JP2000012904A - Ledアレイ - Google Patents

Ledアレイ

Info

Publication number
JP2000012904A
JP2000012904A JP17324098A JP17324098A JP2000012904A JP 2000012904 A JP2000012904 A JP 2000012904A JP 17324098 A JP17324098 A JP 17324098A JP 17324098 A JP17324098 A JP 17324098A JP 2000012904 A JP2000012904 A JP 2000012904A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
light emitting
electrode
separation groove
led array
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17324098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000012904A5 (ja
Inventor
Masumi Koizumi
真澄 小泉
Hiroyuki Fujiwara
博之 藤原
Masaharu Nobori
正治 登
Shigeki Ogura
茂樹 小椋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP17324098A priority Critical patent/JP2000012904A/ja
Publication of JP2000012904A publication Critical patent/JP2000012904A/ja
Publication of JP2000012904A5 publication Critical patent/JP2000012904A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Led Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単なプロセスで電極配線の段切れを防止で
きる構造を提供する。 【解決手段】 半導体基板1の上に設けられた、p型活
性層の上および下にp型クラッド層およびn型クラッド
層を設けた構造の積層半導体層をパターニングすること
により、LED発光部2−1〜2−192を形成すると
ともに、幅の狭い電極台座分離溝7によりLED発光部
2と分離される電極台座部5をLED発光部列に沿って
形成する。次に、流動体ソースを塗布し、硬化させるこ
とに絶縁性平坦化層を形成する。次に、絶縁性平坦化層
により埋め込まれた分離溝7上を経由してLED発光部
2−k上から電極台座部5上に至るようにp側電極配線
3−kを形成する。上記の流動体ソースは、幅の狭い分
離溝7に溜まりやすく、分離溝7が平坦化され、p側電
極配線3が乗り越える段差を小さくすることができるの
で、p側電極配線3の段切れを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プリンタ
などの光源として用いられるLED(発光ダイオード)
アレイの構造、特にLEDの電極配線の段切れ防止が可
能であるLEDアレイの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】LEDアレイを光源とする電子写真プリ
ンタは、画像信号に応じてLEDアレイの各ドット(L
ED発光部)を発光させ、分布屈折率レンズなどの等倍
結像素子により、感光体ドラムを露光して静電潜像を形
成し、現像器でトナーを選択的に付着させたあと、付着
したトナーを普通紙などに転写させることにより、印字
するものである。
【0003】昨今、プリンタの印刷速度が高速化してき
ており、高出力のLEDを備えたLEDアレイが求めら
れている。また、高速化と同時に印刷密度の高密度化も
進められてきており、LEDの集積密度の高いLEDア
レイが求められている。さらに、上記の高速化および高
密度化に伴い、注入電流に対して出力の大きな高発光効
率のLEDアレイが求められている。
【0004】このような背景により、特開平1−225
377号公報(文献1)や特開平6−302856号公
報(文献2)に開示されているような、高出力化が可能
なダブルヘテロ構造のLED発光部を有するLEDアレ
イが提案されている。
【0005】図8はダブルヘテロ構造のLED発光部を
有する従来のLEDアレイ30の構造を示す斜視図であ
る。LEDアレイ30は、半導体基板31の上に、p型
またはn型の活性層をp型のクラッド層およびn型のク
