 と前記減速度αu とから、実際の車両重
    量Mを算出する手段と、 前記車両重量Mと前記勾配θから、勾配区間の前記勾配
    θと釣り合う停止トルクを算出する手段と、 算出した前記停止トルクを生じさせるための電気入力を
    電気ブレーキに与える手段と、を備えることを特徴とす
    る電気ブレーキの制御装置。
  15. 【請求項15】 電気入力を受けて該入力に対応した制
    動トルクを車軸に与え車両を減速及び停止させる電気ブ
    レーキを制御する電気ブレーキの制御装置であって;前
    記車両が空の状態のときの前記車両の重量(基準車両重
    量)と平坦区間における制動トルクとから平坦区間での
    前記車両の減速度(平坦減速度)を算出する手段と、 勾配区間の勾配情報を得る手段と、 該勾配区間における前記車両の停止直前の減速度(勾配
    減速度)を測定する手段と、 前記平坦減速度と前記勾配減速度とから、実際の車両重
    量を算出する手段と、前記車両重量と前記勾配情報か
    ら、勾配区間での前記車両の停止トルクを算出する手段
    と、 算出した前記停止トルクを生じさせるための電気入力を
    電気ブレーキに与える手段と、 を備えることを特徴とする電気ブレーキの制御装置。
  16. 【請求項16】 電気入力を受けて該入力に対応した制
    動トルクを車軸に与え車両を減速及び停止させる電気ブ
    レーキを制御する電気ブレーキの制御装置であって;前
    記車両が空の状態のときの前記車両の重量(基準車両重
    量)と、平坦区間での前記車両の減速度と、勾配区間の
    勾配情報と、該勾配区間における前記車両の停止直前の
    減速度とから実際の車両重量を算出する手段と、 前記車両重量と前記勾配情報から、勾配区間での前記車
    両の停止トルクを算出する手段と、 算出した前記停止トルクを生じさせるための電気入力を
    電気ブレーキに与える手段と、 を備えることを特徴とする電気ブレーキの制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100717354B1 (ko) 2005-12-20 2007-05-10 한국철도기술연구원 전동차의 전기 브레이크를 이용한 정지제어 시스템
JP2012200030A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Toshiba Corp 列車重量算出システム
KR20160082427A (ko) * 2014-12-30 2016-07-08 한국철도기술연구원 열차의 정차 위치를 제어하기 위한 장치 및 방법

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