ラッド層で挟み込んだダブルヘテロ構造の積層半導体層
を設け、この積層半導体層をパターニングすることによ
り、分離溝36を含む分離領域(積層半導体層が除去さ
れた領域)により互いに分離されたLED発光部32を
設け、その上にショート防止のためのSiO2膜38を
形成し、その上に電極配線33および電極パッド34か
らなる個別電極を設けたものである。電極配線33は、
LED発光部32上面のSiO2 膜開口部38aにおい
てLED発光部32にコンタクトしており、LED発光
部32の上面から側壁を経由し、積層半導体層が除去さ
れた半導体基板31上に至るように形成されている。ま
た、電極パッド34は積層半導体層が除去された半導体
基板31上に形成されている。
【0006】このように、ダブルヘテロ構造のLED発
光部を有する従来のLEDアレイは、互いに分離された
LED発光部を半導体基板上の凸設し、LED発光部の
周辺の積層半導体層を全てエッチング除去した構造とな
っている。また、LED発光部の高密度化を実現するた
めには、サイドエッチング量の小さなドライエッチング
法を用いて発光部を形成するのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ドライ
エッチング法を用いた場合には、LED発光部の壁面が
略垂直に形成されるため、電極配線がLED発光部の上
面エッジあるいは底部エッジで断線しやすいという問題
がある。文献1では電極配線の断線防止には触れられて
いない。また、文献2では、ショート防止を目的として
SiO2 膜を形成してあるに過ぎず、電極配線の断線防
止に対する構造的な対策はなされていない。
【0008】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、電極配線の段切れを防止することができ
る構造を提供することを目的とする。特に、LED発光
部を高密度に集積する場合にも、簡単なプロセスで電極
配線の段切れを防止できる構造を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のLEDアレイは、半導体基板の上に設けた積
層半導体層をパターニングすることにより、互いに分離
された発光部を前記基板上に略一列に凸設したLEDア
レイにおいて、前記積層半導体層をパターニングするこ
とにより前記基板上に発光部列に沿って形成され、発光
部との間に設けられた幅の狭い分離溝により発光部と分
離された電極台座部と、前記分離溝を埋め込む絶縁性の
平坦化層と、平坦化層により埋め込まれた前記分離溝の
上を経由し、発光部の上面から電極台座部に至るように
形成された電極とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1は本発明の実施の形態1のLEDアレイ10の構造
を示す上面図である。また、図2は本発明の実施の形態
1のLEDアレイ10における発光部周辺の上面図であ
り、図1におけるX1部の拡大図である。また、図3は
本発明の実施の形態1のLEDアレイ10の構造を示す
断面図であり、図1におけるA−A’間の断面図であ
る。また、図4はLEDアレイ10における発光部2の
積層構造を示す断面図である。
【0011】LEDアレイ10は、半導体基板1と、1
92個のLED発光部2(2−1〜2−192)と、1
92個のp側電極3(3−1〜3−192)と、192
個のp側電極パッド4(4−1〜4−192)と、電極
台座部5と、LED分離溝6および電極台座分離溝7を
含む分離領域と、絶縁性平坦化層8と、n側電極9とを
備えている。このLEDアレイ20は、上面発光型のL
EDアレイであり、ドット密度は600[dpi]相当
である。
【0012】LED発光部2および電極台座部5は、半
導体基板10上に凸設されている。発光部2−1〜2−
192は、半導体基板1上に、600[dpi]に対応
するピッチ(約42.3[μm])で一列に形成されて
いる。また、電極台座部5は、発光部列に沿って形成さ
れている。LED発光部2−1〜2−192および電極
台座部5は、分離溝6および7を含む分離領域により、
電気的および空間的に互いに分離されている。隣り合う
LED発光部2−k(kは1から191までの任意の整
数)と2−(k+1)の間はLED分離溝6により分離
されている。また、LED発光部2と電極台座部5の間
は、幅の狭い電極台座分離溝7により分離されている。
【0013】LED発光部2は、図4に示すように、n
型バッファ層11、n型クラッド層12、p型活性層1
3、p型クラッド層14、およびp側電極3とオーミッ
クコンタクトを形成するためのp型オーミック層15を
積層した構造であり、発光波長に対応するエネルギーバ
ンドギャップの活性層13を、活性層13よりもエネル
ギーバンドギャップの大きいクラッド層12および14
で挟んだダブルヘテロ構造である。また、電極台座部5
は、LED発光部2と同時に形成され、LED発光部2
と同じ積層構造である。
【0014】LED発光部2および電極台座部5、なら
びにLED分離溝6および電極台座分離溝7を含む分離
領域は、GaAs基板1の上に、n型バッファ層11、
n型クラッド層12、p型活性層13、p型クラッド層
14、およびp型オーミック層15を積層した構造の積
層半導体層を設け、この積層半導体層をパターニングす
ることにより形成される。つまり、上記の積層半導体層
のLED発光部2となる部分および電極台座部5となる
部分を除く領域をエッチング除去することにより形成さ
れる。
【0015】半導体基板1には、キャリア濃度5×10
17[cm-3]のn型GaAs基板を用いた。また、バッ
ファ層11、クラッド層12、活性層13、クラッド層
14、およびオーミック層15は、MOCVD法により
形成した。バッファ層11には、キャリア濃度5×10
18[cm-3]、層厚0.3[μm]のn型GaAs層を
用いた。クラッド層12には、キャリア濃度5×1017
[cm-3]、層厚1.0[μm]のn型Al0.4 Ga
0.6 As層を用いた。活性層13には、キャリア濃度1
×1015[cm-3]、層厚0.1[μm]のp型AI
0.15Ga0.85As層を用いた。クラッド層14には、キ
ャリア濃度5×1017[cm-3]、層厚2.0[μm]
のp型Al0.4 Ga0.6 As層を用いた。オーミック層
15には、キャリア濃度219[cm-3]、層厚0.1
[μm]のp型GaAs層を用いた。
【0016】また、Cl2 /BCl3 ガスを用いたドラ
イエッチング法により、n型GaAsバッファ層、n型
Al0.4 Ga0.6 Asクラッド層、p型AI0.15Ga
0.85As活性層、p型Al0.4 Ga0.6 Asクラッド
層、およびp型GaAs層からなる積層半導体層をエッ
チングした。
【0017】図2において、LED発光部2の寸法L1
を20[μm]、LED発光部2の寸法L2を30[μ
m]とし、また電極台座分離溝7の幅寸法L3を5[μ
m]とした。また、活性層13を完全に分離できるよう
に、分離溝6および7の深さを3[μm]とした。
【0018】絶縁性平坦化層8は、LED発光部2およ
び電極台座部5の形成が済んだ半導体基板1(半導体ウ
エハ)に、流動体の平坦化層ソースを塗布(スピンコー
ト)し、硬化させることにより形成され、幅の狭い電極
台座分離溝7を埋め込む。また、LED発光部2上面の
平坦化層8には、p型電極配線3をLED発光部2のオ
ーミック層15(図4参照)にコンタクトさせるための
開口部8a(図2参照)が設けられる。
【0019】絶縁性平坦化層8には、ポリイミド層を用
いた。また、ポリイミドソースにはデュポン社製の「P
I−2610D」を用いた。この「PI−2610D」
は、粘度が25〜30[ポイズ]であり、フォトレジス
トと同様のスピンコート法により、容易に半導体ウエハ
に塗布できる。
【0020】p側電極配線3およびp側電極パッド4
は、絶縁性平坦化層8の形成が済んだ半導体基板1上に
一体形成される。p側電極3−kは、平坦化層8により
埋め込まれた電極台座分離溝7上を経由し、絶縁性平坦
化層8に被覆された発光部2−k上から電極台座部5上
に至るように形成され、LED発光部2−k上の平坦化
層開口部8aにおいてLED発光部2−kにコンタクト
している。また、p側電極パッド4−1〜4−192
は、絶縁性平坦化層8に被覆された電極台座部5上に形
成される。p側電極パッド4−kは、p型電極配線3−
kを図示しないドライバ回路(ドライバIC)に接続す
るために設けられる。また、n側電極9は、半導体基板
1の裏面に形成され、半導体基板1にコンタクトしてい
る。
【0021】p側電極(p側電極配線3およびp側電極
パッド4)にはAl電極を用いた。またn側電極9には
Au合金電極を用いた。絶縁性平坦化層8の形成が済ん
だ半導体基板1上に、膜厚1[μm]のAl膜を成膜
し、このAl膜をパターニングすることにより、Alか
らなるp側電極を形成した。Al膜の成膜前には、Al
膜と平坦化層8であるポリイミド層の密着性を良くする
ために、ポリイミド層の表面をプラズマ処理した。な
お、ポリイミド層およびAl膜との密着性が良いCr膜
またはTi膜をポリイミド層上に成膜し、このCr膜ま
たはTi膜の上にAl膜を成膜し、パターニングするこ
とにより、AlとCrまたはAlとTiからなるp側電
極を形成しても良い。
【0022】電極配線の段切れを防止するには、電極配
線が乗り越える段差を小さくするとともに、この段差の
側壁およびエッジの形状がなだらかに変化するようにし
てやれば良い。段差形状をなだらかにするには、段差上
に流動体ソースを塗布することにより平坦化層を形成し
てやれば良い。平坦化層を形成する前の段差量をXと
し、また流動体ソースを塗布することにより平坦化層を
形成したあとの段差量をYとし、平坦化層による段差低
減率を {(X−Y)/X}×100[%] と定義すると、この埋め込み率が大きいほど、電極配線
が乗り越える段差量が小さくなり、その結果として段切
れの防止効果が大きくなる。
【0023】従来例では電極配線が乗り越える段差は、
LED発光部と半導体基板の間の急峻なステップ段差で
ある。この急峻なステップ段差に、流動体のソースを塗
布することにより平坦化層を形成しても、段差形状をな
だらかにする効果はあるが、段差量を小さくする(上記
の埋め込み率を大きくする)効果はそれほどない。しか
し、電極台座分離溝7のような幅の狭い溝段差に流動体
ソースを塗布することにより平坦化層を形成すると、流
動体ソースは幅の狭い溝段差に溜まりやすいので、段差
量を小さくする(上記の埋め込み率を大きくする)こと
ができる。また、LEDアレイ10では、電極台座部5
が平坦であり、p側電極配線3はLED発光部2の上面
と電極台座部5上のp側電極パッド4の間に形成される
ので、p側電極配線3が乗り越える段差は、平坦化層8
により平坦化された(段差量が低減された)電極台座分
離溝7だけである。
【0024】つまり、p側電極配線3が乗り越えなけれ
ばならない段差は電極台座分離溝7だけであり、この電
極台座分離溝7の幅の狭い溝形状には、流動体ソースを
塗布することにより平坦化層8を形成した場合に、流動
体ソースが溜まりやすく、電極台座分離溝7の埋め込み
率を大きくする働きがあるので、電極配線3が乗り越え
る段差量を従来例よりも小さくすることができる。従っ
て、電極配線3の段切れを防止することができる。
【0025】電極台座分離溝7の幅寸法L3を上記のよ
うに5[μm]、電極台座分離溝7の深さを上記のよう
に3[μm]とし、上記の「PI−2610D」による
ポリイミド層からなる平坦化層8を形成した場合には、
電極台座分離溝7の埋め込み率は約50[%]であっ
た。従って、LEDアレイ10において電極配線3が乗
り越える段差量は、従来例の約半分に低減される。
【0026】このように実施の形態1によれば、幅の狭
い電極台座分離溝7によりLED発光部2と分離された
電極台座部5をLED発光部列に沿って残し、流動体ソ
ースを塗布することにより形成される平坦化層8で電極
台座分離溝7を埋め込み、平坦化層8により埋め込まれ
た電極台座分離溝7上を経由してLED発光部2上から
電極台座部5上に至るようにp側電極配線3を形成した
ことにより、p側電極配線3が乗り越える段差を小さく
することができるので、p側電極配線3の段切れを防止
することができる。
【0027】また、段差を小さくすることにより、電極
を膜厚を薄くできるというメリットもある。
【0028】また、電極台座部5および電極台座分離溝
7はLED発光部2およびLED分離溝6を形成する工
程においてこれらと同時に形成することができ、絶縁性
平坦化層8は流動体ソースをスピンコート等により塗布
し、焼成処理等により硬化させることにより簡単に形成
することができる。従って、LEDアレイ10の製造工
程は、絶縁層の形成工程が異なること以外は従来例と同
じであり、簡単なプロセスで電極配線の段切れを防止す
る構造を形成できる。
【0029】また、従来例のステップ段差の場合には、
かなり粘性の高い平坦化層ソースを用いなければ、段差
形状をなだらかにすることができなかったが、LEDア
レイ10の幅の狭い電極台座分離溝7の場合には、比較
的粘度の小さい平坦化層ソースを用いても電極台座分離
溝7を平坦化することができる。平坦化層ソースの粘度
を小さくできるということは、塗布量を少なくしても半
導体ウエハ全体に確実かつ均一に塗布することができる
ので、粘性の高い平坦化層ソースを用いた場合よりも材
料コストを低減できることを意味する。
【0030】実施の形態2 図5は本発明の実施の形態2のLEDアレイ20の構造
を示す上面図である。また、図6は本発明の実施の形態
2のLEDアレイ20における発光部周辺の上面図であ
り、図5におけるX2部の拡大図である。また、図7は
本発明の実施の形態2のLEDアレイ20における発光
部周辺の構造を示す断面図であり、図5および図6にお
けるB−B’間の断面図である。なお、図5ないし図7
において、図1ないし図3と同じものには同じ符号を付
してある。
【0031】LEDアレイ20は、半導体基板1と、1
92個のLED発光部2(2−1〜2−192)と、1
92個のp側電極3(3−1〜3−192)と、192
個のp側電極パッド4(4−1〜4−192)と、電極
台座部25と、LED分離溝6および電極台座分離溝2
7を含む分離領域と、絶縁性平坦化層8と、n側電極9
とを備えている。つまり、LEDアレイ20は、上記実
施の形態1のLEDアレイ10において、電極台座部5
を電極台座部25とし、電極台座分離溝7を電極台座分
離溝27としたものである。
【0032】電極台座部25は、図1の電極台座部5に
おいて、LED発光部列の間(LED分離溝6)に櫛状
に突起部5aを設け、LED発光部2を三方から囲むよ
うにしたものである。また、電極台座分離溝27は、図
1の電極台座分離溝7において、両端に幅の狭い突起分
離溝7aを設けたコの字状の分離溝である。突起分離溝
7aは、LED発光部2と突起部5aとの間の分離溝で
ある。LED発光部2と電極台座部25の間を分離する
幅の狭い電極台座分離溝27をコの字状にすることによ
り、平坦化層8を形成するために塗布される流動体ソー
スが電極台座分離溝7に溜まりやすいようにしている。
【0033】突起分離溝7aの幅寸法L4は、電極台座
分離溝7と同様に、5[μm]とした。また、突起部5
aの寸法L5は10[μm]とし、突起部5aの寸法L
6は5[μm]とした。
【0034】LEDアレイ20では、電極台座分離溝7
の両端に突起分離溝7aを設け、電極台座分離溝27を
コの字状にしたために、平坦化層8を形成するための流
動体ソースを塗布した際に、突起分離溝7aにより流動
体ソースが電極台座分離溝7に閉じ込められ、流れにく
くなるので、流動体ソースが上記実施の形態1よりもさ
らに電極台座分離溝7に溜まりやすくなる。これによ
り、平坦化層8を形成することにより、上記実施の形態
1よりも電極台座分離溝7の段差量を小さくする(埋め
込み率を大きくする)ことができる。
【0035】また、LEDアレイ20では、電極配線3
が乗り越える段差は、上記実施の形態1と同様に、平坦
化層8により平坦化された(段差量が低減された)電極
台座分離溝7だけである。
【0036】つまり、幅の狭い電極台座分離溝7の両端
に幅の狭い突起分離溝7aを備えたコの字状の電極台座
分離溝27によりLED発光部2と分離された電極台座
部25をLED発光部列に沿って残し、電極配線3が乗
り越える段差を電極台座分離溝7とし、電極台座分離溝
7を流動体ソースを塗布することにより形される平坦化
層8で埋め込んだ構造としたことにより、電極台座分離
溝27の幅の狭いコの字状の溝形状が電極台座分離溝7
の埋め込み率を大きくするように働き、突起分離溝7a
の働きにより上記実施の形態1よりもさらに埋め込み率
を大きくすることができるので、電極配線3が乗り越え
る段差量をさらに小さくすることができる。従って、電
極配線3の段切れ防止効果をさらに高くすることができ
る。
【0037】さらに、分離溝7の両端に分離溝7aを備
えたコの字状の電極台座分離溝27を形成したLEDア
レイ20の構造は、LED発光部2が高密度に集積され
た場合に、特に有効である。LED発光部2の集積密度
が大きくなるにつれ、LED発光部2のサイズも小さく
るために、電極台座分離溝7だけを形成した上記実施の
形態1の構造では、流動体ソースが電極台座分離溝7に
十分に溜まらず、電極台座分離溝7を平坦化できない場
合がある。これに対し、LEDアレイ20では、LED
発光部2のサイズが小さくなっても、コの字状の電極台
座分離溝27の両端の分離溝7aの働きにより流動体ソ
ースを分離溝7に溜めることができるので、電極台座分
離溝7を平坦化できる。これにより、LED発光部2を
高密度に集積した場合にも、p側電極配線3の段切れを
防止することができる。
【0038】このように実施の形態2によれば、幅の狭
い電極台座分離溝7の両端に幅の狭い突起分離溝7aを
備えたコの字状の電極台座分離溝27によりLED発光
部2と分離された、電極台座部5およびLED発光部列
の間に櫛状に設けられた突起部5aからなる電極台座部
25をLED発光部列に沿って残し、流動体ソースを塗
布することにより形成される平坦化層8で電極台座分離
溝7を埋め込み、平坦化層8により埋め込まれた電極台
座分離溝7上を経由してLED発光部2上から電極台座
部5上に至るようにp側電極配線3を形成したことによ
り、p側電極配線3が乗り越える段差を上記実施の形態
1よりも小さくすることができるので、p側電極配線3
の段切れ防止効果をさらに高めることができ、またLE
D発光2の高密度化にも対応できる。
【0039】なお、上記実施の形態1および2では、上
面発光型LEDアレイについて説明したが、本発明は端
面発光型LEDアレイにも適用可能である。また、上記
実施の形態1および2では、600[dpi]のLED
アレイについて説明したが、本発明は、例えば1200
[dpi]のようなより高密度なLEDアレイにも適用
可能である。その場合には、上記実施の形態1および2
で用いた寸法L1〜L6の値は適宜変更される。
【0040】また、上記実施の形態1および2では、L
ED分離溝および電極台座分離溝をオーミック層15か
らクラッド層12に至る深さに形成したが、LED分離
溝および電極台座分離溝の深さは活性層13を完全に分
離できるものであれば良い。
【0041】また、上記実施の形態1および2のLED
アレイにおいて、活性層13をn型にした構造にしても
良い。また、上記実施の形態1および2のLEDアレイ
において、n型をp型とし、p型をn型とした構造にし
ても良い。
【0042】また、上記実施の形態1および2では、絶
縁性平坦化層8を流動体ソースを塗布し、硬化させるこ
とにより形成したが、本発明における絶縁性平坦化層は
電極台座分離溝を平坦化できるものであれば良く、本発
明は絶縁性平坦化層の形成法を上記実施の形態1および
2の形成法に限定するものではない。
【0043】また、上記実施の形態1および2では、p
側電極を形成する金属膜としてAl膜を用いたが、Ti
/Pt/Auの積層金属膜やAuZn/Auの合金積層
金属膜などを用いても良い。また、上記金属膜のパター
ニングには、エッチング法を用いても良いし、リフトオ
フ法を用いても良い。
【0044】また、上記実施の形態1および2で説明し
たLED発光部の積層構造、およびこの積層構造を構成
する半導体層の種類、層厚、キャリア濃度は一例であ
り、本発明は、発光部の積層構造およびこれを構成する
半導体層を上記実施の形態1および2で説明したものに
限定するものではない。また、上記実施の形態1および
2では、活性層12をAl0.15Ga0.85Asとしたの
で、LED発光部の発光波長は760[nm]となる
が、本発明はLED発光部の発光波長を上記実施の形態
1および2の発光波長に限定するものではない。例え
ば、具体的な半導体層の種類については、上記実施の形
態1および2ではAlx Ga1-x As(0≦x<1)を
用いたが、InGaAsP,AlGaInP,InP,
InGaP,InAlP,GaAsP,GaN,InA
s,InAsP,InAsSdなどの3−5族化合物半
導体、あるいはZnS,ZnSSe,CdSe,CdS
Se,CdTe,HgCdTeなどの2−6族化合物半
導体、あるいはPbSe,PbTe,PbSnSe,P
bSnTeなどの4−6族化合物半導体を用いることも
可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
光部と同じ積層半導体層をパターニングすることによ
り、幅の狭い電極台座分離溝により発光部と分離された
電極台座部を発光部列に沿って形成し、平坦化層で電極
台座分離溝を埋め込み、平坦化層により埋め込まれた電
極台座分離溝上を経由して発光部上から電極台座部上に
至るように電極を形成したことにより、電極が乗り越え
る段差を従来よりも小さくすることができるので、電極
の段切れを防止することができるという効果がある。
【0046】また、電極台座部および電極台座分離溝は
発光部を形成する工程において同時に形成することがで
き、平坦化層は流動体ソースを塗布し、硬化させること
により簡単に形成することができるので、簡単なプロセ
スで電極の段切れを防止する構造を形成できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のLEDアレイの構造を
示す上面図である。
【図2】本発明の実施の形態1のLEDアレイにおける
発光部周辺の上面図(図1におけるX1部の拡大図)で
ある。
【図3】本発明の実施の形態1のLEDアレイ1の構造
を示す断面図(図1におけるA−A’間の断面図)であ
る。
【図4】本発明の実施の形態1のLEDアレイにおける
発光部の積層構造を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態2のLEDアレイの構造を
示す上面図である。
【図6】本発明の実施の形態2のLEDアレイにおける
発光部周辺の上面図(図5におけるX2部の拡大図)で
ある。
【図7】本発明の実施の形態2のLEDアレイにおける
発光部周辺の断面図(図5および図6におけるB−B’
間の断面図)である。
【図8】従来のLEDアレイの構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 半導体基板、 2 LED発光部、 3 p側電極
配線、 4 p側電極パッド、 5,25 電極台座
部、 5a 電極台座突起部、 7,27 電極台座分
離溝、 7a 突起分離溝、 8 絶縁性平坦化層、
10,20 LEDアレイ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 登 正治 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 小椋 茂樹 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 Fターム(参考) 5F041 CA93 CA99 CB22 CB25 FF13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の上に設けた積層半導体層を
    パターニングすることにより、互いに分離された発光部
    を前記基板上に略一列に凸設したLEDアレイにおい
    て、 前記積層半導体層をパターニングすることにより前記基
    板上に発光部列に沿って形成され、発光部との間に設け
    られた幅の狭い分離溝により発光部と分離された電極台
    座部と、 前記分離溝を埋め込む絶縁性の平坦化層と、 平坦化層により埋め込まれた前記分離溝の上を経由し、
    発光部の上面から電極台座部に至るように形成された電
    極とを備えたことを特徴とするLEDアレイ。
  2. 【請求項2】 前記電極台座部は、発光部列の間に櫛状
    に突出して発光部の三方を囲むように形成され、発光部
    との間にコの字状に設けられた幅の狭い分離溝により発
    光部と分離されたものであることを特徴とする請求項1
    記載のLEDアレイ。
  3. 【請求項3】 前記平坦化層は、流動体のソースを塗布
    し、硬化させることにより形成されたものであることを
    特徴とする請求項1または2に記載のLEDアレイ。
  4. 【請求項4】 発光部と電極台座部の間の分離溝の幅
    が、5[μm]以下であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のLEDアレイ。
JP17324098A 1998-06-19 1998-06-19 Ledアレイ Pending JP2000012904A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17324098A JP2000012904A (ja) 1998-06-19 1998-06-19 Ledアレイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17324098A JP2000012904A (ja) 1998-06-19 1998-06-19 Ledアレイ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000012904A true JP2000012904A (ja) 2000-01-14
JP2000012904A5 JP2000012904A5 (ja) 2005-06-02

Family

ID=15956764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17324098A Pending JP2000012904A (ja) 1998-06-19 1998-06-19 Ledアレイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000012904A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008085161A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Fuji Xerox Co Ltd 表面発光型半導体アレイ素子、モジュール、光源装置、情報処理装置、光送信装置、光空間伝送装置、および光空間伝送システム
CN108717942A (zh) * 2018-05-31 2018-10-30 京东方科技集团股份有限公司 Oled基板及其制作方法、显示装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008085161A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Fuji Xerox Co Ltd 表面発光型半導体アレイ素子、モジュール、光源装置、情報処理装置、光送信装置、光空間伝送装置、および光空間伝送システム
EP1919046A2 (en) * 2006-09-28 2008-05-07 Fuji Xerox Co., Ltd. Surface-emitting semiconductor array device, module, light source device, data processing apparatus, light transmitting device, light spatial transmitting apparatus, and light spatial tansmitting system
US7672352B2 (en) 2006-09-28 2010-03-02 Fuji Xerox Co., Ltd. Surface-emitting semiconductor array device, module, light source device, data processing apparatus, light transmitting device, light spatial transmitting apparatus, and light spatial transmitting system
EP1919046A3 (en) * 2006-09-28 2011-01-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Surface-emitting semiconductor array device, module, light source device, data processing apparatus, light transmitting device, light spatial transmitting apparatus, and light spatial tansmitting system
CN108717942A (zh) * 2018-05-31 2018-10-30 京东方科技集团股份有限公司 Oled基板及其制作方法、显示装置
US11545529B2 (en) 2018-05-31 2023-01-03 Beijing Boe Technology Development Co., Ltd. Organic light emitting diode (OLED) substrate and manufacturing method thereof, display device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11557694B2 (en) Light emitting device
TWI413277B (zh) 發光半導體元件之製造技術
US8664668B2 (en) Combined semiconductor apparatus with semiconductor thin film
US7480322B2 (en) Electrically-pumped (Ga,In,Al)N vertical-cavity surface-emitting laser
JP4908837B2 (ja) 発光素子アレイ及び画像形成装置
US20050017254A1 (en) Light emitting diode and method of making the same
JP6738610B2 (ja) 発光素子装置及び光プリントヘッド
TWI607612B (zh) 半導體雷射元件
KR20060115940A (ko) 반도체 레이저 다이오드 및 그 제조방법
JP2008028322A (ja) 半導体複合装置、ledプリントヘッド及び画像形成装置
JPH045871A (ja) 発光ダイオードアレイ
JP2011146750A (ja) 発光ダイオードチップ
TW202027240A (zh) Pin二極體中之有效散熱
JP4731949B2 (ja) 半導体装置、ledヘッド、及びこれを用いた画像形成装置
WO2008004545A1 (fr) Élément à semiconducteur électroluminescent et son procédé de fabrication
US8045595B2 (en) Self aligned diode fabrication method and self aligned laser diode
CN116868458A (zh) 激光元件、激光元件阵列以及激光元件的制造方法
US11901695B2 (en) Light emitting device and projector
JP3924756B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子の製造方法
JP4704079B2 (ja) 光半導体装置、ledヘッド、及びこれを用いた画像形成装置
JP2000012904A (ja) Ledアレイ
US20170062652A1 (en) Light emitting device, method for manufacturing light emitting device, and projector
JP2006190854A (ja) 発光ダイオード
CN115832142A (zh) Micro-LED芯片结构及Micro-LED芯片结构的制备方法
JP4969120B2 (ja) 半導体発光素子

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040820

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070227